JP2002293236A - 鉄道車両における牽引装置の制振構造 - Google Patents

鉄道車両における牽引装置の制振構造

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JP2002293236A
JP2002293236A JP2001097288A JP2001097288A JP2002293236A JP 2002293236 A JP2002293236 A JP 2002293236A JP 2001097288 A JP2001097288 A JP 2001097288A JP 2001097288 A JP2001097288 A JP 2001097288A JP 2002293236 A JP2002293236 A JP 2002293236A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】鉄道車両における牽引装置の振動を効果的に抑
制することのできる制振構造を提供する。 【解決手段】上部が車体に結合される中心ピンと、各端
部が台車枠及び中心ピンの下部にそれぞれゴムブッシュ
28を介して結合されたリンク26とを有する牽引装置
を介して台車と車体とを連結し、車体を牽引するように
なした鉄道車両において、牽引装置のリンク26に、剛
性のハウジング46と、ハウジング46に対して遊動状
態に設けられ、振動時にハウジング46に衝突する衝突
マス44と、ハウジング46と衝突マス44との間に形
成され、衝突マス44を振動方向に遊動させるための隙
間S(e+e)と、衝突マス44の当り面に被着
したゴム弾性体56の層とを有する制振装置42を装着
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は鉄道車両における
牽引装置の制振構造に関する。
【0002】
【従来の技術】鉄道車両において、台車に取付保持した
駆動モータの駆動力を駆動軸に出力し、そして駆動軸と
歯車カップリング装置を介して連結した従動軸に伝達し
た上、歯車装置を介して車軸及び車輪に伝達しこれを回
転させる一方、上部が車体に結合された中心ピンと、各
端部が台車枠及び中心ピン下部にそれぞれゴムブッシュ
を介して結合されたリンクとを有する牽引装置を介して
台車と車体とを連結し、車体を牽引するようになしたも
のが従来公知である。
【0003】図3は本発明の実施例が適用される牽引装
置とその周辺部を示したもので、図中12は中心ピンで
あり、上部が車体に結合されている。26は横梁11B
と中心ピン12とを連結すべく前後方向に延びる状態で
設けられたリンク(1本リンク)であり、その一方の端
部がゴムブッシュ28を介して中心ピン12の下部に結
合され、また他方の端部が同じくゴムブッシュ28を介
して台車の横梁11Bに結合されている。
【0004】上記駆動軸と従動軸とを一体回転状態に連
結するための歯車カップリング装置としては、内歯車と
外歯車とを有するものが用いられている。詳しくは、
(イ)筒形のハウジングの内周側に内歯の形成された内
歯車と、(ロ)円弧形状の外歯を有し内歯に対して傾動
可能に噛み合う、駆動軸と従動軸とにそれぞれ一体回転
状態に固設された第1及び第2の一対の外歯車とを備え
た歯車カップリング装置が用いられている。
【0005】この形態の歯車カップリング装置は、乗客
の増減等によって台車が上下に変位し、これに伴って駆
動軸及び従動軸が相対的に揺動した場合にも、その相対
的な揺動を吸収しつつ確実に駆動軸から従動軸へと駆動
力を伝達することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】一方でこの歯車カップ
リング装置の場合、歯車におけるバックラッシ、即ち歯
面と歯面との間の遊びに起因して内歯車と外歯車との軸
心位置の相対的なずれが発生し、このことが高周波(1
00〜200Hz)の振動騒音の発生要因になるといっ
た問題が生じていた。
【0007】即ち歯車カップリング装置で発生した振動
が、図3の横梁11B,リンク26及び中心ピン12を
有する牽引装置を介して車体下部から車室の床面に伝達
され、床が共振してスピーカー状態となり、車室内の
「ゴォー」といった篭り音を発生させる。
【0008】以上は車室内の篭り音の原因の大部分とな
るものであるが、この他にも駆動モータや歯車装置、更
には上記歯車カップリング装置における上記以外の様々
な振動が駆動モータの回転数の変化に応じて発生し、こ
れが車体へと伝達されて車室内の振動騒音の原因とな
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の鉄道車両におけ
る牽引装置の制振構造はこのような課題を解決するため
に案出されたものである。而して請求項1のものは、上
部が車体に結合される中心ピンと、各端部が台車枠及び
該中心ピンの下部にそれぞれゴムブッシュを介して結合
されたリンクとを有する牽引装置を介して、台車と車体
とを連結し該車体を牽引するようになした鉄道車両にお
ける該牽引装置の所定箇所に、剛性の当り部と、該当り
部に対して遊動状態に設けられ、振動時に該当り部に衝
突する衝突マスと、該当り部と該衝突マスとの間に形成
され、該衝突マスを該振動方向に遊動させるための隙間
と、それら当り部と衝突マスとの少なくとも一方の当り
面に形成された弾性体とを有する制振装置を装着したこ
とを特徴とする。
【0010】請求項2のものは、請求項1において、前
記制振装置が内部に遊動室を形成する剛性のハウジング
を有していて該ハウジングにて前記当り部が構成されて
おり、該ハウジング内の該遊動室内に前記衝突マスが遊
動可能に収容されていることを特徴とする。
【0011】請求項3のものは、請求項1において、前
記当り部が棒状ないし管状をなしているとともに前記衝
突マスが環状をなしており、該衝突マスが該当り部の外
側に遊嵌されていることを特徴とする。
【0012】請求項4のものは、請求項1において、前
記当り部に対し前記衝突マスが拘束部材により該当り部
との間に所定の隙間を形成する状態に且つ該隙間内で遊
動可能な状態に拘束保持されていることを特徴とする。
【0013】請求項5のものは、請求項1〜4の何れか
において、前記制振装置が前記ゴムブッシュに組み込ま
れていることを特徴とする。
【0014】請求項6のものは、請求項5において、前
記ゴムブッシュが剛性の外筒部材及び中心部のインナ部
材と、それらの間に挟まれたゴム弾性体とを有してお
り、前記制振装置が該インナ部材の内部に組み込まれて
いることを特徴とする。
【0015】請求項7のものは、請求項6において、前
記インナ部材が前記当り部を成すハウジングを構成して
いて、該ハウジング内の遊動室内に前記衝突マスが遊動
可能に収容されていることを特徴とする。
【0016】請求項8のものは、請求項1〜4の何れか
において、前記牽引装置における前記リンクに前記制振
装置が装着されていることを特徴とする。
【0017】請求項9のものは、請求項8において、前
記リンクが前記当り部を成すハウジングを構成してい
て、該ハウジング内の遊動室内に前記衝突マスが遊動可
能に収容されていることを特徴とする。
【0018】請求項10のものは、請求項8において、
前記リンクが板状部を有していて該板状部が前記当り部
として構成されているとともに、該当り部に対して該当
り部の外側に配置された板状の衝突マスが拘束部材によ
り該当り部との間に隙間を形成し且つ該隙間内で遊動可
能な状態で拘束保持されていることを特徴とする。
【0019】
【作用及び発明の効果】以上のように本発明は、牽引装
置の所定箇所に、剛性の当り部と、その当り部に対し遊
動状態に設けられた衝突マスと、それらの間に形成され
た隙間と、更に当り部及び衝突マスとの間に介在する弾
性体とを有する制振装置を装着し、牽引装置の振動を抑
制するようになしたものである。
【0020】この制振装置は次のように働く。即ち、こ
の制振装置の場合、牽引装置における制振装置の装着箇
所が振動し始めるとその振動部と一体に当り部が変位
し、これと同期して振動し始める。一方衝突マスは当り
部に対して振動方向に遊動状態にあるため、即ち当り部
に対し同方向に独立して自由に移動するため、当り部の
振動時にその当り部に衝突し、当り部の振動即ち牽引装
置における制振装置の装着箇所(振動部)の振動を打ち
消すように作用する。
【0021】このとき当り部に衝突した衝突マスにはそ
の当り部から逆向きに運動エネルギーが与えられ(従っ
て当り部の振動エネルギーの一部が衝突マスの運動エネ
ルギーとして吸収される)、衝突マスは逆方向に運動を
行う。そして最初の当り面とは逆位置にある当り面に再
び衝突してそこで再び当り部、即ち牽引装置の振動を打
ち消すように作用する。
【0022】衝突マスは以後も同様の運動を当り部とは
逆位相ないし異なった位相で繰り返し行い、衝突の度に
牽引装置の振動エネルギーを吸収するとともに、これを
自身の運動エネルギーに変換して振動する当り部に衝突
し続ける。これによるエネルギー吸収によって牽引装置
の振動エネルギーが減衰し効果高く制振される。
【0023】尚、当り部と衝突マスとの何れもが剛体か
ら成っていると、衝突時に大きな異音(衝突音)が発生
してしまう。しかるに本発明における制振装置では、当
り部と衝突マスとの少なくとも一方の当り面にゴム,樹
脂等の弾性体が形成してあるため、衝突時に大きな異音
が発生する問題がないとともに、衝突時における滑り摩
擦,弾性体の粘性挙動による制振作用によって牽引装置
の振動減衰が助長される。
【0024】尚、牽引装置における振動部にダイナミッ
クダンパを装着して振動を抑制するといったことも考え
られる。このダイナミックダンパは、振動部に対しダン
パマスをばねを介して付加するもので、それらダンパマ
スとばねとから成る付加振動系の固有振動数を、主振動
系の固有振動数(振動部の固有振動数)に対しチューニ
ングすることで、振動部の共振倍率を低くし制振するこ
とができる。
【0025】しかしながらダイナミックダンパによる制
振では、単一の共振周波数の振動に対して効果を発揮す
るに過ぎず、他の周波数の共振を有効に防止することが
できない。即ち複数の周波数の共振に対しては有効でな
い。しかもダイナミックダンパの場合には、共振点の前
後に新たに別の共振を生じる問題がある。加えてばねと
してゴム弾性体を用いたときに、ゴム弾性体のばね定数
が温度によって変化するために制振特性の温度依存性が
高く、高温時や低温時に制振効率が減少してしまう。
【0026】更にまたダイナミックダンパでは、ダンパ
マスとして大きな質量が必要であって(振動部の10%
程度の質量が必要)、装置全体の重量が重くなるととも
に、必要な設置スペースも大きく、更にまた制振可能な
方向も定まっていて多方向の振動に対して有効に働かな
いといった種々の問題が内在している。
【0027】しかるに本発明における制振装置では、衝
突マスを独立移動可能に設けておいて、これを制振対象
と逆位相ないし異なった位相で運動させ、振動エネルギ
ーを吸収減衰するものであるため周波数依存性が特にな
く、広い周波数範囲に亘って振動を抑制することがで
き、また衝突方向を多方向に取ることが容易且つ簡単で
あって、多方向の振動を抑制することができ、しかも温
度に対する依存性も小さく、高温から低温までの幅広い
温度範囲で良好な制振効果を発揮する。また衝突マスの
必要な質量も軽量で足り(振動部の5%程度の質量で足
りる)、また装置全体の所要スペースが小さくコンパク
トであって、尚且つ振動部に対し簡単に装着できるなど
種々の特長を有している。
【0028】因みに図1は本発明における制振装置の一
形態例をダイナミックダンパと比較して模式的に表した
もので、図中1はその制振装置を、2はダイナミックダ
ンパを表している。尚、3は制振装置1における衝突マ
ス、4は衝突マス3の外周面即ち当り面に形成した弾性
体を、5は当り部を成すハウジングを示しており、また
6はダイナミックダンパ2におけるダンパマス、7はば
ね(ゴム)を、更に8は振動部を示している。
【0029】図1(B)は、振動部8に対して制振装置
1を装着したときの制振効果をダイナミックダンパ2を
装着した場合及びそれらを装着しない場合との比較にお
いて表したものである。但し図1(B)中cが制振装置
1を装着した場合、bがダイナミックダンパ2を装着し
た場合、aがそれらの何れをも装着しない場合をそれぞ
れ示している。この図1(B)の制振特性から分るよう
に、図1(A)(イ)のダイナミックダンパ2を装着し
た場合、特定の周波数領域(ここでは高周波数側の領
域)において共振を抑制できるものの、共振点の前後に
別の新たな共振を生じており、更に低周波数側での共振
に対しては効果を現していないが、図1(A)(ウ)の
制振装置1の場合、高周波数側においても低周波数側に
おいても効果を現しており、更にまた共振点の前後に別
の新たな共振を生ぜしめるといった現象も生じない。
【0030】以上から明らかなように本発明における制
振装置を牽引装置に装着することでその振動を良好に抑
制でき、問題となる牽引装置の周波数100〜200H
zの振動騒音を良好に低減することができる。
【0031】本発明において、剛性の当り部は鉄,アル
ミニウム合金等の金属や硬質の樹脂その他の硬質材にて
構成することができる。また衝突マスはそれ自体、ゴ
ム,樹脂等の弾性体にて構成することができる。但しこ
の場合、その内部に金属粉等を混入させて成る高比重ゴ
ム,高比重樹脂等として構成しておくことが望ましい。
【0032】またこの衝突マスは、これを弾性体にて構
成する場合においてこれを発泡体と成しておくこともで
きる。但しより効果的な制振をなす上で衝突マスは鉄,
アルミニウム合金,鉛等の金属でこれを構成しておくこ
とが望ましい。
【0033】本発明において、上記隙間は衝突マスを当
り部に対し最も効果的に衝突させる上で重要な意味があ
り、この意味において隙間は0.05〜2.0mmとす
ることが望ましく、より望ましいのは0.2〜1.0m
mの範囲である。
【0034】本発明においては、上記弾性体としてゴ
ム,樹脂を用いることができる。ここでゴムとしては例
えばNR,SBR,BR等のジエン系ゴム,EPDM系
ゴム,ウレタン系ゴム,シリコン系ゴム等各種のゴムを
用いることができる。また樹脂としては例えばポリプロ
ピレンやポリアミド等の熱可塑性樹脂,ポリオレフィン
やウレタン,ポリエステル系の熱可塑性エラストマその
他のものを用いることができる。
【0035】本発明においては、内部に遊動室を形成す
る剛性のハウジングを制振装置に備えておき、その遊動
室内に衝突マスを遊動可能に収容しておくことができる
(請求項2)。また本発明では、制振装置に上記のよう
なハウジングを設けることなく、当り部を棒状ないし管
状となしてその外側に環状の衝突マスを遊嵌させておく
こともできる(請求項3)。或いはまた当り部に対し、
衝突マスを拘束部材によりその当り部との間に所定の隙
間を形成する状態に且つ隙間内で遊動可能な状態に拘束
保持しておくことができる(請求項4)。
【0036】本発明においては、上記制振装置を牽引装
置におけるゴムブッシュに組み込んでおくことができる
(請求項5)。この場合においてその制振装置をゴムブ
ッシュにおける中心部の剛性のインナ部材内部に組み込
んでおくことができる(請求項6)。このようにすれ
ば、制振装置を組み付けるためのスペースを別に用意し
ておく必要がないとともに、ゴムブッシュを組み付ける
と同時に牽引装置に制振装置による制振機能が付加さ
れ、更にまたゴムブッシュとリンクとを組み付けた後に
おいて制振装置を別途装着するといった手間を必要とし
ない利点が得られる。
【0037】更にこの場合において、そのインナ部材を
中空構造となし、これによりインナ部材にてハウジング
を構成して、そのハウジング内の遊動室内に衝突マスを
遊動可能に収容しておくことができる(請求項7)。こ
の場合、インナ部材自体が制振装置におけるハウジング
を兼用しているため、必要な部材が少なくて済む利点が
得られる。
【0038】本発明においてはまた、上記制振装置を牽
引装置におけるリンクに装着しておくこともでき(請求
項8)、この場合においても制振装置の作用により、リ
ンクを通じて牽引装置の振動を効果的に制振することが
できる。
【0039】この場合においてリンク自体によりハウジ
ングを構成せしめ、そのハウジング内の遊動室内に衝突
マスを遊動可能に収容しておくことができる(請求項
9)。牽引装置におけるリンクには内部中空構造のもの
があり、請求項9によればその内部中空構造を効果的に
活用して、リンクの一部を含むようにして制振装置を構
成することができる。
【0040】一方請求項10のものは、リンクが板状部
を有する場合において、その板状部を当り部として構成
するとともに、その当り部に対し外側に配置した板状の
衝突マスを、拘束部材によりその当り部との間に隙間を
形成し且つ隙間内に遊動可能な状態で拘束保持するよう
になしたもので、この場合においてもリンクを制振装置
の構成部材として有効に活用して、制振装置を簡単な構
成で且つ少ない部品点数で構成することができる。
【0041】
【実施例】次に本発明の実施例を図面に基づいて詳しく
説明する。図2において、10は鉄道車両における台車
で、11は台車枠である。台車枠11は側梁11Aと横
梁11Bとを有している。12は中心ピンで、14はそ
の台車10に取付固定された駆動モータである。16は
車軸で、18は車輪であり、これら車輪18がレール上
を回転走行する。
【0042】車軸16は、上記駆動モータ14に対し歯
車カップリング装置20及び歯車装置22を介して作動
的に連結され、駆動モータ14からの駆動力が、それら
歯車カップリング装置20及び歯車装置22を介して車
軸16に、ひいては車輪18に伝えられるようになって
いる。
【0043】図3に示しているように、中心ピン12は
上部が車体24における車体台枠に固定されており、ま
た下部がリンク(1本リンク)26及びゴムブッシュ2
8を介して台車枠11、具体的には台車枠11における
横梁11Bに連結されている。ここでリンク26は、両
端部に円筒形状の保持筒30を有している。
【0044】一方ゴムブッシュ28は、図4及び図5に
示しているように剛性の外筒金具(外筒部材)32と、
インナ金具(インナ部材)34とを有しており、それら
の間に円筒形状のゴム弾性体36が加硫接着されてい
る。而してこのゴムブッシュ28は、外筒金具32がリ
ンク26における両端部の保持筒30内部に圧入され、
その保持筒30においてリンク26に固定状態とされて
いる。このリンク26の両端部に圧入固定された一対の
ゴムブッシュ28のうち、一方はインナ金具34に中心
ピン12の下部が結合され、また他方においてはインナ
金具34に横梁11Bが結合されている。尚、図3にお
いて38は車体台枠上に設けた床板であり、40は枕梁
である。
【0045】インナ金具34は、その中心部においてこ
れを軸方向に貫通する空所を備えた中空構造をなしてお
り、その空所内部に本例の制振装置42の主要素を成す
金属製の衝突マス44が組み込まれている。詳しくは、
本例ではインナ金具34の軸方向中間部分が、制振装置
42におけるハウジング46として構成されており、そ
の内側に遊動室48が形成されている。そしてその遊動
室48内部に衝突マス44が軸直角方向に遊動可能に収
容されている。
【0046】ここで衝突マス44は断面円形且つ軸方向
に長手形状をなしている。この衝突マス44は、両端部
の相対的に大径の頭部50と、それらの間の相対的に小
径の胴部52とを有している。ここで一方の頭部50は
胴部52と別体に構成されており、それらがボルト54
により軸方向に締結されている。一対の頭部50のそれ
ぞれの外周面には、ゴム弾性体56の層が加硫接着によ
り被着されている。
【0047】一方、遊動室48はこの衝突マス44に対
応した形状で形成されている。詳しくは、この遊動室4
8は両端部の大径部58と、それらの間の小径部60と
を有している。そして大径部58と小径部60との間の
段付部62において、遊動室48内部に収容された衝突
マス44の軸方向の抜けを阻止している。
【0048】ここで衝突マス44における頭部50の外
周面と遊動室60における大径部58の内周面との間の
隙間、詳しくは頭部50の外周面に被着されたゴム弾性
体56の層と大径部58との間の隙間S(e
)は、衝突マス44における胴部52の外周面と遊
動室48における小径部60の内周面との間の隙間S
(e+e)よりも小さいものとされている。即ちこ
の例では、衝突マス44が遊動室48内部において隙間
の分だけ軸直角方向に自由運動可能とされている。
【0049】この制振装置42は次のように働く。即
ち、牽引装置においてゴムブッシュ28,インナ金具3
4が軸直角方向に振動し始めると、衝突マス44がハウ
ジング46に衝突し、ハウジング46の振動即ちインナ
金具34の振動を打ち消すように作用する。
【0050】ハウジング46に衝突した衝突マス44に
はそのハウジング46から逆向きに運動エネルギーが与
えられ(従ってハウジング46の振動エネルギーの一部
が衝突マス44の運動エネルギーとして吸収される)、
衝突マス44は逆方向に運動を行う。そして最初の当り
面とは逆位置にある当り面に再び衝突してそこで再びイ
ンナ金具34の振動を打ち消すように作用する。
【0051】衝突マス44は以後も同様の運動をインナ
金具34とは逆位相ないし異なった位相で繰り返し行
い、衝突の度にインナ金具34の振動エネルギーを吸収
するとともに、これを自身の運動エネルギーに変換して
振動するインナ金具34に衝突し続け、これによりゴム
ブッシュ28におけるインナ金具34の振動エネルギー
が減衰する。即ちゴムブッシュ28自体に良好な振動減
衰機能が付与される。
【0052】また本例の制振装置42は、衝突マス44
の頭部50の外周面にゴム弾性体56の層が被着してあ
るため、衝突時に大きな異音が発生する問題がないとと
もに、衝突時にゴム弾性体56の制振作用が働いて振動
減衰が助長される。
【0053】かかる本例の制振装置42は周波数依存性
が特になく、広い周波数範囲に亘って振動を抑制するこ
とができ、しかも温度に対する依存性も小さく、高温か
ら低温までの幅広い温度範囲で良好な制振効果を発揮す
る。また衝突マス44の必要な質量も軽量で足るととも
に、制振装置42全体の所要スペースが小さくコンパク
トであるため、ゴムブッシュ28に対しても簡単にこれ
を装着できるなど種々の特長を有している。
【0054】その他本例では、インナ金具34自体が制
振装置42におけるハウジング46を兼用しているため
必要な部材が少なくて済むとともに、ゴムブッシュ28
を組み付けると同時に牽引装置に制振装置42による制
振機能を付加できる利点が得られる。
【0055】次に図6は本発明の他の実施例を示してい
る。この例はリンク26に制振装置42を組み込んだ例
である。即ちこの例では、リンク26の一部にて金属製
のハウジング46を形成し、(B)に示すように
((B)は縦断面を示している)その内側に断面四角形
状且つ軸方向に長手形状をなす遊動室48を形成して、
そこに対応する断面四角形状且つ軸方向に長手形状をな
す金属製の衝突マス44を遊動可能に収容している。
【0056】ここで衝突マス44の外周面にはゴム弾性
体56の層が加硫接着により被着されており、そのゴム
弾性体56の層と遊動室48内面との間に隙間S(e
+e),隙間S(e+e)が形成されてい
る。尚長手方向の隙間Sはこれを可吸的に小さくする
こともできる。
【0057】本例によれば、リンク26の一部を含むよ
うにして制振装置42を構成しているので、制振装置4
2の作用によりリンク26を通じて牽引装置の振動を効
果的に制振することができるとともに、この例でもリン
ク26を組み付けた後において制振装置42を別途装着
するといった手間を要しない利点が得られる。
【0058】図7及び図8は本発明の更に他の実施例を
示している。この例もまた、リンク26に制振装置42
を組み込んだ例である。この例において、リンク26は
両端部の保持筒30と30との間の部分において板状部
66を有しており、それら板状部66の左右両外側に同
じく板状をなす金属製の衝突マス44が配置されてい
る。この一対の衝突マス44のリンク26の側の外面に
もゴム弾性体56の層が加硫接着により被着されてい
る。
【0059】而してそれら一対の衝突マス44は、リン
ク26の板状部66の貫通孔68を挿通した拘束具(拘
束部材)70により、板状部66との間に所定の隙間S
(e+e)を形成する状態に且つその隙間S
で遊動可能な状態になるように隙間S(e
),隙間S(e+e)を形成して、拘束保持
されている。ここで、隙間Sは隙間Sよりも小さい
ものとされている。尚板状をなす衝突マス44は、リン
ク26に形成された対応する凹所内に遊動可能な状態で
収容されており、図7(B)の上下の縁部74に対して
も衝突マス44が上下に衝突可能となっている。
【0060】本例によれば、リンク26を制振装置42
の構成部材として有効に活用しているので、制振装置4
2を簡単な構成で且つ少ない部品点数で構成することが
できるとともに、制振装置42の作用によりリンク26
を通じて牽引装置の振動を効果的に制振することができ
る。
【0061】次に図9の例は、リンク26の外面に棒状
部(当り部)76を有する金属製の保持具78を取付
け、その棒状部76の外側に環状(ここでは円筒形状)
をなす金属製の衝突マス44を、その内周面にゴム弾性
体56の層を加硫接着により被着した状態で遊動可能に
外嵌し、以て制振装置42を構成した例である。この例
においても、制振装置42の作用によりリンク26を通
じて牽引装置の振動を効果的に制振することができる。
【0062】以上本発明の実施例を詳述したがこれはあ
くまで一例示である。例えば本発明においては弾性体と
して樹脂を用いることも可能であるし、また制振装置を
上例以外の様々な形態で構成することが可能であるな
ど、本発明はその主旨を逸脱しない範囲において種々変
更を加えた形態で構成可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A):本発明の制振装置の一形態例をダイナ
ミックダンパと比較して模式的に示す図である。 (B):(A)の制振装置の効果の説明図である。
【図2】本発明の適用対象である牽引装置を含んだ鉄道
車両の台車を示す図である。
【図3】図2における牽引装置とその周辺部を示す図で
ある。
【図4】図2及び図3における牽引装置のゴムブッシュ
に制振装置を組み込んだ例を示す図である。
【図5】図4の各部材を分解して示す図である。
【図6】本発明の他の実施例を示す図である。
【図7】本発明の更に他の実施例を示す図である。
【図8】図7の実施例の各部材を分解して示す図であ
る。
【図9】本発明の更に他の実施例を示す図である。
【符号の説明】
10 台車 11 台車枠 12 中心ピン 24 車体 26 リンク 28 ゴムブッシュ 32 外筒金具(外筒部材) 34 インナ金具(インナ部材) 36 ゴム弾性体 42 制振装置 44 衝突マス 46 ハウジング 48 遊動室 56 ゴム弾性体(弾性体) 66 板状部(当り部) 70 拘束具(拘束部材) 76 棒状部(当り部) S,S 隙間

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上部が車体に結合される中心ピンと、各
    端部が台車枠及び該中心ピンの下部にそれぞれゴムブッ
    シュを介して結合されたリンクとを有する牽引装置を介
    して、台車と車体とを連結し該車体を牽引するようにな
    した鉄道車両における該牽引装置の所定箇所に、剛性の
    当り部と、該当り部に対して遊動状態に設けられ、振動
    時に該当り部に衝突する衝突マスと、該当り部と該衝突
    マスとの間に形成され、該衝突マスを該振動方向に遊動
    させるための隙間と、それら当り部と衝突マスとの少な
    くとも一方の当り面に形成された弾性体とを有する制振
    装置を装着したことを特徴とする鉄道車両における牽引
    装置の制振構造。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記制振装置が内部
    に遊動室を形成する剛性のハウジングを有していて該ハ
    ウジングにて前記当り部が構成されており、該ハウジン
    グ内の該遊動室内に前記衝突マスが遊動可能に収容され
    ていることを特徴とする鉄道車両における牽引装置の制
    振構造。
  3. 【請求項3】 請求項1において、前記当り部が棒状な
    いし管状をなしているとともに前記衝突マスが環状をな
    しており、該衝突マスが該当り部の外側に遊嵌されてい
    ることを特徴とする鉄道車両における牽引装置の制振構
    造。
  4. 【請求項4】 請求項1において、前記当り部に対し前
    記衝突マスが拘束部材により該当り部との間に所定の隙
    間を形成する状態に且つ該隙間内で遊動可能な状態に拘
    束保持されていることを特徴とする鉄道車両における牽
    引装置の制振構造。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4の何れかにおいて、前記制
    振装置が前記ゴムブッシュに組み込まれていることを特
    徴とする鉄道車両における牽引装置の制振構造。
  6. 【請求項6】 請求項5において、前記ゴムブッシュが
    剛性の外筒部材及び中心部のインナ部材と、それらの間
    に挟まれたゴム弾性体とを有しており、前記制振装置が
    該インナ部材の内部に組み込まれていることを特徴とす
    る鉄道車両における牽引装置の制振構造。
  7. 【請求項7】 請求項6において、前記インナ部材が前
    記当り部を成すハウジングを構成していて、該ハウジン
    グ内の遊動室内に前記衝突マスが遊動可能に収容されて
    いることを特徴とする鉄道車両における牽引装置の制振
    構造。
  8. 【請求項8】 請求項1〜4の何れかにおいて、前記牽
    引装置における前記リンクに前記制振装置が装着されて
    いることを特徴とする鉄道車両における牽引装置の制振
    構造。
  9. 【請求項9】 請求項8において、前記リンクが前記当
    り部を成すハウジングを構成していて、該ハウジング内
    の遊動室内に前記衝突マスが遊動可能に収容されている
    ことを特徴とする鉄道車両における牽引装置の制振構
    造。
  10. 【請求項10】 請求項8において、前記リンクが板状
    部を有していて該板状部が前記当り部として構成されて
    いるとともに、該当り部に対して該当り部の外側に配置
    された板状の衝突マスが拘束部材により該当り部との間
    に隙間を形成し且つ該隙間内で遊動可能な状態で拘束保
    持されていることを特徴とする鉄道車両における牽引装
    置の制振構造。
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