JP2002293048A - フレキソ塗工フィルム転写装置及び方法 - Google Patents

フレキソ塗工フィルム転写装置及び方法

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JP2002293048A
JP2002293048A JP2001336387A JP2001336387A JP2002293048A JP 2002293048 A JP2002293048 A JP 2002293048A JP 2001336387 A JP2001336387 A JP 2001336387A JP 2001336387 A JP2001336387 A JP 2001336387A JP 2002293048 A JP2002293048 A JP 2002293048A
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JP
Japan
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roll
coating
sheet material
printing sheet
plastic film
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JP2001336387A
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English (en)
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Toru Fuji
徹 藤
Hiroki Matsumoto
啓樹 松本
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MATSUMOTO KIKAI Manufacturing CO Ltd
TOTSUYA KK
Matsumoto Kikai Seisakusho KK
Totsuya KK
Original Assignee
MATSUMOTO KIKAI Manufacturing CO Ltd
TOTSUYA KK
Matsumoto Kikai Seisakusho KK
Totsuya KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 印刷シート材への表面加工に用いられるフレ
キソ塗工フィルム転写装置及び方法を提供する。 【解決手段】 本発明のフレキソ塗工フィルム転写装置
は、長尺のプラスチックフィルム4と印刷シート材5と
の何れかに紫外線硬化型塗料を塗布するフレキソ塗工部
と、対向状に且つ僅かに軸心が前後に位置するように配
設された第1ロール1と第2ロール2との加圧接触部3
に、前記プラスチックフィルム4を軸心が前方に位置す
る第1ロール1に支持させながら供給すると共に、印刷
シート材5を先端が第2ロール2に当接するように供給
して接合させる接合部と、接合させた積層体に紫外線を
照射して塗料を硬化させる紫外線硬化機構と、プラスチ
ックフィルムと印刷シート材とを剥離させる剥離機構と
からなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、印刷シート材への
表面加工に用いられるフレキソ塗工フィルム転写装置及
び方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般廃棄物や産業廃棄物による環境汚染
の問題は益々厳しい状況であり、早急な対応を迫られて
いる。特に印刷シート材に関しては、再生リサイクル、
埋立処分、焼却処分等での環境汚染を防止することが製
品化並びに使用に当たっての必須条件である。一方、実
用的な性能(表面の美匠性、耐摩耗性、耐ブロッキング
性、耐光性等)に優れていることを求め、また機能性
(抗菌性、撥水性、導電性、帯電防止性等)を追求する
ために印刷シート材に表面加工を施す場合が多い。した
がって、表面加工を施したために、前述の再生リサイク
ル、埋立処分、焼却処分時に環境汚染等の不具合が発生
しないことが求められている。特にその加工方法として
は、地球資源問題や地球温暖化、炭酸ガスの問題から、
省エネルギー、省資源、効率化、高速化が必要である。
【0003】具体的には印刷シート材の表面加工では、
フィルムをラミネートすることが代表的であり、耐久性
の大幅な向上になることから、資源の節約にはなるが、
プラスチック製品として見なされるためにリサイクルや
埋立処分での処理が不可能であるという問題が発生して
おり、その解決が望まれている。一方、コーティングに
よる表面加工は、特に印刷シート材の古紙再生ではリサ
イクル適性が高いことが注目されている。ここで、ダイ
オキシン発生の原因となる塩素系化合物並びに有機溶剤
を含有しない紫外線硬化型塗料をコーティング材料とし
て用いることが、より環境に優しく、省エネルギー、省
資源、効率化、高速化に役立つことから注目を浴びてお
り、その加工量も伸びの一途をたどっている。そして、
印刷シート材に紫外線硬化型塗料をコーティングした
後、フィルムを積層した状態で硬化させることにより、
鏡面加工を施したり、フィルムの凹凸を転写させたり、
或いはフィルムに紫外線硬化型塗料をコーティングして
印刷シート材に転写したりする加工技術が知られてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述のフィルム転写に
よる加工技術は、フィルムのラミネート加工に比較して
原則的には省資源、省エネルギーになり、今後益々発展
することが見込まれているが、仕上がりが不充分であ
り、また高速化ができずに省エネルギーにならないもの
もあった。特にフィルムと印刷シート材とを接合する工
程において仕上がり不良が発生し易く、高速化が実現で
きないという現状がある。そこで、本発明者らは、フィ
ルムと印刷シート材とを接合する工程を含め、仕上がり
外観の向上を実現し、加工速度の高速化を図ることがで
きる装置及び方法を提案することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記に鑑み鋭
意検討の末に見出されたもので、請求項1及び請求項3
に示すように、長尺のプラスチックフィルムと印刷シー
ト材との何れかに紫外線硬化型塗料を塗布するフレキソ
塗工部と、対向状に且つ僅かに軸心が前後に位置するよ
うに配設された第1ロールと第2ロールとの加圧接触部
に、前記プラスチックフィルムを軸心が前方に位置する
第1ロールに支持させながら供給すると共に、印刷シー
ト材を先端が第2ロールに当接するように供給して接合
させる接合部と、接合させた積層体に紫外線を照射して
塗料を硬化させる紫外線硬化機構と、プラスチックフィ
ルムと印刷シート材とを剥離させる剥離機構とからなる
ことを特徴とするフレキソ塗工フィルム転写装置、及び
方法に関するものである。
【0006】また、請求項2に示すように、フレキソ塗
工部は、ゴム製の付けロールと金属製のドクターロール
とゴム硬度が55〜75のゴム製の転移ロールとを用
い、或いは金属製又はゴム硬度が55〜75のゴム製の
ドクターロールと金属製又はゴム硬度が55〜75のゴ
ム製の塗布ロールを用い、ドクターロールと転移ロール
又は塗布ロールの回転数比が0.5/10〜3/10で
あり、表面平均粗さが3μm以下のゴムブランケット
版、或いは樹脂版によるパターン印刷を行うことが望ま
しいことも見いだした。
【0007】さらに、請求項4に示すように、紫外線硬
化型塗料は溶剤含有量が10%以下で、増感剤により光
開始剤の開始速度、塗料の硬化度を制御されたものを用
いたもので、塗布時の粘度が100mPa/s以下であ
り、塗布量が10g/m2以下であることが望ましいこ
とも見出した。
【0008】また、請求項5に示すように、プラスチッ
クフィルムは、ポリプロピレン、ポリエチレン等のポリ
オレフィン、ポリカーボネート、アクリル樹脂、ポリス
チレン、ABS樹脂、ポリエステル樹脂、生分解性樹
脂、塩ビ樹脂単体、或いは複合化されているものを含む
透明材料であることが望ましいことも見出した。
【0009】さらに、請求項6に示すように、印刷シー
ト材の後端であるクワエ尻に紫外線硬化型塗料を塗布し
ないようにすることが望ましいことも見出した。
【0010】また、請求項7に示すように、印刷シート
材の表面に付着しているストンパー、紙粉、埃等の粉末
を除去した後に紫外線硬化型塗料を塗布し、フィルム転
写することが望ましいことも見出した。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明者らは、前述の請求項1及
び請求項3のような接合部の構造とすることにより、高
速での安定な運転を可能とし得ることを見出した。即ち
従来の接合部の構造は、図1(b)に示すように対向状
に且つ軸心が前後にずれることなく一致する(水平状の
進行方向に対し同一鉛直線状に位置する)ように第1ロ
ール1と第2ロール2とが配設されている。そのため、
第1ロール1と第2ロール2との加圧接触部3は線状或
いは水平な細帯状となる。そして、プラスチックフィル
ム4を第1ロール1に支持させながら供給すると共に、
印刷シート材5を先端が加圧接触部3に臨むように供給
して接合させる。これに対し、本発明の接合部の構造
は、図1(a)に示すように対向状に且つ軸心が前後に
ずれて位置するように第1ロール1と第2ロール2とが
配設されている。そのため、第1ロール1と第2ロール
2との加圧接触部3は、傾斜状の細帯状となる。そし
て、プラスチックフィルム4を第1ロール1に支持させ
ながら供給すると共に、印刷シート材5を先端が第2ロ
ール2に当接するように供給して接合させる。したがっ
て、本発明の接合部では、従来のように加圧接触部3に
至る前にフィルム4と印刷シート材5とが接触すること
により、シワを発生させたり仕上がりに問題を生じたり
することがなく、高速の加工速度でもフィルム4は第1
ロール1に、印刷シート材5は第2ロール材2に確実に
支持させた状態で接合されるものとなり、何等支障なく
美麗な仕上がりを得ることができる。
【0012】また、前述の請求項2のようなフレキソ塗
工部とすることが、仕上がりの良否に重要であることも
見出した。即ちフレキソ塗工部を構成するゴム製の付け
ロール、金属製のドクターロール、ゴム製の転移ロール
のうち、転移ロールのゴム硬度が55〜75であること
が塗り目(流れ方向に線が発生する)の発生の有無に重
要であり、例えばこの範囲よりも低い(柔らかい)転移
ロールでは、塗り目が発生してしまう。さらに、ゴム製
の付けロールをR0、金属製のドクターロールをR1、ゴ
ム製の転移ロールをR2とすると、R1とR2との回転数
比がR1/R2=0.5/10〜3/10であることも塗
り目の発生の有無に重要であり、例えばこの範囲よりも
回転数比が大きい場合には、塗り目が発生してしまう。
加えて、表面平均粗さが3μm以下のゴムブランケット
版、或いは樹脂版によるパターン印刷を行うことが望ま
しいことも見いだした。また、3本ロール方式以外の、
例えばドクターロールと塗布ロールの2本ロールにおい
ても、ロール間に紫外線硬化型塗料を供給し、回転数比
を制御することでも前述と同等の効果を上げることは可
能である。即ちフレキソ塗工部を構成する金属製又はゴ
ム製のドクターロールと金属製又はゴム製の塗布ロール
を用い、ゴムロールの材質に関しても前述と同様とし、
ドクターロールと塗布ロールの回転数比を0.5/10
〜3/10として塗り目の発生を防止する。
【0013】さらに、前述の請求項4のような紫外線硬
化型塗料を用いることにより、酸素阻害の影響を受け
ず、乾燥(硬化)不良を生ずることがない表面加工が実
現できることが見出された。尚、紫外線硬化型塗料は、
透明な樹脂に限定されるものではなく、マット剤を含む
ようなある程度不透明性であっても良く、紫外線透過性
を有するものであれば、本発明のフィルム転写に用いる
ことができる。
【0014】また、前述の請求項5のようなプラスチッ
クフィルムを用いることにより、塗工時の張力に耐え、
のびや変形、歪み等を生ずることがなく、繰り返し使用
することができる。
【0015】さらに、前述の請求項6のように印刷シー
ト材の後端であるクワエ尻に紫外線硬化型塗料を塗布し
ないようにすれば、即ち図2(a)のように後端の縁部
のみに非塗布部分6を設ければ、図2(b)のように四
方の縁部に非塗布部分6を設けなくても良いことも見出
した。これらの非塗布部分6は結局のところ資源の無駄
となるので、勿論少ない方が好ましい。
【0016】また、請求項7のように印刷シート材の表
面に付着しているストンパー、紙粉、埃等の粉末を除去
した後に紫外線硬化型塗料を塗布し、フィルム転写する
ことにより、表面光沢に優れ、仕上がりも良好になるこ
とも見出した。尚、ここで粉末とは、紙粉、埃とうに限
定するものではなく、印刷物の表面に付着している微粒
子全般を対象としている。即ち油性印刷物でのブロッキ
ング防止のために散布するストンパー(澱粉粉末が多
い)、紙に由来する紙粉、周囲から付着する埃、粉塵、
その他の粉を総称するものである。この粉末を除去する
ためには、接触型としてロータリーブラシを用い、印刷
物の表面を逆回転に擦り、減圧吸引し、掻き揚げた粉末
を表面から除去する装置、刷毛状のもので表面を擦り、
粉末を除去する装置、或いは非接触型として超音波を用
い、表面から粉末を遊離させ、除去する装置、静電気で
吸引除去する装置、粘着物質を用いる装置等を用いるこ
とができ、このような装置を設置する場所としては、イ
ンライン、オフラインの何れでも良く、インラインの場
合は、給紙機上や塗工機の直前が効果的である。また、
印刷シート材は、基材シートや印刷(インキ、印刷方法
等)について何ら限定するものではないが、例えば基材
シートの材質としては、紙、合成紙、ポリプロピレンや
ポリエステル等のプラスチックシートを用いることがで
き、印刷方式は、枚葉或いはウエブ形態でのオフセット
印刷、グラビア印刷、スクリーン印刷等が可能であり、
さらに印刷インキは油性インキでは植物油タイプを含む
もの、UVインキ等を用いても良い。
【0017】
【実施例】〔実施例1〕表面平均粗さが2.8μmのブ
ランケットを用いた版を版胴にセットしたフレキソ塗工
部(ゴム製の付けロールと金属製のドクターロールとゴ
ム製の転移ロールの組み合わせ;転移ロールのゴム硬
度:65,R1/R2=1.7/10)にて、紫外線硬化
型塗料である東洋インキ(株)製『YU523』を坪量
135gの油性印刷シートの上に3.8g/m2塗布
し、延伸ポリプロピレンフィルム(厚み40μm)を、
50m/分の速度で図1(a)に示す接合部にて貼り合
わせ、120W/cmの紫外線ランプ2灯の照射で加圧
しながら硬化させた後、フィルムを剥離し、表面加工さ
れたコーティングシートを得た。得られたコーティング
シートは、古紙再生のリサイクル性に適し、光沢度は6
0゜グロス値で90あり、シワ等の不具合もなく、耐割
れ性に優れたものであった。また、用いたフィルムは繰
り返し使用の可能なものであった。
【0018】〔実施例2〕前記実施例1と同様な装置に
て、紫外線硬化型塗料として大日本インキ(株)製『デ
ィッククリアーYD−451』を坪量170gの印刷し
たコート板紙の上に3.5g/m2塗布し、延伸ポリプ
ロピレンフィルム(厚み50μm)を、60m/分の速
度で図1(a)に示す接合部にて貼り合わせ、120W
/cmの紫外線ランプ2灯の照射で硬化させた後、フィ
ルムを剥離し、表面加工されたコーティングシートを得
た。得られたコーティングシートは、古紙再生のリサイ
クル性に適し、光沢度は60゜グロス値で95あり、シ
ワ等の不具合もなく、耐割れ性に優れたものであった。
また、用いたフィルムは繰り返し使用の可能なものであ
った。
【0019】〔実施例3〕前記実施例1と同様な装置に
て、紫外線硬化型塗料として大日精化(株)製『EXT
−10』を坪量110gの印刷したコート板紙の上に
3.5g/m2塗布し、延伸ポリプロピレンのマットフ
ィルム(厚み30μm)を、40m/分の速度で図1
(a)に示す接合部にて貼り合わせ、120W/cmの
紫外線ランプ2灯の照射で硬化させた後、フィルムを剥
離し、表面加工されたコーティングシートを得た。得ら
れたコーティングシートは、古紙再生のリサイクル性に
適し、仕上がり外観はマット感も良く、シワ等の不具合
もなく、耐割れ性に優れたものであった。また、用いた
フィルムは繰り返し使用の可能なものであった。
【0020】〔比較例1〕図1(b)に示す接合部にて
貼り合わせた以外は、ほぼ前記実施例2と同様にして表
面加工されたコーティングシートを得た。得られたコー
ティングシートは、古紙再生のリサイクル性に適し、光
沢度は60゜グロス値で80あったが、仕上がり外観が
不良であり、シワが発生した。さらに、加工速度を40
m/分に下げて行っても改善は認められず、同様の不具
合が生じた。
【0021】〔比較例2〕フレキソ塗工部の転写ロール
のゴム硬度が40で、R1/R2=5/10である以外
は、ほぼ前記実施例1と同様にして表面加工されたコー
ティングシートを得た。得られたコーティングシート
は、表面光沢は60゜グロス値で75であり、仕上がり
外観が不良であり、シワが発生した。さらに、加工速度
を40m/分に下げて行っても改善は認められず、同様
の不具合が生じた。
【0022】〔実施例4〕油性印刷シートの表面に付着
している粉末や埃を除去すること、及び紫外線硬化型塗
料を2.8g/m2塗布すること以外は、前記実施例1
と同様にして表面加工されたコーティングシートを得
た。得られたコーティングシートは、古紙再生のリサイ
クル性に適し、特に光沢に優れた仕上がり外観であり、
光沢度は60゜グロス値で93あり、耐割れ性に優れた
ものであった。用いたフィルムは繰り返し使用の可能で
あった。
【0023】〔参考例〕油性印刷シートの表面に付着し
ている粉末や埃を除去すること以外は、前記実施例4と
同様にして表面加工されたコーティングシートを得た。
得られたコーティングシートは、前記実施例4に比べる
と表面光沢が劣り、光沢度は60゜グロス値で70であ
り、仕上がり外観が若干劣った。
【0024】〔実施例5〕表面平均粗さが2.8μmの
ブランケットを用いた版を版胴にセットしたフレキソ塗
工部(ゴム製のドクターロールと金属製の塗布ロールの
組み合わせ;ドクターロールのゴム硬度:60,R1
2=1.7/10)にて、紫外線硬化型塗料である東
洋インキ(株)製『FDFC−110』を坪量135g
の油性印刷シートの上に3.8g/m2塗布し、延伸ポ
リプロピレンフィルム(厚み40μm)を、50m/分
の速度で、120W/cmの紫外線ランプ2灯の照射で
加圧しながら硬化させた後、フィルムを剥離し、表面加
工されたコーティングシートを得た。得られたコーティ
ングシートは、古紙再生のリサイクル性に適し、光沢度
は60゜グロス値で91あり、シワの発生もなく、耐割
れ性に優れたものであった。また、用いたフィルムは繰
り返し使用の可能なものであった。
【0025】以上本発明を実施例に基づいて説明した
が、本発明は前記実施例に限定されるものではなく、特
許請求の範囲に記載の構成を変更しない限りどのように
でも実施することができる。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように本発明のフレキソ塗
工フィルム転写装置及び方法は、地球環境に優しく、リ
サイクル性に優れ、優れた意匠性を有し、実用的な機能
を持ったコーティングが可能となり、商品価値の向上が
図れ、加工速度を向上させたところから、省資源、省エ
ネルギーに貢献できるものである。
【0027】したがって、本発明のフレキソ塗工フィル
ム転写装置及び方法は、印刷シート材への各種の表面加
工に適用することができ、例えば表面の美匠性、耐摩耗
性、耐ブロッキング性、耐光性、抗菌性、撥水性、導電
性、帯電防止性等の各種の性能を付与する広範な加工に
好適に適用することができ、その実用的価値は極めて高
いものである。
【0028】また、請求項2に示すようにフレキソ塗工
部が、ゴム製の付けロールと金属製のドクターロールと
ゴム硬度が55〜75のゴム製の転移ロールとを用い、
或いは金属製又はゴム硬度が55〜75のゴム製のドク
ターロールと金属製又はゴム硬度が55〜75のゴム製
の塗布ロールを用い、ドクターロールと転移ロール又は
塗布ロールとの回転数比が0.5/10〜3/10であ
り、表面平均粗さが3μm以下のゴムブランケット版、
或いは樹脂版によるパターン印刷を行う場合、極めて仕
上がり外観に優れた加工が得られる。
【0029】さらに、請求項4に示すように紫外線硬化
型塗料は溶剤含有量が10%以下で、増感剤により光開
始剤の開始速度、塗料の硬化度を制御されたものを用い
たもので、塗布時の粘度が100mPa/s以下であ
り、塗布量が10g/m2以下とした場合、酸素阻害の
影響を受けず、硬化不良を生ずることがない表面加工が
実現できる。
【0030】また、請求項5に示すようにプラスチック
フィルムは、ポリプロピレン、ポリエチレン等のポリオ
レフィン、ポリカーボネート、アクリル樹脂、ポリスチ
レン、ABS樹脂、ポリエステル樹脂、生分解性樹脂、
塩ビ樹脂単体、或いは複合化されているものを含む透明
材料を用いる場合、塗工時の張力によって変形や歪み等
を生ずることがなく、繰り返し使用することができる。
【0031】さらに、請求項6に示すように印刷シート
材の後端であるクワエ尻に紫外線硬化型塗料の非塗布部
分を形成する場合、従来のように四方の縁部に非塗布部
分を設けなくても良く、無駄な面積を軽減することがで
きる。
【0032】加えて請求項7に示すように印刷シート材
の表面に付着しているストンパー、紙粉、埃等の粉末を
除去した後に紫外線硬化型塗料を塗布し、フィルム転写
する場合、表面光沢に優れ、仕上がりも良好になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)本発明のフレキソ塗工フィルム転写装置
の接合部を示す側面図、(b)従来の接合部を示す側面
図である。
【図2】(a)本発明の装置及び方法により得られるコ
ーティングシートを示す平面図、(b)従来の装置及び
方法により得られるコーティングシートを示す平面図で
ある。
【符号の説明】
1 第1ロール 2 第2ロール 3 加圧接触部 4 プラスチックフィルム 5 印刷シート材 6 非塗布部分
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松本 啓樹 東京都墨田区立花5−37−8 松本機械製 作株式会社内 Fターム(参考) 2H113 AA01 AA02 AA03 AA04 AA05 BA01 BA22 BA24 BC00 DA41 DA47 DA48 DA54 DA57 DA58 EA10 EA12 EA16 4D075 AC29 AC43 AC72 BB50Z CA02 CA03 CA22 CA32 CA33 CA36 CA47 CB04 CB06 DA04 DB36 DB38 DB43 DB48 DC50 EA05 EA21 EB22 EB52 EC38 4F040 AA22 AB04 AC01 BA23 CB03 CB37 CB40 DB21

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長尺のプラスチックフィルムと印刷シー
    ト材との何れかに紫外線硬化型塗料を塗布するフレキソ
    塗工部と、対向状に且つ僅かに軸心が前後に位置するよ
    うに配設された第1ロールと第2ロールとの加圧接触部
    に、前記プラスチックフィルムを軸心が前方に位置する
    第1ロールに支持させながら供給すると共に、印刷シー
    ト材を先端が第2ロールに当接するように供給して接合
    させる接合部と、接合させた積層体に紫外線を照射して
    塗料を硬化させる紫外線硬化機構と、プラスチックフィ
    ルムと印刷シート材とを剥離させる剥離機構とからなる
    ことを特徴とするフレキソ塗工フィルム転写装置。
  2. 【請求項2】 フレキソ塗工部は、ゴム製の付けロール
    と金属製のドクターロールとゴム硬度が55〜75のゴ
    ム製の転移ロールとを用い、或いは金属製又はゴム硬度
    が55〜75のゴム製のドクターロールと金属製又はゴ
    ム硬度が55〜75のゴム製の塗布ロールを用い、ドク
    ターロールと転移ロール又は塗布ロールの回転数比が
    0.5/10〜3/10であり、表面平均粗さが3μm
    以下のゴムブランケット版、或いは樹脂版によるパター
    ン印刷を行うものであることを特徴とする請求項1に記
    載のフレキソ塗工フィルム転写装置。
  3. 【請求項3】 フレキソ塗工部にて長尺のプラスチック
    フィルムと印刷シート材との何れかに紫外線硬化型塗料
    を塗布した後、対向状に且つ僅かに軸心が前後に位置す
    るように配設された第1ロールと第2ロールとの加圧接
    触部に、前記プラスチックフィルムを軸心が前方に位置
    する第1ロールに支持させながら供給すると共に、印刷
    シート材を先端が第2ロールに当接するように供給して
    接合し、この接合状態で紫外線を照射して塗料を硬化さ
    せた後、プラスチックフィルムから印刷シート材を剥が
    すようにしたことを特徴とするフレキソ塗工フィルム転
    写方法。
  4. 【請求項4】 紫外線硬化型塗料は溶剤含有量が10%
    以下で、増感剤により光開始剤の開始速度、塗料の硬化
    度を制御されたものを用いたもので、塗布時の粘度が1
    00mPa/s以下であり、塗布量が10g/m2以下
    であることを特徴とする請求項3に記載のフレキソ塗工
    フィルム転写方法。
  5. 【請求項5】 プラスチックフィルムは、ポリプロピレ
    ン、ポリエチレン等のポリオレフィン、ポリカーボネー
    ト、アクリル樹脂、ポリスチレン、ABS樹脂、ポリエ
    ステル樹脂、生分解性樹脂、塩ビ樹脂単体、或いは複合
    化されているものを含む透明材料であることを特徴とす
    る請求項3又は4に記載のフレキソ塗工フィルム転写方
    法。
  6. 【請求項6】 印刷シート材の後端であるクワエ尻に紫
    外線硬化型塗料を塗布しないようにすることを特徴とす
    る請求項3〜5の何れか一項に記載のフレキソ塗工フィ
    ルム転写方法。
  7. 【請求項7】 印刷シート材の表面に付着しているスト
    ンパー、紙粉、埃等の粉末を除去した後に紫外線硬化型
    塗料を塗布し、フィルム転写することを特徴とする請求
    項3〜6の何れか一項に記載のフレキソ塗工フィルム転
    写方法。
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