JP2002292944A - 画像記録装置およびその制御方法 - Google Patents

画像記録装置およびその制御方法

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JP2002292944A
JP2002292944A JP2001103638A JP2001103638A JP2002292944A JP 2002292944 A JP2002292944 A JP 2002292944A JP 2001103638 A JP2001103638 A JP 2001103638A JP 2001103638 A JP2001103638 A JP 2001103638A JP 2002292944 A JP2002292944 A JP 2002292944A
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Akira Kuronuma
明 黒沼
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録用データの処理に用いるDMAの処理時
間を短縮可能な画像記録装置およびその制御方法を提供
する。 【解決手段】 記録ヘッドへ記録用データを送信する際
に行うデータの縦横変換処理の回数を削減することで処
理時間を短縮する。すなわち、記録用データのうちの所
定データ数を1ラスター分ずつ受信バッファからワーク
バッファに転送するときに、記録すべきデータが含まれ
ている後端Nを検出し、その最大値Nmaxを求める。
次にワークバッファに格納した記録データを縦横変換処
理してからプリントバッファに転送するときに縦横変換
処理回数をNmaxに制限することにより、不要な縦横
変換処理回数を削減することで処理時間を短縮する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像記録装置およ
びその制御方法並びに記憶媒体に関し、特に記録媒体上
にインクを吐出して記録を行うインクジェット画像記録
装置およびその制御方法並びに記憶媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】例えばワードプロセッサ、パーソナルコ
ンピュータ、ファクシミリ等に於ける情報出力装置とし
て、所望される文字や画像等の情報を用紙やフィルム等
シート状の記録媒体に記録を行う画像記録装置がある。
【0003】画像記録装置の記録方式としては様々な方
式が知られているが、用紙等の記録媒体に非接触記録が
可能である、カラー化が容易である、静粛性に富むなど
の理由でインクジェット方式が近年特に注目されてお
り、又その構成としては所望される記録情報に応じてイ
ンクを吐出する記録ヘッドを装着すると共に用紙等の記
録媒体の送り方向と直角な方向に往復走査しながら記録
を行なうシリアル記録方式が安価で小型化が容易などの
点から一般的に広く用いられている。
【0004】近年、インクジェット記録装置に対する高
画質化、又は高速化の要求はますます技術的に厳しいも
のとなっている。このため、ロジック部を高速なクロッ
ク信号で動作させたり、メモリへのアクセスをCPUで
はなくロジック部にDMA(Direct Memor
y Access)コントローラを内蔵することによ
り、メモリへのアクセスを高速に行う等の制御により高
速化が図られている。
【0005】しかしながら、最近の高画質化によるデー
タ量の増大により、今度はDMAの処理時間がインクジ
ェット記録装置の高速化に対するボトルネックとなる可
能性がでてきた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】例えば、記録ヘッド部
に記録媒体上に画像を記録するために所定の記録用デー
タ(例えば記録媒体1枚分)を送信する場合には、記録
用データの縦横変換等の処理はDMAを用いて実行され
る場合がある。
【0007】上記処理について詳しく説明すると、イン
クジェット記録装置のCPUは、受信データを受信バッ
ファより読み出し、制御用コマンドと記録用データとを
判別する。次にCPUは、図1に示すように、制御用コ
マンドに含まれる記録媒体の大きさか、あるいは302
に示す1ページを記録する記録用データの中で、各行を
記録する最も左の位置(左端)にあるデータの情報と3
03に示す1ページに記録される記録用データの中で、
各行を記録する最も右の位置(右端)にあるデータの情
報により、記録バッファの容量を求めワーキングメモリ
内に領域を確保し、この記録バッファ内に記録用データ
のみを格納する。
【0008】格納された記録用データは、DMAによる
縦横変換等の処理が行われてからプリントバッファへ転
送され、さらにヘッドへ転送されることにより記録が行
われる。
【0009】ところで図1に一例を示すように、DMA
による縦横変換等の処理は、各行について302の左端
にあるデータと303にある右左端にあるデータの範囲
の一定領域について行われている。
【0010】しかしながら、図1の304に示すように
各行に実際に存在する記録用データは、302の左端と
303の右端の間で変化するものが普通であり、大半の
場合は行方向のデータが右端まで埋まる場合は少ない。
このような場合には、上記のDMAによる縦横変換等の
処理を行うことは、縦横変換の必要のない空白の部分を
含めて縦横変換処理を行っていることになる。
【0011】従来は上記縦横変換等の処理に要するDM
Aの処理時間は問題とならなかったが、将来インクジェ
ット記録装置をより高速化する場合には、縦横変換の必
要のない空白の部分を含めて縦横変換処理をすることが
問題となる可能性がある。
【0012】本発明は、上記説明した従来技術の問題点
を解決するためになされたものでありその目的は、記録
用データの処理に用いるDMAの処理時間を短縮可能な
画像記録装置およびその制御方法を提供することであ
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明に係る一実施形態の画像記録装置は下記の構成
を備える。すなわち、所定方向に配列された複数の記録
素子を有する記録ヘッドを搭載したキャリッジを、前記
記録素子の配列方向と交差する方向に記録媒体上で走査
させて記録を行う画像記録装置であって、ラスター形式
で送信される記録用データを格納する受信バッファと、
前記受信バッファに格納された前記記録用データを前記
記録ヘッドによって記録される所定領域毎に格納する記
録バッファと、前記受信バッファに格納された前記記録
用データを、所定データ数を転送単位として前記記録バ
ッファの格納順序に合わせて転送する転送手段と、前記
記録用データを前記所定データ数ずつ前記バッファに転
送するときに、記録すべきデータが含まれている後端を
検出する検出手段と、前記記録バッファに格納された前
記記録用データを、所定数を変換単位として前記記録素
子の配列に合わせた形式に変換するデータ変換手段と、
前記検出手段で検出された前記後端に応じて前記所定領
域に対する前記変換の回数を制限する制御手段と、を有
することを特徴とする。
【0014】また例えば、前記転送手段は、前記記録用
データを前記記録ヘッドの前記配列に対応して格納する
ことを特徴とする。
【0015】また例えば、前記所定データ数は、前記キ
ャリッジを1回走査して画像を記録するときに必要とな
る1ラスター分の前記記録データ数であることを特徴と
する。
【0016】また例えば、前記所定領域には、前記キャ
リッジを所定回走査して画像を記録するときに必要とす
る所定ラスター分の記録用データが格納されることを特
徴とする。
【0017】また例えば、前記所定数には、所定数の画
素を記録するためのm×nビットの記録データが格納さ
れていることを特徴とする。
【0018】また例えば、前記データ変換手段は、前記
記録用データの縦横変換処理を行うことを特徴とする。
【0019】また例えば、前記制御手段は、前記所定領
域内の前記後端の最後部まで前記縦横変換処理を行うこ
とを特徴とする。
【0020】また例えば前記記録ヘッドは、インクを吐
出して記録を行うインクジェット記録ヘッドであること
を特徴とする。
【0021】また例えば、前記記録ヘッドは、熱エネル
ギーを利用してインクを吐出する記録ヘッドであって、
インクに与える熱エネルギーを発生するための熱エネル
ギー変換体を備えていることを特徴とする。
【0022】上記目的を達成するための本発明に係る一
実施形態の画像記録装置の制御方法は下記の構成を備え
る。すなわち、所定方向に配列された複数の記録素子を
有する記録ヘッドを搭載したキャリッジを、前記記録素
子の配列方向と交差する方向に記録媒体上で走査させて
記録を行う画像記録装置の制御方法であって、前記画像
記録装置は、ラスター形式で送信される記録用データを
格納する受信バッファと、前記受信バッファに格納され
た前記記録用データを前記記録ヘッドによって記録され
る所定領域毎に格納する記録バッファと、を有し、前記
受信バッファに格納された前記記録用データを、所定デ
ータ数を転送単位として前記記録バッファの格納順序に
合わせて転送する転送工程と、前記記録用データを前記
所定データ数ずつ前記バッファに転送するときに、記録
すべきデータが含まれている後端を検出する検出工程
と、前記記録バッファに格納された前記記録用データ
を、所定数を変換単位として前記記録素子の配列に合わ
せた形式に変換するデータ変換工程と、前記検出工程で
検出された前記後端に応じて前記所定領域に対する前記
変換の回数を制限する制御工程と、を有することを特徴
とする。
【0023】上記目的を達成するための本発明に係る一
実施形態のコンピュータ可読記憶媒体は下記の構成を備
える。すなわち、画像記録装置と接続可能なコンピュー
タ機器で実行され、双方向インターフェースを介して前
記画像記録装置を駆動するプログラムを記憶するコンピ
ュータ可読記憶媒体であって、前記プログラムが請求項
10から請求項18のいずれかに記載の画像記録装置の
制御方法を実現することを特徴とする。
【0024】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照して、本発明に
係る一実施の形態を説明する。
【0025】ただし、本実施の形態では、画像記録装置
としてシリアル方式のインクジェット記録装置を用いて
説明するが、本発明の範囲を記載例に限定する趣旨のも
のではない。
【0026】[装置本体の説明]図2は、本発明の代表
的な実施形態であるインクジェット記録装置100の構
成の概要を示す外観斜視図である。
【0027】図2において、用紙またはプラスチックシ
ートなどの記録媒体1は記録領域の上下に配置された一
対の搬送ローラ2、3によって支持され、シート送りモ
ータ70で駆動される搬送ローラ2によって矢印A方向
へ搬送される。
【0028】搬送ローラ2、3の前方にはこれと平行に
ガイドシャフトと5が設けられている。このガイドシャ
フトに沿ってキャリッジユニット6がキャリッジモータ
72の出力によりベルト8を介して矢印B方向に往復移
動される。
【0029】キャリッジユニット6には、BJ方式のイ
ンクジェット記録ヘッドである9が搭載されている。こ
の記録ヘッド9は、カラー画像用であり、キャリッジの
操作方向に配置され、それぞれ、シアン(C)、マゼン
タ(M)、イエロー(Y)、ブラック(Bk)の各色の
インクに対応させて設けた4個の記録ヘッド9、すなわ
ち黒ヘッド9A、シアンヘッド9B、マゼンタヘッド9
C、イエローヘッド9Dからなっている。
【0030】各記録ヘッドはある一定間隔(例えば22
mm)をおいて配置されている。各記録ヘッド9の前
面、すなわち記録媒体1の記録面と所定間隔(例えば5
mm)を於て対向する面には複数(例えば64個)のイ
ンク吐出口をキャリッジの操作方向と交差させる方向と
して縦一列に配置したインク吐出部が設けられている。
インクジェット記録装置100の外装ケース(不図示)
に取付けられる操作パネル160には、オンライン/オ
フライン切換えキー60A、ラインフィードキー60
B、フォームフィードキー60C、記録モード切換えキ
ー60D等のキー設定部のほか、アラームLED61A
やオンライン/オフライン表示用LED61B等のLE
D、インクジェット記録装置100の状態を外部に知ら
せるための表示用LCD65を含む表示部が設けられて
いる。
【0031】また図2でキャリッジユニット6に隠され
た部分には、記録を行わないときに記録ヘッドを保護す
るためのキャッピング機構45や記録ヘッドのノズル面
を拭くための吸収体とその表示部材からなる拭き機構4
6やこれらを動作させるための回復用モータ72が設け
られている。
【0032】記録動作を行う場合、制御基板(不図示)
上のCPU21とその周辺回路は、まずシート送りモー
タ70を用いて被記録媒体1を所定の位置まで移動させ
る。CPU21がホスト80から受信したデータを加工
し、これをもとにキャリッジユニット6を走査させ、記
録ヘッド9を制御し被記録媒体1上に適切な記録を実行
する。1走査分の記録が完了すると、再びシート送りモ
ータ70を用いて被記録媒体1を走査方向と直交する方
向に移動させ、再びキャリッジを走査し記録を行う。こ
れを繰り返して被記録媒体全体に記録を行う。
【0033】[電気的構成の説明]インクジェット記録
装置100の電気的構成を図3を参照して説明する。
【0034】図3においてCPU21はROM携帯のプ
ログラムメモリ24に格納されている制御プログラムに
基づいて各種制御を行う。
【0035】RAM携帯のワーキングメモリ25は、C
PU21がホスト装置80からインターフェース22を
介して受信した各種制御信号や記録データを一時的に記
憶させ、加工、処理するために用いる。インターフェー
ス22は、例えば、IEEE1284に準拠したパラレ
ルインターフェースである。
【0036】CPU21は前述の記録データに基づいて
70〜72に示す各種モータ等の駆動源を出力ポート2
6を介して各モータ制御回路41、42又は44制御す
ることにより動作させ、また、キャリッジ6上の記録ヘ
ッド制御回路29を介して各記録ヘッド9Aから9Dに
電気熱変換体の駆動信号を送る。
【0037】これにより被記録媒体上に画像を形成す
る。また電源回路28からは、制御ロジック回路を動作
させるためのロジック駆動電圧Vcc(例えば5V)、
各種モータ駆動電圧VM(例えば30V)、記録ヘッド
9の電気熱変換体11に通電し発熱させるためのヒート
電圧VH(例えば25V)等が供給される。
【0038】[記録ヘッドの構成の概略説明]インクジ
ェット記録装置はインクタンクとインク滴を吐出する記
録ヘッドとで構成されている。記録ヘッドの基本動作を
図4を用いて説明する。
【0039】図4は、記録ヘッド9(記録ヘッド9A〜
9Dのいずれでも同じ)のインク吐出部の一部分の縦断
面図を模式的に示した図である。
【0040】図4において、被記録媒体1に対向する面
には、縦方向に所定ピッチで複数のインク吐出口10が
形成されている。10Aは液路、13はインクである。
記録情報に基づいて各インク吐出口10に対応して設け
られた電気熱変換体(発熱抵抗など)11を通電加熱す
ると、インク内に膜沸騰現象が起き、バブル(泡)12
が発生する。
【0041】この圧力によりインクを吐出させ、飛翔イ
ンク滴13Aが形成される。このインク滴を記録媒体1
上に所定パターンで付着させることにより、ドットパタ
ーンによる記録が行われる。この後11の通電加熱を停
止すると記録ヘッドノズル内部は冷却され、バブル
(泡)12は消失する。各記録ヘッド9には電気熱変換
体への通電をオン・オフするためのヒートドライバ14
が設けられており、これは記録データシリアル/パラレ
ル変換回路16及び、ヒート信号発生回路17の出力信
号を元に駆動される。
【0042】[記録用データ]次に、上記説明したイン
クジェット記録装置100を用いた本実施形態の記録動
作について以下説明する。
【0043】まず、記録動作を行う場合の記録用データ
の流れについて、図5を参照して説明する。
【0044】ホスト80から送られてくる記録用データ
は、例えば、図5のように作成される。ホスト80上に
ある記録用データ(例えば、図5の記録媒体1枚につき
1ラスター分をN個とし、Mラスター分とすると、M×
N)は、例えば、色毎にラスター方向に8ビット単位に
分割されている。
【0045】ここで、ホストから送信される記録用デー
タは、ランレングス形態の圧縮がかけられる場合が多い
が、以下の説明では、説明を簡明にするため非圧縮の記
録用データが送信されるものとする。
【0046】この記録用データが図5に示す順番(1、
・・、N、N+1、・・、2N、・・、MN)でホスト
80から転送される。このデータが、ワーキングメモリ
25内に用意された受信バッファに転送される。
【0047】[従来の縦横変換処理の問題点]次に、上
記記録用データを用いた縦横変換処理について説明する
が、はじめに従来のインクジェット記録装置における縦
横変換処理とその問題点について説明する。
【0048】図6において、従来のインクジェット記録
装置のCPU(図示せず)は、受信データを受信バッフ
ァ250Aより読み出し、制御用コマンドと記録用デー
タとを判別する。さらにCPUは、図1で示したように
1ページに記録される記録データの最も左の位置(左
端)の情報と最も右の位置(右端)の情報により、記録
バッファの容量を求め、ワーキングメモリ250内に記
録用データを格納する領域である記録バッファ250B
を確保し、この記録バッファ250B内に記録用データ
のみを格納する。
【0049】格納された記録用データは、データ処理回
路であるDMA1020の縦横変換処理ブロック102
0Aによって図6に示すような縦横変換等の処理がされ
る。縦横変換された記録用データは、プリントバッファ
1020Bへ転送され、さらに記録ヘッドへ転送される
ことにより、記録が行われる。
【0050】ここで、上記処理における問題点は、記録
用データの各行に実際に存在する大半のデータが図1で
説明したように各行方向のデータが右端まで埋まる場合
は少なく、右端付近には記録用データのない空白の部分
が存在する点である。
【0051】すなわち、従来の縦横変換処理ブロック1
020Aでは、上記のように大半のデータが右端付近に
は記録用データのない空白の部分が存在するにもかかわ
らず、縦横変換の必要のない空白の部分を含めて縦横変
換処理を行っていたため処理時間が長くかかる問題が発
生していた。
【0052】[本実施形態における縦横変換処理] [第1の実施形態]次に、図7〜図13を用いて、本実
施形態における縦横変換処理について説明する。尚本実
施形態では縦横変換は8×8ビット毎に行うものとして
説明する。
【0053】図9は、図1に示すインクジェット記録装
置100による縦横変換処理について説明するブロック
図である。
【0054】CPU21は、受信バッファ25Aより受
信データを読み出し、制御用コマンドと記録用データと
を判別する。さらにCPU21は、制御コマンドデータ
を解釈した後、記録用データをワークバッファ25Bに
転送するようデータ処理回路であるDMA制御回路10
2を起動する。データ処理回路であるDMA制御回路1
02には、縦横変換およびデータカウント処理回路10
2Bが備えられている。
【0055】次に、DMA制御回路102による縦横変
換処理について説明するが、この時使用する記録用デー
タの一例として図7のデータを用いて説明する。
【0056】図7は、DMA制御回路102によってワ
ークバッファ25Bに転送される記録用データの一例を
示すものである。
【0057】図7の例では、1走査分(1ラスター)の
画像を記録する記録用データはN個でNバイト(1バイ
トは8ビット)である。
【0058】なお図7では、1ラスター目には第1〜第
4まで4バイトの記録用データが存在しており、第4〜
第Nには記録用データは無く、空白である。
【0059】同様にして2ラスター目には、第N+1〜
第N+5まで5バイトの記録用データが存在しており、
第N+6〜第2Nには記録用データは無く、空白であ
る。
【0060】また、同様にして3ラスター目には、第2
N+1〜第2N+2まで2バイトの記録用データが存在
しており、第2N+3〜第3Nには記録用データは無
く、空白である。
【0061】また、同様にして4ラスター目には、第3
N+1〜第3N+2まで2バイトの記録用データが存在
しており、5ラスター目には、第4N+1〜第4N+2
まで2バイトの記録用データが存在しており、6ラスタ
ー目には、第5N+1〜第5N+2まで2バイトの記録
用データが存在しており、7ラスター目には、第6N+
1〜第6N+2まで2バイトの記録用データが存在して
おり、8ラスター目には、第7N+1〜第7N+2まで
2バイトの記録用データが存在しており、他は、空白で
ある。
【0062】したがって、図7の1〜8ラスター目まで
では、記録用データが最も多く存在しているのは、2ラ
スター目で、5である。
【0063】次にホスト装置80は、図7の記録用デー
タをインクジェット記録装置100に送信すると、イン
クジェット記録装置100のCPU21は、ホスト装置
80より送られてきた図7の受信データを図8に示す受
信バッファ25Aに格納する。
【0064】すなわち、受信した記録用データは、図8
上の受信バッファ25Aの第1番目の格納場所から転送
されてきた順番(1、2、3,4・・、N、N+1、・
・、2N、・・、MN)で格納される。
【0065】次に、CPU21は、受信バッファ250
Aより受信データを読み出し、制御用コマンドと記録用
データとを判別してから、図8に示すワークバッファ2
5Bに、記録用データのうちの所定ラスター分を転送す
る。図8には、8ラスター分の記録用データを転送する
例を示す。
【0066】なお、ワークバッファ25Bに転送する記
録用データは、図8に示すようにワークバッファ25B
の格納順序に合わせて格納位置を変更する。すなわち、
1、N+1、2N+1、3N+1、4N+1、5N+
1、6N+1、7N+1、2、N+2、2N+2、・・
・・)の順に格納される。
【0067】ここで、ワークバッファ25Bに格納され
た記録用データは、DMA制御回路102により所定数
ずつ縦横変換処理される。
【0068】図8の例では、8個ずつ(8バイト、8×
8ビット)縦横変換処理される例を示している。例え
ば、第1〜第8に格納された8番目までのデータ(1、
N+1、2N+1、3N+1、4N+1、5N+1、6
N+1、7N+1)が1回の縦横変換処理により変換さ
れる。
【0069】またDMA制御回路102は、図8上の受
信バッファ250Aの1ラスター目の記録用データをワ
ークバッファ25Bに転送するときに、1ラスター分の
データを転送し終えたら、記録用データが含まれる最終
位置(後端)Nを検出し記録しておく。図8の1ラスタ
ー目の場合は、記録用データが含まれる最終位置(後
端)Nは4であり、4バイトの記録用データがあったか
ことを記録する。
【0070】同様にして、2ラスター分のデータを転送
し終えたら、記録用データが含まれる最終位置(後端)
N=5を検出し5バイトの記録用データがあったかこと
を記録する。記録しておく。
【0071】さらに2ラスター目を転送し終えた場合に
は、前のラスター(1ラスター目)の最終位置(後端)
Nと今回の最終位置(後端)Nを比較し大きい方の最終
位置(後端)をNmaxとして記録する。
【0072】同様にして、3〜8ラスター分のデータを
それぞれ転送し終えたら、記録用データが含まれる最終
位置(後端)N=2を検出し2バイトの記録用データが
あったかことをそれぞれ記録しておく。
【0073】さらに3〜8ラスター目をそれぞれ転送し
終えた場合には、前のラスターの最終位置(後端)と今
回の最終位置(後端)を比較し大きい方の最終位置(後
端)Nmaxを記録する。
【0074】このようにしてNラスター分(図8の場合
はN=8)転送し、Nラスター内の最大の終了ブロック
数Nmaxを検出する。
【0075】次にCPU21は縦横変換およびデータカ
ウント処理回路102を起動して縦横変換処理を行う
が、この際に縦横変換処理回数は、Nラスター内の最大
の最終位置(後端)Nmaxとする。
【0076】図8の例では、縦横変換処理回数は、Nm
ax=5である。
【0077】このような制御を行うことにより、データ
のない空白の部分を縦横変換するといった無駄な制御を
失くすことができる。
【0078】すなわち、図8の例では縦横変換処理回数
を最終位置(後端)Nmaxで制御しない場合には、N
回の縦横変換処理を行わなければならなかったが、上記
の制御を行うことにより縦横変換処理回数を5回に削減
でき、N−5回の縦横変換処理を省略することができ
る。
【0079】上記説明した内容をフローチャートに示し
たのが図10である。以下図10を用いて、CPU21
による処理について説明する。
【0080】ステップS110において、受信データを
受信バッファ25Aに格納し、次に、ステップS112
において、受信データを読み出し、制御用コマンドと記
録用データとを判別し、制御コマンドデータを解釈した
後、記録用データをワークバッファ25Bに転送するよ
うDMA制御回路102を起動する。
【0081】次に、ステップS114において、記録用
データのラスター数Nf(例えばNf=8)、最大最終
位置(後端)Nmaxの初期値を設定してから、ステッ
プS116で、1ラスター分の記録用データをワークバ
ッファ25Bに転送する。
【0082】次に、ステップS116において、記録用
データの最終位置(後端)Nxをカウントし、ステップ
S120において、最終位置(後端)Nxと最大最終位
置(後端)Nmaxを比較し、Nmax>Nxの場合に
は何もしないでステップS124に進み、Nmax<N
xの場合にはステップS122においてNmaxをNx
に変更してからステップS124に進む。
【0083】ステップS124では、NとNfを比較し
同じでなければステップS126でN=N+1としてか
らステップS116に戻り上記処理を繰り返し、NがN
fと同じであればステップS128に進む。
【0084】ステップS128では、縦横変換処理回数
をNmaxに設定してから、ステップS130に進みN
ラスター分の縦横変換処理回数を行ってから、ステップ
Sに進み、一連の作業を終了する。
【0085】[第2の実施形態]第1の実施形態では、
Nラスター内の最大最終位置(後端)Nmaxを求める
場合、記録色毎とのデータを区別することはなかった。
しかし、図8に示す記録用データは、色毎に区別されて
いる。
【0086】そこで、第2の実施形態においては、Nラ
スター内の最大最終位置(後端)Nmaxを色毎に別々
に求める例について説明する。
【0087】なお第2の実施形態の装置構成は、第1の
実施形態の図9と類似するので、ここではその装置構成
の図およびその説明については省略し、図11および図
12のフローチャートを用いて説明する。
【0088】第2の実施形態の場合には、例えば4色の
インクY(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シア
ン)、K(ブラック)を持つインクジェット記録装置の
場合、各インクY、M、CK毎にNラスター内の最大の
終了ブロック数Nmax、すなわち、NYmax、NM
max、NCmax、NKmaxを求め、これをもとに
CPUが色毎に縦横変換の回数を設定することになり、
より効率的に縦横変換を行うことが可能となる。
【0089】以下図11および図12を用いて詳細に説
明する。
【0090】ステップS140において、受信データを
受信バッファに格納し、次に、ステップS142におい
て、受信データを読み出し、制御用コマンドと記録用デ
ータとを判別し、制御コマンドデータを解釈した後、記
録用データをワークバッファに転送するようDMA制御
回路を起動する。
【0091】次に、ステップS144において、I=
1、インク数If、最大最終位置(後端)Nmax
(I)の初期値を設定してから、ステップS146に進
み、インク(I)についてNラスター内の最大最終位置
(後端)Nmax(I)を求める。
【0092】次に、ステップS146において、各イン
ク(I)の縦横変換処理回数をNmaxに設定してか
ら、ステップS150に進みNラスター分の縦横変換処
理回数を行ってから、ステップS152に進む。
【0093】ステップS152において、インク数Iが
Ifと等しくない場合、ステップS154でN=N+1
としてからステップS146に戻って他のインクについ
て同様の処理を継続し、ステップS152においてイン
ク数IがIfと等しい場合、すなわち全てのインクでの
処理を終了した場合にはステップS156に進み、一連
の作業を終了する。
【0094】なお図12は、ステップS146の処理で
あり、以下その説明を行う。
【0095】ステップS160において、記録用データ
のラスター数Nf、最大最終位置(後端)Nmaxの初
期値を設定してから、ステップS162で、インク
(I)用の1ラスター分の記録用データをワークバッフ
ァに転送する。
【0096】次に、ステップS164において、記録用
データの終了する最終位置(後端)Nxをカウントし、
ステップS166において、最終位置(後端)と最大最
終位置(後端)Nmaxを比較し、Nmax>Nxの場
合には何もしないでステップS170に進み、Nmax
<Nxの場合にはステップS168においてNmaxを
Nxに変更してからステップS170に進む。
【0097】ステップS170では、NとNfを比較し
同じでなければステップS172でN=N+1としてか
らステップS162に戻り上記処理を繰り返し、NがN
fと同じであればステップS174に進む。
【0098】ステップS174では、縦横変換処理回数
をNmaxに設定してから、ステップS176に進み一
連の作業を終了する。
【0099】なお、上記説明したように第1の実施形態
および第2の実施形態では、縦横変換の処理回数Nma
xはCPUが設定していた。しかしながら、第1の実施
形態および第2の実施形態で説明した縦横変換の処理回
数Nmaxは、CPUが設定する代わりに図13のよう
な構成をとることで自動的に処理させることも可能であ
る。
【0100】図13は、図9に示す縦横変換およびデー
タカウント処理回路に104に示す転送および最終位置
(後端)検出回路と103に示す比較器が付加されたも
のであり、転送および最終位置(後端)検出回路104
で検出された最終位置(後端)であるNmaxの値を比
較器103に入力する構成となっている。
【0101】そして比較器103は、動作中にNmax
の値と現在の処理数とを常に比較し、一致したらその信
号をカウントイネーブル信号104に入力することによ
り、縦横変換処理を自動的に中断することができる。こ
の場合CPUはNmaxの値を気にすることなく、常に
右端となる位置の数を設定すればよい。
【0102】以上説明したように、本実施形態では一連
の縦横変換を行う場合の最大の縦横変換回数を、制御コ
マンドの右端情報からではなく、受信バッファから記録
バッファに転送する場合に検知し、この情報をもとに縦
横変換等の処理を行うことにより、必要のない処理をな
くし最終的にスループットの向上を図ることができる。
【0103】なお、本実施形態では、記録用データのう
ちの所定データ数を1ラスター分ずつ受信バッファから
ワークバッファに転送するときに、記録すべきデータが
含まれている後端Nを検出しその最大値Nmaxを求め
て、縦横変換処理回数の上限とすることにより、不要な
縦横変換処理回数を削減したが、記録すべきデータが含
まれている前端を検出し、その最大値を縦横変換処理回
数の制限に使用してもよい。
【0104】なお、以上の実施形態において、記録ヘッ
ドから吐出される液滴はインクであるとして説明し、さ
らにインクタンクに収容される液体はインクであるとし
て説明したが、その収容物はインクに限定されるもので
はない。例えば、記録画像の定着性や耐水性を高めた
り、その画像品質を高めたりするために記録媒体に対し
て吐出される処理液のようなものがインクタンクに収容
されていても良い。
【0105】以上の実施形態は、特にインクジェット記
録方式の中でも、インク吐出を行わせるために利用され
るエネルギーとして熱エネルギーを発生する手段(例え
ば電気熱変換体やレーザ光等)を備え、前記熱エネルギ
ーによりインクの状態変化を生起させる方式を用いるこ
とにより記録の高密度化、高精細化が達成できる。
【0106】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書、同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式はいわゆるオンデマンド
型、コンティニュアス型のいずれにも適用可能である
が、特に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)
が保持されているシートや液路に対応して配置されてい
る電気熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越
える急速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号
を印加することによって、電気熱変換体に熱エネルギー
を発生せしめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさ
せて、結果的にこの駆動信号に1対1で対応した液体
(インク)内の気泡を形成できるので有効である。
【0107】この気泡の成長、収縮により吐出用開口を
介して液体(インク)を吐出させて、少なくとも1つの
滴を形成する。この駆動信号をパルス形状とすると、即
時適切に気泡の成長収縮が行われるので、特に応答性に
優れた液体(インク)の吐出が達成でき、より好まし
い。
【0108】このパルス形状の駆動信号としては、米国
特許第4463359号明細書、同第4345262号
明細書に記載されているようなものが適している。な
お、上記熱作用面の温度上昇率に関する発明の米国特許
第4313124号明細書に記載されている条件を採用
すると、さらに優れた記録を行うことができる。
【0109】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口、液路、電気熱変換体
の組み合わせ構成(直線状液流路または直角液流路)の
他に熱作用面が屈曲する領域に配置されている構成を開
示する米国特許第4558333号明細書、米国特許第
4459600号明細書に記載された構成も本発明に含
まれるものである。加えて、複数の電気熱変換体に対し
て、共通するスロットを電気熱変換体の吐出部とする構
成を開示する特開昭59−123670号公報や熱エネ
ルギーの圧力波を吸収する開口を吐出部に対応させる構
成を開示する特開昭59−138461号公報に基づい
た構成としても良い。
【0110】さらに、記録装置が記録できる最大記録媒
体の幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録
ヘッドとしては、上述した明細書に開示されているよう
な複数記録ヘッドの組み合わせによってその長さを満た
す構成や、一体的に形成された1個の記録ヘッドとして
の構成のいずれでもよい。
【0111】加えて、上記の実施形態で説明した記録ヘ
ッド自体に一体的にインクタンクが設けられたカートリ
ッジタイプの記録ヘッドのみならず、装置本体に装着さ
れることで、装置本体との電気的な接続や装置本体から
のインクの供給が可能になる交換自在のチップタイプの
記録ヘッドを用いてもよい。
【0112】また、以上説明した記録装置の構成に、記
録ヘッドに対する回復手段、予備的な手段等を付加する
ことは記録動作を一層安定にできるので好ましいもので
ある。これらを具体的に挙げれば、記録ヘッドに対して
のキャッピング手段、クリーニング手段、加圧あるいは
吸引手段、電気熱変換体あるいはこれとは別の加熱素子
あるいはこれらの組み合わせによる予備加熱手段などが
ある。また、記録とは別の吐出を行う予備吐出モードを
備えることも安定した記録を行うために有効である。
【0113】さらに、記録装置の記録モードとしては黒
色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘッ
ドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによってで
も良いが、異なる色の複色カラー、または混色によるフ
ルカラーの少なくとも1つを備えた装置とすることもで
きる。
【0114】以上説明した実施の形態においては、イン
クが液体であることを前提として説明しているが、室温
やそれ以下で固化するインクであっても、室温で軟化も
しくは液化するものを用いても良く、あるいはインクジ
ェット方式ではインク自体を30°C以上70°C以下
の範囲内で温度調整を行ってインクの粘性を安定吐出範
囲にあるように温度制御するものが一般的であるから、
使用記録信号付与時にインクが液状をなすものであれば
よい。
【0115】加えて、積極的に熱エネルギーによる昇温
をインクの固形状態から液体状態への状態変化のエネル
ギーとして使用せしめることで積極的に防止するため、
またはインクの蒸発を防止するため、放置状態で固化し
加熱によって液化するインクを用いても良い。いずれに
しても熱エネルギーの記録信号に応じた付与によってイ
ンクが液化し、液状インクが吐出されるものや、記録媒
体に到達する時点では既に固化し始めるもの等のよう
な、熱エネルギーの付与によって初めて液化する性質の
インクを使用する場合も本発明は適用可能である。
【0116】このような場合インクは、特開昭54−5
6847号公報あるいは特開昭60−71260号公報
に記載されるような、多孔質シート凹部または貫通孔に
液状または固形物として保持された状態で、電気熱変換
体に対して対向するような形態としてもよい。本発明に
おいては、上述した各インクに対して最も有効なもの
は、上述した膜沸騰方式を実行するものである。
【0117】さらに加えて、本発明に係る記録装置の形
態としては、コンピュータ等の情報処理機器の画像出力
端末として一体または別体に設けられるものの他、リー
ダ等と組み合わせた複写装置、さらには送受信機能を有
するファクシミリ装置の形態を取るものであっても良
い。
【0118】
【他の実施形態】なお、本発明は、複数の機器(例えば
ホストコンピュータ、インターフェース機器、リーダ、
画像記録装置など)から構成されるシステムに適用して
も、一つの機器からなる装置(例えば、複写機、ファク
シミリ装置など)に適用してもよい。
【0119】また、本発明の目的は、前述した実施形態
の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記
録した記憶媒体(または記録媒体)を、システムあるい
は装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュ
ータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納された
プログラムコードを読み出し実行することによっても、
達成されることは言うまでもない。この場合、記憶媒体
から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施
形態の機能を実現することになり、そのプログラムコー
ドを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実
行することにより、前述した実施形態の機能が実現され
るだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、
コンピュータ上で稼働しているオペレーティングシステ
ム(OS)などが実際の処理の一部または全部を行い、
その処理によって前述した実施形態の機能が実現される
場合も含まれることは言うまでもない。
【0120】さらに、記憶媒体から読み出されたプログ
ラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張カー
ドやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わ
るメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示
に基づき、その機能拡張カードや機能拡張ユニットに備
わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、
その処理によって前述した実施形態の機能が実現される
場合も含まれることは言うまでもない。
【0121】本発明を上記記憶媒体に適用する場合、そ
の記憶媒体には、先に説明した(図10〜図12に示
す)フローチャートに対応するプログラムコードが格納
されることになる。
【0122】以上説明したように、本実施形態では、記
録ヘッドへ記録用データを送信する際に行う縦横変換処
理の回数を削減することで処理時間を短縮する。すなわ
ち、記録用データのうちの所定データ数を1ラスター分
ずつ受信バッファからワークバッファに転送するとき
に、記録すべきデータが含まれている後端Nを検出し、
その最大値Nmaxを求める。次にワークバッファに格
納した記録データを縦横変換処理してからプリントバッ
ファに転送するときに縦横変換処理回数をNmaxに制
限することにより、不要な縦横変換処理回数を削減する
ことができ、無駄のない縦横変換処理が可能となり最終
的にスループットの向上を図ることができる。
【0123】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、記
録用データの処理に用いるDMAの処理時間を短縮可能
な画像記録装置およびその制御方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】記録媒体1頁を記録する記録用データの構成を
説明する図である。
【図2】本発明に係る一実施形態であるインクジェット
画像記録装置の主要部を示す模式的斜視図である。
【図3】本発明に係る一実施形態のインクジェット画像
記録装置の電気的な構成を示すブロック図である。
【図4】記録ヘッドの断面を模式的に表した図である。
【図5】記録媒体1頁を記録する記録用データの構成例
を説明する図である。
【図6】従来のインクジェット記録装置における縦横変
換処理における記録データの流れを説明する図である。
【図7】記録用データの具体的な構成例を説明する図で
ある。
【図8】受信バッファに格納された記録用データがそれ
ぞれの変換処理によりワークバッファ、プリントバッフ
ァに格納される一例を示す図である。
【図9】本発明に係る一実施形態の縦横変換処理におけ
る記録データの流れを説明する図である。
【図10】本発明に係る第1の実施形態の縦横変換処理
を説明するフローチャートである。
【図11】本発明に係る第2の実施形態の縦横変換処理
を説明するフローチャートである。
【図12】本発明に係る第2の実施形態の縦横変換処理
を説明するフローチャートである。
【図13】本発明に係る他の実施形態の縦横変換処理の
構成を説明する図である。
【符号の説明】
1 記録媒体 2 搬送ローラ 3 搬送ローラ 5 ガイドシャフト 6 キャリッジユニット 8 ベルト 9 記録ヘッド 9A ブラック用記録ヘッド 9B シアン用記録ヘッド 9C マゼンタ用記録ヘッド 9D イエロー用記録ヘッド 10 インク吐出ノズル 10A インク液路 11 電気熱変換体 12 インク 13A 飛翔インク滴 14 ヒートドライバ 16 記録データシリアル/パラレル変換回路 17 ヒート信号発生回路 21 CPU 23 データメモリ 24 プログラムメモリ 25 ワーキングメモリ 28 電源装置 29 記録ヘッド制御回路 30 A/D変換回路 41 回復機構用モータ制御回路 42 キャリッジモータ制御回路 43 搬送機構 44 シート送りモータ制御回路 45 キャッピング機構 46 拭き機構 60A〜60D 操作キー 60E アラームLED 60F オンライン/オフライン表示用LED 70 シート送りモータ 71 キャリッジモータ 72 回復用モータ 80 ホスト装置 100 インクジェット記録装置 160 操作パネル 201 光学式センサー 202 プラテン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C056 EB58 EC71 EC74 FA10 2C087 AA02 AA03 AC02 AC07 BA02 BA03 BC01 BC02 BC07 BD22 BD41 2C187 AC02 AC08 AD01 AD03

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定方向に配列された複数の記録素子を有
    する記録ヘッドを搭載したキャリッジを、前記記録素子
    の配列方向と交差する方向に記録媒体上で走査させて記
    録を行う画像記録装置であって、 ラスター形式で送信される記録用データを格納する受信
    バッファと、 前記受信バッファに格納された前記記録用データを前記
    記録ヘッドによって記録される所定領域毎に格納する記
    録バッファと、 前記受信バッファに格納された前記記録用データを、所
    定データ数を転送単位として前記記録バッファの格納順
    序に合わせて転送する転送手段と、 前記記録用データを前記所定データ数ずつ前記バッファ
    に転送するときに、記録すべきデータが含まれている後
    端を検出する検出手段と、 前記記録バッファに格納された前記記録用データを、所
    定数を変換単位として前記記録素子の配列に合わせた形
    式に変換するデータ変換手段と、 前記検出手段で検出された前記後端に応じて前記所定領
    域に対する前記変換の回数を制限する制御手段と、を有
    することを特徴とする画像記録装置。
  2. 【請求項2】 前記転送手段は、前記記録用データを前
    記記録ヘッドの前記配列に対応して格納することを特徴
    とする請求項1に記載の画像記録装置。
  3. 【請求項3】 前記所定データ数は、前記キャリッジを
    1回走査して画像を記録するときに必要となる1ラスタ
    ー分の前記記録データ数であることを特徴とする請求項
    1または請求項2に記載の画像記録装置。
  4. 【請求項4】 前記所定領域には、前記キャリッジを所
    定回走査して画像を記録するときに必要とする所定ラス
    ター分の記録用データが格納されることを特徴とする請
    求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の画像記録装
    置。
  5. 【請求項5】 前記所定数には、所定数の画素を記録す
    るためのm×nビットの記録データが格納されているこ
    とを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に
    記載の画像記録装置。
  6. 【請求項6】 前記データ変換手段は、前記記録用デー
    タの縦横変換処理を行うことを特徴とする請求項1乃至
    請求項5のいずれか1項に記載の画像記録装置。
  7. 【請求項7】 前記制御手段は、前記所定領域内の前記
    後端の最後部まで前記縦横変換処理を行うことを特徴と
    する請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の画像
    記録装置。
  8. 【請求項8】 前記記録ヘッドは、インクを吐出して記
    録を行うインクジェット記録ヘッドであることを特徴と
    する請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載の画像
    記録装置。
  9. 【請求項9】 前記記録ヘッドは、熱エネルギーを利用
    してインクを吐出する記録ヘッドであって、インクに与
    える熱エネルギーを発生するための熱エネルギー変換体
    を備えていることを特徴とする請求項1乃至請求項7の
    いずれか1項に記載の画像記録装置。
  10. 【請求項10】 所定方向に配列された複数の記録素子
    を有する記録ヘッドを搭載したキャリッジを、前記記録
    素子の配列方向と交差する方向に記録媒体上で走査させ
    て記録を行う画像記録装置の制御方法であって、 前記画像記録装置は、 ラスター形式で送信される記録用データを格納する受信
    バッファと、 前記受信バッファに格納された前記記録用データを前記
    記録ヘッドによって記録される所定領域毎に格納する記
    録バッファと、を有し、 前記受信バッファに格納された前記記録用データを、所
    定データ数を転送単位として前記記録バッファの格納順
    序に合わせて転送する転送工程と、 前記記録用データを前記所定データ数ずつ前記バッファ
    に転送するときに、記録すべきデータが含まれている後
    端を検出する検出工程と、 前記記録バッファに格納された前記記録用データを、所
    定数を変換単位として前記記録素子の配列に合わせた形
    式に変換するデータ変換工程と、 前記検出工程で検出された前記後端に応じて前記所定領
    域に対する前記変換の回数を制限する制御工程と、を有
    することを特徴とする画像記録装置の制御方法。
  11. 【請求項11】 前記転送工程は、前記記録用データを
    前記記録ヘッドの前記配列に対応して格納することを特
    徴とする請求項10に記載の画像記録装置の制御方法。
  12. 【請求項12】 前記所定データ数は、前記キャリッジ
    を1回走査して画像を記録するときに必要となる1ラス
    ター分の前記記録データ数であることを特徴とする請求
    項10または請求項11に記載の画像記録装置の制御方
    法。
  13. 【請求項13】 前記所定領域には、前記キャリッジを
    所定回走査して画像を記録するときに必要とする所定ラ
    スター分の記録用データが格納されることを特徴とする
    請求項10乃至請求項12のいずれか1項に記載の画像
    記録装置の制御方法。
  14. 【請求項14】 前記所定数には、所定数の画素を記録
    するためのm×nビットの記録データが格納されている
    ことを特徴とする請求項10乃至請求項13のいずれか
    1項に記載の画像記録装置の制御方法。
  15. 【請求項15】 前記データ変換工程は、前記記録用デ
    ータの縦横変換処理を行うことを特徴とする請求項10
    乃至請求項14のいずれか1項に記載の画像記録装置の
    制御方法。
  16. 【請求項16】 前記制御工程は、前記所定領域内の前
    記後端の最後部まで前記縦横変換処理を行うことを特徴
    とする請求項10乃至請求項15のいずれか1項に記載
    の画像記録装置の制御方法。
  17. 【請求項17】 前記記録ヘッドは、インクを吐出して
    記録を行うインクジェット記録ヘッドであることを特徴
    とする請求項10乃至請求項16のいずれか1項に記載
    の画像記録装置の制御方法。
  18. 【請求項18】 前記記録ヘッドは、熱エネルギーを利
    用してインクを吐出する記録ヘッドであって、インクに
    与える熱エネルギーを発生するための熱エネルギー変換
    体を備えていることを特徴とする請求項10乃至請求項
    16のいずれか1項に記載の画像記録装置の制御方法。
  19. 【請求項19】 画像記録装置と接続可能なコンピュー
    タ機器で実行され、双方向インターフェースを介して前
    記画像記録装置を駆動するプログラムを記憶するコンピ
    ュータ可読記憶媒体であって、 前記プログラムが請求項10から請求項18のいずれか
    に記載の画像記録装置の制御方法を実現することを特徴
    とするコンピュータ可読記憶媒体。
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