JP2002292923A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2002292923A
JP2002292923A JP2001096157A JP2001096157A JP2002292923A JP 2002292923 A JP2002292923 A JP 2002292923A JP 2001096157 A JP2001096157 A JP 2001096157A JP 2001096157 A JP2001096157 A JP 2001096157A JP 2002292923 A JP2002292923 A JP 2002292923A
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JP2001096157A
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Kenichi Sawada
健一 澤田
Keisuke Hashimoto
圭介 橋本
Yoshihiko Hirota
好彦 廣田
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Minolta Co Ltd
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Minolta Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 露光手段の光量補正を画像情報に応じて行う
ことにより、高品質な画像を得ることができる画像形成
装置を提供すること。 【解決手段】 各LED露光ユニット5C,5M,5
Y,5Kの駆動制御を行うドライバ部20に、各LED
露光ユニット5C,5M,5Y,5Kにおける光量むら
を抑制するような光量補正データDを記憶する光量補正
データ記憶部31と、画像データと領域判別信号とに基
づき光量補正データDを修正して新光量補正データND
を作成する光量補正データ修正部33と、新光量補正デ
ータNDに基づいて各LED露光ユニット5C,5M,
5Y,5Kの駆動を制御する発光制御部34とを備え
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、デジタル複写機や
プリンタ等に搭載されている固体走査型の露光手段を備
える画像形成装置に関する。さらに詳細には、露光手段
に対する光量補正を行うことにより良好な再現画像を得
る画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】固体走査型の露光手段を備えた画像形成
装置では、露光手段において各発光素子の光量がばらつ
くような事態(図12の補正なし光量参照。このような
事態を、以下「光量むら」という)を発生させないこと
が必要である。各発光素子の光量がばらつくと、出力画
像に濃度むらが発生するからである。このため、この種
の画像形成装置では、露光手段に備わる全発光素子の光
量を等しくするために、図12に示すような光量補正デ
ータを用いて発光素子ごとに光量補正を行っている。そ
してこの光量補正により、露光手段の光量は図12に示
す補正後光量のようになり、光量むらが抑制されるよう
になっている。なお、露光手段において光量むらが発生
する原因は、各発光素子自体の光量が異なることや、各
発光素子の発光特性が異なること等が挙げられる。
【0003】そして、露光手段における光量むらの発生
を防止するための光量補正技術として、例えば特開平1
1−28836号公報あるいは特開平10−29701
5号公報に開示されたものが挙げられる。これらに開示
された技術は、1つ1つの発光素子を点灯させてそれぞ
れの発光素子の光量を測定し、その測定値に基づいて算
出された光量補正データを用いて露光手段の光量補正を
行うものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
光量補正技術では、高品質な画像を得ることができない
という問題があった。このような問題が生じるのは、露
光手段に対する光量補正が測定装置を用いてオフライン
で算出された光量補正データを用いて行われているため
である。そして、光量補正データは、露光手段における
光量むらを抑制するために算出されたものである。この
ため、図13(a)に示す連続階調領域の画像データで
あれば、この光量補正データを用いて露光手段の光量補
正を行うことにより、濃度むらを発生させずに中間調を
滑らか再現することができる。
【0005】ところが、図13(b)に示す線画(特に
細線)の画像データや図13(c)に示す文字領域の画
像データに対して、このような光量補正データを用いる
と、図13(b),(c)に示すような露光量で露光が
行われる。つまり、露光量が線画や文字を鮮鋭に再現す
るために必要とされる量よりも小さい。このため、線画
や文字の再現性が悪くなり、線画や文字の輪郭がぼやけ
てしまい鮮鋭に再現することができずに、良好な画像を
得ることができなかったのである。
【0006】そこで、本発明は上記した問題点を解決す
るためになされたものであり、露光手段の光量補正を画
像情報に応じて行うことにより、高品質な画像を得るこ
とができる画像形成装置を提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めになされた本発明に係る画像形成装置は、複数の発光
素子を備える露光手段を有し、画像情報に基づき露光手
段をオンオフ制御することにより画像を形成する画像形
成装置であって、画像情報を取得する画像情報取得手段
と、露光手段に備わる各発光素子に対する光量補正情報
を記憶する光量補正情報記憶手段と、光量補正情報記憶
手段に記憶されている光量補正情報を、画像情報取得手
段により取得された画像情報における属性に応じて修正
する光量補正情報修正手段と、画像情報取得手段で取得
された画像情報と光量補正情報修正手段で修正された光
量補正情報とに基づき各発光素子の発光制御を行う発光
制御手段と、を有することを特徴とするものである。な
お、ここでいう画像形成には、像担持体(感光体やシー
ト等)上に画像を形成する場合の他、画面上に画像を形
成(表示)する場合も含まれる。
【0008】この画像形成装置では、まず、光量補正情
報記憶手段に、露光手段に備わる各発光素子に対する光
量補正情報が記憶される。また、画像情報取得手段によ
り画像情報が取得される。そして画像情報が取得される
と、光量補正情報修正手段により、光量補正情報記憶手
段に記憶された光量補正情報が、画像情報取得手段によ
り取得された画像情報における属性に応じて修正され
る。ここでの属性は、解像性を重視する線画や文字、連
続的に中間調が表現されている連続階調などをいう。こ
のため、光量補正情報修正手段では、文字領域に対して
は文字エッジ再現性が良くなるように光量補正情報が修
正され、線画領域に対して線画再現性が良くなるように
光量補正情報が修正され、そして連続階調領域に対して
は光量むら(画像上では濃度むら)を抑えられるように
光量補正情報が修正される。
【0009】このように光量補正情報が修正されると、
発光制御手段により、画像情報取得手段で取得された画
像情報と光量補正情報修正手段で修正された光量補正情
報とに基づき、各発光素子の発光制御が実行される。つ
まり、文字領域に対応する発光素子に対しては文字エッ
ジ再現性が良い光量補正情報が使用され、線画領域に対
応する発光素子に対して線画再現性が良い光量補正情報
が使用され、そして連続階調領域に対応する発光素子に
対しては光量むらを抑える光量補正情報が使用されて各
発光素子の発光制御が行われる。従って、線画や文字は
鮮鋭に再現されるので高品質な画像が得られる。
【0010】また、本発明に係る画像形成装置は、複数
の発光素子を備える露光手段を有し、画像情報に基づき
露光手段をオンオフ制御することにより画像を形成する
画像形成装置であって、画像情報を取得する画像情報取
得手段と、露光手段に備わる各発光素子に対する光量補
正情報を記憶する光量補正情報記憶手段と、画像情報取
得手段により取得された画像情報における注目画素の値
とその周辺画素の値に応じて、注目画素に対応する発光
素子の光量補正情報記憶手段に記憶されている光量補正
情報を修正する光量補正情報修正手段と、画像情報取得
手段で取得された画像情報と光量補正情報修正手段で修
正された光量補正情報とに基づき各発光素子の発光制御
を行う発光制御手段と、を有することを特徴とするもの
である。なお、画素の値とはその画素の特徴を表す指標
値であり、例えば階調値などを挙げることができる。
【0011】この画像形成装置でも、光量補正情報記憶
手段に、露光手段に備わる各発光素子に対する光量補正
情報が記憶される。また、画像情報取得手段により画像
情報が取得される。そして画像情報が取得されると、光
量補正情報修正手段により、画像情報取得手段で取得さ
れた画像情報における注目画素の値とその周辺画素の値
に応じて、注目画素に対応する発光素子の光量補正情報
が修正される。このように隣接画素の状態が加味され
て、注目画素に対応する発光素子の光量補正情報が修正
される。このため、光量補正情報をより高精度に修正す
ることができる。そして、発光制御手段により、画像情
報取得手段で取得された画像情報と光量補正情報修正手
段で修正された光量補正情報とに基づき、各発光素子の
発光制御が実行される。これにより、線画や文字がより
鮮鋭に再現された高品質な画像が得られる。
【0012】本発明に係る画像形成装置においては、光
量補正情報記憶手段は、各発光素子に対して複数パター
ンの光量補正情報を記憶し、画像情報取得手段により取
得された画像情報における属性あるいは注目画素の値と
その周辺画素の値のいずれかに応じて、発光素子ごとに
光量補正情報記憶手段に記憶されている複数パターンの
光量補正情報のうちの1つを選択する光量補正情報選択
手段を備え、発光制御手段は、画像情報取得手段で取得
された画像情報と光量補正情報選択手段により選択され
た光量補正情報とに基づき各発光素子の発光制御を行う
ようにしてもよい。
【0013】この画像形成装置では、光量補正情報記憶
手段に、各発光素子に対する光量補正情報が複数パター
ン記憶される。そして、光量補正情報選択手段により、
画像情報取得手段で取得された画像情報における属性、
あるいは注目画素の値とその周辺画素の値のいずれかに
応じて、発光素子ごとに光量補正情報記憶手段に記憶さ
れている複数パターンの光量補正情報のうちの1つが選
択される。すなわち、画像情報取得手段で取得された画
像情報に最も適合しているパターンの光量補正情報が発
光素子ごとに選択される。これにより、画像情報に適合
した光量補正情報が作成される。そうすると、発光制御
手段により、画像情報取得手段で取得された画像情報と
光量補正情報選択手段により選択された光量補正情報と
に基づき、各発光素子の発光制御が実行される。このた
め、各発光素子に対して最適な光量補正が施される。こ
のことにより、線画や文字がより鮮鋭に再現された高品
質な画像が得られる。
【0014】また、本発明に係る画像形成装置において
は、光量補正情報記憶手段は、各発光素子に対して複数
パターンの光量補正情報を記憶し、画像情報取得手段に
より取得された画像情報における属性あるいは注目画素
の値とその周辺画素の値のいずれかに応じて、光量補正
情報記憶手段に記憶されている複数パターンの光量補正
情報を用いて新たな光量補正情報を生成する光量補正情
報生成手段を備え、発光制御手段は、画像情報取得手段
で取得された画像情報と光量補正情報生成手段により生
成された光量補正情報とに基づき各発光素子の発光制御
を行うようにすることもできる。
【0015】この画像形成装置でも、光量補正情報記憶
手段に、発光素子ごとに複数パターンの光量補正情報が
記憶される。そして、光量補正情報生成手段により、画
像情報取得手段で取得された画像情報における属性、あ
るいは注目画素の値とその周辺画素の値のいずれかに応
じて、光量補正情報記憶手段に記憶されている複数パタ
ーンの光量補正情報を用いられて新たな光量補正情報が
生成される。すなわち、各発光素子に対して最適な光量
補正情報が生成される。そして、発光制御手段により、
画像情報取得手段で取得された画像情報と光量補正情報
生成手段により生成された光量補正情報とに基づき、各
発光素子の発光制御が実行される。これにより、各発光
素子に対して最適な光量補正が施される。従って、線画
や文字がより鮮鋭に再現された高品質な画像が得られ
る。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の画像形成装置を具
体化した最も好適な実施の形態について図面に基づいて
詳細に説明する。以下の実施の形態では、本発明の画像
形成装置をフルカラーコピー機に搭載した場合について
説明する。
【0017】(第1の実施の形態)まず、コピー機の概
略を説明する。図1に示すように、第1の実施の形態に
係るコピー機1は、4色それぞれの画像形成ステーショ
ン2C,2M,2Y,2Kを備えたタンデム式のフルカ
ラーコピー機である。各画像形成ステーション2C,2
M,2Y,2Kは、それぞれ当該色のトナー像を作成す
るのである。そして、各画像形成ステーション2C,2
M,2Y,2Kには、LED露光ユニット5C,5M,
5Y,5Kとが備わっている。この各画像形成ステーシ
ョン2C,2M,2Y,2Kには、コントローラ4を介
して、CCD3から出力された画像データやその他の信
号が入力されるようになっている。
【0018】一方、用紙搬送系には、印刷用紙の搬送を
行う搬送ローラ7と、転写ベルト6上のトナー画像を印
刷用紙上へ転写する転写ローラ8と、トナー画像を加熱
溶融させて印刷用紙上に定着させる定着装置9と、画像
が形成された印刷用紙を収容する排紙トレイ10とが備
わっている。
【0019】ここで、LED露光ユニット5C,5M,
5Y,5Kは、各画像形成ステーション2C,2M,2
Y,2Kのそれぞれの感光体ドラム上に静電潜像を書き
込むものである。また、コントローラ4は、CCD3か
ら出力された画像データあるいは外部から入力された画
像データに対する画像処理等を行うものである。
【0020】そこで、コントローラ4の概略構成につい
て図2を用いて説明する。コントローラ4には、A/D
変換部11と、シェーディング補正部12と、外部I/
F13と、LOG変換部14と、HVC変換部15と、
UCR処理部16と、BP処理部17と、色補正部18
と、ガンマ補正・印字位置制御部19と、ドライバ部2
0と、領域判別部21とが備わっている。
【0021】A/D変換部11は、CCD3から出力さ
れるアナログ信号をデジタル信号に変換するものであ
る。シェーディング補正部12は、CCD3から出力さ
れた信号に対してシェーディング補正(CCD3の画素
ごとの感度ばらつきの補正および照明むらの補正)を行
うものである。LOG変換部14は、CCD3で得られ
た輝度に比例するRGB信号を、記録濃度信号C,M,
Yに変換するものである。UCR処理部16は、C,
M,Y信号中のグレイ成分を分離する下色除去処理を行
うものである。BP処理部17は、黒色記録信号Kを生
成するものである。色補正部18は、実際に用いるトナ
ーの分光特性や記録プロセスを考慮して所望の色で記録
が可能な記録信号を生成するものである。ガンマ補正・
印字位置制御部19は、色補正された記録信号に対して
記録濃度をより線形に近づけるための信号変換(ガンマ
補正)、および印字位置に関する制御を行うものであ
る。
【0022】そして、ドライバ部20は、各LED露光
ユニット5C,5M,5Y,5Kの駆動を制御するもの
であり、光量補正もここで行われる。また、領域判別部
21は、コントローラ4に入力された画像データにおけ
る各画素の属性、すなわち細線領域に属すのか、文字領
域に属するのか、あるいは連続階調領域に属するのかを
判別するものである。そして、この領域判別部21の判
別結果である領域判別信号が、ドライバ部20に入力さ
れるようになっている。
【0023】ここで、本発明の特徴である光量補正を行
うドライバ部20について、図3を用いて詳細に説明す
る。ドライバ部20には、図3に示すように、データ読
み出し部30と、光量補正データ記憶部31と、画像デ
ータメモリ32と、光量補正データ修正部33と、発光
制御部34とが備わっている。データ読み出し部30
は、LED露光ユニット5C,5M,5Y,5Kに備わ
る各LED素子のアドレスを発生させるものである。こ
のアドレスは、光量補正データ記憶部31に入力される
ようになっている。光量補正データ記憶部31は、デー
タ読み出し部30から入力されたアドレスに従って、そ
のアドレスに対応するLED素子の光量補正データDを
順次記憶していくものである。ここに記憶される光量補
正データDは、従来の光量補正技術(オフラインで算
出)により得られるものである。そして、光量補正デー
タ記憶部31は、記憶した光量補正データDを光量補正
データ修正部33に送信するようになっている。
【0024】画像データメモリ32は、ガンマ補正・印
字位置制御部19から出力された画像データを記憶する
ものである。すなわち、画像データメモリ32には、C
CD3で取得された画像データに対して各種の画像処理
が施されたものが記憶されるのである。そして、画像デ
ータメモリ32に記憶された画像データは、光量補正デ
ータ修正部33および発光制御部34にそれぞれ入力さ
れるようになっている。
【0025】また、光量補正データ修正部33は、領域
判別部21からの領域判別信号と画像メモリ32からの
画像データとに基づき、光量補正データ記憶部31から
送信されてきた光量補正データDを修正するものであ
る。その修正の結果として、新光量補正データNDが作
成される。そして、光量補正データ修正部33は、新光
量補正データNDを発光制御部34に送信するようにな
っている。発光制御部34は、光量補正データ修正部3
3から送信されてきた新光量補正データNDと画像メモ
リ32からの画像データとに基づいて、各LED露光ユ
ニット5C,5M,5Y,5Kの発光制御を行うもので
ある。そこで発光制御部34は、各LED露光ユニット
5C,5M,5Y,5Kに対して、制御信号Con、新
光量補正データND、および画像データを送信するよう
になっている。そして、この発光制御部34からの指令
に従い、各LED露光ユニット5C,5M,5Y,5K
の発光動作が制御されるのである。
【0026】続いて、上記した構成を有するコピー機1
の動作について説明する。原稿の画像がスキャンされる
と、原稿からの反射光がCCD3で受光される。そうす
ると、CCD3において光電変換がなされアナログ画像
データが取得される。このアナログ画像データは、A/
D変換部11によりA/D変換されてデジタル画像デー
タとされる。その後、この画像データに対して種々の画
像処理が施される。そして、画像処理が施された画像デ
ータに基づいて、ドライバ部20が各LED露光ユニッ
ト5C,5M,5Y,5Kを駆動させる。これにより、
各画像形成ステーション2C,2M,2Y,2Kに備わ
るそれぞれの感光体ドラム上に静電潜像が書き込まれ
る。そして、これらの静電潜像が現像されて各色ごとの
トナー像が形成される。その後、これら各色のトナー像
は、図1中矢印Aの向きに回転する転写ベルト6上に順
次転写されて重ね合わせられる。
【0027】一方、上記動作に同期して給紙制御が実行
される。すなわち、用紙カセットから1枚の印刷用紙が
取り出され、搬送ローラ7を経て転写ローラ8と転写ベ
ルト6とのニップ部へ送られる。そして、重ね合わせト
ナー画像は、転写ベルト6から印刷用紙上へ転写され
る。重ね合わせトナー画像を受け取った印刷用紙は、ベ
ルト定着方式の定着装置9を経由して排紙トレイ10上
に排出されるのである。定着装置9では、重ね合わせト
ナー画像が加熱により溶融され、また加熱されて印刷用
紙上にフルカラー画像として定着される。これで1枚分
のコピーが終了する。
【0028】ここで、静電潜像を感光体ドラム上に形成
する際に行われる各LED露光ユニット5C,5M,5
Y,5Kに対する光量補正制御について図4を用いて説
明する。この光量補正制御は、ドライバ部20において
行われる。まず、光量補正データ記憶部31に、図4
(a)に示すような光量補正データDが記憶される。な
お、ここに例示する光量補正データDは、各LED露光
ユニット5C,5M,5Y,5Kに備わるLED素子の
一部に対するものである。また、光量補正データDは、
各LED露光ユニット5C,5M,5Y,5Kにおける
光量むらを抑制するためのものであり、予めオフライン
で求められたものである。すなわち、従来の光量補正技
術により算出された光量補正データである。このため、
図4(a)に示す連続階調領域の画像データであれば、
この光量補正データDを用いることにより、濃度むらの
ない良好な画像を得ることができる。
【0029】そして、全LED素子に対する光量補正デ
ータDが光量補正データ記憶部31に記憶されると、そ
のデータは光量補正データ修正部33に入力される。こ
の光量補正データ修正部33には、画像データメモリ3
2から送信された画像データも入力される。このとき、
図4(b)に示すような線画(1ドット細線と2ドット
細線)の画像データが入力されたとする。そうすると、
光量補正データ修正部33において、領域判別部21か
ら入力される領域判別信号と画像データメモリ32から
入力される画像データとに基づいて、光量補正データ記
憶部31から入力された光量補正データDが修正され
る。具体的には、領域判別部21により細線領域に属す
ると判別された画素に対応するLED素子の光量補正デ
ータが修正される。ここで、線画の再現性をよくするた
めには大きな露光量を与えることが必要となる。また、
線画の中でも線幅が狭いほど再現性が悪いので、より大
きな露光量を与える必要がある。
【0030】このため、光量補正データ修正部33で
は、1ドット細線領域に対する光量補正データが「4」
から「6」に修正され、2ドット細線領域に対する光量
補正データを「4」から「5」、および「6」から
「7」に修正される。すなわち、1ドット細線領域に対
応するLED素子の光量補正データDに「+2」が加算
される。また、2ドット細領域に対応するLED素子の
光量補正データに「+1」が加算される。その結果、光
量補正データ修正部33では、図4(b)に示す新光量
補正データNDが作成される。そして、この新光量補正
データNDは発光制御部34に入力される。そうする
と、発光制御部34によって、新光量補正データNDに
基づいて各LED露光ユニット5C,5M,5Y,5K
が駆動される。その結果、各LED露光ユニット5C,
5M,5Y,5Kにより、図4(b)に示す露光量で各
感光体ドラムへの静電潜像の書き込みが行われる。すな
わち、連続階調領域と細線領域とで異なる光量補正デー
タが用いられて、各LED露光ユニット5C,5M,5
Y,5Kの光量補正が実行される。これにより、細線の
再現性がよくなるため、細線が鮮鋭に再現された良好な
画像が得られる。
【0031】また、図4(c)に示すような文字画像の
画像データが入力された場合には、光量補正データ修正
部33では以下のような処理が行われる。すなわち、領
域判別部21により文字エッジ領域に属すると判別され
た画素に対応するLED素子の光量補正データが修正さ
れる。ここで、文字画像の再現性をよくするためには、
文字エッジ領域に大きな露光量を与えることが必要とな
る。そして図4(c)の状態では、文字エッジ領域に対
応するLED素子の光量補正データは、「4」、
「5」、「6」となっている。このため、光量補正デー
タ修正部33においては、文字エッジ領域に対応するL
ED素子の光量補正データDが「4」から「5」に、
「5」から「6」に、「6」から「7」にそれぞれ修正
される。すなわち、文字エッジ領域に対応するLED素
子の光量補正データDに、「+1」が加算される。その
結果、光量補正データ修正部33では、図4(c)に示
す新光量補正データNDが作成される。
【0032】そして、この新光量補正データNDに基づ
いて、発光制御部34により、各LED露光ユニット5
C,5M,5Y,5Kが駆動される。その結果、各LE
D露光ユニット5C,5M,5Y,5Kにより、図4
(c)に示す露光量で各感光体ドラムへの静電潜像の書
き込みが行われる。すなわち、連続階調領域と文字エッ
ジ領域とで異なる光量補正データが用いられて、各LE
D露光ユニット5C,5M,5Y,5Kの光量補正が実
行される。これにより、文字エッジの再現性がよくなる
ため、輪郭がはっきりとした鮮鋭な文字画像が得られ
る。
【0033】以上、詳細に説明したように第1の実施の
形態に係るコピー機1によれば、各LED露光ユニット
5C,5M,5Y,5Kにおける光量むらを抑制するよ
うな光量補正データDを記憶する光量補正データ記憶部
31と、画像データと領域判別信号とに基づき光量補正
データDを修正して新光量補正データNDを作成する光
量補正データ修正部33と、新光量補正データNDに基
づいて各LED露光ユニット5C,5M,5Y,5Kの
駆動を制御する発光制御部34とを備えている。
【0034】そして、光量補正データ修正部33では、
光量補正データDのうち細線再現性が必要な領域あるい
は文字エッジ再現性が必要な領域に対応するLED素子
の光量補正データを大きくする。これにより、発光制御
部34においては、細線領域には細線再現性がよい光量
補正データが使用され、文字エッジ領域には文字エッジ
再現性がよい光量補正データが使用され、連続階調領域
には光量むらを抑制する光量補正データが使用されて光
量補正が行われる。このため、線画や文字が鮮鋭に再現
された高品質な画像が得られる。
【0035】(第2の実施の形態)次に、第2の実施の
形態について説明する。第2の実施の形態に係るコピー
機は、第1の実施の形態に係るコピー機1とほぼ同様の
構成を有するものであるが、ドライバ部の構成が若干異
なる。このため、第1の実施の形態との相違点を中心に
説明することとし、第1の実施の形態と同様の構成およ
び動作についての説明は適宜省略して、同様の構成のも
のには同じ符号を付することにする。
【0036】そこで、第1の実施の形態との相違点であ
るドライバ部について図5を用いて説明する。ドライバ
部には、図5に示すように、データ読み出し部30と、
光量補正データ記憶部41と、画像データメモリ32
と、光量補正データ切替部43と、発光制御部34とが
備わっている。なお、データ読み出し部30、画像デー
タメモリ32、および発光制御部34は第1の実施の形
態と同じ構成のものである。
【0037】ここで、光量補正データ記憶部41は、光
量補正データを記憶するものであるが、第1の実施の形
態とは異なり、n個のパターンの光量補正データ(D1
〜Dn)を記憶するためにn個の記憶部を備えている。
なお、本実施の形態ではn=4である。また、光量補正
データ修正部43は、領域判別部21からの領域判別信
号と画像メモリ32からの画像データとに基づき、LE
D素子ごとに光量補正データD1〜Dnのうちから最適
な補正データを1つ選択するものである。このようにL
ED素子ごとに選択された光量補正データが組み合わさ
れることにより、新たな補正データである選択光量補正
データSDが作成されるのである。そして、光量補正デ
ータ切替部43は、選択光量補正データSDを発光制御
部34に送信するようになっている。
【0038】続いて、上記構成を有するドライバ部の動
作について説明する。まず、光量補正データ記憶部41
に、図5に示すような光量補正データD1〜D4が記憶
される。ここに例示するのは上述したようにn=4の場
合であり、光量補正データD1〜D4は、各LED露光
ユニット5C,5M,5Y,5Kに備わるLED素子の
一部に対するものである。ここで、光量補正データD1
は、各LED露光ユニット5C,5M,5Y,5Kにお
ける光量むらを抑制するためのものであり、予めオフラ
インで求められたものである。すなわち、従来の光量補
正技術により算出された標準の光量補正データである。
また、光量補正データD2は光量補正データD1の各デ
ータに「+1」を加算したものであり、光量補正データ
D3は光量補正データD1の各データに「+2」を加算
したものであり、光量補正データD4は光量補正データ
D1の各データに「−1」を加算したものである。
【0039】そして、これらの各光量補正データD1〜
D4がそれぞれの記憶部に記憶されると、それらのデー
タは光量補正データ切替部43に入力される。この光量
補正データ切替部43には、画像データメモリ32から
送信された画像データも入力される。このとき、図6に
示すような文字の画像データが入力されたとする。そう
すると、光量補正データ切替部43において、領域判別
部21から入力される領域判別信号と画像データメモリ
32から入力される画像データとに基づいて、LED素
子ごとに光量補正データD1〜D4のうちで最適なデー
タ値が選択される。
【0040】具体的に光量補正データ切替部43では、
1ドット文字エッジ領域(最も外側)に対応するLED
素子の光量補正データとして、最も補正量が大きい光量
補正データD3のデータ(「6」、「8」)が選択され
る。また、2ドット文字エッジ領域(1ドット文字エッ
ジ領域より1ドット分内側の領域)に対応するLED素
子の光量補正データとして、2番目に補正量が大きい光
量補正データD2のデータ(「6」、「5」)が選択さ
れる。そして、文字エッジ以外の領域に対応するLED
素子の光量補正データとして、最も補正量が小さい光量
補正データD4のデータ(「4」、「4」)が選択され
る。なお、連続階調領域(文字領域以外の領域)に対す
る光量補正データとしては、標準の光量補正データD1
のデータが選択される。
【0041】その結果、光量補正データ切替部43で
は、図6に示す選択光量補正データSDが作成される。
そして、この選択光量補正データSDは発光制御部34
に入力される。そうすると、発光制御部34によって、
選択光量補正データSDに基づいて各LED露光ユニッ
ト5C,5M,5Y,5Kが駆動される。その結果、各
LED露光ユニット5C,5M,5Y,5Kにより、図
6に示す露光量で各感光体ドラムへの静電潜像の書き込
みが行われる。すなわち、連続階調領域と文字領域とで
異なる光量補正データが用いられて、各LED露光ユニ
ット5C,5M,5Y,5Kの光量補正が実行される。
さらに、文字領域においては、文字エッジ領域とそれ以
外の領域とで光量補正データを変化させている。具体的
には、文字エッジ領域に対してはより露光量が大きくな
るような光量補正データが選択され、文字エッジ領域以
外の文字領域に対しては露光量が少なくなるような光量
補正データが選択される。これにより、文字の輪郭がよ
りくっきりとした非常に鮮鋭な文字が再現された良好な
画像が得られる。
【0042】なお、画像データとして線画のものが入力
された場合には、光量補正データ切替部43では、以下
の処理が実行される。すなわち、1ドット細線領域に対
応するLED素子の光量補正データとして光量補正デー
タD3が選択され、2ドット細線に対応するLED素子
の光量補正データとして光量補正データD2が選択され
る。
【0043】以上、詳細に説明したように第2の実施の
形態に係るコピー機によれば、各LED露光ユニット5
C,5M,5Y,5Kにおける光量むらを抑制するよう
な光量補正データD1を含む複数の光量補正データD2
〜D4を記憶する光量補正データ記憶部41と、画像デ
ータと領域判別信号とに基づきLED素子ごとに光量補
正データD1〜D4のうち最適なデータを選択して選択
光量補正データSDを作成する光量補正データ切替部4
3と、選択光量補正データSDに基づいて各LED露光
ユニット5C,5M,5Y,5Kの駆動を制御する発光
制御部34とを備えている。
【0044】そして、光量補正データ修正部43では、
LED素子ごとに最適な光量補正データが、画像情報に
応じて光量補正データD1〜D4のうちから選択され
る。このため、発光制御部34においては、細線領域に
対しては細線再現性がよい光量補正データが使用され、
文字エッジ領域に対しては文字エッジ再現性がよい光量
補正データが使用され、連続階調領域には光量むらを抑
制する光量補正データが使用されて光量補正が行われ
る。このため、文字や線画がより鮮鋭に再現された高品
質な画像が得られる。
【0045】(第3の実施の形態)次に、第3の実施の
形態について説明する。第3の実施の形態に係るコピー
機は、第1の実施の形態に係るコピー機1とほぼ同様の
構成を有するものであるが、ドライバ部の構成が若干異
なる。このため、第1の実施の形態との相違点を中心に
説明することとし、第1の実施の形態と同様の構成およ
び動作についての説明は適宜省略して、同様の構成のも
のには同じ符号を付することにする。
【0046】そこで、第1の実施の形態との相違点であ
るドライバ部について図7を用いて説明する。ドライバ
部には、図7に示すように、データ読み出し部30と、
光量補正データ記憶部31と、画像データメモリ32
と、光量補正データ切替部43と、発光制御部34とが
備わっている。そして、データ読み出し部30、光量補
正データ記憶部31、画像データメモリ32、および発
光制御部34は第1の実施の形態と同じ構成のものであ
る。すなわち、本実施の形態のドライバ部は、第1の実
施の形態における光量補正データ修正部33を、光量補
正データ生成部53に置き換えた構成となっている。
【0047】この光量補正データ生成部53は、領域判
別部21からの領域判別信号と画像メモリ32からの画
像データとに基づき、LED素子ごとに光量補正データ
Dを基礎として新たな補正データである生成光量補正デ
ータCDを生成するものである。そして、光量補正デー
タ生成部53は、生成光量補正データCDを発光制御部
34に送信するようになっている。
【0048】続いて、上記構成を有するドライバ部の動
作について説明する。まず、光量補正データ記憶部31
に、図8に示すような光量補正データDが記憶される。
なお、ここに例示する光量補正データDは、各LED露
光ユニット5C,5M,5Y,5Kに備わるLED素子
の一部に対するものである。この光量補正データDは、
各LED露光ユニット5C,5M,5Y,5Kにおける
光量むらを抑制するためのものであり、予めオフライン
で求められたものである。すなわち、従来の光量補正技
術により算出された光量補正データである。
【0049】そして、全LED素子に対する光量補正デ
ータDが光量補正データ記憶部31に記憶されると、そ
のデータは光量補正データ生成部53に入力される。こ
の光量補正データ生成部53には、画像データメモリ3
2から送信された画像データも入力される。このとき、
図8に示すような文字の画像データが入力されたとす
る。そうすると、光量補正データ生成部53において、
領域判別部21から入力される領域判別信号(エッジ信
号)に基づく演算処理により、LED素子ごとに最適な
光量補正データが生成される。
【0050】ここで、光量補正データ生成部53で実行
される演算処理について説明する。光量補正データ生成
部53には、領域判別部21において、サイズの異なる
2種類のフィルタにより検出された領域判別信号R1と
R2とが入力される。なお、領域判別信号R1は、3×
3マトリクスサイズのフィルタにより検出されたエッジ
信号であり、領域判別信号R2は、5×5マトリクスサ
イズのフィルタにより検出されたエッジ信号である。そ
して、図中に示す「1」の部分が内エッジであると検出
されたところである。
【0051】領域判別信号R1とR2とが光量補正デー
タ生成部53に入力されると、これらの和が算出され
る。この算出結果は図8に示すように、1ドット文字エ
ッジ領域で「+2」となり、2ドット文字エッジ領域で
「+1」となる。また、文字エッジ領域以外では「0」
となる。そして、この算出結果(R1+R2)が光量補
正データDに加算される。
【0052】その結果、光量補正データ生成部53にお
いて、図8に示す生成光量補正データCDが生成され
る。そして、この生成光量補正データCDは発光制御部
34に入力される。そうすると、発光制御部34によっ
て、生成光量補正データCDに基づいて各LED露光ユ
ニット5C,5M,5Y,5Kが駆動される。その結
果、各LED露光ユニット5C,5M,5Y,5Kによ
り、図8に示す露光量で各感光体ドラムへの静電潜像の
書き込みが行われる。
【0053】すなわち、エッジ領域に対して露光量が大
きくなるような光量補正データが用いられて、各LED
露光ユニット5C,5M,5Y,5Kの光量補正が実行
される。さらに、エッジ領域においても、1ドットエッ
ジ領域と2ドットエッジ領域に対して、それぞれ異なる
光量補正データが生成される。これにより、1ドットエ
ッジ領域への露光量が最も大きくなり、2ドットエッジ
領域への露光量が次に大きくなる。これにより、文字の
輪郭がよりくっきりとした非常に鮮鋭な文字が再現され
た良好な画像が得られる。なお、光量補正データ生成部
53では、線画に対しても同様の処理が実行される。
【0054】以上、詳細に説明したように第3の実施の
形態に係るコピー機によれば、各LED露光ユニット5
C,5M,5Y,5Kにおける光量むらを抑制するよう
な光量補正データDを記憶する光量補正データ記憶部3
1と、画像データと領域判別信号(2種類のフィルタに
より検出されたエッジ信号R1とR2)とに基づき、L
ED素子ごとに新たな補正データ(生成光量補正データ
CD)を生成する光量補正データ生成部53と、生成光
量補正データSDに基づいて各LED露光ユニット5
C,5M,5Y,5Kの駆動を制御する発光制御部34
とを備えている。
【0055】そして、光量補正データ生成部53では、
領域判別(エッジ)信号R1,R2に基づき、エッジ領
域に対応するLED素子に対して大きな補正量を与える
光量補正データCDが生成される。このため、発光制御
部34においては、エッジ領域に対してエッジ再現性が
よい光量補正データが使用され、連続階調領域には光量
むらを抑制する光量補正データが使用されて光量補正が
行われる。このため、文字や線画がより鮮鋭に再現され
た高品質な画像が得られる。
【0056】(第4の実施の形態)最後に、第4の実施
の形態について説明する。第4の実施の形態に係るコピ
ー機は、第2の実施の形態に係るコピー機とほぼ同様の
構成を有するものであるが、ドライバ部の構成が若干異
なる。このため、第2の実施の形態との相違点を中心に
説明することとし、第2の実施の形態と同様の構成およ
び動作についての説明は適宜省略して、同様の構成のも
のには同じ符号を付することにする。
【0057】そこで、第2の実施の形態との相違点であ
るドライバ部について図9を用いて説明する。ドライバ
部には、図9に示すように、データ読み出し部30と、
光量補正データ記憶部41と、画像データメモリ32
と、光量補正データ生成部63と、発光制御部34とが
備わっている。なお、データ読み出し部30、画像デー
タメモリ32、発光制御部34、および光量補正データ
記憶部41は、第2の実施の形態と同じ構成のものであ
る。すなわち、本実施の形態のドライバ部は、第2の実
施の形態における光量補正データ切替部43を、光量補
正データ生成部63に置き換えた構成となっている。
【0058】この光量補正データ生成部63は、領域判
別部21からの領域判別信号と画像メモリ32からの画
像データとに基づき、LED素子ごとに光量補正データ
D1〜Dnを用いて新たな補正データである生成光量補
正データCDを生成するものである。なお、本実施の形
態ではn=2である。そして、光量補正データ生成部6
3は、エッジの濃度勾配を考慮して生成光量補正データ
CDを生成するようになっている。この生成光量補正デ
ータCDの生成方法は後述する。また、光量補正データ
生成部63は、生成した生成光量補正データCDを発光
制御部34に送信するようになっている。
【0059】続いて、上記構成を有するドライバ部の動
作について、図10および図11を用いて説明する。ま
ず、図10に示すような画像データがドライバ部に入力
された場合について説明する。この画像データは、画像
データメモリ32を介して光量補正データ生成部63に
入力される。また、光量補正データ生成部63には、光
量補正データ記憶部41から図10に示すような光量補
正データD1,D2が入力される。なお、光量補正デー
タ記憶部41における光量補正データD1,D2の記憶
方法は、第2の実施の形態と同様である。ただし、ここ
に例示するのは上述したようにn=2の場合であり、光
量補正データD1,D2は、各LED露光ユニット5
C,5M,5Y,5Kに備わるLED素子の一部に対す
るものである。ここで、光量補正データD1は、各LE
D露光ユニット5C,5M,5Y,5Kにおける光量む
らを抑制するためのものであり、予めオフラインで求め
られたものである。すなわち、従来の光量補正技術によ
り算出された標準の光量補正データである。また、光量
補正データD2は光量補正データD1の各データに「+
3」を加算したものである。
【0060】そして、光量補正データ生成部63におい
て、領域判別部21から入力される領域判別信号(図1
0に示す2次微分フィルタにより処理されたもの)に基
づく演算処理が実行される。この演算処理により、LE
D素子ごとに最適な光量補正データが生成される。
【0061】そこで、光量補正データ生成部63で実行
される演算処理について説明する。光量補正データ生成
部63には、領域判別部21において、図10に示す2
次微分フィルタにより処理された2次微分データLap
が入力される。そして、この2次微分データLapが光
量補正データ生成部63に入力されると、光量補正デー
タ生成部63では、まず、この2次微分データLapの
各データを「256(1画素の階調数)」で除する。次
いで、この除算結果に光量補正データD2とD1との差
(D2−D1)を乗ずる。さらに、この乗算結果に光量
補正データD1を加える。そして、この加算結果を四捨
五入する。このとき、負の値は「0」にする。これで演
算処理は終了する。
【0062】その結果、光量補正データ生成部63にお
いて、図10に示す生成光量補正データCDが生成され
る。この生成光量補正データCDでは、標準の光量補正
データD1に比べ、エッジ領域に対応するLED素子の
補正データが大きくなっている。そして、この生成光量
補正データCDが発光制御部34に入力される。そうす
ると、発光制御部34によって、生成光量補正データC
Dに基づいて各LED露光ユニット5C,5M,5Y,
5Kが駆動される。その結果、各LED露光ユニット5
C,5M,5Y,5Kにより、各感光体ドラムへの静電
潜像の書き込みが行われる。すなわち、エッジ領域に対
して露光量が大きくなるような光量補正データが用いら
れて、各LED露光ユニット5C,5M,5Y,5Kの
光量補正が実行される。これにより、エッジ領域がより
鮮鋭に再現された良好な画像が得られる。
【0063】一方、図11に示すような画像データが光
量補正データ生成部63に入力された場合について説明
する。なお、図11の画像データは、図10のものに対
し階調数を半分にしたものである。この場合において
も、上記した演算処理により、生成光量補正データCD
が算出される。この生成光量補正データCDでは、標準
の光量補正データD1に比べ、エッジ領域に対応するL
ED素子の補正データが大きくなっている。そして、こ
の生成光量補正データCDが発光制御部34に入力され
る。そうすると、発光制御部34によって、生成光量補
正データCDに基づいて各LED露光ユニット5C,5
M,5Y,5Kが駆動される。その結果、各LED露光
ユニット5C,5M,5Y,5Kにより、各感光体ドラ
ムへの静電潜像の書き込みが行われる。すなわち、エッ
ジ領域に対して露光量が大きくなるような光量補正デー
タが用いられて、各LED露光ユニット5C,5M,5
Y,5Kの光量補正が実行される。これにより、エッジ
領域がより鮮鋭に再現された良好な画像が得られる。
【0064】ここで、図11の生成光量補正データと図
10の生成光量補正データとを比較すると、エッジ領域
に対応するLED素子の補正データが異なっている。具
体的には、図11の生成光量補正データが図10の生成
光量補正データよりも「1」小さい。これは、エッジの
濃度勾配に応じて補正データを生成するためである。そ
して、図11の画像データにおけるエッジ勾配(0→6
4)は、図10の画像データにおけるエッジ勾配(0→
128)よりも緩やかである。このため、図11の生成
光量補正データが図10の生成光量補正データよりも
「1」小さくなったのである。これにより、エッジの濃
度勾配に応じた露光量により画像が形成される。従っ
て、再現画像におけるエッジ領域での極端な濃度変化が
防止される。
【0065】以上、詳細に説明したように第4の実施の
形態に係るコピー機によれば、各LED露光ユニット5
C,5M,5Y,5Kにおける光量むらを抑制するよう
な光量補正データD1と、これとは異なる光量補正デー
タD2とを記憶する光量補正データ記憶部41と、画像
データと領域判別信号とに基づきLED素子ごとに最適
な補正データを生成して生成光量補正データCDを作成
する光量補正データ生成部63と、生成光量補正データ
CDに基づいて各LED露光ユニット5C,5M,5
Y,5Kの駆動を制御する発光制御部34とを備えてい
る。
【0066】そして、光量補正データ生成部63では、
画像データに対する2次微分データLapと光量補正デ
ータD1,D2とが用いられて、LED素子ごとに最適
な光量補正データが算出される。このため、発光制御部
34においては、エッジ領域に対してはエッジ再現性が
よい光量補正データが使用され、連続階調領域には光量
むらを抑制する光量補正データが使用されて光量補正が
行われる。これにより、エッジ領域がより鮮鋭に再現さ
れた高品質な画像が得られる。さらに、生成光量補正デ
ータCDを算出する際に、画像データに対する2次微分
データLap(エッジの濃度勾配)を考慮している。こ
のため、様々なエッジ領域を極端な濃度変化を生じさせ
ずに鮮鋭に再現することができる。
【0067】なお、上記した実施の形態は単なる例示に
すぎず、本発明を何ら限定するものではなく、その要旨
を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であるこ
とはもちろんである。例えば、上記した実施の形態で
は、本発明を複写機に適用した場合について説明した
が、複写機以外のファクシミリ等の画像形成装置やLE
D表示装置等にも適用することができる。また、上記実
施の形態では、電子写真法による画像形成を例示した
が、電子写真法以外(例えば、銀塩写真法等)の画像形
成にも本発明を適用することができる。
【0068】
【発明の効果】以上説明した通り本発明によれば、露光
手段の光量補正を画像情報に応じて行うことにより、高
品質な画像を得ることができる画像形成装置が提供され
ている。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態に係るコピー機の概略構成図
である。
【図2】図1のコピー機におけるコントローラの概略構
成を示すブロック図である。
【図3】図2のドライバ部の概略構成を示すブロック図
である。
【図4】光量補正制御の制御方法を説明するための図で
ある。
【図5】第2の実施の形態におけるドライバ部の概略構
成を示すブロック図である。
【図6】光量補正制御の制御方法を説明するための図で
ある。
【図7】第3の実施の形態におけるドライバ部の概略構
成を示すブロック図である。
【図8】光量補正制御の制御方法を説明するための図で
ある。
【図9】第4の実施の形態におけるドライバ部の概略構
成を示すブロック図である。
【図10】光量補正制御の制御方法を説明するための図
である。
【図11】同じく、光量補正制御の制御方法を説明する
ための図である。
【図12】従来の光量補正技術について説明するための
図である。
【図13】従来の光量補正技術における問題点を説明す
るための図である。
【符号の説明】
1 コピー機 2 画像形成ステーション 3 CCD 4 コントローラ 5 LED露光ユニット 20 ドライバ部 21 領域判別部 30 データ読み出し部 31 光量補正データ記憶部 32 画像データメモリ 33 光量補正データ修正部 34 発光制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 廣田 好彦 大阪府大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪国際ビル ミノルタ株式会社内 Fターム(参考) 2C162 AE14 AE28 AF20 AF21 AF44 AF92 FA04 FA17

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の発光素子を備える露光手段を有
    し、画像情報に基づき前記露光手段をオンオフ制御する
    ことにより画像を形成する画像形成装置であって、 画像情報を取得する画像情報取得手段と、 前記露光手段に備わる各発光素子に対する光量補正情報
    を記憶する光量補正情報記憶手段と、 前記光量補正情報記憶手段に記憶されている光量補正情
    報を、前記画像情報取得手段により取得された画像情報
    における属性に応じて修正する光量補正情報修正手段
    と、 前記画像情報取得手段で取得された画像情報と前記光量
    補正情報修正手段で修正された光量補正情報とに基づき
    各発光素子の発光制御を行う発光制御手段と、を有する
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 複数の発光素子を備える露光手段を有
    し、画像情報に基づき前記露光手段をオンオフ制御する
    ことにより画像を形成する画像形成装置であって、 画像情報を取得する画像情報取得手段と、 前記露光手段に備わる各発光素子に対する光量補正情報
    を記憶する光量補正情報記憶手段と、 前記画像情報取得手段により取得された画像情報におけ
    る注目画素の値とその周辺画素の値に応じて、注目画素
    に対応する発光素子の前記光量補正情報記憶手段に記憶
    されている光量補正情報を修正する光量補正情報修正手
    段と、 前記画像情報取得手段で取得された画像情報と前記光量
    補正情報修正手段で修正された光量補正情報とに基づき
    各発光素子の発光制御を行う発光制御手段と、を有する
    ことを特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載する画像
    形成装置において、 前記光量補正情報記憶手段は、各発光素子に対して複数
    パターンの光量補正情報を記憶し、 前記画像情報取得手段により取得された画像情報におけ
    る属性あるいは注目画素の値とその周辺画素の値のいず
    れかに応じて、発光素子ごとに前記光量補正情報記憶手
    段に記憶されている複数パターンの光量補正情報のうち
    の1つを選択する光量補正情報選択手段を備え、 前記発光制御手段は、前記画像情報取得手段で取得され
    た画像情報と前記光量補正情報選択手段により選択され
    た光量補正情報とに基づき各発光素子の発光制御を行う
    ことを特徴とする画像形成装置。
  4. 【請求項4】 請求項1または請求項2に記載する画像
    形成装置において、 前記光量補正情報記憶手段は、各発光素子に対して複数
    パターンの光量補正情報を記憶し、 前記画像情報取得手段により取得された画像情報におけ
    る属性あるいは注目画素の値とその周辺画素の値のいず
    れかに応じて、前記光量補正情報記憶手段に記憶されて
    いる複数パターンの光量補正情報を用いて新たな光量補
    正情報を生成する光量補正情報生成手段を備え、 前記発光制御手段は、前記画像情報取得手段で取得され
    た画像情報と前記光量補正情報生成手段により生成され
    た光量補正情報とに基づき各発光素子の発光制御を行う
    ことを特徴とする画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016055434A (ja) * 2014-09-05 2016-04-21 株式会社リコー 静電潜像形成方法、静電潜像形成装置、画像形成装置、印刷物の生産方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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