JP2002292839A - 転写型記録装置 - Google Patents

転写型記録装置

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JP2002292839A
JP2002292839A JP2001097589A JP2001097589A JP2002292839A JP 2002292839 A JP2002292839 A JP 2002292839A JP 2001097589 A JP2001097589 A JP 2001097589A JP 2001097589 A JP2001097589 A JP 2001097589A JP 2002292839 A JP2002292839 A JP 2002292839A
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magnetic pole
recording apparatus
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JP2001097589A
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Tomoyuki Moriya
知之 森谷
Nobuyuki Yanagawa
信之 柳川
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 転写型記録装置において、粉体を塗布ローラ
に塗布するにあたり、粉体を塗布ローラに薄くかつ均一
に塗布することと、微細粒状塗布を行うのに好適な塗布
技術を提供する。 【解決手段】 液滴を射出する射出手段と、前記射出手
段に対して間隙を有して移動する中間転写体51と、中
間転写体51上に液滴による像を形成し、前記中間転写
体51から記録体に液滴による像を転写する手段と、中
間転写体51に粉体を塗布する手段とを有する転写型記
録装置において、前記中間転写体51に粉体を塗布する
塗布ローラ15は円周方向にN極、S極を交互に複数極
配置した磁極であり、該磁極に当接するブレード16、
24は磁性体からなることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、吸湿性の粉体を用
いて画像形成を行う転写型記録装置に関し、特に粉体を
塗布ローラに塗布するにあたり、粉体を塗布ローラに薄
くかつ均一に塗布することと、微細粒状塗布を行うのに
好適な技術に関する。
【0002】
【従来の技術】吸湿性の粉体を中間転写体に塗布した
後、該粉体に液滴を噴射することで像を形成し、該像を
記録体である紙等に転写する転写型画像形成装置は特開
平11−188858号公報にて提案されている。ま
た、本件出願人の先願である特願平11−242288
号公報において、塗布ローラへの粉体塗布の方式として
ローラを用いる方式が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、吸湿性
の粉体を中間転写体に塗布した後、該粉体に液滴を噴射
することで像を形成し、該像を記録体である紙等に転写
する転写型画像形成装置は知られているものの、装置の
具体的構成等の開示は十分なされておらず、記録装置と
して具現化出来ない等の不具合がある。又、塗布ローラ
への粉体塗布の方式としてローラを用いる方式も知られ
ているが、該方式では、薄くかつ均一な塗布、及び微細
粒状塗布が困難である等の問題があった。本発明の目的
は、転写型記録装置において、粉体を塗布ローラに塗布
するにあたり、粉体を塗布ローラに薄くかつ均一に塗布
することと、微細粒状塗布を行うのに好適な塗布技術を
提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1によれば、液滴
を射出する射出手段と、前記射出手段に対して間隙を有
して移動する中間転写体と、中間転写体上に液滴による
像を形成し、前記中間転写体から記録体に液滴による像
を転写する手段と、中間転写体に粉体を塗布する手段と
を有する転写型記録装置において、前記中間転写体に粉
体を塗布する塗布ローラは円周方向にN極、S極を交互
に複数極配置した磁極であり、該磁極に当接するブレー
ドは磁性体からなる転写型記録装置を最も主要な特徴と
する。請求項2によれば、請求項1の転写型記録装置に
おいて、前記ブレードを塗布ローラに複数箇所当接する
ようにした転写型記録装置を主要な特徴とする。請求項
3によれば、請求項1または2記載の転写型記録装置に
おいて、塗布ローラに当接するブレードの一方が塗布ロ
ーラの磁極と当接した際に、他方も塗布ローラの磁極に
当接する転写型記録装置を主要な特徴とする。請求項4
によれば、請求項1または2記載の転写型記録装置にお
いて、塗布ローラに当接するブレードの一方が塗布ロー
ラの磁極と当接した際に、他方が塗布ローラの磁極と磁
極の間で当接する転写型記録装置を主要な特徴とする。
請求項5によれば、液滴を射出する射出手段と、前記射
出手段に対して間隙を有して移動する中間転写体と、中
間転写体上に液滴による像を形成し、前記中間転写体か
ら記録体に液滴による像を転写する手段と、中間転写体
に粉体を塗布する手段とを有する転写型記録装置におい
て、中間転写体に粉体を塗布する塗布ローラは円周方向
にN極、S極を交互に複数極配置した磁極からなるとと
もに当接するブレードに磁極を設ける転写型記録装置を
最も主要な特徴とする。請求項6によれば、請求項5記
載の転写型記録装置において、前記ブレードを塗布ロー
ラに複数箇所当接させる転写型記録装置を主要な特徴と
する。
【0005】請求項7によれば、請求項5または6記載
の転写型記録装置において、塗布ローラに当接するブレ
ードの一方が塗布ローラの磁極と当接し吸着するときに
他方も塗布ローラの磁極に当接し吸着し、ブレードの一
方が塗布ローラの磁極と当接し反発するときに他方も塗
布ローラの磁極に当接し反発する転写型記録装置を主要
な特徴とする。請求項8によれば、請求項5または6記
載の転写型記録装置において、塗布ローラに当接するブ
レードの一方が塗布ローラの磁極と当接し吸着したとき
に他方が塗布ローラの磁極に当接し反発しブレードの一
方が塗布ローラの磁極と当接し反発するときに他方が塗
布ローラの磁極に当接し吸着する転写型記録装置を主要
な特徴とする。請求項9によれば、液滴を射出する射出
手段と、前記射出手段に対して間隙を有して移動する中
間転写体と、中間転写体上に液滴による像を形成し、前
記中間転写体から記録体に液滴による像を転写する手段
と、中間転写体に粉体を塗布する手段とを有する転写型
記録装置において、中間転写体に粉体を塗布する塗布ロ
ーラは円周方向にN極、S極を交互に複数極配置した磁
極からなり当接するブレードが磁性体からなるものと磁
極を有するものからなる転写型記録装置を最も主要な特
徴とする。請求項10によれば、請求項1乃至9のいず
れか1項記載の転写型記録装置において、塗布ローラの
表面に形成された非磁性体の薄層は表面荒さが1から1
00μである転写型記録装置を主要な特徴とする。請求
項11によれば、請求項1乃至10のいずれか1項記載
の転写型記録装置において、中間転写体と塗布ローラの
進行方向が逆方向である転写型記録装置を主要な特徴と
する。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基
づいて説明する。図1は本発明の基本構成を示す概略構
成図であり、セット剤塗布装置10、転写体装置50、
記録装置100、給紙装置150、転写装置200、排
紙装置250、コントローラ350及びレジストユニッ
ト400で構成されている。又、転写体上の残留セット
剤のクリーニング装置300を配置しても構わない。以
下図を参照して各装置の構成及び動作の説明を行う。図
1においてセット剤塗布装置10は、転写体装置50の
中間転写体51にセット剤11を塗布する装置である。
セット剤11はアクリル酸樹脂、アクリル酸/メタクリ
ル酸共重合樹脂、メタクリル酸樹脂、澱粉など吸水性を
示すとともに、0.5〜20μm程度の粒径の粉体であ
る。セット剤塗布装置10に含まれている図示しない駆
動モータの駆動力が伝えられ、塗布ローラ15が矢印A
方向に回転する。塗布ローラ15にはブレード(第1の
ブレード)14が接触しており、ブロッキングしたセッ
ト剤11を掻き落とし塗布ローラ15上でのセット剤1
1の均一化が図られる。又、塗布ローラ15には、ブレ
ード(第2のブレード)16が接触されており、塗布ロ
ーラ15上のセット剤11の薄層均一化塗布を行うとと
もに、セット剤11が塗布装置10から漏洩することを
防止している。
【0007】次に、塗布装置10の塗布ローラの構成を
図2(a)に基づいて説明する。塗布ローラ15はN極
S極が交互に配置した複数分割の磁極部25と、表面に
材質がPET(ポリエチレンテレフタレート)等の樹脂
やシリコンゴム等のゴムがコーテングされた表面粗さが
1μ〜100μ程度に荒らされた塗布層13から構成さ
れている。表面粗さが1μより細かいと塗布層13にセ
ット剤11が付着せず、必要量のセット剤11を塗布す
ることができない。また、100μより大きくなると表
面の凹部でセット剤11がブロッキングを起こし、塗布
層13の表面に塊となって固着する。一方、ブレード1
6は鉄板やSUS板やNi板等の磁性体でかつ弾性体の
材料からなる。塗布ローラ15が回転すると塗布ローラ
15とブレードの接触点pは順次N、S極と交代に変化
する。また、ブレード16はブレード16の弾性力F1
で塗布ローラ15のセンター方向に押圧されており塗布
ローラ15と絶えずp点で接触しているので余分なセッ
ト材11が漏れることはない。図2(a)に示したよう
に、p点がSまたはN極に対向すると、ブレード16に
は塗布ローラ15のセンターに向かってF2の吸着力が
発生する。従ってブレード16はF1+F2の力で塗布
ローラ15に圧接し、図2(b)に示すようにP点がS
極とN極の中間にくるとブレード16は塗布ローラ15
のセンター方向の吸着力F2が発生せず、F1の力で塗
布ローラ15に圧接するだけになる。以上の状態を図2
(c)に示せば、ブレード16は塗布ローラ15の回転
とともに押しつけ力が変動し塗布ローラ15のセンター
方向に微振動を起こす。図2(a)で示す供給ポケット
部qからこの微振動によりセット剤11は微小粒子の薄
層となって塗布ローラ15の塗布層13上に塗布され
る。
【0008】次に本発明の第2実施例を図3及び図4に
基づき説明する。図3に示すようにブレード16のほか
にブレード(第3のブレード)24が取り付けられてい
る。ブレード16はブレード16の弾性力F1で塗布ロ
ーラ15のセンター方向に圧接されており塗布ローラ1
5と絶えずp1点で接触しており余分なセット材11が
漏洩することはない。ブレード24はブレード16と同
様に鉄板やSUS板やNi板等の磁性体でかつ弾性体の
材料からなる。図4(a)及び(b)に示すように、ブ
レード24はブレード16同様、ブレード24の弾性力
F1で塗布ローラ15のセンター方向に圧接されており
塗布ローラ15と絶えずp2点で接触している。本例で
はブレード24の圧接力はF1で、ブレード16と同じ
値としたが、特に同じ値にこだわるものではない。以上
のようにブレード16による塗布の塗布ムラやブロッキ
ングによる粒径増大した塗布をブレード24により塗布
の均一化、セット剤11のブロッキング塗布の際微細化
が行われることにより均一な微細な薄層塗布が可能にな
る。ブレード16が磁極25のN、S極とP1で対向し
ているときは、ブレード24もP2で磁極25のN、ま
たはS極と対向している。ただし、各ブレード16、2
4がそれぞれ対向する電極が同極になる必要はない。
【0009】次に本発明の第3実施例を図5及び6に基
づき説明する。図5に示すものは、図3と同様にブレー
ド16のほかにブレード24が取り付けられている。ブ
レード16はブレード16の弾性力F1で塗布ローラ1
5のセンター方向に圧接されており塗布ローラ15と絶
えずp1点で接触しており余分なセット材11が漏洩す
ることはない。ブレード24はブレード16と同様に鉄
板やSUS板やNi板等の磁性体でかつ弾性体の材料か
らなる。図6(a)及び(b)に示すように、ブレード
24はブレード16同様、ブレード24の弾性力F1で
塗布ローラ15のセンター方向に押圧されており塗布ロ
ーラ15と絶えずp2点で接触している。ブレード24
の圧接力はF1で、ブレード16と同じ値であるが、特
に同じ値にこだわるものではない。この場合、ブレード
16が磁極25のN、S極とP1で対向しているとき
は、ブレード24もP2で磁極25のN極、S極または
S極、N極の中間の位置で対向している。以上のように
ブレード16による塗布の塗布ムラやブロッキングによ
る粒径増大した塗布をブレード24により塗布の均一
化、セット剤11のブロッキング塗布の際に微細化が行
われより均一な微細な薄層塗布が可能になると同時に、
図6(c)に示すようにブレード16による圧接力がF
1+F2の最大時にはブレード24による圧接力がF1
となり最小値になる。逆にブレード16による圧接力が
F1で最小時にはブレード24による圧接力がF1+F
2となり最大値になる。従って総合的には押しつけ力の
最大値、最小値が平均化され塗布ローラ15の負荷変動
が少なく、図示しない駆動モータへの負担が軽減され回
転がスムーズになる。更に、本発明の第4実施例を図7
に基づき説明する。本例では、ブレード16の塗布ロー
ラ15との当接部pにマグネット26が取り付けてあ
る。マグネット26は塗布ローラ15とはブレード16
を介して接しており、マグネット26の磁極はN極が塗
布ローラ15面に配置されている。ブレード16は磁性
体にこだわる必要はない。またマグネット26の磁極に
こだわる必要もない。塗布ローラ15が矢印B方向に回
転すると当接部p点はS極、N極、S極と交互に磁極が
変化する。これに対応してマグネット26の磁極はN極
なので当接部pにS極が対向するとブレード16は吸引
され、N極が対向すると反発力を得る。ここで、図7
(a)は吸引を受ける状態を表し、(b)は反発力を受
けた状態を表す。マグネット26と磁極25の吸引、反
発力をF2とし、ブレード16の押圧力をF1とする
と、吸引時はF1+F2で塗布ローラ15と圧接する。
また、反発時にはF1−F2力で塗布ローラ15に圧接
する。斯かる状態を図7(c)に表すと、ブレード16
は塗布ローラ15の回転とともに押しつけ力が変動し、
塗布ローラ15のセンター方向に微振動を起こす。図7
(a)で示す供給ポケット部qからこの微振動によりセ
ット剤11は微小粒子の薄層となって塗布ローラ15の
塗布層13上に塗布される。
【0010】次に、本発明の第5実施例を図8に基づき
説明する。図3と同様に、図8(a)に示すようにブレ
ード16のほかにブレード24が取り付けられている。
ブレード16はブレード16の弾性力F1で塗布ローラ
15のセンター方向に圧接されており塗布ローラ15と
絶えずp1点で接触しており余分なセット材11が漏洩
することはない。ブレード16、ブレード24は弾性体
で磁性体の必要はない。ブレード24はブレード16同
様、ブレード24の弾性力F1で塗布ローラ15のセン
ター方向に圧接されており、塗布ローラ15と絶えずp
2点で接触している。ブレード24の圧接力はF1で、
ブレードB16と同じ値であるが、同じ値にこだわるも
のではない。ブレード16、ブレード24の各々の当接
部p1、p2上にマグネット26が取り付けられてい
る。当接部p1、p2は塗布ローラ15の磁極25が対
向する位置に配置されている。対向する磁極25は同極
である必要はなく、異極の時はマグネット26の対向す
る磁極を異極にすればよい。図8(a)はおのおのが吸
引を受ける状態を表し、図8(b)はおのおのが反発力
を受けた状態を表す。マグネット26と磁極25の吸
引、反発力をF2としブレードBの圧接力をF1とする
と吸引時はF1+F2で塗布ローラ15と圧接する。ま
た、反発時にはF1−F2力で塗布ローラ15と圧接す
る。斯かる状態を図8(c)に表す。以上のようにブレ
ード16による塗布の塗布ムラやブロッキングによる粒
径増大した塗布をブレード24により塗布の均一化、セ
ット剤11のブロッキング塗布の際微細化が行われより
均一な微細な薄層塗布が可能になる。
【0011】又、本発明の第6実施例を図9に基づいて
説明する。図9は、既述の第5実施例でブレード16、
ブレード24での吸引と反発を異ならせた例である。図
9では当接部p1、p2での塗布ローラ15の磁極25
が同極のためブレード16、ブレード24のマグネット
の磁極が異なっているが、当接部p1、p2での塗布ロ
ーラ15の磁極25が異極の時はブレード16、ブレー
ド24のマグネットの磁極は同じになる。図9(a)は
ブレード16が吸引を受けている状態を表し、(b)は
ブレード16が反発力を受けている状態を表す。マグネ
ット26と磁極25の吸引、反発力をF2としブレード
Bの圧接力をF1とすると、吸引時はF1+F2で塗布
ローラ15に圧接する。また、反発時にはF1−F2力
で塗布ローラ15に圧接する。斯かる状態を図9(c)
に示した。以上説明したように、ブレード16による塗
布の塗布ムラやブロッキングによる粒径増大した塗布を
ブレード24により塗布の均一化、セット剤11のブロ
ッキング塗布の際微細化が行われより均一な微細な薄層
塗布が可能になると同時に、既に図6(c)で説明した
ように、ブレード16による押しつけ力がF1+F2の
最大時にはブレード24による押しつけ力がF1−F2
となり最小値になる。又、逆にブレード16による押し
つけ力がF1−F2で最小時にはブレード24による押
しつけ力がF1+F2となり最大値になる。従って総合
的には押しつけ力の最大値、最小値が平均化され塗布ロ
ーラ15の負荷変動が少なく、図示しない駆動への負担
が軽減され回転がスムーズになる。以上ブレード16、
ブレード24にマグネット26がない場合と、マグネッ
ト26が存在する場合を別個に説明してきたが、当然複
数のブレードを使用するときはマグネット26のないブ
レードとマグネット26のあるブレードの組み合わせで
も効果に変わりはない。
【0012】又、ブレード16、ブレード24は弾性体
で説明してきたが弾性部材を別途設けることで必ずしも
弾性体にこだわるものではない。その事例を図10に基
づいて説明する。ケーシング19に固定されているケー
ス27の内部には圧縮バネ28が保持され、該圧縮バネ
28により、ブレード16に固着されているマグネット
26をケース27の内部で押圧している。このようにす
ることで必ずしもブレードは弾性体である必要がない。
セット剤塗布装置10は必要に応じ中間転写体51と接
離動作を行う。すなわち、セット剤塗布装置10のケー
シング19内部は塗布ローラ15やセット剤11等機能
部品が組み込まれているが外周部にはラック部20が形
成されており、セット剤塗布装置10の外部に支持され
たピニオンA21とかみ合っておいる。ピニオンA21
が所定量回転することでケーシング19が所定量移動し
塗布ローラ15はローラC54に接離動作する。なお、
セット剤塗布装置10のセット剤11の量が不足してく
ると図1に示す補給タンク12から随時補給されるもの
とする。補給タンク12は交換可能であり、セット剤1
1が無くなると図示しないセット剤検出手段18により
セット剤エンプテー表示され、新品に随時交換される。
【0013】次に、本発明の転写体装置50について詳
述する。図1において中間転写体51はシリコーンゴ
ム、フッ素ゴム、クロロプレンゴムなどの粉体を表面に
付着し易い材料を使用し、薄層の粉体層を形成する。ま
た、ベルト端面にはマーカ57を有している。転写体装
置50は3本のローラA52、ローラB53、ローラC
54、中間転写体51、図示しない駆動モータにて矢印
方向に回転している。位置制御エンコーダ56は中間転
写体51のマーカ57を読みとり記録タイミングや給紙
タイミングの制御を行い、セット剤塗布装置10と共に
動作する。中間転写体51は幅方向が215mmで周長
が327mmからなり、中間転写体51の一回転でA4
縦サイズの画像を記録することが可能である。
【0014】次に、本発明の記録装置100について説
明する。図1において中間転写体51にセット剤が塗布
された後、マーカ57を位置制御エンコーダ56にて読
みとることで記録装置100の位置に塗布部分が移動し
たと判断すると、印字動作が始まり、記録装置100に
より中間転写体51のセット剤上に画像が記録される。
記録装置100は各色対応の記録ヘッド103を搭載し
たヘッドアレイ105からなる。また記録ヘッド103
は必要に応じ水性のインク104を吐出し、セット剤1
1が塗布された中間転写体51上に画像を形成する。ま
た、コントローラ350にて形成される画像は鏡像画像
データに変換され、記録装置100にて鏡像画像として
中間転写体51へ記録される。また、ヘッドアレイ10
5は2本の支持軸であるガイドシャフトA101、ガイ
ドシャフトB102に軸方向に可動的に、また中間転写
体51とのギャップを一定になるように保持されてい
る。
【0015】次に、本発明の転写装置200について説
明する。図1において、記録装置100にて記録された
水性のインク104は中間転写体51上に薄層形成され
ている吸水性のセット剤11粉体に吸収され、適度の粘
性を持ったゲル状物質になる。転写ローラ201はロー
ラB53方向に押圧されており、画像の形に形成された
ゲル状物質は、転写紙151と接触、加圧されて転写紙
151へそっくり転移する。転写体51がシリコンまた
はフッ素系の弾性体であるので、ゲル状物質に対しては
離型性が良く転写体51にはほとんど残留しない。転写
ローラ201の両端は軸受203を介してアーム202
に支持されている。アーム202には回転中心となる支
点204があり支点204を中心に転写ローラ201は
揺動する。また、アームは鉄材、ニッケル材等の着磁材
料からなる。引っ張りばね206はアーム202と支持
版207に取り付けられており、たえず転写ローラ20
1はローラB方向に加圧されるように取り付けられてい
る。転写の必要がない時には、マグネット205にコン
トローラー350の指示により通電が切られ、引っ張り
ばね206の張力でアーム204は転写ローラ201が
ローラB53から離れる方向に動作し、中間転写体51
と転写ローラ201とはギャップを有する。以上のよう
に転写を行うとき転写ローラ201はローラB53と接
触し転写紙151に転写される。また、転写動作以外は
転写ローラ201はローラB53と離間している。セッ
ト剤11の塗布時には、塗布ローラ15と中間転写体5
1は接触しており、お互い矢印方向へ回転方向が逆方向
動作している。セット剤11が塗布された中間転写体上
に記録装置100にて画像が形成され、その画像が転写
紙151に転写される。転写後の中間転写体51は転写
された画像部分は離型層が露出しているが、画像に使わ
れなかった部分はセット剤11の薄層がそのまま残って
いる。次の印字のために、中間転写体51上にセット剤
11の薄層を再生する必要があるが、中間転写体51に
再度塗布すると塗布ローラ15と中間転写体51の回転
方向が逆であるために中間転写体51上と塗布ローラ1
5の接触部においてセット剤11が攪拌されて再度均一
塗布される。
【0016】次に、本発明のクリーニング装置300に
ついて説明する。機械が使われない状態が長く続く場合
は、中間転写体51上のセット剤11が空気中の湿度を
吸い粘度が上昇することが考えられる。そのようなセッ
ト剤11をそのまま作像に使用は出来ないので、使用前
に粘度が上昇したセット剤11のみを中間転写体51か
ら取り除く必要があり、図1に示すようにクリーニング
装置300を配置してある。同様に転写紙151のジャ
ム等により、中間転写体51上の記録画像が破損した場
合や記録途中で記録を中断した場合は、中間転写体51
上の記録されたセット剤11を中間転写体51から取り
除く必要があり、クリーニング装置300を配置してあ
る。
【0017】更に、本発明の給紙装置150、排紙装置
250、レジスト装置400について説明する。記録が
行われている最中又は終了後に給紙装置150から転写
紙151が送り出され、レジスト装置400のレジスト
ローラA401、レジストローラB402迄送られる。
転写体51に形成された画像に位置制御エンコーダ56
に基ずいてタイミングを合せレジストローラA401、
レジストローラB402から転写紙151が送り出さ
れ、転写装置200の転写ローラ201、ローラB53
などにより中間転写体51上の画像が転写紙151に転
写され、排紙装置250により排紙、ストックされる。
【0018】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、中間転写体に
粉体を塗布して記録する転写型記録装置において、中間
転写体に粉体を塗布する塗布ローラに、粉体を薄層で均
一にかつ微細粒状に塗布することができる。請求項2の
発明によれば、ブレードを複数段にすることで確実に安
定的に粉体を塗布ローラに塗布することができる。請求
項3の発明によれば、一方のブレードが吸着されている
とき他方も吸着されていることで微振動による粉体の飛
散を抑えることができる。請求項4の発明によれば、塗
布ローラの負荷変動が緩和され、駆動モータへの負担が
軽減されることにより塗布ローラの速度変動が緩和され
る。請求項5の発明によれば、ブレードに磁極を設ける
ことでブレードの吸着力の強化が可能になり、より薄層
塗布ができる。請求項6の発明によれば、ブレードを複
数段にすることで確実に安定的に粉体を塗布ローラに塗
布することができる。請求項7の発明によれば、一方の
ブレードが吸着されているとき他方も吸着されているこ
とで微振動による粉体の飛散を抑えることができる。請
求項8の発明によれば、塗布ローラの負荷変動が緩和さ
れ、駆動モータへの負担が軽減されることにより塗布ロ
ーラの速度変動が緩和される。請求項9の発明によれ
ば、薄層化にブレードに磁極を設け、均一化に磁性体ブ
レードを使用することにより、目的に合わせて方式を選
択可能になる。請求項10の発明によれば、塗布ローラ
に薄層塗布された粉体が塗布しやすく、かつブロッキン
グを起こさずに微粒粒子で塗布することが可能になる。
請求項11の発明によれば、中間転写体の再塗布時にか
き混ぜられて中間転写体に均一薄層塗布が再び可能にな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基本構成を示す概略構成図である。
【図2】本発明に係るセット剤塗布装置の第1実施例の
セット剤塗布ローラ部の詳細説明図である。
【図3】本発明に係るセット剤塗布装置の第2実施例の
説明図である。
【図4】本発明に係るセット剤塗布装置の第2実施例の
セット剤塗布ローラ部の詳細説明図である。
【図5】本発明に係るセット剤塗布装置の第3実施例の
説明図である。
【図6】本発明に係るセット剤塗布装置の第3実施例の
セット剤塗布ローラ部の詳細説明図である。
【図7】本発明に係るセット剤塗布装置の第4実施例の
セット剤塗布ローラ部の詳細説明図である。
【図8】本発明に係るセット剤塗布装置の第5実施例の
セット剤塗布ローラ部の詳細説明図である。
【図9】本発明に係るセット剤塗布装置の第6実施例の
セット剤塗布ローラ部の詳細説明図である。
【図10】本発明に係るセット剤塗布装置におけるブレ
ードの第2の取り付け例を示す説明図である。
【符号の説明】
10 セット剤塗布装置、11 セット剤、12 補給
タンク、13 塗布層、14 ブレード、15 塗布ロ
ーラ、16 ブレード、19 ケーシング、20 ラッ
ク部、21 ピニオンA、24 ブレード、25 磁極
部、26マグネット、50 転写装置、 51 中間転
写体、 52 ローラA、 53 ローラB、 54
ローラC、 56 位置制御エンコーダ、 57 マー
カ、100 記録装置、101 ガイドシャフトA、1
02 ガイドシャフトB、103 記録ヘッド、104
インク、105 ヘッドアレイ、150 給紙装置、
151 転写紙、200 転写装置、201 転写ロー
ラ、202 アーム、203 軸受、204 支点、2
05 マグネット、206 引っ張りばね、207 支
持版、250 排紙装置、300 クリーニング装置、
350 コントローラー、400 レジスト装置、40
1 ローラA、402 ローラB

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液滴を射出する射出手段と、前記射出手
    段に対して間隙を有して移動する中間転写体と、中間転
    写体上に液滴による像を形成し、前記中間転写体から記
    録体に液滴による像を転写する手段と、中間転写体に粉
    体を塗布する手段とを有する転写型記録装置において、
    前記中間転写体に粉体を塗布する塗布ローラは円周方向
    にN極、S極を交互に複数極配置した磁極であり、該磁
    極に当接するブレードは磁性体からなることを特徴とす
    る転写型記録装置。
  2. 【請求項2】 請求項1の転写型記録装置において、前
    記ブレードを塗布ローラに複数箇所当接するようにした
    ことを特徴とする転写型記録装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の転写型記録装置
    において、塗布ローラに当接するブレードの一方が塗布
    ローラの磁極と当接した際に、他方も塗布ローラの磁極
    に当接することを特徴とする転写型記録装置。
  4. 【請求項4】 請求項1または2記載の転写型記録装置
    において、塗布ローラに当接するブレードの一方が塗布
    ローラの磁極と当接した際に、他方が塗布ローラの磁極
    と磁極の間で当接することを特徴とする転写型記録装
    置。
  5. 【請求項5】 液滴を射出する射出手段と、前記射出手
    段に対して間隙を有して移動する中間転写体と、中間転
    写体上に液滴による像を形成し、前記中間転写体から記
    録体に液滴による像を転写する手段と、中間転写体に粉
    体を塗布する手段とを有する転写型記録装置において、
    中間転写体に粉体を塗布する塗布ローラは円周方向にN
    極、S極を交互に複数極配置した磁極からなるとともに
    当接するブレードに磁極を設けることを特徴とする転写
    型記録装置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の転写型記録装置におい
    て、前記ブレードを塗布ローラに複数箇所当接させるこ
    とを特徴とする転写型記録装置。
  7. 【請求項7】 請求項5または6記載の転写型記録装置
    において、塗布ローラに当接するブレードの一方が塗布
    ローラの磁極と当接し吸着するときに他方も塗布ローラ
    の磁極に当接し吸着し、ブレードの一方が塗布ローラの
    磁極と当接し反発するときに他方も塗布ローラの磁極に
    当接し反発することを特徴とする転写型記録装置。
  8. 【請求項8】 請求項5または6記載の転写型記録装置
    において、塗布ローラに当接するブレードの一方が塗布
    ローラの磁極と当接し吸着したときに他方が塗布ローラ
    の磁極に当接し反発し、ブレードの一方が塗布ローラの
    磁極と当接し反発するときに他方が塗布ローラの磁極に
    当接し吸着することすることを特徴とする転写型記録装
    置。
  9. 【請求項9】 液滴を射出する射出手段と、前記射出手
    段に対して間隙を有して移動する中間転写体と、中間転
    写体上に液滴による像を形成し、前記中間転写体から記
    録体に液滴による像を転写する手段と、中間転写体に粉
    体を塗布する手段とを有する転写型記録装置において、
    中間転写体に粉体を塗布する塗布ローラは円周方向にN
    極、S極を交互に複数極配置した磁極からなり当接する
    ブレードが磁性体からなるものと磁極を有するものから
    なることを特徴とする転写型記録装置。
  10. 【請求項10】 請求項1乃至9のいずれか1項記載の
    転写型記録装置において、塗布ローラの表面に形成され
    た非磁性体の薄層は表面荒さが1から100μであるこ
    とを特徴とする転写型記録装置。
  11. 【請求項11】 請求項1乃至10のいずれか1項記載
    の転写型記録装置において、中間転写体と塗布ローラの
    進行方向が逆方向であることを特徴とする転写型記録装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7048369B2 (en) * 2003-12-22 2006-05-23 Xerox Corporation Electrostatic grounding for drum maintenance unit
JP2007230226A (ja) * 2006-02-03 2007-09-13 Fujifilm Corp 画像形成装置

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