JP2002292265A - 球状半導体粒子の大量生産装置 - Google Patents

球状半導体粒子の大量生産装置

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 球状半導体粒子を、簡単な操作で、大量生産
すること。 【解決手段】 Si半導体を坩堝208に貯留し、誘導
加熱の手法215,216によって、坩堝内の半導体を
加熱して溶融し、この溶融半導体に、坩堝内の溶融半導
体よりも上部の空間にAr、N2などのガス圧力を作用
し、ノズル209から落下する。ノズルからの溶融半導
体には、加振手段212の音波または超音波が照射さ
れ、これによって溶融半導体は気相中で、粒径の揃った
球状粒子とされる。液体または固体の粒子には、レーザ
源222からレーザ光223が照射され、これによって
粒子にクラックを生じることなく、単結晶または多結晶
にされる。さらにその粒子の表面に、不純物をドープし
て表面層を形成するために、拡散源の気相中を通過させ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえば光発電装
置などのために好適に実施することができる球状半導体
粒子の大量生産装置に関する。
【0002】
【従来の技術】このような球状半導体粒子は、たとえば
特公平7−54855におけるソーラ・アレーを製造す
るために必要になる。金属箔マトリクスに、シリコン半
導体の球を電気的に接続し、光の照射によって光起電力
を取出すことができる。
【0003】このような球状粒子を生産するには、たと
えばアメリカ特許5,012,619に開示されている
ように、固体状物質を粉砕して不規則な外形を有する粒
子を得、その後、研磨用ライニングが施された円筒体内
に収納し、その円筒体内でガスの渦巻き流を形成して、
粒子を研磨ライニングに衝突させ、または粒子相互に衝
突させ、これによって球状粒子を得る。
【0004】この先行技術では、球状半導体粒子を生産
するために多くの労力と時間を必要とし、原価の低減に
劣る。
【0005】他の先行技術は、特開平8−239298
に開示される。この先行技術では、細線状シリコン棒を
製造するために、鉛直に保持したシリコン棒の先端部分
を高周波加熱によって融解した後、種となるシリコン結
晶を、この融解したシリコンに融着させ、種結晶とシリ
コン棒を相対的に鉛直方向に引き離して、太さが1mm
以下の細線状シリコン棒を得る。この先行技術では、得
られる細線状シリコン棒は、たとえば5〜10mm/m
inである。したがってもっと高い速度で、大量の球状
半導体粒子を製造することが望まれる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、球状
半導体粒子を簡単な操作で容易に大量生産することがで
きるようにした装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、半導体を、貯
留する坩堝と、坩堝内の半導体を加熱して溶融する加熱
手段と、坩堝内の溶融半導体を落下するノズルと、溶融
半導体を振動して、ノズルから落下する溶融半導体を、
気相中で、粒径が揃った球状粒子にする加振手段とを含
むことを特徴とする球状半導体粒子の大量生産装置であ
る。
【0008】本発明に従えば、坩堝内に半導体を貯留し
て加熱手段によって溶融し、この溶融半導体を、ノズル
から落下し、この溶融半導体に振動を加振手段によって
加え、これによってノズルから落下する溶融半導体が、
気相中で球状粒子となり、その球状粒子の粒径がほぼ一
定の値に揃う。これによって簡単な操作で容易に球状半
導体粒子を大量生産することができるようになる。気相
というのは、空気、ArまたはN2などの不活性ガスな
どであってもよく、さらにまた真空中も含む。
【0009】本発明に従えば、ノズルから落下する溶融
半導体は、線状ではなく、液体状であり、したがって高
速度で短時間に大量の球状半導体粒子を製造することが
容易に可能である。たとえば本発明によれば、溶融半導
体をノズルから、1cm/sec〜1m/secで落下
して、球状半導体粒子を製造することができ、この生産
速度は、前述の先行技術に比べて格段に大きい。
【0010】また本発明は、坩堝内の溶融半導体を加圧
する手段をさらに含むことを特徴とする。
【0011】また本発明は、加圧手段は、坩堝内の半導
体の上部空間に、大気圧を超える不活性ガスを供給する
ガス源であることを特徴とする。
【0012】また本発明は、坩堝内の半導体の上部空間
の圧力よりも、ノズル孔が臨む空間の圧力が、低く選ば
れることを特徴とする。
【0013】また本発明は、ノズルは複数本設けられ、
各ノズルの内径1±0.5mmφであり、各ノズルの長
さ1〜100mmであることを特徴とする。
【0014】また本発明は、ノズルの長さ5〜10mm
であることを特徴とする。本発明に従えば、坩堝内の溶
融半導体を、気体、液体によって加圧するようにしても
よく、またはピストンなどによって加圧するようにして
もよく、これによってノズルから溶融半導体を落下す
る。たとえば気体で溶融半導体を加圧するには、坩堝内
の半導体の上部空間に、大気圧を超える圧力を有するA
r、N2などの不活性ガスをガス源から供給する。ある
いはまた坩堝内の半導体の上部空間の圧力よりも、ノズ
ル孔が臨む下方の空間の圧力を低くし、これによって坩
堝内の溶融半導体がノズルから落下するように構成して
もよい。ノズルの内径1±0.5mmφに選び、このノ
ズルの長さを1〜100mm、好ましくは5〜10mm
に選ぶことによって、坩堝内の溶融半導体が、その自重
でノズルを落下して流過してしまうおそれはなく、加圧
手段による圧力によって、たとえば一定の流量でノズル
から溶融半導体を落下することができるようになる。こ
れによって粒径が揃った球状粒子を、正確に得ることが
できるようになる。
【0015】また本発明は、加熱手段は、坩堝の付近に
設けられる誘導加熱コイルと、誘導加熱コイルを励磁す
る高周波電源とを含むことを特徴とする。
【0016】また本発明は、加熱手段は、坩堝を加熱す
る抵抗加熱手段であることを特徴とする。
【0017】坩堝内の半導体を加熱して溶融する加熱手
段は、誘導加熱コイルと高周波電源とを含む誘導加熱の
ための構成であってもよく、あるいはまた坩堝ジュール
熱で加熱する電気ヒータなどの抵抗加熱手段によって実
現されてもよい。
【0018】また本発明は、加振手段の振動周波数は、
10Hz〜1kHzに選ばれることを特徴とする。
【0019】加振手段によって溶融半導体を振動する周
波数は、10Hz〜1kHzに選ばれ、これによって溶
融半導体は、粒径が揃った球状粒子とされて、球状半導
体粒子の大量生産が容易に可能になる。
【0020】また本発明は、加振手段は、落下する溶融
半導体に音波または超音波を発生して、この音波または
超音波によってノズルから落下する溶融半導体を振動す
ることを特徴とする。
【0021】本発明に従えば、ノズルから落下する溶融
半導体に、音波または超音波を照射し、これによって落
下している溶融半導体が、粒径の揃った球状粒子とする
ことが正確に可能になる。
【0022】また本発明は、ノズルは、振動可能に構成
され、加振手段は、ノズルを、往復変位して振動するこ
とを特徴とする。
【0023】また本発明は、加熱手段は、ノズルを、ノ
ズル孔が、そのノズルの軸線に垂直な方向に振動するよ
うに駆動し、振動の振幅Aは、形成されるべき粒子の外
径D1の1/2未満に選ばれることを特徴とする。
【0024】また本発明は、加振手段は、ノズルを、そ
のノズルの軸線方向に振動することを特徴とする。
【0025】本発明に従えば、ノズルを、少なくともそ
のノズル孔付近で往復変位して振動し、このことによっ
てもまた粒径が揃った球状半導体粒子を正確に得ること
ができるようになる。ノズル孔が、ノズルの軸線に垂直
な方向に振動するにあたって、振動の振幅Aを、粒径が
揃って形成されるべき球状粒子の外径D1の1/2未満
(すなわちA<D1/2)に選ぶことによって、前述の
外径D1を有する球状粒子を正確に得ることができる。
本発明の実施の他の形態では、ノズルを、そのノズルの
軸線方向、たとえば上下方向に、振動するようにしても
よく、このような構成によってもまた、粒径D1が揃っ
た球状粒子を得ることができる。
【0026】また本発明は、加振手段は、坩堝内の半導
体の上部空間の圧力を変動する圧力変動手段であること
を特徴とする。
【0027】また本発明は、加振手段は、坩堝内の半導
体の上部空間に連通して設けられるダイヤフラムと、ダ
イヤフラムを往復駆動する駆動源とを含むことを特徴と
する。
【0028】また本発明は、加振手段は、坩堝内の半導
体の上部空間に接続される駆動室と、駆動室の圧力を振
動させる駆動源とを含むことを特徴とする。
【0029】本発明に従えば、溶融半導体を振動するた
めの加振手段は、坩堝内の溶融半導体の上部空間に気体
の圧力を作用してその圧力を変動する圧力変動手段であ
る。この圧力変動手段は、ダイヤフラムと、そのダイヤ
フラムを往復駆動する駆動源、たとえばモータとクラン
クとを含む構成によって実現されてもよく、あるいはま
た駆動室の容積を駆動源によって大小に変動して圧力を
振動させる構成によって実現されてもよい。
【0030】また本発明は、加振手段は、坩堝を振動す
ることを特徴とする。さらに本発明に従えば、溶融半導
体を振動させるために、その溶融半導体が貯留されてい
る坩堝を、駆動源によって振動するようにしてもよい。
【0031】また本発明は、ノズルから落下する溶融半
導体に、ローレンツ力を作用し、断面積を絞るピンチ効
果を発揮して粒子を形成するローレンツ力発生手段をさ
らに含むことを特徴とする。
【0032】本発明に従えば、ノズルから落下する溶融
半導体は導電性であり、この溶融半導体に電流を作用す
るとともに、溶融半導体の周囲に交流磁界を発生し、溶
融半導体の液柱にローレンツ力を作用して断面積を絞る
ピンチ効果を発揮する。これによってノズルから落下す
る溶融半導体を、粒径が揃った球状粒子とすることが正
確に可能になる。
【0033】また本発明は、半導体を、貯留する坩堝
と、坩堝内の半導体を加熱して溶融する加熱手段と、坩
堝内の溶融半導体を落下するノズルと、溶融半導体を振
動して、ノズルから落下する溶融半導体を、気相中で、
粒径が揃った球状粒子にする加振手段と、ノズルからの
液体または固体の粒子が気相中に存在している状態で、
冷却速度を制御するために加熱し、粒子を単結晶または
多結晶にする結晶化手段とを含むことを特徴とする球状
半導体粒子の大量生産装置である。
【0034】また本発明は、液体または固体の粒子を、
その粒子が気相中に存在している状態で加熱し、粒子を
単結晶または多結晶にする結晶化加熱手段を含むことを
特徴とする球状半導体粒子の大量生産装置である。
【0035】本発明に従えば、ノズルから落下する液体
または固体の粒子を、結晶化手段によって加熱して再溶
融して、その粒子が気相中に存在している状態で、粒子
を単結晶または多結晶にする。
【0036】加熱される粒子は、溶融半導体であって液
体であってもよいけれども、ノズルから落下された溶融
半導体が冷却されて固体となった状態であってもよく、
さらにまたこの粒子は、半導体が粉砕、破砕された構成
を有していてもよい。
【0037】また本発明は、結晶化加熱手段は、粒子に
レーザ光を照射するレーザ源であることを特徴とする。
【0038】また本発明は、結晶化加熱手段は、粒子の
通路に設けられ、輻射熱で粒子を加熱する輻射熱源であ
ることを特徴とする。
【0039】また本発明は、結晶化加熱手段は、粒子の
加熱を、粒子の冷却速度のプロファイルを、ゆるやかに
し、粒子にクラックが生じないように、かつアモルファ
ス化しないように、行うことを特徴とする。
【0040】本発明に従えば、結晶化加熱手段は、レー
ザ源であってもよく、あるいはまた輻射熱を発生する輻
射熱源であってもよい。このような結晶化加熱手段によ
って、粒子が冷却する際における温度低下の時間変化率
を小さくし、粒子にクラックが生じないように、かつア
モルファス化しないようにし、球状粒子を、単結晶また
は多結晶に確実に形成する。
【0041】また本発明は、半導体を、貯留する坩堝
と、坩堝内の半導体を加熱して溶融する加熱手段と、坩
堝内の溶融半導体を落下するノズルと、溶融半導体を振
動して、ノズルから落下する溶融半導体を、気相中で、
粒径が揃った球状粒子にする加振手段と、ノズルからの
液体または固体の粒子が気相中に存在している状態で、
冷却速度を制御するために加熱し、粒子を単結晶または
多結晶にする結晶化手段と、一方導電形式の結晶半導体
粒子を、その粒子の表面にドープすべき原子または分子
を含む原料ガスの気相中の通路を通過して、他方導電形
式の表面層を形成する拡散手段とを含むことを特徴とす
る球状半導体粒子の大量生産装置である。
【0042】また本発明は、一方導電形式の結晶半導体
粒子を、その粒子の表面にドープすべき原子または分子
を含む原料ガスの気相中の通路を通過して、他方導電形
式の表面層を形成することを特徴とする球状半導体粒子
の大量生産装置である。
【0043】本発明に従えば、ガス拡散法または固相拡
散法によって、一方導電形式、たとえばp形の結晶半導
体粒子の表面層に、他方導電形式、たとえばn形の表面
層を容易な操作で形成することができる。ガス拡散法
は、拡散したい不純物を、高温に保ったシリコン表面に
ガス状で送る手法であり、固相拡散法は、シリコン表面
に不純物を含む拡散剤を堆積し、その後、高温度でシリ
コンを熱処理する手法である。
【0044】また本発明は、前記通路は、上下に延びて
形成され、粒子がその通路を落下中に、表面層の拡散が
行われることを特徴とする。
【0045】本発明では、ガス拡散法により球状シリコ
ンの表面に拡散層を形成する。事例として、たとえばp
形球状シリコンの表面に浅いn形拡散層を形成する。拡
散源としては、P25、POCl3あるいはPH3等を用
いる。まず、前記拡散源をわずかの水素を含む不活性ガ
スにより、レーザ光照射領域に隣接し、同領域とは雰囲
気的に分離された拡散層形成領域に導入し、同領域内を
同ガスにより充満させる。p形シリコン球は、レーザ光
の照射により高品質再結晶化された後、高温度に保たれ
たまま、拡散層形成領域の上端部より下端部に向け通過
する。同通過時にp形シリコン球の表面全面に太陽電池
として機能するに必要な深さのn形拡散層が形成され
る。この工程は前記ガスを連続して導入し、拡散層形成
領域のガス雰囲気をコントロールすることにより、大量
にかつ連続して行うことが可能となる。
【0046】また本発明は、前記通路を通過して拡散剤
が表面に堆積した粒子を、加熱して所望の厚みを有する
表面層を形成することを特徴とする。
【0047】本発明に従えば、たとえばp形シリコン球
を、拡散層形成領域の上端部より下端部に向け通過さ
せ、同通過時にp形シリコン球の表面全面に浅いn形拡
散層を形成しておき、しかる後、これらのシリコン球を
多数石英等の容器にのせ、再度熱処理することにより所
望のn形拡散層を得ることもできる。
【0048】また本発明は、半導体は、Siであること
を特徴とする。本発明に従えば、半導体はSiであって
もよいけれども、そのほかの半導体に関連して本発明が
実施されてもよい。
【0049】また本発明は、前述の生産装置によって生
産された複数の半導体層から成ることを特徴とする光電
変換素子である。
【0050】また本発明は、前記光電変換素子を複数個
配列して構成されることを特徴とする光発電装置であ
る。
【0051】また本発明は、半導体を加熱溶融し、溶融
した半導体を、気相中で落下し、溶融した半導体を振動
することを特徴とする球状半導体粒子の大量生産方法で
ある。
【0052】また本発明は、落下する半導体を、気相中
で加熱して再溶融して単結晶または多結晶とすることを
特徴とする球状半導体粒子の大量生産方法である。
【0053】また本発明は、単結晶または多結晶の粒子
に、ドープすべき組成を有するガス中で、拡散すること
を特徴とする。
【0054】本発明に従えば、球状半導体粒子を、光電
変換素子とし、この光電変換素子を用いて光発電装置を
容易に実現することができるようになる。このような球
状光電変換素子を用いた光発電装置は、できるだけ少な
い単結晶または多結晶の半導体を用いて、光電変換素子
の光源に臨む単位面積あたりの発電電力を大きくするこ
とが初めて可能になる。光電変換素子は、単結晶、多結
晶だけでなく、アモルファス材料から成ってもよい。
【0055】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施の一形態の球
状半導体粒子の大量生産装置の全体の構成を簡略化して
示す図であり、図2は図1に示される装置の操作を示す
フローチャートである。光発電装置などにおいて用いら
れるSiから成る球状半導体粒子を大量生産するために
先ず、上部ホッパ201に、Si半導体の原料が供給さ
れる。ホッパ201内は常時、常圧である。上部ホッパ
201からの原料は、開閉弁202を経て中間ホッパ2
03に供給される。中間ホッパ203は、原料受け入れ
時は常圧であり、原料供給時に運転圧力になる。この中
間ホッパ203からの原料は、開閉弁204を経て下部
ホッパ205に供給される。下部ホッパ205は、常に
運転圧力であり、固体状態の原料を滞留する。こうして
図2のステップs1では、Si半導体の果粒状の原料が
上部ホッパ201から中間ホッパ203を経て供給さ
れ、開閉弁202,204の働きによってステップs2
では、下部ホッパ205への定量供給が、外部の圧力が
遮断された状態で、達成される。
【0056】下部ホッパ205からの原料は、固体予熱
部206において図2のステップs3では原料が予熱さ
れる。この固体予熱部206は、高周波誘導加熱方式で
予熱が行われ、本発明の実施の他の形態では、高周波誘
導加熱方式に代えて、反射炉または電気炉などによって
輻射加熱するように構成されてもよい。
【0057】固体予熱部206で予熱された原料は、次
の溶融部207において、図2のステップs4に示され
るように加熱されて溶融される。溶融部207の溶融
は、前述の固体溶融部206と同様に、高周波誘導加熱
方式で達成されてもよいけれども、本発明の実施の他の
形態では、反射炉または電気炉などによる輻射加熱方式
によって加熱溶融されてもよい。溶融部207は、坩堝
208を含み、溶融半導体が坩堝208に貯留される。
この坩堝208内の溶融半導体の上部空間には、運転圧
力が与えられて加圧されるとともに、図2のステップs
4aに示されるように溶融半導体が加振されて振動され
る。坩堝208の底部には複数本のノズル209が設け
られ、このノズル209から、坩堝208の溶融半導体
の上部空間に与えられる圧力に対応した予め定める一定
の流量で溶融半導体が落下される。ノズル209は、単
一本でもよい。
【0058】図3は、坩堝208からノズル209を経
て溶融半導体を落下する構成を簡略化して示す図であ
る。溶融部207において坩堝208には、加圧手段2
11によって溶融半導体の上部空間に不活性ガス、たと
えばArまたはN2などのガスによって圧力が与えられ
る。坩堝208内の半導体は、加熱手段212によって
加熱され、前述のように溶融される。さらにノズル20
9から落下する溶融半導体は、加振手段213によって
振動される。
【0059】図4は、溶融部207の簡略化した断面図
である。加圧手段211は、ガス源214を含み、不活
性ガスを坩堝208内の溶融半導体の上部空間に供給す
る。坩堝208内の半導体を加熱溶融するために、誘導
加熱方式では、たとえば200〜500kHzの高周波
電源215からの高周波電力が坩堝208を囲む誘導加
熱コイル216に供給される。これによって坩堝208
内の半導体が誘導加熱される。坩堝208は、たとえば
炭素、黒鉛などの高融点導電性材料から成る。ノズル2
09は、内径1±0.5mmφを有し、その長さ1〜1
00mmであり、好ましくは5〜10mmである。これ
によってガス源214による溶融半導体の上部空間に与
えられるガス圧に対応した流量で、たとえば一定の予め
定める値の流量で、ノズル209から溶融半導体を落下
することができる。ノズル209のノズル孔218が臨
む空間217の圧力は、大気圧である。
【0060】本発明の実施の他の形態では、ガス源21
4によるガス圧が溶融半導体の上部空間に供給される代
わりに、この坩堝208内の溶融半導体の上部空間の圧
力を大気圧とし、ノズル209のノズル孔が臨む空間2
17の圧力を、坩堝内の溶融半導体の上部空間の圧力よ
りも低く選ぶようにしてもよい。坩堝208内の半導体
を加熱溶融するために、坩堝208またはその付近に設
けられた電気ヒータを有する抵抗加熱手段によって行う
ようにしてもよい。
【0061】ノズル209から落下する溶融半導体に
は、加振手段213によって、たとえば10Hz〜1k
Hzの音波が与えられ、落下する溶融半導体が振動され
る。この振動周波数は、超音波の帯域であってもよい。
【0062】図5は、ノズル209のノズル孔218か
ら落下される溶融半導体が球状粒子に形成される状態を
示す図である。ノズル孔218から落下する溶融半導体
は、上下に連なっているが、さらに落下することによっ
て、加振手段213の振動の作用によって、上下に分断
され、粒子となる。
【0063】図6は、落下される立方体状の溶融半導体
の粒子が球状になる経過を示す本件発明者のシミュレー
ション結果を示す図である。図6(1)に示されるよう
に、ノズル209から落下して分断した溶融半導体の粒
子は、図6(2)および図6(3)に示されるように、
その外形が次第に丸みを帯び、図6(4)に示されるよ
うにほぼ真球状となる。
【0064】本発明の実施の他の形態では、ノズル20
9を、そのノズル孔218が、そのノズル209の軸線
に垂直な方向(図3〜図5の左右方向)に振動するよう
に駆動し、そのノズル孔218における振動の左右方向
の振幅Aを、形成されるべき粒子の径D1の1/2未満
に選ぶ。このことによってもまた正確な径D1を有する
粒子を得ることができる。本発明の実施のさらに他の形
態では、ノズル209をそのノズル209の軸線方向に
図3〜図5の上下方向に振動するように構成してもよ
い。ノズル209は、剛性であってもよいが、弾性を有
していてもよい。
【0065】再び図1および図2を参照して、ノズル2
09から落下された溶融半導体が粒子状となり、冷却筒
211を通過し、粒子の真球度を向上し、表面状態を滑
らかにされる。この冷却筒211では、図2のステップ
s6における冷却制御が行われる。ステップs7では、
冷却された粒子が分級され、たとえばその粒径D1が1
±0.5mmφ内の粒子だけが分級されてレーザ源22
2によるレーザ光223が照射される。こうしてステッ
プs8では、ノズル209からの固体の粒子が、気相中
に存在している状態で、レーザ光223の照射によって
加熱されて再溶融し、これによって粒子が、単結晶また
は多結晶になり、その表面にクラックが生じたり、また
粒子がアモルファス化することを防ぐ。このレーザ源2
22は、粒子を結晶化するための働きを果たし、結晶化
手段224を構成する。こうして結晶化された粒子は、
図2のステップs9において再び分級され、その粒径D
1が前述のように1±0.5mmφの粒子だけが分級さ
れて、次の表面層形成手段225に導かれ、ステップs
10におけるコーティング工程が行われる。表面層形成
手段225では、一方導電形式、たとえばp形の単結晶
または多結晶の結晶半導体粒子を、その粒子の表面にド
ープすべき原子または分子を含む拡散源の気相中の通路
に通過して、他方導電形式、たとえばn形の表面層を形
成する。この通路は、上下に延びて形成され、粒子がそ
の通路を落下中に、表面層の拡散が行われる。拡散源
は、たとえばP25、POCl3またはPH3などであっ
てもよい。こうして気相拡散方式で、表面層が形成され
る。本発明の実施の他の形態では、この通路を通過して
拡散剤が表面に堆積した粒子を、さらに加熱して、所望
の厚みを有する表面層を形成し、固体拡散方式によって
表面層を形成するようにしてもよい。表面層は、真空蒸
着によって形成されてもよい。
【0066】こうして表面層が形成された粒子は、冷却
筒227において、図2のステップs11において冷却
制御が行われる。こうして真球度が向上され、表面状態
が希望する表面層の状態に保たれて制御され、クラック
などが生じることなく、結晶性、真球度および表面形状
が優れた光電変換素子がステップs12において得られ
る。
【0067】図7は、本発明の実施の他の形態の断面図
である。Si半導体の破砕された図7(1)に示される
粒子に、気相中を落下している状態で、レーザ源222
からYAGレーザ光223を20W×10msec、照
射して加熱溶融することによって、図7(2)に示され
る球状の粒子が得られることが確認された。このような
粒子は、結晶性に優れている。
【0068】図8は、本発明の実施の他の形態の加振手
段228を示す簡略化した断面図である。この加振手段
228は、坩堝208内の半導体の上部空間に連通して
設けられるダイヤフラム229と、このダイヤフラム2
29を図8の上下に往復駆動する駆動源231とを含
む。駆動源231は、たとえばモータと、そのモータに
よって駆動されるクランク機構とを含んでもよい。ダイ
ヤフラム229の図8における上下動によって、溶融半
導体232の上部空間233に作用する圧力が周期的に
変動して加振されることになる。
【0069】図9は、本発明のさらに他の実施の形態の
加振手段234の簡略化した断面図である。坩堝208
内の半導体232の上部空間233には、管路235を
経て駆動室236が接続される。この駆動室236の圧
力を、駆動源237によって駆動し、駆動室236内の
容積を大小に周期的に変化する。これによって空間23
3、したがって溶融半導体232を振動することができ
る。
【0070】図10は、表面層形成手段225の具体的
な構成を示す断面図である。結晶化手段224によって
結晶化されて固化された粒子は、表面層形成手段225
において前述のように表面層が形成される。本発明で
は、ガス拡散法により球状シリコンの表面に拡散層を形
成する。事例として、p形球状シリコンの表面に浅いn
形拡散層を形成する方法について説明する。拡散源とし
ては、P25、POCl 3あるいはPH3等を用いる。ま
ず、前記拡散源をわずかの水素を含む不活性ガスによ
り、レーザ光照射領域に隣接し、同領域とは雰囲気的に
分離された拡散層形成領域239に導入し、同領域23
9内を同ガスにより充満させる。また、同拡散層形成領
域239は上下方向の長さが約5メートルであり、上端
部241の温度が約1400℃、下端部242の温度が
約1350℃になるよう設定されている。p形シリコン
球は、レーザ光の照射により高品質再結晶化された後、
高温度に保たれたまま、上記拡散層形成領域239の上
端部241より下端部242に向け通過する。通過時間
は約1秒である。そして、同通過時にp形シリコン球の
表面全面に太陽電池として機能するに必要な深さ約0.
5μmのn形拡散層が形成される。この工程は前記ガス
を連続して導入し、拡散層形成領域239のガス雰囲気
をコントロールすることにより、大量にかつ連続して行
うことが可能となる。
【0071】図11は、本発明の実施のさらに他の形態
の表面層形成手段238の構成を簡略化して示す図であ
る。本発明に従えば、前述と同様な拡散層形成領域24
3の温度を約1200℃になるように設定しておき、前
述同様p形シリコン球を、拡散層形成領域243の上端
部244より下端部245に向け約1秒で通過させ、同
通過時にp形シリコン球の表面全面に深さ約0.1μm
の浅いn形拡散層を形成しておき、しかる後、これらの
シリコン球を多数石英等の容器246にのせ、900〜
1000℃の温度で再度数十分間熱処理することにより
所望のn形拡散層を得ることもできる。
【0072】ノズル付坩堝溶融造粒の本件発明者による
実験結果を述べる。 実験使用機器 高周波加熱装置(日本高周波株式会社製)型番YKN−5 高周波出力;5kW 所要電力 ;3相200V 11kVA 発信周波数;約400kHz 寸法 ;幅600×高さ1,170×奥行き700mm 重量約250kg 冷却 ;空冷
【0073】実施例1 一端に内径1mmで長さ5mmのノズルを有する、セラ
ミック製の断熱機能を有する気密性容器内部の、外径2
0mm、長さ40mmで内径10mm、長さ35mmの
内容積のカーボン製坩堝に、約1.5ミリリッタの原料
となるシリコンを仕込み、造粒開始直前に4.6kwh
の高周波誘導電力を約20分間保持して温度等の造粒条
件を安定させた後、約300paの窒素ガスの圧力を加
えて造粒を開始し、平均球径が約1mmφの球状シリコ
ンを取得した。なお、シリコンとカーボンとの反応等を
低減しカーボンの酸素による焼損を低減するため、高周
波誘導電力の投入開始時から冷却現象を起こさないため
流量が0となるシステムで約100paの窒素ガスの圧
力を保持した。サンプルは、ノズルの放熱温度低下を低
減するための約10mmの温度保持部を通過して取得し
た。
【0074】実施例2 一端に内径1mmで長さ10mmのノズルを有する、セ
ラミック製の断熱機能を有する気密性容器内部の、外径
20mm、長さ40mmで内径10mm、長さ30mm
の内容積のカーボン製坩堝に、約1.5ミリリッタの原
料となるシリコンを仕込み、造粒開始直前に4.6kw
hの高周波誘導電力を約15分間保持して温度等の造粒
条件を安定させた後、約500kpaの窒素ガスの圧力
を加えて造粒を開始し、平均球径が約1mmの球状シリ
コンを取得した。なお、シリコンとカーボンとの反応等
を低減しカーボンの酸素による焼損を低減するため、高
周波誘導電力の投入開始時から冷却現象を起こさないた
め流量が0となるシステムで約100paの窒素ガスの
圧力を保持した。サンプルは、ノズルの放熱温度低下を
低減するための約10mmの温度保持部を通過して取得
した。
【0075】実施例3 一端に内径1mmで長さ10mmのノズルを有する、セ
ラミック製の断熱機能を有する気密性容器内部の、外径
20mm、長さ40mmで内径10mm、長さ25mm
の内容積のカーボン製坩堝に、約1.2ミリリッタの原
料となるシリコンを仕込み、造粒開始直前に3.6kw
hの高周波誘導電力を約20分間保持して温度等の造粒
条件を安定させた後、約300kpaの窒素ガスの圧力
を加えて造粒を開始し、平均球径が約1mmの球状シリ
コンを取得した。なお、シリコンとカーボンとの反応等
を低減しカーボンの酸素による焼損を低減するため、高
周波誘導電力の投入開始時から冷却現象を起こさないた
め流量が0となるシステムで約100paの窒素ガスの
圧力を保持した。サンプルは、ノズルの放熱温度低下を
低減するための約20mmの温度保持部を通過して取得
した。実施例2より高周波誘導電力投入量が小さい理由
は、内径10mmで長さ25mmのカーボン製坩堝のノ
ズルと反対側にガス加圧のための内径1mmの孔を有す
るカーボンキャップを追加して放熱を低減した効果であ
る。
【0076】実施例4 一端に内径1mmで長さ10mmのノズルを有する、セ
ラミック製の断熱機能を有する気密性容器内部の、外径
20mm、長さ40mmで内径10mm、長さ25mm
の内容積のカーボン製坩堝に、約1.2ミリリッタの原
料となるシリコンを仕込み、造粒開始直前に3.6kw
hの高周波誘導電力を約20分間保持して温度等の造粒
条件を安定させた後、約200kpaの窒素ガスの圧力
を加えて造粒を開始し、平均球径が約1mmの球状シリ
コンを取得した。なお、シリコンとカーボンとの反応等
を低減しカーボンの酸素による焼損を低減するため、高
周波誘導電力の投入開始時から冷却現象を起こさないた
め流量が0となるシステムで約100paの窒素ガスの
圧力を保持した。サンプルは、ノズルの放熱温度低下を
低減するための約20mmの温度保持部を通過して取得
した。実施例3より窒素ガス圧力が低い理由は、ノズル
部の射出方向にストローク約0.1mm、振動数30回
/秒の振動を付加した効果である。振動付加の目的は粒
径分布をシャープにすることである。なお、粒径1mm
の射出条件で振動を付加すると流出球径は1mm以下と
なる。
【0077】レーザ光による溶融結晶化の本件発明者に
よる実験結果を述べる。 実験使用機器 大出力高速パルスYAGレーザ溶接機(ミヤチテクノス株式会社製)型番M L−2650A 最大定格出力 ;500W 最大出力エネルギ;70J/P(パルス幅10m/s) パルス幅 ;0.5〜30.0ms(0.1msステップ) パルス繰返し速度;1〜500pps 発振波長 ;1.064μm
【0078】実施例5 1mm径の球相当の容積を有する破砕鉱石原料シリコン
を、石英ガラス板のすり鉢状の孔に保持し、50ワット
のレーザ光を30ミリ秒照射して、球径が約1mmの結
晶性球状シリコンを取得した。
【0079】実施例6 1mm径の球相当の容積を有する非晶質球状原料シリコ
ンを、石英ガラス板のすり鉢状の孔に保持し、50ワッ
トのレーザ光を30ミリ秒照射して、球径が約1mmの
結晶性球状シリコンを取得した。
【0080】実施例7 1mm径の球相当の容積を有する非晶質球状原料シリコ
ンを、内径2.5mmの石英ガラス管の内部に保持し、
50ワットのレーザ光を30ミリ秒照射して、球径が約
1mmの結晶性球状シリコンを取得した。
【0081】実施例8 1mm径の球相当の容積を有する非晶質球状原料シリコ
ンを、細い糸に接着剤で保持し、36ワットのレーザ光
を10ミリ秒照射して、球径が約1mmの結晶性球状シ
リコンを取得した。
【0082】なお、全てのレーザ照射はモニタで被照射
体の重心点を中心に約0.6mmの円形状にレーザ光を
照射した。また、サンプルは冷却筒を通過して取得し
た。
【0083】本件明細書中、pin接合というのは、ほ
ぼ球状の光電変換素子2の内から外に、または外から内
に、順次的にn形、i形およびp形の各半導体層が形成
された構成を含むものと解釈されなければならない。
【0084】本発明によって生産された球状半導体粒子
は、光電変換素子であり、このような光電変換素子2を
用いて、後述の光発電装置1を構成することができる。
【0085】図12は本発明の実施の一形態の光発電装
置1の一部の拡大断面図であり、図13は光発電装置1
の全体の構成を示す断面図であり、図14は図13に示
される光発電装置1の分解斜視図である。光発電装置1
は基本的に、ほぼ球状の形状を有する複数の光電変換素
子2と、その光電変換素子2が搭載される支持体3とか
ら成る組合せ体4が、透光性合成樹脂材料、たとえばP
VB(ポリビニルブチラール)、EVA(エチレンビニ
ルアセテート)などから成る充填層5内に埋設され、こ
の充填層5には、太陽光などの光源側にポリカーボネー
トなどの透光性保護シート6が配置されて固定される。
充填層5の保護シート6と反対側(図12の下方)の表
面には、合成樹脂材料などから成る防水性裏面シート1
2が固定される。こうして光発電装置1の全体の形状
は、偏平な板状である。
【0086】光電変換素子2は、第1半導体層7、およ
びそれよりも外方の第2半導体層8を有する。第2半導
体層8には開口部9が形成される。第1半導体層7の一
部分10は、開口部9から図12の下方に露出する。図
12の上方から光11が照射されることによって、光電
変換素子2の第1および第2半導体層7,8間から光起
電力が出力される。
【0087】支持体3は、第1導体13と第2導体14
との間に電気絶縁体15がサンドイッチされ、こうして
第1および第2導体13,14が、電気絶縁体15を介
して電気的に絶縁されて構成される。第1および第2導
体13,14は、たとえばアルミニウム箔であってもよ
く、そのほかの金属製シートであってもよい。電気絶縁
体15は、たとえばポリイミドなどの合成樹脂材料であ
ってもよく、そのほかの電気絶縁性材料から成ってもよ
い。複数の各凹部17は、隣接して形成され、この凹部
17の内面は、第1導体13によって形成される。各凹
部17内の底には、光電変換素子2がそれぞれ配置され
る。
【0088】図15は、支持体3の一部の平面図であ
る。凹部17の開口端18は多角形であり、たとえばこ
の実施の形態では蜂の巣状の正6角形であり、本発明の
実施の他の形態では、たとえば3角形以上の他の多角形
であってもよい。図15において開口端18の長さW1
は、たとえば2mmであってもよい。相互に隣接する各
開口端18は、連続し、すなわち凹部17は、図12に
おける逆U字状の屈曲部19によって連なる。これによ
って光11に臨む面積内に、できるだけ多くの凹部17
を形成することができ、したがって凹部17の内面の第
1導体13による反射光を、光電変換素子2に反射して
導くことができ、集光比を大きくすることができる。
【0089】凹部17は、底になるにつれて、たとえば
放物線状に先細状に形成される。凹部17の底で、光電
変換素子2の第1半導体層7が支持体3の第2導体14
に接続部21で電気的に接続される。光電変換素子2の
第2半導体層8は、凹部の底もしくはその周辺で、支持
体3の第1導体13に電気的に接続される。
【0090】図16は、光電変換素子2の支持体3に搭
載される前の状態における光電変換素子31を示す断面
図である。図16の光電変換素子31は、前述の図12
に類似する断面構造を有する。第1半導体層7は、球状
であり、n形Siから成る。第1半導体層7は、アモル
ファス、単結晶または多結晶であってもよい。この第1
半導体層7の外方に形成される第2半導体層8は、p形
Siである。この第2半導体層8は、アモルファス、単
結晶または多結晶であってもよい。この第2半導体層8
は、第1半導体層7よりも光学的バンドギャップを広く
とれば、たとえばp形a−SiCとすれば、ワイドギャ
ップ窓作用が達成される。
【0091】本発明の実施の他の形態では、図16に示
される第1半導体層7は、直接遷移形半導体層によって
実現され、たとえばn形導電形式を有するInAs、C
uInSe2、Cu(InGa)Se2、CuInS、G
aAs、InGaP、CdTeから成るグループから選
ばれた1種類であってもよい。この直接遷移形半導体層
によって形成された第1半導体層7の上に、第2半導体
層8が形成され、この第2半導体層8は、p形導電形式
を有する半導体AlGaAs、CuInSe2、Cu
(InGa)Se2、GaAs、AlGaP、CdTe
またはそれに類似する化合物半導体のグループから選ば
れた1種類である。こうしてpn接合構造が形成され
る。
【0092】第1および第2半導体層7,8にアモルフ
ァス半導体を用いる工程では、後述の図17のように、
第1半導体層68および第2半導体層70の間に、i半
導体層69を形成し、これによってpin接合構造が形
成されてもよい。
【0093】図16に示される光電変換素子31を用い
て、図12に示される支持体3とともに組合せ体4を製
造する方法を、次に説明する。
【0094】図17は、光電変換素子2と支持体3とを
有する組合せ体4を製造する方法を説明するための断面
図である。前述の図16に示される球状の光電変換素子
2が製造された後、図17に示されるように、光電変換
素子2が切削加工される。図17に示される光電変換素
子2では、第2半導体層8の開口部9から第1半導体層
7の一部分10が露出している。この開口部9は、中心
角θ1が180°未満の範囲で平面状に形成される。中
心角θ1は、たとえば45〜90°であってもよく、好
ましくは60〜90°であってもよい。光電変換素子3
1の外径D1は、たとえば0.5〜2mmφ未満であっ
てもよく、さらに好ましくは0.8〜1.2mmφであ
る。開口部9の内径は、参照符D2で示される。集光比
x=S1/S2は、2〜8倍であり、好ましくは4〜6
倍である。
【0095】図18は、球状の光電変換素子31を切削
加工して開口部9を形成する工程を説明するための断面
図である。複数の球状光電変換素子31は、その上部が
吸引パッド34によってそれぞれ真空吸引され、無端ベ
ルト状研磨材35によって研磨される。研磨材35は、
ローラ36,37にわたって巻掛けられて回転駆動され
る。
【0096】再び図17を参照して、支持体3の製造に
あたって、アルミニウム箔の第1導体13が準備され、
この第1導体13には接続孔39が形成される。接続孔
39の内径D3は、光電変換素子2の外径D1未満であ
って、第2半導体層8の開口部9の内径D2を超える値
に選ばれる(D1>D3>D2)。薄板状の電気絶縁体
15が準備され、この電気絶縁体15には接続孔40が
形成される。接続孔40の内径D4は、光電変換素子2
の開口部9の内径D2未満である(D2>D4)。こう
して接続孔39を有する第1導体13と接続孔40を有
する電気絶縁体15とが重ねられて接着されて一体化さ
れ、これらの接続孔39,40の各軸線は一直線上に存
在する。さらに第2導体14が重ねられて接着されて一
体化され、偏平な支持体3aが形成される。本発明の実
施の他の形態では、接続孔39を有する第1導体13
と、接続孔40を有する電気絶縁体15と、第2導体1
4とが、同時に重ねられて接着されて一体化されてもよ
い。第1および第2導体13,14ならびに電気絶縁体
15の厚みは、たとえば60μmであってもよい。光電
変換素子2の開口部9付近は、接続孔39に嵌まり込
み、電気絶縁体15の接続孔40に臨む。前記開口部9
付近は、接続孔39に臨んで第1導体13上に置かれて
もよい。
【0097】図12も併せて参照して、光電変換素子2
の開口部9よりも図12の上方で第2半導体層8の開口
部9を囲む外周面と、支持体3aまたは3の第1導体1
3の第1接続孔39付近の部分、すなわち第1接続孔3
9の内周面またはその第1接続孔39付近で第1接続孔
39を囲む部分とが、電気的に接続される。第2半導体
層8の外周面と第1導体13との接続部分44(図12
参照)は、開口部9を含む仮想平面の周縁部45よりも
第1導体13とは反対側(図12の上方)に位置し、こ
れによって第1導体13が第1導体7と電気的に導通す
ることを確実に防ぎ、またこの接続部分44は、開口部
9を含む仮想平面に平行であってかつ光電変換素子2の
中心46を通る仮想平面47よりも開口部9側(図12
の下方)に存在する。
【0098】その後、偏平な支持体3aがプレスによっ
て塑性変形加工され、複数の凹部17が隣接して形成さ
れる。第2導体14は、電気絶縁体15の接続孔40か
ら図17の上方に突出し、すなわち接続孔40を挿通し
て隆起するように変形されて接続部21が形成される。
こうして形成された支持体3の高さH1は、たとえば約
1mmであってもよい。
【0099】第1半導体層7と第2導体14との電気的
接続工程、および第2半導体層8と第1導体13との電
気的接続工程との両工程は、いずれが先に順次的に行わ
れてもよく、あるいはまた同時に行われてもよい。
【0100】こうして形成された凹部17内に、開口部
9を有する光電変換素子2が配置される。
【0101】本発明の実施の他の形態では、導体13/
絶縁体15/導体14の3層構造を、凹部17が形成さ
れるように塑性変形加工した後、上述の各開口部39,
40を、2種類の各レーザ光を用いて、導体13と絶縁
体15とにそれぞれ形成して、支持体3を製造してもよ
い。
【0102】図19は、支持体3の凹部17内に光電変
換素子2を配置する工程を示す簡略化した斜視図であ
る。前述の図18において吸引パッド34で真空吸引さ
れた状態で切削加工された光電変換素子2は、その開口
部9が下方に臨んだ姿勢のままで、支持体3の凹部17
内に搬送されて配置される。吸引パッド34は、複数
個、たとえば100個、列を成して設けられる。吸引パ
ッド34によって光電変換素子2が凹部17内に配置さ
れた後、支持体3が進行方向42に凹部17の1ピッチ
だけ移動され、前述と同様にして吸引パッド34を用い
て光電変換素子2を、新たな凹部17に配置する。この
ような動作が繰返されて全ての凹部17に光電変換素子
2が配置される。その後、光電変換素子2は支持体3に
凹部17の底で電気的に接続される。
【0103】光電変換素子2の第1半導体層7は、開口
部32で露出し、第2導体14の接続孔40で接続部2
1に電気的に接続される。また光電変換素子2の第2半
導体層8は、開口部9の上部の外周部が第1導体13の
接続孔39付近の部分と電気的に接続される。これらの
第1および第2導体13,14と光電変換素子2の第2
および第1半導体層8,7との電気的な各接続は、たと
えばレーザ光を用いて共晶によって、または導電性ペー
ストを用いて、もしくは金属バンプを用いて電気的に接
続されてもよい。こうして鉛を含むはんだを用いること
なく、電気的接続を行うことができ、環境の保護の観点
から好ましい。
【0104】図20は、光電変換素子2と支持体3とを
有する組合せ体4,4bが接続された状態を示す斜視図
である。組合せ体4,4bの外方に延びる平面状の周辺
部61,61bで、電気的な接続が行われる。
【0105】図21は、図20に示される組合せ体4,
4bの周辺部61,61b付近の分解断面図である。一
方の組合せ体4の支持体3の第1導体13の上に、他方
の支持体3bの第2導体14が、重ねられて電気的に接
続され、固定される。こうして複数の支持体3,3b毎
の光電変換素子2による光起電力を直列接続し、したが
って希望する高い電圧を取り出すことができる。
【0106】図22は、組合せ体4,4b,4cを電気
的に接続した状態を示す簡略化した側面図である。隣接
する一方の組合せ体4の周辺部61の上または下に他方
の組合せ体4bの周辺部61bを重ねて、電気的に前述
のように接続する。さらに組合せ体4bの前述の周辺部
61bと反対側の周辺部61b1は、隣接する組合せ体
4cの周辺部61cに上下に重ねられて電気的に接続さ
れる。組合せ体4bの一方の周辺部61bが、組合せ体
4の周辺部61bの下方に図22に示されるように配置
される構成では、他方の周辺部61b1は、組合せ体4
cの周辺部61cの上方に配置され、こうしていわば2
段状に交互に上下に組合されて、接続される。周辺部6
1,61b;61b1,61cの図22における左右方
向の重なった長さL61は、たとえば1mmであっても
よい。
【0107】図23は、隣接する組合せ体4,4bの電
気的な接続構造を示す断面図である。一方の組合せ体4
の周辺部61は、立上っており、他方の組合せ体4bの
周辺部61bは立下って形成される。周辺部61におけ
る導体14と、周辺部61bの導体13とが電気的に接
続される。
【0108】図24は、本発明の実施の他の形態におけ
る組合せ体4,4bの電気的接続状態を示す断面図であ
る。この実施の形態は、図23の実施の形態に類似する
けれども、特にこの実施の形態では、組合せ体4の立上
った周辺部61の導体13が、組合せ体4bの立下った
周辺部61bの導体14に電気的に接続される。このよ
うな図23および図24の接続構造によれば、支持体
3,3bの凹部を近接し、限られた面積にできるだけ多
くの凹部および光電変換素子を配置することができるよ
うになる。
【0109】図25は、本発明の実施の他の形態の光電
変換素子2の一部の断面図である。図25および後述の
図26〜図31では、各半導体層は、周方向に展開した
偏平な形状で示されているけれども、実際には、円弧状
に半径方向内方から外方にすなわち各図面の下方から上
方に向かって順次的に、積層して球面を有して形成され
ている。
【0110】図25では、光電変換素子の半径方向内方
から外方に向かって順次的に、n形微結晶(μc)Si
層63、n形多結晶(poly)Si層64/p形a−
SiC層65/p形微結晶SiC層66のダブルヘテロ
接合層を有する構成を有する。このようなpn接合を有
する光電変換素子の構成は、表1に示す。
【0111】
【表1】
【0112】図26は、本発明の実施の他の形態の光電
変換素子2の断面図である。各半導体層68,69,7
0は、前述の表1の構成を有する。本発明の実施の他の
形態では、図26の光電変換素子2において、半導体層
68として、n形の単結晶または多結晶のSiが用いら
れてもよい。
【0113】図27は、本発明の実施の他の形態の光電
変換素子2の断面図である。各半導体層の具体的な構成
は、前述の表1に示されるとおりである。本発明の実施
の他の形態では、この図27における半導体層73,7
4は、n形結晶Siであってもよい。また半導体層74
は、i形微結晶Siであってもよい。
【0114】図28は、本発明の実施の他の形態の光電
変換素子2の断面図である。図28〜図31の光電変換
素子2は、2接合のスタック構造を有する。本発明の実
施の他の形態では、3接合以上のスタック構造を有する
光電変換素子2が用いられてもよい。図28〜図31の
各光電変換素子2の具体的な構成は、表2に示されると
おりである。
【0115】
【表2】
【0116】図28において、内部セル81の外方に外
部セル82が形成される。半導体層84は、n形アモル
ファスSiであってもよく、半導体層85はp形微結晶
Siであってもよく、さらに半導体層87は微結晶Si
Cであってもよい。半導体層86のpin接合層は、光
電変換素子2の半径方向内方から外方に順次的にp形、
i形およびn形の各半導体層が積層されて構成されても
よいが、本発明の実施の他の形態では、内部セル81の
半導体層84,85の導電形式を図28とは逆にし、外
部セル82の半導体層86,87の導電形式を図28と
は逆とし、この半導体層86では、n形、i形およびp
形の半導体層が順次的に形成されてもよく、このことは
前述のとおりであって、そのほかの構成を有するpin
接合層を備えた光電変換素子2に関して同様である。
【0117】図29は、本発明の実施の他の形態の光電
変換素子2の断面図である。内部セル101と外部セル
102とには、半導体層103〜106;107〜11
1が積層されて構成される。
【0118】図30は、本発明の実施の他の形態の光電
変換素子2の断面図である。内部セル112と外部セル
113とには、半導体層114〜117;118〜12
2が積層されて構成される。半導体層117に代えて、
p形アモルファスSiOであってもよい。半導体層12
1も同様に、p形アモルファスSiOであってもよい。
【0119】図31は、本発明のさらに他の実施の形態
の光電変換素子2の断面図である。内部セル124と外
部セル125とは、半導体層126〜129;130〜
134が形成される。半導体層129に代えて、p形ア
モルファスSiOが用いられてもよい。
【0120】本発明の光電変換素子2は、前述の構成以
外の構成を有していてもよい。本発明の実施の他の形態
では、支持体3に代えて、たとえばポリカーボネートな
どの電気絶縁性合成樹脂材料などの射出成形などの成形
によって凹部を形成し、その表面に、Niなどの導電性
材料をメッキして、第1および第2導体を形成し、支持
体を製造してもよい。第1および第2導体は、たとえば
アルミニウム箔であってもよいが、Crメッキによっ
て、またはAgメッキによって形成されてもよく、さら
にこれらの金属Ni、Cr、Al、Ag等を蒸着もしく
はスパッタ等により形成してもよい。第1導体の上に
は、被覆層が形成されてもよく、この被覆層は、たとえ
ばメッキなどによって形成される金属製であってもよ
く、または合成樹脂製であってもよい。
【0121】光電変換素子2を用いた光発電装置1の実
施の形態は、次のとおりである。本発明は、(a)ほぼ
球状の形状を有し、第1半導体層およびそれよりも外方
の第2半導体層を有し、第2半導体層の開口部から第1
半導体層の一部分が露出し、第1および第2半導体層間
から光起電力を出力する複数の光電変換素子と、(b)
支持体であって、第1導体と第2導体との間に、電気絶
縁体を介して、電気的に絶縁した状態を構成し、第1導
体または第1導体上に形成された被覆層によって内面が
形成された複数の凹部が、隣接して形成され、各凹部内
に光電変換素子が配置されて凹部の第1導体または第1
導体上に形成された前記被覆層による反射光が光電変換
素子に照射され、第1導体は、光電変換素子の第2半導
体層に電気的に接続され、第2導体は、第1半導体層の
前記露出した部分に電気的に接続される支持体とを含む
ことを特徴とする光発電装置である。
【0122】本発明に従えば、ほぼ球状の複数の各光電
変換素子が、支持体の複数の各凹部にそれぞれ配置さ
れ、この凹部の内面は、第1導体または第1導体上に形
成された被覆層によって形成され、したがって太陽光な
どの外部からの光は、光電変換素子に直接に照射される
とともに、凹部内面の第1導体または第1導体上に形成
された被覆層によって反射されて光電変換素子に照射さ
れる。
【0123】光電変換素子は、凹部内に配置されるの
で、相互に間隔をあけて設けられ、すなわち光電変換素
子が密に配置されることは無い。したがって光電変換素
子の個数を減少して光電変換素子を構成する高純度のた
とえばSiなどの材料の使用量を低減することができる
とともに、光電変換素子と支持体の導体との接続工程を
容易にすることができる。
【0124】しかも複数の凹部は、相互に隣接して形成
され、これによって外部からの光は、凹部内面で反射し
て光電変換素子に照射し、外部からの光を有効に、光電
変換素子の光起電力の発生のために、利用することがで
きる。こうして本発明の光電変換素子の光源に臨む単位
面積あたりの発電電力をできるだけ大きくすることがで
きる。
【0125】本発明の光電変換素子には、単結晶、多結
晶またはアモルファスの材料から成ってもよく、シリコ
ン系、化合物半導体系、その他の材料から成ってもよ
く、またたとえばpn形、pin形の各構造を有してい
てもよく、その他たとえば、ショットキーバリヤ形、M
IS(metal-insulator-semiconductor)形、ホモ接合
形、ヘテロ接合形およびその他の構成を有していてもよ
い。
【0126】中心側の第1半導体層は、外側の第2半導
体層の開口部から部分的に露出しており、これらの第1
および第2半導体層間から、光照射時に発生される光起
電力を取出すことができる。支持体の凹部に配置された
光電変換素子の第2半導体層は、支持体の第1導体に電
気的に接続される。光電変換素子の内部の第1半導体層
の露出部分は、第1導体とは電気絶縁体を介して設けら
れた第2導体に、電気的に接続される。第1導体と第2
導体とが面状に形成される構造では、複数の光電変換素
子は、これらの第1および第2導体によって並列接続さ
れ、大きな電流を導出することができる。
【0127】光電変換素子は、真球であってもよいけれ
ども、真球でなくても、その外表面が、真球以外のほぼ
球状であればよい。第1半導体層は、中実のほぼ球状に
形成されてもよいけれども、本発明の実施の他の形態で
は、予め準備した芯体の外周面に第1半導体層が被覆し
て形成された構成であってもよく、あるいはまたほぼ球
状の第1半導体層の中心付近が空胴である構成を有して
もよい。
【0128】また本発明は、光電変換素子の外径は、
0.5〜2mmφであることを特徴とする。
【0129】本発明に従えば、光電変換素子の外径は、
0.5〜2mmφであり、好ましくは0.8〜1.2m
mφであり、あるいはまた約1mmφであってもよい。
これによって高純度のSiなどの材料の使用量を充分少
なくし、しかも発生電力をできるだけ大きくすることが
できるようになるとともに、製造時の球状光電変換素子
のハンドリングが容易であり、生産性が優れている。
【0130】また本発明は、前記第2半導体層の開口部
の中心角θ1は、45〜90°であることを特徴とす
る。
【0131】本発明に従えば、前述のように中心角θ1
を、45〜90°に選ぶことによって、さらに好ましく
は60〜90°に選ぶことによって、第1および第2半
導体層が、前記開口部の形成によって廃棄される量を低
減し、無駄を抑制することができる。しかも中心角θ1
を、このような値の範囲に選ぶことによって、第1半導
体層と支持体の第2導体との電気的接続のために必要な
開口部の面積を得ることができる。
【0132】また本発明は、支持体に形成された凹部の
開口端は、たとえば蜂の巣状の多角形であり、相互に隣
接する各開口端は、連続し、凹部は、底になるにつれて
先細状に形成され、凹部の底もしくはその周辺で、光電
変換素子の第1および第2半導体層が、相互に電気的に
絶縁されている第2および第1導体に、それぞれ電気的
に接続されることを特徴とする。
【0133】また本発明は、支持体の凹部の底もしくは
その周辺で、第1導体には、円形の第1接続孔39が形
成されるとともに、電気絶縁体には、第1接続孔39の
軸線を含む一直線上に軸線を有する円形の第2接続孔4
0が形成され、光電変換素子の前記開口部付近は、第1
接続孔39に嵌まり込み、第2半導体層の開口部の上部
の外周面と第1導体の第1接続孔39の端面もしくは端
面付近の部分とが、電気的に接続され、前記開口部から
露出した第1半導体層の前記部分が、第2接続孔40を
介して第2導体に電気的に接続されることを特徴とす
る。
【0134】また本発明は、光電変換素子の外径をD1
とし、前記第2半導体層の開口部の内径をD2とし、第
1接続孔39の内径をD3とし、第2接続孔40の内径
をD4とするとき、 D1>D3>D2>D4 に選ぶことを特徴とする。
【0135】本発明に従えば、第1導体の第1接続孔3
9に、光電変換素子の前記開口部付近が嵌まり込み、そ
の開口部から露出した第1半導体層の前記一部分が、支
持体の電気絶縁体に形成された第2接続孔40を介して
第2導体に、電気的に接続される。これによって第1導
体、電気絶縁体および第2導体を有する支持体の第1お
よび第2導体を、光電変換素子の第2および第1半導体
層と電気的に容易にそれぞれ接続することができるよう
になる。
【0136】第2半導体層と第1導体との電気的接続に
関して、図12の開口部9よりも上方で第2半導体層の
開口部9の上部の外周面と、第1導体の第1接続孔39
の端面もしくは端面付近の部分、すなわち第1接続孔3
9の内周面および/またはその第1接続孔39付近で第
1接続孔39を囲む部分とが、電気的に接続される。
【0137】第1半導体層7の開口部9から露出した部
分10には、第2導体14が第2接続孔40を挿通し
て、たとえば隆起して塑性変形されて電気的に接続され
てもよく、または第2接続孔40に設けられた導電性ペ
ーストによって、もしくは金属などの導電性バンプなど
によって、第2導体14に電気的に接続されてもよい。
【0138】またこれらの外径D1および内径D2,D
3,D4を、前述の不等式のとおりに選ぶことによっ
て、不所望な電気的短絡を防いで、確実な電気的接続が
可能になる。
【0139】また本発明は、支持体の凹部の開口端の面
積をS1とし、光電変換素子の中心を含む断面積をS2
とするとき、集光比x=S1/S2を、2〜8に選ぶこ
とを特徴とする。
【0140】また本発明は、(a)ほぼ球状の形状を有
し、第1半導体層およびそれよりも外方の第2半導体層
を有し、第2半導体層の開口部から第1半導体層の一部
分が露出し、第1および第2半導体層間から光起電力を
出力する複数の光電変換素子と、(b)支持体であっ
て、第1導体と第2導体との間に、電気絶縁体を介し
て、電気的に絶縁した状態を構成し、第1導体または第
1導体上に形成された被覆層によって内面が形成された
複数の凹部が、隣接して形成され、各凹部内に光電変換
素子が配置されて凹部の第1導体または第1導体上に形
成された前記被覆層による反射光が光電変換素子に照射
され、第1導体は、光電変換素子の第2半導体層に電気
的に接続され、第2導体は、第1半導体層の前記露出し
た部分に電気的に接続される支持体とを含み、光電変換
素子の外径は、0.5〜2mmφであり、支持体の凹部
の開口端の面積をS1とし、光電変換素子の中心を含む
断面積をS2とするとき、集光比x=S1/S2を、2
〜8に選ぶ支持体とを含むことを特徴とする光発電装置
である。
【0141】また本発明は、(a)ほぼ球状の形状を有
し、第1半導体層およびそれよりも外方の第2半導体層
を有し、第2半導体層の開口部から第1半導体層の一部
分が露出し、第1および第2半導体層間から光起電力を
出力する複数の光電変換素子と、(b)支持体であっ
て、第1導体と第2導体との間に、電気絶縁体を介し
て、電気的に絶縁した状態を構成し、第1導体または第
1導体上に形成された被覆層によって内面が形成された
複数の凹部が、隣接して形成され、各凹部内に光電変換
素子が配置されて凹部の第1導体または第1導体上に形
成された前記被覆層による反射光が光電変換素子に照射
され、第1導体は、光電変換素子の第2半導体層に電気
的に接続され、第2導体は、第1半導体層の前記露出し
た部分に電気的に接続される支持体とを含み、光電変換
素子の外径は、0.8〜1.2mmφであり、支持体の
凹部の開口端の面積をS1とし、光電変換素子の中心を
含む断面積をS2とするとき、集光比x=S1/S2
を、4〜6に選ぶ支持体とを含むことを特徴とする光発
電装置である。
【0142】本発明に従えば、支持体の凹部の開口端
は、たとえば蜂の巣状の多角形であり、たとえば六角形
であってもよく、この凹部は底になるにつれて先細状に
形成され、その底に、光電変換素子が配置され、その光
電変換素子が、凹部の底もしくはその周辺で、支持体の
各導体に接続される。凹部の開口端が多角形であって、
各開口端が連続することによって、太陽光などの光源に
臨む支持体における光電変換素子の位置以外の全面で受
けた光の全てを、光電変換素子に照射することができる
ようになる。したがって集光比x=S1/S2を、たと
えば2〜8倍として、また好ましくは4〜6倍として、
いわば集光形光電変換素子を実現することができる。こ
れによって光電変換素子の相互の間隔を大きくし、光電
変換素子の個数を減少することができ、かつ支持体との
電気的な接続作業工程を簡素化することができる。した
がって光電変換素子の材料となる高純度半導体の使用量
を減少し、安価に本発明を実施することができるように
なる。支持体の構成は、比較的簡単であり、生産性に優
れており、製造が容易である。
【0143】たとえば本件発明者の実験によれば、ほぼ
球状のSiから成る光電変換素子を、その外径が800
〜1000μmφとなるように形成した本件光発電装置
では、集光比xを4〜6倍とすれば、光発電装置で使用
される全ての光電変換素子を構成するSiと同一重量の
Siを、仮想上、光発電装置への光源からの光線に垂直
な仮想平面への投影面積と等しい面積を有する平板に換
算したときの厚みは、約90〜120μmになり、した
がって発生電力1WあたりのSiの使用量は、2g未満
の値で済むという画期的な結果を得られることになっ
た。前述の結晶シリコン半導体ウエハから成る光電変換
素子の第1先行技術では、結晶シリコンの厚みは、35
0〜500μmであり、スライスロスを含めると、約1
mmとなる。そのため、第1先行技術では、発生電力1
WあたりのSiの使用量は、約15〜20g程度であ
る。したがって本発明では、Siの使用量を、前述の第
1先行技術に比べて大幅に軽減することができる。
【0144】集光比xが8を超える値とすれば、光電変
換素子の必要な数を減少することができ、発生電力1W
あたりのSiの使用量をさらに軽減することができる
が、その反面、実際には集光比xの増加とともに、凹部
に入射された光エネルギの光電変換素子に吸収される光
エネルギに対する比率である集光効率が悪くなり、その
結果、性能の低下を招いてしまう。
【0145】さらに本発明に従えば、前述のとおり、光
電変換素子の外径を0.5〜2mmφに選び、好ましく
は0.8〜1.2mmφに選ぶとともに、集光比xを、
2〜8に選び、好ましくは4〜6に選ぶことによって、
光電変換素子の数を減少し、発生電力1WあたりのSi
の使用量を軽減することができるとともに、光電変換素
子と支持体との電気的な接続作業工程をさらに簡素化す
ることができるようになる。このようにして光電変換素
子の外径の数値選択との組合せは、光電変換素子の数を
減少し、発生電力1WあたりのSiの使用量を低減する
ために重要である。
【0146】光電変換素子の外径が0.5mmφ未満で
は、Siの使用量は低減するが、光電変換素子の必要な
数が増加してしまい、またその外径が2mmφを超える
構成では、光電変換素子の必要な数は減少するが、Si
の使用量は多くなってしまう。
【0147】集光比xが2未満では、Siの使用量を充
分低減することはできず、また8を超えると、集光効率
がたとえば80%未満に悪化し、性能の低下を招く結果
になる。本発明では、集光比xを前述の値の範囲に選ぶ
ことによって、集光効率を80%以上とし、さらに90
%以上とすることができるようになる。
【0148】こうして本発明に従えば、光電変換素子の
外径と集光比xとを前述の数値の範囲に選び、これによ
って先行技術に比べて、光電変換素子の必要な数と、発
生電力1WあたりのSiの使用量とをいずれも、1/5
〜1/10に激減することができるという卓越した効果
が達成される。
【0149】また本発明に従ってアモルファスSi(略
称a−Si)光電変換素子を用いて前述の集光比で集光
した構成では、光電変換素子の温度を、アモルファスS
i薄板の光電変換素子に比べて上昇させ、たとえば40
〜80℃とすることができる。これによってアモルファ
スSi光電変換素子の劣化を抑制し、長寿命にすること
が可能である。
【0150】また本発明は、図25のように、光電変換
素子は、一方導電形式の第1半導体層64の外方に、第
1半導体層よりも光学的バンドギャップが広い他方導電
形式の第2半導体層65が形成されて、pn接合を有す
ることを特徴とする。
【0151】また本発明は、図26および図27のよう
に、光電変換素子は、一方導電形式の第1半導体層6
8,73の外方に、アモルファス真性半導体層69,7
4、および第1半導体層よりも光学的バンドギャップが
広い他方導電形式のアモルファス第2半導体層70,7
6が、この順序で形成されて、pin接合を有すること
を特徴とする。
【0152】また本発明は、第1半導体層は、n形Si
であり、第2半導体層は、p形アモルファスSiCであ
ることを特徴とする。
【0153】また本発明は、第1半導体層であるn形S
iは、n形結晶Siまたはn形微結晶(μc)Siであ
ることを特徴とする。
【0154】本発明に従えば、異種のアモルファス半導
体によってpnまたはpinのヘテロ接合窓構造を構成
する。光の入射側に存在する窓材料の第2半導体層の光
学的バンドギャップを、内側の第1半導体層よりも広く
し、これによって第2半導体層の光吸収係数を小さくし
てこの第2半導体層で光が吸収されないようにし、表面
層での電子と正孔との再結合を減らし、光吸収損失を軽
減し、また短波長側の感度を増してワイドギャップ窓作
用を達成し、その結果、エネルギ変換効率を向上するこ
とができる。
【0155】特にpin接合構造では、光起電力発生層
である真性半導体層(i層)に、光エネルギをより多く
導き入れるとともに、短波長側の感度を増してワイドギ
ャップ窓作用を達成することができる。本発明では、前
述の先行技術におけるp形Si球の外方にn形Si表皮
部を形成した粒子に比べて、きわめて優れたエネルギ変
換動作が行われることになる。
【0156】pin接合を有する光電変換素子のi層で
は、光が吸収されて電子・正孔対を作って光電流を生成
し輸送する役目を果たし、p層とn層とは、フェルミ準
位を価電子帯と伝導帯の近くに固定して、i層で発生し
た電子、正孔を、両電極に運ぶ内部電界を作って光生成
キャリアを収集する役目を果たす。こうしてエネルギ変
換効率の向上が図られる。
【0157】また本発明は、図28のように、光電変換
素子は、最内方の第1半導体層を有する内部セル81
と、その内部セルの外方に形成され、最外方の第2半導
体層を有する外部セル82とを含み、スタック形構造を
有することを特徴とする。
【0158】また本発明は、内部セル81は、pn接合
層またはpin接合層を有し、外部セル82は、pn接
合層またはpin接合層を有することを特徴とする。
【0159】また本発明は、内部セル81は、内から外
に順に、一方導電形式の第1半導体層84と、他方導電
形式のアモルファスおよび/または微結晶の半導体層8
5とを有し、外部セル82は、内から外に順に、アモル
ファスpin接合層86と、このpin接合層よりも光
学的バンドギャップが広いアモルファスまたは微結晶の
第2半導体層87とを有することを特徴とする。
【0160】また本発明は、図29のように、内部セル
101は、内から外に順に、一方導電形式の第1半導体
層104と、他方導電形式のアモルファスおよび/また
は微結晶の半導体層105,106とを有し、外部セル
102は、内から外に順に、一方導電形式の微結晶半導
体層107と、アモルファス真性半導体層108と、他
方導電形式の微結晶の第2半導体層111とを有するこ
とを特徴とする。
【0161】また本発明は、図30のように、内部セル
112は、内から外に順に、一方導電形式のアモルファ
スの第1半導体層114と、アモルファス真性半導体層
115と、他方導電形式のアモルファス半導体層117
とを有し、外部セル113は、内から外に順に、一方導
電形式の微結晶半導体層118と、アモルファス真性半
導体層119と、他方導電形式の微結晶の第2半導体層
122とを有することを特徴とする。
【0162】また本発明は、図31のように、内部セル
124は、内から外に順に、一方導電形式のアモルファ
スの第1半導体層126と、微結晶の真性半導体層12
7と、他方導電形式であって、第1半導体層よりも光学
的バンドギャップが広いアモルファス半導体層129と
を有し、外部セル125は、内から外に順に、一方導電
形式の微結晶半導体層130と、アモルファス真性半導
体層131と、他方導電形式の微結晶の第2半導体層1
34とを有することを特徴とする。
【0163】本発明に従えば、微結晶(μc)半導体層
は、導電度が高く、このような微結晶半導体層を、第1
半導体層とpin接合層との間に導入することによっ
て、光電変換効率を向上することができる。アモルファ
スpin接合層によって、またそのアモルファスpin
接合層と第2半導体層とのヘテロ接合によって、光生成
キャリアの有効な収集を行うことができるとともに、光
生成キャリアの再結合の損失を軽減することができる。
【0164】アモルファス半導体は、支持体の凹部の内
面による反射光を受光することによって、たとえば40
〜80℃に昇温され、これによって光電変換特性の劣化
が抑制され、好都合である。この光電変換素子は、ほぼ
球状に形成されているので、直接光および反射光を受光
する単位面積あたりの光の入射エネルギが大きくなるこ
とが抑制され、このことによってもまた、光電変換特性
の劣化が抑制されることになる。
【0165】また本発明は、第1半導体層は、直接遷移
形半導体層であることを特徴とする。
【0166】また本発明は、直接遷移形半導体層は、I
nAs、GaSb、CuInSe2、Cu(InGa)
Se2、CuInS、GaAs、InGaP、CdTe
から成るグループから選ばれた1種類であることを特徴
とする。
【0167】本発明に従えば、内側の第1半導体層を、
光を吸収しやすい直接遷移形半導体層によって実現し、
これによって電子と正孔との充分な遷移確率を得ること
ができ、このことによってもまた、光電変換効率を向上
することができる。
【0168】また本発明は、複数の支持体が隣接して配
置され、各支持体の周辺部は、外方に延在して形成され
ており、この周辺部で、隣接する一方の支持体の第1導
体と、他方の支持体の第2導体とが、重ねられて電気的
に接続されることを特徴とする。
【0169】また本発明は、前記各周辺部は、立上り部
分または立下り部分を有し、立上り部分または立下り部
分が重ねられて電気的に接続されることを特徴とする。
【0170】本発明に従えば、光電変換素子が搭載され
た複数の支持体の周辺部で、一方の支持体の第1導体
と、他方の支持体の第2導体とを重ねて接続し、こうし
て支持体毎の光電変換素子による光起電力を直列接続
し、希望する高い電圧を取り出すことができる。
【0171】本発明に従えば、図23および図24に示
されるように、支持体の周辺部の立上り部分と立下り部
分とを重ねて電気的に接続し、または立上り部分同士
を、または立下り部分同士を電気的に接続するようにし
てもよい。これによって支持体の凹部を近接し、限られ
た面積にできるだけ多くの凹部および光電変換素子を配
置することができるようになる。
【0172】
【発明の効果】本発明によれば、光電変換素子の材料、
特に高価なSiの使用量を大幅に低減し、さらに光電変
換素子の数を減少して光電変換素子と支持体との接続作
業工程を簡素化し、このようにして生産性が向上され、
原価が低減される。特に本発明の光電変換素子を用いる
ことによって、省資源、省エネルギ形の製造方法によっ
て実現することができる。支持体の凹部の内面を形成す
る第1導体またはその被覆層による太陽光などの反射光
を、光電変換素子に照射し、光を有効に利用することが
できる。第1導体またはその被覆層は、光を反射する働
きを果たすとともに、光電変換素子の第2半導体層に接
続されて、電流を導く働きを果たす。このような支持体
の構成は単純であり、生産性が優れている。
【0173】特に本発明によれば、光電変換素子の外径
を0.5〜2mmφ、好ましくは0.8〜1.2mmφ
に選ぶとともに、集光比xを2〜8、好ましくは4〜6
に選ぶことによって、前述の第3先行技術に比べて発生
電力1WあたりのSiの使用量と光電変換素子の必要な
数とを、1/5〜1/10に激減することができるとい
う卓越した効果を達成することができるようになる。S
iの使用量を低減することによって、光発電装置を安価
に実現することができるとともに、光電変換素子の数を
減少して光電変換素子と支持体との電気的な接続作業工
程を簡素化し、こうして生産性が向上され、このことに
よっても安価な光発電装置が実現されることになる。
【0174】したがって高信頼性、高効率の光発電装置
を提供することができるようになる。
【0175】本発明によれば、外側のアモルファス第2
半導体層の光学的バンドギャップを、中心側の第1半導
体層よりも広くしてpn接合またはpin接合を構成
し、これによって、光の入射側の窓材料の第2半導体層
で光が吸収されないようにし、表面層での再結合を減ら
し、ワイドギャップ窓作用を達成し、光電変換効率の向
上を図ることができる。
【0176】また本発明によれば、中心側の第1半導体
層と、それよりも外方のpin接合層との間に、導電度
の高い微結晶(μc)半導体層を介在することによっ
て、エネルギ変換効率の向上を図ることができる。
【0177】また本発明によれば、直接遷移形第1半導
体層を用いて、エネルギ変換効率を向上することも可能
である。
【0178】また本発明によれば、光電変換素子の製造
が容易である。本発明によれば、坩堝内で溶融された半
導体のノズルから落下し、この溶融半導体を振動するこ
とによって、簡単な操作で大量の球状半導体粒子を、粒
径を揃えて、大量生産することが容易に可能になる。ま
たこのような粒子を、単結晶または多結晶に、気相中で
形成することが容易に可能であり、さらに結晶半導体粒
子の表面に不純物をドープして表面層を形成することも
また、容易に可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態の球状半導体粒子の大量
生産装置の全体の構成を簡略化して示す図である。
【図2】図1に示される装置の操作を示すフローチャー
トである。
【図3】坩堝208からノズル209を経て溶融半導体
を落下する構成を簡略化して示す図である。
【図4】溶融部207の簡略化した断面図である。
【図5】ノズル209のノズル孔218から落下される
溶融半導体が球状粒子に形成される状態を示す図であ
る。
【図6】落下される立方体状の溶融半導体の粒子が球状
になる経過を示す本件発明者のシミュレーション結果を
示す図である。
【図7】本発明の実施の他の形態の断面図である。
【図8】本発明の実施の他の形態の加振手段228を示
す簡略化した断面図である。
【図9】本発明のさらに他の実施の形態の加振手段23
4の簡略化した断面図である。
【図10】表面層形成手段225の具体的な構成を示す
断面図である。
【図11】本発明の実施のさらに他の形態の表面層形成
手段238の構成を簡略化して示す図である。
【図12】本発明の実施の一形態の光発電装置1の一部
の拡大断面図である。
【図13】光発電装置1の全体の構成を示す断面図であ
る。
【図14】図13に示される光発電装置1の分解斜視図
である。
【図15】支持体3の一部の平面図である。
【図16】光電変換素子2の支持体3に搭載される前の
状態における光電変換素子31を示す断面図である。
【図17】光電変換素子2と支持体3とを有する組合せ
体4を製造する方法を説明するための断面図である。
【図18】真球状の光電変換素子31を切削加工して開
口部32を形成する工程を説明するための断面図であ
る。
【図19】支持体3の凹部17内に光電変換素子2を配
置する工程を示す簡略化した斜視図である。
【図20】光電変換素子2と支持体3とを有する組合せ
体4,4bが接続された状態を示す斜視図である。
【図21】図20に示される組合せ体4,4bの周辺部
61,61b付近の分解断面図である。
【図22】組合せ体4,4b,4cを電気的に接続した
状態を示す簡略化した側面図である。
【図23】隣接する組合せ体4,4bの電気的な接続構
造を示す断面図である。
【図24】本発明の実施の他の形態における組合せ体
4,4bの電気的接続状態を示す断面図である。
【図25】本発明の実施の他の形態の光電変換素子2の
一部の断面図である。
【図26】本発明の実施の他の形態の光電変換素子2の
断面図である。
【図27】本発明の実施の他の形態の光電変換素子2の
断面図である。
【図28】本発明の実施の他の形態の光電変換素子2の
断面図である。
【図29】本発明の実施の他の形態の光電変換素子2の
断面図である。
【図30】本発明の実施の他の形態の光電変換素子2の
断面図である。
【図31】本発明のさらに他の実施の形態の光電変換素
子2の断面図である。
【符号の説明】
201 上部ホッパ 203 中間ホッパ 205 下部ホッパ 206 固体予熱部 207 溶融部 208 坩堝 209 ノズル 211 加圧手段 212 加熱手段 213,228,234 加振手段 214 ガス源 215 高周波電源 216 誘導加熱コイル 218 ノズル孔 222 レーザ源 223 レーザ光 224 結晶化手段 225,238 表面層形成手段 227 冷却筒 229 ダイヤフラム 231,237 駆動源 236 駆動室
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 31/04 H01L 31/04 R // H01L 21/208 X (72)発明者 山口 由岐夫 神奈川県川崎市麻生区王禅寺574−14 (72)発明者 山形 順 神奈川県川崎市多摩区長尾6−4−8 (72)発明者 安田 英典 神奈川県川崎市犬蔵3−2−6 (72)発明者 室園 幹男 大阪府枚方市東香里1丁目20−10 Fターム(参考) 4G004 EA06 4G072 AA01 AA02 BB07 BB11 BB12 DD01 DD02 GG04 HH01 NN01 NN03 NN30 TT30 UU01 UU02 4G077 AA01 BA04 CD10 EB10 EG20 EG29 EJ05 EJ06 HA20 5F051 DA04 DA20 EA01 EA20 GA04 JA06 JA08 JA14 5F053 AA50 BB04 BB58 BB59 BB60 DD01 GG01 GG02 LL05 RR06

Claims (33)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体を、貯留する坩堝と、 坩堝内の半導体を加熱して溶融する加熱手段と、 坩堝内の溶融半導体を落下するノズルと、 溶融半導体を振動して、ノズルから落下する溶融半導体
    を、気相中で、粒径が揃った球状粒子にする加振手段と
    を含むことを特徴とする球状半導体粒子の大量生産装
    置。
  2. 【請求項2】 坩堝内の溶融半導体を加圧する手段をさ
    らに含むことを特徴とする請求項1記載の球状半導体粒
    子の大量生産装置。
  3. 【請求項3】 加圧手段は、坩堝内の半導体の上部空間
    に、大気圧を超える不活性ガスを供給するガス源である
    ことを特徴とする請求項2記載の球状半導体粒子の大量
    生産装置。
  4. 【請求項4】 坩堝内の半導体の上部空間の圧力より
    も、ノズル孔が臨む空間の圧力が、低く選ばれることを
    特徴とする請求項1〜3のうちの1つに記載の球状半導
    体粒子の大量生産装置。
  5. 【請求項5】 ノズルは複数本設けられ、 各ノズルの内径1±0.5mmφであり、 各ノズルの長さ1〜100mmであることを特徴とする
    請求項1〜4のうちの1つに記載の球状半導体粒子の大
    量生産装置。
  6. 【請求項6】 ノズルの長さ5〜10mmであることを
    特徴とする請求項5記載の球状半導体粒子の大量生産装
    置。
  7. 【請求項7】 加熱手段は、 坩堝の付近に設けられる誘導加熱コイルと、 誘導加熱コイルを励磁する高周波電源とを含むことを特
    徴とする請求項1〜6のうちの1つに記載の球状半導体
    粒子の大量生産装置。
  8. 【請求項8】 加熱手段は、坩堝を加熱する抵抗加熱手
    段であることを特徴とする請求項1〜6のうちの1つに
    記載の球状半導体粒子の大量生産装置。
  9. 【請求項9】 加振手段の振動周波数は、10Hz〜1
    kHzに選ばれることを特徴とする請求項1〜8のうち
    の1つに記載の球状半導体粒子の大量生産装置。
  10. 【請求項10】 加振手段は、落下する溶融半導体に音
    波または超音波を発生して、この音波または超音波によ
    ってノズルから落下する溶融半導体を振動することを特
    徴とする請求項1〜9のうちの1つに記載の球状半導体
    粒子の大量生産装置。
  11. 【請求項11】 ノズルは、振動可能に構成され、 加振手段は、ノズルを、往復変位して振動することを特
    徴とする請求項1〜9のうちの1つに記載の球状半導体
    粒子の大量生産装置。
  12. 【請求項12】 加熱手段は、ノズルを、ノズル孔が、
    そのノズルの軸線に垂直な方向に振動するように駆動
    し、振動の振幅Aは、形成されるべき粒子の外径D1の
    1/2未満に選ばれることを特徴とする請求項11記載
    の球状半導体粒子の大量生産装置。
  13. 【請求項13】 加振手段は、ノズルを、そのノズルの
    軸線方向に振動することを特徴とする請求項11記載の
    球状半導体粒子の大量生産装置。
  14. 【請求項14】 加振手段は、坩堝内の半導体の上部空
    間の圧力を変動する圧力変動手段であることを特徴とす
    る請求項1〜9記載の球状半導体粒子の大量生産装置。
  15. 【請求項15】 加振手段は、 坩堝内の半導体の上部空間に連通して設けられるダイヤ
    フラムと、 ダイヤフラムを往復駆動する駆動源とを含むことを特徴
    とする請求項14記載の球状半導体粒子の大量生産装
    置。
  16. 【請求項16】 加振手段は、 坩堝内の半導体の上部空間に接続される駆動室と、 駆動室の圧力を振動させる駆動源とを含むことを特徴と
    する請求項14記載の球状半導体粒子の大量生産装置。
  17. 【請求項17】 加振手段は、坩堝を振動することを特
    徴とする請求項1〜9のうちの1つに記載の球状半導体
    粒子の大量生産装置。
  18. 【請求項18】 ノズルから落下する溶融半導体に、ロ
    ーレンツ力を作用し、断面積を絞るピンチ効果を発揮し
    て粒子を形成するローレンツ力発生手段をさらに含むこ
    とを特徴とする請求項1〜9のうちの1つに記載の球状
    半導体粒子の大量生産装置。
  19. 【請求項19】 半導体を、貯留する坩堝と、 坩堝内の半導体を加熱して溶融する加熱手段と、 坩堝内の溶融半導体を落下するノズルと、 溶融半導体を振動して、ノズルから落下する溶融半導体
    を、気相中で、粒径が揃った球状粒子にする加振手段
    と、 ノズルからの液体または固体の粒子が気相中に存在して
    いる状態で、冷却速度を制御するために加熱し、粒子を
    単結晶または多結晶にする結晶化手段とを含むことを特
    徴とする球状半導体粒子の大量生産装置。
  20. 【請求項20】 半導体を、貯留する坩堝と、 坩堝内の半導体を加熱して溶融する加熱手段と、 坩堝内の溶融半導体を落下するノズルと、 溶融半導体を振動して、ノズルから落下する溶融半導体
    を、気相中で、粒径が揃った球状粒子にする加振手段
    と、 ノズルからの液体または固体の粒子が気相中に存在して
    いる状態で、冷却速度を制御するために加熱し、粒子を
    単結晶または多結晶にする結晶化手段と、 一方導電形式の結晶半導体粒子を、その粒子の表面にド
    ープすべき原子または分子を含む原料ガスの気相中の通
    路を通過して、他方導電形式の表面層を形成する拡散手
    段とを含むことを特徴とする球状半導体粒子の大量生産
    装置。
  21. 【請求項21】 液体または固体の粒子を、その粒子が
    気相中に存在している状態で加熱し、粒子を単結晶また
    は多結晶にする結晶化加熱手段を含むことを特徴とする
    球状半導体粒子の大量生産装置。
  22. 【請求項22】 結晶化加熱手段は、粒子にレーザ光を
    照射するレーザ源であることを特徴とする請求項19ま
    たは21記載の球状半導体粒子の大量生産装置。
  23. 【請求項23】 結晶化加熱手段は、粒子の通路に設け
    られ、輻射熱で粒子を加熱する輻射熱源であることを特
    徴とする請求項19または21記載の球状半導体粒子の
    大量生産装置。
  24. 【請求項24】 結晶化加熱手段は、粒子の加熱を、 粒子の冷却速度のプロファイルを、ゆるやかにし、 粒子にクラックが生じないように、かつアモルファス化
    しないように、行うことを特徴とする請求項22または
    23記載の球状半導体粒子の大量生産装置。
  25. 【請求項25】 一方導電形式の結晶半導体粒子を、 その粒子の表面にドープすべき原子または分子を含む原
    料ガスの気相中の通路を通過して、他方導電形式の表面
    層を形成することを特徴とする球状半導体粒子の大量生
    産装置。
  26. 【請求項26】 前記通路は、上下に延びて形成され、
    粒子がその通路を落下中に、表面層の拡散が行われるこ
    とを特徴とする請求項20または25記載の球状半導体
    粒子の大量生産装置。
  27. 【請求項27】 前記通路を通過して拡散剤が表面に堆
    積した粒子を、加熱して所望の厚みを有する表面層を形
    成することを特徴とする請求項26記載の球状半導体粒
    子の大量生産装置。
  28. 【請求項28】 半導体は、Siであることを特徴とす
    る請求項20〜27のうちの1つに記載の球状半導体粒
    子の大量生産装置る
  29. 【請求項29】 請求項1〜28のうちの1つの生産装
    置によって生産された複数の半導体層から成ることを特
    徴とする光電変換素子。
  30. 【請求項30】 請求項29の光電変換素子を複数個配
    列して構成されることを特徴とする光発電装置。
  31. 【請求項31】 半導体を加熱溶融し、 溶融した半導体を、気相中で落下し、 溶融した半導体を振動することを特徴とする球状半導体
    粒子の大量生産方法。
  32. 【請求項32】 落下する半導体を、気相中で加熱して
    再溶融して単結晶または多結晶とすることを特徴とする
    球状半導体粒子の大量生産方法。
  33. 【請求項33】 単結晶または多結晶の粒子に、ドープ
    すべき組成を有するガス中で、拡散することを特徴とす
    る請求項31または32記載の球状半導体粒子の大量生
    産方法。
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