JP2002290900A - 情報安全化装置及び情報保証システム - Google Patents

情報安全化装置及び情報保証システム

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JP2002290900A
JP2002290900A JP2001085196A JP2001085196A JP2002290900A JP 2002290900 A JP2002290900 A JP 2002290900A JP 2001085196 A JP2001085196 A JP 2001085196A JP 2001085196 A JP2001085196 A JP 2001085196A JP 2002290900 A JP2002290900 A JP 2002290900A
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JP2001085196A
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Kenji Sano
賢治 佐野
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 家庭内等に設置されたユーザー端末に不適切
な情報が侵入するのを未然に防止すること。 【解決手段】 情報安全化装置2は、複数のユーザー端
末1へ送信する情報の安全性を一元的に管理し、水際で
不適切な情報や悪質な情報等を排除するものである。放
送局3や情報提供サイト5等からユーザー端末1に向け
て送信された情報は、まず情報安全化装置2の情報入力
部10で受信される。受信された情報は、情報処理部1
1によってウイルスチェックやコンテンツの内容チェッ
クが行われる。不適切な情報には、ウイルスデータの駆
除やコンテンツの一部置換等の安全化処理が施される。
情報処理部11は、安全が確認された情報に保証マーク
を与えて、情報出力部12からユーザー端末1に送信さ
せる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ユーザーが利用す
る各種の情報端末に供給される情報の安全性を事前に検
査し、必要な安全化処置を施してから前記情報端末に送
信させる情報安全化装置及び情報保証システムに関す
る。
【0002】
【従来の技術】ユーザーは、例えば、テレビジョン受像
機、パーソナルコンピュータ、携帯情報端末(携帯電話
を含む)等のような各種の情報端末を用いることによ
り、ネットワークを介して供給される各種のコンテンツ
を閲覧し、利用等することができる。しかし、各種のコ
ンテンツの中には、ユーザーにとって好ましくないもの
も存在する。
【0003】例えば、インターネット等の広域大規模通
信ネットワークを介して、電子メールをやり取りした
り、無償又は有償で配布されているプログラムやコンテ
ンツ(映像等)をダウンロードしたりする場合を例に挙
げると、受信したデータ(プログラムを含む)中に、い
わゆるコンピュータウイルスが含まれていることもあ
る。
【0004】また、例えば、テレビ放送を例に挙げる
と、受信した映像の一部又は全部に、過激な暴力場面や
性的描写場面が含まれていることがあるが、このような
刺激の強い場面の映像は、全てのユーザーに受け入れら
れるわけではない。例えば、青少年のいる家庭では、こ
のような映像の視聴を望まない。
【0005】そこで、従来は、例えば、情報端末にイン
ストールされたいわゆるワクチンソフトによって、情報
端末が受信した情報ファイルのウイルス感染を検査して
いる。また、放映される場面がユーザーにとって適正な
ものであるか否かについては、保護者等が予め放送内容
を視聴して判断し、不適切と判断した場面について外部
操作により視聴を規制する技術も知られている。
【0006】
【発明が解決しょうとする課題】ユーザーは、受信した
情報がコンピュータウイルスに感染しているか否か予め
知ることができないので、全ての受信情報について検査
する必要がある。即ち、たとえ情報供給元の信頼性が高
い場合であっても、受信情報の安全性についてユーザー
側では確認できないため、全ての受信情報を検査しなけ
ればならない。また、ウイルスパターンは、日々変化す
るため、ユーザーは、常に最新のウイルス情報を入手し
てワクチンソフトを更新しなければならない。このた
め、ユーザー側の作業が煩雑化し、使い勝手が悪い。
【0007】一方、予め放送内容を視聴し、不適切と判
断した場面について外部操作により視聴を規制する方法
では、ユーザーの作業が煩雑であり、やはり使い勝手が
低い。また、過激な場面の終了を予測するのが難しく、
視聴可能な場面まで規制される可能性もある。
【0008】さらに、近年では、テレビジョン放送とデ
ータ通信とが融合したり、インターネット接続の可能な
テレビジョン受像機やテレビ放送が視聴可能なパーソナ
ルコンピュータ等が普及している。また、一家に一台の
情報端末を所有する時代から一人一台の時代を経て、一
人が複数種類の情報端末を所有する時代を迎えている。
従って、ユーザー、特に、未成年の家族と同居する親や
教育者あるいは監督者等は、多種類の情報端末を介して
配信される多くの受信情報の全てについて、その安全性
を事前に確認する必要があり、大変煩雑な作業を強いら
れる。
【0009】本発明は、上述した種々の問題に鑑みてな
されたもので、その目的は、情報端末に受信される前
に、該情報端末に配信された情報の安全性を確認するた
めの情報安全化装置及び情報保証システムを提供するこ
とにある。本発明の他の目的は、安全性が確認された情
報に保証を与え、安全な情報の流通を円滑化できるよう
にした情報安全化装置及び情報保証システムの提供にあ
る。本発明の更なる目的は、後述する実施の形態の記載
から明らかになるであろう。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明に係る情報安全化装置は、情報を供給する情
報供給源と情報を利用する情報端末との間に設けられ
る。この情報安全化装置は、情報供給源から通信ネット
ワークを介して情報を受信する受信手段と、受信した情
報がユーザーの望まない情報(以下、不要情報)である
か否かを検査し、不要情報であると判定した場合には、
予め設定された所定の安全化処理を施す情報処理手段
と、不要情報以外の情報であると判定された情報及び安
全化処理が施された情報を、予め設定された所定の情報
端末に送信させる送信手段とを備える。
【0011】ここで、「情報」としては、例えば、地上
波や衛星又はケーブル等を介したテレビジョン放送の放
映内容、インターネット等を利用する電子メール、ウェ
ブページ、プログラム、映像データ、音楽データ等の種
々のものを挙げることができる。従って、「情報供給
源」としては、例えば、テレビ局、ウェブサイト、ネッ
トワークに接続された他の情報端末等を挙げることがで
きる。「ユーザーの望まない情報」とは、積極的又は消
極的にユーザーが受信を希望しない情報の意味であり、
具体的には、例えば、情報端末に悪影響を及ぼすおそれ
のあるプログラムやデータ(いわゆるコンピュータウイ
ルス)や、未成年者等に視聴が規制されている過激な場
面の映像や音声等のような不適切な情報、不適正な情
報、悪質な情報を挙げることができる。
【0012】情報安全化装置は、情報端末と情報供給源
との間に位置して、情報端末が情報を受信する前に、全
ての情報の安全性を検査する。不要情報の場合は、所定
の安全化処理を施してから情報端末に送信する。これに
より、情報端末を利用するユーザー自身は、ウイルス情
報の更新や、好ましくない場面の事前検閲等を行う必要
がない。
【0013】好適な実施形態によれば、保証情報付加手
段は、検査された情報に検査済みの情報であることを示
す保証情報を付加する。
【0014】そして、保証情報が付された検査済みの情
報がユーザーの情報端末で編集処理された場合には、保
証情報は無効とされる。検査済みの情報に操作が加えら
れることにより、安全性を保証し得なくなるためであ
る。ここで、保証情報を無効にするとは、例えば、保証
情報を削除する場合のほか、保証情報自体は存続させて
有効性を示す値を0に設定する場合も含む。
【0015】検査後に操作が加えられた場合に保証情報
を無効とすることにより、保証情報に対する信頼性がよ
り高まる。そこで、情報処理手段は、保証情報が付加さ
れた情報については、不要情報以外の情報であると直ち
に判定することができる。例えば、ある一群の情報端末
の安全性を一元的に管理する情報安全化装置によって検
査され保証情報が付加された情報が、他の一群を構成す
る情報端末に転送された場合、該他の一群の情報端末の
安全性を統括する情報安全化装置では、何ら検査するこ
となく、この保証情報付きの情報を安全なものとして受
け入れることが可能である。
【0016】好適な実施形態では、保証情報は、該保証
情報が付加された情報を情報端末で利用する際に、ユー
ザーが認識可能に出力される。「ユーザーが認識可能に
出力」とは、ユーザーが五官で保証情報の存在を感知で
きるように出力することを意味し、具体的には、例え
ば、ディスプレイ装置に表示出力されるマークやコメン
ト、スピーカーに音声出力される鳴動音やメッセージ等
を挙げることができる。
【0017】また、不要情報を無力化する安全化処理が
施された情報についても、安全化処理済みであることを
示す処理済み情報を付加することができる。そして、こ
の処理済み情報もユーザーが認識可能に出力するのが好
ましい。
【0018】好適な実施形態では、安全化処理は、情報
端末に送信される情報の連続性が失われないように、不
要情報を無力化するようになっている。「情報の連続性
が失われないように」とは、情報端末が既に受信した部
分とこれから受信する部分との時間経過上の連続性、一
体性が損なわれないようにすることを意味する。
【0019】例えば、不要情報として、閲覧が制限され
ている情報を挙げると、安全化処理は、情報端末に送信
される情報の連続性が失われないように、閲覧が制限さ
れている情報を予め設定された置換用情報に置換する。
なお、置換用情報は、閲覧が制限されている情報と同一
の再生時間となるように圧縮されているのが好ましい。
さらに、置換用情報は、例えば、過激な情景描写を廃
し、ストーリーの把握に支障を与えないような情報とし
て加工されているのがより望ましい。
【0020】好適な実施形態では、検査済み又は安全化
処理済みの情報は、無条件で直ちに情報端末に送信され
るのではなく、受信情報を選択するためのメニュー情報
に基づいて、ユーザーは、受信を希望する情報を選択す
るようになっている。
【0021】好適な実施形態によれば、情報処理手段
は、予め登録された各ユーザーの情報端末にそれぞれ送
信する情報を該各ユーザーが予め指定した条件に応じて
それぞれ検査し、所定の安全化処理を施すようになって
いる。
【0022】本装置によるサービスを希望する各ユーザ
ーは予め登録する必要がある。各ユーザーは、情報の安
全性に関する条件をそれぞれ指定できる。具体的には、
例えば、「成人指定」等のような視聴規制のある放送内
容の場合、各情報端末を利用する視聴者の年齢層によっ
て、安全性の判断は異なる。そこで、情報処理手段は、
各ユーザーが予め登録した条件に基づいて、安全性をそ
れぞれ判断する。本装置によるサービスの開始及び停止
は、各ユーザーがそれぞれ自由に設定することが可能で
ある。
【0023】時間圧縮された不要情報を生成するステッ
プと、不要情報を特定するための情報を該不要情報に対
応付けるステップと、不要情報に置換されるべき置換用
情報を、不要情報の再生時間と同一時間となるように時
間圧縮して生成するステップと、不要情報と置換用情報
とを対応付けるステップとによって、不要情報を含んだ
コンテンツデータを生成することができる。
【0024】不要情報と置換用情報とを時間圧縮するこ
とにより、圧縮情報を伸長して再生する時に生じる時間
差分を利用して、時間の連続性を損なわずに不要情報を
置換用情報に置き換えることができる。どの部分が不要
情報であるかを特定するための情報は、コンテンツデー
タの先頭に設けてもよいし、不要情報の先頭に設けても
よい。不要情報を特定するための情報を検出することに
より、不要情報を置換用情報に置き換えることができ
る。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図11に基づき、本
発明の実施の形態を説明する。図1は、情報安全化装置
を備えた情報保証システムの全体を概略的に示す構成説
明図である。
【0026】各ユーザーの使用する「情報端末」として
のユーザー端末1は、情報安全化装置2にそれぞれ接続
されている。ユーザー端末1としては、例えば、テレビ
ジョン受像機、パーソナルコンピュータ、携帯情報端末
(携帯電話を含む)等を挙げることができる。各ユーザ
ー端末1は、少なくとも出力手段及び操作手段をそれぞ
れ備えている。出力手段としては、例えば、モニタディ
スプレイ装置やスピーカ等を挙げることができる。操作
手段としては、例えば、キーボードスイッチ、ポインテ
ィングデバイス、マイクロフォン等を挙げることができ
る。ユーザー端末1がパーソナルコンピュータやワーク
ステーション又は携帯情報端末のようなマイクロコンピ
ュータシステム製品として構成される場合、該ユーザー
端末1は、情報安全化装置2を経由して受信した情報を
編集したり、新たな情報を生成して発信することもでき
る。
【0027】各ユーザー端末1は、情報安全化装置2を
介してテレビ放送やインターネットからのデータ等を受
信する。情報安全化装置2は、予め登録された複数のユ
ーザー端末1へ送信する情報の安全性をそれぞれ個別に
管理することができる。例えば、集合住宅の各家庭にそ
れぞれ設置されたユーザー端末1を一台の情報安全化装
置2によって管理できるし、または、一家庭内に設置さ
れた複数のユーザー端末1を家庭内に設置した情報安全
化装置2によって管理することもできる。これに限ら
ず、各ユーザー端末1毎に情報安全化装置2を設ける構
成としてもよい。
【0028】情報安全化装置2は、各ユーザー端末1へ
不適切、不適正な情報が配信されるのを水際で防止すべ
く、各ユーザー端末1と通信ネットワーク4との間に設
けられる。通信ネットワーク4としては、例えば、公衆
電話回線等を使用したインターネット網を挙げることが
できる。また、情報安全化装置2は、衛星通信や地上波
又はケーブル伝送等を介して、「情報供給源」の一つで
ある放送局3が放映する番組を受信することができる。
【0029】通信ネットワーク4には、「情報供給源」
としての情報提供サイト5,他のユーザー端末6及びコ
ンテンツ生成・提供者の装置(以下「コンテンツ提供装
置」)7が接続されている。情報提供サイト5は、例え
ば、HTMLやXML等で記述されたウェブページやプログラ
ム等の各種情報をHTTPやFTP等の所定のプロトコルによ
り提供する。他のユーザー端末6としては、例えば、パ
ーソナルコンピュータやワークステーションあるいは携
帯情報端末等を挙げることができる。他のユーザー端末
6から情報安全化装置2の管理下にある各ユーザー端末
1に向けて電子メール等の情報を送信することができ
る。コンテンツ提供装置7は、例えば、映画やドラマ又
はニュース等の各種映像番組、音楽番組、ラジオ番組を
生成して配信するものである。コンテンツ提供装置7が
提供する各種のコンテンツは、通信ネットワーク4を介
して、又は放送局3から情報安全化装置2に送信され
る。
【0030】次に、情報安全化装置2の構成について、
図1及び図2を参照しつつ説明する。情報安全化装置2
は、「受信手段」としての情報入力部10と、「情報処
理手段」としての情報処理部11と、「送信手段」とし
ての情報出力部12と、「記憶手段」として表現可能な
記憶部13とから大略構成されている。
【0031】情報入力部10は、例えば、テレビ放送や
データ通信等の各種情報を受信可能に構成されており、
各ユーザー端末1宛の情報をそれぞれ並列に受信処理可
能である。情報処理部11は、コンピュータ資源を利用
して、受信した情報の安全性を検査し、ユーザーの望ま
ない不適切又は不適正な情報(不要情報)を安全化する
ものである。
【0032】図2に示すように、情報処理部11は、
「検査手段」として表現可能な検査部21と、「安全化
処理手段」として表現可能な安全化処理部22と、「保
証情報付加手段」及び「処理済み情報付加手段」として
の保証マーク付与部23とを備えている。
【0033】検査部21は、受信した情報の安全性を検
査するものである。検査部21は、各ユーザーが予め設
定した検査条件に基づいて、各受信情報の安全性をそれ
ぞれ判断する。ユーザー毎の検査条件は、記憶部13内
に形成されるユーザー管理データベースで管理すること
ができる。ここで、検査部21は、各ユーザーの指定し
た検査条件に無条件で従う必要はない。例えば、受診情
報がコンピュータウイルス等のようにコンピュータ資源
に致命的な悪影響を与える可能性を有する場合は、ユー
ザー指定条件にかかわらず、不要情報であると判定する
ことができる。
【0034】検査部21は、各受信情報の特性(性質、
種類)に応じて安全性をそれぞれ判断するものである。
例えば、データ(プログラムを含む)を受信した場合、
検査部21は、この受信データ中に予め登録されたウイ
ルスパターンが存在するか否かをパターンマッチング法
等によって検査する。ウイルスチェックに用いるウイル
スパターンデータは、記憶部13内に形成されるウイル
ス管理データベースで管理することができる。なお、こ
のウイルス管理データベースは、定期的に又は不定期に
最新の情報に自動更新される。ウイルスパターンの更新
は、ウイルスパターンを提供する情報提供サイト5から
の通知(プッシュ型更新)、又はウイルス管理データベ
ースから情報提供サイト5への最新ウイルスパターンの
問合せ(プル型更新)等により行うことができる。ま
た、ウイルスを含むデータを通信ネットワーク4から受
信した場合、検査部21は、ウイルスを含有するデータ
の送信元やウイルス情報を管理するサイト等に対して警
報メッセージを送信する機能を有する。
【0035】テレビ放送や通信ネットワーク4から映像
情報を受信した場合、検査部21は、後述するように、
不要情報の存在を示すランク情報の有無を検出し、ラン
ク情報を検出した場合は、不要情報であると判定する。
また、検査部21は、検査済み又は安全化処理済みであ
ることを示す保証マークが付加された情報については、
不要情報以外の情報として、即ち安全な情報であると判
断する。
【0036】安全化処理部22は、各受信情報の特性に
応じた安全化処理を行うものである。例えば、不要情報
がコンピュータウイルス等のように、本来の情報に付加
された冗長な情報である場合、安全化処理部22は、冗
長な情報を削除することにより安全化処理を施す。例え
ば、映像の一部に過激な場面等の不要情報が存在する場
合、安全化処理部22は、後述のように、不要情報に対
応付けられている置換用情報で不要情報を置き換えるこ
とにより安全化処理を施す。安全化処理部22は、圧縮
された情報をソフトウエア又はハードウエアによって伸
長させる伸長手段を備えている。なお、映像等の圧縮情
報は、いったん記憶部13内のコンテンツ格納部に蓄積
させてから伸長することができる。
【0037】保証マーク付与部23は、検査部21によ
って安全であると判定された情報及び安全化処理部22
によって安全化処理された情報について、情報の安全性
を示す保証マークを付加するものである。図3と共に後
述するように、保証マークのデータには、コピー管理デ
ータが付随する。保証マークが対応付けられた情報がユ
ーザー端末1上で編集処理された場合は、保証マークは
無効となる。ここで、留意すべき点は、保証マーク付与
部23は、予め用意された複数種類の保証マークデータ
のうち、受信情報の特性に応じて一又は複数の保証マー
クを付加させる点である。例えば、コンピュータウイル
スが含まれていない情報に対しては「ウイルス検査済み
マーク」を、ウイルスが除去された情報については「ウ
イルス除去済みマーク」を、過激な場面を穏当な置換用
情報に置き換えた場合は「置換済みマーク」を、それぞ
れ付加することができる。映像が通信ネットワーク4を
介してデータ通信で配信された場合には、例えば「ウイ
ルス検査済みマーク」と「置換済みマーク」のように、
一つの情報に複数種類のマークが付加される場合もあ
る。
【0038】情報出力部12は、安全であると判定され
た情報及び安全化処理された情報を、予め登録された所
定のユーザー端末1に向けて送信する。即ち、情報出力
部12は、安全な情報のみを各ユーザー端末1に送信す
る。また、情報出力部12は、予め情報保証サービスを
申し込んでいるユーザーの端末1に対してのみ情報を送
信する。情報出力部12と各ユーザー端末1とは、例え
ば、有線又は無線式のLAN(Local Area Network)、公
衆電話回線網等の種々の通信媒体を介して接続可能であ
る。
【0039】情報安全化装置2は、上述の構成に加え
て、各ユーザー端末1からの情報転送要求を処理するた
めの手段も備えている。情報要求受付部31は、例え
ば、テレビチャンネルの番号、URL(Uniform Resource
Locator)、電子メールアドレス、電話番号等の各種情
報取得に必要な要求を各ユーザー端末1からそれぞれ受
け付けるものである。受け付けられた情報転送要求は、
情報要求発行部32により所定の情報供給源に送られ
る。
【0040】次に、図3及び図4を参照して、データ構
造等につき説明する。まず、図3は、検査済み又は安全
化処理済みの情報(コンテンツ)に保証マークを対応付
けて送信する場合のデータ構造を概略的に示す模式図で
ある。
【0041】情報処理部11が出力するデータは、図3
(a)に示すように、4種類のデータ記憶領域D1〜D
4を有する。先頭に位置する識別データ領域D1には、
検査等された情報の供給元を特定する情報と、宛先のユ
ーザー端末1を特定する情報と、データ種別を示す情報
と、データ長を示す情報等の識別データが格納されてい
る。マークデータ領域D2には、保証マーク付与部23
により付加された一つ又は複数の保証マークのデータが
格納されている。なお、保証マークのデータ自体を直接
格納するのではなく、ユーザー端末1側に予めインスト
ールされた保証マークのデータを特定するための情報で
もよい。コピー管理領域D3には、保証マークのコピー
制限を行うためのデータが格納されている。検査済み又
は安全化処理済みのコンテンツが編集処理され改変され
た可能性がある場合、コピー管理データは「コピー不
可」にセットされる。これにより、編集処理されたコン
テンツに保証マークデータは付加されない。コンテンツ
の編集処理を行わず、ユーザー端末1側のローカルディ
スクに単純に記憶させたような場合は、コンテンツ再生
時に保証マークのデータも再現される。なお、コピー管
理データによって、コンテンツの著作権管理を併せて行
うようにしてもよい。
【0042】図3(b)には、ユーザー端末1側での表
示状態の一例が示されている。ユーザー端末1のディス
プレイ装置には、検査済み又は安全化処理済みのコンテ
ンツが保証マークと対応付けられて一覧形式で表示され
る。即ち、図3(b)は、受信を希望するコンテンツを
選択する選択メニュー画面であって、保証マークとコン
テンツ名とを対応付けて一覧表示させることにより、ユ
ーザーは、情報受信前に、コンテンツの内容や安全性等
を予め確認することができるようになっている。ユーザ
ーは、一覧表示された各コンテンツの中から、受信を希
望するコンテンツを選択することができる。例えば、ダ
イレクトメールと思われる場合、ユーザーは、このコン
テンツの受信を拒否することができる。ユーザーがコン
テンツを選択すると、保証マークと共に、コンテンツの
内容がディスプレイ装置に表示される。保証マークは、
コンテンツの視聴を妨げないように、目立たない位置に
表示させることができる。また、保証マークは、コンテ
ンツの視聴中に常時表示させても良いし、最初の所定時
間だけ表示させてもよい。
【0043】次に、図4は、閲覧が規制されている情報
を含むコンテンツのデータ構造及び再生方法を概略的に
示す説明図である。
【0044】ここで、図中に示すオリジナルデータDA
〜DCとは、映像等のオリジナル場面のデータであり、
それぞれデジタル化されて時間圧縮されている。ランク
情報とは、過激な場面等の視聴に不適切な部分を特定す
るための情報であり、ランク付けの情報(例えば、13
歳未満視聴不可、18歳未満視聴不可、20歳以上視聴
可等)と、不適切なデータの範囲を特定するための情報
(例えば、パケット番号やデータ長等)と、ランク情報
に対応するランク対応情報(D14)を特定するための
情報とを備えている。図4の例では、オリジナルデータ
DBを規制されるべき場面のデータとして示している。
ランク対応情報は、規制されるべきデータに置換するた
めの置換用データDBXを識別するものである。
【0045】図4(a)に示すように、ユーザーが予め
設定した条件、即ち視聴ランクがランク情報中のランク
よりも高い場合は、オリジナルデータDAに続いて、オ
リジナルデータDBが伸長され、ユーザー端末1に配信
される。逆に、ユーザーの設定した視聴ランクがランク
情報中のランクよりも低い場合は、オリジナルデータD
Bに代えて、置換用データDBXが伸長されてユーザー
端末1に配信される。
【0046】ここで、注意すべき点は、オリジナルデー
タDBと置換用データDBXとは、伸長して再生される
開始時刻(T0)、終了時刻(T1)、再生時間(T0
−T1)が同一となるように設定されている点である。
各データDA〜DC及びDBXは、それぞれ圧縮された
状態で情報供給源から受信されるため、非圧縮状態のデ
ータを再生する時間と圧縮データを伸長して再生する時
間との差分を利用して、置換データDBXの開始時刻及
び終了時刻をオリジナルデータDBのそれと一致させる
ことができる。これにより、コンテンツの再生時間経過
上の連続性は保持される。
【0047】なお、これに限らず、置換データDBX
は、オリジナルデータDBとは別にして受信しておき、
置換時に入れ替えるようにしてもよい。この場合は、各
データを圧縮する必要はない。また、各データがパケッ
ト化されている場合は、各パケットにパケットデータの
属性を示す情報(オリジナルデータか置換用データか)
と、ランク情報(オリジナルデータのパケットのみ)
と、オリジナルデータのどのパケットに対応するのかを
示す情報(置換用データのパケットのみ)等の識別デー
タをそれぞれ付加しておけばよい。この識別データによ
ってパケットを分別し、ユーザーの設定したランクに応
じてデータの入れ替え処理を行うことができる。ユーザ
ーの設定したランクが低い場合、識別データ中にランク
情報の設定されていないパケットはそのまま伸長して再
生し、ランク情報の設定されたパケットは破棄し、置換
用データのパケットのみを選択して伸長再生すればよ
い。
【0048】置換用データの内容としては、種々のもの
を採用することができる。「13未満の視聴が規制され
ています」等のメッセージを表示させるだけでも良い
が、視聴規制に触れない範囲内で、ストーリー等の流れ
が把握できるような穏当な内容として置換用データを構
成するのが好ましい。具体的には、視覚的に刺激的な場
合は、アニメーション化したり、ワイヤーフレームモデ
ルで表現することにより、ストーリーの連続性を保持し
たまま穏当な内容に変更することが可能である。聴覚的
に刺激的な場合は、音声の一部消去や吹き替え、字幕等
で対応可能である。
【0049】次に、図5〜図9に基づいて、本実施の形
態の処理の流れを説明する。まず、図5は、受信情報中
にコンピュータウイルスが含まれていた場合の説明図で
ある。
【0050】ユーザーが、端末1を介して電子メールや
プログラム等の情報取得を情報安全化装置2に要求する
と(P1)、この情報転送要求は情報安全化装置2を介
して所定の情報供給源に送信される(P2)。情報供給
源から送信された情報を情報安全化装置2が受信すると
(P3)、情報安全化装置2は、受信情報を検査する
(P4)。検査の結果、コンピュータウイルスが検出さ
れた場合は、情報安全化装置2によってウイルスが駆除
されると共に(P5)、情報安全化装置2から情報供給
源や関係機関に対してウイルス発見の警告メールが送信
される(P6)。
【0051】情報安全化装置2は、ウイルスを駆除した
情報に保証マークを付加して(P7)、ユーザー端末1
に送信する(P8)。次に、ユーザー端末1により発行
された新たな情報転送要求に応じて(P9,P10)、
情報供給源から情報安全化装置2に送信された情報に保
証マークが付加されている場合(P11)、情報安全化
装置2は、保証マークの有無だけを検査し(P12)、
この受信情報をユーザー端末1に送信する(P13)。
【0052】図6は、過激な場面等を含んだ映像等の情
報を処理する場合の説明図である。ユーザーからの情報
転送要求に応じて(P21,P22)、情報供給源から
情報安全化装置2に圧縮された映像情報が送信される
(P23)。情報安全化装置2は、ユーザーが予め設定
したランクに基づいて、受信した映像情報をそのまま配
信するか否かを判定する(P24)。ランク情報が設定
されていない映像情報については、安全化処理部22に
より圧縮映像情報を伸長してユーザー端末1に送信する
(P25,P26)。一方、ランク情報の設定された映
像情報及び該映像情報に置換される置換用情報が、情報
供給源から情報安全化装置2に送信されて場合は(P2
7,P28)、映像情報中のランク情報を検査し(P2
9)、ユーザー設定ランクよりも映像情報の設定ランク
の方が高い場合は、置換用情報に入れ替る(P30)。
そして、置換用情報に保証マークを付加して(P3
1)、ユーザー端末1に送信する(P32)。
【0053】次に、図7〜図9は、処理の流れを示すフ
ローチャートである。なお、これらの各フローチャート
は、処理の概要を示すもので、実際のプログラム構造と
は相違する。
【0054】図7は、コンピュータウイルスをチェック
するための処理を示す。まず、通信ネットワーク4を介
して電子メールやウェブページ又はプログラム等のコン
テンツを受信すると(S1)、この受信したコンテンツ
に保証マークの一種である検査済みマークが付加されて
いるか否かを検査する(S2)。検査済みマークが付加
されている場合(S2:YES)は、後述のS3〜S8の各ス
テップを省略してS10に移行する。一方、受信したコ
ンテンツに検査済みマークが付加されていない場合は、
既知のウイルスパターンとのパターンマッチングが行わ
れる(S3)。
【0055】パターン照合によりコンピュータウイルス
が検出されなかった場合(S4:NO)は、検査済みマーク
を付加する(S5)。コンピュータウイルスが検出され
た場合は(S4:YES)、このウイルスを除去し(S6)、
保証マークの一種である処理済みマークをコンテンツに
付加する(S7)。そして、付加されたマークにコピー
制限の情報を更に設定し(S8)、保証マークとコンテ
ンツを対応付けて(S9)、受信選択用のメニューを生
成し(S10)、この受信選択用メニューをユーザー端
末1に送信する(S11)。ユーザーがメニューに基づ
いて受信を希望する情報を選択すると(S12:YES)、ユ
ーザーにより選択された情報のみがユーザー端末1に送
信される(S13)。なお、ユーザーにより選択されな
かった情報は、ユーザーからの指示に基づいて破棄する
こともできるし、所定期間だけ記憶部13に保存した
後、自動的に破棄することもできる。
【0056】次に、図8は、視聴が規制されている場面
を含んだ映像等のコンテンツを配信する場合の処理を示
す。
【0057】まず、通信ネットワーク4を介して映像デ
ータを受信すると(S21)、受信データ中にランク情
報が設定されているか否かを検査する(S22)。ラン
ク情報が設定されていない場合(S22:NO)は、穏当な内
容のデータであるから、S25に移行して受信データを
伸長させる。ランク情報が付加されている場合は、ラン
ク情報中の規制ランクとユーザーが設定したランクとを
比較し、規制ランクがユーザー設定ランクを上回ってい
るか否かを判定する(S23)。規制ランクの方が高く
設定されている場合は、置換用データに入れ替えて(S
24)、伸長処理を行う(S25)。伸長されたデータ
は、送信タイミングが到来したときにユーザー端末1に
送信される(S26,S27)。
【0058】次に、図9は、ユーザー端末1側の受信処
理を示す。まず、ユーザー端末1は、情報安全化装置2
が提供する受信選択用のメニュー情報を受信する(S3
1)。
【0059】ユーザーは、表示されたメニューに基づい
て(S32)、受信を希望するコンテンツを選択する
(S33)。ユーザーがコンテンツを選択すると、この
選択されたコンテンツの転送が情報安全化装置2に要求
される(S34)。情報安全化装置2からコンテンツを
受信すると(S35:YES)、受信されたコンテンツがユー
ザー端末1のディスプレイ装置に表示される(S3
6)。コンテンツの閲覧を終えたユーザーは、閲覧終了
に際して、コンテンツデータをユーザー端末1のローカ
ルディスクに保存するか否かを選択することができる
(S37)。コンテンツを保存する場合、コンテンツが
編集されたか否かを判定し(S38)、編集されていた
場合(S38:YES)、保証マークを無効にすべくコピー管
理情報を「コピー不可(禁止)」に設定させる(S3
9)。
【0060】このように構成される本実施の形態によれ
ば、以下の効果を奏する。
【0061】ユーザー端末1が情報を受信する前に、情
報安全化装置2によって情報の安全性を検査し、必要な
安全化処理を行うため、ユーザー端末1側でウイルスチ
ェックやウイルスパターンデータの更新作業等を行う必
要がない。これにより、ユーザー側での煩雑な作業を廃
して、安全な情報のみを受信することができ、使い勝手
が向上する。
【0062】検査済みマーク、安全化処理済みマーク等
の保証マークが付加された情報を情報安全化装置2から
ユーザー端末1に送信するため、保証マークによってユ
ーザーに安心感や信頼感を与えることができる。
【0063】検査等された情報が編集処理された場合
は、保証マークを無効とするため、保証マークの信頼性
を高めることができ、ひいては、保証マークの付加され
た情報についての実質的な検査を省略して速やかに情報
をユーザー端末1に送信することができる。
【0064】コンピュータウイルス及びテレビ放送とい
う異なる種類の情報を情報安全化装置2で処理できるた
め、システムをコンパクトに構成することができ、使い
勝手も高まる。
【0065】安全性が確認された情報を直ちにユーザー
端末1に送信するのではなく、受信選択用メニューを介
してユーザーが選択した情報を情報安全化装置2からユ
ーザー端末1に送信するため、ウイルスチェック等では
排除しきれない不要な情報をユーザーの判断によって排
除することができ、使い勝手が向上する。
【0066】予め情報保証サービスを希望している複数
のユーザー端末1への情報配信を一台の情報安全化装置
2によって一元的に管理できるため、図10に示すよう
に、情報保証サービス停止中のユーザー端末1について
は、情報安全化装置2による保証は行われない。換言す
れば、各ユーザー端末1は、情報安全化装置2をいわゆ
るレンタルファイアウォールのように利用することがで
きる。即ち、各ユーザーは、必要と判断するときだけ、
情報保証サービスを利用することが可能である。但し、
実施の形態の記載から明かなように、本発明の情報安全
化装置2は、単なるファイアウォールとは異なり、種々
の利点を備えている点に注意すべきである。
【0067】図11に示すように、例えば、情報安全化
装置2をISP(Internet Service Provider)の装置41
に設置し、インターネット接続契約を結んだユーザーを
管理する顧客データベース42と連動させることによ
り、ユーザー端末1は、公衆電話回線網(PSTN)43等
を介して安全な情報のみを受信することができる。
【0068】次に、図12に基づいて本発明の第2の実
施の形態を説明する。図12は、ユーザーによっては規
制されるべき不適切な場面を含んだコンテンツを、本情
報保証サービスで利用可能な形態で生成する場合の処理
の流れを概略的に示すものである。
【0069】まず、映画やドラマ等のコンテンツを生成
した後(S41)、このコンテンツの内容をチェックし
て規制すべき場面にランク情報を対応付ける(S4
2)。次に、ランク情報が対応付けられた場面のデータ
に入れ替えるべき置換用データを生成する(S43)。
そして、オリジナルのデータと置換用データとを対応付
けた後(S44)、コンテンツを保存し、通信媒体や記
録媒体を介して供給する(S45)。
【0070】なお、本発明は、上述した実施の形態に限
定されない。当業者であれば、実施の形態で述べた構成
に新たな構成要素を追加したり、削除したり、変更等し
たりして種々の変形を行うことができる。
【0071】例えば、情報安全化装置2の提供する情報
保証サービスが有料である場合等には、情報出力部12
から送信する情報を暗号化し、ユーザー端末1側でそれ
ぞれ復号化するように構成することもできる。これによ
り、情報安全化装置2から複数のユーザー端末1に同一
の情報を一斉に送信した場合でも、所定の暗号鍵を保有
するユーザー端末1だけが情報を利用することができ
る。
【0072】また、ユーザーは、複数の検査条件(規制
ランク等)を予め設定することができ、時間帯や曜日等
のパラメータに応じて検査条件を切り替えることも可能
である。例えば、指定された曜日の指定されて時間帯に
ついては視聴規制を緩めたり、厳しくしたりすることが
できる。
【0073】また、複数の置換用情報を用意しておき、
ユーザーの希望に応じて情報の入れ替えを行うように構
成することもできる。
【0074】さらに、置換情報が用意されていない場合
は、ソフトウエア又はハードウエアにより構成されたロ
ーパスフィルタを用いてオリジナル情報の低周波成分の
みを抽出し、ユーザー端末1に送信するように構成する
ことも可能である。あるいは、オリジナル情報の各フレ
ームから動きのベクトルを抽出し、予め用意された代替
オブジェクトを検出されたベクトルに基づいて動作させ
ることにより置換情報を自動的に生成することもでき
る。
【0075】さらに、前記実施の形態では、放送で送ら
れてくる以外の情報と、放送で送られてくる情報とに分
けて述べたが、それぞれで説明した情報の処理や情報の
扱いは、送られてくる方式で区別する必要はない。
【0076】また、情報安全化装置2とユーザー端末1
とは、それぞれ別体に形成し分離配置する場合を例示し
たが、両者を一体化してもよい。
【0077】
【発明の効果】以上詳述した通り、本発明によれば、情
報端末は、事前に安全性が確認され、必要な処理が施さ
れた情報のみを受信することができ、使い勝手等が向上
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る情報安全化装置を用
いた情報保証システムの全体構成を概略的に示す構成説
明図である。
【図2】情報安全化装置の機能構成を示すブロック図で
ある。
【図3】保証マークとコンテンツデータとの関係を示す
説明図であって、図3(a)はデータ構造を示し、図3
(b)はユーザー端末側での表示例を示す。
【図4】視聴が規制されるべき場面を含んだコンテンツ
を再生する場合の説明図であって、図4(a)は置換用
データに入れ替えずに再生する場合を、図4(b)は置
換用データに再生する場合をそれぞれ示す。
【図5】放送以外のデータとしてコンピュータウイルス
を処理する場合の全体の流れを示す説明図である。
【図6】映画等の放送データを処理する場合の全体の流
れを示す説明図である。
【図7】コンピュータウイルスを検査し処理する場合の
概要を示すフローチャートである。
【図8】映画等の放送内容を検査し処理する場合の概要
を示すフローチャートである。
【図9】ユーザー端末側の処理概要を示すフローチャー
トである。
【図10】ユーザーの意思によって本情報保証サービス
のセット、リセットが自由にできる状態を示す説明図で
ある。
【図11】情報安全化装置をインターネット接続事業者
に適用した場合の説明図である。
【図12】コンテンツ生成方法の概略を示す流れ図であ
る。
【符号の説明】
1 ユーザー端末 2 情報安全化装置 3 放送局 4 通信ネットワーク 5 情報提供サイト 6 他のユーザー端末 7 コンテンツ生成・提供者の装置 10 情報入力部 11 情報処理部 12 情報出力部 13 記憶部 21 検査部 22 安全化処理部 23 保証マーク付与部 31 情報要求受付部 32 情報要求発行部

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 情報を供給する情報供給源と前記情報を
    利用する情報端末との間に設けられる情報安全化装置で
    あって、 前記情報供給源から通信ネットワークを介して情報を受
    信する受信手段と、 前記受信した情報がユーザーの望まない情報(以下、不
    要情報)であるか否かを検査し、前記情報が不要情報で
    あると判定した場合には、予め設定された所定の安全化
    処理を施す情報処理手段と、 前記不要情報以外の情報であると判定された情報及び前
    記安全化処理が施された情報を、予め設定された所定の
    情報端末に送信させる送信手段と、を備えたことを特徴
    とする情報安全化装置。
  2. 【請求項2】 前記検査された情報に、検査済みの情報
    であることを示す保証情報を付加する保証情報付加手段
    を更に備えた請求項1に記載の情報安全化装置。
  3. 【請求項3】 保証情報が対応付けられた情報が編集処
    理された場合には、前記保証情報を無効とする請求項2
    に記載の情報安全化装置。
  4. 【請求項4】 前記情報処理手段は、前記保証情報が付
    加された情報については、前記不要情報以外の情報であ
    ると判定する請求項3に記載の情報安全化装置。
  5. 【請求項5】 前記保証情報は、該保証情報が付加され
    た情報を前記情報端末で利用する際に、ユーザーが認識
    可能に出力されるものである請求項2〜請求項4のいず
    れかに記載の情報安全化装置。
  6. 【請求項6】 前記安全化処理が施された情報に、安全
    化処理済みであることを示す処理済み情報を付加する処
    理済み情報付加手段を更に備えた請求項1〜請求項5の
    いずれかに記載の情報安全化装置。
  7. 【請求項7】 前記処理済み情報は、該処理済み情報が
    付加された情報を前記情報端末で利用する際に、ユーザ
    ーが認識可能に出力されるものである請求項6に記載の
    情報安全化装置。
  8. 【請求項8】 前記不要情報とは、前記情報端末に悪影
    響を及ぼす可能性のあるデータであり、前記安全化処理
    は、前記データを駆除するものである請求項1〜請求項
    7のいずれかに記載の情報安全化装置。
  9. 【請求項9】 前記安全化処理は、前記情報端末に送信
    される情報の連続性が失われないように、前記不要情報
    を無力化するものである請求項1〜請求項7のいずれか
    に記載の情報安全化装置。
  10. 【請求項10】 前記不要情報とは、閲覧が制限されて
    いる情報であり、前記安全化処理は、前記情報端末に送
    信される情報の連続性が失われないように、前記閲覧が
    制限されている情報を予め設定された置換用情報に置換
    するものである請求項9に記載の情報安全化装置。
  11. 【請求項11】 前記不要情報とは、前記情報端末に悪
    影響を及ぼす可能性のあるデータ及び閲覧が制限されて
    いる情報であり、前記安全化処理は、前記情報端末に悪
    影響を及ぼす可能性のあるデータを駆除すると共に、前
    記情報端末に送信される情報の連続性が失われないよう
    に、前記閲覧が制限されている情報を予め設定された置
    換用情報に置換するものである請求項1〜請求項7のい
    ずれかに記載の情報安全化装置。
  12. 【請求項12】 前記情報処理手段は、前記不要情報以
    外の情報であると判定された情報及び前記安全化処理が
    施された情報を前記情報端末が選択して受信するための
    メニュー情報を生成し、前記情報端末に提供する請求項
    1〜請求項11のいずれかに記載の情報安全化装置。
  13. 【請求項13】 前記情報処理手段は、予め登録された
    各ユーザーの情報端末にそれぞれ送信する情報を該各ユ
    ーザーが予め指定した条件に応じてそれぞれ検査し、所
    定の安全化処理を施すものである請求項1〜請求項12
    のいずれかに記載の情報安全化装置。
  14. 【請求項14】 ユーザーの望まない可能性のある情報
    (以下、不要情報)を含むコンテンツデータの生成方法
    であって、 時間圧縮された不要情報を生成するステップと、 前記不要情報を特定するための情報を該不要情報に対応
    付けるステップと、 前記不要情報に置換されるべき置換用情報を、前記不要
    情報の再生時間と同一時間となるように時間圧縮して生
    成するステップと、 前記不要情報と前記置換用情報とを対応付けるステップ
    と、を含んでなるコンテンツデータの生成方法。
  15. 【請求項15】ユーザーの望まない可能性のあるデータ
    (以下、不要データ)を時間圧縮して記録する第1の記
    録領域と、 前記第1の記録領域に対応付けて設けられ、前記不要デ
    ータを特定するためのデータを記録する第2の記録領域
    と、 前記第1の記録領域に続けて設けられ、前記不要データ
    に置換されるべき置換用データを、前記不要データの再
    生時間と同一時間となるように時間圧縮して記録する第
    3の記録領域と、を有するコンピュータ読取り可能な記
    録媒体。
  16. 【請求項16】 情報供給源から各情報端末に配信され
    る情報の安全性を保証するための情報保証システムにお
    いて、 前記情報供給源と前記各情報端末との間には、該各情報
    端末へそれぞれ配信される情報の安全性を一元的に確認
    するための情報安全化装置を設け、 前記情報安全化装置は、 前記情報供給源から通信ネットワークを介して情報を受
    信する受信手段と、 予め各ユーザーがそれぞれ設定した検査条件に基づい
    て、前記受信した情報がユーザーの望まない情報(以
    下、不要情報)であるか否かを検査し、不要情報である
    場合は予め設定された所定の安全化処理を施すと共に、
    前記検査又は安全化処理により安全であると判定した情
    報に保証情報を対応付けて出力する情報処理手段と、 前記情報処理手段により安全であると判定された情報及
    び前記保証情報を、前記各情報端末に向けてそれぞれ送
    信される送信手段と、を備えて構成したことを特徴とす
    る情報保証システム。
  17. 【請求項17】 情報供給源から情報端末へ配信される
    情報の安全性を、該情報端末が受信する前に検査するた
    めのコンピュータプログラムにおいて、 前記情報供給源から通信ネットワークを介して情報を受
    信させる機能と、 前記受信された情報がユーザーの望まない情報(不要情
    報)であるか否かを検査する機能と、 前記受信された情報が前記不要情報であると判定された
    場合には、予め設定された所定の安全化処理を施す機能
    と、 前記受信した情報が前記不要情報以外の情報であると判
    定された場合には、該情報に保証情報を対応付ける機能
    と、 前記保証情報が対応付けられた情報を前記情報端末に送
    信させる機能と、をコンピュータ上に実現させるための
    コンピュータプログラム。
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