JP2002290750A - カラー画像処理方法、カラー画像処理装置、プログラム及び記録媒体 - Google Patents
カラー画像処理方法、カラー画像処理装置、プログラム及び記録媒体Info
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- JP2002290750A JP2002290750A JP2001093016A JP2001093016A JP2002290750A JP 2002290750 A JP2002290750 A JP 2002290750A JP 2001093016 A JP2001093016 A JP 2001093016A JP 2001093016 A JP2001093016 A JP 2001093016A JP 2002290750 A JP2002290750 A JP 2002290750A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 原画を読取りしたときのカラー階調数が多く
色の微妙な違いまでも過剰に取り込まれたこと、あるい
は原画を撮影したときの照明の影響等により本来不要な
色等が取り込まれたことなどにより、その画像がユーザ
の意図する色で表示または印刷されない不都合を解消す
る。 【解決手段】 画像データのRGB値からXYZ値、さ
らにxyY値を算出する(S10,S20)。xyY値
が、黒、青、赤、黄、白系のうちいずれの色領域に属す
るか否かを判断する(S30〜S60)。RGB値はそ
のxyY値が属する色領域に対応する色のRGB値に変
換される。つまり所定の色の色領域に属するRGB値は
全て1つのRGB値に変換される(S70〜S11
0)。例えば黒系の色領域に属するRGB値は黒のRG
B値に変換され(S70)、白系の色領域に属するRG
B値は白のRGB値に変換される(S110)。
色の微妙な違いまでも過剰に取り込まれたこと、あるい
は原画を撮影したときの照明の影響等により本来不要な
色等が取り込まれたことなどにより、その画像がユーザ
の意図する色で表示または印刷されない不都合を解消す
る。 【解決手段】 画像データのRGB値からXYZ値、さ
らにxyY値を算出する(S10,S20)。xyY値
が、黒、青、赤、黄、白系のうちいずれの色領域に属す
るか否かを判断する(S30〜S60)。RGB値はそ
のxyY値が属する色領域に対応する色のRGB値に変
換される。つまり所定の色の色領域に属するRGB値は
全て1つのRGB値に変換される(S70〜S11
0)。例えば黒系の色領域に属するRGB値は黒のRG
B値に変換され(S70)、白系の色領域に属するRG
B値は白のRGB値に変換される(S110)。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、RGB画像データ
をカラープリンタで印刷するときに適した画像データ
(または印刷データ)に変換するカラー画像処理方法、
カラー画像処理装置、プログラム及び記録媒体に関する
ものである。
をカラープリンタで印刷するときに適した画像データ
(または印刷データ)に変換するカラー画像処理方法、
カラー画像処理装置、プログラム及び記録媒体に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、カラーイメージスキャナーとカラ
ープリンタを利用したカラー画像処理装置の分野では、
原色を忠実に再現することを最優先したカラー画像処理
を行っている。例えばカラー写真等をスキャナで読み取
った画像データはフルーカラーで表示装置に出力され、
また印刷するときにはカラープリンタでフルカラーで印
刷される。
ープリンタを利用したカラー画像処理装置の分野では、
原色を忠実に再現することを最優先したカラー画像処理
を行っている。例えばカラー写真等をスキャナで読み取
った画像データはフルーカラーで表示装置に出力され、
また印刷するときにはカラープリンタでフルカラーで印
刷される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、原色が黒単色
のみで構成された画像を読み込んだ場合であっても、ス
キャナーによりRGB3原色に分解して読み取るため、
この読取り時の誤差等に起因しRGBが微妙に位置ずれ
して、この読取り画像が表示装置の画面に色調が正確に
再現されず表示されたり、あるいはプリンタ側の印字ず
れ等に起因して印刷したときに色調が再現できずに黒が
青みがかってしまうという問題があった。
のみで構成された画像を読み込んだ場合であっても、ス
キャナーによりRGB3原色に分解して読み取るため、
この読取り時の誤差等に起因しRGBが微妙に位置ずれ
して、この読取り画像が表示装置の画面に色調が正確に
再現されず表示されたり、あるいはプリンタ側の印字ず
れ等に起因して印刷したときに色調が再現できずに黒が
青みがかってしまうという問題があった。
【0004】特に文書などをスキャナで読み取りその画
像データを使って印刷する場合、もともと文書には通常
は黒、赤、青などの決まった原色が使用されるのみでフ
ルカラーの必要がないが、画像処理はフルカラーで行わ
れていた。このため、黒インクで印刷されてもよいとこ
ろがカラーインクの混色によって黒色をだす方法が採ら
れるため、印刷したときにユーザが意図したものと異な
る色調が再現されるという問題があった。これは黒だけ
でなくインク原色の混色により色をだす中間色でも同様
の問題がある。また、文書などをカメラ撮影やスキャナ
読取りして印刷する場合、多少色調の再現性が低下して
も色にじみ等が無い方が、読み易さなどの点から望まれ
る場合もある。
像データを使って印刷する場合、もともと文書には通常
は黒、赤、青などの決まった原色が使用されるのみでフ
ルカラーの必要がないが、画像処理はフルカラーで行わ
れていた。このため、黒インクで印刷されてもよいとこ
ろがカラーインクの混色によって黒色をだす方法が採ら
れるため、印刷したときにユーザが意図したものと異な
る色調が再現されるという問題があった。これは黒だけ
でなくインク原色の混色により色をだす中間色でも同様
の問題がある。また、文書などをカメラ撮影やスキャナ
読取りして印刷する場合、多少色調の再現性が低下して
も色にじみ等が無い方が、読み易さなどの点から望まれ
る場合もある。
【0005】また、白熱灯の照明によって白色の用紙が
黄味を帯びていると、これを撮影やスキャナ読取りいし
た文書を印刷すると用紙の背景に淡黄色が印刷されると
いう問題もあった。さらにユーザが意識的に原本と異な
る色を使って印刷したいという要求もあった。
黄味を帯びていると、これを撮影やスキャナ読取りいし
た文書を印刷すると用紙の背景に淡黄色が印刷されると
いう問題もあった。さらにユーザが意識的に原本と異な
る色を使って印刷したいという要求もあった。
【0006】また、スキャナ、プリンタ、ホストコンピ
ュータ(PC)共にフルカラーを前提とした階調値の高
いデータを用いて処理を行うため、データ量が膨大で処
理時間が大変かかるという問題もあった。
ュータ(PC)共にフルカラーを前提とした階調値の高
いデータを用いて処理を行うため、データ量が膨大で処
理時間が大変かかるという問題もあった。
【0007】本発明は前記課題を解決するためになされ
たものであって、その第1の目的は、原画を読取りした
ときのカラー階調数が多く色の微妙な違いまでも過剰に
取り込まれたこと、あるいは原画を撮影したときの照明
の影響等により本来不要な色等が取り込まれたことなど
により、その画像がユーザの意図する色で表示または印
刷されない不都合を解消することができるカラー画像処
理方法、カラー画像処理装置、プログラム及び記録媒体
を提供することにある。
たものであって、その第1の目的は、原画を読取りした
ときのカラー階調数が多く色の微妙な違いまでも過剰に
取り込まれたこと、あるいは原画を撮影したときの照明
の影響等により本来不要な色等が取り込まれたことなど
により、その画像がユーザの意図する色で表示または印
刷されない不都合を解消することができるカラー画像処
理方法、カラー画像処理装置、プログラム及び記録媒体
を提供することにある。
【0008】第2の目的は、第1の目的を達成するうえ
において、ユーザ自身が判断した色情報を入力指定する
ことで、ユーザの意図する色で一層表示または印刷され
易くすることにある。
において、ユーザ自身が判断した色情報を入力指定する
ことで、ユーザの意図する色で一層表示または印刷され
易くすることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために、請求項1に記載の発明は、RBG画像データ
を印刷データに変換するまでの処理の過程で、該画像デ
ータにおいてフルカラー領域内の少なくとも一部の領域
に設定された色領域に属する色値については、該色領域
に対応する予め設定された単色の色値に強制的に変換す
る色制限処理を行って、色変換処理が施された状態にあ
るCMYK系画像データをコンピュータが生成する段階
と、前記色変換処理が施されているCMYK系画像デー
タを印刷データに変換して該印刷データを印刷手段にコ
ンピュータが出力する段階とを備えたことを要旨とす
る。なお、「CMYK系画像データ」とは、少なくとも
カラーインクの3原色CMYを含む色要素の値の組合せ
で表現される形式の画像データの総称である。CMY値
のみからなる画像データ、CMYKの画像データ、CM
YKに他の1つ以上の色要素αが加わったCMYKαの
画像データを含む。また「色値」とは、色空間(3
軸)、彩度平面(2軸)、彩度−明度平面(2軸)、彩
度軸または明度軸上における値、またはこれらの値に対
応するRGB値、CMY値(CMYK値)を指すもので
ある。「単色」とは1色を指し、インク原色を指すもの
ではない。中間色等であってもよい。以下の請求項にお
いて同様である。
るために、請求項1に記載の発明は、RBG画像データ
を印刷データに変換するまでの処理の過程で、該画像デ
ータにおいてフルカラー領域内の少なくとも一部の領域
に設定された色領域に属する色値については、該色領域
に対応する予め設定された単色の色値に強制的に変換す
る色制限処理を行って、色変換処理が施された状態にあ
るCMYK系画像データをコンピュータが生成する段階
と、前記色変換処理が施されているCMYK系画像デー
タを印刷データに変換して該印刷データを印刷手段にコ
ンピュータが出力する段階とを備えたことを要旨とす
る。なお、「CMYK系画像データ」とは、少なくとも
カラーインクの3原色CMYを含む色要素の値の組合せ
で表現される形式の画像データの総称である。CMY値
のみからなる画像データ、CMYKの画像データ、CM
YKに他の1つ以上の色要素αが加わったCMYKαの
画像データを含む。また「色値」とは、色空間(3
軸)、彩度平面(2軸)、彩度−明度平面(2軸)、彩
度軸または明度軸上における値、またはこれらの値に対
応するRGB値、CMY値(CMYK値)を指すもので
ある。「単色」とは1色を指し、インク原色を指すもの
ではない。中間色等であってもよい。以下の請求項にお
いて同様である。
【0010】この発明によれば、RBG画像データが印
刷データに変換されるまでの処理の過程で、フルカラー
領域内に設定された色領域に属する色値については、そ
の色領域に対応付けされた単色の色値に変換される処理
が行われて色制限されることによって、この色制限処理
が施されたCMYK系画像データが生成される。そし
て、この色制限処理が施されたCMYK系画像データが
印刷データに変換されて印刷手段に出力される。そのた
め、例えば1つ以上の単色からなる被写体の画像データ
を使って印刷する場合、被写体の原色の再現性ずれの少
ない画質で印刷することが可能となる。
刷データに変換されるまでの処理の過程で、フルカラー
領域内に設定された色領域に属する色値については、そ
の色領域に対応付けされた単色の色値に変換される処理
が行われて色制限されることによって、この色制限処理
が施されたCMYK系画像データが生成される。そし
て、この色制限処理が施されたCMYK系画像データが
印刷データに変換されて印刷手段に出力される。そのた
め、例えば1つ以上の単色からなる被写体の画像データ
を使って印刷する場合、被写体の原色の再現性ずれの少
ない画質で印刷することが可能となる。
【0011】請求項2に記載の発明は、画像データのR
GB値のうちフルカラー領域内の少なくとも一部の領域
に設定された色領域に属するRGB値については、該色
領域に対応する予め設定された単色のRGB値に変換す
る色制限処理をコンピュータが行う段階と、コンピュー
タが前記色制限処理後の画像データを印刷データに変換
して、該印刷データを印刷手段に出力する段階とを備え
たことを要旨とする。
GB値のうちフルカラー領域内の少なくとも一部の領域
に設定された色領域に属するRGB値については、該色
領域に対応する予め設定された単色のRGB値に変換す
る色制限処理をコンピュータが行う段階と、コンピュー
タが前記色制限処理後の画像データを印刷データに変換
して、該印刷データを印刷手段に出力する段階とを備え
たことを要旨とする。
【0012】この発明によれば、画像データのRGB値
のうちフルカラー領域内に設定された色領域に属するR
GB値については、その色領域に対応付けされた単色の
RGB値に変換される処理が行われて色制限される。こ
の色制限処理後の画像データは印刷データに変換されて
印刷手段に出力される。
のうちフルカラー領域内に設定された色領域に属するR
GB値については、その色領域に対応付けされた単色の
RGB値に変換される処理が行われて色制限される。こ
の色制限処理後の画像データは印刷データに変換されて
印刷手段に出力される。
【0013】請求項3に記載の発明は、RGB画像デー
タをCMYK系画像データに変換する色変換処理をする
ときに、該画像データのRGB値のうちフルカラー領域
内の少なくとも一部の領域に設定された色領域に属する
RGB値については、該色領域に対応する予め設定され
た単色のCMYK値に色変換する色制限処理をコンピュ
ータが行う段階と、コンピュータが前記色制限処理後の
CMYK系画像データを印刷データに変換して、該印刷
データを印刷手段に出力する段階とを備えたことを要旨
とする。
タをCMYK系画像データに変換する色変換処理をする
ときに、該画像データのRGB値のうちフルカラー領域
内の少なくとも一部の領域に設定された色領域に属する
RGB値については、該色領域に対応する予め設定され
た単色のCMYK値に色変換する色制限処理をコンピュ
ータが行う段階と、コンピュータが前記色制限処理後の
CMYK系画像データを印刷データに変換して、該印刷
データを印刷手段に出力する段階とを備えたことを要旨
とする。
【0014】請求項4に記載の発明は、画像データのR
GB値のうちフルカラー領域内の少なくとも一部の領域
に設定された色領域に属するRGB値については、該色
領域に対応する予め設定された単色のRGB値に色変換
する色制限処理をコンピュータが行う段階と、コンピュ
ータが前記色制限処理後の画像データを表示手段に出力
する段階とを備えたことを要旨とする。
GB値のうちフルカラー領域内の少なくとも一部の領域
に設定された色領域に属するRGB値については、該色
領域に対応する予め設定された単色のRGB値に色変換
する色制限処理をコンピュータが行う段階と、コンピュ
ータが前記色制限処理後の画像データを表示手段に出力
する段階とを備えたことを要旨とする。
【0015】この発明によれば、画像データのRGB値
のうちフルカラー領域内に設定された色領域に属するR
GB値については、その色領域に対応付けされた単色の
RGB値に変換される処理が行われて色制限される。こ
の色制限処理後の画像データは表示手段に表示される。
このため、例えば1つ以上の単色からなる被写体の画像
を表示手段にカラー表示する場合、被写体の撮影時や読
取り時などのRGB分解誤差等に起因して起こる被写体
の原色の再現性ずれの少ない画質で表示手段に表示する
ことが可能となる。また表示手段に表示された画像を印
刷すれば、被写体の原色の再現性ずれの少ない画質で印
刷することが可能となる。
のうちフルカラー領域内に設定された色領域に属するR
GB値については、その色領域に対応付けされた単色の
RGB値に変換される処理が行われて色制限される。こ
の色制限処理後の画像データは表示手段に表示される。
このため、例えば1つ以上の単色からなる被写体の画像
を表示手段にカラー表示する場合、被写体の撮影時や読
取り時などのRGB分解誤差等に起因して起こる被写体
の原色の再現性ずれの少ない画質で表示手段に表示する
ことが可能となる。また表示手段に表示された画像を印
刷すれば、被写体の原色の再現性ずれの少ない画質で印
刷することが可能となる。
【0016】請求項5に記載の発明は、請求項1〜4の
いずれか一項に記載のカラー画像処理方法において、前
記色領域は、前記フルカラー領域を複数の色領域に分割
するように設定されていることを要旨とする。
いずれか一項に記載のカラー画像処理方法において、前
記色領域は、前記フルカラー領域を複数の色領域に分割
するように設定されていることを要旨とする。
【0017】この発明によれば、色領域は、フルカラー
領域を複数の色領域に分割するように設定される。従っ
て、例えば1つ以上の単色からなる被写体の画像を、被
写体の原色の再現性ずれの一層少ない画質で印刷または
表示することが可能となる。
領域を複数の色領域に分割するように設定される。従っ
て、例えば1つ以上の単色からなる被写体の画像を、被
写体の原色の再現性ずれの一層少ない画質で印刷または
表示することが可能となる。
【0018】請求項6に記載の発明は、請求項1〜5の
いずれか一項に記載のカラー画像処理方法において、前
記単色はそれと対応する前記色領域に属する1つの色で
あることを要旨とする。
いずれか一項に記載のカラー画像処理方法において、前
記単色はそれと対応する前記色領域に属する1つの色で
あることを要旨とする。
【0019】この発明によれば、単色はそれと対応する
色領域内の1つの色であるので、原色の再現性ずれが少
なく、しかも被写体の画像を原色と近い色で印刷または
表示することができる。
色領域内の1つの色であるので、原色の再現性ずれが少
なく、しかも被写体の画像を原色と近い色で印刷または
表示することができる。
【0020】請求項7に記載の発明は、請求項1〜6の
いずれか一項に記載のカラー画像処理方法において、前
記単色は、前記色制限処理後の画像データに基づいて印
刷手段により印刷するときに使用される印刷用インク原
色と対応する青、赤、黄、黒に白を加えた複数色のうち
の1つであることを要旨とする。
いずれか一項に記載のカラー画像処理方法において、前
記単色は、前記色制限処理後の画像データに基づいて印
刷手段により印刷するときに使用される印刷用インク原
色と対応する青、赤、黄、黒に白を加えた複数色のうち
の1つであることを要旨とする。
【0021】この発明によれば、単色は、印刷用インク
原色と対応する青、赤、黄、黒に白を加えた複数色のう
ちの1つであるため、印刷するときにインク原色の単色
で印刷がなされ、インクが混色されないので色にじみな
どが発生し難い。
原色と対応する青、赤、黄、黒に白を加えた複数色のう
ちの1つであるため、印刷するときにインク原色の単色
で印刷がなされ、インクが混色されないので色にじみな
どが発生し難い。
【0022】請求項8に記載の発明は、RBG画像デー
タを印刷データに変換するまでの処理の過程で、フルカ
ラー領域内の少なくとも一部の領域に設定された色領域
に属する色値については、該色領域に対応する予め設定
された単色の色値に強制的に色変換する色制限処理を行
って、該色制限処理が施されたCMYK系画像データを
生成する色制限処理手段と、前記色制限処理が施された
CMYK系画像データを印刷データに変換して、該印刷
データを印刷手段に出力する印刷処理手段とを備えたこ
とを要旨とする。
タを印刷データに変換するまでの処理の過程で、フルカ
ラー領域内の少なくとも一部の領域に設定された色領域
に属する色値については、該色領域に対応する予め設定
された単色の色値に強制的に色変換する色制限処理を行
って、該色制限処理が施されたCMYK系画像データを
生成する色制限処理手段と、前記色制限処理が施された
CMYK系画像データを印刷データに変換して、該印刷
データを印刷手段に出力する印刷処理手段とを備えたこ
とを要旨とする。
【0023】この発明によれば、請求項1に記載の発明
と同様の作用が得られる。請求項9に記載の発明は、画
像データのRGB値のうちフルカラー領域内の少なくと
も一部の領域に設定された色領域に属するRGB値につ
いては、該色領域に対応する予め設定された単色のRG
B値に変換する色制限処理を行う色制限処理手段と、前
記色制限処理後のRGB画像データをCMYK系画像デ
ータに色変換する色変換処理を行う色変換処理手段と、
前記色変換処理後のCMYK系画像データを印刷データ
に変換して印刷手段に出力する印刷処理手段とを備えた
ことを要旨とする。
と同様の作用が得られる。請求項9に記載の発明は、画
像データのRGB値のうちフルカラー領域内の少なくと
も一部の領域に設定された色領域に属するRGB値につ
いては、該色領域に対応する予め設定された単色のRG
B値に変換する色制限処理を行う色制限処理手段と、前
記色制限処理後のRGB画像データをCMYK系画像デ
ータに色変換する色変換処理を行う色変換処理手段と、
前記色変換処理後のCMYK系画像データを印刷データ
に変換して印刷手段に出力する印刷処理手段とを備えた
ことを要旨とする。
【0024】この発明によれば、請求項2に記載の発明
と同様の作用が得られる。請求項10に記載の発明は、
RGB画像データをCMYK系画像データに変換する色
変換処理をするときに、該画像データのRGB値のうち
フルカラー領域内の少なくとも一部の領域に設定された
色領域に属するRGB値については、該色領域に対応す
る予め設定された単色のCMYK値に色変換する色制限
処理を行う色制限処理手段と、前記色制限処理後のCM
YK系画像データを印刷データに変換して、該印刷デー
タを印刷手段に出力する印刷処理手段とを備えたことを
要旨とする。
と同様の作用が得られる。請求項10に記載の発明は、
RGB画像データをCMYK系画像データに変換する色
変換処理をするときに、該画像データのRGB値のうち
フルカラー領域内の少なくとも一部の領域に設定された
色領域に属するRGB値については、該色領域に対応す
る予め設定された単色のCMYK値に色変換する色制限
処理を行う色制限処理手段と、前記色制限処理後のCM
YK系画像データを印刷データに変換して、該印刷デー
タを印刷手段に出力する印刷処理手段とを備えたことを
要旨とする。
【0025】この発明によれば、請求項3に記載の発明
と同様の作用が得られる。請求項11に記載の発明は、
画像データのRGB値のうちフルカラー領域内の少なく
とも一部の領域に設定された色領域に属するRGB値に
ついては、該色領域に対応する予め設定された単色のR
GB値に変換する色制限処理を行う色制限処理手段と、
前記色制限処理後の画像データを表示手段に表示する表
示処理手段とを備えたことを要旨とする。
と同様の作用が得られる。請求項11に記載の発明は、
画像データのRGB値のうちフルカラー領域内の少なく
とも一部の領域に設定された色領域に属するRGB値に
ついては、該色領域に対応する予め設定された単色のR
GB値に変換する色制限処理を行う色制限処理手段と、
前記色制限処理後の画像データを表示手段に表示する表
示処理手段とを備えたことを要旨とする。
【0026】この発明によれば、請求項4に記載の発明
と同様の作用が得られる。請求項12に記載の発明は、
請求項8〜11のいずれか一項に記載のカラー画像処理
方法において、前記色領域は、前記フルカラー領域を複
数の色領域に分割するように設定されていることを要旨
とする。
と同様の作用が得られる。請求項12に記載の発明は、
請求項8〜11のいずれか一項に記載のカラー画像処理
方法において、前記色領域は、前記フルカラー領域を複
数の色領域に分割するように設定されていることを要旨
とする。
【0027】この発明によれば、請求項5に記載の発明
と同様の作用が得られる。請求項13に記載の発明は、
請求項8〜12のいずれか一項に記載のカラー画像処理
方法において、前記単色はそれと対応する前記色領域に
属する1つの色であることを要旨とする。
と同様の作用が得られる。請求項13に記載の発明は、
請求項8〜12のいずれか一項に記載のカラー画像処理
方法において、前記単色はそれと対応する前記色領域に
属する1つの色であることを要旨とする。
【0028】この発明によれば、請求項6に記載の発明
と同様の作用が得られる。請求項14に記載の発明は、
請求項8〜13のいずれか一項に記載のカラー画像処理
方法において、前記色制限処理後の画像データに基づい
て印刷手段により印刷するときに使用される印刷用イン
ク原色と対応する青、赤、黄、黒に白を加えた複数色の
うちの1つであることを要旨とする。
と同様の作用が得られる。請求項14に記載の発明は、
請求項8〜13のいずれか一項に記載のカラー画像処理
方法において、前記色制限処理後の画像データに基づい
て印刷手段により印刷するときに使用される印刷用イン
ク原色と対応する青、赤、黄、黒に白を加えた複数色の
うちの1つであることを要旨とする。
【0029】この発明によれば、請求項7に記載の発明
と同様の作用が得られる。第2の目的を達成するため
に、請求項15に記載の発明は、請求項8〜14のいず
れか一項に記載のカラー画像処理装置において、入力手
段の操作による指定によって、前記色領域と前記単色の
データのうち少なくとも一方を受け付ける設定手段を備
えたことを要旨とする。
と同様の作用が得られる。第2の目的を達成するため
に、請求項15に記載の発明は、請求項8〜14のいず
れか一項に記載のカラー画像処理装置において、入力手
段の操作による指定によって、前記色領域と前記単色の
データのうち少なくとも一方を受け付ける設定手段を備
えたことを要旨とする。
【0030】この発明によれば、色領域と、その色領域
に対応する色データは入力手段の操作によって受け付け
られて設定手段によって設定される。請求項16に記載
の発明は、請求項8〜14のいずれか一項に記載のカラ
ー画像処理装置において、入力手段の操作により指定さ
れた前記単色のデータを受け付けて設定する色設定手段
と、前記フルカラー領域を分割するように予め設定され
た複数の色領域のうち前記色設定手段が受け付けた前記
単色のデータに対応する色領域を設定する色領域設定手
段とを備えたことを要旨とする。
に対応する色データは入力手段の操作によって受け付け
られて設定手段によって設定される。請求項16に記載
の発明は、請求項8〜14のいずれか一項に記載のカラ
ー画像処理装置において、入力手段の操作により指定さ
れた前記単色のデータを受け付けて設定する色設定手段
と、前記フルカラー領域を分割するように予め設定され
た複数の色領域のうち前記色設定手段が受け付けた前記
単色のデータに対応する色領域を設定する色領域設定手
段とを備えたことを要旨とする。
【0031】この発明によれば、表示手段に表示された
色パレットの中から入力手段により選択された色データ
が受け付けられて設定され、さらにその色データに対応
した色領域がフルカラー領域内に設定される。従って、
ユーザが希望する単色と色領域とを選択することが可能
となる。
色パレットの中から入力手段により選択された色データ
が受け付けられて設定され、さらにその色データに対応
した色領域がフルカラー領域内に設定される。従って、
ユーザが希望する単色と色領域とを選択することが可能
となる。
【0032】請求項17に記載の発明は、請求項8〜1
4のいずれか一項に記載のカラー画像処理装置におい
て、入力手段の操作により指定された前記色領域のデー
タと、該入力手段の操作により該色領域に対応付けて指
定された単色のデータとを受け付けて設定する設定手段
とを備えたことを要旨とする。
4のいずれか一項に記載のカラー画像処理装置におい
て、入力手段の操作により指定された前記色領域のデー
タと、該入力手段の操作により該色領域に対応付けて指
定された単色のデータとを受け付けて設定する設定手段
とを備えたことを要旨とする。
【0033】この発明によれば、表示手段に表示された
色パレットの中から入力手段により選択された色データ
が受け付けられて設定され、さらにその色データに対応
した色領域がフルカラー領域内に分割設定される。従っ
て、フルカラーで撮影または読取りした画像データを1
色以上の単色のみで印刷または表示される。
色パレットの中から入力手段により選択された色データ
が受け付けられて設定され、さらにその色データに対応
した色領域がフルカラー領域内に分割設定される。従っ
て、フルカラーで撮影または読取りした画像データを1
色以上の単色のみで印刷または表示される。
【0034】請求項18に記載の発明は、請求項8〜1
7のいずれか一項に記載のカラー画像処理装置におい
て、前記色制限処理手段は、前記色制限処理における変
換のために使用する色変換テーブルを備えていることを
要旨とする。
7のいずれか一項に記載のカラー画像処理装置におい
て、前記色制限処理手段は、前記色制限処理における変
換のために使用する色変換テーブルを備えていることを
要旨とする。
【0035】この発明によれば、色制限処理では、色変
換テーブルを参照して色領域が単色に色制限される。請
求項19に記載の発明は、請求項18に記載のカラー画
像処理装置において、前記色制限処理手段は、前記入力
手段の操作により指定された単色のデータを基に該単色
に対応付けられた色領域内の色値を前記単色の色値に変
換する前記色変換テーブルを作成するテーブル作成手段
を備えていることを要旨とする。
換テーブルを参照して色領域が単色に色制限される。請
求項19に記載の発明は、請求項18に記載のカラー画
像処理装置において、前記色制限処理手段は、前記入力
手段の操作により指定された単色のデータを基に該単色
に対応付けられた色領域内の色値を前記単色の色値に変
換する前記色変換テーブルを作成するテーブル作成手段
を備えていることを要旨とする。
【0036】この発明によれば、入力手段によって選択
指定された色データに応じた色制限用の色変換テーブル
が作成され、この色変換テーブルを参照して色制限補正
がなされる。
指定された色データに応じた色制限用の色変換テーブル
が作成され、この色変換テーブルを参照して色制限補正
がなされる。
【0037】請求項20に記載の発明では、プログラム
は、請求項8〜19のいずれか一項に記載のカラー画像
処理装置における前記各手段として機能させることを要
旨とする。
は、請求項8〜19のいずれか一項に記載のカラー画像
処理装置における前記各手段として機能させることを要
旨とする。
【0038】この発明によれば、プログラムをコンピュ
ータに格納して使用し、前記各手段として機能させるこ
とにより、請求項8〜19のいずれか一項に記載の発明
と同様の作用が得られる。
ータに格納して使用し、前記各手段として機能させるこ
とにより、請求項8〜19のいずれか一項に記載の発明
と同様の作用が得られる。
【0039】請求項21に記載の発明では、コンピュー
タ読取り可能な記録媒体は、請求項20に記載のプログ
ラムを格納したことを要旨とする。この発明によれば、
記録媒体に格納したプログラムをコンピュータに読み取
らせて、コンピュータを前記各手段として機能させるこ
とにより、請求項20と同様の作用が得られる。
タ読取り可能な記録媒体は、請求項20に記載のプログ
ラムを格納したことを要旨とする。この発明によれば、
記録媒体に格納したプログラムをコンピュータに読み取
らせて、コンピュータを前記各手段として機能させるこ
とにより、請求項20と同様の作用が得られる。
【0040】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した第1の
実施形態を図面に従って説明する。図1に示すように、
印刷システム1は、ホストコンピュータ(PC)2と、
印刷手段としてのカラープリンタ(以下、プリンタとい
う)3とを備えている。プリンタ3は、印刷用紙上にシ
アン(C)、マゼンダ(M)、イエロ(Y)、ブラック
(K)の4色インクのドットを形成可能なインクジェッ
ト式プリンタを使用している。なお、インク色数は、こ
られ4色(C,M,Y,K)に、淡シアンインク(L
C),淡マゼンタインク(LM)を加えた6色でもよ
い。さらに他の色を加えた7色以上でもよい。
実施形態を図面に従って説明する。図1に示すように、
印刷システム1は、ホストコンピュータ(PC)2と、
印刷手段としてのカラープリンタ(以下、プリンタとい
う)3とを備えている。プリンタ3は、印刷用紙上にシ
アン(C)、マゼンダ(M)、イエロ(Y)、ブラック
(K)の4色インクのドットを形成可能なインクジェッ
ト式プリンタを使用している。なお、インク色数は、こ
られ4色(C,M,Y,K)に、淡シアンインク(L
C),淡マゼンタインク(LM)を加えた6色でもよ
い。さらに他の色を加えた7色以上でもよい。
【0041】カラースイメージキャナ(以下、スキャナ
という)4は、被写体のカラー画像を読み取るためのも
のでホストコンピュータ2に接続して使用される。ホス
トコンピュータ2には、記録媒体としてのCD−ROM
から読取りをすることにより、ビデオドライバ用プログ
ラム及びプリンタドライバ用プログラムがインストール
されており、これらの各プログラムとCPUとによりホ
ストコンピュータ2内には、ビデオドライバ5とプリン
タドライバ6が構築されている。またホストコンピュー
タ2には画像処理用アプリケーションプログラム(スキ
ャナドライバ用プログラム)7が、記録媒体としてのC
D−ROMから読取りをすることによりインストールさ
れており、このアプリケーションプログラムとCPUと
によりスキャナドライバ7が構築されている。スキャナ
ドライバ7によってスキャナ4で読み取られた画像デー
タIDの画像処理が行われる。
という)4は、被写体のカラー画像を読み取るためのも
のでホストコンピュータ2に接続して使用される。ホス
トコンピュータ2には、記録媒体としてのCD−ROM
から読取りをすることにより、ビデオドライバ用プログ
ラム及びプリンタドライバ用プログラムがインストール
されており、これらの各プログラムとCPUとによりホ
ストコンピュータ2内には、ビデオドライバ5とプリン
タドライバ6が構築されている。またホストコンピュー
タ2には画像処理用アプリケーションプログラム(スキ
ャナドライバ用プログラム)7が、記録媒体としてのC
D−ROMから読取りをすることによりインストールさ
れており、このアプリケーションプログラムとCPUと
によりスキャナドライバ7が構築されている。スキャナ
ドライバ7によってスキャナ4で読み取られた画像デー
タIDの画像処理が行われる。
【0042】スキャナ4で読み取られたRGB画像デー
タIDはスキャナドライバ7によってsRGB表色系で
表現されたRGB画像データに変換されてからビデオド
ライバ5に送られ、表示手段としての表示装置(CRT
又はLCD)8にカラー画像として表示される。ホスト
コンピュータ2が備える入力装置(キーボード及びマウ
ス等)9を用いて印刷指令の操作がなされると、ビデオ
バッファ(図示せず)に格納されたRGB画像データは
プリンタドライバ6に送られて印刷データPDに変換さ
れてプリンタ3に転送される。本実施形態のスキャナド
ライバ7は、スキャナ4で読み取られたRGB画像デー
タのフルカラーを、ユーザが選択した数色(例えば2〜
5色)の色に強制的に変換して色数を制限する処理を行
う色制限処理手段としての色制限処理部10を備えてい
る。スキャナドライバ7がスキャナ4から得たRGB画
像データは、表示装置8に画面表示するためにビデオド
ライバ5に送られ、プリンタ3で印刷するときにはプリ
ンタドライバ6にも送られる。なお、色制限処理部10
の詳しい内容については後述する。
タIDはスキャナドライバ7によってsRGB表色系で
表現されたRGB画像データに変換されてからビデオド
ライバ5に送られ、表示手段としての表示装置(CRT
又はLCD)8にカラー画像として表示される。ホスト
コンピュータ2が備える入力装置(キーボード及びマウ
ス等)9を用いて印刷指令の操作がなされると、ビデオ
バッファ(図示せず)に格納されたRGB画像データは
プリンタドライバ6に送られて印刷データPDに変換さ
れてプリンタ3に転送される。本実施形態のスキャナド
ライバ7は、スキャナ4で読み取られたRGB画像デー
タのフルカラーを、ユーザが選択した数色(例えば2〜
5色)の色に強制的に変換して色数を制限する処理を行
う色制限処理手段としての色制限処理部10を備えてい
る。スキャナドライバ7がスキャナ4から得たRGB画
像データは、表示装置8に画面表示するためにビデオド
ライバ5に送られ、プリンタ3で印刷するときにはプリ
ンタドライバ6にも送られる。なお、色制限処理部10
の詳しい内容については後述する。
【0043】プリンタドライバ6は、解像度変換処理部
11、色変換処理部12、色変換テーブル(ルックアッ
プテーブル(LUT))13、ハーフトーン処理部14
およびラスタライズ処理部15を備えている。
11、色変換処理部12、色変換テーブル(ルックアッ
プテーブル(LUT))13、ハーフトーン処理部14
およびラスタライズ処理部15を備えている。
【0044】解像度変換処理部11は、スキャナドライ
バ7から受け取った画像データの解像度を、プリンタ3
が印刷するための解像度に変換する。画像データの解像
度が印刷解像度よりも低い場合は、線形補間を行って隣
接画像データ間に新たなデータを生成し、逆に印刷解像
度よりも高い場合は、一定の割合でデータを間引くこと
によって、画像データの解像度を印刷解像度に変換す
る。
バ7から受け取った画像データの解像度を、プリンタ3
が印刷するための解像度に変換する。画像データの解像
度が印刷解像度よりも低い場合は、線形補間を行って隣
接画像データ間に新たなデータを生成し、逆に印刷解像
度よりも高い場合は、一定の割合でデータを間引くこと
によって、画像データの解像度を印刷解像度に変換す
る。
【0045】色変換処理部12は、解像度変換処理部1
1からRGB画像データを受け取って、色変換処理を行
う。色変換処理とは、R・G・Bの階調値からなる画像
データをプリンタ3で使用するC・M・Y・Kの各色の
階調値のデータに変換する処理である。この処理は、色
変換テーブル(ルックアップテーブル(LUT))14
を参照して行われる。色変換テーブル13は、R・G・
Bの各階調値の組合せで表現される色を、C・M・Y・
Kの各階調値の組合せで表現するために使用される変換
テーブルデータである。本実施形態では、画像データR
・G・Bの階調値は0〜255、画像データC・M・Y
・Kの階調値も0〜255となっている。
1からRGB画像データを受け取って、色変換処理を行
う。色変換処理とは、R・G・Bの階調値からなる画像
データをプリンタ3で使用するC・M・Y・Kの各色の
階調値のデータに変換する処理である。この処理は、色
変換テーブル(ルックアップテーブル(LUT))14
を参照して行われる。色変換テーブル13は、R・G・
Bの各階調値の組合せで表現される色を、C・M・Y・
Kの各階調値の組合せで表現するために使用される変換
テーブルデータである。本実施形態では、画像データR
・G・Bの階調値は0〜255、画像データC・M・Y
・Kの階調値も0〜255となっている。
【0046】ハーフトーン処理部14は、色変換処理部
12から色変換済みのCMYK画像データを受け取っ
て、ハーフトーン処理(階調数変換処理)を行う。本実
施形態においては、色変換後の画像データは各色毎に2
56階調幅をもつデータとして表現されている。これに
対し、本実施形態のプリンタ3では、ドットを形成する
場合の「3種類のドット面積(インク吐出量)」と、
「ドットを形成しない」の4つのうちいずれかの状態し
か採り得ない。すなわち、本実施形態のプリンタ3は、
局所的には4階調しか表現し得ない。そこで、256階
調を有するRGB画像データを、プリンタ3が表現可能
な4階調で表現されたCMYK画像データに変換する必
要がある。このような階調数の変換を行うことにより、
RGB画像データを4階調のドットデータに変換する処
理がハーフトーン処理である。
12から色変換済みのCMYK画像データを受け取っ
て、ハーフトーン処理(階調数変換処理)を行う。本実
施形態においては、色変換後の画像データは各色毎に2
56階調幅をもつデータとして表現されている。これに
対し、本実施形態のプリンタ3では、ドットを形成する
場合の「3種類のドット面積(インク吐出量)」と、
「ドットを形成しない」の4つのうちいずれかの状態し
か採り得ない。すなわち、本実施形態のプリンタ3は、
局所的には4階調しか表現し得ない。そこで、256階
調を有するRGB画像データを、プリンタ3が表現可能
な4階調で表現されたCMYK画像データに変換する必
要がある。このような階調数の変換を行うことにより、
RGB画像データを4階調のドットデータに変換する処
理がハーフトーン処理である。
【0047】ラスタライズ処理部15は、ハーフトーン
処理部14からの各色インクドットについてのドットデ
ータを受け取って、インターレース処理を行う。インタ
ーレス処理は、4階調のドットデータをドットの形成順
序を考慮しながらプリンタ3に転送すべき順序に並び替
える処理である。ラスタライズ処理部16は、処理を終
了すると、印刷データPDとしてプリンタ3に出力す
る。
処理部14からの各色インクドットについてのドットデ
ータを受け取って、インターレース処理を行う。インタ
ーレス処理は、4階調のドットデータをドットの形成順
序を考慮しながらプリンタ3に転送すべき順序に並び替
える処理である。ラスタライズ処理部16は、処理を終
了すると、印刷データPDとしてプリンタ3に出力す
る。
【0048】次に、色制限処理について説明する。色制
限処理とは、フルカラー領域を分割して設定された複数
の色領域ごとに1色の制限色を指定し、画像データのR
GB値をその値が属する色領域に対応する単色(制限
色)のRGB値に強制的に変換する処理である。この実
施形態では、フルカラー領域とは、例えばxyY表色系
やL* a* b* 表色系などの公知の表色系の色空間を指
す。
限処理とは、フルカラー領域を分割して設定された複数
の色領域ごとに1色の制限色を指定し、画像データのR
GB値をその値が属する色領域に対応する単色(制限
色)のRGB値に強制的に変換する処理である。この実
施形態では、フルカラー領域とは、例えばxyY表色系
やL* a* b* 表色系などの公知の表色系の色空間を指
す。
【0049】スキャナドライバ7に色制限処理を行わせ
る指示は、ユーザが入力装置9の操作により必要な色情
報を入力して色制限条件設定部16を介して色制限処理
部10に対し色制限設定することによって行われる。色
制限処理部10は、ユーザにより色制限設定がなされて
いるときに限り、この色制限処理を行う。ユーザが色制
限設定を行っていないときは、スキャナドライバ7に入
力されたRGB画像データは色制限処理部10を通らず
sRGB画像データとして出力される。
る指示は、ユーザが入力装置9の操作により必要な色情
報を入力して色制限条件設定部16を介して色制限処理
部10に対し色制限設定することによって行われる。色
制限処理部10は、ユーザにより色制限設定がなされて
いるときに限り、この色制限処理を行う。ユーザが色制
限設定を行っていないときは、スキャナドライバ7に入
力されたRGB画像データは色制限処理部10を通らず
sRGB画像データとして出力される。
【0050】色制限条件設定部16は、色制限処理を行
うために必要である色領域と制限色を設定する処理を行
う。色制限条件設定部16はユーザが色(制限色)を選
び指定するための色パレットCP1,CP2(図2,図
3参照)を表示装置8の画面8A上に表示させる色パレ
ットデータを記憶し、ユーザからの入力装置9の操作に
基づく要求に応じて色パレットを画面8A上に表示す
る。ここで、色領域と制限色を設定する設定機能には、
デフォルト設定機能とユーザ選択設定機能とが用意され
ている。図2はデフォルト設定機能のために用意された
色パレット(設定画面)CP1であり、予め用意された
複数色(この例では5色)の中からユーザが1色もしく
は複数の色(制限色)を選択できるようになっている。
制限色を選択指定するとその制限色に応じた色領域が一
義的に決まるようになっている。
うために必要である色領域と制限色を設定する処理を行
う。色制限条件設定部16はユーザが色(制限色)を選
び指定するための色パレットCP1,CP2(図2,図
3参照)を表示装置8の画面8A上に表示させる色パレ
ットデータを記憶し、ユーザからの入力装置9の操作に
基づく要求に応じて色パレットを画面8A上に表示す
る。ここで、色領域と制限色を設定する設定機能には、
デフォルト設定機能とユーザ選択設定機能とが用意され
ている。図2はデフォルト設定機能のために用意された
色パレット(設定画面)CP1であり、予め用意された
複数色(この例では5色)の中からユーザが1色もしく
は複数の色(制限色)を選択できるようになっている。
制限色を選択指定するとその制限色に応じた色領域が一
義的に決まるようになっている。
【0051】また図3は、ユーザ選択設定機能のために
用意された色パレット(設定画面)CP2であり、色空
間(sRGB規格色空間領域)を2次元平面で表現した
形式をとる。この色パレットCP2上でユーザは所望す
る色領域の指定と、その指定した色領域ごとに1色の制
限色の指定とを入力操作により行う。そして、デフォル
ト設定機能では最大5色までの制限色を受け付け、ユー
ザ選択設定機能では複数(この例では最大5つ)の色領
域と、その色領域内に任意に選んだ1色の制限色とを受
け付ける。デフォルト設定機能では、ユーザが選択した
制限色の種類と色数とに応じて色空間を予め設定された
分割方法(デフォルトデータ)に従って分割して色領域
は設定される。またユーザ選択設定機能では、フルカラ
ー領域全体を複数に分割してそれぞれに色領域設定と制
限色を指定することと、フルカラー領域のうち一部分の
みに色領域を指定しそれに所望する制限色を指定するこ
とが可能である。
用意された色パレット(設定画面)CP2であり、色空
間(sRGB規格色空間領域)を2次元平面で表現した
形式をとる。この色パレットCP2上でユーザは所望す
る色領域の指定と、その指定した色領域ごとに1色の制
限色の指定とを入力操作により行う。そして、デフォル
ト設定機能では最大5色までの制限色を受け付け、ユー
ザ選択設定機能では複数(この例では最大5つ)の色領
域と、その色領域内に任意に選んだ1色の制限色とを受
け付ける。デフォルト設定機能では、ユーザが選択した
制限色の種類と色数とに応じて色空間を予め設定された
分割方法(デフォルトデータ)に従って分割して色領域
は設定される。またユーザ選択設定機能では、フルカラ
ー領域全体を複数に分割してそれぞれに色領域設定と制
限色を指定することと、フルカラー領域のうち一部分の
みに色領域を指定しそれに所望する制限色を指定するこ
とが可能である。
【0052】また本実施形態では、デフォルト設定機能
では、制限色は黒、青、赤、黄、白の最大5色まで設定
することができる。この5色のうち白を除く4色は、プ
リンタ3のインク原色である黒(K)、シアン(C)、
マゼンタ(M)、イエロ(Y)に対応するものである。
よって、4色の制限色の印刷は、インク原色のみで行わ
れる。また白を制限色に加えているのは、白熱灯の照明
などにより用紙が黄味を帯びた状態でデジタルカメラで
撮影されるるなどし、その撮影した画像を印刷したとき
に白色であるはずの背景が淡黄色で印刷されることを防
ぐためである。なお、デフォルト設定機能の制限色は5
色に限定されるものではなく、インク原色が6色または
7色であれば、これら各色に白を加えた7色または8色
を制限色に設定することもできる。また、必要に応じて
インク原色の混色で表現される中間色を制限色に加え、
制限色を6〜20色の範囲で設定することも可能であ
る。例えばインク2色の混色である緑、紫、オレンジを
制限色に加えることもできる。なお、ユーザ選択設定機
能においても、デフォルト設定機能と同様に制限色に数
の制限を設けてもよい。
では、制限色は黒、青、赤、黄、白の最大5色まで設定
することができる。この5色のうち白を除く4色は、プ
リンタ3のインク原色である黒(K)、シアン(C)、
マゼンタ(M)、イエロ(Y)に対応するものである。
よって、4色の制限色の印刷は、インク原色のみで行わ
れる。また白を制限色に加えているのは、白熱灯の照明
などにより用紙が黄味を帯びた状態でデジタルカメラで
撮影されるるなどし、その撮影した画像を印刷したとき
に白色であるはずの背景が淡黄色で印刷されることを防
ぐためである。なお、デフォルト設定機能の制限色は5
色に限定されるものではなく、インク原色が6色または
7色であれば、これら各色に白を加えた7色または8色
を制限色に設定することもできる。また、必要に応じて
インク原色の混色で表現される中間色を制限色に加え、
制限色を6〜20色の範囲で設定することも可能であ
る。例えばインク2色の混色である緑、紫、オレンジを
制限色に加えることもできる。なお、ユーザ選択設定機
能においても、デフォルト設定機能と同様に制限色に数
の制限を設けてもよい。
【0053】色制限条件設定部16は、色領域を公知の
表色系の色空間で管理している。色空間としては、例え
ばxyY表色系またはL* a* b* 表色系が挙げられ
る。ここではxyY表色系の色空間で管理されている場
合を例として説明する。図3はxyY表色系の色空間
(色立体)を示す。データ上は、色空間のxy値はそれ
ぞれ0〜255の階調値で管理されており、Y値につい
ては0〜95の階調値で管理されている。ここで、xy
値だけでなくY値もみることにしているのは、Y値の小
さな色領域において黒を指定するためである。図3はデ
フォルト設定機能におけるxyY表色系色空間の管理デ
ータを示したものであって、色空間は、黒、青、赤、
黄、白の5色の制限色に各々対応付けされた黒系、青
系、赤系、黄系、白系の色領域〔xyY〕k ,〔xy
Y〕b ,〔xyY〕r ,〔xyY〕y ,〔xyY〕w に
分割されている。
表色系の色空間で管理している。色空間としては、例え
ばxyY表色系またはL* a* b* 表色系が挙げられ
る。ここではxyY表色系の色空間で管理されている場
合を例として説明する。図3はxyY表色系の色空間
(色立体)を示す。データ上は、色空間のxy値はそれ
ぞれ0〜255の階調値で管理されており、Y値につい
ては0〜95の階調値で管理されている。ここで、xy
値だけでなくY値もみることにしているのは、Y値の小
さな色領域において黒を指定するためである。図3はデ
フォルト設定機能におけるxyY表色系色空間の管理デ
ータを示したものであって、色空間は、黒、青、赤、
黄、白の5色の制限色に各々対応付けされた黒系、青
系、赤系、黄系、白系の色領域〔xyY〕k ,〔xy
Y〕b ,〔xyY〕r ,〔xyY〕y ,〔xyY〕w に
分割されている。
【0054】すなわち、x,y,Y値の条件範囲は、 ・黒の〔xyY〕k :αk1≦x≦αk2,βk1≦y≦βk2,Y≦γk ・青の〔xyY〕b :αb1≦x≦αb2,βb1≦y≦βb2,γb1≦Y≦γb2 ・赤の〔xyY〕r :αr1≦x≦αr2,βr1≦y≦βr2,γr1≦Y≦γr2 ・黄の〔xyY〕y :αy1≦x≦αy2,βy1≦y≦βy2,γy1≦Y≦γy2 と設定されている。上記4色のうち制限色として選択さ
れた色領域を除いた残りの色領域が白の色領域〔xy
Y〕w となる。なお、ここでは、色領域はsRGB規格
の色空間領域のみを対象としている。
れた色領域を除いた残りの色領域が白の色領域〔xy
Y〕w となる。なお、ここでは、色領域はsRGB規格
の色空間領域のみを対象としている。
【0055】図4は、色空間で管理された色領域データ
等を平面的に示したものである。この色空間平面では、
赤、青、黄、白の色領域(xy平面投影)のみが示され
ている。色領域に対して指定する制限色は、5つの色領
域内に属する1色を選択するようにしている。
等を平面的に示したものである。この色空間平面では、
赤、青、黄、白の色領域(xy平面投影)のみが示され
ている。色領域に対して指定する制限色は、5つの色領
域内に属する1色を選択するようにしている。
【0056】5つの色領域〔xyY〕k ,〔xyY〕b
,〔xyY〕r ,〔xyY〕y ,〔xyY〕w には、
各々と対応付けされた制限色のRGB値が設定されてい
る(デフォルト設定機能)。この制限色のRGB値は、
図4における各色領域内に示された黒点のxyY値に相
当する値である。すなわち、 ・黒の色領域〔xyY〕k → 黒のRGB値(R1,G1,B1) ・青の色領域〔xyY〕b → 青のRGB値(R2,G2,B2) ・赤の色領域〔xyY〕r → 赤のRGB値(R3,G3,B3) ・黄の色領域〔xyY〕y → 黄のRGB値(R4,G4,B4) ・白の色領域〔xyY〕w → 白のRGB値(R5,G5,B5) が設定されている。色制限処理では、画像データのRG
B値はそれが属する色領域に対応付けられた制限色のR
GB値に変換されることになる。各色領域に対応付けさ
れたRGB値(R1,G1,B1)、(R2,G2,B
2)、(R3,G3,B3)、(R4,G4,B4)に
は、印刷するときにインク原色である黒(K)、シアン
(C)、マゼンタ(M)、イエロ(Y)の単色のみで印
刷が行われるように選定されたRGB値がそれぞれ設定
されている。また白のRGB値(R5,G5,B5)に
は、インクが打たれないように選定された白のRGB値
が設定されている。なお、上記の設定データはあくまで
デフォルト設定機能のもので、ユーザ選択設定機能で
は、ユーザが指定した色領域に対しユーザが希望する色
を制限色として設定できるので、色領域管理データCD
にはユーザの指定した色領域と制限色がそのままデータ
として設定される。この場合、色領域内に属さない1色
を制限色として選択されることもある。
,〔xyY〕r ,〔xyY〕y ,〔xyY〕w には、
各々と対応付けされた制限色のRGB値が設定されてい
る(デフォルト設定機能)。この制限色のRGB値は、
図4における各色領域内に示された黒点のxyY値に相
当する値である。すなわち、 ・黒の色領域〔xyY〕k → 黒のRGB値(R1,G1,B1) ・青の色領域〔xyY〕b → 青のRGB値(R2,G2,B2) ・赤の色領域〔xyY〕r → 赤のRGB値(R3,G3,B3) ・黄の色領域〔xyY〕y → 黄のRGB値(R4,G4,B4) ・白の色領域〔xyY〕w → 白のRGB値(R5,G5,B5) が設定されている。色制限処理では、画像データのRG
B値はそれが属する色領域に対応付けられた制限色のR
GB値に変換されることになる。各色領域に対応付けさ
れたRGB値(R1,G1,B1)、(R2,G2,B
2)、(R3,G3,B3)、(R4,G4,B4)に
は、印刷するときにインク原色である黒(K)、シアン
(C)、マゼンタ(M)、イエロ(Y)の単色のみで印
刷が行われるように選定されたRGB値がそれぞれ設定
されている。また白のRGB値(R5,G5,B5)に
は、インクが打たれないように選定された白のRGB値
が設定されている。なお、上記の設定データはあくまで
デフォルト設定機能のもので、ユーザ選択設定機能で
は、ユーザが指定した色領域に対しユーザが希望する色
を制限色として設定できるので、色領域管理データCD
にはユーザの指定した色領域と制限色がそのままデータ
として設定される。この場合、色領域内に属さない1色
を制限色として選択されることもある。
【0057】色制限処理部10は、図4の色領域管理デ
ータCDを基に色制限処理を行う。例えばデフォルト設
定機能で、ユーザが黒だけを選択指定すると、黒の色領
域と制限色「黒」が設定されるとともにその他の領域全
てに白の色領域が設定され制限色「白」が設定される。
またユーザが黒、赤、青の3色を選択指定すると、黒の
色領域に制限色「黒」、青の色領域に制限色「青」、赤
の色領域に制限色「赤」がそれぞれ設定されるととも
に、残りの領域全てに白の色領域が設定され制限色
「白」が設定される。また、ユーザ選択設定機能の場合
は、ユーザが選択指定した色領域と、その色領域ごとに
指定した制限色のRGB値が、図4,図5と同様な形式
の色領域管理データCDとして管理される。
ータCDを基に色制限処理を行う。例えばデフォルト設
定機能で、ユーザが黒だけを選択指定すると、黒の色領
域と制限色「黒」が設定されるとともにその他の領域全
てに白の色領域が設定され制限色「白」が設定される。
またユーザが黒、赤、青の3色を選択指定すると、黒の
色領域に制限色「黒」、青の色領域に制限色「青」、赤
の色領域に制限色「赤」がそれぞれ設定されるととも
に、残りの領域全てに白の色領域が設定され制限色
「白」が設定される。また、ユーザ選択設定機能の場合
は、ユーザが選択指定した色領域と、その色領域ごとに
指定した制限色のRGB値が、図4,図5と同様な形式
の色領域管理データCDとして管理される。
【0058】次に色制限処理部10が行う色制限処理の
内容について説明する。色制限処理部10が色制限処理
のための色制限変換処理用プログラムを記憶する。この
プログラムは、図6のフローチャートで示される。但
し、同図のフローチャートは、、デフォルト設定機能に
おいて黒、青、赤、黄、白の5色を制限色として選択指
定されたときのものである。なお、ユーザ選択機能で任
意の色領域と制限色が指定された場合も、色領域(xy
Y値の範囲条件)と制限色(RGB値)の値が、ユーザ
選択設定機能の入力データに基づいて作成された色領域
管理データCDに基づくだけで、色制限処理の内容自体
は基本的に同じである。
内容について説明する。色制限処理部10が色制限処理
のための色制限変換処理用プログラムを記憶する。この
プログラムは、図6のフローチャートで示される。但
し、同図のフローチャートは、、デフォルト設定機能に
おいて黒、青、赤、黄、白の5色を制限色として選択指
定されたときのものである。なお、ユーザ選択機能で任
意の色領域と制限色が指定された場合も、色領域(xy
Y値の範囲条件)と制限色(RGB値)の値が、ユーザ
選択設定機能の入力データに基づいて作成された色領域
管理データCDに基づくだけで、色制限処理の内容自体
は基本的に同じである。
【0059】以下、このプログラム内容を説明する。ま
ずステップ(以下、「S」と記す)10では、画像デー
タのRGB値からXYZ値を算出する。つまり、sRG
B規格の画像データR,G,BをまずXYZ表色系の三
刺激値X,Y,Zに変換する。
ずステップ(以下、「S」と記す)10では、画像デー
タのRGB値からXYZ値を算出する。つまり、sRG
B規格の画像データR,G,BをまずXYZ表色系の三
刺激値X,Y,Zに変換する。
【0060】次のS20では、xyY値を算出する。
x,y値は、刺激値X,Yのそれぞれの値をX+Y+Z
=1の条件で正規化して求める。S30〜S60は、x
yY値が、ユーザが指定した色のうちのどの色領域に属
するか否かを判断する処理である。
x,y値は、刺激値X,Yのそれぞれの値をX+Y+Z
=1の条件で正規化して求める。S30〜S60は、x
yY値が、ユーザが指定した色のうちのどの色領域に属
するか否かを判断する処理である。
【0061】S30では、xyY値が黒の色領域〔xy
Y〕k に属するか否かを判断する。すなわち、αk1≦x
≦αk2,βk1≦y≦βk2,Y≦γk が成立するか否かを
判断する。この条件が成立すれば、S70に進み、黒の
RGB値(R1,G1,B1)を出力する。また、この
条件が成立しない場合はS40に進む。
Y〕k に属するか否かを判断する。すなわち、αk1≦x
≦αk2,βk1≦y≦βk2,Y≦γk が成立するか否かを
判断する。この条件が成立すれば、S70に進み、黒の
RGB値(R1,G1,B1)を出力する。また、この
条件が成立しない場合はS40に進む。
【0062】S40では、xyY値が青の色領域〔xy
Y〕b 属するか否かを判断する。すなわち、αb1≦x≦
αb2,βb1≦y≦βb2,γb1≦Y≦γb2が成立するか否
かを判断する。この条件が成立すれば、S80に進み、
青のRGB値(R2,G2,B2)を出力する。また、
この条件が成立しない場合はS50に進む。
Y〕b 属するか否かを判断する。すなわち、αb1≦x≦
αb2,βb1≦y≦βb2,γb1≦Y≦γb2が成立するか否
かを判断する。この条件が成立すれば、S80に進み、
青のRGB値(R2,G2,B2)を出力する。また、
この条件が成立しない場合はS50に進む。
【0063】S50では、xyY値が赤の領域〔xy
Y〕r に属するか否かを判断する。すなわち、αr1≦x
≦αr2,βr1≦y≦βr2,γr1≦Y≦γr2が成立するか
否かを判断する。この条件が成立すれば、S90に進
み、赤のRGB値(R3,G3,B3)を出力する。ま
た、この条件が成立しない場合はS60に進む。
Y〕r に属するか否かを判断する。すなわち、αr1≦x
≦αr2,βr1≦y≦βr2,γr1≦Y≦γr2が成立するか
否かを判断する。この条件が成立すれば、S90に進
み、赤のRGB値(R3,G3,B3)を出力する。ま
た、この条件が成立しない場合はS60に進む。
【0064】S60では、xyY値が黄の色領域〔xy
Y〕y に属するか否かを判断する。すなわち、αy1≦x
≦αy2,βy1≦y≦βy2,γy1≦Y≦γy2が成立するか
否かを判断する。この条件が成立すれば、S100に進
み、黄のRGB値(R4,G4,B4)を出力する。ま
た、この条件が成立しない場合はS110に進む。
Y〕y に属するか否かを判断する。すなわち、αy1≦x
≦αy2,βy1≦y≦βy2,γy1≦Y≦γy2が成立するか
否かを判断する。この条件が成立すれば、S100に進
み、黄のRGB値(R4,G4,B4)を出力する。ま
た、この条件が成立しない場合はS110に進む。
【0065】S110では、白のRGB値(R5,G
5,B5)を出力する。色制限処理後の画像データに使
用される色は5色と少ないことから、ここで使用するR
GB値の階調数を256階調から例えば8階調(または
16階調、32階調でも可)に減らす階調数低減処理も
行っている。よって、色制限処理部10で色制限処理さ
れた画像データは例えば8階調のRGB値で色制限処理
部10から出力されることになる。但し、ユーザ選択設
定機能で、256階調でしか表現できない色が制限色と
して指定される場合もあるので、色パレットCP2には
階調低減処理を行うか否かをユーザが指定できる設定部
(図示省略)が用意されており、階調低減設定がなされ
た場合は所定の階調数に低減され、階調低減設定がなさ
れなかった場合はフルカラーを表現できる適切な階調数
が採用される。
5,B5)を出力する。色制限処理後の画像データに使
用される色は5色と少ないことから、ここで使用するR
GB値の階調数を256階調から例えば8階調(または
16階調、32階調でも可)に減らす階調数低減処理も
行っている。よって、色制限処理部10で色制限処理さ
れた画像データは例えば8階調のRGB値で色制限処理
部10から出力されることになる。但し、ユーザ選択設
定機能で、256階調でしか表現できない色が制限色と
して指定される場合もあるので、色パレットCP2には
階調低減処理を行うか否かをユーザが指定できる設定部
(図示省略)が用意されており、階調低減設定がなされ
た場合は所定の階調数に低減され、階調低減設定がなさ
れなかった場合はフルカラーを表現できる適切な階調数
が採用される。
【0066】色制限処理部10から出力された画像デー
タは、ビデオドライバ5とプリンタドライバ6に送られ
る。表示装置8の画面8A上には、ユーザが指定した制
限色で画像が表示される。またプリンタドライバ6に送
られた画像データは、解像度変換処理部11、色変換処
理部12、ハーフトーン処理部14およびラスタライズ
処理部15を経て印刷データに変換されてプリンタ3に
転送される。
タは、ビデオドライバ5とプリンタドライバ6に送られ
る。表示装置8の画面8A上には、ユーザが指定した制
限色で画像が表示される。またプリンタドライバ6に送
られた画像データは、解像度変換処理部11、色変換処
理部12、ハーフトーン処理部14およびラスタライズ
処理部15を経て印刷データに変換されてプリンタ3に
転送される。
【0067】ここで、色変換処理部12で色変換すると
きには色変換テーブル13が参照されるが、色変換テー
ブル13には、色制限処理対応として8階調のRGB値
を8階調のCMYK値に変換する色制限処理対応の色変
換テーブル(LUT)が別途備えられている。色変換処
理部12は、データのヘッダに付された色制限識別子を
検出すると、色制限処理対応の色変換テーブルを参照し
て、RGB値をCMYK値に変換する。ここで、色変換
テーブルは、黒の制限色が指定されている色領域に属す
るRGB値についてはインク黒で印刷されるように
(C,M,Y,K)=(0,0,0,Kn )(0<Kn
)に変換されるように設定されている。そして、この
ように色制限処理が施された印刷データPDがプリンタ
3に転送される。プリンタ3に内蔵されたプリンタエン
ジン(図示せず)は、印刷データのヘッダを見て、ヘッ
ダに8階調データである旨の識別子が付されていた場合
は、8階調の印刷データに対応する印刷処理を実行す
る。
きには色変換テーブル13が参照されるが、色変換テー
ブル13には、色制限処理対応として8階調のRGB値
を8階調のCMYK値に変換する色制限処理対応の色変
換テーブル(LUT)が別途備えられている。色変換処
理部12は、データのヘッダに付された色制限識別子を
検出すると、色制限処理対応の色変換テーブルを参照し
て、RGB値をCMYK値に変換する。ここで、色変換
テーブルは、黒の制限色が指定されている色領域に属す
るRGB値についてはインク黒で印刷されるように
(C,M,Y,K)=(0,0,0,Kn )(0<Kn
)に変換されるように設定されている。そして、この
ように色制限処理が施された印刷データPDがプリンタ
3に転送される。プリンタ3に内蔵されたプリンタエン
ジン(図示せず)は、印刷データのヘッダを見て、ヘッ
ダに8階調データである旨の識別子が付されていた場合
は、8階調の印刷データに対応する印刷処理を実行す
る。
【0068】このフローチャートは制限色として5色が
選ばれた例であるが、その他の指定内容で制限色や色領
域が指定された場合も、制限色に指定された色の種類、
数などに応じて、S30〜S60の判断処理のうち採用
されるものが異なるのみである。例えば制限色として
黒、青、赤、白の4色が選ばれて黄が選ばれなかった場
合は、図2から黄色に関係するS60,S100が無く
なった処理内容となる。また制限色として黒と白の2色
が選ばれた場合は、図2から黒と白に関係する処理のみ
が残り、S40〜S60,S80〜S110を無くした
処理内容となる。
選ばれた例であるが、その他の指定内容で制限色や色領
域が指定された場合も、制限色に指定された色の種類、
数などに応じて、S30〜S60の判断処理のうち採用
されるものが異なるのみである。例えば制限色として
黒、青、赤、白の4色が選ばれて黄が選ばれなかった場
合は、図2から黄色に関係するS60,S100が無く
なった処理内容となる。また制限色として黒と白の2色
が選ばれた場合は、図2から黒と白に関係する処理のみ
が残り、S40〜S60,S80〜S110を無くした
処理内容となる。
【0069】黒、青、赤などの単純な色が使用されたビ
ジネス文書やカレンダーなどの原画をスキャナ4で読取
りしたりデジタルカメラで撮影して得られた画像データ
を表示または印刷する場合、ユーザはデフォルト設定機
能で制限色を指定したり、ユーザ選択設定機能で色領域
と制限色を指定する。この色制限設定がされた状態で、
スキャナ4を使ってフルカラーで読み取られた画像デー
タは、色制限処理部10を経た後は、ユーザが指定した
色の種類に応じて例えば5色以内の色に変換される。例
えばカレンダーをスキャナ4で読み取るときは予め黒、
赤の2色を指定しておけば、スキャナ4で微妙な色の違
いまで読み取ったとしても、画面8A上に表示された画
像にRGBの色むらが反映されない。またプリンタ3で
印刷するときには黒の文字はインク黒(K)で印刷さ
れ、赤の文字はマゼンタ(M)で印刷されることになる
(デフォルト設定機能)。よって、フルカラーの微妙な
色の違いが反映されることがなく、しかも印刷したとき
に黒が青味がかることもない。またインク単色で印刷さ
れるため、インク色ごとにドットの位置ずれがあっても
色にじみとはならない。
ジネス文書やカレンダーなどの原画をスキャナ4で読取
りしたりデジタルカメラで撮影して得られた画像データ
を表示または印刷する場合、ユーザはデフォルト設定機
能で制限色を指定したり、ユーザ選択設定機能で色領域
と制限色を指定する。この色制限設定がされた状態で、
スキャナ4を使ってフルカラーで読み取られた画像デー
タは、色制限処理部10を経た後は、ユーザが指定した
色の種類に応じて例えば5色以内の色に変換される。例
えばカレンダーをスキャナ4で読み取るときは予め黒、
赤の2色を指定しておけば、スキャナ4で微妙な色の違
いまで読み取ったとしても、画面8A上に表示された画
像にRGBの色むらが反映されない。またプリンタ3で
印刷するときには黒の文字はインク黒(K)で印刷さ
れ、赤の文字はマゼンタ(M)で印刷されることになる
(デフォルト設定機能)。よって、フルカラーの微妙な
色の違いが反映されることがなく、しかも印刷したとき
に黒が青味がかることもない。またインク単色で印刷さ
れるため、インク色ごとにドットの位置ずれがあっても
色にじみとはならない。
【0070】また画像データの階調数を減らすことによ
りデータ量を小さく圧縮でき、プリンタ側も印字は黒、
赤の2色を再現するだけで済むので、煩雑なフルカラー
処理を行わなくて済む。これによりユーザの期待する色
の再現性が得られるばかりでなく、処理時間が短縮され
る。
りデータ量を小さく圧縮でき、プリンタ側も印字は黒、
赤の2色を再現するだけで済むので、煩雑なフルカラー
処理を行わなくて済む。これによりユーザの期待する色
の再現性が得られるばかりでなく、処理時間が短縮され
る。
【0071】この実施の形態では、以下の効果が得られ
る。 (1)画像データのRGB値をそれが属する色領域に対
応付けられた1色のRGB値に強制的に変換する色制限
処理を行う。このため、例えばスキャナ4で微妙な色の
違いまでもフルカラーで読み取ったときにも、画面8A
上に表示される画像に色むらが発生し難い。また、その
画像をプリンタ3でカラー印刷するときにはインク色の
単色で印刷がされるため、インク混色時のドット位置ず
れに起因する色にじみなどが起き難くなる。従って、
黒、赤など単純な色が通常使用されるビジネス文書やカ
レンダーを印刷するとき、ユーザが意図する黒と赤の印
刷をすることができる。また、白熱灯の照明などが原因
で白色用紙が黄味を帯びた状態で撮影された画像を表示
または印刷するときにも、その背景が黄味を帯びずに白
色で表示または印刷することができる。
る。 (1)画像データのRGB値をそれが属する色領域に対
応付けられた1色のRGB値に強制的に変換する色制限
処理を行う。このため、例えばスキャナ4で微妙な色の
違いまでもフルカラーで読み取ったときにも、画面8A
上に表示される画像に色むらが発生し難い。また、その
画像をプリンタ3でカラー印刷するときにはインク色の
単色で印刷がされるため、インク混色時のドット位置ず
れに起因する色にじみなどが起き難くなる。従って、
黒、赤など単純な色が通常使用されるビジネス文書やカ
レンダーを印刷するとき、ユーザが意図する黒と赤の印
刷をすることができる。また、白熱灯の照明などが原因
で白色用紙が黄味を帯びた状態で撮影された画像を表示
または印刷するときにも、その背景が黄味を帯びずに白
色で表示または印刷することができる。
【0072】(2)ユーザ選択設定機能では、任意の色
領域を指定でき、しかも色領域に希望する色を制限色と
して指定できるので、表示や印刷のときに色むらを無く
せるだけでなく、原画の色の再現性もよくなる。また、
色空間のうちの一部の領域のみを指定して色制限処理を
することもできるので、例えば黒だけが青味がかるとき
には黒だけを色制限指定することで、黒が青味がからな
いフルカラー印刷をすることもできる。
領域を指定でき、しかも色領域に希望する色を制限色と
して指定できるので、表示や印刷のときに色むらを無く
せるだけでなく、原画の色の再現性もよくなる。また、
色空間のうちの一部の領域のみを指定して色制限処理を
することもできるので、例えば黒だけが青味がかるとき
には黒だけを色制限指定することで、黒が青味がからな
いフルカラー印刷をすることもできる。
【0073】(3)ユーザが意図する色調となるように
ユーザが自ら判断した制限色や色領域を入力装置9を使
って指定することができるので、一層、ユーザが期待す
る色調で画像を表示または印刷し易くなる。
ユーザが自ら判断した制限色や色領域を入力装置9を使
って指定することができるので、一層、ユーザが期待す
る色調で画像を表示または印刷し易くなる。
【0074】(4)色制限処理後の画像データは再現す
る色が例えば5色以内と少ないことから画像データの階
調数を減らすことができ、階調数を減らすことでデータ
量を小さく圧縮できることで煩雑なフルカラー処理を行
わなくて済むので、表示・印刷の処理時間を短縮するこ
とができる。よって、カラー画像処理時間の短縮と、ユ
ーザの期待する色の再現性を実現できる。
る色が例えば5色以内と少ないことから画像データの階
調数を減らすことができ、階調数を減らすことでデータ
量を小さく圧縮できることで煩雑なフルカラー処理を行
わなくて済むので、表示・印刷の処理時間を短縮するこ
とができる。よって、カラー画像処理時間の短縮と、ユ
ーザの期待する色の再現性を実現できる。
【0075】(第2の実施形態)次に第2の実施形態を
説明する。この実施形態では、色変換テーブルによって
色制限処理を行う。
説明する。この実施形態では、色変換テーブルによって
色制限処理を行う。
【0076】図7に示すように、プリンタドライバ6
は、解像度変換処理部11、色変換処理部12、ハーフ
トーン処理部14およびラスタライズ処理部15、色制
限条件設定部16、テーブル作成処理部20および色変
換テーブル(LUT)21を備えている。なお、解像度
変換処理部11、ハーフトーン処理部14、ラスタライ
ズ処理部15および色制限条件設定部16は、前記第1
の実施形態と同様である。また本実施形態では、色制限
処理手段としての色制限処理部10は、ビデオドライバ
5に色制限処理後の画像データを出力するのみの表示用
で、プリンタドライバ6にはフルカラー画像データ(s
RGB)を出力する。
は、解像度変換処理部11、色変換処理部12、ハーフ
トーン処理部14およびラスタライズ処理部15、色制
限条件設定部16、テーブル作成処理部20および色変
換テーブル(LUT)21を備えている。なお、解像度
変換処理部11、ハーフトーン処理部14、ラスタライ
ズ処理部15および色制限条件設定部16は、前記第1
の実施形態と同様である。また本実施形態では、色制限
処理手段としての色制限処理部10は、ビデオドライバ
5に色制限処理後の画像データを出力するのみの表示用
で、プリンタドライバ6にはフルカラー画像データ(s
RGB)を出力する。
【0077】色制限条件設定部16は、前記第1の実施
形態と同様の処理・管理を行う。すなわち、デフォルト
設定機能の場合は、図2の色パレットCP1の中からユ
ーザが選択した制限色の種類と色数とに応じて色空間を
予め設定された分割方法(デフォルトデータ)に従って
分割し、色領域と制限色を設定する。そして図3,図4
の色領域管理データCDとして管理する。一方、ユーザ
選択設定機能では、ユーザが図3の色パレットCP2上
で選択指定した色領域と制限色のデータを基に図3,図
4と同様な形式の色領域管理データCDを作成する。な
お、色空間は、xyY表色系またはL* a* b* 表色系
で管理する。
形態と同様の処理・管理を行う。すなわち、デフォルト
設定機能の場合は、図2の色パレットCP1の中からユ
ーザが選択した制限色の種類と色数とに応じて色空間を
予め設定された分割方法(デフォルトデータ)に従って
分割し、色領域と制限色を設定する。そして図3,図4
の色領域管理データCDとして管理する。一方、ユーザ
選択設定機能では、ユーザが図3の色パレットCP2上
で選択指定した色領域と制限色のデータを基に図3,図
4と同様な形式の色領域管理データCDを作成する。な
お、色空間は、xyY表色系またはL* a* b* 表色系
で管理する。
【0078】色変換処理部12が使用する色変換テーブ
ル(LUT)21は、フルカラー対応と色制限処理対応
との2種類用意されている。テーブル作成処理部20
は、テーブル作成用プログラムを記憶し、色制限条件設
定部16においてユーザが指定した制限色と色領域から
作成された図4,図5の色領域管理データCDを基に、
色制限処理対応の色変換テーブルCT(図8参照)を作
成する。なお、本実施形態では、色変換処理部12と色
変換テーブル(LUT)21により、色制限処理手段が
構成される。
ル(LUT)21は、フルカラー対応と色制限処理対応
との2種類用意されている。テーブル作成処理部20
は、テーブル作成用プログラムを記憶し、色制限条件設
定部16においてユーザが指定した制限色と色領域から
作成された図4,図5の色領域管理データCDを基に、
色制限処理対応の色変換テーブルCT(図8参照)を作
成する。なお、本実施形態では、色変換処理部12と色
変換テーブル(LUT)21により、色制限処理手段が
構成される。
【0079】図8は、色変換テーブルCTの一例を示
す。デフォルト設定機能で黒、青、赤、黄、白の5色を
制限色として選択したときの例である。この色変換テー
ブルCTにおいて、左欄には色空間のxyY値(または
L* a* b* 値)が示され、右欄にはCMYK値が示さ
れている。色変換処理部12は、画像データのRGB値
から算出したxyY値を、この色変換テーブルCTを参
照してCMYK値に変換する。5つの色領域〔xyY〕
k ,〔xyY〕b ,〔xyY〕r ,〔xyY〕y,〔x
yY〕w のいずれかに属するxyY値は、その属する色
領域と対応付けされた制限色のCMYK値に変換される
ようにテーブルCTは作成されている。テーブルCTで
は、256階調のxyY値が、色変換により8階調のC
MYK値に変換されるようになっている。なお、ユーザ
選択設定機能で階調低減設定がなされていないときは、
その諧調数に合った色変換テーブルCTが作成される。
またユーザ選択設定機能で、色空間のうちの一部の領域
のみに色領域を指定したときは、その色領域についての
み色制限処理対応の色変換テーブルCTが作成され、そ
の他の領域のRGB値はフルカラー対応の色変換テーブ
ルを使用する。
す。デフォルト設定機能で黒、青、赤、黄、白の5色を
制限色として選択したときの例である。この色変換テー
ブルCTにおいて、左欄には色空間のxyY値(または
L* a* b* 値)が示され、右欄にはCMYK値が示さ
れている。色変換処理部12は、画像データのRGB値
から算出したxyY値を、この色変換テーブルCTを参
照してCMYK値に変換する。5つの色領域〔xyY〕
k ,〔xyY〕b ,〔xyY〕r ,〔xyY〕y,〔x
yY〕w のいずれかに属するxyY値は、その属する色
領域と対応付けされた制限色のCMYK値に変換される
ようにテーブルCTは作成されている。テーブルCTで
は、256階調のxyY値が、色変換により8階調のC
MYK値に変換されるようになっている。なお、ユーザ
選択設定機能で階調低減設定がなされていないときは、
その諧調数に合った色変換テーブルCTが作成される。
またユーザ選択設定機能で、色空間のうちの一部の領域
のみに色領域を指定したときは、その色領域についての
み色制限処理対応の色変換テーブルCTが作成され、そ
の他の領域のRGB値はフルカラー対応の色変換テーブ
ルを使用する。
【0080】図8の色変換テーブルCTを用いたときに
も前記第1の実施形態と同様に、4つの色領域〔xy
Y〕k ,〔xyY〕b ,〔xyY〕r ,〔xyY〕y に
各々属するxyY値は、それぞれ黒K、シアンC、マゼ
ンタM、イエロYで印刷され、白の色領域〔xyY〕w
に属するxyY値は、印刷されない設定となっている。
すなわち、色変換テーブルCTに示すように、黒の色領
域〔xyY〕k に属する黒系のxyY値をとる群は、黒
Kで印刷されるように(C,M,Y,K)=(0,0,
0,Kn )(但し、0<Kn ≦7)をとる。青の色領域
〔xyY〕b に属する青系のxyY値をとる群は、シア
ンCで印刷されるように(C,M,Y,K)=(Cn ,
0,0,0)(但し、0<Cn ≦7)をとる。また赤の
色領域〔xyY〕r に属する赤系のxyY値をとる群
は、マゼンタMで印刷されるように(C,M,Y,K)
=(0,Mn ,0,0)(但し、0<Mn ≦7)をと
る。黄の色領域〔xyY〕y に属する黄系のxyY値を
とる群は、イエロYで印刷されるように(C,M,Y,
K)=(0,0,Yn ,0)(但し、0<Yn ≦7)を
とる。さらに白の色領域〔xyY〕w に属する白系のx
yY値をとる群は、印刷されないように(C,M,Y,
K)=(0,0,0,0)をとる。
も前記第1の実施形態と同様に、4つの色領域〔xy
Y〕k ,〔xyY〕b ,〔xyY〕r ,〔xyY〕y に
各々属するxyY値は、それぞれ黒K、シアンC、マゼ
ンタM、イエロYで印刷され、白の色領域〔xyY〕w
に属するxyY値は、印刷されない設定となっている。
すなわち、色変換テーブルCTに示すように、黒の色領
域〔xyY〕k に属する黒系のxyY値をとる群は、黒
Kで印刷されるように(C,M,Y,K)=(0,0,
0,Kn )(但し、0<Kn ≦7)をとる。青の色領域
〔xyY〕b に属する青系のxyY値をとる群は、シア
ンCで印刷されるように(C,M,Y,K)=(Cn ,
0,0,0)(但し、0<Cn ≦7)をとる。また赤の
色領域〔xyY〕r に属する赤系のxyY値をとる群
は、マゼンタMで印刷されるように(C,M,Y,K)
=(0,Mn ,0,0)(但し、0<Mn ≦7)をと
る。黄の色領域〔xyY〕y に属する黄系のxyY値を
とる群は、イエロYで印刷されるように(C,M,Y,
K)=(0,0,Yn ,0)(但し、0<Yn ≦7)を
とる。さらに白の色領域〔xyY〕w に属する白系のx
yY値をとる群は、印刷されないように(C,M,Y,
K)=(0,0,0,0)をとる。
【0081】またユーザ選択設定機能で、ユーザが所望
する色領域と制限色を指定したときは、その指定された
色領域に属するRGB値は、ユーザの指定内容に応じて
作成された色変換テーブルCTを参照し、その色領域に
指定された制限色のCMYK値に変換される。
する色領域と制限色を指定したときは、その指定された
色領域に属するRGB値は、ユーザの指定内容に応じて
作成された色変換テーブルCTを参照し、その色領域に
指定された制限色のCMYK値に変換される。
【0082】スキャナドライバ7からプリンタドライバ
6に送られた画像データは、解像度変換処理部11で解
像度変換された後、色変換処理部12に送られ、色変換
処理部12でまずそのRGB値からxyY値(またはL
* a* b* )が算出される。そして、そのxyY値(ま
たはL* a* b* )は色制限処理対応の色変換テーブル
CTを参照し、例えば8階調のCMYK値に変換され、
この色変換によって色制限処理が施される。このため、
スキャナ4で色の微妙な違いまでもフルカラーで読み取
られても、画像データのRGB値はその値から算出され
るxyY値の属する色領域に対応付けられた制限色のC
MYK値に変換される。例えばデフォルト設定であれ
ば、RGB値はそれが属する色領域に対応するインク単
色のみのCMYK値に変換される。例えば黒系のxyY
値は黒となるCMYK値(0,0,0,Kn )に変換さ
れ、赤系のxyY値はマゼンタ色となるCMYK値
(0,Mn ,0,0)に変換される。またユーザ選択設
定であれば、RGB値はそれが属する色領域に対応する
ユーザ指定の制限色のCMYK値に変換される。
6に送られた画像データは、解像度変換処理部11で解
像度変換された後、色変換処理部12に送られ、色変換
処理部12でまずそのRGB値からxyY値(またはL
* a* b* )が算出される。そして、そのxyY値(ま
たはL* a* b* )は色制限処理対応の色変換テーブル
CTを参照し、例えば8階調のCMYK値に変換され、
この色変換によって色制限処理が施される。このため、
スキャナ4で色の微妙な違いまでもフルカラーで読み取
られても、画像データのRGB値はその値から算出され
るxyY値の属する色領域に対応付けられた制限色のC
MYK値に変換される。例えばデフォルト設定であれ
ば、RGB値はそれが属する色領域に対応するインク単
色のみのCMYK値に変換される。例えば黒系のxyY
値は黒となるCMYK値(0,0,0,Kn )に変換さ
れ、赤系のxyY値はマゼンタ色となるCMYK値
(0,Mn ,0,0)に変換される。またユーザ選択設
定であれば、RGB値はそれが属する色領域に対応する
ユーザ指定の制限色のCMYK値に変換される。
【0083】例えばビジネス文書やカレンダーなどの原
画をスキャナ4で読み取った際の色の微妙な違いは印刷
に反映されないため、ユーザの意図する色調で色むらな
く画像を印刷することができる。また、この実施形態で
も、スキャナドライバ7に内蔵された色制限処理部10
により色制限処理後の画像データがビデオドライバ5に
送られるため、画面8Aにもユーザが意図する色調で色
むらなく画像が表示される。
画をスキャナ4で読み取った際の色の微妙な違いは印刷
に反映されないため、ユーザの意図する色調で色むらな
く画像を印刷することができる。また、この実施形態で
も、スキャナドライバ7に内蔵された色制限処理部10
により色制限処理後の画像データがビデオドライバ5に
送られるため、画面8Aにもユーザが意図する色調で色
むらなく画像が表示される。
【0084】このように本実施形態では、色変換テーブ
ルCTを参照して色変換処理をするときに、色制限処理
を行う。また一部の設定を除き、色変換するときに階調
数を減らす処理もする。よって、色制限処理の手法が第
1の実施形態と異なるものの、前記第1の実施形態で述
べた(1)〜(4)の効果が同様に得られる。
ルCTを参照して色変換処理をするときに、色制限処理
を行う。また一部の設定を除き、色変換するときに階調
数を減らす処理もする。よって、色制限処理の手法が第
1の実施形態と異なるものの、前記第1の実施形態で述
べた(1)〜(4)の効果が同様に得られる。
【0085】なお、実施の形態は上記に限定されず、次
の態様での実施も可能である。 ・ スキャナ4に色制限処理用プログラムを格納し、文
書等の原画を読取った画像データをスキャナ4側で色制
限処理することにより、スキャナ4から色制限処理後の
画像データをホストコンピュータ2のスキャナドライバ
(アプリケーション)7に出力させる構成を採用するこ
ともできる。ユーザが指定した制限色と色領域のデータ
はスキャナ4に転送されるようにし、スキャナ4はフル
カラーで読取った画像データを必要な色数を表現し得る
少ない階調数のRGB値で出力する。この場合、ホスト
コンピュータ(PC)、プリンタ側も印字は例えば黒、
赤の2色を再現するだけで済むので、煩雑なフルカラー
処理を行わなくて済む。またスキャナ4からPC、PC
からプリンタ3への転送速度も短縮されるので、印刷処
理時間が短縮され、かつユーザの期待する色の再現性が
得られる。
の態様での実施も可能である。 ・ スキャナ4に色制限処理用プログラムを格納し、文
書等の原画を読取った画像データをスキャナ4側で色制
限処理することにより、スキャナ4から色制限処理後の
画像データをホストコンピュータ2のスキャナドライバ
(アプリケーション)7に出力させる構成を採用するこ
ともできる。ユーザが指定した制限色と色領域のデータ
はスキャナ4に転送されるようにし、スキャナ4はフル
カラーで読取った画像データを必要な色数を表現し得る
少ない階調数のRGB値で出力する。この場合、ホスト
コンピュータ(PC)、プリンタ側も印字は例えば黒、
赤の2色を再現するだけで済むので、煩雑なフルカラー
処理を行わなくて済む。またスキャナ4からPC、PC
からプリンタ3への転送速度も短縮されるので、印刷処
理時間が短縮され、かつユーザの期待する色の再現性が
得られる。
【0086】・ 色制限処理において階調数を減らす処
理を省き、色制限処理後の画像データの階調数はフルカ
ラー印刷時と同じ(256階調)としても構わない。 ・ 色領域管理データCDでは、Y値(L* )(明度)
も適用して黒の色領域も考慮したが、xy値(a* b*
値)(彩度)のみを適用し、黒の色領域を適用しない方
法をとることもできる。すなわち色変換テーブル13,
21において、黒のRGB値、もしくは黒の色領域のx
yY値を、黒インクのみで印刷されるように(C,M,
Y,K)=(0,0,0,Kn )に変換するのではな
く、インクCMYの混色によって黒を印刷する構成であ
っても構わない。このように彩度の値のみを見る場合、
明度の値は予め設定した設定値またはユーザが指定した
指定値に固定することもできる。
理を省き、色制限処理後の画像データの階調数はフルカ
ラー印刷時と同じ(256階調)としても構わない。 ・ 色領域管理データCDでは、Y値(L* )(明度)
も適用して黒の色領域も考慮したが、xy値(a* b*
値)(彩度)のみを適用し、黒の色領域を適用しない方
法をとることもできる。すなわち色変換テーブル13,
21において、黒のRGB値、もしくは黒の色領域のx
yY値を、黒インクのみで印刷されるように(C,M,
Y,K)=(0,0,0,Kn )に変換するのではな
く、インクCMYの混色によって黒を印刷する構成であ
っても構わない。このように彩度の値のみを見る場合、
明度の値は予め設定した設定値またはユーザが指定した
指定値に固定することもできる。
【0087】・ 第1の実施形態において、スキャナド
ライバ7にあった色制限処理部10をプリンタドライバ
6側に移動させ、例えば解像度変換処理部11の前段、
あるいは解像度変換処理部11と色変換処理部12との
間に組み込む構成を採用してもよい。もちろん、色制限
処理部10を色変換処理部12とハーフトーン処理部1
4の間、あるいはハーフトーン処理部14とラスタライ
ズ処理部15の間に組み込む構成でもよい。
ライバ7にあった色制限処理部10をプリンタドライバ
6側に移動させ、例えば解像度変換処理部11の前段、
あるいは解像度変換処理部11と色変換処理部12との
間に組み込む構成を採用してもよい。もちろん、色制限
処理部10を色変換処理部12とハーフトーン処理部1
4の間、あるいはハーフトーン処理部14とラスタライ
ズ処理部15の間に組み込む構成でもよい。
【0088】・ 第2の実施形態において、色変換処理
部12でフルカラー対応の色変換テーブルを参照してR
GB値を一旦色変換した後、その色変換後のフルカラー
CMYK値を、色制限用CMYK値に変換する色制限処
理手法を採用することもできる。
部12でフルカラー対応の色変換テーブルを参照してR
GB値を一旦色変換した後、その色変換後のフルカラー
CMYK値を、色制限用CMYK値に変換する色制限処
理手法を採用することもできる。
【0089】・ 色制限処理プログラムに、制限色を自
動設定させる機能を備えてもよい。例えばRGB値から
xyY値を算出し、予め設定された近似条件(例えば所
定の差の範囲内に属するかどうかの条件)の下でxyY
値が近似範囲内に入るかどうかを判定し、近似範囲を1
つの色領域とみなし、その色領域内に属する全てまたは
一部抽出した複数のxyY値を基にその色領域の平均的
なxyY値を求め、そのxyY値に対応するRGB値を
制限色に設定する。この処理を色制限処理用プログラム
に組み込んでおく。この色制限処理によれば、フルカラ
ー画像データが色の微妙な違いまでも読み込んだもので
あっても、色制限処理によりその色むらの原因を無くす
補正ができ、しかも適切な制限色が自動設定されるた
め、原画の原色の再現性を一層高めることができる。
動設定させる機能を備えてもよい。例えばRGB値から
xyY値を算出し、予め設定された近似条件(例えば所
定の差の範囲内に属するかどうかの条件)の下でxyY
値が近似範囲内に入るかどうかを判定し、近似範囲を1
つの色領域とみなし、その色領域内に属する全てまたは
一部抽出した複数のxyY値を基にその色領域の平均的
なxyY値を求め、そのxyY値に対応するRGB値を
制限色に設定する。この処理を色制限処理用プログラム
に組み込んでおく。この色制限処理によれば、フルカラ
ー画像データが色の微妙な違いまでも読み込んだもので
あっても、色制限処理によりその色むらの原因を無くす
補正ができ、しかも適切な制限色が自動設定されるた
め、原画の原色の再現性を一層高めることができる。
【0090】・ 色制限処理は、表示装置8の画面に表
示される画像の色をユーザが意図する色で表示させる目
的で、表示用画像処理のためだけに使用することもでき
る。 ・ スキャナとプリンタを共に1つの筐体に内蔵する複
合機(コピー印刷機)で実施することもできる。文書や
カレンダー等をコピー印刷するときには、黒は黒インク
で印刷されるため、カラーインク混色時のドット位置ず
れによって黒が青味がかる不具合がなくなる。
示される画像の色をユーザが意図する色で表示させる目
的で、表示用画像処理のためだけに使用することもでき
る。 ・ スキャナとプリンタを共に1つの筐体に内蔵する複
合機(コピー印刷機)で実施することもできる。文書や
カレンダー等をコピー印刷するときには、黒は黒インク
で印刷されるため、カラーインク混色時のドット位置ず
れによって黒が青味がかる不具合がなくなる。
【0091】・ インクジェット式カラープリンタに限
定されない。例えばバブルジェット(登録商標)式カラ
ープリンタやカラーレーザープリンタに適用してもよ
い。前記各実施形態から把握できる請求項以外の技術思
想を、以下に記載する。
定されない。例えばバブルジェット(登録商標)式カラ
ープリンタやカラーレーザープリンタに適用してもよ
い。前記各実施形態から把握できる請求項以外の技術思
想を、以下に記載する。
【0092】(1)請求項8〜19のいずれか一項の発
明において、前記色制限処理手段は、前記色制限処理の
過程または前記色制限処理後に画像データの階調を減ら
す階調数低減処理を行うことを特徴とするカラー画像処
理装置。
明において、前記色制限処理手段は、前記色制限処理の
過程または前記色制限処理後に画像データの階調を減ら
す階調数低減処理を行うことを特徴とするカラー画像処
理装置。
【0093】(2)画像データのRGB値が予め設定さ
れた条件の下で近似する範囲を1つの色領域としてコン
ピュータが設定する段階と、前記色領域内に属する全て
または一部抽出したRGB値を基にその色領域の平均的
なRGB値を求め、該RGB値を制限色にコンピュータ
が設定する段階と、画像データのRGB値のうち前記色
領域に属するRGB値については、該色領域に対応する
前記制限色のRGB値に変換する色制限処理をコンピュ
ータが行う段階と、コンピュータが前記色制限処理後の
画像データを印刷データに変換して、該印刷データを印
刷手段に出力する段階とを備えたカラー画像処理方法。
れた条件の下で近似する範囲を1つの色領域としてコン
ピュータが設定する段階と、前記色領域内に属する全て
または一部抽出したRGB値を基にその色領域の平均的
なRGB値を求め、該RGB値を制限色にコンピュータ
が設定する段階と、画像データのRGB値のうち前記色
領域に属するRGB値については、該色領域に対応する
前記制限色のRGB値に変換する色制限処理をコンピュ
ータが行う段階と、コンピュータが前記色制限処理後の
画像データを印刷データに変換して、該印刷データを印
刷手段に出力する段階とを備えたカラー画像処理方法。
【0094】(3)前記(2)の技術的思想に記載され
た前記各段階を備えたプログラム。
た前記各段階を備えたプログラム。
【0095】
【発明の効果】以上詳述したように請求項1〜21の発
明によれば、原画を読取りしたときのカラー階調数が多
く色の微妙な違いまでも過剰に取り込まれたこと、ある
いは原画を撮影したときの照明の影響等により本来不要
な色等が取り込まれたことなどにより、その画像がユー
ザの意図する色で表示または印刷されない不都合を解消
することができる。
明によれば、原画を読取りしたときのカラー階調数が多
く色の微妙な違いまでも過剰に取り込まれたこと、ある
いは原画を撮影したときの照明の影響等により本来不要
な色等が取り込まれたことなどにより、その画像がユー
ザの意図する色で表示または印刷されない不都合を解消
することができる。
【0096】請求項15〜17の発明によれば、さらに
ユーザ自身が判断した色情報を入力指定することで、ユ
ーザの意図する色で一層表示または印刷され易くなる。
ユーザ自身が判断した色情報を入力指定することで、ユ
ーザの意図する色で一層表示または印刷され易くなる。
【図1】第1の実施形態における印刷システムの概略構
成図。
成図。
【図2】デフォルト設定用の色パレットを示す画面図。
【図3】ユーザ選択設定用の色パレットを示す画面図。
【図4】色領域管理データを示す色空間図。
【図5】色領域管理データの色空間の平面を示す説明
図。
図。
【図6】色制限処理用プログラムのフローチャート。
【図7】第2の実施形態における印刷システムの概略構
成図。
成図。
【図8】色制限処理用の色変換テーブル図。
1…印刷システム 2…コンピュータとしてのホストコンピュータ 3…印刷手段としてのカラープリンタ 4…カラーイメージスキャナ 5…表示処理手段としてのビデオドライバ 6…プリンタドライバ 7…スキャナドライバ 8…表示手段としての表示装置 9…入力手段としての入力装置 10…色制限処理手段としての色制限処理部 11…印刷処理手段を構成する解像度変換処理部 12…印刷処理手段及び色変換処理手段を構成する色変
換処理部 14…印刷処理手段を構成するハーフトーン処理部 15…印刷処理手段を構成するラスタライズ処理部 16…設定手段、色設定手段及び色領域設定手段として
の色制限条件設定部 20…テーブル作成手段としてのテーブル作成処理部 21…色変換処理手段を構成する色変換テーブル
換処理部 14…印刷処理手段を構成するハーフトーン処理部 15…印刷処理手段を構成するラスタライズ処理部 16…設定手段、色設定手段及び色領域設定手段として
の色制限条件設定部 20…テーブル作成手段としてのテーブル作成処理部 21…色変換処理手段を構成する色変換テーブル
フロントページの続き Fターム(参考) 2C262 AA24 AB13 AC02 BA02 BC19 CA09 EA04 EA08 5B057 AA11 BA02 BA25 CA01 CA08 CA12 CA16 CB01 CB07 CB12 CB16 CC03 CE17 CE18 CH07 CH18 5C077 LL19 MP08 PP31 PP32 PP33 PP36 PP37 PP38 PQ08 PQ23 SS05 5C079 HA11 HB01 HB03 HB05 HB08 HB11 HB12 KA15 LA02 LA31 LB01 MA04 MA11 NA03 NA06 NA27 PA03 PA05
Claims (21)
- 【請求項1】 RBG画像データを印刷データに変換す
るまでの処理の過程で、該画像データにおいてフルカラ
ー領域内の少なくとも一部の領域に設定された色領域に
属する色値については、該色領域に対応する予め設定さ
れた単色の色値に強制的に変換する色制限処理を行っ
て、色変換処理が施された状態にあるCMYK系画像デ
ータをコンピュータが生成する段階と、 前記色変換処理が施されている画像データを印刷データ
に変換して該印刷データを印刷手段にコンピュータが出
力する段階とを備えたことを特徴とするカラー画像処理
方法。 - 【請求項2】 画像データのRGB値のうちフルカラー
領域内の少なくとも一部の領域に設定された色領域に属
するRGB値については、該色領域に対応する予め設定
された単色のRGB値に変換する色制限処理をコンピュ
ータが行う段階と、 コンピュータが前記色制限処理後の画像データを印刷デ
ータに変換して、該印刷データを印刷手段に出力する段
階とを備えたことを特徴とするカラー画像処理方法。 - 【請求項3】 RGB画像データをCMYK系画像デー
タに変換する色変換処理をするときに、該画像データの
RGB値のうちフルカラー領域内の少なくとも一部の領
域に設定された色領域に属するRGB値については、該
色領域に対応する予め設定された単色のCMYK値に色
変換する色制限処理をコンピュータが行う段階と、 コンピュータが前記色制限処理後のCMYK系画像デー
タを印刷データに変換して、該印刷データを印刷手段に
出力する段階とを備えたことを特徴とするカラー画像処
理方法。 - 【請求項4】 画像データのRGB値のうちフルカラー
領域内の少なくとも一部の領域に設定された色領域に属
するRGB値については、該色領域に対応する予め設定
された単色のRGB値に色変換する色制限処理をコンピ
ュータが行う段階と、 コンピュータが前記色制限処理後の画像データを表示手
段に出力する段階とを備えたことを特徴とするカラー画
像処理方法。 - 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか一項に記載のカ
ラー画像処理方法において、 前記色領域は、前記フルカラー領域を複数の色領域に分
割するように設定されていることを特徴とするカラー画
像処理方法。 - 【請求項6】 請求項1〜5のいずれか一項に記載のカ
ラー画像処理方法において、 前記単色はそれと対応する前記色領域に属する1つの色
であることを特徴とするカラー画像処理方法。 - 【請求項7】 請求項1〜6のいずれか一項に記載のカ
ラー画像処理方法において、 前記単色は、前記色制限処理後の画像データに基づいて
印刷手段により印刷するときに使用される印刷用インク
原色と対応する青、赤、黄、黒に白を加えた複数色のう
ちの1つであることを特徴とするカラー画像処理方法。 - 【請求項8】 RBG画像データを印刷データに変換す
るまでの処理の過程で、フルカラー領域内の少なくとも
一部の領域に設定された色領域に属する色値について
は、該色領域に対応する予め設定された単色の色値に強
制的に色変換する色制限処理を行って、該色制限処理が
施されたCMYK系画像データを生成する色制限処理手
段と、 前記色制限処理が施されたCMYK系画像データを印刷
データに変換して、該印刷データを印刷手段に出力する
印刷処理手段とを備えたことを特徴とするカラー画像処
理装置。 - 【請求項9】 画像データのRGB値のうちフルカラー
領域内の少なくとも一部の領域に設定された色領域に属
するRGB値については、該色領域に対応する予め設定
された単色のRGB値に変換する色制限処理を行う色制
限処理手段と、 前記色制限処理後のRGB画像データをCMYK系画像
データに色変換する色変換処理を行う色変換処理手段
と、 前記色変換処理後のCMYK系画像データを印刷データ
に変換して印刷手段に出力する印刷処理手段とを備えた
ことを特徴とするカラー画像処理装置。 - 【請求項10】 RGB画像データをCMYK系画像デ
ータに変換する色変換処理をするときに、該画像データ
のRGB値のうちフルカラー領域内の少なくとも一部の
領域に設定された色領域に属するRGB値については、
該色領域に対応する予め設定された単色のCMYK値に
色変換する色制限処理を行う色制限処理手段と、 前記色制限処理後のCMYK系画像データを印刷データ
に変換して、該印刷データを印刷手段に出力する印刷処
理手段とを備えたことを特徴とするカラー画像処理装
置。 - 【請求項11】 画像データのRGB値のうちフルカラ
ー領域内の少なくとも一部の領域に設定された色領域に
属するRGB値については、該色領域に対応する予め設
定された単色のRGB値に変換する色制限処理を行う色
制限処理手段と、 前記色制限処理後の画像データを表示手段に表示する表
示処理手段とを備えたことを特徴とするカラー画像処理
装置。 - 【請求項12】 請求項8〜11のいずれか一項に記載
のカラー画像処理方法において、 前記色領域は、前記フルカラー領域を複数の色領域に分
割するように設定されていることを特徴とするカラー画
像処理方法。 - 【請求項13】 請求項8〜12のいずれか一項に記載
のカラー画像処理方法において、 前記単色はそれと対応する前記色領域に属する1つの色
であることを特徴とするカラー画像処理装置。 - 【請求項14】 請求項8〜13のいずれか一項に記載
のカラー画像処理方法において、 前記色制限処理後の画像データに基づいて印刷手段によ
り印刷するときに使用される印刷用インク原色と対応す
る青、赤、黄、黒に白を加えた複数色のうちの1つであ
ることを特徴とするカラー画像処理装置。 - 【請求項15】 請求項8〜14のいずれか一項に記載
のカラー画像処理装置において、 入力手段の操作による指定によって、前記色領域と前記
単色のデータのうち少なくとも一方を受け付ける設定手
段を備えたことを特徴とするカラー画像処理装置。 - 【請求項16】 請求項8〜14のいずれか一項に記
載のカラー画像処理装置において、 入力手段の操作により指定された前記単色のデータを受
け付けて設定する色設定手段と、 前記フルカラー領域を分割するように予め設定された複
数の色領域のうち前記色設定手段が受け付けた前記単色
のデータに対応する色領域を設定する色領域設定手段と
を備えたことを特徴とするカラー画像処理装置。 - 【請求項17】 請求項8〜14のいずれか一項に記載
のカラー画像処理装置において、 入力手段の操作により指定された前記色領域のデータ
と、該入力手段の操作により該色領域に対応付けて指定
された単色のデータとを受け付けて設定する設定手段と
を備えたことを特徴とするカラー画像処理装置。 - 【請求項18】 請求項8〜17のいずれか一項に記載
のカラー画像処理装置において、 前記色制限処理手段は、前記色制限処理における変換の
ために使用する色変換テーブルを備えていることを特徴
とするカラー画像処理装置。 - 【請求項19】 請求項18に記載のカラー画像処理装
置において、 前記色制限処理手段は、前記入力手段の操作により指定
された単色のデータを基に該単色に対応付けられた色領
域内の色値を前記単色の色値に変換する前記色変換テー
ブルを作成するテーブル作成手段を備えていることを特
徴とするカラー画像処理装置。 - 【請求項20】 コンピュータを、請求項8〜19のい
ずれか一項に記載のカラー画像処理装置における前記各
手段として機能させることを特徴とするプログラム。 - 【請求項21】 請求項20に記載のプログラムを格納
したコンピュータ読取り可能な記録媒体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001093016A JP2002290750A (ja) | 2001-03-28 | 2001-03-28 | カラー画像処理方法、カラー画像処理装置、プログラム及び記録媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002290750A true JP2002290750A (ja) | 2002-10-04 |
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ID=18947400
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---|---|---|---|
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---|---|
JP (1) | JP2002290750A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010093589A (ja) * | 2008-10-08 | 2010-04-22 | Seiko Epson Corp | 画像処理装置及び画像処理プログラム |
JP2010093588A (ja) * | 2008-10-08 | 2010-04-22 | Seiko Epson Corp | 画像処理装置及び画像処理プログラム |
JP2013174512A (ja) * | 2012-02-24 | 2013-09-05 | Techno Medica Co Ltd | 体液分析装置 |
CN106506900A (zh) * | 2015-09-08 | 2017-03-15 | 理想科学工业株式会社 | 用于黑白转换的图像处理装置以及具备它的图像形成装置 |
KR20220092308A (ko) * | 2020-12-24 | 2022-07-01 | 하인크코리아(주) | 화이트 색상 구현 자동화 장치 및 그 방법 |
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2001
- 2001-03-28 JP JP2001093016A patent/JP2002290750A/ja active Pending
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