JP2002290219A - パルス幅変調装置および復調装置並びにパルス幅変調方法および復調方法 - Google Patents
パルス幅変調装置および復調装置並びにパルス幅変調方法および復調方法Info
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- JP2002290219A JP2002290219A JP2001087665A JP2001087665A JP2002290219A JP 2002290219 A JP2002290219 A JP 2002290219A JP 2001087665 A JP2001087665 A JP 2001087665A JP 2001087665 A JP2001087665 A JP 2001087665A JP 2002290219 A JP2002290219 A JP 2002290219A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 データの伝送効率や記録効率を向上できるパ
ルス幅変調方式を得る。 【解決手段】 被変調信号の周期を計測する周期検出手
段と、該周期における被変調信号の最大レベルを計測す
るピーク検出手段と、前記周期および前記最大レベルの
いずれか一方に対応する幅のパルスを生成すると共に、
該パルスとこれに続く次のパルスとの間隔を前記周期お
よび前記最大レベルの他方に対応する大きさとするパル
ス生成手段とを備える。前記周期をn倍してパルス生成
手段に出力する乗算手段と、前記最大レベルをm倍して
パルス生成手段に出力する乗算手段とを設け、パルス生
成手段が、該n倍された周期とm倍された最大レベルと
に基づいてパルスを生成するようにしてもよい。n,m
<1とすれば、伝送効率をより一層向上することが出来
る。
ルス幅変調方式を得る。 【解決手段】 被変調信号の周期を計測する周期検出手
段と、該周期における被変調信号の最大レベルを計測す
るピーク検出手段と、前記周期および前記最大レベルの
いずれか一方に対応する幅のパルスを生成すると共に、
該パルスとこれに続く次のパルスとの間隔を前記周期お
よび前記最大レベルの他方に対応する大きさとするパル
ス生成手段とを備える。前記周期をn倍してパルス生成
手段に出力する乗算手段と、前記最大レベルをm倍して
パルス生成手段に出力する乗算手段とを設け、パルス生
成手段が、該n倍された周期とm倍された最大レベルと
に基づいてパルスを生成するようにしてもよい。n,m
<1とすれば、伝送効率をより一層向上することが出来
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パルス幅変調装置
および復調装置並びにパルス幅変調方法および復調方法
に係り、特に伝送効率を向上するための変復調技術に関
する。
および復調装置並びにパルス幅変調方法および復調方法
に係り、特に伝送効率を向上するための変復調技術に関
する。
【0002】
【従来の技術】変調信号波によってパルス幅を変化させ
るパルス幅変調(PWM;Pulse Width Modulation)
は、信号伝送やデータ格納等の技術分野において従来か
ら使用されている信号変調の一方式である。このPWM
は、図1に示すように、被変調信号であるアナログ信号
90をのこぎり波91と比較し、被変調信号の所定期間
毎のレベルに比例するパルス幅と、のこぎり波の周期に
等しい一定周期Tとを有するパルス信号92を生成する
ものである。
るパルス幅変調(PWM;Pulse Width Modulation)
は、信号伝送やデータ格納等の技術分野において従来か
ら使用されている信号変調の一方式である。このPWM
は、図1に示すように、被変調信号であるアナログ信号
90をのこぎり波91と比較し、被変調信号の所定期間
毎のレベルに比例するパルス幅と、のこぎり波の周期に
等しい一定周期Tとを有するパルス信号92を生成する
ものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来のPW
M信号のパルス幅は被変調信号の所定期間毎のレベル値
を示すが、パルスとパルスの間は何も情報を示すもので
はなく、したがって従来のPWM信号はその分、無駄な
期間を含んでいる。このパルスとパルスとの間の無情報
期間は、特に被変調信号のレベルが小さくパルス幅が短
い場合には、より長いものとなり(周期Tが一定である
ため)、データを伝送したり格納したりする場合に従来
のPWM信号は必ずしも効率が良いものではない。
M信号のパルス幅は被変調信号の所定期間毎のレベル値
を示すが、パルスとパルスの間は何も情報を示すもので
はなく、したがって従来のPWM信号はその分、無駄な
期間を含んでいる。このパルスとパルスとの間の無情報
期間は、特に被変調信号のレベルが小さくパルス幅が短
い場合には、より長いものとなり(周期Tが一定である
ため)、データを伝送したり格納したりする場合に従来
のPWM信号は必ずしも効率が良いものではない。
【0004】近時、コンピュータの性能向上やネットワ
ークの発達に伴い、情報通信や記録媒体へのデータ格納
等の各場面において、扱われるデータ量は飛躍的に増大
する傾向にあり、データを伝送する伝送路やこれを格納
保存する記録媒体のより効率的(高速、高密度)な利用
が望まれている。
ークの発達に伴い、情報通信や記録媒体へのデータ格納
等の各場面において、扱われるデータ量は飛躍的に増大
する傾向にあり、データを伝送する伝送路やこれを格納
保存する記録媒体のより効率的(高速、高密度)な利用
が望まれている。
【0005】そこで本発明の目的は、データの伝送効率
や記録効率をより一層向上することが出来る新たなパル
ス幅変調方式を得ることにある。
や記録効率をより一層向上することが出来る新たなパル
ス幅変調方式を得ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成して課題
を解決するため、本発明に係る第1のパルス幅変調装置
は、被変調信号の周期を計測する周期検出手段と、該周
期検出手段により計測される前記周期における前記被変
調信号の最大レベルを計測するピーク検出手段と、前記
周期検出手段による計測値と前記ピーク検出手段による
計測値とが入力され、前記周期および前記最大レベルの
いずれか一方に対応する幅のパルスを生成するととも
に、該パルスとこれに続く次のパルスとの間隔を前記周
期および前記最大レベルの他方に対応する大きさとする
パルス生成手段とを備える。
を解決するため、本発明に係る第1のパルス幅変調装置
は、被変調信号の周期を計測する周期検出手段と、該周
期検出手段により計測される前記周期における前記被変
調信号の最大レベルを計測するピーク検出手段と、前記
周期検出手段による計測値と前記ピーク検出手段による
計測値とが入力され、前記周期および前記最大レベルの
いずれか一方に対応する幅のパルスを生成するととも
に、該パルスとこれに続く次のパルスとの間隔を前記周
期および前記最大レベルの他方に対応する大きさとする
パルス生成手段とを備える。
【0007】また、かかる第1の変調装置は、前記周期
検出手段により計測された周期をn倍(nは零以外の
値)して前記パルス生成手段に出力する第1の乗算手段
と、前記ピーク検出手段により計測された最大レベルを
m倍(mは零以外の値)して前記パルス生成手段に出力
する第2の乗算手段とをさらに備え、前記パルス生成手
段は、該n倍された周期とm倍された最大レベルとに基
づいてパルスを生成する場合がある。さらに、前記周期
検出手段により計測された周期を予め定められた閾値と
比較する比較手段を備え、前記第1の乗算手段は、該比
較手段による前記周期と前記閾値との比較結果に基づい
て前記nの値を変更することがある。
検出手段により計測された周期をn倍(nは零以外の
値)して前記パルス生成手段に出力する第1の乗算手段
と、前記ピーク検出手段により計測された最大レベルを
m倍(mは零以外の値)して前記パルス生成手段に出力
する第2の乗算手段とをさらに備え、前記パルス生成手
段は、該n倍された周期とm倍された最大レベルとに基
づいてパルスを生成する場合がある。さらに、前記周期
検出手段により計測された周期を予め定められた閾値と
比較する比較手段を備え、前記第1の乗算手段は、該比
較手段による前記周期と前記閾値との比較結果に基づい
て前記nの値を変更することがある。
【0008】本発明の第2のパルス幅変調装置は、被変
調信号を一定のサンプリング期間毎にサンプリングする
サンプリング手段と、該サンプリング手段によるサンプ
リング値が入力され、該サンプリング値および前記サン
プリング期間のいずれか一方に対応する幅のパルスを生
成するとともに、該パルスとこれに続く次のパルスとの
間隔を前記サンプリング値および前記サンプリング期間
の他方に対応する大きさとするパルス生成手段とを備え
る。
調信号を一定のサンプリング期間毎にサンプリングする
サンプリング手段と、該サンプリング手段によるサンプ
リング値が入力され、該サンプリング値および前記サン
プリング期間のいずれか一方に対応する幅のパルスを生
成するとともに、該パルスとこれに続く次のパルスとの
間隔を前記サンプリング値および前記サンプリング期間
の他方に対応する大きさとするパルス生成手段とを備え
る。
【0009】また、かかる第2の変調装置は、前記サン
プリング期間をn倍(nは零以外の値)して前記パルス
生成手段に出力する第1の乗算手段と、前記サンプリン
グ値をm倍(mは零以外の値)して前記パルス生成手段
に出力する第2の乗算手段とをさらに備え、前記パルス
生成手段は、該n倍されたサンプリング期間値とm倍さ
れたサンプリング値とに基づいてパルスを生成すること
がある。
プリング期間をn倍(nは零以外の値)して前記パルス
生成手段に出力する第1の乗算手段と、前記サンプリン
グ値をm倍(mは零以外の値)して前記パルス生成手段
に出力する第2の乗算手段とをさらに備え、前記パルス
生成手段は、該n倍されたサンプリング期間値とm倍さ
れたサンプリング値とに基づいてパルスを生成すること
がある。
【0010】本発明の第3のパルス幅変調装置は、一定
のサンプリング期間毎に該期間中における被変調信号の
最大レベルを計測するピーク検出手段と、該ピーク検出
手段による計測値が入力され、前記サンプリング期間お
よび前記最大レベルのいずれか一方に対応する幅のパル
スを生成するとともに、該パルスとこれに続く次のパル
スとの間隔を前記サンプリング期間および前記最大レベ
ルの他方に対応する大きさとするパルス生成手段とを備
える。
のサンプリング期間毎に該期間中における被変調信号の
最大レベルを計測するピーク検出手段と、該ピーク検出
手段による計測値が入力され、前記サンプリング期間お
よび前記最大レベルのいずれか一方に対応する幅のパル
スを生成するとともに、該パルスとこれに続く次のパル
スとの間隔を前記サンプリング期間および前記最大レベ
ルの他方に対応する大きさとするパルス生成手段とを備
える。
【0011】また、この第3の変調装置は、前記サンプ
リング期間をn倍(nは零以外の値)して前記パルス生
成手段に出力する第1の乗算手段と、前記最大レベルを
m倍(mは零以外の値)して前記パルス生成手段に出力
する第2の乗算手段とをさらに備え、前記パルス生成手
段は、該n倍されたサンプリング期間とm倍された最大
レベルとに基づいてパルスを生成する場合がある。
リング期間をn倍(nは零以外の値)して前記パルス生
成手段に出力する第1の乗算手段と、前記最大レベルを
m倍(mは零以外の値)して前記パルス生成手段に出力
する第2の乗算手段とをさらに備え、前記パルス生成手
段は、該n倍されたサンプリング期間とm倍された最大
レベルとに基づいてパルスを生成する場合がある。
【0012】さらに、前記変調装置において、前記nお
よび前記mの少なくとも一方が1より小さい値であるこ
とがある。
よび前記mの少なくとも一方が1より小さい値であるこ
とがある。
【0013】本発明に係る復調装置は、入力パルス信号
の各パルス幅を計測するパルス幅計測手段と、該入力パ
ルス信号の隣接するパルス間の間隔を計測するパルス間
計測手段と、該パルス幅計測手段およびパルス間計測手
段による計測値が入力され、前記パルス幅およびパルス
間隔に対応する周期および振幅のアナログ信号を順次生
成し出力するアナログ信号生成手段とを備える。
の各パルス幅を計測するパルス幅計測手段と、該入力パ
ルス信号の隣接するパルス間の間隔を計測するパルス間
計測手段と、該パルス幅計測手段およびパルス間計測手
段による計測値が入力され、前記パルス幅およびパルス
間隔に対応する周期および振幅のアナログ信号を順次生
成し出力するアナログ信号生成手段とを備える。
【0014】本発明に係る第1のパルス幅変調方法は、
被変調信号の周期を計測するステップと、計測された該
周期における前記被変調信号の最大レベルを計測するス
テップと、前記周期および前記最大レベルに基づいてパ
ルス信号を生成するステップであって、前記周期および
前記最大レベルの一方をパルスの幅に対応させるととも
に、前記周期および前記最大レベルの他方を隣接するパ
ルスとの間隔に対応させるステップとを含む。
被変調信号の周期を計測するステップと、計測された該
周期における前記被変調信号の最大レベルを計測するス
テップと、前記周期および前記最大レベルに基づいてパ
ルス信号を生成するステップであって、前記周期および
前記最大レベルの一方をパルスの幅に対応させるととも
に、前記周期および前記最大レベルの他方を隣接するパ
ルスとの間隔に対応させるステップとを含む。
【0015】本発明に係る第2のパルス幅変調方法は、
被変調信号を一定のサンプリング期間毎にサンプリング
するステップと、該サンプリングによるサンプリング値
と前記サンプリング期間とに基づいてパルス信号を生成
するステップであって、該サンプリング期間および該サ
ンプリング値の一方をパルスの幅に対応させるととも
に、該サンプリング期間および該サンプリング値の他方
を隣接するパルスとの間隔に対応させるステップとを含
む。
被変調信号を一定のサンプリング期間毎にサンプリング
するステップと、該サンプリングによるサンプリング値
と前記サンプリング期間とに基づいてパルス信号を生成
するステップであって、該サンプリング期間および該サ
ンプリング値の一方をパルスの幅に対応させるととも
に、該サンプリング期間および該サンプリング値の他方
を隣接するパルスとの間隔に対応させるステップとを含
む。
【0016】本発明に係る第3のパルス幅変調方法は、
一定のサンプリング期間毎に該期間中における被変調信
号の最大レベルを計測するステップと、該計測された最
大レベルと前記サンプリング期間とに基づいてパルス信
号を生成するステップであって、該サンプリング期間お
よび該最大レベルの一方をパルスの幅に対応させるとと
もに、該サンプリング期間および該最大レベルの他方を
隣接するパルスとの間隔に対応させるステップとを含
む。
一定のサンプリング期間毎に該期間中における被変調信
号の最大レベルを計測するステップと、該計測された最
大レベルと前記サンプリング期間とに基づいてパルス信
号を生成するステップであって、該サンプリング期間お
よび該最大レベルの一方をパルスの幅に対応させるとと
もに、該サンプリング期間および該最大レベルの他方を
隣接するパルスとの間隔に対応させるステップとを含
む。
【0017】また、本発明に係る復調方法は、入力パル
ス信号の各パルス幅を計測するステップと、該入力パル
ス信号の隣接するパルス間の間隔を計測するステップ
と、該計測されたパルス幅およびパルス間隔に対応する
周期および振幅のアナログ信号を順次生成するステップ
とを含む。
ス信号の各パルス幅を計測するステップと、該入力パル
ス信号の隣接するパルス間の間隔を計測するステップ
と、該計測されたパルス幅およびパルス間隔に対応する
周期および振幅のアナログ信号を順次生成するステップ
とを含む。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明は一面において、PWM信
号のパルス幅を被変調信号の所定期間に対応(例えば比
例、一致等。以下同様)した値とし、パルスとパルスの
間の幅を被変調信号の前記所定期間毎のピーク値(最大
レベル)に対応した値とする。また、本発明の別の一面
においては、PWM信号のパルス幅を被変調信号の所定
期間に対応した値とし、パルスとパルスの間の幅を被変
調信号の前記所定期間毎のサンプリング値に対応した値
とする。
号のパルス幅を被変調信号の所定期間に対応(例えば比
例、一致等。以下同様)した値とし、パルスとパルスの
間の幅を被変調信号の前記所定期間毎のピーク値(最大
レベル)に対応した値とする。また、本発明の別の一面
においては、PWM信号のパルス幅を被変調信号の所定
期間に対応した値とし、パルスとパルスの間の幅を被変
調信号の前記所定期間毎のサンプリング値に対応した値
とする。
【0019】前記所定期間は、例えば被変調信号の一波
長期間、半波長期間、あるいは被変調信号が予め定めら
れた基準レベルに達した時点から次に当該基準レベルに
達する時点までの時間(区分時間)であり、また本発明
の別の面においては、一定の期間(サンプリング期間)
である。
長期間、半波長期間、あるいは被変調信号が予め定めら
れた基準レベルに達した時点から次に当該基準レベルに
達する時点までの時間(区分時間)であり、また本発明
の別の面においては、一定の期間(サンプリング期間)
である。
【0020】このように、本発明では、パルス幅だけで
なく、パルスとパルスとの間の期間も情報の表示に利用
することで、従来に較べPWM信号の伝送あるいは格納
効率を向上させることが出来る。特に、パルスとパルス
の間の幅を従来のPWM信号より短く設定することがで
き、伝送データの高密度化が可能である。
なく、パルスとパルスとの間の期間も情報の表示に利用
することで、従来に較べPWM信号の伝送あるいは格納
効率を向上させることが出来る。特に、パルスとパルス
の間の幅を従来のPWM信号より短く設定することがで
き、伝送データの高密度化が可能である。
【0021】PWM信号のパルス幅およびパルス間の幅
と、被変調信号のピーク値(又はサンプリング値)およ
び所定期間との対応関係は、上記本発明の一面および別
の面におけるものと逆であっても構わない。すなわち、
PWM信号のパルス幅を被変調信号の所定期間における
ピーク値(又はサンプリング値)に対応させ、パルス間
の幅を被変調信号の前記所定期間に対応させても良い。
と、被変調信号のピーク値(又はサンプリング値)およ
び所定期間との対応関係は、上記本発明の一面および別
の面におけるものと逆であっても構わない。すなわち、
PWM信号のパルス幅を被変調信号の所定期間における
ピーク値(又はサンプリング値)に対応させ、パルス間
の幅を被変調信号の前記所定期間に対応させても良い。
【0022】
【実施例】以下、添付図面に基づいて本発明の実施例を
説明する。尚、以下の説明において、同様の機能を有す
る構成要素については同一符号を付しその重複説明を省
略する。
説明する。尚、以下の説明において、同様の機能を有す
る構成要素については同一符号を付しその重複説明を省
略する。
【0023】図2は、本発明によるパルス幅変調装置の
第1実施例の構成を示すブロック図であり、図3はその
動作を説明するための信号波形図である。本実施例は、
PWM信号のパルス幅を被変調信号の上記各波長の周期
(時間長)に比例した値とし、パルスとパルスの間の幅
を被変調信号の各波長毎のピーク値に比例した値とする
ようにしたものである。
第1実施例の構成を示すブロック図であり、図3はその
動作を説明するための信号波形図である。本実施例は、
PWM信号のパルス幅を被変調信号の上記各波長の周期
(時間長)に比例した値とし、パルスとパルスの間の幅
を被変調信号の各波長毎のピーク値に比例した値とする
ようにしたものである。
【0024】本実施例の変調装置1においては、入力端
子10には被変調信号(図3(a))が入力される。こ
こで、被変調信号は例えば、アナログ音声信号等であ
る。入力端子10に入力された被変調信号は、変化点検
出部2に入力される。変化点検出部2は被変調信号の振
幅が減少から増加に変化する時点、すなわち、立下りか
ら立上がりへの変化点を検出する度に変化点信号(図3
の(c))を周期検出部4とピーク検出部6に与える。
したがって、図3の例では、変化点検出部2は時刻
t4,t20,t40,…において変化点信号を出力する。
子10には被変調信号(図3(a))が入力される。こ
こで、被変調信号は例えば、アナログ音声信号等であ
る。入力端子10に入力された被変調信号は、変化点検
出部2に入力される。変化点検出部2は被変調信号の振
幅が減少から増加に変化する時点、すなわち、立下りか
ら立上がりへの変化点を検出する度に変化点信号(図3
の(c))を周期検出部4とピーク検出部6に与える。
したがって、図3の例では、変化点検出部2は時刻
t4,t20,t40,…において変化点信号を出力する。
【0025】変化点検出部2の構成及び動作について説
明すると、クロック発生器(OSC)2aは、被変調信
号の周波数に比べて十分に高い周波数のクロックパルス
CLKを分周器2bに与え、分周器2bからの分周され
たクロックパルスはロータリースイッチ2cに与えられ
る。ロータリースイッチ2cの端子2gは入力端子10
に、端子2iは接地に、端子2jはコンデンサ2fを介
して接地に、端子2hは比較器2dの一方の入力に接続
されている。
明すると、クロック発生器(OSC)2aは、被変調信
号の周波数に比べて十分に高い周波数のクロックパルス
CLKを分周器2bに与え、分周器2bからの分周され
たクロックパルスはロータリースイッチ2cに与えられ
る。ロータリースイッチ2cの端子2gは入力端子10
に、端子2iは接地に、端子2jはコンデンサ2fを介
して接地に、端子2hは比較器2dの一方の入力に接続
されている。
【0026】また、比較器2dの他方の入力は入力端子
10に接続されている。比較器2dの出力は緩衝手段、
例えばローパスフィルタ(LPF)を含む立上り検出部
2eに接続されている。ロータリースイッチ2cは、端
子2jに接続された可動片が分周器2bからのクロック
パルスに同期して、例えば1回転するもので、図の例で
は時計方向に回転する。したがって、例えば時刻t1で
可動片は端子2gに接続されて入力端子10から被変調
信号の電圧(振幅値)Lt1をコンデンサ2fに与える。
このとき、同時に、入力端子10からの被変調信号の電
圧Lt1は比較器2dの他方入力に与えられる。
10に接続されている。比較器2dの出力は緩衝手段、
例えばローパスフィルタ(LPF)を含む立上り検出部
2eに接続されている。ロータリースイッチ2cは、端
子2jに接続された可動片が分周器2bからのクロック
パルスに同期して、例えば1回転するもので、図の例で
は時計方向に回転する。したがって、例えば時刻t1で
可動片は端子2gに接続されて入力端子10から被変調
信号の電圧(振幅値)Lt1をコンデンサ2fに与える。
このとき、同時に、入力端子10からの被変調信号の電
圧Lt1は比較器2dの他方入力に与えられる。
【0027】次に、時刻t2で可動片は端子2hに接続
されて、コンデンサ2fの充電電圧値Lt1を比較器2d
の一方の入力に与える。このとき、同時に、入力端子1
0から被変調信号の電圧Lt2は比較器2dの他方の入力
に与えられる。したがって、比較器2dは振幅値Lt1と
振幅値Lt2とを比較し、この場合はLt1>Lt2なので、
比較器2dはローレベルを出力する。次に、可動片は端
子2iに接続されて、コンデンサ25の充電電圧を放電
し、時刻t3で可動片は端子2gに再び接続される。し
たがって、図3の例では、被変調信号の電圧(振幅)が
減少している時刻t4までは比較器2dはローレベルを
出力する。
されて、コンデンサ2fの充電電圧値Lt1を比較器2d
の一方の入力に与える。このとき、同時に、入力端子1
0から被変調信号の電圧Lt2は比較器2dの他方の入力
に与えられる。したがって、比較器2dは振幅値Lt1と
振幅値Lt2とを比較し、この場合はLt1>Lt2なので、
比較器2dはローレベルを出力する。次に、可動片は端
子2iに接続されて、コンデンサ25の充電電圧を放電
し、時刻t3で可動片は端子2gに再び接続される。し
たがって、図3の例では、被変調信号の電圧(振幅)が
減少している時刻t4までは比較器2dはローレベルを
出力する。
【0028】ところで、時刻t4からは被変調信号の電
圧(振幅)は減少から増加に転じている。時刻t4で可
動片は端子2gに接続されて入力端子10から被変調信
号の電圧Lt4をコンデンサ2fに与え、次に時刻t5で
可動片は端子2hに接続されて、コンデンサ2fの充電
電圧値Lt4を比較器2dの一方の入力に与えると同時
に、入力端子10からの被変調信号の電圧Lt5が比較器
2dの他方の入力に与えられる。したがって、比較器2
dは振幅値Lt4と振幅値Lt5とを比較し、この場合はL
t5>Lt4なので比較器2dはハイレベルを出力する(図
3(b))。比較器2dの出力がハイレベルとなると、
立上り検出部2eはパルス状の変化点信号S(図3
(c))を出力する。
圧(振幅)は減少から増加に転じている。時刻t4で可
動片は端子2gに接続されて入力端子10から被変調信
号の電圧Lt4をコンデンサ2fに与え、次に時刻t5で
可動片は端子2hに接続されて、コンデンサ2fの充電
電圧値Lt4を比較器2dの一方の入力に与えると同時
に、入力端子10からの被変調信号の電圧Lt5が比較器
2dの他方の入力に与えられる。したがって、比較器2
dは振幅値Lt4と振幅値Lt5とを比較し、この場合はL
t5>Lt4なので比較器2dはハイレベルを出力する(図
3(b))。比較器2dの出力がハイレベルとなると、
立上り検出部2eはパルス状の変化点信号S(図3
(c))を出力する。
【0029】ところで、被変調信号の電圧は時刻t6で
は一旦ピークになり、その後減少して時刻t7より再び
増加している。したがって、比較器2dの出力は時刻t
6、t 7の間でローレベルとなる。このような短い周期の
比較器2dの出力の立下り、立上りに対しては立上り検
出部2eは応答せず、パルス状の変化点信号Sを出力し
ない。
は一旦ピークになり、その後減少して時刻t7より再び
増加している。したがって、比較器2dの出力は時刻t
6、t 7の間でローレベルとなる。このような短い周期の
比較器2dの出力の立下り、立上りに対しては立上り検
出部2eは応答せず、パルス状の変化点信号Sを出力し
ない。
【0030】周期検出部4は入力端子10に入力される
被変調信号の各周期期間、すなわち、ここでは被変調信
号の立下りから立上りへの変化点と次の立下りから立上
りへの変化点との期間を計測するものであり、ここでは
変化点信号Sに応答してクロック発生器2aからの所定
のクロック信号CLKを計測するカウンタで構成するこ
とが出来る。したがって、周期検出部4は、例えば時刻
t5での変化点信号Sに応答してクロック信号CLKの
カウントを開始し、時刻t21での変化点信号Sに応答し
てカウントを停止するとともにその計数値T1を、被変
調信号の周期(t5〜t21)を示す値として出力する。
また、時刻t21では同時に計数値T1がリセットされる
とともに次の被変調信号の周期(t21〜t41)の計数を
開始し、時刻t41でその計数を停止して周期(t21〜t
41)の計数値T2を得る。
被変調信号の各周期期間、すなわち、ここでは被変調信
号の立下りから立上りへの変化点と次の立下りから立上
りへの変化点との期間を計測するものであり、ここでは
変化点信号Sに応答してクロック発生器2aからの所定
のクロック信号CLKを計測するカウンタで構成するこ
とが出来る。したがって、周期検出部4は、例えば時刻
t5での変化点信号Sに応答してクロック信号CLKの
カウントを開始し、時刻t21での変化点信号Sに応答し
てカウントを停止するとともにその計数値T1を、被変
調信号の周期(t5〜t21)を示す値として出力する。
また、時刻t21では同時に計数値T1がリセットされる
とともに次の被変調信号の周期(t21〜t41)の計数を
開始し、時刻t41でその計数を停止して周期(t21〜t
41)の計数値T2を得る。
【0031】ピーク検出部6は、入力端子10に入力さ
れる被変調信号の各周期毎のピーク値を計測するもので
あり、その計測値を各周期期間の終点で出力する。ピー
ク検出部6は、入力端子10にアノードが接続されカソ
ードが乗算器9に接続されたダイオード6a、ダイオー
ド6aのカソードと接地間に接続されたコンデンサ6
b、ダイオード6aのカソードと接地間に接続されたス
イッチ6cとを有する。スイッチ6cは変化点信号Sが
与えられた時のみ閉じられる。
れる被変調信号の各周期毎のピーク値を計測するもので
あり、その計測値を各周期期間の終点で出力する。ピー
ク検出部6は、入力端子10にアノードが接続されカソ
ードが乗算器9に接続されたダイオード6a、ダイオー
ド6aのカソードと接地間に接続されたコンデンサ6
b、ダイオード6aのカソードと接地間に接続されたス
イッチ6cとを有する。スイッチ6cは変化点信号Sが
与えられた時のみ閉じられる。
【0032】したがって、例えば時刻t5での変化点信
号Sに応答してスイッチ6cが閉じられるとコンデンサ
6bの電荷はスイッチ6cを介して放電され、その後直
ちにスイッチ6cは再び開放される。すると、入力端子
10に入力された被変調信号はダイオード6aを介して
コンデンサ6bに充電開始される。
号Sに応答してスイッチ6cが閉じられるとコンデンサ
6bの電荷はスイッチ6cを介して放電され、その後直
ちにスイッチ6cは再び開放される。すると、入力端子
10に入力された被変調信号はダイオード6aを介して
コンデンサ6bに充電開始される。
【0033】時刻t10において被変調信号はピーク値L
1となり、その後減少するが、ダイオード6aはコンデ
ンサ6bに対して逆方向に接続されているためコンデン
サ6bにピーク値L1は保持される。時刻t21での変化
点信号Sに応答してスイッチ6cが再び閉じられるとコ
ンデンサ6bの電荷はスイッチ6cを介して放電され、
その後直ちにスイッチ6cは再び開放される。こうして
ピーク検出部6は、周期期間(t5〜t21)におけるピ
ーク値L1を期間t10〜t21の間出力する。
1となり、その後減少するが、ダイオード6aはコンデ
ンサ6bに対して逆方向に接続されているためコンデン
サ6bにピーク値L1は保持される。時刻t21での変化
点信号Sに応答してスイッチ6cが再び閉じられるとコ
ンデンサ6bの電荷はスイッチ6cを介して放電され、
その後直ちにスイッチ6cは再び開放される。こうして
ピーク検出部6は、周期期間(t5〜t21)におけるピ
ーク値L1を期間t10〜t21の間出力する。
【0034】周期検出部4からの計数値Tは変化点信号
Sに応答して乗算器8に与えられ、例えばn倍(nはゼ
ロを超える正の値)され、値nTとしてパルス生成器1
2に与えられる。同様に、ピーク検出部6からの計数値
Lは変化点信号Sに応答して乗算器9に取り込まれ、乗
算器9で例えばm倍(mはゼロを超える正の値)され、
値mLとしてパルス生成器12に与えられる。
Sに応答して乗算器8に与えられ、例えばn倍(nはゼ
ロを超える正の値)され、値nTとしてパルス生成器1
2に与えられる。同様に、ピーク検出部6からの計数値
Lは変化点信号Sに応答して乗算器9に取り込まれ、乗
算器9で例えばm倍(mはゼロを超える正の値)され、
値mLとしてパルス生成器12に与えられる。
【0035】パルス生成器12は、乗算器8からの計数
値nTおよび乗算器9からの計数値mLに順時応答し
て、値nTに応じたパルス幅nT、すなわち、ハイレベ
ル期間がnT、値mLに応じたローレベル期間がmLの
パルス信号を順次生成して出力端子20より出力する。
すなわち、図示の例では、図3(d)に示すように、先
ず、ハイレベル期間がnT1、ローレベル期間がmL1の
パルス信号を出力し、次いで、ハイレベル期間がn
T2、ローレベル期間がmL2のパルス信号を出力する。
ここで、nおよびmを1未満に設定すれば、従来のPW
M信号に較べより伝送効率の良いPWM信号が生成され
る。尚、ハイレベルとローレベルを逆とし、ローレベル
期間がnT、ハイレベル期間がmLのパルス信号を順次
生成するようにしても良い。
値nTおよび乗算器9からの計数値mLに順時応答し
て、値nTに応じたパルス幅nT、すなわち、ハイレベ
ル期間がnT、値mLに応じたローレベル期間がmLの
パルス信号を順次生成して出力端子20より出力する。
すなわち、図示の例では、図3(d)に示すように、先
ず、ハイレベル期間がnT1、ローレベル期間がmL1の
パルス信号を出力し、次いで、ハイレベル期間がn
T2、ローレベル期間がmL2のパルス信号を出力する。
ここで、nおよびmを1未満に設定すれば、従来のPW
M信号に較べより伝送効率の良いPWM信号が生成され
る。尚、ハイレベルとローレベルを逆とし、ローレベル
期間がnT、ハイレベル期間がmLのパルス信号を順次
生成するようにしても良い。
【0036】上記のPWM信号の生成処理は、コンピュ
ータ(例えばパソコン)のソフトウエアによって行って
も良い。その場合の構成例を図4に示す。図4の例で
は、PWM信号変調装置としてのパソコン50は、入力
端子10および出力端子20に接続された入出力(I/
O)回路52、CPU54およびメモリ56を有する。
メモリ56は、バッファメモリおよびPWM信号の生成
処理を行うためのソフトウエアを保持するROM等を有
している。
ータ(例えばパソコン)のソフトウエアによって行って
も良い。その場合の構成例を図4に示す。図4の例で
は、PWM信号変調装置としてのパソコン50は、入力
端子10および出力端子20に接続された入出力(I/
O)回路52、CPU54およびメモリ56を有する。
メモリ56は、バッファメモリおよびPWM信号の生成
処理を行うためのソフトウエアを保持するROM等を有
している。
【0037】図5はパソコン50のCPU54の動作フ
ローチャートである。先ず、入出力回路52は入力端子
10からの被変調信号を順次デジタル値に変換し、メモ
リ56内のバッファメモリにストアする。次に、バッフ
ァメモリから所定数のデジタルデータを同一メモリ内の
ディメンション(メモリ領域)Aにコピーする(ステッ
プ100)。図の例では、図6(a)に示すように、時
刻t0からt41までのデータLt0〜Lt41をディメンシ
ョンAにコピーする。ディメンションA内の隣接するデ
ータLtx,Ltx+1を順次比較し、Ltx>Ltx+1であ
れば“−”、Ltx<Ltx+1であれば“+”を同一メモ
リ内のディメンションBに書き込む(図6(b)、ステ
ップ102)。
ローチャートである。先ず、入出力回路52は入力端子
10からの被変調信号を順次デジタル値に変換し、メモ
リ56内のバッファメモリにストアする。次に、バッフ
ァメモリから所定数のデジタルデータを同一メモリ内の
ディメンション(メモリ領域)Aにコピーする(ステッ
プ100)。図の例では、図6(a)に示すように、時
刻t0からt41までのデータLt0〜Lt41をディメンシ
ョンAにコピーする。ディメンションA内の隣接するデ
ータLtx,Ltx+1を順次比較し、Ltx>Ltx+1であ
れば“−”、Ltx<Ltx+1であれば“+”を同一メモ
リ内のディメンションBに書き込む(図6(b)、ステ
ップ102)。
【0038】ステップ102でディメンションBに書き
込んだデータが、マイナスからプラスに変化したかどう
か、すなわち被変調信号が立下りから立上りに変化した
かどうかチェックし、変化していなければステップ11
0に進み、変化した場合には、ステップ106に進み、
今回の変化時点と前回の変化時点との間の時間Tを求め
同一メモリ内のディメンションCに書き込む。すなわ
ち、図の例では、ステップ106において、T1=t21
−t5(またはT2=t41−t21)を書き込む。
込んだデータが、マイナスからプラスに変化したかどう
か、すなわち被変調信号が立下りから立上りに変化した
かどうかチェックし、変化していなければステップ11
0に進み、変化した場合には、ステップ106に進み、
今回の変化時点と前回の変化時点との間の時間Tを求め
同一メモリ内のディメンションCに書き込む。すなわ
ち、図の例では、ステップ106において、T1=t21
−t5(またはT2=t41−t21)を書き込む。
【0039】次に、今回の変化時点と前回の変化時点と
の間の上記期間T内でのピーク値LをディメンションA
内のデータから求める(ステップ108)。すなわち、
図の例では、期間T1でのピーク値L1(=Lt10)(ま
たは期間T2でのピーク値L2(=Lt30))を求め、同
一メモリ内のディメンションDに書き込む。
の間の上記期間T内でのピーク値LをディメンションA
内のデータから求める(ステップ108)。すなわち、
図の例では、期間T1でのピーク値L1(=Lt10)(ま
たは期間T2でのピーク値L2(=Lt30))を求め、同
一メモリ内のディメンションDに書き込む。
【0040】ディメンションA内のデータについて上記
ステップ102〜108までの処理を全て終了したかど
うか確認し(ステップ110)、未終了であればステッ
プ102に戻り、終了するとステップ112に進む。ス
テップ112では、ディメンションCからデータTxを
読み出し、nTxに対応する期間のハイレベルを出力す
るよう入出力回路52に指示する。ステップ114で
は、ディメンションDからデータLxを読み出し、mLx
に対応する期間のローベルを出力するよう入出力回路5
2に指示する。
ステップ102〜108までの処理を全て終了したかど
うか確認し(ステップ110)、未終了であればステッ
プ102に戻り、終了するとステップ112に進む。ス
テップ112では、ディメンションCからデータTxを
読み出し、nTxに対応する期間のハイレベルを出力す
るよう入出力回路52に指示する。ステップ114で
は、ディメンションDからデータLxを読み出し、mLx
に対応する期間のローベルを出力するよう入出力回路5
2に指示する。
【0041】ステップ116では、ディメンションC,
Dの全てのデータについて処理したかどうかチェック
し、未処理であればステップ112に戻り、処理済みで
あればステップ100に戻る。したがって、図の例で
は、nT1に対応する期間のハイレベル、mL1に対応す
る期間のローベルが順次、端子20に出力され、その後
ステップ100に戻る。また、ステップ100では、バ
ッファメモリから、ディメンションA内の最後の変化点
の直前のデータ、すなわち時刻t40から所定数のデジタ
ルデータを読み出しディメンションAに上書きする。こ
うして、PWM信号の生成が行われる。
Dの全てのデータについて処理したかどうかチェック
し、未処理であればステップ112に戻り、処理済みで
あればステップ100に戻る。したがって、図の例で
は、nT1に対応する期間のハイレベル、mL1に対応す
る期間のローベルが順次、端子20に出力され、その後
ステップ100に戻る。また、ステップ100では、バ
ッファメモリから、ディメンションA内の最後の変化点
の直前のデータ、すなわち時刻t40から所定数のデジタ
ルデータを読み出しディメンションAに上書きする。こ
うして、PWM信号の生成が行われる。
【0042】次に、前記第1実施例の変形例について図
7を参照して説明する。前記第1実施例では、周期検出
部4からの計測値Tに乗じる係数値nを固定値とした
が、計測値Tの大きさに応じて係数値nを複数段階に可
変としても良い。例えば、もっとも簡単な例として計測
値Tの大きさに応じて係数値nを2段階に可変とする例
について説明する。この場合には、計測値TがT>T′
の場合にはn=n1、T≦T′の場合にはn=n2(n1
≦n2)とする。これにより、PWM信号はより高い効
率で伝送可能となる。
7を参照して説明する。前記第1実施例では、周期検出
部4からの計測値Tに乗じる係数値nを固定値とした
が、計測値Tの大きさに応じて係数値nを複数段階に可
変としても良い。例えば、もっとも簡単な例として計測
値Tの大きさに応じて係数値nを2段階に可変とする例
について説明する。この場合には、計測値TがT>T′
の場合にはn=n1、T≦T′の場合にはn=n2(n1
≦n2)とする。これにより、PWM信号はより高い効
率で伝送可能となる。
【0043】この場合の構成例を図7に示す。周期検出
部4からの計測値Tは比較部11に与えられる。比較部
11は計測値Tと所定値T′とを比較し、T>T′の場
合には例えばハイレベル“1”を出力し、T≦T′の場
合には例えばローレベル“0”を出力する。乗算器8a
は、比較部11からのハイレベル“1”に応答して周期
検出部4からの計測値Tにn1を乗じてn1Tを出力し、
ローレベル“0”に応答して周期検出部4からの計測値
Tにn2を乗じてn2Tを出力する。乗算器8aの出力は
乗算器9からの出力とともにパルス生成器12に与えら
れる。
部4からの計測値Tは比較部11に与えられる。比較部
11は計測値Tと所定値T′とを比較し、T>T′の場
合には例えばハイレベル“1”を出力し、T≦T′の場
合には例えばローレベル“0”を出力する。乗算器8a
は、比較部11からのハイレベル“1”に応答して周期
検出部4からの計測値Tにn1を乗じてn1Tを出力し、
ローレベル“0”に応答して周期検出部4からの計測値
Tにn2を乗じてn2Tを出力する。乗算器8aの出力は
乗算器9からの出力とともにパルス生成器12に与えら
れる。
【0044】したがって、T>T′の場合にはハイレベ
ル期間がn1T、ローレベル期間がmLのパルス信号を
生成し、T≦T′の場合にはハイレベル期間がn2T、
ローレベル期間がmLのパルス信号が生成され、これに
より第1実施例よりさらに伝送効率の良いPWM信号が
生成される。尚、本変形例も、図4の例と同様にコンピ
ュータプログラム(ソフトウェア)により実現が可能で
ある。
ル期間がn1T、ローレベル期間がmLのパルス信号を
生成し、T≦T′の場合にはハイレベル期間がn2T、
ローレベル期間がmLのパルス信号が生成され、これに
より第1実施例よりさらに伝送効率の良いPWM信号が
生成される。尚、本変形例も、図4の例と同様にコンピ
ュータプログラム(ソフトウェア)により実現が可能で
ある。
【0045】次に、本発明の第2実施例について説明す
る。図8は、本発明によるパルス幅変調装置の第2実施
例の構成を示すブロック図であり、図9はその動作を説
明するための波形図である。本実施例は、PWM信号の
パルス幅を被変調信号の一定期間(サンプリング期間)
に比例した値とし、パルスとパルスの間の幅を被変調信
号の前記一定期間毎のサンプリング値に比例した値とす
るようにしたものである。
る。図8は、本発明によるパルス幅変調装置の第2実施
例の構成を示すブロック図であり、図9はその動作を説
明するための波形図である。本実施例は、PWM信号の
パルス幅を被変調信号の一定期間(サンプリング期間)
に比例した値とし、パルスとパルスの間の幅を被変調信
号の前記一定期間毎のサンプリング値に比例した値とす
るようにしたものである。
【0046】本実施例では、入力端子10に入力された
被変調信号の振幅を一定の時間間隔でサンプリングし、
サンプリング値に基づきPWM信号を生成する。サンプ
リング回路22は入力端子10に入力された被変調信号
(図9(a))の振幅(レベル)を一定周期Tのサンプ
リングパルス(図9(b))でサンプリングし、サンプ
リング値L1,L2,L3,…を順次、乗算器9に与え
る。ここで、サンプリング周期Tは被変調信号の周期よ
り十分短いものとする。乗算器9はサンプリング値をm
倍(mはゼロを超える正の値)してパルス生成器12に
出力する。パルス生成器12には、さらに、一定周期T
をn倍(nはゼロを超える正の値)した値nTが入力さ
れる。
被変調信号の振幅を一定の時間間隔でサンプリングし、
サンプリング値に基づきPWM信号を生成する。サンプ
リング回路22は入力端子10に入力された被変調信号
(図9(a))の振幅(レベル)を一定周期Tのサンプ
リングパルス(図9(b))でサンプリングし、サンプ
リング値L1,L2,L3,…を順次、乗算器9に与え
る。ここで、サンプリング周期Tは被変調信号の周期よ
り十分短いものとする。乗算器9はサンプリング値をm
倍(mはゼロを超える正の値)してパルス生成器12に
出力する。パルス生成器12には、さらに、一定周期T
をn倍(nはゼロを超える正の値)した値nTが入力さ
れる。
【0047】パルス生成器12は、サンプリング周期T
に所定の係数nを乗じた一定幅nTのパルスを出力、す
なわちハイレベル期間がnT、サンプリング値Lに応じ
たローレベル期間がmLのパルス信号を順次生成する。
具体的には、ハイレベル期間がnT、サンプリング値L
1に応じたローレベル期間がmL1のパルス信号を生成
し、次に、ハイレベル期間がnT、サンプリング値L2
に応じたローレベル期間がmL2のパルス信号を生成す
る。
に所定の係数nを乗じた一定幅nTのパルスを出力、す
なわちハイレベル期間がnT、サンプリング値Lに応じ
たローレベル期間がmLのパルス信号を順次生成する。
具体的には、ハイレベル期間がnT、サンプリング値L
1に応じたローレベル期間がmL1のパルス信号を生成
し、次に、ハイレベル期間がnT、サンプリング値L2
に応じたローレベル期間がmL2のパルス信号を生成す
る。
【0048】尚、本実施例においても、n、mを1未満
に設定すれば従来のPWM信号より伝送効率の良いPW
M信号を生成することが出来る。また、ハイレベルとロ
ーレベルを逆とし、ローレベル期間がnT、ハイレベル
期間がmLのパルス信号を順次生成するようにしても良
い。また、本実施例も、図4の例と同様にコンピュータ
ソフトウェアにより実現することが可能である。
に設定すれば従来のPWM信号より伝送効率の良いPW
M信号を生成することが出来る。また、ハイレベルとロ
ーレベルを逆とし、ローレベル期間がnT、ハイレベル
期間がmLのパルス信号を順次生成するようにしても良
い。また、本実施例も、図4の例と同様にコンピュータ
ソフトウェアにより実現することが可能である。
【0049】次に、第2実施例の変形例について図10
及び図11を参照して説明する。前記第2実施例におい
ては、PWM信号のパルス幅は被変調信号の一定期間毎
のサンプリング値に比例した値としたが、被変調信号の
一定期間毎のピーク値に比例した値としても良い。この
場合の構成例を図10に示す。
及び図11を参照して説明する。前記第2実施例におい
ては、PWM信号のパルス幅は被変調信号の一定期間毎
のサンプリング値に比例した値としたが、被変調信号の
一定期間毎のピーク値に比例した値としても良い。この
場合の構成例を図10に示す。
【0050】ピーク検出部60は、入力端子10に入力
される被変調信号のサンプリングパルス間におけるピー
ク値を計測するものであり、その計測値を各サンプリン
グ期間の終点で出力する。したがって、例えば、時刻t
aでのサンプリングパルスに応答して被変調信号のピー
ク値の計測を開始し、時刻tbでのサンプリングパルス
に応答して期間(ta〜tb)におけるピーク値L1を出
力する。同様に、時刻tbでのサンプリングパルスに応
答して被変調信号のピーク値の計測を開始し、時刻tcで
のサンプリングパルスに応答して期間(tb〜tc)にお
けるピーク値L 2を出力する。以下の処理は第2実施例
と同様である。
される被変調信号のサンプリングパルス間におけるピー
ク値を計測するものであり、その計測値を各サンプリン
グ期間の終点で出力する。したがって、例えば、時刻t
aでのサンプリングパルスに応答して被変調信号のピー
ク値の計測を開始し、時刻tbでのサンプリングパルス
に応答して期間(ta〜tb)におけるピーク値L1を出
力する。同様に、時刻tbでのサンプリングパルスに応
答して被変調信号のピーク値の計測を開始し、時刻tcで
のサンプリングパルスに応答して期間(tb〜tc)にお
けるピーク値L 2を出力する。以下の処理は第2実施例
と同様である。
【0051】本実施例においても、n、mを1未満に設
定すれば従来のPWM信号より伝送効率の良いPWM信
号を生成することが出来る。なお、ハイレベルとローレ
ベルを逆とし、ローレベル期間がnT、ハイレベル期間
がmLのパルス信号を順次生成するようにしても良いこ
とは前記実施例と同様である。また、本変形例も、図4
の例と同様にコンピュータソフトウェアにより実現する
ことが可能である。
定すれば従来のPWM信号より伝送効率の良いPWM信
号を生成することが出来る。なお、ハイレベルとローレ
ベルを逆とし、ローレベル期間がnT、ハイレベル期間
がmLのパルス信号を順次生成するようにしても良いこ
とは前記実施例と同様である。また、本変形例も、図4
の例と同様にコンピュータソフトウェアにより実現する
ことが可能である。
【0052】次に、本発明によるPWM信号復調装置の
実施例を説明する。図12は第1実施例の変調装置によ
り生成されたPWM信号を復調する復調装置の一例を示
すブロック図である。この復調装置81は、前記第1実
施例の変調装置1により生成されたPWM信号のパルス
幅およびパルスとパルスとの間の幅から、それぞれ各波
長の期間(長さ)および当該各波長毎のピーク値(振
幅)を求め、当該期間および振幅をもつアナログ波を順
次生成して被変調信号を復元するものである。
実施例を説明する。図12は第1実施例の変調装置によ
り生成されたPWM信号を復調する復調装置の一例を示
すブロック図である。この復調装置81は、前記第1実
施例の変調装置1により生成されたPWM信号のパルス
幅およびパルスとパルスとの間の幅から、それぞれ各波
長の期間(長さ)および当該各波長毎のピーク値(振
幅)を求め、当該期間および振幅をもつアナログ波を順
次生成して被変調信号を復元するものである。
【0053】本実施例の復調装置81においては、入力
端子30にはPWM信号(図3(d))が入力される。
入力端子10に入力された変調信号は、パルスの立上り
を検出する立上り検出部82、並びにパルスの立下りを
検出する立下り検出部83に入力される。各検出部8
2,83は、入力されたPWMパルスの立上りおよび立
下りをそれぞれ検出して、その検出信号をパルス計測部
84およびパルス間計測部85に出力する。パルス計測
部84は、該検出信号に基づいてパルスの立上りから立
下りまでの時間を計測することにより、パルス幅nTを
得る。この計測値(パルス幅)は、除算器86に入力さ
れて1/n倍された後、アナログ波生成部88に入力さ
れる。
端子30にはPWM信号(図3(d))が入力される。
入力端子10に入力された変調信号は、パルスの立上り
を検出する立上り検出部82、並びにパルスの立下りを
検出する立下り検出部83に入力される。各検出部8
2,83は、入力されたPWMパルスの立上りおよび立
下りをそれぞれ検出して、その検出信号をパルス計測部
84およびパルス間計測部85に出力する。パルス計測
部84は、該検出信号に基づいてパルスの立上りから立
下りまでの時間を計測することにより、パルス幅nTを
得る。この計測値(パルス幅)は、除算器86に入力さ
れて1/n倍された後、アナログ波生成部88に入力さ
れる。
【0054】一方、パルス間計測部85は、パルスとパ
ルスとの間の幅mLを得るために、前記検出信号に基づ
いてパルスの立下りから立上りまでの時間を計測する。
この計測値は、除算器87に入力されて1/m倍された
後、アナログ波生成部88に入力される。尚、nおよび
mの値は、前記変調装置におけるnおよびmの値にそれ
ぞれ一致するものである。
ルスとの間の幅mLを得るために、前記検出信号に基づ
いてパルスの立下りから立上りまでの時間を計測する。
この計測値は、除算器87に入力されて1/m倍された
後、アナログ波生成部88に入力される。尚、nおよび
mの値は、前記変調装置におけるnおよびmの値にそれ
ぞれ一致するものである。
【0055】パルス計測部84およびパルス間計測部8
5は、例えば、パルスの立上り若しくは立下がり検出信
号に応答して所定のクロック信号(ここで該クロック信
号の周期はパルス幅およびパルス間の幅に比べて極めて
短く設定する)を計測するカウンタで構成することが出
来る。
5は、例えば、パルスの立上り若しくは立下がり検出信
号に応答して所定のクロック信号(ここで該クロック信
号の周期はパルス幅およびパルス間の幅に比べて極めて
短く設定する)を計測するカウンタで構成することが出
来る。
【0056】したがって、パルス計測部84は、例え
ば、図3(d)の第1のパルス(幅nT1)の立上り検
出信号に応答してクロック信号のカウントを開始し、該
第1のパルスの立下り検出信号に応答してカウントを停
止するとともにその計測値nT 1を出力する。計測値n
T1が出力されると、次のパルス幅の計測のため、パル
ス計測部84はリセットされる。一方、この第1のパル
スの立下り検出信号に応答してパルス間計測部85がク
ロック信号のカウントを開始し、当該パルスに続く第2
のパルス(幅nT2)の立上り検出信号に応答してカウ
ントを停止するとともにその計測値mL1を出力する。
計測値mL1の出力後、パルス間計測部85はリセット
される。
ば、図3(d)の第1のパルス(幅nT1)の立上り検
出信号に応答してクロック信号のカウントを開始し、該
第1のパルスの立下り検出信号に応答してカウントを停
止するとともにその計測値nT 1を出力する。計測値n
T1が出力されると、次のパルス幅の計測のため、パル
ス計測部84はリセットされる。一方、この第1のパル
スの立下り検出信号に応答してパルス間計測部85がク
ロック信号のカウントを開始し、当該パルスに続く第2
のパルス(幅nT2)の立上り検出信号に応答してカウ
ントを停止するとともにその計測値mL1を出力する。
計測値mL1の出力後、パルス間計測部85はリセット
される。
【0057】アナログ波生成部88は、例えば正弦波発
生部からなり、該正弦波発生部は、除算器86からの値
Tx(X=1,2,3,…)と除算器87からの値L
x(X=1,2,3,…)に従って、波長Tx、最大振幅
Lxの正弦波を順次発生するもので、具体的には、値Tx
に従ってその回路時定数を制御するようにすれば良い。
図示の例では、図13に示すように、先ず、波長がT1
で振幅がL1の正弦波が一波長分出力され、次いで、波
長がT2で振幅がL2の正弦波が一波長分、出力端子40
から出力される。
生部からなり、該正弦波発生部は、除算器86からの値
Tx(X=1,2,3,…)と除算器87からの値L
x(X=1,2,3,…)に従って、波長Tx、最大振幅
Lxの正弦波を順次発生するもので、具体的には、値Tx
に従ってその回路時定数を制御するようにすれば良い。
図示の例では、図13に示すように、先ず、波長がT1
で振幅がL1の正弦波が一波長分出力され、次いで、波
長がT2で振幅がL2の正弦波が一波長分、出力端子40
から出力される。
【0058】上記のPWM信号の復調処理はコンピュー
タソフトウエアによって行っても良い。その場合の構成
を図14に示す。図14の例では、PWM信号復調装置
としてのパソコン150は、入力端子30および出力端
子40に接続された入出力(I/O)回路152、CP
U154およびメモリ156を有する。メモリ156
は、バッファメモリおよびPWM信号の復調処理を行う
ためのソフトウエアを保持するROM等を有している。
入出力回路152の出力端子40には上記と同様の構成
のアナログ波生成部88が接続される。
タソフトウエアによって行っても良い。その場合の構成
を図14に示す。図14の例では、PWM信号復調装置
としてのパソコン150は、入力端子30および出力端
子40に接続された入出力(I/O)回路152、CP
U154およびメモリ156を有する。メモリ156
は、バッファメモリおよびPWM信号の復調処理を行う
ためのソフトウエアを保持するROM等を有している。
入出力回路152の出力端子40には上記と同様の構成
のアナログ波生成部88が接続される。
【0059】図15はパソコン150のCPU152の
復調処理動作のフローチャートであり、図16は復調処
理動作を説明するためのメモリの状態等を示す図であ
る。先ず、入出力回路152は入力端子30からの変調
信号(図16(a))を順次、一定周期(変調信号の最
小周期より短い周期)でサンプリングし、メモリ156
内のバッファメモリにストアする。次に、バッファメモ
リから所定数のサンプリング値を同一メモリ内のディメ
ンションAにコピーする(ステップ120)。図の例で
は、図16(a)に示すような変調信号の場合には、ハ
イレベル期間nT 1として3つのハイレベル“1,1,
1”をサンプリングし、次のローレベル期間mL1とし
て3つのローレベル“0,0,0”をサンプリングし、
これらをディメンションAにコピーしている(図16
(b))。
復調処理動作のフローチャートであり、図16は復調処
理動作を説明するためのメモリの状態等を示す図であ
る。先ず、入出力回路152は入力端子30からの変調
信号(図16(a))を順次、一定周期(変調信号の最
小周期より短い周期)でサンプリングし、メモリ156
内のバッファメモリにストアする。次に、バッファメモ
リから所定数のサンプリング値を同一メモリ内のディメ
ンションAにコピーする(ステップ120)。図の例で
は、図16(a)に示すような変調信号の場合には、ハ
イレベル期間nT 1として3つのハイレベル“1,1,
1”をサンプリングし、次のローレベル期間mL1とし
て3つのローレベル“0,0,0”をサンプリングし、
これらをディメンションAにコピーしている(図16
(b))。
【0060】次に、ディメンションA内の期間nTに相
当するハイレベル期間(ハイレベル数)を計数して順
次、同一メモリ内のディメンションBに書き込む(ステ
ップ122)。図の例では、図16(c)に示すよう
に、ハイレベル期間nT1として“3”、nT2として
“2”、nT3として“2”を書き込む。同様にして、
ディメンションA内の期間mLに相当するローレベル期
間(ローレベル数)を計数して順次、同一メモリ内のデ
ィメンションCに書き込む(ステップ124)。図の例
では、図16(d)に示すように、ローレベル期間mL
1として“3”、mL2として“4”、mL3として
“4”を書き込む。
当するハイレベル期間(ハイレベル数)を計数して順
次、同一メモリ内のディメンションBに書き込む(ステ
ップ122)。図の例では、図16(c)に示すよう
に、ハイレベル期間nT1として“3”、nT2として
“2”、nT3として“2”を書き込む。同様にして、
ディメンションA内の期間mLに相当するローレベル期
間(ローレベル数)を計数して順次、同一メモリ内のデ
ィメンションCに書き込む(ステップ124)。図の例
では、図16(d)に示すように、ローレベル期間mL
1として“3”、mL2として“4”、mL3として
“4”を書き込む。
【0061】次に、ディメンションB内のデータnTに
対してnで除算してTを求め、同一メモリ内のディメン
ションDに書き込む(ステップ126)。したがって、
例えば、n=1/3とすると、図16(e)に示すよう
に、T1として“9”、T2として“6”、T3として
“6”を書き込む。同様にして、ディメンションC内の
データmLに対してmで除算してLを求め、同一メモリ
内のディメンションEに書き込む(ステップ128)。
したがって、例えば、m=1/2とすると、図16
(f)に示すように、L1として“6”、L2として
“8”、L3として“8”を書き込む。
対してnで除算してTを求め、同一メモリ内のディメン
ションDに書き込む(ステップ126)。したがって、
例えば、n=1/3とすると、図16(e)に示すよう
に、T1として“9”、T2として“6”、T3として
“6”を書き込む。同様にして、ディメンションC内の
データmLに対してmで除算してLを求め、同一メモリ
内のディメンションEに書き込む(ステップ128)。
したがって、例えば、m=1/2とすると、図16
(f)に示すように、L1として“6”、L2として
“8”、L3として“8”を書き込む。
【0062】ディメンションA内のデータについて上記
ステップ122〜128までの処理を全て終了したかど
うか確認し(ステップ130)、未終了であればステッ
プ122に戻り、終了するとステップ132に進む。ス
テップ132では、ディメンションDからデータTx、
ディメンションEからデータLxを読み出して、入出力
回路152、出力端子40を介してアナログ波生成部8
8に与える。アナログ波生成部88は、例えば正弦波発
生部から成り、該正弦波発生部は、データTx,Lxに従
い、波長Tx、最大振幅Lxの正弦波を順次発生するもの
で(図16(g))、具体的には、値Txと値Lxとに従
ってその回路時定数を制御するようにすれば良い。
ステップ122〜128までの処理を全て終了したかど
うか確認し(ステップ130)、未終了であればステッ
プ122に戻り、終了するとステップ132に進む。ス
テップ132では、ディメンションDからデータTx、
ディメンションEからデータLxを読み出して、入出力
回路152、出力端子40を介してアナログ波生成部8
8に与える。アナログ波生成部88は、例えば正弦波発
生部から成り、該正弦波発生部は、データTx,Lxに従
い、波長Tx、最大振幅Lxの正弦波を順次発生するもの
で(図16(g))、具体的には、値Txと値Lxとに従
ってその回路時定数を制御するようにすれば良い。
【0063】ステップ134では、ディメンションD,
Eのすべてのデータについて処理したかどうかチェック
し、未処理であればステップ132に戻り、処理済みで
あればステップ120に戻る。したがって、ステップ1
20では、バッファメモリから、ディメンションA内の
最後のデータの次のサンプリング値を読み出しディメン
ションAに上書きする。こうして、被変調信号の生成が
行われる。
Eのすべてのデータについて処理したかどうかチェック
し、未処理であればステップ132に戻り、処理済みで
あればステップ120に戻る。したがって、ステップ1
20では、バッファメモリから、ディメンションA内の
最後のデータの次のサンプリング値を読み出しディメン
ションAに上書きする。こうして、被変調信号の生成が
行われる。
【0064】さらに、図12、図17および図18を参
照して、本発明によるPWM信号復調装置の別の実施例
を説明する。この復調装置は、前記第2実施例(図8,
図9)およびその変形例(図10,図11)の変調装置
により生成されたPWM信号を復調するものであり、前
記図12に示した復調装置と同様の構成を備えるが、図
17に示すようにアナログ波生成部88が正弦波発生部
又は矩形波発生部88aと、ローパスフィルタ88bと
を有する。
照して、本発明によるPWM信号復調装置の別の実施例
を説明する。この復調装置は、前記第2実施例(図8,
図9)およびその変形例(図10,図11)の変調装置
により生成されたPWM信号を復調するものであり、前
記図12に示した復調装置と同様の構成を備えるが、図
17に示すようにアナログ波生成部88が正弦波発生部
又は矩形波発生部88aと、ローパスフィルタ88bと
を有する。
【0065】正弦波発生部又は矩形波発生部88aは、
除算器86からの値Tx(X=1,2,3,…)と除算
器87からの値Lx(X=1,2,3,…)に従って、
波長Tx、最大振幅Lxの正弦波またはパルス幅Tx、振
幅Lxの矩形波を順次発生し、この波形がローパスフィ
ルタ88bを通過することにより振幅変化の滑らかな正
弦波信号が出力される。
除算器86からの値Tx(X=1,2,3,…)と除算
器87からの値Lx(X=1,2,3,…)に従って、
波長Tx、最大振幅Lxの正弦波またはパルス幅Tx、振
幅Lxの矩形波を順次発生し、この波形がローパスフィ
ルタ88bを通過することにより振幅変化の滑らかな正
弦波信号が出力される。
【0066】すなわち、矩形波発生部を用いた場合に
は、図18(a)に示す入力端子30からの変調信号に
従って除算器86、87からTx,Lxが与えられると、
矩形波発生部は一定周期Tで振幅値Lxの矩形波(図1
8(b))を順次発生し、それがローパスフィルタ88
bを通過することで図中点線で示すような振幅変化の滑
らかな正弦波信号(被変調信号)が出力される。一方、
正弦波発生部を用いた場合には、図18(a)に示す入
力端子30からの変調信号に従って除算器86、87か
らTx,Lxが与えられると、正弦波発生部は一定周期T
で振幅値Lxの正弦波(図18(c))を順次発生し、
それがローパスフィルタ88bを通過することで図中点
線で示すような振幅変化の滑らかな正弦波信号(被変調
信号)が出力される。
は、図18(a)に示す入力端子30からの変調信号に
従って除算器86、87からTx,Lxが与えられると、
矩形波発生部は一定周期Tで振幅値Lxの矩形波(図1
8(b))を順次発生し、それがローパスフィルタ88
bを通過することで図中点線で示すような振幅変化の滑
らかな正弦波信号(被変調信号)が出力される。一方、
正弦波発生部を用いた場合には、図18(a)に示す入
力端子30からの変調信号に従って除算器86、87か
らTx,Lxが与えられると、正弦波発生部は一定周期T
で振幅値Lxの正弦波(図18(c))を順次発生し、
それがローパスフィルタ88bを通過することで図中点
線で示すような振幅変化の滑らかな正弦波信号(被変調
信号)が出力される。
【0067】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、デ
ータの伝送や記録においてその効率化を図ることが出来
る。
ータの伝送や記録においてその効率化を図ることが出来
る。
【図1】従来のパルス幅変調の原理を示す波形図であ
る。
る。
【図2】本発明によるパルス幅変調装置の第1実施例の
構成を示すブロック図である。
構成を示すブロック図である。
【図3】前記第1実施例の変調装置の動作を説明するた
めの波形図である。
めの波形図である。
【図4】本発明のパルス幅変調をコンピュータソフトウ
エアによって行うための構成例示す図である。
エアによって行うための構成例示す図である。
【図5】図4に示したコンピュータの動作フローチャー
トである。
トである。
【図6】前記図4に示した構成の動作を示す図である。
【図7】前記第1実施例の変形例を示すブロック図であ
る。
る。
【図8】本発明によるパルス幅変調装置の第2実施例の
構成を示すブロック図である。
構成を示すブロック図である。
【図9】前記第2実施例の変調装置の動作を説明するた
めの波形図である。
めの波形図である。
【図10】前記第2実施例の変形例を示すブロック図で
ある。
ある。
【図11】前記第2実施例の動作を説明するための波形
図である。
図である。
【図12】本発明に係る復調装置の構成の一例を示すブ
ロック図である。
ロック図である。
【図13】前記図12に示した復調装置の動作を説明す
るための波形図である。
るための波形図である。
【図14】本発明のPWM信号の復調をコンピュータソ
フトウエアによって行うための構成例示す図である。
フトウエアによって行うための構成例示す図である。
【図15】前記図14に示したコンピュータの動作を示
すフローチャートである。
すフローチャートである。
【図16】前記図14に示した構成の動作を示す図であ
る。
る。
【図17】本発明に係る復調装置の別の構成例を示すブ
ロック図である。
ロック図である。
【図18】前記図17に示す復調装置の動作を示す波形
図である。
図である。
1 パルス幅変調装置 2 変化点検出部 4 周期検出部 6,60 ピーク検出部 8,9 乗算器 11 比較部 12 パルス生成器 10,30 入力端子 20,40 出力端子 22 サンプリング回路 50,150 コンピュータ 52,152 入出力回路 54,154 CPU 56,156 メモリ 81 復調装置 82 立上り検出部 83 立下り検出部 84 パルス計測部 85 パルス間計測部 86,87 除算器 88 アナログ波生成部 88a 正弦波発生部または矩形波発生部 88b ローパスフィルタ
Claims (13)
- 【請求項1】 被変調信号の周期を計測する周期検出手
段と、 該周期検出手段により計測される前記周期における前記
被変調信号の最大レベルを計測するピーク検出手段と、 前記周期検出手段による計測値と前記ピーク検出手段に
よる計測値とが入力され、前記周期および前記最大レベ
ルのいずれか一方に対応する幅のパルスを生成するとと
もに、該パルスとこれに続く次のパルスとの間隔を前記
周期および前記最大レベルの他方に対応する大きさとす
るパルス生成手段と、 を備えるパルス幅変調装置。 - 【請求項2】 前記周期検出手段により計測された周期
をn倍(nは零以外の値)して前記パルス生成手段に出
力する第1の乗算手段と、 前記ピーク検出手段により計測された最大レベルをm倍
(mは零以外の値)して前記パルス生成手段に出力する
第2の乗算手段とをさらに備え、 前記パルス生成手段は、該n倍された周期とm倍された
最大レベルとに基づいてパルスを生成する請求項1に記
載のパルス幅変調装置。 - 【請求項3】 前記周期検出手段により計測された周期
を予め定められた閾値と比較する比較手段をさらに備
え、 前記第1の乗算手段は、該比較手段による前記周期と前
記閾値との比較結果に基づいて前記nの値を変更する請
求項2に記載のパルス幅変調装置。 - 【請求項4】 被変調信号を一定のサンプリング期間毎
にサンプリングするサンプリング手段と、 該サンプリング手段によるサンプリング値が入力され、
該サンプリング値および前記サンプリング期間のいずれ
か一方に対応する幅のパルスを生成するとともに、該パ
ルスとこれに続く次のパルスとの間隔を前記サンプリン
グ値および前記サンプリング期間の他方に対応する大き
さとするパルス生成手段と、 を備えるパルス幅変調装置。 - 【請求項5】 前記サンプリング期間をn倍(nは零以
外の値)して前記パルス生成手段に出力する第1の乗算
手段と、 前記サンプリング値をm倍(mは零以外の値)して前記
パルス生成手段に出力する第2の乗算手段とをさらに備
え、 前記パルス生成手段は、該n倍されたサンプリング期間
値とm倍されたサンプリング値とに基づいてパルスを生
成する請求項4に記載のパルス幅変調装置。 - 【請求項6】 一定のサンプリング期間毎に該期間中に
おける被変調信号の最大レベルを計測するピーク検出手
段と、 該ピーク検出手段による計測値が入力され、前記サンプ
リング期間および前記最大レベルのいずれか一方に対応
する幅のパルスを生成するとともに、該パルスとこれに
続く次のパルスとの間隔を前記サンプリング期間および
前記最大レベルの他方に対応する大きさとするパルス生
成手段と、 を備えるパルス幅変調装置。 - 【請求項7】 前記サンプリング期間をn倍(nは零以
外の値)して前記パルス生成手段に出力する第1の乗算
手段と、 前記最大レベルをm倍(mは零以外の値)して前記パル
ス生成手段に出力する第2の乗算手段とをさらに備え、 前記パルス生成手段は、該n倍されたサンプリング期間
とm倍された最大レベルとに基づいてパルスを生成する
請求項6に記載のパルス幅変調装置。 - 【請求項8】 前記nおよび前記mの少なくとも一方が
1より小さい値である請求項2、5および7のいずれか
一項に記載のパルス幅変調装置。 - 【請求項9】 入力パルス信号の各パルス幅を計測する
パルス幅計測手段と、 該入力パルス信号の隣接するパルス間の間隔を計測する
パルス間計測手段と、 該パルス幅計測手段およびパルス間計測手段による計測
値が入力され、前記パルス幅およびパルス間隔に対応す
る周期および振幅のアナログ信号を順次生成し出力する
アナログ信号生成手段と、 を備える復調装置。 - 【請求項10】 被変調信号の周期を計測するステップ
と、 計測された該周期における前記被変調信号の最大レベル
を計測するステップと、 前記周期および前記最大レベルに基づいてパルス信号を
生成するステップであって、前記周期および前記最大レ
ベルの一方をパルスの幅に対応させるとともに、前記周
期および前記最大レベルの他方を隣接するパルスとの間
隔に対応させるステップと、 を含むパルス幅変調方法。 - 【請求項11】 被変調信号を一定のサンプリング期間
毎にサンプリングするステップと、 該サンプリングによるサンプリング値と前記サンプリン
グ期間とに基づいてパルス信号を生成するステップであ
って、該サンプリング期間および該サンプリング値の一
方をパルスの幅に対応させるとともに、該サンプリング
期間および該サンプリング値の他方を隣接するパルスと
の間隔に対応させるステップと、 を含むパルス幅変調方法。 - 【請求項12】 一定のサンプリング期間毎に該期間中
における被変調信号の最大レベルを計測するステップ
と、 該計測された最大レベルと前記サンプリング期間とに基
づいてパルス信号を生成するステップであって、該サン
プリング期間および該最大レベルの一方をパルスの幅に
対応させるとともに、該サンプリング期間および該最大
レベルの他方を隣接するパルスとの間隔に対応させるス
テップと、 を含むパルス幅変調方法。 - 【請求項13】 入力パルス信号の各パルス幅を計測す
るステップと、 該入力パルス信号の隣接するパルス間の間隔を計測する
ステップと、 該計測されたパルス幅およびパルス間隔に対応する周期
および振幅のアナログ信号を順次生成するステップと、 を含む復調方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001087665A JP2002290219A (ja) | 2001-03-26 | 2001-03-26 | パルス幅変調装置および復調装置並びにパルス幅変調方法および復調方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002290219A true JP2002290219A (ja) | 2002-10-04 |
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ID=18942886
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
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Date | Code | Title | Description |
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040706 |