JP2002290191A - 水晶デバイス - Google Patents

水晶デバイス

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JP2002290191A
JP2002290191A JP2001089748A JP2001089748A JP2002290191A JP 2002290191 A JP2002290191 A JP 2002290191A JP 2001089748 A JP2001089748 A JP 2001089748A JP 2001089748 A JP2001089748 A JP 2001089748A JP 2002290191 A JP2002290191 A JP 2002290191A
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thermal expansion
semiconductor element
substrate
wiring layer
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JP2001089748A
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Takuya Ouchi
卓也 大内
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Kyocera Corp
Original Assignee
Kyocera Corp
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  • Oscillators With Electromechanical Resonators (AREA)
  • Piezo-Electric Or Mechanical Vibrators, Or Delay Or Filter Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】基体上での水晶振動子および半導体素子の固定
が破れ、長期信頼性および温度補償の精度が低い。 【解決手段】 上面に搭載部を有する第1基体1aと、
該第1基体1aの搭載部に固定されている水晶振動子5
と、下面に搭載部を有する第2基体1bと、該第2基体
1bの搭載部に固定され、前記水晶振動子5の温度補償
を行なう半導体素子6と、前記第1基体1bの下面と第
2基体1aの上面とを接合する接合材8とから成る水晶
デバイスであって、前記第1基体1aの線熱膨張係数が
14×10 -6/℃乃至20×10-6/℃(40〜400
℃)、第2基体1bの線熱膨張係数が2×10-6/℃乃
至8×10-6/℃(40〜400℃)であり、かつ前記
接合材8の弾性率が4GPa以下である

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンピュータ等の
情報処理装置や携帯電話等の電子装置において、時間お
よび周波数の基準源として使用される温度補償型の水晶
デバイスに関するものである。
【0002】
【従来の技術】コンピュータ等の情報処理装置や携帯電
話等の電子装置において時間および周波数の高精度の基
準源として使用される温度補償型の水晶デバイスは、一
般に、四角板状の水晶基板に電圧印加用の電極を形成し
て成る水晶振動子と、この水晶振動子の温度補償を行な
う半導体素子とを、水晶振動子収納用パッケージ内に気
密に収容することによって形成されている。
【0003】前記水晶振動子収納用パッケージは、一般
に、酸化アルミニウム質焼結体等の電気絶縁材料から成
り、上面中央部に水晶振動子を収容する空所を形成する
ための凹部を、下面中央部に半導体素子を収容する空所
となる凹部を、それぞれ有するとともに、各凹部表面か
ら外表面にかけて導出された、タングステン、モリブデ
ン等の高融点金属等の金属材料から成る配線層を有する
基体と、鉄−ニッケル−コバルト合金、鉄−ニッケル合
金等の金属材料、または酸化アルミニウム質焼結体等の
セラミックス材料から成る蓋体とから構成されている。
【0004】そして、水晶振動子の電極を基体上面の凹
部内表面に露出する配線層及びその周辺の基体表面に導
電性接着材等の固定材を介して取着することにより、水
晶振動子を凹部内に接着固定するとともに配線層に電気
的に接続し、また、基体下面の凹部内に半導体素子を収
容し、接着材を介して接着固定するとともに半導体素子
の電極を配線層に電気的に接続し、しかる後、基体の上
面に蓋体を接着材による接着やシーム溶接等の接合手段
により取着して基体と蓋体とから成る容器内部に水晶振
動子を気密に収容するとともに基体下面の凹部内に収容
した半導体素子を蓋体や封止用樹脂で封止することによ
って製品としての水晶デバイスが完成する。
【0005】なお、水晶振動子を取着するための導電性
接着材としては、一般に、エポキシ樹脂等の有機樹脂
と、銀粉末等の導電性粉末とを主材として混合して成る
導電性接着材が使用されている。
【0006】また、蓋体を基体にシーム溶接で取着する
場合、通常、予め基体の凹部周囲に枠状のロウ付け用メ
タライズ層を形成しておくとともにこのメタライズ層に
金属枠体をロウ付けし、金属枠体に蓋体をシーム溶接す
る方法が用いられる。
【0007】更に前記水晶デバイスの外部電気回路基板
への実装は、基体の外表面に導出された配線層を外部電
気回路基板の配線導体に半田等の導電性接続材を介して
接続することによって行われ、水晶振動子は配線層を介
し外部電気回路に電気的に接続されるとともに外部電気
回路から印加される電圧に応じて所定の周波数で振動す
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
水晶デバイスは、水晶振動子の線熱膨張係数が約18×
10-6/℃であるのに対し、水晶振動子が搭載固定され
る酸化アルミニウム質焼結体から成る基体の線熱膨張係
数が約7×10-6/℃であり、大きく相違すること、基
体に水晶振動子を固定する固定材が硬質のエポキシ樹脂
と導電性粉末とから成り変形しにくいこと、温度補償用
の半導体素子が作動時に熱を発生すること等から、水晶
デバイスを作動させた際、温度補償用半導体素子の発す
る熱が基体と水晶振動子の両者に繰り返し作用し、その
結果、基体と水晶振動子との線熱膨張係数差に起因する
熱応力が固定材に繰り返し作用し、固定材に機械的な破
壊を招来して水晶振動子の固定材を介しての固定が破
れ、水晶デバイスとしての機能が喪失するという欠点を
有していた。
【0009】そこで、上記欠点を解消するため、基体の
線熱膨張係数を水晶振動子の線熱膨張係数に近似するよ
うに高くし、基体と水晶振動子との間に大きな熱応力が
生じることを防止するという手段が考えられる。
【0010】しかしながら、基体の線熱膨張係数を水晶
振動子に近似するように高くした場合、線熱膨張係数が
約2.5×10-6/℃(40〜400℃)と低いシリコ
ンから成る半導体素子と、基体との間で線熱膨張係数の
差が非常に大きくなり、基体と半導体素子との間に両者
の線熱膨張係数差に起因して大きな熱応力が生じ、この
熱応力により、硬くて脆い半導体素子や、半導体素子を
基体に接着する接着材に機械的な破壊が発生し、半導体
素子が正常に作動しなくなって半導体素子による水晶振
動子の温度補償ができなくなり、水晶デバイスとしての
信頼性が大きく低下してしまう、という問題が誘発され
る。
【0011】本発明は上記欠点に鑑み案出されたもので
あり、その目的は、水晶振動子と基体との間の線熱膨張
係数差を小さくし、水晶振動子を基体に長期にわたって
良好に接着固定しておくことを可能とするとともに半導
体素子で水晶振動子の温度補償を長期にわたって行なう
ことを可能とした高精度、かつ長期信頼性に優れた水晶
デバイスを提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、上面に搭載部
を有する第1基体と、該第1基体の搭載部に固定されて
いる水晶振動子と、下面に搭載部を有する第2基体と、
該第2基体の搭載部に固定され、前記水晶振動子の温度
補償を行なう半導体素子と、前記第1基体の下面と第2
基体の上面とを接合する接合材とから成る水晶デバイス
であって、前記第1基体の線熱膨張係数が14×10-6
/℃乃至20×10-6/℃(40〜400℃)、第2基
体の線熱膨張係数が2×10-6/℃乃至8×10-6/℃
(40〜400℃)であり、かつ前記接合材の弾性率が
4GPa以下であることを特徴とするものである。
【0013】本発明によれば水晶振動子が固定される第
1基体の線熱膨張係数を14×10 -6/℃乃至20×1
-6/℃(40〜400℃)とし、水晶振動子の線熱膨
張係数(18×10-6/℃:40〜400℃)に近似さ
せたことから水晶振動子と第1基体に熱が作用したとし
ても両者間に大きな熱応力が発生することはなく、その
結果、水晶振動子を第1基体に強固に接着固定すること
を可能とするとともに水晶振動子を安定に作動させるこ
とができる。
【0014】また本発明によれば水晶振動子の温度補償
を行なう半導体素子が固定される第2基体の線熱膨張係
数を2×10-6/℃乃至8×10-6/℃(40〜400
℃)とし、半導体素子の線熱膨張係数(2.5×10-6
/℃:40〜400℃)に近似させたことから半導体素
子と第2基体に熱が作用したとしても両者間に大きな熱
応力が発生することはなく、その結果、半導体素子を第
2基体に強固に接着固定することを可能とするとともに
半導体素子によって水晶振動子の温度補償を長期間にわ
たり正確に行なうことができる。
【0015】更に本発明によれば、第1基体と第2基体
とを接合する接合材の弾性率を4GPa以下としたこと
から、第1基体と第2基体との間の線熱膨張係数の差に
起因して、両者間に大きな熱応力が発生したとしても、
その熱応力は接合材を適度に変形させることによって効
果的に吸収され、第1基体、第2基体または第1基体と
第2基体とを接合する接合材に機械的な破壊が生じるこ
とを有効に防止することができるとともに水晶振動子と
半導体素子との接続を完全とし、これによって水晶デバ
イスの長期信頼性を高いものとなすことができる。
【0016】
【発明の実施の形態】次に本発明の水晶デバイスについ
て添付の図面を基にして詳細に説明する。図1は本発明
の水晶デバイスの一実施例を示す断面図であり、図1に
おいて、1aは第1基体、1bは第2基体、2a、2b
は配線層、3は蓋体、5は水晶振動子、6は半導体素
子、8は接合材である。
【0017】この第1基体1aに水晶振動子5を、第2
基体1bに半導体素子6をそれぞれ気密に固定収容する
とともに第1基体1aと第2基体1bとを接合材8を介
し接着することによって水晶デバイス7が形成される。
【0018】前記第1基体1aは、ガラスセラミック焼
結体や結晶性ガラス等から成り、その上面に凹部Aが設
けてあり、該凹部A内には水晶振動子5が収容される。
【0019】前記第1基体1aはその線熱膨張係数が1
4×10-6/℃乃至20×10-6/℃(40〜400
℃)であり、水晶振動子5の線熱膨張係数(約18×1
0−6/℃:40〜400℃)に近似することから、第
1基体1aの凹部A内に水晶振動子5を固定収容した
後、両者に熱が作用しても両者間に大きな熱応力が発生
することはなく、その結果、水晶振動子5を第1基体1
aの凹部A内に確実、強固に固定することができる。
【0020】前記線熱膨張係数が14×10-6/℃乃至
20×10-6/℃(40〜400℃)の第1基体1a
は、具体的には、例えば、酸化バリウムを5〜60重量
%含有するガラスと、40〜400℃における線熱膨張
係数が8×10-6/℃以上の金属酸化物粒子を含むフィ
ラーとからなり、前記ガラスおよび/またはフィラー中
にジルコニウム(Zr)化合物をZrO2換算で0.1
〜25重量%の割合で含有させたガラスセラミック焼結
体が好適に使用される。
【0021】前記ガラスセラミック焼結体は、ガラス成
分として酸化バリウムを5〜60重量%含有するガラス
を用いることが大事である。この酸化バリウム含有ガラ
スは低軟化点であり、比較的高い熱膨張係数を有してい
るために、ガラス量を少なく、かつ高熱膨張のフィラー
を多く添加することが可能であり、高い線熱膨張係数を
有する焼結体が容易に得られる。酸化バリウムの量を5
〜60重量%の範囲とするのは、5重量%より少ないと
ガラスの低軟化点化が困難となるとともに線熱膨張係数
が低くなり、高熱膨張のガラスセラミック焼結体を作製
するのが難しく、60重量%より多いとガラス化が困難
であり、特性が不安定となりやすく、また耐薬品性が著
しく低下してしまうためである。特に酸化バリウムの量
は20〜40重量%が望ましい。
【0022】またこのガラス中には鉛(Pb)を実質的
に含まないことが望ましい。鉛は毒性を有するため製造
工程中での被毒を防止するための格別な装置および管理
を必要とするために焼結体を安価に製造することができ
なくなるためである。鉛が不純物として不可避的に混入
する場合を考慮すると、鉛の含有量は0.05重量%以
下であることが望ましい。
【0023】更にこのガラスの40〜400℃における
線熱膨張係数が7×10-6/℃〜18×10-6/℃特に
8×10-6/℃〜13×10-6/℃であることが望まし
い。これは線熱膨張係数が上記範囲を逸脱するとフィラ
ーとの熱膨張差が生じ、ガラスセラミック焼結体の強度
の低下の原因になるためである。
【0024】また更に、前記酸化バリウム含有ガラスの
屈伏点は、400〜800℃、特に400〜700℃で
あることが望ましい。これは酸化バリウム含有ガラスお
よびフィラーからなる混合物を成形する場合、有機樹脂
等の成形用バインダーを添加するが、このバインダーを
効率的に除去するとともに第1基体1aと同時に焼成さ
れる後述する配線層2aとの焼成条件のマッチングを図
るため必要であり、屈伏点が400℃より低いとガラス
が低い温度で焼結が開始されるために、例えば、銀(A
g)、銅(Cu)等の焼結開始温度が600〜800℃
の配線層2aとの同時焼成ができず、また成形体の緻密
化が低温で開始するためにバインダーは分解揮散できな
くなりバインダー成分が残留し特性に影響を及ぼす結果
になるためである。また屈伏点が800℃より高いとガ
ラス量を多くしないと焼結しにくくなるため、高価なガ
ラスを大量に必要とするために焼結体のコストを高める
ことになる。
【0025】前記の特性を満足するガラスとしては、前
記酸化バリウム以外に、少なくとも酸化珪素(Si
2)を25〜60重量%の割合で含み、残部が酸化ホ
ウ素(B23)、酸化アルミニウム(Al23)、酸化
カルシウム(CaO)、酸化マグネシウム(MgO)、
酸化チタン(TiO2)、酸化亜鉛(ZnO)の群から
選ばれる少なくとも1種によって構成される。
【0026】一方、前記ガラスと組み合わせるフィラー
成分としては、40〜400℃における線熱膨張係数が
8×10-6/℃以上の金属酸化物を少なくとも含有する
ことが焼結体の高熱膨張化を図る上で大事である。線熱
膨張係数が8×10-6/℃以上の金属酸化物を含有しな
いと、ガラスセラミック焼結体の線熱膨張係数を14×
10-6/℃以上に高めることができないためである。
【0027】このような線熱膨張係数が8×10-6/℃
以上の金属酸化物としては、クリストバライト(SiO
2)、クォーツ(SiO2)、トリジマイト(Si
2)、フォルステライト(2MgO・SiO2)、ウオ
ラストナイト(CaO・SiO2)、モンティセラナイ
ト(CaO・MgO・SiO2)、ネフェリン(Na2
・Al23・SiO2)、メルビナイト(3CaO・M
gO・2SiO2)、アケルマイト(2CaO・MgO
・2SiO2)マグネシア(MgO)、カーネギアイト
(Na2O・Al23・2SiO2)、エンスタタイト
(MgO・SiO2)、ペタライト(LiAlSi
410)、ヒスイ(Na2O・Al23・4SiO2)の
群から選ばれる少なくとも一種以上が挙げられる。これ
らの中でも、クリストバライト、クォーツ、トリジマイ
ト等のSiO2系材料やフォルステライト、エンスタタ
イトの群から選ばれる一種が高熱膨張化を図る上で望ま
しい。
【0028】前記ガラスとフィラーは、焼成温度や最終
的に得られるガラスセラミック焼結体の熱膨張特性など
の目的に応じて適当な比率で混合される。前記酸化バリ
ウム含有ガラスは、フィラー無添加では収縮開始温度は
700℃以下で、850℃以上では溶融してしまい、配
線層2a等を配設することができない。しかし、フィラ
ーを混合することにより焼成過程において結晶の析出が
起こり、フィラー成分を液相焼結させるための液相を適
切な温度で形成させることができる。また、成形体全体
の収縮開始温度を上昇させることができるため、このフ
ィラーの含有量の調整により配線層2aとの同時焼成条
件のマッチングを図ることができる。
【0029】前記ガラスとフィラーの比率は前記ガラス
粉末を20〜80体積%と、フィラー粉末を80〜20
体積%との割合とすることが好適である。このガラスと
フィラー成分の量を上記の範囲とするのはガラス成分量
が20体積%より少ない、言い換えればフィラーが80
体積%より多いと液相焼結することが難しく、焼成温度
が高くなり、配線層2aとの同時焼成時に配線層2aが
溶融してしまう恐れがある。またガラスが80体積%よ
り多い、言い換えるとフィラーが20体積%より少ない
と焼結体の特性がガラスの特性に大きく依存してしま
い、材料特性の制御が困難となるとともに、焼結開始温
度が低くなるために配線層2aとの同時焼成が難しくな
るという問題が生じる。またガラス量が多いために原料
のコストも高くなる傾向にある。
【0030】また、フィラー成分量は、酸化バリウムの
屈伏点に応じ、その量を適宜調整することが望ましい。
すなわち、ガラスの屈伏点が400〜700℃と低い場
合、低温での焼結性が高まるためフィラーの含有量は4
0〜80体積%と比較的多く配合できる。これに対し
て、ガラスの屈伏点が700〜800℃と高い場合、焼
結性が低下するためフィラーの含有量は20〜50体積
%と比較的少なく配合することが望ましい。
【0031】更に前記ガラスセラミック焼結体は、前記
フィラー成分中および/またはガラス成分中にジルコニ
ウム化合物(Zr化合物)を酸化ジルコニウム(ZrO
2)換算で0.1〜25重量%の割合で含有させておく
ことが大事である。前記Zr化合物は酸化バリウム含有
ガラスに溶融し、ガラスの耐酸化性を高める作用をな
し、これによってガラスセラミック焼結体の耐薬品性を
向上させることができるとともに酸性溶液あるいはアル
カリ性溶液での処理後のガラスセラミック焼結体の外観
の変化や配線層2aの被着強度の劣化を抑制することが
可能となる。
【0032】前記Zr化合物としては、例えば、ZrO
2、ZrSiO4、CaO・ZrO2、ZrB2、ZrP2
7、ZrBの群から選ばれる少なくとも一種が挙げら
れる。このZr化合物は化合物粉末としてフィラー成分
中の一成分として混合する。この場合、添加時のZr化
合物、特にZrO2のBET比表面積によって、ガラス
セラミック焼結体の耐薬品性が変化する傾向にあり、B
ET比表面積が25m 2/g以上であることが望まし
く、BET比表面積が25m2/gよりも小さいと耐薬
品性の改善効果が小さくなる傾向にある。また他の配合
形態としては、ガラス粉末として酸化バリウム(Ba
O)、酸化珪素(SiO2)以外の成分として酸化ジル
コニウム(ZrO2)を含有するガラスを用いてもよ
い。
【0033】なお、前記Zr化合物を上記範囲としたの
は、0.1重量よりも少ないと耐薬品性の改善効果が低
く、25重量%よりも多いと線熱膨張係数が14×10
-6/℃よりも低くなるためである。特にZr化合物はZ
rO2換算で0.2〜10重量%が望ましい。
【0034】その他に、着色成分として、酸化クロム、
酸化コバルト、酸化マンガン、酸化ニッケルの群から選
ばれる少なくとも1種を配合してもよい。
【0035】前記ガラスセラミック焼結体は上記のよう
に調合されたガラス粉末とフィラー粉末との混合物に、
適当な成形の有機樹脂バインダーを添加した後、ドクタ
ーブレード法や圧延法、金型プレス法等の成形手段によ
り任意の形状、例えば、シート状に成形し、しかる後、
焼成することによって製作される。
【0036】また前記第1基体1aは、凹部Aの表面か
ら外表面にかけて配線層2aが導出されており、配線層
2aの凹部A表面に露出する部位に水晶振動子5の電極
が導電性接着材等の固定材9を介して接着固定され、外
表面に導出された部位は外部電気回路基板の配線導体や
後述する第2基体1bの配線層2bと接続される。
【0037】前記配線層2aは凹部A内に固定収容され
る水晶振動子を外部電気回路基板の配線導体や第2基体
1bに固定収容される半導体素子6に電気的に接続する
作用をなし、銅、銀、ニッケル、パラジウム、金のうち
の一種以上から成る金属材料により形成されており、銅
から成る場合であれば、銅粉末に適当な有機溶剤、有機
バインダー等を添加混合して得た金属ペーストを、第1
基体1aとなるグリーンシートの表面にスクリーン印刷
法等で所定パターンに印刷塗布しておくことによって形
成される。
【0038】なお、前記配線層2aは、その露出する表
面をニッケル、銅、金等の耐食性およびロウ材の濡れ性
の良好な金属から成るめっき層(不図示)で被覆してお
くと、配線層2aの酸化腐食を良好に防止することがで
きるとともに、配線層2aに対する半田等のロウ材の濡
れ性を良好とすることができ、外部電気回路基板の配線
導体等に対する配線層2aの接続をより一層容易、かつ
確実なものとすることができる。従って、前記配線層2
aは、その露出する表面をニッケル、銅、金等のめっき
層、例えば、順次被着された厚み1μm〜10μmのニ
ッケルまたはニッケル合金めっき層、厚み0.1〜3μ
mの金めっき層で被覆しておくことが好ましい。
【0039】また前記配線層2aの表面をニッケル、
銅、金等のめっき層で被覆する場合、その最表面の算術
平均粗さ(Ra)を1.5μm以下、自乗平均平方根粗
さ(Rms)を1.8μm以下としておくと最表面の光
の反射率が40%以上となって水晶振動子5を配線層2
aに固定材9を介して接着する際、その位置決め等の作
業が容易となる。従って、前記配線層2aの表面をニッ
ケル、銅、金等のめっき層で被覆する場合、その最表面
の算術平均粗さ(Ra)を1.5μm以下、自乗平均平
方根粗さ(Rms)を1.8μm以下としておくことが
好ましい。
【0040】更に前記配線層2aの表面を被覆するニッ
ケル、銅、金等からなるめっき層の最表面の算術平均粗
さ(Ra)を1.5μm以下、自乗平均平方根粗さ(Rm
s)を1.8μm以下とするには配線層2aを従来周知
のワット浴にイオウ化合物等の光沢剤を添加した電解ニ
ッケルめっき液に浸漬して配線層2aの表面にニッケル
めっき層を被着させ、しかる後、シアン系の電解金めっ
き液中に浸漬し、ニッケルメッキ層表面に金めっき層を
被着させることによって行なわれる。
【0041】更にまた配線層2aには水晶振動子5が固
定材9を介して接着固定され、同時に水晶振動子5の電
極が配線層2aに電気的に接続される。
【0042】前記固定材9は、一般に、銀粉末等の導電
性粉末をエポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂に添加すること
によって形成されており、配線層2a上に水晶振動子5
を、未硬化の熱硬化性樹脂に導電性粉末を添加して成る
未硬化の固定材を介して、位置決めセットし、未硬化の
熱硬化性樹脂を加熱硬化することによって水晶振動子5
を凹部A内の所定位置に固定するとともに水晶振動子5
の電極を配線層2aに電気的に接続する。
【0043】前記水晶振動子5が固定材9を介して接着
固定されている第1基体1aはまたその上面に蓋体3が
取着され、これによって第1基体1aと蓋体3とから成
る容器4内部に水晶振動子5が気密に収容される。
【0044】前記蓋体3は、鉄−ニッケル−コバルト合
金、鉄−ニッケル合金等の金属材料や、酸化アルミニウ
ム質焼結体等のセラミック材料により形成され、例え
ば、鉄−ニッケル−コバルト合金のインゴット(塊)に
圧延加工、打抜き加工等の周知の金属加工を施すことに
よって形成される。
【0045】更に前記蓋体3の第1基体1aへの取着
は、ロウ材、ガラス、有機樹脂接着剤等の接合材を介し
て行なう方法や、シーム溶接等の溶接法により行なうこ
とができ、例えば、蓋体3をシーム溶接にて取着する場
合は通常、第1基体1a上面の凹部A周囲に枠状のロウ
付け用メタライズ層12を配線層2と同様の方法で被着
させておくとともに、該ロウ付け用メタライズ層12に
金属枠体13を銀ロウ等のロウ材を介してロウ付けし、
しかる後、前記金属枠体13に金属製の蓋体3を載置さ
せるとともに蓋体3の外縁部をシーム溶接することによ
って行われる。この場合、金属枠体13は、その上面と
側面との間の角部に曲率半径が5〜30μmの丸みを形
成しておくと金属枠体13の上面側にバリが形成される
ことがなく、この金属枠体13の上面に蓋体3をシーム
溶接する際に両者を信頼性高く気密に、かつ強固に接合
させることができる。従って、前記金属枠体13はその
上面と側面との間の角部を曲率半径が5〜30μmの丸
みをもたせるようにしておくことが好ましい。
【0046】また更に、前記金属枠体13は、その下面
と側面との間の角部に曲率半径が40〜80μmの丸み
を形成しておくと、該金属枠体13をロウ付け用メタラ
イズ層12にロウ材を介して接合する際、ロウ付け用メ
タライズ層12と金属枠体13の下面側角部との間に空
間が形成されるとともに該空間にロウ材の大きな溜まり
が形成されて金属枠体13のロウ付け用メタライズ層1
2への接合が強固となる。従って、前記金属枠体13を
ロウ付け用メタライズ層12にロウ材を介して強固に接
合させるには金属枠体13の下面と側面との間の角部に
曲率半径が40〜80μmの丸みを形成しておくことが
好ましい。前記水晶振動子5が固定収容されている第1
基体1aの下方には半導体素子6を固定収容する第2基
体1bが配されている。
【0047】前記第2基体1bは、酸化アルミニウム質
焼結体や、ムライト質焼結体等から成り、その下面に凹
部Bが設けてあり、該凹部B内には水晶振動子5の温度
補償を行なう半導体素子6が収容される。
【0048】前記第2基体1bは、その線熱膨張係数が
2×10-6/℃乃至8×10-6/℃(40〜400℃)
であり、半導体素子6の線熱膨張係数(シリコン:約
2.5×10-6/℃:40〜400℃)に近似すること
から、第2基体1bの凹部B内に半導体素子6を収容す
るとともに接着材10を介して接着固定した後、両者に
熱が作用しても両者間に大きな熱応力が発生することは
なく、その結果、半導体素子6を第2基体1bの凹部B
内に確実、強固に固定することができる。
【0049】前記線熱膨張係数が2×10-6/℃乃至8
×10-6/℃(40〜400℃)の第2基体1bは、具
体的には、酸化アルミニウム質焼結体、ムライト質焼結
体、窒化アルミニウム質焼結体、ホウ珪酸ガラス−酸化
アルミニウム系のガラスセラミック焼結体等から成り、
例えば、酸化アルミニウム質焼結体から成る場合であれ
ば、酸化アルミニウム、酸化珪素、酸化マグネシウム、
酸化カルシウム等の原料粉末に適当な有機溶剤、有機バ
インダー、可塑剤、分散剤等を添加混合して泥漿状のス
ラリーとなし、このスラリーを従来周知のドクターブレ
ード法を採用してシート状となすことにより複数枚のグ
リーンシート(セラミック生シート)を得、次にこのグ
リーンシートに適当な打ち抜き加工を施して所定形状と
なすとともに上下に積層し還元雰囲気中、約1600℃
の温度で焼成することによって製作される。
【0050】また前記第2基体1bは、凹部Bの表面か
ら外表面にかけて配線層2bが導出されており、配線層
2bの凹部B表面に露出する部位には半導体素子6の電
極がボンディングワイヤ等の導電性接続部材11を介し
て接続され、外表面に導出された部位は第1基体1aの
配線層2aや外部電気回路基板の配線導体に接続され
る。
【0051】前記配線層2bは凹部B内に固定収容され
る半導体素子6を外部電気回路基板の配線導体や第1基
体1aに固定収容される水晶振動子5に接続する作用を
なし、タングステンやモリブデン、マンガン等の金属材
料により形成されており、タングステン等の粉末に適当
な有機溶剤、有機バインダー等を添加混合して得た金属
ペーストを第2基体1bとなるグリーンシートの表面に
スクリーン印刷法で所定パターンに印刷塗布しておくこ
とによって形成される。
【0052】なお、前記配線層2bは、その露出する表
面をニッケル、銅、金等の耐食性およびロウ材の濡れ性
の良好な金属から成るめっき層(不図示)で被覆してお
くと、配線層2bの酸化腐食を良好に防止することがで
きるとともに、配線層2bに対する半田等のロウ材の濡
れ性を良好とすることができ、外部電気回路基板の配線
導体等に対する配線層2bの接続をより一層容易、かつ
確実なものとすることができる。従って、前記配線層2
bは、その露出する表面をニッケル、銅、金等のめっき
層、例えば、順次被着された厚み1μm〜10μmのニ
ッケルまたはニッケル合金めっき層、厚み0.1〜3μ
mの金めっき層で被覆しておくことが好ましい。
【0053】前記第2基体1bはまたその下面に設けた
凹部Bに前記水晶振動子5の温度補償を行なうための半
導体素子6が収容固定されており、該半導体素子6は水
晶振動子5の振動周波数が温度変化に伴って変動するの
を制御し、水晶振動子5の振動周波数を常に一定とする
作用をなす。
【0054】前記半導体素子6は、ロウ材、ガラス、有
機樹脂等の接着材10を介して第2基体1bの下面に設
けた凹部Bの底面に接着固定されており、また半導体素
子6の各電極は、ボンディングワイヤ等の導電性接続部
材11を介して第2基体1の凹部Bに露出する配線層2
bに電気的に接続されている。
【0055】なお前記第2基体1bの凹部B内に収容さ
れている半導体素子6は凹部B内に充填させた封止樹脂
14によって気密に封止されている。
【0056】また、前記半導体素子6の封止は封止樹脂
14で行なうものに限定されるものではなく、第2基体
1bの下面に蓋体を、凹部Bを塞ぐように取着させるこ
とによって行なってもよい。
【0057】更に前記水晶振動子5を固定収容する第1
基体1aと半導体素子6を固定収容する第2基体1bと
は弾性率が4GPa以下の接合材8を介して接合されて
いる。
【0058】前記接合材8はその弾性率が4GPa以下
で、軟質、変形し易いことから第1基体1aと第2基体
1bに半導体素子6が作動時に発する熱等が繰り返し作
用し、第1基体1aと第2基体1bに半導体素子6が作
動時に発する熱等が繰り返し作用し、第1基体1aと第
2基体1bとの間に両者の線熱膨張係数差に起因して大
きな熱応力が繰り返し発生したとしてもその熱応力は接
合材8を適度に変形させることによって吸収され、その
結果、第1基体1aと第2基体1bとの間に外れや第1
基体1a、第2基体1b等に機械的な破壊が生じること
はなく、第1基体1aに収容する水晶振動子5と第2基
体1bに収容する半導体素子6とを確実に電気的接続し
ておくことができる。
【0059】なお、前記接合材8は、その弾性率が4G
Paを超えると変形し難くなり、第1基体1aと第2基
体1bとの間に発生する熱応力を効果的に吸収すること
ができず、第1基体1aや第2基体1b、または接合材
8に機械的破壊を招来し、水晶振動子5を収容する容器
4の気密が破れる等の不具合を生じて水晶デバイスとし
ての機能を喪失してしまう。従って、前記接合材8は、
その弾性率が4GPa以下に特定される。
【0060】前記弾性率が4GPa以下の接合材8とし
ては、アクリルゴム、イソプレンゴム等のゴム粒子を添
加したエポキシ樹脂が好適に使用され、また前記エポキ
シ樹脂としては、(オルソ)クレゾールノボラック型、
フェノールノボラック型、ナフタレン系アラルキル型、
ポリサルファイド変性型等のエポキシ樹脂が好適に使用
される。この場合、エポキシ樹脂へのゴム粒子の添加量
を増加させることにより接合材8の弾性率を低下させる
ことができ、エポキシ樹脂の状態(構造、架橋度、重合
度、硬化剤の種類等)に応じて適宜ゴム粒子の添加量を
制御することにより接合材8の弾性率を2.8GPa以
下とすることができる。またエポキシ樹脂へのゴム粒子
の添加量が50重量%を超えると、接合材8の保形性が
大きく低下し、第1基体1aと第2基体1bとを強固に
接合することが困難となる傾向にある。従って、エポキ
シ樹脂中にゴム粒子を添加する場合、その添加量は、接
合材8の弾性率を4GPa以下とする範囲で、50重量
%以下としておくことが好ましい。
【0061】また前記接合材8は、その弾性率が1GP
a未満になると、変形し易くなりすぎるため第1基体1
aと第2基体1bとを確実、強固に接合することが困難
となる傾向がある。従って、前記接合材8はその弾性率
を、4GPa以下の範囲で、かつ1GPa以上としてお
くことが好ましい。
【0062】上記接合材8による第1基体1aと第2基
体1bとの接合は、未硬化のエポキシ樹脂にゴム粒子を
添加した未硬化の接合材を介して第1基体1aと第2基
体1bとを位置決めセットし、未硬化のエポキシ樹脂を
加熱硬化させることにより行なうことができる。
【0063】なお、前記弾性率が4GPa以下の接合材
8は、上述のエポキシ樹脂組成物に限らず、シリコーン
樹脂等の低弾性率の熱硬化性樹脂にシリカ等のフィラー
成分を添加した樹脂組成物により形成してもよい。
【0064】かくして上述の水晶デバイス7によれば、
配線層2a、2bを外部電気回路に接続し、水晶振動子
5の電極に所定の電圧を印加させることによって水晶振
動子5が所定の振動数で振動するとともに、半導体素子
6により水晶振動子5の温度補償が行なわれ、コンピュ
ータ等の情報処理装置や携帯電話等の電子装置において
時間および周波数の高精度の基準源として使用される。
【0065】なお、本発明は上述の実施例に限定される
ものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲であれば
種々の変更は可能であり、例えば、図2に示すように、
配線層2aの一部に突起15を形成しておくと、この突
起15がスペーサーとなって配線層2aと水晶振動子5
との間に一定のスペースが確保され、このスペースに十
分な固定材9が入り込んで水晶振動子5を配線層2aに
極めて強固に接着固定することができる。
【0066】また上述の水晶デバイス7では第1基体1
a上面に凹部Aを設け、該凹部A内に水晶振動子5を収
容するようになしたが、これを図3に示す如く、平坦な
第1基体1a上に水晶振動子5を搭載固定し、該固定さ
れた水晶振動子5を椀状の蓋体3で気密に封止するよう
になした水晶デバイス7にも適用し得る。
【0067】
【発明の効果】本発明によれば水晶振動子が固定される
第1基体の線熱膨張係数を14×10 -6/℃乃至20×
10-6/℃(40〜400℃)とし、水晶振動子の線熱
膨張係数(18×10-6/℃:40〜400℃)に近似
させたことから水晶振動子と第1基体に熱が作用したと
しても両者間に大きな熱応力が発生することはなく、そ
の結果、水晶振動子を第1基体に強固に接着固定するこ
とを可能とするとともに水晶振動子を安定に作動させる
ことができる。
【0068】また本発明によれば水晶振動子の温度補償
を行なう半導体素子が固定される第2基体の線熱膨張係
数を2×10-6/℃乃至8×10-6/℃(40〜400
℃)とし、半導体素子の線熱膨張係数(2.5×10-6
/℃:40〜400℃)に近似させたことから半導体素
子と第2基体に熱が作用したとしても両者間に大きな熱
応力が発生することはなく、その結果、半導体素子を第
2基体に強固に接着固定することを可能とするとともに
半導体素子によって水晶振動子の温度補償を長期間にわ
たり正確に行なうことができる。
【0069】更に本発明によれば、第1基体と第2基体
とを接合する接合材の弾性率を4GPa以下としたこと
から、第1基体と第2基体との間の線熱膨張係数の差に
起因して、両者間に大きな熱応力が発生したとしても、
その熱応力は接合材を適度に変形させることによって効
果的に吸収され、第1基体、第2基体または第1基体と
第2基体とを接合する接合材に機械的な破壊が生じるこ
とを有効に防止することができるとともに水晶振動子と
半導体素子との接続を完全とし、これによって水晶デバ
イスの長期信頼性を高いものとなすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の水晶デバイスの一実施例を示す断面図
である。
【図2】本発明の水晶デバイスの他の実施例を示す要部
断面図である。
【図3】本発明の水晶デバイスの他の実施例を示す断面
図である。
【符号の説明】
1a・・・・・第1基体 1b・・・・・第2基体 A・・・・・・凹部 B・・・・・・凹部 2a、2b・・配線層 3・・・・・・蓋体 4・・・・・・容器 5・・・・・・水晶振動子 6・・・・・・半導体素子 7・・・・・・水晶デバイス 8・・・・・・接合材 9・・・・・・固定材 10・・・・・接着材 11・・・・・導電性接続部材 12・・・・・ロウ付け用メタライズ層 13・・・・・金属枠体 14・・・・・封止樹脂 15・・・・・突起

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】上面に搭載部を有する第1基体と、該第1
    基体の搭載部に固定されている水晶振動子と、下面に搭
    載部を有する第2基体と、該第2基体の搭載部に固定さ
    れ、前記水晶振動子の温度補償を行なう半導体素子と、
    前記第1基体の下面と第2基体の上面とを接合する接合
    材とから成る水晶デバイスであって、 前記第1基体の線熱膨張係数が14×10-6/℃乃至2
    0×10-6/℃(40〜400℃)、第2基体の線熱膨
    張係数が2×10-6/℃乃至8×10-6/℃(40〜4
    00℃)であり、かつ前記接合材の弾性率が4GPa以
    下であることを特徴とする水晶デバイス。
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