JP2002287762A - 音源装置 - Google Patents

音源装置

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JP2002287762A
JP2002287762A JP2001092123A JP2001092123A JP2002287762A JP 2002287762 A JP2002287762 A JP 2002287762A JP 2001092123 A JP2001092123 A JP 2001092123A JP 2001092123 A JP2001092123 A JP 2001092123A JP 2002287762 A JP2002287762 A JP 2002287762A
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source device
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JP2001092123A
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English (en)
Inventor
Shigeki Kurihara
茂樹 栗原
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Fuetrek Co Ltd
Original Assignee
Fuetrek Co Ltd
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  • Reverberation, Karaoke And Other Acoustics (AREA)
  • Electrophonic Musical Instruments (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 携帯情報端末用のように小型スピーカに音楽
を出力する場合には高い鳴動効率を実現でき、一方、ヘ
ッドフォンや外部アンプ等の外部に出力する場合には、
特別な処理を施さずに従来と同様の出力も可能であり、
かつ、使用用途に応じて音楽の音圧−周波数特性を変化
させることも可能な音源装置を提供する。 【解決手段】 第1のフィルタFTaのカットオフ周波
数を、スピーカ部SPの音圧−周波数特性に適するよう
高周波数側に設定し、一方、第2のフィルタFTbのカ
ットオフ周波数は、例えば従来の音源装置におけるカッ
トオフ周波数と同様に設定しておく。また、第1および
第2のイコライザEQa,EQbについても、その強調
する周波数帯域を高周波数側、低周波数側に設定してお
く。制御部CBは、出力先がスピーカ部SPか外部出力
部EXかを判定し、または、音楽の使用用途を判定し、
スイッチSWa,SWbの経路を選択する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、携帯電話やPD
A(Personal Digital Assistant)等の携帯情報端末に
おいて、電話や電子メールの着信メロディの発生および
音楽の再生を行うための音源装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年の情報通信技術の進展は、携帯電話
やPDA等の携帯情報端末の機能の拡大を促進してい
る。その拡大された機能のひとつに音楽再生機能があ
る。すなわち、携帯電話等の携帯情報端末においてもよ
り高音質な音楽が楽しめるようにと、音楽用シンセサイ
ザ等の技術を応用した音源装置がその内部に組み込まれ
ている。このような音源装置の作動によって、ユーザは
電話や電子メールの着信時に音楽を楽しむことができ、
またさらに、携帯情報端末をカラオケ装置やゲーム機器
として利用することができる。
【0003】図4に、携帯情報端末に採用される従来の
音源装置の構成例を示す。この音源装置は、音楽の演奏
情報が出力される音楽演奏情報源SSと、音色の波形デ
ータがデジタルサンプリングデータとして記憶された音
源記憶部RMと、電話や電子メールの着信を検出する着
信検出部DTと、音源記憶部RMからの波形データに加
工を施す信号処理部DSbと、信号処理部DSbからの
出力をD/A(Digital→Analog)変換するD/Aコン
バータDBと、D/AコンバータDBからの出力信号を
増幅する電力増幅部PBと、電力増幅部PBからの出力
を受けて発音するスピーカ部SPと、音楽演奏情報源S
Sおよび着信検出部DTから情報を得て、信号処理部D
Sb、D/AコンバータDBおよび電力増幅部PBを制
御する制御部CBと、を備えている。
【0004】上記の音源装置の構成要素のうち、音楽演
奏情報源SSは、音程の時間的変化のデータや使用され
る音色の種類のデータを含む、着信メロディやカラオケ
メロディなどの演奏データを出力する。なお、音楽演奏
情報源SSは、例えば演奏データを記憶したROM(Re
ad Only Memory)やRAM(Random Access Memory)等
の記憶装置であってもよく、またそのほかにも、通信回
線を通じてサーバー(図示せず)から演奏データをダウ
ンロードする通信装置であってもよい。
【0005】また、音源記憶部RMは、各種の音色の波
形データ(例えば各音色につき周波数440Hzでデジ
タルサンプリングした波形データなど)を記憶したRO
MやRAM等の記憶装置で構成される。制御部CBは、
ROMおよびRAM等が接続された一般的なCPU(Ce
ntral Processing Unit)であって、所定のソフトウェ
アプログラムによって動作する機能部品である。そし
て、信号処理部DSbは、例えばDSP(Digital Sign
al Processor)であって、所定のソフトウェアプログラ
ムによって動作する機能部品である。
【0006】また、図5は信号処理部DSbの構成内容
を示す図である。信号処理部DSbは、音源記憶部RM
から波形データを読み出して音階を生成する音階生成部
SGと、音階生成部SGからの出力のうち高音域をカッ
トするローパスフィルタFTcと、ローパスフィルタF
Tcからの出力に対して振幅変調を行う振幅変調部AM
とを含む。なお、音階生成部SG、ローパスフィルタF
Tcおよび振幅変調部AMは、いずれも制御部CBによ
り制御される。
【0007】この音源装置が着信メロディを鳴らす場合
の動作について説明する。制御部CBは、着信検出部D
Tが電話や電子メールの着信を検出した場合、音楽演奏
情報源SSから着信メロディの演奏データを読み出す。
読み出された演奏データは、制御部CBから信号処理部
DSbに与えられる。
【0008】信号処理部DSbのうち音階生成部SG
は、演奏データに含まれる音色の種類のデータを参照し
つつ、使用される音色の波形データを音源記憶部RMか
ら読み出す。そしてさらに、音階生成部SGは、演奏デ
ータに含まれる音程の時間的変化のデータを参照しつ
つ、その着信メロディの各音符の音階がその発音時間だ
け出力されるよう、読み出した波形データに加工を施
す。
【0009】信号処理部DSbのうちローパスフィルタ
FTcは、音階生成部SGから出力される各音符の波形
データに対し、所定のカットオフ周波数で音圧−周波数
特性における高音域をカットオフする処理を行い、耳障
りな高音を除去する。
【0010】なお、ローパスフィルタFTcにおいて
は、音色がよりリアルに発音されるように、ひとつの音
符の発音期間中に、音色に固有の振る舞いでそのカット
オフ周波数を初期値から時間的に変化させる。このよう
な機能を有するフィルタはTVF(Time Variant Filte
r)と称され、広く用いられている。
【0011】信号処理部DSbのうち振幅変調部AM
は、ローパスフィルタFTcから出力される各音符の波
形データに対し、その波形の音圧の振幅を時間的に変化
させる処理(エンベロープ処理)を行い、音色がよりリ
アルに発音されるように、音にディケイ(減衰)やビブ
ラート(振動)等を与える。
【0012】そして、D/AコンバータDBは、振幅変
調部AMから出力される波形データのデジタル信号をア
ナログ信号に変換し、電力増幅部PBはそのアナログ信
号のパワーを増幅してスピーカ部SPにおいて発音させ
る。
【0013】なお、複数の音色を同時に発音する場合
は、信号処理部DSbにおいて、音階生成部SG、ロー
パスフィルタFTcおよび振幅変調部AMが、各音色に
ついて同時進行的に上記の処理を行う。
【0014】また、音源記憶部RMに複数の音色の波形
データが記憶されている場合、図5ではローパスフィル
タFTcが一つしか表示されていないが、ローパスフィ
ルタFTcは音色の種類ごとに設けられる。そして、T
VF機能のカットオフ周波数の時間的変化は、各音色ご
とにそれぞれ設定される。
【0015】また、上記の音源装置においてカラオケ用
音楽やゲーム用音楽を鳴らす場合には、制御部CBが、
着信検出部DTから信号を受ける代わりに、図示しない
カラオケ機能実行部やゲーム実行部から信号を受けて、
上記と同様の処理を行う。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】一般に、携帯電話やP
DA等の携帯情報端末において採用されるスピーカは、
小型である。小型のスピーカの場合、例えばステレオコ
ンポーネント等に組み込まれる大型のスピーカに比べ
て、中低音領域の発音特性が劣る。
【0017】図6に、大型スピーカの音圧−周波数特性
CT1と、小型スピーカの音圧−周波数特性CT2とを
比較した図を示す。図6から分かる通り、小型スピーカ
においては中低音領域の音圧ゲインが低く、発音特性が
劣っている。これはすなわち、携帯情報端末において音
楽を再生した場合には、携帯情報端末用の小型のスピー
カでは鳴動効率が低く、ユーザにとっては、その音楽の
中低音領域の音を充分には聞くことができないことを意
味する。
【0018】すなわち、携帯情報端末が例えば着信メロ
ディを発音する際には、中低音領域が充分に発音されな
い状態でユーザに着信を知らせることになる。すると、
例えば携帯情報端末がユーザからやや離れた場所に留置
されている場合などに、着信メロディが聞こえにくく、
ユーザが着信を認識できない場合がある。
【0019】また、携帯情報端末がカラオケ装置やゲー
ム機器として利用される場合にも、スピーカの鳴動効率
が低い状態で音楽がユーザに供給されることになり、ユ
ーザは充分な音量で音楽を聴くことができない。
【0020】よって、スピーカ部の鳴動効率の高い状態
で音楽を聴くことが可能な音源装置が求められる。
【0021】なお、携帯情報端末をカラオケ装置やゲー
ム機器として利用する場合には、例えば携帯情報端末に
外部出力端子を設けてヘッドフォンや外部アンプ等を接
続し、そこに音楽の出力を行なうことによって、中低音
領域の音を聞こえやすくすることが可能である。そのよ
うな場合には、携帯情報端末のスピーカ部の鳴動効率を
高める必要はない。
【0022】また、鳴動効率の高低の問題とは別に、携
帯情報端末のスピーカ部に発音させつつ携帯情報端末を
カラオケ装置やゲーム機器として利用する場合に、音楽
の使用用途(着信メロディなのか、カラオケ用音楽なの
か、ゲーム用音楽なのか等)に応じて、出力される音楽
の音圧−周波数特性が変化することが望ましい場合があ
る。
【0023】例えば、着信メロディの場合は、着信の報
知をより的確に行うために、人間の注意を喚起しやすい
高音領域が強調して出力されることが望ましい。
【0024】一方、例えばカラオケ用音楽やゲーム用音
楽の場合には、着信メロディに比べて長時間聞きつづけ
るのが一般的であることから、むしろ耳障りな高音領域
は控えめに出力されることが望ましい。
【0025】そこで、この発明の課題は、携帯情報端末
用のスピーカのように小型スピーカに音楽を出力する場
合には、高い鳴動効率でスピーカ部を発音させることが
可能で、一方、ヘッドフォンや外部アンプ等の外部に音
楽を出力する場合には、特別な処理を施さずに従来の音
源装置と同様の出力をすることも可能であり、かつ、音
楽の使用用途に応じて音楽の音圧−周波数特性を変化さ
せることも可能な音源装置を提供することにある。
【0026】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、音色の波形データを記憶する音源記憶部と、前記音
源記憶部から読み出した前記波形データに加工を施す信
号処理部と、前記波形データの出力先および使用用途の
少なくとも一方を判定し、さらに、前記信号処理部が前
記波形データへの加工を行うに当たって、判定された前
記出力先および使用用途の少なくとも一方に応じて前記
信号処理部を制御する制御部とを備え、前記加工は複数
の所定の信号処理を含み、前記制御部は、前記信号処理
部を制御して、前記波形データの出力先および使用用途
の少なくとも一方に応じて前記複数の所定の信号処理か
ら一の信号処理を選択させる音源装置である。
【0027】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の音源装置であって、前記所定の信号処理とは、読み出
した前記波形データの音圧−周波数特性に加工を施すこ
とである音源装置である。
【0028】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
の音源装置であって、前記波形データの音圧−周波数特
性への加工とは、前記波形データの一部の周波数帯域を
カットオフするフィルタリング処理を指し、前記フィル
タリング処理におけるカットオフ周波数は、前記音源記
憶部に記憶された前記音色に固有の振る舞いで時間的に
変化する音源装置である。
【0029】請求項4に記載の発明は、請求項3に記載
の音源装置であって、前記複数の所定の信号処理とは、
前記カットオフ周波数の初期値および前記時間的変化の
振る舞いのうち少なくとも一方が、前記波形データの出
力先および使用用途の少なくとも一方に応じて異なるこ
とを指す音源装置である。
【0030】請求項5に記載の発明は、請求項2に記載
の音源装置であって、前記波形データの音圧−周波数特
性への加工とは、前記波形データの周波数帯域の一部を
強調または減衰するイコライジング処理を指す音源装置
である。
【0031】請求項6に記載の発明は、請求項5に記載
の音源装置であって、前記複数の所定の信号処理とは、
前記イコライジング処理において強調または減衰される
周波数帯域が、前記波形データの出力先および使用用途
の少なくとも一方に応じて異なることを指す音源装置で
ある。
【0032】
【発明の実施の形態】本実施の形態にかかる音源装置
は、信号処理部が波形データの音圧−周波数特性への加
工を音楽の出力先または使用用途に応じて行うことによ
り、小型スピーカの鳴動効率を高めたり、ヘッドフォン
や外部アンプ等の外部に従来の音源装置と同様の音圧−
周波数特性で出力をすることが可能であり、かつ、音楽
の使用用途に応じて音楽の音圧−周波数特性を変化させ
ることも可能な音源装置である。
【0033】図1に、本実施の形態にかかる音源装置が
携帯情報端末に採用された場合の構成例を示す。この音
源装置は、図4に示した従来の音源装置と同様の、音楽
演奏情報源SSと、音源記憶部RMと、着信検出部DT
と、D/AコンバータDBと、電力増幅部PBと、スピ
ーカ部SPと、制御部CBと、を備えている。
【0034】さらにこの音源装置は、上記構成要素に加
え、信号処理部DSbと同様、音源記憶部RMからの波
形データに加工を施す信号処理部DSaと、D/Aコン
バータDBからの出力を外部に出力する外部出力部EX
と、信号処理部DSaにより加工された波形データ(す
なわち音楽)が、どの使用用途に用いられるのか(カラ
オケ用かゲーム用か、等)を検出する使用用途検出部U
Sとを備える。
【0035】なお、信号処理部DSaも、信号処理部D
Sbと同様、例えばDSP(Digital Signal Processo
r)であって、所定のソフトウェアプログラムによって
動作する機能部品である。また、外部出力部EXは、外
部への出力ケーブルが接続されているか否かを検出する
ことが可能なヘッドフォン用ジャックや外部出力用信号
端子である。外部出力部EXにおける出力ケーブルの接
続検出結果は制御部CBに与えられる。
【0036】信号処理部DSaは、音源記憶部RMから
波形データを読み出して音階を生成する音階生成部SG
と、音階生成部SGからの出力のうち高音域をカットす
る第1および第2のローパスフィルタFTa,FTb
と、第1および第2のローパスフィルタFTa,FTb
のいずれかからの出力に対して振幅変調を行う振幅変調
部AMと、振幅変調部AMからの出力のうち一部の周波
数帯域を強調または減衰する第1および第2のイコライ
ザEQa,EQbと、経路を選択するスイッチSWa,
SWbとを含む。このうち、スイッチSWaは、音階生
成部SGからの出力を第1および第2のローパスフィル
タFTa,FTbのいずれに与えるか経路選択を行い、
スイッチSWbは、振幅変調部AMからの出力を第1お
よび第2のイコライザEQa,EQbのいずれに与える
か経路選択を行なう。なお、音階生成部SG、第1およ
び第2のローパスフィルタFTa,FTb、スイッチS
Wa,SWbおよび振幅変調部AMは、いずれも制御部
CBにより制御される。
【0037】また、使用用途検出部USは、例えば、図
示しないカラオケ機能実行部やゲーム実行部から信号を
受けて、音楽の使用用途を検出する。具体的には、例え
ば、カラオケデータやゲームのソフトウェアが記録され
たカード状記録媒体が携帯情報端末に差し込まれるなど
したときに、カラオケ機能実行部やゲーム実行部がその
カード状記録媒体からデータの内容についての情報を受
け取って使用用途検出部USに受け渡し、音楽の使用用
途を検出させるようにしておけばよい。
【0038】この音源装置が着信メロディを鳴らす場合
の動作について説明する。制御部CBは、着信検出部D
Tが電話や電子メールの着信を検出した場合、音楽演奏
情報源SSから着信メロディの演奏データを読み出す。
読み出された演奏データは、制御部CBから信号処理部
DSaに与えられる。
【0039】信号処理部DSaのうち音階生成部SG
は、演奏データに含まれる音色の種類のデータを参照し
つつ、使用される音色の波形データを音源記憶部RMか
ら読み出す。そしてさらに、音階生成部SGは、演奏デ
ータに含まれる音程の時間的変化のデータを参照しつ
つ、その着信メロディの各音符の音階がその発音時間だ
け出力されるよう、読み出した波形データに加工を施
す。
【0040】さて、信号処理部DSaのうち第1および
第2のローパスフィルタFTa,FTbはいずれも、音
階生成部SGから出力される各音符の波形データに対
し、所定のカットオフ周波数で音圧−周波数特性におけ
る高音域をカットする処理を行い、耳障りな高音を除去
する。
【0041】ここで、第1および第2のローパスフィル
タFTa,FTbは、上記のローパスフィルタFTcと
同様のTVFであり、音色がよりリアルに発音されるよ
うに、ひとつの音符の発音期間中に、音色に固有の振る
舞いでそのカットオフ周波数を初期値から時間的に変化
させる。
【0042】ただし、図2に示すように、第1および第
2のローパスフィルタFTa,FTbにおいては、その
カットオフ周波数の初期値f1,f2、および、時間的
変化の振る舞いWD1,WD2が互いに異なる。
【0043】すなわち、例えば第1のローパスフィルタ
FTaのカットオフ周波数の初期値f1を、スピーカ部
SPの音圧−周波数特性に応じて発音の中高音領域を高
められるよう比較的、高周波数側に設定し、また、時間
的変化の振る舞いWD1については例えばそのカットオ
フ周波数の振幅を小さく設定し、一方、第2のローパス
フィルタFTbのカットオフ周波数の初期値f2につい
ては、例えば図4中のローパスフィルタFTcのカット
オフ周波数の初期値と同じ値に設定し、また、時間的変
化の振る舞いWD2については例えばそのカットオフ周
波数の振幅を大きく設定しておくのである。
【0044】そして、制御部CBが、外部出力部EXか
らの情報に基づいて、波形データの出力先がスピーカ部
SPであるのか、それとも外部出力部EXに接続された
出力ケーブルであるのかを判定し、出力先がスピーカ部
SPであれば、第1のローパスフィルタFTaが選択さ
れるようスイッチSWaを制御する。一方、出力先が外
部出力部EXに接続された出力ケーブルであれば、第2
のローパスフィルタFTbが選択されるようスイッチS
Waを制御する。
【0045】または、制御部CBが、着信検出部DTお
よび使用用途検出部USからの情報に基づいて、波形デ
ータの使用用途が着信メロディであるのか、それともカ
ラオケ用やゲーム用であるのかを判定し、使用用途が着
信メロディであれば、第1のローパスフィルタFTaが
選択されるようスイッチSWaを制御するようにしても
よい。このときは、使用用途がカラオケ用やゲーム用で
ある場合には、第2のローパスフィルタFTbが選択さ
れるようスイッチSWaを制御する。
【0046】そして、信号処理部DSaの振幅変調部A
Mは、第1および第2のローパスフィルタFTa,FT
bのいずれかから出力される各音符の波形データに対
し、その波形の音圧の振幅を時間的に変化させる処理を
行い、音色がよりリアルに発音されるように、音にディ
ケイ(減衰)やビブラート(振動)を与える。
【0047】さて、信号処理部DSaのうち第1および
第2のイコライザEQa,EQbはいずれも、振幅変調
部AMから出力される各音符の波形データに対し、所定
の周波数帯域を強調(または減衰する)処理を行い、所
定の周波数帯域を聞こえやすく(または聞こえにくく)
する。
【0048】図3に示すように、第1および第2のイコ
ライザEQa,EQbにおいては、それぞれの音圧−周
波数特性FC1,FC2において、その強調(または減
衰)する周波数帯域の中心値f3,f4が互いに異なる
よう設定されている。
【0049】すなわち、例えば第1のイコライザEQa
の強調する周波数帯域の中心値f3を、スピーカ部SP
の音圧−周波数特性に応じて発音の中高音領域を高めら
れるよう比較的、高周波数側に設定し、一方、第2のイ
コライザEQbの強調する周波数帯域の中心値f4につ
いては、例えば外部に接続されたヘッドフォン等の音圧
−周波数特性に応じて発音の中低音領域を高められるよ
う比較的、低周波数側に設定しておくのである。
【0050】そして、制御部CBが、外部出力部EXか
らの情報に基づいて、波形データの出力先がスピーカ部
SPであるのか、それとも外部出力部EXに接続された
出力ケーブルであるのかを判定し、出力先がスピーカ部
SPであれば、第1のイコライザEQaが選択されるよ
うスイッチSWbを制御する。一方、出力先が外部出力
部EXに接続された出力ケーブルであれば、第2のイコ
ライザEQbが選択されるようスイッチSWbを制御す
る。
【0051】または、制御部CBが、着信検出部DTお
よび使用用途検出部USからの情報に基づいて、波形デ
ータの使用用途が着信メロディであるのか、それともカ
ラオケ用やゲーム用であるのかを判定し、使用用途が着
信メロディであれば、第1のイコライザEQaが選択さ
れるようスイッチSWbを制御するようにしてもよい。
このときは、使用用途がカラオケ用やゲーム用である場
合には、第2のイコライザEQbが選択されるようスイ
ッチSWbを制御する。
【0052】そして、D/AコンバータDBは、第1お
よび第2のイコライザEQa,EQbのいずれかから出
力される波形データのデジタル信号をアナログ信号に変
換し、電力増幅部PBはそのアナログ信号のパワーを増
幅してスピーカ部SPにおいて発音させる。
【0053】なお、複数の音色を同時に発音する場合
は、信号処理部DSaにおいて、音階生成部SG、第1
および第2のローパスフィルタFTa,FTb、振幅変
調部AMおよび第1および第2のイコライザEQa,E
Qbが、各音色について同時進行的に上記の処理を行
う。
【0054】また、音源記憶部RMに複数の音色の波形
データが記憶されている場合、図1では第1および第2
のローパスフィルタFTa,FTb、第1および第2の
イコライザEQa,EQbおよびスイッチSWa,SW
bの一組が一つ分しか表示されていないが、上記一組は
音色の種類ごとに設けられる。また、第1および第2の
ローパスフィルタFTa,FTbにおけるTVF機能の
カットオフ周波数の時間的変化は、各音色ごとにそれぞ
れ設定される。
【0055】また、上記の音源装置においてカラオケ用
音楽やゲーム用音楽を鳴らす場合には、制御部CBが、
着信検出部DTから信号を受ける代わりに、図示しない
カラオケ機能実行部やゲーム実行部から信号を受けて、
上記と同様の処理を行う。
【0056】すなわち、制御部CBは、電話や電子メー
ルの着信の場合と同様、音楽演奏情報源SSからカラオ
ケ用音楽やゲーム用音楽の演奏データを読み出す。読み
出された演奏データは、制御部CBから信号処理部DS
aに与えられ、信号処理部DSaにおいて波形データの
加工に利用される。このとき、上述のように、信号処理
部が、波形データの音圧−周波数特性への加工を音楽の
出力先または使用用途に応じて行う。
【0057】本実施の形態に係る音源装置によれば、信
号処理部DSaが波形データの音圧−周波数特性への加
工を行うに当たって、制御部CBにより判定された出力
先または使用用途に応じた加工を行うよう制御部CBが
信号処理部DSaを制御する。よって、波形データの出
力先が例えば携帯情報端末用スピーカのように小型スピ
ーカである場合には、スピーカの音圧−周波数特性に応
じて発音の中高音領域を高めるよう波形データの音圧−
周波数特性への加工を行うことで、小型スピーカの鳴動
効率を高めることができる。その結果、この音源装置を
搭載した携帯情報端末において、着信メロディを発生さ
せる場合およびカラオケやゲームの音楽を再生させる場
合に、高い鳴動効率でスピーカを発音させることができ
る。一方、その携帯情報端末に外部出力部EXを設けて
ヘッドフォンや外部アンプ等を接続し、そこに音楽の出
力を行なう場合には、特別な処理を施さずに従来の音源
装置と同様の出力をすることも可能となる。また、波形
データの使用用途に応じて信号処理を変えて、音楽の音
圧−周波数特性を変化させることも可能となる。
【0058】また、第1および第2のローパスフィルタ
フィルタFTa,FTbのカットオフ周波数は、音源記
憶部RMに記憶された音色に固有の振る舞いで時間的に
変化し、カットオフ周波数の初期値は、制御部CBによ
り判定された出力先に応じて異なる。よって、音色がよ
りリアルに発音されるとともに、カットオフ周波数の初
期値および時間的変化の振る舞いを出力先および波形デ
ータの使用用途に応じて適切な値に調節して、発音の中
高音領域を高めるよう波形データの音圧−周波数特性へ
の加工を行なったり、従来の音源装置と同様の出力をし
たり、波形データの使用用途に応じて、音楽の音圧−周
波数特性を変化させることが可能な音源装置を得ること
ができる。
【0059】また、第1および第2のイコライザEQ
a,EQbにおいて強調または減衰される周波数帯域
は、制御部CBにより判定された出力先および波形デー
タの使用用途に応じて異なる。よって、強調または減衰
される周波数帯域を出力先および波形データの使用用途
に応じて適切な値に調節して、発音の中高音領域を高め
るよう波形データの音圧−周波数特性への加工を行なっ
たり、発音の中低音領域を高めるよう波形データの音圧
−周波数特性への加工を行なったりすることが可能な音
源装置を得ることができる。
【0060】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、制御部
は、信号処理部を制御して、波形データの出力先および
使用用途の少なくとも一方に応じて複数の所定の信号処
理から一の信号処理を選択させる。よって、波形データ
の出力先が例えば携帯情報端末用スピーカのように小型
スピーカである場合には、小型スピーカに適した発音が
なされるような信号処理を選択して、高い鳴動効率でス
ピーカを発音させることができる。その結果、本請求項
に記載の音源装置を搭載した携帯情報端末において、着
信メロディを発生させる場合およびカラオケやゲームの
音楽を再生させる場合に、高い鳴動効率でスピーカを発
音させることができる。一方、その携帯情報端末に外部
出力端子を設けてヘッドフォンや外部アンプ等を接続
し、そこに音楽の出力を行なう場合には、特別な処理を
施さずに従来の音源装置と同様の信号処理を選択して、
波形データを出力することも可能となる。また、波形デ
ータの使用用途に応じて信号処理を変えて、音楽の音圧
−周波数特性を変化させることも可能となる。
【0061】請求項2に記載の発明によれば、所定の信
号処理とは、読み出した波形データの音圧−周波数特性
に加工を施すことである。よって、波形データの出力先
となるスピーカの音圧−周波数特性に応じて、スピーカ
の鳴動効率を高めることができる。また、波形データの
使用用途に応じて、その音圧−周波数特性を変化させる
ことも可能となる。
【0062】請求項3に記載の発明によれば、波形デー
タの音圧−周波数特性への加工とはフィルタリング処理
を指し、そのカットオフ周波数は、音源記憶部に記憶さ
れた音色に固有の振る舞いで時間的に変化する。よっ
て、音色がよりリアルに発音される。
【0063】請求項4に記載の発明によれば、カットオ
フ周波数の初期値および時間的変化の振る舞いのうち少
なくとも一方は、制御部により判定された出力先および
使用用途の少なくとも一方に応じて異なる。よって、カ
ットオフ周波数の初期値および時間的変化の振る舞いの
うち少なくとも一方を出力先および使用用途の少なくと
も一方に応じて適切な値に調節して、発音の中高音領域
を高めるよう波形データの音圧−周波数特性への加工を
行なったり、従来の音源装置と同様の音圧−周波数特性
で出力を行ったり、波形データの使用用途に応じて、そ
の音圧−周波数特性を変化させることが可能な音源装置
を得ることができる。
【0064】請求項5に記載の発明によれば、波形デー
タの音圧−周波数特性への加工とは、波形データの周波
数帯域の一部を強調または減衰するイコライジング処理
を指す。よって、波形データの出力先となるスピーカの
音圧−周波数特性に応じて、スピーカの鳴動効率を高め
ることができる。
【0065】請求項6に記載の発明によれば、イコライ
ジング処理において強調または減衰される周波数帯域
は、波形データの出力先に応じて異なる。よって、強調
または減衰される周波数帯域を出力先および使用用途の
少なくとも一方に応じて適切な値に調節して、発音の中
高音領域を高めるよう波形データの音圧−周波数特性へ
の加工を行なったり、発音の中低音領域を高めるよう波
形データの音圧−周波数特性への加工を行なったりする
ことが可能な音源装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態に係る音源装置の構成を
示す図である。
【図2】この発明の実施の形態に係る音源装置において
用いられるローパスフィルタの音圧−周波数特性を示す
図である。
【図3】この発明の実施の形態に係る音源装置において
用いられるイコライザの音圧−周波数特性を示す図であ
る。
【図4】従来の音源装置の構成を示す図である。
【図5】従来の音源装置の信号処理部の構成を示す図で
ある。
【図6】大型スピーカの音圧−周波数特性と小型スピー
カの音圧−周波数特性とを比較した図である。
【符号の説明】
SS 音楽演奏情報源 DT 着信検出部 US 使用用途検出部 CB 制御部 RM 音源記憶部 DSa 信号処理部 SG 音階生成部 SWa,SWb スイッチ FTa,FTb ローパスフィルタ AM 振幅変調部 EQa,EQb イコライザ DB D/Aコンバータ PB 電力増幅部 SP スピーカ部 EX 外部出力部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 音色の波形データを記憶する音源記憶部
    と、 前記音源記憶部から読み出した前記波形データに加工を
    施す信号処理部と、 前記波形データの出力先および使用用途の少なくとも一
    方を判定し、さらに、前記信号処理部が前記波形データ
    への加工を行うに当たって、判定された前記出力先およ
    び使用用途の少なくとも一方に応じて前記信号処理部を
    制御する制御部とを備え、 前記加工は複数の所定の信号処理を含み、 前記制御部は、前記信号処理部を制御して、前記波形デ
    ータの出力先および使用用途の少なくとも一方に応じて
    前記複数の所定の信号処理から一の信号処理を選択させ
    る音源装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の音源装置であって、 前記所定の信号処理とは、読み出した前記波形データの
    音圧−周波数特性に加工を施すことである音源装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の音源装置であって、 前記波形データの音圧−周波数特性への加工とは、 前記波形データの一部の周波数帯域をカットオフするフ
    ィルタリング処理を指し、 前記フィルタリング処理におけるカットオフ周波数は、
    前記音源記憶部に記憶された前記音色に固有の振る舞い
    で時間的に変化する音源装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の音源装置であって、 前記複数の所定の信号処理とは、 前記カットオフ周波数の初期値および前記時間的変化の
    振る舞いのうち少なくとも一方が、前記波形データの出
    力先および使用用途の少なくとも一方に応じて異なるこ
    とを指す音源装置。
  5. 【請求項5】 請求項2に記載の音源装置であって、 前記波形データの音圧−周波数特性への加工とは、 前記波形データの周波数帯域の一部を強調または減衰す
    るイコライジング処理を指す音源装置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の音源装置であって、 前記複数の所定の信号処理とは、 前記イコライジング処理において強調または減衰される
    周波数帯域が、前記波形データの出力先および使用用途
    の少なくとも一方に応じて異なることを指す音源装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007325812A (ja) * 2006-06-09 2007-12-20 Matsushita Electric Ind Co Ltd 誘導加熱式炊飯器
JP2020526789A (ja) * 2017-07-06 2020-08-31 ボーズ・コーポレーションBose Corporation ラストマイル等化

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