JP2002287036A - 倒立型顕微鏡 - Google Patents

倒立型顕微鏡

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JP2002287036A
JP2002287036A JP2001086296A JP2001086296A JP2002287036A JP 2002287036 A JP2002287036 A JP 2002287036A JP 2001086296 A JP2001086296 A JP 2001086296A JP 2001086296 A JP2001086296 A JP 2001086296A JP 2002287036 A JP2002287036 A JP 2002287036A
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Osamu Nishimura
理 西村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 観察像のみならず撮像像にもパターン像を写
し込むことができ、且つ変倍時において観察像とパター
ンとの変倍関係がくずれることがなく、さらに観察試料
の視認性も良好な倒立型顕微鏡を提供する。 【解決手段】 観察試料2からの反射光を対物レンズ5
より結像レンズ6を介して一次像として形成する倒立型
顕微鏡であって、観察試料2の一次像を再結像して二次
像を形成する変倍リレー光学系群10と、変倍リレー光
学系群10により形成される二次像を観察光路にリレー
するリレー光学系14を有し、一次像と二次像の間の光
路に第1の撮像光路12を分岐する光路分割素子11
と、リレー光学系14の射出瞳位置近傍に第2の撮像光
路16を分岐する光路分割素子15を配置し、一次像に
レチクルを挿入可能にした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ステージ上に置い
た標本をその直下の対物レンズにより拡大観察する倒立
型顕微鏡に関するものである。
【0002】
【従来の技術】倒立型顕微鏡は、医学や生理学の生きた
細胞を扱う各分野の研究、各種金属材料の組織観察や欠
陥、含有物検出等の工業系の研究・検査などにおいて幅
広く利用されている。
【0003】ところで、倒立型顕微鏡には、標本像を撮
影するための大版カメラや35mmカメラ等のカメラ装
置を備えたものがある。このような倒立型顕微鏡では、
その操作、取り扱いのし易さの為に顕微鏡本体の手前に
カメラ装置を配置する構成になっており、このために標
本像を拡大する対物レンズからの光束を光路分割部材に
より観察側の光路と写真撮像側の光路とに分岐し、専用
の写真撮像光路を形成するようにしている。
【0004】このような光路分割部材は、対物レンズの
像を再結像させるリレー光学系の中間像の手前もしくは
後方に配置されるが、中間像手前に配置されるものとし
て、特開平8−15612号公報に記載されるように、
対物レンズ下方に配置された光路分割プリズムにより観
察光路と写真撮像光路に分岐し、この光路分岐後、撮像
光路を観察者手前に導びき、観察光路をミラーで反射し
て観察者側に導びくようにしたものがある。また、特許
第3032901号公報に記載されるように、観察光路
をV字に構成し、対物レンズにより形成される一次像手
前に光路分割プリズムを配置し、光路分割プリズムの光
路分割面により垂直方向に偏光させられた光束を光路分
割プリズムの光束反射面による内面全反射により顕微鏡
前方の写真撮像光路に導くようにしたものもある。
【0005】また、光路分割部材が対物レンズの像を再
結像させるリレー光学系の中間像の後方に配置されるも
のとしては、特開平7−140394号公報の図1に示
すように、リレーレンズ間におかれた光路分割部材によ
り撮像光路と観察光路を分岐するようにしたものがあ
る。
【0006】一方、近年になって、様々な研究や検査な
どに利用される結果、大版カメラや35mmカメラ等の
写真カメラ装置に止まらず、TVカメラやデジタルカメ
ラ等の撮像装置を組み合わせて使用する要求が多くなっ
ており、専用の写真撮像光路の他に、汎用の撮像光路を
顕微鏡内に設けられたものもある。例えば特開平7−3
5986公報に記載される顕微鏡のように、対物レンズ
の像を形成する結像レンズ下方に光路分割プリズムを配
置し、この光路分割プリズムにより顕微鏡本体両サイド
に撮像光路を導くようなものや、光路分割プリズムの偏
光方向を変えた以外は同じ構成であるが、特開平11−
64736公報に記載されるように顕微鏡の後側に撮像
光路を導くものもある。また、観察BIの結像レンズ後
に光路分割素子を配置して観察側と撮像側に光路を分岐
する方法もある。更には、特公昭57−37848号公
報のように構成は図示されていないが観察リレー光学系
の途中から撮像光路を導いているものもある。
【0007】これら倒立顕微鏡は、顕微鏡構成上の理由
より顕微鏡本体の中にリレー光学系を持ち、その中間像
位置に様々な焦点板を挿入している場合がある。
【0008】一例としては、標本の寸法を測定する為の
スケールパターン付き焦点板を顕微鏡光学系の中間像位
置に配置したり、鉱物の粒度を測定するためにグレイン
サイズパターン付きの焦点板を配置したりして写真に写
し込むことがしばしば行われる。また、この時写真の写
り込み範囲確認の為、写真フレーム付き焦点板を入れた
りする場合もある。
【0009】これら中間像位置に挿入されるスケール等
の焦点板の像は、観察側で観察確認出来ることは当然で
あるが、写真光路においても写し込めた方がよくまた、
写真光路のみでなく他の撮像光路においても写し込める
ようになっていた方が顕微鏡使用者においても使い勝手
がよい。
【0010】また、倒立顕微鏡本体の光学系において変
倍を考えた場合、スケールパターン等の焦点板は対物レ
ンズの倍率に相対するパターンが刻まれているため標本
とパターンとの関係が崩れないように光学系を構成した
方がよい。つまり、本体光学系の一次像の前で変倍して
しまうと対物とスケールの相対関係がくずれてしまい、
使い勝手が低下してしまう。
【0011】このため、写真撮影を主に行う倒立型顕微
鏡では、観察光路と写真撮像光路の両方にスケール等の
パターン像を投影でき、また、標本とパターンとの関係
が崩れないように光学系を構成することが望ましい。
【0012】写真の写り込み範囲を示す写真フレーム
は、写真に写し込まれては不都合の為、観察光路のみに
写し込まれるのが望ましく、従来は、観察鏡筒に写真フ
レーム付きの焦点板を持つ接眼レンズを用いたものや、
特開平7−140394号公報に記載されるようなレチ
クル像投影装置を用いたものがある。このものは、中間
像を2つ持ち一回目の中間像と二回目の中間像の間で光
路を分割して撮像光路と観察光路を分け、撮像光路は一
回のリレー光学系で構成し、二回のリレー光学系を観察
光学系として二回目の中間像にフレームレチクルを挿入
する構成としている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところが、観察鏡筒に
写真フレーム付きの焦点板を持つ接眼レンズを用いる場
合は、写真撮影以外はフレームが観察の邪魔になるので
双眼鏡筒を用いる場合は最低3個の接眼レンズが必要と
なり、無駄であるばかりか、経済的にも不利である。ま
た、接眼にフレームレチクルを挿脱して用いる方法もあ
るが精度の面で不安がある。
【0014】また、レチクル像投影装置を用いる場合
は、専用のレチクル投影光学系を構成し、また専用の光
源装置も配備しなければならないため顕微鏡全体の構成
が複雑になる。中間像を2個持つ光学系の観察光路で、
更に撮像光路を持たせるためには、例えば、図5に示す
ように接眼レンズ100が接続される観察鏡筒101の
結像レンズ102付近に光路分割部材103を配置し、
この光路分割部材103により観察光路Aと撮像光路B
の2つの光路を分岐するようにしたものが考えられる。
【0015】しかし、このようにしたものは、フレーム
等のパターンを撮像光路Bに導くことはできるが、観察
鏡筒101の上にTVカメラやデジタルカメラ等の撮像
装置が配置されるため、これらが邪魔で、観察者はステ
ージ上の標本の確認が行いにくくなるなど操作性に悪影
響を与える。
【0016】また、特許第3032901号公報中の第
4図に示す様に、顕微鏡サイドに光路を導くように、観
察鏡筒に光路分割プリズムを配置したものもあるが、光
路分割プリズムが比較的大きくなって、観察鏡筒を構成
するメカ機構が大型化してしまうし、横方向からの標本
の確認も行いにくい。
【0017】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、観察像のみならず撮像像にも同じパターン像を写し
込むことができ、且つ変倍時において観察像とパターン
との変倍関係がくずれることがなく、さらに観察試料の
視認性も良好な倒立型顕微鏡を提供することを目的とす
る。
【0018】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
試料に対し対物レンズを介して照明光束を照射し、前記
試料からの反射光を前記対物レンズより結像レンズを介
して試料の一次像として形成する倒立型顕微鏡におい
て、前記試料の一次像を再結像させ二次像として形成す
る第1のリレー光学系と、前記第1のリレー光学系によ
り形成される二次像を観察光路にリレーする第2のリレ
ー光学系と、前記一次像と二次像の間の光路に配置さ
れ、入射光束を第1の撮像光路に分岐する第1の光路分
割手段と、前記第2のリレー光学系の射出瞳位置近傍に
配置され、入射光束を第2の撮像光路に分岐する第2の
光路分割手段とを具備し、前記一次像の位置に焦点板を
挿入可能にしたことを特徴としている。
【0019】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、前記第1のリレー光学系は、変倍リレー光
学系であることを特徴としている。
【0020】請求項3記載の発明は、請求項1または2
記載の発明において、前記第2の光路分割手段は、前記
入射光束を透過する第1の光学素子、前記入射光束を顕
微鏡側面方向に偏向して第2の撮像光路として分岐させ
る第2の光学素子、反射部材を有し前記入射光束を所定
方向に偏向した後、前記反射部材を介して顕微鏡側面方
向に偏向して第2の撮像光路として分岐させる第3の光
学素子の少なくとも1つから構成されることを特徴とし
ている。
【0021】この結果、本発明によれば、一次像に焦点
板としてスケール等のレチクルを挿入すれば観察及び撮
像光路すべてに同じレチクル像を投影できる。
【0022】また、本発明によれば、第1のリレー光学
系を変倍リレー光学系としたことにより、観察像とスケ
ールなどの関係を等価で変倍を行うことができる。
【0023】さらに、本発明によれば、表像と裏像の像
出力が観察者によって任意に選択することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に従い説明する。
【0025】(第1の実施の形態)図1は、本発明が適用
される倒立型顕微鏡の概略構成を示している。
【0026】図において、1はステージで、このステー
ジ1上には、観察試料2が載置されている。
【0027】3はハロゲンランプ等による照明用光源
で、この照明用光源3からの光束は、半透過性ミラー4
に入射される。そして、半透過性ミラー4で反射された
光束は、対物レンズ5を介して観察試料2に照射され
る。この場合、対物レンズ5は、図示しないレボルバー
に複数保持され、択一的に光路中に配置される。
【0028】観察試料2からの反射光は、半透過性ミラ
ー4とその下に配置された結像レンズ6を透過し、反射
部材7に入射する。反射部材7は、顕微鏡の最下端部に
配置され、対物レンズ5および結像レンズ6によって垂
直下向きに出射された観察試料2の結像光束を顕微鏡前
方に向けて水平に反射する。反射部材7により反射され
た結像光束が向かう観察光路8上にレンズ群9が配置さ
れている。対物レンズ5、結像レンズ6、レンズ群9に
よって一回目の中間像(一次像)I1が形成される。な
お、この中間像I1の位置には、スケールパターンなど
の焦点板を挿脱する図示しない手段が設けられている。
【0029】中間像I1を形成した光束は、第1のリレ
ー光学系としての変倍リレー光学系群10に入射され
る。この変倍リレー光学系群10は、1〜2倍の変倍を
可能にしたもので、中間像I1をリレーし、第1の光路
分割手段としての光路分割素子11に入射させる。この
変倍リレー光学系群10での変倍は、ズーム方式でも切
換え式のどちらでもよい。
【0030】光路分割素子11は、変倍リレー光学系群
10によりリレーされた中間像I1の光束を顕微鏡前面
方向に向かう水平な第1の撮像光路12と垂直上向きの
観察光路13に分岐する。
【0031】観察光路13側に反射された光束は、変倍
リレー光学系群10の作用により再結像され中間像(二
次像)I2を形成する。さらに、この中間像I2は、第
2のリレー光学系としてのリレー光学系群14に入射さ
れる。このリレー光学系群14は、中間像I2をリレー
するもので、その内部に存在する射出瞳付近に、第2の
光路分割手段としての光路分割素子15が配置されてい
る。この光路分割素子15は、中間像I2の光束を顕微
鏡側面方向に向け水平な第2の撮像光路16と垂直上向
きの観察光路17に分岐するものである。
【0032】観察光路17側の中間像I2の光束は、結
像レンズ18を介して接眼レンズ19により結像され、
観察像20として観察者の眼に入って観察される。
【0033】図2は、リレー光学系群14内の射出瞳付
近に配置される光路分割素子15の具体構成を示してい
る。この場合、光路分割素子15は、円柱プリズム15
aと2個のビームスプリッタ15b、15cおよびミラ
ー15dを有していて、これら円柱プリズム15a、ビ
ームスプリッタ15b、15cを選択的に光路上に切換
えできるようになっている。
【0034】円柱プリズム15aは、光路分割を行わな
い時に光路に挿入されるもので、リレー光学系群14に
よりリレーされる中間像I2の光束を、そのまま観察光
路17側に透過するようにしている。ビームスプリッタ
15bは、通常光路に挿入されるもので、リレー光学系
群14によりリレーされる中間像I2の光束を顕微鏡側
面方向に向け水平な第2の撮像光路16と垂直上向きの
観察光路17に分岐するようにしている。ビームスプリ
ッタ15cは、像の反射回数により裏面像では都合が悪
く表像を必要とするような場合に光路に挿入されるもの
で、リレー光学系群14によりリレーされる中間像I2
の光束を水平方向の撮像光路16’と垂直上向きの観察
光路17に分岐し、このうちの撮像光路16’をミラー
15dで反射させて、顕微鏡側面方向に向け水平な第2
の撮像光路16を得るようにしている。
【0035】なお、ビームスプリッタ15bは、向きを
変えて装着すれば、顕微鏡側面の左右どちらでも光路が
導くことができる。また、これら円柱プリズム15a、
ビームスプリッタ15b、15cのうち、円柱プリズム
15aとビームスプリッタ15b、円柱プリズム15a
とビームスプリッタ15c、ビームスプリッタ15bと
15cのように必要なものだけを組み合わせることも考
えられる。
【0036】このような光路分割素子15を採用するこ
とで、顕微鏡側面方向における撮像光路の長さの調整が
行えるようになり、顕微鏡構成上最適なレイアウトによ
る構成が可能となる。また、このような円柱プリズム1
5a、ビームスプリッタ15b、15cを複数個の光学
素子を配置すると、スペース的に厳しくなるがリレー光
学系群14の射出瞳近傍に配置することにより他の個所
に比べ有利にできる。表像と裏像の像出力が観察者によ
って選択できるため、様々なアプリケーションを使用す
る際に有利である。
【0037】従って、このような第1の実施の形態によ
れば、観察光路17と第1および第2の撮像光路12、
16で同じ中間像I1(一次像)を持つことができるの
で、中間像I1に焦点板としてスケール等のレチクルを
挿入すれば観察及び撮像光路すべてに同じレチクル像を
投影できる。
【0038】また、観察光路17と第2の撮像光路16
は、2個の中間像I1、I2を持つことができるので、
中間像I2(二次像)に写真フレーム付き焦点板などの
レチクルを挿入すれば、観察光路17と第2の撮像光路
16にのみに写真フレームレクチルを投影できる。これ
により、写真フレーム付き接眼を用いたり、複雑な機構
をもつレチクル投影装置を使用すること無しに写真撮影
範囲の確認などを観察像で行うことができる。
【0039】この場合、中間像I2に写真フレームレチ
クルを挿入すると、第1の撮像光路12には写真フレー
ムレチクルを写し込まれないので、第1の撮像光路12
に写真レンズ21を構成すれば、写真フレームレチクル
の写らない観察像を撮影することができる。この場合、
写真フレームの確認は接眼レンズ19での目視観察など
で確認が行えば問題なく写真撮影を行うことができる。
【0040】さらに、中間像I1とI2の間に変倍リレ
ー光学系群10が配置されるので、観察像とスケールな
どの関係を等価で変倍を行うことができる。つまり、変
倍リレー光学系群10における変倍により、観察光路1
7と第1および第2の撮像光路12、16の全てに変倍
をかけることができ、また、変倍が中間像I1(一次
像)より後方で行われることで、中間像I1に挿入され
るパターンのサイズと観察像のサイズを等価で変倍でき
るので、観察光路17と第2の撮像光路16にスケール
のパターンや写真フレームなどのレチクルを重ねた際
に、変倍を行っても観察像とレチクルの大きさの関係を
保つことができる。
【0041】さらにまた、第2の撮像光路16にTVカ
メラなどを装置すれば、TVモニタで写真の写り込み範
囲の確認なとも行うことができ便利である。
【0042】さらにまた、リレー光学系群14内に存在
する射出瞳付近に第2の撮像光路16を導くための光路
分割素子15を配置するようにしたので、結像レンズ1
8の後方に光路分割プリズムを配置する場合よりも、光
路分割素子15を小さくすることができ、それに伴うメ
カ部品の構成も小型化でき、製品の小型化、コスト面で
有利にできる。また、結像レンズ18付近に光路分割素
子15が配置されないため、観察試料2の視認性の悪化
も防止できる。
【0043】(第2の実施の形態)図3は、本発明の第2
の実施の形態の概略構成を示すもので、図1と同一部分
には、同符号を付している。
【0044】この場合、リレー光学系群14によりリレ
ーされる中間像I2の光束を、反射部材22により顕微
鏡の後面に向け水平になるように90°偏光し、この偏
光した光路中に光路分割素子23を配置して顕微鏡側面
方向に向け水平な第2の撮像光路16と顕微鏡後面に向
けて水平のままの観察光路17に分岐する。そして、こ
の観察光路17について、反射部材24により垂直上向
きになるように90°偏光して結像レンズ18に導くよ
うにしている。
【0045】図4は、光路分割素子23の具体構成を示
している。この場合、光路分割素子23は、円柱プリズ
ム23aとビームスプリッタ23bを有していて、これ
ら円柱プリズム23a、ビームスプリッタ23bを選択
的に光路上に切換えできるようになっている。円柱プリ
ズム23aは、光路分割を行わない時に光路に挿入され
るもので、反射部材22で偏光された中間像I2の光束
を、そのまま反射部材24側に透過するようにしてい
る。ビームスプリッタ23bは、通常光路に挿入される
もので、リレー光学系群14によりリレーされる中間像
I2の光束を顕微鏡側面方向に向け水平な第2の撮像光
路16と反射部材24に向かう観察光路17に分岐する
ようにしている。
【0046】このような第2の実施の形態によれば、顕
微鏡側方に向う第2の撮像光路16と結像レンズ18に
導びかれる撮像光路17は、それぞれ偶数反射が行われ
るため、表像のまま観察像を形成することができる。ま
た、中間像I2の光束を、反射部材22、24に反射さ
せることで、所定長さの光路長を確保できるので、顕微
鏡の前後方向の寸法を小さくできるとともに、高さ方向
の寸法も小さくでき、観察接眼レンズのアイポイントを
低く設定できることからステージ1上の観察試料2の視
認性を向上させることもできる。
【0047】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、観察
像のみならず撮像像にもスケール等のパターン像を移し
込むことができ、変倍時において観察像とパターンとの
変倍関係がくずれることがなく、さらに写真撮像光路に
は写真フレームが写り込まず、観察試料の視認性も良好
にできる。また、複数の撮像光路を持つことができ、撮
像光路の像の表裏の向きも簡単に変更できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の概略構成を示す
図。
【図2】第1の実施の形態に用いられる光路分割部の概
略構成を示す図。
【図3】本発明の第2の実施の形態の概略構成を示す
図。
【図4】第2の実施の形態に用いられる光路分割部の概
略構成を示す図。
【図5】従来の光路分割部材を備えた鏡筒の一例を示す
図。
【符号の説明】
1…ステージ 2…観察試料 3…照明用光源 4…半透過性ミラー 5…対物レンズ 6…結像レンズ 7…反射部材 8…観察光路 9…レンズ群 10…変倍リレー光学系群 11…光路分割素子 12…第1の撮像光路 13…観察光路 14…リレー光学系群 15…光路分割素子 15a…円柱プリズム 15b、15c…ビームスプリッタ 15d…ミラー 16…第2の撮像光路 17…観察光路 18…結像レンズ 19…接眼レンズ 20…観察像 21…写真レンズ 22.24…反射部材 23…光路分割素子 23a…円柱プリズム 23b…ビームスプリッタ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 試料に対し対物レンズを介して照明光束
    を照射し、前記試料からの反射光を前記対物レンズより
    結像レンズを介して試料の一次像として形成する倒立型
    顕微鏡において、 前記試料の一次像を再結像させ二次像として形成する第
    1のリレー光学系と、 前記第1のリレー光学系により形成される二次像を観察
    光路にリレーする第2のリレー光学系と、 前記一次像と二次像の間の光路に配置され、入射光束を
    第1の撮像光路に分岐する第1の光路分割手段と、 前記第2のリレー光学系の射出瞳位置近傍に配置され、
    入射光束を第2の撮像光路に分岐する第2の光路分割手
    段と、 を具備し、 前記一次像の位置に焦点板を挿入可能にしたことを特徴
    とする倒立型顕微鏡。
  2. 【請求項2】 前記第1のリレー光学系は、変倍リレー
    光学系であることを特徴とする請求項1記載の倒立型顕
    微鏡。
  3. 【請求項3】 前記第2の光路分割手段は、前記入射光
    束を透過する第1の光学素子、前記入射光束を顕微鏡側
    面方向に偏向して第2の撮像光路として分岐させる第2
    の光学素子、反射部材を有し前記入射光束を所定方向に
    偏向した後、前記反射部材を介して顕微鏡側面方向に偏
    向して第2の撮像光路として分岐させる第3の光学素子
    の少なくとも1つから構成されることを特徴とする請求
    項1または2記載の倒立型顕微鏡。
JP2001086296A 2001-03-23 2001-03-23 倒立型顕微鏡 Pending JP2002287036A (ja)

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Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6217722A (ja) * 1986-07-28 1987-01-26 Olympus Optical Co Ltd 単対物双眼立体視顕微鏡
JPS63138314A (ja) * 1986-12-01 1988-06-10 Olympus Optical Co Ltd 倒立型顕微鏡
JPH0332901A (ja) * 1989-06-30 1991-02-13 Iseki & Co Ltd 合成樹脂製車輪
JPH08114752A (ja) * 1994-10-17 1996-05-07 Olympus Optical Co Ltd 顕微鏡の写真マスクスライダ装置

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