JP2002286730A - プローブ担体の製造装置および製造方法、液体吐出装置 - Google Patents

プローブ担体の製造装置および製造方法、液体吐出装置

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JP2002286730A
JP2002286730A JP2001087955A JP2001087955A JP2002286730A JP 2002286730 A JP2002286730 A JP 2002286730A JP 2001087955 A JP2001087955 A JP 2001087955A JP 2001087955 A JP2001087955 A JP 2001087955A JP 2002286730 A JP2002286730 A JP 2002286730A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 担体上に複数種のプローブが配置されたプロ
ーブ担体の製造において、プローブ溶液の浪費を最小限
に抑え、かつプローブ担体の製造の歩留まりを向上させ
る。 【解決手段】 1種類のプローブ溶液を吐出する液体吐
出部に複数のノズルを設け、これらのそれぞれを1つの
グループに分けたノズルグループを設定し、いずれか1
つのノズルグループに属するノズルから液体を吐出させ
て担体上にプローブを配置した後、プローブが配置され
ていない欠落スポットを検出し、欠落スポットが検出さ
れた場合には、他のノズルグループに属するノズルから
液体を吐出させて欠落スポットにプローブを付与する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はプローブ担体の製造
装置および製造方法に関し、特にガラス基板などの担体
上に、液体吐出装置に設けられた複数のノズルから複数
種のプローブ溶液を吐出させてプローブ担体を製造する
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】遺伝子DNAの塩基配列の解析、あるい
は遺伝子診断などを行う際には、目的とする塩基配列を
有するDNAを、特定のターゲット(標的)を特異的に
認識し得るプローブを複数種用いて選別する方法が用い
られている。この選別作業に利用される複数種のプロー
ブを提供する手段としてDNAマイクロチップがある。
DNAマイクロチップは担体上に複数種のプローブを2
次元アレイ状に配置したもので、数10〜数1000程
度の異なるプローブが配置されたものが一般的であり、
プローブ・アレイとも呼ばれている。
【0003】このDNAマイクロチップなどとして用い
られるプローブ担体を液体吐出装置により製造する方法
については、特開平9−207837号公報に開示され
ているように、プローブを含む溶液を液体吐出装置から
担体上に噴射して、マトリクス状に並んだスポットに付
与する方法が提案されている。プローブ担体のこのよう
な製造に使用される製造装置については、その構成がほ
とんど通常の液体吐出描画装置または液体吐出記録装置
と同様なものを用いることができるため、その一部をカ
スタマイズしたものが使用されるのが一般的である。
【0004】このプローブ担体の各スポットにスポッテ
ィングされるプローブ溶液はすべて異なるのが一般的で
あり、そのプローブ溶液は高価であるため、スポッティ
ング量は必要最小限に抑えられている。また同様の理由
で、通常の描画装置または記録装置で一般的に行われて
いる吐出液体の吸引回復動作や、描画に寄与しない液滴
を吐出させる予備吐出動作など吐出液体を消費する操作
は極力避ける必要がある。しかし、吐出液体の吸引動作
は吐出液体をノズル内に再充填したり、ノズル内の吐出
液体をリフレッシュすることを目的として行われるもの
であり、また、予備吐出は吐出状態を良好にすることを
目的として行われるものであるため、これらの動作の頻
度を少なくすると吐出状態がしばしば不安定になって不
吐出などの弊害が発生する場合がある。
【0005】液体吐出装置を利用した従来の描画装置に
おいて、液体吐出装置のノズルの不吐出のために生じる
描画画像の不良を回避する方法としては、特開平06−
079956号公報や特開平11−000988号公報
に開示された方法が知られている。特開平06−079
956号公報に開示された方法では、所望の画像描画動
作に先だって、所定の画像パターンを描画し、描画した
画像パターンで画像ドットが形成されなかったスポット
を検出することによって不吐出ノズルを特定する。そし
て、不吐出ノズルがあることが検出された場合には、そ
の不吐出ノズルが描画するスポットの画像ドットを他の
ノズルで代替えして描画することにより、所望の画像を
得る。また、特開平11−000988号公報に開示さ
れた方法は、前記と同様に不吐出ノズルを特定する検出
処理を行い、不吐出ノズルがあることが検出された場合
には通常の描画動作では使用しない冗長ノズルによっ
て、本来不吐出ノズルが描画する画像ドットを形成し、
すなわち冗長ノズルで補完するというものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような描画装置でプローブ担体を製造する場合、下記の
3つの理由により高価なプローブ溶液を必要以上に浪費
してしまい、プローブ担体のコストアップを招いてい
た。 1.不吐出ノズルを特定するために不吐出ノズル特定用
の画像パターンを描画しなければならず、この画像パタ
ーン描画分だけプローブ溶液を浪費する。 2.不吐出ノズルの検出後、所望の画像の描画中に新た
に不吐出ノズルが生じた場合、その描画動作によって得
られた画像は不良画像となってしまい、利用できないも
のとなるので、その画像描画自体が無駄になり、描画時
に使用したプローブ溶液が無駄になる。 3.上記のように描画中に不吐出などが生じると、プロ
ーブ担体の製造の歩留まりが低下してしまうので、高い
歩留まりを維持するためには、吐出を常に安定させるた
めの予備吐出を頻繁に行う必要があり、予備吐出による
プローブ溶液の浪費量が多くなってしまう。
【0007】そこで、本発明の目的は、プローブ溶液の
浪費を最小限に抑え、かつプローブ担体の製造の歩留ま
りを向上させることができ、したがって低い製造コスト
でプローブ担体を製造できる、プローブ担体の製造装置
および製造方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前述の目的を達成するた
め、本発明による、プローブ担体の製造装置は、標的物
質と特異的に結合可能な複数種のプローブをプローブの
種類毎に含有する複数種の液体を担体に対し吐出してプ
ローブ担体を製造するための製造装置であって、1種の
液体について複数の液体吐出口を液体の種類毎に備える
液体吐出装置と、液体吐出装置と担体との相対位置を決
めるための位置決め手段と、吐出データに基き液体吐出
装置から担体上に吐出されるべき液体の付与情報を検出
するための付与情報検出手段と、吐出データと付与情報
検出手段により検出された付与情報とを比較し、液体が
付与されるべき箇所に液体が付与されていないことを検
出するための欠落箇所検出手段と、欠落箇所検出手段が
検出した欠落箇所に対し、液体吐出装置を駆動して液体
を付与するための駆動手段とを備え、駆動手段は、液体
の種類毎に備える複数の液体吐出口のうち、吐出データ
に基き液体の吐出動作を行った液体吐出口とは異なる液
体吐出口から、欠落箇所に対し、欠落箇所に付与すべき
液体と同種の液体を付与することを特徴とする。
【0009】この構成によれば、液体を吐出できない状
態になった不吐出ノズルがあり、吐出データに基き液体
が付与されるべきスポットに液体が付与されていない欠
落箇所が生じた場合には、欠落箇所に液体を付与して補
完することができるので、プローブ担体の歩留りを向上
させることができる。
【0010】そして、このように不吐出ノズルが生じた
場合であっても、プローブ担体を完成させることができ
るので、プローブ担体の歩留りを低下させることなく、
不吐出ノズルの発生を抑える吸引回復処理や、予備吐出
の頻度を少なくでき、それによって消費される液体の量
を低減することができる。
【0011】位置決め手段は、より具体的には、液体吐
出装置を担体の液体付与面に平行な主走査方向に移動さ
せる手段を有する構成にできる。そして、液体吐出装置
の主走査方向の位置を検出する位置検出手段をさらに設
け、吐出データに基き液体吐出装置から担体上に液体を
吐出させる手段は、液体吐出装置を主走査方向に移動さ
せながら、位置検出手段によって検出された位置情報か
ら、吐出データに応じて担体上に液体を付与できるタイ
ミングを判定して液体吐出装置を駆動するようにでき
る。また、欠落箇所に対し、液体吐出装置を駆動して液
体を付与するための駆動手段は、液体吐出装置を主走査
方向に移動させながら、位置検出手段によって検出され
た位置情報から、欠落箇所に液体を付与できるタイミン
グを判定して液体吐出装置を駆動するようにできる。位
置決め手段は、担体をその液体付与面に平行で、かつ主
走査方向に交差する副走査方向に移動させる手段をさら
に有する構成としてもよい。
【0012】また、液体吐出装置から担体に液体を付与
することなく液体を吐出させる予備吐出手段を設けても
よい。予備吐出を行わせることによって、液体をノズル
内に確実に充填させて、安定して液体吐出を行わせるこ
とができる。なお、前述のように、本発明のプローブ担
体の製造装置では、予備吐出動作の頻度は小さく抑える
ことができる。
【0013】付与情報検出手段は、担体上の所定の箇所
に液体が付与されているかどうかを検出できるものであ
ればよいので、比較的簡素な構成のラインセンサーから
構成することができる。
【0014】本発明のプローブ担体の製造装置では、液
体吐出装置として、液体を吐出させるのために、液体に
熱エネルギーを与える熱エネルギー発生体を備えるもの
を特に好適に用いることができる。
【0015】なお、吐出データに基き液体吐出装置から
担体上に液体を吐出させる手段、欠落箇所検出手段、欠
落箇所に対し、液体吐出装置を駆動して液体を付与する
駆動手段、予備吐出手段は、例えば、所定の処理を行い
指令信号を出力するコンピュータと、コンピュータに所
定の処理を行わせるためのプログラムが収容された情報
記憶媒体とによって構成できる。また、これらの手段
は、所定の処理を行うように構成された回路基板によっ
て構成してもよいし、それとコンピュータとを組み合わ
せて構成してもよい。
【0016】本発明による、プローブ担体の製造方法
は、標的物質と特異的に結合可能な複数種のプローブを
プローブの種類毎に含有する複数種の液体を担体に対し
吐出してプローブ担体を製造する方法であって、液体吐
出装置として、1種の液体について複数の液体吐出口を
液体の種類毎に備えるものを用い、液体吐出装置と担体
との相対位置を変えながら、液体吐出装置から吐出デー
タに基づいて複数種の液体の各々を吐出させて担体に付
与する工程と、担体に付与された液体の付与情報を検出
する工程と、吐出データと検出された付与情報とを比較
し、吐出データに基き液体が付与されるべき箇所に液体
が付与されていない欠落箇所を検出する工程と、欠落箇
所が検出された場合に、検出した欠落箇所に対し、液体
吐出装置から液体を吐出させて液体を付与する工程とを
有し、液体の種類毎に備える複数の液体吐出口のうち、
吐出データに基き液体の吐出動作を行った液体吐出口と
は異なる液体吐出口から、欠落箇所に対し、欠落箇所に
付与すべき液体と同種の液体を付与することを特徴とす
る。
【0017】本発明のプローブ担体の製造方法では、欠
落箇所に対し液体を付与する工程の前に、液体吐出装置
から担体に液体を付与することなく液体を吐出させる予
備吐出を、欠落箇所に対し液体を付与する工程で用いら
れる液体吐出口について行う工程をさらに設けてもよ
い。これによって、必要最小限のノズルで予備吐出動作
を行い、欠落箇所に対し液体を付与する際の液体吐出の
信頼性を向上させることができる。
【0018】また、吐出データに基づいて担体に液体を
付与する工程の前に、予備吐出を、全てのノズルについ
て行う工程をさらに設けてもよい。これによって、液体
が確実にノズル内に充填されるようにして、液体吐出の
信頼性を向上させることができる。
【0019】本発明のプローブ担体の製造装置には、液
体を収納するための液体収納部と、液体収納部から供給
された液体を吐出するための吐出口と、液体収納部と吐
出口を連通させる液路と、吐出口からの液体の吐出を可
能とする吐出エネルギー発生手段とを有する液体吐出部
を複数種の液体に対応する個数備え、各液体吐出部に
は、吐出口と液路と吐出エネルギー発生手段とを備える
ノズルが複数設けられており、各液体吐出部に設けられ
た前記複数のノズルのうち、選択的に1つのノズルのみ
を駆動可能な状態に設定する選択手段を有する液体吐出
装置を好適に用いることができる。
【0020】この液体吐出装置は、複数のノズルが、各
液体吐出部内で同様に配列されており、選択手段は、各
液体吐出部内で同一の配列位置にあるノズルを駆動可能
な状態に設定することが望ましい。このようにすること
で、各液体吐出部に設けられた複数のノズルのうち、ど
れを選択した場合でも、液体吐出装置と被描画媒体の相
対位置を、各液体吐出部内での配列位置の差の分だけず
らす以外は、液体吐出装置および担体を同様のパターン
で移動させて、同様のパターンで液体を吐出させて同様
のパターンを有するプローブ担体を形成することがで
き、制御する上で有利である。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面を参照して説明する。
【0022】まず図2を参照して本実施形態の描画装置
の全体構成について説明する。図2はこの描画装置の模
式的斜視図である。この描画装置は、後述する液体吐出
装置1(図4〜7参照)から構成された描画ヘッド8
(図8,9参照)をキャリッジ10に搭載し、描画ヘッ
ド8からプローブ溶液を吐出して担体16上に付与し、
後述するようなプローブ担体7(図11参照)を製造す
る装置である。
【0023】キャリッジ10は描画ヘッド8を保持する
保持体として機能するものであり、CRリニアモータ1
1のスライダー部分に固定されて主走査方向に移動でき
るように支持されている。キャリッジ10は搭載される
描画ヘッド8を合わせると10kgを越える荷重となる
こともあるため、それを支えるCRリニアモータ11は
定盤12上に固定された左右2つのベース13,14に
よってがっちり固定されている。一方、キャリッジ10
の下側には、その上面に担体16を真空吸着により吸着
可能なステージ15が配置されている。ステージ15
は、定盤12上に固定されたLFリニアモータ17によ
ってキャリッジ10の移動方向(主走査方向)に対して
実質的に直交する副走査方向に移動可能に支持されてい
る。
【0024】このようにこの描画装置は、キャリッジ1
0を、したがってそれに保持された描画ヘッド8をCR
リニアモータ11によって移動させ、ステージ15を、
したがってそれに保持された担体16をLFリニアモー
タ17によって移動させることによって、担体16と描
画ヘッド8との相対位置を任意に変え、描画ヘッド8に
よって担体16上の任意の位置にプローブ溶液をスポッ
ティングできる構成になっている。すなわち、ステージ
15、CRリニアモータ11およびLFリニアモータ1
7、定盤12、ベース13,14によって、液体吐出装
置1と担体16との相対位置を決める位置決め手段が構
成されている。
【0025】キャリッジ移動範囲の右端には描画ヘッド
8の予備吐出に備えて、予備吐出したプローブ溶液を受
けるための予備吐出受け19が設けられている。また、
キャリッジ10の側面には担体表面の画像を取り込む画
像センサーユニット(付与情報検出手段)18が設けら
れ、マトリックス状にスポッティングされたプローブ溶
液の状態を観察できるようになっている。
【0026】図3に画像センサユニット18の一例の概
略構成図を示す。この画像センサユニット18は、担体
16上のスポットを照明する、LEDを使用したLED
照明40と、LED照明40からの光の、担体16上の
スポットでの反射光をシリンドリカルレンズ41を通し
て取り込むラインセンサー42を有している。LED照
明40の照明光の照射方向とラインセンサ42の、反射
光の入射方向は、スポットにプローブ溶液が付与されて
いない場合には担体16表面で反射した照明光がライン
センサー42に到達せず、プローブ溶液が付与されてい
る場合に反射した照明光がラインセンサー42に入射す
るように調整されている。この画像センサユニット18
は、スポットに付与されたプローブ溶液の状態を捉える
ことができる程の大掛かりな光学系を有してはいない
が、存在する場所が予め分かっている、各スポットにお
けるプローブ溶液の有無を判別するのには十分な構成を
有している。
【0027】次に、図4〜6を参照して、キャリッジ1
0に搭載される描画ヘッド8を構成する液体吐出装置1
の構成について説明する。図4は、この液体吐出装置1
を、液体が吐出されるオリフィス2が開口された面から
見た平面図である。図5,6は、この液体吐出装置1
の、1つのプローブ溶液の吐出に関わる液体吐出部の拡
大図であり、図5は、オリフィス2が開口された面から
見た平面図、図6は、図5のA−A’線に沿って切断し
た断面図を示している。
【0028】プローブ担体製造用の描画装置は、プロー
ブ担体に配置される多種類のプローブ溶液を吐出する必
要がある。そこで描画装置は、プローブ担体に配置され
るプローブの種類数分の溶液リザーバ(液体収納部)
と、それに連通してプローブ溶液を吐出するためのノズ
ルを具備していなければならない。本実施形態の液体吐
出装置1は、縦4×横4で計16個の、それぞれ異なる
種類のプローブ溶液を収納可能な溶液リザーバ4を有し
ている。この溶液リザーバ4は縦横ともに1/5インチ
(5.08mm)程度の間隔Pで配列されている。そして
溶液リザーバ4は、縦方向に4つ並んだ列が横方向に4
列並んだ配置となっているが、この各列の溶液リザーバ
4は隣りの列の溶液リザーバ4と縦方向にP/4の間隔
ずつずれて配置されている。
【0029】本実施形態では、縦16×横16で計25
6個のスポットを有するプローブ担体7を製造するた
め、この液体吐出装置1を16個平面配置して一体構成
したものを描画ヘッド8としており、全部で256種の
プローブ溶液を吐出可能にしている。プローブ担体とし
ては1000種以上のプローブを有するものもあり、そ
の場合にはさらに多くの液体吐出装置を配列して一体化
した描画ヘッドを用いれば良い。
【0030】液体吐出装置1の平面配置は、例えば、図
8に示すように、液体吐出装置1を横1列に16個並べ
た配置とすることができる。この構成では、後述するよ
うに、16×16のマトリックス状のスポットにプロー
ブ溶液を付与するのに主走査を4スキャン行えばよいと
いう利点があるが、描画ヘッド8が横長になってしま
う。そこで、図9に示すように、液体吐出装置1を横8
×縦2に配列して一体化して描画ヘッド8を構成しても
よい。ただし、この描画ヘッド8では、後述するよう
に、16×16のマトリックス状のスポットにプローブ
溶液を付与するのに主走査を8スキャン行う必要があ
る。
【0031】1つの溶液リザーバ4には、図6に示すよ
うにそれぞれ独立した液路6を介して、図5に示すよう
に、互いに間隔Lだけ離れて一列に並んだ4つのオリフ
ィス2が連通しており、すなわちそれぞれ独立した4つ
のノズル5が形成されている。それぞれのノズル5内に
は、オリフィス2の上方の位置に、プローブ溶液を膜発
泡させてオリフィス2から吐出させるための吐出ヒータ
(吐出エネルギー発生手段)3が配置されている。した
がって、それぞれのオリフィス2から個別にプローブ溶
液を吐出可能である。
【0032】オリフィス2は、各液体吐出部の4つのオ
リフィス2のうち、各液体吐出部内での配列位置が同じ
であるオリフィス2について見ると、縦横ともに1/5
インチ(5.08mm)の間隔Pだけ離れて、縦方向に4
つ並んだ列が横方向に4列並んだ配置になっている。そ
して各列のオリフィス2は隣りの列のオリフィス2と縦
方向にP/4の間隔ずつずれて配置されている。
【0033】プローブ溶液は溶液リザーバ4の上面か
ら、チューブやピペットにより供給され、ノズル5内に
充満する。本実施形態では、オリフィス2から吐出され
る液滴量は数10pl程度であり、オリフィス径は数1
0μmである。そこで、オリフィス2内で発生する負圧
により、供給されたプローブ溶液はオリフィス2から外
に漏れ出すことなく溶液リザーバ4およびノズル5内に
保持される。また、液路6は極めて短い構成になってお
り、このためプローブ溶液が供給されるとノズル5内は
オリフィス2内に至るまですぐにプローブ溶液で満たさ
れる。そのため、プローブ溶液をオリフィス2内に充填
させるための吸引動作などは不要であり、予備吐出を行
う程度で吐出を正常に行うことが可能な状態にすること
ができる。
【0034】本実施形態では、通常、1つの溶液リザー
バ4に連通する4つのノズル5のうち、いずれか1つが
選択され、選択されたノズル5からプローブ溶液を吐出
させる。図7は、このような吐出を行わせるための、吐
出ヒータ3の駆動回路図を示している。同図では、1番
目の溶液リザーバ4に連通する4つのノズル5内のそれ
ぞれの吐出ヒータ3が、図5の下側のオリフィス2に対
応するものから順に、吐出ヒータ3−11,3−12,
3−13,3−14として示されている。そして同様
に、吐出ヒータ3−21〜3−24が2番目の溶液リザ
ーバ4に連通する4つのノズル5内のそれぞれの吐出ヒ
ータ3を示しており、吐出ヒータ3−161〜3−16
4が16番目の溶液リザーバ4のものを示している。同
図では、3〜15番目の溶液リザーバ4に連通するノズ
ル5内の吐出ヒータ3については、図示を省略している
が、1,2,16番目のものと同様に構成されている。
【0035】それぞれの溶液リザーバ4に連通するノズ
ル5内の吐出ヒータ3のうち、図5の一番下側のオリフ
ィス2に対応する吐出ヒータ3−11,3−21,〜,
3−161の一端はダイオード35−11、35−2
1,〜,35−161を経由してそれぞれ共通配線で接
続されている。そしてこの共通配線は、トランジスタ3
6−1のコレクタ電極に接続されている。それぞれの溶
液リザーバ4に連通するノズル5内の吐出ヒータ3のう
ち、図5の下から2,3,4番目の吐出ヒータについて
も同様にそれぞれ共通配線で接続され、トランジスタ3
6−2,36−3,36−4のコレクタ電極に接続され
ている。このようにして、吐出ヒータ3−1〜3−16
4は、それぞれの溶液リザーバ4に連通するノズル5内
のものの内、図5の下からの並び順が同じもの同士が共
通配線で接続されて1つのグループを構成しており、4
つのグループに分けられている。
【0036】それぞれのトランジスタ36−1〜36−
4のベース電極には、それぞれ選択信号1〜4が入力さ
れる配線が接続されている。そこで、この選択信号1〜
4としてLowの信号が入力されたトランジスタに接続
された共通配線に駆動電圧が印加されるようになってい
る。選択信号1〜4は、通常、そのうちの1本のみにL
owの信号が入力され、1グループのみが吐出可能状態
となる。
【0037】一方、1つの溶液リザーバ4に連通する4
つのノズル5内の4つの吐出ヒータ3のもう一端は共通
配線で接続され、この共通配線がそれぞれトランジスタ
37−1〜37−16のコレクタ電極に接続されてい
る。このトランジスタ37−1〜37−16のベース電
極にはそれぞれ駆動信号1〜16が入力される配線が接
続されている。そこで、駆動信号1〜16として駆動パ
ルスが入力されるとそのタイミングで、駆動パルスが入
力されたトランジスタに接続された吐出ヒータが駆動さ
れる。この際、駆動電圧は、選択信号1〜4によって選
択されているグループの吐出ヒータのみに印加されるた
め、個々の溶液リザーバ4に連通する4つのノズル5内
の吐出ヒータ3ついて、選択されたグループに属する吐
出ヒータ3のみが駆動され、それが配置されたノズル5
からプローブ溶液が吐出される。
【0038】なお、本実施形態では、通常、1番目のノ
ズルグループが選択されて使用され、後述するように、
1番目のノズルグループに属するノズル5のうちのいず
れかで、液体を吐出できない状態になった不吐出ノズル
が発生すると2番目のノズルグループが選択され、順次
3、4番目と切り替えて選択されるようになっている。
【0039】次に図10を参照して、本実施形態の描画
装置の制御系の構成について説明する。図10は、描画
装置の制御系の全体構成を示すブロック図である。この
制御系では、コンピュータ20の拡張BOX21には描
画装置の機能ごとに計5種の基板が実装されており、こ
れらをコンピュータ20が統括して装置全体の制御を行
っている。
【0040】CRモータコントローラ22およびLFモ
ータコントローラ26はコンピュータ20から各モータ
の移動命令が入力されると、それを移動量と速度カーブ
に変換し、パルス列としてCRモータドライバ27およ
びLFモータドライバ30に出力する。CRモータドラ
イバ27およびLFモータドライバ30は、それぞれC
Rリニアモータ11およびLRリニアモータ17に内臓
されたエンコーダ31,32の位置信号を基準に、コン
トローラからのパルス列に従ってそれぞれCRリニアモ
ータ11およびLRリニアモータ17の動作を制御す
る。本実施例では、エンコーダ31,32の分解能はC
R、LF共に0.5μmであり、一般的なプローブ担体
のスポッティング間隔80dpi(317.5μm間
隔)に対して充分な分解能を備えている。
【0041】CRリニアモータ11のエンコーダ31の
出力はCRモータードライバ27を経て描画コントロー
ラ23にも送られ、描画コントローラ23内のキャリッ
ジ位置検出回路33の入力信号としても使われている。
描画コントローラ23は描画ヘッド8を駆動するための
機能を有するブロックである。すなわち描画コントロー
ラ23は、コンピュータ20から送られてくる画像デー
タを一旦画像メモリ34に記憶する機能、画像メモリ3
4内の画像データを描画ヘッド8の吐出データに変換す
る機能、そして位置検出回路33によってキャリッジ1
0が描画位置に到達したことを判定した時に、描画ドラ
イバ28に対して吐出データと、描画ヘッド8を駆動す
るタイミングを与える信号を送る機能を有している。
【0042】画像処理基板24は、画像センサーユニッ
ト18からの1次元画像信号をキャリッジ10の移動に
したがって順次サンプリングし、それによって得られた
信号を2次元画像信号として画像処理基板24内の画像
メモリに取り込む機能を有している。すなわち画像処理
基板24は、画像センサーユニット18がプローブ担体
7のマトリックスパターン上を移動している時に画像取
り込みを行うことによって、マトリックスパターン画像
を取り込むことができる。そして、コンピュータ20
は、この画像メモリ内のデータにアクセスし、画像処理
を行うことにより、マトリックスパターンに、プローブ
溶液が付与されていない欠落スポットが有るかどうかを
検出することができる。
【0043】パラレルI/O25は、吸着ステージ15
上に担体16を吸着するバキュームポンプ29に接続さ
れており、コンピュータ20からの指令に応じてバキュ
ームポンプ29の動作を制御する。
【0044】次に、本実施形態の描画装置によって製造
する、一例のプローブ担体7について、図11を参照し
て説明する。図11はプローブ担体7の外観図である。
このプローブ担体7には、縦16×横16の計256個
のスポットが縦横ともに80dpi(0.318mm間
隔)で配置されている。各スポットには液体吐出装置に
よってスポッティングされたプローブ溶液が付与され、
通常の場合、各スポットに噴射付与されるプローブ溶液
はすべて異なる組成である。このプローブ担体7は1つ
の担体16上に、通常、複数個形成される。
【0045】本明細書において、担体上に固定されたプ
ローブは、特定の標的物質に対して特異的に結合可能な
ものである。更に、このプローブには、特定の標的によ
って認識され得るオリゴヌクレオチドやポリヌクレオチ
ド、あるいはその他のポリマーなどが含まれる。用語
「プローブ」は、個々のポリヌクレオチド分子などのプ
ローブ機能を有する分子、および分散した位置に表面固
定された同じ配列のポリヌクレオチドなどの同じプロー
ブ機能を有する分子の集団の両方をいい、しばしばリガ
ンドと呼ばれる分子も含まれる。また、プローブ及び標
的は、しばしば交換可能に使用され、プローブは、リガ
ンド−抗リガンド(レセプターと呼ぶこともある)対の
一部として標的と結合し得るか、または結合するように
なり得るものである。本発明におけるプローブ及び標的
は、天然において見出されるような塩基、またはその類
似物を含み得る。
【0046】また、担体上に支持されるプローブの一例
としては、標的核酸とハイブリダイゼーション可能な塩
基配列よりなるオリゴヌクレオチドの一部にリンカーを
介して担体との結合部を有するもので、担体との結合部
において担体表面に連結された構造を有するものを挙げ
ることができる。なお、このような構成の場合における
担体と結合部のオリゴヌクレオチドの分子内での位置
は、所望とするハイブリダイゼーション反応を損なわな
い範囲内において特に限定されない。
【0047】本発明の方法が適用されるプローブ・アレ
イに採用されるプローブは、その使用目的に応じて、適
宜選択されるものであるが、本発明の方法を好適に実施
する上では、プローブとしては、DNA、RNA、cD
NA(コンプリメンタリーDNA)、PNA、オリゴヌ
クレオチド、ポリヌクレオチド、その他の核酸、オリゴ
ペプチド、ポリペプチド、タンパク質、酵素、酵素に対
する基質、抗体、抗体に対するエピトープ、抗原、ホル
モン、ホルモンレセプター、リガンド、リガンドレセプ
ター、オリゴ糖及びポリ糖から選択される少なくとも1
種であることが好ましい。
【0048】本発明においては、これらのプローブの複
数種を、それぞれ独立した領域、例えばドット状スポッ
トとして担体表面に固定したものをプローブ担体とい
い、所定の間隔で配列されたものをプローブ・アレイと
いう。
【0049】一方、プローブは担体表面に結合可能な構
造を有しており、担体上へのプローブの固定がこの結合
可能な構造を介して行われていることが望ましい。その
際、プローブが有する担体表面に結合可能な構造は、ア
ミノ基、メルカプト基、カルボキシル基、水酸基、酸ハ
ライド化物(ハロホルミル基;−COX)、ハライド化
物(−X)、アジリジン、マレイミド基、スクシイミド
基、イソチオシアネート基、スルフォニルクロリド基
(−SO2Cl)、アルデヒド基(ホルミル基;−CH
O)、ヒドラジン及びヨウ化アセトアミドなどの有機官
能基の少なくとも1種をを導入する処理により形成され
たものであることが好ましい。また、プローブ側の担体
への結合に必要な構造に応じて、担体の表面に必要とさ
れる処理を施してもよい。
【0050】次に本実施形態の液体吐出装置を用いて担
体16上にマトリックス状にプローブ溶液をスポッティ
ングし、プローブ担体7を製造する方法について、図1
のフローチャートを参照して説明する。
【0051】まず、S1においてプローブ溶液を溶液リ
ザーバ4に注入する。そしてS2においてプローブ溶液
がノズル5を確実に満たすように4ノズルグループすべ
てのノズル5について予備吐出を行う。
【0052】予備吐出が完了すると次に、S3において
使用するノズルグループを設定する。この際、液体吐出
装置1が新品で不吐出ノズルが無い場合には、使用する
ノズルグループとして1番目のノズルグループを設定す
る。しかし、以前から使用されてきた液体吐出装置1を
用いる場合には、後述する不吐出ノズル履歴テーブルを
検索して1番目のノズルグループから順に不吐出ノズル
のないノズルグループを探し、不吐出ノズルの無いノズ
ルグループが見つかるとそのノズルグループを、使用す
るノズルグループとして設定する。設定は、前述の選択
信号1〜4のうち、対応するものをLow信号とするこ
とによって行う。
【0053】このとき、各ノズルグループに属するノズ
ル5のオリフィス2の位置は、図5などに示すように、
ノズルグループ間でずれているので、どのノズルグルー
プが選択されても実質的に同じ位置にプローブ溶液を付
与できるように、S4において描画時のオフセット値を
設定する。通常は1番目のブロックが選択されるので、
例えば、1番目のブロックを選択した時のオフセット値
を0とする。そこで、例えば、2番目のブロックが選択
された場合には、2番目のノズルグループに属するノズ
ル5のオリフィス2の位置は1番目のグループのものよ
り間隔Lだけずれているので、オフセット値をLに設定
する。これによって、S7におけるステージ15の移動
位置が、1番目のノズルグループが選択された時の本来
の移動位置より、設定されたオフセット値Lだけずれた
位置にされる。このようにすることで、2番目のノズル
グループが選択された場合でも、1番目のノズルグルー
プが選択された場合と同じ位置にプローブ溶液を付与す
ることができる。
【0054】担体16は、バキュームポンプ29によっ
てステージ15上に予め吸着して保持される。そして次
に、S5において担体16上に設定された、最初のプロ
ーブ担体7の形成位置にキャリジ10の走査経路が位置
するスタート位置に、担体16をLFリニアモータ17
によって移動させる。このとき同時に、キャリッジ10
も描画動作を行うためのスタート位置にCRリニアモー
タ11によって移動させる。
【0055】次に、S6においてキャリッジ10を主走
査方向に移動させ、この際に各ノズル5から所定のタイ
ミングでプローブ溶液を吐出して、担体16上のスポッ
トに付与する1スキャン描画を行う。そして、S7にお
いてステージ15を所定量だけ副走査方向に移動させた
後、再び1スキャン描画を行う。このようにして、所定
の回数スキャンして描画を行うことによって図11に示
すように、マトリックス状のスポットにプローブ溶液を
付与することができる。なお、本実施形態における描画
では、常に一定のパターンで複数種のプローブ溶液が付
与されるが、このパターンを規定する吐出データを入力
し、吐出データに応じて描画を行うようにしてもよい。
【0056】この際、それぞれのノズル5からのプロー
ブ溶液の吐出タイミングは、描画コントローラ23の位
置検出回路33によってキャリッジ10が所定の位置に
到達したことを検出し、描画コントローラ23から描画
ヘッドドライバ28に吐出データと駆動タイミング信号
が出力されることによって与えられる。描画ドライバ2
8はこれらの信号を受けて、各吐出ヒータ3を実際に駆
動する駆動信号に変換して描画ヘッド8に出力し、これ
により描画ヘッド8は担体16上にプローブ溶液を吐出
する。なお、各溶液リザーバ4に連通する4つのノズル
5のどれを使ってプローブ溶液の吐出を行うかはS3に
おいて決定されており、選択信号1〜4の設定によって
選択されたノズルグループに属するノズル5から吐出が
行われる。
【0057】ここで、複数回スキャンして描画を行うこ
とによってマトリクス状のスポットにプローブ溶液を付
与する方法について説明する。まず、図12,13を参
照して、16個の溶液リザーバ4を有する液体吐出装置
1によって、縦に16個並んだスポットにプローブ溶液
を付与する方法について説明する。
【0058】本実施形態による描画装置では、4つのノ
ズルグループのうち1つのノズルグループが選択され、
1スキャン描画では、選択されたノズルグループに属す
るノズル5のオリフィス2からプローブ溶液が吐出され
る。図12は、1つのノズルグループに属するオリフィ
ス2の配置を示している。前述のように、これらのオリ
フィス2は、縦横にともに1/5インチ(5.08mm)
の間隔Pだけ離れて、縦方向に4つ並んだ列が横方向に
4列並んだ配置になっており、各列のオリフィス2は隣
りの列のオリフィス2と縦方向にP/4の間隔ずつずれ
て配置されている。したがって、縦方向に見ると、オリ
フィス2はP/4間隔で、すなわち20dpi(1.2
7mm間隔)で並んでいる。この20dpi(1.27mm
間隔)のノズルピッチに対して、プローブ担体7のスポ
ット間隔は80dpi(0.318mm間隔)であるた
め、1回のスキャンではこの間隔のスポットにプローブ
溶液を付与することはできない。
【0059】そこで、4回の1スキャン描画を行うこと
によって、80dpi(0.318mm間隔)で縦に並
んだ16個のスポットにプローブ溶液を付与する。図1
3はこの方法を説明する図である。なお、図13では、
担体16と液体吐出装置1の相対位置の変化を分かりや
すく示すため、液体吐出装置1側をシフト量Sだけずら
した位置に記載しているが、本実施形態の描画装置で
は、移動するのは担体16側である。
【0060】まず1スキャン目の描画では、図13の矢
印で示す主走査方向に液体吐出装置1を移動させつつ、
図13の黒丸で示す上側の4つのオリフィス2から所定
のタイミングでプローブ溶液を順次吐出させて、縦に並
んだ4つのスポットにプローブ溶液を付与する。この際
には、20dpi(1.27mm間隔)で並んだ4つのス
ポットにプローブ溶液が付与される。
【0061】次に、ステージ15をシフト量Sだけ移動
させる。この際のシフト量Sは、80dpiの間隔0.
318mmの15倍、すなわち4.76mmとする。する
と、縦方向に見て、1スキャン目の描画時における上側
の4つのオリフィス2の位置より、下側に0.318mm
の間隔だけずれた位置に、図13の上から5〜8番目の
オリフィス2が配置されることになる。なお、ステージ
15を移動させる際に、液体吐出装置1はスタート位置
に移動させておき、2スキャン目の描画でも液体吐出装
置1はこのスタート位置から移動させる。
【0062】そして次に、2スキャン目の描画では、図
13の上から5〜8番目のオリフィス2から所定のタイ
ミングでプローブ溶液を吐出させて、縦に並んだ4つの
スポットにプローブ溶液を付与する。この際には、1ス
キャン目の描画でプローブ溶液が付与されたスポットか
ら0.318mmだけ図13の下側に離れた位置の4つの
スポットにプローブ溶液が付与される。
【0063】以下同様にして、ステージ15をそれぞれ
所定のシフト量Sだけ移動させた後、図13の上から9
〜12番目のオリフィス2からプローブ溶液を吐出させ
て3スキャン目の描画を行い、下側の4つのオリフィス
2からプローブ溶液を吐出させて4スキャン目の描画を
行う。このようにすることで、0.318mmの間隔で、
すなわち80dpiで縦に並んだ16個のスポットにプ
ローブ溶液を付与することができる。
【0064】そこで、図8に示すように、液体吐出装置
1を横に16個並べて一体形成した描画ヘッド8を用い
た場合、それぞれの液体吐出装置1によって、各液体吐
出装置1間で横方向に0.318mmだけずれた位置に、
4スキャンの描画で80dpi(0.318mm間隔)で
縦方向に16個並んだスポットにプローブ溶液を付与す
る。これによって、4スキャンの描画で、縦横に80d
pi(0.318mm間隔)で並んだ16×16のマトリ
ックス状のスポットにプローブ溶液を付与することがで
きる。
【0065】また、図9に示すように、液体吐出装置1
を縦2×横8に並べて一体形成した描画ヘッド8を用い
た場合、最初の4スキャンで上側の8つの液体吐出装置
1によって、縦横80dpi(0.318mm間隔)で横
8×縦16に並んだスポットにプローブ溶液を付与す
る。そして次の4スキャンで下側の8つの液体吐出装置
1によって、残りの横8×縦16のスポットにプローブ
溶液を付与する。これによって、8スキャンの描画で、
縦横に80dpi(0.318mm間隔)で並んだ16×
16のマトリックス状のスポットにプローブ溶液を付与
することができる。
【0066】このようにして、所定の回数のスキャンを
行って16×16のマトリックス状のスポットにプロー
ブ溶液を付与する際、S8により次のスキャンが最終ス
キャンであることを検知した場合には、S9において描
画動作を実行しながら、画像センサーユニット18によ
って各スポットの状態画像(描画パターン)を取り込
む。そしてS10においてコンピュータ20によって、
取り込んだ画像を画像処理して、プローブ溶液が付与さ
れていない欠落スポットを検出する。
【0067】これによって、S11で欠落スポットが無
いことが判定された場合には、次のプローブ担体7の形
成位置上にキャリジ10の走査経路が位置するように担
体16を移動させる。そして最初のプローブ担体7と同
様にして、次のプローブ担体7を構成するマトリック状
のスポットへのプローブ溶液の付与が行われる。
【0068】一方、S11おいて欠落スポットが有るこ
とが検出された場合には、以下のリカバリー処理を行
う。まず、S13において描画に使用したノズルグルー
プを不吐出ノズルとして不吐出ノズル履歴テーブルに登
録する。S14において選択信号1〜4を切り替えて次
のノズルグループを選択し、S15において描画位置の
オフセット値を選択したノズルグループに応じた値に設
定する。なお、不吐出ノズル履歴テーブルは、前述のよ
うに、次回のプローブ担体7の製造時に、最初に使用す
るノズルグループを選択するのに用いられる。
【0069】次に、S16において欠落スポットのみに
描画を行うためのリペア画像データを作成する。そし
て、S17において欠落スポットにプローブ溶液を吐出
付与するのに用いられるノズル5について、予備吐出を
行う。そして、S18において作成したリペア画像デー
タに応じて再描画を行う。
【0070】この再描画では、欠落スポットのみへのプ
ローブ溶液の吐出付与が行われるので、欠落スポットが
例えば1つだけであれば、1回だけのスキャンで再描画
を行う。すなわち、16×16のマトリックス状にスポ
ットにプローブ溶液を付与する際に行われる所定回数の
スキャンのうち、欠落スポットへのプローブ溶液の吐出
付与が行われるスキャンの時の位置に相当する位置にス
テージ15を移動し、1スキャン描画を行うことで、欠
落スポットへのプローブ溶液の吐出付与を行うことがで
きる。また、複数の欠落スポットが有った場合でも、全
ての欠落スポットが1回のスキャンでプローブ溶液の吐
出付与を行うことができる位置に有る場合には、1回の
スキャンで再描画を行う。一方、欠落スポットが、複数
のスキャンを行う際に吐出付与が行われる位置に分散し
て存在する場合には、必要なスキャンすべてについて再
描画を行う。
【0071】この欠落スポットへの再描画を行う際に
も、S19において最終のスキャン時に描画動作を実行
しながら、画像センサーユニット18によって各スポッ
トの状態画像を取り込む。そしてS20においてコンピ
ュータ20によって取り込んだ画像を画像処理して、再
び欠落スポットを検出する。これによって、S11で欠
落スポットが無くなったことが検出された場合には、リ
カバリー処理を完了して次のプローブ担体7を構成する
スポットへのプローブ溶液の付与処理に移る。
【0072】一方、S11において再び欠落スポットが
検出された場合には、再びノズルグループの選択を切り
替えて、再描画を行う。このようにして、欠落スポット
が無くなるまで再描画を行う。
【0073】ここで、S12において再描画を所定の回
数以上に行っても欠落スポットがあることを検知した場
合、どのノズルグループを選択してもプローブ溶液の付
与が行われないスポットがあると判定し、異常メッセー
ジを表示して処理を停止する。これは、溶液リザーバ4
内のプローブ溶液が空になった場合や、溶液リザーバ4
に連通する4つのノズル5の全てが不吐出ノズルとなっ
た場合に起こる。
【0074】なお、本実施形態では再描画に先だって、
S16において欠落スポットにプローブ溶液を付与する
ノズルの予備吐出を行っているが、吐出が比較的安定し
ている場合には予備吐出を省略してもよい。
【0075】また、異常メッセージが表示されて停止し
た場合、プローブ溶液が空であった場合には溶液を注入
するなどの処置をしてプローブ溶液の吐出付与が可能な
状態にした後、再描画を実行できるようにしてもよい。
このようにすることで、完成していないプローブ担体7
に対してリカバリー処理を行い、プローブ担体7を完成
させることができ、プローブ担体7の製造の歩留りを向
上させることができる。また、溶液リザーバ4内のプロ
ーブ溶液が所定量以下になったことを検出する手段を設
けておき、プローブ溶液の注入要求メッセージを表示す
るようにしてもよい。
【0076】また、欠落スポットの検出は最終スキャン
のときに行っているが、1回のスキャン毎に欠落スポッ
トの検出を行って、そのスキャン内でリカバリー処理を
行うようにしてもよい。
【0077】以上説明したように、本実施形態では、1
つの溶液リザーバ4に連通するノズル5を4つ設け、通
常はこれらのうちの1つのノズル5を用いて描画を行
い、描画したスポットの画像から欠落スポットの有無を
検知して、欠落スポットが有ることを検知した場合に
は、他のノズル5を用いてリカバリー処理を行う。これ
によって、プローブ担体7の歩留まりを極限まで向上さ
せることができる。
【0078】また、このようにリカバリー処理を行うこ
とによって、不吐出ノズルが生じた場合でもプローブ担
体7を完成させることができるので、プローブ担体7の
歩留まりを低下させることなく、不吐出ノズルの発生を
抑える吸引回復処理を無くし、また予備吐出の頻度を少
なくできる。これによって、吸引回復処理や予備吐出に
よるプローブ溶液の消費量を最小限に抑えることができ
る。また、不吐出ノズルを特定するために、特別に描画
を行うことはないので、プローブ溶液を浪費することは
ない。
【0079】なお、本実施形態の描画装置は、吐出させ
る液体の消費量を最小限に抑えることができるので、吐
出させる液体として高価なプローブ溶液を用いる、プロ
ーブ担体の製造装置として好適に用いることができる
が、液体吐出装置を利用して画像を形成する他の装置、
たとえばプリンタなどの記録装置として用いてもよい。
本実施形態をこのような記録装置に適用することによっ
て、形成する画像の品位を向上させることができ、また
記録用の液体の消費量を最小限に抑える効果を得ること
ができる。またさらに、感熱サーマルヘッドなど液体吐
出以外の方式で記録を行う記録装置に本実施形態を適用
してもよく、同様に画像の品位を向上させる効果を得ら
れる。
【0080】また、本発明における液体吐出装置および
それを用いたプローブ担体の製造装置の各構成要素に
は、プリント用のインクジェット記録方式、あるいはそ
れを採用したヘッドや記録装置で使用されているものか
ら、本発明の目的に応じて適宜選択したもの、あるいは
本発明の目的に応じて構造等を変更したものを選択して
用いることができる。そのようなインクジェット記録方
式についての一例としては、特にインクジェット記録方
式の中でも、インク吐出を行わせるために利用されるエ
ネルギとして熱エネルギを発生する手段(例えば電気熱
変換体やレーザ光等)を備え、上記熱エネルギによりイ
ンクの状態変化を生起させる方式の記録ヘッド、記録装
置を挙げることができ、これらにおいて用いられた構成
を利用することで優れた効果をもたらすものである。か
かる方式によれば記録の高密度化,高精細化が達成でき
るからである。
【0081】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書,同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式は所謂オンデマンド型,
コンティニュアス型のいずれにも適用可能であるが、特
に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)が保持
されているシートや液路に対応して配置されている電気
熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越える急
速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号を印加
することによって、電気熱変換体に熱エネルギを発生せ
しめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさせて、結
果的にこの駆動信号に一対一で対応した液体(インク)
内の気泡を形成できるので有効である。この気泡の成
長,収縮により吐出用開口を介して液体(インク)を吐
出させて、少なくとも1つの滴を形成する。この駆動信
号をパルス形状とすると、即時適切に気泡の成長収縮が
行われるので、特に応答性に優れた液体(インク)の吐
出が達成でき、より好ましい。このパルス形状の駆動信
号としては、米国特許第4463359号明細書,同第
4345262号明細書に記載されているようなものが
適している。なお、上記熱作用面の温度上昇率に関する
発明の米国特許第4313124号明細書に記載されて
いる条件を採用すると、さらに優れた記録を行うことが
できる。
【0082】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口、液路,電気熱変換体
の組合せ構成(直線状液流路または直角液流路)の他に
熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開示す
る米国特許第4558333号明細書,米国特許第44
59600号明細書を用いた構成も本発明に含まれるも
のである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、共通
するスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開示
する特開昭59−123670号公報や熱エネルギの圧
力波を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を開示す
る特開昭59−138461号公報に基いた構成として
も本発明の効果は有効である。すなわち、記録ヘッドの
形態がどのようなものであっても、本発明によれば記録
を確実に効率よく行うことができるようになるからであ
る。
【0083】さらに、記録装置が記録できる記録媒体の
最大幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録
ヘッドに対しても本発明は有効に適用できる。そのよう
な記録ヘッドとしては、複数記録ヘッドの組合せによっ
てその長さを満たす構成や、一体的に形成された1個の
記録ヘッドとしての構成のいずれでもよい。
【0084】加えて、シリアルタイプのものでも、装置
本体に固定された記録ヘッド、あるいは装置本体に装着
されることで装置本体との電気的な接続や装置本体から
のインクの供給が可能になる交換自在のチップタイプの
記録ヘッド、あるいは記録ヘッド自体に一体的にインク
タンクが設けられたカートリッジタイプの記録ヘッドを
用いた場合にも本発明は有効である。
【0085】また、記録装置の構成として、記録ヘッド
の吐出回復手段、予備的な補助手段等を付加することは
本発明の効果を一層安定できるので、好ましいものであ
る。これらを具体的に挙げれば、記録ヘッドに対しての
キャッピング手段、クリーニング手段、加圧或は吸引手
段、電気熱変換体或はこれとは別の加熱素子或はこれら
の組み合わせを用いて加熱を行う予備加熱手段、記録と
は別の吐出を行なう予備吐出手段を挙げることができ
る。
【0086】上述した各インクに対して最も有効なもの
は、上述した膜沸騰方式を実行するものである。
【0087】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
1種類の液体を吐出するノズルを複数設け、これらのう
ちの1つのノズルを用いて描画を行い、描画したスポッ
トに、液体が付与されていない欠落スポットがあるかど
うかを検知して、欠落スポットが有った場合には、1種
類の液体を吐出する複数のノズルのうちの、最初の描画
に用いなかったノズルを用いて欠落スポットに液体を付
与するリカバリー処理を行うことによって、描画の歩留
りを極限まで向上させることができる。
【0088】また、このようにリカバリー処理を行うこ
とによって、液体を吐出させることができない状態にな
った不吐出ノズルが生じた場合でも、描画を完成するこ
とができるので、描画の歩留まりを低下させることな
く、不吐出ノズルの発生を抑える吸引回復処理や予備吐
出の頻度を少なくでき、それによって消費される液体の
量を低減することができる。
【0089】本発明は、液体の消費量を最小限に抑え
て、高い歩留りで描画を行うことができるので、特に、
マトリクス状のスポットに高価なプローブ溶液を付与し
て構成されるプローブ担体を製造する描画装置として好
適に用いることができる。すなわち、本発明の描画装置
をプローブ担体製造として用いることによって、高価な
プローブ溶液の浪費量を最小限に抑え、かつプローブ担
体の製造の歩留まりを向上させることができ、したがっ
て低い製造コストでプローブ担体を製造できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による実施形態の描画方法のフローチャ
ートである。
【図2】本発明による実施形態の描画装置の模式的斜視
図である。
【図3】図2の描画装置の画像センサユニットの模式的
構成図である。
【図4】図2の描画装置のキャリッジに搭載される描画
ヘッドを構成する液体吐出装置の平面図である。
【図5】図4の液体吐出装置の、1つのプローブ溶液に
関わる部分の拡大平面図である。
【図6】図5のA−A’線に沿って切断した断面図であ
る。
【図7】図4の液体吐出装置の吐出ヒータの駆動回路図
である。
【図8】図4の液体吐出装置を一体的に組み合わせて構
成された、図2の描画装置に搭載される一例の描画ヘッ
ドを示す平面図である。
【図9】図8の他の例の描画ヘッドを示す平面図であ
る。
【図10】図2の描画装置の制御系の全体構成を示すブ
ロック図である。
【図11】図2の描画装置によって製造されるプローブ
担体の模式的平面図である。
【図12】図4の液体吐出装置の平面図であり、図11
のプローブ担体を製造するために、縦に16個並んだス
ポットにプローブ溶液を付与するのに用いられるオリフ
ィスの位置を示している。
【図13】図11のプローブ担体を製造するために、縦
に16個並んだスポットにプローブ溶液を付与する方法
を説明する図である。
【符号の説明】
1 液体吐出装置 2 オリフィス 3 吐出ヒータ 4 溶液リザーバ 5 ノズル 6 液路 7 プローブ担体 8 描画ヘッド 10 キャリッジ 11 CRリニアモータ 12 定盤 13,14 ベース 15 ステージ 16 担体 17 LFリニアモータ 18 画像センサーユニット 19 予備吐出受け 20 コンピュータ 21 拡張BOX 22 CRモータコントローラ 23 描画コントローラ 24 画像処理基板 25 パラレルI/O 26 LFモータコントローラ 27 CRモータドライバ 28 描画ヘッドドタイバ 29 バキュームポンプ 30 LFモータドライバ 31,32 エンコーダ 33 位置検出回路 34 画像メモリ 35−11〜35−164 ダイオード 36−1,36−2,36−3,36−4,37−1,
37−2,37−3,37−4 トランジスタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G01N 33/566 C12N 15/00 A

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 標的物質と特異的に結合可能な複数種の
    プローブを前記プローブの種類毎に含有する複数種の液
    体を担体に対し吐出してプローブ担体を製造するための
    製造装置であって、 1種の前記液体について複数の液体吐出口を前記液体の
    種類毎に備える液体吐出装置と、 前記液体吐出装置と前記担体との相対位置を決めるため
    の位置決め手段と、 吐出データに基き前記液体吐出装置から前記担体上に吐
    出されるべき液体の付与情報を検出するための付与情報
    検出手段と、 前記吐出データと前記付与情報検出手段により検出され
    た付与情報とを比較し、前記液体が付与されるべき箇所
    に液体が付与されていないことを検出するための欠落箇
    所検出手段と、 前記欠落箇所検出手段が検出した欠落箇所に対し、前記
    液体吐出装置を駆動して前記液体を付与するための駆動
    手段とを備え、 前記駆動手段は、前記液体の種類毎に備える複数の液体
    吐出口のうち、前記吐出データに基き前記液体の吐出動
    作を行った液体吐出口とは異なる液体吐出口から、前記
    欠落箇所に対し、前記欠落箇所に付与すべき液体と同種
    の液体を付与することを特徴とするプローブ担体の製造
    装置。
  2. 【請求項2】 前記位置決め手段は、前記液体吐出装置
    を前記担体の液体付与面に平行な主走査方向に移動させ
    る手段を有し、 前記液体吐出装置の主走査方向の位置を検出する位置検
    出手段をさらに有し、 前記吐出データに基き前記液体吐出装置から前記担体上
    に前記液体を吐出させる手段は、前記液体吐出装置を主
    走査方向に移動させながら、前記位置検出手段によって
    検出された位置情報から、前記吐出データに応じて前記
    担体上に前記液体を付与できるタイミングを判定して前
    記液体吐出装置を駆動し、 前記欠落箇所に対し、前記液体吐出装置を駆動して前記
    液体を付与するための駆動手段は、前記液体吐出装置を
    主走査方向に移動させながら、前記位置検出手段によっ
    て検出された位置情報から、前記欠落箇所に前記液体を
    付与できるタイミングを判定して前記液体吐出装置を駆
    動する、請求項1に記載の、プローブ担体の製造装置。
  3. 【請求項3】 前記位置決め手段は、前記担体をその液
    体付与面に平行で、かつ前記主走査方向に交差する副走
    査方向に移動させる手段をさらに有する、請求項2に記
    載の、プローブ担体の製造装置。
  4. 【請求項4】 前記液体吐出装置から前記担体に前記液
    体を付与することなく前記液体を吐出させる予備吐出手
    段をさらに有する、請求項1〜3のいずれか1項に記載
    の、プローブ担体の製造装置。
  5. 【請求項5】 前記付与情報検出手段はラインセンサー
    から構成されている、請求項1〜4のいずれか1項に記
    載の、プローブ担体の製造装置。
  6. 【請求項6】 前記液体吐出装置は、前記液体に吐出の
    ために熱エネルギーを与える熱エネルギー発生体を備え
    る、請求項1〜5のいずれか1項に記載の、プローブ担
    体の製造装置。
  7. 【請求項7】 標的物質と特異的に結合可能な複数種の
    プローブを前記プローブの種類毎に含有する複数種の液
    体を担体に対し吐出してプローブ担体を製造する方法で
    あって、 前記液体吐出装置として、1種の前記液体について複数
    の液体吐出口を前記液体の種類毎に備えるものを用い、 前記液体吐出装置と前記担体との相対位置を変えなが
    ら、該液体吐出装置から吐出データに基づいて前記複数
    種の液体の各々を吐出させて該担体に付与する工程と、 前記担体に付与された前記液体の付与情報を検出する工
    程と、 前記吐出データと検出された前記付与情報とを比較し、
    前記吐出データに基き前記液体が付与されるべき箇所に
    前記液体が付与されていない欠落箇所を検出する工程
    と、 前記欠落箇所が検出された場合に、検出した前記欠落箇
    所に対し、前記液体吐出装置から前記液体を吐出させて
    該液体を付与する工程とを有し、 前記液体の種類毎に備える複数の液体吐出口のうち、前
    記吐出データに基き前記液体の吐出動作を行った液体吐
    出口とは異なる液体吐出口から、前記欠落箇所に対し、
    前記欠落箇所に付与すべき液体と同種の液体を付与する
    ことを特徴とする、プローブ担体の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記吐出データに基づいて前記担体に前
    記液体を付与する工程および前記欠落箇所に対し前記液
    体を付与する工程は、前記液体吐出装置を前記担体の液
    体付与面に平行な主走査方向に移動させる工程と、前記
    液体吐出装置の主走査方向の位置を検出する工程とを有
    し、 前記吐出データに基づいて前記担体に前記液体を付与す
    る工程では、前記液体吐出装置を主走査方向に移動させ
    ながら、前記位置検出手段によって検出された位置情報
    から、前記吐出データに応じて前記担体上に前記液体を
    付与できるタイミングを判定して前記液体を吐出させ、 前記欠落箇所に対し前記液体を付与する工程では、前記
    液体吐出装置を主走査方向に移動させながら、前記位置
    検出手段によって検出された位置情報から、前記欠落箇
    所に対し前記液体を付与できるタイミングを判定して前
    記液体を吐出させる、請求項7に記載の、プローブ担体
    の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記吐出データに基づいて前記担体に前
    記液体を付与する工程および前記欠落箇所に対し前記液
    体を付与する工程は、前記担体をその液体付与面に平行
    で、かつ前記主走査方向に交差する副走査方向に移動さ
    せる工程をさらに有する、請求項8に記載の、プローブ
    担体の製造方法。
  10. 【請求項10】 前記欠落箇所に対し前記液体を付与す
    る工程の前に、前記液体吐出装置から前記担体に前記液
    体を付与することなく前記液体を吐出させる予備吐出
    を、前記欠落箇所に対し前記液体を付与する工程で用い
    られる前記液体吐出口について行う工程をさらに有す
    る、請求項7〜9のいずれか1項に記載の描画方法。
  11. 【請求項11】 前記吐出データに基づいて前記担体に
    前記液体を付与する工程の前に、前記液体吐出装置から
    前記担体に前記液体を付与することなく前記液体を吐出
    させる予備吐出を、全ての前記液体吐出口について行う
    工程をさらに有する、請求項7〜10のいずれか1項に
    記載の描画方法。
  12. 【請求項12】 液体を収納するための液体収納部と、
    該液体収納部から供給された前記液体を吐出するための
    吐出口と、前記液体収納部と前記吐出口を連通させる液
    路と、前記吐出口からの前記液体の吐出を可能とする吐
    出エネルギー発生手段とを有する液体吐出部を前記複数
    種の液体に対応する個数備え、 前記各液体吐出部には、前記吐出口と前記液路と前記吐
    出エネルギー発生手段とを備えるノズルが複数設けられ
    ており、 前記各液体吐出部に設けられた前記複数のノズルのう
    ち、選択的に1つの前記ノズルのみを駆動可能な状態に
    設定する選択手段を有する液体吐出装置。
  13. 【請求項13】 前記複数のノズルは、前記各液体吐出
    部内で同様に配列されており、前記選択手段は、前記各
    液体吐出部内で同一の配列位置にある前記ノズルを駆動
    可能な状態に設定する、請求項12に記載の液体吐出装
    置。
  14. 【請求項14】 前記複数種の液体は、標的物質と特異
    的に結合可能な複数種のプローブを前記プローブの種類
    毎に含有する複数種のプローブ溶液であり、前記被描画
    媒体は、前記プローブを固定可能な担体であり、複数種
    の前記プローブが前記担体上に配置されたプローブ担体
    を製造する、請求項12または13に記載の液体吐出装
    置。
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