JP2002286504A - 光センサ回路およびこれを用いた光学式変位測長器 - Google Patents

光センサ回路およびこれを用いた光学式変位測長器

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JP2002286504A
JP2002286504A JP2001089094A JP2001089094A JP2002286504A JP 2002286504 A JP2002286504 A JP 2002286504A JP 2001089094 A JP2001089094 A JP 2001089094A JP 2001089094 A JP2001089094 A JP 2001089094A JP 2002286504 A JP2002286504 A JP 2002286504A
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Toshio Imai
俊雄 今井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型、高精度化を可能とした光センサ回路と
その光センサ回路を用いた光電式変位測長器を提供す
る。 【解決手段】 変位可能な遮光部材と、光源と、遮光部
材の相対移動に伴う光量の変化を検出する光センサ回路
とを備えた光学式変位検出器において、光センサ回路
は、フォトダイオード11と、整流素子12と、光電荷
を蓄積する容量14と、リセットトランジスタ13と、
容量14の保持電位と所定の基準電位とを比較するコン
パレータ15と,コンパレータ15が反転するまでの時
間を計測するカウンター回路16とを備えることを特徴
とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は変位可能な遮光部材
による入射光量の増減を光センサ回路が検出して変位検
出を行う光学式変位測長器に係り、特に小型の測定器等
に適用するに際して有用な光センサ回路および光学式変
位測長器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から,レーザを用いたレーザ測長器
および光学式エンコーダを用いた光学式エンコーダ測長
器が知られている。
【0003】レーザ測長器はレーザの波長を単位として
測長するため,高い精度を得ることができる。また、レ
ーザ測長器は、主に2点間の長さを測長する相対位置測
長に用いられている。
【0004】光学式エンコーダ測長器は、ガラス板、フ
ィルムまたは金属薄板等から構成されるスケールと、ス
ケールに所定のピッチで設けられた光学格子と、スケー
ルに対して所定の距離をおいて対向配置された固定イン
デックス格子(光学格子の位相とインデックス格子の位
相は90度ずれている)と、スケールに平行光を照射す
るための光源と,受光センサとから構成される。
【0005】スケールが移動すると,光学格子とインデ
ックス格子とが重なり合い、明暗が発生する。受光セン
サは、この明暗を検出する。
【0006】光学式エンコーダ測長器は,デジタルゲー
ジとして実用化されており,主に2点間の長さを測長す
る相対位置測長に用いられている。以下図面を参照して
従来技術における光学式エンコーダ測長器について説明
する。
【0007】図5は、従来技術を示す図である。図5に
示される測長器はガラススケール42と、ガラススケー
ル42に設けられた光学格子43と、ガラススケール1
0に平行光を照射するための光源41と、ガラススケー
ル42を透過した光を受けるインデックス格子51〜5
4と、インデックス格子51〜54が設けられたインデ
ックス基台50と、インデックス格子51〜54を透過
した光を受光するための受光素子61〜64と、受光素
子61〜64が設けられた基板60から構成される。更
に,基板60には、受光素子61〜64から出力される
信号を処理するため、半導体集積回路65が設けられて
いる。
【0008】なお、インデックス格子51〜54の位相
は、光学格子43に対して,90度づつずれるように構
成されている。また、受光素子61〜64は、フォトセ
ンサのような単一の受光素子によって構成されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図5に
示す従来技術は、光源,ガラススケール、インデックス
格子、および受光センサの組み合わせによって構成され
ており,インデックス格子が必須であった。また、高精
度の測定のためには、平行光を照射する光源を必要と
し,また、インデックス格子のピッチ、インデックス格
子の透明部分と不透明部分の割合,ガラススケールとイ
ンデックス格子の距離と平行度、およびインデックス格
子と受光センサとの距離を正確に合わせなければならな
かった。
【0010】すなわち、図5で示した従来から広く利用
されている光学式エンコーダ測長器の構成から解るよう
に、ガラススケールとインデックススケールの重なりに
よる明暗を検出する手法では、感度を上げるために比較
的大きなガラススケールとインデックススケールと受光
素子が必要で、必然的に装置は大きくなる。
【0011】また、精密な光学的位置合わせなどの高度
な組み立て工数も多く、部品点数も多いことから経済的
にも高価であった。
【0012】そこで本発明の目的は、上述した欠点を解
消し、光学格子を用いることなく,受光素子に入射する
の光量の変化をデジタル化して出力する光センサ回路お
よびこれを用いた光学式変位測長器を提供しようとする
ものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明の光センサ回路およびこれを用いた光学式変位測
長器においては、下記の構造を採用する。
【0014】本発明の光センサ回路は,入射光量に応じ
た光電荷を生成する光電変換素子と、光電変換素子に電
荷蓄積部から電荷が逆流するのを防止する整流素子と、
光電変換素子で生成された光電荷を蓄積する電荷蓄積部
と、電荷蓄積部の電位を初期化するリセットスイッチ
と、電荷蓄積部の電位と所定の基準電位とを比較するコ
ンパレータと,電荷蓄積部の電位が初期値から所定の基
準電位に到達するまでの時間を計測するカウンター回路
とを有することを特徴とする。
【0015】本発明の光学式変位測長器は,被測定体に
応じて移動する可動プローブと、この可動プローブの移
動を光信号にする光信号発生手段と,この光信号発生手
段からの光信号を電気信号に変換する光センサ回路と,
この光センサ回路の電気信号から可動プローブの変位量
を求めるための演算処理装置と,変位量を表示するため
の表示装置と,前記演算処理装置が変位量を求めるのに
必要なデータならびに演算結果などを記憶するための記
憶装置とを備えることを特徴とする。
【0016】本発明の光学式変位測長器の光信号発生手
段は変位可能な遮光部材と、この遮光部材に対向して光
を照射する光照射手段とを有することを特徴とする。
【0017】本発明の光学式変位測長器の光センサ回路
は入射光量に応じた光電荷を生成する光電変換素子と、
光電変換素子に電荷蓄積部から電荷が逆流するのを防止
する整流素子と、光電変換素子で生成された光電荷を蓄
積する電荷蓄積部と、電荷蓄積部の電位を初期化するリ
セットスイッチと、電荷蓄積部の電位と所定の基準電位
とを比較するコンパレータと,電荷蓄積部の電位が初期
値から所定の基準電位に到達するまでの時間を計測する
カウンターとを有することを特徴とする。
【0018】本発明の光センサ回路は、入射光量に応じ
て生成した光電荷を電圧に変換する電荷蓄積部の電位が
初期値から所定の基準電位に到達するまでの時間をデジ
タル計測する。その際、カウンターを駆動するクロック
周波数を高くすることで、分解能を上げることが可能で
ある。
【0019】本発明の光学式変位測長器は変位可能な遮
光部材を用いて、光源を部分的に遮光し,光センサ回路
にて入射光量を検出して、遮光部材の移動距離を求め
る。したがって,ガラススケールとインデックススケー
ルを用いてスケールの重なりによる光の明暗を求めるの
に比べ,遮光部材と光センサ回路とは厳密な位置合わせ
を必要としないため,小型,安価、高精度の光学式変位
測長器を提供できる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の静電容量検出装置
を実施するための最適な実施形態について、図面を参照
しながら説明する。図1は本発明の実施形態における光
センサ回路を示す回路図である。
【0021】同図においては代表として16ビットのカ
ウンターが例示的に示されている。以下、この図1を用
いて本発明の実施形態を説明する。 [光センサ回路の説明:図1]
【0022】光センサ回路は、入射光量に応じて光電荷
を生成するフォトダイオード11と、このフォトダイオ
ード11で生成された光電荷を蓄積する容量14と、こ
の容量14の充放電を行うドレインをリセット電源Vr
に接続するリセットトランジスタ13と、容量14から
電荷がフォトダイオード11に逆流するのを防止するた
めの整流素子12と、容量14の保持電圧と所定の基準
電位Vthとを比較するコンパレータ15と,容量14
の保持電圧が初期値Vrから所定の基準電位Vthに到
達するまでの時間を計測するカウンター回路16とで構
成する。
【0023】光センサ回路のリセットトランジスタ12
のゲートとカウンター回路16のリセット入力17とは
共通接続されるとともに、リセット制御信号RCにより
同時に制御する。これにより、容量14の保持電圧とカ
ウンター回路16のカウント値とは同時に初期値に設定
することが可能である。また、コンパレータ15の出力
信号は、容量14の保持電圧が初期値Vrではカウンタ
ー回路16の計測開始となる制御信号CEとして,容量
14の保持電圧が所定の基準電位Vthより低い場合に
は計測停止となる制御信号CEとしてカウンター回路1
6に出力する。時間を計測するための基準となるクロッ
ク信号は外部よりCLK端子からカウンター回路16に
供給される。そして、計測結果はD0〜D15までの1
6個の出力端子よりデジタル信号として出力する。
【0024】この図1において,整流素子12が無い場
合の容量14の保持電圧と光電荷蓄積量との関係は次式
で表される ΔV=Q/(C14+C11)=(A11・i・t)/(C14+A11・C0 ) (1) ここで、Qは光電荷量、C14は容量14の容量値、C
11はフォトダイオード11の寄生容量値、A11はフ
ォトダイオード11の受光面積、C0はフォトダイオー
ド11の単位面積あたりの容量値、iはある入射光量で
の単位面積あたりの光電流値、tは露光時間である。
(1)式から明らかなように、受光感度を上げようとフ
ォトダイオード11の受光面積を大きくしても,C14
<<C11の条件ではフォトダイオード11の寄生容量
値も受光面積に比例して大きくなるので、受光感度は一
定のままであり、効果は得られない。
【0025】そこで、この発明における、フォトダイオ
ード11と容量14との間に整流素子12を挿入する
と,フォトダイオード11は光電荷発生源としてのみ動
作し,容量としては動作しなくなり、容量14の保持電
圧と光電荷蓄積量との関係は次式で表される。 ΔV=Q/C14=(A11・i・t)/C14 (2) つまり、フォトダイオード11の受光面積を大きくすれ
ば受光感度も高くすることが可能である。また、(2)
式から明らかなように、容量14の大きさを小さくする
ことでも受光感度を高くすることが可能である。
【0026】次に整流素子12について説明する。整流
素子12はゲートを基板電位とし、弱反転状態で動作し
ているMOSトランジスタ12で構成している。MOS
トランジスタの容量14に接続する電極をドレインと
し、MOSトランジスタ12のフォトダイオード11に
接続する電極をソースとして、このMOSトランジスタ
12の動作を説明する。MOSトランジスタ12のゲー
トは基板電位となっているので、MOSトランジスタ1
2のゲート下は弱反転状態である。この状態ではMOS
トランジスタ12のドレイン電流はゲートとソース間電
圧で決まり,ドレインとソース間電圧にはよらない。こ
れは、MOSトランジスタ12のドレイン電流はフォト
ダイオード11にて発生する光電荷を消滅するように流
れるので,光電流と等価である。さらに,容量14をリ
セットトランジスタ13により充放電して保持電圧を変
動させても、MOSトランジスタ12のドレイン電圧は
ゲート電圧よりも高い状態に保持されるので,MOSト
ランジスタ12のドレイン電流は変化しない。したがっ
て,フォトダイオード11の寄生容量C11はリセット
トランジスタ13により充放電されないので、容量とし
て動作しない。つまり、この発明による光センサ回路で
は容量14の保持電圧と光電荷蓄積量との関係は(2)
式で表される。
【0027】上記構成により、以下、その光量を計測す
る動作について説明する。 [光量検出動作説明:図2]図1の光センサ回路が入射
光量を検出する動作を、図2に示した。まず、図2
(a)は容量14の保持電圧と露光時間との関係を、入
射光量が相対的に大きい場合は直線Laにて、入射光量
が相対的に小さい場合を直線Lbにて示す。図2(b)
には光センサ回路のリセット制御信号RCと、光量がそ
れぞれ、La,Lbの場合のコンパレータ15の出力C
Eと、光センサ回路がカウントするクロックCLKとの
関係
【0028】リセット制御信号を示すタイミングチャー
トを示す。リセット制御信号RCがハイレベルでは,リ
セットトランジスタ13はオン状態であるので、容量1
4の保持電圧は初期値Vrに充放電される。同様に,カ
ウンター回路16にもリセット制御信号RCが入力され
ているので,この時点以前に保持していたカウント値を
初期値に戻す。また、コンパレータ15の出力CEは、
図2(a)に示すように容量14の保持電圧が初期値V
rであるため、所定の基準電圧Vthよりも高いので、
図2(b)に示すようにローレベルとなり、カウンター
回路16を計測可能状態とする。
【0029】図2(b)に示すようにリセット制御信号
RCをローレベルに立ち下げた時点t0からカウンター
回路16はクロックCLKパルスが何発入力されたか計
測を開始する。また、図2(a)に示すように、リセッ
トトランジスタ13はオフ状態となるため、容量14の
保持電圧はリセットトランジスタ13のチャネル電荷の
流れ込みによる電圧降下の後,入射光量に応じた光電荷
の蓄積による保持電圧の降下が開始する。
【0030】図2(a)に示すように,入射光量が大き
い場合には、直線Laは所定の基準電圧Vthのライン
と短時間(時間ta)で交差する。図2(b)に示すよ
うに,この時点でコンパレータ15の出力CE−Laは
反転してハイレベルとなり,カウンター回路16の計測
を停止させる。この時間taまでにカウンタに入力した
クロックCLKパルスの数を、図1に示す出力端子D0
〜D15からデジタル出力する。
【0031】また、図2(a)に示すように,入射光量
が小さい場合には、直線Lbは所定の基準電圧Vthの
ラインと長時間(時間tb)で交差する。図2(b)に
示すように,この時点でコンパレータ15の出力CE−
Lbは反転してハイレベルとなり,カウンター回路16
の計測を停止させる。この時間tbまでにカウンター回
路16に入力したクロックCLKパルスの数を、図1に
示す出力端子D0〜D15からデジタル出力する。
【0032】以上説明したように、この光センサ回路に
よれば、大規模なAD変換回路を用いることなく,入射
光量に応じたデジタル出力が得られる。さらに、この光
センサ回路によれば、フォトダイオード11の受光面積
を変えることと、容量14の容量値を変えることとで任
意の感度を設定することができる。本実施例ではデジタ
ル出力を16ビットとして説明したがビット数を減らし
ても、増やしてもかまわない。ビット数を増やして、ク
ロックCLKの周波数を高くすることで、高分解能とす
ることが可能である。
【0033】本実施の形態ではトランジスタをnチャネ
ルMOSFETとしてゲート制御信号等の説明を行った
が、nチャネルMOSFETとpチャネルMOSFET
を組み合わせて用いてもかまわない。また、pチャネル
MOSFETのみで構成してもかまわない。ただし、p
チャネルMOSFETのゲート制御信号の極性はnチャ
ネルMOSFETのゲート制御信号の場合とは逆にな
る。
【0034】つぎに、図6は本発明の光学式変位測長器
を示すブロック図である。この図6を用いて光学式変位
測長器の構成を説明する。 [光学式変位測長器の構成の説明:図6]被測定体の位
置ならびに大きさに応じて移動する可動プローブ71
と、この可動プローブ71の移動量を光信号にする光信
号発生手段72と,この光信号発生手段72からの光信
号を電気信号に変換する光センサ回路73と,この光セ
ンサ回路73の電気信号から可動プローブ71の変位量
を求めるための演算処理装置74と,変位量を表示する
ための表示装置76と,演算処理装置74が変位量を求
めるのに必要なデータならびに演算結果などを記憶する
ための記憶装置75とにより光学式変位測長器を構成す
る。
【0035】まず、被測定体を測長する前に可動プロー
ブ71の変位量を求めるために必要な、可動プローブ7
1の原点位置での光センサ回路73の出力データと、可
動プローブ71の測長範囲の両端における、光センサ回
路73の出力データを記憶装置75に記憶する。つぎ
に、可動プローブ71の仕様として決められている測長
範囲のデータを記憶装置75に記憶する。もしくは、予
め記憶装置75に複数の測長範囲のデータを記憶してお
き,使われている可動プローブ71の識別信号から演算
処理装置74が自動的に使われている可動プローブ71
に対応した測長範囲のデータを記憶装置75から読み出
すことも可能である。以上のデータから演算装置74は
変位量を求めることが可能である。
【0036】この光学式変位測長器は可動プローブ71
が被測定体に接触して、静止した状態で変位を測長する
方式である。このことは、可動プローブ71が高速移動
しても、光センサ回路73ならびに演算処理装置74の
応答性による誤測定は起こらないということである。つ
まり、高分解能・高精度の測定を行うために,可動プロ
ーブ71の移動速度に制限を設ける必要は無く、利便性
が高い。
【0037】つぎに、図6における可動プローブ71の
変位を検出する光信号発生装置71と光センサ回路73
に相当する部位の測面図を図3に示す。
【0038】[光センサ回路を用いた光学式変位測長器
の構造説明:図3]前述の光センサ回路を用いた光学式
変位測長器は、変位可能な遮光部材33と、この遮光部
材33に対向して光を照射する光源31と、遮光部材3
3の相対移動に伴う光量の変化を検出する図1に示す光
センサ回路を集積化した半導体装置34と、半導体装置
34に電源と,各種制御信号を供給し、出力信号を取り
出すための配線が形成されている基盤35と、光源31
の光の均一性を向上させるための拡散板32とで構成す
る。
【0039】遮光部材33は光センサ回路を集積化した
半導体装置34の上部をa−b方向に距離Xを移動す
る。位置aでは図1に示すフォトダイオード11と遮光
部材33の重なりが最も少なく、入射光量が最大と成
る。一方,位置bでは図1に示すフォトダイオードと遮
光部材33の重なりが最も多く,入射光量が最小とな
る。
【0040】光センサ回路を集積した半導体装置34の
動作は、図1と図2によって説明した第1の実施形態の
場合と同じであるから,その説明は省略する。
【0041】上記構成による光電式変位測長器の動作を
図4を用いて説明する。 [光電式変位測長器の動作説明:図4]図3の遮光部材
33と半導体装置34との重なり量の変化は遮光部材3
3の変位に相当するので、半導体装置34に形成された
図1の光センサ回路におけるフォトダイオード11に入
射する光量は遮光部材33の変位に比例する。つまり、
遮光部材33が位置aから位置bまで変位する際,遮光
部材33が位置aでは、計測範囲内で入射光量が最大と
なり、図2(a)に示すように,図1における容量14
の保持電圧Laは短時間で所定の基準電圧Vthと交差
し、クロックCLKパルスのカウントを停止する。ここ
で、位置aでのカウント数をDaとして説明をする。一
方,遮光部材33が位置bでは、計測範囲内で入射光量
が最小となり、図2(a)に示すように,図1における
容量14の保持電圧Lbは長時間で所定の基準電圧Vt
hと交差し、クロックCLKパルスのカウントを停止す
る。ここで、位置bでのカウント数をDbとして説明す
る。
【0042】この光電式変位測長器の分解能rは遮光部
材33の最大変位Xと、位置aのカウント数Daと、位
置bのカウント数Dbとから 分解能r=X/(Db−Da) (3) となる。ここで、X=10mm、(Db−Da)=50
000とすると、この光電式変位測長器の分解能r=
0.2μmとなる。
【0043】次に、計測したカウント数から変位を求め
るには,任意に決めた原点のカウント数と求めたい位置
のカウント数の差に分解能rを乗じた値が原点からの変
位量となる。例えば,位置aと位置bの中間点を原点と
すると、この原点のカウント数Do=(Db−Da)/
2となる。図4のカウント数Dcから位置cの変位量を
求めると c=(Dc−Do)・r となる。ここで、X=10mm、(Db−Da)=50
000、r=0.2μm、Dc=30000とすると、
c=1mmが得られる。また、a=−5mm、b=5m
mとなる。
【0044】この演算を行う、図6における演算処理装
置74は光センサ回路と同一の半導体装置34に集積化
しても良いし、他に設けてもかまわない。
【0045】
【発明の効果】以上説明してきたように、この光センサ
回路は、入射光量に応じて生成した光電荷を電圧に変換
する電荷蓄積部の電位が初期値から所定の基準電位に到
達するまでの時間をデジタル計測する。その際、カウン
ターを駆動するクロック周波数を高くすることで、分解
能を上げることが可能である。
【0046】さらに、この発明による光センサ回路とこ
の光センサ回路を用いた光電式変位測長器は、ガラスス
ケールとインデックススケールの重なりによる明暗を検
出する手法を用いずに、光センサ回路への入射光量を検
出して距離情報とするので,平行光を照射する光源も,
インデックス格子も必要としないので,部品点数を少な
く構成できる。さらに、この発明の光センサ回路は高感
度化が容易であるので、光源を発光させるための電力消
費は少なく、光源の発熱対策を施す必要がないので,小
型かつ高精度の光学式変位測長器を実現することが可能
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態における光センサ回路
を示す回路ブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施形態の動作を説明するため
の図である。
【図3】本発明の第2の実施形態における光電式変位測
長器の側面図である。
【図4】本発明の第2の実施形態の動作を説明するため
の図である。
【図5】従来の光エンコーダ式変位測長器の斜視図であ
る。
【図6】本発明の第2の実施形態である光学式変位測長
器を示すブロック図である。
【符号の説明】
11 フォトダイオード 12 整流素子 13 リセットトランジスタ 14 容量 15 コンパレータ 16 カウンター回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2F065 AA02 AA09 DD02 FF02 FF16 HH02 HH13 HH15 JJ09 JJ18 LL49 QQ03 QQ23 QQ25 QQ51 SS03 SS13 2F103 CA02 DA02 DA11 EA02 EB01 EB12 ED06 ED25 FA02 2G065 BA09 BB21 BB23 BC13 BC14 BC15 BC17 BC33 BC40 BD02 DA15 DA20

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入射光量に応じた光電荷を生成する光電
    変換素子と、光電変換素子に電荷蓄積部から電荷が逆流
    するのを防止する整流素子と、光電変換素子で生成され
    た光電荷を蓄積する電荷蓄積部と、電荷蓄積部の電位を
    初期化するリセットスイッチと、電荷蓄積部の電位と所
    定の基準電位とを比較するコンパレータと,電荷蓄積部
    の電位が初期値から所定の基準電位に到達するまでの時
    間を計測するカウンターとを備えることを特徴とする光
    センサ回路。
  2. 【請求項2】 被測定体に応じて移動する可動プローブ
    と、この可動プローブの移動を光信号にする光信号発生
    手段と,この光信号発生手段からの光信号を電気信号に
    変換する光センサ回路と,この光センサ回路の電気信号
    から可動プローブの変位量を求めるための演算処理装置
    と,変位量を表示するための表示装置と,前記演算処理
    装置が変位量を求めるのに必要なデータならびに演算結
    果などを記憶するための記憶装置とを備えてなり、 前記光信号発生手段は変位可能な遮光部材と、この遮光
    部材に対向して光を照射する光照射手段とを有し、前記
    光センサ回路は入射光量に応じた光電荷を生成する光電
    変換素子と、光電変換素子に電荷蓄積部から電荷が逆流
    するのを防止する整流素子と、光電変換素子で生成され
    た光電荷を蓄積する電荷蓄積部と、電荷蓄積部の電位を
    初期化するリセットスイッチと、電荷蓄積部の電位と所
    定の基準電位とを比較するコンパレータと,電荷蓄積部
    の電位が初期値から所定の基準電位に到達するまでの時
    間を計測するカウンターとを有することを特徴とする光
    センサ回路を用いた光学式変位測長器。
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