JP2002286351A - 放熱装置 - Google Patents

放熱装置

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JP2002286351A
JP2002286351A JP2001084947A JP2001084947A JP2002286351A JP 2002286351 A JP2002286351 A JP 2002286351A JP 2001084947 A JP2001084947 A JP 2001084947A JP 2001084947 A JP2001084947 A JP 2001084947A JP 2002286351 A JP2002286351 A JP 2002286351A
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small space
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heat
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JP2001084947A
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English (en)
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Keisuke Kinoshita
敬介 木下
Yoshihisa Ogura
嘉尚 小倉
Yasuhiro Yuasa
康裕 湯朝
Katsuya Kaneko
勝哉 金子
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 冷蔵庫のように排熱を伴う機器をシステム収
納に組み込んだような場合に、機器の放熱経路を省スペ
ースで放熱効果の高い状態に構成する放熱装置を提供す
る。 【解決手段】 排熱を伴う機器の一例である冷蔵庫1上
に小空間11を隔てて収納キャビネット12を配設し、
小空間11内に送風装置13と、この送風装置13の吸
気口に連結して通気ダクト90とを設ける。冷蔵庫1の
背面から上昇した排熱空気は通気ダクト90により吸気
口に導かれ、小空間11の正面を覆う仕切り体17に設
けられた排気口から外部に排出されるので、小さい放熱
空間を設けた放熱構造であっても放熱効果の高い冷蔵庫
の放熱装置が構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷蔵庫のように運
転による排熱を伴う機器をシステムキッチン等を構成す
るシステム収納に組み込んだような場合に、機器からの
排熱を効果的に放熱することができるようにした放熱装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、システム収納に冷蔵庫を組み込
んだ場合に、冷蔵庫の排熱を外部に排出する経路を構築
する必要がある。これを実現する従来技術は、図13に
示すように、冷蔵庫1と、その上方に配置した収納キャ
ビネット2との間に、所要の容積を確保して放熱空間3
を形成したものが知られている。この放熱空間3の正面
側にはルーバー体4を設けて放熱空間3が存在すること
の違和感を緩和している。この構成により冷蔵庫1から
の排熱は放熱空間3からルーバー体4を通って外部に排
出されるので、冷蔵庫をシステム収納に組み込んだシス
テムキッチンを構成することができる。
【0003】しかし、上記のような放熱構造では充分な
放熱効果を得ようとすると、放熱空間3の容積を大きく
確保する必要がある。そのため、収納キャビネット2の
収容スペースを大きく確保することができず、その設置
位置も高くなってしまい、物品を出し入れする前面開口
部の面積も小さくなり、物品の出し入れがし難く、収納
キャビネット2として実用性に乏しいものになる問題点
があった。
【0004】また、上記放熱構造は自然対流に頼ってい
るので、熱が内部に滞留しやすく、必ずしも充分な放熱
効果が確保できているとは言い難く、特に夏場では冷蔵
庫1の冷却性能が低下し、それに伴って消費電力が増加
する問題がある。
【0005】そこで、本願発明者はシステム収納に組み
込んだ冷蔵庫の放熱経路を確保すると共に収納キャビネ
ットの実用性を向上させた放熱構造について、特願20
01−024242号他として提案した。この構成は、
図14に示すように、冷蔵庫1の上方に小空間11を隔
てて収納キャビネット12を配設し、冷蔵庫1から放出
された排熱を外部に排出する送風装置13を前記小空間
11内に配設したものである。この構成によれば、収納
キャビネット12の容積も大きく確保でき、放熱装置1
3による強制放熱によりシステム収納に組み込まれた冷
蔵庫1でも充分な放熱効果を確保することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記構成において、冷
蔵庫1の背面から放出された排熱は小空間11に上昇
し、小空間11から送風装置13の吸気口に吸気されて
外部に向けて排気されるので、冷蔵庫1が大型であるほ
どに小空間11の平面面積が大きくなって小空間11か
ら送風装置13の吸気口に向かうスムーズな気流ができ
にくくなる。排熱が小空間11に留まる時間が長くなる
ほどに収納キャビネット12に温度上昇を与えやすくな
り、放熱効率も低下する。即ち、排熱が上昇してくる小
空間11の背面側から送風装置13の吸気口に向けてス
ムーズな気流を形成して、放熱効果を向上させることが
より好ましいものとなる。
【0007】また、機器からの排熱は背面の偏った部位
から排出されるものが多く、冷蔵庫1の場合では背面の
左右いずれか一方に偏った部位からの排熱が多いので、
小空間11内の温度分布にも偏りが生じやすくなる。従
って、温度の高い場所から重点的に吸気することにより
放熱効果を向上させることができ、より好ましい放熱装
置を構成することにつながる。
【0008】また、システム収納に組み込む冷蔵庫1の
容量が一定のものであってはユーザの選択余地を狭める
ことになるので、適用する冷蔵庫1は複数の容量のもの
が用意され、それぞれに対応するシステム収納が構築さ
れる。このとき、送風装置13は冷蔵庫1の幅寸法に適
合するものを取り付けることになるが、送風装置13の
機種を徒に増やして、製造上でも在庫管理上でも、更に
はシステム収納の設置時においても複数種類を管理する
無駄が生じることになる。
【0009】本発明は、上記課題に鑑みて創案されたも
ので、送風装置の吸気口に排熱を導くダクト構造を設け
ると共に、サイズが異なる機器に対応するダクト構造及
び送風構造を構成した放熱装置を提供することを目的と
するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明に係る放熱装置は、排熱を伴う機器がその正面
側を除く周囲を囲む構築物内に配設され、構築物により
前記機器上に形成された小空間内に、小空間内に開口す
る吸気口から吸気して小空間の正面側を覆う仕切り体に
開口する排気口から外部に排気する送風装置と、前記吸
気口に連結口を連結させることにより前記送風装置に接
続して機器からの排熱を吸気口に導く通気ダクトとが配
設されてなることを特徴とする。
【0011】上記放熱装置によれば、排熱を伴う機器を
構築物によって囲まれた中に配設した場合に、機器上に
形成された小空間内に上昇してきた機器の排熱を通気ダ
クトから送風装置に導いて外部に排気する放熱経路を構
築することができ、冷蔵庫等の排熱を伴う機器をシステ
ムキッチンのような構築物内に配置することが可能とな
る。特に、通気ダクトにより排熱空気が小空間内に滞留
することなく送風装置に導かれて外部に排気され、放熱
効果の高い放熱装置が構成される。
【0012】上記構成において、適用する機器の横幅に
よって小空間の幅方向寸法も変わるので、この小空間の
正面を覆う仕切り体は、排気口が設けられた正面パネル
部と、適用する機器の横幅寸法により変化する小空間の
幅方向寸法に対応させて横幅寸法を変更する横幅寸法調
節部とにより形成することにより、横幅の異なる複数の
機器に対応させることができる。
【0013】仕切り体の幅方向寸法を変更する横幅寸法
調節部は、正面パネル部から仕切り体の所要最大幅に延
出する延出部分として形成され、この延出部分を小空間
の幅方向寸法に対応する位置から切断して仕切り体の横
幅を小空間の幅方向寸法に一致させる構成、あるいは、
正面パネル部に小空間の幅方向寸法に対応する幅寸法の
付加部分を継ぎ足して仕切り体の横幅を小空間の幅方向
寸法に一致させる構成を用いることができる。
【0014】また、通気ダクトは、適用する機器の横幅
寸法にかかわらず共通の寸法形状に形成され、機器の横
幅寸法に応じて配設位置が横幅方向に変更可能で、且つ
連結口の開口位置を変更可能に構成することにより、横
幅寸法が異なる複数の機器に対応させることができ、更
に最も好適な位置に通気ダクトを配置することができ
る。このときの連結口の開口位置の変更は、吸気口に対
向する通気ダクト正面側の開口カット位置の変化により
実施することができる。
【0015】上記連結口は、送風装置の吸気口形成部位
が嵌入できる形状寸法に形成することにより、連結のた
めの部材を設けることなく、連結部分から空気が漏出す
ることも抑制される。
【0016】また、通気ダクトは、断熱性の板材によっ
て形成することが望ましく、排熱により構築物が温度上
昇することが抑制される。
【0017】また、通気ダクトは、構築物に取り付けら
れ、構築物への取り付け面が構築物の底面を被覆する面
積になるように形成することにより、断熱性材料を用い
た通気ダクトによる構築物を排熱から断熱することがで
きる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
の実施形態について説明し、本発明の理解に供する。
尚、以下に示す実施形態は本発明を具体化した一例であ
って、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
【0019】本実施形態は、排熱を伴う機器の一例であ
る冷蔵庫をシステム収納に組み込んだ例を示すもので、
冷蔵庫がシステム収納内に配設されることにより排熱の
放出が不充分になる状態を解消するために、冷蔵庫から
の排熱を外部に排出する放熱装置を設けたものである。
【0020】図1において、冷蔵庫1の両側面との間に
側面小空間9が形成されるように構築された側板パネル
(構築物)10、10の間に、冷蔵庫1の天面と小空間
11を隔てて収納キャビネット(構築物)12が設置さ
れ、小空間11に放熱装置80が配置されている。放熱
装置80は、送風装置13に通気ダクト90を連結して
構成され、冷蔵庫1の背面から放出され、背面小空間8
を通って小空間11に上昇してきた排熱を前記通気ダク
ト90によって送風装置13に導き、送風装置13によ
り排熱を外部に排出する。この放熱装置80の構成によ
り、システム収納内に組み込まれて冷蔵庫1がその側面
及び背面が構築物に覆われた状態になる場合でも放熱経
路が確保され、冷蔵庫1が過負荷運転状態に陥ることな
く正常な運転状態が得られる。
【0021】図2は、放熱装置80の構成を示すもの
で、送風装置13及び通気ダクト90を主要構成要素と
して構成されている。送風装置13は、小空間11の正
面側を覆う仕切り体17に、後述するファンモータ21
等を内装したケーシング18を取り付けて構成され、収
納キャビネット12の底面に取り付けられる固定金具8
2により収納キャビネット12の底面に装着される。ま
た、通気ダクト90は、断熱性に富む素材で且つ切断加
工が容易な材料、ここでは樹脂材料によって形成された
段ボールを、その断面形状が高さの小さい長方形になる
ように組み立て、前記送風装置13の後方に設けられた
吸気口19に連結できるように構成され、収納キャビネ
ット12の底面に取り付けられる。以下、送風装置13
及び通気ダクト90について、その詳細を説明する。
【0022】送風装置13は、図3に分解図として示す
ように、ケーシング18、シロッコ型のファンモータ2
1、排気ダクト23、フィルタ24及び蓋板29を主要
構成要素として構成されている。ケーシング18は、全
体として上面開口した薄型の箱形状に形成され、その後
側面に幅方向に並んだ多数の長孔状の吸気口19が形成
され、前側面に排気ダクト23の排気口20が形成され
ている。ファンモータ21は、ケーシング18の内部後
方側で吸気口19に相対向する位置に設置されている。
排気ダクト23は、ファンモータ21の吹出口22に吸
込口を連通させてケーシング18の内部に設けられてい
る。フィルタ24は、ほぼ矩形となった板状体の後側部
分24aが薄肉に形成されて可撓性を有しており、その
後側部分24aに幅方向に形成された複数の通風孔28
Aを覆うようにフィルタ網部27Aが固着されている。
尚、フィルタ網部27Aの前方側には補助通風孔28B
を覆うように補助フィルタ網部27Bが固着されてい
る。蓋板29は、ケーシング18の上面開口を施蓋して
ケーシング18にねじ止め固定される。
【0023】図4は、送風装置13をファンモータ21
の位置で前後方向に切断した断面図として示すもので、
ファンモータ21を回転駆動させると、吸気口19から
吸気された空気はフィルタ24のフィルタ網部27A及
び補助フィルタ網部27Bを通過して混入した塵埃が除
去され、ファンモータ21に吸気されて吹出口22から
排出される。排出された空気は排気ダクト23を通って
仕切り体17に設けられた排気口20から外部に排気さ
れる。
【0024】前記ケーシング18内は、図3に示すよう
に、仕切板30によって通風室31と基板収納室32と
に区分され、通風室31の内部には前記ファンモータ2
1及び排気ダクト23が設けられている。基板収納室3
2には電源回路や制御回路を構成した回路基板(図示せ
ず)が配設され、電源回路に接続された電源コード97
は、図2に示すように、ケーシング18の外部に引き出
され、その先端には差込プラグ98が接続されている。
この差込プラグ98は、全ての構成要素の装着が完了し
た後、冷蔵庫1と同一の配電分岐回路に接続され、側板
パネル10に固定されたコンセントに差し込まれること
により送風装置13が動作状態となるようにして、送風
装置13の電源の入り切りが差込プラグのコンセントへ
の挿脱によりなされるように構成されている。
【0025】仕切り体17は、図2に示すように、中央
部に排気口20が横長に開口し、その上方にフィルタ2
4の端部である着脱操作部37が位置している。また、
排気口20の左側部分には、特に符号を付してはいない
が、動作表示、フィルタの清掃報知等の表示灯や室温検
出のための温度センサの露出部が設けられている。ま
た、正面から見て右側にはスリット状の開口部を列設し
た通気口83が形成され、小空間11内が通気口83を
通して外部に通じるようにしており、送風装置13が何
らかの障害により動作停止した場合に、障害が解消され
るまで冷蔵庫1の排気経路が確保されるようにしてい
る。この通気口83が形成された右側部分には、適用す
る冷蔵庫1の横幅に対応させて仕切り体17の長さを調
節するための切断位置が設定されている。この仕切り体
17の長さ調節についての詳細は後述する。
【0026】通気ダクト90は、樹脂製の段ボールを裁
断及び折り曲げ加工して天板101、底板102及び支
持板103を作成し、それぞれに設けられた貼り代で互
いに接着し、図2に示すように前後方向に開口部を設け
たダクト構造に形成される。天板101は、天面101
aから折り曲げられた前面101b、101cの間に連
結口104が形成され、前面101b及び前面101c
それぞれの所定位置にはミシン目105b、105cが
設けられている。このミシン目105b、105cは、
前記連結口104の開口幅を送風装置13の吸気口19
の形成部が嵌入できる幅寸法に拡大すると共に、適用す
る冷蔵庫1の幅寸法に対応させて連結位置を変更できる
ようにしている。尚、支持板103は、空洞構造で熱的
影響を受ける通気ダクト90の強度を確保して、変形を
防止する目的で設けられたものであるが、後述するよう
に排熱空気の吸気口19への案内あるいは整流の効果が
得られるように構成することもできる。
【0027】上記構成になる放熱装置80の設置方法に
ついて以下に説明する。前述したように通気ダクト90
及び仕切り体17は適用する冷蔵庫1の横幅に応じて取
り付け位置及び寸法が調整できるようにして、冷蔵庫1
の横幅毎にそれに対応する放熱装置80を製造する無駄
を省いている。本実施形態では、対象とする冷蔵庫1と
して横幅が750mmのものと、600mmのものとに
適用できるようにしている。以下、冷蔵庫1は横幅が7
50mmのものを冷蔵庫1A、横幅が600mmのもの
を冷蔵庫1Bとして説明する。
【0028】まず、冷蔵庫1Aをシステム収納に組み込
む場合について図5、図6を参照して説明する。
【0029】図5に示すように、通気ダクト90Aは、
図2に示した状態から天板101の前面101cはその
ままにして、前面101bは切断加工により除去する。
この加工により連結口104の横幅が左側に拡大した連
結口104Aが形成される。この通気ダクト90Aは、
図6に示すように、収納キャビネット12の底面の所定
位置にねじ止めされる。図6は、収納キャビネット12
の底面への配置状態を示す平面図で、収納キャビネット
を透視した状態に示している。
【0030】次に、図6に示すように、収納キャビネッ
ト12の底面の所定位置に一対の固定金具82、82が
ねじ止め固定される。図2、図3に示すように、送風装
置13のケーシング18には、その両側に装着部85、
85が形成され、その厚さ寸法は固定金具82のコの字
状断面の中に挿入できるように形成されているので、送
風装置13をその両側の装着部85、85がそれぞれ固
定金具82内に入るように挿入すると、送風装置13は
図6に示すように収納キャビネット12の底面に装着さ
れる。この送風装置13を装着すると、図4及び図7に
示すように、送風装置13の背面側に吸気口19が形成
された背面板部39が通気ダクト90Aの連結口104
Aに嵌入し、通気ダクト90Aに送風装置13が連結さ
れると共に排熱空気の通気経路が形成される。装着され
た送風装置13は、固定金具82に設けられたねじ穴8
2aを通してタッピングねじを仕切り体17の上面に形
成された固定穴82bにねじ込むことにより位置固定さ
れる。
【0031】図5に示したように、冷蔵庫1Aに適用す
る場合には、連結口104Aは通気ダクト90の横幅方
向の左側に偏った位置に形成されるので、この通気ダク
ト90Aを送風装置13の装着位置に対応する位置に取
り付けると、図6に示すように、冷蔵庫1Aを正面から
見た右寄りに配置されることになる。冷蔵庫の排熱は背
面の左右いずれか一方寄りに温度の高い部位ができる場
合が多く、本実施形態に適用した冷蔵庫1Aの場合は背
面の右側部位からの排熱量が最も大きいので、通気ダク
ト90Aを右寄りに配置しておくことによって温度上昇
した空気が通気ダクト90Aに取り込まれやすく、放熱
効果を向上させることができる。また、図6に示すよう
に、支持板103を斜めに配置して右側方向から吸気口
19に気流が向くように案内整流することもできる。
尚、排熱温度の偏りが左側寄りである場合には、通気ダ
クト90Aを左寄りに配置して、連結口104Aの開口
を右側に偏った位置に形成すると、左寄りの排熱空気を
効果的に放熱することができる。
【0032】また、通気ダクト90Aは、天板101の
天面101a部分の面積がダクト構造を形成する以上に
大きく形成されている。この構成によって収納キャビネ
ット12の底面をより広い面積で覆うことができ、断熱
性に富む材料で形成された通気ダクト90Aにより温度
上昇した排熱空気により収納キャビネット12が温度上
昇することを抑制している。特に底板102より背面側
に迫り出した部分は、図7に示すように、冷蔵庫1Aの
背面から上昇してくる温度上昇した空気が収納キャビネ
ット12に当たって熱的影響を与えることを抑制し、ダ
クト構造内に排熱空気を取り込みやすくする。
【0033】次に、冷蔵庫1Bをシステム収納に組み込
む場合の放熱装置80の設置方法について図8〜図12
を参照して説明する。
【0034】図8に示すように、通気ダクト90Bは、
図2に示した状態から天板101の前面101bはミシ
ン目105bから連結口104までを切断加工により除
去し、前面101cはミシン目105cから連結口10
4までを切断加工により除去する。この加工により連結
口104の横幅が左右に拡大した連結口104Bが形成
される。この通気ダクト90Bは、図9に示すように、
収納キャビネット12の底面の所定位置にねじ止めされ
る。
【0035】次に、送風装置13の仕切り体17の横幅
を側板パネル10、10の設置間隔に対応する寸法に調
節する。側板パネル10、10は、冷蔵庫1Bの横幅に
対応する設置間隔で構築されるので、先の冷蔵庫1Aの
横幅に対応して構成された仕切り体17の横幅のままで
は装着することができないので、横幅を縮小する切断加
工がなされる。図10は、仕切り体17の通気口83形
成部位を背面側から見た状態で、切断加工するための切
断位置の設定がなされている。即ち、切断位置には、そ
れを示す小さな切り込み86、86が上下に形成され、
それに接して内側寄りにコの字状に切り欠き87を設け
た衝立板84が形成されている。糸鋸等により上の切り
込み86から下の切り込み86に衝立板84に沿って仕
切り体17を切断すると、衝立板84が仕切り体17の
端部となるように加工できる。切断加工端は鋸跡など凹
凸を削り落とした平滑仕上げの後、図11に示す側面カ
バー92が取り付けられる。
【0036】側面カバー92には前記衝立板84に設け
られた切り欠き87に対応する固定リブ93が形成され
ており、図12に示すように、側面カバー92を仕切り
体17の切断端に嵌め合わせると前記固定リブ93は切
り欠き87に嵌入し、固定リブ93に形成された固定穴
94は仕切り体17の内側に設けられたタッピング穴8
9に一致するようになる。側面カバー92は、図12に
示すようにタッピングねじ95を固定穴94を通してタ
ッピング穴89にねじ込むと仕切り体17に固定され、
切断面は側面カバー92に覆われて切断による外観の低
下は防止される。尚、この切断加工によっても通気口8
3はその一部が残されるので、小空間11内の外部への
通気経路は確保される。
【0037】次いで、図9に示すように、収納キャビネ
ット12の底面の所定位置に一対の固定金具82、82
がねじ止め固定される。この固定金具82のコの字状断
面の中に装着部85が入るように送風装置13を挿入す
ると、送風装置13は図9に示すように収納キャビネッ
ト12の底面に装着される。この送風装置13を装着す
ると、図7に示すように、送風装置13の背面側に吸気
口19が形成された背面板部39が通気ダクト90Bの
連結口104Bに嵌入し、通気ダクト90Bに送風装置
13が連結されると同時に排熱の通気経路が形成され
る。
【0038】図9に示すように、冷蔵庫1Bに適用した
場合には、通気ダクト90Bは天板101により収納キ
ャビネット12の底面はより広い面積で覆われ、断熱性
に富む材料で形成された通気ダクト90Bにより温度上
昇した排熱空気により収納キャビネット12が温度上昇
することが抑制される。
【0039】以上説明した実施形態においては、適用す
る冷蔵庫1は、横幅の大きい冷蔵庫1Aと、冷蔵庫1A
より横幅が小さい冷蔵庫1Bの2種類としているので、
仕切り体17は冷蔵庫1Aに対応する幅方向寸法を最大
幅として、冷蔵庫1Bに対応させる場合には切断加工す
るようにしているが、冷蔵庫1Bに対応する仕切り体1
7の幅方向寸法を最小幅として、冷蔵庫1Aに対応させ
る場合には横幅が不足している部分を継ぎ足すように構
成することもできる。
【0040】図2に示すように、仕切り体17は、その
幅方向に冷蔵庫1A、1Bに共通の正面パネル部AB
と、幅方向寸法を調節するための横幅寸法調節部Aとに
より構成し、本実施形態で示したように[AB+A]に
形成して、冷蔵庫1Bに対応させる場合に横幅寸法調節
部Aを切断除去する構成と、仕切り体17の幅方向寸法
は冷蔵庫1Bに対応する正面パネル部ABに形成し、冷
蔵庫1Aに対応させる場合には、別部材として形成した
横幅寸法調節部Aを正面パネル部ABに継ぎ足すように
構成することができる。横幅寸法調節部Aの継ぎ足し構
造は、前述した側面カバー92の取り付け構造と同様に
構成することができる。
【0041】以上説明した本実施形態では冷蔵庫に適用
した放熱装置について示したが、排熱を伴う機器を構築
物の中に収容する例として、食器洗浄乾燥機や電子レン
ジをシステムキッチンに組み込むような場合があり、こ
の場合にも同様に適用することができる。また、テレビ
等の映像機器やオーディオ機器を構築物内に組み込んだ
場合の放熱経路を確保するのにも利用することができ
る。
【0042】
【発明の効果】以上の説明の通り本発明によれば、構築
物の中に配設された冷蔵庫等の排熱を伴う機器からの排
熱空気を効果的に排出するために、送風装置の吸気口に
排熱空気を導く通気ダクトが小空間内に配設されている
ので、排熱空気が小空間内に滞留することなく吸気口に
導かれて送風装置により外部に排気される。また、小空
間の容積変化に対応させて通気ダクトの取り付け位置を
変更し、排熱を吸気口に導く効果が最も得やすい状態に
設定することができる。従って、排熱空気によるキャビ
ネットの温度上昇が抑えられるだけでなく、より放熱効
果の高い放熱装置が構成される。
【0043】また、小空間の正面側を覆う仕切り体は、
小空間の幅方向寸法に対応させて幅方向寸法が変更可能
に形成されているので、適用する機器の横幅が変わるこ
とによって小空間の幅方向の寸法が変わる場合において
も対応が容易で、1機種の放熱装置で複数の機器の横幅
寸法に対応させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係る冷蔵庫とその放熱装置を適用し
たシステム収納の(a)は正面図、(b)は側面図。
【図2】放熱装置の構成を分解して示す斜視図。
【図3】送風装置の構成を示す分解斜視図。
【図4】同上送風装置の断面図。
【図5】横幅の大きい冷蔵庫に適用する通気ダクトの加
工状態を示す斜視図。
【図6】同上通気ダクト及び送風装置を装着した状態を
示す平面図。
【図7】通気ダクトと送風装置との連結状態を示す側面
図。
【図8】横幅の小さい冷蔵庫に適用する通気ダクトの加
工状態を示す斜視図。
【図9】同上通気ダクト及び送風装置を装着した状態を
示す平面図。
【図10】仕切り体に形成された切断位置を示す斜視
図。
【図11】側面カバーの斜視図。
【図12】側面カバーの取り付け状態を示す斜視図。
【図13】従来の冷蔵庫の放熱構造を示す側面図。
【図14】従来の冷蔵庫の放熱装置の構成を示す側面
図。
【符号の説明】
1、1A、1B 冷蔵庫 12 収納キャビネット(構築物) 13 送風装置 17 仕切り体 19 吸気口 20 排気口 80 放熱装置 90、90A、90B 通気ダクト 104、104A、104B 連結口
フロントページの続き (72)発明者 湯朝 康裕 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 金子 勝哉 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 排熱を伴う機器がその正面側を除く周囲
    を囲む構築物内に配設され、構築物により前記機器上に
    形成された小空間内に、小空間内に開口する吸気口から
    吸気して小空間の正面側を覆う仕切り体に開口する排気
    口から外部に排気する送風装置と、前記吸気口に連結口
    を連結させることにより前記送風装置に接続して機器か
    らの排熱を吸気口に導く通気ダクトとが配設されてなる
    ことを特徴とする放熱装置。
  2. 【請求項2】 仕切り体は、排気口が設けられた正面パ
    ネル部と、適用する機器の横幅寸法により変化する小空
    間の幅方向寸法に対応させて横幅寸法を変更する横幅寸
    法調節部とにより形成されてなる請求項1に記載の放熱
    装置。
  3. 【請求項3】 横幅寸法調節部は、正面パネル部から仕
    切り体の所要最大幅に延出する延出部分として形成さ
    れ、この延出部分を小空間の幅方向寸法に対応する位置
    から切断して仕切り体の横幅を小空間の幅方向寸法に一
    致させる請求項2に記載の放熱装置。
  4. 【請求項4】 横幅寸法調節部は、正面パネル部に小空
    間の幅方向寸法に対応する幅寸法の付加部分を継ぎ足し
    て仕切り体の横幅を小空間の幅方向寸法に一致させる請
    求項2に記載の放熱装置。
  5. 【請求項5】 通気ダクトは、適用する機器の横幅寸法
    にかかわらず共通の寸法形状に形成され、機器の横幅寸
    法に応じて配設位置が横幅方向に変更可能で、且つ連結
    口の開口位置を変更可能に構成されてなる請求項1に記
    載の放熱装置。
  6. 【請求項6】 連結口の開口位置の変更は、吸気口に対
    向する開口カット位置の変化によりなされる請求項5に
    記載の放熱装置。
  7. 【請求項7】 連結口は、送風装置の吸気口形成部位が
    嵌入できる形状寸法に形成されてなる請求項1、5、6
    いずれか一項に記載の放熱装置。
  8. 【請求項8】 通気ダクトは、断熱性の板材によって形
    成されてなる請求項1、5、6、7いずれか一項に記載
    の放熱装置。
  9. 【請求項9】 通気ダクトは構築物に取り付けられ、そ
    の取り付け面が構築物の底面を被覆する面積になるよう
    に形成されてなる請求項1、5、6、7、8いずれか一
    項に記載の放熱装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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