JP2002285746A - キャビネット - Google Patents

キャビネット

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JP2002285746A
JP2002285746A JP2001087349A JP2001087349A JP2002285746A JP 2002285746 A JP2002285746 A JP 2002285746A JP 2001087349 A JP2001087349 A JP 2001087349A JP 2001087349 A JP2001087349 A JP 2001087349A JP 2002285746 A JP2002285746 A JP 2002285746A
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locking
cabinet
drawer
unlocking
unlocking rods
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JP2001087349A
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Masasue Sato
正季 佐藤
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Okamura Corp
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Okamura Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 キャビネットの引出しの両側部を施錠可
能として、防盗性を向上させる。 【解決手段】 引出し2の前面板2の裏面に、上下に移
動する作動片9を有する鍵本体5と、作動片9に上端が
枢着された左右1対のリンク片6と、両リンク片6の下
端に内端が枢着された左右1対の施解錠杆7とからなる
施錠装置8を設け、施錠時において施解錠杆7の側端部
をキャビネット本体の側板の内側面の係合孔に係合させ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、引出しを備えるキ
ャビネットに係り、特に引出しの施錠構造に関する。
【0002】
【従来の技術】オフィス等において使用される複数段の
引出しを備えるキャビネットの中には、各段の引出しに
個別に施錠装置を設け、各引出しを特定の人だけが管理
するようにしたものがある。
【0003】このようなキャビネットにおいて、各引出
しに設けられる従来の施錠装置は、引出しの一側端より
突出する施解錠杆が、キャビネット本体の側板の内側面
と係脱することにより、引出しの一側部のみが施錠され
る構造となっているのが殆どである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、一側部
のみが施錠可能な引出しを備えるキャビネットでは、施
錠されていない他端部より引出しがこじ開けられると、
施錠装置の一部が変形するなどして、引出しが開かれる
恐れがある。
【0005】本発明は、上記問題点を解決するためにな
されたもので、簡単な構造で引出しの両側部を強固に施
錠可能とすることにより、防盗性に優れるキャビネット
を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のキャビネットは、前面が開放されたキャビ
ネット本体内に、前方に引き出し可能な引出しを収容し
てなるキャビネットにおいて、前記引出しにおける前面
板の裏面に、前面からのキー操作により上下動させられ
る作動片を有する鍵本体と、前記作動片に一端が枢着さ
れた左右1対のリンク片と、各リンク片の他端に内端が
枢着され、かつ左右方向に移動することにより、外方の
側端部がキャビネット本体における両側板の内側面に形
成された係合凹部と係脱可能な左右1対の施解錠杆とか
らなる施錠装置を設けたことを特徴としている。上記構
成の本発明によると、キー操作により鍵本体の作動片を
上下いずれかの施錠方向に移動させると、左右のリンク
片を介して両施解錠杆が外方に移動し、キャビネット本
体の側板の内側面の係合凹部に突入して係合するため、
引出しの両側部が施錠される。
【0007】上記キャビネットにおいて、左右の施解錠
杆における少なくとも左右両端部に左右方向を向く長孔
を形成し、この長孔に挿通した、後端部に拡径頭部を有
する段付ボルトの前端部を、前面板の裏面に固着した補
強部材に螺合することにより、両施解錠杆を補強部材に
より左右方向に移動可能に支持するのが好ましい。この
ようにすると、両施解錠杆が補強部材により強固に支持
されるとともに、取付けも容易となる。
【0008】上記キャビネットにおいて、両施解錠杆の
外方の側端部を、前面板の裏面に固着された側面視前向
きコ字状のガイド部材に、後方への動きを規制して摺動
自在に挿通するのが好ましい。このようにすると、引出
しがこじ開けられた際でも、施解錠杆の側端部が後方に
折れ曲がり、係合凹部より外れる恐れが小さくなる。
【0009】上記キャビネットにおいて、両施解錠杆に
おける少なくとも外方の側端部の断面形状を、側面視コ
字状とするのが好ましい。このようにすると、施解錠杆
の前後方向の曲げ剛性が大となるので、側端部が簡単に
折れ曲がることはない。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。
【0011】図1は、本発明のキャビネットを示すもの
で、前面が開放されたキャビネット本体1には、複数段
(実施形態では3段)の引出し2が、その左右両側面を
キャビネット本体1の両側板1aの内側面に設けたガイ
ドレール(図示略)に支持することにより、前方に引き
出し可能に収容されている。また、各引出し2の上方寄
りの前面中央には、後方に若干凹ませた把手部3が設け
られている。
【0012】図2の横断面図及び図5の背面図(後面板
は図示略)に示すように、各引出し2の前面板4の裏面
には、鍵本体5と、左右1対の短寸のリンク片6、6
と、左右方向を向く長寸の1対の施解錠杆7、7とから
なる施錠装置8が取付けられている。
【0013】上記鍵本体5は、例えば公知のシリンダ錠
よりなり、キーを挿入して回動した際に上下動する作動
片9を備えている。
【0014】鍵本体5は、前面板4の裏面の中央に固着
されたブラケット10の後面にねじ止めしたハット状断
面の押え部材11により、キーの挿入部5aが前面板2
の前面より若干突出するようにして固定されている。
【0015】上記1対のリンク片6は、その上端が、作
動片9の下方の突出端部に、ハの字状をなして左右方向
に回動可能にピン枢着されている。
【0016】上記1対の施解錠杆7は、細長の板状をな
し、それらの側端部は、後向きに逆L字状に折曲される
とともに、上下幅を若干小としてある。
【0017】各施解錠杆7は、左右両端部に穿設された
左右方向を向く長孔12に後方より挿入した、後端部が
拡径頭部となっている段付ボルト13を、図3に示すよ
うに、前面板2の裏面に左右方向を向いて固着された左
右の補強部材14、14に螺合することにより、左右方
向に摺動可能に取付けられている。また、各施解錠杆7
の内方の端部は、上記各リンク片6の下端にピン枢着さ
れている。
【0018】前面板2の左右の側端部の後向きコ字状の
折曲部2aの裏面における各施解錠杆7の側端と対向す
る部分には、図4にも示すように、左右両端が開口する
側面視前向きコ字状断面のガイド部材15がねじ16に
より固定され、この両ガイド部材15には、左右の施解
錠杆7の側端部が、後片15aの内面(前面)と摺接す
ることにより、後方への動きが規制されるようにして左
右方向に移動自在に挿通されている。また、施錠装置8
は、前面板4の裏面に取付けられた後面板17により覆
われている。
【0019】上記実施形態のキャビネットにおいて、引
出し2の前面の挿入部5aにキーを挿し込み、例えば時
計方向に180度回動させると、鍵本体5の作動片9
が、図5の2点鎖線のように下方に移動することによ
り、左右のリンク片6の開き角度が大となり、その下端
に枢着された左右の施解錠杆7が外側方に水平移動す
る。
【0020】これにより、両施解錠杆7の側端部が、キ
ャビネット本体1の側板1aの内側面に形成された係合
孔18内に突入して係合することにより、引出し2の左
右両側端部が施錠される。従って、引出し2の一側部の
みが施錠される従来のキャビネットのように、引出し2
が他側部より容易にこじ開けられる恐れはなく、防盗性
が向上する。
【0021】しかも、両施解錠杆7の側端部は、後方へ
の動きが規制されてガイド部材15に挿通されているた
め、こじ開けられた際でも、施解錠杆7の側端部が後方
に折れ曲がり、係合孔18より外れる恐れは小さくな
る。
【0022】上記施錠状態を解除し、引出し2を引き出
す際には、挿入部5aに挿し込んだキーを反時計方向に
180度回動させればよい。すると、作動片9が上昇し
て両リンク片6の開き角度が小さくなることにより、左
右の施解錠杆7が同時に内方に移動し、係合孔18より
離脱して解錠される。
【0023】このように、前面板2の左右方向中央部に
設けられた挿入部5aにキーを挿し込んで正逆回転させ
るだけの操作で引出し2の左右両側端部が施錠または解
錠されるため、左右両側端部それぞれにおいて施解錠操
作する必要が無く、操作性が向上する。
【0024】図6は、各施解錠杆7の側端部の形状の変
形例を示すもので、前向きコ字状断面(後向きコ字状断
面でもよい)としてガイド部材15に挿通してある。こ
のようにすると、上記平板状のものに比して、板厚方向
(前後方向)の曲げ剛性が著しく大となるので、施錠状
態において、施解錠杆7の側端部に前後方向の大きな曲
げ力が作用しても、その部分が簡単に折れ曲がることは
なく、防盗性がより向上する。
【0025】なお、作動片9を鍵本体5の上方に突出さ
せ、リンク片6や施解錠杆7を上下逆向きとして設けて
もよい。
【0026】また、鍵本体5を引出し2の中央部として
いるが、左右いずれか一方にずらして設けてもよく、こ
の際は、リンク片6はそのままとして、施解錠杆7の長
さのみを変更すればよい。
【0027】
【発明の効果】本発明によれば、次のような効果を奏す
ることができる。
【0028】(a)請求項1に記載の発明によれば、キ
ー操作により鍵本体の作動片を上下いずれかの施錠方向
に移動させると、両施解錠杆が同時に外方に移動してキ
ャビネット本体の側板の係合凹部と係合し、引出しの両
側部が施錠される。従って、従来の一側部のみの施錠に
比して防盗性が向上する。
【0029】(b)請求項2に記載の発明によれば、両
施解錠杆が補強部材により強固に支持されるとともに、
取付けも容易となる。
【0030】(c)請求項3に記載の発明によれば、施
解錠杆の側端部がガイド部材により保持されているの
で、引出しがこじ開けられた際に後方に折れ曲がり、係
合凹部より外れる恐れは小さくなる。
【0031】(d)請求項4に記載の発明によれば、施
解錠杆の側端部の前後方向の曲げ剛性が大となるので、
後方に簡単に折れ曲がることはなく、防盗性がより向上
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す正面図である。
【図2】図1のII−II線の拡大横断平面図である。
【図3】図2のIII−III線の拡大縦断側面図である。
【図4】同じく、図2のIV−IV線の拡大縦断側面図であ
る。
【図5】引出しの前面板の裏面を、後面板を省略して示
す背面図である。
【図6】施解錠杆の変形例を示す図4と同部位の縦断側
面図である。
【符号の説明】
1 キャビネット本体 1a 側板 2 引出し 2a 折曲部 3 把手部 4 前面板 5 鍵本体 5a キーの挿入部 6 リンク片 7 施解錠杆 8 施錠装置 9 作動片 10 ブラケット 11 押え部材 12 長孔 13 段付ボルト 14 補強部材 15 ガイド部材 15a 後片 16 ねじ 17 後面板 18 係合孔(係合凹部)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前面が開放されたキャビネット本体内
    に、前方に引き出し可能な引出しを収容してなるキャビ
    ネットにおいて、前記引出しにおける前面板の裏面に、
    前面からのキー操作により上下動させられる作動片を有
    する鍵本体と、前記作動片に一端が枢着された左右1対
    のリンク片と、各リンク片の他端に内端が枢着され、か
    つ左右方向に移動することにより、外方の側端部がキャ
    ビネット本体における両側板の内側面に形成された係合
    凹部と係脱可能な左右1対の施解錠杆とからなる施錠装
    置を設けたことを特徴とするキャビネット。
  2. 【請求項2】 左右の施解錠杆における少なくとも左右
    両端部に左右方向を向く長孔を形成し、この長孔に挿通
    した、後端部に拡径頭部を有する段付ボルトの前端部
    を、前面板の裏面に固着した補強部材に螺合することに
    より、両施解錠杆を補強部材により左右方向に移動可能
    に支持したことを特徴とする請求項1に記載のキャビネ
    ット。
  3. 【請求項3】 両施解錠杆の外方の側端部を、前面板の
    裏面に固着された側面視前向きコ字状のガイド部材に、
    後方への動きを規制して摺動自在に挿通したことを特徴
    とする請求項1または2に記載のキャビネット。
  4. 【請求項4】 両施解錠杆における少なくとも外方の側
    端部の断面形状を、側面視コ字状とした請求項1ないし
    3のいずれかに記載のキャビネット。
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