JP2002285354A - Snめっき鋼板、Snめっき鋼板に樹脂皮膜を被覆してなる樹脂被覆Snめっき鋼板、それを用いた缶、およびSnめっき鋼板と樹脂被覆Snめっき鋼板の製造方法 - Google Patents

Snめっき鋼板、Snめっき鋼板に樹脂皮膜を被覆してなる樹脂被覆Snめっき鋼板、それを用いた缶、およびSnめっき鋼板と樹脂被覆Snめっき鋼板の製造方法

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JP2002285354A JP2001085965A JP2001085965A JP2002285354A JP 2002285354 A JP2002285354 A JP 2002285354A JP 2001085965 A JP2001085965 A JP 2001085965A JP 2001085965 A JP2001085965 A JP 2001085965A JP 2002285354 A JP2002285354 A JP 2002285354A
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正雄 駒井
Hitoshi Kuroda
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被覆下地の耐食性に優れ、厳しい加工を施し
ても被覆した有機樹脂層が剥離することのない、被覆樹
脂層の優れた接着強度を有するSnめっき鋼板、Snめ
っき鋼板に樹脂皮膜を被覆してなる樹脂被覆Snめっき
鋼板、それを用いた缶、およびSnめっき鋼板と樹脂被
覆Snめっき鋼板の製造方法を提供する。 【解決手段】 Snめっき鋼板表面にシランカップリン
グ剤塗布層を設け、塗料を塗布し、焼き付けるか、樹脂
フィルムを積層してなる樹脂被覆Snめっき鋼板とし、
絞り加工、または絞り加工後ストレッチ加工、または絞
り加工後しごき加工、または絞り加工後ストレッチ加工
としごき加工を併用して成形加工し、缶体に成形する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、Snめっき鋼板の
Snめっき層上にシランカップリング剤塗布層を設けて
なる、有機樹脂層との接着強度に優れたSnめっき鋼
板、Snめっき鋼板に樹脂皮膜を被覆してなる樹脂被覆
Snめっき鋼板、それを用いた缶、およびSnめっき鋼
板と樹脂被覆Snめっき鋼板の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、鋼板上にSnを電気めっきし
たSnめっき鋼板においては、Snめっき後に重クロム
酸ナトリウムのようなクロム酸塩系の水溶液中で浸積処
理、または電解処理を施し、めっき面上にクロム水和酸
化物層を形成させたものが用いられている。しかし、こ
れらの処理を施したSnめっき鋼板を用い、Snめっき
層上に有機樹脂を塗装したり有機樹脂フィルムを積層し
た樹脂被覆Snめっき鋼板を成形加工すると、被覆した
樹脂層のSnめっき鋼板に対する接着強度、特に加工後
の接着強度に乏しく、食缶や飲料缶等の成形加工で用い
られている絞り加工、絞り加工後のさらなるスチレッチ
加工、絞り加工後のさらなるしごき加工、絞り加工後の
さらなるスチレッチ加工としごき加工を併用した加工等
の厳しい成形加工を施すと被覆樹脂層が剥離してしま
う、という欠点を有していた。そのため、成形加工を施
す樹脂被覆鋼板の樹脂を被覆する下地としては、加工後
の樹脂被膜の接着強度に優れる、鋼板に電解クロム酸処
理を施し、クロムめっき層とクロム水和酸化物層を形成
させたティン・フリー・スチールが用いられていた。し
かし、ティン・フリー・スチールにはSnにおけるよう
な、防食効果がないために、被覆した樹脂被膜に欠陥が
ある場合は、下地の鋼板が腐食されるという欠点を有し
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の欠点を
解消し、被覆下地の耐食性に優れ、厳しい加工を施して
も被覆した有機樹脂層が剥離することのない、被覆樹脂
層の優れた接着強度を有するSnめっき鋼板、Snめっ
き鋼板に樹脂皮膜を被覆してなる樹脂被覆Snめっき鋼
板、それを用いた缶、およびSnめっき鋼板と樹脂被覆
Snめっき鋼板の製造方法を提供することを目的とす
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、鋼板の
片面または両面にSn層と、その上層にシランカップリ
ング剤塗布層を設けてなる、Snめっき鋼板、または鋼
板の片面または両面にFe−Sn合金層と、その上層に
Sn層と、さらにその上層にシランカップリング剤塗布
層を設けてなる、Snめっき鋼板が提供される。本発明
の上記Snめっき鋼板においては、シランカップリング
剤の塗布量がSi量で1〜50mg/mであることが
好ましい。
【0005】また、本発明の樹脂被覆Snめっき鋼板
は、上記のいずれかのSnめっき鋼板に有機樹脂皮膜を
被覆してなる樹脂被覆Snめっき鋼板であり、ここで有
機樹脂皮膜が有機樹脂塗料を塗装してなる皮膜であるこ
ともできるし、または有機樹脂皮膜が樹脂フィルムを積
層してなる皮膜であることもできる。上記樹脂被覆Sn
めっき鋼板においては、有機樹脂皮膜の接着強度がTピ
ール強度で2kg/10mm以上、好ましくは4kg/
10mm以上であることが望ましい。更に、本発明によ
れば、上記の樹脂被覆Snめっき鋼板を絞り加工、また
は絞り加工後さらにスチレッチ加工、または絞り加工後
さらにしごき加工、または絞り加工後さらにストレッチ
加工としごき加工を併用して加工してなる缶が提供され
る。
【0006】また、本発明によれば、鋼板の片面または
両面にSnめっき層を形成させた後、Snめっき層上に
シランカップリング剤を塗布し乾燥することを特徴とす
るSnめっき鋼板の製造方法、または鋼板の片面または
両面にSnめっき層を形成させた後、Snの融点以上の
温度に加熱し、次いで急冷した後、Snめっき層上にシ
ランカップリング剤を塗布し乾燥することを特徴とする
Snめっき鋼板の製造方法が提供される。
【0007】更に、本発明によれば、鋼板の片面または
両面にSnめっき層を形成させ、次いでSnめっき層上
にシランカップリング剤を塗布し乾燥した後、シランカ
ップリング剤塗布層上に有機樹脂塗料を塗装することを
特徴とする樹脂被覆Snめっき鋼板の製造方法、または
鋼板の片面または両面にSnめっき層を形成させ、次い
でSnの融点以上の温度に加熱し、次いで急冷した後、
Snめっき層上にシランカップリング剤を塗布し乾燥し
た後、シランカップリング剤塗布層上に有機樹脂塗料を
塗装することを特徴とする樹脂被覆Snめっき鋼板の製
造方法が提供される。この製造方法において、鋼板の片
面または両面にSnめっき層を形成させ、次いでSnめ
っき層上にシランカップリング剤を塗布し乾燥した後、
シランカップリング剤塗布層上に有機樹脂フィルムを積
層することもできるし、または鋼板の片面または両面に
Snめっき層を形成させ、次いでSnの融点以上の温度
に加熱し、次いで急冷した後、Snめっき層上にシラン
カップリング剤を塗布し乾燥した後、シランカップリン
グ剤塗布層上に有機樹脂フィルムを積層することもでき
る。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明においては、鋼板表面にS
nめっきを施し、次いでシランカップリング剤を塗布し
たSnめっき鋼板とすることにより、その上層に被覆し
た樹脂皮膜が厳しい成形加工を施しても剥離することの
ない、極めて優れた接着強度が得られることが判明し
た。以下、本発明について説明する。
【0009】本発明のSnめっき鋼板のSnめっきを施
す鋼板としては、通常のアルミキルド鋼の熱間圧延板を
冷間圧延し、焼鈍した後調質圧延した冷延鋼板、または
焼鈍後さらに冷間圧延を施して強度を増加させた冷延鋼
板が、用途に応じて選択的に用いられる。これらの冷延
鋼板を電解脱脂し酸洗した後、鋼板上にSnめっき層を
形成させる。本発明のSnめっき鋼板としては、公知の
フェロスタン浴やハロゲン浴を用いて、Snを電気めっ
きしたままのSnめっき鋼板(ノーリフローぶりき)、
Snを電気めっきした後、Snの融点以上の温度に加熱
し、Snを溶融させた後、水中に急冷(リフロー処理)
して得られる通常の光沢表面を有するSnめっき鋼板
(リフローぶりき)がある。また、これらのSnめっき
鋼板の他に、Ni−Fe合金を電気めっきし、その上層
にSnを電気めっきした後、Snの融点以上の温度に加
熱し、次いで急冷するなどの方法を用いて、島状のSn
層を形成させた島状Snめっき鋼板なども用いることが
できる。
【0010】無光沢のノーリフローのSnめっき鋼板に
おけるSnめっき量は、耐食性および経済性の観点から
0.1〜10g/mの範囲にあることが好ましい。リ
フローぶりきにおいては、Snめっき層と鋼板の間にF
e−Sn合金層が形成されるので、めっき鋼板の表面に
金属Sn層を残す場合は全Snめっき量は1〜10g/
の範囲にあることが必要である。めっき鋼板の表面
に金属Sn層を残さず、Fe−Sn合金層のみからなる
層とする場合は、全Snめっき量は0.1〜10g/m
の範囲にあることが好ましい。
【0011】島状Snめっき鋼板の場合は、Snめっき
を施す前に鋼板上に形成させるNiの量が0.005〜
0.1g/m、その上層に形成させるSnめっきの量
は0.1〜1.5g/mの範囲とすることが好まし
い。このようなめっき量でそれぞれのめっき層を形成さ
せた後、Snの融点以上の温度に加熱することにより、
表面にSnが縞状に分散して存在する縞状Snめっき鋼
板が得られる。
【0012】上記のようにして得られるSnめっき鋼板
の表面に、シランカップリング剤を塗布し、乾燥させ
る。シランカップリング剤としては、ビニル系、アクリ
ル系、エポキシ系、アミノ系、メルカプト系、クロロプ
ロピル系などの各種のものがあるが、本発明においては
アミノ系のシランカップリング剤を用いることが好まし
い。アミノ系のシランカップリング剤としてはアミノプ
ロピルトリメトキシシラン、アミノプロピルメチルジエ
トキシシラン、アミノプロピルトリエトキシシラン、フ
ェニルアミノプロピルトリメトキシシランなどを用いる
ことができる。これらのシランカップリング剤の5〜2
00g/lの水溶液を上記のSnめっき鋼板に塗布し、
乾燥させる。塗布方法としては公知の方法が適用でき、
例えば、浸漬法、ロールコート法、浸漬後ロールによる
絞り法、スプレーによる方法あるいは電解処理法が適用
できる。乾燥後の皮膜量は蛍光X線法で測定したSi量
で1〜50mg/mであることが好ましい。Si量が
1mg/m未満である場合は、このシランカップリン
グ剤塗布層上に設ける樹脂皮膜層の十分な接着強度が得
られない。また 50mg/mを越えても接着強度は
低下するようになり、また経済的ではなくなる。以上の
ようにして本発明のSnめっき鋼板が得られる。
【0013】本発明の樹脂被覆Snめっき鋼板は、上記
のようにして得られたSnめっき鋼板の片面または両面
に、有機樹脂塗料を塗装するか、または有機樹脂フィル
ムを積層することによって得ることができる。有機樹脂
塗料としては、熱硬化性または熱可塑性の樹脂塗料、例
えば、フェノール・エポキシ塗料、尿素・エポキシ塗
料、アミノ・エポキシ塗料、エポキシ・エステル塗料な
どの変性エポキシ塗料、例えば、塩化ビニル−酢酸ビニ
ル共重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体部分ケン
化物、塩化ビニル−酢酸ビニル−無水マレイン酸共重合
体などの用いた−ビニル塗料、例えば、エポキシ変性−
ビニル樹脂塗料、エポキシアミノ変性−ビニル樹脂塗
料、エポキシフェノール変性−ビニル樹脂塗料などの変
性ビニル樹脂塗料、アクリル樹脂系塗料、油性塗料、ア
ルキド樹脂塗料、ポリエステル塗料、スチレン−ブタジ
エン系共重合体などの合成ゴム系塗料などを用いること
ができる。塗布量としては樹脂被覆Snめっき鋼板を成
形加工した後の成形体における塗膜の接着強度、耐食
性、および経済性の観点から1〜200mg/dm
好ましくは10〜100mg/dmであることが好ま
しい。
【0014】有機樹脂フィルムとしては、ポリエチレン
テレフタレート、ポリブレンテレフタレート、ポリエチ
レンナフタレート、エチレンテレフタレート・エチレン
イソフタレート共重合体、ブチレンテレフタレート・ブ
チレンイソフタレート共重合体などのポリエステル樹
脂、あるいはこれらのポリエステル樹脂の2種類以上を
ブレンドした樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、エ
チレン・プロピレン共重合体、およびそれらをマレイン
酸変性したもの、エチレン・酢酸ビニル共重合体、エチ
レン・アクリル酸共重合体などのポリオレフィン樹脂、
6−ナイロン、6,6−ナイロン、6,10−ナイロン
などのポリアミド樹脂、ポリカーボネート、ポリメチル
ペンテン、さらに上記のポリエステル樹脂とアイオノマ
ーをブレンドしたものからなる単層の樹脂フィルム、さ
らにこれらの樹脂の2種類以上からなる複層の樹脂フィ
ルムなどを用いることができる。樹脂フィルムの厚さと
しては、フィルム積層作業のし易さ、樹脂被覆Snめっ
き鋼板を成形加工した後の成形体における樹脂フィルム
の接着強度、耐食性、および経済性の観点から10〜1
00μmであることが好ましい。
【0015】これらの樹脂フィルムは、樹脂ペレットを
加熱溶融し、それを押出機のTダイから直接上記のSn
めっき鋼板上に押し出して積層してもよいし、樹脂ペレ
ットを加熱溶融し、それを押出機のTダイから押し出
し、所望の厚さのフィルムに製膜したものを、上記のS
nめっき鋼板に熱接着法を用いて接着してもよい。熱接
着法は、樹脂が接着する温度範囲に加熱したSnめっき
鋼板に樹脂フィルムを当接し、1対のロールで挟み付け
て、加圧して圧接する方法である。熱接着法を用いて樹
脂フィルムをSnめっき鋼板に熱接着する場合は、樹脂
フィルムに延伸加工を施さずに製膜した樹脂フィルムを
用いることにより、Snの融点よりかなり低い温度で熱
接着することができる。1軸方向、または縦横2軸方向
に延伸加工して製膜した樹脂フィルムを積層する場合
は、延伸加工後の熱固定をSnの融点よりかなり低い温
度で行わないと、樹脂の融点以上の温度より高温に加熱
しないかぎりSnめっき鋼板との良好な接着強度が得ら
れないので、融点がSnの融点よりも高い樹脂を用いる
場合には、熱接着することが困難になる場合がある。
【0016】このようにして得られた樹脂被覆Snめっ
き鋼板の接着強度は、Tピール強度で2kg/10mm
以上であることが好ましい。2kg/10mm未満の場
合は絞り加工のような厳しい加工を施した場合に、樹脂
層が剥離する場合がある。絞り加工後にさらにスチレッ
チ加工、またはしごき加工、もしくはストレッチ加工と
しごき加工を併用した加工を施すなど、より厳しい加工
を施す場合は、接着強度はTピール強度で4kg/10
mm以上であることが好ましい。なお、ここでいうTピ
ール強度とは次のことを指す。すなわち、有機樹脂塗料
を塗布した樹脂被覆Snめっき鋼板の場合は、樹脂被覆
Snめっき鋼板を10mm×100mmの大きさに切り
出した2つの試片を、樹脂塗布面が向き合うようにして
その間に6,6ナイロンのフィルムを挟み、ホットプレ
スを用いてナイロンの融点以上に加熱しながら加圧して
接着し、接着部分の一端をナイフなどを強制剥離し、2
枚に分かれた部分を折り曲げてT字状にした引っ張り試
片を、T字の横棒に相当する部分をテンシロンのチャッ
クで挟み付け、100m/分の速度で引っ張った場合に
接着が破壊する強度のことを言う。有機樹脂フィルムを
積層した樹脂被覆Snめっき鋼板の場合は、樹脂被覆S
nめっき鋼板を10mm×100mmの大きさに切り出
した2つの試片を、樹脂塗布面が向き合うようにしてそ
の間に積層した樹脂と同一樹脂からなる非晶の無配向の
フィルムを挟み、ホットプレスを用いて樹脂の融点以上
に加熱しながら加圧して接着し、直ちに水中に急冷した
試料を、有機樹脂塗料を塗布した樹脂被覆Snめっき鋼
板の場合と同様にして引っ張り試片に作成し、同様にし
て求めた強度を言う。
【0017】上記の樹脂被覆Snめっき鋼板を絞り缶に
成形する場合は、片面または両面に樹脂を被覆した樹脂
被覆Snめっき鋼板から打ち抜いたブランクを絞りダイ
スを用いてカップ状に絞り加工する。径を狭めて側壁の
高さを高める場合は、前段よりも小径の絞りダイスを用
いて再絞り加工する。絞り加工は通常、1段または2段
の絞り加工で行われ、比較的缶径が大きく、側壁高さの
低い缶に適用される。
【0018】上記の樹脂被覆Snめっき鋼板を絞り加工
し次いでストレッチ加工して缶に成形する場合は、片面
または両面に樹脂を被覆した樹脂被覆Snめっき鋼板か
ら打ち抜いたブランクを絞りダイスを用いてカップ状に
絞り加工する。次いで複数段の絞りダイスを用いて、順
次縮径しつつ側壁高さを高めて行くが、ストレッチ加工
においては。加工パンチに押されて、カップが絞り加工
ダイスおよびしわ抑え治具に出入りする際に側壁が曲げ
および曲げ戻し加工され、側壁部分が伸びて薄肉化しな
がら絞り加工される。比較的缶径が小さく、側壁高さの
高い缶に適用される。
【0019】上記の樹脂被覆Snめっき鋼板を絞り加工
し次いでしごき加工して缶に成形する場合は、片面また
は両面に樹脂を被覆した樹脂被覆Snめっき鋼板から打
ち抜いたブランクを1段または複数段の絞りダイスを用
いてカップ状に絞り加工する。次いで1段または複数段
のしごきダイスを用い、カップの側壁厚みより小さく設
定したしごきダイスとパンチの間のクリアランス部分に
側壁部を強制的に押し込んで側壁を薄肉化しながら側壁
高さを高めて行くしごき加工を施す。このため、比較的
缶径が小さく、側壁高さが高く、かつ側壁厚みの薄い缶
に適用される。本発明の樹脂被覆Snめっき鋼板を絞り
しごき加工を用いて缶に成形する場合、片面のみに樹脂
を被覆した樹脂被覆Snめっき鋼板を用い、非樹脂被覆
面が缶外面となるようにしてしごき加工すると、Snめ
っき層がしごきダイスに擦られて鏡面になり、美麗な表
面光沢が得られる。
【0020】上記の樹脂被覆Snめっき鋼板を絞り加工
し次いでストレッチ加工としごき加工を併用して缶に成
形する場合は、片面または両面に樹脂を被覆した樹脂被
覆Snめっき鋼板から打ち抜いたブランクを絞りダイス
を用いてカップ状に絞り加工する。次いで通常のストレ
ッチ加工と同様にして複数段の絞りダイスを用いて、順
次縮径しつつ側壁高さを高めて行くが、しごき加工にお
けるしごきダイスのように、ダイスとパンチのクリアラ
ンスをカップ側壁厚みよりも小さく設定しておくことに
より、側壁が曲げおよび曲げ戻し加工されると同時にし
ごき加工され、側壁部分が伸びて薄肉化しながら絞りし
ごき加工される。この加工において、片面のみに樹脂を
被覆した樹脂被覆Snめっき鋼板を用いた場合も、美麗
な表面光沢が得られる。
【0021】
【実施例】以下、実施例にて本発明をさらに詳細に説明
する。 (実施例) [Snめっき鋼板の作成]表1に示す板厚およびテンパー
の冷延鋼板を、アルカリ水溶液中で電解脱脂し、水洗
し、次いで硫酸酸洗し、水洗した後、公知のフェロスタ
ン浴を用い、表1に示す条件にてSnめっき層を形成さ
せるか、またはSnめっき層を形成させた後リフロー処
理を施して鋼板とSnめっき層の間にFe−Sn合金層
を形成させた。次いで表1に示す処理浴を用い、表1に
示すシランカップリング剤の5〜200g/l溶液を、
表1に示す付着量となるように浸漬法による方法で塗布
し乾燥してめっき面上にシランカップリング塗布層を形
成させた。また、比較材として、鋼板にSnめっき層を
形成させた後リフロー処理を施し、次いで重クロム酸ナ
トリウム溶液中で処理し、表1に示したクロム水和酸化
物量有する通常のぶりき、および鋼板に電解クロム酸処
理を施してクロムめっき層とクロム水和酸化物層の2層
を形成させたティン・フリー・スチールを作成した。
【0022】
【表1】
【0023】[樹脂被覆Snめっき鋼板の作成]表1に示
すSnめっき鋼板および比較材の片面に、エポキシ・フ
ェノール系塗料を表2に示す塗布量で塗布し、210℃
で10分間焼き付け、樹脂被覆Snめっき鋼板および樹
脂被覆ティン・フリー・スチールを得た。また、表1に
示すSnめっき鋼板および比較材の片面に、表2に示す
無配向のポリエチレンテレフタレートフィルム(表中PE
Tで表示)、または2種類の無配向のエチレンテレフタ
レート・エチレンイソフタレート共重合体の2層フィル
ム(表中PETI15/PETI5で表示、数字はエチレンイソフタ
レートのモル%を示し、PETI15側がSnめっき鋼板また
は金属側と接する)を熱接着法を用い、225℃で熱接
着して積層し、樹脂被覆Snめっき鋼板および樹脂被覆
ティン・フリー・スチールを得た。
【0024】
【表2】
【0025】上記のようにして得られた樹脂被覆Snめ
っき鋼板および樹脂被覆ティン・フリー・スチールか
ら、幅10mm×長さ100mmの大きさの試片を切り
出し、その2つを1対として、樹脂被覆面同士を対向さ
せ、有機樹脂塗料を塗布した試片の場合は、その間に
6,6ナイロンのフィルムを挟み、ホットプレスを用い
てナイロンの融点以上に加熱しながら加圧して接着し、
接着強度試験用供試材とした。有機樹脂フィルムを塗布
した試片の場合は、その間に被覆した有機樹脂と同一樹
脂からなる非晶の無配向フィルムを挟み、ホットプレス
を用いて樹脂の融点以上に加熱しながら加圧して接着
し、接着強度試験用供試材とした。次いで、これらの供
試材の接着部分の一端をナイフなどを強制剥離し、2枚
に分かれた部分を折り曲げてT字状にした引っ張り試片
を、T字の横棒に相当する部分をテンシロンのチャック
で挟み付け、100m/分の速度で引っ張った場合に接
着が破壊する強度を測定し、試験片の幅10mm当たり
の接着強度(Tピール強度:(kg/10mm))とし
て、結果を表2に示す。
【0026】(絞り加工缶の成形)実施例の試料番号1お
よび2のSnめっき鋼板、および試料番号11のSnめ
っき鋼板と試料番号12のティン・フリー・スチールの
両面に、実施例のエポキシ・フェノール系塗料を70m
g/dmの塗布量で塗布し、210℃で10分間焼き
付け、樹脂被覆Snめっき鋼板および樹脂被覆ティン・
フリー・スチールを得た。これらの樹脂被覆板を直径:
112mmのブランクに打ち抜いた後、絞り比:1.5
0の絞り比で絞り加工し、次いで絞り比:2.1で再絞
り加工し、缶底径:約53mmのカップに成形した。こ
の加工において、試料番号1および2のSnめっき鋼板
を用いた樹脂被覆板、および試料番号12のティン・フ
リー・スチールを用いた樹脂被覆板は、樹脂皮膜が剥離
することなく成形可能であったが、試料番号11のSn
めっき鋼板を用いた樹脂被覆板は、再絞り加工する工程
で樹脂皮膜が剥離した。
【0027】(絞り加工後ストレッチ加工してなる缶の
成形)実施例の試料番号8および9のSnめっき鋼板、
および試料番号7、10および16のSnめっき鋼板と
試料番号17のティン・フリー・スチールの片面に、実
施例の無配向のポリエチレンテレフタレートフィルム
(厚さ:28μm)、他の片面に同一のポリエチレンテ
レフタレートにチタン系白色顔料を20重量%含有させ
た白色の無配向フィルム(厚さ:16μm)を、熱接着
法を用いて225℃で熱接着し、積層した。これらの樹
脂被覆板を直径:187mmのブランクに打ち抜いた
後、白色顔料含を有するフィルムを被覆した面が缶の外
面となるようにして、絞り比:1.70の絞り比で絞り
缶とした。次いで第一次再絞り比:1.29、第二次再
絞り比:1.24、第三次再絞り比:1.20、再絞り
ダイス肩の曲率半径:0.4mm、しわ抑え荷重:58
Nの条件で複数段のスチレッチ加工により、缶底径:6
6mmのストレッチ加工缶とした。次いで公知の方法で
缶上部をトリミングし、ネックイン加工、フランジ加工
を施した。この加工において、試料番号8および9のS
nめっき鋼板を用いた樹脂被覆板、および試料番号17
のティン・フリー・スチールを用いた樹脂被覆板は、フ
ランジ加工に至るまで樹脂フィルムが剥離することなく
成形可能であったが、試料番号7、10及び16のSn
めっき鋼板を用いた樹脂被覆板は、再絞り缶をストレッ
チ加工する工程で樹脂皮膜が剥離した。
【0028】(絞り加工後しごき加工してなる缶の成形)
実施例の試料番号6のSnめっき鋼板、および試料番号
15のSnめっき鋼板の片面に、実施例の無配向のエチ
レンテレフタレート・エチレンイソフタレート共重合体
の2層フィルム(厚さ:(PETI15)12μm/(PETI5)16μ
m)、他の片面に同一のエチレンテレフタレート・エチ
レンイソフタレート共重合体にチタン系白色顔料を20
重量%含有させた白色の無配向フィルム(厚さ:(PETI1
5)5μm/(PETI5)11μm)を、熱接着法を用いて225℃
で熱接着し、積層した(以後、それぞれ樹脂被覆板6a
および15aという)。また、試料番号6のSnめっき
鋼板、および試料番号15のSnめっき鋼板に、白色フ
ィルムを積層せず、片面のみ同一条件で厚さ28μmの
2層フィルムを積層した樹脂被覆板(以後、それぞれ樹
脂被覆板6bおよび15bという)を作成した。これら
の樹脂被覆板を、直径:140mmのブランクに打ち抜
いた後、白色顔料含有する樹脂フィルムを被覆した面、
または樹脂フィルムを被覆していない面が缶の外面とな
るようにして、絞り比:1.63で絞り加工し、次いで
絞り比:1.30で再絞り加工し、缶底径:約66mm
のカップに成形した後、3段のしごき加工(総しごき
率:65%)を施し、缶底径:65mmの缶とした。次
いで公知の方法で缶上部をトリミングし、ネックイン加
工、フランジ加工を施した。この加工において、6aお
よび6bの樹脂被覆板は、フランジ加工に至るまで樹脂
皮膜が剥離することなく成形可能であったが、15aお
よび15bの樹脂被覆板は、再絞り缶をしごき加工する
工程で樹脂皮膜が剥離した。また、6bの樹脂被覆板に
よる缶では美麗な鏡面光沢が得られた。
【0029】(絞り加工後ストレッチ加工としごき加工
を併用して加工してなる缶の成形)実施例の試料番号4
のSnめっき鋼板、および試料番号13のSnめっき鋼
板と試料番号14のティン・フリー・スチールの片面
に、実施例の無配向のエチレンテレフタレート・エチレ
ンイソフタレート共重合体の2層フィルム(厚さ:(PET
I15)12μm/(PETI5)16μm)、他の片面に同一のエチレ
ンテレフタレート・エチレンイソフタレート共重合体に
チタン系白色顔料を20重量%含有させた白色の無配向
フィルム(厚さ:(PETI15)5μm/(PETI5)11μm)を、熱
接着法を用いて225℃で熱接着し、積層した(以後、
それぞれ樹脂被覆板4a、13aおよび14という)。
また、試料番号4のSnめっき鋼板、および試料番号1
3のSnめっき鋼板に、白色フィルムを積層せず、片面
のみ同一条件で厚さ28μmの2層フィルムを積層した
樹脂被覆板(以後、それぞれ樹脂被覆板4bおよび13
bという)を作成した。これらの樹脂被覆板を、直径:
160mmのブランクに打ち抜いた後、白色顔料を含有
する樹脂フィルムを被覆した面、または樹脂フィルムを
被覆していない面が缶の外面となるようにして、缶底
径:100mmの絞り缶とした。次いで再絞り加工によ
り、缶底径:80mmの再絞り缶とした。さらにこの再
絞り缶をストレッチ加工と同時にしごき加工を行い、缶
底径:65mmの缶とした。ストレッチ加工としごき加
工を併用する加工は、缶の上端部となる再絞り加工部と
しごき加工部の間隔が20mm、再絞りダイス肩アール
が板厚の1.5倍、再絞りダイスとポンチのクリアラン
スが板厚の1.0倍、しごき加工部のクリアランスが元
板厚の50%となる条件で実施した。次いで公知の方法
で缶上部をトリミングし、ネックイン加工、フランジ加
工を施した。この加工において、4a、4b、および1
4の樹脂被覆板は、フランジ加工に至るまで樹脂皮膜が
剥離することなく成形可能であったが、13aおよび1
3bの樹脂被覆板は、再絞り缶をストレッチ加工と同時
にしごき加工する工程で樹脂皮膜が剥離した。また、4
bの樹脂被覆板による缶では美麗な鏡面光沢が得られ
た。
【0030】以上に示すように、本発明のSnめっき鋼
板に有機樹脂を被覆してなる樹脂被覆Snめっき鋼板
は、従来のSnめっき鋼板よりも被覆樹脂層の接着強度
が優れ、被覆樹脂層の接着強度に優れる樹脂被覆電解ク
ロム酸処理鋼板と同程度の接着強度を有しており、絞り
加工、絞り加工後さらにストレッチ加工、絞り加工後さ
らにしごき加工、絞り加工後さらにストレッチ加工とし
ごき加工を併用した加工を施して缶体に成形しても、樹
脂皮膜が剥離しないことが判明した。
【0031】
【発明の効果】本発明は、鋼板表面にSnめっきを施
し、次いでめっき上にシランカップリング剤塗布層を設
けたSnめっき鋼板であり、このSnめっき鋼板に塗料
を塗布し、焼き付けるか、樹脂フィルムを積層てなる樹
脂被覆Snめっき鋼板とした場合、2kg/10mm以
上のTピール強度の優れた接着強度が得られる。そのた
め、これらの樹脂被覆Snめっき鋼板に絞り加工、また
は絞り加工後ストレッチ加工、または絞り加工後しごき
加工、または絞り加工後ストレッチ加工としごき加工を
併用して加工した場合に樹脂フィルムが剥離することな
く、缶体に成形することが可能である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 駒井 正雄 山口県下松市東豊井1296番地の1 東洋鋼 鈑株式会社技術研究所内 (72)発明者 黒田 均 山口県下松市東豊井1296番地の1 東洋鋼 鈑株式会社技術研究所内 Fターム(参考) 4D075 AE16 AE19 BB24Y BB26Z BB87X BB91Z CA13 CA33 DA06 DB01 DC42 EB12 EB14 EB15 EB19 EB20 EB22 EB32 EB33 EB35 EB36 EB43 4F100 AB02E AB03A AB21B AB21D AB31E AH03C AH03E AK01C AK01E AK33 AK42 AK52C AK52E AK53 BA03 BA05 BA06 BA07 BA10A BA10C BA10E CC00C CC00E EH46 EH463 EH71 EH712 EJ42 EJ422 EJ50 EJ502 EJ86 EJ862 GB16 JB02 JL11 YY00C YY00E 4K044 AA02 AB02 BA06 BA10 BA21 BB03 BB04 BB05 BC02 BC05 CA18 CA31 CA53

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鋼板の片面または両面にSn層と、その
    上層にシランカップリング剤塗布層を設けてなる、Sn
    めっき鋼板。
  2. 【請求項2】 鋼板の片面または両面にFe−Sn合金
    層と、その上層にSn層と、さらにその上層にシランカ
    ップリング剤塗布層を設けてなる、Snめっき鋼板。
  3. 【請求項3】 シランカップリング剤の塗布量がSi量
    で1〜50mg/m である請求項1または2に記載の
    Snめっき鋼板。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載のSnめ
    っき鋼板に有機樹脂皮膜を被覆してなる樹脂被覆Snめ
    っき鋼板。
  5. 【請求項5】 有機樹脂皮膜が有機樹脂塗料を塗装して
    なる皮膜である請求項4に記載の樹脂被覆Snめっき鋼
    板。
  6. 【請求項6】 有機樹脂皮膜が樹脂フィルムを積層して
    なる皮膜である請求項4に記載の樹脂被覆Snめっき鋼
    板。
  7. 【請求項7】 有機樹脂皮膜の接着強度がTピール強度
    で2kg/10mm以上である、請求項4〜6のいずれ
    かの樹脂被覆Snめっき鋼板。
  8. 【請求項8】 有機樹脂皮膜の接着強度がTピール強度
    で4kg/10mm以上である、請求項7の樹脂被覆S
    nめっき鋼板。
  9. 【請求項9】 請求項4〜8のいずれかの樹脂被覆Sn
    めっき鋼板を絞り加工してなる缶。
  10. 【請求項10】 請求項4〜8のいずれかの樹脂被覆S
    nめっき鋼板を絞り加工後さらにスチレッチ加工してな
    る缶。
  11. 【請求項11】 請求項4〜8のいずれかの樹脂被覆S
    nめっき鋼板を絞り加工後さらにしごき加工してなる
    缶。
  12. 【請求項12】 請求項4〜8のいずれかの樹脂被覆S
    nめっき鋼板を絞り加工後さらにストレッチ加工としご
    き加工を併用して加工してなる缶。
  13. 【請求項13】 鋼板の片面または両面にSnめっき層
    を形成させた後、Snめっき層上にシランカップリング
    剤を塗布し乾燥することを特徴とする、Snめっき鋼板
    の製造方法。
  14. 【請求項14】 鋼板の片面または両面にSnめっき層
    を形成させた後、Snの融点以上の温度に加熱し、次い
    で急冷した後、Snめっき層上にシランカップリング剤
    を塗布し乾燥することを特徴とする、Snめっき鋼板の
    製造方法。
  15. 【請求項15】 鋼板の片面または両面にSnめっき層
    を形成させ、次いでSnめっき層上にシランカップリン
    グ剤を塗布し乾燥した後、シランカップリング剤塗布層
    上に有機樹脂塗料を塗装することを特徴とする、樹脂被
    覆Snめっき鋼板の製造方法。
  16. 【請求項16】 鋼板の片面または両面にSnめっき層
    を形成させ、次いでSnの融点以上の温度に加熱し、次
    いで急冷した後、Snめっき層上にシランカップリング
    剤を塗布し乾燥した後、シランカップリング剤塗布層上
    に有機樹脂塗料を塗装することを特徴とする、樹脂被覆
    Snめっき鋼板の製造方法。
  17. 【請求項17】 鋼板の片面または両面にSnめっき層
    を形成させ、次いでSnめっき層上にシランカップリン
    グ剤を塗布し乾燥した後、シランカップリング剤塗布層
    上に有機樹脂フィルムを積層することを特徴とする、樹
    脂被覆Snめっき鋼板の製造方法。
  18. 【請求項18】 鋼板の片面または両面にSnめっき層
    を形成させ、次いでSnの融点以上の温度に加熱し、次
    いで急冷した後、Snめっき層上にシランカップリング
    剤を塗布し乾燥した後、シランカップリング剤塗布層上
    に有機樹脂フィルムを積層することを特徴とする、樹脂
    被覆Snめっき鋼板の製造方法。
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