JP2002284885A - エチレン−ビニルアルコール共重合体樹脂組成物の製造方法 - Google Patents
エチレン−ビニルアルコール共重合体樹脂組成物の製造方法Info
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Abstract
OH)以外の各種成分が配合された組成物でありながら
も、ペレットなど成形物の形状を安定化できるEVOH
樹脂組成物を得る。 【解決手段】 含水率が0.5重量%以上のEVOH
(成分A)と添加成分Bとを押出機に導入して混練し、
押出機に水を供給するか、押出機から水を除去するか、
あるいは押出機への水の供給と押出機からの水の除去と
を組み合わせることによって、押出機内の樹脂組成物の
含水率を調整してから吐出する。ただし、水は、液体と
して供給し、除去する。こうしてストランド切れやカッ
トミスを抑制する。
Description
アルコール共重合体(以下、「EVOH」と略称する)
樹脂組成物の製造方法に関する。
保香性、透明性などに優れている。この特性を利用し
て、EVOHは、フィルム、シート、ボトルなどに成形
され、食品包装用途などで利用されている。
して、EVOHの各種特性を改善することが行われてい
る。押出機内においてEVOHと各種成分とを溶融混練
することも提案されている。押出機には、通常、乾燥状
態のEVOHが導入されるが、特開平5−9334号公
報に開示されている方法では、含水状態のEVOHが用
いられている。同公報には、含水率が20〜60重量%
のEVOHペレットと生デンプン(含水率12%のコー
ンスターチ)とをヘンシェルミキサーに投入して混合
し、この混合物をベント付き二軸押出機に供給して12
0℃で混練し、ストランド状に溶融押出し、このストラ
ンド状凝固物をペレタイザーを用いてペレット化する方
法が記載されている。しかし、上記程度の含水状態にあ
る混合物を、脱液部を有しない二軸押出機で溶融混練し
たのでは、遊離水が生じやすく、押出機からの吐出直後
に遊離水によるストランド切れが生じやすくなる。この
ため、形状の安定化したペレットが得られにくくなる。
ペレットの形状が安定しないと、ペレットを移送する際
に微粉が発生して熱劣化の原因となったり、ペレットを
成形機へ供給する際にホッパー内でブロッキングを起こ
してサージング(押出不安定)の原因となったりする。
VOH以外の各種成分が配合された組成物でありながら
も、ペレットなど成形物の形状を安定化できるEVOH
樹脂組成物の製造方法を提供することを目的とする。
に、本発明のEVOH樹脂組成物の製造方法は、含水率
が0.5重量%以上であるEVOH樹脂(成分A)と、
添加成分(成分B)とを押出機に導入して混練し、前記
押出機への水の供給および前記押出機からの水の除去か
ら選ばれる少なくとも一方の操作によって、前記押出機
内の樹脂組成物の含水率を調整してから吐出することを
特徴とする。ただし、水は、液体として供給し、除去す
るものとする。以降、本明細書では、気体(水蒸気)な
ど液体以外の状態にある水を除く意味で、「水」という
用語を使用する。
び/または除去して含水率を調整してから吐出するた
め、ストランド切れなどを抑制して、安定した形状のE
VOH樹脂組成物を得ることができる。成分Aの含水率
は70重量%以下が好適である。
について説明する。押出機から吐出した直後の樹脂組成
物の含水率は、5〜40重量%が好ましい。含水率が高
すぎると樹脂と樹脂に含まれる水とが相分離を起こしや
すくなり、押出機吐出直後のストランドが発泡しやすく
なる。一方、含水率が低すぎると、樹脂の粘度が増大
し、せん断発熱による熱劣化の原因となったり、押出機
に過剰な負担がかかって故障の原因となったりする。ま
た、部分的に溶融不良となってストランド切れが発生し
やすくなる。なお、押出機吐出直後の樹脂組成物の含水
率が5重量%未満である場合は、押出機内において溶融
混練しようとするとEVOHを高温にまで加熱する必要
が生じ、EVOHが熱劣化しやすくもなる。
記〜のいずれかの方法を採用すればよい。 押出機に水を供給する、 押出機から水を除去する、 押出機への水の供給と押出機からの水の除去とを組み
合わせる、
添加物の溶媒としての水、洗浄液としての(あるいは洗
浄液に含まれる)水なども含む。除去される水にも、洗
浄により除去されるケン化触媒残渣などが含まれていて
もよく、水のみとして除去する必要はない。水の供給、
除去の回数、順序にも特に制限はない。
る。本発明の方法では、含水状態のEVOHを押出機内
に導入するため、EVOHを低温で溶融して混練でき
る。このため、EVOHの熱劣化や添加する材料の熱劣
化や分解を抑制できる。押出機内の溶融樹脂の温度は、
好ましくは70〜170℃である。このように、押出機
内の温度を相対的に低く保ちながら、押出機内の水を効
率的に調整するためには、(水蒸気ではなく液体の)水
を供給/除去することが好ましい。EVOH樹脂組成物
の熱劣化を抑制するべく低温で溶融混練しながら含水率
を適切に制御して形状が安定してペレットを得るために
は、(液体として)水を供給/除去する本発明の方法が
特に適している。
浄する場合や、押出機内のEVOH樹脂組成物にさらに
添加物を水溶液として導入する場合には、押出機内の水
が過剰になる可能性があるため、(液体として)水を効
率的に除去する方法が特に適している。
るEVOHを成分Aとすれば成分B)には、特に制限は
ない。成分Bとしては、各種樹脂や、可塑剤、酸化防止
剤、滑剤、紫外線吸収剤、帯電防止剤、難燃剤、結晶核
剤などのプラスチック添加剤が例示できる。プラスチッ
ク添加剤の中では、酸化防止剤が好適であり、酸化防止
剤としては、無機化合物のハイドロタルサイト系化合
物、有機化合物のヒンダードフェノール、ヒンダードア
ミン、リン系酸化防止剤などが好適である。
無機物としては、例えばガラス繊維、ガラスフレーク、
ガラスビーズなどのガラス系フィラー;炭酸カルシウ
ム、チタン酸カリウム、硫酸バリウムなどの金属塩;ア
ルミナ、酸化チタン、二酸化ケイ素、酸化亜鉛、ゼオラ
イトなどの金属酸化物;ワラストナイト;カーボンファ
イバー;無機層状化合物;などが挙げられる。無機層状
化合物とは、原子が共有結合などによって強く結合して
密に配列したシート状物を形成し、これらシート状物が
ファンデルワールス力、静電気力などによってほぼ平行
に積み重なった構造を有する化合物をいい、例えば、タ
ルク、マイカ、カオリナイト、モンモリロナイト、バー
ミキュライトなどが該当する。無機層状化合物は、天然
品であっても合成品であってもよい。成分Bとして、成
分Cの代表例として後述するカルボン酸などの添加剤を
用いても構わない。さらに、上記添加剤を添加する方法
としては,成分A以外の樹脂組成物に予めブレンドした
マスターバッチとしてブレンドする方法も好適である。
中でも、EVOHと相容性のある樹脂、EVOHと反応
する官能基を有する樹脂またはEVOHに微分散する樹
脂が好ましい。
−ナイロン、ポリウレタン、ポリビニルアルコール、エ
チレン−酢酸ビニル共重合体およびその部分ケン化物、
デンプンなどが挙げられる。また、成分AのEVOHと
組成または分子量が異なるEVOHを成分Bとして用い
てもよい。
しては、無水マレイン酸などのカルボン酸誘導体で変性
したポリオレフィン、アイオノマーとポリアミドの溶融
混合物、ボロン酸変性樹脂などが挙げられる。
シェル構造を有するポリマー微粒子を挙げることができ
る。
ついては、本発明の適用が特に適している。ボロン酸変
性樹脂は、EVOHの水酸基との反応により増粘するた
め、樹脂組成物の粘度コントロールが特に重要となるた
めである。従来、一般に行われてきたように、乾燥状態
の樹脂同士を溶融混練する方法では、特に比較的多量の
ボロン酸変性樹脂をEVOHに配合した場合に、増粘斑
が発生しやすく、結果としてストランド切れ、カットミ
スなどの不具合が発生しやすくなる。含水状態のEVO
Hとボロン酸変性樹脂とを溶融混練し、樹脂組成物の含
水率を調整すると、上記不具合を抑制できる。
基および水の存在下でボロン酸基に転化しうるホウ素含
有基(以下単に「ホウ素含有基」と略称する)から選ば
れる少なくとも一つの官能基を有する樹脂をいう。すな
わち、ボロン酸基およびホウ素含有基からなる群から選
ばれる少なくとも一つの官能基が、ホウ素−炭素結合に
より主鎖、側鎖または末端に結合した樹脂である。
のベースポリマーに由来するもの、あるいはベースポリ
マーに反応させるホウ素化合物に由来するものである。
ホウ素−炭素結合の好適な例としては、ホウ素と主鎖、
末端または側鎖のアルキレン基との結合が挙げられる。
ものである。
分解を受けて上記式(I)で示されるボロン酸基に転化
しうるものであれば、特に制限はないが、代表例として
下記一般式(II)で示されるボロン酸エステル基、下記
一般式(III)で示されるボロン酸無水物基、下記一般
式(IV)で示されるボロン酸塩基が挙げられる。
肪族炭化水素基(例えば炭素数1〜20の直鎖状、分岐
状アルキル基またはアルケニル基)、脂環式炭化水素基
(例えばシクロアルキル基、シクロアルケニル基)、ま
たは芳香族炭化水素基(例えばフェニル基、ビフェニル
基)を表し、X,Yは同じ基でもよいし、異なっていて
もよい。また、XとYは結合していてもよい。ただし、
X,Yがともに水素原子である場合は除く(式(I)と
同一)。また、R1,R2,R3は、上記X,Yと同様、
水素原子、脂肪族炭化水素基、脂環式炭化水素基、また
は芳香族炭化水素基を表す。ここでも、R1,R2,R3
は同じ基でもよいし、異なっていてもよい。また、Mは
アルカリ金属を表す。なお、上記のX,Y,R1,R2,
R3には、他の基、例えばカルボキシル基、ハロゲン原
子などが含まれていてもよい。
ル基の具体例としては、ボロン酸ジメチルエステル基、
ボロン酸ジエチルエステル基、ボロン酸ジプロピルエス
テル基、ボロン酸ジイソプロピルエステル基、ボロン酸
ジブチルエステル基、ボロン酸ジヘキシルエステル基、
ボロン酸ジシクロヘキシル基、ボロン酸エチレングリコ
ールエステル基、ボロン酸プロピレングリコールエステ
ル基(ボロン酸1,2−プロパンジオールエステル基、
ボロン酸1,3−プロパンジオールエステル基)、ボロ
ン酸トリメチレングリコールエステル基、ボロン酸ネオ
ペンチルグリコールエステル基、ボロン酸カテコールエ
ステル基、ボロン酸グリセリンエステル基、ボロン酸ト
リメチロールエタンエステル基などが挙げられる。ま
た、ホウ素含有基とは、さらに詳しくは、樹脂を、水ま
たは水と有機溶媒(トルエン、キシレン、アセトンな
ど)との混合液体中で、反応時間10分〜2時間、反応
温度25℃〜150℃の条件下で加水分解した場合に、
ボロン酸基に転化しうる基を意味する。
0.0001〜1meq/g(ミリ当量/g)が好まし
く、0.001〜0.1meq/gがさらに好ましい。
る少なくとも一つの官能基を有する樹脂のベースポリマ
ーを構成するモノマーとしては、エチレン、プロピレ
ン、1−ブテン、イソブテン、3−メチルペンテン、1
−ヘキセン、1−オクテンなどのα−オレフィン類で代
表されるオレフィン系単量体;スチレン、α−メチルス
チレン、2−メチルスチレン、3−メチルスチレン、4
−メチルスチレン、4−プロピルスチレン、4−t−ブ
チルスチレン、4−シクロヘキシルスチレン、4−ドデ
シルスチレン、2−エチル−4−ベンジルスチレン、4
−(フェニルブチル)スチレン、2,4,6−トリメチ
ルスチレン、モノフルオロスチレン、ジフルオロスチレ
ン、モノクロロスチレン、ジクロロスチレン、メトキシ
スチレン、t−ブトキシスチレンなどのスチレン類;1
−ビニルナフタレン、2−ビニルナフタレンなどビニル
ナフタレン類などのビニル基含有芳香族化合物;インデ
ン、アセナフチレンなどビニレン基含有芳香族化合物な
どに例示されるビニル芳香族化合物;ブタジエン、イソ
プレン、2,3−ジメチルブタジエン、ペンタジエン、
ヘキサジエンなどに代表される共役ジエン化合物などが
挙げられる。
種または三種以上からなる重合体として使用される。こ
れらのベースポリマーでは、特にエチレン系重合体{超
低密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、中密度ポリ
エチレン、高密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチ
レン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−アク
リル酸エステル共重合体、エチレン−アクリル酸共重合
体の金属塩(Na,K,Zn系アイオノマー)、エチレ
ン−プロピレン共重合体}およびビニル芳香族化合物と
共役ジエン化合物との共重合体が好適である。
る少なくとも一つの官能基を有する樹脂の代表的製法に
ついて説明する。この官能基を有する樹脂は、窒素雰囲
気下で炭素−炭素二重結合を有する樹脂にボラン錯体お
よびホウ酸トリアルキルエステルを反応させることによ
って、ボロン酸ジアルキルエステル基を有する樹脂を得
た後、水またはアルコール類を反応させることによって
得ることができる。この製法において原料として末端に
二重結合を有する樹脂を使用すれば、末端にボロン酸基
またはホウ素含有基を有する樹脂が得られ、側鎖または
主鎖に二重結合を有する樹脂を原料として使用すれば、
側鎖にボロン酸基またはホウ素含有基を有する樹脂が得
られる。
としては、1)通常のオレフィン系重合体の末端に微量
に存在する二重結合を利用する方法;2)通常のオレフ
ィン系重合体を無酸素条件下、熱分解し、末端に二重結
合を有するオレフィン系重合体を得る製法;3)オレフ
ィン系単量体とジエン系重合体の共重合によりオレフィ
ン系単量体とジエン系単量体との共重合体を得る製法;
4)ビニル芳香族化合物と共役ジエン系単量体との共重
合体を得る方法;などが挙げられる。
体の製法を用いることができるが、特に、連鎖移動剤と
して水素を用いず、重合触媒としてメタロセン系重合触
媒を用いる製法(例えば、DE4030399)が好ま
しい。2)については、公知の方法(例えば、US28
35659,3087922)によりオレフィン系重合
体を窒素雰囲気下や真空条件下など無酸素条件下で30
0℃〜500℃の温度で熱分解することによって得られ
る。3)については公知のチーグラー系触媒を用いたオ
レフィン−ジエン系重合体の製法(例えば、特開昭50
−44281号公報、DE3021273)を用いるこ
とができる。
結合を有するオレフィン系重合体を原料とすることで、
末端にボロン酸基およびホウ素含有基から選ばれる少な
くとも一つの官能基が結合したポリオレフィンが得られ
る。また、3)の方法で得られた二重結合を有するオレ
フィン系重合体および4)の方法で得られるビニル芳香
族化合物と共役ジエン化合物からなる共重合体を原料と
することで、上記官能基が側鎖に結合した樹脂が得られ
る。
ロフラン錯体、ボラン−ジメチルスルフィド錯体、ボラ
ン−ピリジン錯体、ボラン−トリメチルアミン錯体、ボ
ラン−トリエチルアミン錯体などが好ましく、ボラン−
トリエチルアミン錯体およびボラン−トリメチルアミン
錯体がより好ましい。ボラン錯体の仕込み量は、ベース
ポリマーの二重結合に対し、1/3〜10当量が好まし
い。ホウ酸トリアルキルエステルとしては、トリメチル
ボレート、トリエチルボレート、トリプロピルボレー
ト、トリブチルボレートなどのホウ酸低級アルキルエス
テルが好ましい。ホウ酸トリアルキルエステルの仕込み
量は、オレフィン系重合体の二重結合に対し、1〜10
0当量が好ましい。溶媒は、特に使用する必要はない
が、使用する場合は、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、
デカン、ドデカン、シクロヘキサン、エチルシクロヘキ
サン、デカリンなどの飽和炭化水素系溶媒が好ましい。
℃、好ましくは100〜250℃、反応時間1分〜10
時間、好ましくは5分〜5時間として行うのがよい。水
またはアルコール類を反応させる条件としては、通常、
トルエン、キシレン、アセトン、酢酸エチルなどの有機
溶媒を反応溶媒として用い、水またはメタノール、エタ
ノール、ブタノールなどのアルコール類;エチレングリ
コール、1,2−プロパンジオール、1.3−プロパン
ジオール、ネオペンチルグリコール、グリセリン、トリ
メチロールエタン、ペンタエリスリトール、ジペンタエ
リスリトールなどの多価アルコール類をボロン酸基に対
し、1〜100当量以上の大過剰量を用い、25℃〜1
50℃の温度で1分〜1日程度反応を行うことによって
得られる。
OH(成分A)と配合されるボロン酸変性樹脂として
は、ポリオレフィンをベースポリマーとする樹脂が好ま
しく、ポリエチレンをベースポリマーとすることがより
好ましい。また、EVOHとのブレンド時におけるゲル
・ブツなどの発生を抑制しつつ、良好な耐衝撃性を得る
ためには、末端にボロン酸基およびホウ素含有基から選
ばれる少なくとも一つの官能基を有する樹脂を用いるこ
とが好ましい。
は、ポリウレタンである。ポリウレタンを、従来の通常
の方法、すなわち乾燥状態のEVOHと溶融混練する方
法により配合すると、押出機内で増粘斑が発生し、スト
ランド切れやカットミスなどの不具合が生じる。このた
め、これまで押出機内でポリウレタンを溶融混練するこ
とはできなかった。しかし、含水状態のEVOHとポリ
ウレタンとを溶融混練して含水率を調整すると、上記不
具合を抑制できる。
ン、エチレン含有量が少ないEVOHのように熱分解温
度と融点との差が小さい樹脂の場合、乾燥状態のEVO
Hと溶融混練すると、ポリビニルアルコールやデンプン
が押出機の中で熱分解し、発泡、着色などが発生し、安
定に押出すことが困難であった。これらの樹脂は、水分
の存在によって融点が低下し、比較的低温で溶融混練が
可能となるため、やはり本発明の方法に適している。
ず、例えばEVOHとは非相溶であるが、ブレンドする
ことによりEVOHに柔軟性を付与できるエチレン−酢
酸ビニル共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体の部
分ケン化物、ポリエチレン、アモルファスナイロン、6
−12ナイロン、スチレン−ブタジエンブロック共重合
体、スチレン−イソプレンブロック共重合体などを用い
ることもできる。
くとも一方が170℃以下であることが好ましい。押出
機内の温度で溶融状態となり、含水状態のEVOHに対
して良好な分散性を示すからである。融点および流動開
始温度が170℃を超えると、押出機内で未溶融部分が
発生し、均一な分散状態が得られず、成形不良または外
観不良を誘発する場合がある。
(定荷重押し出し形細管式レオメータ)を使用し、試験
時間の経過と共に昇温しながら試料の流動性を連続的に
測定し、試料の固体域よりゴム弾性域を経て流動域に到
達したときの温度である。
合量は、0.01〜200重量部が好適である。成分B
が樹脂である場合は、1〜200重量部が好適であり、
5〜100重量部がさらに好適である。樹脂の配合量が
1重量部未満であると、樹脂配合の効果の発現が十分に
得られない場合が多い。具体的には、ボロン酸変性樹脂
の場合には柔軟性が十分に向上せず、ポリビニルアルコ
ールやデンプンの場合には易崩壊性が十分に得られない
場合が多い。一方、樹脂の配合量が200重量部を超え
ると、ガスバリア性が不十分となる場合が多い。成分B
が酸化防止剤である場合は、配合量の好適範囲は0.0
1〜5重量部である。0.01重量部未満であると酸化
防止効果が発現しにくく、5重量部を超えると成形品か
ら酸化防止剤がブリードアウトしたり、押出機への噛み
込み性が悪化したりする場合がある。
Hの溶融および混練についてさらに具体的に説明する。
図1には、本発明の一実施形態の説明を容易にするため
に、2軸押出機のシリンダとその内部に配置されるスク
リューとを並べて示す。まず、ここで説明する形態で
は、2軸押出機の原料供給部1から含水状態のEVOH
(成分A)と成分Bとが供給される。
Aと成分Bとを予めドライブレンドして押出機のホッパ
ーへ投入してもよく、成分Aと成分Bとをホッパーに同
時投入してもよく、成分Aおよび成分Bを2台のフィー
ダーにより別々に投入してもよい。これらの中では、2
台のフィーダーにより成分Aおよび成分Bをそれぞれフ
ィードする方法が定量的な投入に優れ、品質のバラツキ
を低減する点で優れている。なお、ホッパーへ投入する
際の各成分の形状は、ペレット、粉体(クラム状も含
む)などであればよく特定形状に限定されない。
融ないし半溶融状態となったEVOH樹脂組成物は、フ
ルフライトスクリュー部7aによって前方(図示右方
向)へと送られ、脱液部2において過剰の水分が絞られ
る。次いで、EVOHは、逆フライトスクリュー部8a
で混合されてから、フルフライトスクリュー部7bに送
られる。ベント口3から水蒸気が放出されて押出機内の
圧力とともに樹脂の含水率がさらに調整される。
ライトスクリュー部8bに送られ、必要に応じて、微量
成分添加部4から供給される成分C(例えば、カルボン
酸、ホウ素化合物、リン酸化合物、アルカリ金属塩およ
びアルカリ土類金属塩から選ばれる少なくとも1種)と
溶融混練される。脱液されてはいるが、添加剤と混練さ
れるEVOHは依然として含水状態にある。なお、EV
OHの温度は、さらに後段の最終のフルフライトスクリ
ュー部7cに配置された温度センサー5により測定した
温度に基づいて制御される。
テル共重合体をケン化して得たものを用いればよい。エ
チレン含有量は、通常3〜70モル%が好適であるが、
ガスバリア性と溶融成形性に優れた成形物を得るという
観点からは、エチレン含有量は、10〜60モル%、さ
らに20〜55モル%、特に25〜55モル%が好まし
い。EVOHにおけるビニルエステル成分のケン化度
は、通常80〜100モル%が好適であるが、ガスバリ
ア性に優れた成形物を得るという観点からは、95モル
%以上、特に99モル%以上が好ましい。
VOHは、水溶性を付与したEVOHとして好適に用い
られる。このEVOHを含む水溶液はバリア性、塗膜成
形性に優れ、コート材料として用いることができる。ま
た、ケン化度80〜95モル%のEVOHは、溶融成形
性を改善するために好適に用いられる。このEVOHは
単独で用いてもよいが、ケン化度が99モル%を超える
EVOHとブレンドして用いることもできる。
およびケン化度80〜95モル%のEVOHは、いずれ
も、単にEVOHのメタノール溶液を凝固浴にストラン
ド状に押し出したのでは、安定した形状のペレットとし
て析出させることが困難である。しかし、本発明を適用
すれば、上記EVOHについても、ペレットを安定して
製造し、かつEVOHに配合する樹脂を均一化できる。
%未満では溶融成形性が悪く、耐水性、耐熱水性、高湿
度下でのガスバリア性が低下するおそれがある。一方、
70モル%を超える場合は、バリア性や印刷適性などが
不足する場合がある。また、ケン化度が80モル%未満
では、バリア性、耐着色性、耐湿性が十分に得られな
い。
0.5重量%以上であればよいが、5重量%以上、さら
に7重量%以上が好ましい。乾燥状態のEVOHの融点
よりも低い温度でEVOHを溶融できるからである。こ
うして、押出機内におけるEVOHの熱劣化などを抑制
できる。一方、押出機に投入するEVOHの含水率は、
70重量%以下であればよいが、60重量%以下、さら
に50重量%以下が好ましい。含水率が70重量%を超
えると、EVOH樹脂組成物において、樹脂と樹脂に含
有される水とが相分離を起こしやすくなる。水が相分離
を起こすと、樹脂表面が濡れ状態となって摩擦が大きく
なるため、押出機ホッパー内でブリッジが発生しやすく
なり、ペレットの生産性に悪影響を及ぼすおそれもあ
る。
調整する方法は、特に限定されない。含水率を上げるた
めには、樹脂に水をスプレーする方法、樹脂を水中に浸
漬させる方法、樹脂を水蒸気と接触させる方法などを採
用すればよい。一方、含水率を下げるためには、各種の
乾燥方法を用いればよく、例えば、流動式熱風乾燥機、
静置式熱風乾燥機を用いて乾燥する方法を採用すればよ
い。ただし、乾燥斑を低減するという観点からは流動式
熱風乾燥機を使用することが好ましい。なお、熱劣化を
抑制するために、乾燥温度は120℃以下が好適であ
る。
ンドをカットして得られるペレットが好適であるが、上
記のようにEVOHの形状は特に限定されず、EVOH
のペーストが不定形に凝固したクラム状析出物などを用
いてもよい。EVOHのペーストを直接押出機に投入し
ても構わない。
らケン化触媒残渣を除去することもできる。具体的に
は、押出機の少なくとも1箇所から洗浄液を注入して、
EVOHを洗浄し、注入部よりも下流側の少なくとも1
箇所から洗浄液を排出すればよい。従来は、樹脂ペレッ
トを固体状態のまま洗浄容器に入れて洗浄液と接触させ
ることにより、ペレット内部からの拡散に頼ってケン化
触媒残渣を抽出していた。しかし、押出機内において同
時に洗浄を行うと、効率良くかつ省スペースで洗浄でき
る。
化触媒残渣は、典型的には、アルカリ金属イオンであ
る。そして、このアルカリ金属イオンの含有量が金属換
算で0.1〜5重量%の範囲である場合に、押出機内に
おける上記洗浄方法を適用すると大きな効果が得られ
る。含有量が0.1重量%未満では、従来の洗浄方法を
適用した場合と大差はなく、逆に5重量%を超えると、
十分な洗浄を行うためにはスクリュー長さ(L)/スク
リュー径(D)の大きい押出機が必要となってコストア
ップとなる。上記含有量は、0.2重量%以上、特に
0.5重量%以上が好適であり、さらに、4重量%以
下、特に3重量%以下が好適である。
リ金属イオンは、金属換算で0.05重量%以下、さら
に0.04重量%以下、特に0.03重量%以下が好適
である。0.05重量%を超えてアルカリイオン金属イ
オンが残留すると、EVOHの熱安定性が低下すること
がある。
媒残渣を除去できるものであれば特に限定されず、例え
ば水を用いることもできるが、25℃におけるpKaが
3.5以上の酸の水溶液が好適である。上記pKaが
3.5未満の酸の水溶液を用いると、EVOHの耐着色
性や層間接着性が十分に得られない場合がある。pKa
が3.5以上の酸としては、カルボン酸、特に酢酸また
はプロピオン酸が好適である。カルボン酸水溶液におけ
るカルボン酸濃度は、0.01〜10g/リットル、特
に0.1〜2g/リットルが好ましい。また、洗浄液の
注入量は、EVOH1kgあたり0.1〜100リット
ル程度が好適である。
ば特に限定されず、例えばプランジャーポンプなどを用
いて圧入すればよい。洗浄液の排出方法は、注入部より
も下流側において押出機から液体を排出できれば特に限
定されず、例えば脱水スリットや脱水孔を用いればよ
い。こうして洗浄液の排出とともに樹脂の含水率が調整
される。なお、複数の注入部、複数の脱液部を配置して
も構わない。
体のいずれであっても排出可能であって、含水率が高い
樹脂から効率的に水分を除去できる。これに対し、ベン
ト口(減圧下に水蒸気を除去する真空ベント、常圧下に
水蒸気を除去するオープンベント)は、一般に水蒸気し
か排出できない。また、ベント口に付着した樹脂が劣化
して押出機内に混入する可能性にも配慮する必要があ
る。なお、脱水孔からは溶融樹脂がはみ出ることがある
ため、かかる観点からは脱水スリットがより好適であ
る。脱水スリットとしては、ウェッジワイヤー式脱水ス
リット、スクリーンメッシュ式脱水スリットなどが挙げ
られる。
もよいが、同一種類のものを複数用いてもよく、あるい
は異なる種類のものを組み合わせて用いてもよい。例え
ば、含水率の多い樹脂から脱水スリットを用いて水を除
去し、その下流側でベント口からさらに水蒸気を除去し
てもよい。
の各工程を行った後、押出機内において、カルボン酸、
ホウ素化合物、リン酸化合物、アルカリ金属塩およびア
ルカリ土類金属塩から選ばれる添加剤を、配合するとよ
い。添加剤は、単独で添加してもよいことは勿論である
が、実施態様に応じて選択した複数種を添加することに
より、EVOHの各種性能を改善することが好ましい。
定性を改善できる。カルボン酸としては、シュウ酸、コ
ハク酸、安息香酸、クエン酸、酢酸、プロピオン酸、乳
酸などが例示できるが、コストなどを考慮すると、酢
酸、プロピオン酸または乳酸が好ましい。
樹脂組成物ペレットにおいて、10〜5000ppmが
好ましい。カルボン酸の含有量が10ppm未満である
と、溶融成形時の耐着色性が十分に得られないことがあ
り、逆に5000ppmを超えると、層間接着性が不十
分となるおそれがある。カルボン酸の含有量の下限は好
適には30ppm以上、さらに好適には50ppm以上
である。一方、カルボン酸の含有量の上限は好適には1
000ppm以下であり、さらに好適には500ppm
以下である。
安定性を改善できる。乾燥EVOH樹脂組成物ペレット
中のリン酸化合物の含有量は、リン酸根換算で1〜10
00ppmが好ましい。リン酸化合物を適切な範囲で添
加することにより、成形体の着色やゲル・ブツの発生を
抑制することが可能となる。リン酸化合物の添加による
上記改善効果は、EVOH樹脂組成物ペレットを用いた
ロングラン成形時および成形物の回収時に特に顕著とな
る。リン酸化合物としては、リン酸、亜リン酸などの各
種の酸やその塩などが例示できるが、これらに限定され
ない。リン酸塩は、第1リン酸塩、第2リン酸塩、第3
リン酸塩のいずれの形で含まれていてもよく、そのカチ
オン種も特に限定されないが、アルカリ金属塩、アルカ
リ土類金属塩であることが好ましい。中でも、リン酸2
水素ナトリウム、リン酸2水素カリウム、リン酸水素2
ナトリウム、リン酸水素2カリウムとしてリン酸化合物
を添加することが好ましい。
酸化合物の含有量は、リン酸根換算で表示して、10p
pm以上、特に30ppm以上がより好ましく、さらに
500ppm以下、特に300ppm以下がより好まし
い。かかる範囲のリン酸化合物を含有させると、より着
色が少なく、よりゲル化しにくいペレットを得ることが
できる。なお、リン酸化合物の含有量が1ppm未満で
あると、溶融成形時の着色抑制効果が十分に得られない
ことがある。特に、熱履歴を重ねるときにその傾向が顕
著となるために、ペレットを成形して得られた成形体
が、回収性に乏しいものとなる場合がある。一方、リン
酸化合物の含有量が1000ppmを超えると成形体の
ゲル・ブツが発生しやすくなる。
VOHの熱安定性や機械的性質を向上させることができ
る。これは、EVOHとホウ素化合物との間にキレート
化合物が生成するためであると考えられる。ホウ素化合
物としては、ホウ酸類、ホウ酸エステル、ホウ酸塩、水
素化ホウ素類などが挙げられるが、これらに限定されな
い。ホウ酸類としては、オルトホウ酸、メタホウ酸、四
ホウ酸などが挙げられ、ホウ酸エステルとしては、ホウ
酸トリエチル、ホウ酸トリメチルなどが挙げられ、ホウ
酸塩としては上記各種ホウ酸類のアルカリ金属塩、アル
カリ土類金属塩、ホウ砂などが挙げられる。これら化合
物の中では、オルトホウ酸(以下、単に「ホウ酸」と称
する)が好適である。
素化合物の含有量は、ホウ素換算で10〜2000pp
m、さらに50〜1000ppmが好ましい。10pp
m未満ではホウ素化合物を添加することによる熱安定性
の改善効果が十分に得られないことがあり、2000p
pmを超えるとゲル化しやすく、成形性不良となるおそ
れがある。
層間接着性や相容性を効果的に改善できる。乾燥EVO
H樹脂組成物ペレット中のアルカリ金属塩の含有量は、
アルカリ金属元素換算で5〜5000ppm、さらに2
0〜1000ppm、特に30〜750ppmが好まし
い。アルカリ金属としては、リチウム、ナトリウム、カ
リウムなどが挙げられ、アルカリ金属塩としては、脂肪
族カルボン酸塩、芳香族カルボン酸塩、燐酸塩、金属錯
体などが挙げられる。例えば、酢酸ナトリウム、酢酸カ
リウム、プロピオン酸ナトリウム、プロピオン酸カリウ
ム、燐酸ナトリウム、燐酸リチウム、ステアリン酸ナト
リウム、ステアリン酸カリウム、エチレンジアミン四酢
酸のナトリウム塩などが挙げられる。中でも酢酸ナトリ
ウム、酢酸カリウム、プロピオン酸ナトリウム、プロピ
オン酸カリウム、燐酸ナトリウムが好適である。
と、耐着色性の改善効果が若干低下するものの、ペレッ
トの溶融成形時において、熱劣化した樹脂の成形機のダ
イへの付着量を低減することが可能となる。アルカリ土
類金属塩としては、特に限定されないが、マグネシウム
塩、カルシウム塩、バリウム塩、ベリリウム塩などが挙
げられ、マグネシウム塩およびカルシウム塩が好適であ
る。アルカリ土類金属塩のアニオン種は、特に限定され
ないが、酢酸アニオン、プロピオン酸アニオン、リン酸
アニオンが好適である。
カリ土類金属塩の含有量は、同金属換算で10〜100
0ppm、さらに20〜500ppmが好適である。ア
ルカリ土類金属の含有量が10ppm未満の場合はロン
グラン性の改善効果が不十分となることがあり、100
0ppmを超えると樹脂溶融時の着色を十分に抑制でき
ないことがある。
加剤を配合すると、これらの添加剤を均一に混練でき
る。こうして、溶融成形時の押出機のモータートルクお
よびそのトルク変動が小さい方法により、押出安定性、
耐着色性およびロングラン性に優れ、ゲル・ブツの発生
およびダイ付着量が少ないEVOH樹脂組成物ペレット
を得ることができる。また、上記の添加剤は、EVOH
が含水かつ溶融状態となっている位置へと供給すると、
上記効果が十分に得られる。また、押出機の混練部に供
給すると、添加剤がより均一に配合されやすくなる。
に限定されない。押出機内に乾燥粉末として添加する方
法、溶媒を含浸させたペースト状で添加する方法、液体
に懸濁させた状態で添加する方法、溶媒に溶解させて溶
液として添加する方法などが例示されるが、添加量の制
御や、EVOH中に添加剤を均質に分散させる観点から
は、添加剤を溶媒に溶解させた溶液として添加する方法
が特に好ましい。この場合、溶媒は特に限定されない
が、添加剤の溶解性、コスト的なメリット、取り扱いの
容易性、作業環境の安全性などを考慮すると、水(水溶
液)が好適である。また、上記添加剤は、押出機の1箇
所から添加してもよいが、2箇所以上から添加しても構
わない。溶液の注入方法は、洗浄液と同様、特に限定さ
れない。
添加剤を溶液として添加する際には、EVOHの乾燥重
量100重量部に対して、溶液の添加量の下限は1重量
部以上、さらに3重量部以上、特に5重量部以上が好ま
しい。また、溶液の添加量の上限は、EVOHの乾燥重
量100重量部に対して、50重量部以下、さらに30
重量部以下、特に20重量部以下が好ましい。溶液の添
加量を1重量部未満とすると、一般に、溶液の濃度が高
くなって添加剤の分散性の改善効果が十分に得られない
ことがある。一方、溶液の添加量を50重量部よりも大
きくすると、EVOHの含水率の制御が困難となること
があり、押出機内で樹脂と樹脂に含有される水とが相分
離しやすくなる。
処理方法は知られていたが、このような方法では、EV
OHのクラム状析出物などについては良好な品質の製品
を得ることが困難であった。しかし、押出機内で配合す
ると、かかる形態のEVOHについてもカルボン酸など
の添加剤を均質に添加することが可能となり、安定した
品質のEVOH樹脂組成物ペレットを得ることができ
る。
温度は、好ましくは70〜170℃である。樹脂温度が
70℃未満の場合は、EVOHが完全に溶融しない場合
がある。また、カルボン酸など各種添加剤は、溶融状態
のEVOHに配合したほうが分散性の改善効果が高くな
る。樹脂温度は、80℃以上、特に90℃以上が好適で
ある。一方、樹脂温度が170℃を超えると、EVOH
が熱劣化を受けやすくなる。かかる観点から、樹脂温度
は、150℃以下、さらに130℃以下が好適である。
樹脂温度の調整方法は、特に限定されないが、押出機内
シリンダの温度を適切に設定する方法が好ましい。
した温度センサーにより測定した温度を適用して判断す
ればよい。温度センサーの設置場所は、押出機先端部吐
出口近傍が適当である。
水率は5〜40重量%、特に5〜35重量%が好まし
い。押出機吐出直後のEVOH樹脂組成物の含水率が4
0重量%を超えると、樹脂と樹脂に含有される水とが相
分離を起こしやすくなる。相分離が生じると押出機吐出
後のストランドが発泡しやすくなる。一方、押出機吐出
直後のEVOH組成物の含水率が5重量%未満である
と、押出機内において加熱によるEVOHの劣化を抑制
する効果が不十分となって、EVOHペレットの耐着色
性が十分に得られない場合がある。含水率は、押出機へ
の水(洗浄液などに含まれる水を含む)の供給量、ある
いは押出機からの水の排出量を制御して調整すればよ
い。
をペレット化する方法は、特に限定されないが、樹脂組
成物をダイからストランド状に凝固浴中に押出し、適切
な長さにカットするとよい。ペレットの取り扱いを容易
にするために、ダイの口径は2〜5mmφ(φは直径。
以下同じ)が好適であり、ストランドは1〜5mm程度
の長さでカットするとよい。
される。乾燥後のEVOH樹脂組成物ペレットの含水率
は、1重量%以下、さらに0.5重量%とすることが好
ましい。乾燥方法は特に限定されないが、静置乾燥法、
流動乾燥法などが好適であり、幾つかの乾燥方法を組み
合わせた多段階の乾燥工程を適用してもよい。中でも、
まず流動乾燥法で乾燥し、引き続いて静置乾燥法で乾燥
する方法が好ましい。
に浸漬して処理すると、処理後のEVOHの含水率は、
通常、40〜70重量%程度にまで至る。しかし、本発
明のように、EVOHを押出機で溶融し、この押出機内
で必要な処理剤を添加することとすると、押出機吐出直
後のEVOH樹脂組成物の含水率を容易に調整できる。
EVOH樹脂組成物における含水率は、好ましくは5〜
40重量%である。このような含水率の小さいペレット
を用いると、乾燥工程におけるエネルギー消費を削減す
ることもできる。
乾燥温度を100℃以上にすると、ペレット同士の融着
が発生することがある。この点においても、押出機内で
の添加物の配合は有利である。
物ペレットに、重合度、エチレン含有率およびケン化度
の異なるEVOHをブレンドし溶融成形することも可能
である。また、このペレットに他の各種可塑剤、安定
剤、界面活性剤、色剤、紫外線吸収剤、帯電防止剤、乾
燥剤、架橋剤、金属塩、充填剤、各種繊維等の補強剤な
どを適量添加することも可能である。
目的を阻害しない範囲で適量配合することも可能であ
る。熱可塑性樹脂としては各種ポリオレフィン(ポリエ
チレン、ポリプロピレン、ポリ1−ブテン、ポリ4−メ
チル−1−ペンテン、エチレン−プロピレン共重合体、
エチレンと炭素数4以上のα−オレフィンとの共重合
体、ポリオレフィンと無水マレイン酸との共重合体、エ
チレン−ビニルエステル共重合体、エチレン−アクリル
酸エステル共重合体、またはこれらを不飽和カルボン酸
またはその誘導体でグラフト変性した変性ポリオレフィ
ンなど)、各種ナイロン(ナイロン−6、ナイロン−
6,6、ナイロン−6/6,6共重合体など)、ポリ塩
化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリエステル、ポリス
チレン、ポリアクリロニトリル、ポリウレタン、ポリア
セタールおよび変性ポリビニルアルコール樹脂などが用
いられる。
溶融成形によりフィルム、シート、容器、パイプ、繊維
など、各種の成形体に成形される。これらの成形体は、
再使用の目的で粉砕し再度成形してもよい。また、フィ
ルム、シート、繊維などを一軸または二軸延伸すること
も可能である。溶融成形法としては、押出成形、インフ
レーション押出、ブロー成形、溶融紡糸、射出成形など
を適用できる。溶融温度は、共重合体の融点などにより
適宜選択すればよいが、150〜270℃程度が好まし
い。
ルム、シートなどとして成形し、他の層との多層構造体
として実用に供してもよい。多層構造体としては、特に
限定されないが、EVOH樹脂組成物をE、接着性樹脂
をAd、熱可塑性樹脂をTで表わすと、E/Ad/T、
T/Ad/E/Ad/Tなどが挙げられる。各層は、単
層であってもよいし、多層であってもよい。
と成形してもよいが、物性を改善するために延伸処理を
施してもよい。延伸処理を施すと、破断、ピンホール、
延伸ムラ、デラミなどが生じない延伸フィルム、延伸シ
ートなどとすることができる。延伸は、一軸延伸、二軸
延伸のいずれであってもよく、一般には、できるだけ高
倍率の延伸を行ったほうが物性的に良好となる。延伸方
法としては、ロール延伸法、テンター延伸法、チューブ
ラー延伸法、延伸ブロー法などの他、深絞成形、真空成
形などのうち延伸倍率の高いものを採用してもよい。二
軸延伸の場合は、同時二軸延伸方式、逐次二軸延伸方式
のいずれを適用してもよい。延伸温度は、例えば80〜
170℃、好ましくは100〜160℃である。
熱固定は、従来から行われてきた方法により実施すれば
よく、例えば、延伸フィルムを緊張状態を保ちながら8
0〜170℃、好ましくは100〜160℃で2〜60
0秒間程度処理すればよい。得られた延伸フィルムは、
必要に応じ、冷却処理、印刷処理、ドライラミネート処
理、溶液または溶融コート処理、製袋加工、箱加工、チ
ューブ加工、スプリット加工などを行ってもよい。
するが、本発明はこの実施例に限定されるものではな
い。なお、水はすべてイオン交換水を使用した。各特性
の評価方法は下記のとおりである。
に取り、熱風乾燥機で120℃、24時間乾燥し、乾燥
前と乾燥後のEVOHの重量変化から、下記式を用いて
EVOHの含水率を求めた。
後重量)/乾燥前重量}×100
「乾燥チップ」とは、押出機内でカルボン酸、ホウ素化
合物、リン酸化合物、アルカリ金属塩およびアルカリ土
類金属塩から選ばれる少なくとも1種を添加されたEV
OH樹脂組成物ペレットを、流動式熱風乾燥機を用いて
100℃で15時間乾燥し、引き続いて静置式熱風乾燥
機を用いて100℃で15時間乾燥を行って得られたも
のである。
95℃で6時間加熱抽出した。抽出液にフェノールフタ
レインを指示薬として1/50規定のNaOHで中和滴
定し、酢酸含有量を定量した。
液50mlに投入し、95℃で6時間撹拌した。撹拌後
の水溶液をイオンクロマトグラフィーを用いて定量分析
し、Na、K、Mgイオンの量を定量した。カラムは、
(株)横河電機製「ICS−C25」を使用し、溶離液
は5.0mMの酒石酸と1.0mMの2,6−ピリジン
ジカルボン酸を含む水溶液とした。なお、定量に際して
はそれぞれ塩化ナトリウム水溶液、塩化カリウム水溶液
および塩化マグネシウム水溶液で作成した検量線を用い
た。こうして得られたNa、K、Mgイオンの量から、
乾燥チップ中のアルカリ金属塩およびアルカリ土類金属
塩の量を金属換算の量で得た。
るつぼで600℃で灰化させた。得られたサンプルに塩
酸を加えて溶解し、ICP発光分光分析法によりホウ素
化合物の含有量をホウ素換算で定量した。
液50mlに投入し、95℃で6時間撹拌した。撹拌後
の水溶液をイオンクロマトグラフィーを用いて定量分析
し、リン酸イオンの量を定量した。カラムは、(株)横
河電機製「ICS−A23」を使用し、溶離液は2.5
mMの炭酸ナトリウムと1.0mMの炭酸水素ナトリウ
ムを含む水溶液とした。なお、定量に際してはリン酸水
溶液で作成した検量線を用いた。こうして得られたリン
酸イオンの量から、リン酸化合物の含有量をリン酸根換
算で得た。
し、試験時間の経過と共に昇温しながら試料の流動性を
連続的に測定し、下記方法により付属の解析ソフトで流
動開始温度を求めた。
D/100D(島津製作所製) 形式:定荷重押出式 試験法:昇温法 初期温度:100℃ 昇温速度:5℃/分 ダイ:1mmφ×10mm 測定荷重:100kg 測定位置:0〜15mm 解析ソフト:CFT−500D形/100Dパソコンソ
フトウェア 操作:サンプルを2g取り、シリンダー内に投入する。
サンプル投入後、6分間予熱し、測定を開始する。3℃
毎にストローク(ピストン位置)を測定し、温度−ピス
トン押出ストローク曲線を作成する。 流動開始温度算出方法(1/2法):温度−ピストン押
し出しストローク曲線(流動曲線)において、流出終了
点(Smax)と最低点(Smin)の差の1/2を求
め(X=(Smax−Smin)/2)、XとSmin
を加えた温度を流動開始温度とした。 なお、融点は、JIS K7122に準じて測定した。
用し、温度190℃、荷重2160gの条件にて測定し
た。
ケン化度99.5モル%、乾燥時のメルトインデックス
5g/10分、含水率50重量%のEVOHペレット
(成分A)とともに、成分Bとしてポリウレタンペレッ
ト(株式会社クラレ製「クラミロン(登録商標)U17
80」)を準備した。成分AおよびBを、図1に示した
と同様の構造を有する二軸押出機の原料供給部1から投
入し、脱液部(脱液スリット)2から過剰水を、ベント
口3から過剰水蒸気をそれぞれ導出し、微量成分添加部
4より酢酸/リン酸二水素カリウム/酢酸ナトリウム/
酢酸マグネシウムを溶解させた水溶液を添加した。
量は10kg/時(含有する水の重量を含む)、ポリウ
レタンの単位時間当たりの投入量は2kg/時、微量成
分を添加する処理液の投入量は、0.25L/時とし
た。処理液における各微量成分の濃度は、酢酸5g/
L、リン酸二水素カリウム2.8g/L、酢酸ナトリウ
ム9.2g/L、酢酸マグネシウム6g/Lであった。
1と同様)。 形式 二軸押出機 L/D 45.5 口径 30mmφ スクリュー 同方向完全噛合型 回転数 300rpm モーター容量 DC22KW ヒーター 13分割タイプ ダイホール数 5穴(3mmφ) 押出機内樹脂温度 140℃ 引取り速度 5m/分
却し、ファンカッター(星プラスチック社製「FC−1
08S−1」)を使用して、ペレット化した。ストラン
ド切れ、カットミスなども発生せず、安定した形状のペ
レットを得ることができた。押出機吐出後の樹脂組成物
ペレットの含水率は、15重量%であった。
を用いて100℃で25時間乾燥し、引き続き静置乾燥
機を用いて100℃で15時間乾燥した。乾燥後のEV
OH樹脂組成物ペレットを分析したところ、含水率は
0.1重量%、酢酸の含有量は200ppm、リン酸化
合物の含有量はリン酸根換算で60ppm、アルカリ金
属塩の含有量はカリウム換算で20ppm、ナトリウム
換算で80ppm、アルカリ土類金属塩の含有量はマグ
ネシウム換算で30ppmであった。
例1と同様にしてEVOH樹脂組成物ペレットを得た。
成分BとしたEVOHは、株式会社クラレ製「エクセバ
ール(登録商標)RS4105」(エチレン含有量9モ
ル%、ケン化度98モル%)、含水率5重量%のものを
使用した。実施例1と同様、ストランドの安定性、ペレ
ットの形状とも良好であった。押出条件、処理液組成、
ペレットの分析結果などの詳細を、表1〜表4に示す。
例1と同様にしてEVOH樹脂組成物ペレットを得た。
成分BとしたEVOHは、エチレン含有量52モル%、
ケン化度95モル%、メルトインデックス6g/10
分、含水率0.3重量%のものを使用した。実施例1と
同様、ストランドの安定性、ペレットの形状とも良好で
あった。押出条件、処理液組成、ペレットの分析結果な
どの詳細を、表1〜表4に示す。
例1と同様にしてEVOH樹脂組成物ペレットを得た。
成分BとしたEVOHは、株式会社クラレ製「エバール
(登録商標)F101」(エチレン含有量32モル%)
100重量部と、酸化防止剤としてチバ・スペシャリテ
ィ・ケミカルズ社製「イルガノックス(登録商標)10
98」1重量部とからなるEVOH組成物、含水率0.
3重量%のものを使用した。実施例1と同様、ストラン
ドの安定性、ペレットの形状とも良好であった。押出条
件、処理液組成、ペレットの分析結果などの詳細を、表
1〜表4に示す。
E)を成分Bとし、実施例1と同様にしてEVOH樹脂
組成物ペレットを得た。低密度ポリエチレンは、日本ポ
リケム株式会社製「ノバテック(登録商標)LJ900
N」を使用した。実施例1と同様、ストランドの安定
性、ペレットの形状とも良好であった。押出条件、処理
液組成、ペレットの分析結果などの詳細を、表1〜表4
に示す。
樹脂を成分Bとし、実施例1と同様にしてEVOH樹脂
組成物ペレットを得た。
以下に示す。まず、超低密度ポリエチレン(VLDP
E、住友化学製「エクセレン(登録商標)EUL43
0」)を、投入口を1L/分の窒素で置換しながら13
kg/時の速度で二軸押出機に供給した。次に、液体フ
ィーダー1よりボラン−トリエチルアミン錯体とホウ酸
1,3−ブタンジオールエステルの混合液(ボラン−ト
リエチルアミン錯体(TEAB)/ホウ酸1,3−ブタ
ンジオールエステル(BBD)=29/71、重量比)
を0.6kg/時の速度で、液体フィーダー2より1,
3−ブタンジオールを0.5kg/時の速度で供給し、
連続的に混練した。混練の間、ベント1およびベント2
のゲージが約20mmHgを示すように圧力を調節し
た。その結果、吐出口から13kg/時の速度で、ボロ
ン酸1,3−ブタンジオールエステル基を含有する超低
密度ポリエチレン(BR−VLDPE)を得た。
mol/g、二重結合量0μmol/gおよびメルトイ
ンデックス(MI)4g/10min(190℃,21
60g)であった。
運転条件は下記のとおりである。 同方向二軸押出機TEM−35B(東芝機械製) スクリュー径 :37mmφ L/D :52(15ブロック) 液体フィーダー :C3(液体フィーダー1)、C11(液体フィーダー2) ベント位置 :C6、C14 スクリュー構成 :C5-C6間,C10-C11間およびC12の位置にシー ルリングを使用 温度設定 :C1 水冷 C2〜C3 200℃ C4〜C15 250℃ ダイ 250℃ スクリュ回転数 :400rpm
ンドの安定性、得られたペレットの形状は良好であっ
た。押出条件、処理液組成、ペレットの分析結果などの
詳細を、表1〜表4に示す。
エチレン−酢酸ビニル共重合体の45重量%メタノール
溶液をケン化反応器に仕込み、苛性ソーダ/メタノール
溶液(80g/L)を共重合体中の酢酸ビニル成分に対
し、0.4当量となるように添加し、メタノールを添加
して共重合体濃度が20重量%になるように調整した。
60℃に昇温し反応器内に窒素ガスを吹き込みながら約
4時間反応させた。4時間後、酢酸で中和し反応を停止
させ、エチレン含有量44モル%、ケン化度99.5モ
ル%のEVOHのメタノール溶液を得た。
金板から水中に押し出してストランド析出させ、切断す
ることで直径約3mm、長さ約5mmのペレットを得
た。得られたペレットは遠心分離機で脱液しさらに大量
の水を加え脱液する操作を繰り返した。
率55重量%)3.5kgを、酢酸濃度0.4g/L、
リン酸二水素カリウム濃度0.1g/L、酢酸ナトリウ
ム濃度0.4g/L、酢酸マグネシウム濃度0.3g/
Lである水溶液6Lに室温で6時間浸漬した。浸漬後、
脱液し、含水率55重量%のEVOHペレットを得た。
さらに、このペレットを流動乾燥機に投入し、80℃で
15時間、続いて静置乾燥機を用いて100℃で24時
間乾燥を行い、含水率0.3重量%のEVOHペレット
を得た。得られたEVOHペレットは、酢酸300pp
m、リン酸化合物はリン酸根換算で100ppm、アル
カリ金属塩はカリウム換算で40ppm、ナトリウム換
算で130ppm、アルカリ土類金属はマグネシウム換
算で50ppmであった。メルトインデックスは5g/
10分であった。
の原料供給部より、上記EVOHペレットを10kg/
時(含有する水の重量を含む)、実施例1で使用したポ
リウレタンを4kg/時で投入した。その結果、ストラ
ンド切れが多発し、安定したサンプル採取ができなかっ
た。得られたペレットの形状は、カットミスが目立ち不
良であった。ペレットの含水率は0.1重量%であっ
た。押出条件、処理液組成、ペレットの分析結果などの
詳細を、表1〜表4に示す。
基含有熱可塑性樹脂BR−VLDPEを成分とし、比較
例1と同様にしてEVOH樹脂組成物ペレットを得た。
しかし、ストランド切れが多発し、安定したサンプル採
取ができなかった。また、得られたペレットの形状は、
カットミスが目立ち不良であった。押出条件、処理液組
成、ペレットの分析結果などの詳細を、表1〜表4に示
す。
エチレン−酢酸ビニル共重合体の45重量%メタノール
溶液をケン化反応器に仕込み、苛性ソーダ/メタノール
溶液(80g/L)を共重合体中の酢酸ビニル成分に対
し、0.4当量となるように添加し、メタノールを添加
して共重合体濃度が20重量%になるように調整した。
60℃に昇温し反応器内に窒素ガスを吹き込みながら約
4時間反応させた。4時間後、酢酸で中和し反応を停止
させ、エチレン含有量44モル%、ケン化度99.5モ
ル%のEVOHのメタノール溶液を得た。
金板から水中に押し出してストランド析出させ、切断す
ることで直径約3mm、長さ約5mmのペレットを得
た。得られたペレットは遠心分離機で脱液しさらに大量
の水を加え脱液する操作を繰り返した。
率55重量%)3.5kgを、酢酸濃度0.4g/L、
リン酸二水素カリウム濃度0.1g/L、酢酸ナトリウ
ム濃度0.4g/L、酢酸マグネシウム濃度0.3g/
Lである水溶液6Lに室温で6時間浸漬した。浸漬後、
脱液し、含水率55重量%のEVOHペレットを得た。
と同様の押出機に投入し、脱液部、ベント口および微量
成分添加部を密閉し、脱水、脱気および微量成分の添加
を行わない以外は、実施例7と同様にEVOHとボロン
酸変性樹脂をブレンドした。吐出後のストランドは発泡
し、安定したサンプル採取ができなかった。押出条件、
処理液組成、ペレットの分析結果などの詳細を、表1〜
表4に示す。
れば、EVOH以外の各種成分が混練された組成物であ
りながらも、ペレットなど成形物の形状を安定化したE
VOH樹脂組成物を得ることができる。また、各種添加
剤を併用することにより、EVOH樹脂組成物の特性を
さらに改善することもできる。
のシリンダとスクリューとを示す側面図である。
Claims (10)
- 【請求項1】 含水率が0.5重量%以上であるエチレ
ン−ビニルアルコール共重合体樹脂(成分A)と、添加
成分(成分B)とを押出機に導入して混練し、前記押出
機に水を供給するか、前記押出機から水を除去するか、
あるいは前記押出機への水の供給と前記押出機からの水
の除去とを組み合わせることによって、前記押出機内の
樹脂組成物の含水率を調整してから吐出することを特徴
とするエチレン−ビニルアルコール共重合体樹脂組成物
の製造方法。ただし、水は、液体として供給し、除去す
るものとする。 - 【請求項2】 成分Aの含水率が70重量%以下である
請求項1に記載のエチレン−ビニルアルコール共重合体
樹脂の製造方法。 - 【請求項3】 押出機から吐出した直後の樹脂組成物の
含水率が5〜40重量%である請求項1または2に記載
のエチレン−ビニルアルコール共重合体樹脂組成物の製
造方法。 - 【請求項4】 押出機内の溶融樹脂の温度が70〜17
0℃である請求項1〜3のいずれかに記載のエチレン−
ビニルアルコール共重合体樹脂組成物の製造方法。 - 【請求項5】 成分A100重量部に対する成分Bの配
合量が0.01〜200重量部である請求項1〜4のい
ずれかに記載のエチレン−ビニルアルコール共重合体樹
脂組成物の製造方法。 - 【請求項6】 成分Bが樹脂である請求項1〜5のいず
れかに記載のエチレン−ビニルアルコール共重合体樹脂
組成物の製造方法。 - 【請求項7】 成分Bの融点および流動開始温度の少な
くとも一方が170℃以下である請求項6に記載のエチ
レン−ビニルアルコール共重合体樹脂組成物の製造方
法。 - 【請求項8】 押出機内で溶融状態の樹脂組成物に対
し、さらに、カルボン酸、ホウ素化合物、リン酸化合
物、アルカリ金属塩およびアルカリ土類金属塩から選ば
れる少なくとも1種の添加剤(成分C)を配合して溶融
混練する請求項6または7に記載のエチレン−ビニルア
ルコール共重合体樹脂組成物の製造方法。 - 【請求項9】 カルボン酸、ホウ素化合物、リン酸化合
物、アルカリ金属塩およびアルカリ土類金属塩から選ば
れる少なくとも1種の添加剤を水溶液として添加する請
求項8に記載のエチレン−ビニルアルコール共重合体樹
脂組成物の製造方法。 - 【請求項10】 請求項1〜9のいずれかに記載の方法
によって押出機から吐出したエチレン−ビニルアルコー
ル共重合体樹脂組成物を、ペレット状に切断した後、含
水率が1重量%以下になるまで乾燥することを特徴とす
るエチレン−ビニルアルコール共重合体樹脂組成物ペレ
ットの製造方法。
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