JP2002284630A - 皮膚外用剤及び皮膚外用剤組成物 - Google Patents

皮膚外用剤及び皮膚外用剤組成物

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JP2002284630A
JP2002284630A JP2001090145A JP2001090145A JP2002284630A JP 2002284630 A JP2002284630 A JP 2002284630A JP 2001090145 A JP2001090145 A JP 2001090145A JP 2001090145 A JP2001090145 A JP 2001090145A JP 2002284630 A JP2002284630 A JP 2002284630A
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JP2001090145A
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Osamu Sakata
修 坂田
Misako Kobayashi
三佐子 小林
Ichiro Sasaki
一郎 佐々木
Shoichi Tada
昭一 多田
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NAGAOKA JITSUGYO KK
Kose Corp
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NAGAOKA JITSUGYO KK
Kose Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高い細胞賦活作用、活性酸素消去作用を有
し、老化防止成分として優れた成分を見出し、これを配
合した老化防止成分に優れた皮膚外用剤及び皮膚外用剤
組成物を提供する。 【解決手段】 アイブライト(Euphrasia officinali
s)抽出物を老化防止成分として配合することを特徴と
する皮膚外用剤及び皮膚外用剤組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アイブライト(学
名:Euphrasia officinalis)の抽出物を含有する皮膚
外用剤及び皮膚外用剤組成物に関する。更に詳細には、
上記の植物抽出物を含有することにより、皺や弛みを改
善するなど皮膚に対する優れた老化防止効果を有する皮
膚外用剤及び皮膚外用剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、乳液、クリーム、化粧水、パ
ック、洗浄料、分散液、軟膏、外用液剤等の皮膚外用剤
には、これらに所定の薬効を付与することを目的として
薬効成分が加えられている。例えば、加齢、紫外線曝露
等により生じる皮膚の皺や弛み、ハリや弾力性の低下を
予防、あるいは改善するために、ビタミンAや大豆抽出
物、海藻抽出物等の細胞賦活剤やカロチノイド等の抗酸
化剤が加えられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の細胞賦活剤や抗酸化剤では、老化防止効果が十分でな
かったり、あるいは、製剤中で変質するなどして所期の
薬効が得られない場合が多く、従って、それらの欠点の
改善が望まれていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、皮膚外用
剤の薬効成分として使用することができる成分について
鋭意検討を行った結果、アイブライト(Euphrasia offi
cinalis)の抽出物が高い細胞賦活作用や活性酸素消去
作用を有し、老化防止成分として優れたものであること
を見出した。そして、この抽出物は、老化防止成分とし
て皮膚外用剤に配合できると共に、他の薬効成分と組み
合せることにより皮膚外用剤組成物としてより優れた効
果が得られることを見出し、本発明を完成した。
【0005】すなわち本発明は、アイブライト(Euphra
sia officinalis)の抽出物を老化防止成分として配合
することを特徴とする皮膚外用剤を提供するものであ
る。
【0006】また、本発明は、次の成分(a)及び
(b) (a)アイブライト抽出物 (b)細胞賦活剤、抗酸化剤、保湿剤、紫外線防止剤か
ら選ばれる薬効剤の一種または二種以上 を含有する皮膚外用剤組成物を提供するものである。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明において、有効成分として
用いられるアイブライト抽出物は、植物であるアイブラ
イト(学名:Euphrasia officinalis)から抽出するこ
とにより得られる。このアイブライトは、ゴマノハグサ
科(Scrophulariaceae)に属する植物で、花のついた乾
燥したものは、抗炎症薬、傷薬、目の治療薬に用いられ
ている。アイブライトはヨーロッパを原産とし、高度3
000mまでの地域に見られるが、本発明に用いられる
抽出物を製造するにあたっては、その種類や産地は特に
限定されない。
【0008】アイブライトの抽出物の調製法は、特に限
定されるものではないが、その例としては、アイブライ
トの全草、又は根、茎、幼芽、葉、花等のいずれか1ヶ
所以上を、乾燥、細切、圧搾、或いは発酵等、適宜処理
を施した後、低温もしくは室温〜加温下で溶媒により抽
出する方法を挙げることができる。
【0009】アイブライト抽出物を調製するに当たって
使用される抽出溶媒としては、例えば水、低級1価アル
コール(メチルアルコール、エチルアルコール、1−プ
ロパノール、2−プロパノール、1−ブタノール、2−
ブタノール等)、液状多価アルコール(グリセリン、プ
ロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール
等)、低級アルキルエステル(酢酸エチル等)、炭化水
素(ベンゼン、ヘキサン、ペンタン等)、ケトン類(ア
セトン、メチルエチルケトン等)、エーテル類(ジエチ
ルエーテル、テトラヒドロフラン、ジプロピルエーテル
等)、アセトニトリル等が挙げられ、これらの1種また
は2種以上を用いることができる。
【0010】好ましい抽出方法の例としては、含水濃度
0〜100vol%のエチルアルコールまたは1,3−ブ
チレングリコールを用い、室温にて数時間から5日間抽
出を行ったのち濾過し、得られた濾液をさらに1週間ほ
ど放置して熟成させ、再び濾過を行う方法が挙げられ
る。
【0011】このようにして得られた抽出液は、濾過ま
たはイオン交換樹脂を用い、吸着、脱色、精製すること
により溶液状、ペースト状、ゲル状、粉末状とすること
もできる。必要ならば、効果に影響のない範囲で、さら
に脱臭、脱色等の精製処理をしてもよい。
【0012】本発明の皮膚外用剤におけるアイブライト
抽出物の含有量は、乾燥固形分として好ましくは0.0
0001〜5質量%(以下単に「%」で示す)であり、
より好ましくは0.0001〜2%である。この範囲内
であれば、該植物抽出物を安定に配合することができ、
かつ高い細胞賦活効果および、活性酸素消去効果を発揮
することができる。また、抽出液を使用する場合は、溶
質である乾燥固形分の含有量が上記範囲内であれば、そ
の抽出液の濃度は何ら限定されるものではない。
【0013】本発明で用いるアイブライト抽出物は、常
法に従い、これを老化防止成分(細胞賦活剤または活性
酸素消去剤、更には、エラスターゼ阻害剤またはムコ多
糖断片化抑制剤としても考えられる。)として、通常の
皮膚外用剤に使用される種々の形態の基剤に配合し、製
剤化することにより皮膚外用剤を得ることができるが、
さらに他の薬効成分と組み合せることにより、より抗老
化効果の優れた皮膚外用剤組成物が得られる。
【0014】本発明の皮膚外用剤組成物においてアイブ
ライト抽出物(成分(a))と組み合わせて使用される
他の薬効成分(成分(b))は、細胞賦活剤、抗酸化
剤、保湿剤、紫外線防止剤から選ばれるものであるが、
具体的な薬効剤としては、それぞれ以下に示すものが挙
げられる。ここで「誘導体」には形成可能な塩が含まれ
る。
【0015】( 細胞賦活剤 )まず、細胞賦活剤として
は、ビタミンA及びその誘導体(パルミチン酸レチノー
ル、酢酸レチノール等のレチノール及びその誘導体;デ
ヒドロレチナール等のレチナール及びその誘導体等)、
ビタミンC及びその誘導体(L−アスコルビン酸リン酸
エステル、L−アスコルビン酸硫酸エステル、ジパルミ
チン酸L−アスコルビル、テトライソパルミチン酸L−
アスコルビル等)、 ビタミンB及びその誘導体(チア
ミン塩酸塩、チアミン硫酸塩、リボフラビン、酢酸リボ
フラビン、塩酸ピリドキシン、ピリドキシンジオクタノ
エート、フラビンアデニンヌクレオチド、シアノコバラ
ミン、葉酸類、ニコチン酸アミド、ニコチン酸ベンジル
等のニコチン酸類、コリン類等)、リボ核酸及びその
塩、デオキリリボ核酸及びその塩、α−及びγ−リノレ
ン酸、キサンチン及びその誘導体(カフェイン等)、ア
ーモンド抽出物、アスパラガス抽出物、アミノ酸及びそ
の誘導体(セリン、グルタミン酸、テアニン、ヒドロキ
シプロリン、ピロリドンカルボン酸等)、アンズ(キョ
ウニン)抽出物、イチョウ抽出物、ドコサヘキサエン酸
及びその誘導体、エイコサペンタエン酸及びその誘導
体、キハダ(オウバク)抽出物、オオムギ(バクガ)抽
出物、キウイ抽出物、キュウリ抽出物、クエン酸、リン
ゴ酸、コハク酸、シイタケ抽出物、スギナ抽出物、セン
ブリ抽出物、ダイズ抽出物、ナツメ(タイソウ)抽出
物、ツボクサ抽出物、トウガラシ抽出物、トウキンセン
カ抽出物、トマト抽出物、ニンニク抽出物、ニンジン抽
出物、ヒノキチオール、ブクリョウ抽出物、ブドウ種子
油、ブナ抽出物、モモ抽出物、ユーカリ抽出物、ユリ抽
出物、レタス抽出物、レモン抽出物、ローズマリー(マ
ンネンロウ)抽出物、麦芽根抽出物、動物由来抽出物
(イカスミ等軟体動物抽出物、貝殻抽出物、貝肉抽出
物、魚肉抽出物、鶏冠抽出物、ローヤルゼリー、シルク
プロテイン及びその分解物、胎盤抽出物、血清除蛋白抽
出物、ラクトフェリン又はその分解物等)、微生物醗酵
代謝産物(乳酸菌、ビフィズス菌等由来)、酵母抽出
物、霊芝抽出物等が挙げられる。(尚、かっこ内は、植
物の別名または生薬名等を示す。以下同じ。)
【0016】これらの細胞賦活剤のうち、特に好ましい
ものとしては、ビタミンA及びその誘導体、ビタミンC
及びその誘導体、ビタミンB及びその誘導体、クエン
酸、リンゴ酸、ピロリドンカルボン酸、鶏冠抽出物、ニ
ンジン抽出物、酵母抽出物、乳酸菌抽出物、ビフィズス
菌抽出物、霊芝抽出物などの微生物由来の抽出物あるい
は発酵代謝産物から選ばれるものが挙げられる。
【0017】( 抗酸化剤 )また、抗酸化剤としては、
ビタミンEおよびその誘導体(dl−α(β、γ)−ト
コフェロール、酢酸dl−α−トコフェロール、ニコチ
ン酸−dl−α−トコフェロール、リノール酸−dl−
α−トコフェロール、コハク酸dl−α−トコフェロー
ル等のトコフェロール及びその誘導体、ユビキノン類
等)、ビタミンA及びその誘導体(パルミチン酸レチノ
ール、酢酸レチノール等のレチノール及びその誘導体、
デヒドロレチナール等のレチナール及びその誘導体
等)、カロチノイド(カロチン、リコピン、アスタキサ
ンチン等)、ビタミンB及びその誘導体(チアミン塩酸
塩、チアミン硫酸塩、リボフラビン、酢酸リボフラビ
ン、塩酸ピリドキシン、ピリドキシンジオクタノエー
ト、フラビンアデニンヌクレオチド、シアノコバラミ
ン、葉酸類、ニコチン酸アミド、ニコチン酸ベンジル等
のニコチン酸類、コリン類等)、ビタミンC及びその誘
導体(L−アスコルビン酸リン酸エステル、L−アスコ
ルビン酸硫酸エステル、ジパルミチン酸L−アスコルビ
ル、テトライソパルミチン酸L−アスコルビル等)、ビ
タミンD及びその誘導体(エルゴカルシフェロール、コ
レカルシフェロール、ジヒドロキシスタナール等)、ル
チン及びその誘導体、チオタウリン、タウリン、ハイド
ロキノン及びその誘導体、ヒスチジン、カテキン及びそ
の誘導体、グラブリジン、グラブレン、リクイリチン、
イソリクイリチン及びこれらを含有するカンゾウ抽出
物、グルタチオン及びその誘導体、没食子酸及びその誘
導体、キュウリ抽出物、ケイケットウ抽出物、ゲンチア
ナ(リンドウ)抽出物、ゲンノショウコ抽出物、コレス
テロール及びその誘導体、サンザシ抽出物、シャクヤク
抽出物、スーパーオキサイドディスムターゼ、イチョウ
抽出物、コガネバナ(オウゴン)抽出物、ニンジン抽出
物、マイカイカ(マイカイ、ハマナス)抽出物、サンペ
ンズ(カワラケツメイ)抽出物、トルメンチラ抽出物、
パセリ抽出物、ブドウ抽出物、ボタン(ボタンピ)抽出
物、マンニトール、モッカ(ボケ)抽出物、メリッサ抽
出物、ヤシャジツ(ヤシャ)抽出物、ユキノシタ抽出
物、ローズマリー(マンネンロウ)抽出物、レタス抽出
物、茶抽出物(烏龍茶、紅茶、緑茶等)、微生物醗酵代
謝産物、海藻抽出物、霊芝抽出物、卵殻膜抽出物、胎盤
抽出物、羅漢果抽出物等が挙げられる。
【0018】これらの抗酸化剤のうち、特に好ましいも
のとしては、ビタミンE及びその誘導体、ビタミンC及
びその誘導体、ルチン及びその誘導体、ヤシャジツ抽出
物、ユキノシタ抽出物、マイカイカ抽出物、スーパーオ
キサイドディスムターゼ、イチョウ抽出物、グルタチオ
ン及びその誘導体、ヒスチジン、マンニトール、カロチ
ノイドが挙げられる。
【0019】( 保湿剤 )保湿剤としては、グリセリ
ン、1,3−ブチレングリコール、タンパク質またはそ
の誘導体もしくは加水分解物並びにそれらの塩(コラー
ゲン、エラスチン、ケラチン等)、ムコ多糖及びその誘
導体(ヒアルロン酸、コンドロイチン硫酸等)、アミノ
酸及びその誘導体(ヒスチジン、セリン、グリシン、テ
アニン、アスパラギン酸、アルギニン、ピロリドンカル
ボン酸等)、糖類(ソルビトール、エリスリトール、ト
レハロース、イノシトール、グルコース、キシリトー
ル、蔗糖およびその誘導体、デキストリン及びその誘導
体、ハチミツ等)、D−パンテノール及びその誘導体、
糖脂質、セラミド、アマチャ抽出物、アーモンド抽出
物、アシタバ抽出物、アボカド抽出物、アルテア抽出
物、アルニカ抽出物、温泉水、アロエ抽出物、ウスベニ
アオイ抽出物、コガネバナ(オウゴン)抽出物、オウレ
ン抽出物、オトギリソウ抽出物、オドリコソウ抽出物、
オノニス抽出物、カミツレ抽出物、カラスムギ抽出物、
グラブリジン、グラブレン、リクイリチン、イソリクイ
リチン及びこれらを含有するカンゾウ抽出物、キイチゴ
抽出物、スイカズラ(キンギンカ)抽出物、クインスシ
ード(マルメロ)抽出物、クララ(クジン)抽出物、ク
チナシ抽出物、クマザサ抽出物、グレープフルーツ抽出
物、クレソン抽出物、ゲンチアナ(リンドウ)抽出物、
ゲンノショウコ抽出物、ゴボウ抽出物、ゴマ抽出物、コ
ムギ抽出物、コンフリー(ヒレハリソウ)抽出物、サイ
シン抽出物、サボテン抽出物、サボンソウ抽出物、サル
ビア(セージ)抽出物、サンザシ抽出物、ジオウ抽出
物、シソ抽出物、シモツケ抽出物、シャクヤク抽出物、
ショウガ抽出物、ショウブ抽出物、シラカバ抽出物、ハ
ッカ(ペパーミント、ミドリハッカ、スペアミント等)
抽出物、ゼニアオイ(ウスベニタチアオイ)抽出物、セ
ンキュウ抽出物、クワ(ソウハクヒ)抽出物、タチジャ
コウソウ(タイム)抽出物、ツバキ抽出物、トウキ抽出
液、トウチュウカソウ抽出物、トウモロコシ抽出物、ド
クダミ抽出物、トルメンチラ抽出物、パセリ抽出物、ハ
トムギ(ヨクイニン)抽出物、ハマメリス(ウイッチヘ
ーゼル)抽出物、バラ抽出物、ヒノキ抽出物、ヒマワリ
抽出物、フキタンポポ抽出物、ブッチャーズブルーム抽
出物、ブドウ抽出物、プルーン(スモモ)抽出物、ヘチ
マ抽出物、ボダイジュ抽出物、ボタン(ボタンピ)抽出
物、ホップ抽出物、ホホバ油、マカデミアナッツ油、オ
リーブ油、杏仁油、パーシック油、サフラワー油、ヒマ
ワリ油、アボガド油、ツバキ油、アーモンド油、エゴマ
油、ゴマ油、ボラージ(ルリジサ)油、カカオ脂、シア
脂、マツ抽出物、マロニエ抽出物、ムクロジ抽出物、ム
チン、ムラサキ(シコン)抽出物、メドウホーム油、メ
リッサ抽出物、ヤグルマソウ抽出物、ユキノシタ抽出
物、ユリ抽出物、ライム抽出物、ラベンダー抽出物、リ
ンゴ抽出物、リンドウ(リュウタン)抽出物、リン脂質
(大豆、卵黄等由来)、レンゲソウ抽出物、ワレモコウ
(ジユ)抽出物、茶(烏龍茶、緑茶、紅茶等)抽出物、
尿素、羅漢果抽出物、海藻抽出物(コンブ、マコンブ、
ワカメ、ヒジキ、ヒバマタ、スジメ、トロロコンブ、カ
ジメ、ツルアラメ、チガイソ、ホンダラワ、ジャイアン
トケルプ等の褐藻類;テングサ、キリンサイ、ツノマ
タ、スギノリ、ウスバノリ、アサクサノリ、マツノリ、
トサカマツ、フノリ、オゴノリ、カイメンソウ、イギ
ス、エゴノリ等の紅藻類;クロレラ、アオノリ、ドナリ
エラ、クロロコッカス、アナアオサ、カワノリ、マリ
モ、シオグサ、カサノリ、フトジュズモ、タマジュズ
モ、ヒトエグサ、アオミドロ等の緑藻類;スピルリナ等
の藍藻類等)等が挙げられる。
【0020】これらの保湿剤のうち、特に好ましいもの
としては、アミノ酸及びその誘導体、リン脂質、グリセ
リン、1,3−ブチレングリコールが挙げられる。
【0021】( 紫外線防止剤 )紫外線防止剤として
は、パラメトキシケイ皮酸−2−エチルヘキシル、オキ
シベンゾン、4−tert−ブチル−4’−メトキシジ
ベンゾイルメタン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベン
ゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェ
ノン−5−スルホン酸、2−ヒドロキシ−4−メトキシ
ベンゾフェノン−5−スルホン酸ナトリウム、2−ヒド
ロキシ−4−メトキシベンゾフェノン−5−硫酸ナトリ
ウム、2−フェニルベンズイミダゾール硫酸ナトリウ
ム、酸化チタン、酸化亜鉛等が挙げられる。粉体は微粒
子のものを用いるとより高い効果が発揮される。
【0022】これらの紫外線防止剤のうち、特に好まし
いものとしては、パラメトキシケイ皮酸−2−エチルへ
キシル、酸化チタン、微粒子酸化チタン、酸化亜鉛があ
げられる。
【0023】本発明の皮膚外用剤は、常法に従い、必須
成分である成分(a)のみで、または成分(a)と成分
(b)とを組み合わせて、通常の皮膚外用剤として知ら
れる種々の形態の基剤に配合して調製することができ
る。
【0024】本発明の皮膚外用剤組成物における上記成
分(b)成分の薬効剤の配合量は、薬効剤の種類により
相違するが、以下に示す範囲とすることが好ましい。こ
の範囲であれば、成分(a)のアイブライト抽出物と組
み合わせた場合、製剤及び製剤中の成分(a)のアイブ
ライト抽出物の経時安定性に影響を及ぼすことがなく、
より高い老化防止効果を発揮させることができる。
【0025】すなわち、本発明の皮膚外用剤組成物にお
ける細胞賦活剤の配合量は、好ましくは0.00001
〜10%であり、より好ましくは0.0001〜5%の
範囲である。胎盤抽出物及び植物抽出物を抽出液のまま
用いる場合は乾燥固形分としてこの範囲であれば問題な
い。この範囲であればより優れた細胞賦活効果を示し、
皺や弛みを改善するなど皮膚に対する優れた老化防止効
果を示す皮膚外用剤組成物が得られる。
【0026】本発明の皮膚外用剤組成物における抗酸化
剤の配合量は、好ましくは0.00001〜5%、より
好ましくは0.0001〜3%の範囲である。植物抽出
物を抽出液のまま用いる場合は乾燥固形分としてこの範
囲であれば問題ない。この範囲であればより優れた抗酸
化効果の発現を発揮し、活性酸素などによる皮膚真皮へ
のダメージを予防し、より優れた老化防止効果を示す皮
膚外用剤組成物が得られる。
【0027】本発明の皮膚外用剤組成物における保湿剤
の配合量としては、0.00001〜5%の範囲が好ま
しく、より好ましくは0.0001〜3%の範囲であ
る。植物抽出物を抽出液のまま用いる場合は乾燥固形分
としてこの範囲であれば問題ない。この範囲であれば優
れた保湿効果を発揮し、乾燥などによる皺の形成を抑制
し、より優れた老化防止効果を示す皮膚外用剤組成物が
得られる。
【0028】本発明の皮膚外用剤組成物における紫外線
防止剤の配合量としては、好ましくは0.0001〜2
0%、より好ましくは0.001〜10%の範囲であ
る。この範囲であればより優れた紫外線防止効果を発揮
し、紫外線による皺や弛みを予防することにより、より
優れた老化防止効果を示す皮膚外用剤組成物が得られ
る。
【0029】これらの細胞賦活剤、抗酸化剤、保湿剤、
紫外線防止剤は、一種又は二種以上組み合わせて用いる
ことができる。
【0030】また、本発明の皮膚外用剤には、必要に応
じて本発明の効果を損なわない範囲で、通常、化粧料や
医薬部外品、外用医薬品等の製剤に使用される成分、す
なわち、水(精製水、温泉水、深層水、植物などを蒸
留、抽出した際に得られる水分も含む)、油剤、界面活
性剤、金属セッケン、ゲル化剤、粉体、アルコール類、
水溶性高分子、皮膜形成剤、樹脂、包接化合物、抗菌
剤、香料、消臭剤、塩類、PH調整剤、清涼剤、植物・
動物・微生物由来の抽出物、血行促進剤、収斂剤、抗脂
漏剤、美白剤、抗炎症剤、キレート剤、角質溶解剤、酵
素、ホルモン類、ビタミン類等を加えることができる。
好適な成分の具体例としてはそれぞれ以下に示すものが
挙げられる。
【0031】油剤としては、基剤の構成成分又は使用
性、使用感を良くするものとして、通常の化粧料に使用
されるものであれば、天然系油であるか、合成油である
か、或いは、固体、半固体、液体であるか等の性状は問
わず、炭化水素類、ロウ類、脂肪酸類、高級アルコール
類、エステル油、シリコーン油類、フッ素系油類等を使
用することができる。例えば、スクワラン、ワセリン等
の炭化水素類、ヒマシ油、ミンク油等の植物や動物由来
の油脂、ミツロウ、カルナウバロウ、キャンデリラロ
ウ、ゲイロウ等のロウ類等が挙げられる。
【0032】界面活性剤は、油剤等の乳化や可溶化等の
ために用いられ、アニオン性、カチオン性、非イオン性
及び両性の活性剤を用いることができる。
【0033】金属セッケンとしては、脂肪酸等のアルカ
リ塩以外の金属塩であり、ステアリン酸アルミニウム、
ステアリン酸マグネシウム、ラウリン酸亜鉛等が挙げら
れる。
【0034】ゲル化剤は、系の安定化や使用性、使用感
を良くするために用いられ、N−ラウロイル−L−グル
タミン酸等のアミノ酸誘導体、デキストリンパルミチン
酸エステル等のデキストリン脂肪酸エステル、ショ糖脂
肪酸エステル、有機変性粘土鉱物等が挙げられる。
【0035】粉体は、主としてメーキャップ化粧料にお
ける着色や皮膚の隠蔽、又は使用感を良くするため等多
目的に用いられ、通常の化粧料に使用されるものであれ
ば、その形状(球状、針状、板状、等)や粒子径(煙霧
状、微粒子、顔料級等)、粒子構造(多孔質、無孔質
等)を問わず、いずれのものも使用することができる。
例えば、無機粉体としては、硫酸バリウム、炭酸カルシ
ウム、タルク、雲母、合成雲母、マイカ、カオリン、セ
リサイト、ケイ酸、無水ケイ酸、ケイ酸アルミニウムマ
グネシウム、セラミックスパウダー、窒化ホウ素等が挙
げられ、有機粉体としては、ポリエステルパウダー、ポ
リエチレンパウダー、ポリスチレンパウダー、ナイロン
パウダー、ラウロイルリジン等が挙げられ、有色顔料と
しては、酸化鉄、カーボンブラック、酸化クロム、紺
青、群青等の無機系顔料、タール系色素をレーキ化した
もの、天然色素をレーキ化したものが挙げられ、パール
顔料としては、酸化チタン被覆雲母、酸化チタン被覆マ
イカ、オキシ塩化ビスマス、酸化チタン被覆オキシ塩化
ビスマス、酸化チタン被覆タルク、魚鱗箔、酸化チタン
被覆着色雲母等、その他タール色素、カルミン酸等の天
然色素等が挙げられる。これらの粉体を複合化したり、
油剤やシリコーン、又はフッ素化合物で表面処理を行な
っても良い。
【0036】アルコール類としてはエタノール、イソプ
ロパノール等の低級アルコール、グリセリン、ジグリセ
リン、エチレングリコール、ジエチレングリコール、ト
リエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロ
ピレングリコ−ル、1,3−ブチレングリコール、ポリ
エチレングリコール等が挙げられる。
【0037】水溶性高分子は、系の安定化や使用性、使
用感を良くするために用いられ、又保湿効果を得るため
にも用いられる。水溶性高分子の具体例として、カラギ
ーナン、ペクチン、寒天、ローカストビーンガム等の植
物系高分子、キサンタンガム等の微生物系高分子、カゼ
イン、ゼラチン等の動物系高分子、デンプン等のデンプ
ン系高分子、メチルセルロース、エチルセルロース、カ
ルボキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロ
ース、ニトロセルロース、結晶セルロース等のセルロー
ス系高分子、アルギン酸ナトリウム等のアルギン酸系高
分子、カルボキシビニルポリマー等のビニル系高分子、
ポリオキシエチレン系高分子、ポリオキシエチレンポリ
オキシプロピレン共重合体系高分子、ポリアクリル酸ナ
トリウム等のアクリル系高分子、ベントナイト、ヘクト
ライト等の無機系水溶性高分子等が挙げられる。また、
この中には、ポリビニルアルコールやポリビニルピロリ
ドン等の皮膜形成剤も含まれる。
【0038】植物抽出物、動物また微生物由来の抽出物
としては、本発明の(a)、(b)成分以外のものを用
いることができる。
【0039】活性酸素除去剤は、紫外線による過酸化脂
質の生成などを抑制する目的で用いられ、スーパーオキ
サイドディスムターゼ、マンニトール、クエルセチン、
カテキン及びその誘導体、チアミン類(チアミン塩酸
塩、チアミン硫酸塩)、リボフラビン類(リボフラビ
ン、酢酸リボフラビン等)、ピリドキシン類(塩酸ピリ
ドキシン、ピリドキシンジオクタノエート等)、ニコチ
ン酸類(ニコチン酸アミド、ニコチン酸ベンジル等)等
のビタミンB類;ジブチルヒドロキシトルエン及びブチ
ルヒドロキシアニソール等が挙げられる。
【0040】抗菌剤は、ニキビなどを予防、改善する目
的で用いられ、安息香酸、安息香酸ナトリウム、パラオ
キシ安息香酸エステル、パラクロルメタクレゾール、塩
化ベンザルコニウム、フェノキシエタノール、イソプロ
ピルメチルフェノール等が挙げられる。
【0041】美白剤は、メラニンの生成を抑制して、肌
のくすみ、シミ、ソバカスまたは老人性色素斑及び肝斑
などの色素沈着の予防及び改善、肌の透明感を改善する
目的で用いられる。例としては、ビタミンC及びその誘
導体、胎盤抽出物、グラブリジン、グラブレン、リクイ
リチン、イソリクイリチン及びこれらを含有するカンゾ
ウ抽出物、ヨクイニン抽出物、オウゴン抽出物、海藻抽
出物、ビャクレン抽出物、センプクカ抽出物、ブドウ抽
出物、コムギ抽出物、トマト抽出物、アスタキサンチ
ン、カロチノイド類及びこれらを含有する動植物抽出
物、アガロース、オリゴサッカライド、ネオアガロビオ
ース、ハイドロキノン及びその誘導体、システイン及び
その誘導体、アスパラガス抽出物、アセロラ抽出液、イ
ブキトラノオ抽出物、エイジツ抽出物、エゾウコギ抽出
物、エンドウ豆抽出物、カミツレ抽出物等のエンドセリ
ン拮抗薬、カムカム抽出物、ケイケットウ抽出物、オレ
ンジ抽出物、キイチゴ抽出物、キウイ抽出物、クジン抽
出物、コーヒー抽出物、ゴマ及びエゴマ等のリノール酸
を含有する植物油、ゴカヒ抽出物、コメヌカ抽出物、サ
イシン抽出物、サンザシ抽出物、サンペンズ抽出物、シ
ャクヤク抽出物、シラユリ抽出物、ソウハクヒ抽出液、
トウキ抽出液、ブナノキ抽出物、ブナの芽抽出物、ブラ
ックカラント抽出物、ホウセンカ抽出物、ホップ抽出
物、マイカイカ抽出物、モッカ抽出物、ユキノシタ抽出
物、茶抽出物(烏龍茶、紅茶、緑茶等)、霊芝抽出物、
微生物醗酵代謝産物、大豆抽出物、糖蜜抽出物、羅漢果
抽出物等が挙げられる。
【0042】抗炎症剤としては、グリチルリチン酸及び
その誘導体、グリチルレチン酸及びその誘導体、ビタミ
ンB及びその誘導体、アロエ抽出物、アシタバ抽出物、
アルテア抽出物、アルニカ抽出物、イオウ及びその誘導
体、イラクサ抽出物、インチンコウ抽出物、ウコン抽出
物、キハダ(オウバク)抽出物、オトギリソウ抽出物、
カミツレ抽出物、コンフリー(ヒレハリソウ)抽出物、
スイカズラ(キンギンカ)抽出物、クレソン抽出物、コ
ンドロイチン硫酸、サルビア(セージ)抽出物、ワレモ
コウ(ジユ)抽出物、シコン(ムラサキ)抽出物、シソ
抽出物、シラカバ抽出物、ニワトコ抽出物、ガマ(ホオ
ウ)抽出物、ムクロジ抽出物、ユーカリ抽出物、ヨモギ
抽出物、レンゲソウ抽出物、酸化亜鉛等が挙げられる。
(尚、かっこ内は、植物の別名、生薬名等を記載し
た。)抗炎症剤を配合することより、炎症に起因する皮
膚の色素沈着抑制や老化防止等の効果を付与することが
できる。
【0043】血行促進剤は、皮膚の血流をうながすこと
によって皺や弾力性の低下を予防する目的で用いられ、
アルニカ抽出液、トウガラシチンキ、イチョウ抽出物、
酢酸トコフェロール、γ―オリザノール等が挙げられ、
酵素としてはリパーゼ、パパイン等が挙げられる。これ
らを配合することにより、さらに高い老化防止効果が発
揮できる。
【0044】かくして得られた本発明の皮膚外用剤及び
皮膚外用剤組成物の配合形態の例としては、特に限定さ
れず、例えば、乳液、クリーム、化粧水、美容液、パッ
ク、洗浄料、メーキャップ化粧料、分散液、軟膏などの
化粧料や外用医薬品等とすることができる。
【0045】
【実施例】次に参考例、試験例及び実施例を挙げて本発
明を更に詳細に説明するが、本発明はこれらになんら制
約されるものではない。
【0046】参 考 例 1 アイブライト抽出物の製造:アイブライト(Euphrasia
officinalis)(地上部)の乾燥物10gに、精製水、
含水濃度50vol%エチルアルコール溶液、エチルアル
コールの各100mLを加え、室温にて3日間抽出を行
ったのち濾過して表1に示すアイブライト抽出物を得
た。
【0047】(アイブライト抽出物)
【表1】
【0048】参 考 例 2 大豆抽出物の製造:大豆の種子10gに、含水濃度70
vol%エチルアルコール100mLを加え、室温にて3
日間抽出を行ったのち濾過して大豆抽出物を得た。この
とき大豆抽出物の乾燥固形分は0.5%であった。
【0049】参 考 例 3 オウゴン抽出物の製造:オウゴンの根10gに、含水濃
度80vol%エチルアルコール100mLを加え、室温
にて3日間抽出を行ったのち濾過してオウゴン抽出物を
得た。このときオウゴン抽出物の乾燥固形分は0.8%
であった。
【0050】参 考 例 4 ユキノシタ抽出物の製造:ユキノシタの全草10gに、
含水濃度70vol%エチルアルコール100mLを加
え、室温にて3日間抽出を行ったのち濾過してユキノシ
タ抽出物を得た。このときユキノシタ抽出物の乾燥固形
分は1.3%であった。
【0051】参 考 例 5 緑茶抽出物の製造:緑茶の葉10gに、含水濃度50vo
l%エチルアルコール100mLを加え、室温にて3日
間抽出を行ったのち濾過して緑茶抽出物を得た。このと
き緑茶抽出物の乾燥固形分は2.1%であった。
【0052】試 験 例 1 細胞培養による細胞賦活試験:培地としてヒト新生児由
来の線維芽細胞NB1RGBを使用し、参考例1で得た
アイブライト抽出物の細胞賦活活性を調べた。24穴シ
ャーレに培地を適量とり、線維芽細胞NB1RGBを播
種し、37℃、二酸化炭素濃度5%中にて静置した。翌
日、参考例1で得たアイブライトの精製水、50vol%
エチルアルコール抽出物及びエチルアルコール抽出物を
それぞれ最終濃度が0(対照)、1、10、100μg
/mLとなるように検体調製液を添加し混和した。培養
4日目に培地を交換し、再度検体調製液を添加した。翌
日、培地を除き、細胞をリン酸緩衝液にて洗浄した後回
収し、各検体調整液で生育させた線維芽細胞NB1RG
Bの細胞数を対照と比較した細胞増殖率として評価し
た。細胞数は、血球計算盤を用いてカウントした。ま
た、比較例としてすでに細胞賦活作用のあることが知ら
れている大豆抽出物についても同様の試験を行い、下記
の方法を用いて比較・評価した。結果を表2に示す。
【0053】( 結果 )
【表2】
【0054】表2の結果から明らかな如く、参考例1で
得たアイブライト抽出物はヒト新生児由来の線維芽細胞
NB1RGBに対して高い細胞賦活能を有していること
が認められた。従って、当該抽出物を細胞賦活成分とし
て肌に適用することにより、極めて優れた抗老化作用を
発揮し、加齢、紫外線曝露等により生じる皮膚の皺、弛
み等を効果的に改善することができる。
【0055】試 験 例 2 スーパーオキサイド消去効果測定試験:下記の測定法に
より、参考例1で得たアイブライト抽出物及び参考例3
で得られたオウゴン抽出物を試料として、スーパーオキ
サイド消去活性を測定した。
【0056】(測定方法)0.05M炭酸ナトリウム緩
衝液(pH10.2)2.4mlに、基質溶液である
3.0mM キサンチン(0.05M炭酸ナトリウム緩
衝液に溶解)0.1ml、3.0mM EDTA 0.1
ml、0.15%(w/v)ウシ血清アルブミン 0.
1ml、ニトロブルーテロラゾリウム 0.1ml及び
精製水で希釈した各被験試料 0.1mlを混合し、2
5℃で10分間放置した。次いで、酵素溶液であるキサ
ンチンオキシダーゼ溶液(精製水にて約0.04uni
ts/mlに希釈)0.1mlを加え反応を開始し、2
5℃で20分間インキュベートした後、6mM CaC
l2 0.1mlを加え反応を停止する。次いで560
nmにおける吸光度(A)を測定した。
【0057】また、対照には被験試料の代わりに精製水
を加えた試料の吸光度(B)、また各試料のブランクに
は、6mM CaCl2 0.1mlを加え反応停止後に
キサンチンオキシダーゼ 0.1mlを添加した試料の
吸光度(C)を測定し、以下に示す式(1)よりスーパ
ーオキサイド消去率a(%)を算出した。
【0058】
【数1】 a(%)=(I−I)/I ×100 ……(1) ここで I :被検試料の吸光度(A)−精製水の吸光度
(B) I :ブランク試料の吸光度(C)−精製水の吸光度
(B)
【0059】(スーパーオキサイド消去率の測定結果)
【表3】
【0060】表3の結果から明らかなごとく、アイブラ
イト抽出物は高いスーパーオキサイド消去活性を示し
た。従って、当該植物抽出物を配合した皮膚外用剤は、
これを肌に適用することにより、活性酸素が原因で起る
過酸化脂質の生成や肌の炎症、黒化、老化現象を効果的
に抑制することできる。
【0061】実 施 例 1 クリーム:表4に示す処方及び下記製法によりクリーム
を調製した。得られたクリームについて、後記の評価方
法により、アイブライト抽出物の皺改善効果を調べた。
この結果を表5に示す。
【0062】( 処 方 )
【表4】
【0063】( 製 法 ) A. 成分(1)〜(6)、(10)、(11)を混合
し、加熱して70℃に保つ。 B. 成分(13)の一部を加熱して70℃に保つ。 C. 「A.」に「B.」を加え、成分(7)〜
(9)、(13)の残部で溶解した(12)を混合した
後、冷却してクリームを得た。
【0064】( 試験方法 )被験クリーム1品につき3
5〜59才の女性20名をパネルとし、毎日朝と夜の2
回、12週間にわたって洗顔後に被験クリームの適量を
顔面に塗布した。塗布による皺改善効果を以下の評価基
準によって評価した。
【0065】 < 評価基準 > 評価 内 容 有 効 : 肌の皺が目立たなくなった。 やや有効 : 肌の皺があまり目立たなくなった。 無 効 : 使用前と変化なし。
【0066】( 結 果 )
【表5】
【0067】表5の結果に示される如く、アイブライト
の精製水抽出物を配合した本発明品1、及び、アイブラ
イトの50vol%エチルアルコール抽出物を配合した本
発明品2、アイブライトのエチルアルコール抽出物を配
合した本発明品3のクリームは、これらを皮膚に適用す
ることにより、肌の皺を改善することができ、張りのあ
る美しい肌とすることが明らかとなった。
【0068】実 施 例 2 クリーム:表6に示す処方及び下記製法でクリームを調
製した。得られたクリームについて、アイブライトの5
0vol%エチルアルコール抽出物と細胞賦活剤、抗酸化
剤、保湿剤、紫外線防止剤を併用した場合の皺改善効果
を調べた。この結果を表7に示す。
【0069】( 処 方 )
【表6】
【0070】( 製 法 ) A. 成分(1)〜(6)、(9)〜(13)を混合
し、加熱して70℃に保つ。B. 成分(15)を加熱
して70℃に保つ。C. 「A.」に「B.」を加え、
(7)〜(8)、(14)を混合した後、冷却してクリ
ームを得た。
【0071】( 試験方法 )被験クリーム1品につき3
5〜59才の女性15名をパネルとし、毎日朝と夜の2
回、12週間にわたって洗顔後に被験クリームの適量を
顔面に塗布した。塗布による皺改善効果を、実施例1と
同様によって評価した。 ( 結 果 )
【表7】
【0072】表7の結果に示される如く、アイブライト
の50vol%エチルアルコール抽出物を配合した本発明
品4のクリームは、これらを皮膚に適用することによ
り、肌の皺を改善することができ、張りのある美しい肌
とすることが明らかとなった。さらに、アイブライトの
50vol%エチルアルコール抽出物と細胞賦活剤、抗酸
化剤、保湿剤、紫外線防止剤を併用して配合したクリー
ムを皮膚に適用することにより、アイブライトの50vo
l%エチルアルコール抽出物を単独で配合したクリーム
を適用した場合に比べ、肌の皺改善により優れた効果を
発揮し、張りのある美しい肌とすることが明らかとなっ
た。
【0073】実 施 例 3 化粧水:以下の処方及び製法により化粧水を製造した。
【0074】 ( 処 方 ) 成 分 質量% 1. グリセリン 10.0 2. 1,3−ブチレングリコール 6.0 3. アイブライトの精製水抽出物*1 1.0 4. クエン酸 0.1 5. クエン酸ナトリウム 0.3 6. 精製水 残量 7. ポリオキシエチレン(60E.O.)硬化ヒマシ油 0.5 8. エチルアルコール 8.0 9. 防腐剤 適量 10. 香料 適量 *1: 参考例1で製造したもの
【0075】( 製 法 ) A. 成分(1)〜(6)を混合溶解する。 B. 成分(7)〜(10)を混合溶解する。 C.「A.」と「B.」を混合して均一にし、化粧水を
得た。
【0076】実 施 例 4 化粧水:以下の処方及び製法により化粧水を製造した。
【0077】 ( 処 方 ) 成 分 質量% 1. グリセリン 10.0 2. 1,3−ブチレングリコール 6.0 3. アイブライトの50vol%エチルアルコール抽出物*1 0.5 4. マイカイカ抽出物*12 0.5 5. クエン酸 0.1 6. クエン酸ナトリウム 0.3 7. 精製水 残量 8. ポリオキシエチレン(60E.O.)硬化ヒマシ油 0.5 9. エチルアルコール 8.0 10. 防腐剤 適量 11. 香料 適量 *1: 参考例1で製造したもの *12: 丸善製薬社製
【0078】( 製 法 ) A. 成分(1)〜(7)を混合溶解する。 B. 成分(8)〜(11)を混合溶解する。 C. 「A.」と「B.」を混合して均一にし、化粧水
を得た。
【0079】実 施 例 5 乳液:以下の処方及び製法により乳液を製造した。
【0080】 ( 処 方 ) 成 分 質量% 1. モノステアリン酸ソルビタン 0.3 2. モノオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン 0.1 (20E.O.) 3. 親油型モノステアリン酸グリセリン 0.2 4. ステアリン酸 0.5 5. セタノール 0.5 6. スクワラン 3.0 7. 流動パラフィン 4.0 8. トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル 2.0 9. メチルポリシロキサン 1.0 10. 水素添加大豆リン脂質 0.1 11. ニコチン酸dl−α−トコフェロール*13 0.05 12. 防腐剤 適量 13. カルボキシビニルポリマー 0.1 14. 水酸化ナトリウム 0.05 15. グリセリン 5.0 16. 1,3−ブチレングリコール 7.0 17. 精製水 残量 18.エチルアルコール 5.0 19.アイブライトの50vol%エチルアルコール抽出物*1 0.1 20.イチョウ抽出物*14 3.0 21.多孔質シリカ 3.0 22.香料 適量 *1: 参考例1で製造したもの *13: エーザイ社製 *14: 常磐植物化学研究所社製
【0081】( 製 法 ) A. 成分(13)〜(17)を加熱混合し、70℃に
保つ。 B. 成分(1)〜(12)を加熱混合し、70℃に保
つ。 C. 「A.」に「B.」を加えて混合し、均一に乳化
する。 D. 「C.」を冷却後、成分(18)〜(22)を加
え、均一に混合して乳液を得た。
【0082】実 施 例 6 乳液:以下の処方及び製法により乳液を製造した。
【0083】 ( 処 方 ) 成 分 質量% 1. モノステアリン酸ソルビタン 0.3 2. モノオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン 0.1 (20E.O.) 3. 親油型モノステアリン酸グリセリン 0.2 4. ステアリン酸 0.5 5. セタノール 0.5 6. スクワラン 3.0 7. 流動パラフィン 4.0 8. トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル 2.0 9. メチルポリシロキサン 1.0 10. 水素添加大豆リン脂質 0.1 11. アスタキサンチン*15 0.2 12. 防腐剤 適量 13. カルボキシビニルポリマー 0.1 14. 水酸化ナトリウム 0.05 15. グリセリン 5.0 16. 1,3−ブチレングリコール 7.0 17. 精製水 残量 18. エチルアルコール 5.0 19. アイブライトの50vol%エチルアルコール抽出物*1 0.1 20. 大豆抽出物*7 1.0 21. 多孔質シリカ 3.0 22. 香料 適量 *1: 参考例1で製造したもの *7: 香栄興業社製 *15: シグマ社製
【0084】( 製 法 ) A. 成分(13)〜(17)を加熱混合し、70℃に
保つ。 B. 成分(1)〜(12)を加熱混合し、70℃に保
つ。 C. 「A.」に「B.」を加えて混合し、均一に乳化
する。 D. 「C.」を冷却後、成分(18)〜(22)を加
え、均一に混合して乳液を得た。
【0085】実施例3、4、5及び実施例6はいずれも
経時安定性に優れ、皮膚に適用することにより、加齢に
よる肌の皺や弛みを改善し、張りのある美しい肌にする
化粧水及び乳液であった。
【0086】実 施 例 7 軟膏:以下の処方及び製法により軟膏を製造した。
【0087】 ( 処 方 ) 成 分 質量% 1. ステアリン酸 18.0 2. セタノール 4.0 3. dl−α−トコフェロール*16 0.2 4. 防腐剤 適量 5. トリエタノールアミン 2.0 6. グリセリン 5.0 7. 精製水 残量 8. アイブライトのエチルアルコール抽出物*1 1.0 9. グリチルリチン酸ジカリウム 0.5 10. 酵母抽出物*17 0.5 *1: 参考例1で製造したもの *16: エーザイ社製 *17: 丸善製薬社製
【0088】( 製 法 ) A. 成分(5)、(6)及び(7)の一部を加熱混合
し、75℃に保つ。 B. 成分(1)〜(4)を加熱混合し、75℃に保
つ。 C. 「A.」を「B.」に徐々に加える。 D. 「C.」を冷却しながら(7)の残部で溶解した
(8)〜(10)を加え、軟膏を得た。
【0089】実 施 例 8 軟膏:以下の処方及び製法により軟膏を製造した。
【0090】 ( 処 方 ) 成 分 質量% 1. ステアリン酸 18.0 2. セタノール 4.0 3. 防腐剤 適量 4. トリエタノールアミン 2.0 5. グリセリン 5.0 6. 精製水 残量 7. アイブライトのエチルアルコール抽出物*1 1.0 8. ユキノシタ抽出物*4 0.3 9. ピロリドンカルボン酸ナトリウム*18 0.3 *1: 参考例1で製造したもの *4: 参考例4で製造したもの *18: 味の素社製
【0091】( 製 法 ) A. 成分(4)、(5)及び(6)の一部を加熱混合
し、75℃に保つ。B. 成分(1)〜(3)を加熱混
合し、75℃に保つ。 C. 「A.」を「B.」に徐々に加える。 D. 「C.」を冷却しながら成分(7)、(8)及び
(6)の残部で溶解した成分(7)〜(9)を加え、軟
膏を得た。
【0092】実施例7及び8の軟膏は経時安定性に優
れ、皮膚に適用することにより、肌の皺や弛みを改善
し、張りのある美しい肌にする軟膏であった。
【0093】実 施 例 9 パック:以下の処方及び製法によりパックを製造した。
【0094】 ( 処 方 ) 成 分 質量% 1. ポリビニルアルコール 15.0 2. 無水ケイ酸 0.5 3. ポリエチレングリコール 0.5 4. ポリオキシプロピレンメチルグルコシド 5.0 5. グリセリン 5.0 6. 精製水 残量 7. エチルアルコール 20.0 8. 防腐剤 適量 9. アイブライトの精製水抽出物*1 0.1 10. アイブライトのエチルアルコール抽出物*1 0.2 11. 香料 適量 *1: 参考例1で製造したもの
【0095】( 製 法 ) A. 成分(1)〜(6)を混合し、70℃に加熱し、
撹拌する。 B. 成分(7)及び(8)を混合する。 C. 上記「B.」を先の「A.」に加え、混合した
後、冷却して成分(9)〜(11)を均一に分散してパ
ックを得た。
【0096】実 施 例 10 パック:以下の処方及び製法によりパックを製造した。
【0097】 ( 処 方 ) 成 分 質量% 1. ポリビニルアルコール 15.0 2. 無水ケイ酸 0.5 3. ポリエチレングリコール 0.5 4. ポリオキシプロピレンメチルグルコシド 5.0 5. グリセリン 5.0 6. 精製水 残量 7. エチルアルコール 20.0 8. 防腐剤 適量 9. アイブライトの50vol%エチルアルコール抽出物*1 0.2 10. カンゾウ抽出物*19 0.5 11. コムギ抽出物*20 0.5 12. 香料 適量 *1: 参考例1で製造したもの *19: 丸善製薬社製 *20: 成和化成社製
【0098】( 製 法 ) A. 成分(1)〜(6)を混合し、70℃に加熱し、
撹拌する。 B. 成分(7)及び(8)を混合する。 C. 上記「B.」を先の「A.」に加え、混合した
後、冷却して(9)〜(12)を均一に分散してパック
を得た。
【0099】実施例9及び10のパックは経時安定性に
優れ、皮膚に適用することにより、肌の皺や弛みを改善
し、張りのある美しい肌にするパックであった。
【0100】実 施 例 11 リキッドファンデーション:以下の処方及び製法により
リキッドファンデーションを製造した。
【0101】 ( 処 方 ) 成 分 質量% 1. 液状ラノリン 2.0 2. 流動パラフィン 5.0 3. ステアリン酸 2.0 4. セタノール 1.0 5. 自己乳化型モノステアリン酸グリセリン 1.0 6. パラメトキシケイ皮酸−2−エチルヘキシル 8.0 7. 防腐剤 適量 8. グリセリン 5.0 9. トリエタノールアミン 1.0 10. カルボキシメチルセルロース 0.2 11. ベントナイト 0.5 12. 精製水 残量 13. 酸化チタン 6.0 14. 微粒子酸化チタン 2.0 15. 微粒子酸化亜鉛 5.0 16. マイカ 2.0 17. タルク 4.0 18. 着色顔料 4.0 19. アイブライトの50vol%エチルアルコール抽出物*1 0.01 20. マンニトール*21 0.5 21. ニコチン酸アミド*22 0.5 22. 香料 適量 *1: 参考例1で製造したもの *21: シグマ社製 *22: シグマ社製
【0102】( 製 法 ) A. 成分(1)〜(7)を混合溶解する。 B. 「A.」に成分(13)〜(18)を加え、均一
に混合し、70℃に保つ。 C. 成分(8)〜(12)を均一に溶解し、70℃に
保つ。 D. 「C.」に「B.」を添加して、均一に乳化す
る。 E. 「D.」を冷却後、成分(19)〜(22)を添
加してリキッドファンデーションを得た。
【0103】実 施 例 12 リキッドファンデーション:以下の処方及び製法により
リキッドファンデーションを製造した。
【0104】 ( 処 方 ) 成 分 質量% 1. 液状ラノリン 2.0 2. 流動パラフィン 5.0 3. ステアリン酸 2.0 4. セタノール 1.0 5. 自己乳化型モノステアリン酸グリセリン 1.0 6. パラメトキシケイ皮酸−2−エチルヘキシル 8.0 7. 4−tert−ブチル−4’ 2.0 −メトキシジベンゾイルメタン 8. パルミチン酸レチノール*23 0.2 9. 防腐剤 適量 10. グリセリン 5.0 11. トリエタノールアミン 1.0 12. カルボキシメチルセルロース 0.2 13. ベントナイト 0.5 14. 精製水 残量 15. 酸化チタン 6.0 16. 微粒子酸化チタン 2.0 17. 微粒子酸化亜鉛 5.0 18. マイカ 2.0 19. タルク 4.0 20. 着色顔料 4.0 21. アイブライトのエチルアルコール抽出物*1 0.2 22. ツボクサ抽出物*24 0.5 23. リン酸L−アスコルビルマグネシウム*25 0.5 24. 香料 適量 *1: 参考例1で製造したもの *23: 日本ロシュ社製 *24: 日光ケミカルズ社製 *25: 日光ケミカルズ社製
【0105】( 製 法 ) A. 成分(1)〜(9)を混合溶解する。 B. 「A.」に成分(15)〜(20)を加え、均一
に混合し、70℃に保つ。 C. 成分(10)〜(14)、(22)、(23)を
均一に溶解し、70℃に保つ。 D. 「C.」に「B.」を添加して、均一に乳化す
る。 E. 「D.」を冷却後、成分(21)及び(24)を
添加してリキッドファンデーションを得た。
【0106】実 施 例 13 日やけ止め乳液:以下の処方及び製法により日焼け止め
乳液を製造した。
【0107】 ( 処 方 ) 成 分 質量% 1. ポリオキシアルレン変性オルガノポリシロキサン 1.0 2. ジメチルポリシロキサン 5.0 3. オクタメチルシクロテトラシロキサン 20.0 4. イソノナン酸イソトリデシル 5.0 5. パラメトキシケイ皮酸−2−エチルヘキシル 5.0 6. 防腐剤 適量 7. 香料 適量 8. シリコン処理微粒子酸化チタン 10.0 9. シリコン処理微粒子酸化亜鉛 10.0 10. ポリスチレン末 3.0 11. トリメチルシロキシケイ酸 0.5 12. ジプロピレングリコール 3.0 13. エチルアルコール 10.0 14. 精製水 残量 15. 食塩 0.2 16. アイブライトの精製水抽出物*1 2.0 17. オウゴン抽出物*3 3.0 *1: 参考例1で製造したもの *3: 参考例3で製造したもの
【0108】( 製 法 ) A. 成分(1)〜(11)を混合分散する。 B. 成分(12)〜(15)を混合分散する。 C. 「A.」に「B.」を添加して、均一に乳化す
る。 D. 「C.」に成分(16)、(17)を添加して、
日やけ止め乳液を得た。
【0109】実 施 例 14 日やけ止め乳液:以下の処方及び製法により日焼け止め
乳液を製造した。
【0110】 ( 処 方 ) 成 分 質量% 1. ポリオキシアルレン変性オルガノポリシロキサン 1.0 2. ジメチルポリシロキサン 5.0 3. オクタメチルシクロテトラシロキサン 20.0 4. イソノナン酸イソトリデシル 5.0 5. パラメトキシケイ皮酸−2−エチルヘキシル 10.0 6. 防腐剤 適量 7. 香料 適量 8. シリコン処理微粒子酸化チタン 8.0 9. シリコン処理微粒子酸化亜鉛 7.0 10. ポリスチレン末 3.0 11. トリメチルシロキシケイ酸 0.5 12. ジプロピレングリコール 3.0 13. エチルアルコール 10.0 14. 精製水 残量 15. 食塩 0.2 16. アイブライトの50vol%エチルアルコール抽出物*1 1.0 17. リン酸−L−アスコルビルマグネシウム*26 3.0 18. 緑茶抽出物*5 0.5 *1: 参考例1で製造したもの *5: 参考例5で製造したもの *26: 日光ケミカルズ社製
【0111】( 製 法 ) A. 成分(1)〜(11)を混合分散する。 B. 成分(12)〜(15)を混合分散する。 C. 「A.」に「B.」を添加して、均一に乳化す
る。 D. 「C.」に成分(16)〜(18)を添加して、
日やけ止め乳液を得た。
【0112】実施例11〜14のリキッドファンデーシ
ョン及び日焼け止め剤は経時安定性に優れており、皮膚
に適用することにより加齢等による肌の皺や弛みを改善
するリキッドファンデーション及び日焼け止め乳液であ
った。
【0113】
【発明の効果】以上のごとく、アイブライト抽出物を含
有する皮膚外用剤は、抗老化効果を有しており、皺に対
し高い改善効果を発揮し、加齢、紫外線暴露による皮膚
の皺、弛みの改善等に有効である。
【0114】また、アイブライト抽出物のほか、細胞賦
活剤、抗酸化剤、保湿剤、紫外線防止剤等の他の薬効成
分を配合した本発明の皮膚外用剤組成物は、前記抽出物
を単独で配合した場合に比べてより優れた抗老化効果を
有するものである。
【0115】従って、本発明の皮膚外用剤及び皮膚外用
剤組成物は、老化防止を目的とする化粧品や医薬品等と
して有利に利用することができるものである。 以 上
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 7/48 A61K 7/48 35/78 35/78 C A61P 17/16 A61P 17/16 (72)発明者 小林 三佐子 東京都北区栄町48番18号 株式会社コーセ ー研究本部内 (72)発明者 佐々木 一郎 東京都北区栄町48番18号 株式会社コーセ ー研究本部内 (72)発明者 多田 昭一 兵庫県西宮市西宮浜4丁目7番18号 長岡 実業株式会社内 Fターム(参考) 4C083 AA032 AA082 AA111 AA112 AB032 AB172 AB212 AB242 AB332 AB432 AB442 AC022 AC072 AC102 AC122 AC132 AC242 AC302 AC342 AC422 AC442 AC542 AC612 AC852 AD022 AD092 AD112 AD162 AD172 AD272 AD412 AD512 AD532 AD572 AD622 AD642 AD662 BB46 BB47 CC04 CC05 CC07 CC19 EE06 EE12 EE16 EE17 4C088 AB12 AC01 BA08 MA63 NA14 ZA89 ZC02

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アイブライト(Euphrasia officinali
    s)抽出物を老化防止成分として配合することを特徴と
    する皮膚外用剤。
  2. 【請求項2】 アイブライト(Euphrasia officinali
    s)抽出物が活性酸素消去剤として作用するものである
    請求項第1項記載の皮膚外用剤。
  3. 【請求項3】 次の成分(a)及び(b) (a)アイブライト抽出物 (b)細胞賦活剤、抗酸化剤、保湿剤、紫外線防止剤か
    ら選ばれる薬効剤の一種又は二種以上 を含有することを特徴とする皮膚外用剤組成物。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003082224A1 (fr) * 2002-03-29 2003-10-09 Kose Corporation Preparation cosmetique
JP2009084198A (ja) * 2007-09-28 2009-04-23 Kobayashi Pharmaceut Co Ltd アルドースレダクターゼ阻害剤
JP2018177692A (ja) * 2017-04-13 2018-11-15 ポーラ化成工業株式会社 マイクロダスト貪食促進剤

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