JP2002284165A - 荷締め用パッド - Google Patents

荷締め用パッド

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JP2002284165A
JP2002284165A JP2001088934A JP2001088934A JP2002284165A JP 2002284165 A JP2002284165 A JP 2002284165A JP 2001088934 A JP2001088934 A JP 2001088934A JP 2001088934 A JP2001088934 A JP 2001088934A JP 2002284165 A JP2002284165 A JP 2002284165A
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pad
belt
packing
article
tightening
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JP2001088934A
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Shigetoshi Abe
成利 阿部
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Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 保管時や搬送時に荷締め力をパッド全体に
均一に分散し、物品の損傷を防止する荷締め用パッドを
提供する。 【解決手段】 本発明の荷締め用パッド1は、荷締め用
ベルト2より広い幅と、荷締め力を分散する手段5を備
えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子デバイス、電
子機器、食品、衣服、薬品、建築資材等のあらゆる物品
をパレットや荷台に固定して搬送乃至保管する際に荷締
め力による物品への損傷を防止するために用いるパッド
に関する。
【0002】
【従来の技術】図17は従来の荷姿の一例である。作業
者は物品3を搬送あるいは保管する際、物品3をパレッ
ト4に移載して、荷締め用ベルト2を物品3に跨がせて
パレット4に荷締め用ベルト2の両端を掛け、荷締機構
によって荷締め用荷締め用ベルト2を引き締めることで
物品3をパレット4に固定するが、荷締め力が強過ぎる
と荷締め用ベルト2が物品3との接触面、特に物品の角
部に食い込み、物品3を損傷する可能性がある。そこ
で、荷締め力を緩衝するために荷締め用パッド1を用い
ていた。従来、物品3が十分な強度を有し、損傷し難い
場合には、荷締め用ベルト2とほぼ同幅の木板あるいは
金属板などを荷締め用パッド1として用い、物品3が十
分な強度を有せず、損傷し易い場合には、荷締め用ベル
ト2とほぼ同幅の樹脂、例えばポリエステルやポリプロ
ピレンなどからなる荷締め用パッド1を用いていた。荷
締め用パッド1には物品と荷締め用ベルト2の間に当て
て用いる板状のものと、荷締め用ベルト2を通して用い
る筒状のものがある。また、荷締め用パッド1以外に物
品の損傷を防止する手段として、特開2000−791
77号公報の警告機能付き製品や特開平8−28266
5号公報の荷崩れ防止用当て具などがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、パッド
が木板或いは金属板の場合、パッドの硬度によって物品
が損傷する可能性があり、パッドが樹脂の場合でも、十
分に荷締め力を分散できずパッドごと物品3に食い込み
物品を損傷させることがあった。
【0004】さらに、荷締め時に毎回パッドを保管場所
から取り出して、ベルトや物品に対してパッドの位置を
合わせる作業が必要であり、作業効率を低下させてい
た。
【0005】物品の損傷を防止する手段として、特開2
000−79177号公報やラチェット式荷締機によっ
て荷締め力を制御する場合、ベルトの各部に掛かる力を
測定して管理するといった非常に手間の掛かる作業が必
要であった。また、パッドとベルトの摩擦が大きいた
め、荷締め力がベルト全体で不均一となり、制御が難し
く、荷崩れやベルトの早期劣化、また物品の損傷に繋が
っていた。
【0006】また特開平8−282665号公報を用い
る場合でも、当て具4本を物品の大きさに合わせて継ぎ
足し、物品をパレットに移載した後に物品の四方に当て
具を当てて押さえておき、その上でベルトを通してまず
物品を固定し、さらに伸縮バンドを用いて当て具をパレ
ットに固定する必要があり、非常に作業効率の悪いもの
であった。
【0007】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたものであり、物品の損傷や荷崩れを防止し安定性の
高い荷姿を為し得るとともに、作業効率を向上させるこ
とができる荷締め用パッドを提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の荷締め用パッド
は、荷締め用ベルトより広い幅と、荷締め用ベルトによ
る荷締め力を分散する手段を備えている。
【0009】分散手段として、高硬度の材質による枠部
を設け、荷締め用パッドを枠部で荷締め用ベルトに固定
する構成、高硬度の材質による芯材を設け、荷締め用パ
ッドを荷締め用ベルトに固定する構成、荷締め用パッド
の両端部を折り畳んで、荷締め用パッドを荷締め用ベル
トに固定する構成、バックルによって、荷締め用パッド
の両端部を荷締め用ベルトに固定する構成、がある。
【0010】上記構成とすることによって、荷締め用ベ
ルトの荷締め力が、荷締め用パッド全体に均一に分散さ
れ、荷締め用パッドの緩衝効果が向上され、物品の損傷
を防止することができる。
【0011】また、本発明の荷締め用パッドは、荷締め
用ベルトより広い幅と、保持部を備えている。
【0012】保持部は、軸とその軸を有するローラーと
荷締め用ベルトを固定する固定部からなる構成、低摩擦
材料からなる軸と荷締め用ベルトを固定する固定部から
なる構成、軸と荷締め用ベルトを固定する固定部からな
り、それらの軸と固定部が引力を有する磁石をそれぞれ
有する構成、ばねと低摩擦材料で形成された荷締め用ベ
ルトを固定する固定部からなる構成、引力を有する複数
組の磁石で構成され、各組の磁石のうち一方が荷締め用
ベルト、もう一方が荷締め用パッドに取りつけられた構
成、がある。
【0013】上記構成とすることによって、荷締め用パ
ッドと荷締め用ベルトの摩擦が低減され、荷締め力の偏
りが防止され、荷締め力が荷締め用パッド全体に均等に
分散され、物品の保管時あるいは搬送時における物品の
損傷を防ぐことができる。また、保管時には荷締め用ベ
ルトが荷締め用パッドに固定されるため位置ずれが防止
され、荷締め用ベルトと荷締め用パッドを一体保管する
ことが容易になる。さらに、保管後、再び使用する際
も、荷締め用パッドと荷締め用ベルトの物品に対する位
置合わせを容易に行うことができるので、作業効率を高
めることができる。
【0014】また、本発明の荷締め用パッドは、物品の
天面とほぼ同じ大きさの枠体に一体形成されている。
【0015】上記構成とすることによって、枠体自体も
荷締め用パッドとして作用するため、物品との接触面が
大きくなり、緩衝効果を向上させ、物品の損傷を防止す
ることができる。また、物品との接触面が大きくなるこ
とで、物品との静摩擦力が大きくなり、荷締め作業中の
荷締め用パッドと物品とのずれを防止出来る。さらに、
一回の動作で複数のパッドにベルトを掛けることが出来
るので、作業時間を大幅に短縮することができる。
【0016】また、本願発明の荷締め用パッドは、物品
の天面に嵌まる構造となっている枠体に一体形成されて
いる。
【0017】上記構成とすることによって、枠体が物品
に載せるだけで適切に嵌まり、荷締め用パッドの位置も
自ずと定まる。また、嵌める際に位置がずれていれば物
品に嵌まらないので目視で明らかに分かるため、作業間
違いを完全に防止出来る。さらに、枠体の材質を荷締め
用パッドと同じ低摩擦材料としても、枠体が物品に嵌ま
っているので荷締め用パッドの位置が物品からずれるこ
とが無いため、荷締め用パッドと枠体を単一の材料で構
成することができるので、製造コストを減少させると共
に、製造効率を向上させることができる。
【0018】また、本願発明の荷締め用パッドは枠体に
一体形成されており、さらに枠体の上面が凹部で、かつ
凹部が面取りされている。
【0019】上記構成とすることによって、荷締め用ベ
ルトの位置が多少ずれても、荷締め用ベルトが自ずと凹
部の底部に向かう。また、特に保管場所などの都合によ
って荷締め用ベルトを荷締め用パッドと別々に保管する
必要がある場合に、ベルトを保持部に通す作業が不要に
なるために作業時間を短縮することができる。
【0020】また、本願発明の荷締め用パッドは枠体に
一体形成されており、さらにその枠体がスライド機構を
有する。
【0021】スライド機構としては、凹凸の噛み合わせ
構造、T字型のレール構造、物品の角部のみを覆う枠体
を弾性体で連結した構造、がある。
【0022】上記構成とすることによって、枠体の大き
さを変更できるので、大きさの異なる物品に対して用い
ることができる。
【0023】また、本願発明の荷締め用パッドは枠体に
一体形成されており、さらに枠体が荷締め用ベルトの巻
取り機構を有し、荷締め用ベルトの一端が巻き取り機構
に取りつけられている。
【0024】上記構成とすることによって、荷締め用ベ
ルトを物品に回し掛けする必要が無く、ハンドルを回す
だけで荷締め力を調節することができるので作業効率を
向上することができる。また、荷締め用ベルトが枠体に
一体化されているので、保管や搬送した後に再び使用す
る際も、物品に対する荷締め用パッドと荷締め用ベルト
の位置決めを行う必要がなく、作業効率を向上すること
ができる。
【0025】また、本願発明の荷締め用パッドは枠体に
一体形成されており、さらに枠体の天面が平らな形状に
なっている。
【0026】上記構成とすることによって、荷姿の上に
さらに荷姿を重ね積みすることができるので、保管時や
搬送時に荷姿を重ねることができ、空間を十分に利用す
ることができる。
【0027】また、本願発明の荷締め用パッドは枠体に
一体形成されており、さらに枠体は荷締め用パッドと同
じ材質で形成されている。
【0028】上記構成とすることによって製造コストを
減少させると共に、製造効率を向上させることができ
る。
【0029】また、本願発明の荷締め用パッドは、少な
くとも荷締め用ベルトと接する部分が低摩擦材料によっ
て形成されている。
【0030】低摩擦材料としては、PTFE、POM、
PAがある。
【0031】上記構成とすることによって、荷締め用パ
ッドと荷締め用ベルトの摩擦を低減し、荷締め力を荷締
め用パッド全体に均等に分散することができる。その結
果、荷締め力の不均一による荷崩れ、物品の損傷、そし
て荷締め用ベルトの破損を防止することができる。
【0032】
【発明の実施の形態】本発明における荷締め用パッドの
実施の形態を説明する。なお、図において、実質的に同
じ機能を有する部材には同じ参照符号を用いている。
【0033】(実施例1)図1に示すように、本実施例
の荷締め用パッド1は樹脂から成る板状のもので、荷締
め用ベルト2の2〜4倍程度の幅を有し、荷締め力を分
散する手段として、荷締め用パッド1の両端の、物品3
に接しない側の表面にビッカーズ硬度が200以上であ
るような硬度の高い材質、たとえばステンレスやチタン
などの金属の枠部5が設けられている。荷締め用パッド
1の枠部5は、荷締め用ベルト2に固定されている。ビ
ッカーズ硬度は、測定したい素材にダイヤモンド製圧子
を押しこんで、その硬度を測定されるものである。
【0034】荷締め用パッド1が荷締め用ベルト2の2
〜4倍程度の幅を有し、枠部5で荷締め用ベルト2に接
続されているため、荷締め力が枠部5に集中し、枠部5
の幅で荷締め用パッド1が引かれることになり、荷締め
力が荷締め用パッド1全体に均等に分散される。これに
よって荷締め用パッド1の緩衝効果が向上され、物品3
の損傷を防止することができる。
【0035】図2の荷締め用パッド1は、樹脂からな
り、荷締め用ベルト2の2〜4倍の幅を持つ板状で、荷
締め力を分散する手段として、荷締め用パッド1の端部
に硬度の高い材質、例えば金属の芯材6を設け、荷締め
用ベルト2に固定している。
【0036】荷締め用ベルト2を荷締め用パッド1の両
端部に固定することで荷締め用ベルト2による荷締め力
を両端部に集中させて印加するとともに、芯材6を設け
ることによって、荷締め用パッド1の両端部に掛かった
荷締め力が荷締め用パッド1全体に分散される。これに
よって荷締め用パッドの緩衝効果が向上され、物品の損
傷を防止することができる。
【0037】図3の荷締め用パッド1は、樹脂からな
り、荷締め用ベルト2の2〜4倍の幅を持つ板状で、荷
締め力を分散する手段として、荷締め用パッド1の端部
を折り畳み、荷締め用ベルト2に固定している。
【0038】荷締め用ベルト2を荷締め用パッド1の両
端部に固定することで荷締め用ベルト2による荷締め力
を集中させて印加するとともに、端部を折り畳むことに
よって、荷締め用パッド1の両端部に掛かった荷締め力
を荷締め用パッド1全体に分散させることができる。こ
れによって荷締め用パッド1の緩衝効果が向上され、物
品の損傷を防止することができる。
【0039】図4の荷締め用パッド1は、樹脂からな
り、荷締め用ベルト2の2〜4倍の幅を持つ板状で、荷
締め力を分散する手段として、荷締め用パッド1の端部
をバックル7によって、荷締め用ベルト2に固定してい
る。
【0040】荷締め用ベルト2を荷締め用パッド1の両
端部に、バックル7で固定することによって荷締め用ベ
ルト2による荷締め力を集中させて印加するとともに、
荷締め用パッド1の両端部に掛かった荷締め力を荷締め
用パッド1全体に分散するものである。
【0041】荷締め用ベルト2の荷締め力を、荷締め用
パッド1に分散させる手段として、前記枠部5、前記芯
材6、前記折り畳み、前記バックル7を組み合わせるこ
とによって、さらに荷締め用パッドの緩衝効果を向上さ
せることができる。
【0042】本実施例では板状の荷締め用パッドについ
て説明したが、本発明はこれに限定されるものではな
く、例えば筒状の荷締め用パッドにも適用できる。
【0043】(実施例2)本実施例の荷締め用パッド1
は、図5のような形状をしており、少なくとも荷締め用
ベルト2と接する部分が低摩擦材料、例えばPTFE
(4フッ化エチレン樹脂)、POM(ポリアセタール)
やPA(ポリアミド)などによって形成されている。図
6に示すように、本実施例の荷締め用パッド1は物品3
の角部にを当てて用いる。荷締め用ベルト2と接しない
部分にも、低摩擦材料を用いても良いし、またはポリプ
ロピレンなどの樹脂やステンレスなどの金属を用いても
良い。
【0044】荷締め用ベルト2と接する部分に低摩擦材
料を用いることによって、荷締め用パッド1と荷締め用
ベルト2の摩擦を低減し、荷締め力を荷締め用パッド1
全体に均等に分散することができる。その結果、荷締め
力の不均一による荷崩れ、物品3の損傷、そして荷締め
用ベルト2の破損を防止することができる。
【0045】他の実施例の荷締め用パッド1において
も、荷締め用ベルト2との接触面を低摩擦材料とするこ
とで本実施例と同様の効果が得られる。
【0046】図7の荷締め用パッド1には、荷締め用ベ
ルト2を保持する保持部8が形成されている。前記保持
部8は、圧縮コイルバネ9によって荷締め用パッド1に
取り付けられた軸10、前記軸10を有するローラー1
1、そして前記軸10と前記ローラー11の外側の固定
部12によって構成されている。荷締め時は、前記ロー
ラー11に荷締め用ベルト2を掛けて用いる。
【0047】荷締め時にはローラー11が物品3側に押
されることによって圧縮コイルバネ9が縮み、軸10が
物品3側に移動した状態で荷締められる。荷締め用ベル
ト2の接触部がローラー11であるので、荷締め用パッ
ド1と荷締め用ベルト2の摩擦が低減され、荷締め力の
偏りが防止され、荷締め力が荷締め用パッド1全体に均
等に分散される。また、保管時には圧縮コイルバネ9が
伸びることにより、軸10が固定部12側に移動して、
荷締め用ベルト2が固定されるために位置ずれが防止さ
れ、荷締め用ベルト2と一体保管することが容易にな
る。また再び使用する際も、荷締め用パッド1と荷締め
用ベルト2の物品3に対する位置合わせを容易に行うこ
とができるので、作業効率を高めることができる。
【0048】また、ローラーを用いず低摩擦材料による
軸のみの構成としても良いし、圧縮コイルバネの代わり
に軸と固定部それぞれに、互いに引き合う磁石を設け
て、磁力で軸が可動する構成としても良い。
【0049】その他、圧縮コイルバネと低摩擦材料から
なるベルト支持部および固定部によって荷締め用ベルト
を固定しても良いし、荷締め用ベルトと荷締め用パッド
の双方に互いに引き合う磁石を設ける構成としてもよ
い。
【0050】(実施例3)本実施例の荷締め用パッド1
は、図8に示すように、軟性を有する材質、例えば樹脂
で形成された枠体13に、複数個が一体形成された構成
となっている。枠体13の長さは物品3の対応する辺と
同程度の長さとなっているものである。本実施例のパッ
ドは図9のように、物品3の天面に枠体13を当てて用
いる。
【0051】荷締め用パッド1を枠体13に一体形成す
ることによって、枠体13自体も荷締め用パッドとして
作用するため、物品3との接触面が大きくなり、緩衝効
果を向上させ、物品3の損傷を防止することができる。
また、物品3との接触面が大きくなることで、物品3と
の静摩擦力が大きくなり、荷締め作業中の荷締め用パッ
ド1と物品3とのずれを防止出来る。さらに、一回の動
作で複数の荷締め用パッド1に荷締め用ベルト2を掛け
ることが出来るので、作業時間を大幅に短縮することが
できる。
【0052】また、枠体13を荷締め用パッド1と同じ
材質で形成することによって、製造コストを減少させる
と共に、製造効率を向上させることができる。
【0053】また、枠体13の上面を波形或いは弓形の
凹部にして、且つ、荷締め用ベルトを傷めないために端
部が丸みを帯びた構造としても良い。その場合、荷締め
用ベルト2を枠体に跨がせる際には波形或いは凹部の最
底部に荷締め用ベルト2が来るようにして用いる。
【0054】波形や凹部を設けることで荷締め用ベルト
2の位置が多少ずれても自ずと最底部に向かう効果が得
られる。また、特に保管場所などの都合によって荷締め
用ベルト2を荷締め用パッド1と別々に保管する必要が
ある場合に、荷締め用ベルト2を保持部に通す作業が不
要になるために作業時間を短縮することができる。
【0055】図10の荷締め用パッド1が一体化されて
いる枠体13は、物品3の天面に嵌まるような形状とし
たものである。図11のように、物品3の天面に嵌めて
用いる。
【0056】枠体13が物品3に嵌まる箱型であるため
に物品に載せるだけで適切に嵌まり、荷締め用パッド1
の位置も自ずと定まる。また、嵌める際に位置がずれて
いれば物品に嵌まらないので目視で明らかに分かるた
め、作業間違いを完全に防止出来る。さらに、枠体13
の材質を荷締め用パッドと同じ低摩擦材料としても、枠
体13が物品3に嵌まっているので荷締め用パッド1の
位置が物品3からずれることが無いため、荷締め用パッ
ド1と枠体13を単一の材料で構成することができる。
これによって、製造コストを減少させると共に、製造効
率を向上させることができる。
【0057】図12の荷締め用パッド1が一体化されて
いる枠体13は、多数の凹凸14からなるスライド機構
15を有し、前記凹凸14が噛み合うことで固定された
二重構造からなっている。図13に示すように、片方を
持ち上げてスライドさせ、適切な位置で再び凹凸14を
嵌め合わせることによって大きさを変更できるので、大
きさの異なる物品3に対して用いることができる。
【0058】また、枠体13を荷締め用パッド1と同じ
低摩擦材料で形成すれば、凹凸14が嵌まり易いために
調整作業が容易になり、仕事の効率を向上することがで
き、また荷締め用ベルト2との接触面の摩擦が小さくな
るので、荷締め力を均一化させるでき、物品3の損傷を
防止することができる。さらに、荷締め用パッド1と荷
締め用ベルト2をを単一の材料で製造できるので、製造
コストを減少させると共に、製造効率を向上させること
ができる。
【0059】また、二重構造のスライド及び固定機構は
凹凸である必要は無く、例えば静摩擦力で維持されるT
字形のレール構造や、物品の角部のみを覆う形の枠体を
ゴムベルトなどの弾性体で連結したものとして良い。
【0060】図14の荷締め用パッド1が一体化されて
いる枠体13は、天面を平らにして荷締め用ベルト2が
通る箇所に溝16を設けたものである。
【0061】天面が平らになっているので、図15に示
すように荷姿の上にさらに荷姿を重ね積みすることが出
来るため、搬送時や保管時に重ねることで空間を十分に
活用する事が出来る。
【0062】図16の荷締め用パッド1が一体化された
枠体13は、荷締め用ベルト2の巻取り機構17を有し
ており、荷締め用ベルト2の一端が巻き取り機構17に
取り付けられている。荷締め時は荷締め用ベルト2の巻
き取り機構17に取りつけられていない一端をパレット
にかけて、ハンドル18を回して荷締め用ベルト2を巻
き取り荷締め力を調節する。
【0063】荷締め用ベルト2が枠体12に取り付けら
れているので、荷締め用ベルト2を物品3に回し掛けす
る必要が無く、ハンドル18を回すだけで荷締め力を調
節することができるので作業効率を向上することができ
る。また、荷締め用ベルト2が枠体13に一体化されて
いるので、保管や搬送した後に再び使用する際も、物品
に対する荷締め用パッド1と荷締め用ベルト2の位置決
めを行う必要がなく、作業効率を向上することができ
る。
【0064】以上、本発明の各種実施形態ついて説明し
たが、本発明はこれらに限定されるものではない。例え
ば、図16の巻き取り機構において、各ベルトの巻き取
り軸同士を歯車と、該歯車に噛み合うよう設けられた連
結チェーンで繋げることによって、全てのベルトを同期
して巻き取る構造として、作業効率の向上とともに荷締
め力の均一を図るものとしても構わない。また、各実施
形態はそれぞれ単独の実施に限定されるものではなく、
他の実施形態の構成と相互に組み合わせることによっ
て、さらなる効果を得ることができる。その他、発明の
主旨を逸脱しない範囲で、種々の変更を加えて実施する
ことが可能である。
【0065】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の荷締め用
パッドにおいては、荷締め用パッドが荷締め用ベルトよ
り広い幅と、荷締め用ベルトによる荷締め力を分散する
手段を備えていることによって、荷締め用ベルトの荷締
め力が、荷締め用パッド全体に均一に分散され、荷締め
用パッドの緩衝効果が向上され、物品の損傷を防止する
という効果を奏する。
【0066】また本発明によれば、荷締め用パッドが荷
締め用ベルトより広い幅と、保持部を備えているので、
荷締め用パッドと荷締め用ベルトの摩擦が低減され、荷
締め力の偏りが防止され、荷締め力が荷締め用パッド全
体に均等に分散され、物品の保管時あるいは搬送時にお
ける物品の損傷を防ぐことができる。また、保管時には
荷締め用ベルトが荷締め用パッドに固定されるため位置
ずれが防止され、荷締め用ベルトと荷締め用パッドを一
体保管することが容易になる。さらに、保管後、再び使
用する際も、荷締め用パッドと荷締め用ベルトの物品に
対する位置合わせを容易に行うことができるので、作業
効率を高めるという効果を奏する。
【0067】また本発明によれば、荷締め用パッドが物
品の天面とほぼ同じ大きさの枠体に一体形成されている
ことによって、枠体自体も荷締め用パッドとして作用す
るため、物品との接触面が大きくなり、緩衝効果を向上
させ、物品の損傷を防止することができる。また、物品
との接触面が大きくなることによって、物品との静摩擦
力が大きくなり、荷締め作業中の荷締め用パッドと物品
とのずれを防止出来る。さらに、一回の動作で複数のパ
ッドにベルトを掛けることが出来るので、作業時間を大
幅に短縮するという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明における枠部を備えた荷締め用
パッドの概略平面図である。
【図2】図2は、本発明における芯材を備えた荷締め用
パッドの概略平面図である。
【図3】図3は、本発明における折り畳み部を備えた荷
締め用パッドの概略平面図である。
【図4】図4は、本発明におけるバックルを備えた荷締
め用パッドの概略平面図である。
【図5】図5は、本発明における荷締め用ベルトと接す
る部分が低摩擦材料からなる荷締め用パッドの概略斜視
図である。
【図6】図6は、図5における荷締め用パッドの荷姿の
概略正面図である。
【図7】図7は、本発明における保持部を備えた荷締め
用パッドの概略斜視図である。
【図8】図8は、本発明における枠体に一体形成された
荷締め用パッドの概略斜視図である。
【図9】図9は、図8における荷締め用パッドの荷姿の
概略正面図である。
【図10】図10は、本発明における物品の天面に嵌ま
る枠体に一体形成された荷締め用パッドの概略斜視図で
ある。
【図11】図11は、図10における荷締め用パッドの
荷姿の概略正面図である。
【図12】図12は、本発明におけるスライド機構を備
えた枠体に一体形成された荷締め用パッドの概略斜視図
である。
【図13】図13は、図12における多数の凹凸からな
るスライド機構の動作を表す概略説明図である。
【図14】図14は、本発明における天面が平らな枠体
に一体形成された荷締め用パッドの概略斜視図である。
【図15】図15は、図14における荷締め用パッドの
荷姿の概略正面図である。
【図16】図16は、本発明における巻き取り機構を備
えた枠体に一体形成された荷締め用パッドの概略斜視図
である。
【図17】図17は、従来の荷締め用パッドの荷姿の概
略正面図である。
【符号の説明】
1 荷締め用パッド 2 荷締め用ベルト 3 物品 4 パレット 5 枠部 6 芯材 7 バックル 8 保持部 9 圧縮コイルバネ 10 軸 11 ローラー部 12 固定部 13 枠体 14 凹凸 15 スライド機構 16 溝 17 巻き取り機構 18 ハンドル

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 物品を荷締め用ベルトを用いてパレット
    などに荷締める際に、前記物品と前記荷締め用ベルトの
    間にあてて用いる荷締め用パッドにおいて、 前記荷締め用ベルトより広い幅と、荷締め力を荷締め用
    パッド全体に分散する手段とを有することを特徴とする
    荷締め用パッド。
  2. 【請求項2】 前記荷締め力を分散する手段として、高
    硬度の材質による枠部を設け、前記枠部が前記荷締め用
    ベルトに固定されていることを特徴とする請求項1に記
    載の荷締め用パッド。
  3. 【請求項3】 前記荷締め力を分散する手段として、高
    硬度の材質による芯材を設け、前期荷締め用ベルトに固
    定されたことを特徴とする請求項1および2に記載の荷
    締め用パッド。
  4. 【請求項4】 前記荷締め力を分散する手段として、両
    端部を折り畳んで、前期荷締め用ベルトに固定されたこ
    とを特徴とする請求項1ないし3に記載の荷締め用パッ
    ド。
  5. 【請求項5】 前記荷締め力を分散する手段として、両
    端部をバックルによって、前期荷締め用ベルトに固定さ
    れたことを特徴とする請求項1ないし4に記載の荷締め
    用パッド。
  6. 【請求項6】 物品を荷締め用ベルトを用いてパレット
    などに荷締める際に、前記物品と前記荷締め用ベルトの
    間にあてて用いる荷締め用パッドにおいて、 前記荷締め用ベルトより広い幅と、保持部とを有するこ
    とを特徴とする荷締め用パッド。
  7. 【請求項7】 前記保持部が、軸と該軸を有するローラ
    ーと前記荷締め用ベルトの固定部から構成されているこ
    とを特徴とする請求項6に記載の荷締め用パッド。
  8. 【請求項8】 前記保持部が、低摩擦材料からなる軸と
    前記荷締め用ベルトの固定部から構成されていることを
    特徴とする請求項6に記載の荷締め用パッド。
  9. 【請求項9】 前記保持部が、ばねと前記荷締め用ベル
    トの低摩擦材料による固定部から構成されていることを
    特徴とする請求項6に記載の荷締め用パッド。
  10. 【請求項10】 前記荷締め用パッドの幅が前記荷締め
    用ベルトの2〜4倍であることを特徴とする請求項1な
    いし9に記載の荷締め用パッド。
  11. 【請求項11】 物品を荷締め用ベルトを用いてパレッ
    トなどに荷締める際に、前記物品と前記荷締め用ベルト
    の間にあてて用いる荷締め用パッドにおいて、 前記物品の天面とほぼ同じ大きさの枠体に一体形成され
    たことを特徴とする荷締め用パッド。
  12. 【請求項12】 前記枠体が、前記物品の天面に嵌まる
    構造となっていることを特徴とする請求項11に記載の
    荷締め用パッド。
  13. 【請求項13】 前記枠体の上面が凹部で、かつ前記凹
    部が面取りされていることを特徴とする請求項11およ
    び12に記載の荷締め用パッド。
  14. 【請求項14】 前記枠体が、スライド機構を有するこ
    とを特徴とする請求項11および12に記載の荷締め用
    パッド。
  15. 【請求項15】 前記スライド機構が、凹凸の噛み合わ
    せ構造であることを特徴とする請求項14に記載の荷締
    め用パッド。
  16. 【請求項16】 前記スライド機構が、前記物品の角部
    のみを覆う枠体を弾性体で連結した構造であることを特
    徴とする請求項14に記載の荷締め用パッド。
  17. 【請求項17】 前記枠体が前記荷締め用ベルトの巻取
    り機構を有し、前記荷締め用ベルトの一端が前記巻き取
    り機構に取りつけられていることを特徴とする請求項1
    1ないし16に記載の荷締め用パッド。
  18. 【請求項18】 前記枠体の天面が平らであることを特
    徴とする請求項13ないし17に記載の荷締め用パッ
    ド。
  19. 【請求項19】 前記枠体が、荷締め用パッドと同じ材
    質からなることを特徴とする請求項11ないし18に記
    載の荷締め用パッド。
  20. 【請求項20】 少なくとも前記荷締め用ベルトと接す
    る部分が低摩擦材料からなることを特徴とする請求項1
    ないし19に記載の荷締め用パッド。
  21. 【請求項21】 前記低摩擦材料が、PTFE、PO
    M、PAのいずれかであることを特徴とする請求項20
    に記載の荷締め用パッド。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018090334A (ja) * 2018-02-26 2018-06-14 有限会社ファイバー浜松 荷締め用のロック体
JP2018095324A (ja) * 2018-02-07 2018-06-21 有限会社ファイバー浜松 荷物の固縛方法

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