JP2002284084A - 使用済みプラスチックの処理船および使用済みプラスチックの再利用生産方法 - Google Patents

使用済みプラスチックの処理船および使用済みプラスチックの再利用生産方法

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JP2002284084A
JP2002284084A JP2001088321A JP2001088321A JP2002284084A JP 2002284084 A JP2002284084 A JP 2002284084A JP 2001088321 A JP2001088321 A JP 2001088321A JP 2001088321 A JP2001088321 A JP 2001088321A JP 2002284084 A JP2002284084 A JP 2002284084A
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JP2001088321A
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Keisuke Nakahara
啓介 中原
Yutaka Yamada
裕 山田
Masumi Sekiguchi
真澄 関口
Shunichi Kamezaki
俊一 亀崎
Takuya Kadowaki
琢哉 門脇
Mikiyuki Asano
幹之 浅野
Hideaki Nagayama
秀昭 長山
Akihiko Furuta
彰彦 古田
Shiro Miyata
志郎 宮田
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JFE Engineering Corp
Original Assignee
NKK Corp
Nippon Kokan Ltd
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W30/00Technologies for solid waste management
    • Y02W30/50Reuse, recycling or recovery technologies
    • Y02W30/62Plastics recycling; Rubber recycling

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  • Ship Loading And Unloading (AREA)
  • Separation, Recovery Or Treatment Of Waste Materials Containing Plastics (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 使用済みプラスチックの集積に伴うスペース
面や設備面の問題を解消することができ、しかも使用済
みプラスチックの輸送にかかるコストを大幅に削減する
ことができ、ひいては使用済みプラスチックの再利用促
進および環境改善に大きく貢献することができる使用済
みプラスチックの処理船および使用済みプラスチックの
再利用生産方法を提供する。 【解決手段】 使用済みプラスチックを処理船10に貯
留し、この貯留した使用済みプラスチックを処理船10
において加工し、その加工により得られる加工物を処理
船10に貯留する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、使用済みプラス
チックの再利用に使用される使用済みプラスチックの処
理船および使用済みプラスチックの再利用生産方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】一般に、不要となった容器包装プラスチ
ックや産業廃棄プラスチック等のいわゆる使用済みプラ
スチック(廃棄プラスチックともいう)は、自治体や事
業者などにより収集されて集積場に一旦貯留された後、
梱包されてリサイクルのための利用プラントに輸送され
る。利用プラントでは、梱包が解かれ、その梱包が解か
れた使用済みプラスチックから塩化ビニールなど不適物
が除去され、その除去処理後の使用済みプラスチックが
利用に供される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】収集される使用済みプ
ラスチックは、嵩が高い。このため、集積場では、使用
済みプラスチックの貯留、梱包、梱包物の貯留に広いス
ペースと大型設備が必要となる。
【0004】使用済みプラスチックのトラック輸送で
は、梱包による減容化がなされているものの、積載量の
制約により、輸送効率が低く、コストが高くなる。長距
離輸送では、使用済みプラスチックの処理コストの多く
を輸送コストが占めることが知られている。
【0005】利用プラントでも、輸送された梱包物の貯
留、梱包の開放作業、塩化ビニールなど再利用不適物の
除去処理に、広いスペースと大型設備が必要となる。
【0006】利用プラントのうち、製鉄所や再生加工工
場などでは、利用に際して使用済みプラスチックから塩
化ビニールなど再利用不適物が除去され、その除去され
た再利用不適物は埋立処分又は再利用のための更なる加
工処理が行われるが、再利用不適物を埋立処分場や更な
る加工処理場へ輸送する段階でも上記同様の問題があ
る。
【0007】このように、現状の使用済みプラスチック
の再利用システムでは、使用済みプラスチックの集積か
ら利用、さらに再利用不適物の埋立処分に至るまで、余
分なスペースと大型設備を要するとともに、梱包材料お
よびエネルギの無駄な消費が避けられない状況にある。
【0008】この発明は上記の事情を考慮したもので、
その目的とするところは、使用済みプラスチックの集積
に伴うスペース面や設備面の問題を解消することがで
き、しかも使用済みプラスチックの輸送にかかるコスト
を大幅に削減することができ、ひいては使用済みプラス
チックの再利用促進および環境改善に大きく貢献するこ
とができる使用済みプラスチックの処理船および使用済
みプラスチックの再利用生産方法を提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明の使
用済みプラスチックの処理船は、使用済みプラスチック
を貯留する第1貯留手段と、この第1貯留手段に貯留さ
れた使用済みプラスチックを加工する加工手段と、この
加工手段の加工物を貯留する第2貯留手段と、を備えて
いる。この処理船の巡行により、使用済みプラスチック
の集積に伴うスペース面や設備面の問題を解消するとと
もに、使用済みプラスチックの輸送にかかるコストを削
減する。
【0010】請求項14に係る発明の使用済みプラスチ
ックの再利用生産方法は、使用済みプラスチックを船に
貯留するステップと、この貯留した使用済みプラスチッ
クを上記船において加工するステップと、この加工によ
り得られる加工物を上記船に貯留するステップと、を備
えている。この船を用いた再利用生産方法の採用によ
り、使用済みプラスチックの集積に伴うスペース面や設
備面の問題を解消するとともに、使用済みプラスチック
の輸送にかかるコストを削減する。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、この発明の一実施形態につ
いて図面を参照して説明する。
【0012】図1において、1は集積場で、複数の地点
に配置されている。これら集積場1には、自治体や事業
者などにより収集される使用済みプラスチック(廃棄プ
ラスチックともいう)たとえば容器包装プラスチックが
一時的に集積される。
【0013】2は埋立処分場で、使用済みプラスチック
から除去される再利用不適物を埋立処分するところであ
る。
【0014】3は利用プラントたとえば製鉄所で、複数
の地点に設置され、それぞれ製鉄用の高炉やコークス炉
を備えている。
【0015】4は利用プラントたとえばコンクリートパ
ネル製造工場で、使用済みプラスチックの加工物を原料
としてコンクリートパネルを製造する。
【0016】5はリース業者で、コンクリートパネル製
造工場4で製造されたコンクリートパネルを建設業者6
などにリースするとともに、リース後の使用済みコンク
リートパネルを廃棄パネルとして回収する。
【0017】建設業者6は、建設用の資材として、コン
クリートパネル製造工場4からコンクリートパネルを購
入し、あるいはリース業者5からコンクリートパネルを
借り受けて使用するとともに、使用後のコンクリートパ
ネルを廃棄パネルとして回収する。
【0018】これら集積場1、埋立処分場2、製鉄所
3、リース業者5、および建設業者6が配置あるいは設
置された地域に対し、使用済みプラスチックの再利用生
産を行うための船舶として処理船10の寄航が可能とな
っている。なお、集積場1、埋立処分場2、製鉄所3、
リース業者5、および建設業者6には、処理船10とデ
ータ送受信を行うための端末30がそれぞれ設置されて
いる。
【0019】処理船10は、搬送設備11、貯留ホッパ
(第1貯留手段)12、加工設備(加工手段)13、貯
留ホッパ(第2貯留手段)14、貯留ホッパ(第3貯留
手段)15、貯留ホッパ16、および運航装置20を備
えている。
【0020】搬送設備11は、船外に置かれた使用済み
プラスチックや廃棄パネルを船内に搬入する搬入手段を
有するとともに、加工設備13で得られる加工物および
再利用不適物を船外に搬出する搬出手段を有するもの
で、被搬送物をそれぞれ専用の容器に収容した状態で搬
送する機能、および被搬送物を気流により搬送する機能
を有している。なお、搬入手段と搬出手段は、同一の手
段(装置)でもよい。
【0021】貯留ホッパ12は、集積場1から船内に搬
入される使用済みプラスチックを貯留するところであ
る。
【0022】加工設備13は、貯留ホッパ12に貯留さ
れている使用済みプラスチック(あるいは貯留ホッパ1
6に貯留されている廃棄パネル)からガラスや金属など
の異物を除去し、その除去後の使用済みプラスチックを
破砕し、その破砕後の使用済みプラスチックから再利用
不適物として塩素含有プラスチックを除去し、その除去
後の使用済みプラスチックを所定の大きさの粒に粒状化
し、それを加工物(ケミカルリサイクル用原料たとえば
高炉吹込み造粒物、コークス炉利用物、ガス化利用物な
ど、またはマテリアルリサイクル原料たとえばパネル製
造用の原料)として後段の貯留ホッパ14に送り出すも
ので、破砕機、分離機、回転式選択造粒機、振動式分離
機などを備えている。
【0023】貯留ホッパ14は、加工設備12の加工物
を貯留するところである。貯留ホッパ15は、加工設備
13の加工に際して生じる再利用不適物(塩素含有プラ
スチック)を貯留するところである。貯留ホッパ16
は、リース業者5や建設業者6から船内に搬入される廃
棄パネルを貯留するところである。貯留される廃棄パネ
ルは、もともと使用済みプラスチックを原料として製造
されたコンクリートパネルであり、加工設備13での再
加工が可能である。
【0024】運航装置20は、処理船10の運航を制御
するもので、図2に示すように、運航制御の中枢として
制御部21を備えている。この制御部21に、操作部2
2、表示部23、記憶部24、データ送受信部25、G
PS(グローバル・ポジショニング・システム)26、
および動力ユニット27が接続されている。
【0025】記憶部24は、運航制御に関わる各種制御
プログラムおよび航海用の海図データを記憶するととも
に、上記集積場1、埋立処分場2、製鉄所3、コンクリ
ートパネル製造工場4、リース業者5、建設業者6のそ
れぞれ位置データを記憶している。データ送受信部25
は、集積場1、埋立処分場2、製鉄所3、コンクリート
パネル製造工場4、リース業者5、建設業者6にそれぞ
れ設置されている端末30との間の無線によるデータ送
受信を行う。GPS26は、衛星航法により当該処理船
10の位置を検出する。
【0026】各端末30は、制御部31を備えている。
この制御部31に、操作部32、表示部33、メモリ3
4、およびデータ送受信部35が接続されている。メモ
リ34は、制御プログラムを記憶するとともに、当該端
末30が設置されている場所における搬入条件(使用済
みプラスチックの搬入条件、廃棄パネルの搬入条件)や
搬出条件(加工物の搬出条件、再利用不適物の搬出条
件)を記憶している。データ送受信部35は、処理船1
0の運航装置20との間の無線によるデータ送受信を行
う。
【0027】使用済みプラスチックの搬入条件は、集積
場1における使用済みプラスチックの集積量、あるいは
集積場1から処理船10への使用済みプラスチックの搬
入予定量(または搬入可能量、または搬入必要量)であ
り、集積場1の端末30において係員が操作部32を操
作することにより適宜に更新される。
【0028】廃棄パネルの搬入条件は、リース業者5や
建設業者6における廃棄パネルの集積量、あるいはリー
ス業者5や建設業者6から処理船10への廃棄パネルの
搬入予定量(または搬入可能量、または搬入必要量)で
あり、リース業者5や建設業者6の端末30において係
員が操作部32を操作することにより適宜に更新され
る。
【0029】加工物の搬出条件は、処理船10から製鉄
所3やコンクリートパネル製造工場4への加工物の搬出
予定量(または搬出可能量、、または搬出必要量)であ
り、製鉄所3やコンクリートパネル製造工場4の端末3
0において係員が操作部32を操作することにより適宜
に更新される。
【0030】再利用不適物の搬出条件は、処理船10か
ら埋立処分場2への再利用不適物の搬出予定量(または
搬出可能量、または搬出必要量)であり、埋立処分場2
の端末30において係員が操作部32を操作することに
より適宜に更新される。
【0031】そして、運航装置20の制御部21は、主
要な機能として次の(1)の手段を備えている。
【0032】(1)使用済みプラスチックを搬入する必
要のある場所、加工物を搬出する必要のある場所、再利
用不適物を搬出する必要のある場所、および廃棄パネル
を搬入する必要のある場所の相互間で、当該処理船10
を巡航せしめる制御手段。具体的には、使用済みプラス
チックを搬入する必要のある場所(各集積場1)の位置
データ、その場所での使用済みプラスチックの搬入条
件、加工物を搬出する必要のある場所(各製鉄所3、コ
ンクリートパネル製造工場4)の位置データ、その場所
での加工物の搬出条件、再利用不適物を搬出する必要の
ある場所(埋立処分場2)の位置データ、その場所での
再利用不適物の搬出条件、廃棄パネルを搬入する必要の
ある場所(リース業者5、建設業者6)の位置データ、
その場所での廃棄パネルの搬入条件、および処理船10
の現在位置データ(GPS26の検出位置)に基づい
て、さらに海図データとの対照により、処理船10の巡
航スケジュールを決定する。巡航スケジュールとは、で
きるだけ短い時間および距離で各場所への寄航を可能と
しながら上記搬入条件および搬出条件を満足し得る、効
率的な航路および日程のことである。
【0033】つぎに、上記の構成の作用を説明する。運
航装置20の操作部22で処理開始が指示されると、運
航装置20と各端末30とのデータ送受信により、集積
場1での使用済みプラスチックの搬入条件、埋立処分場
2での再利用不適物の搬出条件、各製鉄所3での高炉へ
の高炉吹込み造粒物やコークス炉への再利用物の搬出条
件、コンクリートパネル製造工場4でのパネル製造原料
の搬出条件、リース業者5での廃棄パネルの搬入条件、
建設業者6での廃棄パネルの搬入条件などが運航装置2
0に取り込まれるとともに、GPS26により処理船1
0の現在位置が検出される。そして、これら搬入・搬出
条件および現在位置、さらに記憶部24内の各位置デー
タおよび海図データにより、当該処理船10の巡航スケ
ジュールが決定される。
【0034】この決定された運航スケジュールが運航装
置20の表示部23で表示され、その表示に従って係員
が操作部22を操作することにより、動力ユニット27
が制御される。これにより、処理船10が、各集積場
1、埋立処分場2、各製鉄所3、コンクリートパネル製
造工場4、リース業者5、および建設業者6を運航スケ
ジュールに従った順序で巡航する。
【0035】処理船10が集積場1に寄航すると、集積
場1に集積されている使用済みプラスチックが搬送装置
11によって処理船10に搬入される。搬入される使用
済みプラスチックは、貯留ホッパ12に貯留される。
【0036】この搬入に際し、使用済みプラスチックが
予め破砕されたものあるいは細かいものであれば、気流
による搬送が有効である。なお、気流による搬送では、
使用済みプラスチックが着火してしまう不具合を避ける
ため、気体として窒素ガスなどの不活性ガスを用いるこ
とが望ましい。
【0037】搬入が完了すると、処理船10は、集積場
1から離れ、予め決定された巡航スケジュールに基づく
次の寄航地へ向けて航行する。この航行中、貯留ホッパ
12に貯留されている使用済みプラスチックがベルトコ
ンベアなどにより加工設備13に送られる。加工設備1
3では、再利用の用途に合わせた品質を確保するため
に、使用済みプラスチックからガラスや金属などの異物
が除去され、その除去後の使用済みプラスチックが破砕
され、その破砕後の使用済みプラスチックから再利用不
適物として塩素含有プラスチックが除去される。容器包
装リサイクル法の下では、収集される使用済みプラスチ
ックの多くはフィルムであり、塩化ビニールを含んでい
る。この塩化ビニールを含んだ塩素含有プラスチックを
除去する前に、ガラスや金属などの異物が除去される。
【0038】塩素含有プラスチックが除去された後の使
用済みプラスチックは、同じ加工設備13において、所
定の大きさの粒に粒状化される。高炉吹込み造粒物とし
て最適な粒度は、例えば2〜10mmである。
【0039】こうして得られる加工物(高炉吹込み造粒
物やパネル製造用の原料)は、後段の貯留ホッパ14に
送られ、そこに貯留される。また、加工に際して除去さ
れた塩素含有プラスチックは、貯留ホッパ15に送ら
れ、そこに貯留される。処理船10が次の寄航地である
例えば埋立処分場2に到着すると、貯留ホッパ15に貯
留されている塩素含有プラスチックが搬送装置11によ
って埋立処分場2に搬出される。搬出された塩素含有プ
ラスチックは埋立処分又は再利用のための更なる加工処
理を受ける。
【0040】搬出が完了すると、処理船10は、埋立処
分場2から離れ、予め決定された巡航スケジュールに基
づく次の寄航地へ向けて航行する。この航行中も、必要
であれば、貯留ホッパ12に貯留されている使用済みプ
ラスチックが加工設備13に送られて加工される。
【0041】処理船10が次の寄航地である例えば製鉄
所3に到着すると、貯留ホッパ14に貯留されている高
炉吹込み造粒物が搬送装置11によって製鉄所3に搬出
される。搬出された高炉吹込み造粒物は、高炉に投入さ
れて還元剤であるコークスの代替となる。なお、使用済
みプラスチックのケミカルリサイクル方法として、「高
炉吹込み」や「コークス炉利用(コークスの原料である
石炭の代替)」のほかに、製鉄所以外でも実施される
「ガス化(化学品の原料または発電などの燃料の代
替)」がある。
【0042】搬出が完了すると、処理船10は、製鉄所
3から離れ、予め決定された巡航スケジュールに基づく
次の寄航地へ向けて航行する。この航行中も、必要であ
れば、貯留ホッパ12に貯留されている使用済みプラス
チックが加工設備13に送られて加工される。
【0043】処理船10が次の寄航地である例えばコン
クリートパネル製造工場4に到着すると、貯留ホッパ1
4に貯留されているパネル製造用の原料が搬送装置11
によってコンクリートパネル製造工場4に搬出される。
この搬出された原料からコンクリートパネルが製造され
る。
【0044】搬出が完了すると、処理船10は、コンク
リートパネル製造工場4から離れ、予め決定された巡航
スケジュールに基づく次の寄航地へ向けて航行する。こ
の航行中も、必要であれば、貯留ホッパ12に貯留され
ている使用済みプラスチックが加工設備13に送られて
加工される。
【0045】処理船10が次の寄航地である例えばリー
ス業者5の場所に到着すると、そこに集積されている廃
棄パネルが搬送装置11によって処理船10に搬入され
る。搬入された廃棄パネルは、貯留ホッパ16に貯留さ
れる。
【0046】処理船10が建設業者6の場所に到着した
場合も、そこに集積されている廃棄パネルが搬送装置1
1によって処理船10に搬入される。搬入された廃棄パ
ネルは、貯留ホッパ16に貯留される。
【0047】搬入が完了すると、処理船10は、リース
業者5や建設業者6の場所から離れ、予め決定された巡
航スケジュールに基づく次の寄航地へ向けて航行する。
この航行中、貯留ホッパ16に貯留されている廃棄パネ
ルが加工設備13に送られて再加工される。
【0048】以上のように、使用済みプラスチックを処
理船10に貯留し、この貯留した使用済みプラスチック
を処理船10において加工し、その加工により得られる
加工物を処理船10に貯留することにより、各集積場1
における使用済みプラスチックの集積に伴うスペース面
や設備面の問題を解消することができ、しかも処理船1
0は安価な燃料で長距離航海が可能なので、使用済みプ
ラスチックの輸送にかかるコストを従来のようなトラッ
ク輸送を行う場合に比べて大幅に削減することができ、
ひいては使用済みプラスチックの再利用促進および環境
改善に大きく貢献することができる。
【0049】なお、上記実施形態において、集積場1、
埋立処分場2、製鉄所3、コンクリートパネル製造工場
4、リース業者5および建設業者6の数について限定は
なく、適宜に設定可能である。その他、この発明は上記
実施形態に限定されるものではなく、要旨を変えない範
囲で種々変形実施可能である。
【0050】
【発明の効果】以上述べたようにこの発明によれば、使
用済みプラスチックの集積に伴うスペース面や設備面の
問題を解消することができ、しかも使用済みプラスチッ
クの輸送にかかるコストを大幅に削減することができ、
ひいては使用済みプラスチックの再利用促進および環境
改善に大きく貢献することができる使用済みプラスチッ
クの処理船および使用済みプラスチックの再利用生産方
法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施形態の全体的な構成を示す図。
【図2】一実施形態における制御系のブロック図。
【符号の説明】
1…集積場、2…埋立処分場、3…製鉄所、4…コンク
リートパネル製造工場、5…リース業者、6…建設業
者、10…処理船、11…搬送設備、12…貯留ホッ
パ、13…加工設備、14,15,16…貯留ホッパ、
20…運航装置、21…制御部、30…端末、31…制
御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 関口 真澄 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 亀崎 俊一 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 門脇 琢哉 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 浅野 幹之 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 長山 秀昭 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 古田 彰彦 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 宮田 志郎 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 Fターム(参考) 3F077 AA04 BA03 BA06 DB09 4F301 AA11 AA21 AA30 BA06 BA10 BA21 BF02 BF06 BF26 BF31 BG01 BG04 BG05 BG60 CA07 CA11 CA62 CA63

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 使用済みプラスチックを貯留する第1貯
    留手段と、 前記第1貯留手段に貯留された使用済みプラスチックを
    加工する加工手段と、 前記加工手段の加工物を貯留する第2貯留手段と、 を具備したことを特徴とする使用済みプラスチックの処
    理船。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の使用済みプラスチック
    の処理船において、 前記加工手段は、使用済みプラスチックから再利用不適
    物を除去する除去手段を有することを特徴とする使用済
    みプラスチックの処理船。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の使用済みプラスチック
    の処理船において、 前記除去手段は、再利用不適物として塩素含有プラスチ
    ックを除去する手段を有することを特徴とする使用済み
    プラスチックの処理船。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載の使用済みプラスチック
    の処理船において、 前記除去手段で除去された再利用不適物を貯留する第3
    貯留手段、をさらに具備したことを特徴とする使用済み
    プラスチックの処理船。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし請求項4のいずれかに記
    載の使用済みプラスチックの処理船において、 前記加工手段は、使用済みプラスチックを粉砕または粒
    状化する手段の少なくとも一方を含むことを特徴とする
    使用済みプラスチックの処理船。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし請求項4のいずれかに記
    載の使用済みプラスチックの処理船において、 前記加工手段は、使用済みプラスチックをケミカルリサ
    イクル用原料またはマテリアルリサイクル用原料に加工
    することを特徴とする使用済みプラスチックの処理船。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし請求項4のいずれかに記
    載の使用済みプラスチックの処理船において、 前記使用済みプラスチックを船外から船内に搬入する搬
    入手段と、 前記加工物を船内から船外に搬出する搬出手段と、 をさらに具備したことを特徴とする使用済みプラスチッ
    クの処理船。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の使用済みプラスチック
    の処理船において、 前記搬送手段は、前記使用済みプラスチックまたは前記
    加工物をそれぞれ容器に収容した状態で搬送する手段を
    有することを特徴とする使用済みプラスチックの処理
    船。
  9. 【請求項9】 請求項7に記載の使用済みプラスチック
    の処理船において、 前記搬送手段は、前記使用済みプラスチックまたは前記
    加工物を気流により搬送する手段を有することを特徴と
    する使用済みプラスチックの処理船。
  10. 【請求項10】 請求項1ないし請求項9のいずれかに
    記載の使用済みプラスチックの処理船において、 前記使用済みプラスチックを搬入する必要のある場所お
    よび前記加工物を搬出する必要のある場所の相互間で当
    該処理船を巡航せしめる制御手段、をさらに具備したこ
    とを特徴とする使用済みプラスチックの処理船。
  11. 【請求項11】 請求項2ないし請求項9のいずれかに
    記載の使用済みプラスチックの処理船において、 前記使用済みプラスチックを搬入する必要のある場所、
    前記加工物を搬出する必要のある場所、および前記再利
    用不適物を搬出する必要のある場所の相互間で当該処理
    船を巡航せしめる制御手段、をさらに具備したことを特
    徴とする使用済みプラスチックの処理船。
  12. 【請求項12】 請求項10に記載の使用済みプラスチ
    ックの処理船において、 前記制御手段は、前記使用済みプラスチックを搬入する
    必要のある場所の位置、その場所での使用済みプラスチ
    ックの搬入条件、前記加工物を搬出する必要のある場所
    の位置、その場所での加工物の搬出条件、および当該処
    理船の現在位置を含む情報に基づいて、当該処理船の巡
    航スケジュールを決定することを特徴とする使用済みプ
    ラスチックの処理船。
  13. 【請求項13】 請求項11に記載の使用済みプラスチ
    ックの処理船において、 前記制御手段は、前記使用済みプラスチックを搬入する
    必要のある場所の位置、その場所での使用済みプラスチ
    ックの搬入条件、前記加工物を搬出する必要のある場所
    の位置、その場所での加工物の搬出条件、前記再利用不
    適物を搬出する必要のある場所の位置、その場所での再
    利用不適物の搬出条件、および当該処理船の現在位置を
    含む情報に基づいて、当該処理船の巡航スケジュールを
    決定することを特徴とする使用済みプラスチックの処理
    船。
  14. 【請求項14】 使用済みプラスチックを船に貯留する
    ステップと、 前記貯留した使用済みプラスチックを前記船において加
    工するステップと、 前記加工により得られる加工物を前記船に貯留するステ
    ップと、 を備えたことを特徴とする使用済みプラスチックの再利
    用生産方法。
  15. 【請求項15】 請求項14に記載の使用済みプラスチ
    ックの再利用生産方法において、 前記使用済みプラスチックを前記船の外から内に搬入す
    るステップと、 前記加工物を前記船の内から外に搬出するステップ、 をさらに備えたことを特徴とする使用済みプラスチック
    の再利用生産方法。
  16. 【請求項16】 請求項14に記載の使用済みプラスチ
    ックの再利用生産方法において、 前記加工に際し生じる再利用不適物を貯留するステッ
    プ、をさらに備えたことを特徴とする使用済みプラスチ
    ックの再利用生産方法。
  17. 【請求項17】 請求項15に記載の使用済みプラスチ
    ックの再利用生産方法において、 前記加工に際し生じる再利用不適物を前記船の内から外
    に搬出するステップ、をさらに備えたことを特徴とする
    使用済みプラスチックの再利用生産方法。
  18. 【請求項18】 請求項14ないし請求項17のいずれ
    かに記載の使用済みプラスチックの再利用生産方法にお
    いて、 前記使用済みプラスチックを搬入する必要のある場所お
    よび前記加工物を搬出する必要のある場所の相互間で前
    記船を巡航せしめるステップ、をさらに備えたことを特
    徴とする使用済みプラスチックの再利用生産方法。
  19. 【請求項19】 請求項14ないし請求項17のいずれ
    かに記載の使用済みプラスチックの再利用生産方法にお
    いて、 前記使用済みプラスチックを搬入する必要のある場所、
    前記加工物を搬出する必要のある場所、および前記加工
    に際し生じる再利用不適物を搬出する必要のある場所の
    相互間で前記船を巡航せしめるステップ、をさらに備え
    たことを特徴とする使用済みプラスチックの再利用生産
    方法。
  20. 【請求項20】 請求項18に記載の使用済みプラスチ
    ックの再利用生産方法において、 前記巡航せしめるステップは、前記使用済みプラスチッ
    クを搬入する必要のある場所の位置、その場所での使用
    済みプラスチックの搬入条件、前記加工物を搬出する必
    要のある場所の位置、その場所での加工物の搬出条件、
    および前記船の現在位置を含む情報に基づいて、前記船
    の巡航スケジュールを決定することを特徴とする使用済
    みプラスチックの再利用生産方法。
  21. 【請求項21】 請求項19に記載の使用済みプラスチ
    ックの再利用生産方法において、 前記巡航せしめるステップは、前記使用済みプラスチッ
    クを搬入する必要のある場所の位置、その場所での使用
    済みプラスチックの搬入条件、前記加工物を搬出する必
    要のある場所の位置、その場所での加工物の搬出条件、
    前記再利用不適物を搬出する必要のある場所の位置、そ
    の場所での再利用不適物の搬出条件、および前記船の現
    在位置を含む情報に基づいて、前記船の巡航スケジュー
    ルを決定することを特徴とする使用済みプラスチックの
    再利用生産方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2470540A (en) * 2010-10-02 2010-11-24 Mark Edward Terrington Floating recycling plant
WO2022260643A1 (ru) * 2021-06-07 2022-12-15 Юрий Даниилович ЖУКОВ Система судов и/или плавучих сооружений для утилизации загрязняющего воды мирового океана пластикового мусора
WO2022260644A1 (ru) * 2021-06-07 2022-12-15 Юрий Даниилович ЖУКОВ Система судов и/или плавучих сооружений для утилизации загрязняющего воды мирового океана пластикового мусора
WO2022260645A1 (ru) * 2021-06-07 2022-12-15 Юрий Даниилович ЖУКОВ Судно или плавучее сооружение для утилизации загрязняющего воды мирового океана пластикового мусора

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