JP2002283785A - 液体供給具 - Google Patents

液体供給具

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JP2002283785A
JP2002283785A JP2001088470A JP2001088470A JP2002283785A JP 2002283785 A JP2002283785 A JP 2002283785A JP 2001088470 A JP2001088470 A JP 2001088470A JP 2001088470 A JP2001088470 A JP 2001088470A JP 2002283785 A JP2002283785 A JP 2002283785A
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absorber
liquid supply
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JP2001088470A
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Makoto Fukushima
誠 福嶋
Yoshio Noguchi
芳男 野口
Shuhei Kageyama
秀平 陰山
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Kotobuki and Co Ltd
Original Assignee
Kotobuki and Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 液体収容室内の圧力変化にかかわらず、液漏
れを防止することができる液体供給具とする。 【解決手段】 第1液体収容室22とペン芯30との間
に中継芯24が設けられ、さらに、第1液体収容室22
とペン芯30との間にあって、中継芯24の外径側に、
吸収体28が収容される第2液体収容室26が形成され
る。第2液体収容室26は、エアー連通口20e、20
f、開口14aによって、容器10外部と流通可能とな
っており、液体流通口20gによって、第1液体収容室
22と流通可能となっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、容器内に筆記用、
修正用、化粧用インキ等の液体を収容する液体収容室を
備え、これらの液体を外部に供給する液体供給具に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の液体供給具としては、容器と、液
体供給先端部とを有し、容器内に、液体供給先端部と、
液体収容室と液体供給先端部との間にあって、液体収容
室の液体を液体供給先端部へと誘導する中継芯とを備え
たものが知られている。中継芯の毛細管作用により、液
体収容室からの液体が液体供給先端部へと導かれるよう
になっており、これにより、液体供給先端部から液体が
供給されて、使用に供することができるようになってい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、温度、
気圧の変化等により、前記液体収容室内の内圧が外圧よ
りも上昇すると、液体収容室内に収容されている液体
が、中継芯へと過剰に供給されることになり、通常供給
時の通過量よりも多く流れると、液体供給先端部から液
漏れが発生するという問題がある。
【0004】本発明はかかる課題に鑑みなされたもの
で、その目的は、液体収容室内の圧力変化にかかわら
ず、液漏れを防止することができる液体供給具を提供す
ることである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明のうち請求項1記載の発明は、容器と、液体供
給先端部とを有し、前記容器内に、液体を収容する液体
収容室と、液体収容室と前記液体供給先端部との間にあ
って、液体収容室の液体を液体供給先端部へと誘導する
中継芯と、を備えた液体供給具において、前記容器内に
は、液体収容室と液体供給先端部との間にあって、中継
芯の外径側に、吸収体が収容された第2液体収容室が形
成されており、第2液体収容室の液体収容室側に余剰液
体が出入する液体流通口が形成され、第2液体収容室の
液体供給先端部側に外気と連通するエアー連通口が形成
されることを特徴とする。
【0006】液体収容室内の圧力が上昇すると、第2液
体収容室の液体収容室側にある液体流通口を通って余剰
液体が、第2液体収容室へと移動し、第2液体収容室内
の吸収体に吸収される。第2液体収容室内では、第2液
体収容室の液体供給先端部側にあって外気と連通するエ
アー連通口によってもたらされる外圧と、第2液体収容
室の液体収容室側にある液体流通口によってもたらされ
る内圧とが釣り合うように液体が移動する。こうして、
余剰液体が第2液体収容室内に貯溜される。第1液体収
容室内の圧力が下がると、第2液体収容室に貯溜されて
いた液体が、前記液体流通口を通って、液体収容室へと
戻る。第2液体収容室は、中継芯の外径側で、液体収容
室と液体供給先端部との間に形成され、エアー連通口と
液体連通口との間の距離を長くとることができるため、
多量の余剰液体を吸収することができる。
【0007】請求項2記載の発明は、請求項1記載のも
のにおいて、前記液体流通口が、第2液体収容室と液体
収容室との間及び/または第2液体収容室と中継芯との
間を連通するものであることを特徴とする。これによ
り、液体収容室の圧力が変動すると、液体収容室から直
ぐに及び/または中継芯から第2液体収容室へと液体が
流れる。
【0008】請求項3記載の発明は、請求項1または2
記載のものにおいて、前記第2液体収容室内に収容され
る吸収体は、前記液体流通口から前記エアー連通口に向
かうにつれて、毛管能が段階的または連続的に低くなる
ように設定されることを特徴とする。ここで、毛管能と
は、毛細管作用により液体を管内へ液面よりも高く上昇
させる能力を言う。毛管能が高ければそれだけ液体を吸
収する能力が高いことになる。これにより、液体が液体
流通口を通り第2液体収容室へと移動する際には、液体
流通口に近い毛管能の高い部分からエアー連通口に近い
毛管能の低い部分に向かって順に液体が吸収されること
となる。また、液体が第2液体収容室から液体流通口を
通って戻るときには、エアー連通口に近い毛管能の低い
部分から液体流通口に近い毛管能の高い部分へと順に液
体が移動して、確実に液体流通口へと移動することとな
る。
【0009】請求項4記載の発明は、請求項3記載のも
のにおいて、前記第2液体収容室内に収容される吸収体
は、前記液体流通口から前記エアー連通口に向かうにつ
れて、その密度が段階的または連続的に低くなるように
配設されることを特徴とする。毛管能は、吸収体の毛細
管の管径に依存し、管径が小さければそれだけ毛管能は
高くなる。密度を高くすることにより、吸収体の毛細管
の管径が小さくなり、よって毛管能を高くすることがで
きる。こうして、密度を変化させるといった簡単な構成
で、第2液体収容室内で毛管能を異なるように配設する
ことができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明の実施
の形態を説明する。
【0011】図1は、本発明の第1実施形態による液体
供給具の全体縦断面図である。図において、符号10は
容器であり、容器10は、本体12と、本体12の先端
側に圧入された先具14と、本体12の後端側に圧入さ
れた尾栓16とからなる。先具14の先端開口には、液
体供給先端部となるペン芯30がはめ込まれている。本
体12には、その先端内部にアダプター20が挿入され
ており、アダプター20は、図2に示すように、その先
端部に2枚の横壁20a、20b、その後端に1枚の横
壁20c(隔壁)を有しており、さらに、これらの横壁
20a、20b、20cを貫通する筒部20dを有して
いる。
【0012】アダプター20の横壁20cによって区切
られた横壁20cと、本体12の後部内部に一体成形さ
れた隔壁12aとによって挟まれる本体12内部の空間
は、第1液体収容室22となっており、第1液体収容室
22内には、例えば修正液、筆記用インキ、化粧用イン
キ等の液体Lがフリーな状態で収容されている。アダプ
ター20の筒部20d内には中継芯24が配設されてい
る。中継芯24の後端は、筒部20dの後端から突出し
て、第1液体収容室22内へと延びており、第1液体収
容室22内の液体Lに接触可能となっている。また、中
継芯24の先端は、筒部20dの先端から突出して前記
ペン芯30の後端に接触している。こうして、中継芯2
4は、毛細管作用を利用して、第1液体収容室22から
の液体をペン芯30へと誘導することができるようにな
っている。
【0013】アダプター20の前記横壁20bの後面、
横壁20cの前面及び筒部20dの外周面によって形成
される容器10内部の環状空間は、第2液体収容室26
となって、筒部20dの壁面によって中継芯24と隔離
されている。第2液体収容室26には吸収体28が収容
される。吸収体28は、例えば、多孔質材、例えばポリ
エチレンフッ化物(PVDF)またはポリエチレン(P
E)等の材質からなる多孔性の成形プラスチック等から
構成することができ、毛細管作用を利用して、余剰液体
を吸収することができるようになっている。横壁20a
及び20bのそれぞれの端縁部には、それぞれスリット
状のエアー連通口20e及び20fが各壁を貫通するよ
うにして形成されており、エアー連通口20eは、先具
14と本体12との間に形成された開口14aと連通し
ており、よって、これらのエアー連通口20e、20
f、開口14aによって、第2液体収容室26が容器1
0外部と流通可能となっている。また、アダプター20
の前記横壁20cの端縁部には、スリット状の液体流通
口20g(図2、図3参照)が形成されており、液体流
通口20gが、第2液体収容室26と第1液体収容室2
2とを流通可能としている。
【0014】また、符号32はキャップであり、液体供
給具不使用時に、ペン芯30から液体の蒸発を防ぐため
にペン芯30を被覆するべく、容器10に着脱可能に被
着される。
【0015】以上のように構成される液体供給具におい
て、第1液体収容室22内部の圧力が上昇して、容器1
0外部の圧力よりも高くなると、第1液体収容室22に
収容されている液体Lが、毛細管作用を利用して、液体
流通口20gを通り第2液体収容室26へと移動し、吸
収体28に吸収されて、エアー連通口20e、20fに
よって連通する外圧と、第1液体収容室22内の内圧と
が釣り合うまで移動する。また、第1液体収容室22内
部の圧力が元に回復し、即ち減圧され、及び/または第
1液体収容室22内部の圧力が容器10外部の圧力より
も低くなると、第2液体収容室26のエアー連通口20
e、20fからエアーが流入し、第2液体収容室26の
吸収体28に吸収された液体Lが、毛細管作用を利用し
て、再び液体流通口20gを通り第1液体収容室22内
へと戻る。
【0016】こうして、必要以上の液体が中継芯24へ
と多く流れ込まないようにして、ペン芯30の先端から
液漏れが発生するのを防止することができる。この実施
形態では、第2液体収容室26の後側にある液体流通口
20gと、第2液体収容室26の前側にあるエアー連通
口20e、20fとが軸方向で離間されているために、
両者の距離を長くとることができ、吸収体28で多量の
余剰液体を吸収して貯溜することができる。
【0017】次に、図4は、本発明の第2実施形態によ
る液体供給具の前部分の縦断面図である。後部は、図1
と同じであるために図示を省略し、また、第1実施形態
と同一の部材は、同一の符号を付し、その説明を省略す
る。
【0018】この実施形態では、第2液体収容室26の
中に収容される吸収体38の毛管能が一様ではなく、エ
アー連通口20e、20fから液体流通口20gに接近
するに連れて、段階的に、毛管能が高くなるように設定
されている。具体的には、吸収体38は、エアー連通口
20e、20f側にある第1吸収体38aと、液体流通
口20g側にある第2吸収体38bとからなり、第2吸
収体38bの密度の方が、第1吸収体38aの密度より
も高くなるように設定されている。この第1吸収体38
aと第2吸収体38bとは、例えば、多孔質材、例えば
ポリエチレンフッ化物(PVDF)またはポリエチレン
(PE)等の材質からなる多孔性の成形プラスチック等
から構成することができ、それぞれ別部品として構成す
ることも可能であり、または、一体成形品として構成す
ることも可能である。
【0019】これにより、第1液体収容室22内部の圧
力が上昇した場合に、高い毛管能を持った第2吸収体3
8bにまず吸収され、順に第1吸収体38aに吸収され
る。また、内部圧力が下がると、吸収されていた液体が
第1液体収容室22に戻る際に、吸収体38の中で低い
毛管能の第1吸収体38aから高い毛管能の第2吸収体
38bへと確実に移動し、第2吸収体38bから液体流
通口20gを通り第1液体収容室22内へと確実に戻る
ことになる。
【0020】図5は、本発明の第3実施形態による液体
供給具の前部分の縦断面図であり、この例では、第2液
体収容室26の吸収体48が、より多くの種類の密度を
持つ第1吸収体48a、第2吸収体48b及び第3吸収
体48cとから構成されている点で、第2実施形態と異
なっている。即ち、吸収体48のその密度及び毛管能
が、第1吸収体48a<第2吸収体48b<第3吸収体
48cとなるように設定されている。これらの第1吸収
体48a、第2吸収体48b及び第3吸収体48cも、
例えば、多孔質材、例えばポリエチレンフッ化物(PV
DF)またはポリエチレン(PE)等の材質からなる多
孔性の成形プラスチック等から構成することができ、そ
れぞれ別部品として構成することも可能であり、また
は、一体成形品として構成することも可能である。
【0021】この実施形態においても、第2実施形態と
同じ効果が得られ、密度の変化を細かくしているため
に、液体の流れをより細かく制御することができる。
【0022】また、第2実施形態及び第3実施形態に示
された例では、毛管能を段階的に変化させているが、密
度の変化をより微細にして、連続的にエアー連通口20
e、20fから液体流通口20gへと高くなるように変
化させて、液体の流れをより細かく制御することもでき
る。
【0023】図6は、本発明の第4実施形態による液体
供給具の前部分の縦断面図である。この例では、アダプ
ター20の筒部20−1dの厚みが後方に向かうに従っ
て、肉厚となっており、従って、第2液体収容室26の
横断面積がエアー連通口20e、20fから液体流通口
20gに向かうに従って漸次小さくなっている。この第
2液体収容室26に、自然状態で密度が均一で断面積が
一定となった吸収体28が収容されており、吸収体28
は、第2液体収容室26の横断面積が小さくなった液体
流通口20g付近においては圧縮されている。結果とし
て、エアー連通口20e、20fから液体流通口20g
に向かうに従って、吸収体28の密度が高くなってい
る。このようにしても、第2実施形態と同じ効果が得ら
れ、密度の変化が連続的であるために、液体の流れをよ
り細かく制御することができる。
【0024】次に、図7は、本発明の第5実施形態によ
る液体供給具を表す全体縦断面図である。図において、
符号50は容器であり、容器50は、本体52と、本体
52の先端側に圧入された先具54とからなる。先具5
4は、図8に示したように、テーパー形をした先端部5
4aの後方に2枚の平行な横壁54b、54cを有して
おり、さらに、横壁54cよりも後方に延びる筒部54
dを有している。筒部54dの後端部には、縮径部54
eを有している。縮径部54eは、本体52に固定され
た隔壁56に形成された貫通孔56aにはめ込まれてい
る。
【0025】先具54の先端部54a内には、液体供給
先端部となるペン芯60がはめ込まれており、ペン芯6
0の後端が、前記横壁54cに形成された凹部に圧入さ
れている。ペン芯60と先具54aの内周面との間に
は、軸方向に延びる通気溝61、61が周方向に複数
本、形成されており、この通気溝61、61の後端は、
前記横壁54bと横壁54cとの間の所まで延びてい
る。
【0026】隔壁56によって区切られた隔壁56より
も後方の本体52内部の空間は、第1液体収容室62と
なっており、第1液体収容室62内には、例えば修正
液、筆記用インキ、化粧用インキ等の液体Lがフリーな
状態で収容されている。
【0027】また、前記先具54の筒部54d内には、
中継芯64が配設されており、中継芯64の後端は、筒
部54dの後端から突出して、第1液体収容室62内へ
と延びており、第1液体収容室62内の液体Lに接触可
能となっている。また、中継芯64の先端は、筒部54
dの先端から突出して、前記ペン芯60の後端と接触し
ている。こうして、中継芯64は、毛細管作用を利用し
て、第1液体収容室62からの液体Lをペン芯60へと
誘導することができるようになっている。
【0028】横壁54cの後面、隔壁56の前面及び筒
部54dの外周面によって形成される容器50内部の環
状空間は、第2液体収容室66となっている。横壁54
cの端縁部には、エアー連通口54fが壁を貫通するよ
うにして形成され、エアー連通口54fは、前記通気溝
61と連通しており、よって、これらのエアー連通口5
4fと通気溝61によって、第2液体収容室66が容器
50外部と連通可能となっている。また、先具54の筒
部54dの後端には、スリット状の液体流通口54gが
形成されており、液体流通口54gが第2液体収容室6
6と中継芯64とを流通可能としている。即ち、毛細管
作用により、液体流通口54gを介して、中継芯64の
液体が第2液体収容室66へと流れ、または、第2液体
収容室66からの液体が中継芯64へと流れるようにな
っている。
【0029】第2液体収容室66には吸収体68が収容
される。吸収体68は、前記エアー連通口54fに近い
方から前記液体流通口54gに向かって、順に、第1吸
収体68a、第2吸収体68b及び第3吸収体68cで
構成されており、その密度及び毛管能は、第1吸収体6
8a<第2吸収体68b<第3吸収体68cとなるよう
に設定されている。エアー連通口54fに面するのは、
第1吸収体68aのみ、液体流通口54gに面するの
は、第3吸収体68cのみとなっている。これらの吸収
体68a、68b、68cは、例えば、多孔質材、ポリ
エチレンフッ化物(PVDF)またはポリエチレン(P
E)等の材質からなる多孔性の成形プラスチック等から
構成することができ、それぞれ別部品として構成するこ
とも可能であり、または一体成型品として構成すること
も可能である。
【0030】また、符号70はキャップであり、液体供
給具不使用時に、ペン芯60から液体の蒸発を防ぐため
にペン芯60を被覆するべく、容器50に着脱可能に被
着される。
【0031】以上のように構成される液体供給具におい
て、第1液体収容室62内部の圧力が上昇して、容器5
0外部の圧力よりも高くなると、第1液体収容室62に
収容されている液体Lが、毛細管作用を利用して、多量
に中継芯64へと流れ込むが、その余剰液体が液体流通
口54gを通り第2液体収容室66へと移動し、そこ
で、毛管能の高い第3吸収体68cに吸収される。第3
吸収体68cが飽和状態に近くなると、第2吸収体68
bへと移動して、順次、毛管能の高い方から低い方へと
伝わり、エアー連通口54fと連通溝61によって連通
する外圧と、第1液体収容室62の内圧とが釣り合うま
で移動する。また、第1液体収容室62の内部の圧力が
元に回復し、即ち減圧され、及び/または第1液体収容
室62内部の圧力が容器50外部の圧力よりも低くなる
と、第2液体収容室66のエアー連通口54fからエア
ーが流入し、第2液体収容室66の吸収体68に吸収さ
れた液体が、毛細管作用を利用して、第1吸収体68a
から第2吸収体68bへ、第2吸収体68bから第3吸
収体68cへ、第3吸収体68cから液体流通口54g
を介して中継芯64へと移動する。また、中継芯64か
ら第1液体収容室62内へと戻る。
【0032】こうして、必要以上の液体が中継芯64の
先端へと流れ込まないようにして、ペン芯60の先端か
ら液漏れが発生するのを防止することができる。第2液
体収容室66の後部に位置する液体流通口54gと、第
2液体収容室66の前方に位置するエアー連通口54f
とが軸方向に離間されているために、両者の距離を長く
とることができ、吸収体68で多量の余剰液体を吸収す
ることができる。
【0033】また、吸収体68が、液体流通口54gか
らエアー連通口54fに向けて、その毛管能が徐々に低
くなっており、液体流通口54g近傍は、最も毛管能が
高い第3吸収体68が配置されているために、余剰液体
が中継芯64から第3吸収体68cへとより吸収され、
また、吸収されていた液体が、中継芯64へと戻る際
に、吸収体68の中で低い毛管能の第1吸収体68aか
ら高い毛管能の第2吸収体68bへ、また、第2吸収体
68cからより高い毛管能の第3吸収体68cへと、軸
方向に確実に移動し、第3吸収体68cから液体流通口
54gを通り、中継芯64へと確実に戻る。
【0034】図9は、さらに他の実施形態による液体供
給具の前部分の縦断面図である。この例では、アダプタ
ー20の横壁20cの中心付近部及び筒部20dの後端
部にかけてスリット状の液体流通口20−1gが形成さ
れており、液体流通口20−1gが、第2液体収容室2
6と中継芯24、及び第2液体収容室26と第1液体収
容室22とを互いに流通可能としている。これにより、
液体流通口20−1gを介して、余剰液体が第1液体収
容室22と第2液体収容室26との間を移動する経路
と、余剰液体が中継芯24と第2液体収容室26との間
を移動する経路の2種類の経路が形成されて、確実に第
2液体収容室26で余剰液体を貯溜することができる。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
液体収容室内の圧力が上昇すると、余剰液体が第2液体
収容室へと移動して、第2液体収容室内の吸収体に吸収
され、液体収容室内の圧力が下がると、余剰液体が第2
液体収容室内から移動して、液体収容室内へと戻ること
ができて、液体供給先端部からの液漏れを防止すること
ができる。第2液体収容室は、中継芯の外径側で、液体
収容室と液体供給先端部との間に形成され、エアー連通
口と液体連通口との間の距離を長くとることができるた
め、多量の余剰液体を吸収することができる。
【0036】また、第2液体収容室の吸収体の毛管能を
液体流通口からエアー連通口に向かうに従って低くする
ことにより、液体が第2液体収容室に移動する際には、
液体流通口に近い毛管能の高い吸収体の部分から液体を
確実に吸収させることができ、または、液体が第2液体
収容室から液体流通口へと戻る際には、エアー連通口に
近い毛管能の低い吸収体の部分から液体流通口に近い毛
管能の高い吸収体の部分へと確実に液体を移動させるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態による液体供給具の全体
縦断面図である。
【図2】図1のアダプターの斜視図である。
【図3】図1の3−3線に沿って見た断面図である。
【図4】本発明の第2実施形態による液体供給具の前部
分の縦断面図である。
【図5】本発明の第3実施形態による液体供給具の前部
分の縦断面図である。
【図6】本発明の第4実施形態による液体供給具の前部
分の縦断面図である。
【図7】本発明の第5実施形態による液体供給具を表す
全体縦断面図である。
【図8】図7の先具の斜視図である。
【図9】本発明の第6実施形態による液体供給具の前部
分の縦断面図である。
【符号の説明】
10、50 容器 20e、20f、54f エアー連通口 20g、54g、20−1g 液体流通口 22、62 第1液体収容室 24、64 中継芯 26、66 第2液体収容室 28、38、48、68 吸収体 30、60 ペン芯(液体供給先端部)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 陰山 秀平 埼玉県川越市大字鯨井138番地 株式会社 壽川越工場内 Fターム(参考) 2C350 GA04 HA15 KA07 KA09 KA10 KC02 KC11 KD10 NA07 NA08 NA10 NA11 3B040 AE01 AE07 3E014 PA01 PB03 PC03 PE25 PF10 4F042 FA22 FA30 FA43

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 容器と、液体供給先端部とを有し、前記
    容器内に、液体を収容する液体収容室と、液体収容室と
    前記液体供給先端部との間にあって、液体収容室の液体
    を液体供給先端部へと誘導する中継芯と、を備えた液体
    供給具において、 前記容器内には、液体収容室と液体供給先端部との間に
    あって、中継芯の外径側に、吸収体が収容された第2液
    体収容室が形成されており、第2液体収容室の液体収容
    室側に余剰液体が出入する液体流通口が形成され、第2
    液体収容室の液体供給先端部側に外気と連通するエアー
    連通口が形成されることを特徴とする液体供給具。
  2. 【請求項2】 前記液体流通口は、第2液体収容室と液
    体収容室との間及び/または第2液体収容室と中継芯と
    の間を連通するものである請求項1記載の液体供給具。
  3. 【請求項3】 前記第2液体収容室内に収容される吸収
    体は、前記液体流通口から前記エアー連通口に向かうに
    つれて、毛管能が段階的または連続的に低くなるように
    設定されることを特徴とする請求項1または2記載の液
    体供給具。
  4. 【請求項4】 前記第2液体収容室内に収容される吸収
    体は、前記液体流通口から前記エアー連通口に向かうに
    つれて、その密度が段階的または連続的に低くなるよう
    に配設されることを特徴とする請求項3記載の液体供給
    具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2015110978A1 (en) * 2014-01-22 2015-07-30 Beauty Union Global Limited Marker
WO2019222937A1 (zh) * 2018-05-23 2019-11-28 东莞市墨海文具有限公司 防漏墨的可重复加墨型墨水笔

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