JP2002281584A - 超音波トランスデューサ - Google Patents

超音波トランスデューサ

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JP2002281584A
JP2002281584A JP2001118882A JP2001118882A JP2002281584A JP 2002281584 A JP2002281584 A JP 2002281584A JP 2001118882 A JP2001118882 A JP 2001118882A JP 2001118882 A JP2001118882 A JP 2001118882A JP 2002281584 A JP2002281584 A JP 2002281584A
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ultrasonic
ultrasonic transducer
projection
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transmitting
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Kazumasa Onishi
一正 大西
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Abstract

(57)【要約】 【課題】超音波振動子を凹球面状の曲率にするか又は平
面状の超音波振動子に音響レンズを用いる方法でなく指
向性の優れた超音波トランスデューサにする。 【解決手段】超音波トランスデューサの超音波送受波面
に突起を2個以上設け、その突起の材料は炭素繊維複合
材料で構成し、かつ炭素繊維複合材料の炭素繊維を超音
波の伝播方向に対して直交して配置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は超音波を放射するか
または伝搬する超音波を受波する超音波トランスデュー
サに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の指向性を高めた超音波トランスデ
ューサについては、たとえば「弾性波素子技術ハンドブ
ック」編者 日本学術振興会弾性波素子技術第150委
員会、オーム社、平成3年11月30日第1版第1刷発
行、第128頁〜第133頁(以下「文献A」と略称す
る。)に記述されている。従来の指向性を高めた超音波
トランスデューサ1を文献Aから引用した図7により説
明する。指向性を高める方法として図7(A)のように
超音波振動子2に凹球面状の振動子を用いる方法と図7
(B)のように平面状の超音波振動子2に音響レンズを
用いる方法がある。いずれの方法も超音波ビームは焦点
に収束し、焦域(超音波ビームが細く絞られた領域)を
形成する。凹球面状の振動子での幾何光学的焦点はの位
置は当然その曲率中心であり、音響レンズ使用の場合の
焦点距離fは1式で与えられる。
【0003】
【数1】
【0004】(数1)でrは音響レンズの曲率半径で
あり、cは媒質の音速そしてcは音響レンズ3中の音
速である。
【0005】焦域を利用することにより、感度、方位分
解能ともに優れた計測ができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来の指向性を高めた超音波トランスデューサは超音波
を送受波する面が曲率を持っているので、焦域のみが指
向性が高いだけである。これ以外の場所では指向性は平
面状の超音波送受波面の超音波トランスデューサと同じ
か、または場所によるが悪くなる。従って、超音波トラ
ンスデューサの目標物の位置を固定するか、目標物の位
置に合わせて超音波振動子に凹球面状の振動子の曲率を
調整するか、平面状の超音波振動子に音響レンズを用い
る方法ではレンズの曲率を調整する必要がある。しかし
曲率を調整する機械加工は費用が高くなり超音波トラン
スデューサの価格が高くなるという問題点がある。
【0007】この発明は、上述の事情に鑑みてなされた
もので超音波振動子に凹球面状の振動子、平面状の超音
波振動子に音響レンズを用いる必要がない、指向特性の
優れた送受信性能を持つ超音波トランスデューサの提供
を目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述の目的は、超音波を
送受する超音波トランスデューサにおいて、超音波を送
受波面に突起を2個以上設け、それら突起を対象とする
物に接触させることを特徴とする超音波トランスデュー
サにより達成する。また超音波を送受する超音波トラン
スデューサにおいて、超音波を送受波面に突起を2個以
上設け、かつすくなくても突起の上端から突起の根元で
ある超音波送受波面が測定対象に接触していることを特
徴とする超音波トランスデューサにより達成する。さら
に突起が異方性材料であることを特徴とする請求項1お
よび請求項2に記載の超音波トランスデューサにより達
成する。突起を含む超音波送受波面が異方性材料である
ことを特徴とする請求項1および請求項2に記載の超音
波トランスデューサにより達成する。異方性材料が繊維
複合材料であることを特徴とする請求項3および請求項
4に記載の超音波トランスデューサにより達成する。繊
維複合材料の繊維を炭素または黒鉛とすることを特徴と
する請求項5に記載の超音波トランスデューサにより達
成する。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態に基づいて詳
細に説明する。図1は第1の実施の形態を示す実施例の
斜視図である。1は超音波トランスデューサであり、超
音波送受波面3は凸状の突起を持ち、その突起4の材料
は炭素繊維複合材料である。なお、炭素繊維5の配向方
向は超音波送受波面3に対して平行である。また超音波
振動子2はチタン酸ジルコン酸鉛を主成分とする圧電セ
ラミックスであり、板厚方向に分極されている。
【0010】凸状の突起4を有する超音波送受波面3を
持つ超音波トランスデューサ1をその突起4の長さ以上
の位置まで水7中に沈める。この状態を示す断面図を図
2に示す。
【0011】なお突起4の詳細な形状を図3に示す。突
起4の上端と超音波送受波面3の距離は使用周波数にお
いて水7の1波長の長さである。超音波振動子2は厚さ
1ミリであり、1MHzの共振周波数を持つ。1MHz
の超音波が水7中に伝播するので水7の音速が約150
0m/sであるので突起4の上端と超音波送受波面3の
距離は約1.5ミリとなる。突起4の先端と、突起4根
元の超音波伝播方向の水7中の超音波振動位相は、突起
4の長さが1MHzの水7の1波長分であるので、突起
4先端の位置で突起4根元から発射された超音波と突起
先端の超音波で同位相である。また突起4先端からだけ
の超音波放射パワーに比較して2倍になる。
【0012】次にこの超音波トランスデューサ1から水
中に発射された超音波の波動を図4に示す。図4で水中
の線はある時点の振動の腹を示したものである。この図
4で示すように突起4から発射された超音波は位相合成
され、指向性の高い超音波ビームとなる。受波モードの
ときは、正面から来た超音波のみを選択的に受信するこ
とになる。従って、送受波とも指向性の高い超音波トラ
ンスデューサ1ことなる。このように簡単な形状でつま
り加工費が安価であり、しかも指向性の高いほぼ直進波
を得ることができる。なお、本例では炭素繊維複合材料
を用いたがSiC繊維複合材料、アラミド繊維複合材料
を用いても良い。
【0013】図5は第2の実施の形態を示す図である。
1は超音波トランスデューサであり、円錐の突起4を持
ちその材料は炭素繊維複合材料である。なお、炭素繊維
5の配向方向は超音波送受波面3に対して平行である。
突起4はステンレス板6に接着されている。そしてステ
ンレス板6には超音波振動子2が強固にエポキシ樹脂で
接着されている。超音波振動子2はチタン酸鉛を主成分
とする圧電セラミックスであり、板厚方向に分極されて
いる。
【0014】図6は図5に示す超音波トランスデューサ
1を皮膚8に密接させた断面図である。皮膚8は突起長
さの約半分の位置まで接している。
【0015】なお超音波振動子2は厚さ0.2ミリであ
り、5MHzの共振周波数を持つ。突起の長さは0.6
ミリである。ステンレス板6は1ミリの厚さである。
【0016】第1の実施の形態と同様に指向性の高い超
音波ビームを得るだけでなく、突起4が皮膚8に接する
圧力は高いので超音波トランスデューサ1と皮膚8を音
響的に結合させる媒体であるワックスなどが不用になる
か従来に比較して少量でよい。このように円錐の突起4
の形状効果により従来の超音波トランスデューサ1に比
較して目的物に、より密着させることができる。
【0017】
【発明の効果】送受波とも指向性の高い超音波トランス
デューサとすることができる。そして簡単な形状なので
加工費が安価であり、しかもほぼ直進波を得ることがで
きる。また測定対象にも容易に密着できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態を示す実施例の斜視図であ
る。
【図2】第1の実施の形態を示す実施例の断面図であ
る。
【図3】第1の実施の形態の寸法図である。
【図4】水中での超音波ビームを示す図である。
【図5】第2の実施の形態を示す図である。
【図6】第2の実施の形態の超音波トランスデューサが
皮膚に接している断面図ある。
【図7】従来の指向性超音波トランスデューサの説明図
である。
【符号の説明】
1 超音波トランスジューサ 2 超音波振動子 3 超音波送受波面 4 突起 5 炭素繊維 6 ステンレス板 7 水 8 皮膚

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】超音波を送受する超音波トランスデューサ
    において、送受波面に突起を2個以上設け、それら突起
    を測定対象に接触させることを特徴とする超音波トラン
    スデューサ。
  2. 【請求項2】超音波を送受する超音波トランスデューサ
    において、送受波面に突起を2個以上設け、かつすくな
    くても突起の上端から突起の根元である超音波送受波面
    が測定対象に接触していることを特徴とする超音波トラ
    ンスデューサ。
  3. 【請求項3】突起が異方性材料であることを特徴とする
    請求項1および請求項2に記載の超音波トランスデュー
    サ。
  4. 【請求項4】突起を含む超音波送受波面が異方性材料で
    あることを特徴とする請求項1および請求項2に記載の
    超音波トランスデューサ。
  5. 【請求項5】異方性材料が繊維複合材料であることを特
    徴とする請求項3および請求項4に記載の超音波トラン
    スデューサ。
  6. 【請求項6】繊維複合材料の繊維を炭素または黒鉛とす
    ることを特徴とする請求項5に記載の超音波トランスデ
    ューサ。
JP2001118882A 2001-03-14 2001-03-14 超音波トランスデューサ Withdrawn JP2002281584A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100983744B1 (ko) * 2008-07-23 2010-09-24 포항공과대학교 산학협력단 파라메트릭 어레이 응용을 위한 음파 발생기

Cited By (3)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100983744B1 (ko) * 2008-07-23 2010-09-24 포항공과대학교 산학협력단 파라메트릭 어레이 응용을 위한 음파 발생기
EP2148323A3 (en) * 2008-07-23 2011-01-26 POSTECH Academy-Industry Foundation Sound generator for use in parametric array
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