JP2002281549A - 無線通信システム - Google Patents

無線通信システム

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JP2002281549A JP2001075862A JP2001075862A JP2002281549A JP 2002281549 A JP2002281549 A JP 2002281549A JP 2001075862 A JP2001075862 A JP 2001075862A JP 2001075862 A JP2001075862 A JP 2001075862A JP 2002281549 A JP2002281549 A JP 2002281549A
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紀幸 浜尾
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ビーコン局に対し隠れ端末が生じるような通
信環境で、重要度の高いデータを自スロット以降の端末
に送信できる無線通信システムの提供。 【解決手段】 パケット20のデータブリゲード部22
にデータ部23の重要な部分231をコピーするように
する(図2(b))。このパケット20を自機が割り当
てられたデータスロットで送信すると、その次のデータ
スロットを割り当てられた無線端末がこのデータパケッ
トを受信し、受信パケットのデータブリゲード部22を
自機が送信するパケットに組み込み、その後、自機が送
信するパケットのデータ部23から重要部分232をデ
ータブリゲード部22にコピーする(図2(c))。こ
の動作を順次繰り返すことにより(図2(d))、隠れ
端末があっても重要なデータは順次伝送される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、同一のネットワー
ク内の移動端末が1台のビーコン局と複数台のスレーブ
局で構成されている複数のネットワーク間及び同一ネッ
トワーク内での無線通信技術に関する。
【0002】
【従来の技術】基地局なしで複数のネットワーク間及び
同一ネットワーク内での無線通信が行われる通信環境と
して、例えば、車両間の無線通信システムがあり、基地
局を用いることなく車両間の通信を行なうにはコンテン
ション方式を採用することが一般的である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】車両間での無線通信技
術の開発は、道路交通システムや鉄道車両システム等へ
の応用が大変期待されるものである。具体的には、同一
進路上の前方車両の速度や位置を後続車へ通報したり、
他車両の異常情報が入手できることは、走行中の車両制
御にとって大変貴重な情報となる。
【0004】しかし、基地局を用いることなく車両間の
通信を行なうためにコンテンション方式をそのまま導入
すると車両の台数や運用形態を考慮したシステム設計が
不可能となるといった問題点がある。
【0005】一方、車両間の通信手段として、線路や道
路側に各車両との無線通信制御を行なう装置等の高度な
バックボーンを必要とせず、簡便に利用できる無線シス
テムの構築が望まれているが、車両間のこのような無線
通信システムの構築に際しては無線通信であるが故に、
通信の信頼性、周波数の有効利用、隠れ端末問題や通信
チャンネルの確保等を考慮した無線通信システムが当然
考慮されなければならないという無線通信技術上の要請
がある。
【0006】このような課題を解決するための技術とし
て、本願出願人が平成11年10月20日に出願の特願
平11−298386号に提案の無線通信システムがあ
る。
【0007】上記提案の無線通信システムの概要を述べ
ると、この無線通信システムの通信環境には図5に示す
ように複数のネットワーク1、2、3、4、・・が存在
している。また、同一のネットワークの無線端末は図6
に示すように1台のビーコン局61と複数台のスレーブ
局62、63、・・・、69、・・で構成されている。
【0008】ここで、チャンネルを取得して通信を行い
たい時は各ネットワークに1台存在するビーコン局はビ
ーコン期間からランダムに1つのスロットを選択する。
そして、この選択したスロットを送信スロットとし、ビ
ーコンパケットを送信する準備をする。
【0009】送信スロットとして選択しなかったスロッ
トでは、他のネットワークのビーコン局がビーコンパケ
ットを送信したか否かをチェックするために受信動作を
行う。ここで、自ネットワークのビーコン局がビーコン
パケットを送信するより前に他のネットワークのビーコ
ンを受信すると、このチャンネルは他のネットワークの
チャンネルとなる。これに対し、他のネットワークのビ
ーコンを受信する前にビーコンパケットを送信できれば
このチャンネルは自ネットワークのものとなる。つま
り、自ネットワークのビーコンを送信、または受信する
ことでチャンネルを取得できれば、図7に示すようにビ
ーコン期間71に続くデータ期間72でデータ通信が行
われる。
【0010】データ期間内の各スロットはネットワーク
内に存在するビーコン局とスレーブ局それぞれに個別に
割り当てられているため、ビーコン局及びスレーブ局が
送信するデータパケットは衝突することがない。
【0011】また、上記提案の無線通信システムのよう
なビーコンを使用したスロット通信では、ビーコン局が
ビーコンパケットを送信してチャンネルを取得してもビ
ーコン局が送信したビーコンパケットを受信することが
できなかったスレーブ局(隠れ端末)がある場合には、
そのスレーブ局はチャンネルを取得したことを認識でき
ないためデータ期間の自局のスロットでデータを送信す
ることができないが、この問題点を解決するものとし
て、本願出願人が平成12年12月28日に出願の特願
2000−400945に提案の無線通信システムがあ
る。
【0012】上記特願2000−400945に提案の
無線通信システムでは、通信プロトコルは、更に、ビー
コン期間に各ネットワークのビーコン局からビーコンパ
ケットを送信する手順と、データ期間を複数のデータス
ロットに時分割し、各データスロットを各ネットワーク
のスレーブ局に割り当てる手順と、各ネットワークのス
レーブ局は自局に割り当てられたデータスロット期間に
のみ自局のデータパケットを送信可能に制御する手順と
を含み、各スレーブ局は、それぞれのスレーブ局が属す
るネットワークのビーコン局または該ネットワークのパ
ケットを受信したとき、この受信パケットが自局の属す
るネットワークのビーコン局からのビーコンパケットま
たは自局の属するネットワークの他のスレーブ局からの
データパケットの場合は、自局に割り当てられているデ
ータスロットで自局のデータパケットを送信するように
制御するので、図1に示す例のようにスレーブ局13
(隠れ端末)は障害物90の存在によりビーコン局10
からのビーコンパケットを受信できなくても、各スレー
ブ局11〜14はデータ送信時に、自ネットワークのパ
ケット(ビーコンパケットまたはデータパケット)を受
信すればデータパケットの送信が可能となるように構成
されているので、自ネットワークがチャンネル権を取得
した場合は、同じネットワークに属するスレーブ局12
やスレーブ局14からデータパケットを受け取ることが
できるので、データパケットを送信することができる。
【0013】しかしながら、特願2000−40094
5に提案の無線通信システムでは、障害物90がある場
合、隠れ端末であるスレーブ局13はデータパケット送
信はできるがビーコン局10からのビーコンパケットを
受信できないので、スレーブ局13はビーコン局10が
送信したデータパケットを完全に失ってしまうといった
問題点が残っている。
【0014】本発明は上記課題を解決するためになされ
たものであり、同一のネットワーク内の無線端末が1台
のビーコン局と複数台のスレーブ局で構成されている複
数のネットワーク間において、同一ネットワーク内でビ
ーコン局に対し隠れ端末が生じるような通信環境にあっ
ても隠れ端末が重要度の高いデータを受信し、自スロッ
ト以降の無線端末に送信できる無線通信システムの提供
を目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、第1の発明の無線通信システムは、複数の無線端末
間で無線通信を行って構成されるネットワークが少なく
とも一つ存在し、ネットワーク内の各無線端末の間では
パケット通信によってデータを送受信するような無線通
信システムにおいて、各無線端末が送信するデータパケ
ットは、各無線端末が送信するデータの一部を組み込む
ことができるデータブリゲード部とその端末が送信する
データを格納したデータ部を少なくとも含むように構成
され、上記データブリゲード部には受信した各無線端末
の送信データの一部を蓄積するとともに自分の端末の送
信データの一部をコピーすること、を特徴とする。
【0016】また第2の発明は、上記第1の発明の無線
通信システムにおいて、複数の無線端末間で無線通信を
行って構成される複数のネットワークと、各ネットワー
ク内の、一つの無線端末に割り当てられたビーコン局及
びそのネットワークの他の無線端末にそれぞれ割り当て
られたスレーブ局と、それぞれ複数のスロットに時分割
したビーコン期間とデータ期間が交互に繰り返されるよ
うに構成され、ビーコン期間とデータ期間の対を一単位
とし、これを1チャンネルとして使用し、ビーコン期間
でのビーコンパケットの送受信により各ネットワークで
チャンネル取得する手順と、この手順によりチャンネル
取得した場合は、ビーコン期間の後に続くデータ期間に
おいて各スレーブ局にそれぞれ割り当てられたデータス
ロットにおいてのみスレーブ局からデータパケットを送
信するように制御する手順を含む通信プロトコルと、を
備えた無線通信システムにおいて、スレーブ局から送信
するデータパケットは、少なくともネットワークIDと
スロットIDを含むプリアンブル部と、各スレーブ局が
送信するデータの一部を組み込むことのできるデータブ
リゲード部と、当該スレーブ局が送信するデータを格納
したデータ部から構成されること、を特徴とする。
【0017】また、第3の発明は上記第2の発明の無線
通信システムにおいて、無線端末は、データパケットを
受信したとき、そのパケットが自機に割り当てられたデ
ータスロットの直前のスロットで送信されたスロットか
否かを判定するスロット判定手段と、受信データパケッ
トが直前のスロットで送信されたデータパケットの場合
は、該受信データパケットのデータブリゲード部を自機
が送信するデータパケットのデータブリゲード部として
組み込むデータブリゲード部組み込み手段と、自機のデ
ータパケットの送信タイミングにおいて、データブリゲ
ード部組み込み手段によって受信データパケットのデー
タブリゲード部が組み込まれた送信データパケットのデ
ータブリゲード部の所定の部分に自機が送信するデータ
の一部をコピーしてから該データパケットを送信する送
信手段と、を備えたことを特徴とする。
【0018】また、第4の発明は上記第2または第3の
発明の無線通信システムにおいて、ビーコン期間でのビ
ーコンパケットの送受信により各ネットワークでチャン
ネル取得する手順は、各ネットワークのビーコン局にお
いて、ビーコン期間のスロットをランダムに選択してビ
ーコンパケットを送信する準備を行い、選択しないスロ
ットでは受信動作を行い、自ネットワークのビーコン局
がビーコンパケットを送信するより前に他のネットワー
クのビーコンパケットを受信した場合にはそのチャンネ
ルは他のネットワークのものとし、他のネットワークの
ビーコンパケットを受信する前にビーコンパケットを送
信できればそのチャンネルを自ネットワークのものとす
る、手順であることを特徴とする。
【0019】また、第5の発明は上記第3または第4の
発明の無線通信システムにおいて、各無線端末の無線通
信部は、パケットを受信して受信バッファ部に格納する
受信部と、受信部によって受信されたパケットを格納す
る受信バッファ部と、受信部によって受信されたパケッ
トが自機のスロットの直前のスロットで送信された自ネ
ットワークのデータパケットか否かの判定を行い、受信
パケットが自機のスロットの直前のスロットで送信され
た自ネットワークのデータパケットのとき、送信部にデ
ータブリゲード組み込み指示を出すパケット解析部と、
パケット解析部からのデータブリゲード組み込み指示を
受けて、受信バッファに格納されたパケットのデータブ
リゲード部を送信パケットのデータブリゲード部として
組み込み、その後、送信パケットのデータの一部を該送
信パケットのデータブリゲード部にコピーし、プロトコ
ル生成部からのデータ送信タイミングを受けて送信パケ
ットの送信を行う送信部と、データ送信タイミングを生
成して送信部に与えるプロトコル生成部と、を備えたこ
とを特徴とする。
【0020】また、第6の発明は上記第1乃至第5の発
明のいずれかの無線通信システムにおいて、無線端末は
移動体に搭載されていることを特徴とする。
【0021】また、第7の発明は上記第6の発明の無線
通信システムにおいて、移動体は車両であることを特徴
とする。
【0022】
【発明の実施の形態】図1は隠れ端末が存在する通信環
境の説明図である。図1に示す通信環境では通信しよう
としているネットワーク環境に障害物90があるため、
ビーコン局10が送信するパケットはスレーブ局13で
は受信できない。つまり、ビーコン局10からみてスレ
ーブ局13は隠れ端末になっている。
【0023】本発明の無線通信システムは前述した特願
2000−400945に提案の無線通信システムの通
信プロトコル、つまり、ビーコン期間とデータ期間が交
互に繰り返されるように構成され、更に、ビーコン期間
に各ネットワークのビーコン局からビーコンパケットを
送信する手順と、データ期間を複数のデータスロットに
時分割し、各データスロットを各ネットワークのスレー
ブ局に割り当てる手順と、各ネットワークのスレーブ局
は自局に割り当てられたデータスロット期間にのみ自局
のデータパケットを送信可能に制御する手順とを含んで
いる。
【0024】また、各スレーブ局は、それぞれのスレー
ブ局が属するネットワークのビーコン局または該ネット
ワークのパケットを受信したとき、この受信パケットが
自局の属するネットワークのビーコン局からのビーコン
パケットまたは自局の属するネットワークの他のスレー
ブ局からのデータパケットの場合は、自局に割り当てら
れているデータスロットで自局のデータパケットを送信
するように制御する。
【0025】また、チャンネルを取得して通信を行いた
い時は各ネットワークに1台存在するビーコン局はビー
コン期間からランダムに1つのスロットを選択する。そ
して、この選択したスロットを送信スロットとし、ビー
コンパケットを送信する準備をする。送信スロットとし
て選択しなかったスロットでは、他のネットワークのビ
ーコン局がビーコンパケットを送信したか否かをチェッ
クするために受信動作を行う。ここで、自ネットワーク
のビーコン局がビーコンパケットを送信するより前に他
のネットワークのビーコンを受信すると、このチャンネ
ルは他のネットワークのチャンネルとなる。これに対
し、他のネットワークのビーコンを受信するより前にビ
ーコンパケットを送信できればこのチャンネルは自ネッ
トワークのものとなる。つまり、自ネットワークのビー
コンを送信、または受信することでチャンネルを取得で
きれば、図7に示すようにビーコン期間71に続くデー
タ期間72でデータ通信が行われる。
【0026】したがって、スレーブ局13(隠れ端末)
は障害物90の存在によりビーコン局10からのビーコ
ンパケットを受信できなくても、同じネットワークに属
するスレーブ局12やスレーブ局14からデータパケッ
トを受け取ることができるので、データパケットを送信
できる。
【0027】また、このような通信環境にあっても、通
常、隣接する無線端末同士では正常に通信できる(以
下、図1の例で、スレーブ局12とスレーブ局14は隠
れ端末(スレーブ局)13とパケットの送受信が可能で
あるとする)。
【0028】いま、ビーコン局10がビーコンパケット
を送信してチャンネルを取得したとする。チャンネルを
取得すると、最初のスロットでビーコン局10がデータ
パケットを送信し、続くそれぞれのスロットでスレーブ
局11、スレーブ局12、スレーブ局13、スレーブ局
14がデータパケットを送信する、といったように、ネ
ットワーク内の無線端末は、時間的に後に続くデータ期
間の各スロットでデータパケットを送信する。
【0029】ここで、このとき送信するデータパケット
の一部に、順次、次の端末に受け渡す部分を設けておけ
ば、離れた無線端末からのデータパケットを直接受信で
きなくても、直前の無線端末が送信したデータパケット
の特定の部分を読み取ることで受信できなかったデータ
パケットの一部分を得ることができる。
【0030】図2は本発明の無線通信システムで使用す
るデータパケットの構成例を示す図である。パケット2
0は、図2(a)に示すようにネットワークID情報や
スロットID情報等のパケット自体の情報を含むプリア
ンブル部21、無線端末間で順次受け渡していくデータ
ブリゲード部22、実際にデータとして送信したい情報
が含まれているデータ部23で構成される。
【0031】データブリゲード部22は、パケット20
の中で、順次、次の無線端末に受け渡される部分であ
り、図2(b)に示すようにデータブリゲード部22に
はデータ部23の一部231がコピーされる。この部分
231はデータ部23の中の重要な部分にあたり、必ず
送信したい情報である。そのような必ず送信したい重要
なデータの例としては、例えば複数の車両に無線通信端
末を搭載した場合は「緊急ブレーキが踏まれた情報」等
が具体例として上げられる。このパケット20を自機が
割り当てられたデータスロットで送信すると、その次の
データスロットを割り当てられた無線端末がこのデータ
パケットを受信する。
【0032】パケットを受信した無線端末は受信したパ
ケットのデータブリゲード部22を自機が送信するパケ
ットに組み込み、その後、図2(c)に示すように送信
パケットのデータ部23から重要部分232を取り出し
てデータブリゲード部22にコピーする。これを各スロ
ットの通信毎に繰り返すことで送信されるデータパケッ
トには、図2(d)に示すように、その無線端末による
送信以前のスロットで他の無線端末が送信したデータパ
ケットの重要部分233が含まれることになる。このよ
うにパケットを構成することにより、隠れ端末があって
も重要なデータは順次伝送され隠れ端末も重要なデータ
を受信して自スロット以降の無線端末に送信することが
できる。
【0033】図3は本発明の無線端末の送受信部の要部
構成例を示すブロック図である。送受信部30は、パケ
ットを受信する受信部31と、受信データを一時的に記
憶する受信バッファ32と、受信したパケットを調べ、
その結果により送信部34に対し受信パケットのデータ
ブリゲード部のコピー指示を出すパケット解析部33
と、パケット解析部33からの指示により送信パケット
に受信パケットのデータブリゲード部を組み込んだり、
送信パケットを組み立て、所定のデータ送信タイミング
信号により、データブリゲード部にデータ部の重要な1
部をコピーし、作成したパケットを次の無線端末に送信
する送信部34と、データ送信タイミングを生成し送信
部34に与えるプロトコル生成部35と、を備えてい
る。
【0034】図4は、送受信部のパケット送受信動作の
一実施例を示すフローチャートである。図4で、受信部
31はデータパケットを受信すると、受信したパケット
を受信バッファに記憶すると共にパケット解析部33に
渡す。パケット解析部33はそのパケットが自機に割り
当てられたデータスロットの直前で送信されたデータパ
ケットか否かを判定し、直前で送信されたデータパケッ
トの場合は送信部34に受信バッファ32に記憶されて
いる受信パケットのデータブリゲード部を送信するパケ
ットに組み込むよう指示信号を送ってステップS2に遷
移し、そうでない場合は次のパケットの受信を待つ(ス
テップS1)。
【0035】送信部34は受信バッファ32に格納され
ている受信パケットからデータブリゲード部を取り出し
て送信パケットのデータブリゲード部に組み込む(ステ
ップS2)。
【0036】次に、送信部34はプロトコル生成部35
から自機に割り当てられたデータスロットの送信タイミ
ング信号を受け取ると(ステップS3)、送信パケット
のデータ部から重要な部分を取り出してデータブリゲー
ド部にコピーし、作成したパケットの送信を行う(ステ
ップS5)。
【0037】以上、本発明の一実施例について説明した
が本発明は上記実施例に限定されるものではなく、種々
の変形実施が可能であることはいうまでもない。
【0038】
【発明の効果】上記説明したように、第1の発明の無線
通信システムによれば、送信パケットの一部に次の無線
端末に受け渡す部分(データブリゲード部)を設け、デ
ータの一部をこの部分にコピーできるように構成してあ
るので、送信パケットを次の無線端末に受け渡すように
することにより、データの一部を自スロット以降の端末
に送信することができる。
【0039】また、第2及び第3の発明の無線通信シス
テムによれば、無線送信端末は受信データのデータブリ
ゲード部を送信パケットのデータブリゲード部として組
み込み、その後、送信データをデータブリゲード部にコ
ピーした送信パケットを次の無線端末に受け渡す手段を
備えているので、隠れ端末が存在する通信環境であって
も、重要度の高いデータ等を自スロット以降の端末に送
信することができる。
【0040】また、第4の発明の無線通信システムによ
れば、無線送信端末の無線通信部は受信データのデータ
ブリゲード部を送信パケットのデータブリゲード部とし
て組み込み、その後、送信データをデータブリゲード部
にコピーした送信パケットを所定の送信タイミングで次
の無線端末に送信できるので、隠れ端末が存在する通信
環境であっても、重要度の高いデータ等を自スロット以
降の端末に送信することができる。
【0041】また、第5の発明の無線通信システムによ
れば、ある1群の移動体中の1つの移動体をビーコン局
とし、その移動体に従属する移動体をスレーブ局とした
複数のネットワークを構成すれば、障害物があっても、
基地局なしに移動体グループの制御を行うことができ
る。
【0042】また、第6の発明の無線通信システムによ
れば、1群の車両中の1つの車両(通常は先頭車両)を
ビーコン局とし、その車両に従属する車両をスレーブ局
とした複数のネットワークを構成すれば、障害物があっ
ても、基地局なしに車両グループの制御を行うことがで
きるので、道路交通システムや鉄道車両システム等への
具体的応用が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】隠れ端末が存在する通信環境の説明図である。
【図2】本発明の無線通信システムで使用するデータパ
ケットの構成例を示す図である。
【図3】本発明の無線端末の送受信部の要部構成例を示
すブロック図である。
【図4】送受信部のパケット送信動作の一実施例を示す
フローチャートである。
【図5】複数のネットワークからなる通信環境の説明図
である。
【図6】ネットワーク上でビーコン局とスレーブ局から
なる無線端末構成の一実施例を示す図である。
【図7】ビーコンを使用したスロット通信プロトコルの
説明図である。
【符号の説明】
1、2、3、4 ネットワーク 10 ビーコン局(無線端末) 11、12、13、14 スレーブ局(無線端末) 20 データパケット 21 プリアンブル部 22 データブリゲード部 23 データ部 31 受信部 32 受信バッファ 33 パケット解析部 34 送信部 35 プロトコル生成部 71 ビーコン期間 72 データ期間 231、232、233 一部分
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岩崎 健樹 東京都文京区白山5丁目35番2号 クラリ オン株式会社内 (72)発明者 佐々木 健史 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 Fターム(参考) 5K028 AA14 BB04 CC05 DD01 DD02 MM05 MM08 5K033 AA05 BA06 CB08 CC01 DA05 DA19 5K067 AA33 BB05 CC04 CC08 DD25 EE02 EE25 EE71 HH23

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の無線端末間で無線通信を行って構
    成されるネットワークが少なくとも一つ存在し、ネット
    ワーク内の各無線端末の間ではパケット通信によってデ
    ータを送受信するような無線通信システムにおいて、 各無線端末が送信するデータパケットは、各無線端末が
    送信するデータの一部を組み込むことができるデータブ
    リゲード部とその端末が送信するデータを格納したデー
    タ部を少なくとも含むように構成され、上記データブリ
    ゲード部には受信した各無線端末の送信データの一部を
    蓄積するとともに自分の端末の送信データの一部をコピ
    ーすること、を特徴とする無線通信システム。
  2. 【請求項2】 複数の無線端末間で無線通信を行って構
    成される複数のネットワークと、 前記各ネットワーク内の、一つの無線端末に割り当てら
    れたビーコン局及びそのネットワークの他の無線端末に
    それぞれ割り当てられたスレーブ局と、 それぞれ複数のスロットに時分割したビーコン期間とデ
    ータ期間が交互に繰り返されるように構成され、ビーコ
    ン期間とデータ期間の対を一単位とし、これを1チャン
    ネルとして使用し、ビーコン期間でのビーコンパケット
    の送受信により各ネットワークでチャンネル取得する手
    順と、この手順によりチャンネル取得した場合は、ビー
    コン期間の後に続くデータ期間において各スレーブ局に
    それぞれ割り当てられたデータスロットにおいてのみス
    レーブ局からデータパケットを送信するように制御する
    手順を含む通信プロトコルと、を備えた無線通信システ
    ムにおいて、 スレーブ局から送信するデータパケットは、少なくとも
    ネットワークIDとスロットIDを含むプリアンブル部
    と、各スレーブ局が送信するデータの一部を組み込むこ
    とのできるデータブリゲード部と、当該スレーブ局が送
    信するデータを格納したデータ部から構成されること、
    を特徴とする請求項1記載の無線通信システム。
  3. 【請求項3】 前記無線端末は、データパケットを受信
    したとき、そのパケットが自機に割り当てられたデータ
    スロットの直前のスロットで送信されたスロットか否か
    を判定するスロット判定手段と、 前記受信データパケットが直前のスロットで送信された
    データパケットの場合は、該受信データパケットのデー
    タブリゲード部を自機が送信するデータパケットのデー
    タブリゲード部として組み込むデータブリゲード部組み
    込み手段と、 自機のデータパケットの送信タイミングにおいて、前記
    データブリゲード部組み込み手段によって受信データパ
    ケットのデータブリゲード部が組み込まれた送信データ
    パケットのデータブリゲード部の所定の部分に自機が送
    信するデータの一部をコピーしてから該データパケット
    を送信する送信手段と、を備えたことを特徴とする請求
    項2記載の無線通信システム。
  4. 【請求項4】 前記ビーコン期間でのビーコンパケット
    の送受信により各ネットワークでチャンネル取得する手
    順は、 各ネットワークのビーコン局において、ビーコン期間の
    スロットをランダムに選択してビーコンパケットを送信
    する準備を行い、選択しないスロットでは受信動作を行
    い、自ネットワークのビーコン局がビーコンパケットを
    送信するより前に他のネットワークのビーコンパケット
    を受信した場合にはそのチャンネルは他のネットワーク
    のものとし、他のネットワークのビーコンパケットを受
    信する前にビーコンパケットを送信できればそのチャン
    ネルを自ネットワークのものとする、手順であることを
    特徴とする請求項2または3記載の無線通信システム。
  5. 【請求項5】 前記各無線端末の無線通信部は、パケッ
    トを受信して受信バッファ部に格納する受信部と、 受信部によって受信されたパケットを格納する受信バッ
    ファ部と、 受信部によって受信されたパケットが自機のスロットの
    直前のスロットで送信された自ネットワークのデータパ
    ケットか否かの判定を行い、前記受信パケットが自機の
    スロットの直前のスロットで送信された自ネットワーク
    のデータパケットのとき、送信部にデータブリゲード組
    み込み指示を出すパケット解析部と、 パケット解析部からのデータブリゲード組み込み指示を
    受けて、前記受信バッファに格納されたパケットのデー
    タブリゲード部を送信パケットのデータブリゲード部と
    して組み込み、その後、送信パケットのデータの一部を
    該送信パケットのデータブリゲード部にコピーし、プロ
    トコル生成部からのデータ送信タイミングを受けて前記
    送信パケットの送信を行う送信部と、 データ送信タイミングを生成して前記送信部に与えるプ
    ロトコル生成部と、を備えたことを特徴とする請求項3
    または4記載の無線通信システム。
  6. 【請求項6】 前記無線端末は移動体に搭載されている
    ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載
    の無線通信システム。
  7. 【請求項7】 前記移動体は車両であることを特徴とす
    る請求項6記載の無線通信システム。
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