JPH1168848A - 移動体通信システム - Google Patents

移動体通信システム

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JPH1168848A
JPH1168848A JP22963197A JP22963197A JPH1168848A JP H1168848 A JPH1168848 A JP H1168848A JP 22963197 A JP22963197 A JP 22963197A JP 22963197 A JP22963197 A JP 22963197A JP H1168848 A JPH1168848 A JP H1168848A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 トラフィックの状態に合わせて通信路の数お
よび伝送容量の大きさを変更し、実際の通信要求に柔軟
に対応することができる移動体通信システム。 【解決手段】 固定基地局は移動局と無線通信を行う基
地局送受信器を、移動局は基地局送受信器と無線通信を
行う移動局送受信器をそれぞれ有し、前記基地局及び移
動局の送受信器は、それぞれ送信器11,21、送信ア
ンテナ12,22、受信アンテナ13,23、受信器1
4,24、端局制御器15,25を有し、特定の時間ス
ロットを経済的に使用して送信されるデータパケット
は、継続フラグを含み、また移動局送受信器は送信する
データパケットの時間スロットにおける使用状態の時間
経過を記憶する使用状態表18を有し、移動局送受信器
の端局制御器15は前記使用状態表の内容を参照し、あ
る周期で送信すべきデータパケットが他の移動局と基地
局の間の交信と干渉することなく送信できる時間スロッ
トを見付けて、この見付けた時間スロットにデータパケ
ットを送信する通信システム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、将来の高速道路な
どで必要とされる、自動走行、走行環境情報の提供、危
険警告などに共通に使用される情報通信基盤の実現を目
的とし、道路上を走行する車両と路側の固定通信網との
間で情報伝達を行う通信システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】高速道路などを走行中の車両と路側の通
信網との間に通信路を提供するシステムは、現在開発中
と思われるが、現在までに知られているものとしては、
建設省土木研究所が中心に進めている車間側方コントロ
ールシステムがある。この車間側方コントロールシステ
ムは、路側に沿って連続的に漏洩同軸ケーブルを敷設
し、このケーブルと車両の間で連続的な無線通信路を提
供するシステムであるが、一定数の車両を対象にして固
定の伝送容量を持つ一定数の通信路を提供するものであ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、実際の道路に
おける通信路を検討すると、道路上のトラフィックが高
速走行時には、各車両と路側システムの間でやりとりさ
れる情報の量は多くなるが、車両密度は低くなるため通
信路は少なくてすむ。一方トラフィックが渋滞時には、
各車両と路側システムの間でやりとりされる情報の量は
少なくてすむが、車両密度は高くなるため多くの通信路
が必要となる。このようにトラフィックの状態によっ
て、通信路は少なくてよいが多くの通信情報量を要する
場合と、通信情報量は少なくてよいが多くの通信路を要
する場合とがあり、このため、固定の伝送容量を持つ一
定数の通信路を提供する従来の車間側方コントロールシ
ステムでは、実際の要求に柔軟に対応できないという問
題があった。この問題を解決するため、本発明は、要求
に応じて通信路を増減でき、かつ要求される通信路が少
ない場合には残りの時間スロットを使って高速のデータ
伝送を行うことができるTDMA(時間分割多元接続)
方式の移動体通信システムを実現しようとするものであ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明に係る移動体通信
システムは、道路上を走行する車両に搭載される移動局
と路側に設置された固定通信網との間に、情報通信を行
うための無線通信路を提供する通信システムにおいて、
前記固定通信網は、前記移動局とデータパケットを送受
する無線通信を行う第1の送受信器を有する基地局を含
み、前記移動局は、前記第1の送受信器とデータパケッ
トを送受する無線通信を行う第2の送受信器を有し、前
記第1および第2の送受信器は、それぞれ、相手局にデ
ータパケットを送信する送信器および送信アンテナと、
相手局からデータパケットを受信する受信器および受信
アンテナと、相手局とのデータパケットの送受信を制御
する制御装置を有し、前記無線通信が行われるデータパ
ケットのうち、特定の時間スロットを継続的に使用して
送信されるデータパケットは、継続フラグを含み、また
前記第2の送受信器は、前記第1の送受信器の送信する
データパケットの継続フラグの有無の状態の各時間スロ
ットにおける時間経過を記憶する使用状態表を有し、前
記第2の送受信器の制御装置は、前記使用状態表の内容
を参照して、ある周期で送信すべきデータパケットが他
の移動局と基地局の間の交信と干渉することなく送信で
きる時間スロットを見付けて、この見付けた時間スロッ
トにデータパケットを送信するものである。その結果、
トラフィックの状態に合わせて走行車両と路側の固定通
信網との間に交信周期および通信路数が可変のパケット
通信路が形成され、限られた周波数資源のもとでも路上
のトラフィックの変動に柔軟に対応できる効率的なデー
タ伝送が可能になる。
【0005】
【発明の実施の形態】図5は本発明に係る移動体通信シ
ステムの模式図であり、図の1は移動局送受信器、2は
基地局送受信器、3は無線通信回線、4は有線通信回
線、5は制御局である。図5においては、移動局送受信
器1は車両に取り付けられ、基地局送受信器2は路側に
設置された支柱に取り付けられ、制御局5は路側の固定
通信網の中に置かれる。基地局送受信器2と各走行車両
の移動局送受信器1との間に電波による両方向の無線通
信回路3が形成され、基地局送受信器2と制御局5の間
は有線通信回線4により接続される。この基地局送受信
器2を多数路側に配列することにより、サービスエリア
を拡大することができる。
【0006】図1は本発明に係る移動局送受信器の構成
を示すブロック図であり、図の移動局送受信器は、送信
器11、送信アンテナ12、受信アンテナ13、受信器
14、端局制御器15、端末装置16、クロック装置1
7および使用状態表18からなる。
【0007】図1においては、端局制御器15からの指
令により送信器11は周波数f1 の送信信号を発生し、
送信アンテナ12に送り、これを電波に変換して送信す
る。受信アンテナ13は、周波数f2 の信号を受信し、
受信器14に送る。受信器14は、受信信号に含まれて
いるデータを復調する。端末装置16は、一般の情報通
信のために用いられる情報通信端末装置、および車両の
走行のために用いられる走行制御器、警報器、車両の状
態変数を収集しコード化するデータ符号器などを含む制
御端末装置である。クロック装置17は、受信器14か
ら得られる受信信号のタイミング情報および端局制御器
15から送られる時間修正情報に基づき基地局のクロッ
クに同期し、端局制御器15を通して送信器11から送
出される送信信号のタイミングを制御する。使用状態表
18は、受信器14の出力に基づく時間スロットの使用
状態を表す情報を格納するメモリである。
【0008】図2は本発明に係る基地局受信器の構成を
示すブロック図であり、図の基地局送受信器は、送信器
21、送信アンテナ22、受信アンテナ23、受信器2
4、端局制御器25、網接続装置26およびクロック装
置27からなる。
【0009】図2においては、端局制御器25からの指
令により送信器21は周波数f2 の送信信号を発生し、
送信アンテナ22に送り、これを電波に変換して移動局
に向けて送信する。受信アンテナ23は、移動局から送
られてくる周波数f1 の信号を受信し、受信器24に送
る。受信器24は、受信信号に含まれているデータを復
調する。網接続装置26は、路側の固定通信網との間の
相互接続を実現する。クロック装置27は、網接続装置
26から送られる同期情報に基づき、制御局5のクロッ
クに同期し、端局制御器25を通して送信器21から送
出される送信信号のタイミングを制御する。
【0010】図3は図1の送信器11の詳細ブロック図
であり、送信器11は、端局制御器15から送られるデ
ータを含むデータパケットを組み立てるパケット構成器
31、データパケットにより無線搬送波を変調する変調
器32および変調器32の出力を電力増幅し送信アンテ
ナ12に送る電力増幅器33からなる。図2の送信器2
1もこれと同様の構成をもつ。
【0011】図4は図1の受信器14の詳細ブロック図
であり、受信器14は、受信アンテナ13の出力を増幅
する増幅器41、その出力をデータの形に復調する復調
器42および復調器42の出力から必要なデータを抜き
出すパケット分解器43からなる。図2の受信器24も
これと同様の構成をもつ。
【0012】図6は図5の制御局5の詳細ブロック図で
あり、図の制御局5は、ルータ51、スイッチ56、移
動管理部57、スロット管理部52および所要数のスロ
ット割当処理部53からなる。図6においては、ルータ
51は接続回線54を介して隣接制御局、上位交換局、
応用サーバ等に接続され、各スロット割当処理部53は
基地局に対応して設けられ、接続回線55を介してそれ
ぞれ対応する基地局送受信器2に接続される。移動局送
受信器1から送られたデータパケットは、基地局送受信
器2、スロット割当処理部53、スイッチ56を介して
ルータ51に届けられ、ルータ51はデータパケットを
宛先に届けるための経路制御を実行する。逆に、移動局
宛のデータパケットは、ルータ51からスイッチ56、
スロット割当処理部53、基地局送受信器2を介して移
動局送受信器1に届けられる。
【0013】各スロット割当処理部53は、それぞれ対
応する基地局送受信器2が使用する時間スロットを割り
当て、スロット管理部52は、各基地局送受信器2に割
り当てられる時間スロットを基地局送受信器が互いに電
波干渉を起こさないように管理する。また、移動管理部
57は、各移動局の移動位置を追尾し、移動局がある基
地局のサービスエリアから他の基地局のサービスエリア
に移るべきタイミングを推定し、その情報をスイッチ5
6およびスロット管理部52に送る。この情報を基に、
スイッチ56はこの移動局に接続すべき基地局を切り換
え、スロット管理部52は後述のスロット割当表62を
書き換える。
【0014】図7は図6の制御局のスロット割当処理部
53の詳細ブロック図であり、スロット割当処理部53
は、個別チャネル接続処理部61、スロット割当表6
2、共用上り回線接続処理部63、共用下り回線接続処
理部64、待ち行列65,66およびスイッチ67から
なる。ここで、個別チャネル接続処理部61、共用上り
回線接続処理部63、共用下り回線接続処理部64は、
それぞれ接続回線68,69,70を介してスイッチ5
6に接続され、個別チャネル接続処理部61は接続回線
71を介してスロット管理部52に接続され、スイッチ
67は接続回線72を介して基地局送受信器2に接続さ
れる。
【0015】図1〜7を参照し、本発明に係る移動体通
信システムの動作を説明する。まず、ある固定時間を基
本周期とする時間フレームを定め、このフレームを多数
の時間スロットに分割する。この時間スロットの使用法
としては、まず、原則として各移動局に1つずつの時間
スロットに割り当てる。これを個別チャネルと呼ぶ。個
別チャネルは、各移動局が継続的に使用する専用の伝送
路であり、車両制御等に使用される。各移動局に割り当
てた後の残りのスロットは、複数の移動局がデータグラ
ムの伝送のために瞬時的に使用する共通の伝送路であ
り、共用スロットと呼ばれる。これは、危険警告等の同
報通信および情報検索、コンサルテーション等の時間制
約の厳しくない対話型通信に用いられる。
【0016】個別チャネルにおいて、フルレート交信の
場合には、1つの移動局と基地局との交信は、上述のよ
うに割り当てられた1つの時間スロットをすべてのフレ
ームにわたり占有して行う。つまり、交信のための各デ
ータリンクにそれぞれ1つの時間スロットを割り当て、
フルレート交信の場合には、各時間フレーム毎に、自己
の通信路に割り当てられた同一スロットを使用する。し
かし、移動局が増加してきて共用スロットが減り、個別
チャネルに割り当てるべきスロットが不足してきた場合
には、ある1つの時間スロットを、時間フレームによっ
て分割し、フルレートの2分の1、4分の1等と伝送容
量を減少させて、複数の個別チャネルに割り当てるもの
とする。
【0017】図8は本発明に係る時間スロットの割当例
を示す図である。図8においては、6番目のスロットS
LOT−6は、3つの個別チャネル(CH−1,CH−
2,CH−3)に分割されている。ここで、CH−1に
はフルレートの2分の1、CH−2,CH−3にはフル
レートの4分の1の伝送容量が割り当てられている。従
ってCH−1は、フレーム1のスロット6、フレーム3
のスロット6、フレーム5のスロット6、…のようにフ
レーム周期の2倍の周期毎に交信を行う。同様にCH−
2は、フレーム2のスロット6、フレーム6のスロット
6、…のようにフレーム周期の4倍の周期毎に交信を行
う。一般に、一つの個別チャネルにはフルレートのn分
の1の伝送容量が割り当てられる。ここで、nは2のべ
き乗(k=0,1,2,3,…とすると、nは2のk
乗)に選ばれる。
【0018】ここで、nの最大値をNmax とする。各移
動局の送受信器1の使用状態表18は、行数がNmax 、
列数がスロット数に等しい2次元の表であり、その各欄
には、受信器14を用いて基地局の送信信号をモニタす
る事により得られる最近Nmax フレームの各スロットの
使用状態が記録される。この使用状態表は、図8の時間
スロットの割当を示す図と同じ構成を持つが、記録され
る内容は、個別チャネルに使用中か、共用スロットかの
別を示すデータである。
【0019】無線通信回線3を通るデータパケットのう
ち、個別チャネルを使うデータパケットには継続フラグ
を付加するものとする。受信器14は、この継続フラグ
を見て各スロットの使用状態を判断し、判断の結果を使
用状態表18に書き込む。
【0020】図9は本発明に係る個別チャネル接続処理
のフローチャートである。なお、以下のフローチャート
のSに続く数値はステップ番号を示す。図9を用いて個
別チャネルの接続処理を説明する。この接続処理は、図
7の個別チャネル接続処理部61で実行される。いま、
移動局はフルレートのn分の1の伝送容量を持つ個別チ
ャネルの割当を要求するものとする。このとき、まず他
の移動局の交信状態を使用状態表18を参照することに
より認識し、希望する伝送容量を持つ個別チャネルのた
めの空きスロット(他の移動局の送信と干渉することな
く送信できるスロット)を探索し(S101)、空きス
ロットを割り当てる(S102)。
【0021】次に、見つけた空きスロットに対し接続要
求を発信する(S103)。このとき、前記伝送容量を
示すnの情報を接続要求の中に含める。制御局5がこの
接続要求を受信し(S111)、この要求に対して、制
御局5から基地局送受信器2を介して自局宛の確認(A
CK)信号が返ってきたなら(S112,S104)、
割当は成功し、データリンクが張られたものとみなし
(S105で正常と判定され)、S106に移り、nフ
レーム後からこのスロットのn分の1を用いて交信が開
始される(S106,S114)。
【0022】制御局5からの応答がない場合には(S1
04でACKが受信されない場合には)、まず、共用ス
ロットのデータグラムと衝突したものとみなし、再度同
じスロットに接続要求を発信する。この第2の要求に対
しても制御局からの応答がない場合には、他の移動局の
個別チャネルの接続要求と衝突したものとみなし(S1
05で正常でないと判定し)、S101に戻り、他の空
きスロットを選択して再度接続要求を発信し、ACKを
受信できたか調べる(S101〜S104)。以上の操
作を接続が成功するまで繰り返す(S101〜S10
5)。
【0023】一方、制御局5は、正しく受信した接続要
求に対して、スロット割当表62を参照して割当が可能
かどうかを判定し、可能ならば確認ACKを返す(S1
12)と共に、スロット割当表62にこの割当を記録し
て更新する(S113)。このスロット割当表62は、
使用状態表18と同じ構成を持ち、記録される内容は割
り当てた移動局のアドレスである。そしてnフレーム後
の同じスロットに同じ移動局からデータ伝送パケットが
送られてきたなら、データリンクが張られ、交信が開始
されたものとみなす。
【0024】最初の交信ではクロックを同期させるため
の初期設定を行い、その後一定の周期(フレーム周期の
n倍)で情報伝達のための交信を行う。つまり、移動局
送受信器1からフレーム周期のn倍の周期で、周波数f
1 のデータ伝送パケットを送信する。また、これと逆方
向、つまり基地局送受信器2から移動局送受信器1に対
して周波数f2 のデータ伝送パケットが送られる(S1
06,S114)。
【0025】移動局の送信器11では、端局制御器15
から送られるデータを基にパケット構成器31でデータ
リンク層のパケットが組み立てられ、送信トリガをきっ
かけとしてこのパケットがビット直列に変調器32に送
られ、ここで2相位相変調され、電力増幅器33で電力
増幅された後、送信アンテナ12から送信される(図3
を参照)。基地局の送信器21もこれと同様の動作をす
る。
【0026】移動局の受信器14では、受信アンテナ1
3の出力信号が増幅器41で増幅され、復調器42で2
値データに復調された後、パケット分解器43に送られ
る。パケット分解器43は、入力されたパケットを分解
し、必要なデータを抽出し、端局制御器15に送り出す
(図4を参照)。基地局の受信器24も同様の動作をす
る。
【0027】制御局5では、スロット割当表62から個
別チャネルと共用スロットの数を読みとり、共用スロッ
ト数がある値より少なくなったら(S118)、伝送レ
ートの高い個別チャネルを使用している移動局に対し、
伝送レートを下げることを指令する(S119)。逆
に、共用スロット数がある値より多くなったら(S11
8)、伝送レートの低い、スロットを分割使用している
個別チャネルおよび共用スロットを選び、個別チャネル
を分割使用している移動局の1つに対し、伝送レートを
上げ、共用スロットに移行するように指令する(S11
9のレート変更処理)。レート変更処理の結果はスロッ
ト割当表62に書き込まれる(S113)。また、移動
局は、レート変更の指令に従い、必要なレート変更の処
理を実行する(S106,S107)。
【0028】制御局5のスロット管理部52は、各スロ
ット割当処理部53のスロット割当表62を見て、同じ
時間スロットを使用している基地局の間の距離を求め、
電波干渉の生じる可能性をチェックし、その可能性を発
見した場合には、時間スロットの割当の変更を指示し、
変更の結果をスロット割当表62に書き込む(S11
3)。また、移動管理部57から送られる基地局切り換
え情報に基づき、スロット管理部52はスロット割当表
62を書き換え(S117)、スイッチ56は基地局を
切り換える。
【0029】図10は本発明に係る共用スロット(上り
回線)の接続処理のフローチャートである。図10を用
いて共用スロットの上り回線(移動局からの送信要求に
より接続される回線)の接続処理を説明する。移動局に
おいて、データグラムの送信要求が発生したなら、これ
を受け付け(S121)、この移動局の個別チャネルで
送られるデータパケットの中の予約フラグをONにする
(S122)。制御局5では、このフラグのONを検出
したなら、この移動局の送信の予約を受け付け(S13
1)、待ち行列65の最後に加える(S132)。制御
局5は、待ち行列65の先頭の予約から順に、スロット
割当表62を参照して共有スロットのいずれかを割り当
て(S133)、この割り当てたスロットでの送信の許
可を個別チャネルを通して移動局に知らせる(S13
4)。
【0030】移動局は、この許可を受け取ったなら(S
123)、割り当てられたスロットでデータグラムを送
信する(S124)。制御局5は、このデータグラムを
受信し(S135)、割り当てたスロットで正常に受信
できたならば(S136で正常と判断したならば)、確
認ACKを返送する(S137)。また制御局5は、誤
って受信したなら(S136で正常でないと判断したな
らば)、他の移動局からの個別チャネルの接続要求と衝
突したものとみなし、そのスロットの次のフレームには
予約を割り当てず、次のフレームを受信して(S13
8)、個別チャネルの接続要求であれば(S139)、
個別チャネルの接続処理に入る。これにより、個別チャ
ネルの接続を優先して行うことができる。移動局が確認
ACKを受信したことが確認されると(S126で正常
と判断されれば)、接続は終了する。確認ACKを受信
できなかったなら、S122に戻り、再度送信の予約を
行う。
【0031】図11は本発明に係る共用スロット(下り
回線)の接続処理のフローチャートである。図11を用
いて共用スロットの下り回線(制御局からの送信要求に
よる接続回線)の接続処理を説明する。制御局5におい
て、データグラム送信の要求が発生したなら、これを受
け付け(S151)、順次、待ち行列66の最後に加え
る(S152)。そして制御局5は、待ち行列66の先
頭の要求を取り出し、スロット割当表62を参照して共
有スロットのいずれかを割り当て(S153)、そのス
ロットでデータグラムを送信する(S154)。
【0032】移動局は、このデータグラムを受信し(S
141)、正常に受信できたならば(S142で正常と
判断したならば)、確認ACKを返送する(S14
3)。制御局5は、この確認ACKを受信したなら、S
156で正常と判断して、接続を終了する。しかし確認
ACKを受信できなかったら、S156で正常ではない
と判断して、S153に戻り、再度共用スロットを割り
当てて、そのデータグラムを送信する。このデータグラ
ムの再送を規定の回数繰り返しても確認ACKが受信で
きないときは、このデータグラムを廃棄し、送信要求元
に送信不能を通知する。
【0033】以上のように、本実施形態によれば、走行
車両と路側の制御局との間に交信周期及び通信路数が可
変のパケット通信路が形成され、限られた周波数資源の
もとでも路上のトラフィックの変動に柔軟に対応できる
効率的なデータ伝送が可能になる。また、路上のトラフ
ィックが少ないときには、空きスロットを利用してデー
タグラムを伝送することもできるので、周波数の有効利
用も実現できる。
【0034】また上記実施形態では、共用スロットの接
続処理において、待ち行列65および66からの送信要
求の取り出しは、待ち行列の先頭からとしたが、送信要
求に優先度を付け、優先度の高い順に取り出すことによ
り、緊急情報を優先して伝送するようにしても良い。ま
た、大きなデータファイルの送信要求は適当な大きさの
データファイルの送信要求に分割し、他の送信要求の間
に織り込ませても良い。また、信号の変調方式として2
相位相変調を用いた例を示したが、例えば4相位相変調
などの他の変調方式を用いても良い。
【0035】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、道路上を
走行する車両に搭載される移動局と路側に設置された固
定通信網との間に、情報通信を行うための無線通信路を
提供する通信システムにおいて、前記固定通信網は、前
記移動局とデータパケットを送受する無線通信を行う第
1の送受信器を有する基地局を含み、前記移動局は、前
記第1の送受信器とデータパケットを送受する無線通信
を行う第2の送受信器を有し、前記第1および第2の送
受信器は、それぞれ、相手局にデータパケットを送信す
る送信器および送信アンテナと、相手局からデータパケ
ットを受信する受信器および受信アンテナと、相手局と
のデータパケットの送受信を制御する制御装置を有し、
前記無線通信が行われるデータパケットのうち、特定の
時間スロットを継続的に使用して送信されるデータパケ
ットは、継続フラグを含み、また前記第2の送受信器
は、前記第1の送受信器の送信するデータパケットの継
続フラグの有無の状態の各時間スロットにおける時間経
過を記憶する使用状態表を有し、前記第2の送受信器の
制御装置は、前記使用状態表の内容を参照して、ある周
期で送信すべきデータパケットが他の移動局と基地局の
間の交信と干渉することなく送信できる時間スロットを
見付けて、この見付けた時間スロットにデータパケット
を送信するようにしたので、その結果、トラフィックの
状態に合わせて走行車両と路側の固定通信網との間に交
信周期および通信路数が可変のパケット通信路が形成さ
れ、限られた周波数資源のもとでも路上のトラフィック
の変動に柔軟に対応できる効率的なデータ伝送が可能に
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る移動局送受信器の構成を示すブロ
ック図である。
【図2】本発明に係る基地局送受信器の構成を示すブロ
ック図である。
【図3】図1の送信器11の詳細ブロック図である。
【図4】図1の受信器14の詳細ブロック図である。
【図5】本発明に係る移動体通信システムの模式図であ
る。
【図6】図5の制御局5の詳細ブロック図である。
【図7】図6の制御局のスロット割当処理部53の詳細
ブロック図である。
【図8】本発明に係る時間スロットの割当例を示す図で
ある。
【図9】本発明に係る個別チャネル接続処理のフローチ
ャートである。
【図10】本発明に係る共用スロット(上り回線)の接
続処理のフローチャートである。
【図11】本発明に係る共用スロット(下り回線)の接
続処理のフローチャートである。
【符号の説明】
1 移動局送受信器 2 基地局送受信器 3 無線通信回線 4 有線通信回線 5 制御局 11,21 送信器 12,22 送信アンテナ 13,23 受信アンテナ 14,24 受信器 15,25 端局制御器 16 端末装置 17,27 クロック装置 18 使用状態表 26 網接続装置 31 パケット構成器 32 変調器 33 電力増幅器 41 増幅器 42 復調器 43 パケット分解器 51 ルータ 52 スロット管理部 53 スロット割当管理部 56 スイッチ 57 移動管理部 61 個別チャネル接続処理部 62 スロット割当表 63 共用上り回線接続処理部 64 共用下り回線接続処理部 65,66 待ち行列 67 スイッチ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 道路上を走行する車両に搭載される移動
    局と路側に設置された固定通信網との間に、情報通信を
    行うための無線通信路を提供する通信システムにおい
    て、 前記固定通信網は、前記移動局とデータパケットを送受
    する無線通信を行う第1の送受信器を有する基地局を含
    み、 前記移動局は、前記第1の送受信器とデータパケットを
    送受する無線通信を行う第2の送受信器を有し、 前記第1および第2の送受信器は、それぞれ、相手局に
    データパケットを送信する送信器および送信アンテナ
    と、相手局からデータパケットを受信する受信器および
    受信アンテナと、相手局とのデータパケットの送受信を
    制御する制御装置を有し、 前記無線通信が行われるデータパケットのうち、特定の
    時間スロットを継続的に使用して送信されるデータパケ
    ットは、継続フラグを含み、 また前記第2の送受信器は、前記第1の送受信器の送信
    するデータパケットの継続フラグの有無の状態の各時間
    スロットにおける時間経過を記憶する使用状態表を有
    し、 前記第2の送受信器の制御装置は、前記使用状態表の内
    容を参照して、ある周期で送信すべきデータパケットが
    他の移動局と基地局の間の交信と干渉することなく送信
    できる時間スロットを見付けて、この見付けた時間スロ
    ットにデータパケットを送信することを特徴とする移動
    体通信システム。
  2. 【請求項2】 道路上を走行する車両に搭載される移動
    局と路側に設置された固定通信網との間に、情報通信を
    行うための無線通信路を提供する通信システムにおい
    て、 前記固定通信網は、前記移動局とデータパケットを送受
    する無線通信を行う第1の送受信器を有する基地局およ
    びこの基地局と通信路で接続された制御局を含み、 前記移動局は、前記第1の送受信器とデータパケットを
    送受する無線通信を行う第2の送受信器を有し、 前記第1および第2の送受信器は、それぞれ、相手局に
    データパケットを送信する送信器および送信アンテナ
    と、相手局からデータパケットを受信する受信器および
    受信アンテナと、相手局とのデータパケットの送受信を
    制御する制御装置を有し、 前記無線通信が行われるデータパケットのうち、特定の
    時間スロットを継続的に使用して送信されるデータパケ
    ットは、継続フラグを含み、 前記制御局は、前記継続フラグを含むデータパケットに
    対する割当の状態の時間経過を記憶するスロット割当表
    を有し、 前記制御局は、前記スロット割当表の内容を参照し、前
    記継続フラグを含むデータパケットに割り当てられた時
    間スロット数の増減に応じて、これらのデータパケット
    の送信周期を変更することを特徴とする移動体通信シス
    テム。
  3. 【請求項3】 前記制御局は、前記移動局から送られた
    データパケットの送信要求に対して、順次に、またはそ
    の優先度に応じて、前記スロット割当表を参照して空き
    時間スロットを割り当て、送信許可を与えることを特徴
    とする請求項2記載の移動体通信システム。
  4. 【請求項4】 前記制御局は、自局からのデータパケッ
    トの送信要求に対して、順次に、またはその優先度に応
    じて、前記スロット割当表を参照して空き時間スロット
    を割り当て、 前記基地局は、前記制御局によって割り当てられた時間
    スロットに前記データパケットを送信することを特徴と
    する請求項2記載の移動体通信システム。
  5. 【請求項5】 前記制御局は、前記移動局に与えた送信
    許可に対して送られてきたデータパケットの受信が正常
    でない場合に、割り当てた時間スロットの1フレーム後
    の時間スロットには送信許可を割り当てないことを特徴
    とする請求項3記載の移動体通信システム。
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