JP2002281341A - デジタル放送番組中継送出システム - Google Patents

デジタル放送番組中継送出システム

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JP2002281341A
JP2002281341A JP2001082434A JP2001082434A JP2002281341A JP 2002281341 A JP2002281341 A JP 2002281341A JP 2001082434 A JP2001082434 A JP 2001082434A JP 2001082434 A JP2001082434 A JP 2001082434A JP 2002281341 A JP2002281341 A JP 2002281341A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】遠隔局において、中継番組から自局番組への切
り替えを、送出信号に乱れを生じさせることなくフレー
ム精度で行なえるようにする。 【解決手段】親局にて番組切替予定の番組情報信号のフ
レームにカウンタ番号「0」が付加されている場合に、
遠隔局の切替トリガ生成装置21は親局からデジタル中
継回線を介して到来したTS信号からカウンタ番号
「0」を検出し、この検出結果から切替トリガ信号を生
成して送出制御装置23及び切替制御装置26にそれぞ
れ与える。このとき、カウント情報検出時から遠隔局番
組送出装置22から番組情報信号を送出するまでに要す
る処理時間相当の(N1+N2)フレームがデコーダ2
5の処理時間相当のN3フレームと略一致するように、
少なくとも切替トリガ信号生成に要する処理時間相当の
N1フレームを調整しておくようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えばネット受
信放送として使用されるデジタル放送番組中継送出シス
テムに係り、特に地方の遠隔局で中継番組と自局番組と
の切り替えをフレーム単位で行なうための信号処理制御
技術に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、デジタル放送では、種々の開発が
進められており、特に従来のアナログ放送で実施されて
いるような例えば親局及び遠隔局を中継回線により結ぶ
ネット受信放送システムの構築が一つの課題となってい
る。
【0003】ここで、従来のアナログ放送によるネット
受信放送システムでは、遠隔局で中継番組を自局番組と
切り替える場合に、信号遅延などの制約が無かったた
め、親局から送信されてくる切替3秒前のキュー信号か
ら3秒後を目安に、遠隔局側の番組送出制御装置のタイ
ミングで切り替えを行なうだけで十分であった。
【0004】ところで、デジタル放送では、ネット受信
放送を実施する場合に、HDTV(高精細テレビジョ
ン)信号などの高レートの信号を扱うため、MPEG2
(Moving Picture Experts Group 2)圧縮符号化による中
継伝送が必要となる。そこで、遠隔局におけるローカル
番組、コマーシャルの差し替えやローカルスーパーの挿
入などでMPEG2伝送の関係から、アナログ放送より
も緻密かつ正確な処理が要求される。この要求に対し、
番組送出制御装置では、局内の各スタジオ機器の制御を
基本的に秒単位で行なっており、このため、制御時間誤
差が一定以上に至った場合に、信号切り替えの繋ぎ目に
一瞬不要な画面が見える、いわゆる「ちら見え」の現象
が発生することがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、デジタ
ル放送のネット受信放送システムにあっては、遠隔局で
中継番組と自局番組とを切り替える際に、アナログ放送
の技術をそのまま適用することはできず、アナログ放送
よりも緻密かつ正確な処理が要求されていた。
【0006】この発明の目的は、遠隔局において、中継
番組から自局番組への切り替えを、送出信号に乱れを生
じさせることなくフレーム精度で行ない得るデジタル放
送番組中継送出システムを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】この第1の発明は、番組
編成時刻に基づき、フレーム構造の番組情報信号を圧縮
符号化したデジタル放送信号を第1の放送サービスエリ
ア内に送出する第1の送信局と、この第1の送信局と中
継回線を介して接続され、第1の送信局から中継回線を
介して送出されたデジタル放送信号を受信して信号処理
を加えた後、第1の放送サービスエリアとは異なる第2
の放送サービスエリア内に送出する第2の送信局とを備
えたデジタル放送番組中継送出システムを対象にしてい
る。
【0008】そして、上記目的を達成するために、第1
の送信局は、圧縮符号化前に、番組切替予定信号が入力
されたとき、番組情報信号のフレームに番組切替を指示
するための切替指示情報を付加する切替指示情報付加手
段を備え、第2の送信局にて第1の送信局から中継回線
を介して伝送されるデジタル放送信号を受信して、この
受信信号から切替指示情報を抽出することでその切替指
示情報を付加したフレームで他の番組情報信号との切り
替えを行なえるようにしたことを特徴とする。
【0009】この発明では、第2の送信局で中継番組と
自局番組とを切り替える場合に、切替時に生じる「ちら
見え」防止のためにフレーム精度で切り替えるようにし
ている。このとき、第1の送信局では、番組切替予定前
の番組情報信号に対しカウントダウン処理等の事前の信
号処理を行なう必要があり、システム上困難を伴うこと
になる。そこで、第1の送信局では、圧縮符号化前に、
番組切替予定の番組情報信号のフレームに番組切替を指
示するための切替指示情報を付加しておき、第2の送信
局にて第1の送信局から送出されたデジタル放送信号か
ら切替指示情報を検出し、この切替指示情報に基づいて
自局の番組情報信号と切り替えることで、中継番組から
自局番組への切り替えを、フレーム精度で行なえるよう
にしている。
【0010】このため、第1の送信局における処理負担
を軽減した上で、第2の送信局における中継番組から自
局番組への切り替えを、フレーム精度で行なうことがで
きる。
【0011】また、この第2の発明は、上記対象におい
て、第2の送信局は、中継回線を介して受信したデジタ
ル放送信号を入力して切替指示情報を検出し、この検出
結果から切替トリガ信号を生成する切替トリガ信号生成
手段と、この切替トリガ信号生成手段により生成された
切替トリガ信号に基づいて、自局の番組情報信号を発生
する番組情報信号発生手段と、中継回線を介して受信し
たデジタル放送信号と、番組情報信号発生手段により発
生される番組情報信号とを入力してそのうちの一方を選
択的に導出する信号切替手段と、信号切替手段の中継回
線側の入力系統に設けられ、デジタル放送信号に処理を
加えて出力する信号処理手段と、切替トリガ信号生成手
段により生成された切替トリガ信号に基づいて、信号切
替手段を信号処理手段の出力から番組情報信号発生手段
の出力に切り替える切替制御手段とを具備し、切替トリ
ガ信号生成手段による切替指示情報検出時から番組情報
信号発生手段から番組情報信号を発生するまでに要する
第1の処理時間が信号処理手段で要する第2の処理時間
と略一致するように、少なくとも切替トリガ信号生成手
段の切替トリガ信号生成に要する処理時間を調整するこ
とを特徴とする。
【0012】すなわちこの第2の発明では、第2の送信
局で中継番組と自局番組とを切り替える場合に、切替時
に生じる「ちら見え」防止に着目し、第1の送信局にて
圧縮符号化前に、番組切替予定の番組情報信号のフレー
ムに番組切替を指示するための切替指示情報を付加して
おき、第2の送信局にて第1の送信局から送出されたデ
ジタル放送信号から切替指示情報を検出し、この検出し
た切替指示情報から切替トリガ信号を生成して自局の番
組情報信号を発生させると同時に、切替トリガ信号を信
号切替器に与えて中継番組から自局番組へ切り替えるよ
うにしている。このとき、検出される切替指示情報は、
中継番組の切替予定点以降の情報であるため、瞬時に検
出してもその検出時から切替トリガ信号生成までの処理
時間を考慮すると、自局の番組情報信号発生装置の起動
が間に合わず、また上記処理時間を早めた場合には切替
指示情報の正誤を十分に確認することができない。そこ
で、信号切替器の中継回線側の入力系統に、中継された
デジタル放送信号に信号処理を加える例えば復号器等の
信号処理器が設けられている場合に、信号処理器で要す
る処理時間内で、切替指示情報検出時から番組情報信号
発生装置から番組情報信号を発生するまでに要する処理
時間のうち、少なくとも切替トリガ信号生成に要する処
理時間を調整するようにすれば、番組情報信号発生装置
の起動と切替指示情報の十分な正誤確認とを両立させた
上で、中継番組の切替予定点である切替指示情報を付加
したフレームで丁度自局番組と切り替えることが可能と
なる。
【0013】また、第2の発明において、第2の送信局
の信号処理手段で要する第2の処理時間が、最短となる
ように調整された第1の処理時間に比して短い場合に、
当該第1の処理時間と略一致するように信号処理手段に
第3の処理時間を加えることを特徴とする。
【0014】すなわちこの第2の発明では、信号処理器
の遅延時間を切替指示情報検出時から番組情報信号発生
装置から番組情報信号を発生するまでに要する処理時間
相当に調整しておくようにすれば、中継番組と自局番組
との時間差をなくすことができ、このため中継番組から
自局番組への切替タイミングを容易に制御することが可
能となる。
【0015】また、第2の発明において、第1の送信局
の切替指示情報付加手段は、番組切替予定信号が入力さ
れた時点の番組情報信号のフレームに数値「0」を付加
し、後に続く複数のフレームにそれぞれ連続した数値を
付加するようにし、第2の送信局の切替トリガ信号生成
手段は、デジタル放送信号のフレームから数値「0」ま
たは後に続くフレームの数値を検出した場合に、その検
出時点の数値を表す切替トリガ信号を生成することを特
徴とする。
【0016】このようにすることで、切替指示情報検出
時にデジタル放送信号中のどのフレームを検出したかが
明確となり、これにより中継番組から自局番組への切替
タイミングを高精度に制御することができる。また、切
替指示情報の誤検出も容易に補償できる。
【0017】さらに、第2の発明において、信号切替手
段は、2系統の入力信号それぞれが少なくとも1枚のフ
レーム内符号化画面とこの画面を基に作成した予測画面
を有する画面群構造(GOP:Group of Pictures)を
もつとき、各入力信号の画面群構造を解析し、その解析
結果に基づいて切替タイミングを制御することを特徴と
する。
【0018】この構成によれば、信号切替の際に、映像
再生時に画面が乱れたり、再生が途絶える等の不具合を
防ぐことができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。
【0020】(第1の実施形態)図1は、この発明に係
るデジタル放送番組中継送出システムの第1の実施形態
として、親局となるデジタル放送局の構成を示すブロッ
ク図である。
【0021】このデジタル放送局は、例えば東京に配置
され、同図に示すように、大別すると、フレーム構造の
番組情報信号を選択的に出力するスイッチャー(SW)
11と、このスイッチャー11から出力される番組情報
信号をMPEG2符号化方式に基づく可変長圧縮符号化
を施し、MPEG2トランスポートストリーム(TS)
パケットに変換するエンコーダ(ENC)12と、この
エンコーダ12の出力TSパケットに各種制御データを
パケット多重するマルチプレクサ(MUX)13とを備
える。
【0022】また、制御系としては、番組編成データを
提供するデータサーバ(DS)14と、上記スイッチャ
ー11をデータサーバ14から提供される番組編成デー
タに基づいて切替制御する番組素材切替制御装置(AP
C)15とを備えている。
【0023】ところで、この実施形態では、スイッチャ
ー11とエンコーダ12との間にデータ挿入部16が介
在されている。このデータ挿入部16は、番組素材切替
制御装置15から与えられる番組切替予定の情報を、ス
イッチャー11から出力される番組情報信号のフレーム
に同期して挿入する。これは切り替え直後の映像フレー
ムの付加番号を例えば「0」とし、その後の映像フレー
ムを「1」、「2」、「3」…と連続させる。なお、挿
入する場所は、映像フレームと同期が取り易い、例えば
PESヘッダのプライベートデータ領域などが好まし
い。この方法は、番組素材切替制御装置15からのトリ
ガでスタートできるので、アンタイム制御でも困難では
ない。
【0024】次に、上記構成において、以下にその処理
動作を説明する。まず、親局において、TS信号は、自
局が属する放送サービスエリアに送出されるとともに、
マルチプレクサ13から端子17を介して中継回線によ
り地方の遠隔局に送出される。地方の遠隔局では、親局
により送出される中継番組の他に、自局の番組を放送し
ており、中継番組と自局番組とを切り替える必要があ
る。この切替時に、中継番組と自局番組との時間差があ
ると、「ちら見え」という放送予定にない番組の一部が
放送されてしまうことになり、視聴者に不快を与えてし
まうことになり、従来からフレーム精度の切替が強く望
まれている。このとき、親局では、番組切替予定前の番
組情報信号に対しカウントダウン等の事前の信号処理を
行なう必要があり、システム上困難を伴うことになる。
【0025】そこで、この実施形態では、親局にて、エ
ンコーダ12による圧縮符号化前に、データ挿入部16
により番組切替予定の番組情報信号のフレームに番組切
替を指示するためのカウント番号「0」を付加してお
き、遠隔局にて親局から送出されたTS信号からカウン
ト番号「0」を検出し、このカウント番号「0」に基づ
いて自局番組と切り替えることで、中継番組から自局番
組への切り替えを、フレーム精度で行なえるようにして
いる。
【0026】このため、親局における処理負担を軽減し
た上で、遠隔局における中継番組から自局番組への切り
替えを、フレーム精度で行なうことができる。
【0027】図2は、この発明に係るデジタル放送番組
中継送出システムの第1の実施形態として、地方に配置
された遠隔局の構成を示すブロック図である。
【0028】この遠隔局は、同図に示すように、デジタ
ル中継回線及び端子20を介して受信したTS信号を入
力して番組切替予定のカウント番号「0」を検出し、こ
の検出結果から切替トリガ信号を生成する切替トリガ生
成装置21と、この切替トリガ生成装置21により生成
された切替トリガ信号に基づいて、遠隔局番組送出装置
22に蓄積された自局の番組情報信号を発生させる送出
制御装置23と、中継回線を介して受信したTS信号
と、遠隔局番組送出装置22により発生される番組情報
信号とを入力してそのうちの一方を選択的に導出するス
イッチャー24と、このスイッチャー24のデジタル中
継回線側の入力系統に設けられ、TS信号をベースバン
ド形式の番組情報信号に復号するデコーダ(DEC)2
5と、切替トリガ生成装置21により生成された切替ト
リガ信号に基づいて、スイッチャー24をデコーダ25
の出力から遠隔局番組送出装置22の出力に切替制御す
る切替制御装置26と、スイッチャー21の出力と各種
信号とを多重するマルチプレクサ(MUX)27とを備
える。なお、デジタル中継回線としては、ケーブル等が
挙げられる。
【0029】また、制御系として、番組編成データを提
供するデータサーバ(DS)28と、データサーバ28
から提供される番組編成データに基づいて送出制御装置
23及び切替制御装置26を制御する番組素材切替制御
装置(APC)29とを備えている。
【0030】上記構成において、以下にその処理動作を
説明する。
【0031】すなわち、遠隔局では、スイッチャー24
によって、親局からの中継番組と自局番組とを切り替え
る場合に、中継番組と自局番組との間に時間差がある
と、「ちら見え」という放送予定に無い番組の一部が見
えてしまうことになる。そこで、本実施形態では、デジ
タル中継回線を介して到来した図3(a)に示すような
TS信号を復号する前に、切替トリガ生成装置21に入
力し、切替トリガ生成装置21によって番組切替予定の
フレーム中のカウント番号「0」を検出し、この検出結
果から切替トリガ信号を生成して、送出制御装置23及
び切替制御装置26にそれぞれ与える。すると、送出制
御装置23は、遠隔局番組送出装置22から自局の番組
情報信号を送出させ、切替制御装置26は、切替トリガ
信号を入力した時点でスイッチャー24の接続を中継番
組から自局番組へ切替制御する。
【0032】しかしながら、切替トリガ生成装置21で
検出されるカウント番号は、中継番組の切替予定点以降
のカウント番号であるため、瞬時に検出してもその検出
時から切替トリガ信号生成までの処理時間を考慮する
と、遠隔局番組送出装置22の起動が間に合わず、また
上記処理時間を早めた場合にはカウント情報の正誤を十
分に確認することができない。
【0033】そこで、本実施形態では、カウント番号の
検出時から切替トリガ信号生成までの処理時間を正誤確
認を含めてN1フレームとし、また遠隔局番組送出装置
22が送出制御を受けてから送出開始するまでの時間を
N2フレームとした場合、スイッチャー24で図3
(c)に示すような(N1+N2)フレーム遅延した中
継番組のTS信号が得られれば、中継番組の切替予定点
である映像フレーム「0」で丁度図3(b)に示すよう
な自局番組と切り替えることが可能になる。ここで、N
1は4乃至5フレーム、N2は2乃至3フレーム程度で
あるので、8フレーム(約0.26秒)程度の遅延であ
り、これはデコード方式のスプライサの遅延と同程度ま
たはそれ以下である。
【0034】従って、デコーダ25で要する処理時間N
3フレーム内で、少なくともN1フレームを調整してお
くようにすれば、遠隔局番組送出装置22の起動とカウ
ント情報の十分な正誤確認とを両立させた上で、スイッ
チャー24にて中継番組の切替予定点であるカウンタ番
号「0」を付加したフレームで丁度自局番組と切り替え
ることが可能となる。
【0035】以上述べたようにこの第1の実施形態で
は、遠隔局で中継番組と自局番組とを切り替える場合
に、切替時に生じる「ちら見え」防止に着目し、親局に
てエンコーダ12による圧縮符号化前に、データ挿入部
16によって番組切替予定の番組情報信号のフレームに
カウンタ番号「0」を付加しておき、遠隔局の切替トリ
ガ生成装置21にて親局からデジタル中継回線を介して
到来したTS信号からカウンタ番号「0」を検出し、こ
の検出結果から切替トリガ信号を生成して送出制御装置
23及び切替制御装置26にそれぞれ与えるようにして
いる。このとき、カウント情報検出時から遠隔局番組送
出装置22から番組情報信号を送出するまでに要する処
理時間相当の(N1+N2)フレームがデコーダ25の
処理時間相当のN3フレームと略一致するように、少な
くとも切替トリガ信号生成に要する処理時間相当のN1
フレームを調整しておくようにする。
【0036】従って、遠隔局番組送出装置22の起動と
切替トリガ生成装置21によるカウント情報の十分な正
誤確認とを両立させた上で、中継番組の切替予定点であ
るカウンタ番号「0」を付加したフレームで丁度自局番
組と切り替えることが可能になる。
【0037】また、この第1の実施形態では、切替トリ
ガ生成装置21がTS信号のフレームから数値「0」ま
たは後に続くフレームの数値を検出した場合に、その検
出時点の数値を表す切替トリガ信号を生成して切替制御
装置26に送出するようにしているので、切替制御装置
26はカウント情報検出時に切替トリガ生成装置21が
TS信号中のどのフレームを検出したかを把握すること
が可能となり、これにより中継番組から自局番組への切
替タイミングを高精度に制御することができる。また、
カウント情報の誤検出も容易に補償できる。
【0038】(第2の実施形態)この第2の実施形態
は、図2における遠隔局に関するものである。
【0039】すなわち、この第2の実施形態では、デコ
ーダ25の処理時間相当のN3フレームが最短となるよ
うに調整された上記(N1+N2)フレームより短い場
合に、図4に示すように、デコーダ25に対し、調整遅
延N4フレームを加えて(N1+N2)フレームと略一
致させるようにしている。
【0040】切替トリガ生成装置21は、図4(a)に
示すようなTS信号を入力して番組切替予定のフレーム
中のカウント番号「0」を検出し、この検出結果から切
替トリガ信号を生成して、送出制御装置23及び切替制
御装置26にそれぞれ与える。すると、送出制御装置2
3は、遠隔局番組送出装置22から自局の番組情報信号
を送出させ、切替制御装置26は、切替トリガ信号を入
力した時点でスイッチャー24の接続を中継番組から自
局番組へ切替制御する。
【0041】そして、スイッチャー24では、図4
(c)に示すような(N1+N2)フレーム遅延した中
継番組のTS信号が得られると、中継番組の切替予定点
である映像フレーム「0」で丁度図4(b)に示すよう
な自局番組と切り替えることが可能になる。
【0042】このように第2の実施形態にあっては、デ
コーダ25の遅延時間N3フレームにN4フレームを加
えて、カウント情報検出時から遠隔局番組送出装置22
による自局の番組情報信号送出までに要する処理時間相
当の(N1+N2)フレームと略一致させておくように
すれば、中継番組と自局番組との時間差をなくすことが
でき、このため中継番組から自局番組への切替タイミン
グを容易に制御することが可能となる。
【0043】(その他の実施形態)この発明は、上記各
実施形態に限定されるものではない。例えばスイッチャ
ー24にGOP解析機能を持たせるようにしてもよい。
すなわち、スイッチャー24は、中継されたTS信号及
び自局の番組情報信号それぞれのGOP構造を解析し、
この解析結果からGOP境界を識別する。そして、切替
制御装置26からの切替制御信号が与えられると、切替
先の信号のGOP境界のタイミングを切替元の信号のG
OP境界に一致させた上で、切り替えを行ない、これに
よってGOP構造を損なうことなく信号切替を実行す
る。
【0044】参考に、MPEG2符号化方式におけるG
OP構造を図5に示す。このGOP構造ではフレーム内
符号化によるI(Intra)ピクチャ、フレーム間順方向
予測符号化によるP(Predictive)ピクチャ、双方向予
測符号化によるB(Bidirectionally Predictive)ピク
チャの3タイプのピクチャを有する。その配列順序はI
BBPBBP…となっており、一つのGOP期間では通
常15〜16フレーム程度に設定されている。このGO
P構造がくずれると、映像再生時に画面が乱れたり、再
生が途絶える等の不具合を生じる。このため、信号切替
の際にはGOP構造のパターンを崩さないようにする必
要がある。
【0045】また、この発明では、従来の非圧縮の中継
回線においても、切替精度の向上を目的とする場合に
は、有効な手段となる。さらに、遠隔局において、従来
のAPC制御や機器の起動などの準備処理動作と併用す
ることもでき、これは制御システム構成上で効果的に働
く。
【0046】その他、システム構成、放送局内の構成、
取り扱うデジタル放送信号の種類、信号切替手順等につ
いても、この発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形し
て実施できる。
【0047】
【発明の効果】以上詳述したようにこの発明によれば、
遠隔局において、中継番組から自局番組への切り替え
を、送出信号に乱れを生じさせることなくフレーム精度
で行ない得るデジタル放送番組中継送出システムを提供
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るデジタル放送番組中継送出シス
テムの第1の実施形態として、親局となるデジタル放送
局の構成を示すブロック図。
【図2】この発明に係るデジタル放送番組中継送出シス
テムの第1の実施形態として、地方に配置された遠隔局
の構成を示すブロック図。
【図3】図2に示したスイッチャーによる信号切替動作
を説明するために示す図。
【図4】この発明に係るデジタル放送番組中継送出シス
テムの第2の実施形態として、図2に示したスイッチャ
ーによる信号切替動作を説明するために示す図。
【図5】MPEG2符号化方式におけるトランスポート
ストリームのGOP構造パターンを説明するための図。
【符号の説明】
11…スイッチャー(SW)、 12…エンコーダ(ENC)、 13、27…マルチプレクサ(MUX)、 14、28…データサーバ(DS)、 15、29…番組素材切替制御装置(APC)、 16…データ挿入部、 21…切替トリガ生成装置、 22…遠隔局番組送出装置、 23…送出制御装置、 24…スイッチャー、 25…デコーダ(DEC)、 26…切替制御装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山口 晋 東京都青梅市新町3丁目3番地の1 東芝 デジタルメディアエンジニアリング株式会 社内 Fターム(参考) 5C056 FA01 FA05 FA11 GA20 HA01 HA04 HA20

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 番組編成時刻に基づき、フレーム構造の
    番組情報信号を圧縮符号化したデジタル放送信号を第1
    の放送サービスエリア内に送出する第1の送信局と、こ
    の第1の送信局と中継回線を介して接続され、前記第1
    の送信局から中継回線を介して送出されたデジタル放送
    信号を受信して信号処理を加えた後、前記第1の放送サ
    ービスエリアとは異なる第2の放送サービスエリア内に
    送出する第2の送信局とを備えたデジタル放送番組中継
    送出システムにおいて、 前記第1の送信局は、圧縮符号化前に、番組切替予定信
    号が入力されたとき、前記番組情報信号のフレームに番
    組切替を指示するための切替指示情報を付加する切替指
    示情報付加手段を備え、 前記第2の送信局にて、前記第1の送信局から前記中継
    回線を介して伝送されるデジタル放送信号を受信して、
    この受信信号から前記切替指示情報を抽出することでそ
    の切替指示情報を付加したフレームで他の番組情報信号
    との切り替えを行なえるようにしたことを特徴とするデ
    ジタル放送番組中継送出システム。
  2. 【請求項2】 番組編成時刻に基づき、フレーム構造の
    番組情報信号を圧縮符号化したデジタル放送信号を第1
    の放送サービスエリア内に送出する第1の送信局と、こ
    の第1の送信局と中継回線を介して接続され、前記第1
    の送信局から中継回線を介して送出されたデジタル放送
    信号を受信して信号処理を加えた後、前記第1の放送サ
    ービスエリアとは異なる第2の放送サービスエリア内に
    送出する第2の送信局とを備えたデジタル放送番組中継
    送出システムにおいて、 前記第1の送信局は、圧縮符号化前に、番組切替予定信
    号が入力されたとき、前記番組情報信号のフレームに番
    組切替を指示するための切替指示情報を付加する切替指
    示情報付加手段を備え、 前記第2の送信局は、 前記中継回線を介して受信したデジタル放送信号を入力
    して前記切替指示情報を検出し、この検出結果から切替
    トリガ信号を生成する切替トリガ信号生成手段と、 この切替トリガ信号生成手段により生成された切替トリ
    ガ信号に基づいて、自局の番組情報信号を発生する番組
    情報信号発生手段と、 前記中継回線を介して受信したデジタル放送信号と、前
    記番組情報信号発生手段により発生される番組情報信号
    とを入力してそのうちの一方を選択的に導出する信号切
    替手段と、 前記信号切替手段の前記中継回線側の入力系統に設けら
    れ、前記デジタル放送信号に処理を加えて出力する信号
    処理手段と、 前記切替トリガ信号生成手段により生成された前記切替
    トリガ信号に基づいて、前記信号切替手段を前記信号処
    理手段の出力から前記番組情報信号発生手段の出力に切
    り替える切替制御手段とを具備し、 前記切替トリガ信号生成手段による切替指示情報検出時
    から前記番組情報信号発生手段から番組情報信号を発生
    するまでに要する第1の処理時間が前記信号処理手段で
    要する第2の処理時間と略一致するように、少なくとも
    前記切替トリガ信号生成手段の切替トリガ信号生成に要
    する処理時間を調整することを特徴とするデジタル放送
    番組中継送出システム。
  3. 【請求項3】 前記第2の送信局の前記信号処理手段で
    要する第2の処理時間が、最短となるように調整された
    前記第1の処理時間に比して短い場合に、当該第1の処
    理時間と略一致するように前記信号処理手段に第3の処
    理時間を加えることを特徴とする請求項2記載のデジタ
    ル放送番組送出システム。
  4. 【請求項4】 前記第1の送信局の切替指示情報付加手
    段は、番組切替予定信号が入力された時点の番組情報信
    号のフレームに数値「0」を付加し、後に続く複数のフ
    レームにそれぞれ連続した数値を付加するようにし、 前記第2の送信局の切替トリガ信号生成手段は、前記デ
    ジタル放送信号のフレームから数値「0」または後に続
    くフレームの数値を検出した場合に、その検出時点の数
    値を表す切替トリガ信号を生成することを特徴とする請
    求項2記載のデジタル放送番組中継送出システム。
  5. 【請求項5】 前記信号切替手段は、2系統の入力信号
    それぞれが少なくとも1枚のフレーム内符号化画面とこ
    の画面を基に作成した予測画面を有する画面群構造(G
    OP:Group of Pictures)をもつとき、各入力信号の
    画面群構造を解析し、その解析結果に基づいて切替タイ
    ミングを制御することを特徴とする請求項2記載のデジ
    タル放送番組中継送出システム。
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