JP2002280814A - アンテナ取付け装置 - Google Patents

アンテナ取付け装置

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JP2002280814A
JP2002280814A JP2001074589A JP2001074589A JP2002280814A JP 2002280814 A JP2002280814 A JP 2002280814A JP 2001074589 A JP2001074589 A JP 2001074589A JP 2001074589 A JP2001074589 A JP 2001074589A JP 2002280814 A JP2002280814 A JP 2002280814A
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常之 稲吉
Wataru Kodama
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コンクリート製壁部に手摺りが設けられたフ
ェンスであっても、容易に然も挟持力を落とすことなく
取り付けることのできるアンテナ取付け装置を提供す
る。 【解決手段】 フェンスを挟持する対向配置された挟持
板2a,2bのうち、ポール1を設けた前側の挟持板2
aの圧接面を110×110mmの正方形で形成し、後
側の挟持板2bは幅を狭くすると共に上下二ヶ所に30
×30mmの正方形の圧接面7,7を50mmの間隔を
開けて設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ベランダやバルコ
ニー等のフェンス部にアンテナを取り付けるためのアン
テナ取付け装置に関し、詳しくは一定の厚みから成る立
設壁を有するフェンスに取り付けるアンテナ取付け装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】ベランダやバルコニー等に多く用いられ
ているコンクリート製立設壁を有するフェンスを利用し
て例えばパラボラアンテナを設置しようとした場合、従
来図5に示すようなアンテナ取付け装置を使用してい
た。これは、一定の厚みを有するコンクリート製立設壁
を挟持してポールを固定し、そのポールにアンテナを装
着するもので、壁部を挟持する前後一対の挟持板15
a,15b、双方の挟持板を連結する略コ字状に形成さ
れたアーム体16、アーム体16を前後動させるアーム
保持部17、そしてアーム保持部17に固着立設された
ポール18とから成り、アーム体16の先端がアーム保
持部17に挿入されて、アーム保持部前面から後方に向
けて挿入されたボルト19が螺入され、ボルト19の回
転操作により前後動するよう形成されている。
【0003】そして、アーム保持部17の後端には一方
の挟持板15aが固着されると共に、アーム体16の基
部はその挟持板15aに対向配置されるよう他方の挟持
板15bが取り付けられ、ボルト19を操作してアーム
体16を前後動させることで、アーム体16の基部に設
けた他方の挟持板15bを前後動させ、挟持対象を挟持
してポール18を立設固定し、そのポール18にアンテ
ナを装着するようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、立設壁上部
に立設壁に平行に棒状の手摺りが設けられているフェン
スの場合、手摺りが邪魔となり上記アンテナ取付け装置
を取り付けるのは容易ではなかった。これは、コンクリ
ート壁と手摺りの間の隙間は大きくても8cm程度であ
るにも拘わらず、双方の挟持板15a,15bは例えば
11cm角で形成されているため、アーム体を挿通する
ことが出来ず、アーム体16からアーム保持部17を外
してアーム体16挿通後再度組み付ける等の分解組み付
け作業をしなければならないためで、分解出来ない構成
のものは取り付け出来なかった。そこで、本発明はその
ような問題点に鑑み、立設壁に手摺りが設けられたフェ
ンスであっても、容易に然も安定した取り付ができるア
ンテナ取付け装置を提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1の発明は、前後に対向配置された一対の挟
持板を有し、一方の挟持板の背部にポールを立設すると
共に、該ポールの立設部と前記一方の挟持板の間に他方
の挟持板背部から上方空間を跨いで延びたアーム体の先
端を前後方向に移動可能に保持するアーム保持部を具備
し、該アーム保持部のアーム体を前後移動させることで
双方の挟持板間の距離を変更して挟持対象を挟持操作す
るアンテナ取付け装置において、前記他方の挟持板の挟
持対象に当接する圧接面の幅を前記一方の挟持板の圧接
面の幅の4分の1〜2分の1としたことを特徴とする。
【0006】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、一方の挟持板は一辺が80〜140mmの略正方形
の圧接面を有すると共に、他方の挟持板の圧接面幅は2
5〜60mmであることを特徴とする。
【0007】請求項3の発明は、請求項1又は2の発明
において、他方の挟持板は、アーム体連結部を中心に上
下対称位置に圧接面を有することを特徴とする。また、
請求項4の発明は、請求項3の発明において、他方の挟
持板は、上下方向に回動可能にアーム体に軸着されて成
ることを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した実施の
形態を、図面に基づいて詳細に説明する。図1は本発明
の実施形態の一例を示すアンテナ取付け装置の斜視図で
あり、アンテナを装着するポール1は前側の一方の挟持
板2aの背部に略U字状に形成され上下方向に開口した
アーム保持部3の端部に溶接され立設されている。ま
た、後側の他方の挟持板2bの背部は略コ字状に先端を
下方に向けて形成されたアーム体4の一端基部が連結さ
れ、アーム体4は双方の挟持板2a,2bの上方を跨い
で他端の先端部がアーム保持部3に挿入されている。
尚、アーム体4は金属板を断面コ字状に折り曲げて各辺
を溶接接続して形成されているが、断面四角形の筒状フ
レームを使用することもできる。
【0009】アーム保持部3に挿入されたアーム体4の
先端は、図2のアーム保持部縦断面説明図に示すように
アーム体4に固着されたナット6を介してアーム保持部
3の前面から後方に向けて挿入されたボルト5に連結さ
れ、ボルト5の回転操作により前後動するよう形成され
ている。尚、図2に於いて、14はフェンスを構成する
立設壁を示している。
【0010】前側の挟持板2aは、一辺が110mmの
正方形板体であり、全面にゴム板9aが貼着され挟持対
象に当接する圧接面となっている。また、後側の挟持板
2bは、前側の挟持板2aに対向するよう前面に向けて
略コ字状に縦長に形成され、上下2ヶ所に圧接面7,7
が設けられている。この圧接面7は、背部のアーム体4
との固着部を中心に上下対称位置に形成され、ゴム板9
b,9bが貼着されている。そして、この圧接面7は一
辺が30mmの正方形で形成され、双方の圧接面は50
mmの距離を置いて形成されている。
【0011】このように、ポール1を取り付けた一方の
挟持板2aの圧接面を広く形成したので、挟持操作によ
りポール1を安定して立設させることができる。そし
て、他方の挟持板2bの幅は狭いので、コンクリート製
立設壁の上に手摺が設けられているフェンスであって
も、横向きにすれば挟持板2bと共にアーム体4を手摺
りとコンクリート壁の間に挿通でき、手摺りがあっても
分解することなく容易に取り付けることができる。更
に、後側の挟持板2bは上下に圧接面を有するので、幅
が狭くても対向する前側の挟持板2aとで安定した挟持
作用を得ることができる。
【0012】尚、挟持板を含む各部材の寸法の最適値は
取り付けるアンテナの大きさや種類によって異なり、上
記する挟持板の寸法は30〜60cm径のパラボラアン
テナを取り付ける場合に適した寸法の一例を示したもの
で、取り付けるアンテナの大きさや重量により寸法は変
更される。また、上記サイズのパラボラアンテナを取り
付ける場合、前側の挟持板2aの大きさは一辺が80〜
140mmの範囲とするのが好適であり、他方の後側挟
持板2bの幅は前側の挟持板の幅に対して4分の1〜2
分の1の幅であれば、具体的には25〜60mmの範囲
であれば、手摺りと立設壁の間に挿通することが可能で
あるしポールを立設してアンテナを好適に保持できる。
尚、図1において、ポールの長さL1は300mmであ
り、アーム体は一辺30mmの金属製角材から形成して
いる。
【0013】図3は後側挟持板2bの他の例を示し、
(a)はアーム体4と同一幅としてアーム体と一体形成
し、挟持面を平坦に形成して上下2ヶ所にゴム板9cを
貼着して圧接面7としている。(b)は同様にアーム体
4と同一幅で形成すると共に挟持面に曲率を持たせ、上
下端部で主に圧接動作するように形成し、圧接面を曲面
としている。このように、後側挟持板はアーム体4と同
一幅で形成すればアーム体と一体形成でき、部材を削減
できる。また、離れた二ヶ所を中心に圧接作用をさせれ
ば良好な挟持作用を得ることができ、圧接面を独立して
複数ヶ所に設けなくても良い。
【0014】図4は後側挟持板の更に他の例を示し、1
0は回動軸であり、後側挟持板2bは上下方向に回動可
能にアーム体4に軸着されている。このように挟持板2
bの角度を変更可能にすれば、挟持操作した際の応力で
アーム体4の前後先端部同士が開角変形してもその変形
を挟持板2bが対向する前側の挟持板2aに平行に対峙
するよう回動するので良好に挟持動作するし、挟持対象
の壁面厚みが均一でなくても上下の圧接面7,7に作用
する力を均等にできるので確実に挟持固定できる。尚、
上記実施の形態は何れも後側挟持板を縦長に形成してい
るが、前側の挟持板の4分の1〜2分の1の寸法の幅と
略同一の縦寸法でアーム体連結部を有する中央部に一ヶ
所だけ設けるだけでもフェンスを挟持してポールを立設
することは可能である。
【0015】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1の発明に
よれば、ポールを取り付けた一方の挟持板の圧接面は広
いため、挟持操作によりポールを安定して立設固定でき
る。
【0016】請求項2の発明によれば、請求項1の効果
に加えて、後側の他方の挟持板の幅は狭いので、挟持板
を取り付けたままアーム体を手摺りと立設壁の間に容易
に挿通でき、手摺りがあっても分解することなく容易に
取付けできる。
【0017】請求項3の発明によれば、請求項1又は2
の効果に加えて、後側の挟持板は上下2ヶ所に圧接面を
有するので、対向する前側の挟持板とで堅牢な挟持作用
を得ることが出来る。また、請求項4の発明によれば、
上下の圧接面に作用する力を均等にできるので、アーム
体が変形しても、また挟持対象の壁面厚みが均一でなく
ても確実に挟持固定できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の一例を示すアンテナ取付け
装置の斜視図である。
【図2】図1のアーム保持部の断面説明図である。
【図3】本発明の他の例を示す要部斜視図であり、
(a)は後側挟持板をアーム体と同一幅で形成したも
の、(b)は挟持面を曲面としたものを示している。
【図4】本発明の更に他の例を示す要部斜視図である。
【図5】従来のアンテナ取付け装置の斜視図である。
【符号の説明】
1・・ポール、2a・・前側挟持板(一方の挟持板)、
2b・・後側挟持板(他方の挟持板)、3・・アーム保
持部、4・・アーム体、5・・ボルト、6・・ナット、
7・・圧接面、9a,9b,9c・・ゴム板、10・・
回動軸。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前後に対向配置された一対の挟持板を有
    し、一方の挟持板の背部にポールを立設すると共に、該
    ポールの立設部と前記一方の挟持板の間に他方の挟持板
    背部から上方空間を跨いで延びたアーム体の先端を前後
    方向に移動可能に保持するアーム保持部を具備し、該ア
    ーム保持部のアーム体を前後移動させることで双方の挟
    持板間の距離を変更して挟持対象を挟持操作するアンテ
    ナ取付け装置において、前記他方の挟持板の挟持対象に
    当接する圧接面の幅を前記一方の挟持板の圧接面の幅の
    4分の1〜2分の1としたことを特徴とするアンテナ取
    付け装置。
  2. 【請求項2】 一方の挟持板は一辺が80〜140mm
    の略正方形の圧接面を有すると共に、他方の挟持板の圧
    接面幅は25〜60mmであることを特徴とする請求項
    1記載のアンテナ取付け装置。
  3. 【請求項3】 他方の挟持板は、アーム体連結部を中心
    に上下対称位置に圧接面を有する請求項1又は2記載の
    アンテナ取付け装置。
  4. 【請求項4】 他方の挟持板は、上下方向に回動可能に
    アーム体に軸着されて成る請求項3記載のアンテナ取付
    け金具。
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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06181403A (ja) * 1992-12-14 1994-06-28 Tadayuki Ishii テレビアンテナ支柱固定金具
JPH1188018A (ja) * 1997-09-05 1999-03-30 Dx Antenna Co Ltd マルチアンテナ取付金具

Patent Citations (2)

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JPH1188018A (ja) * 1997-09-05 1999-03-30 Dx Antenna Co Ltd マルチアンテナ取付金具

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