JP2002278720A - プリントサーバにおける制御方法及び該制御方法によるプリントサーバ - Google Patents

プリントサーバにおける制御方法及び該制御方法によるプリントサーバ

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JP2002278720A
JP2002278720A JP2001076778A JP2001076778A JP2002278720A JP 2002278720 A JP2002278720 A JP 2002278720A JP 2001076778 A JP2001076778 A JP 2001076778A JP 2001076778 A JP2001076778 A JP 2001076778A JP 2002278720 A JP2002278720 A JP 2002278720A
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Yoji Kinoshita
陽児 木下
Kazui Goto
一意 後藤
Tsutomu Okuda
勉 奥田
Yoshihiro Komazawa
良浩 駒澤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐障害性及び保守性に優れたプリントサーバ
の制御方法及び該制御方法によるプリントサーバを提供
する。 【解決手段】 汎用のコンピュータを利用したプリント
サーバ(1)で、電源投入時にブートデバイス(2)か
らRAM(8)に読み込まれる起動プログラムにより、
RAM(9)の未使用領域にRAMディスクを生成し、
さらに、ブートデバイス(2)から制御プログラムを読
み出すとともに生成したRAMディスクに書き込み、こ
の制御プログラムにより、このプリントサーバに対し着
脱可能な記録媒体(FD)から、初期化をするための設
定情報を読み出すとともにRAMディスクに書き込み、
この設定情報に基づきこのプリントサーバを初期化した
後、RAMディスクを主たる外部記憶装置として利用し
て、ネットワークを介して受ける印刷要求を処理する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリントサーバの
耐障害性を向上させるとともにその保守を容易にするた
めの技術に関する。
【0002】
【従来の技術】図3に示すように、プリントサーバは、
高速なネットワークを介してクライアント(クライアン
トコンピュータ)から送られたプリントジョブ(印刷要
求)を受けると、このプリントジョブを一時蓄積し、低
速なプリンタにこのプリントジョブを順次送信する装置
である。こうしたプリントサーバとしては、ワークステ
ーション(WS)やパソコン(PC:パーソナルコンピ
ュータ)等を利用したものや、プリントサーバとしての
み使用される専用機がある。WSやPCを利用したプリ
ントサーバの場合、通常ハードディスク(HDD)を備
えており、このHDD上には、オペレーティングシステ
ム(OS)やプリントサーバとして機能させるための制
御プログラムやその他必要な設定情報等が格納されてい
る。また、その基本的な動作は、いわゆるWSやPCと
しての動作となる。
【0003】ここで、WSやPCを利用した従来のプリ
ントサーバの起動時及び稼働時の動作の概要について説
明する。
【0004】はじめに、電源が投入されると、BIOS
−ROMに記憶されたBIOS(Basic Inpu
t/Output System)により所定の起動処
理が行われる。このとき、一般的にブートデバイスとし
て設定されるHDDから、OSの基本部分がRAMに読
み込まれ、このOSの基本部分またはこの基本部分から
さらに呼び出されたプログラムが、HDDからプリント
サーバ固有の設定のための、例えばネットワーク上での
サーバ名や、ネットワークインターフェースを初期化す
るのに必要な情報(アドレス等)や、プリンタの接続情
報等からなるファイルを読み出し、このプリントサーバ
を初期化する。
【0005】上記OSの基本部分またはこの基本部分か
ら呼び出されたプログラムはさらに、HDDから必要な
プログラム(クライアントからのプリントジョブを受け
付けるプログラム、プリントジョブをスプール(蓄積)
しプリンタに出力させるプログラム等)を読み込み、W
SまたはPCをプリントサーバとして起動する。そし
て、クライアントからプリントジョブを受けると、HD
Dから必要なプログラムをRAMに読み込みクライアン
トから受けたプリントジョブを処理する。この際、プリ
ントジョブのスプールには、HDDが用いられる。
【0006】また、ネットワークアドレス等の設定変更
をする場合は、起動後に、HDD中に記録された設定フ
ァイルを編集することにより行われる。このとき、既に
ネットワークの設定が正しくされている場合は、他のP
C等からネットワーク経由で編集することもできるが、
そうでない場合には、当該プリントサーバに接続された
キーボード等の入出力機器を用いて行われる。
【0007】また、OS(基本ソフト)や各種プログラ
ムの更新等を行う場合には、更新されたプログラム等を
記録したCD−ROM等の記憶媒体から、あるいはネッ
トワーク経由でOSや各プログラムが新たにインストー
ルされる。なお、ネットワークの設定が正しくされてい
る場合には、他のPC等からネットワーク経由でインス
トールのための操作を行うこともできる。そうでない場
合、当該プリントサーバに接続されたキーボード等の入
出力機器を用いてインストールのための操作が行われ
る。
【0008】次に、従来のプリントサーバ専用機の起動
時及び稼働時の動作の概要について説明する。
【0009】はじめに、電源が投入されると、当該プリ
ントサーバ専用機を制御するためのプログラムが記録さ
れたROMから、制御プログラムおよびサーバ固有の設
定ファイル等をRAMに読み出し、待ち受け状態に入
る。なお、このROMは、WSやPCを利用したプリン
トサーバの起動時におけるHDDに相当する役割をもつ
ものであり、比較的大容量(〜数十MB)のものが使用
される。そして、クライアントからプリントジョブを受
けると、ROMから必要なプログラムをRAMに読み込
みクライアントから受けたプリントジョブを処理する。
この際、プリントジョブのスプールには、一般にRAM
領域が用いられる。
【0010】また、アドレス等の設定変更をする場合、
ネットワークの設定が正しくされている場合には、他の
PC等からネットワーク経由で設定の変更がなされる。
一方、初期状態の場合等で、ネットワークの設定が正し
くなされていない場合には、ネットワークに接続した状
態、あるいは、ネットワークに依存しないインターフェ
ース(シリアルポート等)をもつ機種についてはこのイ
ンターフェースを介して、他のPC等から、特殊なコマ
ンド、あるいは、専用のソフトを用いて設定される。
【0011】また、OS(基本ソフト)や各種プログラ
ムの更新等を行う場合には、ネットワーク経由で、更新
されたOSやプログラムを新たにインストールし、再起
動することで行われている。なお、ネットワークの設定
が正しくされていない場合には、まずネットワーク設定
が必要となる。なお、専用機の場合、メーカーから提供
される専用のプログラムが必須となり、インストールに
失敗した場合には、起動不能となる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、ワーク
ステーションやパソコン(パーソナルコンピュータ)等
をプリントサーバとして利用する方法があるが、1)高
コストである、2)ハードディスクが故障しやすい、
3)設置場所に困る場合がある、4)突然の電源断でト
ラブルが起きる等の問題があった。また、プリントサー
バ専用機を用いる方法もあるが、1)プリンタバッファ
の容量が少ない、2)設定(IPアドレス等)変更に専
門的な知識が必要である、3)内部プログラムの変更が
不可能又は困難である、4)ネットワークインターフェ
ース等の交換が不可能である等の問題があった。
【0013】本発明は、上記の点に鑑みてなされたもの
で、耐障害性及び保守性に優れた、プリントサーバにお
ける制御方法及び該制御方法によるプリントサーバを提
供するものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、汎用のコンピ
ュータを利用したプリントサーバにおける制御方法であ
って、電源投入時に前記プリントサーバに備わるブート
デバイスから該プリントサーバに備わるRAMに読み込
まれる起動プログラムにより、前記RAMの未使用領域
にRAMディスクを生成し、さらに、前記ブートデバイ
スから制御プログラムを読み出すとともに前記RAMデ
ィスクに書き込み、前記制御プログラムにより、前記プ
リントサーバに対し着脱可能な記録媒体から、該プリン
トサーバを初期化するための設定情報を読み出すととも
に前記RAMディスクに書き込み、前記設定情報に基づ
き、該プリントサーバを初期化し、前記初期化後、前記
RAMディスクを主たる外部記憶装置として利用して、
ネットワークを介して受ける印刷要求を処理することを
特徴とする。
【0015】また、本発明は、汎用のコンピュータを利
用したプリントサーバにおいて、前記プリントサーバ
は、該プリントサーバを初期化するための設定情報を記
録した着脱可能な記録媒体と、所定のプログラムを記録
したブートデバイスとを備え、前記ブートデバイスは、
前記コンピュータに備わるRAMの未使用領域にRAM
ディスクを生成する手順と、さらに、該ブートデバイス
から制御プログラムを読み出すとともに前記RAMディ
スクに書き込む手順とを含む起動プログラムと、前記着
脱可能な記録媒体から前記設定情報を読み出すとともに
前記RAMディスクに書き込む手順と、前記設定情報に
基づき、該プリントサーバを初期化する手順と、前記初
期化後、前記RAMディスクを主たる外部記憶装置とし
て利用して、ネットワークを介して受ける印刷要求を処
理する手順とを含む制御プログラムと、を記録している
ことを特徴とする。
【0016】また、本発明は、コンピュータにインスト
ールすることにより、該コンピュータが請求項1に記載
の制御方法を実行するプリントサーバとなるソフトウェ
アが記録されたコンピュータ読取可能な記録媒体であっ
て、前記コンピュータに備わるRAMの未使用領域にR
AMディスクを生成する手順と、さらに、該コンピュー
タに備わるブートデバイスから制御プログラムを読み出
すとともに前記RAMディスクに書き込む手順と、を含
む起動プログラムと、該コンピュータに対し着脱可能な
記録媒体から、該コンピュータをプリントサーバとして
初期化するための設定情報を読み出すとともに前記RA
Mディスクに書き込む手順と、前記設定情報に基づき、
該プリントサーバを初期化する手順と、前記初期化後、
前記RAMディスクを主たる外部記憶装置として利用し
て、ネットワークを介して受ける印刷要求を処理する手
順と、を含む制御プログラムと、を記録したコンピュー
タ読み取り可能な記録媒体である。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面を参照して説明する。図1は、本発明の一実施の形態
であるプリントサーバの構成を示すブロック図である。
【0018】本実施の形態のプリントサーバ1は、一般
的に利用されているWSやPCを利用して構成される。
このプリントサーバ1には、CD−ROMドライブ2と
OSの基本部分(カーネル)や起動プログラムおよびプ
リントサーバ機能を提供するための制御プログラム等を
記録したCD−ROM(その他、CD−R、CD−RW
等)からなるブートデバイスを備える。また、このプリ
ントサーバ1に固有の設定情報を含む設定ファイルが記
録される記録媒体であって、このプリントサーバ1から
着脱可能な記録媒体として、フロッピー(登録商標)デ
ィスク(FD)、その他の磁気ディスク、メモリカー
ド、光磁気ディスク、CD−R等の記録媒体を利用する
ためのドライブ(図1に示した例では、FDD・3)を
備えている。
【0019】また、クライアントコンピュータからネッ
トワークを介して接続されるためのネットワークインタ
ーフェース(Network I/F)4を備える。さ
らに、プリントサーバ1をプリンタに接続するためのプ
リンタインターフェース(Printer I/F)5
を備える。その他、WSやPCに標準的に備わるCPU
・6、ROM・7、RAM(メインメモリ)・8等のデ
バイス、ならびに外部記憶装置としてのRAM・9が備
わっている。なお、このCPU・6が、上記プログラム
等をメインメモリ8にロードして実行することによりそ
の機能が実現されるものとする。また、RAM・9は、
メインメモリ8とは別に実装されるが、RAM・9とし
てメインメモリ8を利用してもよい。
【0020】また、プリントサーバ1で用いるOSは、
一般的に利用されているものが使用できる。また、上記
プリントサーバ機能を提供するための制御プログラム
は、クライアントが備えるネットワーク対応のプリント
プロトコルに対応したプリントサーバ機能を備えるソフ
トウェアであり、クライアントからのプリントジョブを
受け付けるプログラム、プリントジョブをスプール(蓄
積)し、プリンタに出力するプログラム等からなる。ま
た、これらの機能は、OSが基本機能として備えている
ものを利用してもよい。また、本実施の形態では、ブー
トデバイス用のドライブとして、CD−ROMドライブ
2を用いるが、HDDや、フラッシュメモリ等のデバイ
スを用いてもよい。また、プリントサーバ1は、ネット
ワーク上に複数あってもよい。また、上記CD−ROM
は、このCD−ROMからブート可能であるものとす
る。
【0021】また、本実施の形態では、アドレス等の設
定ファイルの内容の変更をする場合、別のPC等で、F
D中に記録された設定ファイルを編集し、FDを差し替
えることにより行う。このように、本実施の形態では、
FD等の着脱可能な記録媒体を用いてネットワーク関連
の設定情報を含む初期化のための設定ファイルを読み込
ませるようにしているので、プリントサーバ1毎に固有
の設定ファイルを、特定の管理者のもとで一元的に管理
・設定することができる。したがって、プリントサーバ
1のそれぞれで煩雑な操作が必要となる設定の変更等の
操作を行う必要がなくなり、複数のプリントサーバ1が
遠隔地に分散して利用される場合で、現場に専門知識を
有するものがいない場合でも、設定変更されたFDを配
布し、プリントサーバ1のFDD・3にセットされたF
Dを単純に、変更されたFDに差し替え再起動させるこ
とにより、容易に設定変更をすることができるようにな
る。
【0022】また、本実施の形態では、OSや起動プロ
グラム、制御プログラム等を記録したCD−ROMを起
動ディスクとして用いるので、OSや各プログラム等を
更新する場合にも、特定の管理者のもとで一元的に管理
・設定することができる。この場合、上記の設定ファイ
ルの変更の場合と同様に、更新されたプログラムを記録
したCD−ROMを配布し、プリントサーバ1のCD−
ROMドライブ2に実装されたCD−ROMを単純に、
更新されたCD−ROMに差し替え再起動させることに
より、容易にプログラム等の更新ができる。
【0023】また、本実施の形態では、上記のように、
ブートデバイスとしてCD−ROMドライブ2と上記プ
ログラムを記録したCD−ROM(起動ディスク)を用
いるので、HDDを実装する必要がなくなる。また、H
DDをブートデバイスとして利用する場合であっても、
稼働時には、生成されたRAMディスクを主たる外部記
憶装置として使用し、HDDを使用しないので、従来の
ようにHDDの故障等による障害を防ぐことができる。
【0024】また、本実施の形態では、上記のように、
稼働のたびにCD−ROMとFDから必要なファイルを
読み込み、稼働時にはこれらへの書き込みを行わないた
め、起動直後の状態がサーバ毎に同一であることが保証
される。このため、通常のWSやPCを用いたプリント
サーバ1に必要な終了操作をすることなしに電源を切断
することが可能であり、専門の管理者を必要としない。
さらに、WSやPCを用いた従来のプリントサーバでは
不慮の停電の際にファイルが破損する等でサーバが機能
しなくなることがあるが、本実施の形態のプリントサー
バ1ではディスクの書き込みは一切行わないため、停電
により障害が発生する可能性は極めて低く、また、無停
電電源装置等の追加装置も必要としない。
【0025】次に、このように構成されたプリントサー
バ1の起動時及び稼働時の動作について、図1のブロッ
ク図ならびに図3のフローチャートを参照して説明す
る。
【0026】[ステップS1]はじめに、電源が投入さ
れると、BIOS−ROM(ROM・7)に記憶された
BIOSにより所定の起動処理が行われる。このとき、
ブートデバイスとして設定されたCD−ROMドライブ
2にセットされた起動ディスクからOSのカーネルと起
動スクリプト(起動プログラム)がRAM・8に読み込
まれ、この起動スクリプトに制御が移る。
【0027】[ステップS2]そして、この起動スクリ
プトは、RAM・9の未使用部分にRAMディスクを生
成し、ブートデバイスの全体を読み出し可能にする。そ
して、生成したRAMディスクに、この起動スクリプト
や制御プログラムやプリントサーバ1に依存しない設定
情報を含む設定ファイルを起動ディスクからコピーし、
コピーが終了すると、CD−ROMドライブ2を論理的
に切り離す(アンマウントする)。
【0028】[ステップS3]次に、起動スクリプト
は、FDD・3にセットされたFDを読み出し可能な状
態にする(マウントする)。そして、マウントされたF
Dから、プリントサーバ1に固有の設定情報を含む設定
ファイル、例えばネットワーク上でのサーバ名や、ネッ
トワークインターフェース4を初期化するために必要な
情報(アドレス等)や、プリンタの接続情報等を読み出
し、RAMディスクにコピーする。そして、この設定フ
ァイルのコピー後、FDをアンマウントする。
【0029】[ステップS4]次に、以上でコピーした
プログラムおよび設定ファイルを用いて、プリントサー
バ1を初期化する。
【0030】[ステップS5]そして、RAMディスク
から制御プログラム(クライアントからのプリントジョ
ブを受け付けるプログラム、プリントジョブをスプール
(蓄積)し、プリンタに出力するプログラム等)をRA
M・8に読み込み、待ち受け状態に入る。そして、クラ
イアントからネットワーク経由でプリントジョブを受け
た場合、制御プログラムは、このプリントジョブを蓄積
(スプール)し、蓄積されたプリントジョブを順次指定
されたプリンタに送信し印刷させる。この際、プリント
ジョブのスプールには、RAMディスクを用いる。
【0031】このように、本実施の形態では、HDD等
の機械部分をもつ記憶装置を稼働時に必要としないた
め、従来のPC、WS等を利用したプリントサーバに比
べ格段に故障が少なくなる。また、本実施の形態では、
WSやPCを用いることで、プリントサーバ専用機に比
べ、スプール容量を大きくとれる。専用機の場合、その
メモリ容量が、一般に数MB程度であるのに対し、WS
やPCでは、数十MB〜RAM容量の許す範囲で設定で
きるので、より多くのプリントジョブを受けることがで
きる。
【0032】なお、ステップS1〜S3において稼働し
ているOSと、ステップS4にて初期化を行うOSは必
ずしも同じである必要はなく、RAMディスクを生成
し、ブートデバイス及びFDから必要なファイルをコピ
ーするだけの一次OSがステップS1〜S3までの処理
を行った後、RAMディスクを保存したまま再起動を行
い、他のOSあるいは専用の制御プログラムでステップ
S4〜S5の処理を行うようにしてもよい。
【0033】次に、プリントサーバ1の動作を、さらに
具体的な例を挙げ説明する。本実施例では、ハードウェ
アとしてWSまたはPCを用い、OSとしてLinux
を用い、制御プログラムとして公開されているプリンタ
共有プログラムを用いるものとする。
【0034】はじめに、電源が投入されると、BIOS
にブートデバイスとして設定されたCD−ROMドライ
ブ2(OS等が書き込まれたCD−R等の起動ディスク
を含む)から起動する。この起動ディスクとしてのCD
−RはEl Torito規格に従ったBootabl
e CDとして作成されており、上記規格に基づいてC
D−R上に生成されているフロッピーイメージからカー
ネルが読み込まれる。そして、Linuxは、起動時に
initrdと呼ばれるRAMディスクをRAM・9上
に展開し、RAMディスク上の起動スクリプトを実行す
る。
【0035】次に、RAMディスク上の起動スクリプト
は、CD−Rをマウントし、必要なプログラム、ライブ
ラリ等をRAMディスク上にコピーした後、CD−Rを
アンマウントする。同様にFDをマウントし、プリント
サーバ1毎の個別の設定情報である、IPアドレスの設
定ファイルと、デフォルトゲートウェイの設定ファイル
と、ホスト−IPアドレス対応の設定ファイルと、lp
dプロトコルでのプリントジョブを無条件で受け取るホ
ストの設定ファイルとを読み込むとともにRAMディス
クに書き込み、アンマウントする
【0036】そして、RAMディスクにコピーしたプロ
グラムと設定ファイルを用い、プリントサーバ1を初期
化する。そして、RAMディスクから、プリンタ処理受
付デーモン、クライアント向けプリンタ共有デーモン、
クライアント向けネームサービスデーモンを立ち上げ、
待ち受け状態に入る。そして、クライアントからネット
ワーク経由でプリントジョブを受け取った場合、必要に
応じてRAMディスクから所定のプログラムを呼び出し
て処理する。この際、プリントジョブのスプールには、
RAMディスクを用いる。
【0037】なお、上記で説明した動作フローは一例で
あり、上記の処理の流れに限定されるものではない。ま
た、以上でいう「コンピュータ」とは、周辺機器等のハ
ードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読
み取り可能な記録媒体」とは、フロッピーディスク、光
磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コ
ンピュータに内蔵されるハードディスク等の記憶装置の
ことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録
媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回
線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合の
サーバやクライアントとなるコンピュータ内部の揮発性
メモリ(RAM)のように、一定時間プログラムを保持
しているものも含むものとする。
【0038】また、上記プログラムは、このプログラム
を記憶装置等に格納したコンピュータから、伝送媒体を
介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコン
ピュータに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝
送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワー
ク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のよう
に情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。ま
た、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現する
ためのものであっても良い。さらに、前述した機能をコ
ンピュータにすでに記録されているプログラムとの組み
合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分
プログラム)であっても良い。
【0039】以上、この発明の実施形態を、図面を参照
して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限
られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲
の構成等も含まれる。
【0040】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
よれば、汎用のコンピュータに備わるRAMの未使用領
域にRAMディスクを生成し、プリントサーバとしての
機能を提供する制御プログラムおよび所定の設定情報を
すべて当該RAMディスクに書き込み、このRAMディ
スク上の制御プログラムおよび設定情報によりプリント
サーバを稼働させるので、稼働時には、HDDその他の
可動部品を使用したデバイスを使用する必要が無く、耐
故障性が向上し、高信頼性を得ることができる。
【0041】また、通常個体毎に煩雑な操作が必要なネ
ットワーク関連の設定が、この設定のための情報を着脱
可能な記録媒体にもつことにより、設定情報の変更をす
る場合には、本体以外のコンピュータを用いてこの記録
媒体に記録された設定情報を変更し、プリントサーバに
実装される着脱可能な記録媒体を変更後の記録媒体に差
し替えるのみで設定変更のための保守作業が行え、保守
性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施の形態であるプリントサーバ
の構成を示すブロック図である。
【図2】 同実施の形態の動作フローチャートである。
【図3】 プリントサーバを用いたネットワーク構成を
示す図である。
【符号の説明】
1…プリントサーバ 2…CD−ROMドライブ 3…フロッピーディスクドライブ(FDD) 4…ネットワークインターフェース(Network
I/F) 5…プリンタインターフェース(Printer I/
F) 6…CPU(Central Processing
Unit) 7…ROM(Read−Only Memory) 8…RAM(Random−Access Memor
y;メインメモリ) 9…RAM(外部記憶装置)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 奥田 勉 東京都墨田区本所一丁目3番7号 ライオ ン株式会社内 (72)発明者 駒澤 良浩 東京都墨田区本所一丁目3番7号 ライオ ン株式会社内 Fターム(参考) 5B021 AA01 CC06 DD00

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 汎用のコンピュータを利用したプリント
    サーバにおける制御方法であって、 電源投入時に前記プリントサーバに備わるブートデバイ
    スから該プリントサーバに備わるRAMに読み込まれる
    起動プログラムにより、 前記RAMの未使用領域にRAMディスクを生成し、 さらに、前記ブートデバイスから制御プログラムを読み
    出すとともに前記RAMディスクに書き込み、 前記制御プログラムにより、 前記プリントサーバに対し着脱可能な記録媒体から、該
    プリントサーバを初期化するための設定情報を読み出す
    とともに前記RAMディスクに書き込み、 前記設定情報に基づき、該プリントサーバを初期化し、 前記初期化後、前記RAMディスクを主たる外部記憶装
    置として利用して、ネットワークを介して受ける印刷要
    求を処理することを特徴とするプリントサーバにおける
    制御方法。
  2. 【請求項2】 汎用のコンピュータを利用したプリント
    サーバにおいて、 前記プリントサーバは、 該プリントサーバを初期化するための設定情報を記録し
    た着脱可能な記録媒体と、所定のプログラムを記録した
    ブートデバイスとを備え、 前記ブートデバイスは、 前記コンピュータに備わるRAMの未使用領域にRAM
    ディスクを生成する手順と、さらに、該ブートデバイス
    から制御プログラムを読み出すとともに前記RAMディ
    スクに書き込む手順とを含む起動プログラムと、 前記着脱可能な記録媒体から前記設定情報を読み出すと
    ともに前記RAMディスクに書き込む手順と、前記設定
    情報に基づき、該プリントサーバを初期化する手順と、
    前記初期化後、前記RAMディスクを主たる外部記憶装
    置として利用して、ネットワークを介して受ける印刷要
    求を処理する手順とを含む制御プログラムと、を記録し
    ていることを特徴とするプリントサーバ。
  3. 【請求項3】 コンピュータにインストールすることに
    より、該コンピュータが請求項1に記載の制御方法を実
    行するプリントサーバとなるソフトウェアが記録された
    コンピュータ読取可能な記録媒体であって、 前記コンピュータに備わるRAMの未使用領域にRAM
    ディスクを生成する手順と、 さらに、該コンピュータに備わるブートデバイスから制
    御プログラムを読み出すとともに前記RAMディスクに
    書き込む手順と、を含む起動プログラムと、 該コンピュータに対し着脱可能な記録媒体から、該コン
    ピュータをプリントサーバとして初期化するための設定
    情報を読み出すとともに前記RAMディスクに書き込む
    手順と、 前記設定情報に基づき、該プリントサーバを初期化する
    手順と、 前記初期化後、前記RAMディスクを主たる外部記憶装
    置として利用して、ネットワークを介して受ける印刷要
    求を処理する手順と、を含む制御プログラムと、 を記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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JP2001076778A Withdrawn JP2002278720A (ja) 2001-03-16 2001-03-16 プリントサーバにおける制御方法及び該制御方法によるプリントサーバ

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013175112A (ja) * 2012-02-27 2013-09-05 Hitachi Ltd 認証装置、および、認証方法

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