JP2002278435A - 主および補助ホログラムを備えているホログラフィック光学要素を作製する方法およびセキュリティデバイスとして使用される要素の真正を確立する関連方法 - Google Patents

主および補助ホログラムを備えているホログラフィック光学要素を作製する方法およびセキュリティデバイスとして使用される要素の真正を確立する関連方法

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JP2002278435A JP2001390582A JP2001390582A JP2002278435A JP 2002278435 A JP2002278435 A JP 2002278435A JP 2001390582 A JP2001390582 A JP 2001390582A JP 2001390582 A JP2001390582 A JP 2001390582A JP 2002278435 A JP2002278435 A JP 2002278435A
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Sylvia H Stevenson
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    • G03H1/0011Adaptation of holography to specific applications for security or authentication
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 セキュリティ用途における要求を満足させ得
る、ホログラフィック光学要素を作製する方法およびセ
キュリティデバイスとして使用される要素の真正を確立
する関連方法を提供すること。 【解決手段】 感光層と表面レリーフホログラムとが、
直接接触、および、それぞれが1を超える屈折率をもつ
1つまたは複数の媒体により分離されることで構成され
ているグループから選択された関係にあるようにして、
表面レリーフホログラムに隣接して感光層を配置し、少
なくとも1つの主ホログラムと少なくとも1つの補助ホ
ログラムとを備えている反射ホログラムとして、感光層
と表面レリーフホログラムを可干渉性光ビームにさらし
て表面レリーフホログラムを感光層に記録し、画像形成
された感光層から表面レリーフホログラムを分離するこ
とで体積ホログラフィック光学要素を得る構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、(本明細書におい
て定義される)主ホログラム、および、(本明細書にお
いて定義される)補助ホログラムで構成されているホロ
グラフィック光学要素(HOE)を作製する方法に関す
る。この要素はセキュリティデバイスとして特に役立
つ。本発明は、また、HOE自身と同様に、セキュリテ
ィホログラムとして使用される時にHOEの真正を確立
する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】通常のホログラム、たとえば、マスター
ホログラムの接触コピーは、感光性樹脂ホログラフィッ
ク記録フィルム(HRF)のような体積感光性記録材料
において作られることができ、主ホログラムに対して接
触または光学的結合のいずれかをさせてHRFを配置
し、可干渉性(coherent)光ビームがホログラ
ムを照射すると、再生されてHRFを照射する物体波
(object wave)として働く画像(イメー
ジ)が形成される。同時に、可干渉性光ビームは、参照
波として働くために記録フィルムを照射する。物体波お
よび参照波の相互作用により、マスターホログラムの接
触コピーを生成するためにHRFに記録されている干渉
パターンが生ずる。図1は、物体波がSIG、参照波が
REFとして示されている反射ホログラムの接触コピー
(copying)を示している。反射ホログラムの接
触コピーにおいて、可干渉性光ビームは、最初に、HR
F(1)を、次に、マスターホログラム(5)(コピー
される元)に当たり、それにより、マスターホログラム
からの再生が同じ領域でHRFに当たり、従って、HR
Fに記録されるホログラムが得られる干渉パターンを生
成する。接触コピーは、ホログラム(5)と記録媒体
(1)の間の距離がゼロである精密な接触コピー、およ
び、ホログラム(5)と記録媒体(1)の間の距離が小
さい、通常、cmまたはそれより小さい、「接触に近
い」コピーの両方を含んでいる。こうした接触コピー
は、当技術分野では公知であり、William T.
Rhodes著「Hologram Copyin
g」、または、H.J.Caufieldにより編集さ
れた「The Holography Handboo
k」、Academic Press、pp.373〜
8、1979年のような参考文献において文書化されて
いる。
【0003】ホログラムは、たとえば、文書および/ま
たはクレジットカードのような他の重要な物品の真正を
確立する方法を提供するなどのセキュリティ用途におい
て役立つ。セキュリティ用途におけるホログラムの使用
は、ホログラフィック画像化が広く知られていないし、
偽造者気取りの者により容易には実施されないため、ま
た、愉快で、美学的に興味ある画像を容易に提供できる
ために魅力的である。しかし、接触コピーは任意のマス
ターホログラムをコピーするのに使用されることができ
るため、これらホログラムは、セキュリティ用途におけ
る使用が制限されており、また、偽造を受けるかもしれ
ない。ホログラムを偽造する方法は、有効なホログラム
をマスターとして用い、有効なホログラム(マスター)
のコピーであるが、コピーされた偽造ホログラムがマス
ターと区別がつかないか、ほとんど区別がつかないため
に有効に見えるような偽造ホログラムを作るために、ホ
ログラフィック接触コピー技術を用いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ホログラフィック要素
およびコピーされることができないこれら要素の作製に
関連する方法に対する、セキュリティ用途における要求
が存在している。本発明は、この重要な要求に対する解
決策を提供する。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、少なくとも1
つの主ホログラムと少なくとも1つの補助ホログラムで
構成されているホログラフィック光学要素(HOE)を
作製する方法を提供し、ホログラフィック光学要素は全
くコピーできなくされており、その結果、現在当技術分
野で公知のホログラフィック技術を用いては、偽造され
ることができない。本発明は、また、セキュリティ用途
で特に役立つホログラフィック光学要素を提供する。本
発明のホログラフィック光学要素の真正を検証するため
の方法を提供する。
【0006】一実施形態において、本発明は、(a)感
光層と表面レリーフホログラムが、1)直接接触、およ
び、2)それぞれが1を超える屈折率をもつ1つまたは
複数の媒体により分離されることで構成されているグル
ープから選択された関係にあるようにして、表面レリー
フホログラムに隣接して感光層を配置するステップと、
(b)少なくとも1つの主ホログラムと少なくとも1つ
の補助ホログラムを備えている反射ホログラムとして表
面レリーフホログラムを感光層に記録するために、感光
層と表面レリーフホログラムを可干渉性光ビームにさら
すステップと、(c)体積ホログラフィック光学要素を
得るために、画像形成された感光層から表面レリーフホ
ログラムを分離するステップとを含む、セキュリティデ
バイスとして役立つホログラフィック光学要素を作製す
る方法である。
【0007】別の実施形態において、本発明は、(a)
ホログラフィック光学要素の表面に対する垂直線に対し
て計測された角度θで、白色光でホログラフィック光学
要素を照射し、同時に、ホログラフィック光学要素を垂
直線に沿って観察し、それにより、|θ|がおよそ15
°〜55°の範囲にある、第1カラーを有しているホロ
グラフィック画像を見るステップと、(b)ホログラフ
ィック光学要素の表面に対する垂直線に対して計測され
た、およそ角度δ=−θ±15°で、白色光でホログラ
フィック光学要素を照射し、同時に、ホログラフィック
光学要素を垂直線に沿って観察し、第1カラーの波長よ
り長い波長を特徴とする第2カラーを有しているホログ
ラフィック画像が観察できるかを確認するステップと、
(c)第1カラーのホログラフィック画像がステップ
(a)で観察され、第2カラーのホログラフィック画像
がステップ(b)で観察される時のみ、ホログラフィッ
ク光学要素が本物であると立証するステップとを含む、
本発明のホログラフィック光学要素の真正を確立する方
法である。
【0008】別の実施形態において、本発明は、(a)
ホログラフィック光学要素の中心面に対する垂直線に対
して計測された角度θで、白色光でホログラフィック光
学要素の第1表面を照射し、同時に、ホログラフィック
光学要素の第1表面を垂直線に沿って観察し、それによ
り、|θ|がおよそ15°〜55°の範囲にある、第1
カラーを有しているホログラフィック画像を見るステッ
プと、(b)ステップ(a)から、今度は照射が第2表
面上に入射するように照射を続けながら、ホログラフィ
ック光学要素の中心面の軸のまわりに180°ホログラ
フィック光学要素を回転し、同時に、ホログラフィック
光学要素の第2表面を垂直線に沿って観察し、第1カラ
ーの波長より長い波長を特徴とする第2カラーを有して
いるホログラフィック画像が観察できるかを確認するス
テップと、(c)第1カラーのホログラフィック画像が
ステップ(a)で観察され、第2カラーのホログラフィ
ック画像がステップ(b)で観察される時のみ、ホログ
ラフィック光学要素が本物であると立証するステップと
を含む、本発明のホログラフィック光学要素の真正を確
立する別の方法である。
【0009】第1表面は、可干渉性光源に対する露出に
より画像形成が行われるホログラフィック光学要素の側
であり、第2表面は、第1表面の反対側(可干渉性光源
に最も近い側の反対側)である。
【0010】ホログラムを立証する上述の実施形態にお
いて、HOEを(垂直線に沿って)0°で白色光で照射
し、垂直線に沿っていない角度に沿ってカラーを確認す
るために、ホログラムを観察することも可能である。
【0011】
【発明の実施の形態】接触コピー工程(proces
s)により、表面レリーフホログラム(「浮き彫り(e
mbossed)マスター」)から体積媒体へコピーす
ることにより、体積反射ホログラムを作成する時、ある
条件下で補助ホログラムが形成される。接触コピー工程
は、体積媒体を、直接、表面レリーフホログラムに張り
合わせるか、体積媒体を、実質上1より大きな屈折率を
もつカップリング(coupling)液体により、表
面レリーフホログラムにカップリングするかのいずれか
により行われることができる。
【0012】カップリング媒体を有しているコピー用ス
タックの例は図2に示されている。図2において、説明
されているコピー用スタックは、記録媒体基板(1
0)、記録媒体(20)(たとえば、HRFの感光性樹
脂層)、カップリング媒体(30)および表面レリーフ
(随意に金属被覆された)ホログラム(90)の順序で
構成されている。図2に示されているように、表面レリ
ーフホログラム90は、随意の金属被覆された層85で
構成されている。表面レリーフマスターホログラムを
「表面レリーフ側を上」に向ける必要はない。すなわ
ち、「表面レリーフ側を上」および「表面レリーフ側を
下」のいずれの方向にも使用する可能性があり、個々の
状況に対する特定の事情がよりよい選択を指示すること
ができる。「表面レリーフ側を上」の方向が図2に示さ
れている。
【0013】金属被覆された表面レリーフホログラムを
使用することが絶対に必要とはいえないが、表面レリー
フホログラムの金属被覆は効率を改善し、また、通常ほ
とんどのラベルおよび他の用途において使用されてい
る。図2に示されているように、表面レリーフホログラ
ム90は金属被覆された層85を有している。表面レリ
ーフホログラムの金属被覆は、それに限定されるもので
はないが、以下の金属、すなわち、銀およびアルミニウ
ムを用いて行われることができる。表面レリーフホログ
ラムの金属被覆は、ホログラムの表面レリーフ側の上
か、または、下側(反対側)の上のいずれかであるが、
レリーフ側の上に行われるのが好ましい。金属被覆によ
り得られる信号増強が無い状態で、やはり表面レリーフ
ホログラムは照射時に反射信号を示すが、この反射は弱
いであろう。金属被覆無しでは、強い信号は送信された
回折信号であろう。
【0014】カップリング媒体は、1層以上であっても
よく、また、液体または同様ではあるが必ずしも同一で
はない屈折率をもつ、密着して(intimatel
y)接触された他の媒体の2つ以上の層で構成されても
よいが、それらの全ては、同様ではあるが、記録材料の
屈折率と必ずしも同一である必要はない。こうした媒体
は、それに限定されるわけではないが、ホウ珪酸塩ガラ
ス、キシレンおよび(Exxon Corporati
onにより製造された)Isopar(登録商標)溶剤
であってもよい。
【0015】回折格子により特徴付けられている表面レ
リーフホログラムの表面が光源照射により照射される
時、いくつかの回折された信号ビームが生成されてもよ
い。それぞれの回折されたビームは、回折方程式の関係 sin(θ)=(mλ/d)−sin(i) (1) に従うであろう。ここで、λは光源照射の波長、dは
表面レリーフ回折格子の間隔、iは表面レリーフホロ
グラムの表面に対する垂直線に対して計測された光源照
射の角度、mは整数、θは表面レリーフホログラムの
表面に対する垂直線に対して計測された信号ビームの角
度である。(θはm=1の回折されたビームに対して
図3において説明されている)
【0016】回折格子方程式は、たとえば、Matt
Youngによる著「Opticsand Laser
s」、Second Edition、Springe
r−Verlag、New York、1984年のよ
うな種々の参考文献において議論されている。
【0017】方程式(1)の説明は、図3に示されてお
り、表面レリーフホログラム90上にi=45°で入
射するビーム50を提供する出力(光線源からの回折ま
たは反射ビーム)を計算するために、d=1000nm
の通常の回折格子間隔値とλ =514nmが使用され
た。ビーム70は、m=0に対応する反射され、かつ、
回折されない光線である。ビーム60は、m=1に対応
する回折されたビームである。ビーム80は、m=3に
対応する回折されたビームである。m<0またはm>3
における回折されたビームは禁止されている。方程式
(1)および(他の図と同様に)図3において、ビーム
の方向(すなわち、HRFサンプルに向けられるか、サ
ンプルから離れて向けられるか)に関わらず、ビーム角
度の符号は、フィルム垂直線(film norma
l)100から時計まわりに計測された角度に対して正
で、フィルム垂直線100から反時計まわりに計測され
た角度に対して負である。図3に対しては特に、光源ビ
ームが垂直線100に対して時計まわりになるように観
察されるために、図示されているように光源照射
(i)の角度は正である。また、図示されている図3
に対して、信号ビームが垂直線100(図3の破線)に
対して反時計まわりになるように観察されるために、図
示されているように信号ビーム(θ)の角度は負であ
る。
【0018】図3に示されている、この例において、表
面レリーフ回折格子特徴(features)は対称で
あるため(通常そうである)、信号の奇数次のみ発生す
ることがさらに仮定されてきた。(たとえば、Matt
Young著「Optics and Laser
s」、Second Edition、Springe
r−Verlag、New York、1984年のよ
うな種々の参考文献においてよく文書化されている、次
数、回折パタ−ン輝度および回折格子特徴の公知の関係
から、これは当然の結果である。)しかし、一般的に、
偶数次数もまた許される。「0」次は常に許され、ビー
ムの回折されない部分を表わしている。θ の値を計算
するために方程式(1)を使用する時、禁じられた条件
|sin(θ)|>1を生成しないmの値を使用する
ように制限される。方程式(1)は、入射ビームi
どの角度が一定の回折次数mをもつ出力信号を生成でき
るかを判定するために再配置されてもよい。これによ
り、「基準A」と定義され、空気中における回折次数m
の存在にとって十分である、以下に示されるような要求
(2)が提供される。 (1+mλ/d)≧sin(i)≧(mλ/d−1) (2)
【0019】表面レリーフホログラムからの信号ビーム
が、1以外の屈折率nをもつ媒体に回折される時には、
状況が異なる。この場合、方程式(1)は以下に示され
るように方程式(3)になる。 sin(θ′)=mλ/nd−sin(i′) (3)
【0020】ここで、θ′とi′は、図3で与えら
れている慣習(convention)を用いて、スネ
ルの法則に従って、sin(θ′)=sin(θ
/nおよびsin(i′)=sin(i)/nとし
て表現されてもよい、媒体中の角度値である。スネルの
法則は、当技術分野では公知であり、Max Born
とEmil Wolfによる著「Principles
of Optics」、Pergamon Pres
s、6th ed.、1980年のような参考文献にお
いて文書化されている。今、一定の回折次数の存在に対
する基準は、|sin(θ)/n|≦1または (n+mλ/d)≧sin(i)≧(mλ/d−n) (4) となる。
【0021】(4)として示された上述の要求は、「基
準B」として定義され、屈折率nの媒体中および空気中
の両方における回折次数mの信号の存在に対して十分で
ある。
【0022】この状況の例は、入射ビームが図2のスタ
ックの上で生じ、図3の表面レリーフマスター(たとえ
ば、浮き彫りされたマスター)上に入射する事例であ
る。この状況は、図4に説明されている。図4におい
て、光源ビーム200は、スタック260上に入射し、
記録媒体基板10において最初に屈折する。基板10を
横切った後、ビームは、その後記録媒体20、カップリ
ング媒体30の順序で横切り、そして、ビームは、反射
か、回折かいずれかを行う、表面レリーフホログラム9
0上に入射する。ビーム220はm=0の反射されたビ
ームである。ビーム210はm=+1の回折されたビー
ムである。ビーム230は、トラップされるが、それで
も記録媒体を横切り、m=−1に対応するホログラムを
記録する信号ビームである、m=−1の回折されたビー
ムである。ビーム240はm=3の回折されたビームで
ある。破線250はスタック260に垂直な線である。
【0023】図4に示されているように、この場合、基
準Bは、記録媒体に達し、体積ホログラムの記録に寄与
するであろう信号ビームを記述している。(方程式
(4)のnの値は、カップリング媒体および記録媒体の
屈折率より小さいと指定されている。)それぞれの信号
ビームに対して、体積媒体は、信号ビームと入射光源
(参照)ビームの間の干渉を記録するであろう。干渉パ
ターンのコントラストはホログラムの効率(effic
iency)を決定するため、レーザのような可干渉性
光源はこれらホログラムを記録する実用的な選択であ
る。
【0024】図4に説明されているように、体積記録媒
体に回折格子(grating)を記録する信号ビーム
の中には、図3に示されているものと同じ次数のものが
ある。これらは、基準Aと基準Bの両方を満足する回折
次数である。これらは、白色光において、入射露光角度
で照射された時に、回折角度と同じか、回折角度よりフ
ィルム垂直線に近い角度で、およそレーザ波長で再生す
るであろうホログラムを記録する。これらのホログラム
(とるにたらないm=0次数は除外する)は、主ホログ
ラムであると定義される。(再生波長は、実際には、照
射角度とともに幾分変わるであろう。実際、たとえば、
ある照射(設計)角度で照射された時、表面レリーフホ
ログラムが垂直線で再生するならば、従って、設計角度
よりも垂直線に近い照射角度を用いてコピーされるなら
ば、コピーにおける再生は、レーザ波長よりも少し青く
なるであろう。また、設計角度よりも垂直線より遠い照
射角度を用いてコピーされるならば、コピーにおける再
生は、少し赤くなるであろう。)
【0025】他のビーム、たとえば、図4に説明されて
いるビーム230は、基準Bを満足するが、基準Aは満
足しない可能性がある。これらビームは、やはりホログ
ラムを記録するために、記録媒体に達する。これらホロ
グラムは、空気中には存在できない信号ビームから生成
されるであろう。そして、そのために、形成される回折
格子は、白色光において見ることができる再生を生成し
ても、しなくてもよい間隔と方向を有しているであろ
う。こうした再生が生成される時、本明細書においては
補助ホログラムであると定義される。
【0026】通常、表面レリーフホログラムは、都合の
良い読み取り角度で照射された時、空気中で、m=0と
ただ1つのm=|1|の次数の信号ビームを生成するだ
けであるように設計されている。これらホログラムのコ
ピーは、ただ1つの主ホログラム、1つのm=|1|次
数を有している。(1つのm=|1|次数はm=+1
か、m=−1のいずれかであるが、両方ではあり得な
い。)ある表面レリーフマスターホログラムにより生成
される支配的な補助ホログラムは、主ホログラムがm=
+1次である時m=−1次で、主ホログラムがm=−1
次である時m=+1次である。通常、この支配的な補助
ホログラムは、ホログラムの同じ表面上に入射するが、
主ホログラムを再生する方向と反対の方向にホログラム
を照射することにより、白色光において観察される。補
助ホログラムにおける深さ情報(たとえば、ホログラム
画像が観察者にとって体積記録材料の内部にあるように
見えるか、体積記録材料の外部(前面)にあるように見
えるか)は、このように照射されると、主ホログラムに
対して反転しており、補助ホログラムは、通常、主ホロ
グラムの波長より大きな波長で再生する。
【0027】体積回折格子におけるホログラフィック参
照および信号波は、ベクトル関係
【0028】
【数1】
【0029】に従う。ここで、
【0030】
【外1】
【0031】は、それぞれ、信号と参照波の伝播波ベク
トルであり、
【0032】
【外2】
【0033】は特性回折格子ベクトルである。波ベクト
【0034】
【外3】
【0035】、波ベクトル
【0036】
【外4】
【0037】は、2πn/λの大きさを有しており、そ
れぞれ、信号および参照波の伝播方向に平行である。回
折格子ベクトル
【0038】
【外5】
【0039】は、2π/Λの大きさを有いており、Λは
簡単のために「平面」と呼ばれる、体積回折格子特徴の
特性(characteristic)間隔である。
【0040】
【外6】
【0041】は回折格子平面の方向に垂直な方向に向い
ている。上述のベクトル関係は、ブラッグ条件として知
られており、当技術分野では公知である。ベクトル関係
は、H.Kogelnik著「Coupled Wav
e Theory for Thick Hologr
am Gratings」、The Bell Sys
tem Technical Journal、Vo
l.48(9)、pp.2909〜48、1969年に
記載されている。
【0042】以下に提示される議論に関連して、体積反
射ホログラムに対する白色光観察条件は、以下の標準化
された条件であるとして、本明細書において定義されて
いる。ホログラムは空気中で観察される。観察角度は、
0°で固定され(すなわち、たとえば、図5で説明され
ているように垂直線に沿って見る)、照射角度と観察さ
れるカラーは、体積反射ホログラム、より具体的には体
積反射ホログラムの回折格子に対するブラッグ条件によ
り決定される。それぞれの信号ビームだけが記録される
1つのホログラムとして結果されることが理解されるべ
きである。ある表面レリーフホログラムをコピーする
時、あらゆる入射角度の選択が補助ホログラムの記録を
もたらすわけではない。記録される補助ホログラムのど
れもが白色光で観察できるとは限らない。表面レリーフ
ホログラムの接触体積コピーを作成する時、そのホログ
ラムからの、ある回折された次数に対して、4つの場合
が定義されることができる。 CaseI)信号ビームが両方の基準に合う。主ホログ
ラムが記録される。 CaseII)信号ビームが基準Bのみに合う。ホログ
ラムが観察可能であるような波長と角度で、白色光にお
けるブラッグ条件を満たす補助ホログラムが生成され
る。 CaseIII)信号ビームは基準Bのみに合う。波長
<450nmまたは>700nmでの白色光観察に対す
るブラッグ条件を満たすか、または、−5°と+5°の
間の照射角度を要求する補助ホログラムが生成される。
前者の場合、波長は可視範囲の外側で、後者の場合、照
射および観察角度はおよそ同じであるため、ホログラム
は見ることができない。 CaseIV)信号ビームは基準Bのみに合う。白色光
ブラッグ観察条件をもつホログラムは記録されない。
【0043】〔代数公式〕ある表面レリーフホログラム
(浮き彫りマスター)からCaseI〜IVのホログラ
ムを生成するであろう露光角度に対する代数表現を導出
することが可能である。これら表現は、この節の最後の
表1に要約されている。
【0044】CaseI〜IVの任意のものに対する必
要な条件は基準Bを満足することである。さらに、基準
Aが満足されると、ホログラムはCaseI(主ホログ
ラム)に該当する。
【0045】上述の方程式は以下に与えられている関係
(方程式5aと5b)として書きかえることができる。
【0046】CaseII、IIIおよびIVを記述す
る代数表現は、以下で示されるようにして導出された。
体積回折格子は関係 −sin(θ′)=sin(i′)−λsin(Φ)/(nΛ) (5a) と −cos(θ′)=cos(i′)−λcos(Φ)/(nΛ) (5b) に従う。ここで、i′とθ′は屈折率nの記録媒
体内部での(空気中で)波長λの2つのビームの角度
である。(この場合、屈折率は特に記録媒体のみの屈折
率である。)量ΦおよびΛは、体積ホログラムを形成す
るために記録される干渉回折格子の、それぞれ、特性傾
斜角度および間隔を記述している。
【0047】浮き彫りマスターの接触コピーの場合、角
度i′は入射ビームを、角度θ′は基準Bを満足す
る浮き彫りマスターからの任意の信号ビームを記述して
いる。 i′=sin−1{sin(i)/n} (6a) と θ′=sin−1{mλ/(nd)−sin(i′)} (6b) ここで、dは表面レリーフ回折格子間隔、nは体積記
録フィルムの屈折率である。
【0048】方程式(5)と(6)は Λ=(λ/n){2+2cos(i′−θ′)}−1/2 (7 a) と Φ=sin−1{[sin(i′)+sin(θ′)][2+2cos (i′−θ′)]−1/2} (7b) に対して解かれる。
【0049】このホログラムは、 sin(θ)−λsin(Φ)/Λ=0 (8a) と −n={n −sin(θ)}1/2−λcos(Φ)/Λ ( 8b) に従って入射角度θと波長λで0°で観察され、 λ=2nΛcos(Φ) (9a) と θ=sin−1{2nsin(Φ)cos(Φ)} (9b) に対して解かれる。ここで、nは処理後の体積記録媒
体の屈折率である。
【0050】この再生は、|2nsin(Φ)cos
(Φ)|>1の時(CaseIV)禁じられる。Cas
eIIとIIIに対して必要な条件は、|2nsin
(Φ)cos(Φ)|≦1である。さらに、CaseI
Iのホログラムは基準450nm≦2nΛcos
(Φ)≦700nmおよび|sin−1{2nsin
(Φ)cos(Φ)}|>5°を満たす。
【0051】これらの表現は表1に要約されている。
【0052】
【表1】
【0053】n=露光され、処理された記録媒体の屈
折率 Φ=記録された体積回折格子の傾斜角度=sin
−1{[sin(i′)+sin(θ′)][2+
2cos(i′−θ′)]−1/2} Λ=記録された体積回折格子の間隔=(λ/n
{2+2cos(i′−θ′)}−1/2′=記録媒体における入射露光ビーム角度=sin
−1{sin(i)/n} i=空気中における入射露光ビーム角度(すなわち、
スタックの外) θ′=記録媒体における回折された信号ビーム角度=
sin−1{mλ/(nd)−sin(i′)} n=露光中の記録媒体の屈折率 d=表面レリーフ回折格子の間隔 λ=露光ビームの波長 m=信号ビームの回折次数 基準Aは(1+mλ/d)≧sin(i)≧(mλ
/d−1)である。基準Bは(n+mλ/d)≧s
in(i)≧(mλ/d−n)であり、ここで、n
は、回折されたビームが、接触コピー工程中に、表面レ
リーフホログラムから記録媒体を通過する途中で出会う
最も小さい屈折率である。
【0054】(ΦとΛの定義に対しては、H.Koge
lnik著「Coupled Wave Theory
for Thick Hologram Grati
ngs」、The Bell System Tech
nical Journal、Vol.48(9)、p
p.2909〜48、1969年を参照されたい)
【0055】〔数値例〕補助ホログラムを生成する角度
の範囲は、浮き彫りマスターの回折格子間隔dにより変
わる。dに対する通常値は、20°≦i≦60°の範
囲、30°≦i ≦45°がこの範囲で最も普通に使用
される部分であるが、この範囲の任意の角度の都合のよ
い照射角度により、0°で観察される表面レリーフホロ
グラムに対する要求により指示される。m=1信号は、
θ=0°に近くなるように設計されている。こうした
ホログラムは、1000nmを通常値として、およそ7
00〜1500nmの範囲の間隔dを有している。通
常、1次のみに再生を制限するために、より大きな間隔
は避けられる。
【0056】表2は、通常の浮き彫りホログラムからの
m=−1次補助ホログラムを記録するための入射角度範
囲を与えている。
【0057】
【表2】
【0058】CaseIIに適した範囲は、露光波長λ
の関数というよりも表面レリーフ回折格子間隔dのより
強い関数である。表3は例を与えている。
【0059】
【表3】
【0060】〔カラー同調(tuning)〕同調フィ
ルムを用いたカラー同調は、本発明の画像形成されたH
RFに存在しているホログラムの再生波長を調整するの
に利用されることができる。ホログラムのカラー同調
は、Smothersらの米国特許第4959283号
明細書、Smothersらの米国特許第502490
9号明細書およびGambogiらの米国特許第518
2180号明細書に記載されている。カラー同調は、画
像形成されたHRFのカラー同調フィルムへの張り合わ
せステップとカラー同調フィルムから画像形成されたH
RFへの成分の拡散を行うために、特定の時間と温度に
対して、積層板を過熱するステップとを含み、それによ
り、再生波長の変化が生ずる。カラー同調が利用される
時、カラー同調はUV露光後で、ベーキング(すなわ
ち、スクロール炉における)の前に行われる。UV露光
とスクロール炉におけるベーキングに対する通常の条件
の詳細については例1を参照されたい。
【0061】〔例1〕この例において、およその大きさ
127mm×177.8mm(5″×7″)の金属被覆
された表面レリーフホログラムがマスターホログラムと
して使用された。ホログラムは、垂直入射で、波長47
6nmの波長の光で照射される時、ホログラム面(「フ
ィルム垂直線」)に垂直な方向から約±31°で役目を
果たすように設計されている。この金属被覆された表面
レリーフホログラムの回折格子間隔dは約925nmで
あった。
【0062】デュポンOmniDex(登録商標)70
6ホログラフィック記録フィルム(HRF、光源:イー
・アイ・デュポン・ドゥ・ヌムール・アンド・カンパニ
ー、Wilmington,DE)のおよその大きさ1
27mm×177.8mm(5″×7″)のシートが、
この記録に使用された。このフィルムは、青と緑の化学
放射線に感度を持ち、ポリエステルフィルムベース、感
光性樹脂層および保護カバーシートで構成されている。
フィルムは処理時に少し縮む。ほの暗い、赤い安全光の
下で、保護カバーシートはHRFシートから取り除か
れ、(カバーシート無しの)HRFシートはマスターホ
ログラムの金属被覆された側に張り合わせられた。得ら
れた積層構造は、マスターホログラム/感光性樹脂層/
ポリエステルフィルムベースであった。
【0063】積層板は光学テーブル上に、マスター側を
下にして、平らに配置された。安定性を提供し、平坦さ
を確保するために、角がテーブルにテープで止められ
た。30秒の設定期間後、積層板は、テーブルの上で、
フィルム垂直線から30°の方向から入射する、アルゴ
ンイオンレーザからのS偏光された476nm光の平行
ビームで照射された。合計露光エネルギーは50mJ/
cmであった。
【0064】上述のレーザ露光後、積層板は、UV
「A」放射線(UV「A」放射線は、Alex Rye
rによる著「Light Measurement H
andbook」、International Li
ght,Inc.、Newburyport,MA、
(1997年)において、波長315〜400nmの紫
外光であると定義されている)で、全露光量100mJ
/cmで、感光性樹脂層/ポリエステルフィルムベー
ス側から露光され、次に、画像形成されたHRFを提供
するために、OmniDex(登録商標)Scroll
Oven(イー・アイ・デュポン・ドゥ・ヌムール・
アンド・カンパニー、Wilmington,DE)に
おいて、140℃で8分間ベーキングされた。(Scr
oll Ovenにおけるベーキングのために、積層板
は、PETベースの粘着テープを用いてMylar(登
録商標)PETウェブに固定され、次に、ベーキング中
は強制空気(forced−air)炉であるScro
ll Ovenを、花綱のように(in festoo
n fashion)移動させられた。)
【0065】上で明細に述べたように、積層板をベーキ
ングした後、マスターは感光性樹脂層の画像形成された
HRFから除去され、感光性樹脂層は、両面のある透き
通った感圧性接着剤(Mactac IP2100、M
organ Adhesives Co.、Stow,
OH)の一方の面に張り合わせられた。1枚のCron
ar(登録商標)black PET(イー・アイ・デ
ュポン・ドゥ・ヌムール・アンド・カンパニー、Wil
mington,DE)が両面のある接着剤の他方の面
に張り合わせられた。(この処置は、露光/硬化が行わ
れたホログラフィック記録フィルムにおいて、この時点
で存在しているならば、任意の表面レリーフパターンを
破壊するために行われた。この処理の後で観察可能なホ
ログラムは体積ホログラムであり、表面レリーフホログ
ラムではない。)得られた画像形成されたHRFサンプ
ルは、観察領域のサイズ、約73.5mm×122.5
mm(3″×5″)に調整された。
【0066】画像形成されたHRFサンプルの一方の側
の表面上に入射した(すなわち、光が、レーザ画像化が
行われたのと同じ側で、HRFのポリエステルフィルム
ベース上に入射した)、広帯域白色光源からの広帯域白
色光で照射された時、画像形成されたHRFサンプル
は、およそ記録角度で照射された時、元の表面レリーフ
ホログラムのコピーを表示した。(400が画像形成さ
れたHRF、410が画像形成されたHRFの一方の側
の表面、405が広帯域白色光源である、個々の層は示
されないで図6に概略的に示されているように、)画像
形成されたHRFサンプルの平面に垂直か、または、ほ
ぼ垂直に観察された時、観察されたホログラムは青であ
った。図6において、ある部分の位置決めが回転時にど
のように変わるかを説明するために、415は画像形成
されたHRF400のある任意の部分を表わしている。
画像形成されたHRFサンプルにおいて観察された、こ
の青いホログラムは、m=+1次の回折光から得られた
主ホログラムであるという特徴をもった体積ホログラム
である。
【0067】次に、図7で説明されているように、画像
形成されたHRFサンプル400は、一方の側の表面4
10に垂直な軸420のまわりに180°回転させら
れ、そして、広帯域白色光源405は、回転後に、広帯
域白色光が、画像形成されたHRFサンプルの一方の側
の表面の別の部分に入射するように、固定かほぼ固定さ
れるかのいずれかの状態にされた。
【0068】回転に続いて、図8に説明されているよう
に、画像形成されたHRFサンプル400の一方の側の
表面410の別の部分に入射した、広帯域白色光源40
5からの広帯域白色光で照射された時、画像形成された
HRFサンプル400は、およそ記録角度での照射によ
り、元の表面レリーフホログラムのコピーを表示した。
観察されたホログラムは、(図8で説明されているよう
に、)画像形成されたHRFサンプルの平面に垂直か、
または、ほぼ垂直に観察された時、明るい緑がかった金
であった。画像形成されたHRFサンプルにおいて観察
された、この緑がかった金のホログラムは、m=−1次
の回折光から得られた補助ホログラムであるという特徴
をもった体積ホログラムである。
【0069】同じ画像形成されたHRFサンプル400
がHRFサンプルの表面に垂直な方向に入射する白色光
で照射された時、元の表面レリーフホログラムから観察
された再生と同じ2つの再生信号が観察されることがで
きた。1つの信号は、ほぼ元の入射露光角度で観察さ
れ、青であった。他の信号は、第1の信号の角度に対し
て、大きさが同じだが、符号(正または負)が反対の角
度で観察された。この信号はカラーが緑がかった金であ
った。
【0070】この例におけるm=+1次に対して、傾斜
角度(Φ)と間隔(Λ)は、それぞれ10°と15
9nmであった。
【0071】この例におけるm=−1次に対して、傾斜
角度(Φ−1)と間隔(Λ−1)は、それぞれ−11°
と183nmであった。
【0072】上述の傾斜角度と間隔はn=1.515
(使用されたタイプの感光性樹脂フィルムに対する通常
値である)を仮定して計算された。
【0073】〔例2〕この例において使用された画像形
成されたHRFサンプルは、表面レリーフホログラムか
ら除去された後に感光性樹脂に貼り付けられた感圧接着
剤が、黒裏張りフィルムと組み合わされた両面のある接
着剤の代わりに片面透明接着剤(Morgan Adh
esives Company、Stow,Ohioか
ら利用できるMactac IP7000)であったこ
とを除いて、例1において定義された体積ホログラムと
同様にして準備された。
【0074】図7を参照して、画像形成されたHRFサ
ンプルは、この例においては500として示されている
(例1においては、400で示された)。図9において
示されているように、510は画像形成されたHRFサ
ンプル500の第1表面であり、510は画像化が初期
に行われた、画像形成されたHRFの側である。図7に
おいて、515はある部分の位置きめが回転時にどのよ
うに変わるかを説明するために、画像形成されたHRF
500の任意のある部分を表わしている。広帯域白色光
源505による第1表面510の照射時に、画像形成さ
れたHRF500は、およそ記録角度での照射により、
元の表面レリーフホログラムのコピーを表示した。(5
00が画像形成されたHRF、510が画像形成された
HRFの(一方の側の)第1表面、505が使用された
広帯域白色光源である、個々の層は示されないで図9に
概略的に示されているように、)画像形成されたHRF
サンプルの平面に垂直か、または、ほぼ垂直に観察され
た時、観察されたホログラムは青であった。この第1表
面510は、可干渉光源を用いて画像化が行われたHR
Fの側、すなわち、この例ではポリエステルフィルムベ
ース側である、画像化中に可干渉光が入射した側であ
る。画像形成されたHRFサンプルにおいて観察され
た、この青いホログラムは、m=+1次の回折光から得
られた主ホログラムであるという特徴をもった体積ホロ
グラムである。
【0075】次に、図10において説明されているよう
に、画像形成されたHRFサンプル500は、画像形成
されたHRFサンプル500の中心面にある軸520の
まわりに180°回転させられ、そして、広帯域白色光
源505は、回転後に、広帯域白色光が、画像形成され
たHRFサンプル500の(他方の側の)第2表面53
0に入射するように、固定かほぼ固定されるかのいずれ
かの状態にされた。
【0076】回転に続いて、図11に説明されているよ
うに、画像形成されたHRFサンプル500の第2表面
530上に入射した、広帯域白色光源505からの広帯
域白色光で照射された時、画像形成されたHRFサンプ
ル500は、およそ記録角度での照射により、元の表面
レリーフホログラムのコピーを表示した。観察されたホ
ログラムは、(図11で説明されているように、)画像
形成されたHRFサンプルの第2表面530に垂直か、
または、ほぼ垂直に観察された時、明るい緑がかった金
であった。画像形成されたHRFサンプルにおいて観察
された、この緑がかった金のホログラムは、m=−1次
の回折光から得られた補助ホログラムであるという特徴
をもった体積ホログラムである。
【0077】〔比較例1〕この例のHOEは、以下の例
外をもつものとして、例1において説明された体積ホロ
グラムと同様にして準備された。
【0078】(A)使用されたマスターホログラムは例
1において準備された体積ホログラムであり、表面レリ
ーフホログラムではなかった。未露光の感光性樹脂フィ
ルムが張り合わされた側は、第1ホログラムの「ポリエ
ステルベース」側、すなわち、貼り付けられた黒のCr
onar(登録商標)をもつ側と反対側であった。
【0079】(B)画像化に使用された入射レーザビー
ムの角度は、例1において使用された角度と同様であっ
たが、同じではなかった。角度は、例1と同じ位置と方
向に、レーザビーム内で例1のホログラムを配置し、観
察されるホログラフィック画像が、観察者により決定さ
れる効率が最大化されるまで、入射レーザビーム角度を
調整することにより決定された。このレーザ照射下で、
例1のホログラムは1つの画像再生角度のみを示した。
例1と同様に、露光と処理を行った後に、この例におい
て作成された、画像形成されたHRFは、広帯域白色光
で照射された(例1に対する図6において示されている
のと同様に)。記録された体積ホログラムはおよそ記録
角度での照射で、元の表面レリーフホログラムのコピー
を表示した。観察されたホログラムは青で、m=+1の
主ホログラムであるという特徴をもっていた。記録され
たホログラムが記録時に使用された軸に対して180°
回転させられた時(回転は図6において示されているの
と同様である)、ホログラムは観察されなかった。
【0080】〔比較例2〕例1においてマスターとして
使用された元の表面レリーフホログラムは、30°の照
射角度で、種々の波長(476nm、488nm、51
4nm、532nmおよび647nm)のレーザ光で照
射された。それぞれの波長に対して、他の波長が存在し
ない状態で観察されると、ホログラフィック画像はフィ
ルム垂直線に近い再生角度で見ることができた。他の任
意の角度では他の再生は観察されなかった。入射レーザ
光が、最初の観察で使用された側に対して、フィルム垂
直線の反対側から入射するように、ホログラムがホログ
ラムの平面に垂直な軸のまわりに180°回転させられ
た時(図6において示されているのと同様な回転)、同
じレーザカラーの再生画像が、フィルム垂直線方向近く
で再び観察された。
【0081】〔例3〕この例は、表面レリーフホログラ
ムの金属被覆された側または金属被覆されていない側の
いずれかが、本発明における表面レリーフホログラムを
コピーするために使用されることができることを説明し
ている。
【0082】この例の2つのHOEは、以下の例外をも
つものとして、例1において説明されている体積ホログ
ラムと同様にして準備される。
【0083】(A)マスターホログラムが除去された後
にHOEに貼り付けられた感圧接着剤が、片面透明接着
剤(Mactac IP7000、Morgan Ad
hesives Company、Stow,Ohi
o)であり、両面接着剤ではなかった。黒い材料は貼り
付けられていなかった。
【0084】(B)この例において準備されたHOEの
1つは、例1においてと同様に、表面レリーフホログラ
ムの金属被覆された側に張り合わせられた後、露光され
た。他のHOEは表面レリーフホログラムの他の側(金
属被覆されていない)に張り合わせられた後、露光され
た。
【0085】両方のHOEは例1および2において述べ
られ、図6および7において説明されているように、広
帯域白色光において観察された。例1および2に述べら
れている再生信号は、元の表面レリーフホログラムの金
属被覆された側から生成されたHOEと金属被覆されて
いない側から生成されたHOEの両方に対して観察され
た。
【0086】〔預言的な例1〕この例のHOEは、以下
の例外をもつものとして、例1の技術および材料を用い
て、準備される。
【0087】(A)感光性樹脂(HRF、光源:イー・
アイ・デュポン・ドゥ・ヌムール・アンド・カンパニ
ー、Wilmington,DE)は赤の化学放射線に
反応する。
【0088】(B)露光波長は647nmである。
【0089】得られたHOEはおよそ記録角度で入射す
る広帯域白色光で照射される。画像形成されたHRFサ
ンプルの平面に垂直か、または、およそ垂直に観察され
る時、観察されるホログラムは赤である。
【0090】白色光源は、固定か、およそ固定のいずれ
かのままであり、図7において説明されているように、
HOEはフィルム面に垂直な軸のまわりに180°回転
させられる。ホログラフィック再生は観察されない。次
に、ホログラムは暗視ビュア(viewer)のような
IR感受性デバイスを通して観察される。(反転された
深さ情報をもつ)元のホログラムのIR画像は、白色光
源が記録角度に近い角度で、ビュアがフィルム面に垂直
な角度に位置する時に観察される。
【0091】ホログラムは、白色光源が固定か、およそ
固定のままにされた状態で、元の位置へ戻され、HOE
が、図10におけるのと同様に、フィルム面、そして、
反射面内にある軸のまわりに180°回転させられる。
ホログラフィック再生は観察されない。次に、ホログラ
ムは暗視ビュアのようなIR感受性デバイスを通して観
察される。元のホログラムのIR画像は、白色光源が記
録角度に近い角度で、ビュアがフィルム面に垂直な角度
に位置する時に観察される。
【0092】〔例4〕この例は、本発明において、体積
位相材料における表面レリーフホログラムのコピーに関
する深さ情報を説明している。
【0093】この例のHOEは、以下の例外をもつもの
として、例1において述べられている体積ホログラムと
同様にして準備された。
【0094】(A)マスターホログラムが除去された後
にHOEに貼り付けられた感圧接着剤が、片面透明接着
剤(Mactac IP7000、Morgan Ad
hesives Company、Stow,Ohi
o)であり、両面接着剤ではなかった。黒い材料は貼り
付けられていなかった。
【0095】(B)この例でマスターとして使用された
表面レリーフホログラムは、画像の一部がフィルムの平
面内に存在するように見え、一部がフィルムの背後で
「浮いている」ように見える、すなわち、ホログラムが
明かな「深さ」を有している、ホログラムであった。そ
の他の点では、再生特性は、例1の表面レリーフホログ
ラムにおいて使用されたものとほぼ同じであったため、
全ての記録された傾斜角度と間隔もまた例1の記録され
たHOEのものとほぼ同じであった。
【0096】この例のHOEは、画像形成されたHRF
サンプルの一方の側の表面上に入射する広帯域白色光に
おいて最初に観察され、およそ記録角度での照射時に、
元の表面レリーフホログラムのコピーを表示した。観察
されたホログラムは、図6において説明されているよう
に、およそフィルム面に垂直に観察される時、青であっ
た。このホログラムは、元の表面レリーフホログラムか
らのm=+1次の回折光の記録から得られた主ホログラ
ムであるという特徴をもっていた。
【0097】次に、画像形成されたHRFサンプルは、
図8において説明されている位置に、図7において説明
されているように、フィルム面に垂直な軸のまわりに1
80°回転させられた。広帯域白色光源は、ホログラム
がおよそ記録角度で照射されるように、およそ固定され
たままにされた。観察されたホログラムは、明るい、緑
がかった金であって、元のホログラムの「深い」部分は
ホログラムの前で浮いているように見えたため、画像
は、フィルム面を通して反転されてはいるが、元の画像
のように見えた。このホログラムは、元の表面レリーフ
ホログラムからのm=−1次の回折光の記録から得られ
た補助ホログラムであるという特徴をもっていた。
【0098】次に、画像形成されたHRFサンプルと白
色光源が元の位置に戻された、その結果、観察された再
生は、再び、元の表面レリーフホログラムの青のコピー
となった。次に、ホログラムが、背面からではあるが、
およそ記録角度で照射されるように、HOEは、フィル
ム面、そして、図10における反射面に存在する軸のま
わりに180°、図11において示されている位置まで
回転させられた。観察されたホログラムは、明るい、緑
がかった金であって、その他の点では、元のホログラム
と同じであった。このホログラムは、共役方向で照射さ
れた、上述したのと同じ補助ホログラムであった。
【0099】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ホログラフィック光学要素は全くコピーできなくされて
おり、その結果、現在当技術分野で公知のホログラフィ
ック技術を用いては偽造されることができないこととし
たので、セキュリティ用途における要求を満足させ得
る、ホログラフィック光学要素を作製する方法およびセ
キュリティデバイスとして使用される要素の真正を確立
する関連方法を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】物体波がSIGで、参照波がREFで示されて
いる、反射ホログラムの接触コピーのいくつかの基本的
な特徴を説明する図である。
【図2】記録媒体20(たとえば、HRF)を表面レリ
ーフホログラム90に光学的に結合するために存在して
いるカップリング媒体30(たとえば、カップリング液
体)を有している通常のコピーをするためのスタック
(stack)を説明する図である。
【図3】説明的であるが、通常の回折格子間隔値(d=
1000nm)と光源照射波長(λ=514nm)に
対して、表面レリーフホログラム(90)からの空気中
における再生を説明する図である。(光線は、奇数およ
びゼロ次数の回折に対してのみ示されている)
【図4】表面レリーフホログラム(90)からの感光性
樹脂媒体(たとえば、約1.5の屈折率を有しているH
RF)における再生を説明する図である。
【図5】白色光ビームの入射角度が変わる時に(この図
において示されているように、角度θに対して青、角度
δに対して金)、観察者により見られる、異なるカラー
の2つのホログラムを説明する図である。これらの異な
るカラーのホログラムを観察することは、本発明のホロ
グラフィック光学要素の真正を確立する方法の1つであ
る。
【図6】視線をHOEに垂直にした状態で、広帯域白色
光源(405)でHOEの一方の側410から照射した
時に、本発明のホログラフィック光学要素(HOE)
(400)の観察者により見られた時の、ホログラフィ
ック画像の特徴を説明する図である。この図は、また、
セキュリティデバイスとして本発明のHOEを立証する
1つの方法である。
【図7】視線をHOEに垂直にした状態で、広帯域白色
光源(405)でHOEの一方の側410から照射した
時に、本発明のホログラフィック光学要素(HOE)
(400)の観察者により見られた時の、ホログラフィ
ック画像の特徴を説明する図である。この図は、また、
セキュリティデバイスとして本発明のHOEを立証する
1つの方法である。
【図8】視線をHOEに垂直にした状態で、広帯域白色
光源(405)でHOEの一方の側410から照射した
時に、本発明のホログラフィック光学要素(HOE)
(400)の観察者により見られた時の、ホログラフィ
ック画像の特徴を説明する図である。この図は、また、
セキュリティデバイスとして本発明のHOEを立証する
1つの方法である。
【図9】最初にHOEの一方の側(510)から、その
後、HOEの他方の側(530)から、広帯域光源(5
05)で照射した時に、本発明のHOE(500)の観
察者により見られた時の、ホログラフィック画像の特徴
を説明する図である。この図は、また、セキュリティデ
バイスとして本発明のHOEを立証する別の方法であ
る。
【図10】最初にHOEの一方の側(510)から、そ
の後、HOEの他方の側(530)から、広帯域光源
(505)で照射した時に、本発明のHOE(500)
の観察者により見られた時の、ホログラフィック画像の
特徴を説明する図である。この図は、また、セキュリテ
ィデバイスとして本発明のHOEを立証する別の方法で
ある。
【図11】最初にHOEの一方の側(510)から、そ
の後、HOEの他方の側(530)から、広帯域光源
(505)で照射した時に、本発明のHOE(500)
の観察者により見られた時の、ホログラフィック画像の
特徴を説明する図である。この図は、また、セキュリテ
ィデバイスとして本発明のHOEを立証する別の方法で
ある。
【符号の説明】
1 HRF(ホルグラフィック記録フィルム) 5 マスターホログラム SIG 物体波 REF 参照波 10 記録媒体基板 20 記録媒体 30 カップリング媒体 50 入射ビーム(i=45°) 60 m=+1の回折されたビーム 70 m=0の反射され、回折されていないビーム 80 m=3の回折されたビーム 85 金属被覆された層 90 表面レリーフホログラム 100 フィルム垂直線 200 光源ビーム 210 m=+1の回折されたビーム 220 m=0の反射されたビーム 230 m=−1の回折されたビーム 240 m=3の回折されたビーム 250 スタック260に垂直な破線 260 スタック 300 画像形成されたHRFサンプル 310 広帯域白色光源 320 画像形成されたHRFの一方の側の表面 400、500 画像形成されたHRFサンプル、ホロ
グラフィック光学要素 405、505 広帯域白色光源 410、510 画像形成されたHRFの一方の側の表
面、ホログラフィック光学要素の一方の側 415、515 画像形成されたHRFの任意の部分 420 410に垂直な軸 520 画像形成されたHRFサンプルの中心面内にあ
る軸 530 画像形成されたHRFサンプルの第2表面、ホ
ログラフィック光学要素の一方の側
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 シルビア ヒューイット スティーブンソ ン アメリカ合衆国 19810 デラウェア州 ウィルミントン インディアン フィール ド ロード 35 Fターム(参考) 2K008 AA13 BB04 EE04 FF11 FF17 GG01 HH19

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セキュリティデバイスとして役立つ体積
    ホログラフィック光学要素を作製する方法であって、 (a)感光層と表面レリーフホログラムが、1)直接接
    触、および、2)それぞれが1を超える屈折率をもつ1
    つまたは複数の媒体により分離されることからなるグル
    ープから選択された関係にあるような形で、表面レリー
    フホログラムに隣接して感光層を配置するステップと、 (b)少なくとも1つの主ホログラムと少なくとも1つ
    の補助ホログラムを備えている反射ホログラムとして表
    面レリーフホログラムを感光層に記録するために、前記
    感光層と前記表面レリーフホログラムを可干渉性光ビー
    ムにさらすステップと、 (c)体積ホログラフィック光学要素を得るために、画
    像形成された前記感光層から前記表面レリーフホログラ
    ムを分離するステップとを備えることを特徴とする方
    法。
  2. 【請求項2】 以下の関係 |2nsin(Φ)cos(Φ)|<1 450nm≦2nΛcos(Φ)≦700nm |sin−1{2nsin(Φ)cos(Φ)}|≧
    5° を満たすような値を有している、n、ΛおよびΦで実
    行され、それにより、前記ホログラフィック光学要素に
    おいて生成された少なくとも1つの補助ホログラムが見
    られることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 前記感光層が、カップリング剤、エチレ
    ンで非飽和の(ethylenically unsa
    turated)モノマーおよび光開始剤(photo
    initiator)または光開始剤システムを備えて
    いる感光性樹脂層であることを特徴とする請求項1に記
    載の方法。
  4. 【請求項4】 前記配置するステップが、前記感光層を
    前記表面レリーフホログラムと直接接触させて配置する
    ことにより行われることを特徴とする請求項1に記載の
    方法。
  5. 【請求項5】 前記配置するステップが、前記感光性層
    を前記表面レリーフホログラムから、それぞれが1を超
    える屈折率を有している1つまたは複数の媒体だけ離す
    ことにより行われることを特徴とする請求項1に記載の
    方法。
  6. 【請求項6】 請求項1の方法により作製されることを
    特徴とするホログラフィック光学要素。
  7. 【請求項7】 正の整数である回折次数mを有してい
    る少なくとも1つの主ホログラムと、mがmに等し
    くないという条件で、負または正の整数である回折次数
    を有している少なくとも1つの補助ホログラムとを
    備えていることを特徴とする請求項6に記載のホログラ
    フィック光学要素。
  8. 【請求項8】 前記少なくとも1つの主ホログラムが正
    の奇数である回折次数mを有しており、また、前記少
    なくとも1つの補助ホログラムが負の奇数である回折次
    数mを有していることを特徴とする請求項7に記載の
    ホログラフィック光学要素。
  9. 【請求項9】 mが+1であり、また、mが=−1
    であることを特徴とする請求項8に記載のホログラフィ
    ック光学要素。
  10. 【請求項10】 ホログラフィック光学要素の真正を確
    立する方法であって、 (a)ホログラフィック光学要素の表面に対する垂直線
    に対して計測された角度θで、白色光でホログラフィッ
    ク光学要素を照射し、同時に、ホログラフィック光学要
    素を垂直線に沿って観察し、それにより、|θ|がおよ
    そ15°〜55°の範囲にある、第1カラーを有してい
    るホログラフィック画像を見るステップと、 (b)ホログラフィック光学要素の表面に対する垂直線
    に対して計測された角度δ=−θ±15°で、白色光で
    ホログラフィック光学要素を照射し、同時に、ホログラ
    フィック光学要素を垂直線に沿って観察し、第1カラー
    の波長より長い波長を特徴とする第2カラーを有してい
    るホログラフィック画像が観察できるかを確認するステ
    ップと、 (c)第1カラーのホログラフィック画像がステップ
    (a)で観察され、第2カラーのホログラフィック画像
    がステップ(b)で観察される時のみ、ホログラフィッ
    ク光学要素が本物であると立証するステップとを備える
    ことを特徴とする方法。
  11. 【請求項11】 ホログラフィック光学要素の真正を確
    立する方法であって、 (a)ホログラフィック光学要素の中心面に対する垂直
    線に対して計測された角度θで、白色光でホログラフィ
    ック光学要素の第1表面を照射し、同時に、ホログラフ
    ィック光学要素の第1表面を垂直線に沿って観察し、そ
    れにより、|θ|が15°〜55°の範囲にある、第1
    カラーを有しているホログラフィック画像を見るステッ
    プと、 (b)ステップ(a)からの照射が、今度は第2表面上
    に入射するように、照射を続けながら、ホログラフィッ
    ク光学要素の中心面の軸のまわりに180°ホログラフ
    ィック光学要素を回転し、同時に、ホログラフィック光
    学要素の第2表面を垂直線に沿って観察し、第1カラー
    の波長より長い波長を特徴とする第2カラーを有してい
    るホログラフィック画像が観察できるかを確認するステ
    ップと、 (c)第1カラーのホログラフィック画像がステップ
    (a)で観察され、第2カラーのホログラフィック画像
    がステップ(b)で観察される時のみ、ホログラフィッ
    ク光学要素が本物であると立証するステップとを備える
    ことを特徴とする方法。
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