JP2002277969A - 画像露光装置 - Google Patents

画像露光装置

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JP2002277969A
JP2002277969A JP2001081040A JP2001081040A JP2002277969A JP 2002277969 A JP2002277969 A JP 2002277969A JP 2001081040 A JP2001081040 A JP 2001081040A JP 2001081040 A JP2001081040 A JP 2001081040A JP 2002277969 A JP2002277969 A JP 2002277969A
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Toru Tanihata
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Noritsu Koki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像露光装置において、高画質が必要な画像
については高画質を維持しながら、可及的に露光処理能
力を向上させる 【解決手段】 写真感光材料に対して露光用光ビームL
Bを主走査方向に走査するビーム走査手段BSと、前記
写真感光材料に対する露光用光ビームLBの走査エリア
と前記写真感光材料とを前記主走査方向と交差する副走
査方向に相対移動させる搬送手段ETとが設けられ、ビ
ーム走査手段BSは、前記写真感光材料上における露光
位置を前記副走査方向に位置ずれさせながら同一の画像
情報で設定走査回数繰り返して走査することにより、前
記副走査方向における1画素分の露光画像を形成するよ
うに構成された画像露光装置において、ビーム走査手段
BSは、前記設定走査回数が変更設定可能に構成されて
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、写真感光材料に対
して露光用光ビームを主走査方向に走査するビーム走査
手段と、前記写真感光材料に対する前記露光用光ビーム
の走査エリアと前記写真感光材料とを前記主走査方向と
交差する副走査方向に相対移動させる搬送手段とが設け
られ、前記ビーム走査手段は、前記写真感光材料上にお
ける露光位置を前記副走査方向に位置ずれさせながら同
一の画像情報で設定走査回数繰り返して走査することに
より、前記副走査方向における1画素分の露光画像を形
成するように構成された画像露光装置に関する。
【0002】
【従来の技術】かかる画像露光装置は、露光用光ビーム
の走査エリアと写真感光材料(例えば、印画紙等)との
前記副走査方向での相対移動と、露光用光ビームの主走
査方向での走査とを連動させて、写真感光材料上に露光
画像を形成するものである。このような形式の画像露光
装置において、従来、副走査方向での解像度を擬似的に
高めて画質を向上させるために、前記写真感光材料上に
おける露光位置を前記副走査方向に位置ずれさせながら
同一の画像情報で設定走査回数繰り返して走査すること
により、前記副走査方向における1画素分の露光画像を
形成する手法を取っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来構成では、画質を向上させることができるものの、露
光用光ビームの走査回数が増えることになるので、必ず
しも高画質を要求されないような画像を露光する場合で
も、高画質が要求される画像と同様の処理が実行され
て、露光処理速度が低下してしまう不都合があった。本
発明は、かかる実情に鑑みてなされたものであって、そ
の目的は、高画質が必要な画像については高画質を維持
しながら、可及的に露光処理能力を向上させる点にあ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記請求項1記載の構成
を備えることにより、写真感光材料に対して露光用光ビ
ームを主走査方向に走査するビーム走査手段と、前記写
真感光材料に対する前記露光用光ビームの走査エリアと
前記写真感光材料とを前記主走査方向と交差する副走査
方向に相対移動させる搬送手段とが設けられ、前記ビー
ム走査手段は、前記写真感光材料上における露光位置を
前記副走査方向に位置ずれさせながら同一の画像情報で
設定走査回数繰り返して走査することにより、前記副走
査方向における1画素分の露光画像を形成するように構
成された画像露光装置において、前記ビーム走査手段
は、前記設定走査回数が変更設定可能に構成されてい
る。
【0005】すなわち、副走査方向において1画素分の
露光画像を構成する露光用光ビームの走査回数を変更設
定できるようにして、例えば人物写真のような高画質が
要求される画像については十分な画質が得られる走査回
数を設定し、例えば一般風景写真のようなそれほど高画
質が要求されない画像については少ない走査回数に変更
設定して、高速に露光処理を行えるようにすることがで
きる。もって、高画質が必要な画像については高画質を
維持しながら、可及的に露光処理能力を向上させること
ができるに至った。
【0006】又、上記請求項2記載の構成を備えること
により、前記搬送手段は、前記設定走査回数を変更する
前後において、前記写真感光材料上に形成された露光画
像の前記副走査方向の画素の並び間隔が同一となるよう
に、前記設定走査回数の変更設定に伴って前記走査エリ
アと前記写真感光材料との相対移動速度を変更設定する
ように構成されている。すなわち、上述のように、副走
査方向において1画素分の露光画像を構成する露光用光
ビームの走査回数を変更設定できるようにした場合、例
えば、露光する画像の副走査方向での画素数をリサンプ
ルにより変更すれば、必ずしも前記設定走査回数を変更
する前後において副走査方向の画素の並び間隔が同一と
なるようにする必要はないが、上述のように前記設定走
査回数の変更設定に伴って前記走査エリアと写真感光材
料との相対移動速度を変更設定することで、露光する画
像情報を変更することなく使用でき、画像情報の取り扱
いを簡素化することができる。尚、この搬送手段による
相対移動速度は、相対移動が間欠的な動作であるときは
平均的な速度を意味する。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の画像露光装置を写
真焼付装置に備えた場合の実施の形態を図面に基づいて
説明する。本実施の形態で例示する写真焼付装置DP
は、いわゆるデジタルミニラボ機として知られているも
のであり、図3のブロック構成図に示すように、現像処
理済みの写真フィルム1(以下、単に「フィルム1」と
略称する)の駒画像を読み取るフィルムスキャナFS
と、フィルムスキャナFSにて読み取った駒画像を写真
感光材料としての印画紙2に露光し且つ現像処理する画
像露光装置EPとから構成されている。 〔フィルムスキャナFSの概略構成〕フィルムスキャナ
FSには、図3に概略的に示すように、ハロゲンランプ
10と、ハロゲンランプ10から出射した光の色バラン
スを調整するための調光フィルタ11と、調光フィルタ
11を通過した光を均等に混色するミラートンネル12
と、搬送機構13aや図示を省略するフィルムマスク等
が備えられてフィルム1を所定の読取り位置に位置させ
るフィルムマスクユニット13と、フィルム1の駒画像
を光電変換するためのCCDラインセンサユニット14
と、フィルム1の画像をCCDラインセンサユニット1
4上に結像させるためのレンズ15と、光路を90度屈
曲させるためのミラー16と、CCDラインセンサユニ
ット14の出力信号を増幅及びA/D変換等する処理回
路17と、その処理回路17の出力信号に基づいて画像
露光装置EPのための露光用画像データを生成すると共
にフィルムスキャナFS内の各部の作動を制御するスキ
ャナ制御部18と、仕上がりプリント画像をシミュレー
トしたシミュレート画像や各種の制御用の情報を表示す
るモニタ19と、スキャナ制御部18に対して露光条件
の手動設定等を入力操作するための操作卓20とが設け
られている。
【0008】CCDラインセンサユニット14は、約5
000個のCCD素子をフィルム1の幅方向に配列した
CCDラインセンサを3列に並べて備えており、各CC
Dラインセンサの受光面には夫々赤色、緑色、青色のカ
ラーフィルタが形成されて、フィルム1の駒画像を色分
解して検出する。フィルムスキャナFSでは、フィルム
マスクユニット13にフィルム1がセットされると、搬
送機構13aにてフィルム1の搬送が開始され、駒画像
が順次読み取られて、赤色、緑色、青色毎のデジタル画
像データとしてスキャナ制御部18に出力される。
【0009】スキャナ制御部18では、処理回路17か
ら入力された画像データによってプリントを作成した場
合に得られるであろうシミュレート画像を演算して求
め、それをモニタ19に表示する。操作者は、このモニ
タ19上のシミュレート画像を観察して、適正な画像が
得られていなければ、操作卓20から露光条件の修正入
力操作を行う。スキャナ制御部18は、処理回路17か
ら入力された画像データとその修正入力とに従って予め
設定された演算条件で赤色、緑色、青色毎の露光用画像
データを生成する。スキャナ制御部18には、上述の処
理回路17からの画像入力の他に、光磁気ディスクドラ
イブ,CD−ROMドライブ及びメモリーカード読取り
装置等を備えて各種の記録(記憶)媒体に記録された画
像情報を入力するための外部入力装置9が接続されてお
り、この外部入力装置9からはデジタルカメラで撮影さ
れた画像情報やCG画像の画像情報等が入力されて、フ
ィルム1の画像情報と同様に画像露光装置EPへ出力す
る露光用画像データが生成される。
【0010】詳しくは後述するが、画像露光装置EPは
画像を高品質で露光する高精細設定と、画質は若干低下
するものの高速で露光処理できる高速露光設定との2つ
の露光モードで露光できるように構成されており、画像
露光装置EPは原則として前記高精細設定で露光処理を
実行するが、操作者は、前記高速露光設定とすることを
各画像毎に操作卓20から指示入力することができる。
操作者がプリントする画像をモニタ19にて観察して、
前記高精細設定で露光する必要のない画像であると判断
したときは、操作卓20から前記高速露光設定を指示入
力し、この指示入力された設定情報は露光用画像データ
と共にスキャナ制御部18から画像露光装置EPに送ら
れる。
【0011】〔画像露光装置EPの全体構成〕画像露光
装置EPは、図4にその外観を示すように、フィルムス
キャナFSとは別体で構成されており、内部には、印画
紙2に対して露光用光ビームを走査することにより印画
紙2上に露光画像を形成するビーム走査手段BSとして
の画像露光ユニット25と、画像露光ユニット25にて
露光された印画紙2を現像処理する現像処理部26と、
印画紙マガジン5から引き出された印画紙2を現像処理
部26へ搬送する印画紙搬送系PTと、現像処理部26
にて現像された印画紙2をオーダ毎に分類するためのソ
ータ3と、現像処理部26から排出された印画紙2をソ
ータ3へ搬送するコンベア4と、これら各部を制御して
前記画像露光ユニット25と共にビーム走査手段BSを
構成する露光制御部6とが設けられている。更に、印画
紙搬送系PTの搬送経路の途中には、印画紙マガジン5
から引き出された長尺の印画紙2を設定プリントサイズ
に切断するカッタ28と、そのカッタ28で切断され一
列で搬送される印画紙2を複数の搬送列に振り分けるた
めの振り分け装置29が備えられている。
【0012】〔画像露光装置EPの筐体内の配置構成〕
画像露光装置EPの筐体正面側には観音開き式の正面側
扉30が備えられ、正面側扉30の内方には、機器の配
置を正面視で概略的に示す図2のように、装置下端に印
画紙マガジン5を装填するためのマガジン収納部MLが
左右一対に配置され、左右一対のマガジン収納部MLの
間の空間には、前記印画紙搬送系PTの一部を構成し前
記振り分け装置29や複数の搬送ローラ24a等を収納
する露光前搬送ユニット32が配置され、正面視で右側
のマガジン収納部MLの上部には、前記露光制御部6を
収納する制御ボックス34が配置されている。露光前搬
送ユニット32の上部には、画像露光ユニット25によ
る露光箇所において印画紙2を搬送する露光搬送ユニッ
ト33が配置され、制御ボックス34の上部には、前記
画像露光ユニット25が配置されている。露光搬送ユニ
ット33にも複数の搬送ローラ24bや、搬送ローラ2
4bを駆動する搬送モータ23等が収納されている。
【0013】露光搬送ユニット33及び画像露光ユニッ
ト25の上部には、画像露光ユニット25にて露光され
た印画紙2を露光搬送ユニット33から受け取って搬送
する第1露光後搬送ユニット45,第2露光後搬送ユニ
ット46及び第3露光後搬送ユニット47が配置されて
いる。第1〜第3露光後搬送ユニット45,46,47
にも、他の搬送ユニットと同様に複数の搬送ローラ24
cが収納され、露光搬送ユニット33等と同様に印画紙
搬送系PTの一部を構成する。画像露光装置EPの筐体
上部側には、これら第1〜第3露光後搬送ユニット4
5,46,47に対して保守作業を行うための上部カバ
ー31が備えられており、水平軸心周りに揺動開閉され
る。
【0014】〔画像露光ユニット25の構成〕次に、画
像露光ユニット25の構成について説明する。本実施の
形態における画像露光ユニット25は、レーザを光源と
して印画紙2上に画像を露光するいわゆるレーザ露光式
を採用しており、その概略構成を図1のブロック構成図
に示す。図1に示すように、画像露光ユニット25に
は、赤色,緑色及び青色の単色光をコリメート光として
夫々出射する赤色レーザ光源50r,緑色レーザ光源5
0g及び青色レーザ光源50bと、各レーザ光源50
r,50g,50b夫々の出射光を強度変調するための
音響光学変調素子51(以下、「AOM素子51」と略
称する)と、AOM素子51から出射される露光用光ビ
ームLBのビーム径を調整するためのビームエキスパン
ダ52と、シリンドリカルレンズ53と、赤色,緑色及
び青色の3本の露光用光ビームLBの光軸を1本の光軸
にまとめるプリズム54と、露光用光ビームLBを走査
するためのポリゴンミラー55と、f−θ特性と面倒れ
補正機能とを有する結像レンズ群56とが備えられる
他、露光用光ビームLBの光路を屈曲させるミラー57
やプリズム54へ入射する光を規制するアパーチャ58
が配置されている。このように露光用光ビームLBを一
定方向に走査する形式では、印画紙2に対する露光用光
ビームLBの走査エリアと印画紙2とを前記主走査方向
と交差する副走査方向に相対移動させる必要があるが、
本実施の形態では、上述のように、露光用光ビームLB
の走査エリアは固定とし、搬送手段ETとしての露光搬
送ユニット33にて印画紙2を搬送して前記走査エリア
を通過させる。
【0015】〔露光制御部6の構成〕露光制御部6に
は、図1に概略的に示すように、上記構成の画像露光ユ
ニット25を制御するために、フィルムスキャナFSか
ら入力される露光用画像データを画像露光ユニット25
の露光特性を考慮した画像データに補正演算する画像処
理回路60と、画像処理回路60にて求められた画像デ
ータを赤色,緑色及び青色の各色毎に記憶する画像デー
タメモリ61と、赤色,緑色及び青色の各色毎に備えら
れて画像データメモリ61の出力データをD/A変換す
るD/Aコンバータ62と、D/Aコンバータ62から
の入力信号に応じた振幅を有する制御信号をAOM素子
51に出力するAOM制御回路63と、画像データメモ
リ61に記憶されている各画素の露光量データのうちの
どの記憶アドレスのデータをD/Aコンバータ62へ送
るかを制御するアドレス制御回路64と、D/Aコンバ
ータ62からAOM制御回路63に送る信号の切替えタ
イミングを制御するタイミング制御回路65とが備えら
れ、更に、露光搬送ユニット33の搬送モータ23を制
御するための搬送モータ制御回路66が備えられてい
る。
【0016】〔画像露光ユニット25による露光動作〕
次に、上記構成の画像露光ユニット25及び露光制御部
6の動作を、露光搬送ユニット33の動作と共に概略的
に説明する。フィルムスキャナFSから入力された露光
用画像データは、画像処理回路60によって補正演算さ
れて、画像露光ユニット25によって露光されたときに
良好なプリント画像が得られる画像データに変換され、
画像データメモリ61に順次書き込まれる。画像処理回
路60による処理の結果得られたデータが、露光する画
像の各画素毎の露光量を設定する最終的なデータとな
る。画像処理回路60では、上述の補正処理を実行する
と共に、フィルムスキャナFSから受け取るデータに前
記高速露光設定を指示するデータが含まれていれば、そ
の旨の信号をアドレス制御回路64及び搬送モータ制御
回路66に送る。
【0017】画像データメモリ61に一旦記憶されたデ
ータは、各画素のデータ毎に、タイミング制御回路65
から入力されるクロック信号と同期して画素単位でD/
Aコンバータ62に送られ、アナログ信号に変換された
後にAOM制御回路63に送られる。AOM制御回路6
3は、入力信号に応じた振幅の制御信号をAOM素子5
1に出力し、AOM素子51は入力制御信号の振幅に応
じた透過率でレーザ光源50r,50g,50bから入
射されるレーザ光を透過させる。AOM素子51を通過
した露光用光ビームLBは、ビームエキスパンダ52等
を通過した後にプリズム54に入射し、赤色,緑色及び
青色の3本の露光用光ビームLBが1本の露光用光ビー
ムLBにまとめられ、ポリゴンミラー55の反射面に照
射される。
【0018】駆動モータ55aにて回転駆動されている
ポリゴンミラー55の反射面で反射された露光用光ビー
ムLBは、ポリゴンミラー55の回転軸芯と直交する面
内で走査され、結像レンズ群56によって露光搬送ユニ
ット33にて搬送される印画紙2上に集光される。印画
紙2上での露光用光ビームLBの走査方向が主走査方向
となり、その主走査方向と交差(具体的には、直交)す
る副走査方向は印画紙2の搬送方向となる。露光用光ビ
ームLBの走査エリアを印画紙2が搬送移動されること
によって、印画紙2上にプリントする画像が潜像として
形成される。
【0019】上述のように、本実施の形態の画像露光装
置EPは前記高精細設定と前記高速露光設定との2つの
設定モードにより露光することができる。前記高精細設
定は、印画紙2上における露光位置を前記副走査方向に
位置ずれさせながら同一の画像情報で設定走査回数(本
実施の形態では、2回)繰り返して走査することによ
り、前記副走査方向における1画素分の露光画像を形成
する。この様子を、印画紙2上における露光画像の形成
を模式的に示した図5に基づいて更に説明する。図5で
は、印画紙2に形成される露光画像を、主走査方向にお
いての1画素に相当するドットDTの並びで示してい
る。従って、図5においては、主走査方向に並ぶ1本の
ドット列が露光用光ビームの走査エリアに対応してい
る。
【0020】図5(イ)が前記高精細設定の場合を示し
ており、図5(イ)において「a」で示すドット列と
「a’」で示すドット列は、同じ画像データによって形
成している。「b」と「b’」、「c」と「c’」、
「d」と「d’」、「e」と「e’」、及び、「f」と
「f’」で示すドット列についても同様である。従っ
て、副走査方向では、2つのドットDTで実質的な1画
素を構成している。但し、「a」、「a’」、「b」、
「b’」等の各ドット列の送りピッチは、1回の走査当
たりドット径の略半分であり、2つのドットDTで形成
される実質的な1画素は、正方画素となっている。この
ような露光処理を実行するため、アドレス制御回路64
は、主走査方向の1回分の走査に相当する画像データの
記憶エリアを2度繰り返して指定している。
【0021】一方、前記高速露光設定が指示されたとき
は、アドレス制御回路64は、主走査方向の1回分の走
査に相当する画像データの記憶エリアを1度だけ指定
し、これによって、同一の画像情報で走査する回数(す
なわち、前記設定走査回数)は1回に変更設定され、形
成される露光画像は図5(ロ)に示すように、「a」、
「b」、「c」、「d」等の各ドット列夫々で副走査方
向の1画素分の露光画像を形成することになる。又、搬
送モータ制御回路66は、1回の走査当たりの印画紙2
の送りピッチをドット径と略一致させて、印画紙2の搬
送速度を前記高精細設定の2倍とすることによって、前
記設定走査回数を変更する前後において印画紙2上に形
成された露光画像の副走査方向の画素の並び間隔が同一
となるようにしている。すなわち、図5(イ)において
露光画像の副走査方向における画素に並び間隔に相当す
る「a」列と「b」列の間隔は、図5(ロ)において露
光画像の副走査方向における画素に並び間隔に相当する
「a」列と「b」列の間隔に一致している。
【0022】〔別実施形態〕以下、本発明の別実施形態
を列記する。 (1)上記実施の形態では、副走査方向における1画素
分の露光画像を形成するための露光用光ビームLBの設
定走査回数を2回(高精細設定)から1回(高速露光設
定)に変更する場合を例示しているが、この設定走査回
数の変更は例えば3回から2回へ変更する等、種々変更
可能である。 (2)上記実施の形態では、副走査方向における1画素
分の露光画像を形成するための露光用光ビームLBの設
定走査回数を2段階に変更設定する場合を例示している
が、3段階以上に変更設定する構成としても良い。
【0023】(3)上記実施の形態では、ビーム走査手
段BSは、ポリゴンミラー55にて露光用光ビームLB
を走査するように構成しているが、回折格子を形成した
透明板にて露光用光ビームLBを走査するいわゆるホロ
グラムスキャナを用いても良いし、あるいは、反射鏡を
電磁石等の駆動力で揺動駆動して露光用光ビームLBを
走査する構成とする等、露光用光ビームを走査するため
の具体構成は種々変更可能である。 (4)上記実施の形態では、副走査方向での露光画像の
形成は搬送手段ETにて印画紙2を搬送することにより
行っているが、印画紙2を静止させた状態で画像露光ユ
ニット25を副走査方向に移動させるようにしても良
い。 (5)上記実施の形態では、写真感光材料として印画紙
2を例示しているが、感光フィルム等の種々の写真感光
材料に本発明を適用できる。
【0024】
【発明の効果】上記請求項1記載の構成によれば、副走
査方向において1画素分の露光画像を構成する露光用光
ビームの走査回数を変更設定できるようにして、高画質
が要求される画像については十分な画質が得られる走査
回数を設定し、それほど高画質が要求されない画像につ
いては少ない走査回数に変更設定して、高速に露光処理
を行えるようにすることができる。もって、高画質が必
要な画像については高画質を維持しながら、可及的に露
光処理能力を向上させることができるに至った。
【0025】又、上記請求項2記載の構成によれば、副
走査方向において1画素分の露光画像を形成するための
露光用光ビームの走査回数を変更設定するに伴って前記
走査エリアと写真感光材料との相対移動速度を変更設定
することで、露光する画像情報を変更することなく使用
でき、画像情報の取り扱いを簡素化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態にかかる要部概略構成図
【図2】本発明の実施の形態にかかる画像露光装置の内
部配置図
【図3】本発明の実施の形態にかかる写真焼付装置のブ
ロック構成図
【図4】本発明の実施の形態にかかる画像露光装置の外
観斜視図
【図5】本発明の実施の形態にかかる露光画像の形成状
態を説明する図
【符号の説明】
2 写真感光材料 BS ビーム走査手段 ET 搬送手段

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 写真感光材料に対して露光用光ビームを
    主走査方向に走査するビーム走査手段と、前記写真感光
    材料に対する前記露光用光ビームの走査エリアと前記写
    真感光材料とを前記主走査方向と交差する副走査方向に
    相対移動させる搬送手段とが設けられ、 前記ビーム走査手段は、前記写真感光材料上における露
    光位置を前記副走査方向に位置ずれさせながら同一の画
    像情報で設定走査回数繰り返して走査することにより、
    前記副走査方向における1画素分の露光画像を形成する
    ように構成された画像露光装置であって、 前記ビーム走査手段は、前記設定走査回数が変更設定可
    能に構成されている画像露光装置。
  2. 【請求項2】 前記搬送手段は、前記設定走査回数を変
    更する前後において、前記写真感光材料上に形成された
    露光画像の前記副走査方向の画素の並び間隔が同一とな
    るように、前記設定走査回数の変更設定に伴って前記走
    査エリアと前記写真感光材料との相対移動速度を変更設
    定するように構成されている請求項1記載の画像露光装
    置。
JP2001081040A 2001-03-21 2001-03-21 画像露光装置 Pending JP2002277969A (ja)

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