JP2002277165A - スクリュー式加熱装置 - Google Patents

スクリュー式加熱装置

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JP2002277165A
JP2002277165A JP2001075171A JP2001075171A JP2002277165A JP 2002277165 A JP2002277165 A JP 2002277165A JP 2001075171 A JP2001075171 A JP 2001075171A JP 2001075171 A JP2001075171 A JP 2001075171A JP 2002277165 A JP2002277165 A JP 2002277165A
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JP
Japan
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heated
screw
cylindrical casing
heating
casing
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JP2001075171A
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English (en)
Inventor
Tadao Yoshikawa
忠男 吉川
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Hitachi Zosen Corp
Original Assignee
Hitachi Zosen Corp
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  • Freezing, Cooling And Drying Of Foods (AREA)
  • Treatment Of Sludge (AREA)
  • Drying Of Solid Materials (AREA)
  • Food Preservation Except Freezing, Refrigeration, And Drying (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】被加熱物の軸部での付着および筒状ケーシング
内の被加熱物のプラグ形成を防止するスクリュー式加熱
装置を提供する。 【解決手段】一端側に被加熱物が供給される供給口3お
よび他端側に排出口6が形成された筒状ケーシング11
と、この筒状ケーシング11を外側から加熱する加熱手
段12と、上記筒状ケーシング11に挿通されて該筒状
ケーシング11内に供給された被加熱物を加熱する加熱
用筒体15と、上記筒状ケーシング11の内周面と上記
加熱用筒体15の外周面との間の環状空間部18内に回
転自在に配置されたリボン状のスクリュー羽根19と、
上記筒状ケーシング11の供給口3側および排出口6側
に、被加熱物を押圧してマテリアルシールを形成させる
ための押圧体34、47がそれぞれ配置された被加熱物
供給機5および被加熱物排出機8とから構成されたもの
である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、粉粒体、汚泥、食
品などの被加熱物を加熱・乾燥するためのスクリュー式
加熱装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、粉粒体、汚泥、食品などの被加熱
物を加熱・乾燥する装置としては、図示しないがスクリ
ュー式加熱装置が用いられている。
【0003】このスクリュー式加熱装置は、一端側に投
入口および他端側に排出口が形成された筒状ケーシング
内に、軸部にスクリュー羽根が設けられて駆動モータに
より回転駆動する軸付きスクリューが水平方向に配置さ
れるもので、上記筒状ケーシングの投入口から投入され
た被加熱物が上記軸付きスクリューが回転することによ
り、軸付きスクリューのスクリュー羽根で順次投入口側
から排出口側に搬送されながら高温ガスで加熱されるも
のである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記軸付き
スクリューを回転させて被加熱物を供給口側から排出口
側に搬送させる場合、例えば汚泥などの付着力の大きい
被加熱物は、軸付きスクリューの軸部に付着し、固まっ
てしまうため、この付着物を頻繁に取り除く作業をする
必要があった。また粉粒体などの被加熱物を筒状ケーシ
ング内に充満した場合には、スクリュー溝、すなわちス
クリュー羽根間でプラグを形成し、このプラグが成長す
ると、容易に除去できなくなってしまうことがあった。
【0005】そこで、本発明は、これらの問題を解決す
るようになされたもので、被加熱物の軸部での付着およ
び筒状ケーシング内の被加熱物のプラグ形成を防止する
スクリュー式加熱装置を提供することを目的としてい
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1に記載のスクリュー式加熱装置は、一端側
に被加熱物が供給される供給口および他端側に排出口が
形成された筒状ケーシングと、この筒状ケーシングを外
側から加熱する加熱手段と、上記筒状ケーシングに挿通
されて該筒状ケーシング内に供給された被加熱物を加熱
する加熱用筒体と、上記筒状ケーシングの内周面と上記
加熱用筒体の外周面との間の環状空間部内に回転自在に
配置されたリボン状のスクリュー羽根とから構成された
ものである。
【0007】また、請求項2に記載のスクリュー式加熱
装置は、請求項1に記載のスクリュー式加熱装置におい
て、筒状ケーシングの供給口側に被加熱物供給機および
筒状ケーシングの排出口側に被加熱物排出機を設け、こ
れら被加熱物供給機および被加熱物排出機の排出口側に
は、これら被加熱物供給機および被加熱物排出機内の被
加熱物を押圧する押圧体がそれぞれ配置されたものであ
る。
【0008】さらに、請求項3に記載のスクリュー式加
熱装置は、請求項1または請求項2に記載のスクリュー
式加熱装置において、筒状ケーシングの排出口側に高温
気体導入口が設けられ、筒状ケーシングの供給口側に高
温気体排出口が設けられ、上記高温気体導入口から導入
された高温気体が上記高温気体排出口から排出されるよ
うにしたものである。
【0009】また、請求項4に記載のスクリュー式加熱
装置は、請求項1ないし3のいずれかに記載のスクリュ
ー式加熱装置において、筒状ケーシングの内周面と上記
加熱用筒体の外周面との間の環状空間部内に回転自在に
配置されたスクリュー羽根が中空状に形成されて、該ス
クリュー羽根内に高温気体を導入し得るようにしたもの
である。
【0010】上記請求項1に記載のスクリュー式加熱装
置によると、筒状ケーシング内の被加熱物を搬送して加
熱する際に、該筒状ケーシングの中心部に設けられた加
熱用筒体を固定してリボン状のスクリュー羽根のみを回
転させるため、上記被加熱物の上記筒状ケーシングの内
周面および加熱用筒体の外周面での摩擦力により、該被
加熱物が上記スクリュー羽根とともに回転するのを極力
防止されるので、スクリュー羽根の回転による推力で移
動し易くなり、したがって従来の軸付きスクリューとは
異なり、被加熱物の加熱用筒体での付着および上記スク
リュー式加熱機の筒状ケーシング内の被加熱物のプラグ
形成を防止することができる。
【0011】上記請求項2に記載のスクリュー式加熱装
置によると、筒状ケーシングの供給口側に被加熱物供給
機および排出口側に被加熱物排出機を設け、これら被加
熱物供給機および被加熱物排出機の排出口側には、これ
ら被加熱物供給機および被加熱物排出機内の被加熱物を
押圧する押圧体がそれぞれ配置されるため、被加熱物を
供給、または排出しながら上記筒状ケーシングのシール
を行うことができる。
【0012】上記請求項3に記載のスクリュー式加熱装
置によると、高温気体導入口から導入された高温気体が
高温気体排出口に排出されるため、筒状ケーシング内の
被加熱物は、該被加熱物の移動方向とは、逆方向に流れ
る高温気体からも加熱される。
【0013】上記請求項4に記載のスクリュー式加熱装
置によると、筒状ケーシングの内周面と上記加熱用筒体
の外周面との間の環状空間部内に配置されたスクリュー
羽根が中空状に形成されて、このスクリュー羽根内に高
温気体を導入するため、筒状ケーシング内の被加熱物の
処理効率を増大させることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明のスクリュー式加熱装置
は、粉粒体、汚泥、食品などの被加熱物を加熱・乾燥す
るためのものである。
【0015】以下、本発明の第1の実施の形態のスクリ
ュー式加熱装置を図1に基づき説明する。図1に示すよ
うに、このスクリュー式加熱装置1は、粉粒体、汚泥、
食品などの被加熱物を加熱するスクリュー式加熱機2
と、このスクリュー式加熱機2の供給口3側上方に供給
用連通部4を介して設けられて該スクリュー式加熱機2
に供給される被加熱物を供給する被加熱物供給機5と、
上記スクリュー式加熱機2の排出口6側下方に排出用連
通部7を介して設けられて該スクリュー式加熱機2によ
り加熱された被加熱物を排出する被加熱物排出機8とか
ら構成されている。
【0016】上記スクリュー式加熱機2は、一端側に上
記被加熱物供給機5の排出口9と連通する供給口3およ
び他端側に上記被加熱物排出機8の供給口10と連通す
る排出口6が形成された筒状ケーシング11と、この筒
状ケーシング11を外側から加熱する加熱器(加熱蒸
気、電熱ヒータを用いたもの)、熱交換器などの加熱手
段12と、上記筒状ケーシング11内に、上記筒状ケー
シング11の両端側端板13に形成された貫通孔13A
に挿通して該両端側端板13に設けられた両軸受体14
により水平方向に支持される中空状の加熱用筒体15
と、この加熱用筒体15の両端部にそれぞれ接続されて
高温ガス、または高温空気などの高温気体を該加熱用筒
体15内に通過させるための高温気体供給管16および
高温気体排出管17と、上記筒状ケーシング11の内周
面と加熱用筒体15の外周面との間の環状空間部18内
に回転自在に配置されたリボン状(螺旋状)のスクリュ
ー羽根19と、上記筒状ケーシング11の他端側に形成
された環状溝部11Aに軸受体20を介して配置されて
内周面に上記スクリュー羽根19の終端部が固着される
とともに外周部に歯車部21が突設された回転リング2
2と、上記回転リング22の歯車部21に噛合する駆動
用ピニオン23Aを有する駆動モータ23とから構成さ
れている。
【0017】上記被加熱物供給機5は、一端側に粉粒
体、汚泥、食品などの被加熱物が投入されるホッパー2
4と連通する投入口25が形成されるとともに他端側に
排出口9が形成された筒状ケーシング26内に、該筒状
ケーシング26の投入口25側端板27に形成された貫
通孔27Aに挿通する軸部28の外周部に螺旋状のスク
リュー羽根29が設けられてなる軸付きスクリュー30
が設けられ、この軸付きスクリュー30の基端側に該軸
付きスクリュー30を回転駆動させる駆動モータ31が
設けられ、上記筒状ケーシング26の他端側の該筒状ケ
ーシング26内には、上記軸付きスクリュー30が上記
筒状ケーシング26より短くされて被加熱物が滞留し充
満するための滞留空間部32が形成され、また上記筒状
ケーシング26の排出口9側に、上記スクリュー式加熱
機2の筒状ケーシング11の供給口3と連通する供給用
連通部4が設けられ、また上記筒状ケーシング26の排
出口9側に、この排出口9から排出される被加熱物を押
圧するための被加熱物供給用押圧装置33が配置された
ものである。
【0018】上記被加熱物供給用押圧装置33は、上記
筒状ケーシング26の排出口9側の滞留空間部32に充
満した被加熱物を押圧する押圧体(例えばコーンバルブ
が用いられる)34と、この押圧体34に取り付けられ
て上記供給用連通部4から突出して設けられた案内部3
5により水平方向に案内される連結棒36と、この連結
棒36を介して上記押圧体34を前後方向に移動させる
シリンダ装置37とから構成され、このシリンダ装置3
7を駆動させることにより、上記筒状ケーシング26内
の被加熱物が上記押圧体34により押圧具合が調節され
るようにしている。勿論、上記押圧体34の外径は、上
記筒状ケーシング26の外径よりも大きくされている。
【0019】上記被加熱物排出機8は、上記被加熱物供
給機5と同様に一端側に供給口10が形成されるととも
に他端側に排出口38が形成された筒状ケーシング39
内に、軸部40の外周部に螺旋状のスクリュー羽根41
が設けられて駆動モータ42により回転駆動される軸付
きスクリュー43が設けられ、上記筒状ケーシング39
の他端側の該筒状ケーシング39内には、被加熱物が滞
留し充満するための滞留空間部44が形成され、また上
記筒状ケーシング39の排出口38側に、被加熱物排出
部45が設けられ、また上記筒状ケーシング39の排出
口38側に、この排出口38から排出される被加熱物を
押圧するための被加熱物排出用押圧装置46が配置され
たものである。
【0020】上記被加熱物排出用押圧装置46は、上記
被加熱物供給用押圧装置33と同様に、上記筒状ケーシ
ング39の排出口38側に配置された押圧体47が上記
被加熱物排出部45に設けられた案内部48により案内
される連結棒49を介して、シリンダ装置50により前
後移動し、滞留空間部44に充満した被加熱物を押圧す
るものである。
【0021】上記構成において、被加熱物供給機5の投
入口25に投入された粉粒体、汚泥、食品などの被加熱
物は、軸付きスクリュー30が回転することにより、順
次投入口25側から排出口9側に搬送される。そして、
この搬送された被加熱物は、被加熱物供給用押圧装置3
3のシリンダ装置37を駆動させることにより、押圧体
34にて滞留空間部32に圧縮充満され、マテリアルシ
ールを形成する。そして、このマテリアルシールを形成
した被加熱物は、上記軸付きスクリュー30の回転によ
り順次押し出され、供給用連通部4を介してスクリュー
式加熱機2に定量ずつ供給される。
【0022】このスクリュー式加熱機2に供給された被
加熱物は、リボン状のスクリュー羽根19が回転するこ
とにより、順次供給口3側から排出口6側に搬送され
る。その際に上記被加熱物は、加熱手段12により筒状
ケーシング11を介して加熱されるとともに、高温気体
供給管16からの高温気体が加熱用筒体15内に通過す
るために該加熱用筒体15からも加熱される。
【0023】そして、加熱された被加熱物は、筒状ケー
シング11の排出口6から排出用連通部7を介して被加
熱物排出機8に供給され、軸付きスクリュー43が回転
することにより、順次供給口10側から排出口38側に
搬送される。そして、この搬送された被加熱物は、被加
熱物排出用押圧装置46のシリンダ装置50を駆動させ
ることにより、押圧体47にて滞留空間部44に圧縮充
満され、マテリアルシールを形成する。そして、このマ
テリアルシールを形成した被加熱物は、上記軸付きスク
リュー43の回転により順次押し出されて、被加熱物排
出部45から排出される。
【0024】上述したように上記実施の形態のスクリュ
ー式加熱装置1においては、スクリュー式加熱機2内の
被加熱物を搬送して加熱、または乾燥する際に、該スク
リュー式加熱機2の中心部に設けられた加熱用筒体15
を固定してリボン状のスクリュー羽根19のみを回転さ
せるため、上記被加熱物の上記筒状ケーシング11の内
周面および加熱用筒体15の外周面での摩擦力により、
該被加熱物が上記スクリュー羽根19とともに回転する
のを極力防止されるので、スクリュー羽根19の回転に
よる推力で移動し易くなり、したがって従来の軸付きス
クリューとは異なり、被加熱物の加熱用筒体15での付
着および上記スクリュー式加熱機2の筒状ケーシング1
1内の被加熱物のプラグ形成を防止することができる。
【0025】また上記スクリュー式加熱装置1のスクリ
ュー式加熱機2においては、このスクリュー式加熱機2
内の被加熱物が筒状ケーシング11の外側に配置された
加熱手段12だけでなく、加熱用筒体15からも加熱さ
れるため、処理効率を向上させることができる。
【0026】また上記スクリュー式加熱装置1は、スク
リュー式加熱機2内の被加熱物を加熱する際に、高温気
体を直接被加熱物に接触させることなく加熱できるの
で、スクリュー式加熱機2内の気体の処理が被加熱物か
ら発生する蒸気、反応ガスだけで済み、したがってスク
リュー式加熱機2から出る気体の処理量を少量にするこ
とができる。
【0027】さらに上記スクリュー式加熱機1の筒状ケ
ーシング11の供給口3側に被加熱物供給機5および排
出口6側に被加熱物排出機8を設け、これら被加熱物供
給機5および被加熱物排出機8の排出口側には、これら
供給機5および排出機8の筒状ケーシング26、39内
の被加熱物を押圧する押圧体34、47がそれぞれ配置
され、これら押圧体34、47により被加熱物が圧縮さ
れてマテリアルシールが形成されるため、被加熱物を供
給、または排出しながらスクリュー式加熱機2のシール
を行うことができる。
【0028】ところで、上記実施の形態における被加熱
物供給機5および被加熱物排出機8としては、各軸付き
スクリュー30、43により被加熱物を搬送するととも
に、この搬送された被加熱物の押圧によりマテリアルシ
ールを形成するものを説明したが、上記被加熱物供給機
5および被加熱物排出機8を設ける代わりに、回転供給
機および回転排出機を設けてもよい。この場合、図2に
示すように、スクリュー加熱機2の供給口側3に、上部
に被加熱物が投入されるホッパー51が設けられて該被
加熱物をシールする機能を有する回転供給機(例えばロ
ータリフィーダが使用される)52が設けられ、上記ス
クリュー加熱機2の排出口6側に、排出用連通部53を
介して被加熱物をシールする機能を有する回転排出機
(例えばロータリフィーダが使用される)54が設けら
れるものである。
【0029】また上記実施の形態のスクリュー式加熱機
2における加熱用筒体15は、回転リング22および駆
動用ピニオン23Aを介して駆動モータ23により回転
駆動されるように構成されているが、上記回転リング2
2および駆動用ピニオン23Aを設ける代わりに、リボ
ン状のスクリュー羽根19の内周面に、上記加熱用筒体
15の外周面に外嵌する延長軸体としての環状軸体(図
示せず)を設け、この環状軸体を介して、上記スクリュ
ー羽根19を回転させるようにしてもよい。
【0030】また上記実施の形態におけるスクリュー式
加熱機2のスクリュー羽根19を、図3に示すように、
中空状に形成して、このスクリュー羽根55内に高温気
体を導入するようにしてもよい。この場合、上記スクリ
ュー式加熱機2内の被加熱物を加熱する際に、上記スク
リュー羽根55内に高温ガス、または高温空気などの高
温気体を導入する。
【0031】したがって上記スクリュー羽根55内に高
温気体を導入して上記スクリュー式加熱機2内の被加熱
物を加熱するため、被加熱物の処理効率を増大させるこ
とができる。
【0032】また上記実施の形態においては、スクリュ
ー式加熱機2の加熱用筒体15を固定してリボン状のス
クリュー羽根19のみを回転させるものを説明したが、
加熱用筒体15の端部に、駆動モータ(図示せず)を連
結して、上記加熱用筒体15をリボン状のスクリュー羽
根19とは逆方向に回転させるようにしてもよい。この
場合、加熱用筒体15の両端部にそれぞれ接続される高
温気体供給管16および高温気体排出管17は回転継ぎ
手(図示せず)を介して接続される。
【0033】このように、スクリュー加熱機2の加熱用
筒体15およびリボン状のスクリュー羽根19を互いに
逆方向に回転させると、該被加熱物が上記スクリュー羽
根19とともに回転するのが一層防止されるので、スク
リュー羽根19による推力で移動し易くなり、したがっ
て被加熱物の加熱用筒体15での付着および上記スクリ
ュー式加熱機2の筒状ケーシング11内の被加熱物のプ
ラグ形成を一層防止することができる。
【0034】また上記実施の形態のスクリュー式加熱装
置1のスクリュー式加熱機2内の被加熱物は、高温ガ
ス、または高温空気などの高温気体を直接接触させても
加熱され得る。この場合、図1および図2の仮想線で示
すように、スクリュー式加熱機2の排出用連通部7(ス
クリュー式加熱機2の筒状ケーシング11の排出口6
側)に、該スクリュー式加熱機2内に高温気体を導入す
る高温気体導入口56が設けられ、被加熱物供給機5の
供給用連通部4(スクリュー式加熱機2の筒状ケーシン
グ11の供給口3側)には、高温気体導入口56から導
入された高温気体を排出する高温気体排出口57が設け
られ、スクリュー式加熱機2内の被加熱物は、高温気体
導入口56から導入された高温気体が高温気体排出口5
7に排出されるため、該被加熱物の移動方向とは、逆方
向に流れる高温気体からも加熱される。なお上記高温気
体導入口56および高温気体排出口57は、スクリュー
式加熱機2内の被加熱物を加熱する際に発生する蒸気、
反応ガスを抜くためにも使用することができる。
【0035】また上記実施の形態のスクリュー式加熱機
2における加熱用筒体15は、この加熱用筒体15内に
高温気体を通過させて上記スクリュー式加熱機2内の被
加熱物を加熱するものであるが、この加熱用筒体15内
に直接ヒータを取り付けて、上記スクリュー式加熱機2
内の被加熱物を加熱するように構成してもよい。
【0036】また上記実施の形態のスクリュー式加熱機
2におけるリボン状のスクリュー羽根19は、正面視が
リング形状のものであるが、図4に示すように、正面視
において、外周部に所定間隔に矩形状の切欠部を有する
スクリュー羽根58を使用してもよい。
【0037】なお上記実施の形態のスクリュー式加熱装
置1における被加熱物供給機5および被加熱物排出機8
の軸付きスクリュー30、43を設ける代わりに、必要
に応じて上記被加熱物供給機5および被加熱物排出機8
の筒状ケーシング26、39の中心部に軸部を設けて、
上記筒状ケーシング26、39の内周面と該軸部の外周
面との間の環状空間部内にリボン状のスクリュー羽根を
設けてもよい。
【0038】なお上記各実施の形態のスクリュー式加熱
機2における筒状ケーシング11として、その断面形状
をU形状または多角形状にしてもよい。また上記実施の
形態のスクリュー式加熱装置1は、被加熱物を加熱する
装置であるが、冷却装置に適用することもできる。この
場合、スクリュー式加熱機2の筒状ケーシング11を外
側から加熱する加熱手段12を、冷却器などの冷却手段
に置き換えて、スクリュー式加熱機2における加熱用筒
体15に冷却気体である冷却ガスを通過させて、筒状ケ
ーシング11内の被冷却物を冷却する。さらに、必要に
応じて高温気体導入口56から冷却ガスを導入し、高温
気体排出口57から該冷却ガスを排出して、筒状ケーシ
ング内に冷却ガスの流れを作り、この冷却ガスの流れか
らも被冷却物を冷却するようにする。
【0039】
【発明の効果】本発明のスクリュー式加熱装置によれ
ば、筒状ケーシング内の被加熱物を搬送して加熱する際
に、該筒状ケーシングの中心部に設けられた加熱用筒体
を固定してリボン状のスクリュー羽根のみを回転させる
ため、上記被加熱物の上記筒状ケーシングの内周面およ
び加熱用筒体の外周面での摩擦力により、該被加熱物が
上記スクリュー羽根とともに回転するのを極力防止され
るので、スクリュー羽根の回転による推力で移動し易く
なり、したがって従来の軸付きスクリューとは異なり、
被加熱物の加熱用筒体での付着および上記スクリュー式
加熱機の筒状ケーシング内の被加熱物のプラグ形成を防
止することができる。
【0040】また上記スクリュー式加熱装置において
は、筒状ケーシング内の被加熱物が該筒状ケーシングの
外側に配置された加熱手段だけでなく、加熱用筒体から
も加熱されるため、処理効率を向上させることができ
る。
【0041】さらに筒状ケーシングの供給口側に被加熱
物供給機および排出口側に被加熱物排出機を設け、これ
ら被加熱物供給機および被加熱物排出機の排出口側に
は、これら被加熱物供給機および被加熱物排出機内の被
加熱物を押圧する押圧体がそれぞれ配置されるため、被
加熱物を供給、または排出しながら上記筒状ケーシング
のシールを行うことができる。
【0042】筒状ケーシングの排出口側に高温気体導入
口を設けるとともに、筒状ケーシングの供給口側に高温
気体排出口を設けて、該高温気体導入口から高温気体を
流すことにより、該筒状ケーシング内の被加熱物を加熱
することができる。
【0043】また筒状ケーシングの内周面と上記加熱用
筒体の外周面との間の環状空間部内に配置されたスクリ
ュー羽根を中空状に形成して、このスクリュー羽根内に
高温気体を導入することにより、上記筒状ケーシング内
の被加熱物の処理効率を増大させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るスクリュー式加熱装
置の全体構成を示す断面図である。
【図2】同スクリュー式加熱装置の変形例の断面図であ
る。
【図3】同スクリュー式加熱装置におけるスクリュー羽
根の変形例の断面図である。
【図4】同スクリュー羽根の変形例の断面図である。
【符号の説明】
1 スクリュー式加熱装置 3 供給口 5 被加熱物排出機 6 排出口 8 被加熱物排出機 9 被加熱物排出機の排出口 11 筒状ケーシング 12 加熱手段 15 加熱用筒体 18 環状空間部 19 リボン状のスクリュー羽根 34 押圧体 38 被加熱物排出機の排出口 47 押圧体 55 スクリュー羽根 56 高温気体導入口 57 高温気体排出口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F26B 3/20 F26B 3/20 Fターム(参考) 3L113 AA02 AA06 AA09 AB03 AB05 AC01 AC40 AC45 AC46 AC54 AC58 AC63 AC67 AC68 AC75 AC77 BA02 BA16 BA37 DA01 DA05 DA19 4B021 LA41 LP01 LT03 4B022 LF01 LR01 LT05 4D059 AA00 BD11 BD15 BJ02 BJ17 CB06

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一端側に被加熱物が供給される供給口およ
    び他端側に排出口が形成された筒状ケーシングと、この
    筒状ケーシングを外側から加熱する加熱手段と、上記筒
    状ケーシングに挿通されて該筒状ケーシング内に供給さ
    れた被加熱物を加熱する加熱用筒体と、上記筒状ケーシ
    ングの内周面と上記加熱用筒体の外周面との間の環状空
    間部内に回転自在に配置されたリボン状のスクリュー羽
    根とから構成されたことを特徴とするスクリュー式加熱
    装置。
  2. 【請求項2】筒状ケーシングの供給口側に被加熱物供給
    機および筒状ケーシングの排出口側に被加熱物排出機を
    設け、これら被加熱物供給機および被加熱物排出機の排
    出口側には、これら被加熱物供給機および被加熱物排出
    機内の被加熱物を押圧する押圧体がそれぞれ配置された
    ことを特徴とする請求項1に記載のスクリュー式加熱装
    置。
  3. 【請求項3】筒状ケーシングの排出口側に高温気体導入
    口が設けられ、筒状ケーシングの供給口側に高温気体排
    出口が設けられ、上記高温気体導入口から導入された高
    温気体が上記高温気体排出口から排出されるようにした
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のスク
    リュー式加熱装置。
  4. 【請求項4】筒状ケーシングの内周面と上記加熱用筒体
    の外周面との間の環状空間部内に回転自在に配置された
    スクリュー羽根が中空状に形成されて、該スクリュー羽
    根内に高温気体を導入し得るようにしたことを特徴とす
    る請求項1ないし3のいずれかに記載のスクリュー式加
    熱装置。
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