JP2002277045A - 空気調和装置 - Google Patents

空気調和装置

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JP2002277045A
JP2002277045A JP2001074117A JP2001074117A JP2002277045A JP 2002277045 A JP2002277045 A JP 2002277045A JP 2001074117 A JP2001074117 A JP 2001074117A JP 2001074117 A JP2001074117 A JP 2001074117A JP 2002277045 A JP2002277045 A JP 2002277045A
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JP
Japan
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air
outdoor
indoor
heat exchanger
casing
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Application number
JP2001074117A
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English (en)
Inventor
Tomohiro Yabu
知宏 薮
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Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
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Publication date
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  • Air-Conditioning Room Units, And Self-Contained Units In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】再熱熱交換器を別個に設けることなくドライ運
転を行えるようにする。 【解決手段】ケーシング(20)の一部が室外に、他の少
なくとも一部が室内に位置する。ケーシング(20)は、
室外空気通路(51)及び室内空気通路(50)に配置され
た室外熱交換器(31)及び室内熱交換器(32)を備えて
いる。ケーシング(20)は、室外吸込口(54)及び室外
吹出口(55)と室内吸込口(52)及び室内吹出口(53)
とを備えると共に、室外熱交換器(31)の一部で熱交換
するための空気を室外熱交換器(31)に供給する補助空
気口(60)を備えている。ケーシング(20)は、室内外
の仕切部に設置され、上記補助空気口(60)より室外空
気が流入して室外熱交換器(31)の一部で熱交換し、室
外空気通路(51)を流れる通常位置と、上記補助空気口
(60)より室内空気が流入して室外熱交換器(31)の一
部で加熱され、室内空気通路(50)に流れるドライ位置
とに移動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空気調和装置に関
し、特に、室内外一体型の空気調和装置に係るものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、空気調和装置には、冷凍空調
便覧第3巻(財団法人日本冷凍協会発行、改訂第5版)
第78頁に開示されているように、室内外一体型のもの
として、壁貫通型パッケージエアコンがある。
【0003】この壁貫通型パッケージエアコンは、ケー
シング内に圧縮機と室外熱交換器と膨張機構と室内熱交
換器とが収納され、例えば、冷房運転時に、室外空気を
ケーシング内に吸い込み、室外熱交換器で冷媒を凝縮さ
せる一方、室内空気をケーシング内に吸い込み、室内熱
交換器で冷媒を蒸発させ、室内に冷却空気を供給するよ
うにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の壁貫通型パッケージエアコンは、単に室内空気
を冷却しているのみであり、充分な除湿機能を発揮させ
ることができないという問題があった。
【0005】一方、除湿機能を有するドライ運転を行う
空気調和装置には、再熱熱交換器を備えているものがあ
る。つまり、室内熱交換器によって吸い込んだ室内空気
を露点温度以下に冷却して除湿した後、再熱熱交換器に
よって所定温度に加熱し、室内に供給するようにしてい
る。
【0006】しかしながら、これでは、再熱熱交換器を
別個に設ける必要があり、膨張機構等も別個に設ける必
要があり、部品点数が多く、構造が複雑になるという問
題があった。
【0007】本発明は、斯かる点に鑑みて成されたもの
で、再熱熱交換器を別個に設けることなくドライ運転を
行えるようにすることを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】〈発明の概要〉本発明
は、熱源側熱交換器の一部を再熱熱交換器として利用し
得るようにしたものである。
【0009】〈解決手段〉具体的に、図2に示すよう
に、第1の発明は、一部が室外に、他の少なくとも一部
が室内に位置するケーシング(20)内に区画された室外
空気通路(51)及び室内空気通路(50)に室外熱交換器
(31)及び室内熱交換器(32)が配置されたものであ
る。そして、上記ケーシング(20)は、室外空気が室外
熱交換器(31)で熱交換して室外空気通路(51)を流れ
且つ室内空気が室内熱交換器(32)で熱交換して室内空
気通路(50)を流れる通常位置と、室外空気が室外熱交
換器(31)の一部で熱交換して室外空気通路(51)を流
れる一方、室内熱交換器(32)で冷却された室内空気と
室外熱交換器(31)の一部で加熱された室内空気とが合
流して室内空気通路(50)に流れるドライ位置とに切り
換わるように、室内外の仕切部材(11)に対して移動自
在に構成されている。
【0010】この第1の発明では、室外熱交換器(31)
の一部が再熱熱交換器として機能し、室内熱交換器(3
2)で露点温度以下に冷却された室内空気と室外熱交換
器(31)の一部で加熱された室内空気とが合流して室内
に供給される。
【0011】また、第2の発明は、一部が室外に、他の
少なくとも一部が室内に位置するケーシング(20)を備
えている。そして、該ケーシング(20)内に区画された
室外空気通路(51)及び室内空気通路(50)に配置され
た室外熱交換器(31)及び室内熱交換器(32)を備えて
いる。更に、室外及び室外空気通路(51)に開口する室
外吸込口(54)及び室外吹出口(55)と、室内及び室内
空気通路(50)に開口する室内吸込口(52)及び室内吹
出口(53)とを備えている。その上、上記室外熱交換器
(31)の一部で熱交換するための空気を該室外熱交換器
(31)に供給する補助空気口(60)を備えている。加え
て、上記ケーシング(20)は、室内外の仕切部に設置さ
れ、上記補助空気口(60)より室外空気が流入して室外
熱交換器(31)の一部で熱交換し、室外空気通路(51)
を流れる通常位置と、上記補助空気口(60)より室内空
気が流入して室外熱交換器(31)の一部で加熱され、室
内空気通路(50)に流れるドライ位置とに移動自在に構
成されている。
【0012】この第2の発明では、ケーシング(20)の
通常位置では、補助空気口(60)が室外に位置し、室外
吸込口(54)及び補助空気口(60)から室外空気が吸込
まれ、例えば、該室外空気が室外熱交換器(31)で加熱
され、加熱空気が室外吹出口(55)から室外に吹き出
す。
【0013】また、室内吸込口(52)からは、室内空気
が吸込まれ、例えば、該室内空気が室内熱交換器(32)
で冷却され、冷却空気が室内吹出口(53)から室内に吹
き出す。
【0014】一方、上記ケーシング(20)のドライ位置
では、補助空気口(60)が室内に位置し、室外吸込口
(54)からのみ室外空気が吸込まれ、該室外空気が室外
熱交換器(31)で加熱され、加熱空気が室外吹出口(5
5)から室外に吹き出す。
【0015】また、補助空気口(60)からは、室内空気
が吸込まれ、該室内空気が室外熱交換器(31)で加熱さ
れて室内空気通路(50)に流れる一方、室内吸込口(5
2)からは、室内空気が吸込まれ、該室内空気が室内熱
交換器(32)で露点温度以下に冷却され、除湿される。
この冷却空気は、上記加熱空気と混合し、所定温度の調
和空気が室内吹出口(53)から室内に吹き出し、ドライ
運転が行われる。
【0016】また、第3の発明は、上記第2の発明にお
いて、ケーシング(20)内には、室外空気通路(51)と
室内空気通路(50)と繋ぐ連通口(61)が形成され、該
連通口(61)には、該連通口(61)を開閉する開閉手段
(62)が設けられた構成とされている。
【0017】この第3の発明では、上記ケーシング(2
0)が通常位置とドライ位置とに切り換わる際、開閉手
段(62)が連通口(61)を開閉し、室内空気等の流れを
制御する。
【0018】また、第4の発明は、上記第3の発明にお
いて、開閉手段(62)は、連通口(61)の開口面積を可
変に変更するように構成されたものである。
【0019】この第4の発明では、連通口(61)の開口
面積によって加熱された室内空気量が制御される。
【0020】
【発明の効果】したがって、本発明によれば、室外熱交
換器(31)の一部を再熱熱交換器として機能させるの
で、従来のように、再熱熱交換器を別個に設ける必要が
なく、膨張機構等も別個に設ける必要がないので、部品
点数の増加を抑制し、構造の複雑化を防止することがで
きる。
【0021】また、開閉弁(62)を設けるようにする
と、ドライ運転の際に加熱空気を確実に室内空気通路
(50)に導くことができ、確実なドライ運転を行うこと
ができる。
【0022】また、上記開閉手段(62)が連通口(61)
の開口面積を可変に変更するようにすると、加熱空気量
を精度よく調整することができるので、より快適性の向
上を図ることができる。
【0023】
【発明の実施の形態1】以下、本発明の実施形態1を図
面に基づいて詳細に説明する。
【0024】図1及び図2に示すように、本実施形態の
空気調和装置(10)は、室外ユニットと室内ユニットと
が一体に形成された内外一体型の空気調和装置である。
上記空気調和装置(10)は、室内外の仕切部材である壁
体(11)を貫通して設置され、例えば、室内外の仕切部
である窓に設けられるものである。
【0025】上記空気調和装置(10)のケーシング(2
0)の内部には、図示しないが、冷媒回路が収納されて
いる。該冷媒回路は、例えば、圧縮機(30)と四路切換
弁と室外熱交換器(31)と膨張機構と室内熱交換器(3
2)とが順に接続されて冷暖房運転が可能に構成されて
いる。
【0026】上記ケーシング(20)は、ほぼ8角形の筒
状で、上下方向に長く形成されている。つまり、上記ケ
ーシング(20)は、前面部(21)と背面部(22)と右側
面部(23)と左側面部(24)を備えると共に、前面部
(21)と右側面部(23)の間が右前角部(25)に、前面
部(21)と左側面部(24)の間が左前角部(26)に、背
面部(22)と右側面部(23)の間が右後角部(27)に、
背面部(22)と左側面部(24)の間が左後角部(28)に
それぞれ形成されている。
【0027】そして、上記ケーシング(20)は、背面側
の過半部が室外に位置し、前面側の過半部が室内に位置
するように構成されている。
【0028】上記ケーシング(20)の内部には、内部を
前面側と背面側とに仕切る仕切板(40)が左右の両側面
部(23,24)に亘って設けられている。そして、上記ケ
ーシング(20)の内部には、仕切板(40)より前面側が
室内空気通路(50)に形成され、仕切板(40)より背面
側が室外空気通路(51)に形成されている。
【0029】上記ケーシング(20)の室内側には、左側
面部(24)における仕切板(40)より前面側と左前角部
(26)と前面部(21)とに亘って室内吸込口(52)が形
成されている。また、上記ケーシング(20)の室内側に
は、右前角部(25)に室内吹出口(53)が形成されてい
る。該室内吸込口(52)と室内吹出口(53)とは、室内
と室内空気通路(50)とに開口し、室内吸込口(52)か
らケーシング(20)に吸い込まれた室内空気が室内空気
通路(50)を通って室内吹出口(53)から吹き出すよう
に構成されている。
【0030】上記室内空気通路(50)には、室内吸込口
(52)に沿って室内熱交換器(32)が配置されると共
に、室内ファン(34)が配置されている。該室内ファン
(34)は、クロスフローファンで構成され、室内空気通
路(50)の中央部に上下方向に配置されている。
【0031】また、上記室内空気通路(50)の背面に
は、室内ファン(34)より室内吹出口(53)に向かって
円弧状の空気の案内部(41)が形成される一方、上記室
内空気通路(50)の前面には、室内吹出口(53)の縁部
から室内ファン(34)に向かって高圧側と低圧側とを仕
切る舌部(42)が形成されている。
【0032】上記ケーシング(20)の室外側には、左側
面部(24)における背面側と左後角部(28)と背面部
(22)とに亘って室外吸込口(54)が形成されている。
また、上記ケーシング(20)の室外側には、背面部(2
2)に室外吹出口(55)が形成されている。該室外吸込
口(54)と室外吹出口(55)とは、室外と室外空気通路
(51)とに開口し、室外吸込口(54)からケーシング
(20)に吸い込まれた室外空気が室外空気通路(51)を
通って室外吹出口(55)から吹き出すように構成されて
いる。
【0033】上記室外空気通路(51)には、室外吸込口
(54)に沿って室外熱交換器(31)が配置されると共
に、室外ファン(33)が配置されている。該室外ファン
(33)は、クロスフローファンで構成され、室外空気通
路(51)の中央部に上下方向に配置されている。
【0034】また、上記室外空気通路(51)の背面に
は、室外ファン(33)より室外吹出口(55)に向かって
円弧状の空気の案内部(43)が形成される一方、上記室
外空気通路(51)の前面には、室外吹出口(55)の縁部
から室外ファン(33)に向かって高圧側と低圧側とを仕
切る舌部(44)が形成されている。
【0035】上記室外空気通路(51)の案内部(43)と
仕切板(40)との間には、機器類の収納空間(2a)に形
成され、該収納空間(2a)には、圧縮機(30)などが収
納されている。
【0036】一方、上記ケーシング(20)の左側面部
(24)における仕切板(40)より背面側には、室外吸込
口(54)との間に補助空気口(60)が形成されている。
該補助空気口(60)は、室外空気又は室内空気を吸い込
み、室外熱交換器(31)に供給するように構成されてい
る。そして、上記室外熱交換器(31)の一部が補助空気
口(60)に近接するように延長されている。
【0037】また、上記仕切板(40)には、連通口(6
1)が形成されている。該連通口(61)は、室外吸込口
(54)及び室内吸込口(52)に近接する側に形成され、
室外空気通路(51)と室内空気通路(50)とを連通して
いる。
【0038】上記室外空気通路(51)には、連通口(6
1)に近接して開閉手段であるバタフライ弁の開閉弁(6
2)が設けられている。該開閉弁(62)は、補助空気口
(60)より流入した空気を室外空気通路(51)に導く通
常位置と、補助空気口(60)より流入した空気を室内空
気通路(50)に導くドライ位置とに切り換わるように構
成されている。
【0039】また、上記開閉弁(62)は、連通口(61)
の開口面積を可変に構成してもよい。つまり、上記開閉
弁(62)は、ドライ位置において、加熱された室内空気
を室内空気通路(50)に導く量を調整するようにしても
よい。
【0040】また、上記ケーシング(20)は、底板(7
0)の上に設置され、該底板(70)には、1対のレール
孔(71)が形成されている。該レール孔(71)には、図
示しないが、ケーシング(20)の下面の突起が嵌り込
み、上記ケーシング(20)が室外側と室内側とに直線移
動するように構成されている。
【0041】つまり、上記ケーシング(20)は、補助空
気口(60)が室外に位置する通常位置(図2参照)と、
補助空気口(60)が室内に位置するドライ位置(図3参
照)とに往復直線移動するように構成されている。
【0042】また、上記空気調和装置(10)は、給気運
転と換気運転とを行うように構成されていてもよい。
【0043】つまり、上記給気運転は、図3の2点鎖線
に示すように、ケーシング(20)を室外側に引き出し、
補助空気口(60)を室外に位置させ、室内ファン(34)
のみを駆動して行われるように構成されている。
【0044】また、上記換気運転は、図2の2点鎖線に
示すように、ケーシング(20)を室内側に引き込み、補
助空気口(60)を室内に位置させ、室外ファン(33)の
みを駆動して行われるように構成されている。
【0045】〈作用〉次に、上述した空気調和装置(1
0)の空調動作について説明する。
【0046】通常の冷房運転時は、図2に示すように、
ケーシング(20)を室外側に引き出し、補助空気口(6
0)を室外に位置させる。更に、開閉弁(62)を通常位
置に切り換える。この状態において、圧縮機(30)を駆
動すると共に、室外ファン(33)及び室内ファン(34)
を駆動する。この場合、圧縮機(30)から吐出した冷媒
は、室外熱交換器(31)で凝縮した後、膨張機構で膨張
し、その後、室内熱交換器(32)で蒸発し、圧縮機(3
0)に戻る循環を繰り返す。
【0047】そして、室外吸込口(54)及び補助空気口
(60)からは、室外空気がケーシング(20)内に吸込ま
れ、該室外空気が室外熱交換器(31)で冷媒から吸熱し
て加熱される。この加熱空気は、室外空気通路(51)を
通り、室外吹出口(55)から室外に吹き出す。
【0048】また、室内吸込口(52)からは、室内空気
がケーシング(20)内に吸込まれ、該室内空気が室内熱
交換器(32)で冷媒に放熱して冷却される。この冷却空
気は、室内空気通路(50)を通り、室内吹出口(53)か
ら室内に吹き出す。このようにして、室内の冷房が行わ
れる。
【0049】一方、上記冷房運転時にドライ運転を行う
場合、図3に示すように、ケーシング(20)を室内側に
引き込み、補助空気口(60)を室内に位置させる。更
に、開閉弁(62)をドライ位置に切り換える。
【0050】この場合、室外吸込口(54)からのみ室外
空気がケーシング(20)内に吸込まれ、該室外空気が室
外熱交換器(31)で加熱される。この加熱空気は、室外
空気通路(51)を通り、室外吹出口(55)から室外に吹
き出す。
【0051】また、補助空気口(60)からは、室内空気
がケーシング(20)内に吸込まれ、該室内空気が室外熱
交換器(31)で加熱されて室内空気通路(50)に流れ
る。一方、室内吸込口(52)からは、室内空気がケーシ
ング(20)内に吸込まれ、該室内空気が室内熱交換器
(32)で露点温度以下に冷却され、除湿される。この冷
却空気は、室内空気通路(50)を通り、上記加熱空気と
混合し、所定温度の調和空気となり、室内吹出口(53)
から室内に吹き出す。このようにして、ドライ運転、つ
まり、室内の除湿冷房が行われる。
【0052】尚、暖房運転時は、図2に示すように、ケ
ーシング(20)を室外側に引き出し、補助空気口(60)
を室外に位置させる。更に、開閉弁(62)を通常位置に
切り換える。この状態において、圧縮機(30)を駆動す
ると共に、室外ファン(33)及び室内ファン(34)を駆
動する。この場合、圧縮機(30)から吐出した冷媒は、
室内熱交換器(32)で凝縮した後、膨張機構で膨張し、
その後、室外熱交換器(31)で蒸発し、圧縮機(30)に
戻る循環を繰り返す。
【0053】そして、室内吸込口(52)からは、室内空
気がケーシング(20)内に吸込まれ、該室内空気が室内
熱交換器(32)で加熱される。この加熱空気が室内空気
通路(50)を通り、室内吹出口(53)から室内に吹き出
す。このようにして、室内の暖房が行われる。
【0054】また、室外吸込口(54)及び補助空気口
(60)からは、室外空気がケーシング(20)内に吸込ま
れ、該室外空気が室外熱交換器(31)で冷却される。こ
の冷却空気は、室外空気通路(51)を通り、室外吹出口
(55)から室外に吹き出す。
【0055】一方、給気運転を行う場合、図3の2点鎖
線に示すように、ケーシング(20)を室外側に引き出
し、補助空気口(60)を室外に位置させる。更に、上記
開閉弁(62)をドライ位置に切り換える。
【0056】そして、室内ファン(34)のみを駆動し、
圧縮機(30)の運転等は停止し、冷媒循環を停止させ
る。この状態において、補助空気口(60)からは、室外
空気がケーシング(20)内に吸込まれると共に、室内吸
込口(52)から室内空気がケーシング(20)内に吸込ま
れ、上記室外空気と室内空気とが合流して室内空気通路
(50)に流れ、室内吹出口(53)から室内に吹き出す。
このようにして、給気が行われる。
【0057】また、換気運転を行う場合、図2の2点鎖
線に示すように、ケーシング(20)を室内側に引き込
み、補助空気口(60)を室内に位置させる。更に、上記
開閉弁(62)を通常位置に切り換える。
【0058】そして、室外ファン(33)のみを駆動し、
圧縮機(30)の運転等は停止し、冷媒循環を停止させ
る。この状態において、補助空気口(60)からは、室内
空気がケーシング(20)内に吸込まれると共に、室外吸
込口(54)から室外空気がケーシング(20)内に吸込ま
れ、上記室内空気と室外空気とが合流して室外空気通路
(51)に流れ、室外吹出口(55)から室外に吹き出す。
このようにして、換気が行われる。
【0059】〈実施形態1の効果〉以上のように、本実
施形態によれば、室外熱交換器(31)の一部を再熱熱交
換器として機能させるので、従来のように、再熱熱交換
器を別個に設ける必要がなく、膨張機構等も別個に設け
る必要がないので、部品点数の増加を抑制し、構造の複
雑化を防止することができる。
【0060】また、開閉弁(62)を設けているので、ド
ライ運転時に加熱空気を確実に室内空気通路(50)に導
くことができ、確実なドライ運転を行うことができる。
【0061】また、上記開閉弁(62)が連通口(61)の
開口面積を可変に変更するようにすると、加熱空気量を
精度よく調整することができるので、より快適性の向上
を図ることができる。
【0062】
【発明の実施の形態2】以下、本発明の実施形態2を図
面に基づいて詳細に説明する。
【0063】図4及び図5に示すように、本実施形態の
空気調和装置(10)は、上記実施形態1がケーシング
(20)を直線移動させるようにしたのに代えて、ケーシ
ング(20)を往復回転移動させるようにしたものであ
る。
【0064】つまり、ケーシング(20)の中央部には、
収納空間(2a)に位置して回動ピン(72)が上下方向に
配置されている。そして、上記回動ピン(72)の上下両
端は、壁体(11)等に固定さている。
【0065】上記ケーシング(20)は、補助空気口(6
0)が室外に位置する通常位置と、補助空気口(60)が
室内に位置するドライ位置とに往復回動するように構成
されている。
【0066】つまり、通常の冷房運転時は、図4に示す
ように、ケーシング(20)の両側面部(23,24)が壁体
(11)と直交する方向に該ケーシング(20)を回転移動
させ、補助空気口(60)を室外に位置させる。更に、開
閉弁(62)を通常位置に切り換える。
【0067】この場合、室外吸込口(54)及び補助空気
口(60)からは、室外空気がケーシング(20)内に吸込
まれ、該室外空気が室外熱交換器(31)で加熱される。
この加熱空気は、室外空気通路(51)を通り、室外吹出
口(55)から室外に吹き出す。
【0068】また、上記室内吸込口(52)からは、室内
空気がケーシング(20)内に吸込まれ、該室内空気が室
内熱交換器(32)で冷却される。この冷却空気は、室内
空気通路(50)を通り、室内吹出口(53)から室内に吹
き出し、室内の冷房が行われる。
【0069】一方、上記冷房運転時にドライ運転を行う
場合、図5に示すように、ケーシング(20)の両側面部
(23,24)が壁体(11)と傾斜する方向に該ケーシング
(20)を回転移動させ、補助空気口(60)を室内に位置
させる。更に、開閉弁(62)をドライ位置に切り換え
る。
【0070】この場合、室外吸込口(54)からのみ室外
空気がケーシング(20)内に吸込まれ、該室外空気が室
外熱交換器(31)で加熱される。この加熱空気は、室外
空気通路(51)を通り、室外吹出口(55)から室外に吹
き出す。
【0071】また、補助空気口(60)からは、室内空気
がケーシング(20)内に吸込まれ、該室内空気が室外熱
交換器(31)で加熱されて室内空気通路(50)に流れ
る。一方、室内吸込口(52)からは、室内空気がケーシ
ング(20)内に吸込まれ、該室内空気が室内熱交換器
(32)で露点温度以下に冷却され、除湿される。この冷
却空気は、室内空気通路(50)を通り、上記加熱空気と
混合し、所定温度の調和空気となり、室内吹出口(53)
から室内に吹き出し、ドライ運転が行われる。
【0072】また、給気運転と換気運転とは、ケーシン
グ(20)を回転移動させ、実施形態1と同様に行うよう
にしてもよい。その他の構成、作用及び効果は実施形態
1と同様である。
【0073】
【発明の他の実施の形態】上記実施形態においては、冷
暖房運転可能な空気調和装置(10)について説明した
が、冷房運転及びドライ運転のみを行うものであっても
よい。
【0074】また、上記実施形態の空気調和装置(10)
は、圧縮機(30)を一体に備えた構成としたが、圧縮機
(30)等を別個としてもよい。つまり、上記ケーシング
(20)には、室外熱交換器(31)及び室内熱交換器(3
2)と、室外ファン(33)及び室内ファン(34)とを収
納し、圧縮機(30)等の他の冷媒回路の機器類は、室外
等に設置するようにしてもよい。このように構成する
と、移動させる本体の重量を軽減させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1の空気調和装置全体を示す
斜視図である。
【図2】実施形態1の空気調和装置の冷房運転時を示す
断面図である。
【図3】実施形態1の空気調和装置のドライ運転時を示
す断面図である。
【図4】実施形態2の空気調和装置の冷房運転時を示す
断面図である。
【図5】実施形態2の空気調和装置のドライ運転時を示
す断面図である。
【符号の説明】
10 空気調和装置 11 壁体(仕切部材) 20 ケーシング 31 室外熱交換器 32 室内熱交換器 50 室内空気通路 51 室外空気通路 52 室内吸込口 53 室内吹出口 54 室外吸込口 55 室外吹出口 60 補助空気口 61 連通口 62 開閉弁(開閉手段) 70 底板 71 レール孔 72 回動ピン

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一部が室外に、他の少なくとも一部が室
    内に位置するケーシング(20)内に区画された室外空気
    通路(51)及び室内空気通路(50)に室外熱交換器(3
    1)及び室内熱交換器(32)が配置され、 上記ケーシング(20)は、室外空気が室外熱交換器(3
    1)で熱交換して室外空気通路(51)を流れ且つ室内空
    気が室内熱交換器(32)で熱交換して室内空気通路(5
    0)を流れる通常位置と、室外空気が室外熱交換器(3
    1)の一部で熱交換して室外空気通路(51)を流れる一
    方、室内熱交換器(32)で冷却された室内空気と室外熱
    交換器(31)の一部で加熱された室内空気とが合流して
    室内空気通路(50)に流れるドライ位置とに切り換わる
    ように、室内外の仕切部材(11)に対して移動自在に構
    成されていることを特徴とする空気調和装置。
  2. 【請求項2】 一部が室外に、他の少なくとも一部が室
    内に位置するケーシング(20)と、 該ケーシング(20)内に区画された室外空気通路(51)
    及び室内空気通路(50)に配置された室外熱交換器(3
    1)及び室内熱交換器(32)と、 室外及び室外空気通路(51)に開口する室外吸込口(5
    4)及び室外吹出口(55)と、 室内及び室内空気通路(50)に開口する室内吸込口(5
    2)及び室内吹出口(53)と、 上記室外熱交換器(31)の一部で熱交換するための空気
    を該室外熱交換器(31)に供給する補助空気口(60)と
    を備え、 上記ケーシング(20)は、室内外の仕切部に設置され、
    上記補助空気口(60)より室外空気が流入して室外熱交
    換器(31)の一部で熱交換し、室外空気通路(51)を流
    れる通常位置と、上記補助空気口(60)より室内空気が
    流入して室外熱交換器(31)の一部で加熱され、室内空
    気通路(50)に流れるドライ位置とに移動自在に構成さ
    れていることを特徴とする空気調和装置。
  3. 【請求項3】 請求項2において、 ケーシング(20)内には、室外空気通路(51)と室内空
    気通路(50)と繋ぐ連通口(61)が形成され、該連通口
    (61)には、該連通口(61)を開閉する開閉手段(62)
    が設けられていることを特徴とする空気調和装置。
  4. 【請求項4】 請求項3において、 開閉手段(62)は、連通口(61)の開口面積を可変に変
    更するように構成されていることを特徴とする空気調和
    装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6904767B1 (en) * 2004-03-15 2005-06-14 John J. Sheridan & Associates, Inc. System for the dehumification of air
US7165414B2 (en) 2004-03-15 2007-01-23 J. W. Wright, Inc. System for the dehumification of air
CN106594891A (zh) * 2016-12-05 2017-04-26 珠海格力电器股份有限公司 空调器
WO2023162750A1 (ja) * 2022-02-24 2023-08-31 株式会社デンソー 空調システム

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