JP2002276934A - 燃焼装置の調整システム - Google Patents

燃焼装置の調整システム

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JP2002276934A JP2001083080A JP2001083080A JP2002276934A JP 2002276934 A JP2002276934 A JP 2002276934A JP 2001083080 A JP2001083080 A JP 2001083080A JP 2001083080 A JP2001083080 A JP 2001083080A JP 2002276934 A JP2002276934 A JP 2002276934A
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Masahiro Inaba
昌宏 稲葉
Reiko Takahashi
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Masaki Kawakami
政樹 川上
Hiroyuki Yotsumoto
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Abstract

(57)【要約】 【課題】燃焼装置においてファンの周囲温度の変化によ
る回転数のばらつきを解消すべく燃焼装置を調整可能な
システム提供する。 【解決手段】本システムの調整対象となる温風暖房機x
では、EEPROM24中のデータに係る「基準電流」
が通電されることでファン22がバーナ21の燃焼量に
応じた「基準回転数」となるよう制御される。本システ
ムでは、温風暖房機x側のホールIC22c、サーミス
タ29により測定されるファン22の回転数、周囲温度
の基準回転数、所定温度との差を解消すべく補正データ
作成手段5は補正データを作成する。データ補正手段2
7はこの補正データに基づいてEEPROM24中の基
準電流に係るデータを補正する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、温風暖房機や給湯
器等の燃焼装置を調整するシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】温風暖房機等の燃焼装置において、バー
ナに燃焼用空気を供給するファンの回転数は、EEPR
OM等のデータ記憶手段に記憶されたデータに係る基準
電流がファンに通電されることで基準回転数になるよう
制御されている。しかし、ファンはそれぞれの特性に応
じて同値の電流が通電されてもファンごとに回転数に違
いが出てしまう。この場合、基準電流がファンに通電さ
れてもその回転数が基準回転数に至らず、燃焼用空気の
不足によるバーナの燃焼不良をもたらすおそれがある。
【0003】そこで、特開平7−35348号公報に開
示されているように温風暖房機においてデータ記憶手段
に記憶されている基準電流に係るデータを補正する方法
が考えられている。この方法によれば、ファンに基準電
流が通電された上でその回転数が基準回転数に一致する
ように通電される基準電流が補正され、この上で補正に
係るデータがデータ記憶手段に記憶保持される。これに
より、データ記憶手段により記憶保持された補正データ
に基づいて基準電流に係るデータが補正され、補正され
た基準電流が通電されることでファンが基準回転数に制
御される。こうしてファンの特性のばらつきが補正され
るので、上述のバーナの燃焼不良等の燃焼制御の不調と
いった弊害を防止できる。
【0004】しかし、本願発明者は、ファンの回転数が
通電される電流のみならず、上記補正時のファンの周囲
温度の変化によってもばらつくことを知見した。これ
は、ファンの周囲の流体密度がその周囲温度に応じて変
化し、これによりファンの回転負荷が変動するためと考
えられる。従って、基準電流の補正に際してファンの個
々の特性を考慮しただけでは、当該補正された基準電流
が通電された場合にもファンの回転数が基準回転数に至
らず、やはりバーナの燃焼不良等が生じるおそれがあっ
た。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は、燃
焼装置においてファンの周囲温度の変化による回転数の
ばらつきを解消すべく燃焼装置を調整可能なシステムを
提供することを解決課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、バーナと、該
バーナに燃焼用空気を供給するファンと、該バーナの燃
焼量を制御する燃焼量制御手段と、該燃焼量制御手段に
より制御される燃焼量に応じた基準回転数に対応する基
準電流に係るデータを記憶保持するデータ記憶手段と、
該データ記憶手段により記憶されているデータに係る該
基準電流を該ファンに通電することで該ファンの回転数
を制御する回転数制御手段とを備えた燃焼装置を調整す
るシステムに関する。
【0007】前記課題を解決するための本発明の燃焼装
置の調整システムは、前記回転数制御手段により前記基
準電流が通電されている前記ファンの回転数を測定する
回転数測定手段と、該回転数測定手段により回転数が測
定されているときの該ファンの周囲温度を測定する温度
測定手段と、該回転数測定手段による測定回転数と前記
基準回転数との回転数差を演算するとともに、該温度測
定手段による測定温度と所定温度との温度差を演算する
演算手段と、該温度差に応じた該ファンの回転数変化に
係るデータを記憶保持する調整側データ記憶手段と、該
演算手段により演算される回転数差を解消すべく前記デ
ータ記憶手段により記憶保持されている基準電流に係る
データを補正するとともに、該演算手段により演算され
る温度差と、該調整側データ記憶手段に記憶保持されて
いるデータとに基づき、該温度差に応じた回転数変化を
解消すべく該データ記憶手段により記憶保持されている
基準電流に係るデータをさらに補正するデータ補正手段
とを備えていることを特徴とする。
【0008】本発明によれば、データ記憶手段に記憶さ
れている基準電流に係るデータが、任意の周囲温度下
で基準電流が通電されるファンの回転数が基準回転数に
一致するよう補正される。このデータはさらに、当該
周囲温度下ではなく所定温度下でファンの回転数が基準
回転数に一致するよう補正される。
【0009】上記の補正により、ファンの特性のばら
つきによってファンの回転数が基準回転数からずれるこ
とを防止できる。また、上記の補正により、上記の
補正時のファンの周囲温度のばらつきによってファンの
回転数が基準回転数からずれることを防止できる。
【0010】そして、上記、の補正後、周囲温度が
所定温度に等温の下、それぞれの基準回転数に対応して
データ記憶手段に記憶保持されているデータに係る基準
電流がファンに通電されたとき、ファンの回転数を当該
基準回転数に正確に制御することができる。これによ
り、ファンによりバーナに供給される燃焼用空気が不足
してバーナが燃焼不良を起こす等の不都合を確実に解消
することができる。
【0011】前記システムは、前記燃焼装置の作動時間
を測定するタイマを備え、前記調整側データ記憶手段
は、該燃焼装置の作動時間に応じた該ファンの回転数変
化に係るデータを記憶保持し、前記データ補正手段は、
該タイマにより測定される該燃焼装置の作動時間及び該
調整側データ記憶手段により記憶保持されているデータ
に基づき、該作動時間に応じた回転数変化を解消すべく
前記データ記憶手段により記憶保持されている基準電流
に係るデータを補正することが好ましい。
【0012】本発明によれば、データ記憶手段に記憶保
持されている基準電流に係るデータが、燃焼装置の作
動時間に応じて変化するファンの回転数が基準回転数に
一致するよう補正される。上記の補正により、上記
、の補正時の燃焼装置の作動時間によってファンの
回転数が基準回転数からずれることを防止できる。
【0013】前記データ補正手段及び前記燃焼装置はそ
れぞれデータ通信手段を備え、該データ補正手段は該デ
ータ通信手段を通じて前記補正に係るデータを該燃焼装
置に送信することで前記データ記憶手段に記憶保持され
ている前記基準電流に係るデータを補正させることが好
ましい。
【0014】本発明によれば、データ通信手段を介して
のデータ通信により燃焼装置のデータ記憶手段に記憶保
持されている基準電流に係るデータを簡単に補正するこ
とができる。また、燃焼装置ごとに演算手段等を備える
必要がないため、燃焼装置の構成を簡単にし、製造コス
トを節約できる。
【0015】前記基準回転数には段階的に離れた3つ以
上の基準回転数が含まれ、前記データ補正手段は、該基
準回転数のうち最低の基準回転数と最高の基準回転数に
ついて前記データ記憶手段に記憶保持されている基準電
流に係るデータを補正した後、最低の基準回転数と最高
の基準回転数との中間の基準回転数について、該最低の
基準回転数、該最高の基準回転数のそれぞれに対する差
の比率に基づいて該データ記憶手段に記憶保持されてい
る基準電流に係るデータを補正することが好ましい。
【0016】本発明によれば、最低の基準回転数(以下
「最低回転数」という。)及び最高の基準回転数(以下
「最高回転数」という。)についてデータ補正手段によ
って上記補正がなされる。これにより、周囲温度が所定
温度に等温の下、最低・最高回転数のそれぞれに対応し
てデータ記憶手段に記憶保持されているデータに係る基
準電流がファンに通電されたとき、ファンの回転数を最
低回転数及び最高回転数に正確に制御することができ
る。また、中間の基準回転数(以下「中間回転数」とい
う。)と最低・最高回転数とのそれぞれの差の比率に基
づいて、中間回転数に対応する基準電流に係るデータも
補正される。従って、同様にファンの回転数を中間回転
数においても正確に制御することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の燃焼装置の調整システム
実施形態について図面を用いて説明する。図1は本実施
形態の調整システムの構成説明図であり、図2は本実施
形態の調整システムの機能説明図であり、図3は本実施
形態の調整システムに係る補正説明図であり、図4は本
実施形態の調整システムにより調整される温風暖房機の
構成説明図である。
【0018】本実施形態の調整システムは、図4に示す
温風暖房機(燃焼装置)xを調整するものである。温風
暖房機xは、ダクト20内に設けられたバーナ21と、
ファン22と、バーナ21にガスを供給するガス供給路
23と、EEPROM(データ記憶手段)24と、コン
トローラ25と、データ通信手段26と、データ補正手
段27と、リモコン28とを備えている。
【0019】ダクト20は空気取入口20aと、温風吹
出口20bと、燃焼用空気路20cとを備えている。空
気取入口20aにはフィルタ20dが設けられている。
温風吹出口20bにはルーバー駆動手段20eにより駆
動されて温風の吹出し方向を調節するルーバー20fが
設けられている。燃焼用空気路20cの上流には燃焼用
空気路20cを流れる空気の温度(ファン22の「周囲
温度」)を測定するサーミスタ(温度測定手段)29が
設けられている。
【0020】バーナ21はスパーカ21aにより点火さ
れ、その燃焼状態はサーモカップル21bにより検出さ
れる。ファン22はバーナ21の下流側に位置する羽根
車22aと、羽根車22aを駆動するファンモータ22
bとを備えている。ファン22が作動することで、燃焼
用空気路20cを介してバーナ21に燃焼用空気が供給
され、また、空気取入口20aからダクト20内に取り
込まれた室内空気がバーナ21に加熱されて温風として
温風吹出口20bから吹き出される。ガス供給路23に
はバーナ21の側から上流方向に比例弁23aと、電磁
弁23b、電磁弁23cとが順に設けられている。
【0021】EEPROM24は、1速(最低回転数)
から7速(最高回転数)に至るまでの各回転速度(回転
数)に応じた基準電流に係るデータ等を記憶保持する。
コントローラ25はサーミスタ29による測定温度及び
リモコン28による設定温度に基づいてバーナ21の燃
焼量を制御する燃焼量制御手段25aと、当該燃焼量に
応じてEEPROM24に記憶保持されているデータに
係る基準電流をファンモータ22bに通電し、これによ
りファン22の回転数を制御する回転数制御手段25b
とを備えている。
【0022】データ通信手段26は本来リモコン28か
ら設定温度に係るデータを受信するものであるが、本シ
ステムからの後述の「補正データ」の受信等のデータ通
信を行う。データ補正手段27はデータ通信手段26が
受信した補正データに基づいてEEPROM24に記憶
保持されている基準電流に係るデータを補正する。
【0023】図1に示す本実施形態の調整システムは、
調整側データ通信手段1と、タイマ2と、調整側データ
記憶手段3と、回転数測定手段4と、演算手段5と、補
正データ作成手段6とを備えている。また、本システム
は温風暖房機xのサーミスタ29を「温度測定手段」と
して含んでいる。
【0024】調整側データ通信手段1は温風暖房機xの
データ通信手段26からファンモータ22bに通電され
ている基準電流に係るデータ等を受信する。タイマ2は
温風暖房機xの作動時間を測定する。調整側データ記憶
手段3はファン22の周囲温度に応じたファン22の回
転数変化に係るデータや、1速(最低回転数)から7速
(最高回転数)に至るまでのファン22の回転速度(回
転数)に係るデータ等を記憶保持する。回転数測定手段
4は羽根車22aに光を当て、その反射光のON/OF
Fに基づいてファン22の回転数を測定する。演算手段
5はファン22の基準回転数と実回転数との差等を演算
する。補正データ作成手段6は温風暖房機xのデータ補
正手段27とともに本発明の「データ補正手段」を構成
するものであり、演算手段5により演算される当該差を
解消すべく基準電流に関する補正データを作成する。補
正データ作成手段6により作成された補正データは調整
側データ通信手段1により温風暖房機xのデータ通信手
段26に送信される。
【0025】上記構成の本システムの機能について図2
及び図3を用いて説明する。まず、温風暖房機xの作動
がONにされると(図2STEP1)、バーナ21が燃
焼を開始するとともにファン22も作動を開始する。こ
のときファンモータ22bに通電される電流は、ファン
22の最低回転数(1速)に対応してEEPROM24
に記憶保持されているデータに係るものである。また、
データ通信手段26から調整側データ通信手段1へ「O
Nデータ」が送信され(図2左矢印)、これによりタ
イマ2が温風暖房機xの作動時間を測定開始する(図2
STEP2)。タイマ2の測定時間が第1所定時間に至
ると(図2STEP3でYES)、調整側データ通信手
段1からデータ通信手段26に次述のデータ送信を促す
べく「リクエストデータ」が送信される(図2右矢印
)。また、回転数測定手段4によりファン22の回転
数が測定される(図2STEP4)。
【0026】リクエストデータに応じてデータ通信手段
26はサーミスタ29による測定温度に係るデータを調
整側データ通信手段1に送信する(図2左矢印)。次
に、演算手段5が最低回転数と測定回転数との回転数
差、及び測定温度と調整側データ記憶手段3に記憶保持
されているデータに係る所定温度との温度差を演算する
(図2STEP5)。
【0027】続いて、補正データ作成手段6が演算手段
5の演算結果等に基づいて温風暖房機xのEEPROM
24に記憶保持されている基準電流に係るデータを補正
するための補正データを作成する(図2STEP6)。
この補正データの作成の基本的な考え方について図3を
用いて説明する。調整側データ記憶手段3は、特性にム
ラのない理想的なファン22は周囲温度Tに応じて図3
に点線で示す電流I−回転数R特性曲線に係るデータを
記憶保持している。この曲線によれば、周囲温度Tが所
定温度T0 に等しい場合、最低回転数に応じた基準電流
01がファンモータ22bに通電されればファン22の
回転数Rは最低回転数(1速)R01となる(図3点o参
照)。また、周囲温度Tが所定温度T0 よりδTだけ高
温の場合、基準電流I01がファンモータ22bに通電さ
れればファン22の回転数Rは最低回転数R01よりδ
R’だけ大きくなる(図3点p’参照)。
【0028】ここで、演算手段5により演算される回転
数差がδR(0<δR<δR’)、温度差がδT(>
0)、即ちファン22の回転数Rが最低回転数R01より
δRだけ大きく、周囲温度Tが所定温度T0 よりδTだ
け高温であったとする。このときまず、回転数差δR及
び上記δR’に基づいて図3に点線で示す周囲温度Tに
応じたI−R特性曲線が実線で示すI−R特性曲線に補
正される(図3下矢印a参照)。次に、回転数差δR及
び補正後のR−I関係に基づいてファン22の回転数R
が最低回転数R01に一致するようファンモータ22bに
通電すべき電流IがδI1 (>0)だけ減少される(図
3左下がり矢印b参照)。図3の矢印a及びbで表され
る補正はファン22のそれぞれの特性のばらつきを解消
するためのものである。
【0029】続いて、周囲温度TがT0 +δTではなく
所定温度T0 に等温のときにファン22の回転数を適切
に制御すべく温度差δTに基づいてT=T0 +δTのと
きのI−R特性曲線がT=T0 のときのI−R特性曲線
に補正される(図3下矢印c参照)。そして、当該補正
後のI−R特性曲線に基づいてファン22の回転数Rが
最低回転数R01に一致するようにファンモータ22bに
通電すべき電流IがδI2 (>0)だけ増大される(図
3右上がり矢印d参照)。図3の矢印c及びdで表され
る補正は、当該補正時のファン22の周囲温度のばらつ
きを解消するためのものである。なお、図3下矢印cの
長さで表される補正量は、本願発明者の得た知見によれ
ば、周囲温度Tと所定温度T0 との温度差δTに対して
略線形的にされるのが最適である。
【0030】以上により、このファン22について、周
囲温度Tが所定温度T0 のときに回転数Rを最低回転数
01とするためにファンモータ22bに通電すべき電流
Iは当初の基準電流I01が−δI1 +δI2 だけ補正さ
れた値となる。かかる手順に基づいたアルゴリズムに従
って補正データ作成手段6はこの補正量−δI1 +δI
2 に係る「補正データ」を作成する(図2STEP6参
照)。
【0031】ここで調整側データ通信手段1は温風暖房
機xのデータ通信手段26に補正データを通信し(図2
右矢印)、データ補正手段27がこの補正データに基
づいてEEPROM24に記憶保持されている最低回転
数に対応する基準電流I01に係るデータを補正する(図
2STEP7)。
【0032】続いて、ファン22の最高回転数(7速)
07についても同様の補正が行われる。具体的には、ま
ずタイマ2の計測時間が第1所定時間(図2STEP3
参照)より長い第2所定時間に至ったとき(STEP8
でYES)、リクエストデータが送信される(図2右矢
印参照)。これを受けて燃焼量制御手段25aにより
バーナ21が最大燃焼量とされ、回転数制御手段25b
によりファンモータ22bに最高回転数(7速)R07
対応する基準電流I07が通電される。この上で回転数測
定(STEP4)、回転数差等の演算(STEP5)、
補正データの作成(STEP6)及びデータ補正(ST
EP7)に従って補正処理が行われる。また、補正デー
タの作成(STEP6)に際し、第1所定時間と第2所
定時間との差に基づき、図3に点線で示す理想的なファ
ン22のI−R特性曲線として回転数Rが全体的に所定
値だけ底上げされたものが使用される。従って、図3の
矢印aで表されるファン22の特性のばらつきを解消す
る補正に際し、矢印aの長さで表される当該補正量が若
干大きくされる。これは、タイマ2により測定される温
風暖房機xの作動時間が長くなった分だけ理想のファン
22といえども上記所定値程度、回転数が増大するから
である。よって、この補正により温風暖房機xの作動時
間の相違によるファン22の回転数のばらつきを解消す
ることができる。
【0033】こうしてファン22の最低回転数(1速)
及び最高回転数(7速)に対応する基準電流I01、I07
に係るデータが補正された後、さらにデータ補正手段2
7により中間回転数(2速〜6速)R02〜R06に対応
し、EEPROM24に記憶保持されている基準電流I
02〜I06に係るデータが補正される。具体的には、中間
回転数と最低・最高回転数とのそれぞれの差の比率に基
づいて、中間回転数に対応する基準電流に係るデータも
補正される。例えば、1速〜7速に対応する基準回転数
01〜R07が等間隔ずつ離れて順に設定されているとし
て、2速に対応する基準電流I02と、1速、7速に対応
する基準電流I01、I07とのそれぞれの差の比率が1:
5になるよう2速に対応する基準電流I02に係るデータ
が補正される。
【0034】本調整システムによれば、温風暖房機xの
EEPROM24に記憶されている基準電流I01、I07
に係るデータが、任意の周囲温度下で基準電流が通電
されるファン22の回転数が最低又は最高回転数に一致
するように(図3矢印a、b参照)、さらに、当該周
囲温度下ではなく所定温度下でファン22の回転数が最
低又は最高回転数に一致するように補正される(図3矢
印c、d参照)。
【0035】上記の補正により、ファン22の特性の
ばらつきによってファン22の回転数Rが最低回転数R
01又は最高回転数R07からずれることを防止できる。ま
た、上記の補正により、上記の補正時のファン22
の周囲温度Tのばらつきによってファン22の回転数R
が最低回転数R01又は最高回転数R07からずれることを
防止できる。
【0036】また、ファン22の最高回転数R07につい
て、EEPROM24に記憶保持されている基準電流I
07に係るデータが、温風暖房機の作動時間に応じて変
化するファンの回転数が最高回転数R07に一致するよう
補正される(図3点線のI−R特性曲線の全体的な底上
げによる矢印aの長さの増加。図2STEP7後のST
EP5参照)。上記の補正により上記、の補正時
の温風暖房機xの作動時間によってファン22の回転数
Rが最低回転数R01又は最高回転数R07からずれること
を防止できる。
【0037】このように最低回転数(1速)R01及び最
高回転数(7速)R07において上記〜の補正がなさ
れる。これにより、周囲温度Tが所定温度T0 に等温の
下、それぞれの回転数に対応してEEPROM24に記
憶保持されているデータに係る基準電流I01、I07がフ
ァンモータ22bに通電されたとき、ファン22の回転
数を最低回転数及び最高回転数に正確に制御することが
できる。また、中間回転数(2速〜6速)R02〜R06
最低・最高回転数R01、R07とのそれぞれの差の比率に
基づいて、中間回転数に対応する基準電流I02〜I06
係るデータも補正される。従って、同様にファン22の
回転数を中間回転数(2速〜6速)R02〜R06に正確に
制御することができる。従って、ファン22によりバー
ナ21に供給される燃焼用空気が不足してバーナ21が
燃焼不良を起こす等の不都合を確実に解消することがで
きる。
【0038】さらに、調整側データ通信手段1及びデー
タ通信手段26を介して調整システム及び温風暖房機x
の間のデータ通信により温風暖房機xのEEPROM2
4に記憶保持されている基準電流I0iに係るデータを簡
単に補正できる(図2矢印〜参照)。このため、各
温風暖房機xに演算手段を設ける場合と比較して温風暖
房機xの構成を簡単にし、製造コストを節約できる。
【0039】また、ファン22の周囲温度を測定する
「温度測定手段」として温風暖房機xに既存のサーミス
タ29が利用され、データ通信手段として本来リモコン
28とのデータ通信のため温風暖房機に既存のものが利
用されている。かかる既存の装置を用いることにより本
調整システムを低廉に実現することができる。
【0040】なお、本実施形態の調整システムが温風暖
房機xの本体に設けられ、調整側データ通信手段1及び
データ通信手段26、及び両者間のデータ通信(図2矢
印〜)が省略されてもよい。また、本実施形態の調
整システムがリモコン28に設けられ、リモコン28の
操作により温風暖房機xとの間で補正データの送受信等
のデータ通信(図2矢印〜)が行われ、この温風暖
房機xが調整されてもよい。
【0041】上記実施形態では1台の温風暖房機xが調
整されたが、他の実施形態として複数台の温風暖房機x
のそれぞれに識別子が付され、当該識別子により調整シ
ステムの側で個々の温風暖房機が識別された上で調整さ
れてもよい。この場合、例えば製造工場からの出荷時に
大量の温風暖房機xをそれぞれのファン22の特性や周
囲温度、さらには作動時間を加味した上で適切に調整す
ることができる。また、上述のように調整システムの調
整側データ通信手段1及び温風暖房機xのデータ通信手
段26の間のデータ通信を利用することで、かかる大量
の温風暖房機xを迅速且つ簡単に調整することができ
る。
【0042】上記実施形態では回転数測定手段4が温風
暖房機xから離反して設けられていたが、他の実施形態
として各温風暖房機xにホールICが設けられ、このホ
ールICにより各温風暖房機xのファン22の回転数が
測定され、この測定回転数データが測定温度データ(図
2矢印参照)とともに温風暖房機xのデータ通信手段
26から調整側データ通信手段1に送信されてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態の調整システムの構成説明図
【図2】本実施形態の調整システムの機能説明図
【図3】本実施形態の調整システムに係る補正説明図
【図4】本実施形態の調整システムにより調整される温
風暖房機の構成説明図
【符号の説明】
1‥調整側データ通信手段、2‥タイマ、3‥調整側デ
ータ記憶手段、4‥回転数測定手段、5‥演算手段、6
‥補正データ作成手段(データ補正手段)、21‥バー
ナ、22‥ファン、24‥EEPROM(燃焼装置側デ
ータ記憶手段)、25a‥燃焼量制御手段、25b‥回
転数制御手段、26‥(燃焼装置側)データ通信手段、
27‥データ補正手段、x‥温風暖房機(燃焼装置)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 稲葉 昌宏 愛知県名古屋市中川区福住町2番26号 リ ンナイ株式会社内 (72)発明者 高橋 礼子 愛知県名古屋市中川区福住町2番26号 リ ンナイ株式会社内 (72)発明者 安井 繁明 愛知県名古屋市中川区福住町2番26号 リ ンナイ株式会社内 (72)発明者 川上 政樹 愛知県名古屋市中川区福住町2番26号 リ ンナイ株式会社内 (72)発明者 四元 弘幸 愛知県名古屋市中川区福住町2番26号 リ ンナイ株式会社内 Fターム(参考) 3K003 EA01 EA02 FA01 FB04 GA03 JA06 KA04 KA05 KB02 LA06 NA04 3K005 AA06 AB01 AC05 BA06 CA06 DA01 DA05 EA02

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】バーナと、該バーナに燃焼用空気を供給す
    るファンと、該バーナの燃焼量を制御する燃焼量制御手
    段と、該燃焼量制御手段により制御される燃焼量に応じ
    た基準回転数に対応する基準電流に係るデータを記憶保
    持するデータ記憶手段と、該データ記憶手段により記憶
    されているデータに係る該基準電流を該ファンに通電す
    ることで該ファンの回転数を制御する回転数制御手段と
    を備えた燃焼装置を調整するシステムであって、 前記回転数制御手段により前記基準電流が通電されてい
    る前記ファンの回転数を測定する回転数測定手段と、 該回転数測定手段により回転数が測定されているときの
    該ファンの周囲温度を測定する温度測定手段と、 該回転数測定手段による測定回転数と前記基準回転数と
    の回転数差を演算するとともに、該温度測定手段による
    測定温度と所定温度との温度差を演算する演算手段と、 該温度差に応じた該ファンの回転数変化に係るデータを
    記憶保持する調整側データ記憶手段と、 該演算手段により演算される回転数差を解消すべく前記
    データ記憶手段により記憶保持されている基準電流に係
    るデータを補正するとともに、 該演算手段により演算される温度差と、該調整側データ
    記憶手段に記憶保持されているデータとに基づき、該温
    度差に応じた回転数変化を解消すべく該データ記憶手段
    により記憶保持されている基準電流に係るデータをさら
    に補正するデータ補正手段とを備えていることを特徴と
    するシステム。
  2. 【請求項2】前記燃焼装置の作動時間を測定するタイマ
    を備え、 前記調整側データ記憶手段は、該燃焼装置の作動時間に
    応じた該ファンの回転数変化に係るデータを記憶保持
    し、 前記データ補正手段は、該タイマにより測定される該燃
    焼装置の作動時間及び該調整側データ記憶手段により記
    憶保持されているデータに基づき、該作動時間に応じた
    回転数変化を解消すべく前記データ記憶手段により記憶
    保持されている基準電流に係るデータを補正することを
    特徴とする請求項1記載のシステム。
  3. 【請求項3】前記データ補正手段及び前記燃焼装置はそ
    れぞれデータ通信手段を備え、 該データ補正手段は該データ通信手段を通じて前記補正
    に係るデータを該燃焼装置に送信することで前記データ
    記憶手段に記憶保持されている前記基準電流に係るデー
    タを補正させることを特徴とする請求項1又は2記載の
    システム。
  4. 【請求項4】前記基準回転数には段階的に離れた3つ以
    上の基準回転数が含まれ、 前記データ補正手段は、該基準回転数のうち最低の基準
    回転数と最高の基準回転数について前記データ記憶手段
    に記憶保持されている基準電流に係るデータを補正した
    後、 最低の基準回転数と最高の基準回転数との中間の基準回
    転数について、該最低の基準回転数、該最高の基準回転
    数のそれぞれに対する差の比率に基づいて該データ記憶
    手段に記憶保持されている基準電流に係るデータを補正
    することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1つに
    記載のシステム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN113931860A (zh) * 2021-09-13 2022-01-14 中国长城科技集团股份有限公司 一种风扇转速控制方法、装置、终端设备及存储介质

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