JP2002276783A - 負荷検出装置 - Google Patents

負荷検出装置

Info

Publication number
JP2002276783A
JP2002276783A JP2001076083A JP2001076083A JP2002276783A JP 2002276783 A JP2002276783 A JP 2002276783A JP 2001076083 A JP2001076083 A JP 2001076083A JP 2001076083 A JP2001076083 A JP 2001076083A JP 2002276783 A JP2002276783 A JP 2002276783A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
load
piston
cylindrical cylinder
cavity
operating punch
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001076083A
Other languages
English (en)
Inventor
Kikuo Okamura
暉久夫 岡村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP2001076083A priority Critical patent/JP2002276783A/ja
Publication of JP2002276783A publication Critical patent/JP2002276783A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Fluid-Damping Devices (AREA)
  • Control Of Transmission Device (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 過大負荷が瞬間的に作用したときには反応せ
ずに、連続的に所要時間作用したときに検出器を反応さ
せる。 【解決手段】 変速機のケーシング2に固定された筒状
シリンダ3に変速機の固定要素と連動したピストン4が
軸方向に移動可能に挿入され、ピストン4前後の空洞5
a、5bが可変絞り弁7を介して導管6で連通状態にあ
る。これらは協働して瞬間的な衝撃負荷によるピストン
4の変位を防止する。前後の空洞5a、5bには圧縮ば
ね9a、9bが配置され、負荷がピストン4を押圧する
力と圧縮ばね9の抗力とが釣合う位置までピストン4は
変位して、作動杵10に設けられたドッグ11aがセン
シング部13と接触する。これらは協働して連続的な過
負荷に対して遅延的に近接スイッチ12を作動させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、増減速機、無段変
速機などの変速機や一般の動力伝達装置の伝動に関わる
要素の中でも、非回転要素の固定部分に取付けて、装置
に作用する負荷を検出する装置であって、特に負荷の状
態を信号として出力する負荷検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】負荷検出装置として実公昭62−454
号公報が知られている。このものは入力軸から出力軸へ
の伝動系上に設けられた回動自在の内歯歯車の周に扇形
歯車が設けられ、ケーシングに一体化されたばねケース
により案内される作動杵上のラックが扇形歯車に噛合わ
されるとともに、内歯歯車に加わる負荷トルクにより圧
縮されるばねがばねケースと作動杵との間に介在されて
いて、この圧縮ばねによる抗力が所定値に達したときに
作動杵により作動させられる警報機等の機器作動用スイ
ッチが設けられる形式である。
【0003】また、作動杵の平行移動量をラックとピニ
オンで回転に変えて指示目盛でトルクを連続的に読み取
る方法や作動杵に加わる荷重をロードセルなどで検出し
て信号を出力する方法などが公知である。
【0004】これらは過負荷に起因する装置の損傷を防
止するために使用されるもので、一般に機械的強度に関
しては設計段階で予測できるものの、長時間の過負荷運
転が続くと温度上昇によって装置全体の寿命や精度、効
率などに悪影響を及ぼすことになる。従来技術の主目的
は長時間作用する過負荷を精度よく検出することにあ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来技
術に関わる負荷検出装置はばねの変位量や作動杵に加わ
る荷重を直接検出するものであるため、動力伝達装置に
作用する全てのトルクに敏感に作用することになる。因
みに、機械の始動時に瞬間的に発生する起動トルクは定
格トルクの約3倍が作用し、電動機や変速機に許容され
る過負荷耐量は約2倍といわれている。
【0006】このため従来技術の負荷検出装置でトルク
を検出して出力信号を得ようとすると、過負荷でもない
瞬間的なトルクまで危険信号として常時検出することに
なり、上記負荷検出装置による負荷トルクの調整は困難
を極めていた。
【0007】本来ならば、瞬間的な過負荷については検
出器が反応せずに、所定時間過負荷が連続した場合に限
って検出器が作動すれば、通常の使用に対して頻繁に機
械を停止させるという不具合は解消される。また、ロー
ドセルなどで負荷を検出する場合でも、過負荷によるセ
ンサの破損を防止することもできる。
【0008】これらの効果を得る一方法として、負荷が
時間の積分値として作動したときに作動杵が反応すれ
ば、上記不具合を解消することができる。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の負荷検出方法
は、ケーシング内に伝動要素が内装されていて入力軸か
ら出力軸へと回転を伝達し、トルクの反力を伝動要素の
一部である固定要素で受ける変速機であって、該ケーシ
ングの外郭に両端を壁面で密封された筒状シリンダを固
定し、該筒状シリンダ内に筒状シリンダ内の内壁に沿っ
て前後方向に移動可能なピストンを挿入し、該ピストン
の前後に前方空洞及び後方空洞を設け、上記ピストンに
作動杵を固定してシリンダの壁面から該作動杵を突設さ
せた緩衝制動部と、変速機の固定要素を反力方向に変位
可能に支持し、固定要素と作動杵を連動させるととも
に、作動杵の前後方向の変位量を検出する検出器を設
け、作動杵と検出器との間又は筒状シリンダとピストン
との間に前方又は/及び後方に付勢するばねを設けた負
荷検出部とで構成したことを特徴としている。
【0010】このものは、負荷を作動杵で受け、筒状シ
リンダとピストンに挟まれた空洞内の流体に加わる前後
方向の圧力で、空洞内の流体が前後何れかに微量ずつ移
動することによって、瞬間的な負荷変化に起因するピス
トンの大きな変位を防止する。一方、連続的な負荷に対
しては流体の微量な流出量が時間とともに多くなり、ピ
ストンの変位が増加して行くが、負荷の力と圧縮ばねの
抗力とが釣合うところでピストンの変位は停止する。こ
のとき作動杵の位置を検出器で検出すれば、検出器は瞬
間的な負荷変化には反応せずに連続的な負荷に対してだ
け反応することができる。
【0011】従って、衝撃負荷に対しては、シリンダ内
の空洞に充満している流体が瞬間的な負荷を受け、作動
杵の変位はほとんど無視することができる。しかし、負
荷が連続して作用するときは流体が一方の空洞から他方
の空洞へ漏れ出して、ピストンは作用する力と一致した
一方の空洞側に作動杵とともに流体の漏れ量に依存して
徐々に移動する。
【0012】この流体の時間当たりの漏れ量は一定して
いるため、時間に比例して作動杵が変位することにな
る。この変位は圧縮ばねと負荷トルクの反力が釣合うま
で続き、釣合った時点で作動杵の移動は停止する。従っ
て、瞬間的な過負荷に対しては、作動杵が反応すること
はないが、負荷が連続的に作用した場合のみ、所定の位
置まで移動して検出器を作動させることができる。この
場合の検出器は作動杵の変位量を直接読み取ることので
きる直線式あるいはラックとピニオンで回転に変換した
回転式の指示目盛又は電気信号に変換するリレーやセン
サであってもよい。
【0013】また、上記ピストンを上記筒状シリンダの
両端壁面間の略中央付近に位置させ、前方空洞と後方空
洞に流体を封入するとともに前方及び後方に付勢するば
ねをそれぞれ設けたものでは、ピストンが前方及び後方
に付勢する圧縮ばねの協働によってシリンダのほぼ中央
に位置しているが、この場合は、前後両方向の過負荷を
検出することができるので、変速機の回転が正転、逆転
の何れであっても負荷検出装置を作動させることができ
る。
【0014】上記ピストンに前方空洞と後方空洞を連通
する孔を穿設した場合は、孔の大きさによってこの孔を
通る流体の流量が任意に設定できるので、負荷検出装置
の組立て時点であらかじめ検出器が作動するまでの時間
を調整することができる。
【0015】一方、上記筒状シリンダ内の前方空洞と後
方空洞を連通する導管又は可変絞り弁を設けた導管で構
成されたものでは、導管内の流量を調整することによ
り、負荷が連続的に作用して圧縮ばねと釣合うまでの時
間を外部から任意に設定することができるので、変速機
の容量や安全係数などに見合った検出器作動までの時間
を相手機械のシステムと全体の運転状況を観察しながら
調整することが可能となる。
【0016】さらに、上記検出器が作動杵に設けたドッ
グと筒状シリンダ又はケーシングの固定部分に設けた近
接スイッチとで構成されたものでは、近接スイッチの信
号を各種制御機器への入力として使用することにより、
警報機を作動させたり、駆動源を停止させたり、速度や
トルクを制御することもできる。
【0017】上記筒状シリンダ又はケーシングの固定部
分にロードセルを設けるとともに該ロードセルのセンシ
ング部と上記作動杵の間にばねを設けた場合は、変速機
の出力に作用する負荷トルクに比例した荷重を検出する
ことができ、しかも瞬間的な過負荷に対してはロードセ
ルに荷重を伝達せず、また、作動杵の変位に対しても作
動杵とロードセル間の圧縮ばねの変位量がロードセルの
変位量よりも大きく設定することにより、過負荷と変位
量の両変化に対してロードセルを保護することができ
る。
【0018】これによって攪拌機や巻取機などの被動機
械の粘度や張力などの物理量、その他の制御量をトルク
に換算して駆動源及び変速機を制御することもできる。
【0019】
【発明の実施の形態】図1は本発明の負荷検出装置の一
実施形態を示す要部縦断面図である。図1において変速
機1(図示しない)のケーシング2に固定された筒状シ
リンダ3の内径よりもわずかに小さな外径をもつピスト
ン4が軸方向に移動可能に挿入され、ピストン4の前後
には空洞5a、5bが設けられていて、それぞれの空洞
5a、5bが連通するように筒状シリンダ3の外部に導
管6が架橋され、導管6は中央の可変絞り弁7で2分さ
れている。
【0020】上記筒状シリンダ3に作動油8などの流体
を封入してピストン4を前後方向に変位させると、作動
油8は可変絞り弁7を通過して前後の空洞5a、5bの
容積が変化する。因みに、ピストン4が前方に変位した
とき、作動油8は前方に押された圧力で前方空洞5aか
ら可変絞り弁7を通過して後方空洞5bに移動する。す
ると前方空洞5aの容積は小さくなると共に後方空洞5
bの容積は大きくなる。一方、ピストン4が後方へ変位
したときは、前述とは逆の動作が行われる。
【0021】作動油8の移動時間は可変絞り弁7の断面
積が大きくなるほど速くなり、小さくなるほど遅くなる
ので、瞬間的に作用する過大な負荷の大きさと作動時間
を鑑みて可変絞り弁7の流量を調整する。
【0022】また、前後の空洞5a、5bにピストン4
の変位方向に伸縮する圧縮ばね9a、9bを配置するこ
とによって、負荷がピストン4を押圧する力と前方圧縮
ばね9aの抗力とが釣合う位置までピストン4は前方へ
変位するが、この変位位置を作動杵10に設けられたド
ッグ11aと近接スイッチ12のセンシング部13とを
接触させることにより、近接スイッチ12の出力信号を
得て警報器(図示しない)を作動させたり制御系への入
力信号とすることができる。
【0023】この状態から作動杵10の負荷が除去され
ると、前方圧縮ばね9aの抗力が負荷に打ち勝ってピス
トン4は後方圧縮ばね9bと釣合う略中央位置まで後方
へ押し戻される。これら作動油8と圧縮ばね9が協働し
て本発明の負荷検出装置を構成している。
【0024】ここで負荷の変化による作動油8と圧縮ば
ね9の作動原理を以下に説明する。すなわち、瞬間的に
作用する過大な負荷が前方に向けてピストン4に作用す
ると、ピストン4は前方へ変位しようとするが、可変絞
り弁7の流量制限によって前方空洞5aの内圧は急激に
上昇するものの、前方空洞5aの作動油8aに阻まれて
瞬間的には変位できない。
【0025】このまま過大な負荷が連続して作用する
と、ピストン4に作用する力に打ち負けて前方空洞5a
の作動油8aは可変絞り弁7を通過して後方空洞5bに
徐々に移動する。作動油8の移動中の圧力は力に比例し
ているので、力が作用している限り作動油8aは前方空
洞5aから後方空洞5bに移動し続けるとともにピスト
ン4も前方へ変位し続ける。
【0026】しかし、前方空洞5a内に設けられた圧縮
ばね9aはピストン4の変位と共に圧縮されて抗力を増
加させ、負荷の力と抗力とが一致した時点でピストン4
の変位は停止する。ここで過大負荷の大きさが所定の値
を超えたときは、ピストン4に結合された作動杵10の
先端にドッグ11aを設けて、ドッグ11aの変位位置
に近接スイッチ12を設けておけば、許容値以上の過大
な負荷に対して信号を出力することができる。
【0027】図2は負荷検出装置の作動時間と変位量の
関係を示すグラフである。図1に示す筒状シリンダ3の
前方壁面31を筒状シリンダ3に螺設されたねじ32に
螺合させて軸方向に変位可能にした場合は、図2縦軸の
ばね荷重に示すごとく、圧縮ばね9a、9bが変位を開
始する荷重を調整するとともに負荷の大きさとピストン
4の変位量とを微調整することができる。ばね荷重の変
化はばね定数を変えることによっても可能である。
【0028】また、可変絞り弁7で作動油8の流量を調
整した場合は、ピストン4の変位速度、すなわち図2の
変位角度αを調整することになる。この場合、可変絞り
弁7の絞り量が大きくなって流量が少なくなる変位角度
αは小さくなり、可変絞り弁7の絞り量が小さくなって
流量が多くなると変位角度αは大きくなる。流量は作動
油8の粘度を変えることによっても調整することができ
る。因みに、近接スイッチ12の取付け位置とドッグ1
1aの位置調整とは相対的なものである。
【0029】ピストン4の後方への変位については、前
記説明の前後方向を入れ替えた説明になるので省略する
が、この場合は、作動杵10のドッグ11bが近接スイ
ッチ12のセンシング部13と接触することになる。一
方、作動杵10の変位位置に直線式指示目盛14を設け
ることによって、負荷の変化を連続的に読み取ることが
できる。
【0030】図3は負荷検出装置の第二実施形態の外観
図、図4はその要部縦断面図である。これは、図1に示
す近接スイッチ12の代わりにロードセル21を設けて
負荷に比例した信号を得ようとするものである。図3で
は、変速機1に内装された遊星歯車機構22の固定要素
である内歯歯車23と変速機1のケーシング24の外部
に設けられた作動杵25とを連結部材26で連動させて
いる。連結部材26はラックとピニオンのように凹凸の
関係にある噛合いあるいはピンと孔の結合であってもよ
い。
【0031】筒状シリンダ27とピストン28で構成さ
れた緩衝制御部29と圧縮ばね30を内装した負荷検出
部31とが作動杵25を介して変速機1の左右に配置さ
れ、筒状シリンダ27とロードセル21の固定部分はケ
ーシング24に固定され、作動杵25のロードセル21
側は支持部材37によってシリンダ27の前後方向に案
内されている。
【0032】図4では筒状シリンダ27とピストン28
及びばねケース32とばね座33を設け、ピストン28
とばね座33とを作動杵25で連結し、筒状シリンダ2
7とピストン28で構成される前方空洞34aと後方空
洞34bには作動油8が封入され、ピストン28に穿設
された小孔35を介して前方空洞34aと後方空洞34
bとが導通している。ばねケース32とばね座33の間
には軸方向に付勢する圧縮ばね30a、30bをそれぞ
れ挿入し、ばねケース32をロードセル21のセンシン
グ部35に結合している。
【0033】圧縮ばね30a、30bを挿入したばねケ
ース32とばね座33が作動杵25とロードセル21の
センシング部35の間に設けられているのは、ロードセ
ル21のセンシング部35の変位量が作動杵25の変位
量に比べて少ないためである。検出器に変位量の規制が
ない場合は、図1のように筒状シリンダ3の前方空洞5
aと後方空洞5b内に圧縮ばね9a、9bを挿入したと
きの作動杵10に検出器のセンシング部を直接固定して
もよい。検出器は電気信号を出力するものに限らず、読
取式の直線式指示目盛や回転式指示目盛であってもよ
い。
【0034】このような構成においてピストン28とば
ね座33に連続的な力が前方に作用すると、ばねケース
32がロードセル21のセンシング部35に固定されて
いるので、圧縮ばね30aには力に対する抗力が生じ、
この抗力の反力がロードセル21で荷重の量として検出
されることになる。その他の作動は前記と同じなので省
略する。
【0035】図5は負荷検出装置の第三実施形態の要部
縦断面図である。これは、変速機の固定要素がウォーム
減速機41のウォーム軸42のスラスト力を受けるスラ
スト座43で構成した例である。このスラスト座43は
ウォーム減速機41のケーシング44に対してウォーム
軸42の軸線方向に移動可能に支持され、作動杵45の
一端に固定されている。
【0036】作動杵45の略中央付近にはピストン46
が設けられピストン46を囲むように筒状シリンダ47
が外装されていて緩衝制御部48を構成している。作動
杵45の他端にはばね座49が固定され、ばね座49か
ら圧縮ばね50a、50bを介してロードセル51のセ
ンシング部52の両端面52a、52bと連動してい
る。
【0037】このような構成において、作動杵45を介
してピストン46に前方方向の瞬間的な過負荷が作用す
ると、前方空洞53aから作動油54が小孔55を通過
して後方空洞53bに少量流出するもののピストン46
は殆ど移動しない。しかし、連続的な力が前方に作用す
ると、ピストン46の小孔55からの作動油54の流出
量が徐々に増加してピストン46とともに作動杵45及
びばね座49が前方へ変位する。
【0038】ばね座49の変位は圧縮ばね50aを圧縮
し、圧縮ばね50aの抗力に順じてセンシング部52の
端面52aに力が印可され、この力がロードセル51か
ら外部への信号として出力される。その他の作動は前記
と同じなので省略する。
【0039】
【発明の効果】本発明は以上のように構成されているの
で、衝撃負荷に対しては緩衝制動部内に充満している流
体が瞬間的に負荷を受け、安定した連続負荷に対しては
流体がピストンの前後に移動して、最終的には圧縮ばね
が負荷を受けることになるので、負荷検出装置は不意の
負荷変動に対しては反応することなく運転することがで
きるが、連続した過負荷に対しては反応して信号を出力
することになる。
【0040】従って、駆動源を含む全体の装置は、温度
上昇や過負荷に起因する悪影響や損傷が解消され、寿命
が延長し精度や効率などの初期状態を長時間持続させる
ことができる。
【0041】一方、筒状シリンダの前後の空洞を可変絞
り弁付きの導管で連通させたものでは、負荷が連続的に
作用して圧縮ばねと釣合うまでの時間を任意に調整する
ことができ、変速機の容量や安全係数あるいは装置全体
の運転状態を鑑みて、これらに見合った検出器作動まで
の時間設定が可能である。
【0042】さらに、作動杵の移動をドッグと近接スイ
ッチで検出するものでは、簡単な構造で警報機を作動さ
せたり、駆動源を停止させたり、速度やトルクを制御す
ることもできる。
【0043】また、作動杵に作用するトルクの反力をロ
ードセルで検出するものでは、伝動装置の出力に作用す
る負荷トルクに比例した荷重を検出することができるの
で、攪拌機や巻取り機などの相手機械の運転状態を粘度
や張力になどに関わる物理量として把握することによっ
て駆動源や変速機を最適状態に制御することができる。
【0044】これらは何れも既存の変速機や装置全体の
構造を大きく変更することなく、変速機のケーシングに
負荷検出装置を取付けるだけの簡単な変更で負荷の検出
が可能になるため、メーカーはいうに及ばずユーザー側
で使用する相手機械のシステム制御やコストを考慮した
場合、少ない費用で高精度なトルクの制御が可能とな
り、総合的に大幅な性能向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる負荷検出装置の第一実施形態を
示す要部縦断面図である。
【図2】本発明に係わる負荷検出装置の作動時間と荷重
の関係を示すグラフである。
【図3】本発明に係わる負荷検出装置の第二実施形態を
示す外観図である。
【図4】図3に示す負荷検出装置の要部縦断面図であ
る。
【図5】本発明に係わる負荷検出装置の第三実施形態を
示す要部縦断面図である。
【符号の説明】
1 変速機 2 ケ
ーシング 3 筒状シリンダ 4 ピ
ストン 5a 前方空洞 5b 後
方空洞 6 導管 7 可
変絞り弁 9a 前方圧縮ばね 9b 後
方圧縮ばね 10 作動杵 11 ド
ッグ 12 近接スイッチ 21 ロ
ードセル 22 遊星歯車機構 23 内
歯歯車 24 ケーシング 25 作
動杵 26 連結部材 27 筒
状シリンダ 28 ピストン 29 緩
衝制御部 30 圧縮ばね 31 負
荷検出部 32 ばねケース 33 ば
ね座 34a 前方空洞 34b 後
方空洞 35 小孔 41 ウ
ォーム減速機 42 ウォーム軸 43 ス
ラスト座 44 ケーシング 45 作
動杵 46 ピストン 47 筒
状シリンダ 48 緩衝制御部 49 ば
ね座 50 圧縮ばね 51 ロ
ードセル 52 センシング部 53 空
洞 55 小孔

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーシング内に伝動要素が内装されてい
    て入力軸から出力軸へと回転を伝達し、トルクの反力を
    伝動要素の一部である固定要素で受ける変速機であっ
    て、該ケーシングの外郭に両端を壁面で密封された筒状
    シリンダを固定し、該筒状シリンダ内に筒状シリンダ内
    の内壁に沿って前後方向に移動可能なピストンを挿入
    し、該ピストンの前後に前方空洞及び後方空洞を設け、
    上記ピストンに作動杵を固定してシリンダの壁面から該
    作動杵を突設させた緩衝制動部と、変速機の固定要素を
    反力方向に変位可能に支持し、固定要素と作動杵を連動
    させるとともに、作動杵の前後方向の変位量を検出する
    検出器を設け、作動杵と検出器との間又は筒状シリンダ
    とピストンとの間に前方又は/及び後方に付勢するばね
    を設けた負荷検出部とで構成したことを特徴とする負荷
    検出装置。
  2. 【請求項2】 上記ピストンを上記筒状シリンダの両端
    壁面間の略中央付近に位置させ、前方空洞と後方空洞に
    流体を封入するとともに前方及び後方に付勢するばねを
    それぞれ設けた請求項1記載の負荷検出装置。
  3. 【請求項3】 上記ピストンに前方空洞と後方空洞を連
    通する孔を穿設した請求項1乃至2記載の負荷検出装
    置。
  4. 【請求項4】 上記筒状シリンダ内の前方空洞と後方空
    洞を連通する導管又は可変絞り弁を設けた導管で構成さ
    れた請求項1乃至2記載の負荷検出装置。
  5. 【請求項5】 上記検出器が作動杵に設けたドッグと筒
    状シリンダ又はケーシングの固定部分に設けた近接スイ
    ッチとで構成された請求項1乃至4記載の負荷検出装
    置。
  6. 【請求項6】 上記筒状シリンダ又はケーシングの固定
    部分にロードセルを設けるとともに該ロードセルのセン
    シング部と上記作動杵の間にばねを設けた請求項1乃至
    4記載の負荷検出装置。
JP2001076083A 2001-03-16 2001-03-16 負荷検出装置 Pending JP2002276783A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001076083A JP2002276783A (ja) 2001-03-16 2001-03-16 負荷検出装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001076083A JP2002276783A (ja) 2001-03-16 2001-03-16 負荷検出装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002276783A true JP2002276783A (ja) 2002-09-25

Family

ID=18933074

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001076083A Pending JP2002276783A (ja) 2001-03-16 2001-03-16 負荷検出装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002276783A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010133498A (ja) * 2008-12-04 2010-06-17 Hitachi Automotive Systems Ltd 液圧緩衝器
CN105738021A (zh) * 2016-02-04 2016-07-06 中国航天空气动力技术研究院 直线舵机加载装置
CN108332885A (zh) * 2018-03-06 2018-07-27 中国航发哈尔滨东安发动机有限公司 一种力的监测结构
CN112362372A (zh) * 2020-11-24 2021-02-12 中国航天空气动力技术研究院 一种大功率直线舵机加载装置
CN114204947A (zh) * 2021-12-07 2022-03-18 和成控股(深圳)有限公司 一种卫星通信信号接收设备及其操作方法
WO2023084882A1 (ja) * 2021-11-09 2023-05-19 パナソニックIpマネジメント株式会社 力検知装置、力検知方法、及び衣類処理装置
CN116850823A (zh) * 2023-05-26 2023-10-10 安徽省公路桥梁工程有限公司 一种具有黏稠度检测功能的沥青组合料搅拌装置

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010133498A (ja) * 2008-12-04 2010-06-17 Hitachi Automotive Systems Ltd 液圧緩衝器
CN105738021A (zh) * 2016-02-04 2016-07-06 中国航天空气动力技术研究院 直线舵机加载装置
CN108332885A (zh) * 2018-03-06 2018-07-27 中国航发哈尔滨东安发动机有限公司 一种力的监测结构
CN112362372A (zh) * 2020-11-24 2021-02-12 中国航天空气动力技术研究院 一种大功率直线舵机加载装置
WO2023084882A1 (ja) * 2021-11-09 2023-05-19 パナソニックIpマネジメント株式会社 力検知装置、力検知方法、及び衣類処理装置
CN114204947A (zh) * 2021-12-07 2022-03-18 和成控股(深圳)有限公司 一种卫星通信信号接收设备及其操作方法
CN116850823A (zh) * 2023-05-26 2023-10-10 安徽省公路桥梁工程有限公司 一种具有黏稠度检测功能的沥青组合料搅拌装置
CN116850823B (zh) * 2023-05-26 2024-01-19 安徽省公路桥梁工程有限公司 一种具有黏稠度检测功能的沥青组合料搅拌装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
RU2009104084A (ru) Усовершенствованный силовой привод клапана
EP0872670B1 (en) Power shifter control system
EP2034205B1 (en) Hydraulic mechanism for vehicle
US20030188644A1 (en) Pressing device
CN101395460B (zh) 载荷测量方法和装置
TWI457512B (zh) 閥與油壓控制裝置
JP6879797B2 (ja) トリガースイッチ
CN1346948A (zh) 可控制的行星齿轮传动装置
KR102011132B1 (ko) 유압실린더의 피스톤 로드 위치 검출장치
JP2002276783A (ja) 負荷検出装置
EP2984373B1 (en) Actuating device
US4790234A (en) Fluidic power-assisted setting device
US5442965A (en) Torque delivering power tool
US4766985A (en) Power clutch system
JP2007316299A (ja) 車両運転模擬システムの操舵反力発生装置
US4498336A (en) Torque measuring device
JP2000214002A (ja) 荷重センサ
JP3883677B2 (ja) 液圧装置
JP2002331837A (ja) バックドア開閉装置
JP2007085387A (ja) 電動ディスクブレーキ装置
HU189490B (en) Electromechanic stretcher
US4569234A (en) Torque sensor
EP2863089B1 (en) Electro-mechanical actuators with integrated high resolution wide operating load range
JP2583469B2 (ja) バルブアクチュエータにおけるステム軸スラスト荷重測定装置
JPS62240825A (ja) トルク検出装置