JP2002276367A - 循環熱媒液の蒸発抑制装置 - Google Patents

循環熱媒液の蒸発抑制装置

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JP2002276367A
JP2002276367A JP2001078717A JP2001078717A JP2002276367A JP 2002276367 A JP2002276367 A JP 2002276367A JP 2001078717 A JP2001078717 A JP 2001078717A JP 2001078717 A JP2001078717 A JP 2001078717A JP 2002276367 A JP2002276367 A JP 2002276367A
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heat medium
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Yoshitaka Shibata
善隆 柴田
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Osaka Gas Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 膨張タンクを大型化せずに熱媒液の蒸発によ
る減少を抑制できるものを安価に構成する。 【解決手段】 貯湯タンク1に、設けた循環配管2に、
エンジン5から排出される熱を回収する熱交換器6を設
け、その熱交換器6に、エンジン5との間でエンジン冷
却水を循環する熱媒液循環回路7を接続する。熱媒液循
環回路7に循環ポンプ8を介装するとともに、熱媒液循
環回路7内でのエンジン冷却水の温度変化に伴う体積変
化を吸収する膨張タンク9を設ける。膨張タンク9に、
上方に突出させて大気開放管10を設け、その大気開放
管10の膨張タンク9に近い箇所に送風機11を設け、
大気開放管10内に流動する蒸気を冷却により凝縮液化
させ、膨張タンク9内に流下させて戻すように構成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、温水式暖房やエン
ジン冷却などを行うために、熱源と熱交換器とにわたっ
て接続されて熱媒液を循環する熱媒液循環回路を有し、
その熱媒液循環回路内での熱媒液の加熱・冷却に伴う体
積変化を吸収する膨張タンクを設けた循環熱媒液の蒸発
抑制装置に関し、特には、大気開放した膨張タンクを備
えたものに関する。
【0002】
【従来の技術】上述のように膨張タンクを大気開放した
ものとしては、従来、熱媒液循環回路を加圧しておく加
圧式と、加圧しない大気圧式とがあった。
【0003】A.第1従来例(加圧式) 主に自動車や発電装置、エンジン駆動式ヒートポンプな
どのエンジン冷却水の循環回路に使われている方式であ
り、図5の概略構成図に示すように、熱媒液循環回路0
1の途中箇所に気液分離器02を介してプレッシャーキ
ャップ(ラジエターキャップとも称される)03が設け
られ、このプレッシャーキャップ03と膨張タンク04
とが連通管05を介して連通接続されるとともに、膨張
タンク04に大気開放した大気開放管06が設けられて
いる。
【0004】プレッシャーキャップ03には、図示しな
いが、熱媒液としてのエンジン冷却水の温度が上昇して
熱媒液循環回路01内の圧力が設定圧力以上に上昇する
と、膨張タンク04にエンジン冷却水の一部を逃がし、
一方、エンジンが停止するなどしてエンジン冷却水の温
度が低下して熱媒液循環回路01内の圧力が大気圧以下
に下降すると、膨張タンク04から熱媒液循環回路01
内にエンジン冷却水を吸い込む機構が設けられている。
【0005】B.第2従来例(大気圧式) 温水式の床暖房や浴室暖房乾燥機など、温水を用いたセ
ントラルヒーティングシステムに使われている方式であ
り、図6の(a)の概略構成図に示すように、熱媒液と
して水を循環する熱媒液循環回路01内を加圧せず、膨
張タンク04内の水面が大気圧となるように構成されて
いる。そして、膨張タンク04が熱媒液循環回路01の
上方に設置され、熱媒液循環回路01と膨張タンク04
とが気液分離器02を介して連通接続され、熱媒液循環
回路01内に混入した空気を分離して膨張タンク04内
に排出するように構成されている。
【0006】膨張タンク04に大気開放管06が設けら
れるとともに、減少した水を補給するために、電磁弁0
7を介装した給水管08が膨張タンク04に接続されて
いる。膨張タンク04内に上限位置を検出する上限水面
センサ09と下限位置を検出する下限水面センサ010
とが設けられ、蒸発した水が大気開放管06から排出さ
れ、下限水面センサ010の位置まで水量が減少したと
きに電磁弁07を自動的に開き、上限水面センサ09で
水面を検出したときに電磁弁07を自動的に閉じるよう
に構成されている。
【0007】C.第3従来例(大気圧式) 図6の(b)の概略構成図に示すように、第2従来例に
おける気液分離器02が省略され、膨張タンク04その
ものが熱媒液循環回路01の一部をなすとともに、熱媒
液循環回路01の上方に配置され、熱媒液循環回路01
内に混入した空気を分離して膨張タンク04内に排出す
るように構成されている。他の構成は第2従来例と同じ
であり、同一図番を付してその説明は省略する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述従
来例の場合、それぞれ下記のような欠点があった。 a.第1従来例の欠点 第1従来例の場合、膨張タンク04が通常低いプレッシ
ャーキャップ03よりも下方に設置されるとともに高温
のエンジン冷却水の熱が膨張タンク04に伝わりにく
く、膨張タンク04内の熱媒液の蒸発が少ない利点を有
している。その反面、熱媒液循環回路01内の圧力が高
くなり(通常1〜2kg/cm2 程度)、熱媒液循環回
路01を構成するホースなどとして耐圧性に優れた材料
が必要で高価になる欠点があった。また、それらのホー
スの継手部などから漏れを生じやすく、メンテナンスに
手間と費用がかかる欠点があった。
【0009】b.第2従来例の欠点 膨張タンク04内の水の温度が熱媒液循環回路01内の
水と同程度まで上昇し、蒸発量が多いために自動給水機
構を必要とし、高価になる欠点があった。また、給水が
頻繁になると補給水中のカルシウム分等がスケールとな
って析出し、メンテナンスに手間と費用がかかる欠点が
あった。
【0010】c.第3従来例の欠点 第2従来例と同様に、自動給水機構を必要として高価に
なるとともに、メンテナンスに手間と費用がかかる欠点
があった。また、第2および第3従来例において、自動
給水機構を不用にするために、膨張タンク04を大きく
することが考えられたが、設置スペースが大きくなっ
て、用途的に制約を受け、実用性に欠ける問題があっ
た。更に、熱媒液として不凍液や防錆剤(水溶液)を用
いた場合に、それらの熱媒液の量が多くなって材料費が
高価になる欠点があった。
【0011】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであって、請求項1および請求項2に係る発明
は、膨張タンクを大型化せずに熱媒液の蒸発による減少
を抑制できるものを安価に構成できるようにすることを
目的とし、請求項3に係る発明は、熱媒液の蒸発による
減少をランニングコスト安価にして、かつ、凍結等を回
避して良好に抑制できるようにすることを目的とし、請
求項4に係る発明は、熱媒液の蒸発による減少を抑制す
るための構成を簡略化して一層安価にできるようにする
ことを目的とし、請求項5に係る発明は、請求項4に係
る発明において、熱媒液の蒸発による減少を、凍結等を
回避してより良好に抑制できるようにすることを目的と
する。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
上述のような目的を達成するために、熱源と熱交換器と
にわたって接続されて熱媒液を循環する熱媒液循環回路
と、前記熱媒液循環回路に連通接続されて前記熱媒液循
環回路内での熱媒液の体積変化を吸収する膨張タンクと
を備えた循環熱媒液の蒸発抑制装置において、前記膨張
タンクに、上方に突出させて大気開放管を設けるととも
に、前記大気開放管の前記膨張タンクに近い箇所に前記
大気開放管内に流動する蒸気を凝縮させて前記膨張タン
クに戻す冷却手段を設けて構成する。
【0013】また、請求項2に係る発明は、前述のよう
な目的を達成するために、請求項1に記載の循環熱媒液
の蒸発抑制装置において、冷却手段を送風機で構成す
る。
【0014】また、請求項3に係る発明は、前述のよう
な目的を達成するために、請求項2に記載の循環熱媒液
の蒸発抑制装置において、膨張タンク内の熱媒液の温度
を測定する液温センサと、外気温度を測定する外気温セ
ンサと、前記液温センサで測定された熱媒液の温度を第
1の設定温度と比較して熱媒液の温度が第1の設定温度
を越えたときに液温側駆動信号を出力する第1の比較手
段と、前記外気温センサで測定された外気温度を第2の
設定温度と比較して外気温度が第2の設定温度を越えた
ときに外気温側駆動信号を出力する第2の比較手段と、
前記第1の比較手段から液温側駆動信号が出力され、か
つ、前記第2の比較手段から外気温側駆動信号が出力さ
れたときに送風機を駆動する制御手段とを備えて構成す
る。
【0015】また、請求項4に係る発明は、前述のよう
な目的を達成するために、請求項1に記載の循環熱媒液
の蒸発抑制装置において、冷却手段を、大気開放管をエ
ンジンへの吸気路中に設けて構成する。
【0016】また、請求項5に係る発明は、前述のよう
な目的を達成するために、請求項4に記載の循環熱媒液
の蒸発抑制装置において、エンジンへの吸気路に、吸引
空気を大気開放管に流す冷却路と前記大気開放管に流さ
ない非冷却路とを備えて構成し、前記冷却路を開閉する
開閉機構と、膨張タンク内の熱媒液の温度を測定する液
温センサと、外気温度を測定する外気温センサと、前記
液温センサで測定された熱媒液の温度を第1の設定温度
と比較して熱媒液の温度が第1の設定温度を越えたとき
に液温側駆動信号を出力する第1の比較手段と、前記外
気温センサで測定された外気温度を第2の設定温度と比
較して外気温度が第2の設定温度を越えたときに外気温
側駆動信号を出力する第2の比較手段と、前記第1の比
較手段から液温側駆動信号が出力され、かつ、前記第2
の比較手段から外気温側駆動信号が出力されたときに、
前記冷却路を閉じるように前記開閉機構を作動する制御
手段とを備えて構成する。
【0017】
【作用】請求項1に係る発明の循環熱媒液の蒸発抑制装
置の構成によれば、熱媒循環回路内での熱媒液の温度上
昇に伴い、熱媒液が膨張タンク内に流入し、膨張タンク
内の熱媒液の温度が高くなり、その熱媒液が蒸発して大
気開放管内に流動しても、その熱媒液の蒸気を冷却手段
で冷却して凝縮させ、液化して膨張タンク内に戻すこと
ができる。
【0018】また、請求項2に係る発明の循環熱媒液の
蒸発抑制装置の構成によれば、送風機で大気開放管を冷
却し、大気開放管内に流動する熱媒液の蒸気を凝縮液化
して膨張タンク内に戻すことができる。
【0019】また、請求項3に係る発明の循環熱媒液の
蒸発抑制装置の構成によれば、外気温度が第2の設定温
度よりも低いとき、または、膨張タンク内の熱媒液の温
度が第1の設定温度よりも低いときには、いずれも熱媒
液の蒸発があっても冷却する必要が無い程度のものであ
ること、ならびに、外気温度が低いときには逆に水蒸気
の凍結を生じる虞があるといったことに鑑み、外気温度
が第2の設定温度よりも高く、かつ、膨張タンク内の熱
媒液の温度が第1の設定温度よりも高いときにのみ送風
機を駆動し、熱媒液の蒸気を冷却して凝縮させ、液化し
て膨張タンク内に戻すことができる。
【0020】また、請求項4に係る発明の循環熱媒液の
蒸発抑制装置の構成によれば、エンジンへの吸気を利用
して大気開放管を冷却し、大気開放管内に流動する熱媒
液の蒸気を凝縮液化して膨張タンク内に戻すことができ
る。
【0021】また、請求項5に係る発明の循環熱媒液の
蒸発抑制装置の構成によれば、外気温度が第2の設定温
度よりも低いとき、または、膨張タンク内の熱媒液の温
度が第1の設定温度よりも低いときには、いずれも熱媒
液の蒸発があっても冷却する必要が無い程度のものであ
ること、ならびに、外気温度が低いときには逆に水蒸気
の凍結を生じる虞があるといったことに鑑み、外気温度
が第2の設定温度よりも高く、かつ、膨張タンク内の熱
媒液の温度が第1の設定温度よりも高いときにのみエン
ジンへの吸引空気を大気開放管に流し、熱媒液の蒸気を
冷却して凝縮させ、液化して膨張タンク内に戻すことが
できる。
【0022】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施例を図面に基
づいて詳細に説明する。図1は、本発明に係る循環熱媒
液の蒸発抑制装置の第1実施例を示す概略構成図であ
り、1は、高温の湯を貯める密閉式の貯湯タンクを示
し、この貯湯タンク1に、下部から上部へと水を循環す
る循環配管2が接続され、自然循環により温度成層を形
成する状態で高温の湯を貯めるように構成されている。
図中3は給湯管を、4は給水管をそれぞれ示している。
【0023】循環配管2に、熱源としてのエンジン5か
ら排出される熱を回収する熱交換器6が設けられ、その
熱交換器6に、エンジン5との間で熱媒液としてのエン
ジン冷却水を循環する熱媒液循環回路7が接続されてい
る。
【0024】熱媒液循環回路7には循環ポンプ8が介装
されるとともに、熱媒液循環回路7内でのエンジン冷却
水の温度変化に伴う体積変化を吸収する膨張タンク9が
設けられている。
【0025】膨張タンク9には、上方に突出させて大気
開放管10が設けられ、その大気開放管10の膨張タン
ク9に近い箇所に送風機11が設けられ、大気開放管1
0内に流動する蒸気を冷却により凝縮液化させ、膨張タ
ンク9内に流下させて戻すようになっている。
【0026】膨張タンク9に、収容されているエンジン
冷却水の温度を測定する液温センサ12が設けられ、膨
張タンク9の周囲に、外気温度を測定する外気温センサ
13が設けられている。
【0027】液温センサ12と外気温センサ13とがコ
ントローラ14に接続され、そのコントローラ14に送
風機11を駆動する電動モータ15が接続されている。
コントローラ14には、図2のブロック図に示すよう
に、第1の比較手段16と第2の比較手段17と制御手
段18とが備えられている。
【0028】第1の比較手段16では、液温センサ12
で測定されたエンジン冷却水の温度を第1の設定温度
(例えば、50℃)と比較してエンジン冷却水の温度が第
1の設定温度を越えたときに液温側駆動信号を出力する
ようになっている。第2の比較手段17では、外気温セ
ンサ13で測定された外気温度を第2の設定温度(例え
ば、0℃)と比較して外気温度が第2の設定温度を越え
たときに外気温側駆動信号を出力するようになってい
る。制御手段18では、第1の比較手段16から液温側
駆動信号が出力され、かつ、第2の比較手段17から外
気温側駆動信号が出力されたときに電動モータ15に駆
動信号を出力し、送風機11を駆動するようになってい
る。
【0029】上記構成により、膨張タンク9内のエンジ
ン冷却水の温度が第1の設定温度を越え、かつ、外気温
度が第2の設定温度を越えているときにのみ送風機11
を駆動して大気開放管10内に流動するエンジン冷却水
の蒸気を冷却し、凝縮液化させ、エンジン冷却水が蒸発
して減少することを抑制できる。また、外気温度が0℃
以下の場合に、大気開放管10内に流動した水蒸気を凍
結させ、大気開放管10が氷で塞がれ、膨張タンク9や
熱媒液循環回路7内の内圧が異常に上昇して破損すると
いったことを招く虞があるが、上述のように第2の設定
温度を0℃あるいはそれより高い温度に設定すれば、そ
のような虞を回避できる。
【0030】図3は、本発明に係る循環熱媒液の蒸発抑
制装置の第2実施例を示す概略構成図であり、第1実施
例と異なるところは、次の通りである。すなわち、送風
機11に代えて、エンジン5への吸気路21に、吸引空
気を大気開放管10に流して外周面から冷却する冷却路
21aと大気開放管10に流さない非冷却路21bとを
備えて構成されている。
【0031】冷却路21aに、その吸気路を開閉する第
1の電磁弁22aが設けられるとともに、非冷却路21
bに、その吸気路を開閉する第2の電磁弁22bが設け
られている。
【0032】第1実施例と同様に、膨張タンク9に液温
センサ12が設けられ、膨張タンク9の周囲に外気温セ
ンサ13が設けられ、液温センサ12と外気温センサ1
3とがコントローラ14に接続され、そのコントローラ
14に第1および第2の電磁弁22a,22bが接続さ
れている。
【0033】コントローラ14には、図4のブロック図
に示すように、第1実施例と同じ第1および第2の比較
手段16,17と、制御手段23とが備えられている。
制御手段23では、第1の比較手段16から液温側駆動
信号が出力され、かつ、第2の比較手段17から外気温
側駆動信号が出力されたときに、第1の電磁弁22aに
開き信号を出力するとともに第2の電磁弁22bに閉じ
信号を出力し、冷却路21aにエンジン5への吸引空気
を流すようになっている。上記液温側駆動信号および外
気温側駆動信号のいずれか一方だけが出力されていると
き、あるいは、両方が出力されていないときには、第1
の電磁弁22aに閉じ信号を出力するとともに第2の電
磁弁22bに開き信号を出力し、非冷却路21bにエン
ジン5への吸引空気を流すようになっている。
【0034】上記構成により、膨張タンク9内のエンジ
ン冷却水の温度が第1の設定温度を越え、かつ、外気温
度が第2の設定温度を越えているときにのみ、エンジン
5への吸引空気により大気開放管10内に流動するエン
ジン冷却水の蒸気を冷却し、凝縮液化させ、エンジン冷
却水が蒸発して減少することを抑制できる。他の構成は
第1実施例と同じであり、同一図番を付すことにより、
その説明は省略する。
【0035】上記実施例では、冷却路21aに第1の電
磁弁22aを設けるとともに、非冷却路21bに第2の
電磁弁22bを設け、エンジン5への吸引空気を冷却路
21aに流す状態と非冷却路21bに流す状態とに切り
換えるように構成しているが、例えば、冷却路21aと
非冷却路21bとの分岐箇所に三方弁を設けるようにし
ても良く、それらの2個の電磁弁を設ける構成や三方弁
を設ける構成などをして冷却路21aを開閉する開閉機
構と総称する。
【0036】本発明としては、エンジン冷却水に限ら
ず、熱媒液として不凍液や防錆剤(水溶液)を用いる場
合にも適用できる。
【0037】また、上記実施例では、送風機11とエン
ジン5への吸引空気とによる冷却構成を示したが、例え
ば、クーリングタワーからの冷却水を利用するように構
成するなど、各種の構成が採用でき、それらをして冷却
手段と総称する。
【0038】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
1に係る発明の循環熱媒液の蒸発抑制装置の構成によれ
ば、膨張タンク内の熱媒液が蒸発して大気開放管内に流
動した熱媒液の蒸気を冷却手段で冷却して凝縮させ、液
化して膨張タンク内に戻すから、膨張タンクを大型化せ
ずに熱媒液の蒸発による減少を抑制でき、循環熱媒液の
蒸発抑制装置を安価に構成できる。
【0039】また、請求項2に係る発明の循環熱媒液の
蒸発抑制装置の構成によれば、送風機で大気開放管を冷
却し、大気開放管内に流動する熱媒液の蒸気を凝縮液化
して膨張タンク内に戻すから、膨張タンクを大型化せず
に熱媒液の蒸発による減少を抑制でき、循環熱媒液の蒸
発抑制装置を安価に構成できる。
【0040】また、請求項3に係る発明の循環熱媒液の
蒸発抑制装置の構成によれば、外気温度が第2の設定温
度よりも高く、かつ、膨張タンク内の熱媒液の温度が第
1の設定温度よりも高いときにのみ送風機を駆動して熱
媒液の蒸気を冷却して凝縮させ、液化して膨張タンク内
に戻すから、外気温度が低いときや膨張タンク内の熱媒
液の温度が低くて冷却が不要なときの送風機の駆動を回
避でき、熱媒液の蒸発による減少をランニングコスト安
価にして良好に抑制できる。また、外気温度が0℃以下
の場合に、大気開放管内に流動した水蒸気を凍結させ、
大気開放管が氷で塞がれ、膨張タンクや熱媒液循環回路
内の内圧が異常に上昇して破損するといったことを招く
虞があるが、上述のように第2の設定温度を0℃あるい
はそれより高い温度に設定すれば、そのような虞を回避
でき、実用上極めて有用である。
【0041】また、請求項4に係る発明の循環熱媒液の
蒸発抑制装置の構成によれば、エンジンへの吸気構成を
利用して、大気開放管内に流動する熱媒液の蒸気を凝縮
液化して膨張タンク内に戻すから、冷却のための専用の
装置を不要にでき、熱媒液の蒸発による減少を抑制する
ための構成を簡略化して一層安価にできる。
【0042】また、請求項5に係る発明の循環熱媒液の
蒸発抑制装置の構成によれば、外気温度が第2の設定温
度よりも高く、かつ、膨張タンク内の熱媒液の温度が第
1の設定温度よりも高いときにのみエンジンへの吸引空
気を大気開放管に流して熱媒液の蒸気を冷却して凝縮さ
せ、液化して膨張タンク内に戻すから、外気温度が低い
ときや膨張タンク内の熱媒液の温度が低いときに、不必
要に冷却せず、熱媒液の蒸発による減少を良好に抑制で
きる。また、外気温度が0℃以下の場合に、大気開放管
内に流動した水蒸気を凍結させ、大気開放管が氷で塞が
れ、膨張タンクや熱媒液循環回路内の内圧が異常に上昇
して破損するといったことを招く虞があるが、上述のよ
うに第2の設定温度を0℃あるいはそれより高い温度に
設定すれば、そのような虞を回避でき、実用上極めて有
用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る循環熱媒液の蒸発抑制装置の第1
実施例を示す概略構成図である。
【図2】第1実施例のブロック図である。
【図3】本発明に係る循環熱媒液の蒸発抑制装置の第2
実施例を示す概略構成図である。
【図4】第2実施例のブロック図である。
【図5】第1従来例を示す概略構成図である。
【図6】(a)は第2従来例を示す概略構成図、(b)
は第3従来例を示す概略構成図である。
【符号の説明】
5…エンジン(熱源) 6…熱交換器 7…熱媒液循環回路 9…膨張タンク 10…大気開放管 11…送風機 12…液温センサ 13…外気温センサ 16…第1の比較手段 17…第2の比較手段 18…制御手段 21…吸気路 21a…冷却路 21b…非冷却路 23…制御手段

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱源と熱交換器とにわたって接続されて
    熱媒液を循環する熱媒液循環回路と、 前記熱媒液循環回路に連通接続されて前記熱媒液循環回
    路内での熱媒液の体積変化を吸収する膨張タンクとを備
    えた循環熱媒液の蒸発抑制装置であって、 前記膨張タンクに、上方に突出させて大気開放管を設け
    るとともに、前記大気開放管の前記膨張タンクに近い箇
    所に前記大気開放管内に流動する蒸気を凝縮させて前記
    膨張タンクに戻す冷却手段を設けたことを特徴とする循
    環熱媒液の蒸発抑制装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の循環熱媒液の蒸発抑制
    装置において、 冷却手段が送風機である循環熱媒液の蒸発抑制装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の循環熱媒液の蒸発抑制
    装置において、 膨張タンク内の熱媒液の温度を測定する液温センサと、 外気温度を測定する外気温センサと、 前記液温センサで測定された熱媒液の温度を第1の設定
    温度と比較して熱媒液の温度が第1の設定温度を越えた
    ときに液温側駆動信号を出力する第1の比較手段と、 前記外気温センサで測定された外気温度を第2の設定温
    度と比較して外気温度が第2の設定温度を越えたときに
    外気温側駆動信号を出力する第2の比較手段と、 前記第1の比較手段から液温側駆動信号が出力され、か
    つ、前記第2の比較手段から外気温側駆動信号が出力さ
    れたときに送風機を駆動する制御手段とを備えている循
    環熱媒液の蒸発抑制装置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の循環熱媒液の蒸発抑制
    装置において、 冷却手段が、大気開放管をエンジンへの吸気路中に設け
    て構成したものである循環熱媒液の蒸発抑制装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の循環熱媒液の蒸発抑制
    装置において、 エンジンへの吸気路に、吸引空気を大気開放管に流す冷
    却路と前記大気開放管に流さない非冷却路とを備えて構
    成し、 前記冷却路を開閉する開閉機構と、 膨張タンク内の熱媒液の温度を測定する液温センサと、 外気温度を測定する外気温センサと、 前記液温センサで測定された熱媒液の温度を第1の設定
    温度と比較して熱媒液の温度が第1の設定温度を越えた
    ときに液温側駆動信号を出力する第1の比較手段と、 前記外気温センサで測定された外気温度を第2の設定温
    度と比較して外気温度が第2の設定温度を越えたときに
    外気温側駆動信号を出力する第2の比較手段と、 前記第1の比較手段から液温側駆動信号が出力され、か
    つ、前記第2の比較手段から外気温側駆動信号が出力さ
    れたときに、前記冷却路を閉じるように前記開閉機構を
    作動する制御手段とを備えている循環熱媒液の蒸発抑制
    装置。
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