JP2017110864A - 冷凍サイクル装置 - Google Patents

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道美 日下
Michimi Kusaka
道美 日下
文紀 河野
Fuminori Kono
文紀 河野
伊織 丸橋
Iori Maruhashi
伊織 丸橋
良美 林
Yoshimi Hayashi
良美 林
朋一郎 田村
Tomoichiro Tamura
朋一郎 田村
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Abstract

【課題】中間冷却器の冷却能力を十分に確保しつつ、圧縮機の信頼性を向上させるための技術を提供する。
【解決手段】本開示の冷凍サイクル装置(100)は、蒸発器(21)、第1圧縮機(22)、冷却器(24)、第2圧縮機(23)、流路(40)、開閉弁(27)及びセンサ(28)を備えている。流路(40)は、蒸発器(21)と冷却器(24)とを接続している。開閉弁(27)は、流路(40)に配置されている。センサ(28)は、冷却器(24)に設けられ、冷却器(24)の内部に冷媒液が滞留したことを検出する。開閉弁(27)は、例えば、センサ(28)によって冷却器(24)の内部に冷媒液が滞留したことが検出された場合に開放される。
【選択図】図1

Description

本開示は、冷凍サイクル装置に関する。
従来の冷凍サイクル装置には、フロン、代替フロンなどのハロゲン化炭化水素が冷媒として広く使用されている。しかし、これらの冷媒は、オゾン層の破壊、地球温暖化などの問題を有している。そこで、地球環境に対する負荷が極めて小さい水を冷媒に用いた冷凍サイクル装置が提案されている。
図2は、特許文献1に記載された複合冷凍装置の構成図である。特許文献1に記載された複合冷凍装置は、蒸発器1、低段圧縮機2、中間冷却器3、高段圧縮機4、凝縮器5及び減圧装置6を備えている。低段圧縮機2の吐出配管及び高段圧縮機4の吸入配管は、中間冷却器3に接続されている。低段圧縮機2から吐出された冷媒蒸気は、中間冷却器3で冷却される。これにより、高段圧縮機4に吸入されるべき冷媒蒸気の温度が低下し、高段圧縮機4の吐出冷媒の温度の過度な上昇が抑制される。
特開平2−302565号公報 国際公開第2013/108636号
従来の技術によれば、例えば、夜間のように外気温が低下したとき、中間冷却器の内部で冷媒が液化して滞留する可能性がある。中間冷却器における冷媒液の滞留量が一定量以上になると冷媒液が高段圧縮機に吸入される可能性が高まり、高段圧縮機に悪影響がおよぶ可能性がある。
本開示は、中間冷却器の冷却能力を十分に確保しつつ、圧縮機の信頼性を向上させるための技術を提供することを目的とする。
すなわち、本開示は、
冷媒を蒸発させて冷媒蒸気を発生させる蒸発器と、
前記蒸発器で発生した前記冷媒蒸気を吸入して圧縮する第1圧縮機と、
前記第1圧縮機で圧縮された前記冷媒蒸気を冷却する冷却器と、
前記冷却器で冷却された前記冷媒蒸気を吸入して圧縮する第2圧縮機と、
前記蒸発器と前記冷却器とを接続している流路と、
前記流路に配置された開閉弁と、
前記冷却器に設けられ、前記冷却器の内部に前記冷媒液が滞留したことを検出するセンサと、
を備えた、冷凍サイクル装置を提供する。
上記の技術によれば、冷却器の冷却能力を十分に確保しつつ、圧縮機の信頼性を向上させることができる。
図1は、本開示の一実施形態にかかる冷凍サイクル装置の構成図である。 図2は、特許文献1に記載された複合冷凍装置の構成図である。
本開示の第1態様の冷凍サイクル装置は、
冷媒を蒸発させて冷媒蒸気を発生させる蒸発器と、
前記蒸発器で発生した前記冷媒蒸気を吸入して圧縮する第1圧縮機と、
前記第1圧縮機で圧縮された前記冷媒蒸気を冷却する冷却器と、
前記冷却器で冷却された前記冷媒蒸気を吸入して圧縮する第2圧縮機と、
前記蒸発器と前記冷却器とを接続している流路と、
前記流路に配置された開閉弁と、
前記冷却器に設けられ、前記冷却器の内部に前記冷媒液が滞留したことを検出するセンサと、
を備えたものである。
第1態様によれば、冷却器の冷却能力を十分に確保しつつ、圧縮機の信頼性を向上させることができる。
本開示の第2態様において、例えば、第1態様にかかる冷凍サイクル装置は、前記流路に配置され、前記冷却器から前記蒸発器に向かう方向にのみ前記冷媒液の流れを許容する逆止弁をさらに備えている。第2態様によれば、万が一、開閉弁が開放状態で故障したとしても、蒸発器から冷却器への冷媒液の逆流を防止することができる。
本開示の第3態様において、例えば、第1又は第2態様にかかる冷凍サイクル装置の前記開閉弁は、前記センサによって前記冷却器の内部に前記冷媒液が滞留したことが検出された場合に開放される。第3態様によれば、冷却器に過剰な量の冷媒液が滞留することを防止できる。そのため、第2圧縮機に冷媒液が吸入されることを防止でき、第2圧縮機の信頼性を向上させることができる。
本開示の第4態様において、例えば、第1〜第3態様のいずれか1つにかかる冷凍サイクル装置の前記開閉弁は、前記冷凍サイクル装置を起動すべきときに所定時間開放される。第4態様によれば、第1圧縮機及び第2圧縮機の起動直後に冷却器から第2圧縮機に冷媒液が急激に流入することを防止できる。
本開示の第5態様において、例えば、第1〜第4態様のいずれか1つにかかる冷凍サイクル装置の前記開閉弁は、前記冷凍サイクル装置の運転を停止すべきときに所定時間開放される。第5態様によれば、冷却器に滞留した冷媒液を蒸発器に移動させた状態、すなわち、冷却器に冷媒液が滞留していない状態で冷凍サイクル装置を停止させることができる。
本開示の第6態様において、例えば、第1〜第5態様のいずれか1つにかかる冷凍サイクル装置の前記冷却器の底面は、鉛直方向に関して、前記蒸発器の上面よりも上方に位置している。第6態様によれば、水頭差によって、冷却器から蒸発器に冷媒液をスムーズに移動させることができる。
以下、本開示の実施形態について、図面を参照しながら説明する。本開示は、以下の実施形態に限定されない。
図1に示すように、本実施形態の冷凍サイクル装置100は、蒸発器21、蒸気経路20及び凝縮器25を備えている。蒸発器21で生成された冷媒蒸気(気相の冷媒)が蒸気経路20を経由して凝縮器25に供給される。蒸気経路20には、第1圧縮機22、中間冷却器24及び第2圧縮機23が設けられている。中間冷却器24は、第1圧縮機22と第2圧縮機23との間に配置されている。冷媒蒸気は、第1圧縮機22で圧縮された後、中間冷却器24で冷却され、第2圧縮機23でさらに圧縮される。
また、冷凍サイクル装置100は、蒸発器21と中間冷却器24とを接続している流路40を備えている。流路40は、中間冷却器24に滞留した冷媒液を蒸発器21に戻すために使用される流路である。流路40には、逆止弁26及び開閉弁27が配置されている。流路40は、逆止弁26及び開閉弁27を介して、中間冷却器24の底部を蒸発器21に接続している。逆止弁26は、中間冷却器24から蒸発器21に向かう方向にのみ冷媒液の流れを許容する。
冷凍サイクル装置100には、常温(日本工業規格:20℃±15℃/JIS Z8703)での飽和蒸気圧が負圧(絶対圧で大気圧よりも低い圧力)の物質を主成分として含む冷媒が充填されている。このような冷媒としては、水を主成分として含む冷媒が挙げられる。「主成分」とは、質量比で最も多く含まれた成分を意味する。
冷凍サイクル装置100の運転時において、冷凍サイクル装置100の内部の圧力は大気圧よりも低い。第1圧縮機22の吸入口の圧力は、例えば、0.5〜5kPaAの範囲にある。第2圧縮機23の吐出口の圧力は、例えば、5〜15kPaAの範囲にある。
冷凍サイクル装置100は、さらに、散水回路10、循環回路30、吸熱回路11及び放熱回路12を備えている。
散水回路10は、散水ポンプ13、流路10a及び流路10bを有する。散水回路10の両端はそれぞれ蒸発器21に接続されている。具体的には、流路10aの一端が蒸発器21の下部(液面よりも下の部分)に接続され、流路10aの他端が散水ポンプ13の吸入口に接続されている。流路10bの一端が散水ポンプ13の吐出口に接続され、流路10bの他端が蒸発器21の上部に接続されている。散水ポンプ13は、当該散水ポンプ13の吸入口から蒸発器21に貯留された冷媒液の液面までの高さが必要吸込ヘッド(required NPSH)よりも大きくなるような位置に配置されている。
吸熱回路11は、蒸発器21で冷却された冷媒液を使用するための回路であり、ポンプ、室内熱交換器などの必要な機器を有している。吸熱回路11の一部は蒸発器21の内部に位置している。蒸発器21の内部において、吸熱回路11の一部は、冷媒液の液面よりも上に位置していてもよいし、冷媒液の液面よりも下に位置していてもよい。吸熱回路11には、水、ブラインなどの熱媒体が充填されている。
冷媒液は、散水回路10を通じて蒸発器21の上部から散布され、吸熱回路11を構成する部材(配管)に接触する。これにより、冷媒液と吸熱回路11の内部の熱媒体との間で熱交換が行われ、冷媒液が蒸発する。吸熱回路11の内部の熱媒体は、冷媒液の蒸発潜熱によって冷却される。例えば、冷凍サイクル装置100が室内の冷房を行う空気調和装置である場合、吸熱回路11の熱媒体によって室内の空気が冷却される。
循環回路30は、循環ポンプ16及び流路30a〜30cを有する。循環回路30の両端はそれぞれ凝縮器25に接続されている。本実施形態において、循環回路30は、凝縮器25から中間冷却器24に冷媒液を導くために使用される回路である。具体的には、流路30aの一端が凝縮器25の下部(液面よりも下の部分)に接続され、流路30aの他端が循環ポンプ16の吸入口に接続されている。流路30bの一端が循環ポンプ16の吐出口に接続され、流路30bの他端が中間冷却器24の冷媒液入口に接続されている。流路30cの一端が中間冷却器24の冷媒液出口に接続され、流路30cの他端が凝縮器25に接続されている。循環ポンプ16は、当該循環ポンプ16の吸入口から凝縮器25に貯留された冷媒液の液面までの高さが必要吸込ヘッド(required NPSH)よりも大きくなるような位置に配置されている。
中間冷却器24は、例えば、シェルチューブ熱交換器の構造を有する。中間冷却器24の底部にドレーン(流路40)を接続するための構造が設けられている。例えば、冷媒液が底部に貯まりやすいように、中間冷却器24の底部がすり鉢の形状を有していてもよい。中間冷却器24の内部の伝熱管31に循環回路30が接続されており、伝熱管31に冷媒液が流れる。中間冷却器24で冷媒蒸気を冷却するために使用される流体は、凝縮器25に貯留された冷媒液に限定されない。例えば、蒸発器21に貯留された冷媒液を使用してもよい。ただし、本実施形態によれば、蒸発器21に貯留された低温の冷媒液を消費することを回避できるので、冷凍サイクル装置100の効率面で有利である。また、中間冷却器24は、冷凍サイクル装置100の外部から供給された熱媒体(例えば、空気又は水)を使用して冷媒蒸気を冷却するように構成されていてもよい。さらに、中間冷却器24は、複数の種類の流体によって冷媒蒸気を冷却するように構成されていてもよい。「複数の種類の流体」は、例えば、冷凍サイクル装置100の冷媒液と外部から供給された熱媒体との組み合わせである。
中間冷却器24の底面は、鉛直方向に関して、蒸発器21に貯留された冷媒液の液面よりも上方に位置している。中間冷却器24の底面は、鉛直方向に関して、蒸発器21の上面よりも上方に位置していてもよい。このような位置関係によれば、水頭差によって、中間冷却器24から蒸発器21に冷媒液をスムーズに移動させることができる。
放熱回路12は、凝縮器25の内部の冷媒から熱を奪うために使用される回路であり、ポンプ、冷却塔などの必要な機器を有している。放熱回路12の一部は蒸発器21の内部に位置している。詳細には、凝縮器25の内部において、放熱回路12の一部は、冷媒液の液面よりも上に位置している。放熱回路12には、水、ブラインなどの熱媒体が充填されている。
第2圧縮機23から吐出された高温の冷媒蒸気は、凝縮器25の内部において、放熱回路12を構成する部材(配管)に接触する。これにより、冷媒蒸気と放熱回路12の内部の熱媒体との間で熱交換が行われ、冷媒蒸気が凝縮する。放熱回路12の内部の熱媒体は、冷媒蒸気の凝縮潜熱によって加熱される。冷媒蒸気によって加熱された熱媒体は、例えば、放熱回路12の冷却塔(図示せず)において外気又は冷却水によって冷却される。
なお、冷凍サイクル装置100は、凝縮器25と蒸発器21とを接続する戻し経路を備えていてもよい。このような戻し経路によれば、凝縮器25から蒸発器21に冷媒液を導くことができるため、蒸発器21に冷媒液を補給する必要がなくなる。
蒸発器21は、例えば、断熱性及び耐圧性を有する容器によって形成されている。蒸発器21は、冷媒液を貯留するとともに、冷媒液を内部で蒸発させる。すなわち、吸熱回路11から熱を吸収することによって加熱された冷媒液が蒸発器21の中で沸騰及び蒸発する。本実施形態において、蒸発器21に貯留された冷媒液は、吸熱回路11を循環する熱媒体と間接的に接触する。つまり、蒸発器21に貯留された冷媒液の一部は、吸熱回路11の熱媒体によって加熱され、飽和状態の冷媒液を加熱するために使用される。
蒸気経路20は、蒸発器21から凝縮器25に冷媒蒸気を導くための経路である。蒸気経路20は、流路20a〜20dを有する。流路20aによって蒸発器21の上部が第1圧縮機22の吸入口に接続されている。流路20bによって第1圧縮機22の吐出口が中間冷却器24の蒸気入口に接続されている。流路20cによって中間冷却器24の蒸気出口が第2圧縮機23の吸入口に接続されている。流路20dによって第2圧縮機23の吐出口が凝縮器25の上部に接続されている。第1圧縮機22及び第2圧縮機23は、それぞれ、ターボ型圧縮機又は容積型圧縮機でありうる。第1圧縮機22は、流路20aを通じて蒸発器21から冷媒蒸気を吸い込み、断熱的に圧縮する。圧縮された冷媒蒸気は、流路20bを通じて中間冷却器24に流入し、冷却される。冷却された冷媒蒸気は、流路20cを通じて第2圧縮機23に吸入され、さらに断熱的に圧縮される。その後、圧縮された冷媒蒸気は、流路20dを通じて凝縮器25に供給される。
蒸気経路20には、3台以上の圧縮機が設けられていてもよい。また、複数の中間冷却器が蒸気経路20に設けられていてもよい。例えば、蒸気経路20にn台(nは3以上の整数)の圧縮機が設けられているとき、(n−1)台の中間冷却器が蒸気経路20に配置されうる。
凝縮器25は、例えば、断熱性及び耐圧性を有する容器によって形成されている。凝縮器25は、冷媒蒸気を凝縮させるとともに、冷媒蒸気を凝縮させることによって生じた冷媒液を貯留する。本実施形態では、過熱状態の冷媒蒸気が、外部環境に熱を放出することによって冷却された熱媒体に間接的に接触して凝縮する。つまり、冷媒蒸気は、放熱回路12の熱媒体によって冷却され、凝縮する。
また、冷凍サイクル装置100は、液面センサ28及び制御器50を備えている。液面センサ28は、中間冷却器24に設けられている。液面センサ28は、中間冷却器24の内部に冷媒液が滞留したことを検出するためのセンサである。液面センサ28は、所定量の冷媒液が中間冷却器24に滞留したことを検出できるものであってもよいし、中間冷却器24の内部に滞留した冷媒液の液面の位置を検出できるものであってもよい。液面センサ28は、例えば、中間冷却器28の底部に配置されている。液面センサ28として、静電容量式レベルセンサ、光学式レベルセンサ、超音波式レベルセンサ、フロート式レベルセンサなどの公知のレベルセンサを使用することができる。
制御器50は、第1圧縮機22、第2圧縮機23、ポンプ13、ポンプ16及び開閉弁27を制御する。制御器50として、A/D変換回路、入出力回路、演算回路、記憶装置などを含むDSP(Digital Signal Processor)を使用できる。制御器50には、冷凍サイクル装置100を適切に運転するためのプログラムが格納されている。具体的に、制御器50は、液面センサ28に電気的に接続されており、液面センサ28から出力されたセンサ信号を取得する。センサ信号に基づき、制御器50は開閉弁27を制御する。
本実施形態において、第1圧縮機22の吸入口は、蒸発器21に貯留された冷媒液の液面よりも上方に位置している。詳細には、第1圧縮機22の吸入口は、蒸発器21の上面よりも上方に位置している。これにより、蒸発器21から第1圧縮機22に液冷媒が流入することを防止できる。
次に、冷凍サイクル装置100の運転について説明する。
圧縮機22及び23を起動すると、蒸発器21において冷媒の蒸発が進行して冷媒蒸気が発生する。冷媒蒸気は、第1圧縮機22に吸入及び圧縮される。これにより、冷媒蒸気の圧力及び温度が上昇する。高温の冷媒蒸気は、中間冷却器24に流入し、伝熱管31を流れる冷媒液(凝縮液)と熱交換し、冷却される。冷却された冷媒蒸気は、第2圧縮機23に吸入され、さらに圧縮された後、凝縮器25に流入する。凝縮器25において、高温の冷媒蒸気は、放熱回路12を流れる熱媒体によって冷却され、液化する。放熱回路12の熱媒体に与えられた熱は、外部環境(大気など)に放出される。
図2を参照して説明したように、従来の冷凍装置によれば、その運転を停止した後、外気温が低下して冷媒蒸気の露点温度以下となった場合、中間冷却器3の内壁面に接する冷媒蒸気が凝縮し、中間冷却器3の内部に冷媒液が滞留する。中間冷却器3の内部に冷媒液が過剰に滞留すると、冷媒液が中間冷却器3をオーバーフローして高段圧縮機4に吸入され、高段圧縮機4が水没する可能性がある。また、低段圧縮機2から吐出された冷媒蒸気が中間冷却器3を通過する際に冷媒液がまきあげられ、冷媒液の液滴を含んだ冷媒蒸気が高段圧縮機4に吸入され、高段圧縮機4の運転停止を招く可能性がある。さらに、中間冷却器3の内部の伝熱面が冷媒液で覆われると、中間冷却器3の伝熱面積が減少して冷却能力が低下する。
本実施形態では、中間冷却器24に過剰な量の冷媒液が滞留することを防ぐために、次のような制御を実行する。すなわち、制御器50は、液面センサ28からセンサ信号を取得し、取得したセンサ信号に基づいて中間冷却器24に所定量を超える量の冷媒液が滞留しているかどうかを判断する。中間冷却器24に所定量を超える量の冷媒液が滞留している場合、制御器50は、開閉弁27を開くための信号を開閉弁27に送信する。開閉弁27を開くと、中間冷却器24と蒸発器21との間の圧力差によって、冷媒液が中間冷却器24から蒸発器21へと移動する。その後、中間冷却器24の内部における冷媒液の量が十分に少ない量に達したこと(又は中間冷却器24の内部から冷媒液が消失したこと)を液面センサ28が検出した場合、制御器50は、開閉弁27を閉じるための信号を開閉弁27に送信する。これにより、開閉弁27が閉鎖される。
中間冷却器24において発生した冷媒液は、自重によって伝熱管31から滴下し、中間冷却器24の底部に移動する。開閉弁27が開いている場合、冷媒液は、中間冷却器24と蒸発器21との間の圧力差によって中間冷却器24から蒸発器21へと移動する。中間冷却器24の内部に冷媒液が溜まることを防止できるので、第2圧縮機23に冷媒蒸気のみが吸入されうる。
本実施形態によれば、開閉弁27は、液面センサ28によって中間冷却器24の内部に冷媒液が滞留したことが検出された場合に開放される。このような制御によれば、中間冷却器24に過剰な量の冷媒液が滞留することを防止できる。そのため、第2圧縮機23に冷媒液が吸入されることを防止でき、第2圧縮機23の信頼性を向上させることができる。さらに、開閉弁27の開放時間を必要最低限に抑えることができるので、ノーマルクローズタイプの開閉弁27の消費電力を最小にすることができる。このことは、冷凍サイクル装置100の省エネルギー性能の向上に寄与する。
開閉弁27を開放する際の閾値である「所定量」は、中間冷却器24の構造を考慮して十分に少ない量に設定されうる。詳細には、第2圧縮機23に冷媒液が吸い込まれることを防止でき、中間冷却器24の冷却能力の低下を防止できる量が「所定量」に設定されうる。
本実施形態において、少なくとも第1圧縮機22が動作している場合、中間冷却器24の内部の圧力は、蒸発器21の内部の圧力を上回る。この場合、開閉弁27を開くことによって中間冷却器24から蒸発器21への冷媒(気相の冷媒又は液相の冷媒)の流れが発生する。一方、開閉弁27を閉じることによって中間冷却器24から蒸発器21への冷媒の流れは遮断される。開閉弁27を自由に開閉できるため、圧縮機22及び23を圧縮比が大きくなる高回転域で運転する場合であっても、冷媒蒸気の急激な移動を防止することができる。このため、第2圧縮機23だけでなく、第1圧縮機22も保護することができる。具体的には、蒸発器21に貯留された低温の冷媒液に高温の冷媒蒸気が接触して、蒸発器21において冷媒が突沸することを防止できる。したがって、本実施形態によれば、高圧力比で運転される圧縮機22及び23の信頼性も向上させることができる。
本実施形態のごとく、液面センサ28を使用すれば、冷媒液が中間冷却器24に滞留したときだけ、必要最低限の開閉弁27の操作で冷媒液を中間冷却器24から蒸発器21に移動させることができる。そのため、開閉弁27を開閉する際に生じる圧力変動の回数を必要最小限に抑えることができる。その結果、冷媒液が第2圧縮機23に吸入されることを防止できるだけでなく、高圧力比で圧縮機22及び23を運転する場合でも圧力変動の頻度を抑制することができる。これにより、圧縮機22及び23の寿命を延ばすことができる。
本実施形態によれば、鉛直方向に関し、中間冷却器24の底面は、蒸発器21の冷媒液の液面よりも上方に位置している。中間冷却器24の底面は、鉛直方向に関して、蒸発器21の上面よりも上方に位置していてもよい。この場合、中間冷却器24と蒸発器21との間に圧力差が無い場合であっても、開閉弁27を開くだけで、水頭差によって、中間冷却器24から蒸発器21に冷媒液を移動させることができる。中間冷却器24と蒸発器21との間の圧力差を必要としないので、冷凍サイクル装置100の起動時に開閉弁27の開閉制御を有効に実行することが可能である。
具体的には、圧縮機22及び23が停止している状態(回転数がゼロ)で、圧縮機22及び23の運転を開始すべき旨の指令が制御器50に与えられたとき(運転スイッチがオンにされたとき)、制御器50は、開閉弁27を所定時間開放する制御を実行する。開閉弁27を所定時間開放した後、開閉弁27を閉じるとともに、圧縮機22及び23を起動する。このような制御は、典型的には、冷凍サイクル装置100の運転を開始する際に実行される。冷凍サイクル装置100の停止中に中間冷却器24に滞留した冷媒液を水頭差によって中間冷却器24から蒸発器21に移動させることができる。そのため、圧縮機22及び23の起動直後に中間冷却器24から第2圧縮機23に冷媒液が急激に流入することを防止できる。その結果、冷凍サイクル装置100の信頼性が向上する。なお、開閉弁27を開くべき「所定時間」は、中間冷却器24の大きさ、冷凍サイクル装置100の能力、冷凍サイクル装置100の運転条件などに応じて適切に設定される。一例において、「所定時間」は、30〜40秒間である。また、開閉弁27を開くべき「所定時間」は、冷凍サイクル装置100の負荷の大きさに応じて変更されてもよい。
また、冷凍サイクル装置100の運転を停止する際に上記の制御を実行してもよい。具体的には、冷凍サイクル装置100の運転を停止すべき旨の指令が制御器50に与えられたとき(運転スイッチがオフにされたとき)、制御器50は、開閉弁27を所定時間開放する制御を実行する。例えば、圧縮機22及び23の回転数がゼロになった後に開閉弁27を所定時間開く制御を実行してもよいし、冷凍サイクル装置100の運転を停止すべき旨の指令が制御器50に与えられたら直ちに開閉弁27を所定時間開く制御を実行してもよい。
運転停止時に上記の制御を実行すると、中間冷却器24に滞留した冷媒液を蒸発器21に移動させた状態、すなわち、中間冷却器24に冷媒液が滞留していない状態で冷凍サイクル装置100を停止させることができる。これにより、冷凍サイクル装置100の再起動直後に中間冷却器24から第2圧縮機23に冷媒液が急激に流入することを防止できる。その結果、冷凍サイクル装置100の信頼性が向上する。
また、本実施形態によれば、流路40に逆止弁26が設けられている。そのため、万が一、開閉弁27が開放状態で故障したとしても、蒸発器21から中間冷却器24への冷媒液の逆流を防止することができる。中間冷却器24への冷媒液の逆流を防止することができるため、中間冷却器24の位置を比較的自由に決めることができる。このことは、冷凍サイクル装置100の設計自由度を大幅に向上させる。例えば、冷凍サイクル装置100の運転を停止したとき、蒸発器21における冷媒液の液面が中間冷却器24の底面よりも鉛直方向の上方に位置している可能性がある。この場合、蒸発器21から中間冷却器24に向かって圧力がかかる。しかし、逆止弁26によれば、蒸発器21から中間冷却器24に向かう冷媒液の流れを遮断することができる。つまり、逆止弁26によれば、第2圧縮機23への冷媒液の流入を確実に防止でき、冷凍サイクル装置100の再起動時における圧縮機22及び23の信頼性をさらに向上させることができる。なお、逆止弁26は、開閉弁27と中間冷却器24との間に配置されていてもよいし、開閉弁27と蒸発器21との間に配置されていてもよい。
また、本実施形態によれば、中間冷却器24に滞留した冷媒液を蒸発器21に速やかに戻すことができる。蒸発器21の冷媒液の量も常に適切な量に維持されうる。ポンプ13の必要吸込ヘッドを常に確保できるので、ポンプ13による送水が不可能になることも防止される。
本明細書に開示された冷凍サイクル装置は、家庭用エアコン、業務用エアコンなどの空気調和装置に特に有用である。本明細書に開示された冷凍サイクル装置は、空気調和装置に限定されず、チラー、蓄熱装置などの他の装置であってもよい。
21 蒸発器
22 第1圧縮機
23 第2圧縮機
24 中間冷却器
26 逆止弁
27 開閉弁
28 液面センサ
40 流路
100 冷凍サイクル装置

Claims (6)

  1. 冷媒を蒸発させて冷媒蒸気を発生させる蒸発器と、
    前記蒸発器で発生した前記冷媒蒸気を吸入して圧縮する第1圧縮機と、
    前記第1圧縮機で圧縮された前記冷媒蒸気を冷却する冷却器と、
    前記冷却器で冷却された前記冷媒蒸気を吸入して圧縮する第2圧縮機と、
    前記蒸発器と前記冷却器とを接続している流路と、
    前記流路に配置された開閉弁と、
    前記冷却器に設けられ、前記冷却器の内部に前記冷媒液が滞留したことを検出するセンサと、
    を備えた、冷凍サイクル装置。
  2. 前記流路に配置され、前記冷却器から前記蒸発器に向かう方向にのみ前記冷媒液の流れを許容する逆止弁をさらに備えた、請求項1に記載の冷凍サイクル装置。
  3. 前記開閉弁は、前記センサによって前記冷却器の内部に前記冷媒液が滞留したことが検出された場合に開放される、請求項1又は2に記載の冷凍サイクル装置。
  4. 前記開閉弁は、前記冷凍サイクル装置を起動すべきときに所定時間開放される、請求項1〜3のいずれか1項に記載の冷凍サイクル装置。
  5. 前記開閉弁は、前記冷凍サイクル装置の運転を停止すべきときに所定時間開放される、請求項1〜4のいずれか1項に記載の冷凍サイクル装置。
  6. 前記冷却器の底面は、鉛直方向に関して、前記蒸発器の上面よりも上方に位置している、請求項1〜5のいずれか1項に記載の冷凍サイクル装置。
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