JP2002276009A - 小便器 - Google Patents

小便器

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聡士 山川
Masaki Miura
正樹 三浦
Shigehisa Shirakawa
滋久 白川
Tetsuo Nishimoto
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小便器本体のボウル部の上部に機能部材を収
納するための収納室を一体的に形成した小便器の見栄え
を損なうことなく、収納した機能部材の点検整備を行う
ことができる小便器を提供する。 【解決手段】 小便器本体のボウル部の上部に少なくと
も小便器に洗浄水を供給する機能部材を収納するための
収納室を一体的に形成した小便器であって、前記収納室
の底部に前記機能部材を整備するための開口部を設け
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、小便器本体のボウ
ル部の上部に少なくとも小便器に洗浄水を供給するため
の機能部材を収納するための収納室を一体的に形成した
小便器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、使用者を検出する検出手段と、前
記検出手段の信号に基づき洗浄水を小便器ボウル面に供
給する洗浄水供給手段などの機能部材を小便器本体に収
納した小便器として特開平2−8430に記載の小便器
がある。この小便器は小便器本体のボウル部の上部に一
体的に形成した収納室に電磁バルブや止水栓などの機能
部材が収納され、収納室の前面に小便器の使用者を検出
する人体検出センサーが取付けられている。また、収納
室の周壁にはカバーによって開閉される開口部を開設
し、この開口部を介して前記機能部材の点検整備を行な
えるようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
小便器では、開口部を介して機能部材の点検整備を行な
うために作業者の手や指、或いは点検用の工具などが収
納室へ挿入できるように開口部の面積を大きくする必要
があった。開口部の面積を大きくするとカバー自体も大
きくなりカバーの存在が目立ち小便器の見栄えが悪くな
るという問題があった。
【0004】そこで、本発明は小便器本体のボウル部の
上部に機能部材を収納するための収納室を一体的に形成
した小便器の見栄えを損なうことなく、収納した機能部
材の点検整備を行うことができる小便器を提供すること
を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段および作用・効果】請求項
1に記載の発明は、小便器本体のボール部の上部に少な
くとも小便器に洗浄水を供給する機能部材を収納するた
めの収納室を一体的に形成した小便器であって、前収納
室の底部に前記機能部材を整備するための開口部を設け
たことを特徴とする。収納室の底部に機能部材を整備す
るための開口を設けたので、収納室の開口部が目立たな
くなり、小便器の見栄えが良くなる。
【0006】そして、請求項2に記載の発明は、収納室
の底部のボウル側面が小便器本体の上面より垂下する前
面壁の下端より上方に位置することを特徴とする。そう
することにより、さらに使用者から収納室の開口部が見
えにくくなり、小便器の外観が向上する。
【0007】また、請求項3に記載の発明は、前記開口
部の少なくとも一部を塞ぐカバーを備えたことを特徴と
する。開口部の少なくとも一部を塞ぐカバーを備えたこ
とにより、小便器下方からの見栄えがよくなるととも
に、収納室への洗浄水や小便の侵入を抑えることが可能
となる。さらに、残された開口部分を利用して収納室に
収納されている機能部材のメンテナンスも行なえる。
【0008】そして、請求項4に記載の発明は、前記開
口部の全体を塞ぐカバーを備えたことを特徴とする。開
口部の全体を塞ぐカバーを備えたことにより、小便器下
方からの見栄えがよくなるとともに、さらに収納室への
洗浄水や小便の侵入を抑えることが可能となる。
【0009】さらに、請求項5に記載の発明は、カバー
を前記底部のボウル側面に接するように装着したことを
特徴とする。カバーを底部のボウル側面に接するように
装着したことにより、カバーと底部のボウル側面の間の
耐浸水性が向上するため、収納室への洗浄水や小便の侵
入をより抑えることが可能となる。
【0010】本発明の好ましい態様として請求項6に記
載の発明は、前記カバーを開閉可能に装着したことを特
徴とする。カバーが開閉可能であることにより、小便器
の使用者を検出する検出手段および洗浄水を供給する機
能部材の整備が必要となった場合に、カバーを手に持つ
必要がなくなり、整備が容易に行なえる。
【0011】本発明の他の望ましい態様として請求項7
に記載の発明は、カバーを着脱可能に装着したことを特
徴とする。カバーが着脱可能であることにより、カバー
自体の清掃が容易に行なえ、衛生性が向上する。
【0012】また、請求項8記載の発明は、前記カバー
に使用者を検出する検出手段を取り付けたことを特徴と
する。そうすることにより、小便器本体からの検出手段
の露出がなくなり、小便器本体の外観や清掃性が向上す
る。さらに、検出手段の存在が使用者に分りにくくなる
ので、検出手段へのいたずらを減らすことも可能とな
る。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を、図面に
より詳細に説明する。図1は、本発明の第1の実施例に
係る小便器の側断面図であり、図2は本発明の第1の実
施例の小便器の収納室側断面拡大図であり、図3は本発
明の第1の実施例の小便器の収納室上断面図である。
【0014】図1において、小便器1は小便を受けるボ
ウル2とボウル2の底部に設けられた排水トラップ3と
ボウル2の上部であってボウル2に洗浄水を供給するバ
ルブユニット10を収納するための収納室4が設けられ
ており、収納室4の前面にはセンサ取付口8が穿設さ
れ、小便器1への使用者を検出する人体検出センサ7が
取付けられている。
【0015】図2および図3において、バルブユニット
10は、壁面に配設された給水管(図示しない)に接続さ
れた止水栓11と、止水栓11の下流側に接続された開
閉弁12と、開閉弁12の下流側に接続されたボウル2
に洗浄水を吐水するスプレッダ13とからなる。開閉弁
12は、開弁することによりボウル2へ洗浄水を供給
し、閉弁することによって洗浄水の供給を停止する。ま
た、スプレッダ13はスリット状の開口を有し、開閉弁
12の開弁によりボウル2へ供給される洗浄水の吐水方
向や吐水量を安定させる。
【0016】収納室4の底部にはバルブユニット10を
整備するための整備口5とスプレッダ13を取付けるス
プレッダ取付穴9を、後部には壁面に配設された給水管
(図示しない)と止水栓11を接続するための後部開口
6を、前部には人体検出センサ7を取付けるためのセン
サ取付口8を設けている。整備口5及びスプレッダ取付
穴9の収納室4の底部の外側面5aと9aは面一で、そ
の高さ位置は小便器1の前面側の垂下前面壁1aの下端
面1bの高さ位置よりも上方に位置している。
【0017】また、収納室4の下面4aにはステンレス
製のフレーム14が取付けられている。フレーム14は
その断面形状が逆L状で取り付けボルト14aによって
小便器1に固定している。また、このフレーム14は収
納室4の下面4aに固定される固定面とこの固定面より
下方で整備口5内に突出して位置するとともに四角形の
嵌合孔(図示しない)が開設された嵌合部15を4箇所
備えている。
【0018】一方、整備口5を塞ぐためのカバー16に
は、フレーム14の前記嵌合孔(図示しない)の開口幅
よりも幅方向に突出した弾性突片17aを備えた嵌合部
材17がフレーム14の4ヶ所の嵌合孔(図示しない)
のそれぞれと対向する位置に固定されている。また、カ
バー16の外周縁部には収納室4への洗浄水や小便の侵
入を防止するパッキン18が配設されている。カバー1
6は、嵌合部材17がフレーム14の嵌合孔(図示しな
い)に押し当てられることによって弾性突片17aが弾
性変形しつつ徐々に幅方向の突出寸法が小さくなり、嵌
合部材17の弾性突片17aが嵌合孔を通過後に図2に
示す状態に復元し嵌合孔より大となることでフレーム1
4に取付けられる。また、カバー16を取り外す場合
は、カバー16を下方に引き降ろすことにより弾性突片
17aが弾性変形してフレーム14の嵌合孔を通過して
取り外すことができる。
【0019】このようにカバー16が着脱可能であるこ
とにより、通常使用時にはカバー16を取付けておくこ
とで見栄えが良くなるとともに、洗浄水や小便の侵入を
抑え、小便器の使用者を検出する検出手段および洗浄水
供給手段などの機能部材の整備が必要となった場合は、
カバー16を取り外すことで整備が行なえるとともに、
カバー16の清掃も容易に行なえ、衛生性が向上する。
【0020】本発明の第2の実施例は図示しないが、第
一の実施例における嵌合部15の4箇所うちボウル2側
の2箇所をヒンジ式とし、カバー16を開閉可能にした
もので、そうすることにより、小便器の使用者を検出す
る検出手段および洗浄水供給手段などの機能部材の整備
が必要となった場合に、カバーを手に持つ必要がなくな
り、整備が容易に行なえる。
【0021】図4は、本発明の第3の実施例に係る小便
器の側断面図であり、図5は本発明第3の実施例の小便
器の収納室側断面拡大図であり、図6は本発明第3の実
施例の小便器の収納室上断面図である。
【0022】この第3の実施例は、第1の実施例の小便
器における人体検知センサー7をカバー16に取り付
け、小便器1の収納室4の前面には何も取り付いていな
い小便器の例である。人体検知センサー7の取り付け位
置以外の構成などについては、第1の実施例の小便器と
同じであるので説明を省略する。
【0023】人体検知センサー7はカバー16の小便器
1の使用者側に取り付けられている。人体検知センサー
7が例えば光電式センサの場合、光電式センサの投光方
向が水平より下方となるように設置すれば、大人から子
供まで幅広く使用者を検出することができる。また、人
体検出センサ7をカバー16に取付けることで、第1の
実施例のように小便器本体からの人体検出センサ7の露
出がなくなり、小便器の外観や清掃性が向上する。さら
に、人体検出センサ7の存在が使用者に分りにくくなる
ので、人体検出センサ7へのいたずらを減らすことも可
能となる。
【0024】なお、本発明は以上の第1、第2、第3の
実施例に限定されず、例えばカバーの着脱構造としてフ
レームに一部の開口を大きくした長孔を開設し、カバー
にキー状突起を設けて、カバーのキー状突部を長孔に挿
入し、スライドさせることで固定するスライド式のよう
な方法など、その主旨を逸脱しない範囲において様々な
形態で構成することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る小便器の側面断
面図。
【図2】本発明の第1の実施形態に係る小便器の収納室
の側断面拡大図。
【図3】本発明の第1の実施形態に係る小便器の収納室
上断面図。
【図4】本発明の第3の実施形態に係る小便器の側面断
面図。
【図5】本発明の第3の実施形態に係る小便器の収納室
側断面拡大図。
【図6】本発明の第3の実施形態に係る小便器の収納室
上断面図。
【符号の説明】
1…小便器本体 1a…垂下前面壁 1b…下端面 2…ボウル面 3…排水トラップ 4…収納室 5…整備口 5a…外側面 6…後部開口 7…人体検知センサ 8…センサ取付口 9…スプレッダ取付穴 9a…外側面 10…バルブユニット 11…止水栓 12…開閉弁 13…スプレッダ 14…フレーム 14a…取り付けボルト 15…嵌合部 16…カバー 17…嵌合部材 17a…弾性突片 18…パッキン
フロントページの続き (72)発明者 西本 哲生 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内 Fターム(参考) 2D039 AA04 AD00 DB00 FA03

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 小便器本体のボウル部の上部に少なくと
    も小便器に洗浄水を供給する機能部材を収納するための
    収納室を一体的に形成した小便器であって、前記収納室
    の底部に前記機能部材を整備するための開口部を設けた
    ことを特徴とする小便器。
  2. 【請求項2】 前記収納室の底部のボウル側面が小便器
    本体の上面より垂下する前面壁の下端より上方に位置す
    ることを特徴とする請求項1に記載の小便器。
  3. 【請求項3】 前記開口部の少なくとも一部を塞ぐカバ
    ーを備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の
    小便器。
  4. 【請求項4】 前記開口部の全体を塞ぐカバーを備えた
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の小便器。
  5. 【請求項5】 前記カバーを前記底部のボウル側面に接
    するように装着したことを特徴とする請求項3または4
    に記載の小便器。
  6. 【請求項6】 前記カバーを開閉可能に装着したことを
    特徴とする請求項3乃至5のいずれかに記載の小便器。
  7. 【請求項7】 前記カバーを着脱可能に装着したことを
    特徴とする請求項3乃至5のいずれかに記載の小便器。
  8. 【請求項8】 前記カバーに小便器の使用者を検出する
    検出手段を取り付けたことを特徴とする請求項3乃至7
    のいずれかに記載の小便器。
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JP2017048513A (ja) * 2015-08-31 2017-03-09 Toto株式会社 小便器装置
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