JP2002274729A - シート後処理装置および画像形成装置 - Google Patents

シート後処理装置および画像形成装置

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JP2002274729A
JP2002274729A JP2001071035A JP2001071035A JP2002274729A JP 2002274729 A JP2002274729 A JP 2002274729A JP 2001071035 A JP2001071035 A JP 2001071035A JP 2001071035 A JP2001071035 A JP 2001071035A JP 2002274729 A JP2002274729 A JP 2002274729A
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Kaoru Sato
馨 佐藤
Mitsuhide Takamura
光英 高村
Kenichiro Isobe
健一郎 磯辺
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シートの後処理を行う場合であっても、行わ
ない場合でも、シートの排出積載動作を円滑に行うこと
のできる品質性に優れたシート後処理装置および画像形
成装置を提供する。 【解決手段】 シートの後処理せずにフェイスダウン排
出部125にそのままシートを排出させる場合には、シ
ート後処理装置のフラッパ301はプリンタ本体100
の排出ローラ130ニップ部より上方へ退避した状態に
あり、満載検知フラグ609は検知可能な状態となって
いる。一方、ステイプル処理を行う場合には、フラッパ
301は、その先端側が排出ローラ130のニップ部よ
りも下側に垂下がった状態になり、満載検知フラグ60
9は跳ね上がった状態にある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像形成済みのシ
ートに後処理を施すシート後処理装置およびこれを備え
た画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、プリンタ等の画像形成装置では、
画像形成(印字)した複数枚のシートについて、各端部
を整合させてステイプル(針打ち)等の後処理を施して
排出するシート後処理装置を備えているものがある。こ
のようなシート後処理装置としては、画像形成装置本体
のシート排出口側の側面に設けられ、画像形成装置本体
側で印字されたシートについて、順次、排出口から供給
され、各端部を整合して、後処理を施して排出するタイ
プのものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来技術の場合には、下記のような問題が生じて
いた。
【0004】一般的に画像形成装置本体には、画像形成
済みのシートを排出して積載しておく排出シート積載部
が設けられているが、上述のシート後処理装置によって
後処理を施したシートも、後処理を施した位置から落下
させて、上述の排出シート積載部に積載するタイプの装
置がある。
【0005】このような装置を実現させるにあたって
は、次のような課題があった。
【0006】第1に、画像形成装置本体により、直接排
出シート積載部へ排出されるシートを、後処理を施され
て排出シート積載部へ落下積載されたシート束が邪魔に
なることなく満載検知位置高さまで排出可能にする。
【0007】第2に、後処理をするか否かに応じて、画
像形成装置本体から排出されるシートを確実に後処理装
置に導くか、排出シート積載部へ搬送させるかを切り替
える。
【0008】第3に、後処理を施されたシート束を、後
処理装置に設けられた満載検知フラグが邪魔になること
なく、また、画像形成装置本体側に設けられた排出ロー
ラ部に引っかかることなく確実に排出シート積載部へ落
下積載させる。
【0009】しかし、これらの課題を全て解決する装置
はなかった。
【0010】本発明は上記の従来技術の課題を解決する
ためになされたもので、その目的とするところは、シー
トの後処理を行う場合であっても、行わない場合でも、
シートの排出積載動作を円滑に行うことのできる品質性
に優れたシート後処理装置および画像形成装置を提供す
ることにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明のシート後処理装置にあっては、画像形成装置
に装着され、該画像形成装置によって画像が形成された
シートの後処理を行うシート後処理装置において、前記
画像形成装置に設けられた排出シート積載部に向けて搬
送される画像形成済みのシートをそのまま搬送させる第
1の位置と、該シートの搬送経路を変更させてシート後
処理装置本体内に導く第2の位置に切り替わるシート搬
送路変更手段と、シート後処理装置本体内に導いたシー
トを一時的に支持した後に、前記排出シート積載部に送
るシート支持手段と、該シート支持手段に支持されたシ
ートに後処理を施す処理手段と、前記シート搬送路変更
手段が第1の位置にある場合には、前記排出シート積載
部に積載されたシートの量を検知すると共に、前記シー
ト搬送路変更手段が第2の位置にある場合には、前記シ
ート支持手段が後処理済みのシートを前記排出シート積
載部に送る際に妨げとならない位置に退避する積載量検
知手段と、を備えることを特徴とする。
【0012】前記シート搬送路変更手段と積載量検知手
段とを連動させる連動機構を備えるとよい。
【0013】前記シート搬送路変更手段を第2の位置か
ら第1の位置に切り替える場合に、前記シート支持手段
によって支持されたシートが、支持された位置から前記
排出シート積載部に送られるまでに要する時間が経過し
た後に、前記シート搬送路変更手段の位置を切り替える
とよい。
【0014】前記処理手段による後処理動作を行う期間
を含む所定期間の間、前記画像形成装置からのシート排
出を行わせないように制御する制御手段を備えるとよ
い。
【0015】前記処理手段による後処理動作を行う期間
を含む所定期間は、前記シート支持手段に支持されるシ
ートのうち、前記処理手段による処理が行われる直前の
シートが支持されてから、該処理手段による後処理後、
処理済のシートが前記排出シート積載部に送られて、前
記積載量検知手段による検知動作が可能になるまでの期
間であるとよい。
【0016】前記積載量検知手段は、少なくとも前記排
出シート積載部に積載されたシートの量が満載であるか
否かを確定するのに要する時間は検知を行うとよい。
【0017】前記シート支持手段に導かれたシートを整
合する整合手段と、該シート支持手段にシートが導かれ
るごとに前記整合手段による整合を行わせると共に、前
記処理手段による後処理の前に、更に該整合手段による
シート束の再整合を行わせる制御を行う制御手段と、を
備えるとよい。
【0018】前記整合手段によって再整合させたままの
状態で、前記処理手段により後処理を行わせる制御を行
う制御手段を備えるとよい。
【0019】前記シート支持手段は、シートの支持を解
除することでシートを落下させて前記排出シート積載部
にシートを送るとよい。
【0020】前記シート搬送路変更手段は、シートをシ
ート後処理装置本体内に導くガイド面と、前記シート支
持手段から排出シート積載部に送られるシートが前記画
像形成装置側のシート搬送部への侵入を防止するカバー
面と、を備えるとよい。
【0021】シート後処理を行うシートとシート後処理
を行わないシートが、連続して前記画像形成装置によっ
て排出される場合には、シート後処理を行わないシート
の1枚目はシート後処理装置内を経由させるように制御
する制御手段を備えるとよい。
【0022】前記処理手段には、少なくとも、複数のシ
ートを針打ちにより綴じるステイプル手段,シートに孔
をあけるパンチ手段及びシートの端部に糊付けする製本
手段のうちのいずれか一つを含むとよい。
【0023】また、本発明の画像形成装置にあっては、
搬送するシート上に画像を形成する画像形成装置本体部
と、該画像形成装置本体部による画像形成済みのシート
に後処理を施すシート後処理装置と、を備えた画像形成
装置において、前記画像形成装置本体部に設けられた排
出シート積載部に向けて搬送される画像形成済みのシー
トをそのまま搬送させる第1の位置と、該シートの搬送
経路を変更させて前記シート後処理装置内に導く第2の
位置に切り替わるシート搬送路変更手段と、前記シート
後処理装置内に導いたシートを一時的に支持した後に、
前記排出シート積載部に送るシート支持手段と、該シー
ト支持手段に支持されたシートに後処理を施す処理手段
と、前記シート搬送路変更手段が第1の位置にある場合
には、前記排出シート積載部に積載されたシートの量を
検知すると共に、前記シート搬送路変更手段が第2の位
置にある場合には、前記シート支持手段が後処理済みの
シートを前記排出シート積載部に送る際に妨げとならな
い位置に退避する積載量検知手段と、を備えることを特
徴とする。
【0024】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照して、この発明
の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただ
し、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、
材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載が
ない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣
旨のものではない。
【0025】図1〜図16を参照して、本発明の実施の
形態に係るシート後処理装置および画像形成装置につい
て説明する。
【0026】なお、本実施の形態においては、画像形成
装置の一例としてレーザビームプリンタを例にし、ま
た、シート後処理装置は、このレーザビームプリンタに
装着される装置を例にして説明する。
【0027】勿論、画像形成装置としてはこれ以外の複
写機等にも適用できる。また、シート後処理装置は、画
像形成装置に対して着脱自在なオプション的なものでも
良いし、一体的に設けられたものでも良い。
【0028】まず、図1〜図5を参照して、本発明の実
施の形態に係るシート後処理装置についての全体構成等
を説明する。
【0029】図1は本発明の実施の形態に係るシート後
処理装置を画像形成装置(プリンタ)に装着した状態の
全体構成を示す模式的断面図である。
【0030】図1において、100は画像形成装置とし
てのプリンタ本体であり、単独にコンピュータに接続さ
れ或いはLAN等のネットワークに接続され、これらコ
ンピュータやネットワークから送られた画像情報やプリ
ント信号等に基づいて、所定の画像形成プロセスによっ
てシートに画像形成(印字)し、排出する装置である。
【0031】一方、シート後処理装置300は、プリン
タ本体100から機外に排出されるシートをシート搬送
路変更手段としてのフラッパ301ですくい上げ、シー
ト後処理装置内の搬送部を経由して画像面を下側にした
フェイスダウン状態でシート支持手段部300B(図2
参照)上に載置し、整合手段によってシートの整合を行
い、後処理、例えば所定のジョブ毎にシートを束ねて当
該シートの1ヶ所又は複数箇所をステイプルして排出積
載するか、あるいは、単にフェイスダウンで排出積載す
るための装置である。
【0032】ここで、シート後処理装置300とプリン
タ本体100は、不図示のケーブルコネクターで電気的
に接続されている。また、シート後処理装置300は、
各部を格納するケーシング部(装置本体300A)を有
し、後述するプリンタ本体100の装置本体100Aに
対して着脱可能となっている。
【0033】次に、プリンタ本体100の各部の構成に
ついて、搬送されるシートSの搬送経路に沿って説明す
る。
【0034】プリンタ本体100では、給送カセット2
00内にシートSが複数枚積載されており、各種ローラ
によってこれらのうちの最上位のシートが順次1枚ずつ
分離給送するようになっている。そして、コンピュータ
やネットワークから供給された所定のプリント信号によ
り、給送カセット200から給送したシートS上に、プ
リンタ本体100内において、所謂レーザービーム方式
の画像形成プロセスによりトナー画像を形成する画像形
成部101によって、トナー画像を転写し、続いて、下
流側の定着器120で熱及び圧力を加えることにより、
当該トナー画像を永久定着する。
【0035】画像が定着されたシートSは、図1に示す
ように、排出ローラ130に至るまでの略U字状のシー
ト搬送路で折り返されることにより画像面が反転し、画
像面が下側になった状態で排出ローラ130によってプ
リンタ本体100から外部にフェイスダウン排出され
る。
【0036】ここで、当該シートSは、不図示の制御部
からの制御信号に基づいてシート後処理装置300のフ
ラッパ301の位置が決定されることにより、プリンタ
本体100の上部に設けられた、排出シート積載部とし
てのフェイスダウン(FD)排出部125にそのまま排
出されるか、シート後処理装置300を経由して排出さ
れるかが選択される。
【0037】次に、シート後処理装置300の構成、及
び、排出ローラ130により搬送されたシートSがシー
ト後処理装置300に向かう場合の各部の動きについ
て、図2及び図3を参照して説明する。ここで、図2
(a)及び(b)には排出ローラ130及びシート後処
理装置300の断面図を示し、図3(a)にはシート後
処理装置300についての図1のA−A断面を示し、図
3(b)には図3(a)のB−B断面を示している。
【0038】図2において、320は搬送ローラ、32
1は排出センサ、Mは駆動源としてのジョガーモータ、
322はシート戻し部材、323はシート後端を突き当
てるための基準壁である。
【0039】図2に示すように、搬送ローラ320は、
上述したフラッパ301よりもシート搬送方向の下流側
上方に配置され、不図示の駆動モータによって回転駆動
される。また、排出センサ321は、搬送ローラ320
のシート搬送方向の下流側近傍に配置され、搬送ローラ
320によって搬送されるシートの先端及び後端を検知
する。ジョガーモータMは、後述するスライドガイドR
310及びスライドガイドL311を駆動するためのモ
ータであり、この実施の形態ではステッピングモータが
用いられている。
【0040】シート戻し部材322は、図2(a)及び
(b)に示すように、シート後処理装置300における
最下流側に配置され、支軸部322aを中心として回動
可能に構成されている。ここで、図2(a)にはシート
戻し部材322の初期位置を示しており、図2(b)に
はシートSによってシート戻し部材322が押し上げら
れた状態を示している。
【0041】シート戻し部材322は、所定の重量とさ
れ、外力によって図2の反時計回り方向に押し上げられ
ると、その自重で図2(b)の矢印方向(時計回り方
向)に回動しようとする。これにより、シートは基準壁
323に後端を揃えられ、積載される。
【0042】また、図3に示すように、シート後処理装
置300には、シートの幅方向の整合を行う整合手段
(ガイド部材)として機能するスライドガイドR310
及びスライドガイドL311が設けられている。
【0043】シート後処理装置300では、コンピュー
タ等から予め出力されたコマンドに基づいてステイプル
処理を行う場合には、ステイプルされるシートSが排出
ローラ130で排出される前に、不図示のソレノイドに
より不図示のリンクを介してフラッパ301が図2の反
時計回り方向に回動する。
【0044】そして、フラッパ301の先端側が図2の
ように、排出ローラ130のニップ部よりも下側に位置
することにより、図2(a)に示すように、排出ローラ
130から機外に排出されるシートSはフラッパ301
の上面(ガイド面)に沿って上方に引き込まれ、シート
後処理装置300内に搬入され、シートを一時的に積載
するためのシート支持手段部300Bに搬入される。
【0045】このとき、図3(a)に示すように、シー
ト後処理装置300では、シート搬入方向に対して右側
のスライドガイドR310及び左側のスライドガイドL
311が、搬入されてくるシートSと干渉しないよう
に、シートSの幅方向より所定量だけ外側の位置に退避
して、シートSの進入を待機するようになっている。
【0046】そして、シート後処理装置300では、1
枚目のシートSがプリンタ本体100の排出ローラ13
0から排出されると、当該シートSは、フラッパ301
にすくい上げられるようにして装置本体300A内に搬
入され、不図示の駆動モータで回転駆動される搬送ロー
ラ320により、スライドガイドR310及びスライド
ガイドL311により構成されるシート支持手段部30
0Bのガイド面上へ搬送される。
【0047】ここで、シート支持手段部300Bのガイ
ド面は、図2(a)に示すように、水平方向に対して所
定角度で傾斜するとともに、シート搬入方向の上流側と
下流側とで相互に異なった傾斜角度とされており、具体
的には、上流側の所定区間と下流側の所定区間との間に
傾斜角度αで屈曲する屈曲部300Cが形成されてい
る。シート支持手段部300Bのガイド面では、このよ
うな屈曲部300Cを有することにより、各スライドガ
イドR310,スライドガイドL311でガイドされな
いシートSの中央部の撓みを防止している。
【0048】そして、装置本体300A内に搬入された
シートSは、その先端が搬送ローラ320の下流側近傍
の排出センサ321に検知される際に排出センサ321
のフラグ321aを図2の反時計回り方向に回動させ、
次に、後端が搬送ローラ320を抜ける際に、図2
(b)に示すように、フラグ321aがその自重で図2
の時計回り方向に回動することにより、シート後端が下
方に押圧され、スライドガイドR310、スライドガイ
ドL311で構成されるガイド面上に確実に落下する。
なお、このときに排出センサ321がOFFになる。
【0049】また、シートSは、その先端がシート戻し
部材322を図2の反時計回り方向に押し上げると、上
述のようにシート戻し部材322が自重で逆方向に回動
して、シート後端が基準壁323に突き当てられる。こ
れにより、シート支持手段部300B上に積載される各
シートの搬送方向の後端部が揃えられる。
【0050】本実施の形態では、上述の排出センサ32
1がOFFになると、右側のスライドガイドR310の
みが動作して、シート支持手段部300B上に積載され
る各シートの幅方向の整合動作が開始されるようになっ
ている。具体的には、スライドガイドR310がモータ
Mに駆動されて図3中左側に移動することでスライドガ
イドR310に設けられた基準ピンR330がシートS
の右側面に当接してスライドガイドL311側にシート
Sを押し込む。そして、シートSの左側面がスライドガ
イドL311に設けられた基準ピンL331に突き当た
ることで、各シートの幅方向の整合が行われる。
【0051】ここで、スライドガイドの構成について詳
細に説明する。図3は図1のA?A断面を示したスライ
ドガイドの構成を説明する図である。また、図4および
図5はスライドガイドの動作を説明する図である。
【0052】各スライドガイドR310,スライドガイ
ドL311は、フレームFに設けられたガイドピン31
4(314a〜314d)にガイドされることにより、
図3の左右方向、すなわちシート搬送方向に直角な方向
(シート幅方向)に往復移動可能とされ、前記ジョガー
モータMからの駆動力の伝達により移動するようになっ
ている。
【0053】各スライドガイドR310,スライドガイ
ドL311は、シート搬送方向から見ると、図3(b)
に示すように、シートSの両サイドをガイドする各壁部
とシートSの上下面を支持する支持部とにより、断面略
コ字型の形状を呈しており、当該コ字型の下面によって
シート支持手段部300B上に排出される各シートを支
持し、シートSの幅方向中央部についてはガイドしない
構成となっている。
【0054】スライドガイドR310には段ギア317
と噛み合う平板歯車を有するラック部310aが設けら
れている。一方、スライドガイドL311にも段ギア3
17と噛み合う平板歯車を有するスライドラックL31
2が取り付けられている。ここで、スライドラックL3
12は、コイル状のバネ313を介してスライドガイド
L311に対して相対移動可能に設けられている。ここ
で、バネ313は、その一端側がスライドガイドL31
1に当接し、他端側がスライドラックL312に当接
し、スライドガイドL311とスライドラックL312
とを広げる方向に付勢している。また、スライドラック
L312は、スライドガイドL311側の角穴部311
a内を移動するエンボス部312aを有している。
【0055】スライドガイドR310の側壁には耐磨耗
にすぐれた金属で構成される2本の基準ピンR330
が、スライドガイドL311の側壁には2本の基準ピン
L331がそれぞれ設けられており、シートを整合する
ときには、後述のようにスライドガイドR310が移動
して、シートの両側端面に、基準ピンR330及び基準
ピンL331が当接する。
【0056】また、スライドガイドR310及びスライ
ドガイドL311は、段ギア317及び高さ規制部材3
15により高さ方向を支持されている。
【0057】図3〜図5において、Hはシートに針打ち
する処理手段としてのステイプラである。このステイプ
ラHは、画像形成されたシートの画像面の左上コーナー
部に針打ちを行って各シートを綴じるため、スライドガ
イドL311側に固定配置されている。
【0058】次に、各スライドガイドR310,スライ
ドガイドL311の動作について説明する。
【0059】シート後処理装置300に電源が入ると、
前記駆動モータにより駆動される搬送ローラ320が回
転を開始し、次にジョガーモータMが回転して段ギア3
17が回転することで、スライドガイドR310のラッ
ク部310aが駆動されて外側に退避する。スライドガ
イドL311は、ジョガーモータMが回転して段ギア3
17が回転すると、まずスライドラックL312が相対
移動し、スライドラックL312のエンボス部312a
がスライドガイドL311の角穴部311aの図3左側
の端面に当接した後に、エンボス部312aで押圧され
ることにより、外側に退避する。
【0060】スライドガイドR310にはフラグ部31
0fが設けられており、フラグ部310fが所定の退避
距離まで移動すると、図5(a)に示すように、フォト
センサ316を遮光し、その時点でジョガーモータMが
停止する。この位置をホームポジションとする。
【0061】シートSがシート後処理装置300に進入
する信号がプリンタ本体100からシート後処理装置3
00に入力されると、ジョガーモータMが回転し、スラ
イドガイドR310,スライドガイドL311が内側に
移動して、図3(a),(b)に示すように、進入する
シートSの幅よりも所定量dだけ広い位置で停止する。
この位置において、スライドガイドL311は、ガイド
ピン314cが端部に当接し、それ以上内側には移動で
きない状態となる。本実施の形態では、図3(a),
(b)に示すこの位置を待機位置とし、この待機位置で
はスライドガイドL311の側面が整合動作時の基準位
置になる。
【0062】本実施の形態では、シートSのサイズ
(幅)が通紙可能な最大サイズである場合に、両側の隙
間がそれぞれ所定量d,dとなるように、スライドガイ
ドR310,スライドガイドL311の待機位置が設定
されている。
【0063】なお、これよりも幅の狭いシートをシート
後処理装置300で整合する場合には、これに応じた分
だけスライドガイドR310が左側に移動することによ
り、待機位置における図3右側の隙間が常に所定量dと
なる。一方、この場合には、当該シートとスライドガイ
ドL311との隙間は、所定量dよりも、幅狭となった
量の半分だけ広がることになる。
【0064】1枚目のシートSがプリンタ本体100の
排出ローラ130から排出されると、シートSは、フラ
ッパ301にすくい上げられてシート後処理装置300
内に導入され、搬送ローラ320により各スライドガイ
ドR310,スライドガイドL311へ搬送される。
【0065】この際に、シートSは、その先端が排出セ
ンサ321で検出された後に、各スライドガイドR31
0,スライドガイドL311のガイド面に沿って搬送さ
れ、先端左側コーナー部(図3(a)の左下隅部)がス
テイプラHの開口部に入り込む。また、シートSは、そ
の先端中央部がシート戻し部材322に当接して、勢い
ある場合にはシート戻し部材322を図2の反時計回り
方向(矢印方向)に押し上げた後、シート戻し部材32
2の自重により時計回り方向に回動することで、後端部
が基準壁323に揃えられる。
【0066】また、この動作とほぼ同時に、シートSの
後端が搬送ローラ320を抜けると、排出センサ321
のフラグ321aが自重で図1の時計回り方向に回動し
て戻り、排出センサ321がOFFになる際に、当該シ
ート後端がフラグ321aで下方に押圧されて、スライ
ドガイドR330、スライドガイドL331で構成され
るシート支持手段部300Bのガイド面へ確実に落下す
る。
【0067】本実施の形態では、排出センサ321がO
FFになると、ジョガーモータMが回転を開始し、待機
位置にあったスライドガイドが以下のように整合動作を
開始する。すなわち、整合動作開始時には、ジョガーモ
ータMは、スライドガイドが内側に移動する方向に回転
する。ここで、スライドガイドL311はガイドピン3
14cと当接しているために移動することができず、ス
ライドガイドL311に設けられたスライドラックL3
12のみがバネ313を縮める方向に移動する。
【0068】従って、整合動作中には、スライドガイド
R310のみが移動することにより、まずスライドガイ
ドR310の基準ピンR330がシートSの右端面に当
接し、さらに、シートSが図3の左側に移動してその左
端面がスライドガイドL311の基準ピンL331に当
接することにより、図4(a),(b)に示すような状
態となる。
【0069】なお、このとき、シートの撓みなどを考慮
して、シートSの幅よりも所定量狭くなるような位置ま
でスライドガイドR310を移動させることとしても良
い。
【0070】本実施の形態では、ジョガーモータMは、
シートSの両端部が各スライドガイドR310,スライ
ドガイドL311に当接した図4の状態で一時停止した
後に、逆転を開始して、スライドガイドR310が再び
図3の待機位置となったところで停止する。この間のス
ライドガイドR310の移動量の制御は、フォトセンサ
316を遮光するホームポジションの位置を基準とし
て、ステッピングモータであるジョガーモータMの駆動
パルス数で管理している。
【0071】なお、このときも、スライドガイドL31
1側は、スライドラックL312のみがバネ313の広
がる方向に移動し、スライドガイドL311自体は移動
せず基準位置に保持されているので、シートSの図4左
側端部はスライドガイドL311に当接したままの状態
となっている。
【0072】次に、2枚目のシート(S2)が1枚目の
シートSと同様にシート後処理装置300に搬送される
と、シート(S2)の後端が搬送ローラ320を抜けた
時点で、シート(S2)の後端をフラグ321aの自重
でシート支持手段部300Bへ落下させ、その後排出セ
ンサ321がOFFになると、1枚目の場合と同様に整
合動作を開始する。
【0073】すなわち、ジョガーモータMが回転してス
ライドガイドR310が移動し、基準ピンR330がシ
ート(S2)の側面に当接して、さらにシート(S2)
の左側面をスライドガイドL311に設けられた基準ピ
ンL331に当接させるまで移動することで、2枚のシ
ートの左側端部が整合される。この後に、上述の待機位
置までスライドガイドR310が移動して停止すること
になる。
【0074】このような動作を繰り返し行い、1ジョブ
の最後(n番目)のシート(Sn)を整合する動作を行
い、スライドガイドR310に設けられた各基準ピンR
330がシートの左側面をスライドガイドL311の各
基準ピンL331に突き当て、スライドガイドR310
の移動を停止した図4の状態で、シート束の先端左側に
位置する小型のステイプラHで先端左側の位置をステイ
プルする。
【0075】この構成及び動作によれば、各シートの整
合動作中はスライドガイドL311が基準位置で停止し
て移動せず、スライドガイドR310のみが移動して、
各シートの左側端部が基準位置に揃うので、スライドガ
イドL311側に固定配置されたステイプラHによる綴
じ処理が正確かつ確実に行われる。さらには、1ジョブ
において搬入される各シートの幅にばらつきがある場合
や1ジョブ内でシートサイズが例えばLTRからA4に
変化した場合であっても、各シートの左端部の位置が一
定に揃えられるので、ステイプラHによる綴じ処理の仕
上がりが正確かつ綺麗になり、優れた効果が得られる。
【0076】本実施の形態では、このようにしてステイ
プル動作が終了すると、ジョガーモータMが回転駆動さ
れることにより、図4に示す状態からスライドガイドR
310が広がる方向に移動する。なお、このスライドガ
イドR310の移動開始時には、スライドガイドL31
1側は、スライドラックL312が図4の左側に移動
し、スライドガイドL311自体は直ちには移動しな
い。
【0077】そして、スライドガイドR310の位置が
図3に示す待機位置を過ぎると、スライドラックL31
2のエンボス部312aがスライドガイドL311の角
穴部311aの端面と当接して、スライドガイドL31
1が図3の左側に移動を開始し、両スライドガイド31
0,311が移動する。
【0078】さらに、ステイプル済みのシート束は、支
持されている両スライドガイド310,311の間隔が
シートの幅近傍、又はそれより広くなったときに、図5
(a),(b)に示すように、下方に落下する。これに
より、当該シート束は、プリンタ本体100のFD排出
部125まで落下し、積載される。
【0079】このように、本実施の形態では、プリンタ
本体100のFD排出部125をシート後処理装置30
0から排出されるシート束の積載用として共用し、専用
の積載部を設けないため、小型でかつ安価なシート後処
理装置を提供できる。
【0080】また、本実施の形態では、シート後処理装
置300を画像形成装置であるプリンタ本体100の装
置本体100Aの上部に装着して、装置本体100Aか
ら排出されるシートの搬送路をフラッパ301で切り替
える構成としているため、画像形成済みのシートをペー
ジ順に排出積載するためにスイッチバック機構を設ける
必要や、スイッチバックのためにシート間隔を広く開け
なければならないという不都合がなく、また、設置面積
も増大しない安価なシート後処理装置を提供できる。
【0081】なお、ステイプルされたシート束をプリン
タ本体100のFD排出部125に排出した直後に、プ
リンタ本体100の排出ローラ130から直接FD排出
部125にシートSを排出すると、FD排出部125上
のシート束の位置によっては、シートSの先端がシート
束の突出した綴じ部に引っ掛かり、シートSにダメージ
を与えたり、シートSまたはステイプルされたシートの
整列性を損なう虞がある。
【0082】これを防ぐために、ステイプラHで綴じ処
理したシート束をFD排出部125に排出した後には、
少なくとも次の1枚目のシートについては、プリンタ本
体100から直接FD排出部125に排出させずに、当
該シートを、シート後処理装置300を経由してプリン
タ本体100のFD排出部125に積載させるように、
フラッパ301及び各部の動作を制御する。
【0083】この動作を行うことにより、先に排出され
たシート束の綴じ部を次に落下してくるシートSで覆う
ことができるので、その後にプリンタ本体100から直
接FD排出部125に排出されるシートSの引っ掛かり
を防止できる。
【0084】なお、本実施の形態では、シートの整合動
作時にスライドガイドR310のみが動作し、スライド
ガイドL311は動作しない構成としたが、シートの整
合動作時にスライドガイドL311も動作する構成とし
ても良い。この場合には、例えばスライドガイドL31
1をスライドガイドR310と同様の構成とすることで
実現可能である。
【0085】さらに、本実施の形態では、整合動作後の
シートを下方に落とす場合に、スライドガイドR310
とスライドガイドL311の両方が動作する構成とした
が、シートを下方に落とす場合にいずれか一方のみが動
作する構成としても良い。
【0086】次に、シート搬送路変更手段であるフラッ
パと、積載量検知手段としての満載検知フラグについて
特に図6を参照して説明する。図6はフラッパと満載検
知フラグの動作説明図である。
【0087】CPU702(図7参照)からの制御信号
に基づいてシート後処理装置300のフラッパ301の
位置が決定され、これにより、シートSは、プリンタ本
体100の上部に設けられたフェイスダウン(FD)排
出部125にそのまま排出されるか、シート後処理装置
300を経由して排出されるかが選択される。
【0088】画像コントローラ701(図7参照)が、
シートの後処理せずにフェイスダウン(FD)排出部1
25にそのままシートを排出させる場合には、シート後
処理装置300のフラッパ301はバネ610の力によ
り軸611を中心に時計周りに回動しプリンタ本体10
0の排出ローラ130ニップ部より上方へ退避した状態
にある(第1の位置)。
【0089】この時ソレノイドSLはOFFになってい
る。また、その時、積載量検知手段としての満載検知フ
ラグ609は、軸13を中心に反時計周りに回動可能な
状態で垂下がっており、検知可能な状態となっている。
【0090】この場合には、プリンタ本体100に設け
られた排出ローラ130から排出されたシートSは、フ
ラッパ301に触れることなくプリンタ本体100の上
方に形成されたフェイスダウン(FD)排出部125へ
と向かう。
【0091】そして、シートSは排出時シート先端で満
載検知フラグ309を、軸613を中心に反時計周りに
回動させながらフェイスダウン(FD)排出部125へ
と排出される。
【0092】この時フェイスダウン(FD)排出部12
5に積載されたシートSの積載量が一定以上になると、
積載シートSの積載高さに応じて満載検知フラグ309
の垂下がり角度θが変化してくる。
【0093】そして、満載検知フラグ309の垂下がり
角度θがある一定角度以下に達すると積載量検知センサ
715が検知して、フラッパ301はプリンタ本体10
0の排出ローラ130ニップ部より上方へ退避した状態
に固定されて、検知が解除されるまで、シート後処理装
置300へ搬入されるプリント情報を受け付けず、後処
理せずにフェイスダウン(FD)排出部125にそのま
ま排出されるプリント情報のみを実行する。
【0094】シート後処理装置300では、コンピュー
タ等から予め出力されたコマンドに基づいてステイプル
処理を行う場合には、ステイプルされるシートSが排出
ローラ130で排出される前に、ソレノイドSLが作動
しリンク621を引くことでリンクは軸622を中心に
回転する。
【0095】それに連動しフラッパ301の軸623は
リンク621に押される。それによりフラッパ301は
軸611を中心に時計回り方向に回動しフラッパ301
の先端側が排出ローラ130のニップ部よりも下側に垂
下がった状態になる(第2の位置)。
【0096】また、その時満載検知フラグ609はリン
ク621の軸624に押されることで軸613を中心に
跳ね上がった状態にある(退避位置)。このように、フ
ラッパ301と満載検知フラグ609は連動機構によっ
て連動する構成となっている。
【0097】この場合、排出ローラ130から機外に排
出されるシートSはフラッパ301に沿って上方に引き
込まれ、シート後処理装置300内に搬入され、シート
を一時的に積載するためのシート支持手段部300Bに
搬入される。そして、シート後処理装置300は、シー
ト束を整合し、後処理を行い、シート支持手段部300
Bの下方にあるプリンタ本体100のFD排出部125
まで落下積載させる。
【0098】この時、フラッパ301はプリンタ本体1
00の排出ローラ130のニップ部より下方へ垂下がっ
た状態にあるため、上記ガイド面とは反対側の面がカバ
ー面として機能するため、落下したシート束が排出ロー
ラ130ニップ部に引っかかることなくフェイスダウン
(FD)排出部125へ落下排出積載するガイドの役割
をする。
【0099】また、満載検知フラグ609は跳ね上がっ
た状態にあるため、後処理シート束の落下の邪魔になら
ない。
【0100】シート束落下後、ソレノイドSLはOFF
されて、フラッパ301はバネ610の力により軸61
1を中心に反時計周りに回動し、画像形成装置の排出ロ
ーラ130ニップ部より上方へ退避する(第2の位置か
ら第1の位置への切り替え)。
【0101】一方、その動きによりリンク621の付勢
が解除された満載検知フラグ609は、軸613を中心
に反時計周りに回動可能な状態で垂下がり、検知可能な
状態となる。
【0102】そして、フェイスダウン(FD)排出部1
25に積載されたシートの積載量が一定以上になると、
積載シートの積載高さに応じて満載検知フラグ609の
垂下がり角度が変化してくる。
【0103】そして、満載検知フラグ609の垂下がり
角度θがある一定角度以下に達すると積載量検知センサ
715が検知して、これを画像コントローラ701に通
知する。
【0104】尚、満載検知フラグ309が検知するシー
ト積載高さは、プリンタ本体100が検知するシート積
載高さよりも低いため、後処理装置を経由してフェイス
ダウン(FD)排出部125へ落下排出積載したシート
が、後処理せずにフェイスダウン(FD)排出部125
にそのまま排出されるシートの排出の邪魔になることは
ない。
【0105】図7は本実施の形態に係るシート後処理装
置における電気ブロック図である。
【0106】シート後処理装置300の電気部品構成
は、図示しない制御基板と、ステイプラHと、駆動モー
タM1と、ジョガーモータMと、フラッパを動作させる
ソレノイドSLと、排出センサ321と、スライドガイ
ドR310及びスライドガイドL311のホームポジシ
ョンセンサ316(以下ジョガーHPセンサ316と略
す)と、プリンタ本体100のFD排紙トレイ上の積載
量を検知する積載量センサ715である。
【0107】制御基板上には1チップマイクロコンピュ
ータ(ROM,RAM内臓)702(以下CPU702
と略す)と、CPU702からの制御信号を受けてステ
イプラHを駆動するモータドライバ703と、同じくC
PU702からの制御信号を受けて駆動モータM1を回
転させる駆動モータドライバ707と、同じくCPU7
02からの制御信号を受けてジョガーモータMを回転さ
せるジョガーモータドライバ709と、同じくCPU7
02からの制御信号を受けてフラッパソレノイドSLを
駆動するソレノイドドライバ711と、を備える。
【0108】また、CPU702は、排出センサ31
2,ジョガーHPセンサ316、および積載量センサ7
15からのセンサ信号を入力し、シート後処理装置30
0を制御する。
【0109】更に、CPU702は、プリンタ本体10
0上に搭載され、画像処理と共にプリンタ本体100、
及びシート後処理装置300を制御するための情報を授
受して制御する画像コントローラ701とシリアル通信
を行っている。
【0110】図8〜図15はCPU702の制御を示す
フローチャートである。以下、順を追って説明する。
【0111】図8は、シート後処理装置300の初期化
を行うための処理である。
【0112】まず、CPU702の初期化を行う(80
1)。ここでは、タイマーの設定、割り込みの設定、シ
リアル通信の設定、IOポートの設定など各種特殊レジ
スタの設定を行う。
【0113】画像コントローラ701とのシリアル通信
を行うべく通信割り込みを解除し、画像コントローラ7
01からのコマンド待ちになる。最初のコマンド、及び
2番目のコマンドは所定のコードであり、この2つのコ
マンドコードとCPU702が画像コントローラ701
に返送する所定のデータ(ステータスと略す)コードに
よってプリンタ本体100に接続されるオプション装置
の接続個数と接続確認が行われる(802,803)。
【0114】次に、シート後処理装置の初期化を行う
(804〜808)。
【0115】まず、ステイプラHの初期化を行う(80
4)。ステイプラHには針無し予告を行うための図示し
ない針カートリッジセンサ704とステイプラのクリン
チャが初期位置にあることを示すステイプラホームポジ
ションセンサ705を有している。ステイプラHの初期
化は、クリンチャを初期位置に戻すことによって完了す
る。もし、クリンチャが初期位置になければ、モータを
通常ステイプルするための回転方向とは逆方向に所定時
間回転させクリンチャを初期位置に戻す。
【0116】次に、ステイプラホームポジションセンサ
705が初期位置を検知できたかを判断し、所定時間ス
テイプラモータを逆転させたにもかかわらず、初期位置
を検知できなかった場合図示しないステイプラ故障処理
を行う(805)。
【0117】そして、スライドガイド310,311を
初期位置に戻す処理を行う。CPU702は、スライド
ガイド310,311を開く方向にジョガーモータMを
所定ステップ数だけ回転させ、その間にジョガーHPセ
ンサがスライドガイド310,311を検知した時点で
初期化を終了する(806)。
【0118】そして、所定ステップ数だけジョガーモー
タMを駆動したにもかかわらず、スライドガイド31
0,311を検知できなければ図示しないジョガーモー
タ故障処理を行う(807)。なお、本実施の形態では
所定ステップ数でジョガーモータ故障を判断したが、所
定時間の回転によっても同様の作用が得られる。
【0119】そして、排出センサ321でシート後処理
装置300内の機内残留紙を検出し、もし、用紙が存在
すれば、図13のジャム処理を行う(808)。尚、本
実施の形態では排出センサ321の用紙検出のみによっ
て機内残留紙を検出したが、駆動モータM1を所定時間
駆動して、その間、排出センサで用紙の有無を監視する
と、より機内残留紙の検出範囲を広げることができる。
【0120】以上でシート後処理装置300の初期化は
終了する。
【0121】図9はシート後処理装置300のスタンバ
イ中の処理を示す。
【0122】スタンバイ中は主に画像コントローラ70
1から送られてくる図示しないページ情報を保持する処
理と、用紙の搬入予告を待機する処理がある。
【0123】ページ情報には、用紙サイズとページに対
する処理があり、ページ情報の確定時に画像コントロー
ラ701からCPU702に対しラッチコマンドが送ら
れる。
【0124】例えば、A4サイズ3ページステープルの
ジョブの場合、1ページ目の情報には、A4サイズ+ジ
ョブの先頭+ラッチの各コマンドが、2ページ目の情報
にはA4サイズ+ラッチの各コマンドが、3ページ目の
情報にはA4サイズ+ジョブの終了+ラッチの各コマン
ドが画像コントローラ701からCPU702に送られ
てくる。
【0125】また、ページ間の処理時間を問い合わせる
コマンドも用意されており、画像コントローラ701が
CPU702に隣り合うページの情報をコマンドで指定
すると、CPU702はその情報を元に必要ページ間時
間を画像コントローラ701に報知する。
【0126】上記の例では1ページ目(この場合は最初
のページであることを指定する)の場合は500ms、
1ページ目と2ページ目の場合も500ms、2ページ
目と3ページ目の場合も500ms、もし、次のジョブ
が指定されたとすれば、3ページ目と次のジョブの1ペ
ージ目の場合は6秒といった具合である。
【0127】この6秒という時間は、シート後処理装置
300がスライドガイド上の用紙束をステイプルし、そ
の用紙束をプリンタ本体のFDトレイに落下させ、さら
に後述する積載量検知を行うための時間である。
【0128】スタンバイ処理は、まず、駆動モータM1
を停止させ(901)、フラッパソレノイドSLを停止
させておき(902)、以下、スタンバイ中に処理でき
るコマンドを解析する。
【0129】まず、自動排紙コマンドを画像コントロー
ラ701から受信しているかを判断し、もし受信してい
れば図15の自動排紙処理を行う(903)。そして、
スリープコマンドを画像コントローラ701から受信し
ているかを判断し、もし受信していれば図示しないスリ
ープ処理を行う(904)。
【0130】次に、上記例のようなページ情報が1つで
も登録(ラッチ)されているかを判断し、もし1つもペ
ージ情報が登録されていなければ、901の処理に戻る
(905)。
【0131】そして、登録されている最初のページ情報
に対する用紙の搬入予告コマンドを画像コントローラ7
01から受信したかを判断し、受信するまで待機する
(906)。もし、搬入予告コマンドを受信した場合に
は、その搬入予告コマンドに対応するページ情報が「ペ
ージ先頭」であるかを判断し(907)、ページ先頭で
あればジョブのページカウンタを1に初期化し(90
8)、駆動モータM1を駆動し(909)、更にフラッ
パソレノイドSLを駆動し(910)、用紙搬送処理に
移る。
【0132】更に、スライドガイドを用紙待機位置まで
移動する(911)。そして、ジョガーHPセンサを監
視し、所定ステップ数ジョガーモータMを駆動したにも
かかわらず、スライドガイドが初期位置から移動しなか
った場合、ジョガーモータ故障の処理を行う。
【0133】図10は、シート後処理装置300の用紙
搬送処理である。
【0134】まず、用紙搬送制御用のタイマーをスター
トさせる(1001)。
【0135】そして、排出センサ312で用紙先端検知
を行い、まだ検知できない場合は、タイマーによって用
紙の遅延ジャムであるかを判断し、もし、タイムオーバ
ーしていれば図13のジャム処理を行う(1002,1
003)。
【0136】(1003)で用紙先端を検知したなら
ば、再度排出センサを監視し、所定時間以内に用紙無し
になってしまわないことを確認する(1004,100
5)。
【0137】もし、この間に用紙無しを検知した場合、
何らかの搬送異常が発生したと判断して、図13のジャ
ム処理を行う。
【0138】次に、同じく排出センサ312で用紙後端
検知のための監視を行い、監視時間がタイムオーバーし
ていないかを判断し、タイムオーバーであれば、滞留ジ
ャムと判断して図13のジャム処理を行う(1006,
1007)。(1006)で用紙後端を検知した場合に
は、所定時間経過(排紙完了)するのを待つ(100
8)。
【0139】次に、ページカウンタが所定枚数N+1以
上であるかを判断する(1009)。
【0140】もし、N+1以上であれば、本実施の形態
に係るシート後処理装置300は、これをステイプルで
きない可能性があるため、スライドガイドを初期位置へ
戻す(1010)。そして、初期化処理同様、スライド
ガイドが初期位置へ戻ったかを確認し、もし戻らなけれ
ば図示しないジョガーモータ故障の処理を行う(101
1)。
【0141】N枚以内であれば、ジョガーモータを回転
させ用紙を整合する(1012)。整合するためのスラ
イドガイドの移動量等は、上記図3及び図4を参照して
説明したとおりである。
【0142】そして、ページ情報が「ジョブ終了」であ
るかを判断し(1013)、もし、ジョブの終了であれ
ば、ステイプル処理に移行する。
【0143】そうでなければ、CPU702は画像コン
トローラ701に対して排出完了を通知し(101
6)、ページカウンタをカウントアップして(101
7)、(905)の処理へ戻る。
【0144】図11はステイプル処理を示すフローチャ
ートである。
【0145】まず、駆動モータM1を停止させる(11
01)。
【0146】そして、ステイプル動作のためのスライド
ガイドによる用紙束の整合を行う(1103)。整合動
作が終了した時点で、ページカウンタが1であるかを判
断し(1113)、1であるならばステイプルをせずに
(1106)からの処理を行う。
【0147】1でなければ、ステイプラモータを駆動し
(1104)、ステイプル動作を開始する。そして、針
カートリッジセンサ704を監視し、ステイプラのクリ
ンチャが初期位置から移動したことによってステイプル
モータが正しく動作しているかを判断する処理を行い
(1105)、もし、所定時間針カートリッジセンサ7
04がクリンチャの初期位置を検知し続けていれば、図
示しないステイプラモータ故障の処理を行う。
【0148】また、ステイプル動作を正しく行うと、針
カートリッジセンサ704は所定時間後に再び、クリン
チャが初期位置に戻ったことを検知するので、もし、所
定時間に検知できなければ図示しないステイプラモータ
故障の処理を行う。
【0149】故障でなければ、フラッパソレノイドSL
を駆動し(1106)、スライドガイドを初期位置に移
動する(1107)。ここでも、初期化の場合と同様
に、スライドガイドが初期位置に戻ったかを判断し(1
108)、戻らなければ図示しないジョガーモータ故障
処理を行う。
【0150】スライドガイドを初期位置に移動すると、
スライドガイド上のステイプルされた用紙束は、プリン
タ本体100のFDトレイ上に落下する。(1109)
はその落下時間待ち合わせ処理である。
【0151】用紙束が落下した後、フラッパソレノイド
SLを停止し(1110)、排出完了を画像コントロー
ラ701に通知し、ステイプル処理を完了する(111
1)。
【0152】さらに、積載量センサ715が積載量を検
知して確定するまでの時間を待ち合わせる(111
2)。
【0153】本実施の形態ではL枚のステイプル処理の
場合、1ページ目からL−1ページ目までは用紙をスラ
イドガイド上に積載した時点で排出完了を画像コントロ
ーラに報知するが、Lページ目はステイプル処理が完了
した時点で報知する。ジョブが1ページ、又はN+1ペ
ージ以上であればステイプルは行わない。
【0154】(1114)は、ステイプラ故障の詳細判
断であって、ステイプラモータを駆動したにもかかわら
ずステイプラが動作しなかった故障を判断している。
(1115)は、動作したが初期位置に戻らなかった場
合であり、針ジャムを想定して所定時間のモータ逆回転
処理を行う。
【0155】(1116)では、このリカバリ処理が成
功すれば、ステイプラ故障ではなく図14のステイプラ
ジャム処理を行う。
【0156】図12は、ジョガーモータMの制御処理で
ある。
【0157】ジョガーモータMの制御処理は、前述した
初期化処理、用紙搬送処理、ステイプル処理から処理モ
ードと移動位置を指定されることにより、ジョガーモー
タMに対応した動作を行わせ、所望の位置へスライドガ
イドを移動するものである。
【0158】正常に制御完了すれば処理終了時に正常動
作フラグをセットし、処理要求をした上記の各処理にこ
れを報知する。移動位置は、スライドガイドの初期位置
を0とした絶対位置で表され、現在位置と移動すべき位
置から移動方向を割り出す。
【0159】まず、(1201)及び(1203)で
は、どの処理モードであるかを判断する。
【0160】(1201)でスライドガイドの初期位置
への移動と指定されていれば、移動速度P1を設定し
(1202)、(1203)で整合のための待機位置へ
の移動と指定されていれば、移動速度P2を設定し(1
204)、そうでなければ、整合時の移動として移動速
度P3を設定する(1205)。
【0161】ここで、移動速度P1,P2,P3に関し
ては次の関係がある。すなわち、P1>P2>P3であ
り、特に速度P1は用紙束をスライドガイド310,3
11からプリンタ本体100のFDトレイに整然と落下
させるために重要な速度であり、50mm/sec以上
の速度である。
【0162】次に、現在の位置と指定位置から移動パル
ス数を算出し(1206)、同情報から移動方向を決定
する(1207)。そして、ジョガーモータを駆動開始
し(1208)、所定のパルス数を駆動したかを判断す
る(1209)。パルス数の加減算と励磁相の切り替え
は、図示しないタイマー割込み処理で行う。そして、モ
ータを停止して(1211)、正常終了フラグをセット
して処理終了する(1210)。
【0163】図16は、以上のステイプル処理のタイム
チャートである。
【0164】まず、図中(1)のタイミングは、シート
がスライドガイドR310,L311に積載された直後
であり、待機位置に位置していたスライドガイドR31
0,L311が積載されているシート束を整合するため
にジョガーモータMを駆動開始したところである。
【0165】図の塗り潰し部分は整合完了して、これを
保持するためにジョガーモータMを回転しないように励
磁している状態(スライドガイドホールド状態)であ
る。
【0166】そして、わずかの待機時間経過後、(2)
でスライドガイドR310,L311を元の待機位置に
戻すため、ジョガーモータMを逆転させる。(1),
(2)の処理は図10に示す用紙搬送制御の一環として
実施される。
【0167】次に、(3)のタイミングは、ステイプル
する前に、もう一度シート束を整合させるために、ジョ
ガーモータMを駆動し、スライドガイドR310,L3
11を整合位置に移動開始するタイミングである。この
処理では、スライドガイドホールド処理を搬送時のホー
ルド時間より長くしてある。
【0168】そして、(4)すなわちスライドガイドホ
ールド状態のまま、ステイプラHを駆動し、シート束を
綴じる。スライドガイドホールド状態は、針がシート束
に打ち込まれた後、解除される。
【0169】(5)は、ステイプル動作が完了したの
で、ジョガーモータMを逆転し、スライドガイドR31
0,L311を待機位置、更には初期位置へ戻すタイミ
ングである。
【0170】(6)は、フラッパ301を戻すためにフ
ラッパソレノイドSLを停止するタイミングである。
(5)から(6)に至る時間は、スライドガイドR31
0,L311が初期位置へ戻りきる時間であり、かつ、
それによってシート束がプリンタ本体100のFD排出
部125に落下完了するに十分な時間であるように設定
される。
【0171】この動作によって、満載検知フラグ609
が落下させたシート束の上方に垂れ下がる。
【0172】(6)から(7)の時間は、満載検知レバ
ーによって積載量検知センサ715が、落下させたシー
ト束群の積載高さを十分検知できる以上の時間を設定し
ている。
【0173】なお、(3)から(7)までの処理は図1
1に示すステイプル処理の一環である。
【0174】(7)は次のジョブが開始されたためフラ
ッパ301を動作させるべくソレノイドSLを駆動する
タイミングである。フラッパ301の動作が完了した
後、(8)で駆動Mを回転させ、用紙が搬入されてくる
のを待つ。
【0175】これら(1)から(7)までの間に、プリ
ンタ本体100からシート後処理装置300にシートが
搬入されると、駆動Mが停止しているので、搬送ジャム
を引き起こしてしまう。
【0176】そこで、CPU702は、画像コントロー
ラ701に対してジョブ間では(1)から(7)までの
処理時間分だけプリント間隔を開けるよう通知する。こ
れにより、この間は、シートが画像形成装置本体から排
出されることはない。
【0177】画像コントローラ701は、ページ情報と
共に紙間時間を要求するので、CPU702はページ情
報が「ジョブ終了」から次のジョブの「先頭ページ」の
場合、(1)から(7)に至る時間を返答する。
【0178】図13は、シート後処理装置のジャム処理
を示すフローチャートである。
【0179】用紙搬送処理で用紙遅延ジャムを検知した
場合には、遅延ジャムフラグをセットし(1301)、
画像コントローラ701へ通知する。
【0180】用紙滞留ジャムの場合には、滞留ジャムフ
ラグをセットし(1310)、画像コントローラ701
へ通知する。
【0181】初期化処理で機内残留紙を検知した場合に
は、残留紙ジャムをセットし(1311)、画像コント
ローラ701へ通知する。
【0182】そして、これらのセット後、全ての駆動を
停止する(1302)。
【0183】次に、遅延ジャムかを判断し(130
3)、遅延ジャムであればオペレータによってカバーが
開けられるのを待つ(1304)。カバーが開けられた
ならば、今度はオペレータによってカバーが閉められる
のを待つ(1305)。
【0184】そして、ジャムフラグをリセットして(1
306)、これを画像コントローラ701に通知し、シ
ート後処理装置の初期化処理に移動する。
【0185】この処理はカバーの開閉の間にオペレータ
がジャム紙を取り除くことを想定しているが、仮にジャ
ム紙を取り除かない場合でも、初期化処理にて機内残留
紙を検知し、通知することができる。また、ステイプル
動作途中やスライドガイド移動中にジャムが発生した場
合であっても、初期化処理にてこれらの駆動系を初期位
置に移動することができる。
【0186】図14は、ステイプラの針ジャム時の処理
を示すフローチャートである。
【0187】まず、ステイプラ針ジャムフラグをセット
し(1401)、画像コントローラ701に通知し、同
時に全ての駆動系を停止する(1402)。
【0188】そして、オペレータが針ジャム処理しやす
いようにスライドガイドを開ける(1403)。このと
きも初期化処理同様、スライドガイドが初期位置に戻る
かを監視し、戻らなければ図示しないジョガーモータ故
障処理を行う(1404)。
【0189】スライドガイドを初期位置に戻した後、ス
テイプラ針カートリッジがオペレータに抜かれたことを
確認し(1405)、再び針カートリッジがセットされ
たことを確認し(1406)、針ジャムフラグをリセッ
トし(1407)、画像コントローラ701に通知す
る。
【0190】これは、オペレータによって針カートリッ
ジ内の異常な針を取り除いてもらう動作を想定してい
る。
【0191】図15は、シート後処理装置300の自動
排紙処理を示すフローチャートである。
【0192】シート後処理装置300が用紙搬送中、あ
るいはスタンバイ中にプリンタ本体100内でジャムな
どの不都合が生じた場合には、画像コントローラ701
はCPU702に対して緊急停止コマンドを送信してく
る。
【0193】このとき、まず、シート後処理装置300
が用紙搬送中であるかを判断し(1501)、搬送中で
あればスライドガイド制御中であるかを判断する(15
02)。
【0194】スライドガイド制御中であれば、この動作
が終了するのを待つ(1503)。この場合、用紙がス
ライドガイド上や搬送路上に残留している可能性がある
ので、排紙可能残留紙有りのフラグをセットし(150
4)、画像コントローラ701に通知する。
【0195】そして、全ての駆動系を改めて停止し(1
505)、自動排紙動作可能フラグをセットし(150
6)、画像コントローラ701に通知する。
【0196】ここで、画像コントローラ701からの次
の動作指示待ちになるが、ジョブキャンセルコマンドを
受信した場合(1507)、現在処理途中のジョブをキ
ャンセルすべく、スライドガイドを初期位置に戻し(1
508)、スライドガイド上の用紙束をプリンタ本体1
00のFDトレイ上に落下させる。
【0197】もし、キャンセルコマンドを受信しなけれ
ば、本体の不都合を解除した後、ジョブを継続すること
ができる。
【0198】そして、自動排紙コマンドを受信したかを
判断し(1509)、そうでなければ(1507)から
の処理を繰り返す。
【0199】自動排紙コマンドを受信したら、自動排紙
動作用のタイマーをスタートさせ(1510)、駆動モ
ータM1を駆動し(1511)、搬送途中の用紙をスラ
イドガイド上まで搬送する。
【0200】ここでフラッパソレノイドSLは動作させ
ない。
【0201】つまり、緊急停止処理時にシート後処理装
置内に残留した用紙は明らかにステイプル処理中の用紙
であり、ジョブの一部であるが、それ以外の用紙、たと
えばプリンタ本体100に残留していた用紙は、後に画
像コントローラ701によってリカバリされるものなの
で、ジョブとしては不要なものである。
【0202】従って、フラッパソレノイドSLを動作さ
せないことによって、この不要な用紙をプリンタ本体1
00のFDトレイ上に排出することができる。
【0203】所定時間、駆動モータM1を駆動したら
(1512)、駆動モータM1を停止する(151
3)。
【0204】そして、排出センサ321によって用紙が
排出されたかを確認し(1514)、もし、用紙を検知
すれば、今度は排出不可能の機内残留紙ジャムとして図
13のジャム処理する。
【0205】自動排紙が完了すれば、スタンバイ処理に
戻る。
【0206】(1501)で用紙搬送中でなければ、ス
テイプル処理中かを判断する(1520)。
【0207】ステイプル処理中であれば、そのジョブは
終了していないので、処理を中断せずステイプル処理完
了を待つ(1521)。
【0208】そして、完了後に、自動排紙可能フラグを
セットし(1523)、緊急停止処理を終了する。この
場合、シート後処理装置内には用紙が存在していないの
で、自動排紙コマンドを受信しても、自動排紙処理を行
う必要はない。
【0209】(1520)でステイプル中でなければ、
スタンバイ中かを判断する(1522)。スタンバイ中
であれば、(1523)の処理を行う。
【0210】この場合も自動排紙コマンドを受信しても
自動排紙処理を行う必要はない。(1522)でスタン
バイ中でなければ、初期化状態あるいは異常状態である
ので、自動排紙可能フラグもセットしない。
【0211】以上のように、本実施の形態では、画像形
成済みのシートを装置上面に排出するような画像形成装
置において、この装置本体上面の排出部の上方に、シー
ト後処理装置を設けて、シート後処理装置で後処理を施
されたシートを、下方の装置本体側の排出部に落下させ
ることで積載する、という構成にすることで、シート後
処理装置の簡略化、低コスト化を実現することのできる
タイプの装置である。
【0212】そして、本実施の形態に係るシート後処理
装置の構成によれば、後処理を行う場合であっても、行
わない場合であっても、シート排出を行う際のシートの
ガイドを的確に行い、かつ、搬送タイミングの制御を適
正に行うようにしたため、排出シート積載部へのシート
排出動作を円滑に行うことができ、品質性に優れる。
【0213】なお、上記説明では、シート後処理手段と
してステイプル手段で説明したが、これに限ることはな
く、整合動作を伴うシート後処理であれば、例えば、用
紙束にパンチ穴をあけるパンチ手段、シート端部を糊付
けする製本手段、その他簡易的な綴じ手段であっても同
様の効果を得られる。
【0214】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のシート後
処理装置および画像形成装置は、シートの後処理を行う
場合であっても、行わない場合でも、シートの排出積載
動作を円滑に行うことができ、品質性に優れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るシート後処理装置を
画像形成装置に装着した状態の全体構成を示す模式的断
面図である。
【図2】本発明の実施の形態に係るシート後処理装置の
動作を説明する断面図である。
【図3】本発明の実施の形態に係るシート後処理装置に
おけるスライドガイドの動作説明図である。
【図4】本発明の実施の形態に係るシート後処理装置に
おけるスライドガイドの動作説明図である。
【図5】本発明の実施の形態に係るシート後処理装置に
おけるスライドガイドの動作説明図である。
【図6】本発明の実施の形態に係るシート後処理装置に
おけるフラッパと満載検知フラグの動作説明図である。
【図7】本発明の実施の形態に係るシート後処理装置に
おける電気ブロック図である。
【図8】本発明の実施の形態に係るシート後処理装置の
初期化を行うための処理を示すフローチャートである。
【図9】本発明の実施の形態に係るシート後処理装置の
スタンバイ中の処理を示すフローチャートである。
【図10】本発明の実施の形態に係るシート後処理装置
のシート搬送処理を示すフローチャートである。
【図11】本発明の実施の形態に係るシート後処理装置
のステイプル処理を示すフローチャートである。
【図12】本発明の実施の形態に係るシート後処理装置
のジョガーモータMの制御処理を示すフローチャートで
ある。
【図13】本発明の実施の形態に係るシート後処理装置
のジャム処理を示すフローチャートである。
【図14】本発明の実施の形態に係るシート後処理装置
のステイプラの針ジャム処理を示すフローチャートであ
る。
【図15】本発明の実施の形態に係るシート後処理装置
の自動排紙処理を示すフローチャートである。
【図16】本発明の実施の形態に係るシート後処理装置
のステイプル処理のタイムチャートである。
【符号の説明】
100 プリンタ本体 100A 装置本体 101 画像形成部 120 定着器 125 フェイスダウン排出部(FD排出部) 130 排出ローラ 200 給送カセット 300 シート後処理装置 300A 装置本体 300B シート支持手段部 300C 屈曲部 301 フラッパ 309 満載検知フラグ 310,311 スライドガイド 312 排出センサ 313 バネ 314 ガイドピン 315 規制部材 316 センサ 317 段ギア 320 排出ローラ 321 排出センサ 609 満載検知フラグ 609 満載検知レバー 610 バネ 621 リンク 701 画像コントローラ 702 CPU 703 モータドライバ 704 針カートリッジセンサ 705 ステイプラホームポジションセンサ 707 駆動モータドライバ 709 ジョガーモータドライバ 711 ソレノイドドライバ 715 積載量センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B65H 39/11 B65H 39/11 K 3F054 43/06 43/06 3F106 G03G 15/00 518 G03G 15/00 518 3F108 (72)発明者 磯辺 健一郎 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 2H072 AA16 AA25 AA28 AB13 CA01 CB09 FA05 GA08 HB10 JA02 JA04 3F048 AA02 AB01 AC01 BA04 BB05 CA02 CA05 CA08 CB03 CB12 CC04 DA06 DA09 DB01 DC05 EB28 EB32 EB40 3F049 CA00 DA12 EA28 LA02 LA14 LB03 3F050 AA03 BA04 BC04 BD03 BD07 BE06 BE09 CC03 CC04 CE05 CF01 LA02 LA14 LB03 3F053 EA02 EC02 EC06 ED03 ED17 ED25 LA02 LA14 LB01 3F054 AA01 AB01 AC02 BA04 BB05 BB12 BF08 BF22 BG02 BH05 BH07 BJ02 CA06 DA01 3F106 AA14 AB05 AC03 AD07 AE02 CA05 CA24 LA02 LB03 3F108 GA02 GB01 HA02 HA12 HA32

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】画像形成装置に装着され、該画像形成装置
    によって画像が形成されたシートの後処理を行うシート
    後処理装置において、 前記画像形成装置に設けられた排出シート積載部に向け
    て搬送される画像形成済みのシートをそのまま搬送させ
    る第1の位置と、該シートの搬送経路を変更させてシー
    ト後処理装置本体内に導く第2の位置に切り替わるシー
    ト搬送路変更手段と、 シート後処理装置本体内に導いたシートを一時的に支持
    した後に、前記排出シート積載部に送るシート支持手段
    と、 該シート支持手段に支持されたシートに後処理を施す処
    理手段と、 前記シート搬送路変更手段が第1の位置にある場合に
    は、前記排出シート積載部に積載されたシートの量を検
    知すると共に、前記シート搬送路変更手段が第2の位置
    にある場合には、前記シート支持手段が後処理済みのシ
    ートを前記排出シート積載部に送る際に妨げとならない
    位置に退避する積載量検知手段と、を備えることを特徴
    とするシート後処理装置。
  2. 【請求項2】前記シート搬送路変更手段と積載量検知手
    段とを連動させる連動機構を備えることを特徴とする請
    求項1に記載のシート後処理装置。
  3. 【請求項3】前記シート搬送路変更手段を第2の位置か
    ら第1の位置に切り替える場合に、 前記シート支持手段によって支持されたシートが、支持
    された位置から前記排出シート積載部に送られるまでに
    要する時間が経過した後に、前記シート搬送路変更手段
    の位置を切り替えることを特徴とする請求項1または2
    に記載のシート後処理装置。
  4. 【請求項4】前記処理手段による後処理動作を行う期間
    を含む所定期間の間、前記画像形成装置からのシート排
    出を行わせないように制御する制御手段を備えることを
    特徴とする請求項1,2または3に記載のシート後処理
    装置。
  5. 【請求項5】前記処理手段による後処理動作を行う期間
    を含む所定期間は、 前記シート支持手段に支持されるシートのうち、前記処
    理手段による処理が行われる直前のシートが支持されて
    から、該処理手段による後処理後、処理済のシートが前
    記排出シート積載部に送られて、前記積載量検知手段に
    よる検知動作が可能になるまでの期間であることを特徴
    とする請求項4に記載にシート後処理装置。
  6. 【請求項6】前記積載量検知手段は、少なくとも前記排
    出シート積載部に積載されたシートの量が満載であるか
    否かを確定するのに要する時間は検知を行うことを特徴
    とする請求項1〜5のいずれか一つに記載のシート後処
    理装置。
  7. 【請求項7】前記シート支持手段に導かれたシートを整
    合する整合手段と、 該シート支持手段にシートが導かれるごとに前記整合手
    段による整合を行わせると共に、前記処理手段による後
    処理の前に、更に該整合手段によるシート束の再整合を
    行わせる制御を行う制御手段と、を備えることを特徴と
    する請求項1〜6のいずれか一つに記載のシート後処理
    装置。
  8. 【請求項8】前記整合手段によって再整合させたままの
    状態で、前記処理手段により後処理を行わせる制御を行
    う制御手段を備えることを特徴とする請求項7に記載の
    シート後処理装置。
  9. 【請求項9】前記シート支持手段は、シートの支持を解
    除することでシートを落下させて前記排出シート積載部
    にシートを送ることを特徴とする請求項1〜8のいずれ
    か一つに記載のシート後処理装置。
  10. 【請求項10】前記シート搬送路変更手段は、シートを
    シート後処理装置本体内に導くガイド面と、前記シート
    支持手段から排出シート積載部に送られるシートが前記
    画像形成装置側のシート搬送部への侵入を防止するカバ
    ー面と、を備えることを特徴とする請求項1〜9のいず
    れか一つに記載のシート後処理装置。
  11. 【請求項11】シート後処理を行うシートとシート後処
    理を行わないシートが、連続して前記画像形成装置によ
    って排出される場合には、シート後処理を行わないシー
    トの1枚目はシート後処理装置内を経由させるように制
    御する制御手段を備えることを特徴とする請求項1〜1
    0のいずれか一つに記載のシート後処理装置。
  12. 【請求項12】前記処理手段には、少なくとも、複数の
    シートを針打ちにより綴じるステイプル手段,シートに
    孔をあけるパンチ手段及びシートの端部に糊付けする製
    本手段のうちのいずれか一つを含むことを特徴とする請
    求項1〜11のいずれか一つに記載のシート後処理装
    置。
  13. 【請求項13】搬送するシート上に画像を形成する画像
    形成装置本体部と、 該画像形成装置本体部による画像形成済みのシートに後
    処理を施すシート後処理装置と、を備えた画像形成装置
    において、 前記画像形成装置本体部に設けられた排出シート積載部
    に向けて搬送される画像形成済みのシートをそのまま搬
    送させる第1の位置と、該シートの搬送経路を変更させ
    て前記シート後処理装置内に導く第2の位置に切り替わ
    るシート搬送路変更手段と、 前記シート後処理装置内に導いたシートを一時的に支持
    した後に、前記排出シート積載部に送るシート支持手段
    と、 該シート支持手段に支持されたシートに後処理を施す処
    理手段と、 前記シート搬送路変更手段が第1の位置にある場合に
    は、前記排出シート積載部に積載されたシートの量を検
    知すると共に、前記シート搬送路変更手段が第2の位置
    にある場合には、前記シート支持手段が後処理済みのシ
    ートを前記排出シート積載部に送る際に妨げとならない
    位置に退避する積載量検知手段と、を備えることを特徴
    とする画像形成装置。
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