JP2002274716A - ロール状紙タオルの定量供給装置 - Google Patents

ロール状紙タオルの定量供給装置

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JP2002274716A
JP2002274716A JP2001072899A JP2001072899A JP2002274716A JP 2002274716 A JP2002274716 A JP 2002274716A JP 2001072899 A JP2001072899 A JP 2001072899A JP 2001072899 A JP2001072899 A JP 2001072899A JP 2002274716 A JP2002274716 A JP 2002274716A
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front cover
towel
web
lock pin
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JP2001072899A
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Shuhei Ono
修平 大野
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Shinkansai Bearing Co Ltd
Original Assignee
Shinkansai Bearing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 紙送り時に破断や紙詰まりを生じることがな
く、しかもいたずらによるタオルウェブの逆送を防止で
きる手動式のロール状紙タオルの定量供給装置を提供す
る。 【解決手段】 前面が開口するケース1と、ケース1の
前面を開閉する前カバー2とを有する。ケース1の内部
上方に、ロール体Rを支持するロールブラケット5を設
ける。ケース1の内部下方に、受ローラ20とピンチロ
ーラ21と切断刃4とを配置する。受ローラ20と切断
刃4とはケース1に、ピンチローラ21は前カバー2に
組む。前カバー2の側面にピンチローラ21を回転操作
するハンドル3を設ける。ハンドル3と前カバー2との
間に逆転防止機構31を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ロール状に巻か
れた紙タオルを一定量づつ供給する紙タオル供給装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】この種の従来装置として、手動で紙タオ
ルを引っ張り出す形式(特開昭63−59919号公
報)と、紙タオルをモータで駆動される送り機構によっ
て定量づつ自動送給する形式(特開平11−24418
9号公報、特表平11−512638号公報など)とが
ある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】自動式の供給装置は、
紙タオルを一定量づつ自動供給できるが、構造が複雑で
全体コストが高く付く。紙タオルのロール体や送給機構
などを収容するケースの外形が大きくならざるを得ない
ため、設置できる場所が限られるうえ、停電時に紙タオ
ルを取り出せない不便もある。この点、手動式の供給装
置は、先に述べた自動式の供給装置の短所を概ね解消で
きる。しかし、手動で紙タオルを引っ張り出し、あるい
はピンチローラを回転操作して紙タオルを送給するの
で、送給途中に紙タオルが破断したり、ピンチローラか
ら繰り出された紙が送給経路に引っ掛かって塊状に詰ま
ることがあり、自動式の供給装置に比べて、紙タオルを
的確に送給できない嫌いがある。大量の紙タオルが引き
出され、あるいはピンチローラが逆転操作されて、紙タ
オルの繰り出し始端がピンチローラから外れ、以後の紙
送りができなくなるなどのいたずらを受けることもあ
る。
【0004】この発明の目的は、構造が簡単で製造コス
トが少なくて済む手動式の供給装置であるにもかかわら
ず、タオルウェブを破断や紙詰まりなどを生じることも
なく的確に一定量づつ送給でき、給紙準備作業を簡単に
しかも迅速に行えるロール状紙タオルの定量供給装置を
提供することにある。この発明の目的は、いたずらによ
ってタオルウェブが大量に消費されるのを防止できるう
え、ピンチローラの逆転操作を阻止して、タオルウェブ
の切断端がピンチローラと受ローラとの間からロール体
の側へ抜け出るのを防止できる、手動式のロール状紙タ
オルの定量供給装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明の定量供給装置
は、前面が開口するケース1と、ケース1で揺動開閉可
能に支持される前カバー2とを備えている。ケース1の
内部には、紙タオルのロール体Rを遊転自在に支持する
一対のロールブラケット5と、タオルウェブWを移行案
内する受ローラ20と、受ローラ20と出口11との間
のタオルウェブWの移行経路に臨んで配置した切断刃4
を設ける。前カバー2には、これをケース1に閉止固定
した状態において、受ローラ20に外接するピンチロー
ラ21と、前カバー2の外側面に設けられてピンチロー
ラ21を回転操作するハンドル3とが設けられている。
ハンドル3と前カバー2との間には、ハンドル3の遊転
操作を阻止する逆転防止機構31が設けられている。
【0006】逆転防止機構31は、ハンドル3のボス部
24で径方向へ往復動自在に案内支持されたロックピン
33と、ロックピン33をロック付勢するばね34と、
前記ボス部24と対向する前カバー2の側面に設けられ
て、ロックピン33の順方向への乗り越えは許すが、ロ
ックピン33の逆方向への移動は阻止するロック部37
などで構成する。
【0007】ハンドル3のボス部24と対向するカバー
壁には、ロックピン33を周回案内するガイド溝36を
設け、ガイド溝36の複数個所にロック部37を設け、
複数のロック部37の少なくともひとつに、ロックピン
33と係合してハンドル3を回転操作する際の始端およ
び終端を位置決めする節動部42を設ける。
【0008】受ローラ20と出口11との間には、タオ
ルウェブWを屈曲案内するガイド凹部43を設ける。こ
のガイド凹部43はケース1の後面へ向かって凹み形成
する。切断刃4は、その刃先47がガイド凹部43と正
対する状態でケース1に装着する。前記刃先47の近傍
と前記両ローラ20・21の近傍との間には、タオルウ
ェブWの巻きぐせを矯正案内するウェブガイド46を設
ける。
【0009】受ローラ20は、ケース1にピンチローラ
21と接離可能に軸支され、ばね23でピンチローラ2
1へ向かって圧接付勢されている。
【0010】
【発明の作用効果】定量供給装置を使用する場合には、
前カバー2を開放してロール体Rをロールブラケット5
に装填し、その繰り出し始端を受ローラ20の周面下方
まで引き出しておく。この状態で前カバー2をケース1
に被せ付けると、ピンチローラ21がタオルウェブWを
介して受ローラ20に外接し、タオルウェブWの送給を
開始できる状態となる。つまり、受ローラ20をケース
1に設け、ピンチローラ21を前カバー2に設けてある
ので、ロール体Rをケース1に装填した後、それまで開
放されていた前カバー2を閉じてケース1に固定するだ
けの簡単な操作で、給紙準備作業を迅速に行える。
【0011】前カバー2の外側面のハンドル3を回転操
作すると、ピンチローラ21と受ローラ20とは互いに
逆向きに回転しながらタオルウェブWをロール体Rから
引き出し、出口11へ向かって送り出す。このように、
一対のローラ20・21でタオルウェブWを送給操作す
ると、幅方向に均等な力が作用する状態でタオルウェブ
Wを送給できるので、送給途中にタオルウェブWが破断
するのを防止できる。両ローラ20・21から送出され
たタオルウェブWは、切断刃4を経て出口11から垂れ
下がる。殆どの場合は、切断刃4で切断された位置から
ピンチローラ21が一回転したときのローラ周長に相当
する長さが垂れ下がるので、この部分を引っ張りながら
切断刃4で切断することにより、一定長さの紙タオルを
得ることができる。
【0012】タオルウェブWを切断した後、ハンドル3
を逆転操作すると、切断端がピンチローラ21と受ロー
ラ20との間から、ロール体Rの側へ逆向きに送出され
てしまい紙送り不能となる。このようないたずら、ある
いは勘違いによるハンドル操作を防ぐために、逆転防止
機構31が設けられている。
【0013】ハンドル3のボス部24に設けたロックピ
ン33、およびばね34と、ロックピン33の逆転を阻
止する前カバー2側のロック部37などで構成した逆転
防止機構31は、ハンドル3のボス部24を利用し、さ
らに前カバー2の外側面を利用してロック部37を設け
る分だけ構成部品点数が減り、全体装置のコストを削減
化できる。
【0014】前カバー2の側面のガイド溝36に複数個
のロック部37を設けると、ハンドル3を一回転操作す
る間に、ロックピン33がロック部37を乗り越えると
きの衝撃音を複数回生じさせることができる。つまり、
大量のタオルウェブWを繰り出す場合には、騒々しい音
が出て周りの注意を引き付けてしまうので、いたずらな
どによるタオルウェブWの消費を思い止まらせることが
できる。ロック部37の少なくともひとつに節動部42
を設けておけば、ロックピン33が節動部42と係合す
ることによって、ハンドル3の順方向への回転抵抗が増
すので、そのときのハンドル3の位置を回転始端あるい
は回転終端として位置決めでき、ハンドルの回転抵抗が
増加する分だけいたずらによる給紙を抑止できる。
【0015】受ローラ20と出口11との間にガイド凹
部43を設け、このガイド凹部43に面してタオルウェ
ブWの巻ぐせを矯正するウェブガイド46が設けてある
と、切断直後のタオルウェブWが丸まろうとするのをウ
ェブガイド46で規制して、切断端をガイド凹部43に
沿って出口11の側へ指向させることができる。この状
態でハンドル3を回転操作すると、切断端はガイド凹部
43に案内されて、巻ぐせとは逆向きに湾曲しながら出
口11から送出されて垂れ下がる。このように、切断直
後のタオルウェブWの姿勢をウェブガイド46で矯正
し、切断端をガイド凹部43で送出案内すると、タオル
ウェブWがピンチローラ21および受ローラ20と出口
11との間の送給経路に引っ掛かって、皺状に重なり塊
状に詰まるのを確実に防止できるので、タオルウェブW
の給紙を常に円滑に行える。
【0016】受ローラ20を往復動可能にケース1で軸
支したうえで、ばね23でピンチローラ21へ向かって
圧接付勢してあると、タオルウェブWの厚みが大小に変
わる場合にも、その送給をスリップすることもなく的確
に行える。さらに、前カバー2とケース1とに製作上の
ばらつきがあるような場合にも、両ローラ20・21を
密着させてタオルウェブWの送給操作を確実に行える。
【0017】
【実施例】図1ないし図11はこの発明に係る定量供給
装置の実施例を示す。図1において、定量供給装置は、
洗面所の壁面などに掛止固定されるケース1と、ケース
1の前面に覆う前カバー2と、前カバー2の内部に設け
られる給紙機構と、給紙機構を回転操作するハンドル3
と、切断刃4などで構成されている。
【0018】ケース1は、前面が開口する角箱状のプラ
スチック成形品からなり、その内面上部に紙タオルのロ
ール体Rを遊転自在に支持する左右一対のロールブラケ
ット5を一体に突出形成してあり、内面下部に後述する
受ローラ20を軸支する左右一対の軸受ブラケット6を
突出形成する。左右のロールブラケット5と左右の軸受
ブラケット6との間には、それぞれロール体Rの遊動を
規制し、ケース1を補強する規制リブ7・8が突設して
ある。図2に示すように前者の規制リブ7が左右2個所
に設けてあるのに対し、後者の規制リブ8はより狭い隣
接ピッチで合計4個所に設けてあり、両端の規制リブ8
の基端寄りに限って後述するばね23用のボス9が一体
に設けてある。ケース1の上壁中央には、前カバー2を
閉止保持する板ばね製のラッチ片10が固定され、ケー
ス1の底壁にはタオルウェブWの出口11が開口してあ
る(図1参照)。ロールブラケット5は、ケース前方へ
突出されて左右方向へ弾性変形できる腕部5aと、腕部
5aの内側面に膨出される軸部5bとを有し、左右の軸
部5bをロール体Rの巻芯内へ嵌め込むことにより、ロ
ール体Rを遊転自在に支持できる。
【0019】図3において前カバー2は、ケース1と同
じ形状の後面が開口する角箱状のプラスチック成形品か
らなり、その内面下部にピンチローラ21を軸支する左
右一対の軸受ブラケット13が突設されており、両ブラ
ケット13間に、ロール体Rの遊動を規制して、前カバ
ー2を補強する4個の補強リブ14が突設してある。左
右の軸受ブラケット13の下隅部にはボス15を設け、
これらのボス15をケース1側の軸受ブラケット6の前
端に突設したピン16で軸支することにより(図5参
照)、前カバー2の全体がケース1の前面開口を塞ぐ図
1の閉じ姿勢と、ケース1の前面開口を開放した図4の
開き姿勢との間で揺動開閉できるように支持される。前
カバー2を閉じ状態に維持するために、カバー上壁にラ
ッチ片10と係合する係止溝17が通設してある。前カ
バー2の前壁にはロール体Rの残量を視認するための窓
18を開口し、透明の窓板で塞いである。
【0020】図2ないし図6において給紙機構は、ケー
ス1の軸受ブラケット6で軸支した受ローラ20と、前
カバー2の軸受ブラケット13で軸支したピンチローラ
21とからなる。受ローラ20は、軸受ブラケット6お
よび下側の規制リブ8との間に配置される、プラスチッ
ク製の5個の短ローラ20aと、これらを支持するロー
ラ軸20bとからなる。ローラ軸20bの両端は軸受ブ
ラケット6に設けた斜めの軸受溝22で斜め上方へ向か
って進退移動できるよう案内支持され、先のボス9に装
填した圧縮コイル形のばね23で、ピンチローラ21と
接近する向きに圧接付勢されている(図6参照)。
【0021】図3においてピンチローラ21は、左右一
対のプラスチック製のローラ基体21aと、これらを同
行回転可能に支持する断面角形のローラ軸21bと、両
ローラ基体21aに外嵌装着した3個のゴムリング21
cとで構成する。前カバー2を閉じてラッチ片10で保
持固定する。ゴムリング21cが受ローラ20に外接し
て、両者20・21cでタオルウェブWを挟持できる。
このときのローラ軸21bの中心は、受ローラ20のロ
ーラ中心より斜め上方に位置しており、そのために、軸
受溝22を斜めに傾けてある。ローラ軸21bの一端
は、前カバー2の一側端から突設されていて、この突端
部にハンドル3が固定してある。
【0022】図7ないし図9においてハンドル3は、円
板状のボス部24の周面一個所に突設したノブ受25
と、ノブ受25の外面に固定したピン38で回転自在に
支持された操作ノブ26とで構成する。ボス部24の内
面中央には筒軸27が突設してあり、この筒軸27を前
カバー2の側壁に通設した軸受穴28で軸支し、ローラ
軸21bの端部を筒軸27に内嵌して、ハンドル3の回
転力をローラ軸21bを介してピンチローラ21に伝動
できるようにしている。ボス部24と前カバー2の側壁
外面に設けた座部29との間には、後述する逆転防止機
構31と節動機構32とが設けてある。
【0023】逆転防止機構31は、図9に示すごとくハ
ンドル3のボス部24の内面に組まれたロックピン33
と、ロックピン33をロック付勢する圧縮コイル形のば
ね34と、ガイド板35、および前カバー2の座部29
に凹み形成したガイド溝36と、ガイド溝36の周方向
4個所に設けた4個のロック部37とで構成する。ロッ
クピン33とばね34とは、ボス部24の内面に設けた
ガイド溝30に収容されて、ロックピン33がボス部2
4の径方向外側へ向かって移動するように組んである。
これら両者33・34の脱落を防ぎ、さらにハンドル3
を補強するために、図7に示すごとくガイド板35でガ
イド溝30を蓋し、その一端をビス39でボス部24に
固定している。ロックピン33の一端は、ガイド板35
に通設した溝35aを介して板面外へ突出している。な
お、前記ピン38はガイド板35に挿通したビスで固定
してある。
【0024】ロック部37は、ガイド溝36の外周側面
に連続して徐々に径小状に湾曲する乗り越え部37a
と、乗り越え部37aの端部から径方向外側へ落ち込む
段部37bとで鋸刃状に形成してあって、ロックピン3
3の順方向(図9において時計回転方向)の乗り越えは
許すが、逆方向への移動は段部37bによって阻止でき
るように構成する。先に説明したように、ロックピン3
3は、ばね34で常にロック付勢してあるので、ロック
ピン33が段部37bに落ち込むとき、パチンと音を発
する。ハンドル3が急回転操作される場合にも、ロック
ピン33を確実に段部37bへ落ち込ませるために、ガ
イド溝36の内周側面に外周側面と相似状のガイド面4
0を設けておく。
【0025】ハンドル3を回転操作するときの始端およ
び終端を規定し、タオルウェブWの送給量をある程度規
定するために、先の逆転防止機構31を利用して節動機
構32を設ける。具体的には、上下、左右の4個所に設
けられる段部37bのうち、上下の段部37bの奥端に
半円状の節動部42を設け、ハンドル3を半回転する毎
にロックピン33が節動部42と係合できるようにす
る。ロックピン33が節動部42と係合した状態におい
ては、ロックピン33をばね34の付勢力に抗して節動
部42の凹み縁へ乗り上げ操作する必要があり、この操
作抵抗によってハンドル3を位置決めし、始終端を使用
者に認識させることができる。一応の送給基準は、ハン
ドル3を1回転したときのタオルウェブWの送給長さと
するが、必要に応じて1.5回あるいはそれ以上であって
も送給できなくはない。節動機構32は、タオルウェブ
Wを切断刃4で切断する際に、ピンチローラ21がウェ
ブの引っ張り力によって送り出し方向へ回転操作される
のでを阻止することにも役立っている。
【0026】給紙機構で送り出されたタオルウェブW
を、これが紙詰まりを生じることなく出口11へ案内す
るために、図4に示すようにケース1内の下側の規制リ
ブ8を利用してガイド凹部43を設け、このガイド凹部
43と正対する位置に切断刃4を設けてある。ガイド凹
部43は、ケース1の後面へ向かって凹む「し」字形の
湾曲凹部からなり、その上端は各短ローラ20aの間に
位置させ、下端は出口11に連続させて、タオルウェブ
Wをその巻ぐせとは逆方向へ屈曲する向きに案内する。
【0027】図10において切断刃4は、水平のベース
44と、ベース44の後部から後向きに突設される三角
形状の刃部45と、刃部45の上面に突設したウェブガ
イド46とを備えたプラスチック成形品からなり、刃部
45の後端に設けた刃先47が、先のガイド凹部43の
凹み中央とほぼ正対する状態で取り付ける。詳しくは図
4に示すように、ベース44をケース1の底壁前端上面
に載置し、両者をビスで分離不能に締結している。ウェ
ブガイド46は、ガイド凹部43の上半部の直線部とほ
ぼ平行に傾斜していて、給紙機構から送り出されたタオ
ルウェブWの巻きぐせを矯正案内する。給紙機構から送
り出されたタオルウェブWは、円弧状に丸まる傾向があ
るが、その突弧表面をウェブガイド46でガイド凹部4
3側へ押圧して偏平化し、切断端がガイド凹部43に沿
って移行できるようにしている。
【0028】上記の定量供給装置は、図4に示すように
前カバー2を前倒れ状に開放した後、ロール体Rをロー
ルブラケット5に装填する。このとき、タオルウェブW
の繰り出し始端がロール上面から前面へ垂れ下がるよう
にロール体Rを取り付け、繰り出し始端を受ローラ20
の前面より下方まで引き下げる。この状態で前カバー2
を起立させてケース1の前面を塞ぎ、ピンチローラ21
をタオルウェブWを介して受ローラ20に外接させる。
前カバー2の閉止動作に伴って、図11に示すようにそ
の両側内面に張り出した横リブ49がロールブラケット
5の腕部5aの外側面に当って、腕部5aの拡開変形を
規制する。従って、前カバー2を開放しない限りは、ロ
ール体Rがロールブラケット5から外れることはない。
【0029】紙タオルを使用する場合には、ハンドル3
を1回転させて、ピンチローラ21と受ローラ20との
紙送り作用でタオルウェブWを出口11から送り出す。
使用者は、タオルウェブWの端を持って一側端から他側
端へ向かって引っ張り力が移動するようにウェブを引っ
張り、その中途部を切断刃4で切断し紙タオルを得る。
この紙タオルの長さは、ピンチローラ21の周長にほぼ
等しいが、より長い紙タオルが必要な場合には、ハンド
ル3を1.5回あるいは2回以上回転する。なお、タオル
ウェブWを切断刃4で切断するときの、刃先47におけ
るタオルウェブWの屈折角度θ(図1参照)が鈍角であ
ると、ウェブ切断を円滑に行えないが、この実施例にお
いては、刃先47の先端角度を30度にして、使用者の
体格や使用形態とは無関係に先の屈折角度θ(図1参
照)が鋭角になるようにした。
【0030】上記の実施例以外に、ケース1は2個以上
のロール体Rを収容できる大きさに構成することができ
る。逆転防止機構31としては、ラチェット機構や一方
向クラッチを利用した機構を適用することができる。節
動機構32は、逆転防止機構31とは別に設けることが
できるが、実施例で説明したように逆転防止機構31を
利用して構成すると、ロックピン33およびばね34を
利用した分だけ構造を簡素化できる。受ローラ20およ
びピンチローラ21はそれぞれゴムローラで形成しても
よい。
【図面の簡単な説明】
【図1】定量供給装置の縦断側面図でる。
【図2】ケースの内部正面図である。
【図3】前カバーの内部背面図である。
【図4】前カバーを開放した状態の縦断側面図である。
【図5】定量供給装置の縦断正面図である。
【図6】給紙機構の横断平面図である。
【図7】ハンドルの縦断正面図である。
【図8】ハンドルの内側を示す側面図である。
【図9】逆転防止機構を示す側面図である。
【図10】切断刃の斜視図である。
【図11】ロール体の支持構造を示す横断平面図であ
る。
【符号の説明】
1 ケース 2 前カバー 3 ハンドル 4 切断刃 5 ロールブラケット 20 受ローラ 21 ピンチローラ 24 ボス部 31 逆転防止機構 33 ロックピン 34 ばね 37 ロック部 42 節動部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B65H 35/04 B65H 35/04

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前面が開口するケース1と、ケース1で
    揺動開閉可能に支持される前カバー2とを備えており、 ケース1の内部には、紙タオルのロール体Rを遊転自在
    に支持する一対のロールブラケット5と、タオルウェブ
    Wを移行案内する受ローラ20と、受ローラ20と出口
    11との間のタオルウェブWの移行経路に臨んで配置し
    た切断刃4とが設けられており、 前カバー2には、これをケース1に閉止固定した状態に
    おいて、受ローラ20に外接するピンチローラ21と、
    前カバー2の外側面に設けられてピンチローラ21を回
    転操作するハンドル3とが設けられており、 ハンドル3と前カバー2との間に、ハンドル3の遊転操
    作を阻止する逆転防止機構31が設けてあるロール状紙
    タオルの定量供給装置。
  2. 【請求項2】 逆転防止機構31が、ハンドル3のボス
    部24で径方向へ往復動自在に案内支持されたロックピ
    ン33と、ロックピン33をロック付勢するばね34
    と、前記ボス部24と対向する前カバー2の側面に設け
    られて、ロックピン33の順方向への乗り越えは許す
    が、ロックピン33の逆方向への移動は阻止するロック
    部37を備えている請求項1記載のロール状紙タオルの
    定量供給装置。
  3. 【請求項3】 ハンドル3のボス部24と対向するカバ
    ー壁に、ロックピン33を周回案内するガイド溝36が
    設けられ、ガイド溝36の複数個所にロック部37が設
    けられており、 複数のロック部37の少なくともひとつに、ロックピン
    33と係合して、ハンドル3を回転操作する際の始端お
    よび終端を位置決めする節動部42が設けてある請求項
    1または2記載のロール状紙タオルの定量供給装置。
  4. 【請求項4】 受ローラ20と出口11との間に、タオ
    ルウェブWを屈曲案内するガイド凹部43が、ケース1
    の後面へ向かって凹み形成されており、 切断刃4は、その刃先47がガイド凹部43と正対する
    状態でケース1に装着されており、 前記刃先47の近傍と前記両ローラ20・21の近傍と
    の間に、タオルウェブWの巻きぐせを矯正案内するウェ
    ブガイド46が設けてある請求項1、2または3記載の
    ロール状紙タオルの定量供給装置。
  5. 【請求項5】 受ローラ20は、ケース1にピンチロー
    ラ21と接離可能に軸支されて、ばね23でピンチロー
    ラ21へ向かって圧接付勢されている請求項1〜4のい
    ずれかに記載のロール状紙タオルの定量供給装置。
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