JP2002274700A - 紙搬送制御方法及び画像形成装置 - Google Patents

紙搬送制御方法及び画像形成装置

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JP2002274700A
JP2002274700A JP2001078965A JP2001078965A JP2002274700A JP 2002274700 A JP2002274700 A JP 2002274700A JP 2001078965 A JP2001078965 A JP 2001078965A JP 2001078965 A JP2001078965 A JP 2001078965A JP 2002274700 A JP2002274700 A JP 2002274700A
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JP2001078965A
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Hideji Hirai
秀二 平井
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】レジスト給紙時に記録紙が不確定な挙動を起こ
すことなく、常に同じタイミングで再搬送でき、しかも
安価な紙搬送制御方法及び画像形成装置を提供する。 【解決手段】レジストローラ30に突き当てて撓ませか
ら一旦停止させて記録紙Pのスキュー補正を行った後、
通常の紙搬送線速以下の速度にしてステッピングモータ
を所定のパルス数だけ駆動し、記録紙Pの先端をレジス
トローラ30にくわえ込ませる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ステッピングモー
タにより駆動されるレジストローラに、搬送されてきた
記録紙の先端を突き当て一旦停止させてスキュー補正を
行い、その記録紙を像担持体上に形成されたトナー像に
タイミングを合わせて搬送する紙搬送制御方法および複
写機、プリンター、ファクシミリ、印刷機等の画像形成
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】画像形成装置において、記録紙上の所定
位置にトナー像を転写させるためのタイミングを取る方
式として、レジストローラ方式とレジストセンサ方式の
2種類がある。基本的には、前者は作成されてくるトナ
ー像にタイミングを合わせて記録紙を給送する方法、後
者は搬送されてくる記録紙にタイミングを合わせてトナ
ー像を作成する方法と言うことができる。前者の方式は
特に制限はないが、後者の方式は画像形成距離(感光体
上の露光位置−紙転写位置)が長い方式には使えないと
いう制限がある。
【0003】上記レジストローラ方式において、給紙部
から搬送されてきた記録紙を一旦レジストローラに突き
当てて撓ませてから停止させ、所望のタイミングで再搬
送することにより記録紙上の所望の位置にトナー像を転
写することができる。記録紙が一旦停止している状態に
おいて、記録紙先端はレジストローラニップ部に押し当
てられており、レジストローラが再回転するとすぐにく
わえ込まれて搬送されることになっている。しかし、昨
今の画像形成装置は紙搬送線速が高速化し、このくわえ
込まれる時の微妙なタイミングのずれが、記録紙上のト
ナー像の位置ずれとなって認識できるようになってきて
いる。よって、レジスト給紙時に記録紙が不確定な挙動
を起こし、常に同じタイミングで再搬送されないという
問題があった。
【0004】かかる問題を軽減するため、実開平03−
103451号公報には転写紙を転写部に給紙する給紙
経路にレジストローラ対が設けられ、給紙部より送り出
された転写紙先端を停止したレジストローラ対の位置で
たわみを形成させて一旦停止させ待機させ、タイミング
をとってレジストローラ対を回転させこれにより転写紙
を転写部に給紙する画像形成装置の転写紙搬送装置にお
いて、上記のレジストローラ対は互いに接離可能に設け
られるとともに、該レジストローラ対の挟持幅の範囲内
に転写紙経路を遮断及び待避可能に転写紙先端位置規制
手段を設け、上記の位置規制手段の移動とレジストロー
ラ対の接離が単一の駆動手段により、位置規制部材が転
写紙経路を遮断した後レジストローラ対が離間し、レジ
ストローラ対が圧接後位置規制部材が退避するごとく連
動する連動機構を有し、給紙時レジストローラ対を離間
させて転写紙先端をその間に挿入して位置規制手段に当
接させたわみを形成させて停止させた後、レジストロー
ラ対を圧接させた状態で待機する転写紙搬送装置が開示
されている。また、特開平7−261485号には、用
紙を積載収納する用紙収納部と、この用紙収納部より用
紙を1枚づつ所定の処理部へ供給する給紙部と、この給
紙部からの用紙を搬送する搬送ローラを備える搬送部
と、前記搬送ローラの上流側の搬送部に設置される第1
検知手段と、前記搬送部の転写部前に配置されローラニ
ップに用紙先端を突き当ててスキューを補正するように
したレジストローラとを有し、該第1検知手段が用紙先
端を検知したとき一度用紙を停止させ、ついで所定のタ
イミングで再給紙する画像形成装置の給紙搬送装置にお
いて、レジストローラによる用紙のスキュー補正後レジ
ストローラを低速で回転させて用紙を送り出すレジスト
ローラ駆動手段と、レジストローラの下流側で転写部前
に設置され低速で送られてくる用紙先端を検知する第2
検知手段とを設け、レジストローラ駆動手段が第2検知
手段の用紙先端検知信号によりレジストローラの駆動を
停止し、ついで感光体上の画像位置とタイミングを合わ
せて、感光体の周速と同速度でレジストローラを再スタ
ートさせる画像形成装置の給紙搬送制御方法が開示され
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】両公報に記載された給
紙制御は、レジストローラ間に記録紙先端が挟持された
状態でレジスト待機状態になっているという点では同じ
である。しかしながら、前者の実開平03−10345
1においては、レジストローラ対が離間・圧接できるよ
うになっていることに加え、紙先端位置規制手段を具備
しており、レジストローラ対を離間させた状態で記録紙
の搬送を紙先端位置規制手段において堰き止め、その時
点でレジストローラ対を圧接することにより記録紙先端
を挟み込むことになっている。その後、紙先端位置規制
手段を退避させレジスト給紙を行うことになる。この方
法においては、レジストローラ対の他に紙先端位置規制
手段という部材が必要になり、また該部材の揺動機構
(規制位置と退避位置の往復動)及びレジストローラ対
の接離機構が必要になるので、機構的に複雑になるとい
う問題があった。また、後者の特開平07−26148
5においては、記録紙厚の違いによるレジストローラ対
に押し当てられている記録紙先端位置のずれをキャンセ
ルするために、レジストローラ対後にセンサを設け、レ
ジストローラ部においてスキュー調整をした後にこのセ
ンサまで記録紙を搬送し、紙先端位置を保証することに
なっている。この方式においては、センサがひとつ付加
されることになるのでその分コスト高にもなるし、また
レジストローラは転写部近傍に設置されるものなので、
レジストローラ後にセンレジストローラも下流側近傍に
センサを設置することはスペース的にも厳しいという問
題があった。
【0006】本発明は、上記した従来の問題を解消し、
レジスト給紙時に記録紙が不確定な挙動を起こすことな
く、常に同じタイミングで再搬送でき、しかも安価な紙
搬送制御方法及び画像形成装置を提供することを課題と
する。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は、ステッピングモータにより駆動されるレ
ジストローラに、搬送されてきた記録紙の先端を突き当
て一旦停止させてスキュー補正を行い、その記録紙を像
担持体上に形成されたトナー像にタイミングを合わせて
搬送する紙搬送制御方法において、前記レジストローラ
に突き当てて撓ませから一旦停止させて記録紙のスキュ
ー補正を行った後、通常の紙搬送線速以下の速度にして
前記ステッピングモータを所定のパルス数だけ駆動し、
前記記録紙の先端を前記レジストローラにくわえ込ませ
ることを特徴としている。
【0008】なお、本発明は、前記記録紙の先端を前記
レジストローラにくわえ込ませるとき、レジストローラ
のみを駆動すると、効果的である。さらに、本発明は、
前記記録紙の先端を前記レジストローラにくわえ込ませ
るとき、レジストローラ及びその搬送経路上流の搬送ロ
ーラ群も同時に駆動すると、効果的である。
【0009】さらにまた、本発明は、前記所定のパルス
数が、前記記録紙の撓み量を搬送しきらないパルス数に
設定されていると、効果的である。さらにまた、本発明
は、前記所定のパルス数が、前記記録紙の厚さに応じて
変化させると、効果的である。
【0010】さらにまた、本発明は、前記所定のパルス
数が、前記記録紙の種類に応じて変化させると、効果的
である。また、上記課題を解決するため、本発明は、ス
テッピングモータにより駆動されるレジストローラに、
搬送されてきた記録紙の先端を突き当て一旦停止させて
スキュー補正を行い、その記録紙を像担持体上に形成さ
れたトナー像にタイミングを合わせて搬送する紙搬送制
御方法において、前記レジストローラに突き当てて撓ま
せから一旦停止させて記録紙のスキュー補正を行った
後、前記レジストローラの紙搬送方法下流側に設けたレ
ジスト後センサに記録紙先端を検知された時点で前記レ
ジストローラを停止するとともに、前記スキュー補正後
からレジストローラ停止までを、自起動周波数内の速度
で回転させることを特徴としている。
【0011】なお、本発明は、該レジスト後センサから
の入力を、優先順位の高い外部割込で処理すると、効果
的である。また、上記課題を解決するため、本発明の画
像形成装置は、請求項1から8の何れか一項に記載の紙
搬送制御方法を用いることを特徴としている。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は、本発明に係る画像形成装
置の概略図の一例であり、本装置は像担持体としての感
光体が四色分並んだ、いわゆるタンデム型と呼ばれるも
のである。各感光体1の周囲には、帯電チャージャ2、
書込ユニット3、現像ユニット4、一次転写ローラ5、
除電ランプ6、感光体クリーニングユニット7が配置さ
れている。また、各感光体1上の単色画像を重ね合わせ
るための中間転写ベルト8が、各感光体1に接触するよ
うに懸架されている。中間転写ベルト8と記録紙Pの当
接位置(二次転写部)においては、中間転写ベルト8に
対向して二次転写ローラ9が設置されている。
【0013】感光体1は、帯電チャージャ2でその表面
を一様に帯電された後、書込ユニット3から照射される
レーザ光によって、画像データに従ってその表面を露光
され静電潜像が形成される。形成された静電潜像は、現
像ユニット4によってトナーを供給されることにより現
像され、トナー像が形成される。各感光体1上において
形成された単色のトナー像は、一次転写ローラ5による
圧力及び電界により中間転写ベルト8上に順次転写さ
れ、中間転写ベルト8上で積層されることによりフルカ
ラー画像が形成される。このように形成されたフルカラ
ー画像を、その表面に担持した中間転写ベルト8は、さ
らに二次転写ローラ9との当接位置において、図中下部
の給紙部20から搬送されてきた記録紙Pと当接し、二
次転写ローラ9によって印加される圧力及び電界によっ
て、トナー像が記録紙P上に転写される。フルカラート
ナー像を転写された記録紙Pは、定着ユニット10を通
過することによりその画像を定着され、機外に排出され
る。また、二次転写残トナー像をその表面に担持した中
間転写ベルト8は、そのまま回転して図中左端に設置さ
れている中間転写ベルトクリーニングユニット11によ
ってその表面を清掃され、次画像の転写に備える。一
方、一次転写工程後の感光体1は、除電ランプ6によっ
てその表面を除電され、さらに感光体クリーニングユニ
ット7によって残留トナーを全て除去される。これが画
像形成動作の1サイクルである。なお、この図において
は、除電ランプ6が感光体クリーニングユニット7の手
前に設置されているが、この前後関係は逆の場合もよ
く、また感光体クリーニングユニット7の前後に除電ラ
ンプ6が1つずつ設置するものでもよい。
【0014】また、給紙部20にはピックアップローラ
21と給紙ローラ22しか表示していないが、リバース
ローラを設置してFRR分離方式にしても良いし、コー
ナー爪を設置してコーナー爪分離方式にしても良く、給
紙部20の分離方式を限定するものではない。この給紙
部20からピックアップされた記録紙Pは搬送ローラ群
23〜27によって搬送され、レジストローラ30にお
いてトナー像とのタイミングをはかるために一旦停止
し、その後中間転写ベルト8上に転写されたトナー像と
位置を調整して再搬送を開始、二次転写部でその上にト
ナー像を転写されるのである。なお、図1に示した画像
形成装置は中間転写ベルトを用いているが、感光体から
直接転写する形式のものでも良い。また、例としてタン
デム型のフルカラー画像形成装置を示したが、他の方式
のものでも構わないし、単色の画像形成装置でも良い。
さらに、レジスト部においては記録紙Pが縦搬送になっ
ているが、これに限るものでなく横搬送でも全く構わな
い。
【0015】給紙部20から搬送されてきた記録紙P
は、レジスト前センサ31によってその先端を検知さ
れ、その一定時間後まで搬送ローラ群(搬送ローラ23
や24)によって搬送され続ける。これにより記録紙P
の先端がレジストローラに押し当てられ、スキュー補正
が行われることになる。所望量の記録紙Pの撓みが形成
された時点で搬送ローラ23群は停止し、これが通常の
レジスト待機状態である。記録紙Pの先端がレジストロ
ーラ30に押し当てられた状態で、かつ記録紙Pがある
程度撓んでいる状態である。通常のレジスト給紙は、こ
の状態からレジストローラ30を通常の紙搬送線速で回
転させて記録紙Pの搬送を開始するが、紙搬送線速が高
速化してきた今日においては、このレジスト給紙時に記
録紙Pがレジストローラ30にくわえ込まれる際の微妙
なタイミングのずれが、記録紙P上の画像位置のずれと
なって認識できるようになってきている。
【0016】そこで、通常のレジスト待機状態からさら
にレジストローラ30を駆動するモータとしてステッピ
ングモータ(図示せず)を使用し、該レジストローラ3
0を紙搬送線速以下の低速で駆動して記録紙Pの先端を
レジストローラ30にくわえ込むこととしている。レジ
ストローラ30を低速で駆動することによって、くわえ
込む際の微妙なタイミングのばらつきを低減することが
でき、またステッピングモータを一定パルス数分だけ駆
動することによりくわえ込み量も制御できるようにして
いる。これによって、くわえ込んだ際の記録紙Pの先端
位置を保証できることになる。
【0017】このように記録紙Pの先端がレジストロー
ラ30に挟持された状態からレジスト給紙を行うことに
より、昨今の高速の紙搬送線速においてもスリップが生
じることなく搬送を開始でき、かつ記録紙Pの先端位置
が保証されているため、記録紙P上の画像転写位置がば
らつくこともない。
【0018】次に、くわえ込み動作は図2を用いて説明
する。なお、図2は図1と違ってレジスト部のローラ構
成が水平方向となっているが、縦搬送と横搬送の違いの
みであり発明の本質は変わらない。また、レジストロー
ラ30、レジスト前センサ31、搬送ローラ23、搬送
ローラ24という構成は、図1の構成に対応している。
【0019】図2(a)において、記録紙Pは、通常紙
搬送線速で搬送ローラ23群によってレジストローラ3
0へ向けて搬送されている。レジスト前センサ31に記
録紙Pの先端を検知された後は、時間を計数しながら搬
送を継続する(図2(b))。規定の時間だけ搬送を継
続し、記録紙先端をレジストローラ30のニップ部に押
し当てた時点で搬送ローラ群の駆動を停止する(図2
(c))。この状態において、記録紙Pの先端はレジス
トローラ30のニップ部に押し当てられているので、ス
キューは補正されていることになる。この後、搬送ロー
ラ23〜27は駆動せず、レジストローラ30のみを駆
動するように構成している。そして、図2(d)におい
てはレジストローラ30のみを駆動することで、記録紙
Pの撓み量が減っていく様子が分かる。また、記録紙P
の後端は搬送ローラ1に挟持されているのが分かる。レ
ジストローラ30を規定のパルス数だけ駆動したら停止
し、これがレジスト待機状態である(図2(e))。か
かる状態は、図2(c)の状態と比べて記録紙Pの撓み
量が減っており、撓み量以内でくわえ込み動作を行って
いることが分かる。
【0020】このように、レジストローラ30を規定の
パルス数だけ駆動したら停止するよう簡単な制御で記録
紙Pのくわえ込みを行うことができる。上記した搬送制
御方法は記録紙Pの撓み量以内でくわえ込み動作を行わ
なければないらいという条件が付き、もしこの撓み量を
越えてくわえ込み動作を行おうとしたならば、図2
(e)において撓み量が全くなくなると同時に、記録紙
Pの後端が搬送ローラ1に挟持されて負荷になっている
関係上、レジストローラ30の駆動力と喧嘩になり、駆
動パルス数に応じた搬送量が得られないことが容易に考
えられる。このため、レジストローラ30の駆動は、撓
み量を搬送しきらないパルス数分だけステッピングモー
タを駆動することが必須の条件となる。
【0021】そこで、このような条件が付かない紙搬送
方法を、図3を用いて説明する。図3において、(a)
〜(c)で示す動作は、図2で説明した動作と同じであ
る。図3(c)でスキュー補正動作を完了した後、レジ
ストローラに記録紙先端をくわえ込ませる際に、搬送ロ
ーラ23〜27群も駆動しているところが図2と違う点
である。そして図3(d)において、レジストローラ3
0が駆動されると共に搬送ローラ23も駆動され、記録
紙Pの撓み量がほぼ変化しないまま記録紙Pが搬送され
ていく様子が分かる。レジストローラ30を規定のパル
ス数駆動し終わると同時に搬送ローラ1の駆動も停止
し、レジスト待機状態となる(図3(e))。この図3
において、(e)で示す時点で記録紙Pの後端が搬送ロ
ーラ23を抜けているが、これは記録紙Pサイズ、搬送
ローラ設置間隔に左右されるものであり、普遍的なこと
ではない。また(d)において搬送ローラ24を駆動し
ていないが、図中の記録紙Pのサイズであるならば、搬
送ローラ24は後続記録紙Pに合わせて駆動されるべき
ものであり、レジスト待機動作には左右されない。しか
し、もし記録紙Pがもっと大きくて搬送ローラ24にそ
の後端がかかる場合(例えば図3の記録紙PがA4横で
あり、A3縦の記録紙Pが搬送されてきた場合)、図3
(d)のレジスト待機状態への遷移動作において搬送ロ
ーラ24も駆動する必要がある。このように搬送ローラ
23〜27群も駆動する場合においては、記録紙Pのサ
イズに応じて駆動すべき搬送ローラ23〜27を場合分
けする必要が出てくる。その反面、記録紙後端が搬送ロ
ーラ23〜27にくわえられて止まっていることがない
ので、記録紙P撓み量を気にせずにレジストくわえ込み
動作を行うことができるという利点がある。また、低速
のレジストローラ30と共に駆動することになるので、
レジストローラと共に駆動する必要のある搬送ローラは
低速駆動できるようにして、撓み量をほぼ一定量にして
おく必要がある。
【0022】上記した搬送制御は、一定パルス数だけレ
ジストローラを駆動した後に記録紙Pの先端位置が同一
位置にいることが満たすべき前提条件である。しかし、
紙厚の異なる記録紙Pの場合、図4に示すように、点線
で示した薄手の記録紙Aの場合、ジストローラ30ニッ
プの奥深くまで入り込み、実線で示した厚手の記録紙B
の場合、レジストローラ30のニップの奥には入り込め
ず、レジストローラ30のニップ突き当て位置の違いが
生ずる。薄手の記録紙Aの場合、レジストローラニップ
の奥深くまで入り込み、厚手の記録紙Bの場合、レジス
トローラニップの奥には入り込めない様子が分かる。よ
って、突き当て位置が浅い記録紙Bは記録紙Aよりも多
いパルス数を割り当てるようにし、紙厚の異なる記録紙
Pでも図2(e)に示すくわえ込み後の停止位置を同一
位置にすることができる。
【0023】ところで、紙厚のように視覚的に説明はで
きないが、記録紙P表面の摩擦係数の違いによってレジ
ストローラ30へのくいつき方が異なり、搬送特性が変
わってくることは容易に想像できる。つまり、紙種が違
えば同一パルス数だけ駆動しても搬送量が異なってくる
ことが考えられる。
【0024】これを補正するために、摩擦係数の低い紙
種にはパルス数を多めに、摩擦係数の高い紙種にはパル
ス数を少なめに換算してレジストローラ30の駆動を行
うことが必要となる。
【0025】ところで、記録紙Pの先端位置が常に同一
位置にする場合、図5(a)〜(e)に示すように、レ
ジストローラ30の下流側にレジスト後センサ32を設
け、該レジスト後センサ32が記録紙Pの先端を検知す
る位置で、紙質・紙厚に関係なく一定位置(センサが検
知する位置)までくい込ませることができる。しかし、
かかる方法ではレジストローラ30を停止する際、イナ
ーシャが生じないようにしなければならない。レジスト
ローラ駆動用モータは通常、専用のものが設置されてお
り、”負荷が軽い、スローアップ・ダウンすることなく
所望の線速で回したい”という特性が望まれるため、ス
テッピングモータが設置されている場合が多い。特にス
テッピングモータの中でも、自起動周波数内で回せるも
のを選ぶのが普通である。自起動周波数内であればいき
なり所望線速で回し始めることができるし、イナーシャ
なしで停止させることができるからである。しかし、紙
搬送線速が高速化している昨今、自起動周波数内で回せ
ない状況が生じる可能性もある。そうなると、スローア
ップ・ダウンを含んで回さなければならなくなり、記録
紙Pの位置制御がやりづらくなることは否めない。この
ような場合においてもレジスト待機位置を決まった位置
に確保するため、図5(d)における状態の時のレジス
トローラ回転線速を自起動周波数内の線速とするもので
ある。このとき、通常の紙搬送線速が自起動周波数内で
あればその線速のままで構わないし、自起動周波数以上
の紙搬送線速であれば、その紙搬送線速に関わらず、自
起動周波数ぎりぎりの線速でもって状態の場合のレジス
トローラ線速とするものである。
【0026】さらに、レジスト後センサ32からの入力
を優先順位の高い外部割込で処理する必要がある。これ
はレジスト後センサ32が記録紙先端を検知してから、
CPUの指令によってレジストローラを停止させようと
するまでのタイムラグをなくそうとするものである。も
し、レジスト後センサ32からの入力を通常のようにポ
ーリング動作などで監視していると、このタイムラグが
ばらつくために、各回毎にレジスト待機状態における記
録紙先端位置が微妙にばらついてしまう。よってこのタ
イムラグを削除し、同じタイミングでレジストローラO
FF指令を出すために優先順位の高い外部割込で監視す
るのである。他に重要な割込がなければもちろん最高優
先順位の外部割込で良い。この様に制御すれば、イナー
シャのないモータであればレジスト後センサ32の直下
で、記録紙先端がぴたっと停止できることになる。
【0027】
【発明の効果】請求項1の構成によれば、記録紙先端を
レジストローラにくわえ込まれた状態でレジスト待機状
態とすることにより、レジスト給紙開始時に記録紙が不
安定な挙動を示すことなく最初からグリップ搬送でき、
高速搬送時においても記録紙上の画像位置を安定させる
ことができる。また、スキュー補正後レジストローラに
くわえ込ませる時点では、レジストローラを通常の紙搬
送線速以下の低速で回転させることにより、くわえ込み
時のスリップが生じることを防ぎ、駆動パルス数に応じ
た距離だけレジストローラにくわえ込ませることができ
るので、記録紙先端位置の保証もできることになる。
【0028】請求項2の構成によれば、くわえ込み動作
の際には、レジストローラのみを駆動するのが最も単純
な方法であり、制御が複雑にならないという利点があ
る。その反面、スキュー補正のために撓ませた量以内し
かくわえ込ませることができないという条件が付く。
【0029】請求項3の構成によれば、くわえ込み動作
の際に、レジストローラよりも搬送経路上流の搬送ロー
ラ群まで駆動することにより、スキュー補正のための撓
み量を気にせずにくわえ込み動作を行うことができる。
その反面、記録紙サイズによってレジストローラの上流
何段目までを駆動するかという場合分けをする必要があ
り、制御面で多少複雑になる。
【0030】請求項4の構成によればスキュー補正のた
めに作った記録紙撓み量を越えてくわえ込ませる場合に
は、レジストローラの前段の搬送ローラが負荷になり、
一定パルス数分の搬送量が得られないと考えられる。そ
のため、レジストローラのみを駆動する場合には撓み量
を搬送しきらないことが条件となる。
【0031】請求項5及び6の構成によれば、紙厚・紙
種が変わっても、一定パルス数を変化させることにより
レジスト待機状態における記録紙先端位置を保証でき、
記録紙上の画像位置を安定させることができる。
【0032】請求項7の構成によれば、レジストローラ
の駆動モータとしてステッピングモータを使用している
場合、自起動周波数内の速度で記録紙先端部くわえ込み
動作を行うことにより、イナーシャなしで停止させるこ
とができ、レジスト待機状態における記録紙先端位置の
管理を正確にできるようになる。
【0033】請求項8の構成によれば、レジスト後セン
サからの入力を優先順位の高い外部割込で監視すること
により、記録紙先端を検知すると即座にレジストローラ
停止命令を出すことができ、イナーシャなしのモータの
場合、記録紙先端をセンサ直下で停止させることができ
る。この停止位置を確実に制御できることは、記録紙上
画像位置調整において重要なことである。
【0034】請求項9の構成によれば、高速搬送時にお
いても記録紙上の画像位置を精度よく安定した画像形成
装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用される画像形成装置の概略を示す
説明図である。
【図2】(a)〜(e)は本発明の一実施形態における
紙搬送の動きを示す説明図である。
【図3】(a)〜(e)は本発明の他の実施形態におけ
る紙搬送の動きを示す説明図である。
【図4】紙厚による突き当て位置が異なることを示す説
明図である。
【図5】(a)〜(e)は本発明のさらに他の実施形態
における紙搬送の動きを示す説明図である。
【符号の説明】
23〜27 搬送ローラ 30 レジストローラ 31 レジスト前センサ 32 レジスト後センサ P 記録紙
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H072 AA03 AA09 AA13 AA24 AB07 CA01 CB09 JA02 3F048 AA02 AA04 AA05 AB01 BA02 BA05 BB04 CA09 CC03 DA07 DC05 EB33 3F102 AA02 AA10 AA11 AB01 BA02 BA09 BB02 CA03 CB01 DA08 EA03 EC03 FA08

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステッピングモータにより駆動されるレ
    ジストローラに、搬送されてきた記録紙の先端を突き当
    て一旦停止させてスキュー補正を行い、その記録紙を像
    担持体上に形成されたトナー像にタイミングを合わせて
    搬送する紙搬送制御方法において、 前記レジストローラに突き当てて撓ませから一旦停止さ
    せて記録紙のスキュー補正を行った後、通常の紙搬送線
    速以下の速度にして前記ステッピングモータを所定のパ
    ルス数だけ駆動し、前記記録紙の先端を前記レジストロ
    ーラにくわえ込ませることを特徴とする紙搬送制御方
    法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の紙搬送制御方法におい
    て、前記記録紙の先端を前記レジストローラにくわえ込
    ませるとき、レジストローラのみを駆動することを特徴
    とする紙搬送制御方法。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の紙搬送制御方法におい
    て、前記記録紙の先端を前記レジストローラにくわえ込
    ませるとき、レジストローラ及びその搬送経路上流の搬
    送ローラ群も同時に駆動することを特徴とする紙搬送制
    御方法。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の紙搬送制御方法におい
    て、前記所定のパルス数が、前記記録紙の撓み量を搬送
    しきらないパルス数に設定されていることを特徴とする
    紙搬送制御方法。
  5. 【請求項5】 請求項1または4に記載の紙搬送制御方
    法において、前記所定のパルス数が、前記記録紙の厚さ
    に応じて変化させることを特徴とする紙搬送制御方法。
  6. 【請求項6】 請求項1、4または5に記載の紙搬送制
    御方法において、前記所定のパルス数が、前記記録紙の
    種類に応じて変化させることを特徴とする紙搬送制御方
    法。
  7. 【請求項7】 ステッピングモータにより駆動されるレ
    ジストローラに、搬送されてきた記録紙の先端を突き当
    て一旦停止させてスキュー補正を行い、その記録紙を像
    担持体上に形成されたトナー像にタイミングを合わせて
    搬送する紙搬送制御方法において、 前記レジストローラに突き当てて撓ませから一旦停止さ
    せて記録紙のスキュー補正を行った後、前記レジストロ
    ーラの紙搬送方法下流側に設けたレジスト後センサに記
    録紙先端を検知された時点で前記レジストローラを停止
    するとともに、前記スキュー補正後からレジストローラ
    停止までを、自起動周波数内の速度で回転させることを
    特徴とする紙搬送制御方法。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の紙搬送制御方法におい
    て、該レジスト後センサからの入力を、優先順位の高い
    外部割込で処理することを特徴とする紙搬送制御方法。
  9. 【請求項9】 請求項1から8の何れか一項に記載の紙
    搬送制御方法を用いることを特徴とする画像形成装置。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010111472A (ja) * 2008-11-06 2010-05-20 Canon Inc シート搬送装置及び画像形成装置
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JP2015101429A (ja) * 2013-11-22 2015-06-04 キヤノン株式会社 シート給送装置及び画像形成装置
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CN109665346A (zh) * 2018-12-18 2019-04-23 北京小米移动软件有限公司 纸张输送机构的纸张纠偏方法及打印机

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