JP2002273899A - インクタンクおよびインクジェットプリンタ - Google Patents

インクタンクおよびインクジェットプリンタ

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JP2002273899A
JP2002273899A JP2001074438A JP2001074438A JP2002273899A JP 2002273899 A JP2002273899 A JP 2002273899A JP 2001074438 A JP2001074438 A JP 2001074438A JP 2001074438 A JP2001074438 A JP 2001074438A JP 2002273899 A JP2002273899 A JP 2002273899A
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Kenichiro Arai
健一郎 荒井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インクジェットプリンタにおいて、S/Nの
高い光学式検出器出力を得ることのできるプリズムを用
いてインクカートリッジの有無、その種類等を検出可能
にすること。 【解決手段】 インクジェットプリンタ1のインクカー
トリッジホルダ71に装着されているインクカートリッ
ジ73は、その端壁部分の底面側の位置にプリズム13
3からなる光学式被検出部120を備えている。プリズ
ム133の一対の反射面134、135は隙間部分13
1によってインク界面から仕切られているので、インク
の有無に関係なく反射面134、135は機能する。こ
れにより、プリズムを備えた光学式被検出部120を、
インクカートリッジ73の装着の有無、その種類等の情
報を検出するために用いることができる。よって、イン
クカートリッジの外周側面に形成した反射曲面等を被検
出部として用いる場合に比べて、精度の高い検出が可能
になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェトプリ
ンタのインク供給源として用いられるインクカートリッ
ジ等のインクタンクに関するものであり、更に詳しく
は、インクタンクの種類、インクタンク内のインクの有
無等を検出するのに適した光学式の被検出部を備えたイ
ンクタンクに関するものである。
【0002】また、本発明は、このような光学式の被検
出部を備えたインクカートリッジを用いるインクジェッ
トプリンタに関するものである。
【0003】
【従来の技術】インクジェットプリンタでは、一般に、
インク供給源としてインクカートリッジが用いられてい
る。この場合、インクの供給が可能な否かの判別のため
には、インクカートリッジが装着されているか否かの検
出と、装着されているインクカートリッジにインクが有
るか否かの検出が必要になる。これらの情報の検出機構
としては、透過型あるいは反射型の光学式検出器が用い
られる。
【0004】例えば、特開平5−332812号公報、
特開平10−323993号公報には、反射型の光学式
検出器を用いて、インクカートリッジの装着の有無、イ
ンクカートリッジ内のインクの有無を検出する機構が提
案されている。これらの公開公報に記載の検出機構で
は、インクカートリッジの側壁部分の一部を利用してプ
リズムを形成し、反射型の光学式検出器の発光素子から
射出した光をプリズム反射面で反射させて当該光学式検
出器の受光素子で受光するようになっている。
【0005】ここで、インクカートリッジに形成する光
学式被検出部としてプリズムを用いる場合には、そのプ
リズム反射面がインク界面とされる。すなわち、プリズ
ム反射面がインクカートリッジのインク貯溜部分の内周
面の一部を形成するように、プリズムがインクカートリ
ッジの側壁部分に一体形成される。インクカートリッジ
にインクが有る間は、プリズム反射面はインクに接して
いるので、反射機能を発揮しない。従って、光学式検出
器の発光素子からの射出光はプリズム反射面で反射され
ることなく当該反射面をそのまま透過する。よって、光
学式検出器の受光素子では所定の受光量が検出されな
い。これにより、インクカートリッジ内にインクが有る
と検出できる。
【0006】逆に、インクカートリッジ内のインクが無
くなると、光学式検出器の発光素子からの射出光はプリ
ズム反射面で反射されて受光素子に向かう。よって、受
光素子において所定量の受光量が検出される。この結
果、インクが無くなったことが分かる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、上記の各公
開公報に記載されているプリズムを光学式被検出部とし
て用いた場合には、インクカートリッジに関する情報、
例えば、それが黒インクカートリッジなのかカラーイン
クカートリッジなのかといった情報や、インクカートリ
ッジが装着されているか否かの情報を検出することがで
きない。すなわち、これらの情報はインクカートリッジ
内のインクの有無に関係なく検出されるべきものである
が、プリズムを用いた場合にはインクの有無によってそ
の状態が切り換わってしまうからである。
【0008】このために、従来においては、上記の公開
公報にも開示されているように、インクカートリッジの
装着の有無等については、インクカートリッジの外側表
面に球面形状や二次曲面形状の反射曲面を形成し、これ
を光学式被検出部として用いるようにしている。
【0009】ここで、プリズムを光学式被検出部として
用いた場合には、光学式検出器からの射出光の全反射お
よび透過のいずれかの状態での検出が可能であり、検出
器出力のS/N比が極めて高く、正確な検出が可能であ
る。これに対して、一般的な反射曲面を用いた場合に
は、プリズムに比べて検出器出力のS/N比が低く、外
乱光、検出器の劣化、反射面の劣化等によって検出精度
が影響を受けやすい。
【0010】本発明の課題は、このような点に鑑みて、
インクカートリッジ等のインクタンクの有無、その種類
等の情報を検出するために当該インクタンクに形成され
る光学式被検出部としてプリズムを用いることを可能に
することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明は、内部にインクを貯溜可能な容器本体
と、この容器本体の外周壁部分に形成された光学式被検
出部とを有するインクジェトプリンタのインク供給源と
して用いるインクタンクにおいて、前記光学式被検出部
は、前記外周壁部分の外側表面およびこの外側表面部分
に対して傾斜している一対の反射面を備えた光透過性素
材からなるプリズムと、前記一対の反射面を前記容器本
体のインク界面から分離している隙間部分とを備えてい
ることを特徴としている。
【0012】このように構成した光学式被検出部は、そ
のプリズム反射面の背面側に隙間部分が形成されている
ので、当該プリズム反射面がインク界面とはなっていな
い。よって、インクの有無に左右されずに、プリズム反
射面は常に反射機能を発揮する。よって、従来の反射曲
面等を光学式被検出部として用いてインクタンクの種類
や、その有無等の情報を検出する場合に比べて、精度の
高い検出を行なうことが可能になる。
【0013】ここで、上記構成の光学式被検出部に加え
て、一般的なプリズムからなる第2の光学式被検出部を
インクタンクに形成してもよい。すなわち、前記容器本
体の外周壁部分に形成された第2の光学式被検出部を有
し、この第2の光学式被検出部を、前記外周壁部分の外
側表面と、この外側表面に対して傾斜している一対の反
射面とを備えた光透過性素材からなるプリズムとし、当
該一対の反射面が前記容器本体に貯溜されるインクの界
面とすればよい。
【0014】この第2の光学式被検出部は、インクが有
る場合にはプリズム反射面は反射機能を失い、インクが
無くなると反射機能を発揮するので、これに基づき、イ
ンクの有無を検出可能である。
【0015】次に、本発明は、インクカートリッジ装着
部と、このインクカートリッジ装着部に着脱可能に装着
されたインクカートリッジと、このインクカートリッジ
に関する情報を検出する光学式検出器と、前記インクカ
ートリッジから供給されるインクを用いて印字を行なう
インクジェットヘッドとを有するインクジェットプリン
タにおいて、前記インクカートリッジとして上記構成の
インクタンクを用い、前記光学式検出器は、発光素子
と、この発光素子から射出され、前記被検出部の前記反
射面で反射された後の光、および前記第2の被検出部の
前記反射面で反射された後の光を受光可能な受光素子と
を備えていることを特徴としている。
【0016】この場合、前記光学式検出器は第1および
第2の光学式検出器を含み、前記第1の光学式検出器は
前記インクカートリッジに形成された前記被検出部に対
峙した定まった位置に配置され、前記第2の被検出部は
前記第2の光学式被検出部に対峙した定まった位置に配
置された構成とすることができる。
【0017】また、インクジェットプリンタが、前記イ
ンクジェットヘッドを印字幅方向に移動させるキャリッ
ジを備えたシリアル型のものである場合には、前記光学
式検出器を前記キャリッジに搭載して、当該キャリッジ
の移動に伴って、前記被検出部および前記第2の被検出
部に対峙した位置を移動させるようにすればよい。
【0018】本発明のインクジェットプリンタでは、前
記被検出部を用いて、前記インクカートリッジの種類お
よび当該インクカートリッジが前記インクカートリッジ
装着部に装着されているか否かの少なくとも一方を検出
することができる。
【0019】また、前記第2の被検出部を用いて、前記
インクカートリッジに貯溜されているインク量に関する
情報を検出することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下に、図面を参照して、本発明
を適用したオフキャリッジ方式のシリアル型インクジェ
ットプリンタの一例を説明する。
【0021】図1は本例のインクジェットプリンタの内
部構造を示す斜視図であり、図2はそのII−II線で
切断した部分の概略断面図であり、図3はユニット化さ
れている部分を分解した状態で示す分解斜視図である。
これらの図を参照して説明すると、本例のインクジェッ
トプリンタ1は、全体として、偏平な矩形升状のプリン
タフレーム組み立て体2に各部分が装着された構造とな
っており、そのプリンタ前端側には、記録紙搬送部3が
装着されており、ここにはV字状の記録紙搬送路4が形
成されている。この記録紙搬送経路4を通って記録紙5
が印字位置6を経由して、上方に排出されるようになっ
ている。
【0022】印字位置6を規定している垂直に配置した
プラテン板7に対して、プリンタ後側から、キャリッジ
8に搭載されたインクジェットヘッドが作り込まれてい
るヘッドチップ9のノズル面10が対峙している。キャ
リッジ8によってヘッドチップ9は、プリンタ幅方向x
に往復移動して、印字位置6を通過する記録紙5の表面
に所定の印字を行なうようになっている。キャリッジ8
を移動させるために形成されているプリンタ幅方向xに
延びるキャリッジ移動空間11のプリンタ後側には、ヘ
ッドチップ9にインクを供給するためのインク供給部1
2が装着されており、ここから可撓性のインクチューブ
13(図4参照)を経由して、キャリッジ8によって移
動するヘッドチップ9にインクが供給される。
【0023】また、記録紙搬送部3の裏面側から側方に
亘って、ヘッドメンテナンスユニット14が装着されて
おり、このヘッドメンテナンスユニット14は、キャリ
ッジ8の移動経路の一方の端において、ヘッドチップ9
のノズル面10に対峙する位置に配置したワイパ15
と、ヘッドキャップ16とを備えている。ワイパ15に
よってノズル面10の汚れが払拭される。また、ヘッド
キャップ16に対峙させた状態でヘッドチップ9の各イ
ンクノズルからインクを吐出することにより、あるい
は、ヘッドキャップ16をノズル面10に被せた状態で
インクを吐出すことにより、各インクノズルの回復動作
が行われる。
【0024】次に、この構成のインクジェットプリンタ
1における各部分の配置関係、および詳細構造を以下に
説明する。
【0025】まず、本例のプリンタフレーム組み立て体
2は、プリンタ幅方向の左右両側に平行に対向配置され
ている左側のフレーム側板部材21および右側のフレー
ム側板部材22を含んでいる。これらのフレーム側板部
材21、22におけるプリンタ前後方向の中間位置に
は、これらの間に架け渡したプリンタ幅方向xに延びる
ガイド軸23が配置され、このガイド溝23のプリンタ
後側の位置にも部材21、22間に架け渡したプリンタ
幅方向xに延びる副ガイド軸24が配置されている。こ
れらガイド軸23および副ガイド軸24には、これらの
軸に沿ってプリンタ幅方向xに往復移動可能な状態でキ
ャリッジ8が搭載されている。
【0026】すなわち、キャリッジ8にはガイド軸23
が摺動自在の状態で貫通している貫通孔25が形成さ
れ、当該キャリッジ8の後端には副ガイド軸23の外周
面を摺動可能な摺動片26が形成されている。また、ガ
イド軸23の下側位置には、同じくフレーム側板部材2
1、22の間にプリンタ幅方向xに延びるカム軸27が
架け渡されている。このカム軸27の外周面にはその軸
線方向に沿って螺旋状のカム溝27aが形成されてお
り、ここに、キャリッジ8の裏面から下方に延びるカム
フォロワ28が摺動自在の状態で差し込まれている。カ
ム軸27はキャリッジモータ29により、減速歯車列3
0を介して回転駆動される。カム軸27が回転すると、
キャリッジ8はガイド軸23および副ガイド軸24に沿
ってプリンタ幅方向xに移動可能である。
【0027】この構成のキャリッジ8にはヘッドユニッ
ト31が搭載されている。図4および図5は、キャリッ
ジ8およびヘッドユニット31を取出して示す斜視図お
よび部分断面図である。これらの図に示すように、ヘッ
ドユニット31は、ユニットケース32と、このユニッ
トケース32の上面に取り付けられたヘッドチップ9
と、ユニットケース32の内部に形成されたダンバ室3
3と、同じくユニットケース32の内部に形成されたヘ
ッドチップ9の各インクノズル(図示せず)にインクを
供給するインク供給路34とを備えている。また、この
ユニットケース32からは、ヘッドチップ9と外部回路
を接続するための配線が形成されたフレキシブルプリン
と配線基板35と、インクチューブ13(13a、13
b)が引き出されている。
【0028】キャリッジ8は、ヘッドユニット31が搭
載された本体部分36と、ここに形成されている前述の
貫通孔25および摺動片26とを備えている。さらに、
キャリッジ8の本体部分36におけるインク供給部12
に対峙する端面部分は下方に延びた取付板部分37を備
え、ここには、発光素子および受光素子を備えた光学式
検出器38が取付けられている。
【0029】再び、図1ないし図3を参照して説明する
と、ヘッドユニット31が搭載されたキャリッジ8をプ
リンタ幅方向xに往復移動させるためのキャリッジ移動
空間11は、左右のフレーム側板部材21、22の間に
形成されている。このキャリッジ移動空間11に対して
プリンタ後側におけるフレーム側板部材21、22の間
に、インク供給部12が装着されており、キャリッジ移
動空間11のプリンタ前方側におけるフレーム側板部材
21、22の間に、記録紙搬送部3が配置されている。
【0030】記録紙搬送部3は、左右のフレーム側板部
材21、22の間隔よりも短い長さ寸法とされているの
で、この記録紙搬送部3の左側には、当該搬送部3と左
側のフレーム側板部材21の間に側方隙間部分41が形
成されている。また、記録紙搬送部3の裏面側にも、フ
レーム側板部材21、22の下端面によって規定される
フレーム組み立て体2の底面42と記録紙搬送部裏面4
3によって区画されるプリンタ幅方向xに延びるほぼ三
角形断面の裏面側隙間部分44が形成されている。本例
では、これら側方隙間部分41および裏面側隙間部分4
4を利用して、ヘッドメンテナンスユニット14が配置
されている。
【0031】更に詳細に説明すると、左側のフレーム側
板部材21は、側板部分21aと、この下端から直角に
折れ曲がって他方のフレーム側板部材22の側に延びる
底板部分21bと、この底板部分21bの先端から直角
に起立して上方に延びる取付け板部分21cを備えてい
る。他方のフレーム側板部材22は、側板部分22a
と、この下端から直角に折れ曲がって他方のフレーム側
板部材21の側に延びる底板部分22bとを備えてい
る。これら底板部分21b、22bの裏面によってプリ
ンタフレーム組み立て体2の底面42が規定されてい
る。
【0032】記録紙搬送部3は、右側のフレーム側板部
材22に取付けた記録紙ガイド板51と、この記録紙ガ
イド板51に対して、プリンタ厚さ方向zの上側から装
着された記録紙搬送ユニット52とを備えている。記録
紙ガイド板51は、上方に開いたほぼV字状に折り曲げ
られた断面形状をしており、フレーム組み立て体2の底
面42の上方位置において当該底面に平行に延びる底板
部分51aと、この底板部分51aのプリンタ後側の縁
から垂直に起立している垂直板部分51bと、底板部分
51aのプリンタ前側の縁からプリンタ前方に向けて斜
め上方に傾斜した方向に延びる(換言すると、キャリッ
ジ移動空間の側から遠ざかるに伴って上方に傾斜してい
る)傾斜板部分51cとを備えている。
【0033】この形状の記録紙ガイド板51の両端が、
それぞれ、左側のフレーム側板部材21の取付け板部分
21c、および右側のフレーム側板部材22の側板部分
22aに固定されている。また、その垂直板部分51b
の前側端面にはガイド板53が取付けられ、当該ガイド
板53からは記録紙搬送用の従動ローラ54がプリンタ
前方に僅かに突出している。この記録紙ガイド板51の
底板部分51aおよび傾斜板部分51cの裏面51d
と、フレーム組み立て体底面42とによって、上記の裏
面側隙間部分44が形成されている。さらに、記録紙ガ
イド板51における右端側の下側には、右側のフレーム
側板部材22に取り付けた紙送りモータ50が配置され
ている。
【0034】これに対して、記録紙搬送ユニット52
は、上記のV字状に折り曲げられた断面形状の記録紙ガ
イド板51と相補的な輪郭形状をしたユニットベース5
5を備えている。このユニットベース55のプリンタ後
端側の面は垂直面であり、ここにはプラテン板7が取り
付けられている。ユニットベース55の先細りの下端部
には記録紙搬送ローラ56が回転自在の状態で取付けら
れており、ユニットベース55のプリンタ前側の面は下
端部から斜め上方に傾斜した記録紙ガイド面57とされ
ている。
【0035】記録紙搬送ユニット52を記録紙ガイド板
51に装着した状態においては、ユニット側の記録紙ガ
イド面57が記録ガイド板51の傾斜板部分51cに対
峙し、記録紙搬送ローラ56がガイドローラ54に圧接
し、プラテン板7が垂直ガイド板53に対峙する。これ
によって、V字状の記録紙搬送路4が形成される。ま
た、記録紙搬送ローラ56の回転軸の右端に取り付けた
従動歯車58が、紙送りモータ50の回転軸に取り付け
られている駆動歯車59に噛み合った状態になる。よっ
て、紙送りモータ50によって記録紙搬送ローラ56が
回転駆動され、記録紙が記録紙搬送路4に沿って印字位
置6を経由して搬送される。
【0036】次に、図6および図7は、ヘッドメンテナ
ンスユニット14をプリンタ後側から見た斜視図および
正面図である。これらの図を参照して説明すると、ヘッ
ドメンテナンスユニット14は、上述した側方隙間部分
41に配置されているヘッドキャップ16およびワイパ
15と、同じく上述した裏面側隙間部分44に配置され
ている廃インクポンプ61、モータ62および、このモ
ータ62の回転力を廃インクポンプ61、ワイパ15お
よびヘッドキャップ16に伝達するための動力伝達機構
63とを備えている。
【0037】本例のヘッドメンテナンスユニット14
は、左右のフレーム側板部材21、22間に装着された
ユニットベース64を備え、このユニットベース64
に、上記の各部分15、16、61、62、63が搭載
されている。
【0038】本例のユニットベース64は、左右のフレ
ーム側板部材21、22の間に架け渡され、これらのフ
レーム側板部材21、22に直交するフレーム組み立て
体2のプリンタ前面を規定している端板部分64aと、
この端板部分64aのフレーム側板部材21の側の端か
ら当該フレーム側板部材の側板部分21aに沿って直角
に折れ曲がって延びる側板部分64bとを備えたL形を
している。端板部分64aのプリンタ後側の表面には、
廃インクポンプ61、モータ62、および動力伝達機構
63が搭載され、側板部分64bには、ヘッドキャップ
16およびワイパ15が搭載されている。
【0039】次に、本例のインク供給部12は、左右の
フレーム側板部材21、22の間に装着され、上方に開
口した矩形升形状をしたインクカートリッジホルダ71
と、このインクカートリッジホルダ71に対して上方か
ら着脱可能に装着された2個のインクカートリッジ7
2、73とを備えている。インクカートリッジホルダ7
1の左右の側板部分71a、71bは、それぞれ、左右
のフレーム側板部材21、22の側板部分21a、22
aに取付けられている。また、インクカートリッジホル
ダ71の底板部分71cは、フレーム側板部材21、2
2の底板部分21b、22bと同一の平面上に位置し、
フレーム組み立て体2の底面42を規定している。さら
に、当該インクカートリッジホルダ71のプリンタ後側
の端板部分71dは、フレーム側板部材21、22の側
面に直交するフレーム組み立て体2のプリンタ後端面を
規定している。
【0040】図8および図9は、それぞれ、インクカー
トリッジ72、73を示す分解斜視図である。図10
は、これらインクカートリッジ72、73をインクカー
トリッジホルダ71に装着した状態において、図8、9
にそれぞれ示すA―A線およびB−B線で切断した部分
の断面図である。
【0041】まず、図8、図10を参照して説明する
と、インクカートリッジ72はカラーインクを貯溜した
カラーインクカートリッジであり、ケース本体81とケ
ース蓋82を備え、そのケース本体81の内部には、吸
収体83に充填された状態でカラーインクを貯えたカラ
ーインク貯溜室84と、カラーインクが貯溜されている
カラーインク貯溜室85と、内蔵されているインク吸収
体86に廃インクを回収する廃インク回収室87とが区
画形成されている。カラーインク貯溜室85と84は、
その上側部分は仕切られているが、底面近傍位置におい
て相互に連通している。
【0042】ケース本体81の底面部分には、インク貯
溜室84が位置する部分にインク供給口88が形成さ
れ、廃インク回収室87が位置する部分には廃インク回
収口89が形成されている。これらインク供給口88お
よび廃インク回収口89は、インクカートリッジ72を
インクカートリッジホルダ71に装着すると、当該イン
クカートリッジホルダ71の底に形成されているカラー
インク供給部および廃インク回収部(共に図示せず)に
連通するようになっている。
【0043】他方のインクカートリッジ73は黒インク
を貯溜した黒インクカートリッジであり、ケース本体9
1とケース蓋92を備え、ケース本体91の内部には、
吸収体93に充填された状態で黒インクを貯えた黒イン
ク貯溜室94と、黒インクを貯えた黒インク貯溜室95
が区画形成されており、これらは、ケース本体91の底
面近傍位置において相互に連通している。一方の黒イン
ク貯溜室94が位置しているケース本体91の底面部分
には黒インク供給口96が形成されている。このインク
供給口96は、インクカートリッジ73をインクカート
リッジホルダ71に装着すると、当該インクカートリッ
ジホルダ71の底に形成されている黒インク供給部(図
示せず)に連通するようになっている。
【0044】このように、インクカートリッジ72、7
3を装着すると、インクチューブ13a、13bを介し
てヘッドチップ9へのインク供給経路が形成され、同時
に、インクメンテナスユニット14で回収された廃イン
クを回収するための廃インク回収経路が形成される。
【0045】このように構成した本例のインクジェット
プリンタ1は、偏平な矩形形状のフレーム組み立て体2
を備えており、このフレーム組み立て体2が、左右のフ
レーム側板部材21、22と、そのプリンタ前端に取り
付けたヘッドメンテナスユニット14のユニットベース
64と、プリンタ後端に取り付けたインク供給部12の
インクカートリッジホルダ71とによって構成されてい
る。また、ヘッドメンテナンスユニット14は、記録紙
搬送部3の記録紙ガイド板51の裏面と、フレーム組み
立て体2の底面42との間に形成した裏面側隙間部分4
4と、記録紙搬送部3とフレーム側板部材21の間に形
成された側方隙間部分41とを利用して、矩形のフレー
ム組み立てた体2に納まるように配置されている。
【0046】従って、本例のインクジェットプリンタ1
では、キャリッジ8の移動空間11を挟み、前後に記録
紙搬送部3およびインク供給部12がコンパクトに配置
され、記録紙搬送部3の裏面側および側方の空き空間を
利用してヘッドメンテナンスユニット14がコンパクト
に装着されている。従って、偏平で、小型のインクジェ
ットプリンタを実現できる。
【0047】また、本例では、保守点検が必要とされる
ヘッドメンテナンスのための部分、および記録紙搬送機
構をユニット化してある。従って、小型でありながら、
組み立て作業が容易であり、また、保守点検時の分解、
再組み立ても容易である。
【0048】(インクカートリッジの検出機構)次に、
本例のインクジェトプリンタ1においては、インクカー
トリッジホルダ71にインクカートリッジ72、73が
装着されているか否かの検出と、各インクカートリッジ
72、73におけるインクの有無の検出を行なう検出機
構が備わっている。本例の検出機構は、前述したように
キャリッジ8に取り付けた単一の反射型の光学式検出器
38と、各インクカートリッジ72、73に形成した複
数の被検出部から構成されている。
【0049】図8、10から分かるように、本例のカラ
ーインクカートリッジ72には、そのキャリッジ移動空
間11の側の端壁部分100(外周壁部分)に、2個の
被検出部101、102が形成されている。これらの被
検出部101、102は、光学式検出器38の移動方向
に、すなわち、キャリッジ移動方向xに沿って離れた位
置に形成されており、また、光学式検出器38の検出領
域内に位置している。
【0050】一方の被検出部101は、光透過性のプラ
スチック素材からなる端板部分100の底面側の部分を
内側に突出させた直角プリズム103を備えている。す
なわち、端板部分100の平坦な表面部分と、この表面
部分に対して45度の角度で傾斜していると共に相互に
直交している一対の反射面104、105とによって直
角プリズム103が規定されている。また、この直角プ
リズム103における直交する2つの反射面104、1
05がカラーインク貯溜室85の内部に露出したインク
界面となっている。更に、このプリズム103における
端板部分100の表面部分は、反射面104、105を
包含する大きさの乱反射防止面106とされている。さ
らにまた、この長方形の乱反射防止面106の中心には
矩形の凹部107が形成されている。
【0051】他方の被検出部102も、端板部分100
の底面側の部分を内側に突出させることにより形成され
た直角プリズム113を備えており、この直角プリズム
113も、端板部分100の表面部分と、これに対して
45度の角度で傾斜している相互に直交する一対の反射
面114、115とによって規定されている。
【0052】ここで、この直角プリズム113が形成さ
れている端板部分100に連続しているケース本体81
の底板部分110には、インク供給口88の周壁部分8
8aに隣接する部分にほぼ矩形の凹部111が形成され
ている。従って、直角ブリズム113が形成されている
端板部分の内外面は、カラーインク貯溜室84の外部に
露出している。すなわち、当該直角プリズム113にお
ける直交する2つの反射面114、115と、カラーイ
ンク貯溜室84の側壁部分の一部を形成している凹部側
壁部分112との間には隙間部分が形成されている。換
言すると、直角プリズム113の反射面114、115
はインク界面とはなっていない。
【0053】また、このプリズム113が形成されてい
る端板部分100の表面部分は、反射面114、115
を包含する大きさの乱反射防止面116となっている。
さらに、この長方形の乱反射防止面116の中心には矩
形の凹部117が形成されて次に、他方の黒インクカー
トリッジ73にも、そのキャリッジ移動空間11の側の
端壁部分120に、2個の被検出部121、122が形
成されている。これらの被検出部121、122は、光
学式検出器38の移動方向に、すなわち、キャリッジ移
動方向xに沿って離れた位置に形成されており、また、
光学式検出器38の検出領域内に位置している。
【0054】一方の被検出部121は被検出部101と
同一構造であり、端板部分100の底面側の部分を内側
に突出させた直角プリズム123を備えている。この直
角プリズム123における直交する2つの反射面12
4、125が黒インク貯溜室95の内部に露出してい
る。このプリズム123を規定している端板部分100
の表面部分は、反射面124、125を包含する大きさ
の乱反射防止面126とされている。さらに、この長方
形の乱反射防止面126の中心には矩形の凹部127が
形成されている。
【0055】他方の被検出部122も、端板部分120
(外周壁部分)の底面側の部分に形成した直角プリズム
133を備えている。この直角プリズム133は、端板
部分120の底面側の部分を内側に直角三角形状に突出
させると共に、この部分に、ケース本体91の底板部分
130の側からL形の凹部131を形成することにより
形成されたものであり、端板部分120の表面部分と、
これに45度傾斜した直交する2つの反射面134およ
び135とから規定されている。従って、この直角プリ
ズム133の反射面134、135が直接にインクに晒
されることはなく、凹部131により、常に一定の隙間
があいている。
【0056】また、このプリズム133を規定している
端板部分130の表面部分は、反射面134、135を
包含する大きさの乱反射防止面136とされている。さ
らに、この長方形の乱反射防止面136の中心には矩形
の凹部137が形成されている。
【0057】これらの被検出部101、102、12
1、122のうち、被検出部101、121は、カラー
インクカートリッジ72および黒インクカートリッジ7
3のインクの有無を表示するためのものである。被検出
部121を例に挙げて説明すると、図11(a)に示す
ように、インク貯溜室95内にインクが有る場合には、
直交する2つの反射面124、125はインク140に
漬かっているので、反射面として機能しない。このた
め、キャリッジ8に搭載されている光学式検出器38が
被検出部121に対峙した時点(位置38B)におい
て、その発光素子38aからの射出光は反射面124で
反射されず、その受光素子38bは反射光を受光しな
い。
【0058】これに対して、図11(b)に示すよう
に、インクが無くなった状態では、直交する2つのプリ
ズム反射面124、125が反射面として機能するの
で、位置38Bにおいて、検出器38の発光素子38a
からの射出光が反射面124、125で反射されて、受
光素子38bに入射する。従って、受光素子38での受
光量に基づき、インクの有無を検出できる。
【0059】次に、被検出部102、122は、カラー
インクカートリリッジ72および黒インクカートリッジ
73がインクカートリッジホルダ71に装着されている
か否かをが表示するためのものである。被検出部122
を例に挙げて説明すると、図11に示すように、直交す
る2つの反射面134、135の背面側には隙間部分
(凹部131)が形成されているので、インクの有無に
関係なく、これらは常に反射機能を備えている。よっ
て、インクカートリッジホルダ71に黒インクカートリ
ッジ73が装着されている場合には、検出器38がこの
被検出部122に対峙した時点(位置38A)で、当該
検出器38によって反射光が検出される。装着されてい
ない場合には反射光が検出されない。従って、受光素子
38での受光量に基づき、インクカートリッジの有無を
検出できる。
【0060】次に、図12は本例のインクジェットプリ
ンタ1の駆動制御系を示す概略ブロック図である。駆動
制御系は、CPU、ROM、RAM等を含むコンピュー
タを中心に構成された制御部151を備えており、ここ
には外部装置152から印刷情報が供給される。制御部
151では、供給された印刷情報に基づき、ドライバ1
53を介して紙送りモータ50を駆動して、記録紙(図
示せず)を印字位置6に向けて搬送する。また、ドライ
バ155を介してキャリッジモータ29を駆動して、ヘ
ッドチップが搭載されているキャリッジ8を印字幅方向
に向けて移動する。さらに、ヘッドドライバ157を介
してヘッドチップ9に作り込まれているインクジェット
ヘッドを所定のタイミングで駆動して、印字位置を通る
記録紙の表面に所定の印字を行なわせる。これに加え
て、インクジェットヘッドのメンテナンス処理も行な
う。メンテナンス処理は、公知のように、キャリッジ8
をヘッドメンテナンスユニット14のヘッドキャップ1
6が位置しているホームポジションに移動し、インクジ
ェットヘッドの各ノズルからインク液滴を吐出させ、あ
るいは、インクジェットヘッドのノズル面にヘッドキャ
ップ16を被せて、各インクノズルからインクの吸引動
作を行なわせる等の処理を行なうことを内容としてい
る。かかるメンテナンス処理用の駆動源であるモータ6
2もドライバ159を介して駆動制御される。
【0061】ここで、制御部151は、キャリッジ8が
ホームポジション8(HP)に位置したことを当該位置
に配置したセンサ161によって検出するように構成さ
れている。また、このホームポジションを基準として、
例えば、キャリッジモータ29のステップ数等に基づ
き、キャリッジ8の移動経路上の各位置8(1)ないし
8(4)を検出するように構成されている。位置8
(1)は、キャリッジ8に搭載されている光学式検出器
38が黒インクカートリッジ73の被検出部122に対
峙する位置であり、位置8(2)は被検出部121に対
峙する位置であり、位置8(3)は検出器38がカラー
インクカートリッジ72の被検出部102に対峙する位
置であり、位置8(4)は被検出部101に対峙する位
置である。
【0062】制御部151では、これらの各位置8
(1)ないし8(4)にキャリッジ8が位置した時点
で、光学式検出器38の検出信号に基づき、各インクカ
ートリッジ72、73のインクの有無、および、各イン
クカートリッジ72、73が装着されているか否かを判
別する。
【0063】以上説明したように、本例のインクジェッ
トプリンタ1においては、インクカートリッジ72、7
3の端壁部分100、120に、プリズム103、11
3、123、133からなる被検出部101、102、
121、122を形成すると共に、被検出部102、1
22については、プリズム反射面114、115、13
4、135をインク界面から分離させるようにしてあ
る。よって、被検出部102、122はインクの有無に
左右されることなく、常に、光学式検出器38からの射
出光を反射する。従って、プリズムを用いてインクカー
トリッジの有無、その種類を検出できるので、精度の高
い検出機構を実現できる。
【0064】また、本例のインクジェットプリンタ1に
おいては、インクカートリッジ72、73のそれぞれの
側面に、2個ずつの直角プリズムからなる被検出部10
1、102および121、122を形成し、これらを、
キャリッジ8に搭載された共通の光学式検出器38によ
って検出することで、各インクカートリッジ72、73
の装着の有無、およびそれらのインクの有無を判別して
いる。従来においては、このような4種類の情報を検出
するためには、4組の検出機構を配置する必要があった
が、本例によれば、4個の被検出部と単一の検出器のみ
で、同様の機能を実現できる。よって、インクジェット
プリンタのコストの低減化、小型化に有利である。
【0065】(その他の実施の形態)上記の例では、キ
ャリッジがホームポジションに位置したことを検出する
機構については具体的に説明しなかったが、このような
検出機構としては光学式、機械式等の検出機構を採用す
ることができるが、図13に示す構成を採用することが
望ましい。この図においては上記のインクジェットプリ
ンタ1における各部分に対応する部位には同一の符号を
付してある。この図に示すインクジェットプリンタ17
0では、キャリッジ8がホームポジション8(HP)に
位置した時点で、そこに搭載されている光学式検出器3
8に対峙する位置に、直角プリズムからなるホームポジ
ション検出用の被検出部171を配置してある。この構
成によれば、キャリッジ8のホームポジション検出も簡
単な機構とすることができる。
【0066】次に、前述したインクジェットプリンタ1
では、2種類のインクカートリッジ72、73を装着す
ることを前提として説明したが、3種類のインクカート
リッジを装着可能なインク供給部を搭載することもでき
る。図14には、このようなインク供給部12Aを備え
たインクジェットプリンタ180を示してあり、前述の
インクジェットプリンタ1の各部分に対応する部位には
同一の符号を付してある。図14に示すように、インク
供給部12Aには、カラーインクカートリッジ72と、
黒インクカートリッジ73を装着可能であると共に、単
一の黒インクカートリッジ74を装着可能となってい
る。2個のインクカートリッジ72、73が装着された
場合には多色印字が行われ、単一のインクカートリッジ
74が装着された場合には単色印字が行われる。このよ
うに印字モードを切換えるためには、インクカートリッ
ジ74が装着されているか否かを識別する必要がある。
そのために、本例では、インクカートリッジ74には、
これが装着されていることを表示するための被検出部1
82と、このインクカートリッジのインクの有無を表示
するための被検出部181が形成されている。被検出部
182は上記の被検出部102、122と同一構成とす
ることができ、被検出部181は上記の被検出部10
1、121と同一構成とすることができる。
【0067】しかるに、本例では、被検出部182は、
キャリッジ8が位置8(1)と位置8(2)の間の位置
8(1A)に至った時点で、そこに搭載されている光学
式検出器38に対峙する位置に形成されている。従っ
て、キャリッジ8が位置8(1A)に位置した時点での
光学式検出器38の出力信号に基づき、当該インクカー
トリッジ74が装着されているか否かを識別できる。ま
た、この識別結果に基づき、印字モードを多色印字およ
び単色印字のいずれかに切換えることができる。
【0068】よって、本例のインクジェットプリンタ1
80によれば、従来のように、プリンタ制御装置に配置
したディプスイッチ等を操作して印字モードを切換える
必要がないので、スイッチの操作し忘れによる弊害を回
避できる。また、かかる印字モードの判別を簡単な構成
で行なうことが可能になる。
【0069】なお、本例では、インクカートリッジ74
に形成されているもう一つの被検出部181の位置8
(3A)も位置8(1)ないし8(4)とは異なる位置
としてある。従って、6個所のキャリッジ移動位置にお
いて光学式検出器38の検出信号を判別している。しか
しながら、この被検出部181はインクの有無を検出す
るためのものであるから、位置8(1)ないし8(4)
のいずれかと同一位置となるようにしても問題はない。
【0070】なお、上記の各実施例では、キャリッジに
単一の検出器が搭載されているが、例えば、2個の検出
器を搭載した構成とすることもできる。この場合には、
キャリッジの同一位置において、一方の検出器によって
インクカートリッジの有無を検出し、他方の検出器によ
ってインクの有無を検出する等の検出方法を実現でき
る。
【0071】また、上記の各実施例では、インクジェッ
トヘッドが搭載されたキャリッジを印字幅方向に移動さ
せて印字を行なうシリアル型インクジェットプリンタに
本発明を適用した例である。しかし、本発明は、キャリ
ッジにインクカートリッジが搭載されたオンキャリッジ
方式のシリアル型インクジェットプリンタに対しても同
様に適用できる。この場合には、例えば、キャリッジの
ホームポジション位置において、搭載されているインク
カートリッジの被検出部を、定まった位置に配置された
光学式検出器によって検出すればよい。
【0072】同様に、本発明は、印字幅の全幅を包含す
るラインインクジェットヘッドを備え、定位置に配置し
た当該ラインインクジェットヘッドによる印字位置を通
過する記録紙に印字を行なうラインインクジェットプリ
ンタに対しても適用できることは勿論である。
【0073】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、インク
カートリッジ等のようなインクジェットプリンタのイン
ク供給源に用いるインクタンクにおいて、その種類や装
着の有無を検出するための光学的被検出部として、プリ
ズムとその反射面をインク界面から仕切っている隙間部
分とを備えた構成のものを使用している。従って、本発
明によれば、検出器出力のS/N比を高めることのでき
るプリズムを用いて、インクの有無以外のインクタンク
に関する情報を精度良く検出可能な光学式被検出部を実
現できる。
【0074】また、本発明によるプリズムからなる光学
式被検出部が形成されたインクカートリッジを備えたイ
ンクジェットプリンタによれば、インクカートリッジの
有無、その種類等の情報を、プリズムを用いて精度良く
検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したインクジェットプリンタの構
成を示す斜視図である。
【図2】図1のII−II線で切断した部分の概略断面
図である。
【図3】図1のインクジェットプリンタの主要部分を分
解した状態で示す分解斜視図である。
【図4】図1のインクジェットプリンタにおけるキャリ
ッジおよびヘッドユニットを取出して示す斜視図であ
る。
【図5】図4のV−V線で切断した部分の断面図であ
る。
【図6】図1のインクジェットプリンタにおけるヘッド
メンテナンスユニットを示す斜視図である。
【図7】図6のヘッドメンテナンスユニットをプリンタ
後方から見た場合の正面図である。
【図8】図1のインクジェットプリンタにおけるインク
カートリッジを示す分解斜視図である。
【図9】図1のインクジェットプリンタにおけるインク
カートリッジを示す分解斜視図である。
【図10】図8、9のインクカートリッジに形成されて
いる被検出部の構成を示すための断面図である。
【図11】キャリッジに搭載されている光学式検出器に
よるインクカートリッジに形成されている被検出部の検
出動作を説明するための説明図である。
【図12】図1のインクジェットプリンタの駆動制御系
の概略ブロック図である。
【図13】図1のインクジェットプリンタの変形例を示
す説明図である。
【図14】図1のインクジェットプリンタの別の例を示
す説明図である。
【符号の説明】
1 インクジェットプリンタ 2 フレーム組み立て体 3 記録紙搬送部 4 V字形の搬送路 5 記録紙 6 印字位置 7 プラテン板 8 キャリッジ 9 ヘッドチップ 10 ノズル面 11 キャリッジ移動空間 12 インク供給部 13 インクチューブ 14 ヘッドメンテナンスユニット 15 ワイパ 16 ヘッドキャップ 21 フレーム側板部材 22 フレーム側板部材 23 ガイド軸 31 ヘッドユニット 32 ユニットケース 41 側方隙間部分 42 フレーム底面 43 記録紙搬送部裏面 44 裏面側隙間部分 51 記録紙ガイド板 52 記録紙搬送ユニット 53 ガイド板 54 ガイドローラ 55 ユニットベース 56 搬送ローラ 57 ガイド面 61 廃インクポンプ 62 モータ 63 動力伝達機構 64 ユニットベース 64a 端板部分 64b 側板部分 71 インクカートリッジホルダ 71d 端板部分 72、73、74 インクカートリッジ 84、85 カラーインク貯溜室 94、95 黒インク貯溜室 100、120 端壁部分(外周壁部分) 101、121 インクの有無検出用の被検出部 102、122 インクカートリッジの装着の有無検出
用の被検出部 103、113、123、133 直角プリズム 104、105、114、115、124、125、1
34、135 反射面111、131 隙間部分 8(HP)、8(1)ないし8(4)、8(1A)、8
(3A) キャリッジ位置

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部にインクを貯溜可能な容器本体と、
    この容器本体の外周壁部分に形成された光学式被検出部
    とを有するインクジェトプリンタのインク供給源として
    用いるインクタンクにおいて、 前記光学式被検出部は、前記外周壁部分の外側表面およ
    びこの外側表面部分に対して傾斜している一対の反射面
    を備えた光透過性素材からなるプリズムと、前記一対の
    反射面を前記容器本体のインク界面から分離している隙
    間部分とを備えていることを特徴とするインクタンク。
  2. 【請求項2】 請求項1において、更に、 前記容器本体の外周壁部分に形成された第2の光学式被
    検出部を有し、 この第2の光学式被検出部は、前記外周壁部分の外側表
    面と、この外側表面に対して傾斜している一対の反射面
    とを備えた光透過性素材からなるプリズムであり、当該
    一対の反射面が前記容器本体に貯溜されるインクの界面
    となっていることを特徴とするインクタンク。
  3. 【請求項3】 インクカートリッジ装着部と、このイン
    クカートリッジ装着部に着脱可能に装着されたインクカ
    ートリッジと、このインクカートリッジに関する情報を
    検出する光学式検出器と、前記インクカートリッジから
    供給されるインクを用いて印字を行なうインクジェット
    ヘッドとを有するインクジェットプリンタにおいて、 前記インクカートリッジは請求項2に記載のインクタン
    クであり、 前記光学式検出器は、発光素子と、この発光素子から射
    出され、前記被検出部の前記反射面で反射された後の
    光、および前記第2の被検出部の前記反射面で反射され
    た後の光を受光可能な受光素子とを備えていることを特
    徴とするインクジェットプリンタ。
  4. 【請求項4】 請求項3において、 前記光学式検出器は第1および第2の光学式検出器を含
    み、 前記第1の光学式検出器は前記インクカートリッジに形
    成された前記被検出部に対峙した定まった位置に配置さ
    れ、前記第2の被検出部は前記第2の光学式被検出部に
    対峙した定まった位置に配置されていることを特徴とす
    るインクジェットプリンタ。
  5. 【請求項5】 請求項3において、 前記インクジェットヘッドを印字幅方向に移動させるキ
    ャリッジを有しており、 前記光学式検出器は前記キャリッジに搭載され、当該キ
    ャリッジの移動に伴って、前記被検出部および前記第2
    の被検出部に対峙した位置を移動することを特徴とする
    インクジェットプリンタ。
  6. 【請求項6】 請求項3、4または5において、 前記被検出部は、前記インクカートリッジの種類および
    当該インクカートリッジが前記インクカートリッジ装着
    部に装着されているか否かの少なくとも一方を検出する
    ためのものであることを特徴とするインクジェットプリ
    ンタ。
  7. 【請求項7】 請求項3ないし6のうちのいずれかの項
    において、 前記第2の被検出部は、前記インクカートリッジに貯溜
    されているインク量に関する情報を検出するためのもの
    であることを特徴とするインクジェットプリンタ。
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