JP3577010B2 - インクの残量検出方法およびインクジェット記録装置 - Google Patents

インクの残量検出方法およびインクジェット記録装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、インクジェット記録装置およびインクジェット記録装置において用いるインクの残量検出方法に関し、詳しくは、インク残量のレベルを検出する残量検出方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、インクジェットプリンタなどのインクを用いる記録装置では、インクが無くなったりあるいは記録に支障が出る程度のインク量になったときに、記録動作を停止したりユーザにインクタンクの交換を促す表示を行うなどのため、インク残量の検出を行なうものがある。そして、その検出方法としては種々の方法が提案されている。例えば、インクによる遮光を利用して光学的に検出する光学的センサ、インクの有無に応じた抵抗値の変化によって電気的に検出する電気的センサ、インクの量に応じたレバーなどの部材の動作に応じて機械的に検出する機械的センサなど、インクの有無や残量を直接的に検出するセンサが知られている。また、記録動作や回復動作等各種動作において消費されるインク量を、データとして累積し、これに基いて残量を算出し推定する方法も知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、光学的、電気的もしくは機械的に検出するセンサは、インク残量がある一定量以下であるか否かといったインクの有無を検出することは比較的簡易な構成でかつ低コストで検出可能であるが、インク残量の細かなレベルを検出するには、そのための制御が複雑になったり検出のための部品コストがかかるなどのデメリットがある。
【0004】
一方、インク消費量を累積しこれに基く算出によって残量を推定する方法は、それほどのコストを要することなく残量の細かなレベルの検出が可能であるという利点がある。しかし、記録ヘッドの吐出量や回復機構の性能ばらつきによる各種動作について算出されるインク消費量自体にばらつきがあることがあり、また、インクタンクの容積やインク充填量等のばらつきがあり、推定した残量と実際のインク残量との間の誤差が大きい場合がある。また、これらの誤差を考慮すると一定のマージンを持って残量検出をする必要があり、そのためインクタンク内にまだインクが残っているにもかかわらず、例えば記録動作の停止やインクなしエラーの表示がなされるなどの問題がある。
【0005】
本発明は、上述した問題を解消するためになされたものであり、その目的とするところは、センサを用いた低コストかつ簡易な構成でインク残量を細かなレベルまで正確に検出することが可能インクジェット記録装置およびインクの残量検出方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
そのために本発明では、インクを貯留するインク容器を着脱可能に構成され、装着されているインク容器から供給されるインクを吐出して記録を行うインクジェット記録装置における、インク容器のインク残量を検出するインク残量検出方法において、装着されているインク容器におけるインク残量が所定レベル以下か否かをセンサにより検出する検出工程と前記検出工程における検出結果に従い、インク残量が前記所定レベル以下であるか否かのいずれかの状態を記憶する検出状態記憶工程と、装着されているインク容器のインク消費量を、インクを用いる手段の動作により消費されるインク量を当該インク容器の装着時から積算して算出する算出工程と、前記算出工程により算出されるインク消費量と、前記算出工程が算出するインク消費量が前記センサにより検出される前記所定レベルに達すると推定されるインク消費量としてのしきい値とを用いて、前記所定レベルを基準としたインク残量を求める残量算出工程と、からなり前記検出工程において前記センサが前記所定レベル以下であることを検出し、かつ前記検出状態記憶工程において記憶されている状態が前記所定レベル以下でないことを示すとき、前記算出工程により算出するインク消費量を前記しきい値の内容とすることを特徴とする。
【0007】
また、インクを貯留するインク容器を着脱可能に構成され、装着されているインク容器から供給されるインクを記録ヘッドから吐出して記録を行うインクジェット記録装置であって、装着されているインク容器におけるインク残量が所定レベル以下か否かを検出すセンサ手段と、前記センサ手段の検出結果に従い、インク残量が前記所定レベル以下であるか否かのいずれかの状態を記憶する検出状態記憶手段と、装着されているインク容器のインク消費量を、インクを用いる手段の動作により消費されるインク量を当該インク容器の装着時から積算して算出する算出手段と、前記算出手段が算出するインク消費量と、前記算出手段が算出するインク消費量が前記センサ手段にかかる前記所定レベルに達すると推定されるインク消費量としてのしきい値とを用いて、前記所定レベルを基準としたインク残量を求める残量算出手段と、を備え、前記センサ手段が前記所定レベル以下であることを検出し、かつ前記検出状態記憶手段が記憶する状態が前記所定レベル以下でない状態であるとき、前記算出手段が算出するインク消費量を前記しきい値の内容とすることを特徴とする。
【0008】
以上の構成によれば、インク残量を求めるにあたって、上記センサ手段が上記所定レベル以下であることを検出し、かつ上記検出状態記憶手段が記憶する状態が上記所定レベル以下でない状態であるとき、上記算出手段が算出するインク消費量を上記しきい値の内容とするので、このしきい値を次回のインク残量を求める処理に用いることができ、このインク残量算出におけるしきい値の値をセンサ手段が所定レベル以下であることを検出したときに対応した値に補正することが可能となる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。
【0010】
<実施形態1>
図1は本発明の第一の実施例にかかわるインクジェットプリンタ1の構成を示す模式的正面図である。
【0011】
図において、ガイドシャフト2に案内されて、図中矢印AおよびB方向に往復移動するキャリッジ3上には、ブラックK、シアンC、マゼンタM、イエローYのインクをそれぞれ吐出するノズル列が設けられた各色インクごとの記録ヘッド4と、これらの記録ヘッドに供給するインクを貯留した各色インクごとのインクタンク5が搭載されており、このキャリッジ3は一部が接続するベルト6を介して伝達されるキャリッジモータ7の駆動力によって上記往復移動が可能となる。このキャリッジ3の移動により記録ヘッド4を用紙などの記録媒体8に対して走査し、この走査の間に記録ヘッド4のノズルに対応した吐出ヒータに駆動パルスを与えることによりインクを吐出し記録を行うことができる。すなわち、本実施形態の記録ヘッドは吐出ヒータが駆動パルスの印加によって発生する熱エネルギーを利用してインクに気泡を生じさせ、この気泡の圧力によってインクを吐出するものである。記録媒体8は、記録ヘッド4の一走査毎に搬送モータ9により駆動される搬送ローラ10によって、図中矢印C方向(図の紙面に垂直な方向)に所定量ずつ送られ、これを繰り返すことにより記録媒体8の1ページ分の記録を行なう。
【0012】
キャリッジ3が、図中X1で示す位置に移動するそれぞれのインクタンク5と対向する位置には、図7以降で後述される光学的にインク残量を検出するセンサ11が設けられる。これにより、キャリッジ3の位置X1への移動もしくは記録ヘッド4の走査で位置X1に移動するごとにこのセンサ11によってそれぞれのインクタンクのインク残量を検出できる構成となっている。本実施形態では、図4、図6にて後述されるように、記録ヘッド4の一回の走査ごとにセンサ11の出力が取り込まれ、図6にて後述されるインク残量更新処理に用いられる。すなわち、本実施形態では、残量が一定量以下になったか否か(残量の有無)を検出する、比較的低コストで簡易な構成のセンサとして光学的センサを用いるが、これの代わりに、前述した公知の電気的あるいは機械的なセンサを用いてもよいことはもちろんである。
【0013】
キャリッジ3が記録媒体8から矢印B方向に外れた位置X2にあるときに記録ヘッド4と対向する位置には、記録ヘッド4の吐出状態を良好に保つための回復機構12が設けられている。この回復機構12はキャップやブレードなどを備え、非記録時などにキャップによって各記録ヘッドのノズル配設面を覆うキャッピングを行ない、ノズル内のインクの増粘を防止したり、キャピング状態でノズル内からインクを吸引して増粘等したインクを排出する吸引回復処理を行なうことができる。また、これらのキャップ内には対応する記録ヘッドから記録に関与しない予備吐出の際に、インクが吐出される。さらに、各記録ヘッドに対応するブレードでノズル配設面をワイピングし液滴や塵埃を取り除いたり、異なる色のインクの混色を防止したりすることができる。
【0014】
図2は、図1に示したインクジェットプリンタ1の制御系の構成を示すブロック図である。
【0015】
マイクロプロセッサ形態のCPU13は内部バス14を介して接続されたROM形態のプログラムメモリ15に格納された制御プログラムおよびRAM形態のデータメモリ16の内容にしたがって動作する。
【0016】
データメモリ16にはインク残量センサ11がインクタンク5のインクなし状態を検出した時点からのインク消費量をカウントする、それぞれのインクタンクごとのインクカウンタC1と、新しいインクタンク5が装着されてからのインク消費量をカウントする、それぞれのインクタンクごとのインクカウンタC2のカウント値を格納する領域がそれぞれ設けられている。これらのカウンタは、図4および図5にて後述されるように、記録動作で記録ヘッドから吐出されて消費されるインク量と吸引回復や予備吐出によって消費されるインク量とを、それぞれ上述した時点からカウントする。さらに、データメモリ16には、上記カウンタC1、C2と同様、図6にて後述する処理で用いられるしきい値T2とインク有無フラグFを記憶する領域も設けられる。しきい値T2は、新しいインクタンク5を装着してから残量センサ11がインクタンクのインクなしを検出するまでに消費すると想定されるインク消費量に対応するものであり、また、インク有無フラグFは、最後にインク残量センサ11でインクタンク5のインクの有無を検出した結果を記憶するものである。
【0017】
インタフェース制御回路17からインタフェースケーブル18を介して接続されたホストコンピュータ19から受信した記録データは、データメモリ16中の各色毎の記録バッファメモリ20に記録画像データとして展開格納される。記録バッファメモリ20に展開された各色毎の記録画像データはヘッド制御回路21を介して記録ヘッド4のドライバへ送られる。
【0018】
このとき、ヘッド制御回路21ではそれぞれの記録ヘッド4へ送った記録画像データが示す吐出インク滴数(以下、インクドット数ともいう)をカウントしており、CPU13はヘッド制御回路21のレジスタを読み取ることにより、各記録ヘッドが走査ごとに消費したインクドット数を取得することができる。そして、その値はインク量に換算されて上記のカウンタC1およびC2に累積されることになる。
【0019】
CPU13は、モータ制御回路22を介してキャリッジモータ7、搬送モータ9、回復機構駆動モータ23を制御する。また、CPU13は、センサ回路24を通じて、光学インクセンサ11の出力値を読取り、各色インクタンク5内のインクの有無を検出することができる。
【0020】
さらに、本プリンタ1からインタフェースケーブル18を介して接続されたホストコンピュータ19へ各種情報を通知することもでき、これにより、本プリンタ1で算出したインク残量情報、すなわち、図6にて後述されるインク残量レベルをホストコンピュータ19へ通知し、ホストコンピュータ19上の画面にインク残量表示を行うことができる。
【0021】
図3は、ホストコンピュータ19の画面におけるインク残量表示形態を示し、また、インク残量レベルを説明する図である。
【0022】
インクタンク5Y、5M、5C、5Kそれぞれのインク残量は図示のように棒グラフとして表示される。図6にて後述されるように、残量レベル情報Lが残量情報として本プリンタで算出され、この情報がホストコンピュータ19に送られることにより、ホストコンピュータ19はこの残量レベル情報Lに従い図3に示すような表示を行なう。新しいインクタンク5が装着された直後は残量レベル情報Lは、図3においてレベルN+Mに対応しその表示がなされ、また、残量センサ11がインクタンク5のインクなし状態を検出した時点では、本来残量レベル情報Lは、図3におけるレベルNに対応するが、図6にて後述されるように複数の値をとり得るものであり、それに応じたレベルの表示がなされる。さらに、所定のインク量を消費した時点でインクなしエラーを表示し、このときレベル情報Lは図3においてレベル0に対応しその表示がなされる。
【0023】
図3におけるレベルN+MからレベルNまでの間は、残量レベル情報Lの値に応じて、M段階に等分されたいずれかのレベルに丸めて表示される。この1段階の大きさを示す単位幅Umは検出する残量レベルの細かさを示し、プリンタの仕様などに応じて定められるものである。また、この単位幅Umは、図6にて後述されるように残量レベル情報Lの算出に用いられるものである。同様に、レベルNからレベル0の間はN段階に等分されたいずれかのレベルに丸めて表示され、また、単位幅Unは図6にて後述される残量レベル情報Lの算出に用いられる。
【0024】
図4は,インクジェットプリンタ1の記録動作の処理手順を示すフローチャートである。
【0025】
インクジェットプリンタ1は、1ページの記録開始に先だち、まず記録媒体の給紙動作を行う(ステップS101)。次に、インクジェット記録装置1は、ホストコンピュータ19から1バンド分すなわち各記録ヘッド4の一走査分の記録データを受信し(ステップS102)、記録ヘッド4を走査して受信した1バンド分の記録動作を行う(ステップS103)。
【0026】
この記録動作の間に、インクジェットプリンタ1では、ヘッド制御回路21のレジスタを読み取ることにより記録動作で消費したインクドット数をインク量に換算した量の消費量D1を取得するとともに(ステップS104)、図6にて後述されるインク残量更新処理を行う(ステップS105)。
【0027】
以上のステップS101からステップS105を繰り返したのち(ステップS106)、1ページの記録を終了すると、記録媒体の排紙動作を行い(ステップS107)、本記録動作を終了し、次のページの記録指示を待機する。
【0028】
図5は、インクジェットプリンタ1において実行される回復動作時の処理手順を示すフローチャートである。
【0029】
本インクジェットプリンタ1は、上述した吸引回復処理や予備吐出を、記録開始時や記録動作中の所定回数などのそれぞれの所定タイミングで実行する(ステップS201)。そして、それぞれの実行ごとにその回復処理で消費したインク量を消費量D2として取得するとともに、上述の記録動作の場合と同様、インク残量更新処理を行ない(ステップS202)、本処理を終了する。
【0030】
図6は、上述のステップS104およびステップS202で行われるインク残量更新処理の詳細な処理手順を示すフローチャートである。なお、本処理は、インクタンク5Y、5M、5C、5Kそれぞれについて行なわれることはもちろんである。以下では、一つのインクタンクに関する処理について説明するが、他についても同様であることは明らかである。
【0031】
本処理では、まずインク残量センサ11の出力値を取り込み、その出力より各インクタンク5のインクの有無を判断する(ステップS301)。ここで、インクタンク5が、センサ11がインク無しを検出した状態である、インクなし状態であると判断したときは、インク有無フラグFによって前回のインクタンク5のインク有無検出状態をチェックする(ステップS302)。インク有無フラグFがインクあり状態を示すものであるときは、センサ11の出力が今回の検出で始めてインクあり状態からインクなし状態へ変化したことになる。この場合は、カウンタC2の内容を次回の処理で用いるしきい値T2として記憶する(ステップS303)。これにより、カウンタ2の内容とセンサ11がインクなし状態を検出するときの値に対応するしきい値T2の内容とを一致させることができ、インク消費量等の個体差ばらつきによりカウンタC2の内容に誤差があっても、次回以降のしきい値T2を補正することでばらつきが吸収されるため、後述のステップS312のインク残量レベルLの算出を正確に行なうことができる。さらに、インク有無フラグFが上記のようにインクあり状態のときはインクなし状態にセットし、インクなしのときはそのままとする処理を行なう(ステップS304)。
【0032】
次に、図2にて前述したインクカウンタC1に、記録動作にかかるインク消費量D1または回復動作にかかるインク消費量D2を加算する(ステップS305)。そして、インク残量レベルを算出するが、ここで、インクカウンタC1の内容が、インクタンク5でインクなし状態が検出された後のインク残量レベルの計算に用いられるしきい値T1を超えているか否かを調べる(ステップS306)。ここで、しきい値Т1は、センサ11がインクなしを検出した後インクなしエラーまでに消費すべきインク量、すなわち、図3に示したレベルと単位幅を用いて、N×Unと表されるものである。インクカウンタC1の内容がしきい値T1を超えていないときは、インク残量レベルLを
L=(T1−C1)/Un+1
として算出する(ステップS307)。なお、上記の式の計算は整数演算として扱われ、式中の除算により発生する少数部分は切り捨てられるものとする。一方、インクカウンタC1がしきい値T1を超えているときは、インクなしエラーをホストコンピュータに通知した上で(ステップS308)、インク残量レベルLを0とする(ステップS309)。
【0033】
一方、ステップS301においてインクタンク5のインク有りの状態を検出しているときは、インク有無フラグFをインクあり状態にセットし(ステップS310)、次に、インクカウンタC2の内容にインク消費量D1またはD2を加算する(ステップS311)。そして、インク残量レベルLを
L=N+(T2−C2)/Um+1
として算出する(ステップS312)。上記の式の計算も同様に整数演算として扱われ、式中の除算により発生する少数部分は切り捨てられるものとする。
【0034】
最後に、以上のステップS301からS312の処理で求めたインク残量レベル情報Lをホストコンピュータ19へ通知し(ステップS313)、本処理を抜ける。この通知により、ホストコンピュータ19の画面上に図3に示しようなインク残量表示が行われる。
【0035】
以上述べたような処理を行うことにより、インクタンク5内のインク有無のみを検出する安価なセンサ11を用いてインク残量を段階表示することが可能になる。また、記録ヘッドの吐出量や回復機構の性能ばらつきによる各種動作のインク消費量やインクタンク5のインク容量およびインク充填量のばらつき等によりインク残量推定に誤差が生じたとしても、インク残量センサ11によるインクタンク5のインクなし状態検出時点でのカウンC2の内容で補正したしきい値を基に次のインク残量レベル算出を行うため、カウンタの内容に誤差があっても、正確なインク残量検出が可能となる。
【0036】
<実施形態2>
上述の実施形態1では、インクタンク5においてインクあり状態からインクなし状態へ変化した時点でのカウンタC2の値をそのまま次の処理で用いるしきい値T2として記憶する場合を説明したが、複数回の履歴を記憶するようにして、平均値を算出あるいはその他の演算処理により次の処理で用いるしきい値T2を算出するようにすればなお効果的である。
【0037】
図7〜図12は、上記の実施形態で用いた光学的インク残量センサ11の具体的構成と残量の検出のいくつかの例を説明する図である。
【0038】
図7は、インクを吐出する記録ヘッド701と、この記録ヘッドに供給するインクを収容するインクタンク700の構成、ならびに、インクタンク700内のインクの残量低下を光学センサにより検知する構成を説明する図である。
【0039】
インクタンク700は、リブ715によって複数のインク室に分けられており、図7に示す構成では、複数のインク室は、インクをそのままの状態で収容するインク収容部716と、スポンジのような多孔質体や繊維によって構成される負圧発生部材713を収容した負圧発生部材収容部714とから構成されている。また、このインク収容部716と負圧発生部材収容部714とはインクタンク700の底部711の隙間部708によって連通しており、負圧発生部材収容部714に収容されるインクは、負圧発生部材713によってインクが流出しないよう負圧が保たれている。
【0040】
図7では、交換可能なインクタンク700の負圧発生部材収容部714側のインク室に開口部705が設けられ、また、この開口部705にジョイント部材707が挿入され、インクジェット記録ヘッド701にインクが供給されるよう構成されている。また、負圧発生部材収容部714には大気連通口710が設けられている。
【0041】
インクジェットプリンタにおいて記録を行うと、記録ヘッド701に設けられているノズルからインクが吐出され、インクタンク700にインク吸引力が発生する。インクタンク700内のインク709はこの吸引力により、まず負圧発生部材13に保持されるインクが少し使われ、その後、インク収容部71からリブ715の端部とインクカートリッジ底部711との隙間部708を通り負圧発生部材収容部714へ負圧発生部材713を通ってジョイント部材707内に引き込まれ記録ヘッド701へ供給される。これにより、隙間部708以外は密閉しているインク収容部716の内部の圧力が低下し、インク収容部716と負圧発生部材収容部714との間に圧力差を生じる。記録が継続して行われるとその圧力差は上昇を続けるが、負圧発生部材収容部714の上部は大気連通口710により大気に解放されているため空気は負圧発生部材713を通ってリブ端部とインクカートリッジ底部711との隙間部708からインク収容部716に入る。この時点でインク収容部16と負圧発生部材収容部14との間に圧力差が解消される。記録装置が稼働中はこの動作が繰り返され、インク収容部716内のインクはインク収容部716内の壁面に付着するインク以外はほぼ全て使用される。
【0042】
記録装置内の、インクタンク700の使用時における底面側の位置に、図7および図8に示すように、インク収容部716内のインク残量が所定レベルより低下したことを検出するためのインク検出手段703が設けられている。このインク検出手段703は、インク収容部716の底面の透明な部分に対し光を発する発光素子821と、発光素子の対向する位置で光を受ける受光素子822とで構成されており、インク収容部716内にインク709が満たされているときにはインク709により、正確にはインク709に含まれる染料あるいは顔料により光路が遮断され、受光素子822の出力が出力されないが、インク収容部716内のインク709の残量が所定レベルより低下したとき、受光素子822が受光したことを示す出力が得られる。この受光素子の出力に基づいて、インク収容部716内のインク残量が所定レベルより低下したことが検出される。
【0043】
このようにして、インクタンク700内のインク残量として、インク収容部716内のインク残量がほぼ無くなった状態、つまり、所定レベルより低下した状態を検出することができる。
【0044】
図9は、残量センサのさらに他の例を示す図である。
【0045】
図7に示す構成は、図8に示すようにインクタンク700のインク室のうち、インクをそのままの状態で貯留するインク収容部716内のインク残量の低下を、光が透過するか否かに応じて検出するものであったが、以下に示す構成は、インクタンクが使用される状態における底面にプリズム状の部材を設け、その部材を構成する壁面における光の反射を利用し、その部材にインクが接触する程度にインクが残っているか否かを検出するものである。
【0046】
図9はインクタンク700の概略構成を示す側面図である。図9において、図7と同じ構成、もしくは同等の機能のために設けられた構成については、図7と同じ符号を付している。
【0047】
図9に示すインクタンク700は、図7に示すインクタンクと同様に、リブ715で仕切られた複数のインク室で構成されており、吸収体である負圧発生部材713を収容した負圧発生部材収容部714と、インクを液体の状態そのままで収容するインク収容部716とが、リブ715の底部で連通している。
【0048】
なお、この図9に示す構成では、負圧発生部材収容部714の内部の上側に、突出する形態で複数個のリブ720が一体に成形され、負圧発生部材収納室340に圧縮状態で収容される負圧発生部材713と当接している。また、上壁700Uと負圧発生部材713との間にエアバッファ室740が形成されている。
【0049】
この図9に示すインクタンクの底面700Bには、インク収容部716内のインク残量の低下を検出するために用いるプリズム180設けられている。インクタンク700は、半透明の光透過性材料、例えば、ポリプロピレンなどの材料で形成され、前述のプリズム180はインクタンク700と一体的に形成されている。また、プリズム180は一般的な三角プリズムの底面中央の一部に凹状部200が設けられた形をしている。
【0050】
次に、このプリズム180を用いた検出の原理について図10を参照して説明する。なお、図10においては、凹状部200を省略している。
【0051】
図10はインクタンクの底面に設けられた光透過型プリズムとそのプリズムに光を照射する発光素子1001及びその光を受光する受光素子1002の位置関係を示す図である。なお、発光素子1001と受光素子1002は記録装置本体側に設けられている。
【0052】
プリズム180はインクタンク700の底面700Bと一体に形成されており、プリズム1060にインクタンク700の外部下方から、発光素子1001からの光が入射される。
【0053】
さて、その入射光はインクタンク700のインク収容部716内部にインクが充分に充填されている場合には光路Aから光路B’という経路を辿りインク内に吸収されてしまう。これに対して、インクが消費されインク収容部716内にインクがなくなっている場合、図10に示すように、その入射光はプリズム180の斜辺部で反射され、光路Aから光路B、さらに光路Cとを経て受光素子1002へと至る。従って、インク収容部716内にインクが有る場合と、インク残量が低下した場合とで、受光素子1002により受光する光量が異なり、その受光素子1002の出力に基づいて、インク残量が所定量以下に低下した状態であるか否かを検出することができる。なお、プリズム180の斜辺部において光の反射が異なるのは、プリズム180を構成する部材、インク、および空気における光の屈折率によるものであり、インク残量が低下して斜辺部にインクが接触していない場合、斜辺部において光が全反射し、受光素子1002の受光量が大きくなる。また、斜辺部にインクが接触する程度にインクが残っている場合、プリズム180の部材とインクの屈折率により、斜辺部で全反射が生じず、光はインク収容部716内に進むこととなる。
【0054】
このようにして、インクタンク700内のインク残量として、インク収容部716内のインク残量がほぼ無くなった状態、つまり、所定量より低下した状態を検出することができる。
【0055】
図11は、図9と同様にインクタンク700のインク収容部716にプリズム180を設けた構成を示すものである。図9と同構成については同じ符号を付している。
【0056】
図9と相違する点はインク収容部716に設けたプリズム180の方向である。図12は、プリズム180を、図11の矢印a方向から見た拡大図である。
【0057】
この図11に示すようにプリズム180を配置したインクタンク700を用いる記録装置においては、そのプリズム180の配置方向に合わせて前述の発光素子と受光素子を装置内に設ける必要がある。
【0058】
この図11に示す構成では、プリズム180を構成する斜辺部の面積を大きくとることができ、図9に示す構成と比較して、照射された光をプリズムの面で正確に捕捉することができる。
【0059】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、インク残量を求めるにあたって、上記センサ手段が上記所定レベル以下であることを検出し、かつ上記検出状態記憶手段が記憶する状態が上記所定レベル以下でない状態であるとき、上記算出手段が算出するインク消費量を上記しきい値の内容とするので、このしきい値を次回のインク残量を求める処理に用いることができ、このインク残量算出におけるしきい値の値をセンサ手段が所定レベル以下であることを検出したときに対応した値に補正することが可能となる。
【0060】
この結果、インク消費量算出に誤差があっても、インク所定レベル以下か否かのみを検出する比較的安価なセンサを用いてインク残量検出を細かなレベルまで正確に行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかわるインクジェットプリンタの概略構成を示す模式的正面図である。
【図2】上記インクジェットプリンタの制御系の構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の一実施形態にかかわるインク残量表示形態を示す図である。
【図4】上記プリンタにおける記録動作時の処理手順を示すフローチャートである。
【図5】上記プリンタにおける回復動作時の処理手順を示すフローチャートである。
【図6】本発明の一実施形態にかかわるインク残量更新処理の処理手順を示すフローチャートである。
【図7】インクの残量低下を検出する光学センサの一構成を説明する図である。
【図8】図7に示す光学センサの詳細な構成を説明する図である。
【図9】インク残量を検出する光学センサのさらに他の構成例を示す図である。
【図10】図9に示す光学センサに用いられるプリズムの機能を説明する図である。
【図11】インク残量を検出する光学センサのさらに他の構成例を示す図である。
【図12】図11に示すプリズムを、同図中矢印a方向から見た拡大図である。
【符号の説明】
1 インクジェットプリンタ
2 ガイドシャフト
3 キャリッジ
4 記録ヘッド
5 インクタンク
6 ベルト
7 キャリッジモータ
8 記録媒体
9 搬送モータ
10 搬送ローラ
11 光学インクセンサ
12 回復機構
13 CPU
14 内部バス
15 プログラムメモリ
16 データメモリ
17 インタフェース制御回路
18 インタフェースケーブル
19 ホストコンピュータ
20 記録バッファメモリ
21 ヘッド制御回路
22 モータ制御回路
23 回復機構駆動モータ
24 センサ回路

Claims (19)

  1. インクを貯留するインク容器を着脱可能に構成され、装着されているインク容器から供給されるインクを吐出して記録を行うインクジェット記録装置における、インク容器のインク残量を検出するインク残量検出方法において、
    装着されているインク容器におけるインク残量が所定レベル以下か否かをセンサにより検出する検出工程と
    前記検出工程における検出結果に従い、インク残量が前記所定レベル以下であるか否かのいずれかの状態を記憶する検出状態記憶工程と、
    装着されているインク容器のインク消費量を、インクを用いる手段の動作により消費されるインク量を当該インク容器の装着時から積算して算出する算出工程と
    前記算出工程により算出されるインク消費量と、前記算出工程が算出するインク消費量が前記センサにより検出される前記所定レベルに達すると推定されるインク消費量としてのしきい値とを用いて、前記所定レベルを基準としたインク残量を求める残量算出工程と、からなり
    前記検出工程において前記センサが前記所定レベル以下であることを検出し、かつ前記検出状態記憶工程において記憶されている状態が前記所定レベル以下でないことを示すとき、前記算出工程により算出するインク消費量を前記しきい値の内容とすることを特徴とするインク残量検出方法。
  2. 前記算出工程により算出するインク消費量と前記しきい値を用いて求める前記インク残量は、複数段階の各残量レベルとして求められることを特徴とする請求項1に記載のインク残量検出方法。
  3. 前記求めたインク残量を表示する工程をさらに有したことを特徴とする請求項1または2に記載のインク残量検出方法。
  4. 前記インクを用いる手段の動作は、インクを吐出する記録ヘッドによる記録動作および記録ヘッドの吐出回復動作であることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のインク残量検出方法。
  5. インクタンク内のインク有無を検出する光学センサと、印字記録を含む各種動作におけるインク消費量を算出するインク消費量算出手段と、前記光学センサがインクタンク内のインクなし状態を検出してから前記インク消費量算出手段により算出されたインク消費量を累積記憶する第1のインクカウンタとを備え、前記光学センサがインクタンク内のインクなし状態を検出してからインクなしエラーとするまでのインク消費量を第1のしきい値としてあらかじめ設定しておき、前記光学センサがインクタンク内インクなし状態を検出してから前記インク消費量算出手段により算出されたインク消費量を前記第1のインクカウンタに累積記憶し、前記第1のインクカウンタが前記第1のしきい値を超えた場合にインクなしエラーとするよう制御するインクジェット記録装置におけるインク残量検出方法において、
    新しいインクタンクが装着されてから前記インク消費量算出手段により算出されたインク消費量を累積記憶する第2のインクカウンタと、前記光学センサがインクタンク内インクなし状態を検出している場合に前記第1のインクカウンタを基にインクなしエラーになるまでに消費できる第1のインク残量レベルを算出する第1のインク残量レベル算出手段と、前記光学センサがインクタンク内インクあり状態を検出している場合に前記第2のインクカウンタを基にインクなしエラーになるまでに消費できると想定される第2のインク残量レベルを算出する第2のインク残量レベル算出手段と、前記光学センサの状態により前記第1のインク残量レベルまたは前記第2のインク残量レベルのいずれかを選択し所定の補正を加えることによりインク残量レベルを決定するインク残量レベル決定手段と、前記インク残量レベル決定手段により決定されたインク残量レベルを表示するインク残量表示手段と、新しいインクタンクが装着されてから前記光学センサがインクタンク内のインクなし状態を検出するまでに消費すると想定されるインク消費量を第2のしきい値として決定する第2のしきい値決定手段とを用意し、
    新しいインクタンクが装着された時点で取るべきインク残量レベルを第1のインク残量レベル値、前記光学センサがインクタンク内インクなし状態を検出した時点で取るべきインク残量レベル値を第2のインク残量レベル値、およびインクなしエラー状態に達した時点で取るべきインク残量レベルとしての第3のインク残量レベル値を設定する工程を有し、
    前記第1のインク残量レベル算出手段は、前記光学センサがインクタンク内インクなし状態を検出した時点で前記第2のインク残量レベル値となり、前記第1のインクカウンタが前記第1のしきい値に達した時点で前記第3のインク残量レベル値となるよう前記第1のインク残量レベルを算出し、
    前記第2のインク残量レベル算出手段は、新しいインクタンクが装着された時点すなわち前記第2のインクカウンタが0の時点で前記第1のインク残量レベル値となり、前記第2のインクカウンタが前記第2のしきい値に達した時点で前記第2のインク残量レベル値となるよう前記第2のインク残量レベルを算出し、
    前記インク残量レベル決定手段は、前記光学センサがインクタンク内インクなし状態を検出している場合には前記第1のインク残量レベル算出手段により算出した前記第1のインク残量レベルを選択し、前記光学センサがインクタンク内インクあり状態を検出している場合には前記第2のインク残量レベル算出手段により算出した前記第2のインク残量レベルを選択するとともに、前記光学センサによるインクタンク内インク有無検出状態がインクあり状態からインクなし状態に変化した時点の前記第2のインクカウンタの値を履歴として記憶しておき、前記第2のしきい値決定手段は前記記憶してある第2のインクカウンタ履歴を参照して補正された前記第2のしきい値を決定することを特徴とするインク残量検出方法。
  6. 前記第2のしきい値決定手段は、前記記憶してある第2のインクカウンタ履歴のうち最後に記憶した第2のインクカウンタ履歴値を前記第2のしきい値として決定することを特徴とする請求項5に記載のインク残量検出方法。
  7. 前記第2のしきい値決定手段は、前記記憶してある第2のインクカウンタ履歴の複数の第2のインクカウンタ履歴の平均値を前記第2のしきい値として決定することを特徴とする請求項5に記載のインク残量検出方法。
  8. 前記インク残量レベル決定手段は、前記第1のインク残量レベルと前記第2のインク残量レベルをN分割する点および前記第2のインク残量レベルと前記第3のインク残量レベルをM分割する点のみをインク残量レベル取り得る値としてインク残量レベルを算出することを特徴とする請求項5ないし7のいずれかに記載のインク残量検出方法。
  9. 前記算出したインク残量を表示する工程をさらに有したことを特徴とする請求項5ないし8のいずれかに記載のインク残量検出方法。
  10. インクを貯留するインク容器を着脱可能に構成され、装着されているインク容器から供給されるインクを記録ヘッドから吐出して記録を行うインクジェット記録装置であって、
    装着されているインク容器におけるインク残量が所定レベル以下か否かを検出すセンサ手段と、
    前記センサ手段の検出結果に従い、インク残量が前記所定レベル以下であるか否かのいずれかの状態を記憶する検出状態記憶手段と、
    装着されているインク容器のインク消費量を、インクを用いる手段の動作により消費されるインク量を当該インク容器の装着時から積算して算出する算出手段と、
    前記算出手段が算出するインク消費量と、前記算出手段が算出するインク消費量が前記センサ手段にかかる前記所定レベルに達すると推定されるインク消費量としてのしきい値とを用いて、前記所定レベルを基準としたインク残量を求める残量算出手段と、
    を備え、前記センサ手段が前記所定レベル以下であることを検出し、かつ前記検出状態記憶手段が記憶する状態が前記所定レベル以下でない状態であるとき、前記算出手段が算出するインク消費量を前記しきい値の内容とすることを特徴とするインクジェット記録装置。
  11. 前記算出手段が算出するインク消費量と前記しきい値を用いて求める前記インク残量は、複数段階の各残量レベルとして求められることを特徴とする請求項10に記載のインクジェット記録装置。
  12. 前記インクを用いる手段は、インクジェット記録装置で有り、該装置のインクを吐出する記録ヘッドによる記録動作および記録ヘッドの吐出回復動作によってインクが消費されることを特徴とする請求項10または11に記載のインクジェット記録装置。
  13. 前記求めたインク残量の情報を当該インクジェット記録装置のホスト装置へ送信する手段をさらに備えたことを特徴とする請求項10ないし12のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  14. 前記記録ヘッドは熱エネルギーを利用してインクに気泡を生じさせ該気泡の圧力によってインクを吐出することを特徴とする請求項10ないし13のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  15. インクタンク内のインク有無を検出する光学センサと、印字記録を含む各種動作におけるインク消費量を算出するインク消費量算出手段と、前記光学センサがインクタンク内のインクなし状態を検出してから前記インク消費量算出手段により算出されたインク消費量を累積記憶する第1のインクカウンタとを備え、前記光学センサがインクタンク内のインクなし状態を検出してからインクなしエラーとするまでのインク消費量を第1のしきい値としてあらかじめ設定しておき、前記光学センサがインクタンク内インクなし状態を検出してから前記インク消費量算出手段により算出されたインク消費量を前記第1のインクカウンタに累積記憶し、前記第1のインクカウンタが前記第1のしきい値を超えた場合にインクなしエラーとするよう制御するインクジェット記録装置において、
    新しいインクタンクが装着されてから前記インク消費量算出手段により算出されたインク消費量を累積記憶する第2のインクカウンタと、
    前記光学センサがインクタンク内インクなし状態を検出している場合に前記第1のインクカウンタを基にインクなしエラーになるまでに消費できる第1のインク残量レベルを算出する第1のインク残量レベル算出手段と、
    前記光学センサがインクタンク内インクあり状態を検出している場合に前記第2のインクカウンタを基にインクなしエラーになるまでに消費できると想定される第2のインク残量レベルを算出する第2のインク残量レベル算出手段と、
    前記光学センサの状態により前記第1のインク残量レベルまたは前記第2のインク残量レベルのいずれかを選択し所定の補正を加えることによりインク残量レベルを決定するインク残量レベル決定手段と、
    前記インク残量レベル決定手段により決定されたインク残量レベルを表示するインク残量表示手段と、新しいインクタンクが装着されてから前記光学センサがインクタンク内のインクなし状態を検出するまでに消費すると想定されるインク消費量を第2のしきい値として決定する第2のしきい値決定手段と
    を備え、
    新しいインクタンクが装着された時点で取るべきインク残量レベルを第1のインク残量レベル値、前記光学センサがインクタンク内インクなし状態を検出した時点で取るべきインク残量レベル値を第2のインク残量レベル値、およびインクなしエラー状態に達した時点で取るべきインク残量レベルとしての第3のインク残量レベル値を設定し、
    前記第1のインク残量レベル算出手段は、前記光学センサがインクタンク内インクなし状態を検出した時点で前記第2のインク残量レベル値となり、前記第1のインクカウンタが前記第1のしきい値に達した時点で前記第3のインク残量レベル値となるよう前記第1のインク残量レベルを算出し、
    前記第2のインク残量レベル算出手段は、新しいインクタンクが装着された時点すなわち前記第2のインクカウンタが0の時点で前記第1のインク残量レベル値となり、前記第2のインクカウンタが前記第2のしきい値に達した時点で前記第2のインク残量レベル値となるよう前記第2のインク残量レベルを算出し、
    前記インク残量レベル決定手段は、前記光学センサがインクタンク内インクなし状態を検出している場合には前記第1のインク残量レベル算出手段により算出した前記第1のインク残量レベルを選択し、前記光学センサがインクタンク内インクあり状態を検出している場合には前記第2のインク残量レベル算出手段により算出した前記第2のインク残量レベルを選択するとともに、前記光学センサによるインクタンク内インク有無検出状態がインクあり状態からインクなし状態に変化した時点の前記第2のインクカウンタの値を履歴として記憶しておき、前記第2のしきい値決定手段は前記記憶してある第2のインクカウンタ履歴を参照して補正された前記第2のしきい値を決定することを特徴とするインクジェット記録装置。
  16. 前記第2のしきい値決定手段は、前記記憶してある第2のインクカウンタ履歴のうち最後に記憶した第2のインクカウンタ履歴値を前記第2のしきい値として決定することを特徴とする請求項15に記載のインクジェット記録装置。
  17. 前記第2のしきい値決定手段は、前記記憶してある第2のインクカウンタ履歴の複数の第2のインクカウンタ履歴の平均値を前記第2のしきい値として決定することを特徴とする請求項15に記載のインクジェット記録装置。
  18. 前記インク残量レベル決定手段は、前記第1のインク残量レベルと前記第2のインク残量レベルをN分割する点および前記第2のインク残量レベルと前記第3のインク残量レベルをM分割する点のみをインク残量レベル取り得る値としてインク残量レベルを算出することを特徴とする請求項15ないし17のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  19. 請求項15または18に記載のインクジェット記録装置と、該インクジェット記録装置の外部に接続されるホストコンピュータとを有して構成されるインクジェット記録システムであって
    前記インクジェット記録装置は前記インク残量レベルを前記ホストコンピュータに送信する手段をさらに備え、
    前記ホストコンピュータは前記インク残量レベルを前記インクジェット記録装置より受信する手段を備え、前記インク残量表示手段をホストコンピュータの画面上に構成することを特徴とするインクジェット記録システム
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