JP2002273304A - 塗工装置 - Google Patents

塗工装置

Info

Publication number
JP2002273304A
JP2002273304A JP2001076912A JP2001076912A JP2002273304A JP 2002273304 A JP2002273304 A JP 2002273304A JP 2001076912 A JP2001076912 A JP 2001076912A JP 2001076912 A JP2001076912 A JP 2001076912A JP 2002273304 A JP2002273304 A JP 2002273304A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
base material
shaped base
coating
rotary screen
coating liquid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2001076912A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuya Sato
一弥 佐藤
Fujihiko Watanabe
富二彦 渡辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP2001076912A priority Critical patent/JP2002273304A/ja
Publication of JP2002273304A publication Critical patent/JP2002273304A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Landscapes

  • Coating Apparatus (AREA)
  • Details Or Accessories Of Spraying Plant Or Apparatus (AREA)
  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
  • Secondary Cells (AREA)
  • Battery Electrode And Active Subsutance (AREA)
  • Screen Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 塗液が間欠塗工された帯状基材の品質を大幅
に向上させる。 【解決手段】 電極合剤を含有する塗液3が内部に供給
される略円筒状のロータリースクリーン10の外周面
に、電極となる帯状基材2がロータリースクリーン10
の回転方向と同一方向に走行しながら摺接することによ
り、ロータリースクリーン10の外周面に設けられた開
口部を通して、塗液3を帯状基材2の主面上に転写しな
がら所定の間隔で間欠塗工する塗工装置8において、ロ
ータリースクリーン10に対して帯状基材2の走行方向
の後段側から、ロータリースクリーン10と帯状基材2
との摺接位置Cに向かって空気を吹き付ける吹付ノズル
20と、吹付ノズル20により吹き付けられる空気の帯
状基材2に向かう流れを遮蔽する遮蔽板21とを備え
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、帯状基材の主面上
に、塗液を所定の間隔で間欠塗工する塗工装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、カメラ一体型VTR(video
tape recorder)、携帯電話、携帯用コ
ンピュータ等のポータブル電子機器が多く登場し、その
小型軽量化が図られている。そして、これらの電子機器
には、ポータブル電源として電池が用いられており、特
に充放電の繰り返しを可能とする二次電池が多く使用さ
れている。この二次電池の中でもリチウムイオン二次電
池は、エネルギー密度が高く、サイクル寿命、安全性、
急速充電性能等に関する研究開発が活発に進められてい
るとともに、その需要が高まっている。
【0003】ところで、リチウムイオン二次電池の電極
は、帯状基材の主面上に電極合剤を含有する塗液を所定
の間隔にて間欠塗工し、乾燥させた後に、個々に切断す
ることで作製される。そして、この塗液を帯状基材の主
面上に間欠塗工する際は、図15に示すような塗工装置
100が用いられる。
【0004】この塗工装置100は、帯状基材101の
主面上に塗液102を所定の間隔で押し出すロータリー
スクリーン103と、このロータリースクリーン103
と対向配置されたバックアップロール104とを備えて
いる。
【0005】ロータリースクリーン103は、図16に
示すように、回転自在とされた略円筒状を呈しており、
その外周面には、多数の小孔105が形成されてなる開
口部106が、当該ロータリースクリーン103の周方
向に亘って所定の間隔で設けられている。
【0006】また、このロータリースクリーン103の
内部には、図15に示すように、塗液102が供給され
るとともに、回転するロータリースクリーン103の内
周面に幅方向に亘って摺接しながら、この塗液を上述し
た開口部106を通して、ロータリースクリーン103
の外周面へと押し出すスキージブレード107が設けら
れている。
【0007】バックアップロール104は、回転自在と
された略円柱状を呈してあり、その外周面には電極とな
る帯状基材101が掛け合わされている。
【0008】この塗工装置100では、図15中矢印S
で示す方向に回転するロータリースクリーン103の外
周面に、帯状基材101がバックアップロール104の
外周面に掛け合わされた状態で図15中矢印Tで示す方
向、すなわちロータリースクリーン103の回転方向と
同一方向に走行しながら摺接することにより、当該ロー
タリースクリーン103の外周面に設けられた開口部1
06を通して、スキージブレード107により押し出さ
れた塗液102を帯状基材101の主面上に転写してい
く。これにより、塗工装置100では、図17に示すよ
うに、帯状基材101の主面上に塗液102が塗工され
た塗工部分102aと、塗液102が塗工されていない
未塗工部分108とが交互に形成された間欠塗工を行う
ことができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した塗
工装置100では、図18に示すように、帯状基材10
1の主面上に塗液102を間欠塗工した際に、この帯状
基材101の未塗工部分108等に飛散した塗液102
が塗液飛散物102bとして付着してしまうことがあっ
た。
【0010】具体的に、この塗工装置100では、ロー
タリースクリーン103の外周面と、帯状基材101の
主面とが摺接位置Uにて離間する際に、このロータリー
スクリーン103の外周面に押し出された塗液102が
ロータリースクリーン103の外周面と帯状基材101
の主面との間で引き千切られた状態となる。
【0011】このとき、塗工装置100では、ロータリ
ースクリーン103の外周面より引き千切られた塗液1
02が飛散してしまい、飛散した塗液102が塗液飛散
物102bとして帯状基材101の未塗工部分108に
付着することがあった。
【0012】そして、このような塗液飛散物102bが
未塗工部分108に付着した帯状基材101を用いて、
リチウムイオン二次電池の電極を作製した場合には、こ
の帯状基材101の未塗工部分108は、上述した集電
用の端子を溶着させる部分となることから、充放電を行
った際に、この集電用の端子を溶着させる部分に付着し
た塗液飛散物102bに対極となる金属リチウムが析出
してしまい、この析出した金属リチウムがセパレータを
突き破ることによって、内部短絡が発生してしまうとい
った問題があった。
【0013】そこで、特開平11−216841号公報
において、図18に示すような吹付ノズル109を用い
て、ロータリースクリーン103に対して帯状基材10
1の走行方向の後段側から、ロータリースクリーン10
3と帯状基材101との摺接位置Uに向けて図中矢印V
で示す方向の流れの気体を吹き付けることにより、ロー
タリースクリーン103と帯状基材101とが離間する
際に発生する塗液102の飛散を抑制することが提案さ
れている。
【0014】しかしながら、従来の塗工装置100で
は、このような吹付ノズル109を用いた場合でも、塗
液102の飛散を完全に防止することはできず、間欠塗
工を行った際に、未塗工部分108に塗液飛散物102
bが付着してしまうといった問題があった。
【0015】そこで、本発明は、このような従来の事情
に鑑みて考案されたものであり、帯状基材の主面上に塗
液を間欠塗工した際に、帯状基材の未塗工部分に塗液が
付着することを防止した塗工装置を提供することを目的
とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、本発明に係る塗工装置は、電極合剤を含有する塗
液が内部に供給される略円筒状のロータリースクリーン
の外周面に、電極となる帯状基材がロータリースクリー
ンの回転方向と同一方向に走行しながら摺接することに
より、ロータリースクリーンの外周面に設けられた開口
部を通して、塗液を帯状基材の主面上に転写しながら所
定の間隔で間欠塗工する塗工装置において、ロータリー
スクリーンに対して帯状基材の走行方向の後段側から、
ロータリースクリーンと帯状基材との摺接位置に向かっ
て気体を吹き付ける吹付手段と、吹付手段により吹き付
けられる気体の帯状基材に向かう流れを遮蔽する遮蔽手
段とを備えることを特徴としている。
【0017】以上のように、本発明に係る塗工装置で
は、吹付手段が、ロータリースクリーンに対して帯状基
材の走行方向の後段側からロータリースクリーンと帯状
基材との摺接位置に向かって気体を吹き付けることか
ら、ロータリースクリーンと帯状基材とが離間する際に
発生する塗液の飛散を抑制することができる。また、た
とえ塗液が飛散した場合でも、遮蔽手段が、吹付手段に
より吹き付けられる気体の帯状基材に向かう流れを遮蔽
することから、飛散した塗液が当該帯状基材に向かう気
体の流れに乗って帯状基材の未塗工部分に付着してしま
うことを防ぐことができる。さらに、遮蔽手段により遮
蔽された気体の流れをロータリースクリーンと帯状基材
との摺接位置に向かうようにすれば、当該摺接位置に気
体が効率よく吹き付けられることから、塗液の飛散の発
生をさらに抑制することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照にして詳細に説明する。
【0019】本発明の実施の形態として図1に示す電極
製造装置1は、電極の集電体となる帯状基材2の主面上
に、電極合剤を含有する塗液3を所定の間隔で間欠塗工
するためのものである。
【0020】ここで、帯状基材2は、正極を作製する場
合、例えば箔状のアルミニウム等からなり、負極を作製
する場合、箔状の銅等からなる。
【0021】塗液3は、正極を作製する場合、正極活物
質を含有する正極塗液からなり、負極を作製する場合、
負極活物質を含有する負極塗液からなる。
【0022】正極塗液は、例えば一般式LiMO
(式中のMは1種類以上の遷移金属であり、xは0.
05≦x≦1.10を満足させる数である。)等で表さ
れるリチウム複合酸化物である正極活物質と、炭素材料
等による導電剤と、ポリフッ化ビニリデン樹脂等のフッ
素系バインダである結着剤とを混合した正極合剤に、溶
剤としてN−メチル−2−ピロリドン(以下、NMPと
称する。)を加えて例えばプラネタリーミキサー等で分
散し、スラリー状に調製される。
【0023】正極活物質は、リチウム複合酸化物を示す
上記式に含まれる遷移金属MにCo,Ni又はMnのう
ち少なくとも1種を使用するとよい。特に、Coを使用
することが好ましい。このリチウム複合酸化物は、リチ
ウム及び遷移金属Mのそれぞれの塩、例えば、炭酸塩、
硝酸塩、酸化物、ハロゲン化物等を原料として製造され
る。そして、所望の組成に応じてリチウム塩原料及び遷
移金属Mの原料をそれぞれ計量し、十分に混合した後に
酸素雰囲気において600℃〜1000℃程度の温度範
囲で加熱焼成することにより製造される。なお、このよ
うな正極活物質では、各成分の混合方法を特に限定する
ものではなく、粉末状の塩類を水等に溶解させた状態に
混合してもよい。
【0024】負極塗液は、例えばリチウムをドープ且つ
脱ドープし得る炭素材料等である負極活物質と、ポリフ
ッ化ビニリデン樹脂等のフッ素系バインダである結着剤
とを混合した負極合剤に、溶剤としてNMPを加えて例
えばプラネタリーミキサー等で分散し、スラリー状に調
製される。
【0025】負極活物質は、2000℃程度の比較的低
い温度で焼成されることで得られる低結晶性炭素材料や
結晶化し易い原料を3000℃程度の温度で焼成される
ことで得られる高結晶性炭素材料よりなる。例えば、熱
分解炭素類、コークス類(ピッチコークス、ニードルコ
ークス、石油コークス等)、人造黒鉛類、天然黒鉛類、
ガラス状炭素類、有機高分子化合物焼成体(フラン樹脂
等を適当な温度で焼成し、炭素化したもの)、炭素繊
維、活性炭素類等がある。特に負極活物質には、(00
2)面の面間隔が3.70 以上、真密度が1.70g
/cc未満、空気流量中の示差熱分析において700℃
以上に発熱ピークを持たない低結晶性炭素材料を用いる
ことが望ましい。
【0026】この電極製造装置1は、図1中矢印Aで示
す方向に走行する帯状基材2を送り出す供給ロール4
と、塗液3が間欠塗工された帯状基材2を巻き取る巻き
取りロール5と、これら供給ロール4と巻き取りロール
5との間で走行する帯状基材2の引き回しを行うロール
6a〜ロール6iとを備えている。また、この電極製造
装置1は、ロール6aとロール6bとの間及びロール6
hとロール6iとの間に位置して、走行する帯状基材2
に対して常に一定の張力をかけるテンションロール7
a,7bを備えている。
【0027】そして、この電極製造装置1は、帯状基材
2の走行経路中のロール6dとロール6eとの間に位置
して、帯状基材2の主面上に塗液3を間欠塗工する塗工
装置8と、この塗工装置8に対する帯状基材2の走行方
向の後段側に位置して、間欠塗工された塗液3を乾燥さ
せる乾燥装置9とを備えている。
【0028】この電極製造装置1において、図2に示す
塗工装置8は、上述した供給ロール4と巻き取りロール
5との間を走行する帯状基材2の主面上に、塗液3を帯
状基材2の長手方向に亘って間欠塗工するためのもので
あり、帯状基材2の主面上に塗液3を所定の間隔で押し
出すロータリースクリーン10と、ロータリースクリー
ン10に対向配置されているバックアップロール11と
を備えている。
【0029】ロータリースクリーン10は、図3に示す
ように、回転自在とされる略円筒状を呈しており、その
外周面には、多数の小孔12が形成されてなる開口部1
3がロータリースクリーン10の周方向に亘って所定の
間隔で設けられている。
【0030】また、ロータリースクリーン10の内部に
は、図2に示すように、塗液3をロータリースクリーン
10の内部に供給するための塗液供給ノズル14と、供
給された塗液3をロータリースクリーン10の開口部1
3より押し出すスキージブレード15とが設けられてい
る。
【0031】塗液供給ノズル14は、先端部に塗液3を
ロータリースクリーン10の幅方向に亘って均一に供給
することが可能なスリット口(図示せず。)を有し、他
端部側に塗液3を圧送する塗液圧送ポンプ(図示せ
ず。)が接続されている。これにより、塗工装置8で
は、塗液3をロータリースクリーン10の内部に供給す
ることが可能となっている。
【0032】スキージブレード15は、ロータリースク
リーン10の幅方向に亘る開口部13の幅より大となる
略平板状を呈しており、その長手方向の一側端部がロー
タリースクリーン10の内周面に摺接されている。そし
て、このスキージブレード15は、弾性変形しながら塗
液3をロータリースクリーン10の開口部13を通し
て、ロータリースクリーン10の外周面へと押し出すよ
うになされている。
【0033】一方、バックアップロール11は、回転自
在とされた略円柱状を呈しており、その外周面には電極
となる帯状基材2が掛け合わされている。
【0034】以上のような構成の塗工装置8では、図2
中矢印Bで示す方向に回転するロータリースクリーン1
0の外周面に、帯状基材2がバックアップロール11の
外周面に掛け合わされた状態で図2中矢印Aで示す方
向、すなわちロータリースクリーン10の回転方向と同
一方向に走行しながら摺接することにより、当該ロータ
リースクリーン10の外周面に設けられた開口部13を
通して、スキージブレード15により押し出された塗液
3を帯状基材2の主面上に転写していく。これにより、
塗工装置8では、図4に示すように、帯状基材2の主面
上に塗液3が塗工された塗工部分3aと、塗液3が塗工
されていない未塗工部分16とが交互に形成された間欠
塗工を行うことができる。
【0035】ところで、この塗工装置8では、図5に示
すように、ロータリースクリーン10の外周面と、帯状
基材2の主面とが摺接位置Cにて離間する際に、このロ
ータリースクリーン10の外周面に押し出された塗液3
がロータリースクリーン10の外周面と帯状基材2の主
面との間で引き千切られた状態となり、引き千切られた
塗液3が塗液飛散物3bとして飛散することがある。
【0036】そこで、この塗工装置8は、ロータリース
クリーン10と帯状基材2とが離間する際に発生する塗
液3の飛散を抑制するために、ロータリースクリーン1
0に対する帯状基材2の走行方向の後段側に位置して、
図5中矢印Dで示すロータリースクリーン10と帯状基
材2との摺接位置Cに向かう空気を吹き付ける吹付ノズ
ル20と、この吹付ノズル20と帯状基材2との間に位
置して、吹付ノズル20により吹き付けられる図5中矢
印Eで示す空気の帯状基材2に向かう流れを遮蔽する遮
蔽板21とを備えている。
【0037】この吹付ノズル20は、図6に示すよう
に、帯状基材2の幅方向に亘って配列した複数の細管に
より形成されている。これにより、吹付ノズル20で
は、帯状基材2の幅方向に亘って均一となる流速の空気
を吹き付けることが可能となっている。なお、吹付ノズ
ル20より摺接位置Cに吹き付けられる気体は、空気で
あることに必ずしも限定されるものではなく、例えば除
湿された窒素等であってもよい。
【0038】一方、図5に示す遮蔽板21は、帯状基材
2の幅方向に亘って遮蔽するのに十分な幅を有してお
り、ロータリースクリーン10の外周面と、帯状基材2
の一主面との摺接位置Cを臨む一端部が帯状基材2の主
面に対して沿うように曲げられている。この遮蔽板21
は、吹付ノズル20に対して略平行に配設され、帯状基
材2の間欠塗工された面側と塗工部分3aが通過する程
度の間隙を形成している。
【0039】以上のように構成される塗工装置8では、
間欠塗工する際に、吹付ノズル20が、ロータリースク
リーン10に対して帯状基材2の走行方向の後段側から
ロータリースクリーン10と帯状基材2との摺接位置C
に向かって図5中矢印Dで示す空気の流れを吹き付ける
ことから、ロータリースクリーン10と帯状基材2とが
離間する際に発生する塗液3の飛散を抑制することがで
きる。
【0040】また、たとえ塗液3が飛散した場合でも、
遮蔽板21が、吹付ノズル20により吹き付けられる図
5中矢印Eで示す空気の帯状基材2に向かう流れを遮蔽
する。これにより、塗液飛散物3bが帯状基材2に向か
う空気の流れに乗って帯状基材2の未塗工部分16に付
着してしまうことを防ぐことができる。
【0041】さらに、この塗工装置8では、吹付ノズル
20より吹き付けられる図5中矢印Dで示す摺接位置C
に直接向かう空気の流れとは別の図5中矢印Eで示す帯
状基材2に向かう空気の流れが、遮蔽板21により遮蔽
されて図5中矢印Fで示す摺接位置Cに向かう空気の流
れとなる。これにより、吹付ノズル20より吹き付けら
れた空気がロータリースクリーン10と帯状基材2との
摺接位置Cに向かって効率よく吹き付けられる。したが
って、帯状基材2からロータリースクリーン10が離間
する際に発生する塗液3の飛散をさらに抑制することが
できる。
【0042】さらにまた、この塗工装置8では、遮蔽板
21が、帯状基材2の走行により生じる帯状基材2の走
行方向と同一方向の図5中矢印Gで示す空気の流れに乗
った塗液飛散物3bを帯状基材2に落下する前に受け止
める。これにより、間欠塗工された帯状基材2の未塗工
部分16に塗液飛散物3bが付着することを防ぐことが
できる。
【0043】さらにまた、この塗工装置8では、吹付ノ
ズル20より吹き付けられた空気がロータリースクリー
ン10と帯状基材2との摺接位置Cに向かって吹き付け
られることから、摺接位置Cと、遮蔽板21の摺接位置
Cを臨む一端部との間で負圧が発生する。このため、遮
蔽板21と帯状基材2とが形成する間隙には、帯状基材
2の走行方向とは逆方向の図5中矢印Hで示す空気の流
れが生じることになる。これにより、塗工装置8では、
帯状基材2の走行方向と同一方向の図5中矢印Gで示す
空気の流れに乗った塗液飛散物3bが、遮蔽板21と帯
状基材2とが形成する間隙に入り込むことを防止でき
る。したがって、間欠塗工された帯状基材2の未塗工部
分16に塗液飛散物3bが付着することを防ぐことがで
きる。
【0044】ところで、この塗工装置8では、吹付ノズ
ル20が、1m/sec以上、80m/sec以下の流
速の空気を吹き付けることが好ましい。
【0045】この塗工装置8では、間欠塗工する際に、
吹付ノズル20が摺接位置Cに吹き付ける空気の流速と
して1m/sec以上、80m/sec以下の範囲にな
ると、ロータリースクリーン10と帯状基材2との離間
の際に発生する塗液3の飛散を適切に抑制することがで
きるとともに、吹き付けられた空気により塗工部分3a
の形状が崩れてしまうことを防止することができる。
【0046】また、この塗工装置8では、吹付ノズル2
0が、帯状基材2の幅方向亘って誤差を1.7m/se
c以下とする流速の空気を吹き付けることが好ましい。
【0047】この塗工装置8では、間欠塗工する際に、
吹付ノズル20が摺接位置Cに吹き付ける空気の流速に
おいて、帯状基材2の幅方向に亘って誤差を1.7m/
sec以下にすると、摺接位置Cに吹き付ける空気の流
速のばらつきが抑えられる。これにより、塗工装置8で
は、摺接位置Cに向かって効率よく空気が吹き付けられ
ることから、帯状基材2からロータリースクリーン10
が離間する際に発生する塗液3の飛散を適切に抑制する
ことができる。
【0048】ここで、この塗工装置8により正極を間欠
塗工する際の帯状基材2の幅方向、すなわち、吹付ノズ
ル20の幅方向の各測定位置における吹付ノズル20に
より吹き付けられた空気の流速を測定した。その測定結
果を図7乃至図9に示す。
【0049】なお、図7乃至図9に示す各点における測
定結果を以下の表1乃至表3に示す。
【0050】
【表1】
【0051】
【表2】
【0052】
【表3】
【0053】図7乃至図9に示す測定結果から、吹付ノ
ズル20より吹き付けられる空気の流速が、帯状基材2
の幅方向亘って誤差を1.3m/sec以下としている
ことがわかる。
【0054】したがって、この塗工装置8では、正極を
間欠塗工する際に、摺接位置Cに吹き付ける空気の流速
のばらつきが抑えられて、摺接位置Cに向かって効率よ
く空気が吹き付けられることから、帯状基材2からロー
タリースクリーン10が離間する際に発生する塗液3の
飛散を抑制することができる。
【0055】一方、この塗工装置8により負極を間欠塗
工する際の帯状基材2の幅方向、すなわち、吹付ノズル
20の幅方向の各測定位置における吹付ノズル20によ
り吹き付けられた空気の流速を測定した。その測定結果
を図10乃至図12に示す。
【0056】なお、図10乃至図12に示す各点におけ
る測定結果を以下の表4乃至表6に示す。
【0057】
【表4】
【0058】
【表5】
【0059】
【表6】
【0060】図10乃至図12に示す測定結果から、吹
付ノズル20より吹き付けられる空気の流速が、帯状基
材2の幅方向亘って誤差を1.7m/sec以下として
いることがわかる。
【0061】したがって、この塗工装置8では、負極を
間欠塗工する際に、摺接位置Cに吹き付ける空気の流速
のばらつきが抑えられて、摺接位置Cに向かって効率よ
く空気が吹き付けられることから、帯状基材2からロー
タリースクリーン10が離間する際に発生する塗液3の
飛散を抑制することができる。
【0062】また、この塗工装置8では、吹付ノズル2
0より吹き付けられる空気が、湿度20%以下であるこ
とことが好ましい。
【0063】この塗工装置8では、間欠塗工する際に、
吹付ノズル20が摺接位置Cに吹き付ける空気を湿度2
0%以下にすると、塗工部分3aに湿度の低い空気が吹
き付けられることから、湿気の少ない塗工部分3aが間
欠塗工される。そして、この湿気の少ない塗工部分3a
が間欠塗工された帯状基材2を用いて作製されたリチウ
ムイオン二次電池では、水分によるリチウム金属の劣化
が抑えられ、例えば容量維持率等の電池特性の低下を抑
制することができる。
【0064】なお、以上のように構成される塗工装置8
では、図13に示すように、吹付ノズル20が遮蔽板2
1に沿うように備えられていてもよい。
【0065】この場合、塗工装置8では、吹付ノズル2
0より吹き付けられた図13中矢印D’で示す空気の流
れが遮蔽板21に遮蔽されて、図13中矢印F’で示す
摺接位置Cに向かう空気の流れになり、摺接位置Cに向
かって効率よく空気が吹き付けられることから、ロータ
リースクリーン10と帯状基材2とが離間する際に発生
する塗液3の飛散を抑えるとともに、間欠塗工された帯
状基材2の未塗工部分16に塗液飛散物3bが付着する
ことを防ぐことができる。
【0066】また、塗工装置8では、遮蔽手段が遮蔽板
21のような略平板状を呈していることに必ずしも限定
されるものでなく、吹付ノズル20と帯状基材2との間
に配設され、遮蔽手段の一端部がロータリースクリーン
10と帯状基材2との摺接位置Cに臨むとともに、帯状
基材2と対向する面が帯状基材2の主面に沿って形成さ
れていればよい。
【0067】例えば図14に示すような遮蔽部材21a
であってもよい。なお、遮蔽部材21aを有する塗工装
置8においては、以下の説明において上述した遮蔽板2
1を有する塗工装置8と同等な構成及び部位についての
説明を省略するとともに、図面において同じ符号を付す
るものとする。この遮蔽部材21aは、帯状基材2の幅
方向に亘って遮蔽するのに十分な幅を有しており、帯状
基材2の間欠塗工された面側と塗工部分3aが通過する
程度の間隙を形成している。
【0068】この場合も、塗工装置8では、遮蔽板21
を用いたときと同様に、ロータリースクリーン10と帯
状基材2とが離間する際に発生する塗液3の飛散を抑え
るとともに、間欠塗工された帯状基材2の未塗工部分1
6に塗液飛散物3bが付着することを防ぐことができ
る。
【0069】次に、以上のような塗工装置8により間欠
塗工された帯状基材2は、乾燥装置9により塗液3の溶
剤成分が乾燥される。そして、乾燥装置9により塗液3
が乾燥された帯状基材2は、巻き取りロール5により巻
き取られる。そして、この巻き取りロール5により巻き
取られた帯状基材2は、電極製造装置1より取り外され
て、後の切断工程により未塗工部分16毎にて切断され
ることで未塗工部分16に塗液飛散物3bの付着が防止
された電極となる。そして、この電極を用いて電池素子
を構成し、例えば電解液等とともに電池缶等に封入する
ことにより、リチウムイオン二次電池を作製することが
できる。
【0070】このリチウムイオン二次電池では、従来よ
り非水電解質二次電池に用いられる非水溶媒に、従来よ
り非水電解質二次電池に用いられる電解質を溶解した電
解液が使用される。非水溶媒には、高誘電率溶媒であ
る、例えば、炭酸プロピレン、炭酸エチレン、炭酸ブチ
レン、γ−ブチルラクトン、炭酸ジメチル、炭酸メチル
エチル、炭酸ジエチル等が好適であり、これら非水溶媒
を単独又は二種類以上混合して用いる。そして、電解質
には、リチウムイオン二次電池のように伝導イオンがリ
チウムである場合、例えば、LiClO、LiAsF
、LiPF、LiBF、LiCl、CHSO
Li等が好適であり、これら電解質を単独又は二種類以
上混合して用いる。なお、このリチウムイオン二次電池
は、電池を構成するその他の部材、例えば、セパレー
タ、PTC(positive temperture
coefficient)素子等について、必ずしも
限定されるものではなく、従来のリチウムイオン二次電
池に用いられているものであればよい。なお、このリチ
ウムイオン二次電池は、その形状を必ずしも限定するも
のではなく、例えば、円筒形、角形、コイン型、ボタン
型等にしてもよい。
【0071】以上のように構成されるリチウムイオン二
次電池では、帯状基材2の未塗工部分16が集電用の端
子を溶着させる部分となる。このため、このリチウムイ
オン二次電池では、充放電の際に、集電用の端子を溶着
させる部分への塗液飛散物3bの付着が防止されている
ことから、この部分における金属リチウムの析出が抑え
られ、内部短絡の発生を低減することが可能となってい
る。
【0072】以上のことから、本発明を適用した塗工装
置8では、塗液3や帯状基材2等の無駄がなくなり、間
欠塗工された帯状基材2の歩留まり及び品質を大幅に向
上させることができるとともに、内部短絡の発生が低減
された高品質のリチウムイオン二次電池を作製すること
ができる。
【0073】
【実施例】以下、上述した電極製造装置1を用いて、実
際に電極とリチウムイオン二次電池とを作製した実施例
について説明する。また、これら実施例と比較するため
に作製した比較例について説明する。
【0074】<実施例1>実施例1では、正極を作製す
るのに、先ず、正極活物質としてLiCoOを100
重量部と、結着剤としてポリフッ化ビニリデン樹脂
(N.V=5%)を30重量部と、導電剤としてグラフ
ァイトを26重量部と、溶剤としてN−メチル−2−ピ
ロリドン(以下、NMPと称する。)とを加えて、プラ
ネタリーミキサーによって混練・分散を行い正極塗液を
作製する。
【0075】次に、電極製造装置1の本発明を適用した
塗工装置8を用いて、150m/分で走行する厚み20
μmのアルミニウム箔からなる帯状基材2の一主面上に
正極塗液を間欠塗工する。
【0076】このとき、吹付ノズル20を用いて、湿度
0%、流速80m/secの空気をロータリースクリー
ン10に対する帯状基材2の走行方向の後段側からロー
タリースクリーン10と帯状基材2との摺接位置Cに向
かって吹き付けるとともに、この吹付ノズル20と帯状
基材2との間に配設される遮蔽板21を用いて、吹付ノ
ズル20により吹き付けられる空気の帯状基材2に向か
う流れを遮蔽させた。
【0077】次に、電極製造装置1の乾燥装置9を用い
て、帯状基材2の一主面上に間欠塗工された正極塗液に
含有される溶剤を乾燥する。
【0078】次に、上記塗工装置8を用いて、帯状基材
2の他主面側にも、正極塗液を全厚みが180μmにな
るように間欠塗工する。
【0079】次に、上記乾燥装置9を用いて、帯状基材
2に間欠塗工された正極塗液を乾燥させる。
【0080】次に、切断工程で正極塗液が両主面に間欠
塗工された帯状基材2を、未塗工部分16毎にて切断す
る。以上のようにして正極を作製した。
【0081】次に、負極を作製するのに、負極活物質と
してグラファイトを100重量部と、添加剤としてシュ
ウ酸を4重量部と、結着剤としてポリフッ化ビニリデン
樹脂(N.V=5%)を80重量部と、溶剤としてNM
Pを20重量部とを加えて、プラネタリーミキサーによ
って混練・分散を行い負極塗液を作製する。
【0082】次に、上記塗工装置8を用いて、150m
/分で走行する厚み10μmの銅箔からなる帯状基材2
の一主面上に負極塗液を間欠塗工する。
【0083】このとき、この塗工装置8では、吹付ノズ
ル20を用いて、湿度及び流速の条件が正極の時と同様
の空気を摺接位置Cに吹き付けるとともに、正極の時と
同様に遮蔽板21を用いて、吹付ノズル20により吹き
付けられる空気の帯状基材2に向かう流れを遮蔽させ
た。
【0084】次に、上記乾燥装置9を用いて、帯状基材
2の一主面上に間欠塗工された負極塗液に含有される溶
剤を乾燥する。
【0085】次に、上記塗工装置8を用いて、帯状基材
2の他主面側にも、負極塗液を全厚みが150μmにな
るように間欠塗工する。
【0086】次に、上記乾燥装置9を用いて、帯状基材
2に間欠塗工された負極塗液を乾燥させる。
【0087】次に、切断工程で負極塗液が両主面に間欠
塗工された帯状基材2を、未塗工部分16毎にて切断す
る。以上のようにして負極を作製した。
【0088】次に、リチウムイオン二次電池を作製する
のに、作製した正極及び負極を用いて電池素子を作製す
る。
【0089】次に、作製された電池素子を電解液ととも
に電池缶に封入する。以上のようにしてリチウムイオン
二次電池を作製した。
【0090】なお、以下の説明では、便宜上、正極及び
負極のことをまとめて電極と称し、リチウムイオン二次
電池のことを単に電池と称する。
【0091】<実施例2>実施例2では、本発明を適用
した塗工装置8において、湿度5%の空気を吹き付けた
以外は、実施例1と同様にして電極及び電池を作製し
た。
【0092】<実施例3>実施例3では、本発明を適用
した塗工装置8において、湿度10%の空気を吹き付け
た以外は、実施例1と同様にして電極及び電池を作製し
た。
【0093】<実施例4>実施例4では、本発明を適用
した塗工装置8において、湿度15%の空気を吹き付け
た以外は、実施例1と同様にして電極及び電池を作製し
た。
【0094】<実施例5>実施例5では、本発明を適用
した塗工装置8において、湿度20%の空気を吹き付け
た以外は、実施例1と同様にして電極及び電池を作製し
た。
【0095】<比較例1>比較例1では、本発明を適用
した塗工装置8の代わりに、遮蔽板が備えられていない
従来の塗工装置を用いて、吹付ノズル20より空気を摺
接位置Cに向けて吹き付けることなく間欠塗工を行うこ
と以外は、実施例1と同様にして電極及び電池を作製し
た。
【0096】<比較例2>比較例2では、本発明を適用
した塗工装置8の代わりに、遮蔽板が備えられていない
従来の塗工装置を用いて、流速20m/secの空気を
吹き付けた以外は、実施例1と同様にして電極及び電池
を作製した。
【0097】<比較例3>比較例3では、本発明を適用
した塗工装置8の代わりに、遮蔽板が備えられていない
従来の塗工装置を用いて、流速40m/secの空気を
吹き付けた以外は、実施例1と同様にして電極及び電池
を作製した。
【0098】<比較例4>比較例4では、本発明を適用
した塗工装置8の代わりに、遮蔽板が備えられていない
従来の塗工装置を用いて、流速60m/secの空気を
吹き付けた以外は、実施例1と同様にして電極及び電池
を作製した。
【0099】<比較例5>比較例5では、本発明を適用
した塗工装置8の代わりに、遮蔽板が備えられていない
従来の塗工装置を用いて、流速80m/secの空気を
吹き付けた以外は、実施例1と同様にして電極及び電池
を作製した。
【0100】<比較例6>比較例6では、本発明を適用
した塗工装置8の代わりに、遮蔽板が備えられていない
従来の塗工装置を用いて、流速100m/secの空気
を吹き付けた以外は、実施例1と同様にして電極及び電
池を作製した。
【0101】<比較例7>比較例7では、本発明を適用
した塗工装置8において、湿度25%の空気を吹き付け
た以外は、実施例1と同様にして電極及び電池を作製し
た。
【0102】先ず、実施例1、並びに、比較例1乃至比
較例6の電極を用いて、未塗工部分に付着した塗液飛散
物の数を調べた。また、これら実施例及び比較例の電池
を用いて、初充電した際の充電電圧降下不良率を調べ
た。
【0103】以下、各実施例及び各比較例の電極におけ
る未塗工部分の塗液飛散物数、並びに、各実施例及び各
比較例の電池における充電電圧降下不良率の評価結果を
表7に示す。
【0104】
【表7】
【0105】なお、表7において、未塗工部分の塗液飛
散物数の項目には、一主面側を先に間欠塗工された方と
し、他主面側を後から間欠塗工された方として、電極の
未塗工部分における塗液飛散物の数を目視により調べた
結果を示している。
【0106】また、充電電圧降下不良率の項目には、作
製した電池に対して充電後に電圧降下不良となった電池
の割合を百分率で表示しており、数値の大する方を電圧
降下不良の発生率が高いことを示している。なお、電池
の電圧降下不良を評価するのに、先ず、作製された電池
を一般環境(温度25℃、湿度60%)下で12時間エ
ージングする。次に、エージングした電池を500mA
の定電流条件で4.25Vまで充電する。次に、充電が
終了した電池を4時間後に電圧測定する。次に、充電し
た電池を30日間保存した後に再度、電圧測定する。こ
のとき、充電終了4時間後の電圧に対して電圧降下が1
0%以上ある電池を電圧降下不良とした。以上のように
して電池の電圧降下不良を評価した。
【0107】表7に示す評価結果から、実施例1の電極
では、未塗工部分16に付着した塗液飛散物3bの数
が、遮蔽板が備えられていない従来の塗工装置を用いた
比較例1乃至比較例5の電極に比べて、両主面で大幅に
低減していることがわかる。
【0108】実施例1の電極では、本発明を適用した塗
工装置8を用いることにより、吹付ノズル20により吹
き付けられる空気の帯状基材2に向かう流れが遮蔽板2
1により遮蔽されることから、塗液飛散物3bが帯状基
材2に向かう空気の流れに乗って帯状基材2の未塗工部
分16に付着してしまうことが防止される。
【0109】また、実施例1の電極では、帯状基材2に
向かう空気の流れが、遮蔽板21により遮蔽されて摺接
位置Cに向かう空気の流れとなり、ロータリースクリー
ン10と帯状基材2との摺接位置Cに向かって効率よく
空気が吹き付けられることから、帯状基材2からロータ
リースクリーン10が離間する際に発生する塗液3の飛
散を抑えることができ、帯状基材2の未塗工部分16に
塗液飛散物3bが付着してしまうことが抑制される。
【0110】さらに、実施例1の電極では、遮蔽板21
により帯状基材2の走行により生じる帯状基材2の走行
方向と同一方向の空気の流れに乗った塗液飛散物3bが
帯状基材2に落下する前に受け止められることから、未
塗工部分16に塗液飛散物3bが付着してしまうことが
防止される。
【0111】さらにまた、実施例1の電極では、吹付ノ
ズル20により摺接位置Cに向かって吹き付けられた空
気の流れにより、摺接位置Cと、遮蔽板21の摺接位置
Cを臨む一端部との間に負圧が発生し、この負圧により
生じた遮蔽板21と帯状基材2とが形成する間隙に帯状
基材2の走行方向とは逆方向の空気の流れにより塗液飛
散物3bが遮蔽板21と帯状基材2との間に入り込むこ
とを防ぐことから、未塗工部分16に塗液飛散物3bが
付着してしまうことが防止される。
【0112】これに対して、比較例1乃至比較例5の電
極では、遮蔽板が備えられていない従来の塗工装置を用
いることにより、吹付ノズルにより吹き付けられる空気
の帯状基材に向かう流れに乗った塗液飛散物が帯状基材
の未塗工部分に付着してしまう。
【0113】したがって、実施例1では、塗液飛散物3
bの数が比較例1乃至比較例5に比べて大幅に低減され
たと考えられる。
【0114】また、表7に示す評価結果から、実施例1
の電池では、比較例1乃至比較例5の電池に比べて、充
電電圧降下不良率が小さくなっていることがわかる。
【0115】実施例1の電池では、上述した未塗工部分
16への塗液飛散物3bの付着が防止された電極を用い
て電池を作製したことから、金属リチウムの析出による
内部短絡を低減することができ、充電電圧降下不良率が
大幅に低下したと考えられる。
【0116】これに対して、比較例1乃至比較例5の電
池では、塗液飛散物が未塗工部分に付着している電極を
用いて電池を作製したことから、集電用の端子を溶着さ
せる部分において金属リチウムが析出し、この金属リチ
ウムの析出による内部短絡が生じたために、充電電圧降
下不良率が高くなったと考えられる。
【0117】したがって、実施例1の電池では、充電電
圧降下不良率が比較例1乃至比較例6に比べて良好であ
ると考えられる。
【0118】以上のことから、電極の未塗工部分16に
塗液飛散物3bが付着してしまうことを防止するに際し
て、遮蔽板21が、吹付ノズル20により吹き付けられ
る空気の帯状基材2に向かう流れを遮蔽することは、リ
チウムイオン二次電池を作製する上で大変有効であるこ
とが明らかになった。
【0119】また、表7に示す評価結果から、実施例1
では、摺接位置Cに向けて吹き付ける空気の流速が80
m/secであり、吹付ノズル20より摺接位置Cに向
けて吹き付けられる空気の流速として好ましいとされ
る、1m/sec以上、80m/sec以下の範囲にあ
ることから、空気の流速として適切であり、塗工部分3
aの形状の崩れが防止されたと考えられる。
【0120】これに対し、比較例6では、吹付ノズルよ
り摺接位置に向けて吹き付けられる空気の流速を100
m/secとしたために、空気の流速として適切でな
く、塗工部分の形状が崩れてしまったと考えられる。
【0121】次に、吹付ノズル20より摺接位置Cに吹
き付けられる空気の湿度を変化させた実施例1乃至実施
例5及び比較例7の電池を用いて、初充電後の放電容量
に対して、100回充放電を行った(以下100サイク
ルと称する。)後の放電容量の維持率を調べた。
【0122】以下、各実施例及び各比較例の電池におけ
る100サイクル後の放電容量維持率の評価結果を表8
に示す。
【0123】
【表8】
【0124】なお、表8において、100サイクル後の
放電容量維持率の項目には、作製した電池の初充電後の
放電容量に対して100サイクル後の放電容量の割合を
百分率で示しており、数値が大する方を100サイクル
後の放電容量維持率が高く良好であることを示してい
る。この電池の100サイクル後の放電容量維持率を評
価するのに、先ず、作製された電池を一般環境(温度2
5℃、湿度60%)下で500mAの定電流で4.25
Vまで充電し、その後4.25Vの定電圧で充電を2時
間する。次に、500mAで3.0Vまで放電する。な
お、このときの放電電流量を放電容量とした。次に、こ
の充電条件及び放電条件で充放電を100回繰り返す。
このとき、初回の放電容量に対する、100回目の放電
容量の割合を100サイクル後の放電容量維持率をし
た。以上のようにして電池の100サイクル後の放電容
量維持率を評価した。
【0125】表8に示す評価結果から、実施例1乃至実
施例5の電池では、100サイクル後の放電容量維持率
が、比較例7の電池に比べて高く良好であることがわか
る。
【0126】実施例1乃至実施例5の電池では、吹付ノ
ズル20より摺接位置Cに吹き付けられる空気を湿度2
0%以下と好ましい範囲にあり、電極作製の際に、塗工
部分3aに湿度を適切な範囲とする空気が吹き付けられ
ることから、湿気が低く抑えられた塗工部分3aとな
り、リチウム金属の劣化が抑制されると考えられる。
【0127】これに対して、比較例7の電池では、電極
作製の際に、吹付ノズル20により摺接位置Cにて塗工
部分3aに湿度が高い空気が吹き付けられたことから、
塗工部分3aの湿気が高くなってしまい、多量のリチウ
ム金属が湿気により劣化してしまうと考えられる。
【0128】したがって、実施例1乃至実施例5では、
100サイクル後の放電容量維持率が比較例7に比べて
良好であると考えられる。
【0129】以上のことから、塗工装置8において吹付
ノズル20から摺接位置Cに向けて空気を吹き付けるに
際して、空気を湿度20%以下にすることは、リチウム
イオン二次電池を作製する上で大変有効であることが明
らかになった。
【0130】
【発明の効果】以上で説明したように、本発明に係る塗
工装置では、吹付手段が、ロータリースクリーンに対し
て帯状基材の走行方向の後段側からロータリースクリー
ンと帯状基材との摺接位置に向かって気体を吹き付ける
ことから、ロータリースクリーンと帯状基材とが離間す
る際に発生する塗液の飛散を抑制することができる。ま
た、たとえ塗液が飛散した場合でも、遮蔽手段が、吹付
手段により吹き付けられる気体の帯状基材に向かう流れ
を遮蔽することから、飛散した塗液が当該帯状基材に向
かう気体の流れに乗って帯状基材の未塗工部分に付着し
てしまうことを防ぐことができる。さらに、遮蔽手段に
より遮蔽された気体の流れをロータリースクリーンと帯
状基材との摺接位置に向かうようにすれば、当該摺接位
置に気体を効率よく吹き付けることから、塗液の飛散の
発生をさらに抑制することができる。したがって、帯状
基材の主面上に塗液を間欠塗工した際に、帯状基材の未
塗工部分に塗液が付着することを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】電極製造装置の一例を示した構成図である。
【図2】本発明を適用した塗工装置の構成を示した側面
断面図である。
【図3】本発明を適用した塗工装置のロータリースクリ
ーンを示した概略斜視図である。
【図4】塗液を間欠塗工された帯状基材の概略斜視図で
ある。
【図5】本発明を適用した塗工装置の遮蔽板を用いた構
成を示した要部側面図である。
【図6】本発明を適用した塗工装置の吹付ノズルを示し
た概略斜視図である。
【図7】正極を間欠塗工する際の吹付ノズルの幅方向に
おける位置と、ノズルの先端から10mmの位置におけ
る空気の流速との関係を示す特性図である。
【図8】正極を間欠塗工する際の吹付ノズルの幅方向に
おける位置と、ノズルの先端から20mmの位置におけ
る空気の流速との関係を示す特性図である。
【図9】正極を間欠塗工する際の吹付ノズルの幅方向に
おける位置と、ノズルの先端から30mmの位置におけ
る空気の流速との関係を示す特性図である。
【図10】負極を間欠塗工する際の吹付ノズルの幅方向
における位置と、ノズルの先端から10mmの位置にお
ける空気の流速との関係を示す特性図である。
【図11】負極を間欠塗工する際の吹付ノズルの幅方向
における位置と、ノズルの先端から20mmの位置にお
ける空気の流速との関係を示す特性図である。
【図12】負極を間欠塗工する際の吹付ノズルの幅方向
における位置と、ノズルの先端から30mmの位置にお
ける空気の流速との関係を示す特性図である。
【図13】本発明を適用した塗工装置の遮蔽板を用いた
構成を示した要部側面図である。
【図14】本発明を適用した塗工装置の遮蔽部材を用い
た構成を示した要部側面図である。
【図15】従来の塗工装置の構成を示した側面断面図で
ある。
【図16】従来の塗工装置のロータリースクリーンを示
した概略斜視図である。
【図17】塗液を間欠塗工された帯状基材の概略斜視図
である。
【図18】従来の塗工装置の構成を示した要部断面図で
ある。
【符号の説明】
1 電極製造装置、2 帯状基材、3 塗液、3a 塗
工部分、3b 塗液飛散物、4 供給ロール、5 巻き
取りロール、8 塗工装置、9 乾燥装置、10 ロー
タリースクリーン、11 バックアップロール、12
小孔、13 開口部、14 塗液供給ノズル、15 ス
キージブレード、16 未塗工部分、20 吹付ノズ
ル、21 遮蔽板、21a 遮蔽部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B41F 15/08 303 B41F 15/08 303E 5H029 303P 5H050 // H01M 4/04 H01M 4/04 Z 10/40 10/40 Z Fターム(参考) 2C035 AA11 RA07 RA25 4D073 AA01 BB03 DB03 DB10 DB13 DB17 DB24 4D075 AC45 AC60 AC72 BB57Y CA22 CA48 DA04 DB06 DB07 DC18 EA14 EA19 EA60 EB17 EB56 4F040 AA12 AA22 AA31 AB05 AC01 BA23 BA36 CB28 DB12 4F042 AA22 AA27 AB00 BA25 CB02 CB03 DD07 DD33 DD39 DD46 DF23 5H029 AJ05 AJ14 AK03 AL06 AL07 AL08 AM03 AM05 AM07 CJ04 CJ22 CJ28 CJ30 DJ07 5H050 AA07 AA19 BA17 CA08 CA09 CB07 CB08 CB09 DA04 GA04 GA22 GA29 HA20

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電極合剤を含有する塗液が内部に供給さ
    れる略円筒状のロータリースクリーンの外周面に、電極
    となる帯状基材が上記ロータリースクリーンの回転方向
    と同一方向に走行しながら摺接することにより、上記ロ
    ータリースクリーンの外周面に設けられた開口部を通し
    て、上記塗液を上記帯状基材の主面上に転写しながら所
    定の間隔で間欠塗工する塗工装置において、 上記ロータリースクリーンに対して上記帯状基材の走行
    方向の後段側から、上記ロータリースクリーンと帯状基
    材との摺接位置に向かって気体を吹き付ける吹付手段
    と、 上記吹付手段により吹き付けられる気体の上記帯状基材
    に向かう流れを遮蔽する遮蔽手段とを備えることを特徴
    とした塗工装置。
  2. 【請求項2】 上記遮蔽手段は、上記吹付手段と上記帯
    状基材との間に配設された遮蔽部材であり、その一端部
    が上記ロータリースクリーンと上記帯状基材との摺接位
    置に臨むとともに、上記帯状基材と対向する面が当該帯
    状基材の主面に沿って形成されていることを特徴とした
    請求項1記載の塗工装置。
  3. 【請求項3】 上記遮蔽手段は、上記吹付手段と上記帯
    状基材との間に配設された遮蔽板であり、上記ロータリ
    ースクリーンと上記帯状基材との摺接位置に臨む一端部
    が上記帯状基材の主面に沿って折り曲げられていること
    を特徴とする請求項1記載の塗工装置。
  4. 【請求項4】 上記吹付手段は、1m/sec以上、8
    0m/sec以下の範囲で上記気体を吹き付けることと
    特徴とする請求項1記載の塗工装置。
  5. 【請求項5】 上記吹付手段は、上記帯状基材の幅方向
    亘って誤差が1.7m/sec以下となる範囲で気体を
    吹き付けることを特徴とする請求項1記載の塗工装置。
  6. 【請求項6】 上記気体は、湿度20%以下となる空気
    であることを特徴とする請求項1記載の塗工装置。
JP2001076912A 2001-03-16 2001-03-16 塗工装置 Withdrawn JP2002273304A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001076912A JP2002273304A (ja) 2001-03-16 2001-03-16 塗工装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001076912A JP2002273304A (ja) 2001-03-16 2001-03-16 塗工装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002273304A true JP2002273304A (ja) 2002-09-24

Family

ID=18933761

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001076912A Withdrawn JP2002273304A (ja) 2001-03-16 2001-03-16 塗工装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002273304A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006240111A (ja) * 2005-03-04 2006-09-14 Gunze Ltd スクリーン印刷装置
JP2011031172A (ja) * 2009-07-31 2011-02-17 Tokushu Kinzoku Excel Co Ltd 塗布膜付き金属帯板
WO2011060982A1 (de) * 2009-11-18 2011-05-26 Evonik Litarion Gmbh Verfahren zur kontinuierlichen elektrodenherstellung
CN103691629A (zh) * 2013-12-26 2014-04-02 山东泰宝包装制品有限公司 一种涂布机网纹辊除胶的方法及其装置

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006240111A (ja) * 2005-03-04 2006-09-14 Gunze Ltd スクリーン印刷装置
JP4643311B2 (ja) * 2005-03-04 2011-03-02 グンゼ株式会社 スクリーン印刷装置
JP2011031172A (ja) * 2009-07-31 2011-02-17 Tokushu Kinzoku Excel Co Ltd 塗布膜付き金属帯板
WO2011060982A1 (de) * 2009-11-18 2011-05-26 Evonik Litarion Gmbh Verfahren zur kontinuierlichen elektrodenherstellung
CN103691629A (zh) * 2013-12-26 2014-04-02 山东泰宝包装制品有限公司 一种涂布机网纹辊除胶的方法及其装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100763090B1 (ko) 리튬이온 2차전지의 제조법
AU703778B2 (en) Electrode plate for secondary battery with nonaqueous electrolyte and method of manufacturing the same
EP2850685B1 (en) Method for producing a non-aqueous secondary battery
US20100190063A1 (en) Method and apparatus for manufacturing member for secondary battery and secondary battery using the same
JP3652769B2 (ja) 非水電解液二次電池用電極板
JP5966233B2 (ja) 二次電池用電極の製造方法、二次電池用塗料の製造方法
EP3709407A1 (en) Composite material, electrode, electrode device, power storage device and method of manufacturing composite material
EP2894697A1 (en) Pattern forming method, structures, interdigitated electrode manufacturing method, and rechargeable battery
US20010055717A1 (en) Electrochemical cell having a surface modified electrode and associated fabrication process
JP2008016311A (ja) 二次電池用塗工塗料の製造方法およびその製造装置
US11469405B2 (en) Method for manufacturing electrode for secondary battery and method for manufacturing secondary battery
CN110959209B (zh) 制造锂离子电池的方法
JP2002273304A (ja) 塗工装置
JP2015011896A (ja) 二次電池用電極の製造方法
KR20130058590A (ko) 리튬 이차 전지용 양극 활물질, 이의 제조 방법 및 이를 포함하는 리튬 이차 전지
JP2008016312A (ja) 二次電池用部材の製造方法および製造装置
JP2004281234A (ja) 電極合剤層用スラリ及び電極極板、並びに非水電解液電池
JP7378581B2 (ja) リチウム-硫黄二次電池用カプセル及びこれを含むリチウム-硫黄二次電池
EP3951921A1 (en) Fabrication method of positive electrode for secondary battery and secondary battery including the positive electrode
JP3697324B2 (ja) シート状極板の製造方法および非水電解質電池
JPH09237625A (ja) 非水電解液二次電池用電極板及びその製造方法
JP2002239440A (ja) 払拭除去装置及び払拭除去方法
JP2001052687A (ja) 塗布装置および塗布方法
KR102071919B1 (ko) 전극의 평가 방법
JP2009238488A (ja) 非水電解質二次電池及びその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20080603