JP2002273105A - チェン構造 - Google Patents
チェン構造Info
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Abstract
荷重の分散と摩耗の低減の程度を充分促進することがで
きるチェン構造を提供する。 【解決手段】 水処理設備の汚泥かき寄機に用いられ、
スプロケットホイール16,18,20,22により支
持されるチェン構造34であって、内側リンクプレート
35と外側リンクプレート36とを連結する連結部材2
8,30と、内側リンクプレート35と外側リンクプレ
ート36の各長さ中央部35b,36bとが、スプロケ
ットホイール16,18,20,22に接触して支持さ
れている。
Description
ば、下水道の下水処理設備の中の沈殿池に設けられる汚
泥かき寄機に用いられるチェン構造に関するものであ
る。
は、下水道の下水処理設備としての中継ポンプ場、沈砂
池、最初沈殿池、曝気槽、最終沈殿池、滅菌槽等を経て
浄化され、最後は川や海等に放流されるようになってい
る。
初沈殿池と最終沈殿池には汚泥かき寄機が設けられ、こ
の汚泥かき寄機によりそれらの沈殿池の底にたまった各
種成分から成る汚泥を沈殿池の底の一方にかき集めて、
ポンプでその汚泥を吸い出して外へ排出するようになっ
ている。
は、図5に示すように、汚泥かき寄せ用の複数の長方形
板状のフライト12を、チェン14の長さ方向に何個か
ずつ間隔をおいて連結された一部のリンクプレート(ア
タッチメント)に取り付け、そのチェン14をその長さ
方向に無端状に循環移動させることにより、汚泥かき寄
せ用のフライト12を矢印方向に移動させて汚泥を沈殿
池の底の一方にかき集めるようになっている。
スプロケットホイール16、従動スプロケットホイール
18、テールスプロケットホイール20、中間スプロケ
ットホイール22の各々に掛渡されて、駆動スプロケッ
トホイール16が図示していないモータによってその回
転を駆動されることにより、チェン14はその長さ方向
に無端状に循環移動するようになっている。このような
チェン14は、従来はプラスチックにより形成されたも
のや、マルテンサイト系のSUS403(JIS規格)
のステンレス鋼により形成されたものがあった。
来のプラスチックにより形成されたチェン14は、軽く
て腐食しないという利点により用いられていたが、強度
が小さくて破断し易く、耐摩耗性も小さいと共に、使っ
ているうちに伸びてしまうので時々その伸びを吸収する
対策が必要となる。またプラスチックはリサイクル利用
が難しいという問題があった。
れたチェン14は、マルテンサイト系のSUS403の
ステンレス鋼を用いていたので、熱処理により強度を大
きくすることができ、耐摩耗性が大きいと共に、プラス
チックのように伸びないという利点を有しているが、腐
食し易いと共に、重量が重くなるという問題があった。
403のステンレス鋼により形成されたチェン14に
は、図6に示すようなチェン14が用いられていた。こ
のチェン14は、互いに対向する一対の内側リンクプレ
ート24,24と、この内側リンクプレート24,24
の外側に1ピッチずれて配置されてピン28により結合
され、互いに対向する一対の外側リンクプレート26,
26とを備え、内側リンクプレート24,24間には、
ピン28の周囲に緩く嵌合するブシュ30が設けられて
いる。
レート26は各長さ中央部24b,26bにくびれを有
し、それらの長さ両端部には寸法H1の最大幅部24a
と、そのH1より小さな寸法H2の最大幅部26aが形
成されている。
な駆動スプロケットホイール16等に掛け渡され、その
ときチェン14のブシュ30は、駆動スプロケットホイ
ール16の歯16aに係止されると共に、歯溝16cに
支持される(図2(a)参照)。
側には環状突起16bが形成されており(図2(b)参
照)、上記ブシュ30が歯16aに係止して歯溝16c
に支持されるときは、内側リンクプレート24の両端部
の最大幅部24a,24aは、駆動スプロケットホイー
ル16の環状突起16bの外周面に接触して支持される
ようになっている。このとき内側リンクプレート24の
くびれた長さ中央部24bは、駆動スプロケットホイー
ル16の環状突起16bの外周面に接触しないよう逃げ
るようになっている。
0が駆動スプロケットホイール16の歯溝16cにより
支持されるだけでなく、内側リンクプレート24の両端
部の最大幅部24a,24aも上記環状突起16bの外
周面に接触して支持されるので、チェン14のブシュ3
0だけが駆動スプロケットホイール16の歯溝16cだ
けにより支持される場合に比べて、支持荷重が分散され
て互いの接触箇所の摩耗を低減させることができるよう
になっている。
4は、ブシュ30とピン28の径の大小の関係から、内
側リンクプレート24の最大幅部24aの幅寸法H1よ
りも、外側リンクプレート26の両端部の最大幅部26
aの幅寸法H2の方が小さいので、駆動スプロケットホ
イール16の環状突起16bには内側リンクプレート2
4の最大幅部24aのみが当たり、外側リンクプレート
26の最大幅部26a(長さ中央部26bも)は当たら
ない。
イール16において、環状突起16bの外周面には、内
側リンクプレート24に対向する領域C1と、外側リン
クプレート26に対向する領域C2があり、上記領域C
1に内側リンクプレート24の最大幅部24aは接触す
るが、上記領域C2に外側リンクプレート26の最大幅
部26a(長さ中央部26bも)は接触しないようにな
っている。
幅部24a,24aとの接触により駆動スプロケットホ
イール16の環状突起16bの外周面の領域C1のみに
荷重が集中して摩耗が進むので、駆動スプロケットホイ
ール16におけるチェン14の支持荷重が分散される程
度はまだ充分とはいえず、ブシュ30と歯16aや歯溝
16cの間、及び内側リンクプレート24の最大幅部2
4aと上記環状突起16bの外周面の領域C1との間の
摩耗の低減の程度もまだ充分とはいえないという問題が
あった。
プロケットホイールにおけるチェンの支持荷重の分散と
摩耗の低減の程度を充分促進することができるチェン構
造を提供することを課題とするものである。
に、本発明によるチェン構造は、水処理設備の汚泥かき
寄機に用いられ、スプロケットホイールにより支持され
るチェン構造であって、内側リンクプレートと外側リン
クプレートとを連結する連結部材と、前記内側リンクプ
レートと前記外側リンクプレートの各長さ中央部とが前
記スプロケットホイールに接触して支持されていること
を特徴とするものである。
て、図面に基づいて具体的に説明する。図1ないし図4
は、本発明によるチェン構造の一実施の形態について説
明するために参照する図である。前記従来のチェン14
及び駆動スプロケットホイール16と同様の部品、部分
には同一の符号を付して説明する。
理設備の中の沈殿池に設ける汚泥かき寄機に用いられる
ものである。図5の従来のチェン14と同様に、このチ
ェン34の長さ方向に何個かずつ間隔をおいて連結され
た一部のリンクプレート(アタッチメント、図示せず)
に、汚泥かき寄せ用の長方形板状のフライト12が取り
付けられて循環することにより、沈殿池の底に溜まった
汚泥を一方的にかき寄せることができるようになってい
る。
する一対の内側リンクプレート35,35と、この内側
リンクプレート35,35の外側に1ピッチずれて配置
されてピン28(連結部材)により結合され、互いに対
向する一対の外側リンクプレート36,36とを備え、
内側リンクプレート35,35間には、ピン28の周囲
に緩く嵌合するブシュ30(連結部材)が設けられてい
る。内側リンクプレート35と外側リンクプレート36
は長さ方向中央部にくびれを有し、ほぼ同一の形状に形
成されている。
5、外側リンクプレート36、ピン28、ブシュ30、
及び上記フライト12取付用のアタッチメントは、その
材質としてオーステナイト系のSUS304(JIS規
格)のステンレス鋼が用いられている。このため、従来
のプラスチックにより形成されたチェンに比べて強度が
大きく、耐摩耗性が大きいと共に、プラスチックのよう
に伸びないのでその伸びを吸収する対策も必要がない。
オーステナイト系のSUS304のステンレス鋼により
形成されたチェン34はリサイクル利用を容易に行うこ
とができる。また上記オーステナイト系のSUS304
のステンレス鋼により形成されたチェン34は、従来の
マルテンサイト系のSUS403のステンレス鋼により
形成されたチェン14に比べて熱処理はできないが、腐
食し難いという利点を有している。
品がすべて同じ金属SUS304のステンレス鋼により
形成されることにより、異種金属を組立ててチェンを構
成した場合の不都合、すなわち水中で異種金属間に電位
差が生じ電流が流れて腐食するようなことを防止するこ
とができる。
り形成されたチェン34は、従来のSUS403のステ
ンレス鋼により形成されたチェン14の強度(19to
n)よりも強度が小さくなるが、従来のプラスチックに
より形成されたチェンの強度(3ton)よりも2倍も
大きい強度(6ton)を有するので問題はない。
な駆動スプロケットホイール16に掛け渡され、そのと
きチェン34のブシュ30は、駆動スプロケットホイー
ル16の歯16aに係止されると共に、歯溝16cに支
持される。
側には環状突起16bが形成されており、チェン34の
ブシュ30が歯16aに係止して歯溝16cに支持され
るときは、図3に示すように、そのリンクプレート3
5,36の各々の長さ中央部35b,36b(くびれ
部)は共に、駆動スプロケットホイール16の環状突起
16bの外周面に接触して支持されるようになってい
る。
イール16において、環状突起16bの外周面には、内
側リンクプレート35に対向する領域C1と、外側リン
クプレート36に対向する領域C2があり、上記領域C
1に内側リンクプレート35の長さ中央部35bが接触
すると共に、上記領域C2に外側リンクプレート36の
長さ中央部36bが接触するようになっている。
動スプロケットホイール16の歯溝16cにより支持さ
れるだけでなく、内側リンクプレート35及び外側リン
クプレート36の各々の長さ中央部35b,36bも上
記環状突起16bにより支持されるので、従来のように
チェン14が駆動スプロケットホイール16の歯溝16
cと環状突起16bの外周面の領域C1だけにおいて内
側リンクプレート24の最大幅部24aが点接触により
支持される場合に比べて、歯溝16cと、環状突起16
bの領域C1,C2において長さ中央部35b,36b
が線接触又は面接触により支持されるので、駆動スプロ
ケットホイール16におけるチェン34の支持荷重がさ
らに分散されて、互いの接触箇所の摩耗の低減の程度を
充分促進させることができる。
4を駆動スプロケットホイール16との関連において説
明したが、図5における従動スプロケットホイール1
8、テールスプロケットホイール20及び中間スプロケ
ットホイール22の各々との関連においても同様であ
る。
4の内側リンクプレート35、外側リンクプレート3
6、ピン28、ブシュ30、及び前記アタッチメントの
材質としてオーステナイト系のSUS304のステンレ
ス鋼を用いた場合について説明したが、SUS304以
外のオーステナイト系ステンレス鋼を用いても良い。
下水処理設備の中の沈殿池に設ける汚泥かき寄機に用い
られるチェン構造について説明したが、下水道の下水処
理設備以外の水処理設備の沈殿池に設ける汚泥かき寄機
にも本発明のチェン構造は適用することができる。
に述べてきたが、本発明は上記の実施の形態に限定され
るものではなく、本発明の技術的思想に基づいて、その
他にも各種の変更が可能なものである。
造によれば、内側リンクプレートと外側リンクプレート
とを連結する連結部材と、内側リンクプレートと外側リ
ンクプレートの各長さ中央部とがスプロケットホイール
により支持されているので、スプロケットホイールにお
けるチェンの支持荷重の分散と各部材間の摩耗の低減の
程度を充分促進することができる。
を示す図であり、図1(a)はその平面図、図1(b)
はその側面図である。
ットホイール16を示す図であり、図2(a)はその一
部正面図、図2(b)はその上半断面図である。
態のチェン34を示す一部拡大正面図である。
部拡大断面図である。
体を概略的に示す側面図である。
構造を示す図であり、図6(a)はその平面図、図6
(b)はその側面図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 水処理設備の汚泥かき寄機に用いられ、
スプロケットホイールにより支持されるチェン構造であ
って、 内側リンクプレートと外側リンクプレートとを連結する
連結部材と、 前記内側リンクプレートと前記外側リンクプレートの各
長さ中央部とが前記スプロケットホイールに接触して支
持されていることを特徴とするチェン構造。 - 【請求項2】 水処理設備の汚泥かき寄機に用いられ、
スプロケットホイールにより支持されるチェン構造であ
って、 内側リンクプレートと、これと連結部材により連結され
る外側リンクプレートとが、ほぼ同一の形状であること
を特徴とするチェン構造。 - 【請求項3】 前記内側リンクプレート、前記外側リン
クプレート及び前記連結部材をオーステナイト系ステン
レス鋼により形成したことを特徴とする請求項1又は2
に記載のチェン構造。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2001074293A JP4897147B2 (ja) | 2001-03-15 | 2001-03-15 | チェン構造 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (2)
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Family Applications (1)
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---|---|---|---|
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Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010188328A (ja) * | 2009-02-20 | 2010-09-02 | Asahi Tec Environmental Solutions Corp | チェーン伝動装置及び沈殿物掻寄装置 |
JP2012232851A (ja) * | 2012-07-23 | 2012-11-29 | Kubota Corp | 汚泥掻き寄せ機における無端チェーンの駆動構造 |
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US9364774B2 (en) | 2013-08-29 | 2016-06-14 | Senqcia Corporation | Chain structure |
JP2020040070A (ja) * | 2019-12-23 | 2020-03-19 | アクアインテック株式会社 | 汚泥かき寄せ装置 |
-
2001
- 2001-03-15 JP JP2001074293A patent/JP4897147B2/ja not_active Expired - Lifetime
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JP2015092116A (ja) * | 2015-01-26 | 2015-05-14 | アクアインテック株式会社 | チェーン伝動装置用ホイール |
JP2016075391A (ja) * | 2015-12-10 | 2016-05-12 | アクアインテック株式会社 | 伝動装置用チェーン |
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