JP2002272812A - 調剤システム - Google Patents

調剤システム

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JP2002272812A
JP2002272812A JP2001076615A JP2001076615A JP2002272812A JP 2002272812 A JP2002272812 A JP 2002272812A JP 2001076615 A JP2001076615 A JP 2001076615A JP 2001076615 A JP2001076615 A JP 2001076615A JP 2002272812 A JP2002272812 A JP 2002272812A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】識別情報読取方式でも、薬剤容器の適正配置が
確実に維持され、薬剤容器の収納作業が迅速かつ的確に
行える調剤システムを実現する。 【解決手段】多数の薬剤容器13を収納した複数の調剤
機器10と、薬剤容器13の識別情報7を読み取る多数
の読取装置8と、調剤機器10が自己の薬剤容器13に
ついて識別情報7と収納許可情報9との照合を行う調剤
システムに、或る調剤機器で照合に用いた識別情報を用
いて他の調剤機器の収納許可情報との照合を行う広域照
合手段40を設ける。また、他の読取装置43で読み取
った識別情報と収納許可情報9a〜9cとを照合してそ
の収納箇所を選定する。さらに、照合結果に基づいて収
納先を案内する行先案内手段44,45,48を設け
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、複数・多数の調
剤機器を含み、病院薬局等に設置されて調剤業務に用い
られる調剤システムに関し、詳しくは、幾つかの調剤機
器がそれぞれ多数の薬剤容器を収納するようになってい
る調剤システムに関する。
【0002】
【従来の技術】錠剤分包機や注射薬払出装置などの調剤
機器では、錠剤フィーダや薬剤カセット等の薬剤容器に
各種の薬剤を種類分けして収容しておき、処方箋やそれ
に基づく調剤指示に従って所望の薬剤を所望の量だけ取
り出せるようになっている。また、多くの機種で、薬剤
容器への薬剤補充が容易に行えるよう薬剤容器が着脱可
能となっているが、その際に装着先を誤ることの無いよ
う、薬剤容器の装着先を対応するものに限定する手段が
付加されている。
【0003】そのような手段として、キー(突子)と溝
(穴)との位置合わせ等を利用した機械的なものもある
が、コストや,柔軟性,拡張性,小形化といった観点か
ら、次の識別情報読取方式が主流になりつつある。すな
わち、それぞれの薬剤容器に異なる識別番号を付してお
いて、それを電気的に又は磁気的に読み取り、予め設定
されている収納許可情報とその読取情報とを照合して、
不一致時には警報を発するようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな識別情報読取方式では、キー溝の嵌合が成立しない
と装着そのものが完遂しないものと異なり、照合結果と
は無関係に装着自体は行える。また、従来の調剤システ
ムでは、個々の調剤機器ごとに1回しか照合が行われな
い。そこで、照合の仕方等に工夫を加味して、より確実
に各薬剤容器がそれぞれの適正個所に配置されるように
することが、技術的な課題となる。
【0005】さらに、照合不成立時に警報が発せられる
と、そこに装着してはいけないということは直ちに判っ
ても、何処に装着し直せば良いかということまで直ちに
判るわけではなく、そのような場合、装着先を探すのに
手間が掛かっていた。そこで、照合結果等を利用して簡
便に、装着先が迅速に判るようにすることも、更なる課
題となる。
【0006】この発明は、このような課題を解決するた
めになされたものであり、識別情報読取方式でも薬剤容
器の適正配置が確実に維持される調剤システムを実現す
ることを目的とする。また、この発明は、さらに薬剤容
器の収納作業が迅速かつ的確に行える調剤システムを実
現することも目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】このような課題を解決す
るために発明された第1乃至第5の解決手段について、
その構成および作用効果を以下に説明する。
【0008】[第1の解決手段]第1の解決手段の調剤
システムは、出願当初の請求項1に記載の如く、それぞ
れが多数の(薬剤瓶や薬剤フィーダ等の)薬剤容器を収
納しうる複数の(調剤台や自動調剤装置等の)調剤機器
と、それら(薬剤容器)の収納箇所に臨んで設けられ該
当個所に収納された薬剤容器に付されている識別情報を
読み取る多数の読取装置とを備え、前記調剤機器それぞ
れが自己に収納された薬剤容器について読み取った識別
情報と予め設定されている収納許可情報との照合を行う
調剤システムであって、前記調剤機器の何れかで照合が
行われると(少なくともその照合結果が否定的なときに
は)そのときの識別情報を用いて(前記調剤機器のう
ち)他の調剤機器の収納許可情報について照合を行う広
域照合手段が(前記調剤機器とは別に若しくはその何れ
かに集中して又は前記調剤機器の幾つかに分散して)設
けられているものである。
【0009】このような第1の解決手段の調剤システム
にあっては、薬剤容器がそれぞれの適正位置に収納され
たか否かの確認が、薬剤容器の収納先の調剤機器毎に行
われるのに加えて、収納先以外の調剤機器についても随
時または必要に応じて行われる。このように広狭の多重
チェックが行われるようにしたことにより、薬剤容器の
適正配置がより確実に維持されることとなる。
【0010】[第2の解決手段]第2の解決手段の調剤
システムは、出願当初の請求項2に記載の如く、上記の
第1の解決手段の調剤システムであって、前記収納箇所
とは別に設けられ(前記調剤機器から外された前記薬剤
容器または他の薬剤容器などの)薬剤容器に付されてい
る識別情報を読み取り可能な他の読取装置を備え、これ
で読み取った識別情報と前記調剤機器の又は前記広域照
合手段の収納許可情報との照合を(前記広域照合手段が
又は他の付加手段が)行ってその収納箇所を選定するも
のである。
【0011】このような第2の解決手段の調剤システム
にあっては、薬剤容器の収納先が不明なときや判然とし
ないときなど、その識別情報を読み取らせれば直ちに収
納箇所や収納先の装置あるいは収納先の有無などが判る
ので、薬剤容器の収納作業が迅速かつ的確に行えること
となる。
【0012】[第3の解決手段]第3の解決手段の調剤
システムは、出願当初の請求項3に記載の如く、上記の
第1,第2の解決手段の調剤システムであって、(前記
広域照合手段の一部として又は他の付加手段として)行
先案内手段が設けられ、この行先案内手段は、(前記広
域照合手段または他の付加手段による)前記照合の結果
に基づいて、(許可されていて適正に収納)可能な収納
先を、(常に又は選択的に音声や画面表示等で)案内す
るようになっている、というものである。
【0013】このような第3の解決手段の調剤システム
にあっては、判明した薬剤容器の収納先が積極的に案内
されるので、薬剤容器の収納作業がより迅速かつ的確に
行える。
【0014】[第4の解決手段]第4の解決手段の調剤
システムは、出願当初の請求項4に記載の如く、上記の
第1,第2の解決手段の調剤システムであって、前記調
剤機器それぞれに音声出力手段が付設され、(前記広域
照合手段が又は他の付加手段がそれによる)前記照合の
結果に基づいて前記調剤機器のうちから収納先の調剤機
器を選出するとともに(前記音声出力手段のうち)その
選出した調剤機器のところ(の音声出力手段を介してそ
こ)から音声にて呼び込みを行うものである。
【0015】このような第4の解決手段の調剤システム
にあっては、判明した薬剤容器の収納先が積極的かつ明
瞭に案内されるので、薬剤容器の収納作業がより一層迅
速かつ的確に行える。
【0016】[第5の解決手段]第5の解決手段の調剤
システムは、出願当初の請求項5に記載の如く、上記の
第1〜第4の解決手段の調剤システムであって、前記読
取装置が書込も行える読書装置であり、而も、(その読
取装置を用いて)該当個所に収納された薬剤容器に対し
その識別情報を維持して該当調剤機器に関する付加情報
を追記する手段が設けられている、というものである。
【0017】このような第5の解決手段の調剤システム
にあっては、複数の薬剤容器に同じ識別情報を割り当て
ても、一度収納すればその調剤機器に関する付加情報が
自動的に追加されて、収納先が明瞭に確立されるので、
同一構成の又は類似構成の調剤機器が並設されるような
大規模システムでも、多数の薬剤容器に識別情報を割り
振るのが、容易に行えることとなる。
【0018】
【発明の実施の形態】このような解決手段で達成された
本発明の調剤システムについて、これを実施するための
形態を幾つか説明する。
【0019】[第1の実施の形態]本発明の第1の実施
形態は、上述した解決手段の調剤システムであって、前
記調剤機器の何れかに次の薬剤フィーダが装着されてい
るものである。すなわち、その薬剤フィーダは、薬剤を
収容する容器部と、その中で回転可能に設けられた整列
盤と、前記容器部と前記整列盤との環状間隙の端部に形
成された排出口に対向させて設けられ前記環状間隙の一
部を仕切る仕切板とを備えた薬剤フィーダにおいて、前
記容器部および前記整列盤が硬質部材からなり、前記仕
切板が軟質部材からなる、というものである。ここで、
上記の「硬質」か「軟質」は、ヤング率等の弾性率が相
対的に大きいか小さいかによって決められる。部材の破
損や永久変形を招かない通常の使用状態では、一時的な
変形による緩衝やにげが重要であり、弾性限は問題とな
らないからである。なお、塑性変形した損傷部品の交換
まで考慮すれば、硬質の整列盤等の弾性限が交換容易な
軟質の仕切板の弾性限を上回る方が良い。
【0020】このような薬剤フィーダにあっては、容器
部に錠剤等の薬剤を収容しておいて整列盤を回転させる
と、その回転に伴い、収容薬剤が環状間隙に落ちて整列
させられるとともに順に排出口の上へ送られてそこから
落下排出させられる。また、そのとき排出薬剤の上に来
ていた他の薬剤は、仕切板の上に乗り上げて排出口への
落下を阻止されるが、その仕切板が従来の堅い部材から
軟質のものに変わっていることから、そのときの薬剤と
仕切板との当たり具合が従来より多少強くなっても、仕
切板の端部等の一時的変形によってショックが緩和され
るので、薬剤の損傷は回避される。これにより、仕切板
の取付位置の精度すなわち環状間隙の排出口側端面から
仕切板までの高さ精度を従来より緩和しても、従来と同
等かそれ以上に適切な動作結果が得られることとなり、
その結果、仕切板の高さ調整が楽になる。
【0021】[第2の実施の形態]本発明の第2の実施
形態における薬剤フィーダは、上記第1の実施形態のも
のであって、前記仕切板に鈎爪等の第1係着部が形成さ
れ、前記仕切板の保持部に小孔等の第2係着部が複数形
成され、前記第2係着部が何れも前記第1係着部に適合
している、というものである。このような薬剤フィーダ
にあっては、仕切板の装着が、複数の第2係着部のうち
から取扱対象薬剤に適合するものを選び出してそこに第
1係着部を係着させることで、行われる。仕切板をずら
したり傾けたりしながらネジ止めすることは行われな
い。これにより、仕切板の高さが微妙で難しい調整でな
く簡単な選択にて設定され、その仕切板はやはり簡単な
係着にて保持されることとなる。しかも、そのようにし
ても、仕切板が柔らかいものになっていてその取付位置
精度が緩和されているので、薬剤損傷のおそれはない。
その結果。仕切板の高さ調整が不要となる。
【0022】[第3の実施の形態]本発明の第3の実施
形態における薬剤フィーダは、上記第1,第2の実施形
態のものであって、多数の隔壁が、前記整列盤の側周面
に列設されて前記環状間隙を区分しており、それら隔壁
間の距離が前記仕切板と前記排出口との距離より短く、
且つ、何れの隔壁も前記環状間隙のうち前記仕切板と前
記排出口との間を通る環状部分に収まっている、という
ものである。
【0023】仕切板の材質を堅いものから柔らかいもの
に変えてその取付位置精度が緩和されたことにより、仕
切板の取付位置の精度すなわち環状間隙の排出口側端面
から仕切板までの高さ精度を従来より緩和しても、さら
に予備整列を省いても、従来と同等かそれ以上に適切な
動作結果が得られる。その結果、仕切板より高いところ
にまで隔壁を設け無くても、カプセル剤も含めてほとん
どの薬剤を適切に処理することが可能となるので、従来
は隔壁を複列化せざるを得なかった薬剤フィーダであっ
ても、すなわち一瞥で視認可能なほど隔壁間の距離が仕
切板と排出口との距離より短い薬剤フィーダであって
も、隔壁が単列で済み、薬剤の収容効率が良くなる。し
たがって、この実施形態によれば、取扱対象がカプセル
剤等であっても収容効率が良く而も仕切板の高さ調整が
楽な薬剤フィーダを実現することができる。
【0024】[第4の実施の形態]本発明の第4の実施
形態における薬剤フィーダは、上記第1〜第3の実施形
態のものであって、前記仕切板のうち前記環状間隙に来
る部分が鋸歯状または櫛歯状に形成されている、という
ものである。このような薬剤フィーダにあっては、仕切
板のうち薬剤と最も強く当接するところである環状間隙
内の部分が、鋸歯状または櫛歯状に形成されて、さらに
変形し易くなっているので、ショック緩和の働きが向上
する。したがって、この実施形態によれば、収容効率が
良く而も仕切板の高さ調整が一層楽な薬剤フィーダを実
現することができる。
【0025】[第5の実施の形態]本発明の第5の実施
形態における薬剤フィーダは、上記第1〜第4の実施形
態のものであって、前記整列盤の外周面に溝が形成さ
れ、その溝に前記仕切板の先端が遊挿されている、とい
うものである。このような薬剤フィーダにあっては、仕
切板の先端に生じる不所望な上下方向変位が溝によって
抑制される。これにより、仕切板をその基部・基端側で
支持して挿着するような保持態様を採用していても、先
端の過剰変形を気にしないで仕切板を更に柔らかくする
ことが可能となるので、より広範な材質や形状の薬剤を
適切に取り扱うことができる。したがって、この実施形
態によれば、収容効率が良く而も仕切板の高さ調整が一
層楽な薬剤フィーダを実現することができる。
【0026】[第6の実施の形態]本発明の第6の実施
形態における薬剤フィーダは、上記第1〜第5の実施形
態のものであって、見本収納室の形成された蓋が前記容
器部に対し開閉可能に連結されている、というものであ
る。このような薬剤フィーダにあっては、仕切板が柔ら
かくなって取付位置精度が緩和されていることに加え
て、蓋が開閉しても容器部から離れないようになってい
る。これにより、仕切板の高さ変更等のために薬剤フィ
ーダから薬剤を抜き取った後や、収容薬剤を排出し終え
て薬剤フィーダが空になったとき等、薬剤フィーダに薬
剤を補充するに際して、見本が蓋と一緒に離れてしまう
ことが無いので、容易かつ確実に作業が行われる。した
がって、この実施形態によれば、収容効率が良く而も仕
切板の高さ調整に加えて薬剤補充も楽な薬剤フィーダを
実現することができる。
【0027】このような解決手段や実施形態で達成され
た本発明の調剤システムについて、これを実施するため
の具体的な形態を、以下の第1〜第8実施例により説明
する。図1に示した第1実施例は、上述した第1〜第3
の解決手段を具現化したものであり、図2に示した第2
実施例は、上述した第1〜第4の解決手段を具現化した
ものであり、図3に示した第3実施例は、その変形例で
ある。また、図4に示した第4実施例は、上述した第1
〜第5の解決手段を具現化したものである。また、図5
〜図9に示した第5実施例は、上述した第1,第2の実
施形態を具現化したものであり、図10〜図12に示し
た第6実施例は、上述した第3実施形態を具現化したも
のであり、図13に示した第7実施例は、上述した第
4,第5の実施形態を具現化したものであり、図14に
示した第8実施例は、上述した第6の実施形態を具現化
したものである。
【0028】
【第1実施例】本発明の調剤システムの第1実施例につ
いて、その具体的な構成を、図面を引用して説明する。
図1は、その概要構成を示しており、(a)が全体ブロ
ック図、(b)が錠剤分包機の内部構造を示す模式図、
(c)がそれに多数組み込まれている薬剤フィーダの側
面外観図、(d)がその縦断側面図である。
【0029】この調剤システムは(図1(a)参照)、
複数台(図では3台)の錠剤分包機10(調剤機器)を
備えたものであるが、それに加えて別体の広域照合手段
40も設けられている。この広域照合手段40の広域照
合装置本体41と各錠剤分包機10とは、装置間通信手
段33によって通信可能に接続されていて、情報収集や
交信等を行えるようになっている。
【0030】錠剤分包機10は(図1(b)参照)、代
表的な自動調剤装置であり、その詳細な構成等は後述す
るが、各種の薬剤1(錠剤等)を種類分けして収容した
薬剤フィーダ13が多数設けられている。そして、調剤
指示等に従って、マイクロプロセッサシステム等からな
るコントローラ18の制御下で、該当する薬剤フィーダ
13から必要個数の薬剤1を排出させるとともに、それ
を服用単位や施用単位で区分しながら包装帯2にて分包
するようになっている。
【0031】薬剤フィーダ13は(図1(c),(d)
参照)、大抵、薬剤補充作業の容易化等のために容器部
13b(薬剤容器)がベース13kに対して着脱しうる
ようになっており、さらに、装着した容器部13bとベ
ース13kとの照合等を可能とするために、容器部13
bにはデータキャリア7(識別情報の担体)が付設さ
れ、ベース13kにはデータリーダ8(読取装置)が付
設されている。また、それぞれのデータキャリア7には
付設先の容器部13b毎に割り振られた識別番号(薬剤
容器の識別情報)が記憶保持されている。そして、容器
部13bをベース13kに装着すると、そのデータキャ
リア7からその収納箇所に臨んで設けられているデータ
リーダ8によって識別番号が読み取られるようになって
いる。
【0032】読み取った識別番号は装置内通信手段6を
介してコントローラ18に通知されるようになっている
が(図1(a)参照)、コントローラ18には、上述の
分包制御を担う基本処理ルーチンに加えて、その識別番
号に基づく照合を行うために、自己照合ルーチン31
と、照合依頼ルーチン32と、収納許可情報9とがイン
ストールされている。
【0033】収納許可情報9は、検索可能なテーブル形
式等のデータ構造で予め設定され、停電等でも揮発しな
いようコントローラ18に付属のハードディスク等に保
持されている。この収納許可情報9には、データキャリ
ア7に書き込まれた各々の識別番号に対して、該当容器
部13bを装着して良いベース13k及びデータリーダ
8(収納箇所)の配置情報が設定されているが、その設
定範囲は、該当調剤機器(自己)に収納される薬剤フィ
ーダ13及びその収納箇所に関するデータにとどまって
いる。
【0034】自己照合ルーチン31は、データキャリア
7から読み取った識別番号を何れかのデータリーダ8か
ら受け取ると、その識別番号を用いて収納許可情報9の
データ検索を行って、該当薬剤フィーダ13の収納先と
して許可されている配置情報を求め、さらに、その許可
情報と識別番号との照合を行い、その照合結果が肯定的
なものであれば、警報を発することなく該当薬剤フィー
ダ13を自動調剤の制御対象に加える。これに対し、照
合結果が否定的なときには、警報を発するとともに、照
合依頼ルーチン32を起動する、といった処理を行うよ
うになっている。
【0035】照合依頼ルーチン32は、自己照合ルーチ
ン31によって照合が行われたときの識別番号を自己照
合ルーチン31から受け取り、その識別番号を広域照合
依頼電文に含ませて装置間通信手段33経由で広域照合
装置本体41へ送信する、といった処理を行う。これに
より、錠剤分包機10はそれぞれが自己に収納された薬
剤容器について読み取った識別情報と予め設定されてい
る収納許可情報との照合を行うとともに、その照合結果
が否定的なときには広域照合手段40に更なる照合処理
を委ねるものとなっている。
【0036】広域照合手段40は(図1(a)参照)、
パーソナルコンピュータ等からなり情報処理を行う広域
照合装置本体41と、総ての調剤機器の収納許可情報9
すなわち図示の例で言えば或る錠剤分包機10の収納許
可情報9aと他の錠剤分包機10の収納許可情報9bと
更に別の錠剤分包機10の収納許可情報9cとの等価物
を保持する記憶装置42と、各錠剤分包機10における
薬剤フィーダ13の収納箇所とは別に設けられているが
データリーダ8と同様のものであるためそれら錠剤分包
機10から外された薬剤フィーダ13やその他の薬剤容
器でもデータキャリア7の付設されている薬剤容器であ
ればそのデータキャリア7から識別番号を読み取り可能
なデータリーダ43(他の読取装置)と、行先案内等を
画面表示するためのディスプレイ44と、行先案内等を
音声出力するためのスピーカ45とを具えている。
【0037】そのうち広域照合装置本体41には、情報
収集ルーチン46と広域照合ルーチン47と行先案内ル
ーチン48とがインストールされており、情報収集ルー
チン46の処理によって、各錠剤分包機10の収納許可
情報9a,9b,9cが装置間通信手段33を介して自
動収集され記憶装置42に区分して転記されるようにな
っている。
【0038】また、広域照合ルーチン47は、何れかの
錠剤分包機10から広域照合依頼電文を受け取ると、そ
れに含まれていた識別番号を用いて収納許可情報9a,
9b,9cを検索等しながら、その依頼電文を発した錠
剤分包機10の他の錠剤分包機10についても収納許可
情報と識別番号との照合を行う。この広域照合ルーチン
47は、データリーダ43を用いて識別番号が読み取ら
れたときにも起動され、その識別番号についても広域照
合を行うが、何れの場合でも、照合結果は行先案内ルー
チン48に引き渡されるようになっている。
【0039】行先案内ルーチン48は、広域照合の結果
を受け取ると、それに基づいて即ち照合時の検索状況等
から直ちに或いは必要であれば追加の探索等も行って、
薬剤フィーダ13等の適切な収納箇所を選定する処理を
行う。そして、確定できればその収納先を、確定できな
ければ収納先が無いことを、ディスプレイ44に画面表
示するとともに、スピーカ45から合成音声にて出力す
る、といった処理を行う。これにより、広域照合手段4
0は、照合の結果に基づいて、許可されていて適正に収
納可能な収納先を選択的に音声や画面表示等で案内する
ものとなっている。
【0040】この第1実施例の調剤システムについて、
その使用態様及び動作を説明する。個々の錠剤分包機1
0による分包動作等は従来通りなので、そのような調剤
動作に関する説明は割愛して、以下、薬剤補充等を行っ
た薬剤フィーダ13を装着させるときの照合動作等につ
いて述べる。
【0041】薬剤フィーダ13の装着箇所について見当
がついているときには、作業者は、目指す錠剤分包機1
0のベース13kに容器部13bを乗せる。そうする
と、自動的に、そのデータキャリア7から該当箇所のデ
ータリーダ8によって識別番号が読み取られ、その識別
番号を用いて装着先の錠剤分包機10では自己照合ルー
チン31による自己照合が行われる。そして、その照合
結果が肯定的であれば、その薬剤フィーダ13は何ら問
題無く以後の自動分包に供される。
【0042】これに対し、その自己照合の結果が否定的
なときには、照合依頼ルーチン32の処理によって、そ
の装着先の錠剤分包機10から広域照合手段40に対し
て広域照合の処理が依頼される。すると、それに応じ
て、広域照合手段40では、情報収集ルーチン46によ
って各錠剤分包機10から収納許可情報9a,9b,9
cが収集され、広域照合ルーチン47によって依頼の識
別番号と収納許可情報9a,9b,9cとの照合が行わ
れる。その際、収納許可情報9a,9b,9cが既に収
集されていれば、その処理は省いて速やかに、照合処理
が実行される。
【0043】その広域照合によって薬剤フィーダ13の
適切な収納箇所が判明すれば、行先案内ルーチン48に
よって、それを装着すべき錠剤分包機10及びベース1
3kに関する配置情報が例えば何号機の何段何列目とい
った情報がディスプレイ44に表示されると同時にスピ
ーカ45から音声にて報される。広域照合によっても薬
剤フィーダ13の収納箇所が不明のときは、その旨の警
告が発せられる。
【0044】また、薬剤フィーダ13の装着箇所につい
て見当がついていないときには、作業者は、その薬剤フ
ィーダ13を広域照合手段40のデータリーダ43のと
ころへ持って行く。そうすると、広域照合手段40で
は、自動的に、その薬剤フィーダ13のデータキャリア
7からデータリーダ43によって識別番号が読み取ら
れ、さらに、その識別番号を用いて広域照合ルーチン4
7による広域照合の処理や行先案内ルーチン48による
行先案内の処理が行われて、適切な収納箇所の情報提示
がなされる。又は不明な旨の警告が発せられる。
【0045】こうして、この調剤システムにあっては、
薬剤補充を終えた後などに薬剤容器を何処に収納すべき
であったか判然としなくなったような場合でも、作業者
は、適切な収納箇所を簡単に知ることができるので、迅
速かつ的確に作業を済ませられるばかりか、精神的な負
担も軽減される。しかも、システム全体における薬剤容
器の配置は確実に適正な状態に維持される。
【0046】
【第2実施例】図2に全体ブロック図を示した本発明の
調剤システムが上述した第1実施例のものと相違するの
は、錠剤分包機10それぞれにスピーカ50(音声出力
手段)が付設された点と、それを利用して音声による案
内を行う行先案内ルーチン51及び呼込案内ルーチン5
2が各コントローラ18に追加インストールされている
点である。また、それに伴い、広域照合装置本体41の
広域照合ルーチン47や行先案内ルーチン48も、機能
拡張されて、照合結果や行先案内情報を照合依頼元の錠
剤分包機10に返送するとともに、多数の錠剤分包機1
0のうちから適正な装着先の錠剤分包機10を選出して
そこにも装置間通信手段33経由で通知するようになっ
ている。
【0047】行先案内ルーチン51は、広域照合手段4
0から受信した広域照合の結果に基づき、自機のスピー
カ50を介して合成音声で、該当薬剤フィーダ13の適
正な収納先を報せるようになっている。呼込案内ルーチ
ン52は、広域照合手段40から受信した広域照合の結
果に基づき、自機のスピーカ50を介して合成音声で、
該当薬剤フィーダ13の適正な収納箇所を報せるように
なっている。
【0048】この場合、作業者は、薬剤フィーダ13の
装着を試みた錠剤分包機10のところで適切な行き先を
音声にて知らされるうえ、その行き先の近くまで行けば
目的の錠剤分包機10から音声にて呼び込まれるので、
迷うことなく簡単に、薬剤容器を適正箇所に付け替える
ことができる。その結果、薬剤容器の収納作業が一層迅
速かつ的確に行えることとなる。
【0049】
【第3実施例】図3に全体ブロック図を示した本発明の
調剤システムが上述した第2実施例のものと相違するの
は、広域照合手段が調剤機器の幾つかに分散して設けら
れている点である。
【0050】具体的には、広域照合装置本体41が省か
れ、広域照合ルーチン47が各錠剤分包機10のコント
ローラ18それぞれにインストールされる。また、照合
依頼ルーチン32は装置間通信手段33を介して広域照
合依頼の電文を総ての錠剤分包機10へ一斉に送信する
ように改造される。さらに、広域照合ルーチン47は、
電文に含まれる識別番号を用いて自機の収納許可情報9
(図の例では収納許可情報9a,9b,9cの何れか一
つずつ)を検索することで、広域照合を分担して並列に
処理するように改造される。
【0051】この場合、何れかの錠剤分包機10から広
域照合依頼電文が発せられると、総ての錠剤分包機10
で並行して分担部分の照合処理が行われる。そして、そ
れらの照合結果に基づいて適正な装着先の錠剤分包機1
0が選出されると、照合依頼元の錠剤分包機10では行
先案内ルーチン51が起動され、選出された錠剤分包機
10では呼込案内ルーチン52が起動される。こうし
て、この場合も、作業者は、薬剤容器の装着試行場所で
行き先を音声にて知らされるとともに、その行き先の近
くでは音声による呼び込みも受けるので、やはり迷うこ
となく簡単に、薬剤容器を適正箇所に付け替えることが
できる。
【0052】
【第4実施例】図4(a)に全体ブロック図を示し同図
(b),(c)に識別番号のデータ構造を示した本発明
の調剤システムが上述した第3実施例のものと相違する
のは、データリーダ8がデータキャリア7に対して読み
取りに加えて書き込みも行える読書装置になっている点
と、各錠剤分包機10のコントローラ18に一括更新ル
ーチン62(付加情報変更手段)と個別追記ルーチン6
3(付加情報追記手段)とが追加インストールされてい
る点である。
【0053】一括更新ルーチン62は、装置間通信手段
33等を介して複写元の錠剤分包機10の収納許可情報
9を自己の錠剤分包機10に複写し、それに自己の調剤
機器番号を付加して自機の収納許可情報9を一気に作り
上げるようになっている。図4(a)に例示の場合、左
側の錠剤分包機10からその収納許可情報9aを右側の
錠剤分包機10にコピーしてから(二点鎖線の矢印を参
照)、その情報のうち調剤機器番号部分を右側の錠剤分
包機10の調剤機器番号そのもの又はそれに対応した値
で書き替えることで、収納許可情報9bが作成される。
【0054】個別追記ルーチン63は、例えば下位12
ビットの薬剤容器識別番号部分7bには有効な値が書き
込まれているが例えば上位8ビットの調剤機器番号部分
7aには有効な値が書き込まれていないデータキャリア
7(図4(b)参照)付きの薬剤フィーダ13が装着さ
れて、そのベース13kに設けられているデータリーダ
8で情報読取が行われると、そのデータリーダ8を用い
てそこに収納された薬剤フィーダ13のデータキャリア
7に対し機器番号部分7aだけの書込を行うか或いは読
み取った識別番号部分7bに機器番号部分7aを組み合
わせて書き替えを行うものであり(図4(c)参照)、
その際に機器番号部分7aには自機の調剤機器番号その
もの又はそれに対応した値を付加するようになってい
る。
【0055】この場合、新たな錠剤分包機10がシステ
ムに追加されたときに、それと同一構成の又は同様な構
成の錠剤分包機10が既に存在していた場合、一括更新
ルーチン62を起動することで簡単に而も迅速に、収納
許可情報9を作り上げることができる。
【0056】また、薬剤フィーダ13のデータキャリア
7への識別番号書込についても、データリーダ8と同様
のデータライタ61(読書装置)を持つ識別情報書込装
置60等を用いてデータキャリア7に薬剤フィーダ13
の識別番号を書き込む際に(図4(a)参照)、薬剤容
器識別番号部分7bにだけ書き込みを行い(図4(b)
参照)、それを目的の錠剤分包機10に装着すれば、最
初の装着のときだけ機器番号部分7aが自動で満たされ
(図4(c)参照)、以後の脱着に際しては上述したよ
うな照合が行われる。
【0057】したがって、同一構成の又は同様な構成の
錠剤分包機10を複数台設ける場合や、既存の錠剤分包
機10と同一構成の又は同様な構成の新たな錠剤分包機
10を追加する場合など、錠剤分包機10一台分の薬剤
フィーダ13に対して識別番号の割り振りを行えば足
り、他の錠剤分包機10の薬剤フィーダ13に対しては
同じ作業を繰り返せば良いので、調剤システムが大規模
なものであっても、多数の薬剤容器に識別情報を割り振
るのが容易に行える。
【0058】
【第5実施例】本発明の調剤システムの第5実施例につ
いて、先ず上述の各システムに用いられている錠剤分包
機10および薬剤フィーダ13を詳述し、次にそれを改
良した薬剤フィーダ20を詳述する。
【0059】先ず、錠剤分包機10について詳述する
と、図5(a)に外観斜視図を示すとともに図1(b)
に内部模式図を示したが、錠剤分包機10は、多数の薬
剤フィーダ13と、これらの薬剤フィーダ13から排出
された薬剤1を収集する薬剤収集機構14,15と、こ
の薬剤収集機構14,15から受けた薬剤1を包装する
包装装置17とを備え、処方に応じて適宜の薬剤フィー
ダ13から薬剤を排出させ、それを薬剤収集機構14,
15で収集して下方の薬剤投入部16へ送り込み、さら
に包装装置17で分包するものである。
【0060】すなわち、錠剤分包機10の筐体内には、
上の方に薬品庫11が設けられるとともに、下の方に包
装装置17が設けられ、さらに、これらの間を薬剤収集
機構としての導管14及び収集部材15が連絡している
が、薬品庫11には、個々にスライドしうる複数の薬剤
収納庫12が横に並べて配設され、それぞれの薬剤収納
庫12には、数個から数十個の着脱可能な薬剤フィーダ
13が縦横に並べて格納されている。
【0061】各薬剤フィーダ13は、多数の薬剤をスト
ックする容器部と指定錠数だけ薬剤を排出する機構とを
具えており、これらには薬品の種類ごとに分けて各種の
薬剤が収容されている。具体的には(図1(c)及び
(d)参照)、蓋13aの付いた容器部13bと、隔壁
13dの周設された整列盤13cとが、枠板13eに取
り付けられていて、筒部13gを介して13cが回転さ
せられると、容器部13b内の薬剤1が隔壁13dの間
へ次々に入って整列するとともに、排出口13fから逐
次一錠づつ落下するようになっている。さらに、薬剤フ
ィーダ13は、薬剤収納庫12に取り付けられたベース
13kに対して容易に着脱しうるように、モータ13j
の回転がスプライン軸13iを介して筒部13gに伝達
されるものとなっている。
【0062】薬剤収納庫12には(図1(b)参照)、
ほぼ中央を上下に延びた導管14が組み込まれるととも
に、各薬剤フィーダ13の排出口13fがベース13k
の貫通口13h及び適宜の延長管路等を経て近くの導管
14に連通している。そして、薬剤フィーダ13から排
出された薬剤1は、貫通口13hを経て導管14へ導か
れ、導管14内を自然落下して、収集部材15へ案内さ
れる。このような導管14は、それぞれの薬剤収納庫1
2毎に設けられる。これにより、収集機構のうち導管1
4は、多数の薬剤フィーダ13間を並行して走る複数の
案内路部分となっている。
【0063】収集部材15は、薬品庫11の下方であっ
て包装装置17の上方にあたるところに組み込まれ、上
部開口が総ての導管14の下端をカバーするほどに大き
く開く一方、下部開口が包装装置17の薬剤投入部16
に向けて絞られており、何れの導管14によって案内さ
れた薬剤1でも下部開口へ向けて集めて包装装置17へ
送り込むものである。これにより、収集機構のうち収集
部材15は、総ての導管14から包装装置17に至る共
通路部分となっている。
【0064】そして、用量や用法等を記した処方箋等の
指定に基づく操作パネル19の操作や上述したような入
力装置9での入力あるいは処方オーダリングシステム4
5からの送信などによる調剤指示に応じて、コントロー
ラ18の制御の下、幾つかの薬剤フィーダ13から排出
された薬剤1は、各導管14を介して収集部材15内へ
落下し、その収集部材15で集められて、その下方の出
口から包装装置17の薬剤投入部16へ投入される。こ
のような薬剤収集経路を経て、薬剤1は、包装装置17
によって包装帯2に分包される。包装装置17は、包装
帯2を所定長ずつ送り出すとともに加熱シーリングしな
がら分包を行う。こうして、薬剤の自動分包に際し、適
宜の薬剤フィーダ13から収集機構14,15を経て包
装装置17へ薬剤1が一錠またはその倍数ごとに供給さ
れるのである。
【0065】さらに、その薬剤フィーダ13について詳
述すると(図5(d),(e)参照)、そのカセット部
分には、薬剤1を収容する容器部13bや,その中で回
転可能な整列盤13c,これから容器部13bとの環状
間隙に突き出た薬剤整列用の隔壁13d,環状間隙の下
端に形成された排出口13f等が設けられている。ま
た、整列盤13cの回転に伴って排出口13f上に来た
隔壁13d間の薬剤1が排出口13fへ落下した後にそ
の上方から未整列の薬剤1が不所望に入り込まないよ
う、環状間隙の一部を水平に仕切る金属製の仕切板13
mが、排出口13fに対向させた状態で排出口13fの
上方に設けられている。
【0066】そして、玉剤(図5(b),(c)参照)
等からなる薬剤1を整列させるためにその形状に対応し
て(図5(d),(e)参照)、環状間隙の隙間Dが、
薬剤1の外寸であって互いに直交する3方向の寸法のう
ち最も小さいものより僅かに大きくされ、隔壁13d間
の距離である幅Wが、中間の外寸より僅かに大きくさ
れ、仕切板13mと排出口13fとの距離である高さH
が、最大の外寸より僅かに大きくされる。例えば、薬剤
1の形状が直径Mより厚さLの小さい円板状のものであ
る場合(図5(b),(c)参照)、円盤状や多角形な
ど近い形状の薬剤1についても同様であるが、薬剤フィ
ーダ13において対応する隙間D,幅W,高さHは、そ
れぞれ、厚さL,直径M,直径Mより少しだけ大きな寸
法にされる(図5(d),(e)参照)。
【0067】それらの寸法のうち、隙間Dや幅Wについ
ては寸法誤差の許容度が比較的大きいことから、容器部
13bや整列盤13cは硬質プラスチック等から射出成
形等にてそれぞれ作成した後に組み立てれば適切に作動
するが、高さHについては、隔壁13dの間に入ってい
る他の薬剤の上に乗ったり隔壁13dの上に乗っていた
りして隔壁13dの間に落下できないまま整列盤13c
の回転に伴って仕切板13mに向かって来る薬剤1が仕
切板13mの上に乗り上げる際に仕切板13mの端部に
よって削られたり凹まされたりしないよう、寸法誤差を
小さくする必要があるので、仕切板13mをネジ13p
でサポート13nに取り付けて固定する際には、細心の
注意を払って、取付位置の調整を行っていた。
【0068】しかしながら、このような調整作業には、
その度に工数がかかるうえ、熟練者がなかなか育たな
い、といった不都合がある。しかも、その調整は、薬剤
フィーダの製造時や錠剤分包機への装着時ばかりか、容
器部から整列盤を抜き取って薬剤フィーダ内部の清掃を
行った後や、分解修理の後など、使用に伴っても行われ
る。そこで、仕切板の高さ調整が楽に行えるよう、或い
は仕切板の高さ調整が不要になるようにすべく、仕切板
等に改良が施されて、薬剤フィーダ13が薬剤フィーダ
20となる。
【0069】次に、改良された薬剤フィーダ20につい
て、その具体的な構成を、図面を引用して説明する。図
6は、その要部構造を示し、(a)が縦断側面図、
(b)が横断平面図である。また、図7は、仕切板とそ
の保持部についての展開斜視図であり、図8は、仕切板
の変形例を示す側面図である。
【0070】この薬剤フィーダ20(図6参照)が上述
の薬剤フィーダ13と相違するのは、仕切板13mに代
えて仕切板23が採用され、サポート13n及びネジ1
3pに代わってサポート21及びリテーナ22(保持
部)が採用されている点である。それらは何れも射出成
形等にて作られるが、サポート21やリテーナ22が、
容器部13bや整列盤13cと同様に硬質プラスチック
等(硬質部材)たとえばアクリルで作られるのに対し、
仕切板23は、それより柔軟性に富んだ軟質プラスチッ
ク等(軟質部材)たとえばポリプロピレンで作られる。
【0071】仕切板23は(図7参照)、基部から同じ
向きに鈎爪部23a(第1係着部)と挿入部23bとが
突き出し、それらと反対側に摘み部23cが突き出てい
る。挿入部23bは、容器部13bと整列盤13cとの
環状間隙に挿入されて仕切機能を発揮する有効部分であ
り、そのために薄く形成される。その挿入状態をネジ止
めの不要な係着にて簡便に確保するとともに安定な保持
状態を維持するために、鈎爪部23aは一対の又は複数
個のものが挿入部23bの両脇等に分散して設けられ
る。
【0072】リテーナ22は、容器部13bの側面に貫
通して従来より大きく形成された開口13qを塞ぐ大き
さや形になっており、仕切板23を固定位置に保持する
ためにその挿入部23bを差し込むとピッタリ収まる開
口22aが貫通形成されている。このリテーナ22は、
半回転にて(具体的に図7で仮想すれば仕切板23と容
器部13bとを結ぶ直線を軸にした180゜回転にて)
上下を入れ替えても外形が変わらないで開口13qを塞
げるよう、さらにそのように半回転させても開口22a
の位置が同じか上下に移動したのと同等になるよう、適
宜な対称性も付与して形成されている。
【0073】サポート21は、仕切板23を係着にて保
持するために、一対の鈎爪部23aに対応する対の小孔
21a(第2係着部)が多段に複数対設けられている
(図7では各対のうち左側の5個が図示され右側の5個
は隠れて図示されていないが、その5対が上下方向に所
定ピッチで列んで形成されている)。また、その中央部
には、リテーナ22を挿着可能な開口21bが貫通形成
されている。さらに、その下端両側には、枠板13eに
係着させるための鈎爪部21cが設けられている。
【0074】リテーナ22の開口22aの位置は、サポ
ート21の小孔21aの各対の何れかに対応していて、
仕切板23の挿入部23bをリテーナ22の開口22a
に挿入してリテーナ22をサポート21の開口21bに
填め込むと、仕切板23の鈎爪部23aが対応位置の小
孔21aに入り込むようになっている。小孔21aは、
位置が異なるだけで総て同じ形状にされ、そのため、鈎
爪部23aは、何れの小孔21aに対しても適合する。
すなわち、充分に奥まで挿入されると、先端の膨らみ部
分が突き出ると同時に少し開いて軽く引っかかって止ま
り、強く引かれると抜けるようになっている。
【0075】また、仕切板23は、挿入部23bが基部
の中央から突き出ているもの(図8(a)参照)だけで
も良いが、それに加えて又はそれに代えて、上か下に片
寄ったところから突き出たもの(図8(b),(c)参
照)が作られることもある。この仕切板23の場合も、
リテーナ22と同様に半回転にて(具体的に図8で仮想
すれば左右に延びた直線軸を中心にした180゜回転に
て)上下を入れ替えると挿入部23bの上下位置だけが
入れ替わるよう(即ち図8(b)のものを裏返すと同図
(c)のものになるよう)、適宜な軸対称性が付与され
ている。
【0076】この第5実施例の薬剤フィーダ20につい
て、その使用態様及び動作を、図面を引用して説明す
る。図9は、その動作状態を示す要部の縦断側面図であ
り、薬剤1も二点鎖線で示されている。先ず仕切板23
等の選定手順を説明し、次に仕切板23の装着手順を説
明し、最後に薬剤フィーダ20の動作について述べる。
また、ここでも取扱対称の薬剤1が直径Mより厚さLの
小さい円板状のものであるとする(図5(b),(c)
参照)。
【0077】この場合(図9参照)、錠剤分包機10へ
の格納や部品の共通化等を考慮して容器部13bは各種
形状の薬剤に対して出来るだけ同じものを用いたいの
で、薬剤1の形状に対応した薬剤フィーダ20の組立に
先立つ部品製造や部品選定に際して隙間Dや幅Wをそれ
ぞれ厚さLや直径Mより少しだけ大きな適正寸法にする
のは、整列盤13cの外径や隔壁13dのピッチ及び厚
さ等を設計変更したり既製のものから適合するものを選
出することで行う。
【0078】また、仕切板23の高さHを薬剤1の直径
Mに対応させるのは、リテーナ22や仕切板23を幾種
類か準備しておき、その中から適宜なものを選定するこ
とで行われる。サポート21は、高さHに拘わらず同じ
形状のものが使える。リテーナ22は、開口22aの位
置の異なる幾種類かが用意され、その種類は、サポート
21の小孔21aの対と同数になるか、対称性を利用し
て半数強になる。図示ように小孔21aが5対の場合、
対称なリテーナ22は3種類となる。
【0079】仕切板23は、高さHの設定ピッチが小孔
21aのピッチと同じで良ければ基本形状の1種類で済
む(図8(a)参照)。高さHの設定ピッチを小孔21
aのピッチの1/2すなわち半分にしたいときにも、挿
入部23bを1/4ピッチ片寄らせるとともに軸対称性
も持たせれば、やはり1種類で足りる。また、高さHの
設定ピッチを小孔21aの1/3ピッチにするには、基
本形状のもの(図8(a)参照)に加えて、挿入部23
bを1/3ピッチ片寄らせるとともに軸対称性も持たせ
たもの(図8(b),(c)の何れか一方)があれば足
り、2種類で済む。
【0080】さらに、高さHの設定ピッチを小孔21a
の1/4ピッチにするには、挿入部23bを1/8ピッ
チ片寄らせるとともに対称性も持たせたものに加えて、
挿入部23bを3/8ピッチ片寄らせるとともに軸対称
性も持たせたものがあれば足り、やはり2種類で済む。
また、高さHの設定ピッチを小孔21aの1/5ピッチ
にするには、基本形状のものに加えて、挿入部23bを
1/5ピッチ片寄らせるとともに軸対称性も持たせたも
のと、挿入部23bを2/5ピッチ片寄らせるとともに
軸対称性も持たせたものとがあれば足り、3種類で済
む。
【0081】このように数種類のリテーナ22や仕切板
23を準備するだけで高さHの設定ピッチが可成り細か
くなる(図示の例では、5対の小孔21aを持つサポー
ト21が1種類、リテーナ22が3種類、仕切板23が
2種類で、設定ピッチが15段階になる)ので、仕切板
23が仕切機能を維持するのに許容される挿入部23b
の変形量等を勘案して高さHの設定ピッチを決め、それ
に必要な種類のリテーナ22や仕切板23を準備してお
く。
【0082】それから、薬剤1に適合した高さHを、一
つ、設定ピッチに基づく多段階のうちから選出する。例
えば、従来の調整による理想値が有れば、その値を上回
ってそれに最も近いものを選択する。高さHが決まった
後は、それに一致する又は最も近い小孔21aに対応す
る開口22aを持ったリテーナ22を選定し、さらに、
その開口22aに挿入すると挿入部23bの位置が高さ
Hに一致する仕切板23を選定する。こうして、所定の
準備の下、薬剤1の形状に対応した適切な仕切板23や
リテーナ22が簡単に選定される。
【0083】次に、選定の済んだ仕切板23を容器部1
3bの開口13qのところに装着して薬剤フィーダ20
に組み込むのであるが、それは次のようにして行われ
る。すなわち、仕切板23の挿入部23bをリテーナ2
2の開口22aに差し込んで仕切板23とリテーナ22
とを組み上げ、そのリテーナ22をサポート21の開口
21bに填め込みながら仕切板23の鈎爪部23aをサ
ポート21の小孔21aに挿し入れる。
【0084】そして、鈎爪部23aと小孔21aとの係
着が確立されたのを確かめ、それから、サポート21を
持って、その鈎爪部21cを枠板13eの図示しない長
穴に差し込み、さらにサポート21を容器部13bに密
着するまでずらして鈎爪部21cと枠板13eとの係着
を確立させる。こうして、仕切板23ばかりかリテーナ
22やサポート21まで、ネジ止めすること無く、取付
位置を調整することも無く、手軽に装着することができ
る。清掃や修理等のために取り外す場合は、逆順に作業
することで、やはり容易かつ迅速に行うことができる。
【0085】最後に、仕切板23等を装着した薬剤フィ
ーダ20の動作等を説明する。容器部13bに多数の薬
剤1を収容しておくことや、薬剤1を排出させるときに
整列盤13cを回転させて薬剤1を一つずつ排出口13
fの上へ送り込むことも、既述したのと同様であるが、
その薬剤1の上や隔壁13dの上に他の薬剤1が乗って
いて、それが仕切板23の挿入部23bに当接した場合
は、以下のようになる。すなわち、そのとき仕切板23
に当接するのは薬剤1の下端部分であり、大抵の薬剤1
には或る程度の丸みが付与されているので、薬剤1は、
その傾斜面で仕切板23の当接部分を押し下げようと
し、その反力で仕切板23の上に乗り上げる。
【0086】その際、仕切板23の挿入部23bは薄く
て柔らかいので薬剤1の下に潜り込むように変形して、
衝突のピーク圧力や当接部位の局所圧力が分散し緩和さ
れる。これにより、排出口13fに落下してはならない
薬剤1は、損傷を受けることなく仕切られることとな
る。
【0087】
【第6実施例】本発明の調剤システムの第6実施例につ
いて、それに用いられる薬剤フィーダの取扱対象が、図
10(a),(b)に外観を示したカプセル剤であると
きの薬剤フィーダ13,20を詳述する。カプセル剤に
近い筒状や,棒状,角柱状,紡錘形などの形状を持つ薬
剤を取扱対象とする場合も同様である。
【0088】カプセル剤等に好適な薬剤フィーダ13に
は(図10(c)及び(d)参照)、整列盤13cの回
転に伴って排出口13f上に来た隔壁13d間の薬剤1
が排出口13fへ落下した後にその上方から未整列の薬
剤1が不所望に入り込まないよう、環状間隙の一部を水
平に仕切る金属製の仕切板13mが、排出口13fに対
向させた状態で排出口13fの上方に設けられている。
そして、薬剤1を整列させるためにその形状に対応し
て、環状間隙の隙間Dが、薬剤1の外寸であって互いに
直交する3方向の寸法のうち最も小さいものより僅かに
大きくされ、隔壁13d間の距離である幅Wが、中間の
外寸より僅かに大きくされ、仕切板13mと排出口13
fとの距離である高さHが、最大の外寸より僅かに大き
くされる。例えば、薬剤1の形状が直径Mより長さLの
大きい円筒状のものである場合(図10(a),(b)
参照)、薬剤フィーダ13において対応する隙間D,幅
W,高さHは、それぞれ、直径M,直径M,長さLより
少しだけ大きな寸法にされる(図10(e),(f)参
照)。
【0089】それらの寸法のうち、隙間Dや幅Wについ
ては寸法誤差の許容度が比較的大きいのに対し、高さH
については寸法誤差を小さくする必要があって、仕切板
13mをネジ13pでサポート13nに取り付けて固定
する際に細心の注意を払って取付位置の調整を行わなれ
ばならない。その点は玉剤を取り扱うときと同様である
が、薬剤1が未整列の状態で仕切板13mに当接したと
きの衝撃や損傷は、薬剤1が円板状の場合より円筒状の
方が激しくなりがちなことから、カプセル剤等を取扱対
象とする薬剤フィーダについては、隔壁13dの列を仕
切板13mの下側だけでなく上側にも列設して、下段の
隔壁での本整列に先だって上段の隔壁で予備整列を行わ
せるとともにそれらの間で仕切ることで、衝撃や損傷の
増大を抑制するとともに、仕切板の取付位置の調整作業
が一層困難になるのを回避していた。
【0090】そのため、カプセル剤等に好適な薬剤フィ
ーダ13は、隔壁が複列で、整列盤の背が高いので、そ
の分だけ容器部も嵩上げするか収容量を切り詰める必要
があり、収容効率が良くなかった。そこで、収容効率を
向上させるために隔壁の単列化を可能にするとともに、
仕切板の高さ調整が楽に行えるよう或いは仕切板の高さ
調整が不要になるようにすべく、仕切板等に改良が施さ
れて、薬剤フィーダ13が次の薬剤フィーダ20とな
る。
【0091】次に、改良された薬剤フィーダ20につい
て、その具体的な構成を、図面を引用して説明する。図
11は、その要部構造を示す縦断側面図である。この薬
剤フィーダ20(図11参照)が上述の薬剤フィーダ1
3(図10(d)参照)と相違するのは、隔壁13dの
段数が減っている点と、仕切板13mに代えて仕切板2
3が採用され、サポート13n及びネジ13pに代わっ
てサポート21及びリテーナ22(保持部)が採用され
ている点である。それらは何れも射出成形等にて作られ
るが、サポート21やリテーナ22が、容器部13bや
整列盤13cと同様に硬質プラスチック等(硬質部材)
たとえばアクリルで作られるのに対し、仕切板23は、
それより柔軟性に富んだ軟質プラスチック等(軟質部
材)たとえばポリプロピレンで作られる。
【0092】隔壁13dは、薬剤フィーダ13と同じく
薬剤1の形状に対応して幅Wが高さHより短くなってい
るが、この場合は、予備整列用の上段の列が省かれて、
本整列用の下段の列だけが残り、その結果、何れも、容
器部13bと整列盤13cとの環状間隙のうち仕切板2
3と排出口13fとの間を通る環状部分に収まる。ま
た、上段の隔壁13dが無くなり、その分だけ整列盤1
3cの背が低くなっているので、容器部13bの内容積
が増えて、薬剤の収容効率が向上している。換言すれ
ば、収容量を損なうこと無く小形化することができる。
なお、仕切板23や,リテーナ22,サポート21は、
上述した第5実施例のものと同じで良い。
【0093】この第6実施例の薬剤フィーダ20につい
て、その使用態様及び動作を、図面を引用して説明す
る。図12は、その動作状態を示す要部の縦断側面図で
あり、薬剤1も二点鎖線で示されている。この場合(図
12参照)、取扱対称の薬剤1が直径Mより長さLの大
きい円筒状カプセル剤であるから(図10(a),
(b)参照)、仕切板23等の選定や装着に関しては、
上述した第5実施例の動作説明において隙間D,幅W,
高さHに対応付けされていた厚さL,直径M,直径Mを
それぞれ直径M,直径M,長さLに読み替えれば良い。
そこで、以下、仕切板23等を装着した薬剤フィーダ2
0の動作等を説明する。
【0094】そうすると、容器部13bに多数の薬剤1
を収容しておくことや、薬剤1を排出させるときに整列
盤13cを回転させて薬剤1を一つずつ排出口13fの
上へ送り込むことも、既述したのと同様であるが、この
場合、予備整列は行われず、いきなり本整列が行われ
る。また、その際、整列した薬剤1の上や隔壁13dの
上に未整列の他の薬剤1が乗っていて、それが仕切板2
3の挿入部23bに当接した場合は、以下のようにな
る。
【0095】すなわち、そのとき仕切板23に薬剤1の
筒外周面が当接するのは薬剤1が仕切板23側の端部を
仕切板23より上にして傾斜しているときであり、ま
た、それ以外は仕切板23に薬剤1の端部が当接する
が、大抵の薬剤1では端部に或る程度の丸みが付与され
ているので、何れの場合であっても、薬剤1は、その傾
斜面で仕切板23の当接部分を押し下げようとし、その
反力で仕切板23の上に乗り上げる。
【0096】その際、仕切板23の挿入部23bは薄く
て柔らかいので薬剤1の下に潜り込むように変形して、
衝突のピーク圧力や当接部位の局所圧力が分散し緩和さ
れる。これにより、排出口13fに落下してはならない
薬剤1は、それがカプセル剤であっても、損傷を受ける
ことなく仕切られることとなる。
【0097】
【第7実施例】図13に要部構造を示した薬剤フィーダ
20が上述した第6実施例のものと相違するのは、整列
盤13cの外周面に一巡する溝24が彫り込み形成され
ている点と、仕切板23の挿入部23bが長くなってい
てその先端部が溝24の中に入り込んでいる点と、挿入
部23bが平板状でなく鋸歯状に形成されている点であ
る。
【0098】この場合、溝24の幅が仕切板23の挿入
部23bの厚さより少し大きくて、仕切板23の先端が
溝24に遊挿されるようになっているので、仕切板23
の先端は、整列盤13cの回転を妨げること無く整列盤
13cによって上下動を規制される。その結果、仕切板
23の挿入部23bは、薬剤1と当接した際、しなやか
に変形するも、十分な反発力を生み出すことができる。
【0099】
【第8実施例】図14に外観を示した薬剤フィーダ20
が上述した第5〜第7実施例のものと相違するのは、サ
ポート21に加えて把手25も着脱可能になっている点
と、中の見本の見える見本収納室26aが蓋26に形成
されこの蓋26が容器部13bに対しヒンジ26bにて
開閉可能に連結されている点である。
【0100】この場合、鈎爪部21cを長穴に差し込ん
でからサポート21を押し進めると、鈎爪部21cが係
着するとともに突子21dも対向穴に嵌合して、サポー
ト21が簡単に而も確実に装着される。同様に、鈎爪部
25bを長穴に差し込んでから把手25を押し進める
と、鈎爪部25bが係着するとともに突子25aも対向
穴に嵌合して、把手25が簡単に而も確実に装着され
る。また、薬剤1を補充するとき等に、蓋26を開閉し
ても、蓋26が外れることは無く、それに納められてい
る見本が離れてしまうことも無いので、いつでも確実に
而も簡単に薬剤1を見本と突き合わせて確認することが
できる。
【0101】
【その他】なお、上記の各実施例では、錠剤の調剤につ
いて述べたが、薬剤は、それに限られる訳でなく、散薬
や、PTP包装剤、注射薬アンプル、輸液バッグ等も該
当する。また、調剤機器も、上述した錠剤分包機に限ら
ず、調剤台や、散薬分包機、注射薬や貼付剤の払出装
置、薬品収納装置など、識別情報を添付可能な薬剤容器
を用いる調剤機器であれば該当する。
【0102】さらに、識別情報およびその読取装置は、
データキャリア方式のものを上述したが、それに限られ
るものでなく、例えば、バーコード方式のものや、磁石
とホール素子とを列設させる方式や、プッシュスイッチ
を列設させる方式でも良い。また、データキャリア方式
等に関しても、ICカードのように電気導通のための接
触端子をもつものでも良く、電磁結合や光伝送等に基づ
き接触不要で読み取れるものでも良い。
【0103】また、装置内通信手段6や装置間通信手段
33は、複数・多数の装置やユニット間でデータの送受
ができれば、イーサネット(登録商標)やTCP/IP
等の一般的な通信規約に則ったものでもそれ以外の独自
規格のものでも良く、有線方式でも無線方式でも良く、
マルチドロップ方式でもそうでなくても良い。
【0104】上記の第1実施例では、自己照合が不成立
のときに広域照合を行い、自己照合成立時には広域照合
を行わないようになっていたが、自己照合成立時にも敢
えて広域照合を行うようにしても良い。そのほうが収納
許可情報の不整合等まで念入りに確認できるので信頼性
が高い。
【0105】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の第1の解決手段の調剤システムにあっては、広狭の多
重チェックが行われるようにしたことにより、識別情報
読取方式を採用していても薬剤容器の適正配置がより確
実に維持される調剤システムを実現することができたと
いう有利な効果が有る。
【0106】また、本発明の第2の解決手段の調剤シス
テムにあっては、広域照合を利用して収納先が直ちに判
るようにしたことにより、識別情報読取方式でも薬剤容
器の適正配置が確実に維持され更に薬剤容器の収納作業
が迅速かつ的確に行える調剤システムを簡便に実現する
ことができたという有利な効果を奏する。
【0107】さらに、本発明の第3の解決手段の調剤シ
ステムにあっては、収納先が積極的に案内されるように
したことにより、識別情報読取方式でも薬剤容器の適正
配置が確実に維持され更に薬剤容器の収納作業がより迅
速かつ的確に行える調剤システムを実現することができ
たという有利な効果が有る。
【0108】また、本発明の第4の解決手段の調剤シス
テムにあっては、収納先が積極的かつ明瞭に案内される
ようにしたことにより、識別情報読取方式でも薬剤容器
の適正配置が確実に維持され更に薬剤容器の収納作業が
より一層迅速かつ的確に行える調剤システムを実現する
ことができたという有利な効果を奏する。
【0109】また、本発明の第5の解決手段の調剤シス
テムにあっては、調剤機器毎の識別が自動追加で確立さ
れるようにしたことにより、識別情報読取方式でも薬剤
容器の適正配置が確実に維持され而も識別情報の割り振
りが容易に行える調剤システムを実現することができた
という有利な効果が有る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の調剤システムの第1実施例につい
て、(a)が全体ブロック図、(b)が錠剤分包機の内
部構造を示す模式図、(c)がそれに多数組み込まれて
いる薬剤フィーダの側面外観図、(d)がその縦断側面
図である。
【図2】 本発明の調剤システムの第2実施例の全体ブ
ロック図である。
【図3】 本発明の調剤システムの第3実施例の全体ブ
ロック図である。
【図4】 本発明の調剤システムの第4実施例につい
て、(a)が全体ブロック図、(b)及び(c)が識別
番号のデータ構造図である。
【図5】 本発明の調剤システムの第5実施例に関する
課題を説明するためのものであり、(a)が錠剤分包機
の外観斜視図、(b)が玉剤の側面図、(c)がその平
面図、(d)が玉剤等に好適な薬剤フィーダの要部の縦
断側面図、(e)がその横断平面図である。
【図6】 本発明の調剤システムの第5実施例につい
て、その薬剤フィーダの要部構造を示し、(a)が縦断
側面図、(b)が横断平面図である。
【図7】 その仕切板とその保持部についての展
開斜視図である。
【図8】 その仕切板の変形例である。
【図9】 その動作状態を示す要部の縦断側面図
である。
【図10】 本発明の調剤システムの第6実施例に関す
る課題を説明するためのものであり、(a)がカプセル
剤の側面図、(b)がその平面図、(c)がカプセル等
に好適な薬剤フィーダの側面外観図、(d)がその縦断
側面図、(e)がその要部の縦断側面図、(f)がその
横断平面図である。
【図11】 本発明の調剤システムの第6実施例につい
て、その薬剤フィーダの要部構造を示す縦断側面図であ
る。
【図12】 その動作状態を示す図である。
【図13】 本発明の調剤システムの第7実施例につい
て、その薬剤フィーダの要部構造を示し、(a)が要部
の縦断側面図、(b)が仕切板の平面図である。
【図14】 本発明の調剤システムの第8実施例につい
て、その薬剤フィーダの外観を示し、(a)が展開側面
図、(b)が平面図、(c)が側面図である。
【符号の説明】
1 薬剤(円板状薬剤、玉剤、カプセル剤、円筒状薬
剤、錠剤) 2 包装帯 6 装置内通信手段(LAN、有線・無線の通信手
段) 7 データキャリア(識別情報の担体) 8 データリーダ(識別情報の読取装置) 9 収納許可情報(ハードディスク、不揮発性メモ
リ) 10 錠剤分包機(自動調剤装置、調剤機器) 11 薬品庫(薬品棚部、薬剤収納庫格納部) 12 薬剤収納庫(薬剤フィーダ格納ユニット) 13 薬剤フィーダ 13b 容器部(カップ、薬剤収容部、薬剤容
器) 13c 整列盤(ロータ、整列部材) 13d 隔壁(成形羽根、翼状突起、整列部材) 13f 排出口(落下口) 13k ベース(固定部) 13m 仕切板(金属の仕切部材) 14 導管(ダクト、シュート、案内路、上部薬剤
収集経路) 15 収集部材(ホッパ状・漏斗状部材、下部薬剤
収集経路) 16 薬剤投入部(収集薬剤投入口) 17 包装装置 18 コントローラ(制御装置) 20 薬剤フィーダ 21 サポート(支持枠、仕切板の保持部) 21a 小孔(ネジ止め無用の着脱手段およ
び位置決め手段) 21b 開口(リテーナ填め込み用の貫通
穴) 21c 鈎爪部(着脱可能な係着部、ネジ止
め無用の着脱手段) 21d 突子(差込部、挿抜部、ネジ止め無
用の着脱手段) 22 リテーナ(保持器、仕切板の保持部) 22a 開口(仕切板差し込み貫通穴) 23 仕切板(軟質の仕切部材) 23a 鈎爪部(着脱可能な係着部、ネジ止
め無用の着脱手段) 23b 挿入部(先端薄板部、有効仕切り
部) 23c 摘み部(後端露出部) 24 溝 25 把手(ハンドル、取っ手) 25a 突子(差込部、挿抜部、ネジ止め無
用の着脱手段) 25b 鈎爪部(着脱可能な係着部、ネジ止
め無用の着脱手段) 26 蓋(上蓋) 26a 見本収納室(確認用薬剤の現物を収
納する小空間) 26b ヒンジ(軸支部、蝶番式回転支持
部) 31 自己照合ルーチン(自装置に関する照合を行う手
段) 32 照合依頼ルーチン(他装置に関する照合を頼む手
段) 33 装置間通信手段(LAN、有線・無線の通信手
段) 40 広域照合手段 41 広域照合装置本体(MPU、集中形の処理装
置) 42 記憶装置(ハードディスク、不揮発性メモ
リ) 43 データリーダ(識別情報の読取装置、他の読
取装置) 44 ディスプレイ(行先表示部、行先案内手段) 45 スピーカ(行先放送部、行先案内手段) 46 情報収集ルーチン(収納許可情報の集積手
段) 47 広域照合ルーチン(全装置に関する照合を行
う手段) 48 行先案内ルーチン(行先案内手段) 50 スピーカ(音声出力手段、行先案内手段、呼込案
内手段) 51 行先案内ルーチン(行先案内手段) 52 呼込案内ルーチン(呼込案内手段) 60 識別情報書込装置 61 データライタ(識別情報の書込装置) 62 一括更新ルーチン(付加情報変更手段) 63 個別追記ルーチン(付加情報追記手段)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】それぞれが多数の薬剤容器を収納しうる複
    数の調剤機器と、それらの収納箇所に臨んで設けられ該
    当個所に収納された薬剤容器に付されている識別情報を
    読み取る多数の読取装置とを備え、前記調剤機器それぞ
    れが自己に収納された薬剤容器について読み取った識別
    情報と予め設定されている収納許可情報との照合を行う
    調剤システムであって、前記調剤機器の何れかで照合が
    行われるとそのときの識別情報を用いて他の調剤機器の
    収納許可情報について照合を行う広域照合手段が設けら
    れていることを特徴とする調剤システム。
  2. 【請求項2】前記収納箇所とは別に設けられ薬剤容器に
    付されている識別情報を読み取り可能な他の読取装置を
    備え、これで読み取った識別情報と前記調剤機器の又は
    前記広域照合手段の収納許可情報との照合を行ってその
    収納箇所を選定することを特徴とする請求項1記載の調
    剤システム。
  3. 【請求項3】前記照合の結果に基づいて可能な収納先の
    案内を行う行先案内手段が設けられていることを特徴と
    する請求項1又は請求項2に記載された調剤システム。
  4. 【請求項4】前記調剤機器それぞれに音声出力手段が付
    設され、前記照合の結果に基づいて前記調剤機器のうち
    から収納先の調剤機器を選出するとともにその選出した
    調剤機器のところから音声にて呼び込みを行うことを特
    徴とする請求項1又は請求項2に記載された調剤システ
    ム。
  5. 【請求項5】前記読取装置が書込も行える読書装置であ
    り、且つ、該当個所に収納された薬剤容器に対しその識
    別情報を維持して該当調剤機器に関する付加情報を追記
    する手段が設けられていることを特徴とする請求項1乃
    至請求項4の何れかに記載された調剤システム。
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