JP2002272189A - マイクロステップ駆動装置及びその駆動方法及びそれを用いたステッピングモータ装置 - Google Patents

マイクロステップ駆動装置及びその駆動方法及びそれを用いたステッピングモータ装置

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JP2002272189A
JP2002272189A JP2001065214A JP2001065214A JP2002272189A JP 2002272189 A JP2002272189 A JP 2002272189A JP 2001065214 A JP2001065214 A JP 2001065214A JP 2001065214 A JP2001065214 A JP 2001065214A JP 2002272189 A JP2002272189 A JP 2002272189A
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Takashi Urano
高志 浦野
Kazunobu Mishima
和宜 三嶋
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、車載用の指針式メータ等に用いられ
るステッピングモータ装置及びそれに用いるマイクロス
テップ駆動装置及びその駆動方法に関し、高速回転する
ステッピングモータの起動特性を改善できるマイクロス
テップ駆動装置及びその駆動方法及びそれを用いたステ
ッピングモータ装置を提供することを目的とする。 【解決手段】基本ステップ角を分割数nで微小ステップ
角に分割し、励磁コイル28、44に流す励磁電流を所
定のステップ時間幅で微小ステップ角毎に段階的に変化
させてステッピングモータを駆動するマイクロステップ
駆動方法であって、検出部48からの回転要求に基づい
て決定されたステップ数のうち、起動当初の所定ステッ
プ数分は第1のステップ時間幅tw1で駆動し、その後
のステップ数分は第1のステップ時間幅と異なる第2の
ステップ時間幅tw2で駆動させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車載用の指針式メ
ータ等に用いられるマイクロステップ駆動装置及びその
駆動方法及びそれを用いたステッピングモータ装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】ステッピングモータの駆動方式には、1
相励磁、2相励磁、1−2相励磁及びマイクロステップ
等がある。多極(例えば10極)に着磁されたPM(P
ermanent Magnet)式のロータと、A
相、B相の2つの励磁コイルとを備えたステッピングモ
ータは、基本ステップ角を基準として回転する。ステッ
ピングモータは、方形波駆動である1相励磁、2相励磁
及び1−2相励磁の駆動方式を用いると、回転時の振動
及び騒音が大きくなってしまうという欠点を有してい
る。特に、ステッピングモータを車載用の指針式メータ
に用いると、指示針が滑らかに動作しないという不具合
が生じる。そこで、ステッピングモータの基本ステップ
角を細分化し、低振動、低騒音で駆動できるマイクロス
テップ駆動方式が開発された。
【0003】特開平7−143797号公報(以下、文
献1という)には、回転指令信号が入力されると予め読
み出し専用メモリ(ROM;Read Only Me
mory)に格納されているロータ回転角と駆動信号波
形との関係に基づき、疑似三角関数波形をなす駆動信号
を出力する入力制御回路と、ステッピングモータの各励
磁コイルに接続された励磁回路とから構成されたステッ
ピングモータ用マイクロステップ駆動装置が開示されて
いる。励磁回路は、各励磁コイルに対応した駆動信号を
電流増幅して励磁コイルの一端に供給するとともに、駆
動信号を波形反転して得られた反転信号を電流増幅して
励磁コイルの他端に供給している。また、励磁回路によ
り、入力制御回路からの駆動信号を励磁コイルの励磁電
流に直接変換するため、励磁電流の波形再現性の精度及
び信頼性の高いステッピングモータ用マイクロステップ
駆動装置が実現できる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】入力制御回路は、外部
から時計方向(CW)/反時計方向(CCW)パルス信
号が入力されると、アップ・ダウン(U/D)カウンタ
とラッチ回路とにより、予めROMに記憶されたマイク
ロステップ用駆動信号波形をマイクロステップ時間幅
(1区域)毎に変化させて出力する。しかしながら、車
載用スピードメータやタコメータ等のように、指示針が
高速動作するメータに用いられる高速回転用のステッピ
ングモータでは、ステップ時間幅が相対的に短くなるた
め、駆動開始時の励磁電流にロータが追従できず、数パ
ルス分(数ステップ時間幅分)飛ばしてしまう跳躍現象
が生じる。そのため、モータを所望の位置で停止させる
ことが困難になるという問題を有している。
【0005】また、文献1に開示されたステッピングモ
ータ用マイクロステップ駆動装置は、駆動信号の一方を
電流増幅して励磁コイルの一端に供給するとともに、他
方を波形反転して得られた反転信号を電流増幅して励磁
コイルの他端に供給しているため、励磁回路が複雑にな
るという問題を有している。
【0006】さらに、車載用メータのうち、跳躍現象が
生じるおそれのある高速回転用のステッピングモータ装
置と、燃料計や温度(水温)計等の低速動作するメータ
に用いられる低速回転用のステッピングモータ装置とは
異なるハードウェア構成を有しており、別々のハードウ
ェアを作製する分だけコスト高になってしまうという問
題を有している。
【0007】本発明の目的は、高速回転するステッピン
グモータの始動時の特性(起動特性)を改善できるマイ
クロステップ駆動装置及びその駆動方法及びそれを用い
たステッピングモータ装置を提供することにある。ま
た、本発明の目的は、回路構成の簡単なマイクロステッ
プ駆動装置及びその駆動方法及びそれを用いたステッピ
ングモータ装置を提供することにある。
【0008】さらに、本発明の目的は、共通のハードウ
ェア構成で種々の用途に適用できるマイクロステップ駆
動装置及びその駆動方法及びそれを用いたステッピング
モータ装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的は、基本ステッ
プ角を分割数n(nは正の整数)で微小ステップ角に分
割し、各相の励磁コイルに流す励磁電流を所定のステッ
プ時間幅で前記微小ステップ角毎に段階的に変化させて
ステッピングモータを駆動するマイクロステップ駆動方
法であって、外部からの回転要求に基づいて決定され
た、前記基本ステップ角に対応するステップ数のうち、
起動当初の所定ステップ数分は第1のステップ時間幅で
駆動し、その後のステップ数分は前記第1のステップ時
間幅と異なる第2のステップ時間幅で駆動することを特
徴とするマイクロステップ駆動方法によって達成され
る。
【0010】また、上記目的は、基本ステップ角を所定
の分割数で微小ステップ角に分割し、各相の励磁コイル
に流す励磁電流を所定のステップ時間幅で前記微小ステ
ップ角毎に段階的に変化させてステッピングモータを駆
動するマイクロステップ駆動装置であって、検出部から
の回転要求に基づいて決定された、前記基本ステップ角
に対するステップ数のうち、起動当初の所定ステップ数
分は起動時駆動波形に基づいて第1のステップ時間幅で
駆動し、その後のステップ数分は前記第1のステップ時
間幅と異なる第2のステップ時間幅で通常時駆動波形に
基づいて駆動する制御部と、前記起動時駆動波形及び前
記通常時駆動波形に基づいて、互いに位相の異なる複数
の励磁コイルを励磁する励磁回路とを有することを特徴
とするマイクロステップ駆動装置によって達成される。
【0011】さらに、上記目的は、基本ステップ角を所
定の分割数で微小ステップ角に分割し、各相の励磁コイ
ルに流す励磁電流を所定のステップ時間幅で前記微小ス
テップ角毎に段階的に変化させてステッピングモータを
駆動するマイクロステップ駆動装置と、前記マイクロス
テップ駆動装置により励磁される互いに位相の異なる複
数の励磁コイルと、前記励磁コイルにより駆動されるロ
ータとを備えたステッピングモータとを有するステッピ
ングモータ装置であって、前記マイクロステップ駆動装
置として、請求項5又は6に記載のマイクロステップ駆
動装置を備えることを特徴とするステッピングモータ装
置によって達成される。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の一実施の形態によるマイ
クロステップ駆動装置及びその駆動方法及びそれを用い
たステッピングモータ装置について図1乃至図10を用
いて説明する。図1は、本実施の形態によるマイクロス
テップ駆動装置2及びそれを用いたステッピングモータ
装置の構成を示している。図1に示すように、マイクロ
ステップ駆動回路装置2は制御部4を有している。制御
部4は、中央処理装置(CPU;Central Pr
ocessing Unit)6、ROM8(例えば容
量1KワードのEEPROM(Electricall
y ErasableProgrammable Re
ad Only Memory))、及び作業領域用の
ランダム・アクセス・メモリ(RAM;Random
AccessMemory)10(例えば64バイト)
とを有している。
【0013】ROM8には、後程図4及び図7を用いて
説明する駆動信号波形情報が格納されている。駆動信号
波形情報には、基本ステップ角を分割数nで分割した微
小ステップ角のステップ時間幅毎に、各相の励磁コイル
に印加すべき電圧レベルパターンが時系列データとして
含まれている。
【0014】また、本マイクロステップ駆動装置は、駆
動するステッピングモータを高速回転用途又は低速回転
用途のいずれで用いるかを切替える速度切り替えスイッ
チ(不図示)を有しており、制御部4は電源投入時の当
該速度切り替えスイッチの状態により動作モードが切り
替わるようになっている。
【0015】また、制御部4は、外部と情報の入出力を
行う入出力インターフェース(I/O;Input/O
utput interface)ポートRA0〜RA
7及びRB0〜RB7の各端子部を有し、I/Oポート
RA0〜RA3は、検出部48にパラレル接続されてい
る。制御部4は、例えばワンチップマイクロコンピュー
タで構成されている。また、制御部4の内部データバス
は8ビットである。
【0016】I/OポートRB0〜RB3の各端子部に
は、A相用デジタル/アナログ(D/A;Digita
l/Analog)コンバータ12が接続されている。
A相用D/Aコンバータ12はラダー回路を有してお
り、グラウンド側から抵抗値2R(例えば15kΩ)の
抵抗1つと抵抗値R(例えば7.5kΩ)の抵抗3つが
直列に接続されている。I/OポートRB0〜RB2の
それぞれは抵抗値2Rの抵抗素子を介して各抵抗間にタ
ップ接続されている。I/OポートRB3は、ラダー回
路の出力端子に抵抗値2Rの抵抗を介して接続されてい
る。A相用D/Aコンバータ12は、制御部4のI/O
ポートRB0〜RB3の端子から出力される4ビットの
デジタル信号をD/A変換し、0〜5ボルト(V)のア
ナログ電圧として出力するようになっている。
【0017】A相用D/Aコンバータ12の出力端子
は、電流増幅器であるオペアンプ16の非反転入力端子
に接続されている。オペアンプ16の出力端子は反転入
力端子に接続されてボルテージホロワ回路18が構成さ
れている。オペアンプ16の出力端子は、それぞれスイ
ッチング回路20、22の電界効果トランジスタ(FE
T;Field−Effect Transisto
r)Q1、Q3のドレイン端子に接続されている。
【0018】スイッチング回路20、22には、FET
Q1、Q3と並列にダイオード24、26がそれぞれ配
置されている。ダイオード24の順方向出力端子はFE
TQ1のドレイン端子に接続され、逆方向出力端子はF
ETQ1のソース端子に接続されている。また、ダイオ
ード26の順方向出力端子はFETQ3のドレイン端子
に接続され、逆方向出力端子はFETQ3のソース端子
に接続されている。
【0019】FETQ1のソース端子は、ステッピング
モータ30のA相励磁コイル28(例えばユニファイラ
巻き)の一端子に接続され、FETQ3のソース端子
は、ステッピングモータ30のA相励磁コイル28の他
端子に接続されている。
【0020】また、スイッチング回路21は、スイッチ
ング回路20内と同様の配置構成のFETQ2及びダイ
オード25を有している。FETQ2のドレイン端子
は、FETQ1のソース端子に接続すると共にステッピ
ングモータ30のA相励磁コイル28の一端子に接続さ
れ、ソース端子は接地されている。同様にして、スイッ
チング回路23は、スイッチング回路22内と同様の配
置構成のFETQ4及びダイオード27を有している。
FETQ4のドレイン端子は、FETQ2のソース端子
に接続すると共にステッピングモータ30のA相励磁コ
イル28の他端子に接続され、ソース端子は接地されて
いる。ボルテージホロワ回路18とスイッチング回路2
0、21、22、23とでA相励磁回路が構成される。
【0021】制御部4のI/OポートRA4はスイッチ
ング回路21、22のFETQ2、Q3のゲート端子に
接続されている。また、I/OポートRA5はスイッチ
ング回路20、23のFETQ1、Q4のゲート端子に
接続されている。FETQ2とQ3のゲート端子にFE
Tをオンにさせるゲート電圧が印加され、FETQ1と
Q4のゲート端子にFETをオフにさせるゲート電圧が
印加されるとA相励磁電流がA相励磁コイル28に流
れ、FETQ2とQ3がオフ状態でFETQ1とQ4が
オン状態のときにA−相(“−”は逆相を示す)励磁電
流がA相励磁コイル28に流れる。
【0022】同様に、I/OポートRB4〜RB7の各
端子部には、B相用D/Aコンバータ14が接続され、
B相用D/Aコンバータ14の出力端子はボルテージホ
ロワ回路34の非反転入力端子に接続されている。ま
た、ボルテージホロワ回路34の出力端子は、それぞれ
スイッチング回路36、38のFETQ5、Q7のドレ
イン端子に接続されている。スイッチング回路36、3
7、38、39の配置構成はスイッチング回路20、2
1、22、23とそれぞれ同一なので説明は省略する。
スイッチング回路36、37、38、39とボルテージ
ホロワ回路34とでB相励磁回路が構成されている。
【0023】制御部4のI/OポートRA6はスイッチ
ング回路37、38のFETQ6、Q7のゲート端子に
接続されており、I/OポートRA7はスイッチング回
路36、39のFETQ5、Q8のゲート端子に接続さ
れている。FETQ5とQ8のゲート端子にFETをオ
ンにさせるゲート電圧が印加され、FETQ6とQ7の
ゲート端子にFETをオフにさせるゲート電圧が印加さ
れるとB相励磁電流がB相励磁コイル44に流れ、FE
TQ5とQ8がオフ状態でFETQ6とQ7がオン状態
のときにB−相励磁電流がB相励磁コイル44に流れ
る。
【0024】次に、本実施の形態によるマイクロステッ
プ駆動装置及びそれを用いたステッピングモータ装置の
動作について図1及び図2を用いて説明する。まず、各
I/Oポートの初期設定として、I/OポートRA0〜
RA3(4ビット)を入力側に設定し、I/OポートR
A4〜RA7(4ビット)及びI/OポートRB0〜R
B7(8ビット)を出力側に設定する。
【0025】検出部48は、検出した情報を制御部4の
I/OポートRA0〜RA3に例えば4ビットパラレル
データとして出力する。出力される情報は、例えばステ
ップ数情報、波形パターン情報、タイマ定数(ステップ
時間幅)情報、CW/CCW情報である。
【0026】ステップ数情報には、例えば指針式メータ
の指示針の目標回転角度情報が含まれている。ステッピ
ングモータ30のロータ46と指針式メータとの間に介
在する減速歯車列等を考慮しつつ、当該ステップ数情報
に基づき、基本ステップ角を基準としたステッピングモ
ータ30のロータ46のステップ数が決定される。
【0027】波形パターン情報は、基本ステップ角αを
分割数n(nは正の整数)で微小ステップ角(=α/
n)に分割する際の、当該分割数nに関する情報を含ん
でいる。
【0028】タイマ定数情報には、例えば指針式メータ
の指示針の回転速度情報が含まれている。タイマ定数情
報には、各相の励磁コイルに流す励磁電流を微小ステッ
プ角毎に所定のステップ時間幅で段階的に変化させてス
テッピングモータ30のロータ46を駆動する際の、当
該所定のステップ時間幅を決定する情報が含まれてい
る。
【0029】CW/CCW情報は、例えば指針式メータ
の指示針の回転方向を示しており、ロータ46と指針式
メータとの間に介在する減速歯車列と当該情報とに基づ
いて、ロータ46の回転方向が決められる。
【0030】検出部48から入力情報がI/OポートR
A0〜RA3に出力されると、CPU6は、各情報を一
旦RAM10に格納する。次にCPU6は、入力された
波形パターン情報とROM8に記憶されている駆動信号
波形情報(図4及び図7参照)とに基づいて、I/Oポ
ートRB0〜3からA相用D/Aコンバータ12に4ビ
ットのデジタル信号を駆動信号として出力し、I/Oポ
ートRB4〜7からB相用D/Aコンバータ14に4ビ
ットのデジタル信号を駆動信号として出力する。なお、
CPU6は、入力されたステップ数が予め設定された所
定の最少ステップ数より少ないと判断したら、メータの
指示針のふらつきを防ぐため駆動信号を出力しないよう
になっている。
【0031】A相、B相用D/Aコンバータ12、14
は、入力された4ビットのデジタル信号をD/A変換し
て0〜5Vのアナログ電圧V0としてそれぞれ出力す
る。図2は、入力されたデジタル信号に対してA相用D
/Aコンバータ12あるいはB相用D/Aコンバータ1
4が出力するアナログ電圧V0の例を示している。A
相、B相用D/Aコンバータ12、14は、I/Oポー
トRB0〜RB3及びI/OポートRB4〜RB7がそ
れぞれ4ビットであれば、最大16段階のアナログ電圧
0を出力できる。図2では、アナログ電圧V0が整数値
の場合のI/OポートRB0〜RB3及びI/Oポート
RB4〜RB7の各ビットの値を示している。
【0032】A相用D/Aコンバータ12から出力され
たアナログ電圧V0は、ボルテージホロワ回路18及び
スイッチング回路20、21、22、23を介してA相
励磁コイル28に印加され、アナログ電圧V0に応じた
励磁電流がA相励磁コイル28に流れる。同様に、B相
用D/Aコンバータ14から出力されたアナログ電圧V
0は、ボルテージホロワ回路34及びスイッチング回路
36、37、38、39を介してB相励磁コイル44に
印加され、アナログ電圧V0に応じた励磁電流がB相励
磁コイル44に流れる。
【0033】また、CPU6は、入力された波形パター
ン情報とROM8に記録された駆動信号波形情報(図4
及び図7参照)とに基づいて、I/OポートRA4、R
A5からFETQ1〜Q4をスイッチングさせるオン/
オフ信号を各ゲート端子に出力する。I/OポートRA
4からFETQ2、Q3のゲート端子にオン信号が出力
され、I/OポートRA5からFETQ1、Q4のゲー
ト端子にオフ信号が出力されると、A相励磁コイル28
の両端間には図中右から左へ向かう電流が流れ、ステッ
ピングモータ30はA相励磁で駆動される。一方、I/
OポートRA4からFETQ2、Q3のゲート端子にオ
フ信号が出力され、I/OポートRA5からFETQ
1、Q4のゲート端子にオン信号が出力されると、A相
励磁コイル28の両端間には図中左から右へ向かう電流
が流れ、ステッピングモータ30はA−相励磁で駆動さ
れる。
【0034】同様に、I/OポートRA6、RA7から
FETQ5〜Q8をスイッチングさせるオン/オフ信号
を各ゲート端子に出力する。I/OポートRA6からF
ETQ6、Q7のゲート電極へオン信号が出力され、I
/OポートRA7からFETQ5、Q8のゲート端子に
オフ信号が出力されると、B相励磁コイル44の両端間
には図中下から上へ向かう電流が流れ、ステッピングモ
ータ30はB相励磁で駆動される。一方、I/Oポート
RA7からFETQ5、Q8のゲート端子にオン信号が
出力され、I/OポートRA6からFETQ6、Q7の
ゲート電極へオフ信号が出力されると、B相励磁コイル
44の両端間には図中上から下へ向かう電流が流れ、ス
テッピングモータ30はB−相励磁で駆動される。
【0035】次に、本実施の形態によるマイクロステッ
プ駆動装置の駆動方法について、図3乃至図10を用い
てより具体的に説明する。図3は、本実施の形態による
マイクロステップ駆動装置の駆動方法を示すフローチャ
ートである。図3に示すように、まず制御部4のI/O
ポートRA0〜RA7の初期設定として、ポートAのR
A0〜RA3(4ビット)を入力側に、ポートAのRA
4〜RA7(4ビット)及びポートBのRB0〜RB7
(8ビット)を出力側に設定する(ステップS1)。次
に、検出部48からステップ数St1(例えば180ス
テップ)、タイマ定数t(例えば0.5msec)、波
形パターン情報(例えば、56分割)、CW/CCW情
報(例えば、CW)が入力されると(ステップS2)、
ステップ数St1(=180)とタイマ定数t(=0.
5msec)とを作業用RAM10に格納する(ステッ
プS3、S4)。
【0036】次に、ステップ数St1(=180)を予
めROM8内に記憶してある最少ステップ数Stmin
(例えば10ステップ)と比較する(ステップS5)。
ステップ数St1が最少ステップ数Stmin未満であ
れば、ステップS2に戻って、検出部48から所定のタ
イミングで順次送出されてくる情報の次データの入力を
受け付ける。ステップ数St1が最少ステップ数Stm
in以上であればステップS6に移行して、ステッピン
グモータ30を低速回転メータに用いるのか高速回転メ
ータに用いるのかを判断する。
【0037】ステッピングモータ30が燃料計や温度計
等の低速回転メータに用いられるのであればN2分割サ
ブルーチンへ進む(ステップS7)。ステッピングモー
タ30がスピードメータやタコメータ等の高速回転メー
タに用いられるのであれば高速用サブルーチンへ進む
(ステップS9)。本例ではまず、不図示の速度切り替
えスイッチにより、ステッピングモータ30を燃料計や
温度計等の低速回転メータに用いるものとステップS6
で判断され、N2分割サブルーチン(ステップS7)へ
進む場合について説明する。
【0038】ステップS7のN2分割サブルーチン及び
ステップS9の高速用サブルーチンを説明する前に、駆
動信号波形情報について図4を用いて説明する。図4
(a)、(b)は、低速及び高速回転の双方に共通して
用いられる通常時駆動波形パターンを示している。横軸
は時間(msec)を表している。両グラフの横軸のス
ケールは一致しており、駆動信号の1周期T(1ステッ
プ分)を示している。縦軸は出力電圧(V)を表してい
る。
【0039】図4(a)はA相励磁及びそれに引き続く
A−相励磁でのA相励磁コイル28に印加する出力電圧
パターンを示している。図1を用いて説明したように本
実施形態のA相励磁回路は、A相励磁コイル28内を流
れる電流の向きをスイッチング回路20、21、22、
23で切替えるようにしている。このため、出力電圧は
常に0Vあるいは正極性でよく、図4(a)に示すよう
に出力電圧波形はサイン曲線の絶対値をとった形状とな
る。また、図4(a)は、基本ステップ角を分割数N2
=56で微小ステップ角に分割し、A相励磁コイル28
に流す励磁電流を所定のステップ時間幅twで微小ステ
ップ角毎に段階的に変化させる出力電圧の変化を示して
いる。図4(a)に示すように、0〜T/2間はA相励
磁であり、T/2〜T間はA−相励磁である。
【0040】図4(b)はB相励磁及びそれに引き続く
B−相励磁でのB相励磁コイル44に印加する出力電圧
パターンを示している。B相励磁及びB−相励磁の出力
電圧パターンは、図4(a)に示すA相励磁及びA−相
励磁パターンに対して位相が90°ずれている。また、
上述のように本実施形態のB相励磁回路は、B相励磁コ
イル44内を流れる電流の向きをスイッチング回路3
6、37、38、39で切替えている。このため、出力
電圧は常に0Vあるいは正極性でよく、図4(b)に示
すように出力電圧波形はコサイン曲線の絶対値をとった
形状となる。図4(a)と同様に図4(b)は、基本ス
テップ角を分割数N2=56で微小ステップ角に分割
し、B相励磁コイル44に流す励磁電流を所定のステッ
プ時間幅twで微小ステップ角毎に段階的に変化させる
ための出力電圧の変化を示している。また、図4(b)
に示すように、0〜T/4間及び3T/4〜T間はB−
相励磁であり、T/4〜3T/4間はB相励磁である。
【0041】図4において、駆動波形を時間軸方向にN
2=56分割した区間(t1〜t56)のステップ時間
幅twの値を検出部48から入力されたタイマ定数t
(=0.5msec)に設定する。ここで、区間t1、
t2、…、t(N2−1)、tN2の順に動作シーケン
スを組んで実行すれば、ロータ46はCW方向に回転す
る。一方、区間tN2、t(N2−1)、…、t2、t
1のように逆順に動作シーケンスを組んで実行すれば、
ロータ46はCCW方向に回転する。
【0042】さて、ステップS7のN2分割サブルーチ
ンについて図5を用いて説明する。図5は、本実施の形
態によるマイクロステップ駆動装置の駆動方法における
N2分割サブルーチンを示すフローチャートである。ま
ず、ROM8に格納された図4に示すN2(=56)分
割の駆動信号波形情報から、最初のステップ時間幅tw
の区間t1について励磁相と出力電圧の情報を読み出す
(ステップS21)。
【0043】ROM8から読み出した情報に基づいて、
I/OポートRA4〜RA7からFETQ1〜Q8のゲ
ート端子へオン/オフ信号を出力するとともに、I/O
ポートRB0〜RB7から駆動信号を出力する(ステッ
プS22)。ステップS21とS22をN2回繰り返
し、ステップ時間幅twで区間tn(n=1〜N2)の
駆動信号を順次出力したらN2分割サブルーチンを終了
する(ステップS23)。
【0044】図3に戻り、外部からの回転要求に基づい
て決定されたステップ数St1回だけN2分割サブルー
チンを繰り返し実行したら(ステップS8)、ステップ
S2に戻って検出部48からの次の各データを入力す
る。以上が低速回転メータに本実施例のステッピングモ
ータ装置を適用した場合の動作である。
【0045】次に、図3のステップS6において、不図
示の切り替えスイッチの状態に基づきステッピングモー
タ30をスピードメータやタコメータ等の高速回転メー
タに用いるものと判断した場合の高速用サブルーチン
(ステップS9)について図6を用いて説明する。ま
ず、跳躍現象を生じさせずにステッピングモータ46を
起動させるため、N1分割サブルーチンへ進む(ステッ
プS31)。
【0046】ステップS31のN1分割サブルーチンを
説明する前に、駆動信号波形情報について図7を用いて
説明する。図7(a)、(b)は、ステッピングモータ
30を高速回転させる際の起動当初に用いられる起動時
駆動波形パターンを示している。横軸は時間(mse
c)を表している。両グラフの横軸のスケールは一致し
ており、駆動信号の1周期T(1ステップ分)を示して
いる。縦軸は出力電圧(V)を表している。
【0047】図7(a)はA相励磁及びそれに引き続く
A−相励磁でのA相励磁コイル28に印加する出力電圧
パターンを示している。図4(a)と同様に出力電圧波
形はサイン曲線の絶対値をとった形状となっているが、
図4(a)の波形が基本ステップ角を分割数N2=56
で微小ステップ角に分割しているのに対し、図7(a)
の波形は、基本ステップ角を分割数N1=28で微小ス
テップ角に分割している点が異なっている。従って、図
7(a)及び図4(a)に示す駆動波形の周期Tが同じ
であれば、図7(a)に示す駆動波形のステップ時間幅
twは、図4(a)に示す駆動波形のステップ時間幅t
wの2倍(例えば1msec)となる。図7(a)にお
いても、0〜T/2間はA相励磁であり、T/2〜T間
はA−相励磁である。
【0048】図7(b)はB相励磁及びそれに引き続く
B−相励磁でのB相励磁コイル44に印加する出力電圧
パターンを示している。B相励磁及びB−相励磁の出力
電圧パターンは、図7(a)に示すA相励磁及びA−相
励磁パターンに対して位相が90°ずれている。また、
上述のように本実施形態のB相励磁回路は、B相励磁コ
イル44内を流れる電流の向きをスイッチング回路3
6、37、38、39で切替えている。このため、出力
電圧は常に0Vあるいは正極性でよく、図7(b)に示
すように出力波形はコサイン曲線の絶対値をとった形状
となる。図7(a)と同様に図7(b)は、基本ステッ
プ角を分割数N1=28で微小ステップ角に分割し、B
相励磁コイル44に流す励磁電流を所定のステップ時間
幅twで微小ステップ角毎に段階的に変化させるための
出力電圧の変化を示している。また、図7(b)に示す
ように、0〜T/4間及び3T/4〜T間はB−相励磁
であり、T/4〜3T/4間はB相励磁である。
【0049】図8は、図7に示した波形パターンに基づ
き、起動時分割数N1を28としたときのステップ時間
幅tw(=1msec)の区間tn(n=1〜28)に
おけるI/OポートRA4〜RA7の出力信号を示して
いる。また図8は、区間tnにおいてA相用D/Aコン
バータ12及びB相用D/Aコンバータ14から出力さ
れるアナログ電圧V0(V)も示している。区間tn毎
にRA4〜RA7(4ビット)からFETQ1〜Q8を
スイッチングさせるオン/オフ信号が出力される。
【0050】例えば、区間t1では、RA4〜RA7か
ら信号1001が出力され、FETQ2、Q3がオン状
態となり、FETQ1、Q4がオフ状態となるため、ス
テッピングモータ30はA相励磁で駆動される。また、
FETQ6、Q7がオフ状態となり、Q5、Q8がオン
状態となるため、ステッピングモータ30はB−相励磁
で駆動される。同様に、ステッピングモータ30は、区
間t1〜t14でA相励磁で駆動され、区間t15〜t
28でA−相励磁で駆動される。また、区間t1〜t7
及び区間t22からt28でB−相励磁で駆動され、区
間t8〜t21でB相励磁で駆動される。以上の動作を
プログラムで設定することにより、単電源(例えば+5
V)を用いてステッピングモータ30をマイクロステッ
プ駆動方式で駆動できる。
【0051】さて、ステップS31のN1分割サブルー
チンについて図9に示すフローチャートを用いて説明す
る。図9に示すN1分割サブルーチンは、ステップS4
1〜S43のループが、第1のステップ時間幅tw1
(例えば1msec)で起動時分割数N1(=28)の
波形パターンの1周期T分を1ステップとして駆動し、
この駆動がROM8に予め設定されたステップ数St2
回(例えば、10ステップ分)繰り返される点を除き、
図5に示したN2分割サブルーチンの動作と同様であ
る。したがってその説明は省略する。
【0052】図6に戻り、ステップS31のN1分割サ
ブルーチン(ステップS31)が起動当初の所定ステッ
プ数St2回実行されると(ステップS32)、図5を
用いて説明したのと同一のN2分割サブルーチンに進む
(ステップS33)。N2分割サブルーチンにおいて、
第1のステップ時間幅tw1の例えば1/2の時間幅の
第2のステップ時間幅tw2(例えば0.5msec)
で通常駆動分割数N2(=56)の波形パターンの1周
期T分を1ステップとして駆動し、この駆動を(St1
−St2)回(=170回)繰り返したら(ステップS
34)、高速用サブルーチンを終了して図3に示すステ
ップS2に戻る。
【0053】このように本実施の形態は、基本ステップ
角を分割数n(nは正の整数)で微小ステップ角に分割
し、各相の励磁コイル28、44に流す励磁電流を所定
のステップ時間幅twで微小ステップ角毎に段階的に変
化させてステッピングモータを駆動するマイクロステッ
プ駆動方法であって、ステッピングモータ30をスピー
ドメータやタコメータ等の高速回転メータに用いる場合
には、検出部48からの回転要求に基づいて決定された
基本ステップ角に対応するステップ数St1のうち、起
動当初の所定ステップ数St2分は第1のステップ時間
幅tw1で駆動し、その後のステップ数(St1−St
2)分は第1のステップ時間幅tw1と異なる第2のス
テップ時間幅tw2で駆動することを特徴とする。
【0054】本実施の形態によるマイクロステップ駆動
方法において、起動当初の所定ステップ数St2の各ス
テップにおける分割数N1(=28)は、その後のステ
ップ数(St1−St2)における分割数N2(=5
6)より少ないことを特徴とする。また、本実施の形態
によるマイクロステップ駆動方法において、第1のステ
ップ時間幅tw1は、第2のステップ時間幅tw2より
長いことを特徴とする。
【0055】本実施の形態によれば、高速回転をさせる
ステッピングモータ30の起動時の分割数を通常駆動分
割数N2より少ない起動時分割数N1とし、また第1の
ステップ時間幅tw1を第2のステップ時間幅tw2よ
りも長くしているので、起動時のロータ回転数を低回転
にして跳躍現象を防止することができる。そのため、ス
テッピングモータ30の起動特性を改善してステッピン
グモータ30を確実に所望の角度に到達させて停止させ
ることができる。跳躍なしに正常に起動した後は分割数
を起動時分割数N1から通常駆動分割数N2へ増加させ
ているので、滑らかな動作のステッピングモータ装置を
実現できる。
【0056】また、本実施の形態によれば、スイッチン
グ回路20〜23、36〜39のFETQ1〜Q8によ
り、A、A−、B、B−相励磁を切り替えるので、単電
源でマイクロステップ駆動を実現でき、オペアンプによ
る減算回路や反転回路は必要ない。そのため、回路構成
を簡単にできる。さらに、本実施の形態によれば、不図
示の切り替えスイッチで切り替えるだけで、共通のハー
ドウェア構成のステッピングモータ装置を低速回転用と
高速回転用の双方に適用できる。そのため共通ユニット
で設計でき、車載機器のコスト高を抑制できる。また、
RAM10内のデータを変更するだけで、特性の異なる
種々のステッピングモータに最適な駆動パターンに容易
に適合させることができる。
【0057】次に、上記実施の形態によるマイクロステ
ップ駆動装置の駆動方法の変形例について図10を用い
て説明する。上記実施の形態では、図4及び図7に示す
ように、起動時駆動波形と通常時起動波形とが同一の周
期T及びパルス周波数を有している。図10は、ステッ
ピングモータのパルス周波数に対するトルク特性を示し
ている。横軸はパルス周波数(pps)を表しており、
縦軸はトルク(mN・m)を表している。曲線aは引込
トルク(プルイントルク)を示している。引込トルク
は、ある一定のパルス周波数でモータを駆動していると
き、同期速度に引き込める最大トルクである。曲線aよ
り図中下方の領域Aは自起動領域である。自起動領域
は、入力パルスに同期して瞬時起動、停止、正逆転が可
能な領域である。曲線aと横軸との交点αは、モータ単
体で瞬時起動、停止、正逆転が可能な最大周波数である
最大自起動周波数(例えば200〜300pps)を示
している。
【0058】曲線aの図中上方の領域B(例えば破線で
示した曲線d上)は、徐々に負荷を増大させても同期を
失わずに応答できるスルー領域である。曲線bは、脱出
トルク(プルアウトトルク)を示している。脱出トルク
は、モータを起動した後、徐々に負荷を増大させても同
期を失わずに応答できる最大トルクである。曲線bと横
軸との交点βは、モータが同期を失わずに応答できる最
大周波数である最大応答周波数(例えば1000pp
s)を示している。
【0059】図6に示した高速用サブルーチンで、ステ
ップ数を例えば180としてCW方向へ駆動させるとき
は、まず自起動領域A内の例えば150ppsのパルス
周波数でモータを起動させ、N1分割サブルーチン(ス
テップS31)を起動時のステップ数であるSt2回
(例えば10回)繰り返す。次に、分割数をN2へ変更
するとともにパルス周波数をスルー領域B内の例えば5
00ppsに変化させて、N2分割サブルーチン(ステ
ップS34)を(St1−St2)回(残りの170
回)繰り返す。
【0060】本変形例によれば、上記実施の形態と同様
な効果を有するとともに、パルス周波数を途中で変化さ
せることにより、自起動領域内のパルス周波数でより確
実に自起動でき、スルー領域内のパルス周波数でより高
速で滑らかに動作するステッピングモータ装置を実現で
きる。
【0061】また、上記実施の形態では、検出部48と
制御部4とがパラレル接続されているが、本発明はこれ
に限らず、シリアルインターフェースを介してシリアル
接続されていてもよい。
【0062】
【発明の効果】以上の通り、本発明によれば、高速回転
するステッピングモータの起動特性を改善できる。ま
た、本発明によれば、回路構成を簡単にできる。さら
に、本発明によれば、共通のハードウェア構成で種々の
用途に適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態によるマイクロステップ
駆動装置及びそれを用いたステッピングモータ装置の構
成を示す回路図である。
【図2】入力されるデジタル信号に対してD/Aコンバ
ータが出力する電圧V0の例を示す表である。
【図3】本発明の一実施の形態によるマイクロステップ
駆動装置の駆動方法を示すフローチャートである。
【図4】通常時駆動信号の波形パターンを示すグラフで
ある。
【図5】本発明の一実施の形態によるマイクロステップ
駆動装置の駆動方法を示すフローチャートである。
【図6】本発明の一実施の形態によるマイクロステップ
駆動装置の駆動方法を示すフローチャートである。
【図7】起動時駆動信号の波形パターンを示すグラフで
ある。
【図8】区間tnにおけるI/Oポートからの出力信号
を示す表である。
【図9】本発明の一実施の形態によるマイクロステップ
駆動装置の駆動方法を示すフローチャートである。
【図10】ステッピングモータのパルス周波数に対する
トルク特性を示すグラフである。
【符号の説明】
2 マイクロステップ駆動回路装置 4 制御部 6 CPU 8 ROM 10 RAM 12 A相用D/Aコンバータ 14 B相用D/Aコンバータ 16、32 オペアンプ 18、34 ボルテージホロワ回路 20、21、22、23、36、37、38、39 ス
イッチング回路 24、25、26、27、40、41、42、43 ダ
イオード 28 A相励磁コイル 30 ステッピングモータ 44 B相励磁コイル 46 ロータ 48 検出部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基本ステップ角を分割数n(nは正の整
    数)で微小ステップ角に分割し、各相の励磁コイルに流
    す励磁電流を所定のステップ時間幅で前記微小ステップ
    角毎に段階的に変化させてステッピングモータを駆動す
    るマイクロステップ駆動方法であって、 外部からの回転要求に基づいて決定された、前記基本ス
    テップ角に対応するステップ数のうち、起動当初の所定
    ステップ数分は第1のステップ時間幅で駆動し、その後
    のステップ数分は前記第1のステップ時間幅と異なる第
    2のステップ時間幅で駆動することを特徴とするマイク
    ロステップ駆動方法。
  2. 【請求項2】請求項1記載のマイクロステップ駆動方法
    において、 前記起動当初の所定ステップにおける分割数N1は、前
    記その後のステップにおける分割数N2より少ないこと
    を特徴とするマイクロステップ駆動方法。
  3. 【請求項3】請求項1又は2に記載のマイクロステップ
    駆動方法において、 前記第1のステップ時間幅は、前記第2のステップ時間
    幅より長いことを特徴とするマイクロステップ駆動方
    法。
  4. 【請求項4】請求項1乃至3のいずれか1項に記載のマ
    イクロステップ駆動方法において、 前記ステップ数が予め設定された所定の最少ステップ数
    未満であれば、前記外部からの回転要求を無視すること
    を特徴とするマイクロステップ駆動方法。
  5. 【請求項5】基本ステップ角を所定の分割数で微小ステ
    ップ角に分割し、各相の励磁コイルに流す励磁電流を所
    定のステップ時間幅で前記微小ステップ角毎に段階的に
    変化させてステッピングモータを駆動するマイクロステ
    ップ駆動装置であって、 検出部からの回転要求に基づいて決定された、前記基本
    ステップ角に対するステップ数のうち、起動当初の所定
    ステップ数分は起動時駆動波形に基づいて第1のステッ
    プ時間幅で駆動し、その後のステップ数分は前記第1の
    ステップ時間幅と異なる第2のステップ時間幅で通常時
    駆動波形に基づいて駆動する制御部と、 前記起動時駆動波形及び前記通常時駆動波形に基づい
    て、互いに位相の異なる複数の励磁コイルを励磁する励
    磁回路とを有することを特徴とするマイクロステップ駆
    動装置。
  6. 【請求項6】請求項5記載のマイクロステップ駆動装置
    において、 前記制御部は、ワンチップマイクロコンピュータにより
    構成されていることを特徴とするマイクロステップ駆動
    装置。
  7. 【請求項7】基本ステップ角を所定の分割数で微小ステ
    ップ角に分割し、各相の励磁コイルに流す励磁電流を所
    定のステップ時間幅で前記微小ステップ角毎に段階的に
    変化させてステッピングモータを駆動するマイクロステ
    ップ駆動装置と、前記マイクロステップ駆動装置により
    励磁される互いに位相の異なる複数の励磁コイルと、前
    記励磁コイルにより駆動されるロータとを備えたステッ
    ピングモータとを有するステッピングモータ装置であっ
    て、 前記マイクロステップ駆動装置として、請求項5又は6
    に記載のマイクロステップ駆動装置を備えることを特徴
    とするステッピングモータ装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100452637C (zh) * 2003-12-19 2009-01-14 松下电器产业株式会社 步进马达驱动装置和方法
CN101976930A (zh) * 2010-10-08 2011-02-16 彭希南 同心三驱动轴微型步进电机
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