JP2002270746A - 圧接型半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

圧接型半導体装置およびその製造方法

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JP2002270746A
JP2002270746A JP2001068805A JP2001068805A JP2002270746A JP 2002270746 A JP2002270746 A JP 2002270746A JP 2001068805 A JP2001068805 A JP 2001068805A JP 2001068805 A JP2001068805 A JP 2001068805A JP 2002270746 A JP2002270746 A JP 2002270746A
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stress buffer
semiconductor chip
pressure
semiconductor device
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JP2001068805A
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Isao Okutomi
功 奥富
Atsushi Yamamoto
敦史 山本
Takashi Kusano
貴史 草野
Yuji Saito
雄二 齋藤
Yutaka Ishiwatari
裕 石渡
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Toshiba Corp
Shibafu Engineering Corp
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Toshiba Corp
Shibafu Engineering Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱放出特性が優れ、小型且つ信頼性の高い圧
接型半導体装置を提供する。 【解決手段】 少なくとも1つのPN接合を有し、少な
くとも一方の主面が電極で覆われている半導体チップ1
と、半導体チップ1の両主面6、7上に配置され、少な
くとも一方の主面に直接接合された熱応力緩衝板2、3
と、熱応力緩衝板2、3を介して半導体チップ1の両主
面を圧接する一対の外部電極4と、外部電極4の外側に
配置されたヒートシンク5とを少なくとも有する。大き
な圧接力を用いたり、構成部材間に接合層を配置したり
することなく、構成部材間の熱抵抗を小さく抑えること
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は圧接型半導体装置お
よびその製造方法に関わり、特に、半導体チップと熱応
力緩衝板を直接接合した熱抵抗の低い圧接型半導体装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、パワーエレクトロニクスの分野に
おいては、半導体装置の大容量化の要求が高く、半導体
素子の熱効率向上がその実現のために必要となってお
り、半導体装置の熱抵抗の一層の低減が求められてい
る。
【0003】一般に、電力変換器などに用いられる半導
体装置には、モジュール型半導体装置と、圧接型半導体
装置とがある。モジュール型半導体装置は、半導体チッ
プを絶縁基板の上に搭載し、この絶縁基板を放熱板の上
に接合し、この放熱板をヒートシンクの上に接触させる
ことにより、半導体チップの下面からその熱を逃がす片
面冷却タイプである。一方、圧接型半導体装置は、半導
体チップの両面に一対の熱応力緩衝板を配置し、その外
側に一対の外部電極を配置し、さらにその外側に一対の
ヒートシンクを配置することにより、半導体チップの両
面からその熱を逃がす両面冷却タイプである。
【0004】また、圧接型半導体装置の熱抵抗は、各構
成部材自身の熱抵抗と、構成部材間の接触熱抵抗とから
なる。従来、図6に示すように、圧接型半導体装置の各
構成部材は、互いに接着固定せずに圧接しただけの状態
(接触状態)で積層されていた。図6は圧接する前の各
構成部材の配置を示している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、接触状態で接
触熱抵抗を低く抑えるには、大きな圧接力で構成部材を
圧接する必要があり、装置全体の大型化、重量化、或い
は信頼性に問題が生じる。従来、低い圧接力で十分低い
接触熱抵抗を実現するため、各構成部材の間に箔などを
挿入する方法、或いは構成部材間を接合層を介して接合
する方法などがある。例えば、図7及び図8に示すよう
に、特開平8−316254号広報において、半導体チ
ップ51と熱応力緩衝板52とを金(Au)或いは銀
(Ag)などの接合層70を介して接合することで、大
きな圧接力を必要とせずに接触熱抵抗を低減する技術が
開示されている。
【0006】ところが、これらの方法においても以下に
示す問題点を抱えている。即ち、箔などを挿入する方法
では、接触面あたりの熱抵抗は低減されるものの、挿入
する箔の数だけ接触面の数が増えてしまうため、結果的
に熱抵抗の大きな改善効果は得られない。また、半導体
チップと熱応力緩衝板とを接合層を介して接合する方法
においても、接合層自体の熱抵抗が大きい場合、同様に
熱抵抗の低減効果は小さいものとなってしまう。
【0007】本発明は、このような従来技術が有する種
々の問題点を解決するためになされたものであり、その
目的は、熱放出特性が優れ、小型且つ信頼性の高い圧接
型半導体装置及びその製造方法を提供することである。
【0008】具体的な本発明の目的は、大きな圧接力を
用いることなく、構成部材間の熱抵抗を小さく抑えるこ
とができる圧接型半導体装置及びその製造方法を提供す
ることである。
【0009】また、具体的な本発明の他の目的は、構成
部材間に接合層を配置することなく、構成部材間の熱抵
抗を小さく抑えることができる圧接型半導体装置及びそ
の製造方法を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の第1の特徴は、少なくとも1つのPN接合
を有し、少なくとも一方の主面が電極で覆われている半
導体チップと、この半導体チップの両主面上に配置さ
れ、少なくとも一方の主面に直接接合された熱応力緩衝
板と、この熱応力緩衝板を介して半導体チップの両主面
を圧接する一対の外部電極とを少なくとも有する圧接型
半導体装置であることである。
【0011】ここで、「少なくとも1つのPN接合を有
し」とは、半導体チップ上に形成される半導体デバイス
が少なくとも1つのPN接合を有するデバイスであるこ
とを示し、例えば、パワーMOSFET(MOS型電界
効果トランジスタ)、IGBT(絶縁ゲート型バイポー
ラトランジスタ)、ゲートターンオフ(GTO)サイリ
スタ、光サイリスタなどの半導体素子などが含まれる。
なお、半導体チップの主面を覆う電極は、アルミニウム
(Al)から構成されていることが望ましい。
【0012】本発明の第1の特徴によれば、半導体チッ
プと熱応力緩衝板の間が接合材を介さずに直接接合され
ていることにより、半導体チップと熱応力緩衝板との間
の接触抵抗を低減することができる。即ち、従来存在し
ていた接合層を取り除くことにより、接合層による総接
触面数の増加、接合層自身の高い熱抵抗に起因した、半
導体チップと熱応力緩衝板の間の熱抵抗増大を抑制する
効果が得られる。
【0013】また、半導体チップと熱応力緩衝板の間
は、従来のような接触状態ではなく、直接接合された状
態であるため、所定の治具などを用いて外部電極に大き
な圧接力を加えることなく、十分低い熱抵抗を得ること
ができる。
【0014】本発明の第1の特徴において、熱応力緩衝
板がモリブデン(Mo)或いはタングステン(W)から
なることが望ましい。また、半導体チップと熱応力緩衝
板との接合面のうねりがともに1μ以下であることが望
ましい。更に、熱応力緩衝板の接合面の端部が0.2乃
至1mmの曲率で面取りされていることが望ましい。
【0015】本発明の第2の特徴は、(イ)少なくとも
1つのPN接合を有し、少なくとも一方の主面が電極で
覆われている半導体チップの少なくとも一方の主面に対
して、熱応力緩衝板を所定の面圧で圧接する第1工程
と、(ロ)所定の酸素分圧の雰囲気において、圧接され
た半導体チップ及び熱応力緩衝板を所定の摺動距離で微
摺動させて、電極と熱応力緩衝板とを凝着させる第2工
程とを少なくとも有する圧接型半導体装置の製造方法で
あることである。
【0016】本発明の第2の特徴によれば、半導体チッ
プと熱応力緩衝板とを接合層を介さずに直接接合するこ
とができる。したがって、第1の特徴と同様に、直接接
合することにより、半導体チップと熱応力緩衝板の間の
接触抵抗を低減することができる。即ち、従来存在して
いた接合層を取り除くことにより、接合層による総接触
面数の増加、接合材自身の高い熱抵抗に起因した、半導
体チップと熱応力緩衝板の間の熱抵抗増大を防止する効
果が得られる。
【0017】また、半導体チップと熱応力緩衝板の間を
直接接合することにより、所定の治具などを用いて大き
な圧接力で圧接することなく、十分低い熱抵抗を得るこ
とができる。
【0018】本発明の第2の特徴において、第1工程で
の半導体素子基板と熱応力緩衝板を圧接する面圧は1M
Pa以上であることが望ましい。また、第2工程におい
て、酸素分圧をn×10−1Paとし、摺動距離をXμ
mとした場合、酸素分圧と摺動距離との関係が、X≦1
000/nを満たしていることが望ましい。更に、第2
工程は、100℃以下の温度において行われることが望
ましい。
【0019】なお、第2工程は、酸素分圧が上記条件式
を満たしていれば、大気圧の不活性ガス雰囲気、或いは
所定の減圧雰囲気のどちらで行っても構わない。但し、
第2工程を、全体圧力がN×10−1Paである減圧雰
囲気において行う場合、全体圧力と摺動距離との関係
が、X≦2000/Nを満たしていることが望ましい。
また、第2工程を、大気圧の不活性ガス雰囲気において
行う場合、酸素分圧(nppm)と摺動距離との関係
が、X≦1000/nを満たしていることが望ましい。
なぜなら、大気圧(10Pa)において、酸素分圧n
×10−1Paを、n(ppm:1/10%)で読み
替えることができるからである。
【0020】また、第2工程は、100℃以上の温度に
おいて行われることが望ましい。
【0021】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して、本発明の実
施の形態を説明する。図面の記載において同一あるいは
類似部分には同一あるいは類似な符号を付している。た
だし、図面は模式的なものであり、層の厚みと幅との関
係、各層の厚みの比率などは現実のものとは異なること
に留意すべきである。また、図面の相互間においても互
いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていること
はもちろんである。
【0022】図1は、本発明の実施の形態に係る圧接型
半導体装置の構成を示す断面図である。図1に示すよう
に、本発明の実施の形態に係る圧接型半導体装置は、半
導体チップ1と、熱応力緩衝板(2、3)と、外部電極
4と、ヒートシンク5とを少なくとも具備している。
【0023】半導体チップ1には、少なくとも1つのP
N接合を有する半導体素子が、1つ又は2つ以上形成さ
れている。また、1つの圧接型半導体装置は、1つ又は
2つ以上の半導体チップ1を有しており、図1において
は3つの半導体チップ1を有する場合を示している。ま
た、少なくとも1つのPN接合を有する半導体素子とし
て、例えば、パワーMOSFET(MOS型電界効果ト
ランジスタ)、IGBT(絶縁ゲート型バイポーラトラ
ンジスタ)、ゲートターンオフ(GTO)サイリスタ、
光サイリスタなどの半導体素子などがある。
【0024】1つの半導体チップ1に対して1対の熱応
力緩衝板(2、3)が、半導体チップ1の両主面(6、
7)に面して、半導体チップ1を挟むように配置されて
いる。図1においては、3つの半導体チップ1に対して
6つの熱応力緩衝板(2、3)が配置されている。ま
た、熱応力緩衝板(2、3)は、半導体チップ1の両主
面(6、7)、即ち第1主面6及び第2主面7にそれぞ
れ直接接合されている。熱応力緩衝板(2、3)は、モ
リブデン(Mo)を用いて形成されている。なお、直接
接合されている主面は、第1主面6或いは第2主面7の
何れか一方のみであっても構わない。第1主面6にのみ
直接接合されている場合については、図3を参照して後
述する。
【0025】1つの半導体チップ1に対して1対の外部
電極4が、熱応力緩衝板(2、3)を介して各半導体チ
ップ1を挟むように、各熱応力緩衝板(2、3)に面し
て配置されている。図1においては、3つの半導体チッ
プ1に対して6つの外部電極4が配置されている。ま
た、外部電極4は、熱応力緩衝板(2、3)を介して半
導体チップ1の両主面(6、7)を圧接している。外部
電極4は、銅(Cu)などの高導電性の材料を用いて形
成されている。
【0026】1つの圧接型半導体装置に対して1対のヒ
ートシンク5が、半導体チップ1、外部電極4及び熱応
力緩衝板(2、3)を介して半導体チップ1を挟むよう
に、外部電極4に面して配置されている。1つの圧接型
半導体装置が有する総ての半導体チップ1、熱応力緩衝
板(2、3)、外部電極4は、1対のヒートシンク5に
より挟まれている。また、半導体チップ1からヒートシ
ンク5までの積層された構成部材は、所定の治具(図示
せず)を用いて所定の圧接力で圧接され、接触状態が維
持されている。
【0027】図2は、図1に示した圧接型半導体装置に
おける半導体チップ1及び熱応力緩衝板(2、3)を拡
大した断面図である。図2に示すように、半導体チップ
1は、少なくとも1つ以上のPN接合を有する半導体素
子が形成された半導体素子基板8と、半導体素子基板8
の両主面に堆積された電極9とからなる。即ち、半導体
チップ1の両主面(6、7)は電極9で覆われている。
電極9は、熱応力緩衝板(2、3)に凝着されている。
この凝着により、熱応力緩衝板(2、3)は、半導体チ
ップ1の両主面(6、7)に直接接合されている。電極
9は、アルミニウム(Al)を用いて形成されている。
なお、図1及び図2においては、半導体チップ1の両主
面が電極9で覆われている場合について示すが、本発明
はこれに限定されることなく、半導体チップ1の一方の
主面のみが電極9で覆われていれても構わない。
【0028】図3は、熱応力緩衝板が半導体チップの一
方の主面にのみ直接接合されている場合の圧接型半導体
装置の構成を示す断面図である。図3に示すように、熱
応力緩衝板2は半導体チップ1の第1主面6に直接接合
されている。しかし、熱応力緩衝板3は半導体チップ1
の第2主面7に直接接合されておらず、他の構成部材と
同様に、所定の治具により所定の圧接力で圧接され、接
触状態が維持されている。なお、図3において、第2主
面7側の各構成部材(1、3、4)は、圧接される前の
非接触状態で示されている。
【0029】次に、本発明の実施の形態に係る圧接型半
導体装置の製造方法について説明する。まず、図1及び
図2に示した圧接型半導体装置の製造方法について説明
する。
【0030】(イ)まず、第1ステップにおいて、少な
くとも1つのPN接合を有し、両主面(6、7)が電極
9で覆われている半導体チップ1を用意する。
【0031】(ロ)次に、半導体チップ1の両主面
(6、7)に熱応力緩衝板(2、3)を、以下に示すよ
うにして一方の主面ごとに順番に直接接合する。まず、
第2ステップにおいて、半導体チップ1の第1主面6に
対して、熱応力緩衝板2を所定の面圧で圧接する。次
に、低酸素分圧雰囲気において、圧接された半導体チッ
プ1及び熱応力緩衝板2を所定の摺動距離で微摺動させ
て、電極9と熱応力緩衝板2とを凝着させる。半導体チ
ップ1の第1主面6に熱応力緩衝板2を直接接合するこ
とができる。
【0032】(ハ)次に、第3ステップにおいて、半導
体チップ1の第2主面7に対して、熱応力緩衝板3を所
定の面圧で圧接する。次に、低酸素分圧雰囲気におい
て、圧接された半導体チップ1及び熱応力緩衝板3を所
定の摺動距離で微摺動させて、電極9と熱応力緩衝板3
とを凝着させる。半導体チップ1の第2主面7に熱応力
緩衝板3を直接接合することができる。以上のようにし
て、半導体チップ1の両主面(6、7)に熱応力緩衝板
(2、3)を一方の主面ごとに順番に直接接合すること
ができる。
【0033】(ニ)次に、第4ステップにおいて、熱応
力緩衝板(2、3)の外側に外部電極4を配置し、更に
その外側にヒートシンク5を配置する。そして、所定の
治具を用いて、半導体チップ1、熱応力緩衝板(2、
3)、外部電極4、及びヒートシンク5を所定の圧接力
で圧接して、各構成部材を接触状態に保持する。以上の
工程を経て、図1及び図2に示した圧接型半導体装置を
製造することができる。
【0034】なおここでは、まず、半導体チップ1の第
1主面6に熱応力緩衝板2を直接接合し(第2ステッ
プ)、その後、半導体チップ1の第2主面7に熱応力緩
衝板3を直接接合した(第3ステップ)場合を示した。
しかし、本発明に係る圧接型半導体装置はこれに限られ
ることなく、半導体チップ1の両主面(6、7)に対し
て熱応力緩衝板(2、3)を同時に直接接合しても構わ
ない。即ち、第2ステップと第3ステップを同時に行っ
ても構わない。
【0035】図3に示した圧接型半導体装置の製造方法
について説明する。まず、上記の第1ステップと同様
に、少なくとも1つのPN接合を有し、両主面(6、
7)が電極9で覆われている半導体チップ1を用意す
る。次に、上記の第2ステップと同様に、半導体チップ
1の第1主面6に熱応力緩衝板2を直接接合する。半導
体チップ1の第2主面7に熱応力緩衝板3は直接接合さ
れないため、上記の第3ステップは行わない。次に、熱
応力緩衝3を第2主面7上に配置し、その外側に外部電
極4及びヒートシンク5をそれぞれ配置し、所定の治具
を用いて各構成部材を接触状態に保持する。なお、図3
に示した圧接型半導体装置においては、半導体チップ1
の両主面(6、7)が電極9で覆われている場合につい
て説明したが、熱応力緩衝板2と直接接合される第1主
面6のみが電極9で覆われていても構わない。
【0036】次に、本発明に係る圧接型半導体装置の熱
抵抗について発明者らが行った評価実験の結果及び解析
結果について説明する。圧接型半導体装置の熱抵抗の評
価方法は以下の通りである。予め、使用する半導体チッ
プ1の電圧−電流(V−I)特性の温度依存性を調査し
ておく。また、ヒートシンク5と外部電極4との接触面
付近の外部電極4の側面から半導体チップ1の中心に向
かって、接触面に平行に穴11(図1参照)を開けてお
く。各構成部材を圧接(スタッキング)した後、外部電
極4の穴11に熱電対を載置する。半導体チップ1に所
定の電流を通電し、半導体チップ1の温度をある程度上
昇させ、半導体チップ1の温度をV−I特性から推測す
る。これと同時に、熱電対を用いて外部電極4内の温度
を実測して、半導体チップ1の温度と外部電極4の温度
との温度差を算出する。半導体チップ1の通電量から半
導体チップ1の発熱量を算出し、この発熱量と半導体チ
ップ1−外部電極4間の温度差との関係から、半導体チ
ップ1と外部電極4までの熱抵抗値を求めて、これを圧
接型半導体装置の熱抵抗として評価した。
【0037】図4は、評価実験における熱応力緩衝板の
形状、熱応力緩衝板と半導体チップ1との直接接合条件
及び評価結果(熱抵抗)を、各実施例、各比較例ごとに
まとめた表である。図4に示すように、発明者らは、実
施例1〜14及び比較例1〜12の合計26の実験例に
係る圧接型半導体装置について評価実験を行い、本発明
に係る圧接型半導体装置の形状条件、製造条件の最適化
を行った。以下、各実施例、各比較例に係る圧接型半導
体装置について詳細に説明する。なお、図4中の評価結
果(熱抵抗)は、比較例2に係る圧接型半導体装置の熱
抵抗を1とした場合の相対値を示している。
【0038】(実施例1、2及び比較例1、2)実施例
1において、図3を参照して説明した、半導体チップ1
の一方の主面6にのみ熱応力緩衝板2を直接接合した圧
接型半導体装置を評価した。また、実施例2において、
図1及び図2を参照して説明した、半導体チップ1の両
主面(6、7)に熱応力緩衝板(2、3)を直接接合し
た圧接型半導体装置を評価した。
【0039】両実施例ともに、使用する熱応力緩衝板
は、12mm角のモリブデンからなり、うねりが1μ
m、端部面取りが0.2mmである。また、直接接合条
件は、全体圧力が20Paの真空(減圧)雰囲気であ
り、そのうち酸素分圧が10Paである。また、熱応力
緩衝板と半導体チップを微摺動させる時の摺動距離は5
μmであり、熱応力緩衝板と半導体チップの圧接力(面
圧)は5MPaである。
【0040】一方、比較例1において、図6に示すよう
な半導体チップ51と熱応力緩衝板(52、53)が接
触状態で保持される従来の圧接型半導体装置を評価し
た。比較例1に係る圧接型半導体装置は、半導体チップ
51、熱応力緩衝板(52、53)、外部電極54、ヒ
ートシンク55を積層して、所定の治具を用いて圧接し
て接触状態で維持されている。図6は、圧接する前の非
接触状態における各構成部材の配置を示している。
【0041】また、比較例2において、図7に示すよう
な半導体チップ51と熱応力緩衝板(52、53)との
間を金(Au)メッキからなる接続層70を介して拡散
接合されている従来の圧接型半導体装置を評価した。
【0042】上記の4種類の圧接型半導体装置について
熱抵抗の評価実験を行った結果、図4に示すように、一
方の主面6にのみ熱応力緩衝板2を直接接合した実施例
1の圧接型半導体装置の熱抵抗は0.9であり、比較例
2よりも低い熱抵抗を実現することができた。両主面
(6、7)に熱応力緩衝板(2、3)を直接接合した実
施例2の圧接型半導体装置の熱抵抗は0.5であり、一
方のみよりも両方の主面に直接接合した方が、熱抵抗を
より低減することができた。しかし、比較例1では、逆
に熱抵抗が1.5であり、Auメッキによる拡散接合よ
りも接触状態で保持する方が熱抵抗が高くなることが分
かった。
【0043】(実施例3、4及び比較例3、4)次に、
図1に示した両主面(6、7)を直接接合した実施例2
の圧接型半導体装置において、熱応力緩衝板(2、3)
と半導体チップ1を直接接合する際の酸素分圧と摺動距
離を変化させて評価した。また、直接接合は大気圧のア
ルゴン(Ar)雰囲気において行った。雰囲気の全体圧
力は10Paである。また、実施例3では酸素分圧を
10Pa、摺動距離を5μmとした。実施例4では酸素
分圧を10Pa、摺動距離を10μmとした。比較例3
では酸素分圧を10Pa、摺動距離を15μmとした。
比較例4では酸素分圧を20Pa、摺動距離を10μm
とした。その他の条件は実施例2と同じである。
【0044】評価実験の結果、酸素分圧n(×10−1
Pa)と、摺動距離X(μm)との関係が、X≦100
0/nの条件式を満たしている実施例3及び4では、半
導体チップ及び熱応力緩衝板の接合面全体が凝着により
直接接合されたため、十分低い熱抵抗が得られた。しか
し、上記の条件式を満たしていない比較例3及び4で
は、接合面がフレッティング現象により酸化してしま
い、凝着することできないため、接合面の熱抵抗が上昇
してしまった。結果的に、実施例3及び4の熱抵抗はそ
れぞれ0.5、0.8であり、比較例3、4の熱抵抗は
それぞれ1.5、1.6であった。
【0045】なお、大気圧(10Pa)においては、
分圧10−1Paは、ppm(1/10%)で読み替
えることができる。したがって、酸素分圧n(ppm)
と摺動距離との関係がX≦1000/nを満たしている
ことで、十分低い熱抵抗を実現することができる。
【0046】(実施例5、6及び比較例5)次に、図1
に示した実施例2の圧接型半導体装置において、熱応力
緩衝板と半導体チップの圧接力(面圧)を0.5〜5M
Paの範囲で変化させて評価した。なお、直接接合する
際の雰囲気は大気圧(10Pa)のAr雰囲気であ
り、酸素分圧は10Paである。また、直接接合は真空
チャンバー内で行った。比較例5では面圧を0.5MP
aとし、実施例5では面圧を1MPaとし、実施例6で
は面圧を5MPaとした。その他の条件は実施例2と同
じである。
【0047】評価実験の結果、面圧が1MPa以上であ
る実施例5及び6では、半導体チップ及び熱応力緩衝板
の接合面全体が凝着により直接接合されたため、十分低
い熱抵抗が得られた。しかし、比較例5では、接合面が
フレッティング現象により酸化してしまい、凝着させる
ことできないため、接合面の熱抵抗が上昇してしまっ
た。結果的に、実施例5及び6の熱抵抗はそれぞれ0.
7、0.5であり、比較例5の熱抵抗は2.0であっ
た。
【0048】(実施例7、8及び比較例6、7)次に、
図1に示した実施例2の圧接型半導体装置において、直
接接合する際の雰囲気の全体圧力、酸素分圧及び摺動距
離を変化させて評価した。雰囲気の全体圧力は20〜4
0Paの真空雰囲気において行った。また、直接接合は
真空チャンバー内で行った。実施例7では全体圧力は2
0Pa、酸素分圧は10Pa、摺動距離は5μmであ
る。実施例8では全体圧力は20Pa、酸素分圧は10
Pa、摺動距離は10μmである。比較例6では全体圧
力は20Pa、酸素分圧は10Pa、摺動距離は15μ
mである。比較例7では全体圧力は40Pa、酸素分圧
は20Pa、摺動距離は10μmである。その他の条件
は実施例2と同じである。
【0049】評価実験の結果、全体圧力N(×10−1
Pa)と、摺動距離X(μm)との関係が、X≦200
0/Nの条件式を満たしている実施例7及び8では、半
導体チップ及び熱応力緩衝板の接合面全体が凝着により
直接接合されたため、十分低い熱抵抗が得られた。しか
し、上記の条件式を満たしていない比較例6及び7で
は、接合面がフレッティング現象により酸化してしま
い、凝着することできないため、接合面の熱抵抗が上昇
してしまった。結果的に、実施例7及び8の熱抵抗はそ
れぞれ0.5、0.7であり、比較例6、7の熱抵抗は
それぞれ1.5、1.7であった。
【0050】また、実施例3、4及び比較例3、4と比
較すると、直接接合の際の雰囲気が真空かAr(大気
圧)かの相違点はあるが、ともに、酸素分圧(n)と摺
動距離(X)との関係がX≦1000/nの条件式を満
たすことが熱抵抗の低減化のために必要である点が共通
する。
【0051】(実施例9、10及び比較例8)次に、図
1に示した実施例2の圧接型半導体装置において、直接
接合の際の圧接力(面圧)を0.5〜5MPaの範囲で
変化させて評価した。なお、直接接合は真空チャンバー
内で行った。比較例8では面圧は0.5MPaであり、
実施例9では面圧は1MPaであり、実施例10では面
圧は5MPaである。その他の条件は実施例2と同じで
ある。
【0052】評価実験の結果、面圧が1MPa以上であ
る実施例9及び10では、半導体チップ及び熱応力緩衝
板の接合面全体が凝着により直接接合されたため、十分
低い熱抵抗が得られた。しかし、比較例8では、接合面
がフレッティング現象により酸化してしまい、凝着する
ことできないため、接合面の熱抵抗が上昇してしまっ
た。結果的に、実施例9及び10の熱抵抗はそれぞれ
0.7、0.5であり、比較例8の熱抵抗は2.2であ
った。
【0053】また、実施例5、6及び比較例5と比較す
ると、直接接合の際の雰囲気が真空かAr(大気圧)か
の相違点はあるが、ともに、面圧が1MPa以上である
ことが熱抵抗の低減化のために必要である点が共通す
る。
【0054】(実施例11、12及び比較例9、10)
図1に示した実施例2の圧接型半導体装置において、熱
応力緩衝板のうねりを0.5〜5μmの範囲で変化させ
て評価した。実施例11ではうねりは0.5μmであ
り、実施例12ではうねりは1μmであり、比較例9で
はうねりは2μmであり、比較例10ではうねりは5μ
mである。その他の条件は実施例2と同じである。
【0055】評価実験の結果、熱応力緩衝板のうねりが
1μm以下である実施例11及び12では、図2に示す
ように、半導体チップ1及び熱応力緩衝板(2、3)の
接合面全体が凝着により直接接合されたため、十分低い
熱抵抗が得られた。しかし、うねりが2μmである比較
例9では、図5に示すように、接合面10全体の80%
しか凝着することができないため、接合面10での熱抵
抗が上昇してしまった。同様に、うねりが5μmである
比較例10では、接触面全体の30%しか凝着すること
ができないため、接合面の熱抵抗が更に上昇してしまっ
た。結果的に、実施例11及び12の熱抵抗はそれぞれ
0.4、0.5であり、比較例9、10の熱抵抗はそれ
ぞれ0.8、2.1であった。
【0056】(実施例13、14及び比較例11、1
2)図1に示した実施例2の圧接型半導体装置におい
て、熱応力緩衝板端部の面取りの曲率を0.1〜2mm
の範囲で変化させて評価した。比較例11では面取りの
曲率は0.1mmであり、実施例13では面取りの曲率
は0.2mmであり、実施例14では面取りの曲率は1
mmであり、比較例12では面取りの曲率は2mmであ
る。その他の条件は実施例2と同じである。
【0057】評価実験の結果、熱応力緩衝板端部の面取
りの曲率が0.2〜1mmの範囲内である実施例13及
び14では、熱応力緩衝板端部の面圧ピークが十分緩和
され、半導体チップ1及び熱応力緩衝板(2、3)の接
合面全体が均一な圧接力(面圧)で直接接合されたた
め、十分低い熱抵抗が得られた。しかし、面取りの曲率
が0.1mmである比較例11では、熱応力緩衝板端部
の面圧ピークが十分緩和されず、端部のみに圧接力が集
中して端部のみが凝着したため、接合面全体の熱抵抗が
上昇してしまう。一方、面取りの曲率が2mmである比
較例12では、接合面全体が凝着により直接接合される
が、面取りの曲率が大きすぎるため、有効な接合面積が
減少し、やはり熱抵抗が上昇してしまう。結果的に、実
施例13及び14の熱抵抗はそれぞれ0.9、0.5で
あり、比較例11、12の熱抵抗はそれぞれ1.8、
1.4であった。
【0058】以上説明したように本発明の実施の形態に
よれば、従来使用していた接合層を介さずに、半導体チ
ップ1と熱応力緩衝板(2、3)とを直接接合すること
ができる。直接接合することにより、Auメッキによる
拡散接合などの従来技術と比較して、半導体チップ1と
熱応力緩衝板(2、3)の間の接触抵抗を低減すること
ができる。即ち、接合層による総接触面数の増加、接合
材自身の高い熱抵抗に起因した、半導体チップ1と熱応
力緩衝板(2、3)の間の熱抵抗増大を防止する効果が
得られる。また、半導体チップ1と熱応力緩衝板(2、
3)の間を直接接合することにより、所定の治具などを
用いて大きな圧接力で圧接することなく、十分低い熱抵
抗を得ることができる。
【0059】(その他の実施の形態)上記のように、本
発明の実施の形態は、複数の実施例及び比較例によって
記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面はこの
発明を限定するものであると理解すべきではない。この
開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例及び
運用技術が明らかとなろう。
【0060】半導体チップ1の主面(6、7)に熱応力
緩衝板2を直接接合する際の雰囲気の温度は、100℃
以上であることが望ましい。100℃以上にすること
で、電極を軟化させ熱応力緩衝板との密着性を高め、凝
着による直接接合を容易とすることができる。25℃〜
200℃の範囲の接合雰囲気の温度において評価実験を
行ったところ、100℃以下の場合の熱抵抗は0.7〜
1.0であり、100度以上の場合の熱抵抗は0.4〜
0.7であった。なお、雰囲気の温度はヒーターにより
制御し、真空チャンバー内に配置した熱電対を用いて測
定した。
【0061】実施例及び比較例では、熱応力緩衝板
(2、3)の材料としてモリブデン(Mo)を用いた場
合について説明したが、発明者らはMoの代わりにタン
グステン(W)を用いても同様な評価実験を行い、同様
な評価結果を得ている。したがって、本発明はMoの場
合に限定されるものではなく、Wなどを熱応力緩衝板
(2、3)の材料として適用することが可能である。
【0062】このように、本発明はここでは記載してい
ない様々な実施の形態等を包含するということを理解す
べきである。したがって、本発明はこの開示から妥当な
特許請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ限定さ
れるものである。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
熱放出特性が優れ、小型且つ信頼性の高い圧接型半導体
装置及びその製造方法を提供することができる。
【0064】具体的には、本発明によれば、大きな圧接
力を用いることなく、構成部材間の熱抵抗を小さく抑え
ることができる圧接型半導体装置及びその製造方法を提
供することができる。
【0065】また具体的には、本発明によれば、構成部
材間に接合層を配置することなく、構成部材間の熱抵抗
を小さく抑えることができる圧接型半導体装置及びその
製造方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態、特に実施例2に係り、半
導体チップの両方の主面に熱応力緩衝板が直接接合され
た圧接型半導体装置の構成を示す断面図である。
【図2】図1に示した圧接型半導体装置における半導体
チップ及び熱応力緩衝板を拡大した断面図である。
【図3】本発明の実施の形態、特に実施例1に係り、半
導体チップの片方の主面に熱応力緩衝板が直接接合され
た圧接型半導体装置の構成を示す断面図である。
【図4】評価実験における熱応力緩衝板の形状、熱応力
緩衝板と半導体チップとの直接接合条件、及び評価結果
(熱抵抗)を、各実施例、各比較例ごとにまとめた表で
ある。
【図5】比較例9に係り、熱応力緩衝板のうねりが大き
すぎる場合の半導体チップと熱力緩衝板との接合状態を
示す断面図である。
【図6】半導体チップと熱応力緩衝板が接触状態で保持
される従来の圧接型半導体装置の構成を示す断面図であ
る。
【図7】半導体チップと熱応力緩衝板が接合層により拡
散接合された従来の圧接型半導体装置の構成を示す断面
図である。
【図8】図7に示した圧接型半導体装置における半導体
チップ及び熱応力緩衝板を拡大した断面図である。
【符号の説明】
1 半導体チップ 2 熱応力緩衝板 3 熱応力緩衝板 4 外部電極 5 ヒートシンク 6 第1主面 7 第2主面 8 半導体素子基板 9 電極 10 接合面 11 穴
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山本 敦史 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東芝 府中事業所内 (72)発明者 草野 貴史 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東芝 府中事業所内 (72)発明者 齋藤 雄二 神奈川県横浜市鶴見区末広町2丁目4番地 株式会社東芝京浜事業所内 (72)発明者 石渡 裕 神奈川県横浜市鶴見区末広町2丁目4番地 株式会社東芝京浜事業所内 Fターム(参考) 5F005 AF02 FA03 GA02 GA04 5F036 AA01 BB01 BC08 BE06 5F047 JA07 JA08

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも1つのPN接合を有し、少な
    くとも一方の主面が電極で覆われている半導体チップ
    と、 前記半導体チップの両主面上に配置され、少なくとも一
    方の主面に直接接合された熱応力緩衝板と、 当該熱応力緩衝板を介して前記半導体チップの両主面を
    圧接する一対の外部電極とを有することを特徴とする圧
    接型半導体装置。
  2. 【請求項2】 前記熱応力緩衝板がモリブデン(Mo)
    或いはタングステン(W)からなることを特徴とする請
    求項1記載の圧接型半導体装置。
  3. 【請求項3】 前記半導体チップと前記熱応力緩衝板と
    の接合面のうねりがともに1μ以下であることを特徴と
    する請求項1又は2記載の圧接型半導体装置。
  4. 【請求項4】 前記熱応力緩衝板の前記接合面の端部が
    0.2乃至1mmの曲率で面取りされていることを特徴
    とする請求項1乃至3何れか1記載の圧接型半導体装
    置。
  5. 【請求項5】 少なくとも1つのPN接合を有し、少な
    くとも一方の主面が電極で覆われている半導体チップの
    当該少なくとも一方の主面に対して、熱応力緩衝板を所
    定の面圧で圧接する第1工程と、 所定の酸素分圧の雰囲気において、圧接された前記半導
    体チップ及び前記熱応力緩衝板を所定の摺動距離で微摺
    動させて、前記電極と当該熱応力緩衝板とを凝着させる
    第2工程とを有することを特徴とする圧接型半導体装置
    の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記第1工程において、前記半導体素子
    基板と前記熱応力緩衝板を圧接する面圧は1MPa以上
    であることを特徴とする請求項5記載の圧接型半導体装
    置の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記第2工程において、前記酸素分圧を
    n×10−1Paとし、前記摺動距離をXμmとした場
    合、当該酸素分圧と当該摺動距離との関係が、X≦10
    00/nを満たしていることを特徴とする請求項5又は
    6記載の圧接型半導体装置の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記第2工程を、全体圧力がN×10
    −1Paである減圧雰囲気において行う場合、当該全体
    圧力と前記摺動距離との関係が、X≦2000/Nを満
    たしていることを特徴とする請求項7記載の圧接型半導
    体装置の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記第2工程を、大気圧の不活性ガス雰
    囲気において行う場合、前記酸素分圧n(ppm)と前
    記摺動距離との関係が、X≦1000/nを満たしてい
    ることを特徴とする請求項7記載の圧接型半導体装置の
    製造方法。
  10. 【請求項10】 前記第2工程は、100℃以上の温度
    において行われることを特徴とする請求項5乃至9何れ
    か1記載の圧接型半導体装置の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013149762A (ja) * 2012-01-19 2013-08-01 Meidensha Corp 半導体モジュール
US9076752B2 (en) 2012-02-14 2015-07-07 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Semiconductor device and method for manufacturing the same

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