JP2002269507A - カード排出機構 - Google Patents

カード排出機構

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JP2002269507A
JP2002269507A JP2001062854A JP2001062854A JP2002269507A JP 2002269507 A JP2002269507 A JP 2002269507A JP 2001062854 A JP2001062854 A JP 2001062854A JP 2001062854 A JP2001062854 A JP 2001062854A JP 2002269507 A JP2002269507 A JP 2002269507A
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Yasukazu Ito
安一 伊藤
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Japan Aviation Electronics Industry Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 回路基板の、カードホルダからの排出を単純
な操作でかつ単純な構造でできるようにする。 【解決手段】 排出操作用ロッド200 の先端部分に移動
方向に対し定められた間隔で第1の力伝達部221 及び第
2の力伝達部222 を設ける。支点313 の位置が作用端部
312 寄りの第1のてこ310 と、支点323 の位置が受力端
部321 寄りの第2のてこ320 を、排出操作用ロッド200
の移動に伴って、まず第1の力伝達部221が第1のてこ
の受力端部311 に当接し、続いて第2の力伝達部222 が
第2のてこの受力端部321 に当接するように、バックボ
ード100 に支持する。カード排出用スライダ400 の、第
1の作用力受力部突起441 に第1のてこの作用端部が当
接してこれを移動させ、カード当接用フック431,432 に
当接する回路基板をコネクタから抜去し、第2の作用力
受力部突起442 に第2のてこの作用端部が当接して回路
基板を更に移動させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はカード排出機構に関
し、特にコネクタと嵌合してカードホルダに保持されて
いる回路基板を、コネクタから抜き出した後、更に一定
量抜き出すようにして、カードホルダからの抜去を容易
にするカード排出機構に関する。
【0002】
【従来の技術】PCカードなどの回路基板を、カードホ
ルダに収納、保持してそのコネクタに嵌合、接続する場
合、回路基板は、通常、カードホルダからあまり露出し
ないように収納、保持されるので、この回路基板をカー
ドホルダから抜き出すには、カード排出機構が必要とな
る。このようなカード排出機構の、従来の第1の例を図
8(a),(b)に示す(例えば、特開平5−3076
49号公報参照)。この第1の例のカード排出機構は、
コネクタ610x及び2本のカードガイド620を備え
たカードホルダ600x内の、コネクタ610x及び一
方のカードガイド620の外側部分に設けられた、排出
操作用ロッド200xと、カード排出用てこ350と、
を含んで構成され、その詳細は次のとおりである。
【0003】排出操作用ロッド200xは、一方のカー
ドガイド620と平行に配設されて、その一方の端に、
その軸方向の排出操作力(矢印)が加わると、その軸方
向にスライドする。カード排出用てこ350は、一方の
端を、排出操作用ロッド200xの先端部分が当接して
その排出操作力を受け取る受力端部351とし、他方の
端を、回路基板700xの排出方向最後端の辺に当接す
る作用端部352としてその中間部分を支点とし、この
支点で回転可能なように、カードホルダ600xに保持
され、排出操作用ロッド200xからの力及び移動量
を、回路基板700xの排出方向最後端の辺に伝達す
る。
【0004】従って、排出操作用ロッド200xの一方
の端に加えられた排出操作力が、その他方の端(先端)
から、カード排出用てこ350の一方の端の受力端部3
51に伝達されて、支点353を通して他方の端の作用
端部352に伝わり、この作用端部352で回路基板7
00xの、排出方向最後端の辺の部分を押して、この回
路基板700xが、まず、コネクタ610xから抜け出
し、続いて、更に排出方向に所定量移動する。この状態
になると、回路基板700xを指先に挟んで、容易にカ
ードホルダ600xから引き抜くことができる。
【0005】この第1の例では、受力端部351及び作
用端部352が、1つの支点353で回転する1つのカ
ード排出用てこ350により、回路基板700xのコネ
クタ610xからの抜去と、コネクタ610xから抜去
後の回路基板700xの移動と、を行う構造となってい
るので、これら2つの動作が一応遂行可能なように、そ
の支点353が、受力端部351と作用端部352との
間のほぼ中間の位置となっており、コネクタ610xか
らの抜去動作時には、排出操作用ロッド200xに大き
な排出操作力を必要とし、また、コネクタ610xから
抜去後の移動では、回路基板700xの移動量が少な
く、そのカードホルダ600xからの出っ張り量が少な
くて指先で挟みにくい、という問題点がある。
【0006】そこで、図9(a),(b)に示すよう
に、回路基板700yをコネクタ610から抜去すると
きのてこの支点の位置と、コネクタ610から抜去後、
回路基板700yを移動させるときのてこの支点の位置
と、を変えて、コネクタ610からの抜去動作時の排出
操作力を小さくし、かつ、コネクタ610から抜去後の
回路基板700yの移動量を大きくするようにした、第
2の例がある。
【0007】この第2の例では、てこ340が、一方の
端部分の受力端部341と、他方の端部分の作用端部3
42との間に、予め定められた間隔を隔てて形成された
2つの支点止め孔343を備えており、てこ340を支
点で支持するバックボード100yには、2つの支点止
め孔343の間隔と同一の間隔を隔てて2つの支点支持
部360が設けられていて、回路基板700yをコネク
タ610から抜去するときには、てこ340の、作用端
部342寄りの支点止め孔343に支点止めピン370
を挿し込んでこれを支点として回転するてこ340と
し、受力端部341・支点間の寸法を作用端部342・
支点間の寸法より大きくして、作用端部342に大きな
力が働くようにし、この状態でてこ340が回転し、回
路基板700yがコネクタ610から抜け出して、受力
端部341寄りの支点止め孔343がもう1つの支点支
持部360と重なり合った状態で、支点止めピン370
をこちらの支点止め孔及び支点支持部に挿し換え、これ
を支点として回転するてこ340とし、作用端部342
・支点間の寸法を受力端部341・支点間の寸法より大
きくして、作用端部342で大きな移動量が得られるよ
うにしている。
【0008】なお、回路基板700yの移動は、両端に
カード当接用フック451,452が設けられ、中央部
分に受力部453が設けられたカード排出部450によ
り、そのカード当接用フック451,452に回路基板
700yの最後部の辺を引っかけ、その受力部453に
てこ340の作用端部342の力を受けて行われる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のカード
排出機構は、第1の例では、カード排出用てこ350
が、受力端部351と作用端部352との間の中間点を
支点353として回転するようになっていて、排出操作
用ロッド200xから受力端部351に受けた力を作用
端部352に伝達し、この作用端部352で回路基板7
00xの、排出方向最後端の辺を押す構造となってい
て、排出操作用ロッド200xに加えられた排出操作力
がそのまま回路基板700xに作用するだけであるの
で、回路基板700xをコネクタ610xから抜去する
際には大きな排出操作力を排出操作用ロッドに加える必
要があり、回路基板700xがコネクタ610xから抜
け出した後は、排出操作用ロッド200xを押し込んだ
長さだけしか回路基板700xを移動させることができ
ないので、回路基板700xがカードホルダ600xが
出っ張る量が少なくて、指先で回路基板700xを挟み
難い、という問題点があり、第2の例では、てこ340
に2つの支点止め孔343を設け、バックボード100
yには2つの支点支持部360を設けて、回路基板70
0yをコネクタ610から抜き出す段階では、てこ34
0の、作用端部342寄りの支点止め孔及び支点支持部
に支点止めピン370を挿し込んでこれを支点とするこ
とにより、作用端部342・支点間に対する受力端部3
41・支点間の寸法を大きくして、回路基板700y
に、排出操作用ロッド200yに加えられる力より大き
な力が働くようにして、回路基板700yのコネクタ6
10からの抜去が容易にできるようにし、この抜去後に
は、支点止めピン370を、受力端部341寄りの支点
止め孔及び支点支持部に挿し換えることにより、作用端
部342及び回路基板700yの移動量を大きくするよ
うになっていて、第1の例の欠点は解消することができ
るものの、回路基板700yの排出操作中に、てこ34
0の支点を移動させる、という操作が必要となって、排
出操作が煩雑になる上、その構造も複雑化し、加工や組
立作業等が複雑で、動作不良も発生し易い、という問題
点がある。
【0010】本発明の目的は、上記従来技術の問題点に
鑑みて、排出操作用ロッドを、通常の操作力で一定量移
動するだけの単純な操作で、回路基板を、コネクタから
抜き出した上で更に一定量移動させることができ、か
つ、その構造が単純で加工や組立作業も容易となって、
信頼性の向上をはかることができるカード排出機構を提
供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】第1の発明のカード排出
機構は、コネクタと嵌合してカードホルダ内に保持され
ている回路基板を、前記コネクタから抜き出した後、更
に一定量抜去方向に移動させて、前記カードホルダから
容易に抜去できるようにするカード排出機構であって、
次の各構成を有することを特徴とする。 (イ)前記回路基板の、前記カードホルダからの抜去方
向と平行に、予め定められた広さで配設されたバックボ
ード (ロ)一方の端に、カード排出操作用の力が加えられる
排出操作端部が設けられて、この排出操作端部に加えら
れた力で前記バックボード上を移動可能なように、この
バックボードに保持され、他方の端側には、その移動方
向に対し予め設定された間隔で第1の力伝達部及び第2
の力伝達部が、移動方向と直交する方向で前記バックボ
ードに沿って突出するように設けられた排出操作用ロッ
ド (ハ)それぞれが一方の端側を受力端部、他方の端側を
作用端部とし、その間の作用端部寄りを支点としてこの
支点で、前記バックボードに回転可能なように支持され
た第1のてこと、前記受力端部と作用端部との間の受力
端部寄りを支点としてこの支点で、前記バックボードに
回転可能なように支持された第2のてこと、を含み、前
記排出操作用ロッドの移動に伴って、まず、その第1の
力伝達部が前記第1のてこの受力端部に当接し、この第
1の力伝達部からの力、及びその移動量を受けて前記第
1のてこの作用端部に、第1の力、及び第1の移動量と
して伝達し、続いて、その第2の力伝達部が前記第2の
てこの受力端部に当接してこの第2の力伝達部からの
力、及びその移動量を受けて前記第2のてこの作用端部
に、前記第1の力より小さい第2の力、及び前記第1の
移動量より大きい第2の移動量として伝達する、力伝達
用てこ部 (ニ)カード排出動作時に、前記回路基板の予め定めら
れた部位に当接するカード当接用フックと、このカード
当接用フックに対し予め設定された部位で、前記力伝達
用てこ部の、第1のてこの作用端部がその回転動作によ
り当接する部位に設けられた第1の作用力受力部と、前
記力伝達用てこ部の、第2のてこの作用端部がその回転
動作により当接する部位に設けられた第2の作用力受力
部と、を備えて前記バックボード上に、移動可能なよう
に配置、保持され、前記第1の作用力受力部が前記第1
のてこの作用端部から受けた第1の力、及び第1の移動
量、並びに前記第2の作用力受力部が前記第2のてこの
作用端部から受けた第2の力、及び第2の移動量に基づ
いて、前記バックボード上を移動し、前記カード当接用
フックに当接する回路基板を移動させる、カード排出用
スライダ
【0012】また、前記カード排出用スライダは、その
移動方向と直交する方向に延びる横板部と、この横板部
の中央部分から、その移動方向前方側に、前記排出操作
用ロッド及び力伝達用てこ部の動作を妨げないように延
びる縦板部と、を含んでT字状に形成され、そのカード
当接用フックが、前記横板部の両端に配設されて排出対
象の回路基板の、排出方向後側の辺の両端に当接し、そ
の第1の作用力受力部及び第2の作用力受力部が、前記
縦板部に配設された構造である、構成を有している。
【0013】第2の発明のカード排出機構は、コネクタ
と嵌合してカードホルダに保持されている回路基板を、
前記コネクタから抜き出した後、更に一定量抜去方向に
移動させて、前記カードホルダから容易に抜去できるよ
うにするカード排出機構であって、次の各構成を有する
ことを特徴とする。 (イ)前記回路基板の、前記カードホルダからの抜去方
向と平行に、予め定められた広さで配設されたバックボ
ード (ロ)一方の端に、カード排出操作用の力が加えられる
排出操作端部が設けられて、この排出操作端部に加えら
れた力で前記バックボード上を移動可能なように、この
バックボード上に保持され、他方の端側には、その移動
方向と直交する方向で前記バックボードに沿って突出す
るように、予め定められた広さの力伝達部配設板が設け
られ、この力伝達部配設板に、第1の力伝達部及び第2
の力伝達部が、その移動方向に対し第1の力伝達部の方
が第2の力伝達部より、予め設定された寸法だけ先行す
る位置で、かつその他方の端側との付け根部分に対し、
第1の力伝達部の方が第2の力伝達部より近い位置とな
るように配設された、排出操作用ロッド (ハ)一方の端側を受力端部、他方の端側を作用端部と
し、その間の予め定められた部位を支点としてこの支点
で、前記バックボードに回転可能なように支持された1
つのてこを備えて成り、前記排出操作用ロッドの移動に
伴って、まず、その第1の力伝達部が前記受力端部に当
接し、この第1の力伝達部からの力、及びその移動量を
受けて前記作用端部に、第1の力、及び第1の移動量と
して伝達し、続いて、その第2の力伝達部が前記受力端
部に当接し、この第2の力伝達部からの力、及びその移
動量を受けて前記作用端部に、前記第1の力より小さい
第2の力、及び前記第1の移動量より大きい第2の移動
量として伝達する、力伝達用てこ部 (ニ)カード排出操作時に、前記回路基板の予め定めら
れた部位に当接するカード当接用フックと、このカード
当接用フックに対し予め設定された部位で、前記力伝達
用てこ部の、てこの作用端部がその回転動作により当接
する部位に設けられた作用力受力部と、を備えて前記バ
ックボード上に、移動可能なように配置、保持され、前
記作用力受力部が、前記てこの作用端部から第1の力、
及び第1の移動量、並びに第2の力、及び第2の移動量
を受けて、前記バックボード上を移動し、前記カード当
接用フックに当接する回路基板を移動させる、カード排
出用スライダ
【0014】また、前記排出操作用ロッドは、その第1
の力伝達部及び第2の力伝達部それぞれが、その力伝達
部配設板の表面から突出する突起状に形成され、その側
面が、前記力伝達用てこ部の、1つのてこの受力端部側
面に順次当接する構造であるか、前記排出操作用ロッド
は、その力伝達部配設板の、その移動方向に対し前方側
となる辺の部分が、ロッド付け根側が先行段となる階段
状に形成されて、この階段状の辺の、先行段部分を第1
の力伝達部、1段下がった段の部分を第2の力伝達部と
する構造を成し、これら第1の力伝達部及び第2の力伝
達部が、前記力伝達用てこ部の1つのてこの、受力端部
に順次当接する構造である、構成を有している。
【0015】また、前記力伝達用てこ部は、その1つの
てこが、その受力端部に、先端側に第1の受力用突起、
その支点寄りに第2の受力用突起が設けられて成り、前
記第1の受力用突起に、前記排出操作用ロッドの第1の
力伝達部が当接し、前記第2の受力用突起に、前記排出
操作用ロッドの第2の力伝達部が当接する構造である、
構成を有している。
【0016】また、前記排出操作用ロッド及び力伝達用
てこ部は、前記排出操作用ロッドの力伝達部配設板の、
移動方向前方側の辺の、先行段部分の側面及び1段下が
った部分の側面が順次、力伝達用てこ部の1つのてこ
の、受力端部側面に当接する構造である、構成を有して
いる。
【0017】また、前記カード排出用スライダは、その
移動方向と直交する方向に延びる横板部と、この横板部
の中央部分から、その移動方向前方側に、前記排出操作
用ロッド及び力伝達用てこ部の動作を妨げないように延
びる縦板部と、を含んでT字状に形成され、そのカード
当接用フックが、前記横板部の両端に配設されて排出対
象の回路基板の、排出方向後側の辺の両端に当接し、そ
の作用力受力部が、前記縦板部に配設された構造であ
る、構成を有している。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の第1の実施の形態は、コ
ネクタと嵌合してカードホルダ内に保持されている回路
基板を、上記コネクタから抜き出した後、更に一定量抜
去方向に移動させて、上記カードホルダから容易に抜去
できるようにするカード排出機構であって、次の各構成
を有している。 (イ)上記回路基板の、上記カードホルダからの抜去方
向と平行に、予め定められた広さで配設されたバックボ
ード (ロ)一方の端に、カード排出操作用の力が加えられる
排出操作端部が設けられて、この排出操作端部に加えら
れた力で上記バックボード上を移動可能なように、この
バックボードに保持され、他方の端側には、その移動方
向に対し予め設定された間隔で第1の力伝達部及び第2
の力伝達部が、移動方向と直交する方向で上記バックボ
ードに沿って突出するように設けられた排出操作用ロッ
ド (ハ)それぞれが一方の端側を受力端部、他方の端側を
作用端部とし、その間の作用端部寄りを支点としてこの
支点で、上記バックボードに回転可能なように支持され
た第1のてこと、上記受力端部と作用端部との間の受力
端部寄りを支点としてこの支点で、上記バックボードに
回転可能なように支持された第2のてこと、を含み、上
記排出操作用ロッドの移動に伴って、まず、その第1の
力伝達部が上記第1のてこの受力端部に当接し、この第
1の力伝達部からの力、及びその移動量を受けて上記第
1のてこの作用端部に、第1の力、及び第1の移動量と
して伝達し、続いて、その第2の力伝達部が上記第2の
てこの受力端部に当接してこの第2の力伝達部からの
力、及びその移動量を受けて上記第2のてこの作用端部
に、上記第1の力より小さい第2の力、及び上記第1の
移動量より大きい第2の移動量として伝達する、力伝達
用てこ部 (ニ)カード排出動作時に、上記回路基板の予め定めら
れた部位に当接するカード当接用フックと、このカード
当接用フックに対し予め設定された部位で、上記力伝達
用てこ部の、第1のてこの作用端部がその回転動作によ
り当接する部位に設けられた第1の作用力受力部と、上
記力伝達用てこ部の、第2のてこの作用端部がその回転
動作により当接する部位に設けられた第2の作用力受力
部と、を備えて上記バックボード上に、移動可能なよう
に配置、保持され、上記第1の作用力受力部が上記第1
のてこの作用端部から受けた第1の力、及び第1の移動
量、並びに上記第2の作用力受力部が上記第2のてこの
作用端部から受けた第2の力、及び第2の移動量に基づ
いて、上記バックボード上を移動し、上記カード当接用
フックに当接する回路基板を移動させる、カード排出用
スライダ
【0019】このような構成、構造とすることにより、
前述の従来技術における第1の例の、回路基板をコネク
タから抜き出すときのような大きな力を必要とせずに、
通常の操作力で、排出操作用ロッドの排出操作端部を一
定量押し込む(移動させる)、という単純な操作で、ま
ずは第1のてこの作用で、回路基板をコネクタから抜去
し、続いて第2のてこの作用で、回路基板を更に、コネ
クタから抜去したときの移動量よりも大きな移動量で移
動することができて、指先による回路基板の、カードホ
ルダからの排出操作を容易にすることができる。また、
力伝達用てこ部は、第1のてこ及び第2のてこ、の2つ
に分解されているものの、それぞれが別々の支点でバッ
クボードに支持されていて、それぞれが別々の力伝達系
を形成しているので、その構造が単純であり、これらの
加工や組立作業も容易であり、また動作不良もなくなっ
て信頼性も向上する。
【0020】本発明の第2の実施の形態は、前述の第1
の実施の形態における、排出操作用ロッド、力伝達用て
こ部、及びカード排出用スライダが、次のように変形さ
れている。まず、排出操作用ロッドは、一方の端に、カ
ード排出操作用の力が加えられる排出操作端部が設けら
れて、この排出操作端部に加えられた力でバックボード
上を移動可能なように、このバックボード上に保持さ
れ、他方の端側には、その移動方向と直交する方向で上
記バックボードに沿って突出するように、予め定められ
た広さの力伝達部配設板が設けられ、この力伝達部配設
板に、第1の力伝達部及び第2の力伝達部が、その移動
方向に対し第1の力伝達部の方が第2の力伝達部より、
予め設定された寸法だけ先行する位置で、かつその他方
の端側との付け根部分に対し、第1の力伝達部の方が第
2の力伝達部より近い位置となるように配設されてい
る。
【0021】次に、力伝達用てこ部は、一方の端側を受
力端部、他方の端側を作用端部とし、その間の予め定め
られた部位を支点としてこの支点で、上記バックボード
に回転可能なように支持された1つのてこを備えて成
り、上記排出操作用ロッドの移動に伴って、まず、その
第1の力伝達部が上記受力端部に当接し、この第1の力
伝達部からの力、及びその移動量を受けて上記作用端部
に、第1の力、及び第1の移動量として伝達し、続い
て、その第2の力伝達部が上記受力端部に当接し、この
第2の力伝達部からの力、及びその移動量を受けて上記
作用端部に、上記第1の力より小さい第2の力、及び上
記第1の移動量より大きい第2の移動量として伝達す
る。
【0022】また、カード排出用スライダは、カード排
出操作時に、上記回路基板の予め定められた部位に当接
するカード当接用フックと、このカード当接用フックに
対し予め設定された部位で、上記力伝達用てこ部の、て
この作用端部がその回転動作により当接する部位に設け
られた作用力受力部と、を備えて上記バックボード上
に、移動可能なように配置、保持され、上記作用力受力
部が、上記てこの作用端部から第1の力、及び第1の移
動量、並びに第2の力、及び第2の移動量を受けて、上
記バックボード上を移動し、上記カード当接用フックに
当接する回路基板を移動させる。
【0023】この第2の実施の形態においては、力伝達
用てこ部が1つのてこで形成され、排出操作用ロッドの
第1の力伝達部及び第2の力伝達部も1枚の力伝達部配
設板に設けられ、カード排出用スライダの作用力受力部
も1つで済むので、その構造は第1の実施の形態より更
に単純化されて、その加工や組立作業が、より一層容易
となる。また、カード排出操作は第1の実施の形態と同
様であり、その他の作用効果も第1の実施の形態と同様
である。
【0024】
【実施例】次に本発明の実施例について図面を参照して
説明する。図1(a),(b)は本発明の第1の実施例
(第1の発明の一実施例)を示す平面図及び側面図、図
2はこの第1の実施例の斜視図、図3(a)〜(c)は
この第1の実施例の、カード排出操作時の過程を示す平
面図である。この第1の実施例は、コネクタ610と嵌
合してカードホルダ600に保持されている回路基板7
00を、コネクタ610から抜き出した後、更に一定量
移動させて、指先でカードホルダ600から容易に抜去
できるようにするカード排出機構であって、バックボー
ド100と、排出操作用ロッド200と、力伝達用てこ
部300と、カード排出用スライダ400と、を有して
構成され、その詳細は次の通りである。
【0025】まず、バックボード100は、回路基板7
00がカードホルダ600から抜去される方向と平行
に、予め定められた広さ、例えばカードホルダ600と
同程度の広さで配設され、回路基板700の排出通路の
側面部分に、ロッド保持部110が形成されている。次
に、排出操作用ロッド200は、その一端に、回路基板
700をカードホルダ600から排出するための力(矢
印)が加えられる排出操作端部210が設けられて、こ
の排出操作端部210に加えられた力でバックボード1
00上を移動可能なように、ロッド保持部110に保持
され、他方の端側には、その移動方向に対し予め設定さ
れた間隔で、互いに独立して、第1の力伝達部221及
び第2の力伝達部222が、移動方向と直交する方向で
バックボード100に沿って突出するように設けられて
いる。
【0026】また、力伝達用てこ部300は、一方の端
側を受力端部311とし他方の端側を作用端部312と
してその間の作用端部312寄りを支点313とし、こ
の支点313で、バックボード100に回転可能なよう
に支持された第1のてこ310と、一方の端側を受力端
部321とし他方の端側を作用端部322としてその間
の受力端部321寄りを支点323とし、この支点32
3で、バックボード100に回転可能なように支持され
た第2のてこ320と、を含み、排出操作用ロッド20
0の移動に伴って、まず、その第1の力伝達部221が
第1のてこ310の受力端部311に当接し、この第1
の力伝達部221からの力、及びその移動量を受けて第
1のてこ310の作用端部312に、第1の力、及び第
1の移動量として伝達し、続いて、その第2の力伝達部
222が第2のてこ320の受力端部321に当接して
この第2の力伝達部222からの力、及びその移動量を
受けて第2のてこ320の作用端部322に、上記の第
1の力より小さい第2の力、及び上記第1の移動量より
大きい第2の移動量として伝達される。
【0027】また、カード排出用スライダ400は、回
路基板700の排出方向と直交する方向に延びる横板部
410と、この横板部410の中央部分から、回路基板
700の排出方向(以下、単にカード排出方向という)
前方側に、排出操作用ロッド200及び力伝達用てこ部
300の動作を妨げないように延びる縦板部420とを
含んでT字状に形成され、かつ、横板部410の両端部
分の、カード排出方向後側には、排出対象の回路基板7
00の、排出方向後側の辺の両端に当接するカード当接
用フック431,432が形成され、縦板部420に
は、第1のてこ310の作用端部312がその回転動作
により当接する、第1の作用力受力部突起441と、第
2のてこ320の作用端部322がその回転動作により
当接する、第2の作用力受力部突起442と、が配設さ
れて、バックボード100上に、移動可能なように配
置、保持され、第1の作用力受力部突起441が第1の
てこ310の作用端部312から受けた第1の力、及び
第1の移動量、並びに、第2の作用力受力部突起442
が第2のてこ320の作用端部322から受けた第2の
力、及び第2の移動量に基づいて、バックボード100
上を移動し、カード当接用フック431,432に当接
する回路基板700を移動させる。
【0028】この第1の実施例において、指先で、排出
操作用ロッド200の排出操作端部210を押し込む
と、この排出操作用ロッド200はその軸方向に移動
し、まず、その第1の力伝達部221が第1のてこ31
0の受力端部311に当接し、この第1のてこ310が
その支点313のまわりに回転して、受力端部311で
受けた第1の力伝達部221からの力、及び移動量は、
支点313を介して作用端部312に伝達され、更にこ
の作用端部312から、カード排出用スライダ400の
第1の作用力受力部突起441に伝達される。このと
き、第1のてこ310の支点313は、その作用端部3
12寄りに設けられているので、作用端部312に伝達
された力(第1の力)は、その受力端部311側の力よ
り大きくなって、回路基板700の、コネクタ610か
らの抜去が容易となる。すなわち、排出操作用ロッド2
00に、前述の従来技術の第1の例のような大きな力を
加えなくても、指先の、無理のない通常の力で十分、回
路基板700をコネクタ610から抜き出すことができ
る。また、その移動量(第1の移動量)は、受力端部3
11側より小さくなるが、回路基板700がコネクタ6
10から抜け出すのに十分な移動量である(以上、図3
(a),(b)参照、但し回路基板は省略)。
【0029】回路基板700がコネクタ610から抜け
出した後、第2の力伝達部222が第2のてこ320の
受力端部321に当接し、この第2のてこ320がその
支点323のまわりに回転して、受力端部321で受け
た第2の力伝達部222からの力、及び移動量は、支点
323を介して作用端部322に伝達され、更にこの作
用端部322から、カード排出用スライダ400の第2
の作用力受力部突起442に伝達される。このとき、第
2のてこ320の支点323は、その受力端部321寄
りに設けられているので、作用端部322に伝達された
移動量(第2の移動量)は、その受力端部321側の移
動量より大きくなって、回路基板700を、排出方向に
大きく移動させることができて、回路基板700をカー
ドホルダ600から、指先で容易に排出することができ
る(図3(c)参照、但し回路基板は省略)。なお、作
用力受力部突起442に伝達される力は、受力端部32
1側より小さくなるが、コネクタ610から抜去された
後の回路基板700の移動は、極めて小さな力で済むの
で、この伝達された力で十分である。
【0030】このように、この第1の実施例において
は、排出操作用ロッド200の排出操作端部210を指
先で、無理のない通常の力で一定量押し込む、という単
純な操作で、回路基板700を、コネクタ610から抜
き出した後、指先で挟んでカードホルダ600から取り
出すのに十分な、大きな移動量で移動させることができ
る。そしてその構造は、2つのてこ310,320によ
る、互いに独立した2つの力伝達系で形成されており、
それぞれの力伝達系は、てこと、その前後の力伝達部分
及び移動部分という単純な構成となっているので、これ
らの加工や組立作業も容易であり、その動作も単純であ
るので動作不良も発生することはなく、信頼性も向上す
る。
【0031】なお、カード排出用スライダ400は、前
述のような構造、形状とすることにより、排出操作用ロ
ッド200、力伝達用てこ部300の各てこ310,3
20、及びカード排出用スライダ400等の、各部の動
作、及び回路基板700の排出動作を円滑に進行させる
ことができるようにしているが、これら動作を円滑に進
行させることができるような構造、形状であれば、その
ような構造、形状とすればよい。
【0032】図4は、本発明の第2の実施例(第2の発
明の一実施例)を示す平面図、図5はその斜視図、図6
(a),(b)はこの第2の実施例の、カード排出操作
時の過程を示す平面図である。この第2の実施例は、前
述の第1の実施例と同様に、バックボード100aと、
排出操作用ロッド200aと、力伝達用てこ部300a
と、カード排出用スライダ400aと、を有して構成さ
れ、その詳細は次のとおりである。バックボード100
aは、そのロッド保持部110aが、排出操作用ロッド
200aに合わせた形状となっている他は、第1の実施
例と同様である。
【0033】排出操作用ロッド200aは、その一端
に、第1の実施例と同様に排出操作端部210が設けら
れて、この排出操作端部210に加えられた力でバック
ボード100a上を移動可能なように、ロッド保持部1
10aに保持され、他方の端側には、その移動方向と直
交する方向でバックボード100aに沿って突出するよ
うに、予め定められた広さ(後述の第1の力伝達部22
1a,第2の力伝達部222aが配設されてこれらに十
分の力が伝達できる広さ)の力伝達部配設板220が設
けられ、この力伝達部配設板220に、第1の力伝達部
221a及び第2の力伝達部222aが、その表面から
突出した突起状に、移動方向に対し第1の力伝達部22
1aの方が第2の力伝達部222aより予め設定された
寸法だけ先行する位置で、かつその付け根部分に対し、
第1の力伝達部221aの方が第2の力伝達部222a
より近い位置となるように配設されている。
【0034】力伝達用てこ部300aは、一方の端側を
受力端部331、他方の端側を作用端部332とし、そ
の間の予め定められた部位を支点333としてこの支点
333でバックボード100aに回転可能なように支持
された1つのてこ330を備えて成り、排出操作用ロッ
ド200aの移動に伴って、まず、その第1の力伝達部
221aが受力端部331に当接し、この第1の力伝達
部221aからの力、及びその移動量を受けて支点33
3を介して作用端部332に第1の力、及び第1の移動
量として伝達し、続いて、第2の力伝達部222aが受
力端部331に当接し、この第2の力伝達部222aか
らの力、及び移動量を受けて作用端部332に、上記第
1の力より小さい第2の力、及び第1の移動量より大き
い第2の移動量として伝達する。
【0035】カード排出用スライダ400aは、第1の
実施例と同様に、横板部410及び縦板部420を含ん
でT字状に形成され、横板部410の両端にはカード当
接用フック431,432が設けられ、また、縦板部4
20には、てこ330の作用端部332が当接する1つ
の作用力受力部突起が設けられて、バックボード100
a上に移動可能なように配置、保持され、作用力受力部
突起440が、てこ330の作用端部332から第1の
力、及び第1の移動量、並びに第2の力、及び第2の移
動量を受けて、バックボード100a上を移動し、その
カード当接用フック431,432に当接している回路
基板(図示省略)を移動させる。
【0036】この第2の実施例においては、1つのてこ
330で2つの力伝達系が形成されるように、1つのて
こ330の受力端部331には、その異なる位置に第1
の力伝達部221a及び第2の力伝達部222aが当接
するようになっており、また、これら第1,第2の力伝
達部221a,222aも、1板の力伝達部配設板22
0に設けられていて、その構造、形状が第1の実施例よ
り大幅に単純化されている。従って、その加工や組立作
業は第1の実施例より更に単純化され、かつ、その作用
効果は第1の実施例と同様である。また、カード排出用
スライダ400aについても、その構造、形状は第1の
実施例と同様である。
【0037】図7(a),(b)は、本発明の第3の実
施例を示す部分平面図、及びそのA−A矢視側面図であ
る。この第3の実施例は、排出操作用ロッド200bの
力伝達部配設板220b、並びに第1の力伝達部221
b及び第2の力伝達部222bの部分が、力伝達部配設
板220bの、移動方向に対し前方側となる辺の部分
を、ロッド付け根側が先行段となる階段状に形成して、
この階段状の辺の、先行段部分を第1の力伝達部221
bとし、1段下がった段の部分を第2の力伝達部222
bとする構造を成し、力伝達用てこ部300bを形成す
る1つのてこ330bの受力端部331に、その先端側
に第1の受力用突起334を、その支点333寄りに第
2の受力用突起335を設けて、排出操作用ロッド20
0bの移動に伴って、まず、第1の受力用突起334
に、先行段部分の、第1の力伝達部221bの側面が当
接してその力、及び移動量を、支点333を介して作用
端部332、更に作用力受力部突起440へと伝達し、
続いて、第2の受力用突起335に、1段下がった第2
の力伝達部222bの側面が当接してその力、及び移動
量を、支点333を介して作用力受力部突起440へと
伝達する、構造となっている。
【0038】この第3の実施例は、排出操作用ロッド2
00bの、力伝達部配設板220bの第1の力伝達部2
21b、及び第2の力伝達部222b部分、並びに、て
こ330bの受力端部331(受力用突起334,33
5を含む)部分の構造、形状が第2の実施例のものと異
なるが、その動作や作用効果等は第2の実施例と同様で
ある。
【0039】この第3の実施例では、てこ330bの受
力端部331に、突起状に形成された第1の受力用突起
334及び第2の受力用突起335を設けて、これら受
力用突起334,335の側面に、第1,第2の力伝達
部221b,222bの側面が当接する構造となってい
るが、てこ330の受力端部331には突起状のものを
設けることなく、この受力端部331の側面に、直接、
力伝達部配設板220bの階段状の辺の部分の、第1の
力伝達部221b及び第2の力伝達部222bの側面が
当接するようにしてもよい。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、一方の端
に排出操作端部が設けられた排出操作用ロッドの他方の
端側部分に、その移動方向に対し予め定められた間隔で
互いに独立した第1の力伝達部及び第2の力伝達部を設
け、この排出操作用ロッドの移動に伴って、まず、その
第1の力伝達部が、受力端部に当接する第1のてこを、
その作用端部寄りに支点を設けてこの支点で回転するよ
うにし、続いて、その第2の力伝達部が受力端部に当接
する第2のてこを、その受力端部寄りに支点を設けてこ
の支点で回転するようにし、これら第1,第2のてこの
作用端部が、カード排出用スライダの、第1,第2の作
用力受力部に当接して、このカード排出用スライダを移
動させる構造とするか、排出操作用ロッドの他方の端に
力伝達用配設板を設けてこの力伝達用配設板に、第1の
力伝達部及び第2の力伝達部を配設し、てこを1つにし
て、この1つのてこに対し、排出操作用ロッドの移動に
伴って、まず、第1の力伝達部が、1つのてこの受力端
部の先端部分に当接し、続いて第2の力伝達部が、この
1つのてこの受力端部の支点寄りの部分に当接するよう
に配置し、1つのてこの作用端部がカード排出用スライ
ダの作用力受力部に当接する構造とすることにより、排
出操作用ロッドの排出操作端部を、無理のない通常の力
で一定量押し込むだけの単純な操作で、回路基板をコネ
クタから抜き出した後、更に、このときの移動量より大
きい移動量で回路基板を移動させることができて、回路
基板の、指先によるカードホルダからの抜去が容易にな
るという効果があり、また、その構造は、てこを含む単
純な力伝達系で形成されていて単純であるので、その加
工や組立作業も容易であり、動作不良もなくなって、信
頼性も向上する、という効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す平面図及び側面図
である。
【図2】図1に示された第1の実施例の斜視図である。
【図3】図1に示された第1の実施例の、カード排出操
作時の過程を示す平面図である。
【図4】本発明の第2の実施例を示す平面図である。
【図5】図4に示された第2の実施例の斜視図である。
【図6】図4に示された第2の実施例の、カード排出操
作時の過程を示す平面図である。
【図7】本発明の第3の実施例を示す部分平面図、及び
そのA−A矢視側面図である。
【図8】従来のカード排出機構の第1の例を示す平面図
及び側面図である。
【図9】従来のカード排出機構の第2の例を示す平面図
及び側面図である。
【符号の説明】
100,100a,100y バックボード 110,110a ロッド保持部 200,200a,200b,200x,200y 排
出操作用ロッド 210 排出操作端部 220,220b 力伝達部配設板 221,221a,221b 力伝達部 222,222a,222b 力伝達部 300,300a,300b 力伝達用てこ部 310 てこ 311 受力端部 312 作用端部 313 支点 320,330,330b てこ 334,335 受力用突起 340 てこ 350 カード排出用てこ 360 支点支持部 370 支点止めピン 400,400a カード排出用スライダ 410 横板部 420 縦板部 431,432 カード当接用フック 440,441,442 作用力受力部突起 450 カード排出部 600,600x,600y カードホルダ 610,610x,610y コネクタ 700,700x,700y 回路基板

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コネクタと嵌合してカードホルダ内に保
    持されている回路基板を、前記コネクタから抜き出した
    後、更に一定量抜去方向に移動させて、前記カードホル
    ダから容易に抜去できるようにするカード排出機構であ
    って、次の各構成を有することを特徴とするカード排出
    機構。 (イ)前記回路基板の、前記カードホルダからの抜去方
    向と平行に、予め定められた広さで配設されたバックボ
    ード (ロ)一方の端に、カード排出操作用の力が加えられる
    排出操作端部が設けられて、この排出操作端部に加えら
    れた力で前記バックボード上を移動可能なように、この
    バックボードに保持され、他方の端側には、その移動方
    向に対し予め設定された間隔で第1の力伝達部及び第2
    の力伝達部が、移動方向と直交する方向で前記バックボ
    ードに沿って突出するように設けられた排出操作用ロッ
    ド (ハ)それぞれが一方の端側を受力端部、他方の端側を
    作用端部とし、その間の作用端部寄りを支点としてこの
    支点で、前記バックボードに回転可能なように支持され
    た第1のてこと、前記受力端部と作用端部との間の受力
    端部寄りを支点としてこの支点で、前記バックボードに
    回転可能なように支持された第2のてこと、を含み、前
    記排出操作用ロッドの移動に伴って、まず、その第1の
    力伝達部が前記第1のてこの受力端部に当接し、この第
    1の力伝達部からの力、及びその移動量を受けて前記第
    1のてこの作用端部に、第1の力、及び第1の移動量と
    して伝達し、続いて、その第2の力伝達部が前記第2の
    てこの受力端部に当接してこの第2の力伝達部からの
    力、及びその移動量を受けて前記第2のてこの作用端部
    に、前記第1の力より小さい第2の力、及び前記第1の
    移動量より大きい第2の移動量として伝達する、力伝達
    用てこ部 (ニ)カード排出動作時に、前記回路基板の予め定めら
    れた部位に当接するカード当接用フックと、このカード
    当接用フックに対し予め設定された部位で、前記力伝達
    用てこ部の、第1のてこの作用端部がその回転動作によ
    り当接する部位に設けられた第1の作用力受力部と、前
    記力伝達用てこ部の、第2のてこの作用端部がその回転
    動作により当接する部位に設けられた第2の作用力受力
    部と、を備えて前記バックボード上に、移動可能なよう
    に配置、保持され、前記第1の作用力受力部が前記第1
    のてこの作用端部から受けた第1の力、及び第1の移動
    量、並びに前記第2の作用力受力部が前記第2のてこの
    作用端部から受けた第2の力、及び第2の移動量に基づ
    いて、前記バックボード上を移動し、前記カード当接用
    フックに当接する回路基板を移動させる、カード排出用
    スライダ
  2. 【請求項2】 前記カード排出用スライダは、その移動
    方向と直交する方向に延びる横板部と、この横板部の中
    央部分から、その移動方向前方側に、前記排出操作用ロ
    ッド及び力伝達用てこ部の動作を妨げないように延びる
    縦板部と、を含んでT字状に形成され、そのカード当接
    用フックが、前記横板部の両端に配設されて排出対象の
    回路基板の、排出方向後側の辺の両端に当接し、その第
    1の作用力受力部及び第2の作用力受力部が、前記縦板
    部に配設された構造である、請求項1記載のカード排出
    機構。
  3. 【請求項3】 コネクタと嵌合してカードホルダに保持
    されている回路基板を、前記コネクタから抜き出した
    後、更に一定量抜去方向に移動させて、前記カードホル
    ダから容易に抜去できるようにするカード排出機構であ
    って、次の各構成を有することを特徴とするカード排出
    機構。 (イ)前記回路基板の、前記カードホルダからの抜去方
    向と平行に、予め定められた広さで配設されたバックボ
    ード (ロ)一方の端に、カード排出操作用の力が加えられる
    排出操作端部が設けられて、この排出操作端部に加えら
    れた力で前記バックボード上を移動可能なように、この
    バックボード上に保持され、他方の端側には、その移動
    方向と直交する方向で前記バックボードに沿って突出す
    るように、予め定められた広さの力伝達部配設板が設け
    られ、この力伝達部配設板に、第1の力伝達部及び第2
    の力伝達部が、その移動方向に対し第1の力伝達部の方
    が第2の力伝達部より、予め設定された寸法だけ先行す
    る位置で、かつその他方の端側との付け根部分に対し、
    第1の力伝達部の方が第2の力伝達部より近い位置とな
    るように配設された、排出操作用ロッド (ハ)一方の端側を受力端部、他方の端側を作用端部と
    し、その間の予め定められた部位を支点としてこの支点
    で、前記バックボードに回転可能なように支持された1
    つのてこを備えて成り、前記排出操作用ロッドの移動に
    伴って、まず、その第1の力伝達部が前記受力端部に当
    接し、この第1の力伝達部からの力、及びその移動量を
    受けて前記作用端部に、第1の力、及び第1の移動量と
    して伝達し、続いて、その第2の力伝達部が前記受力端
    部に当接し、この第2の力伝達部からの力、及びその移
    動量を受けて前記作用端部に、前記第1の力より小さい
    第2の力、及び前記第1の移動量より大きい第2の移動
    量として伝達する、力伝達用てこ部 (ニ)カード排出操作時に、前記回路基板の予め定めら
    れた部位に当接するカード当接用フックと、このカード
    当接用フックに対し予め設定された部位で、前記力伝達
    用てこ部の、てこの作用端部がその回転動作により当接
    する部位に設けられた作用力受力部と、を備えて前記バ
    ックボード上に、移動可能なように配置、保持され、前
    記作用力受力部が、前記てこの作用端部から第1の力、
    及び第1の移動量、並びに第2の力、及び第2の移動量
    を受けて、前記バックボード上を移動し、前記カード当
    接用フックに当接する回路基板を移動させる、カード排
    出用スライダ
  4. 【請求項4】 前記排出操作用ロッドは、その第1の力
    伝達部及び第2の力伝達部それぞれが、その力伝達部配
    設板の表面から突出する突起状に形成され、その側面
    が、前記力伝達用てこ部の、1つのてこの受力端部側面
    に順次当接する構造である、請求項3記載のカード排出
    機構。
  5. 【請求項5】 前記排出操作用ロッドは、その力伝達部
    配設板の、その移動方向に対し前方側となる辺の部分
    が、ロッド付け根側が先行段となる階段状に形成され
    て、この階段状の辺の、先行段部分を第1の力伝達部、
    1段下がった段の部分を第2の力伝達部とする構造を成
    し、これら第1の力伝達部及び第2の力伝達部が、前記
    力伝達用てこ部の1つのてこの、受力端部に順次当接す
    る構造である、請求項3記載のカード排出機構。
  6. 【請求項6】 前記力伝達用てこ部は、その1つのてこ
    が、その受力端部に、先端側に第1の受力用突起、その
    支点寄りに第2の受力用突起が設けられて成り、前記第
    1の受力用突起に、前記排出操作用ロッドの第1の力伝
    達部が当接し、前記第2の受力用突起に、前記排出操作
    用ロッドの第2の力伝達部が当接する構造である、請求
    項5記載のカード排出機構。
  7. 【請求項7】 前記排出操作用ロッド及び力伝達用てこ
    部は、前記排出操作用ロッドの力伝達部配設板の、移動
    方向前方側の辺の、先行段部分の側面及び1段下がった
    部分の側面が順次、力伝達用てこ部の1つのてこの、受
    力端部側面に当接する構造である、請求項5記載のカー
    ド排出機構。
  8. 【請求項8】 前記カード排出用スライダは、その移動
    方向と直交する方向に延びる横板部と、この横板部の中
    央部分から、その移動方向前方側に、前記排出操作用ロ
    ッド及び力伝達用てこ部の動作を妨げないように延びる
    縦板部と、を含んでT字状に形成され、そのカード当接
    用フックが、前記横板部の両端に配設されて排出対象の
    回路基板の、排出方向後側の辺の両端に当接し、その作
    用力受力部が、前記縦板部に配設された構造である、請
    求項3記載のカード排出機構。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5212990B2 (ja) * 2007-03-28 2013-06-19 アークレイ株式会社 分析装置

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