JP2002269437A - 広告配信方法および装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 広告主にとって宣伝効果の高い最適な広告を
配信する。 【解決手段】 コンテンツ配信会社Ａは、コンテンツを
視聴者Ｃに番組を配信し、視聴率や性別、年齢等の視
聴情報をインターネットを通じて収集し、現在配信中
の番組の視聴率を広告主Ｂに通知し、その番組に挿入
する広告の広告枠を競売により募集することについて各
広告主Ｂに通知し、各広告主Ｂが金額を提示し、最
高額を提示した広告主（３）を決定し、広告主（３）
が選択した広告コンテンツをコンテンツ配信会社Ａに送
信し、コンテンツ配信会社Ａが配信中の番組にその広
告を挿入して視聴者Ｃに配信する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、テレビ番組、ラジ
オ番組、映画、レンタルビデオ、ホームページなどのコ
ンテンツ配信において、コンテンツに広告を挿入するた
めの広告配信方法および装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、一般の民間テレビ放送では、番組
の途中に広告（コマーシャル、ＣＭ）が挿入されてお
り、テレビコマーシャルの広告効果は絶大なものである
ことが知られている。また、最近では、インターネット
を通じたコンテンツ配信もでき、ビデオオンデマンド型
の放送が盛んになると予想されている。また、ＣＡＴＶ
や衛星テレビなどの有料テレビでも、番組と番組の間に
広告が放送されている。このような広告放送は、３０秒
または１５秒程度の広告枠がコンテンツ配信会社によっ
て設定されており、従来では、この広告枠を広告会社が
買い、広告主に代わって広告を出稿し、広告主から代金
を得る広告配信システムができている。広告枠の値段
は、放送時間帯や番組によって異なり、特に、夜のゴー
ルデンアワーの時間帯や人気俳優が出演している番組
は、視聴率も最も高いので、値段も高くなっている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな現在の広告配信システムでは、一般に1ヵ月または
半年または１年単位で契約が行われ、その間は何種類か
の広告を作成して放送するにしても、ある番組の時間帯
に広告を放送することについては固定的であり、実際に
広告主が望んでいるような宣伝効果が得られたかどうか
は分らなかった。

【０００４】本発明は、このような従来の問題を解決す
るものであり、広告主にとって宣伝効果の高い最適な広
告を配信することのできる広告配信方法および装置を提
供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の広告配信方法は、視聴者が視聴している番
組の視聴情報をネットワークを通じて収集し、現時点で
の視聴者の視聴状況を把握し、広告主のための現時点で
の最適な広告を選択して前記視聴者が視聴している番組
の広告枠の中に前記広告を挿入することを特徴とするも
のであり、現時点で番組を視聴している視聴者数、およ
び視聴者が女性であるか男性であるか、年齢は何歳ぐら
いか等を調査して、広告主のために現時点で最も訴求効
果のある広告を配信することにより、広告主の広告に対
する要望を満足させることができる。

【０００６】また、本発明の広告配信方法は、視聴者が
視聴している番組の視聴情報をネットワークを通じて収
集し、現時点での視聴者の視聴状況を把握して広告主に
通知し、前記広告主が選択した広告を前記視聴者が視聴
している番組の広告枠の中に挿入することを特徴とする
ものであり、現時点で番組を視聴している視聴者数、お
よび視聴者が女性であるか男性であるか、年齢は何歳ぐ
らいか等を調査して広告主に通知し、広告主が現時点で
最も訴求効果のある広告を選択して配信することによ
り、広告主の広告に対する要望を十分に満足させること
ができる。

【０００７】また、本発明の広告配信方法は、視聴者が
視聴している番組の視聴情報をネットワークを通じて収
集し、現時点での視聴者の視聴状況を把握して複数の広
告主に通知し、前記複数の広告主間で前記番組の広告枠
について競争契約を実施し、前記競争契約で最高額また
は最高条件を提示した広告主が選択した広告を前記視聴
者が視聴している前記番組の広告枠の中に挿入すること
を特徴とするものであり、現時点で番組を視聴している
視聴者数、および視聴者が女性であるか男性であるか、
年齢は何歳ぐらいか等を調査して複数の広告主に通知
し、複数の広告主が競売または入札を実施して、どうし
てもこの番組に広告を出したいと希望する広告主が競り
落とすかまたは落札して、現時点で最も訴求効果のある
広告を選択して配信することにより、広告主の広告に対
する要望を十分に満足させることができる。また、広告
配信業者等も、広告枠を販売することについての営業活
動をすることなく、視聴情報および広告枠について広告
主に通知するだけで、広告主から広告収入を得ることが
できる。

【０００８】また、本発明の広告配信方法は、前記視聴
者が視聴している番組の視聴情報の収集から前記広告の
番組への挿入までの全てを、コンテンツ配信業者が行う
ことを特徴とするものであり、コンテンツ配信業者、例
えば放送局、ビデオレンタル会社、ビデオオンデマンド
型のミニ放送局等が、このシステムを一貫して管理する
ことにより、システムを効率よく運営することができ
る。

【０００９】また、本発明の広告配信方法は、前記視聴
者が視聴している番組の中に前記広告主のための広告が
挿入されていることを前記視聴者が前記広告主に通知す
ることを特徴とするものであり、コンテンツ配信会社か
ら特定の視聴者へ送信する１対１のユニキャスト通信の
場合でも、視聴者からの通知により、広告主においても
広告が配信されたことを確認することができる。

【００１０】また、本発明の広告配信方法は、前記視聴
者が視聴している番組の視聴情報の収集から前記広告の
番組への挿入までの一部を、広告契約業者が行うことを
特徴とするものであり、広告契約会社が、広告主に代わ
って広告の制作、契約などを行うことにより、従来の広
告配信システムを活用することができる。

【００１１】また、本発明の広告配信装置は、視聴者が
視聴している番組の視聴情報をネットワークを通じて収
集する個人視聴情報受信手段と、現時点での視聴者の視
聴状況を把握するための視聴状況算出手段と、前記現時
点での最適な広告を選択して前記視聴者が視聴している
番組の広告枠の中に前記広告を挿入する番組／広告送信
手段とを備えたものであり、現時点で番組を視聴してい
る視聴者数、および視聴者が女性であるか男性である
か、年齢は何歳ぐらいか等を調査して、現時点で最も訴
求効果のある広告を配信することにより、広告主の広告
に対する要望を満足させることができる。

【００１２】また、本発明の広告配信装置は、視聴者が
視聴している番組の視聴情報をネットワークを通じて収
集する個人視聴情報受信手段と、現時点での視聴者の視
聴状況を把握するための視聴状況算出手段と、前記視聴
状況算出手段により得られた現時点での視聴状況を広告
主に通知する視聴状況送信手段と、前記広告主により選
択された広告を前記広告主から受信する広告受信手段
と、前記受信した広告を前記視聴者が視聴している番組
の広告枠の中に挿入する番組／広告送信手段とを備えた
ものであり、現時点で番組を視聴している視聴者数、お
よび視聴者が女性であるか男性であるか、年齢は何歳ぐ
らいか等を調査して広告主に通知し、広告主が現時点で
最も訴求効果のある広告を選択して配意することによ
り、広告主の広告に対する要望を十分に満足させること
ができる。

【００１３】また、本発明の広告配信装置は、前記視聴
状況を複数の広告主に通知する視聴状況送信手段と、前
記複数の広告主との間で前記番組の広告枠についての情
報を送受信する広告枠情報通信手段と、前記複数の広告
主との間で競争契約に関する通信を行う広告枠競売通信
手段と、前記競争契約において最高額を提示した広告主
を決定する広告主決定手段とを備えたものであり、現時
点で番組を視聴している視聴者数、および視聴者が女性
であるか男性であるか、年齢は何歳ぐらいか等を調査し
て複数の広告主に通知し、複数の広告主が競売または入
札を実施して、どうしてもこの番組に広告を出したいと
希望する広告主が競り落とすかまたは落札して、現時点
で最も訴求効果のある広告を選択して配信することによ
り、広告主の広告に対する要望を十分に満足させること
ができる。また、広告配信業者等も、広告枠を販売する
ことについての営業活動をすることなく、視聴情報およ
び広告枠について広告主に通知するだけで、広告主から
広告収入を得ることができる。

【００１４】また、本発明の広告配信装置は、前記広告
枠についての広告時間、広告画面サイズ、広告対象者を
含む広告枠情報を管理する広告枠管理手段を備えたもの
であり、広告枠に関する情報を管理することにより、広
告枠の契約に際して適正な判断基準を得ることができ
る。

【００１５】また、本発明の広告配信装置は、前記視聴
者が視聴している番組の中に前記広告主のための広告が
挿入されていることを前記視聴者が前記広告主に通知す
る広告視聴確認送信手段を備えたものであり、コンテン
ツ配信会社から特定の視聴者へ送信する１対１のユニキ
ャスト通信の場合でも、視聴者からの通知により、広告
主においても広告が配信されたことを確認することがで
きる。

【００１６】また、本発明は、上記のような手段を備え
た広告配信装置を、ソフトウェアにより実現したコンピ
ュータが利用可能なプログラムおよびそのプログラムを
記録した記録媒体であり、このようなプログラムまたは
記録媒体を使用することにより、一般のコンピュータを
広告配信装置として利用することができる。

【００１７】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。図１は本発明の実施の形態
における広告配信システムの構成および動作を示してい
る。図１において、コンテンツ配信会社Ａおよび複数の
広告主Ｂおよび複数の視聴者Ｃが使用するコンピュータ
または端末は、それぞれインターネット（ＩＰ）を通じ
て互いに接続されている。なお、コンテンツ配信会社Ａ
と広告主Ｂの間に、インターネットに接続された広告契
約会社Ｄが介在する場合もあるが、ここでは広告契約会
社Ｄが介在しない場合の例について説明する。コンテン
ツ配信会社Ａからのコンテンツ（番組）は、各家庭の受
信端末、例えばＩＰテレビやＩＰビデオに配信され、そ
の配信番組の中に広告主Ｂの広告が挿入される。以下の
動作説明では、複数の広告主Ｂのうちの１社を競売方式
で決定する際の動作について説明する。

【００１８】コンテンツ配信会社Ａは、コンテンツ配信
会社Ａと視聴契約を結んだ各家庭に対し予め番組表を配
信し、これを見た視聴者Ｃが、インターネットを通じて
見たい番組の要求を出す。これに対し、コンテンツ配信
会社Ａは、視聴者Ｃに対し要求のあったコンテンツを配
信し、視聴者Ｃはその番組を見る。視聴者Ｃが見てい
る番組は、視聴者Ｃが番組要求時に住所、氏名、性別、
年齢等を登録するので、コンテンツ配信会社Ａは、各家
庭から視聴情報を簡単に得ることができる。なお、視
聴情報の取得は、コンテンツ配信会社Ａが、広告会社ま
たは調査専門会社に依頼して取得することもできる。各
家庭から視聴情報を取得したコンテンツ配信会社Ａは、
複数の広告主Ｂに対して、現在配信している○○という
番組の視聴率は何％で、視聴者は、年齢が何歳から何歳
までの女性（男性）であること、配信地域はどこである
等の視聴情報を通知する。また、その番組について
は、何分から何分の間に何秒間の広告枠があるので、そ
の広告枠の権利者を競売方式で決定する旨の通知を行な
う。競売を行うためには、広告時間、広告画面サイ
ズ、広告地域、広告配信対象者（年齢、性別）を含む広
告枠情報を通知する。これに対し、各広告主Ｂは、視聴
情報および広告枠情報を基に、自社の広告を挿入するこ
とが適しているかどうかを判断し、競売に参加を希望す
る者はそれぞれ金額を提示し、一番高い額を提示した
例えば広告主（３）を広告権利者として決定する。決
定した広告主（３）は、自身が広告コンテンツを所有し
ている場合には、インターネットを通じてその広告コン
テンツをコンテンツ配信会社Ａに送信する。広告主
（３）が自身で広告コンテンツを所有していない場合に
は、コンテンツ配信会社Ａが制作した広告コンテンツの
中から、コンテンツ配信会社Ａが広告主（３）にとって
最も適切と判断した広告を選択するか、広告主（３）に
提示してどれがよいかを選択させる。コンテンツ配信会
社Ａは、その広告コンテンツを放送中の番組の所定の広
告枠の中に挿入して放送する。視聴者Ｃは、送信され
てきた番組の中に挿入された広告を見て、広告主（３）
に広告を見たことを通知する。こうする理由は、コン
テンツ配信会社Ａからのコンテンツの送信は、１対多の
マルチキャスト通信の場合は、広告主Ｂ側も受信するこ
とで確認できるが、１対１のユニキャスト通信の場合
は、コンテンツ配信会社Ａと視聴者Ｃとの間だけなの
で、広告主Ｂにおいては確認することができないからで
ある。

【００１９】次に、各コンテンツ配信会社Ａ、広告主Ｂ
および視聴者Ｃの動作についてさらに詳しく説明する。
図２は本実施の形態において、コンテンツ配信会社Ａが
使用するコンテンツ配信装置１の構成を示しており、こ
の装置１は、各部を制御するＣＰＵを備えたコンピュー
タである。番組視聴契約手段２は、視聴者との間で番組
を視聴することについての契約を結ぶもので、その時の
登録に必要な個人情報が個人情報データベース３に格納
され、個人情報管理手段４により管理される。個人視聴
情報受信手段５は、各家庭の視聴者が視聴している番組
の視聴情報を収集し、それを視聴情報データベース６に
格納するとともに、視聴状況算出手段７により現時点で
の視聴者の視聴状況を把握し、その結果を視聴状況通信
手段８により予め登録された各広告主に送信する。広告
枠管理手段９は、番組に挿入される広告枠を広告枠デー
タベース１０に登録するとともに、広告時間、広告画面
サイズ、広告対象者（性別、年齢、住所）などの広告枠
情報を管理する。広告枠データベース１０内の広告枠
は、広告枠情報通信手段１１により、広告主データベー
ス１２に登録された広告主へ向けて送信され、広告主か
らの問い合わせがあった場合には、その広告主が適正な
広告主であることを確認した後にその広告枠について説
明する。広告枠契約通信手段１３は、広告主との間で競
争契約（競売または入札）について通信するものであ
り、広告主に送信した広告枠情報に基づいて広告主から
の応答を受信し、最高額または最高条件を提示した広告
主を、広告主決定手段１４が競争契約時間終了後に決定
し、広告枠データベース１０に広告権利者として登録す
る。広告受信手段１５は、広告権利者としての広告主か
らの広告コンテンツを受信し、広告管理手段１６が、広
告枠データベース１０および広告主データベース１２か
らのデータとともに広告データベース１７に登録する。
番組／広告送信手段１８は、広告主から受信した広告コ
ンテンツを、番組／番組表データベース１９から読み出
して放送中の番組の所定の広告枠に挿入して送信する。
番組表通信手段２０は、視聴者に番組表を送信し、番組
についての質問を受信する。

【００２０】図３は本実施の形態における広告主端末２
１の構成を示しており、この端末２１は、各部を制御す
るＣＰＵを備えたコンピュータである。視聴状況通信手
段２２は、コンテンツ配信装置１に視聴状況を問い合わ
せ、コンテンツ配信装置１からの視聴状況情報を受信す
る。得られた視聴状況は、競争契約の判断に利用され
る。問い合わせの方法としては、各番組の視聴者数だけ
でなく、指定した個人情報（性別、年齢、家族構成、住
所、職業、趣味、その他興味ある製品、情報など）に一
致する視聴者数を問い合わせることもできる。広告枠情
報通信手段２３は、競争契約の対象となる広告枠情報を
コンテンツ配信装置１から受信する。契約判断手段２４
は、視聴状況通信手段２２および広告枠情報通信手段２
３により得られたデータを、契約情報データベース２５
に蓄積された契約基準データと比較して契約するかどう
かの判断を行う。契約情報データベース２５には、番組
名、契約をするかどうかの契約対象フラグ、広告枠情
報、視聴者情報（対象となる視聴者、最低視聴者数）、
契約額（初期値、刻み値、最大値）、広告内容、契約結
果等を対応付けたテーブルが格納されている。例えば、
広告枠情報、視聴者情報、契約額情報、広告内容の部分
は図５に示すようになっている。図５において、番号１
の広告は、年齢が２０歳以下の視聴者が１万人、広告時
間が３０秒以上の場合で契約額の最大値が１０万円であ
る広告を示し、番号２の広告は、女性視聴者数が１０万
人以上の場合、契約額の最大値が、広告時間に２万円を
掛けた額（ただし上限が１００万円）の広告であること
を示している。広告枠契約通信手段２６は、契約判断手
段２４で契約すると判断された広告枠に対しコンテンツ
配信装置１との間で競争契約を実行する。遅くとも広告
を番組に挿入できるまでのある時間後に競争契約が終了
して、結果がコンテンツ配信装置１から得られ、最高額
または最高条件を提示して広告権利者となった場合は、
契約判断手段２４を通じて広告契約が競売または入札に
より成立したことを契約情報データベース２５に記録す
る。広告視聴確認受信手段２７は、視聴者からの広告視
聴確認通知を受信して契約情報データベース２５に記録
する（この受信回数が、広告配信された視聴者数とな
る）。広告が視聴者に配信された一定時間後に受信回数
を確認することにより、実際に視聴した人数を知るるこ
とができる。広告通信手段２８は、広告制作会社に制作
を依頼した広告を受信して広告データベース２９に格納
するとともに、契約判断手段２４の指示により広告デー
タベース２９から指定された広告をコンテンツ配信装置
１に送信する。契約情報管理手段３０は、契約情報デー
タベース２５および広告データベース２９を管理する。

【００２１】図４は本実施の形態における家庭内端末３
１の構成を示しており、この端末３１は、各部を制御す
るＣＰＵを備えたコンピュータである。番組視聴契約手
段３２は、コンテンツ配信装置１との間で番組を視聴す
ることについての契約を結ぶもので、その時の登録に必
要な個人情報が個人情報データベース３３に格納され、
個人情報管理手段３４により管理される。番組表通信手
段３５は、コンテンツ配信装置１から番組表を受信して
番組表データベース３６に格納し、番組についての質問
を送信する。番組選択手段３７は、番組表から見たい番
組を選択する操作入力手段であり、選択された番組は、
番組要求送信手段３８からコンテンツ配信装置１へ送信
される。個人視聴情報送信手段３９は、個人情報データ
ベース３３から現在視聴している番組の個人視聴情報を
送信する。番組／広告受信手段４０は、コンテンツ配信
装置１から番組および広告を受信し、受信した番組を番
組データベース４１に格納して、番組管理手段４２によ
り管理することにより、後からテレビ受像機４３に映し
て見ることができる。コンテンツ配信装置１からオンラ
インで受信した番組および広告は、直接テレビ受像機４
３に映し出され、番組管理手段４２が、番組と広告との
データ構造の相違から番組に挿入された広告を検出し、
その広告データに含まれている広告主の宛先データに基
づき、広告視聴確認送信手段４４が広告受信確認を広告
主に送信する。これにより、広告主は、自分の広告が放
送されたことを確認することができる。

【００２２】このように、本実施の形態によれば、コン
テンツ配信装置１が家庭内端末３１から現時点での個人
視聴情報を受信し、これを複数の広告主端末２１に通知
して、競売や入札などの競争契約を実施して、最高額ま
たは最高条件を提示した広告主を広告権利者として決定
し、その広告権利者が最も適切と思う広告をコンテンツ
配信装置１に送信し、コンテンツ配信装置１は、その広
告を番組の広告枠に挿入して家庭内端末３１に送信する
ので、広告主は、今現在最も適切な広告を配信すること
ができ、最も効率のよい宣伝活動を行うことができる。
また、コンテンツ配信会社は、広告枠を販売することに
ついての営業活動をすることなく、視聴情報を広告主に
通知するだけで広告収入を得ることができる。さらに、
広告主は、視聴者からの確認情報により広告が配信され
たことを確認することができる。

【００２３】上記実施の形態は、図１に示したように、
コンテンツ配信業者Ａが、コンテンツの配信から広告
の番組への挿入までの動作を全て行う場合の例である
が、視聴情報の取得からコンテンツ配信会社Ａへの広
告コンテンツの送信までの動作を広告契約会社Ｄが行
ってもよい。すなわち、広告契約会社Ｄは、広告主Ｂと
放送番組内に広告を入れることについて予め契約し、各
家庭から視聴情報を取得して、各広告主Ｂに通知する
とともに、競争契約情報を添付してその番組における
広告主を募集し、契約を希望する者からの金額または
条件の提示を受け、最高額または最高条件を提示した
広告主（３）を権利者として決定し、その広告主
（３）が予め広告契約会社Ｄに依頼して制作した広告コ
ンテンツの中から最適な広告コンテンツを選択してコン
テンツ配信会社Ａに送信し、コンテンツ配信会社Ａ
は、その広告コンテンツを配信中の番組の広告枠の中に
挿入して配信する。これにより、コンテンツ配信会社
Ａはコンテンツ配信のみを行い、他は広告契約会社Ｄが
行うので、従来の広告配信システムの形を踏襲すること
ができる。

【００２４】また、上記実施の形態では、テレビ番組や
ビデオを例に説明したが、ラジオ番組やホームページな
どのコンテンツ配信においても、本発明を適用できるも
のであり、その場合には、図４のテレビ受像機４３はラ
ジオ受信機やパソコンになり、番組／広告受信手段４０
はそれ相応の機能を有することになる。

【００２５】

【発明の効果】以上説明したように、本発明は、視聴者
が視聴している番組の視聴情報をネットワークを通じて
収集し、現時点での視聴者の視聴状況を把握し、広告主
のための現時点での最適な広告を選択して視聴者が視聴
している番組の広告枠の中に挿入するので、現時点で最
も訴求効果のある広告を宣伝することができ、広告主の
広告に対する要望を十分に満足させることができる。

【００２６】また、本発明は、現時点での視聴情報を複
数の広告主に通知し、複数の広告主間で広告枠について
競争契約を行い、競争契約で最高額または最高条件を提
示した広告主が選択した広告を、視聴者が視聴している
番組の広告枠の中に挿入するので、コンテンツ配信会社
または広告契約会社は、従来のような、広告枠を販売す
ることについての営業活動をすることなく、視聴情報を
広告主に通知するだけで広告収入を得ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施の形態における広告配信システム
の概略を説明するための模式図

【図２】本発明の実施の形態におけるコンテンツ配信装
置の概略構成を示すブロック図

【図３】本発明の実施の形態における広告主端末の概略
構成を示すブロック図

【図４】本発明の実施の形態における家庭内端末の概略
構成を示すブロック図

【図５】本発明の実施の形態における契約情報データベ
ースのデータ構成の一例を示すテーブル図

【符号の説明】

１ コンテンツ配信装置 ５ 個人視聴情報受信手段 ７ 視聴状況算出手段 ８ 視聴状況通信手段 ９ 広告枠管理手段 １１ 広告枠情報通信手段 １３ 広告枠契約通信手段 １４ 広告主決定手段 １５ 広告受信手段 １８ 番組／広告送信手段 ２１ 広告主端末 ３１ 家庭内端末

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡邊 泰彦 神奈川県川崎市多摩区東三田３丁目10番１ 号 松下技研株式会社内 (72)発明者 飯田 秀延 神奈川県川崎市多摩区東三田３丁目10番１ 号 松下技研株式会社内 (72)発明者 高林 真一郎 神奈川県川崎市多摩区東三田３丁目10番１ 号 松下技研株式会社内 (72)発明者 森井 景子 神奈川県川崎市多摩区東三田３丁目10番１ 号 松下技研株式会社内 (72)発明者 二梃木 睦子 神奈川県川崎市多摩区東三田３丁目10番１ 号 松下技研株式会社内

Claims (13)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 視聴者が視聴している番組の視聴情報を
   ネットワークを通じて収集し、現時点での視聴者の視聴
   状況を把握し、広告主のための現時点での最適な広告を
   選択して前記視聴者が視聴している番組の広告枠の中に
   前記広告を挿入することを特徴とする広告配信方法。
2. 【請求項２】 視聴者が視聴している番組の視聴情報を
   ネットワークを通じて収集し、現時点での視聴者の視聴
   状況を把握して広告主に通知し、前記広告主が選択した
   広告を前記視聴者が視聴している番組の広告枠の中に挿
   入することを特徴とする広告配信方法。
3. 【請求項３】 視聴者が視聴している番組の視聴情報を
   ネットワークを通じて収集し、現時点での視聴者の視聴
   状況を把握して複数の広告主に通知し、前記複数の広告
   主間で前記番組の広告枠について競争契約を実施し、前
   記競争契約で最高額または最高条件を提示した広告主が
   選択した広告を前記視聴者が視聴している前記番組の広
   告枠の中に挿入することを特徴とする広告配信方法。
4. 【請求項４】 前記視聴者が視聴している番組の視聴情
   報の収集から前記広告の番組への挿入までの全てを、コ
   ンテンツ配信業者が行うことを特徴とする請求項１から
   ３のいずれかに記載の広告配信方法。
5. 【請求項５】 前記視聴者が視聴している番組の視聴情
   報の収集から前記広告の番組への挿入までの一部を、広
   告契約業者が行うことを特徴とする請求項１から３のい
   ずれかに記載の広告配信方法。
6. 【請求項６】 前記視聴者が視聴している番組の中に前
   記広告主のための広告が挿入されていることを前記視聴
   者が前記広告主に通知することを特徴とする請求項１か
   ら５のいずれかに記載の広告配信方法。
7. 【請求項７】 視聴者が視聴している番組の視聴情報を
   ネットワークを通じて収集する個人視聴情報受信手段
   と、現時点での視聴者の視聴状況を把握するための視聴
   状況算出手段と、前記現時点での最適な広告を選択して
   前記視聴者が視聴している番組の広告枠の中に前記広告
   を挿入する番組／広告送信手段とを備えた広告配信装
   置。
8. 【請求項８】 視聴者が視聴している番組の視聴情報を
   ネットワークを通じて収集する個人視聴情報受信手段
   と、現時点での視聴者の視聴状況を把握するための視聴
   状況算出手段と、前記視聴状況算出手段により得られた
   現時点での視聴状況を広告主に通知する視聴状況送信手
   段と、前記広告主により選択された広告を前記広告主か
   ら受信する広告受信手段と、前記受信した広告を前記視
   聴者が視聴している番組の広告枠の中に挿入する番組／
   広告送信手段とを備えた広告配信装置。
9. 【請求項９】 前記視聴状況を複数の広告主に通知する
   視聴状況送信手段と、前記複数の広告主との間で前記番
   組の広告枠についての情報を送受信する広告枠情報通信
   手段と、前記複数の広告主との間で競争契約に関する通
   信を行う広告枠契約通信手段と、前記競争契約において
   最高額または最高条件を提示した広告主を決定する広告
   主決定手段とを備えた請求項８記載の広告配信装置。
10. 【請求項１０】 前記広告枠についての広告時間、広告
    画面サイズ、広告対象者を含む広告枠情報を管理する広
    告枠管理手段を備えた請求項７から９のいずれかに記載
    の広告配信装置。
11. 【請求項１１】 前記視聴者が視聴している番組の中に
    前記広告主のための広告が挿入されていることを前記視
    聴者が前記広告主に通知する広告視聴確認送信手段を備
    えたことを特徴とする請求項７から１０のいずれかに記
    載の広告配信装置。
12. 【請求項１２】 請求項７から１１のいずれかに記載の
    広告配信装置をソフトウェアにより実現したコンピュー
    タが利用可能なプログラム。
13. 【請求項１３】 請求項１２記載のプログラムを記録し
    たコンピュータが利用可能な記録媒体。