JP2002268930A - データベース構成変更装置、方法及び記録媒体 - Google Patents

データベース構成変更装置、方法及び記録媒体

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JP2002268930A
JP2002268930A JP2001064421A JP2001064421A JP2002268930A JP 2002268930 A JP2002268930 A JP 2002268930A JP 2001064421 A JP2001064421 A JP 2001064421A JP 2001064421 A JP2001064421 A JP 2001064421A JP 2002268930 A JP2002268930 A JP 2002268930A
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JP2001064421A
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Tetsuya Ikeda
哲也 池田
Hiroshi Takegawa
弘志 竹川
Takuya Hiraoka
卓也 平岡
Junichi Yamagata
純一 山形
Kazushige Asada
一繁 浅田
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 データベースの再構成開始時におけるデータ
複写による停止時間や、新しいスキーマに切り替える時
にトランザクションの終了待ちによる停止時間を低減
し、表の再構成を行う。 【解決手段】 データベース再構成装置は、データベー
ス操作要求入力手段1、データベース操作要求処理手段
2、更新履歴記録手段3、更新履歴反映手段4、データ
ベース構成保持手段5、データベース構成変更手段6、
データベース7からなり、データベース構成変更手段6
は、構成変更後の新しいデータベースを作成し、現在運
用中のデータベースから対象とする表のタプルを読み込
み、新しいデータベースに挿入する。その処理の間に対
象とする表のタプルに更新操作が行われた場合、該更新
操作を可能とし、更新履歴反映手段4により該更新操作
に対する更新履歴に基づいてトランザクションの終了を
待たずに新しいデータベースに反映させ、表の再構成を
行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、データベース構成
変更装置及び方法、より詳細には、リレーショナルデー
タベースの運用継続中の再構成装置及び方法に関し、文
書管理システムのようにデータ件数が多く再構成中にも
連続運用が求められるデータベースシステムに応用でき
るものである。
【0002】
【従来の技術】リレーショナルデータベースは、データ
を表で表現して扱う。表は、タプルの集合であり、タプ
ルは属性値の並びである。表の実体はファイルに格納さ
れる。データベースを形成する表、属性値、ファイルの
構成情報を一般にスキーマと呼ぶ。スキーマを変更する
処理のことを一般に再構成と呼ぶ。再構成には属性値定
義の追加、削除および変更のように表データを格納する
ファイルの構成を変更するもの(以下、表の再構成い
う)と、索引定義の追加、削除、変更のように表データ
をもとに付加的に作られるファイルの構成を変更するも
の(以下、索引の再構成という)に分けることができ
る。
【0003】表の再構成をデータベースの稼動停止時間
を低減させて行う方法について、いくつかの公知技術が
あり、例えば、特開平8−77050号公報(データベ
ース再構成装置及びデータベース再構成方法)に記載さ
れている発明は、表の再構成をデータベースの稼動停止
時間を低減させて行うもので、データベースに対する更
新操作を記録する手段を用意し、ある表に対して再構成
を開始した時点の表の全データ(以下旧テーブルとい
う)を保存しておき、その表イメージを新しいスキーマ
の表(以下新テーブルという)に複写する。そして新テ
ーブルへの複写が完了するまでの間に記録された旧テー
ブルへの更新操作を新テーブルに反映するものである。
しかし、上記公報に記載の発明は、データベースの情報
を旧テーブルに複写する間と、更新操作の記録を新テー
ブルに反映する間の稼動は停止せざるを得ない。
【0004】また、「“Gary H.Sockut,
Thomas A.Beavinand Chung−
C.Chang:A Method for On−L
ine Reorganization of a D
atabase.IBMSystems Journa
l.Vol.36,No.3,pages411−43
6,1997”」に記載の方法は、表の再構成における
稼動の停止時間を更新操作の記録を反映する手順を2段
階にすることで短縮する。すなわち、第1段階の反映で
は稼動を停止せず、第2段階の反映で稼動を停止した上
で第1段階の反映の間に行われた更新操作の記録を反映
する。一般に、旧テーブルから新テーブルを作る時間よ
りも第1段階の反映にかかる時間のほうが著しく短いの
で、第2段階で反映するべき更新操作の回数はごく少数
であり、稼動を停止する時間は前述した特開平8−77
050号公報に記載された方法に比べて短い。
【0005】しかしながら、前述したいずれの方法も再
構成の開始時点で旧テーブルを作成する必要があり、こ
の間は稼動を停止しなければならない。データ数の多い
データベースでは旧テーブルを作成する時間も無視でき
ないほど長くなる場合がある。また、旧テーブルと新テ
ーブルを切り替えるときにも稼動を停止する必要があ
る。しかもこの作業を行うにはどのユーザもトランザク
ション処理を行っていない状態である必要がある。ここ
で、トランザクション処理とは、データベースシステム
に対して非同期に要求される検索操作と更新操作に対し
てデータの一貫性を保つために用いられるものであり、
「“トランザクション処理システム入門”フィリップ・
A・バーンスタイン、エリック・ニューカマー日経BP
社」に詳しく説明されている。
【0006】旧テーブルと新テーブルを切り替えると
き、あるユーザがトランザクション処理を行っていた
ら、そのトランザクションが終了するまで切り替え処理
を待つ必要があり、また、切り替え処理を待っている間
は、新たにトランザクション処理を開始することができ
ない。したがって、システムが稼動を停止する時間が短
くても、ユーザが必要な処理を行えない時間は長くなる
可能性がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述の点に
鑑みてなされたものであり、再構成開始時点でのテーブ
ルデータを複写したり、新しいスキーマに切り替えると
きにトランザクションの終了を待つことによるデータベ
ース操作を一時的に停止する時間をできるだけ短くして
表の再構成を行い、また、同様に稼動停止時間を短くし
て索引の再構成を行うこと、を目的としてなされたもの
である。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、リレ
ーショナルデータベースの稼動を継続したまま再構成を
行うデータベース構成変更装置において、複数のユーザ
からのデータベース操作要求を入力するデータベース操
作要求入力手段と、データベース構成を表す情報を保持
するデータベース構成保持手段と、該データベース構成
保持手段から提供されるデータベース構成を表す情報に
基づいてデータベースに対する操作の実行、取り消し実
行、一時的な保留を行うデータベース操作要求処理手段
と、データベースに対する更新操作を更新履歴として記
録する更新履歴記録手段と、運用中のデータベースから
データを読み取り、構成変更された新しいデータベース
を作成するデータベース構成変更手段と、前記記録され
た更新履歴を前記構成変更された新しいデータベースに
反映する更新履歴反映手段とからなり、表の属性値定義
の追加、削除、変更を行うことができ、前記データベー
ス構成変更手段の処理中に読み取るデータベースのデー
タが変更されることを許し、前記更新履歴反映手段の処
理に際し、トランザクションが完了していることを要求
しないことを特徴としたものである。
【0009】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、前記更新履歴記録手段を、複数の表ごとに別々に用
意することによって、再構成に関係のない表に対する操
作をまったく止めることなく再構成を行えることを特徴
としたものである。
【0010】請求項3の発明は、請求項1の発明におい
て、前記更新履歴反映手段にて更新操作を反映するべき
対象のレコードがひとつの更新記録では特定できない場
合に、該対象のレコードを特定するのに必要なすべての
属性値に関する更新操作の有無が判明するまで更新記録
の反映を遅延することによって、所定の表データに基づ
いて1つまたは複数の属性値をキーとする索引定義の追
加、削除、修正を行うことができることを特徴としたも
のである。
【0011】請求項4の発明は、請求項3の発明におい
て、前記更新履歴記録手段を、複数の表ごとに別々に用
意することによって、再構成の対象になっている索引定
義に関係のない表に対する操作をまったく止めることな
く再構成を行えることを特徴としたものである。
【0012】請求項5の発明は、リレーショナルデータ
ベースの稼動を継続したまま再構成を行うデータベース
構成変更方法において、複数のユーザからのデータベー
ス操作要求を入力するデータベース操作要求入力ステッ
プと、データベース構成を表す情報を保持するデータベ
ース構成保持ステップと、該データベース構成を表す情
報に基づいてデータベースに対する操作の実行、取り消
し実行、一時的な保留を行うデータベース操作要求処理
ステップと、データベースに対する更新操作を更新履歴
として記録する更新履歴記録ステップと、運用中のデー
タベースからデータを読み取り、構成変更された新しい
データベースを作成するデータベース構成変更ステップ
と、前記記録された更新履歴を前記構成変更された新し
いデータベースに反映する更新履歴反映ステップとから
なり、前記データベース構成変更ステップにて読み取る
データベースのデータが変更されることを許し、前記更
新履歴反映ステップに際し、トランザクションが完了し
ていることを要求しないことを特徴としたものである。
【0013】請求項6の発明は、請求項5の発明におい
て、前記更新履歴反映ステップにて更新操作を反映する
べき対象のレコードがひとつの更新記録では特定できな
い場合に、該対象のレコードを特定するのに必要なすべ
ての属性値に関する更新操作の有無が判明するまで更新
記録の反映を遅延することによって、所定の表データに
基づいて1つまたは複数の属性値をキーとする索引定義
の追加、削除、修正を行うことができることを特徴とし
たものである。
【0014】請求項7の発明は、請求項5に記載のデー
タベース構成変更方法をコンピュータに実行させるため
のプログラムを記録するコンピュータ読み取り可能な記
録媒体である。
【0015】
【発明の実施の形態】(実施例)図1は、本発明が適用
されるシステム構成例を示す図で、図中、1は、データ
ベース操作要求入力手段、2は、データベース操作要求
処理手段、3は、更新履歴記録手段、4は、更新履歴反
映手段、5は、データベース構成保持手段、6は、デー
タベース構成変更手段、7は、データベースである。
【0016】1.データベース操作要求入力手段 図2は、データベース操作要求入力手段1の構成例を示
す図で、図中、10は、サーバホストで、該サーバホス
ト10は、CPU11、メモリ12、ハードディスク1
3、システムバス14を有し、該メモリ12は、プログ
ラム領域12a、データ領域12bからなり、20は、
入力端末、30は、LANである。ユーザは、入力端末
20から、例えば、SQL文の形式で文字列により表現
されたデータベース操作要求を入力する。データベース
操作要求は、LAN30を介してサーバホスト10に送
られ処理される。処理の結果は、再びLAN30を介し
て入力端末20に送られ、ディスプレイに表示するなど
してユーザに知らされる。
【0017】2.データベース操作要求処理手段 図3は、データベース操作要求処理手段2の処理手順の
一例を説明するフローチャートである。まず、データベ
ース操作要求を受け取ると(ステップS1)、この操作
要求には、操作対象となる1つまたは複数の表の指定が
含まれおり、データベース構成保持手段5よりそれらの
表の構成情報を得る(ステップS2)。得られた構成情
報にはデータベース構成変更手段6により保留対象を示
すデータが付加されている場合があり(ステップS
3)、保留対象である場合(YESの場合)は、保留対
象でなくなるまで以降の操作へ進むのを待つ(ステップ
S6)。ただし、保留対象となっている時間は非常に短
いのでここで待つ可能性はほとんどない。
【0018】次に、データベース操作要求の種類を調
べ、更新操作かどうか判断し(ステップS4)、更新操
作であるなら(YESの場合)、更新履歴記録手段3に
更新対象のタプルを特定する値と操作内容を記録するよ
う要求する(ステップS7)。本実施例では、表の各タ
プルは一意に定まるID(以下、タプルIDという)を
付与され、タプルはすべてタプルIDで識別される。こ
こで、操作内容は、挿入操作ならば新たに割り当てられ
たタプルIDと挿入するタプルの各属性値、削除操作な
らば対象になったタプルのタプルIDと各属性値、修正
操作ならば対象になったタプルのタプルIDと修正対象
になった属性をあらわすID、および修正前後の各属性
値である。更新履歴の記録が終了したらデータベースに
対して要求された操作を実行する(ステップS5)。以
上の実行手順は、一般的なデータベースの構成と操作手
順として公知である。
【0019】また、データベース操作要求処理手段2
は、トランザクションの取り消しに応じて取り消し実行
を行うのにも用いられる。取り消し実行は、ユーザから
の要求ではなくデータベースのトランザクション処理モ
ジュールから呼び出され、更新履歴の内容からそれを取
り消すようなデータベース操作要求を実行するものであ
る。例えば、挿入操作の更新履歴に対しては削除操作を
行う。取り消し実行の処理手順は、更新履歴記録手段3
に更新操作の記録を要求しないことを除けば通常の処理
手順と同様である。
【0020】3.更新履歴記録手段 更新履歴記録手段3は、データベース操作要求処理手段
2から与えられたタプルIDと操作内容を1レコード
(以下、履歴レコードという)としてファイルに記録す
る。各履歴レコードは、記録するごとに単調増加するI
D(以下、履歴IDという)が割り振られており、指定
した履歴ID以降の履歴レコードを順次取得することが
できる。
【0021】4.データベース構成保持手段 データベース構成保持手段5は、データベース操作要求
に含まれる表のデータを保持するファイルにアクセスす
るための情報を保持する。ファイルにアクセスするため
の情報の例として、メモリや磁気記憶装置上の位置やオ
ープンするときに指定するオプションデータが挙げられ
る。データベース構成保持手段5は、さらに表に対応し
た更新履歴記録手段3の識別子を保持する。
【0022】5.データベース構成変更手段 図4は、データベース構成変更手段6の処理手順の一例
を説明するフローチャートである。まず、データベース
構成変更手段6は、変更要求を受け取ると(ステップS
11)、更新履歴記録手段3からその時点で最後の履歴
IDを受け取り記録する(ステップS12)。データベ
ース構成保持手段5より現状の表に関係するファイル情
報を得て(ステップS13)、その現状の表に関係する
ファイル情報と構成変更要求の指定を比較し、変更され
るファイルを特定する(ステップS14)。例えば、属
性を削除する場合は、その属性値を保持するファイルす
べてが対象となる。
【0023】次に、構成変更後のデータを入れる新しい
ファイルを作る。例えば、属性を削除する場合は、その
属性を除いた残りの属性を保持するファイルを作る。そ
して、運用中のデータベースから対象の表のタプルを逐
次読み込み、新しいファイルに挿入する(ステップS1
5)。このとき、各タプルに更新操作が行われていても
構わない。新しいファイルに挿入された各レコードには
一意に定まるID(オブジェクトID)が付加される。
読み込んだタプルのタプルIDと挿入したレコードのオ
ブジェクトIDは組にしてメモリ上で保持され、更新履
歴反映手段4が反映対象となるレコードを特定するのに
用いる。また、オブジェクトIDによる特定ができない
場合、更新履歴反映手段4で特定の処理を行う必要があ
る。
【0024】次に、すべてのタプルを新しいファイルに
挿入したらその時点における最後の履歴IDを記録する
(ステップS16)。構成変更開始前に記録した履歴I
Dからここで記録した履歴IDまでの更新履歴を更新履
歴反映手段4により新しいファイルに反映する(ステッ
プS17)。このとき、反映する更新履歴を含むトラン
ザクションは完了していなくて構わない。
【0025】次に、構成変更の対象となっている表に対
して更新操作について保留対象になるようデータを付加
する(ステップS18)。すなわち、これ以降保留を解
除するまで、この表に対して更新操作およびトランザク
ションを確定または取り消しする操作は、データベース
操作要求処理手段2において保留される。こうした上
で、更新履歴反映前に記録した履歴IDから現時点にお
ける最後の履歴IDまでの更新履歴を再び更新履歴反映
手段4により新しいファイルに反映する(ステップS1
9)。更新操作は保留されているので新たに更新履歴が
加わることはない。
【0026】次に、更新操作に加えて検索操作について
も保留対象にした上で(ステップS20)、データベー
ス構成保持手段5に対して新しいファイルを表に関係づ
けることを要求し(ステップS21)、これ以降データ
ベース構成保持手段5から得られる構成情報は、新しい
ファイルを使ったものにする。構成対象の表に対する保
留対象データを解除し(ステップS22)、データベー
ス操作を可能にする。
【0027】データベース操作を保留している時間は、
2回目の更新履歴反映の時間とデータベース構成保持手
段5に変更を要求する時間を合わせたものである。2回
目に反映するべき更新履歴は、最初の更新履歴反映の間
に行われたデータベース操作であるから数回分であり、
また、従来の方法に比べてトランザクションの終了を待
たないので、保留する時間は非常に短い。更新が非常に
頻繁に行われ、2回目に反映するべき更新履歴が無視で
きないほど多い場合はもう一度更新履歴を反映するフェ
ーズを加え、2回目では保留対象にせず3回目で保留す
ればよい。更新履歴を反映するフェーズは必要に応じて
何段にもできる。
【0028】6.更新履歴反映手段 図5は、更新履歴反映手段4の処理手順の一例を説明す
るフローチャートである。まず、更新履歴反映手段4
は、データベース構成変更手段6から反映するべき履歴
の開始と終了を表す履歴IDを受け取る(ステップS3
1)。更新履歴記録手段3に対して開始の履歴IDを渡
して、履歴レコードを1つずつ逐次受け取り(ステップ
S32)、終了の履歴IDに至るまで以下を繰り返す
(ステップS33)。
【0029】次に、履歴レコードに記載されている更新
操作の対象タプルのタプルIDにより、データベース構
成変更手段6で新しいファイルに挿入するときに作成し
たタプルIDとオブジェクトIDの組のリストを用いて
新しいファイルの該当するレコードを得る(ステップS
34、S35)。ここで、更新操作が挿入操作か、それ
以外(すなわち、削除操作または修正操作)であるかど
うかで処理が異なる。該当するレコードがあるとき(ス
テップS35のYESの場合)に、挿入操作である場合
(ステップS36のYESの場合)は、反映処理が不要
であるので次の履歴レコードを得る。該当するレコード
がないとき(ステップS35のNOの場合)に、それ以
外の場合(ステップS37のNOの場合)は、反映処理
が不要であるので次の履歴レコードを得る。反映処理が
必要であるときは、履歴レコードの内容から新しいファ
イルのレコードを挿入、修正または削除する(ステップ
S38)。
【0030】図6は、更新履歴反映手段4の他の処理手
順の一例を説明するフローチャートである。新しいファ
イルが索引のファイルである場合は、上述の図5に示し
た手順と異なりタプルIDのみで該当するレコードを特
定することができない。しかし、索引ファイルは、その
ファイルの特性として索引のキーに使われる属性値のす
べてとタプルIDが得られれば該当するレコードを特定
することができる。ここで、更新履歴記録手段3が記録
する履歴レコードには索引のキーに使われる属性値のす
べてが記録されるとは限らない。そのため、更新履歴反
映手段4は、タプルIDごとにキーに使われる属性値の
すべてが得られるまで履歴レコードの反映を保留し、す
べてが得られたら新しいファイルに反映する。
【0031】まず、更新履歴反映手段4は、データベー
ス構成変更手段6から反映するべき履歴の開始と終了を
表す履歴IDを受け取る(ステップS41)。更新履歴
記録手段3に対して開始の履歴IDを渡して、履歴レコ
ードを1つずつ逐次受け取り(ステップS42)、終了
の履歴IDに至ったかどうか判断し(ステップS4
3)、終了の履歴IDに至るまで以下を繰り返す。
【0032】上述したステップS43でNOの場合、更
新履歴記録手段3が記録する履歴レコードには索引のキ
ーに使われる属性値のすべてが記録されるとは限らない
ため、属性値テーブルから履歴レコードのタプルIDに
対応するものを探し(ステップS44)、対応するもの
があった場合(ステップS45のYESの場合)、属性
値テーブルと履歴レコードの内容を合成する(ステップ
S47)。対応するものが無かった場合(ステップS4
5のNOの場合)、属性値テーブルに履歴レコードの内
容を格納し(ステップS46)、すべての属性値が得ら
れたかどうか調べ(ステップS48)、属性値がすべて
あった場合(ステップS49のYESの場合)、新しい
ファイルから対応するレコードを得る(ステップS5
0)。次に、表の再構成と同様に属性値テーブルの内容
をファイルに反映する(ステップS51)。属性値がす
べて無かった場合(ステップS49のNOの場合)、ス
テップS42にもどる。
【0033】上述したステップS43でYESの場合、
属性値テーブルのエントリを1つ得て(ステップS5
2)、属性値テーブルのエントリの属性値が終了に至る
まで繰り返す(ステップS53)。ステップS53でN
Oの場合、エントリの属性値のうち値が空のものについ
てデータベースから値を得る(ステップS54)。以下
同様にして、新しいファイルから対応するレコードを得
る(ステップS55)。次に、表の再構成と同様に属性
値テーブルの内容をファイルに反映する(ステップS5
6)。
【0034】図7は、図6に示した処理に必要なメモリ
上のデータの構造例を示す図である。図7に示すデータ
構造例では、更新操作の種類、タプルID、そしてキー
に使われる属性値のすべてを一組にした表をメモリ上に
作成する。このメモリ上のデータ構造をフローチャート
では属性値テーブルと読んでいる。属性値テーブルには
1つのタプルIDに対して、たかだか1つのエントリが
作られる。属性値の部分には、初期値として「空」を示
すデータが格納される。更新履歴記録手段3から履歴レ
コードを1つずつ得て属性値テーブルに格納しすべての
属性値が得られたところで新しいファイルの該当するレ
コードを特定し、更新操作を反映する。すべての履歴レ
コードを得たところで反映していない属性値レコードの
エントリについて空の属性値をデータベースから得て、
新しいファイルに反映させる。
【0035】再構成の開始時に旧テーブルを保存せずに
更新履歴を反映した結果に整合性があることは以下のよ
うに保証される。まず、データベース構成変更手段6に
より運用中のデータベースのデータを用いて新しいファ
イルにデータを挿入する場合、タプルごとの更新操作と
の関係は、下記に示す3種類である。 (1)挿入したデータに対応するタプルに更新操作は行
われない。 (2)新しいファイルにデータを挿入したあとに更新操
作が行われる。 (3)更新操作が行われた後に新しいファイルにデータ
を挿入する。 上記(1)のときに整合性があることは明らかである。
上記(2)のときは新しいファイルのデータは更新操作
が行われる前のデータが入っているので更新履歴反映手
段4により更新操作が行われた後の状態に変更される。
上記(3)のときは新しいファイルのデータは更新操作
が行われたあとのデータである。つまり挿入操作であれ
ばデータは新しいファイルにも存在し、修正操作、削除
操作であれば新しいファイルにはすでにその操作が行わ
れたデータが挿入されている。したがって、更新履歴を
反映するときには反映が不要な状態であるので何も行わ
れない。よって上記(1)、(2)、(3)のすべての
場合において整合性は保たれる。
【0036】次に、トランザクションの完了を待たずに
データベース構成情報を新しいファイルを使ったものに
変更しても整合性があることは以下のように保証され
る。トランザクションとデータベース構成情報変更の関
係は、下記に示す3種類である。 (4)トランザクションを完了した後にデータベース構
成情報を変更。 (5)データベース構成情報を変更した後にトランザク
ションを確定。 (6)データベース構成情報を変更した後にトランザク
ションを取り消し。 上記(4)の場合はトランザクションが確定していたら
トランザクション内で行われた更新操作はすべて新しい
ファイルに反映されているので明らかに整合性がある。
トランザクションが取り消されていたら同様に取り消さ
れているのでこの場合も整合性がとれている。上記
(5)の場合はデータベース構成情報を変更する前の更
新操作はすべて新しいファイルに反映されており、構成
情報を変更した後の更新操作は新しいファイルを使った
更新操作になっているので当然反映されるので、整合性
がとれている。上記(6)の場合は新しいファイルを使
ったデータベース構成情報を用いてトランザクション内
のすべての更新操作について逆操作を行うことになる。
この場合もデータベース構成情報を変更する前の更新操
作はすべて新しいファイルに反映されているので取り消
し操作も正常に行うことができる。
【0037】
【発明の効果】請求項1、請求項5、請求項7の発明に
よると、表の再構成を行う際に開始直後と終了直前に発
生していた稼動停止時間を短縮することができ、多数の
ユーザが非同期にデータベース操作を行う環境でユーザ
にほとんど影響を与えることなく表の再構成を行うこと
ができる。
【0038】請求項2の発明によると、再構成に関係な
い表に対するデータベース操作を行うユーザにはまった
く影響を与えることなく表の再構成を行うことができ
る。
【0039】請求項3、請求項6の発明によると、索引
の再構成を行う際に稼動停止時間を最小限に抑えて行う
ことができ、多数のユーザが非同期にデータベース操作
を行う環境でユーザにほとんど影響を与えることなく索
引の再構成を行うことができる。
【0040】請求項4の発明によると、再構成の対象と
なっている索引定義に関係ない表に対するデータベース
操作を行うユーザにはまったく影響を与えることなく索
引の再構成を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明が適用されるシステム構成例を示す図
である。
【図2】 データベース操作要求入力手段の構成例を示
す図である。
【図3】 データベース操作要求処理手段の処理手順の
一例を説明するフローチャートである。
【図4】 データベース構成変更手段の処理手順の一例
を説明するフローチャートである。
【図5】 更新履歴反映手段の処理手順の一例を説明す
るフローチャートである。
【図6】 更新履歴反映手段の他の処理手順の一例を説
明するフローチャートである。
【図7】 図6に示した処理に必要なメモリ上のデータ
の構造例を示す図である。
【符号の説明】
1…データベース操作要求入力手段、2…データベース
操作要求処理手段、3…更新履歴記録手段、4…更新履
歴反映手段、5…データベース構成保持手段、6…デー
タベース構成変更手段、7…データベース、10…サー
バホスト、11…CPU、12…メモリ、13…ハード
ディスク、14…システムバス、20…入力端末、30
…LAN。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 平岡 卓也 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 山形 純一 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 浅田 一繁 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 Fターム(参考) 5B082 GB04 GB07

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リレーショナルデータベースの稼動を継
    続したまま再構成を行うデータベース構成変更装置にお
    いて、複数のユーザからのデータベース操作要求を入力
    するデータベース操作要求入力手段と、データベース構
    成を表す情報を保持するデータベース構成保持手段と、
    該データベース構成保持手段から提供されるデータベー
    ス構成を表す情報に基づいてデータベースに対する操作
    の実行、取り消し実行、一時的な保留を行うデータベー
    ス操作要求処理手段と、データベースに対する更新操作
    を更新履歴として記録する更新履歴記録手段と、運用中
    のデータベースからデータを読み取り、構成変更された
    新しいデータベースを作成するデータベース構成変更手
    段と、前記記録された更新履歴を前記構成変更された新
    しいデータベースに反映する更新履歴反映手段とからな
    り、表の属性値定義の追加、削除、変更を行うことがで
    き、前記データベース構成変更手段の処理中に読み取る
    データベースのデータが変更されることを許し、前記更
    新履歴反映手段の処理に際し、トランザクションが完了
    していることを要求しないことを特徴とするデータベー
    ス構成変更装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記更新履歴記録手
    段を、複数の表ごとに別々に用意することによって、再
    構成に関係のない表に対する操作をまったく止めること
    なく再構成を行えることを特徴とするデータベース構成
    変更装置。
  3. 【請求項3】 請求項1において、前記更新履歴反映手
    段にて更新操作を反映するべき対象のレコードがひとつ
    の更新記録では特定できない場合に、該対象のレコード
    を特定するのに必要なすべての属性値に関する更新操作
    の有無が判明するまで更新記録の反映を遅延することに
    よって、所定の表データに基づいて1つまたは複数の属
    性値をキーとする索引定義の追加、削除、修正を行うこ
    とができることを特徴とするデータベース構成変更装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項3において、前記更新履歴記録手
    段を、複数の表ごとに別々に用意することによって、再
    構成の対象になっている索引定義に関係のない表に対す
    る操作をまったく止めることなく再構成を行えることを
    特徴とするデータベース構成変更装置。
  5. 【請求項5】 リレーショナルデータベースの稼動を継
    続したまま再構成を行うデータベース構成変更方法にお
    いて、複数のユーザからのデータベース操作要求を入力
    するデータベース操作要求入力ステップと、データベー
    ス構成を表す情報を保持するデータベース構成保持ステ
    ップと、該データベース構成を表す情報に基づいてデー
    タベースに対する操作の実行、取り消し実行、一時的な
    保留を行うデータベース操作要求処理ステップと、デー
    タベースに対する更新操作を更新履歴として記録する更
    新履歴記録ステップと、運用中のデータベースからデー
    タを読み取り、構成変更された新しいデータベースを作
    成するデータベース構成変更ステップと、前記記録され
    た更新履歴を前記構成変更された新しいデータベースに
    反映する更新履歴反映ステップとからなり、前記データ
    ベース構成変更ステップにて読み取るデータベースのデ
    ータが変更されることを許し、前記更新履歴反映ステッ
    プに際し、トランザクションが完了していることを要求
    しないことを特徴とするデータベース構成変更方法。
  6. 【請求項6】 請求項5において、前記更新履歴反映ス
    テップにて更新操作を反映するべき対象のレコードがひ
    とつの更新記録では特定できない場合に、該対象のレコ
    ードを特定するのに必要なすべての属性値に関する更新
    操作の有無が判明するまで更新記録の反映を遅延するこ
    とによって、所定の表データに基づいて1つまたは複数
    の属性値をキーとする索引定義の追加、削除、修正を行
    うことができることを特徴とするデータベース構成変更
    方法。
  7. 【請求項7】 請求項5に記載のデータベース構成変更
    方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを記
    録するコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2005086003A1 (ja) * 2004-03-08 2008-01-24 アネックスシステムズ株式会社 データベース・システム

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JPWO2005086003A1 (ja) * 2004-03-08 2008-01-24 アネックスシステムズ株式会社 データベース・システム

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